JP2003024065A - ラパマイシン検定 - Google Patents

ラパマイシン検定

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JP2003024065A JP2002130451A JP2002130451A JP2003024065A JP 2003024065 A JP2003024065 A JP 2003024065A JP 2002130451 A JP2002130451 A JP 2002130451A JP 2002130451 A JP2002130451 A JP 2002130451A JP 2003024065 A JP2003024065 A JP 2003024065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラパマイシン対するモノクローナルを提供す
ること。 【解決手段】 a)活性化結合基を有するラパマイシン
を免疫原性タンパク質と反応させ、免疫原性結合体を産
生し、b)上記免疫原性結合体を好適な動物種に投与
し、免疫原性チャレンジを行い、上記結合体に感受性の
抗体−産生細胞を回収し、c)上記抗体−産生細胞を不
死化し、およびd)このように確立した不死化細胞系か
らモノクローナル抗体を回収する:ことにより得ること
ができるモノクローナル抗体により解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば医薬の血中
濃度追跡のためのキットに有用なラパマイシンおよびラ
パマイシン誘導体に対するモノクローナル抗体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラパマイシンは、種々の適用において、
特に、例えば器官移植拒絶反応および自己免疫疾患の処
置および予防における使用のための免疫抑制剤として有
用な、ストレプトマイセス・ヒグロスコピクス(Strepto
myces hygroscopicus)により産生されるマクロライド系
抗生物質である。しかしながら、ラパマイシンは高投与
量で副作用を示し、いくぶん変わりやすい生体内利用能
を有する。ラパミシンで処置している患者の血中のラパ
マイシン濃度を追跡することは、従って、薬理学的活性
のために充分な最少の濃度を維持し、副作用の過度の危
険を避けるために、強く望まれている。臨床環境で素早
く、容易に行うことができる感受性で信頼できる検定が
ないことが、医薬としてのラパマイシンの発展の主要な
障害となっている。
【0003】ラパマイシンの臨床的追跡のための検定キ
ットの開発のための以前の努力は特に成功していない。
例えば、欧州特許第041795号は、ラパマイシン濃
度が抗菌活性の関数として測定される微生物検定を記載
している。WO92/02946は、マクロフィリンへ
の結合を競合測定することによりラパマイシン濃度を間
接的に測定する検定系を提供する。これらの検定の両方
とも扱いにくく特に感受性でない。更に重要なことに、
これらの両方の検定は、僅かに異なった試験条件下で相
当変化し得、異なった病院の試験結果の比較が難しい。
【0004】ラパマイシンを認識するモノクローナル抗
体の先行報告はない。ラパマイシンが免疫原性でなく、
それ自身非常に免疫抑制性であるため、ラパマイシンに
対するモノクローナル抗体の製造は本来難しい。更に、
ラパマイシンの代謝物が文献中で十分特徴付されていな
いため、ラパマイシンとその代謝物の間の識別が可能な
モノクローナル抗体の同定は難しい。
【0005】
【発明の開示】本発明はラパマイシンに非常に感受性の
モノクローナル抗体を提供する。本発明の抗体は、免疫
原性タンパク質に結合したラパマイシンの新規誘導体を
含む新規免疫原性結合体の接種に応答して産生される。
これらの抗体を使用した検定キットは臨床環境での使用
に非常に適しており、今まで可能であったものよりはる
かに正確で再現性のある結果を提供する。抗体はラパマ
イシンの精製および単離にもまた有用である。
【0006】ラパマイシンの免疫抑制誘導体のための検
定系の提供は、同様の課題が示される。特に興味のある
のは、例えば米国第5258389号およびPCT/E
P93/02604(O−アリルおよびO−アルキルラ
パマイシン)(両方とも本明細書に引用して包含する)に
開示されているようなラパマイシンの40−O−誘導
体、即ちシクロヘキシル環のヒドロキシ(40位)でO−
置換されたラパマイシン;特に、40−O−置換基がア
ルキルまたは置換アルキル;例えばヒドロキシアルキ
ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アシルアミノアル
キルまたはアミノアルキルである(ここで、「アルク
−」または「アルキル−」は分枝鎖または直鎖状のC
1−6アルキル、好ましくはC1−3アルキルを意味
し、炭素鎖は所望によりエーテル(−O−)架橋で中断さ
