JP2003023747A - 車両用電動機の軸受給油構造 - Google Patents
車両用電動機の軸受給油構造Info
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- JP2003023747A JP2003023747A JP2001204401A JP2001204401A JP2003023747A JP 2003023747 A JP2003023747 A JP 2003023747A JP 2001204401 A JP2001204401 A JP 2001204401A JP 2001204401 A JP2001204401 A JP 2001204401A JP 2003023747 A JP2003023747 A JP 2003023747A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】運転時の給油室内の油面変動による機内外への
油漏れを無くすることで安定した給油状態を保ち、保守
の省力化が可能な車両用電動機の軸受給油構造を提供す
る。 【解決手段】車両用電動機の軸受給油構造において、ベ
アリングブラケットに取り付けられたベアリングにより
回転子軸を支持すると共に、ベアリングブラケットに設
けられた給油室内に油を溜め、前記軸に固定されて給油
室内に配置された給油円板の外周部の下方を油に浸し、
運転時に給油円板の回転により油を上方に振り切り、こ
の油をベアリング内に供給して潤滑を行い、潤滑後にベ
アリングより排油された油を給油室内に戻し、給油室内
の油溜め部に下部に連通口を有する仕切り板を複数個取
り付けることにより、給油室の油溜め部を複数の区画に
仕切ることで運転時の油面の変動を抑制し、安定した給
油状態を維持できるので、保守の省力化が図れる。
油漏れを無くすることで安定した給油状態を保ち、保守
の省力化が可能な車両用電動機の軸受給油構造を提供す
る。 【解決手段】車両用電動機の軸受給油構造において、ベ
アリングブラケットに取り付けられたベアリングにより
回転子軸を支持すると共に、ベアリングブラケットに設
けられた給油室内に油を溜め、前記軸に固定されて給油
室内に配置された給油円板の外周部の下方を油に浸し、
運転時に給油円板の回転により油を上方に振り切り、こ
の油をベアリング内に供給して潤滑を行い、潤滑後にベ
アリングより排油された油を給油室内に戻し、給油室内
の油溜め部に下部に連通口を有する仕切り板を複数個取
り付けることにより、給油室の油溜め部を複数の区画に
仕切ることで運転時の油面の変動を抑制し、安定した給
油状態を維持できるので、保守の省力化が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電車等の鉄道車両
に用いられる電動機の軸受給油構造に関する。
に用いられる電動機の軸受給油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電車等の鉄道車両は、車体の床下に台車
を配置し、この台車内に装荷された駆動用電動機(以下
モータと呼ぶ)により車輪を駆動して走行する。このモ
ータの軸受の潤滑は従来よりグリースが用いられている
が、分解期間の延長による保守の省力化を図る目的よ
り、近年油潤滑の軸受構造の開発研究が進められてい
る。
を配置し、この台車内に装荷された駆動用電動機(以下
モータと呼ぶ)により車輪を駆動して走行する。このモ
ータの軸受の潤滑は従来よりグリースが用いられている
が、分解期間の延長による保守の省力化を図る目的よ
り、近年油潤滑の軸受構造の開発研究が進められてい
る。
【0003】この油潤滑軸受構造を図9及び図10を参
照して説明する。モータは、フレーム1に設けられた取
付腕1a,1bを、台車枠2に固定して支持されてい
る。このフレーム1の一端にベアリングブラケット5を
取り付け、このベアリングブラケット5の中心部に取り
付けられたベアリング6によって、ロータシャフト7の
一端を支持している。また、図示していないが、フレー
ム1の他端側も類似の構成によって固定子部材に取り付
けられたベアリングによりロータシャフト7の他端部を
支持している。
照して説明する。モータは、フレーム1に設けられた取
付腕1a,1bを、台車枠2に固定して支持されてい
る。このフレーム1の一端にベアリングブラケット5を
取り付け、このベアリングブラケット5の中心部に取り
付けられたベアリング6によって、ロータシャフト7の
一端を支持している。また、図示していないが、フレー
ム1の他端側も類似の構成によって固定子部材に取り付
けられたベアリングによりロータシャフト7の他端部を
支持している。
【0004】ベアリングブラケット5の機外側にシャフ
ト7の端部が突出し、この部分に継手4が取り付けら
れ、この継手4によって駆動歯車装置(図示なし)と直
結され、モータ(ロータ)の回転力が車軸3に伝達され
て車両を走行させる。
ト7の端部が突出し、この部分に継手4が取り付けら
れ、この継手4によって駆動歯車装置(図示なし)と直
結され、モータ(ロータ)の回転力が車軸3に伝達され
て車両を走行させる。
【0005】駆動側のベアリングブラケット5の外側
に、ベアリング6に隣接して給油室8が設けられ、この
給油室8の下方には軸受の潤滑油9が溜められている。
そして給油室8の中に中心部がシャフト7に固定された
給油円板10が配置され、この給油円板10の外周部が
下方の潤滑油9に浸っている。
に、ベアリング6に隣接して給油室8が設けられ、この
給油室8の下方には軸受の潤滑油9が溜められている。
そして給油室8の中に中心部がシャフト7に固定された
給油円板10が配置され、この給油円板10の外周部が
下方の潤滑油9に浸っている。
【0006】給油室8内の上方には、受皿11が設けら
れ、この受皿11の底部は、給油穴を経てフレーム5の
外周部に配置された給油管12により反駆動側のベアリ
ング(図示せず)の内部に通じている。
れ、この受皿11の底部は、給油穴を経てフレーム5の
外周部に配置された給油管12により反駆動側のベアリ
ング(図示せず)の内部に通じている。
【0007】さらに、反駆動側のベアリング内の下方
は、排油穴を経てフレーム5の外周部に配置された油戻
し管13により給油室8内の下部に通じている。また、
駆動側の機内には、シャフト7に固定された冷却空気循
環用のファン14が取り付けられている。
は、排油穴を経てフレーム5の外周部に配置された油戻
し管13により給油室8内の下部に通じている。また、
駆動側の機内には、シャフト7に固定された冷却空気循
環用のファン14が取り付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】モータの運転時は、給
油円板10が回転し、給油室8内の下部に溜められた潤
滑油9を上方に振り切って駆動側のベアリング6内に供
給すると同時に、給油室8内の上方に設けられた受皿に
潤滑油を送り込み、給油管12内を経由して反駆動側ベ
アリング内に給油する。反駆動側ベアリングを潤滑した
油は、ベアリングの下方に排出され、油戻し管13を経
て給油室8内に戻る。このようにモータの運転に伴って
給油室8の油は、両ベアリングに循環給油されて潤滑が
行われる。
油円板10が回転し、給油室8内の下部に溜められた潤
滑油9を上方に振り切って駆動側のベアリング6内に供
給すると同時に、給油室8内の上方に設けられた受皿に
潤滑油を送り込み、給油管12内を経由して反駆動側ベ
アリング内に給油する。反駆動側ベアリングを潤滑した
油は、ベアリングの下方に排出され、油戻し管13を経
て給油室8内に戻る。このようにモータの運転に伴って
給油室8の油は、両ベアリングに循環給油されて潤滑が
行われる。
【0009】この構造においては、ベアリングへの給油
量は給油円板10の回転中心と油面A位置との距離hに
よって大きく変化する。h寸法が小さくなるほど(油面
が高いほど)給油量は増大するが、必要以上に油面が高
い(hが小さい)と給油量の増大に伴いベアリング内で
の攪拌が増大し、オイルミストの発生が過大になると共
にベアリング内の圧力も上昇し、ラビリンス15から機
内にオイルミストが漏れ出しやすくなる。
量は給油円板10の回転中心と油面A位置との距離hに
よって大きく変化する。h寸法が小さくなるほど(油面
が高いほど)給油量は増大するが、必要以上に油面が高
い(hが小さい)と給油量の増大に伴いベアリング内で
の攪拌が増大し、オイルミストの発生が過大になると共
にベアリング内の圧力も上昇し、ラビリンス15から機
内にオイルミストが漏れ出しやすくなる。
【0010】油漏れが生じると、機内、外が汚損される
ので清掃手入れが必要になると共に、油の消耗によって
給油室内の油面が低下してベアリングへの給油量が不足
することになるため、油の補給を頻繁に行わなければな
らなくなり、保守の増大となる。
ので清掃手入れが必要になると共に、油の消耗によって
給油室内の油面が低下してベアリングへの給油量が不足
することになるため、油の補給を頻繁に行わなければな
らなくなり、保守の増大となる。
【0011】また、給油室内での油の攪拌も増大し、ラ
ビリンス16から機外に油が漏れ出しやすくなると共
に、潤滑油の泡立ちや発熱現象により、潤滑油の劣化が
促進されることになる。そのため、給油室内の油面高さ