れていてもよい。)である40−O−アルキル化ラパマ
イシン;最も好ましくは40−O−(2−ヒドロキシエ
チル)−ラパマイシン、40−O−(3−ヒドロキシプロ
ピル)−ラパマイシン、40−O−[2−(2−ヒドロキ
シ)エトキシ]エチル−ラパマイシンおよび40−O−
(2−アセトアミノエチル)−ラパマイシンである。従っ
て、本発明の更なる対象は、このような40−O−誘導
体に対するモノクローナル抗体の提供である。このよう
な抗体は診断的検定およびまた本誘導体の精製および産
生に有用である。
【0007】本発明の新規免疫原性結合体の製造に使用
するラパマイシンの新規活性化誘導体は、ラパマイシン
上のヒドロキシ基の一つ、好ましくはラパマイシンのシ
クロヘキシル部分(40位)または28位のヒドロキシを
通して、活性結合基、即ちタンパク質との直接の反応が
可能な基と結合し、タンパク質との反応を可能にし、作
用しまたは促進する結合剤(例えばカルボジイミド試薬)
を使用する必要なく共有結合を形成する。好ましくは、
活性化結合基は、活性化エステルまたはカルボキシ基、
即ち式−CO−O−X(ここで、Xはo−またはp−ニ
トロフェニル、1−ベンズトリアゾール、ペンタフルオ
ロフェニルまたは(特に)N−サクシンイミドのようなカ
ルボキシ活性基である。)を有する。他の好適な活性化
結合基は、例えばi)例えば式−S−S−Z(ここで、
Zは、ラパマイシンに結合し得る2−ピリジルのような
ジチオ活性化基)で示される活性化ジチオ基;またはi
i)例えばエポキシメチルのようなエポキシ基である。
活性化結合基は、エステル、エーテル、アミド、チオま
たは他の好適な結合によりラパミシンと結合し得るが、
エステル結合が好ましい。最も好ましくは、活性化結合
基は、一端にラパマイシンへのエステル結合を有し、他
方の端に活性化エステルまたは活性化カルボキシ基を有
するビス−エステル分子、例えばサクシニルを含む。
【0008】本発明の好ましいラパマイシン誘導体は、
反応I:
【化1】 反応I 〔式中、式Iはラパマイシンであり、それをa)アシル
化剤、例えば環状無水物またはジカルボン酸誘導体(所
望によりヘミ−O−保護形である。)と、好適な反応条
件下反応させ、必要であれば脱保護し、式II(ここで、
Yはスペーサー分子、好ましくは低級アルキレン、例え
ばC2−6アルキレン、最も好ましくはエチレンであ
る。)で示されるラパマシンを産生する。式IIで示され
るラパマシンを、次いでb)例えば式HO−X(ここ
で、Xは上記で定義の意味である。)のようなカルボキ
シ活性化基との反応により活性化し、式IIIで示される
活性化ラパマイシンを産生する。〕によって製造される
式IIIで示される化合物である。
【0009】ラパマイシンの好ましい活性化誘導体は、
例えば反応II:
【化2】 反応II 〔式中、式Iはラパマイシンであり、例えば、より完全
に下記実施例1に記載したように、それをa)DMAP
およびピリジンの存在下、無水コハク酸を使用してO−
アシル化し、式II'のラパマイシンヘミサクシネート(4
0−O−(3−カルボキシ)プロパノイル−ラパマイシ
ン)を形成する;それを、次いでb)EDC、Et
およびCHClの存在下、N−ヒドロキシサクシン
イミドで活性化して、式III'で示される40−O−サク
シンイミドオキシサクシニルラパマイシンを形成す
る。〕により製造される上記式IIIのサクシンイミド誘
導体である。40位により結合しているこのようなハプ
テンを使用して製造したモノクローナル抗体は、通常ラ
パマイシンおよび上記のようなラパマイシンの40−O
−誘導体と交差反応性である。このようなモノクローナ
ル抗体は、下記に開示のように、下記のような例えばバ
インダードメインまたはエフェクタードメイン中のラパ
マイシンまたはラパマイシンの40−O−誘導体の特定
の領域を認識する化合物に対して選択できる。
【0010】例えばラパマイシンと40−O−ラパマイ
シン誘導体を区別する、またはシクロヘキシル領域にお
ける代謝物を同定するシクロヘキシル領域の修飾に高い
感受性を有するモノクローナル抗体を有するのが好まし
い場合がある。このような場合、ハプテンは好ましくは
40−O位置よりもむしろ28−O位置で結合してい
る。例えば、式A:
【化3】
【0011】式A 〔式中、RはO−保護基または所望により保護形であり
得る上記の置換基、例えばヒドロキシアルキル、ヒドロ
キシアルコキシアルキル、アシルアミノアルキルまたは
アミノアルキルである。〕で示されるラパマイシン誘導
体を、反応Iにしたがって反応させ、必要であれば脱保
護し、例えば式B:
【化4】 式B 〔式中、R1はHまたは上記のO−置換基、例えばヒド
ロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アシ
ルアミノアルキルまたはアミノアルキル、Yは上記のリ
ンカー分子およびXは上記で定義のカルボキシ活性化基