hは適切な値に管理し、給油量を安定させる必要があ
る。
ビリンス16から機外に油が漏れ出しやすくなると共
に、潤滑油の泡立ちや発熱現象により、潤滑油の劣化が
促進されることになる。そのため、給油室内の油面高さ
hは適切な値に管理し、給油量を安定させる必要があ
る。
【0012】また、長期間の使用に伴って油が消耗し、
油面位置が低下するが、この低下の度合を少なくするた
め油の保有量を多くするのが望ましく、さらに、油の劣
化の進行を遅らせ油交換の期間を長くするためにも保有
する油の量をできるだけ多くするのが望ましい。
油面位置が低下するが、この低下の度合を少なくするた
め油の保有量を多くするのが望ましく、さらに、油の劣
化の進行を遅らせ油交換の期間を長くするためにも保有
する油の量をできるだけ多くするのが望ましい。
【0013】しかし、電車等の電車用モータの場合は、
走行時の加速・減速、カーブ走行等により給油室内の油
は一方向に押しつけられたり、速度変化や振動及び動揺
によって油面の変動が常に発生する。
走行時の加速・減速、カーブ走行等により給油室内の油
は一方向に押しつけられたり、速度変化や振動及び動揺
によって油面の変動が常に発生する。
【0014】この油面の変化・変動の度合は、給油室内
の油の量が多くなるほど大きくなる。例えば図10に示
すごとく、車両が右方向に加速しているときは給油室内
の油は左側に押しつけられて油面はA′の状態となる。
この場合の給油性能に関係する油面高さはh′となって
定常時の高さhよりも上昇した形となり、給油量は大幅
に増大する。
の油の量が多くなるほど大きくなる。例えば図10に示
すごとく、車両が右方向に加速しているときは給油室内
の油は左側に押しつけられて油面はA′の状態となる。
この場合の給油性能に関係する油面高さはh′となって
定常時の高さhよりも上昇した形となり、給油量は大幅
に増大する。
【0015】このように、電車用モータの場合は、運転
時に常に給油室内の油面が変動するため、給油量の増大
による油の攪拌が激しくなり、機内外への油漏れを防止
することが難しかった。
時に常に給油室内の油面が変動するため、給油量の増大
による油の攪拌が激しくなり、機内外への油漏れを防止
することが難しかった。
【0016】保守の省力化を達成するためには、給油室
内に保有する油量を多くして油面低下度合を小さくして
油の補給期間を長くすると共に、油の劣化による交換ま
での期間を長くする必要があるが、油量の増大に伴って
運転時の油面変動の影響も増大するためますます油漏れ
を阻止することは困難になり、保守の省力化の実現は難
しい状況にある。
内に保有する油量を多くして油面低下度合を小さくして
油の補給期間を長くすると共に、油の劣化による交換ま
での期間を長くする必要があるが、油量の増大に伴って
運転時の油面変動の影響も増大するためますます油漏れ
を阻止することは困難になり、保守の省力化の実現は難
しい状況にある。
【0017】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、その課題は、運転時の給油室内の油面変動による機
内外への油漏れを無くすると共に、給油室内の油の保有
量を増大して保守の省力化が可能な車両用電動機の軸受
給油構造を提供することにある。
で、その課題は、運転時の給油室内の油面変動による機
内外への油漏れを無くすると共に、給油室内の油の保有
量を増大して保守の省力化が可能な車両用電動機の軸受
給油構造を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1は、車両用電動機の回転子軸に設けた軸受
内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電動機の軸
受給油構造において、ベアリングブラケットに取り付け
られたベアリングにより前記軸を支持すると共に、前記
ベアリングブラケットに設けられた給油室内に油を溜
め、前記軸に固定されて給油室内に配置された給油円板
の外周部の下方を油に浸し、運転時に前記給油円板の回
転により油を上方に振り切り、この油を前記ベアリング
内に供給して潤滑を行い、潤滑後にベアリングより排油
された油を前記給油室内に戻し、給油室内の油溜め部に
下部に連通口を有する仕切り板を複数個取り付けること
により、前記給油室の油溜め部を複数の区画に仕切った
ことを特徴とする。
に、請求項1は、車両用電動機の回転子軸に設けた軸受
内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電動機の軸
受給油構造において、ベアリングブラケットに取り付け