である。〕で示される化合物である類似の28−O活性
化ハプテンを得る。RがO−保護基またはO−保護置換
基である本ハプテンの製造において、アシル化剤は、両
方O−保護基の続くアシル化でカルボキシ活性化基を添
加する1工程前に除去し得るように、所望により、例え
ばヘミ−O−保護形のジカルボン酸であり得る。例え
ば、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン
の認識が可能なモノクローナル抗体の産生のためのハプ
テンは、例えば反応III:
【化5】 反応IIIに従った、第1級ヒドロキシの保護、ヒドロキ
シのヘミ−O−保護形のジカルボン酸による28位のア
シル化、脱保護およびカルボキシ基の活性化により製造
できる。
【0012】同様に、ラパマイシンそれ自身は、例えば
反応IV:
【化6】 反応IVに従って、C40ヒドロキシのO−保護、28位
のヒドロキシ基のヘミ−O−保護ジカルボン酸によるア
シル化、脱保護およびカルボキシ基の活性化により、4
0−Oよりむしろ28−Oで活性化され得る。
【0013】活性化ラパマイシンまたはラパマシン誘導
体は、次いで好適な免疫原性タンパク質、例えばウシ血
清アルブミン(BSA)、オブアルブミン(OVA)または
キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)に結合し、
免疫原性結合体を形成する。モノクローナル抗体は、既
知の方法、例えば新規免疫原性結合体を好適な動物種に
投与し、免疫原性チャレンジを行い、上記結合体に感作
させた抗体産生細胞を回収する;上記抗体産生細胞を、
好適なミエローマと融合させることにより不死化する;
およびこのようにして確立した選択した不死化細胞系か
らモノクローナル抗体を回収する:を使用して製造す
る。
【0014】本発明の抗体は、次いで、好適な検定に使
用し得る。当業者には、幾つかの可能性が明確であろ
う。一つの試みは、例えば、ラパマイシンを含む可能性
があると信じられている試験溶液、例えば患者の血漿ま
たは全血の存在下および非存在下で、マイクロタイター
プレートを抗体で被覆し、標識(例えば、蛍光−または
放射−標識、特にビオチニル化)ラパマイシンである競
合物質に暴露する、抗体およびラパマイシントレーサー
を使用した競合検定である。プレートをすすぎ、抗体に
結合している標識競合物質の量を測定し、その量は試験
溶液中に存在するラパマイシンの量に反比例して変化す
る。他の試みは、抗体、ラパマイシンタンパク質結合
体、およびマウスIgGを認識する標識(例えば、酵素
−標識)トレーサー抗体を使用し、例えばマイクロタイ
タープレートをラパマイシン−タンパク質結合体(例え
ば、ラパマイシンまたは40−O−アルキル化ラパマイ
シンに結合したタンパク質を含む上記の免疫原性結合
体)で被覆し、試験溶液の存在下または非存在下、抗体
に暴露し、すすぎ、ラパマイシン結合体に結合する抗体
を、ラパマイシン結合体に結合する抗体のトレーサー抗
体の結合により検出する。再び、結合抗体の量は、試験
サンプル中のラパマイシンの量に反比例して変化する。
いずれの場合も、検定は既知の濃度のラパマイシンを含
む試験溶液で標準化する。(i)好ましくは凍結乾燥形ま
たはマイクロタイタープレート上に被覆させた本発明の
モノクローナル抗体を含み、および(ii)所望によりプレ
ートに被覆した形のラパマイシンタンパク質結合体およ
び/または標識ラパマイシン誘導体のいずれかを所望に
よりまた含み、および(iii)標準化のためのラパマイシ
ン溶液および使用説明書を所望により更に含む検定キッ
トが従って提供される。このようなキットは、10ng/m
l以下、例えば1ng/ml以下、例えば0.25−0.5ng/m
lほど低い濃度でラパマイシンを検出できる。
【0015】本発明の抗体は、更に免疫抑制性アスコマ
イシン、例えばFK−506への相対的結合親和性によ
り、更に特徴付得る。FK−506は結合ドメインでラ
パマイシンに幾つかの構造類似性を有する免疫抑制マク
ロライドである。ラパマイシン(例えば、ラパマイシン
およびその免疫抑制誘導体)およびFK−506の両方
ともマクロフィリン(FKBP)に結合し、両方のため
に、免疫抑制活性のために、マクロフィリン結合が必要
であるが、充分な基準ではないと信じられている。しか
しながら、ラパマイシンのエフェクター領域は、FK−
506のものと非常に異なり、実際、2個の化合物は全
く異なる活性機構を有する。(例えば、FK−506は
主にIL−2転写抑制により免疫抑制するように思え、
一方ラパマイシンは明確はIL−2転写への効果はな
い。)ラパマイシンは、従ってFKBP結合ドメインお
よびエフェクタードメインを有することにより特徴付け
られ、FKBP結合ドメインが修飾されたラパマイシン
代謝物およびエフェクタードメインが修飾されたものの
間の区別ができる。この区別は、本発明のモノクローナ
ル抗体により、本発明のモノクローナル抗体とFK−5
06の間の交差反応性(交差反応性は、例えば競合EL
ISAにより測定する)を測定することによりなすこと
ができる:高い(例えば50%以上)交差反応性を有する
モノクローナル抗体は、FK−506と類似のラパマイ
シンのFKBP結合ドメインのエピトープを認識する;
低い交差反応性(例えば20%以下、最適には10%以
下)のモノクローナル抗体は、ラパマイシンに独特のエ
フェクター領域のエピトープを認識する。
【0016】本発明の抗体は、ラパマイシンおよびラパ
マイシンの40−O−誘導体を、例えば上記のように区
別できる能力によりスクリーニングおよび特徴付でき
る。ラパマイシンおよびラパマイシンの40−O−誘導
体の区別をしない抗体が望ましい場合、抗体は、少なく
とも70%、好ましくは90%以上、ラパマイシンおよ
びその40−O−誘導体と交差反応性を示すものを選択
する。このような場合、モノクローナル抗体の製造に使
用するハプテンは、好ましくは、例えば反応Iの式III
の40−O−活性化ラパマイシンである。ラパマイシン
およびラパマイシンの40−O−誘導体または代謝物の
区別が望ましい場合、抗体は、30%以下、好ましくは
10%以下のそれらに対する交差反応性を有するものを
選択する。この場合、抗体の製造に使用するハプテン
は、好ましくは例えば、28−O−活性化ラパマイシン
または式Bのラパマイシン誘導体である。
【0017】実施例1−40−O−活性化ラパマイシン
の製造 a)ラパマイシンの40−O−ヘミサクシネートの製造 ピリジン12ml中のラパマイシン1.5g(1.64mmol)
および無水コハク酸0.577g(5.77mmol)の撹拌し
た溶液に、DMAP195mg(1.64mmol)を加る。得
られた混合物を環境温度で19時間撹拌し、減圧下濃縮
する。残渣を酢酸エチルに溶解し、3回水で洗浄する。
有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧
下濃縮する。残渣を9:1CHCl−MeOHを使
用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
する。予期される生産物を含むフラクションを合わせ、
もう1回19:1CHCl−MeOHを使用したシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、減圧下で
溶媒を除去した後、40−O−(3−カルボキシ)プロパ
ノイル−ラパマイシン(前記式II'のラパマイシンヘミサ
クシネート)が白色泡状物として提供され、下記の特異
的スペクトル特性を示す:
【0018】H NMR(CDCl)δ2.68(7H,
m,H33,H25およびOCCHCHCOH),
3.14(3H,sおよびm,OCHおよびH39),3.
34(3H,s,OCH),3.38(3H,s,OCH),
4.68(1H,m,H40),4.72(1H,ブロードs,1
0−OH);MS(FAB)m/z1036([M+Na]
),982([M−CHO]),964([M−(CH
O+HO)]),946([M−(CHO+2HO)]
)。
【0019】b)40−O−サクシンイミドオキシサク
シニル−ラパマイシンの製造 CHCl8ml中の工程a)のラパマイシンヘミサク
シネート120mg(0.118mmol)、EtN16.5μ
l(0.118mmol)およびEDC22.7mg(0.118mmo
l)の撹拌した溶液に、N−ヒドロキシサクシンイミド1
3.6mg(0.118mmol)を加える。得られる混合物を1
8時間室温で撹拌し、酢酸エチルで希釈し、2回水で洗
浄する。有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製し、40−O−サクシン
イミドオキシサクシニル-ラパマイシ(即ち、前記反応II
の式III'で示される化合物)を白色泡状物として得、以
下の特異的スペクトル特性を示す:
【0020】H NMR(DMSO)δ2.67(2H,
t,OCCHCHCO),2.81(7H,s,CH
OおよびサクシンイミドCH),2.92(2H,t,O
CCH CHCO),4.55(1H,m,H40),
5.26(1H,d,28−OH),6.43(1H,s,10−
OH);MS(FAB)m/z1133([M+Na]),1
111([M+H]),1092([M−HO]),107
9([M−CHO]),1061([M−(CHO+H
O)]),1043([M−(CHO+2HO)])。
【0021】実施例2−ラパマイシンの28−O−活性
化40−O−誘導体の製造 a)40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン
の28−O−ヘミサクシネート 10:1塩化メチレン−ピリジン2.2ml中の40−O
−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン958mg(1.