られたベアリングにより前記軸を支持すると共に、前記
ベアリングブラケットに設けられた給油室内に油を溜
め、前記軸に固定されて給油室内に配置された給油円板
の外周部の下方を油に浸し、運転時に前記給油円板の回
転により油を上方に振り切り、この油を前記ベアリング
内に供給して潤滑を行い、潤滑後にベアリングより排油
された油を前記給油室内に戻し、給油室内の油溜め部に
下部に連通口を有する仕切り板を複数個取り付けること
により、前記給油室の油溜め部を複数の区画に仕切った
ことを特徴とする。
【0019】請求項2は、請求項1記載の車両用電動機
の軸受給油構造において、給油室内油溜め部に複数個取
り付けられる仕切り板の中の、両端部に配置される仕切
り板の高さを他の仕切り板の高さよりも高くしたことを
特徴とする。
の軸受給油構造において、給油室内油溜め部に複数個取
り付けられる仕切り板の中の、両端部に配置される仕切
り板の高さを他の仕切り板の高さよりも高くしたことを
特徴とする。
【0020】請求項1及び請求項2によると、給油室の
油溜め部に複数の仕切り板を設け、運転時の油面の変動
を抑制することにより安定した給油状態を維持できるよ
うにすると共に、給油室内に開口しているベアリング押
えの外周部を給油円板に接近して張出させることにより
ベアリング内部への油の過給油を防いで攪拌を抑制し、
機内側ラビリンス部から機内に油漏れするのを防ぐこと
ができる。
油溜め部に複数の仕切り板を設け、運転時の油面の変動
を抑制することにより安定した給油状態を維持できるよ
うにすると共に、給油室内に開口しているベアリング押
えの外周部を給油円板に接近して張出させることにより
ベアリング内部への油の過給油を防いで攪拌を抑制し、
機内側ラビリンス部から機内に油漏れするのを防ぐこと
ができる。
【0021】請求項3は、請求項1記載の車両用電動機
の軸受給油構造において、給油室の機外側側面に軸を中
心とした円形状の端蓋を取り付け、この端蓋に給油室内
に突出した軸を中心とする円周上のフランジを複数設
け、給油室内の給油円板からも端蓋側に突出した円周上
のフランジを複数設け、両フランジの内外周面が対向し
て円周上の微小間隙よりなるラビリンスを形成し、この
ラビリンスの中間に円周上の空間よりなる緩和室を設
け、さらに端蓋の給油室側に突出した円周上の前記フラ
ンジの外周部の円周上の溝からなる油回し溝を設けたこ
とを特徴とする。請求項3によると、給油室内と機外の
間に構成されるラビリンスに圧力緩和空間と回し溝を設
けてラビリンスより機外に油漏れするのを防ぐことがで
きる。
の軸受給油構造において、給油室の機外側側面に軸を中
心とした円形状の端蓋を取り付け、この端蓋に給油室内
に突出した軸を中心とする円周上のフランジを複数設
け、給油室内の給油円板からも端蓋側に突出した円周上
のフランジを複数設け、両フランジの内外周面が対向し
て円周上の微小間隙よりなるラビリンスを形成し、この
ラビリンスの中間に円周上の空間よりなる緩和室を設
け、さらに端蓋の給油室側に突出した円周上の前記フラ
ンジの外周部の円周上の溝からなる油回し溝を設けたこ
とを特徴とする。請求項3によると、給油室内と機外の
間に構成されるラビリンスに圧力緩和空間と回し溝を設
けてラビリンスより機外に油漏れするのを防ぐことがで
きる。
【0022】請求項4は、請求項1記載の車両用電動機
の軸受給油構造において、ベアリングの給油室側に取り
付けられたベアリング押えの外周部に、先端が給油円板
の側面に接近して張出した円周上のフランジを設け、こ
の円周上のフランジの下部の一部を切欠いて油戻し口と
したことを特徴とする。
の軸受給油構造において、ベアリングの給油室側に取り
付けられたベアリング押えの外周部に、先端が給油円板
の側面に接近して張出した円周上のフランジを設け、こ
の円周上のフランジの下部の一部を切欠いて油戻し口と
したことを特徴とする。
【0023】請求項5は、請求項1記載の車両用電動機
の軸受給油構造において、駆動側に配置された給油室か
ら給油円板によってかきあげた油を反駆動側のベアリン
グに供給し、反駆動側のベアリングを潤滑した油を機外
に配置した油戻し管によって給油室内に戻す構造とする
と共に、油戻し管と給油室内の間に、上部のピンによっ
て回動可能に支持された可動板を設け、給油室の油が逆
流するのを防ぐ構造としたことを特徴とする。
の軸受給油構造において、駆動側に配置された給油室か
ら給油円板によってかきあげた油を反駆動側のベアリン
グに供給し、反駆動側のベアリングを潤滑した油を機外
に配置した油戻し管によって給油室内に戻す構造とする
と共に、油戻し管と給油室内の間に、上部のピンによっ
て回動可能に支持された可動板を設け、給油室の油が逆