00mmol)の撹拌した冷却(0℃)溶液に、アリルクロロ
ギ酸0.160ml(1.50mmol)を加える。撹拌を0℃で
続け、ピリジン0.080ml(1.00mmol)およびアリル
クロロギ酸各0.053ml(0.50mmol)を2回それぞれ
3および4時間後に加える。試薬の最後の添加の後、撹
拌を更に1時間続け、反応を1M水性炭酸水素ナトリウ
ムで停止させる。得られる混合物を3回酢酸エチルで抽
出する。有機相を連続して1N水性塩酸、1N水性炭酸
水素ナトリウムおよび飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過して減圧下濃縮する。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(50:50ヘキサ
ン−酢酸エチル)で精製し、アリルオキシカルボニル保
護化合物(上記反応IIIの式2)が白色泡状物として得ら
れる。
【0022】塩化メチレン2ml中の本生産物208mg
(0.200mmol)の撹拌した冷却(0℃)溶液に、DMA
P2.4mg(0.020mmol)およびDCC82mg(0.40
0mmol)、続けて塩化メチレン0.5ml中のモノアリルサ
クシネート63mg(0.400mmol)の溶液を加える。反
応混合物を0℃で14時間撹拌し、得られた懸濁液をフ
リットガラス漏斗で濾過した。有機溶液を減圧下濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3
0:70ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、白色泡状物
として生産物を得る(上記反応IIIの式3)。
【0023】塩化メチレン5ml中の本生産物177mg
(0.150mmol)の撹拌した溶液に、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム17.3mg(0.015mmo
l)およびトリブチリンハイドライド0.080ml(0.3m
mol)を加える。黄色溶液を2時間環境温度で撹拌し、酢
酸エチルで希釈し、1回冷2N水性クエン酸および3回
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過し、減圧下濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(85:15酢酸エチル−メタノール)は、ヘミサ
クシネート(反応IIIの式4)を薄黄色油状物として提供
する。
【0024】b)28−O−サクシンイミドオキシサク
シニル−40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイ
シン 塩化メチレン2.5ml中の工程a)のヘミサクシネート
53mg(0.050mmol)の溶液を、DMAP2mg、ED
C24mg(0.125mmol)およびN−ヒドロキシサクシ
ンイミド14mg(0.125mmol)で処理する。2時間環
境温度で撹拌した後、反応を1N水性炭酸水素ナトリウ
ムで停止する。混合物を3回酢酸エチルで抽出する。有
機溶液を水性炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄
し、無水炭酸水素ナトリムで乾燥し、濾過し、濃縮して
標題活性化ハプテン(反応IIIの式5で示される化合物)
を得、それを更に精製することなく、タンパク質−ハプ
テン結合体の製造に使用し、以下の特異的スペクトル特
性を示す:
【0025】H NMR(CDCl)δ2.43(1H,
dd,H33a),2.50−2.98(10H,m,H25,
H33b,サクシネート水素,サクシンイミド水素),3.
58(2H,m,H6b,1ヒドロキシエチルH),3.68
(3H,m,H16,2ヒドロキシエチルH),3.81(2
H,m,H14,1ヒドロキシエチルH),3.93(1H,
d,H27),5.28(2H,m,H2,H30),5.34(1
H,d,H28);MS(FAB)1161([M+L
i])。
【0026】実施例3−28−O−活性化ラパマイシン
の製造 a)ラパマイシンの28−Oヘミサクシネート 10:1塩化メチレン−ピリジン2.2ml中のラパマイ
シン914mg(1.00mmol)の撹拌した冷却(0℃)溶液
に、クロロギ酸アリル0.212ml(2.00mmol)を加え
る。3時間後、ピリジン0.080ml(1.000mmol)お
よびクロロギ酸アリル0.053ml(0.50mmol)を加え
る。撹拌を更に1時間続け、反応を1M水性炭酸水素ナ
トリウムで停止する。得られる混合物を3回メチル−t
−ブチルエーテルで抽出する。有機溶液を連続して冷1
N水性塩酸、1N水性炭酸水素ナトリウムおよび飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(70:30ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、ア
リルオキシカルボニル保護化合物(反応IVの式2)が白色
泡状物として得られる。
【0027】塩化メチレン5ml中の本生産物400mg
(0.400mmol)の撹拌した冷却(0℃)溶液にDMAP
4.8mg(0.040mmol)およびDCC164mg(0.80
0mmol)、続いて塩化メチレン1ml中のモノアリルサク
シネート127mg(0.800mmol)の溶液を加える。反
応混合物を−15℃で14時間撹拌し、得られた懸濁液
をフリットガラス漏斗で濾過する。有機溶液を減圧下濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(4
0:60ヘキサン−メチル−t−ブチルエーテル)で精
製し、反応IVの式3を白色泡状物として得る。
【0028】塩化メチレン5ml中の本生産物285mg
(0.250mmol)の撹拌した溶液に、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム28.8mg(0.025mmo
l)およびトリブチルチンハイドライド0.133ml(0.