流するのを防ぐ構造としたことを特徴とする。
【0024】請求項6は、車両用電動機の回転子軸に設
けた軸受内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電
動機の軸受給油構造において、ベアリングブラケットの
機外側側面に給油室を設けると共に、ベアリングブラケ
ットの機内側側面に貯油室を設け、前記給油室内と前記
貯油室内とを前記ベアリングブラケットの上方と下方に
設けた連通穴により連通し、前記給油室と前記貯油室の
下方に潤滑油を溜め、前記給油室内に給油円板を配置し
この給油円板の外周部の下方の一部を潤滑油に浸したこ
とを特徴とする。
けた軸受内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電
動機の軸受給油構造において、ベアリングブラケットの
機外側側面に給油室を設けると共に、ベアリングブラケ
ットの機内側側面に貯油室を設け、前記給油室内と前記
貯油室内とを前記ベアリングブラケットの上方と下方に
設けた連通穴により連通し、前記給油室と前記貯油室の
下方に潤滑油を溜め、前記給油室内に給油円板を配置し
この給油円板の外周部の下方の一部を潤滑油に浸したこ
とを特徴とする。
【0025】請求項4ないし請求項6によると、給油室
に隣接して、機内側のファン外周部空間に張出した貯油
室を設け、両室を底部及び上方に設けられた連通口によ
って連通させ、油面変動の影響を大きくすることなく油
の保有量を増大できる構成とし、油の補給期間の延長及
び油の交換期間の延長を図ることができる。
に隣接して、機内側のファン外周部空間に張出した貯油
室を設け、両室を底部及び上方に設けられた連通口によ
って連通させ、油面変動の影響を大きくすることなく油
の保有量を増大できる構成とし、油の補給期間の延長及
び油の交換期間の延長を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施形態(請求項1ない
し請求項4対応)である車両用電動機の軸受給油構造の
側面の断面図、図2は図1のA方向から見た断面図であ
る。
て説明する。図1は本発明の一実施形態(請求項1ない
し請求項4対応)である車両用電動機の軸受給油構造の
側面の断面図、図2は図1のA方向から見た断面図であ
る。
【0027】図に示すように、本実施形態は、フレーム
1の駆動側端部にベアリングブラケット17が取り付け
られ、このベアリングブラケット17の中心部に取り付
けられたベアリング6により、ロータのシャフト7の一
端を支持している。また、ベアリングブラケット17の
外側には給油室18が設けられ、この給油室18の中
に、中心部がシャフト7に固定されている給油円板21
が配置されている。給油室18内の下方には潤滑油9が
溜められ、給油円板21の外周部の下方の一部は潤滑油
9に浸っている。
1の駆動側端部にベアリングブラケット17が取り付け
られ、このベアリングブラケット17の中心部に取り付
けられたベアリング6により、ロータのシャフト7の一
端を支持している。また、ベアリングブラケット17の
外側には給油室18が設けられ、この給油室18の中
に、中心部がシャフト7に固定されている給油円板21
が配置されている。給油室18内の下方には潤滑油9が
溜められ、給油円板21の外周部の下方の一部は潤滑油
9に浸っている。
【0028】給油室18内の下方には複数の仕切り板1
9a,19bが取り付けられ、油が溜められている部分
を車両の進行方向に沿って複数の区画に仕切っている。
また、両端位置の仕切り板19bは、他の仕切り板19
aより、上方に高く形成している。仕切り板19a,1
9bの下部には小さな切欠き状の連通口20が設けら
れ、この連通口20により、仕切られた各区画は連通し
てある。
9a,19bが取り付けられ、油が溜められている部分
を車両の進行方向に沿って複数の区画に仕切っている。
また、両端位置の仕切り板19bは、他の仕切り板19
aより、上方に高く形成している。仕切り板19a,1
9bの下部には小さな切欠き状の連通口20が設けら
れ、この連通口20により、仕切られた各区画は連通し
てある。
【0029】また、給油室18の外側には端蓋22が取
り付けられ、この端蓋22と給油円板21は、図4に示
すように複数の円周上の微小間隙Sと、円周上の油回し
溝(22a,22b,21a,21b)と円周上の緩和
室(23a,23b,23c)を形成して取り付けられ
ている。
り付けられ、この端蓋22と給油円板21は、図4に示
すように複数の円周上の微小間隙Sと、円周上の油回し
溝(22a,22b,21a,21b)と円周上の緩和
室(23a,23b,23c)を形成して取り付けられ
ている。
【0030】また、ベアリング押え24の外周部のフラ
ンジ24aは、軸方向に張出して給油円板21の側面に
近接して配置されると同時に、下方に開口24bを設け
てある。他の構成は図9及び図10で示した従来の軸受
給油構造と同一であるので、その説明は省略する。
ンジ24aは、軸方向に張出して給油円板21の側面に
近接して配置されると同時に、下方に開口24bを設け
てある。他の構成は図9及び図10で示した従来の軸受
給油構造と同一であるので、その説明は省略する。
【0031】次に、本実施形態の作用を図3ないし図5
を参照して説明する。車両走行時の速度変化や振動や動
揺によって生じる給油室内の油の変動は、図3に示すよ
うに仕切り板19a,19bにより抑制され、油面Aの
変動は極めて小さくなるので給油量の増大は生じなくな
る。
を参照して説明する。車両走行時の速度変化や振動や動
揺によって生じる給油室内の油の変動は、図3に示すよ
うに仕切り板19a,19bにより抑制され、油面Aの
変動は極めて小さくなるので給油量の増大は生じなくな
る。
【0032】車両が加速や減速を比較的長い時間持続す
る場合は、仕切り板19a,19bの下部の連通口20
より油が移動し、給油室内の片側に寄せられる。同時に
給油円板21によって上方にかきあげられた油の多く
は、給油室内の壁に付着した後壁に沿って下方に流れ、
仕切り板19bと給油室の壁にかこまれた空間Bに溜ま
り、空間Bの油面の高さは、他の部位よりも高くなる。
る場合は、仕切り板19a,19bの下部の連通口20
より油が移動し、給油室内の片側に寄せられる。同時に
給油円板21によって上方にかきあげられた油の多く
は、給油室内の壁に付着した後壁に沿って下方に流れ、
仕切り板19bと給油室の壁にかこまれた空間Bに溜ま
り、空間Bの油面の高さは、他の部位よりも高くなる。
【0033】空間Bに油が集められた結果、空間B以外
の給油室内の油面はA″のごとくなり、給油に関係する
高さはhとなり、安定油面Aの時と、あまり差は生じな
い。空間Bの形成がない場合の変動油面A′(給油高さ
h)に較べ、空間Bを有する場合は油面をA″に抑える
ことができるため、給油量の増大がなく、油の攪拌の増
大を防ぐことができる。
の給油室内の油面はA″のごとくなり、給油に関係する
高さはhとなり、安定油面Aの時と、あまり差は生じな
い。空間Bの形成がない場合の変動油面A′(給油高さ
h)に較べ、空間Bを有する場合は油面をA″に抑える
ことができるため、給油量の増大がなく、油の攪拌の増
大を防ぐことができる。
【0034】なお、仕切り板19a,19bの下部には
連通口20があるので、停止時の給油室内の油面高さは
同一になると共に、油交換の際は油抜き栓30を外すこ
とにより、給油室内の油を全て抜き取ることが可能であ
る。
連通口20があるので、停止時の給油室内の油面高さは
同一になると共に、油交換の際は油抜き栓30を外すこ
とにより、給油室内の油を全て抜き取ることが可能であ
る。
【0035】また、油面の変動があると給油円板21に
よる油のかきあげ、はねあげが増大することから、給油
室の端蓋22のラビリンス16より機外に油漏れしやす
くなる。図4に示すごとく、かきあげ、はねあげされた
多量の油は、ラビリンス構成部の上方より落下すると共
に、給油室内の壁を伝わって流下する。この部分に達し
た油は端蓋22に設けられた円周上の油回し溝22aに
より下方に案内されて流れ落ち、微小間隙Sよりなるラ
ビリンスに流入するのを防いでいる。
よる油のかきあげ、はねあげが増大することから、給油
室の端蓋22のラビリンス16より機外に油漏れしやす
くなる。図4に示すごとく、かきあげ、はねあげされた
多量の油は、ラビリンス構成部の上方より落下すると共
に、給油室内の壁を伝わって流下する。この部分に達し
た油は端蓋22に設けられた円周上の油回し溝22aに
より下方に案内されて流れ落ち、微小間隙Sよりなるラ
ビリンスに流入するのを防いでいる。
【0036】さらに、給油円板21にも油回し溝21
a,21bが設けられ、端蓋22にも、さらに油回し溝
22bが設けられているので、ラビリンスSから侵入し
た油はこれらの油回し溝で下方に案内され、ラビリンス
16より機外に流出することがなくなる。
a,21bが設けられ、端蓋22にも、さらに油回し溝
22bが設けられているので、ラビリンスSから侵入し
た油はこれらの油回し溝で下方に案内され、ラビリンス
16より機外に流出することがなくなる。
【0037】また、微小間隙Sよりなる経路途上に、円
周上の空間である緩和室23a,23b,23cをそれ
ぞれ設けてあるため、給油室内で発生して給油室内の圧