5mmol)を加える。黄色溶液を1時間環境温度で撹拌
し、メチル−t−ブチルエーテルで希釈し、冷2N水性
クエン酸および3回飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮する。シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(90:10−60:40メ
チル−t−ブチルエーテル−メタノール)により、薄黄
色油状物として28−Oラパマイシンヘミサクシネート
(反応IV、式4の化合物)が得られる。
【0029】b)28−O−サクインイミドオキシサク
シニル−ラパマイシン 塩化メチレン2ml中の工程a)の生産物51mg(0.05
0mmol)の溶液をDMAP2mg、EDC24mg(0.12
5mmol)およびN−ヒドロキシサクシンイミド14mg
(0.125mmol)で処理する。4時間環境温度で撹拌し
た後、反応を1N水性炭酸水素ナトリウムで停止する。
混合物をメチル−t−ブチルエーテルで3回抽出する。
有機溶液を水性炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄
し、無水炭酸水素ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し
て、活性化標題混合物を得、それを更に精製することな
くタンパク質−ハプテン結合体の製造に使用し、それは
以下の特異的スペクトル特性を示す:
【0030】H NMR(CDCl)δ2.43(1H,
dd,H33a),2.55−3.02(11H,m,H25,
H33b,H39,サクシネート水素、サクシンイミド水
素),3.56(1H,m,H6b),3.68(1H,dd,H1
6),3.83(1H,m,H14),3.93(1H,d,H2
7),5.28(2H,m,H2,H30),5.34(1H,d,
H28);MS(FAB)1117([M+Li])。
【0031】実施例4−免疫原性結合体の製造 a)40−O−架橋ラパマイシン結合体 実施例1の40−O−活性化ラパマイシン17.4mgを
DMFまたはDMSO400μlに溶解する。本溶液1
20μl(即ち活性化ラパマイシン5.22mgを含む)を
0.1M NaHCO緩衝液(pH7.7)2ml中のKL
H8mgを含む激しく撹拌した溶液に滴下する。反応混合
物を室温で2時間撹拌し、得られるラパマイシン−KL
H結合体を4℃でPBS5l、3×に対して48時間に
わたって透析して精製する。本結合体を、所望により、
マイクロコンセントレーター管を使用した遠心により更
に濃縮する。ラパマイシン−BSAおよびラパマイシン
−OVA結合体は、上記方法のKLHをそれぞれBSA
およびOVAに変えて同様の方法で製造する。
【0032】b)28−O−架橋(所望により40−O
−アルキル化)ラパマイシン結合体 実施例2の28−O−活性化化合物5mgをDMSO2ml
に溶解し、50mMリン酸緩衝液(pH7.3)1ml中のK
LH5mgを含む激しく撹拌した溶液に滴下する。反応混
合物を室温で2時間撹拌し、得られる結合体を4℃でP
BS2l、3×に対して48時間にわたって透析して精
製する。BSAおよびOVAとの結合体は、同様の方法
で製造する。実施例3の28−O活性化化合物を使用し
て、同様の方法に従って、ラパマイシンはKLH、BS
AおよびOVAと28位で結合する。
【0033】実施例5−モノクローナル抗体の製造 a)ラパマイシンに対するモノクローナル抗体 モノクローナル抗体を、本質的にケーラーおよびミルス
タインら、Nature256:49に記載の方法に従って既知の技
術を使用して、製造する。雌Balb/Cマウス(20
−25g)は、各々、フロインド完全アジュバント0.2
ml中の実施例4a)の40−O−架橋ラパマイシン−K
LH免疫原性結合体10または50μgを、4カ所に皮
下注射により投与される。2週間後、フロインド不完全
アジュバント0.2mlに乳化した同量の免疫原性結合体
を含む2回目のブースター注射を、再び皮下注射により
投与する。動物血清中の抗原に対して反応性の抗体の存
在は、下記実施例6に記載の直接ELISAにより確認
する。マウスは、所望により、エフェクター領域(FK
−506との低い交差反応性)およびFKBP結合領域
(FK−506との高い交差反応性)に対する抗体につい
て更に選択し得る。例えば、図1は、ラパマイシン結合
ドメインに対する高濃度の抗体を有するマウス(M1)お
よびエフェクタードメインに対する相対的に高い濃度の
抗体を有する他のマウス(M7)の力価曲線を示す。好適
な特異性の抗体の最大血清濃度を示すマウスは、抗原1
0μgを半分腹腔内および半分静脈内で−3日、静脈内
で−2日および−1日にブースター注射を受ける。0日
において、マウスを屠殺し、その脾臓細胞を単離し、P
AI−0細胞または他の好適なミエローマ系と融合す
る。得られるハイブリドーマを培養し、ELISAを使
用して、ラパマイシンに高親和性を有する抗体の発現に
ついて選択する。
【0034】b)40−(ヒドロキシエチル)−ラパマイ
シンに対するモノクローナル抗体 雌Balb/Cマウスは、フロインド完全アジュバンド
0.2ml中の40−(ヒドロキシエチル)−ラパマイシン
KLH免疫原性結合体10または50μgを、皮下注射
により4カ所に投与される。2週間後、フロインド不完
全アジュバント0.2mlに乳化した同量の免疫原性結合
体を含む2回目の注射(ブースター)を、再び皮下注射に
より投与する。動物血清中の抗原に対して反応性の抗体
の存在を、下記の直接ELISAにより試験する。加え
て、マウスは、BSA−40−O−(2−ヒドロキシエ
チル)−ラパマイシンの結合体よりもBSA−ラパマイ
シンの結合体に結合することにより40−O領域が修飾
されたラパマイシン分子の領域に対する抗体を選択し得
る。40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン
結合体に結合するが、ラパマイシン結合体に結合しない
抗体および40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマ
イシンおよびラパマイシン結合体の両方に結合する抗体