力上昇によって押し出されてくるオイルミストは、微小
間隙Sより緩和室に侵入した後圧力が降下し、オイルミ
ストがラビリンス16(出口部)まで達することはなく
外部に漏れるのを防いでいる。ベアリング6の側にかき
あげ・はねあげされた油は、図5に示すごとく、ベアリ
ング押え24の外周部のフランジ24aが給油円板21
の側面に接近しているので、油が直接ベアリング6内に
侵入するのを抑制するので、ベアリング内の油の攪拌増
大によるオイルミスト発生の増大と圧力の上昇を防ぐこ
とができ、ラビリンス15より機内に油が漏れ出すのを
防ぐことができる。
周上の空間である緩和室23a,23b,23cをそれ
ぞれ設けてあるため、給油室内で発生して給油室内の圧
力上昇によって押し出されてくるオイルミストは、微小
間隙Sより緩和室に侵入した後圧力が降下し、オイルミ
ストがラビリンス16(出口部)まで達することはなく
外部に漏れるのを防いでいる。ベアリング6の側にかき
あげ・はねあげされた油は、図5に示すごとく、ベアリ
ング押え24の外周部のフランジ24aが給油円板21
の側面に接近しているので、油が直接ベアリング6内に
侵入するのを抑制するので、ベアリング内の油の攪拌増
大によるオイルミスト発生の増大と圧力の上昇を防ぐこ
とができ、ラビリンス15より機内に油が漏れ出すのを
防ぐことができる。
【0038】図6は本発明の他の実施形態(請求項6対
応)である車両用電動機の軸受給油構造の側面の断面
図、図7は図6のA方向から見た断面図である。図に示
すように、本実施形態はベアリングブラケット25の中
心部に取り付けられたベアリング6によりシャフト7の
一端を支持し、ベアリングブラケット25の外側に給油
室26が設けられ、この給油室26内の下部には仕切り
板26aが複数取り付けられ潤滑油が溜められている。
応)である車両用電動機の軸受給油構造の側面の断面
図、図7は図6のA方向から見た断面図である。図に示
すように、本実施形態はベアリングブラケット25の中
心部に取り付けられたベアリング6によりシャフト7の
一端を支持し、ベアリングブラケット25の外側に給油
室26が設けられ、この給油室26内の下部には仕切り
板26aが複数取り付けられ潤滑油が溜められている。
【0039】給油室26の内部にシャフト7に中心部が
固定された給油円板21が配置され、この給油円板21
の外周部の一部が下方で潤滑油に浸っている。ベアリン
グブラケット25の機内側の側面位置でファン14の外
周部空間に張出しした形で貯油室27が設けられ、ベア
リングブラケット25の下方に設けられた連通穴28と
上方に設けられた連通穴29により、この貯油室27と
給油室26の内部が連通している。
固定された給油円板21が配置され、この給油円板21
の外周部の一部が下方で潤滑油に浸っている。ベアリン
グブラケット25の機内側の側面位置でファン14の外
周部空間に張出しした形で貯油室27が設けられ、ベア
リングブラケット25の下方に設けられた連通穴28と
上方に設けられた連通穴29により、この貯油室27と
給油室26の内部が連通している。
【0040】貯油室27の下部に潤滑油が溜められてい
るが、連通穴28,29により貯油室27と給油室26
が連通していることから、貯油室27の油面高さと給油
室26の油面高さは同じになっている。
るが、連通穴28,29により貯油室27と給油室26
が連通していることから、貯油室27の油面高さと給油
室26の油面高さは同じになっている。
【0041】本実施形態の軸受給油構造の場合は、従来
の給油室26の油に加えて貯油室27にも油を溜められ
るため、保油量が大幅に増大する。なお、給油室27は
機内のデットスペースを活用して構成されているため、
モータ外側に出張ることがなく、そのため台車の制約さ
れたスペースにモータを装荷するうえで影響は出ない。
なお、外側に出張って貯油室を設けた場合は、台車内に
モータ装荷するのは困難になる。
の給油室26の油に加えて貯油室27にも油を溜められ
るため、保油量が大幅に増大する。なお、給油室27は
機内のデットスペースを活用して構成されているため、
モータ外側に出張ることがなく、そのため台車の制約さ
れたスペースにモータを装荷するうえで影響は出ない。
なお、外側に出張って貯油室を設けた場合は、台車内に
モータ装荷するのは困難になる。
【0042】潤滑油の保有量が大幅に増大することによ
り、運転に伴う潤滑油の消耗による、給油室26内の油
面の低下度合は小さくなり、定期的に必要になる油の補
給期間を延ばすことができる。さらに、循環給油で使用
される油の量が増大したことより、運転による油全体の
劣化時間が延びるため、油の交換周期を延ばすこともで