の両方が得られる。好適な特異性の抗体の最大血清濃度
を示すマウスは、抗原10μgを半分腹腔内および半分
静脈内で、−3日、静脈内で−2日および−1日にブー
スター注射を受ける。0日において、マウスを屠殺し、
その脾臓細胞を単離し、PAI−0細胞と融合する。得
られるハイブリドーマを培養し、ELISAを使用し
て、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン
に高親和性を有する抗体の発現について選択する。
【0035】実施例6−固相酵素免疫測定法(ELIS
A) a)ラパマイシンのELISA マイクロタイタープレートを、PBS中の1−2μg/m
lラパマイシン−BSA結合体で2時間37℃で被覆
し、次いでPBS中の2%BSAで飽和し、0.05%
ツイン−PBSで3×洗浄する。スクリーニングすべき
ハイブリドーマ上清をPBS中の1%BSA溶液で希釈
し、一晩室温(または18時間4℃または37℃2時間)
でインキュベーションする。結合抗体の濃度を、基質と
してのパラ−ニトロフェニルホスフェートと一緒にアル
カリホスファターゼが結合した抗−マウスIgGヤギグ
ロブリンにより測定する。37℃で2時間インキュベー
ションした後、酵素基質を加水分解(1時間室温)し、4
05nmの吸光度を測定する。ハイブリドーマを、高親和
性モノクローナル抗体の産生に対して選択する。
【0036】選択した抗体のラパマイシンに対する相対
的親和性を決定するための標準曲線は、既知の濃度のラ
パマイシン(例えば、血清中1から140ng/ml)を含む
溶液を使用して調製する。例えば、図2は、我々のモノ
クローナル抗体M7−91の標準曲線を示し、ラパマイ
シンに非常に特異的であるとして選択したモノクローナ
ル抗体が、濃度が0.25ng/mlほど低くてもラパマイ
シンを検出可能であることを証明する。
【0037】抗体は、更に、ラパマイシン−BSA結合
体と同様に製造できるFK−506−BSA結合体で被
覆したマイクロタイタープレートを使用した類似の直接
ELISAでFK−506との交差反応性を測定するこ
とにより、ラパマイシンのエフェクターまたはFKBP
結合ドメインに結合するものとして特徴付け得る。例え
ば、17個の選択したモノクローナル抗体のラパマイシ
ン−BSAおよびFK−506検定における比較を図3
に示す;パーセントとしての交差反応性は図4に示す。
このラパマイシン−BSA対FK−506−BSAの結
合の比較において、非常に低い親和性のモノクローナル
抗体が検出される。
【0038】上記の直接ELISAは、コンペティター
を、モノクローナル抗体溶液に加え、競合物質存在下お
よび非存在下でのモノクローナル抗体の結合体への結合
を測定する競合的ELISAに変え得る。競合物質ーが
FK−506またはラパマイシンである場合、例えば1
mg/mlのエタノール性溶液中の競合物質をモノクローナ
ル抗体溶液に直接加え(例えば2μl/200μl/ウェ
ル)、マイクロタイタープレート中で更に希釈する。例
えば図5は、異なった濃度の遊離ラパマイシンの存在下
でのM7−91抗体(M7.91.13)のBSA−ラパマ
イシンへの結合の阻害曲線を示す。このようなモノクロ
ーナル抗体の遊離FK−506対遊離ラパマイシンへの
結合を比較する競合的ELISAにおいて、ラパマイシ
ンおよびFK−506の間の直接ELISAよりも低い
交差反応性が見られる。あるモノクローナル抗体が、遊
離形のその抗原に結合するには低すぎる親和性を有する
が、それにもかかわらず巨大タンパク質分子上で違いに
緊密に近接して結合した多くのハプテンから成る多量体
抗原への二価または多価結合を示すと信じられているた
め、このような競合的検定はモノクローナル抗体の選択
に好ましい。競合的検定は、このような低親和性抗体を
除外する。このような競合的検定の結果を図6に示し、
それは、相対的に低い交差親和性を有するM7−91抗
体(M7.91.13)と、相対的に高い交差反応性を有す
るM1−303(M1.303.3)を比較する。
【0039】b)40−O−(2−ヒドロキシエチル)−
ラパマイシンのELISA 本ELISAは、a)に記載の方法と同様に行う。マイ
クロタイタープレートをマイクロタイタープレートを、
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン−B
SAで被覆し、次いでBSAで飽和し、洗浄する。スク
リーニングすべきハイブリドーマ上清を18時間4℃、
または2時間37℃でインキュベーションする。結合抗
体の濃度を、基質としてのパラ−ニトロフェニルホスフ
ェートを伴ったアルカリホスファターゼが結合した抗−
マウスIgGヤギグロブリンで測定する。平衡ELIS
Aを、結合ラパマイシン−BSAを使用して行い、40
−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンをラパマ
イシンと分けることができるモノクローナル抗体を選択
する。例えば図7は、40−O−(2−ヒドロキシエチ
ル)−ラパマイシン−BSA(図中ではBSA−28−R
ADと呼ぶ)へ特異的に結合するハイブリドーマB3−
203(図7A)、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−
ラパマイシン−BSAおよびラパマイシン−BSA結合
体を28位により認識するハイブリドーマB3−113
(図7B)および加えて40位によりBSAに結合したラ
パマイシンを認識するハイブリドーマB3−164(図
7C)の上清を示す。
【0040】抗体の40−O−(2−ヒドロキシエチル)
−ラパマイシン対ラパマイシンへの相対的親和性を、被
覆40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン−
BSA結合体の、溶液中の40−O−(2−ヒドロキシ
エチル)−ラパマイシンまたは遊離ラパマイシンへの結
合を比較して更に測定する。例えば、図8は、ラパマイ
シンと低い交差反応性で40−O−(2−ヒドロキシエ
チル)−ラパマイシンと強く反応するハイブリドーマB
3−203により産生された抗体(図8A)および40−
O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンおよびラパ
マイシンと同等に結合するハイブリドーマB3−113
およびB3−164により産生された抗体(図8Bおよ
び8C)を示す。ラパマイシンと比較して、少なくとも
10−100倍40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラ
パマイシンに結合する抗体を産生する他のハイブリドー
マは、B3−22、B3−127およびB3−156を
含む。B3−29、B3−265およびB3−539の
ような他のハイブリドーマは、ラパマイシンおよび40
−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンに結合す
る抗体を産生する。
【0041】一度所望の抗体を選択したら、同じELI
SAを使用して、患者のラパマイシンの血中濃度を測定
する。本実施例の検定キットは、凍結乾燥形の1個また
はそれ以上の選択した抗体、ラパマイシン結合体(例え
ばラパマイシン−BSA結合体または40−O−(2−
ヒドロキシエチル)−ラパマイシン−BSA結合体)で被
覆したマイクロタイタープレート、ラパマイシン標準お
よび使用説明書を提供する。所望により、キットは、競
合検定に使用するための標識ラパマイシン誘導体を更に
含む。上記のような抗−マウスIgG−酵素結合体およ
び基質は、付加的に提供され得る。別法として、消費者
は、本発明のモノクローナル抗体を、彼ら自身が確立し
たELISAまたは他の検定系中で使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラパマイシン結合ドメインに対する高濃度の
抗体を有するマウス(M1)およびエフェクタードメイン
に対する相対的に高い濃度の抗体を有する他のマウス
(M7)の力価曲線を示すグラフである。
【図2】 我々のモノクローナル抗体M7−91の標準
曲線を示すグラフである。
【図3】 17個の選択したモノクローナル抗体のラパ
マイシン−BSAおよびFK−506検定における比較
を示すグラフである。
【図4】 17個の選択したモノクローナル抗体のラパ
マイシン−BSAおよびFK−506検定における比較
を図3に示す;パーセントとしての交差反応性を示すグ
ラフである。
【図5】 異なった濃度の遊離ラパマイシンの存在下で
のM7−91抗体(M7.91.13)のBSA−ラパマイ
シンへの結合の阻害曲線を示すグラフである。
【図6】 競合的検定の結果を示すグラフである。
【図7】 40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマ
イシン−BSA(図中ではBSA−28−RADと呼ぶ)
へ特異的に結合するハイブリドーマB3−203(図7
A)、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシ
ン−BSAおよびラパマイシン−BSA結合体を28位
により認識するハイブリドーマB3−113(図7B)お
よび加えて40位によりBSAに結合したラパマイシン
を認識するハイブリドーマB3−164(図7C)の上清
の吸光度を示すグラフである。
【図8】 ラパマイシンと低い交差反応性で40−O−
(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンと強く反応する
ハイブリドーマB3−203により産生された抗体(図
8A)および40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパ
マイシンおよびラパマイシンと同等に結合するハイブリ
ドーマB3−113およびB3−164により産生され
た抗体(図8Bおよび8C)の相対的親和性を示すグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/577 C12N 15/00 C // C12P 21/08 5/00 B Fターム(参考) 4B024 AA11 BA53 GA03 HA15 4B064 AG27 CA10 CA20 CC24 DA13 4B065 AA92X AB05 AC14 BA08 CA25 CA46 4H045 AA11 BA50 DA76 EA50 FA72

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラ
    パマイシンを認識できるモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラ
    パマイシンのFKBP−結合部分のエピトープを認識で
    きる、請求項1に記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 a)活性化結合基を有する40−O−(2
    −ヒドロキシエチル)−ラパマイシンを免疫原性タンパ
    ク質と反応させて免疫原性結合体を産生し、 b)上記結合体を好適な動物種に投与して免疫化し、上
    記結合体に感受性の抗体−産生細胞を回収し、 c)上記抗体−産生細胞を不死化し、および d)このように確立した不死化細胞系からモノクローナ
    ル抗体を回収する:ことにより得たまたは得ることがで
    きる、請求項1または2に記載のモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 タンパク質を、活性化結合基を有する4
    0−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンと反応
    させて産生される、免疫原性結合体。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のモノ
    クローナル抗体の産生が可能な、ハイブリドーマ細胞
    系。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれかに記載のモノ
    クローナル抗体を含む、40−O−(2−ヒドロキシエ
    チル)ラパマイシンの血中濃度測定のための免疫検定キ
    ット。
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