きる。
り、運転に伴う潤滑油の消耗による、給油室26内の油
面の低下度合は小さくなり、定期的に必要になる油の補
給期間を延ばすことができる。さらに、循環給油で使用
される油の量が増大したことより、運転による油全体の
劣化時間が延びるため、油の交換周期を延ばすこともで
きる。
【0043】ところで、貯油室27に溜められている潤
滑油と給油室26の潤滑油は下部中央の連通穴28で継
がっているだけであるので、運転時の動揺振動や加減速
により貯油室27の油の変動が生じても、給油室26側
の油に及ぼす影響は少なくなる。
滑油と給油室26の潤滑油は下部中央の連通穴28で継
がっているだけであるので、運転時の動揺振動や加減速
により貯油室27の油の変動が生じても、給油室26側
の油に及ぼす影響は少なくなる。
【0044】そのため、全体の保油量が増大していても
給油室26内の油面の変動は大きくならず、安定した給
油状態を維持することができる。また、連通穴28,2
9により貯油室27は給油室26に通じていることか
ら、油交換の場合は、給油室26の下部の油抜き栓30
を外すことにより、全体の油を抜き取ることができる。
給油室26内の油面の変動は大きくならず、安定した給
油状態を維持することができる。また、連通穴28,2
9により貯油室27は給油室26に通じていることか
ら、油交換の場合は、給油室26の下部の油抜き栓30
を外すことにより、全体の油を抜き取ることができる。
【0045】図8は本発明のさらに他の実施形態(請求
項5対応)である車両用電動機の軸受給油構造の部分断
面図である。図に示すように、本実施形態は反駆動側ベ
アリングの排油を給油室18内に戻す油戻し管13と給
油室18との接続部に通穴13aと13bを設け、この
通穴13a,13bの間に可動板31を上部のピン31
aで回動可能に支持して構成した逆止弁を設けたもので
ある。
項5対応)である車両用電動機の軸受給油構造の部分断
面図である。図に示すように、本実施形態は反駆動側ベ
アリングの排油を給油室18内に戻す油戻し管13と給
油室18との接続部に通穴13aと13bを設け、この
通穴13a,13bの間に可動板31を上部のピン31
aで回動可能に支持して構成した逆止弁を設けたもので
ある。
【0046】運転時の加減速により給油室18内の油9
が加圧され、給油室内の油が油戻し管13を逆流して反
駆動側ベアリング部に押し込められることもある。この
場合は、反駆動側ベアリング内の圧力が上昇して反駆動
側での油漏れが生じやすい状況が発生すると共に、給油
室18内の油面低下や圧力低下が生じ、給油性能が不安
定になる。
が加圧され、給油室内の油が油戻し管13を逆流して反
駆動側ベアリング部に押し込められることもある。この
場合は、反駆動側ベアリング内の圧力が上昇して反駆動
側での油漏れが生じやすい状況が発生すると共に、給油
室18内の油面低下や圧力低下が生じ、給油性能が不安
定になる。
【0047】本実施形態では、給油室内の油が急激に油
戻し管13側に押し込まれた場合には可動板31が通穴
13a部に密着し油が油戻し管13に流入するのを阻止
するので、上記で述べた問題は発生しなくなる。給油室
内からの圧力がなくなれば可動板31は正規の位置に戻
り、給油室への油戻し作用は通常通りに行われる。
戻し管13側に押し込まれた場合には可動板31が通穴
13a部に密着し油が油戻し管13に流入するのを阻止
するので、上記で述べた問題は発生しなくなる。給油室
内からの圧力がなくなれば可動板31は正規の位置に戻
り、給油室への油戻し作用は通常通りに行われる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油潤滑軸
受構造によれば、車両運転時の給油室の湯面変動による
機内外への油漏れの発生を防ぎ、安定した給油性能を維
持させることができると共に、潤滑油の保有量を従来以
上に増大させることができるため、潤滑油の補給周期と
劣化に伴う交換周期を延ばすことが可能になり、保守の
省力化を図ることができる。
受構造によれば、車両運転時の給油室の湯面変動による
機内外への油漏れの発生を防ぎ、安定した給油性能を維
持させることができると共に、潤滑油の保有量を従来以
上に増大させることができるため、潤滑油の補給周期と
劣化に伴う交換周期を延ばすことが可能になり、保守の
省力化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施形態である車両用電動機の軸受
給油構造の側断面図。
給油構造の側断面図。
【図2】図1のA方向から見た断面図。
【図3】図1の作用を説明するための断面図。
【図4】図1の作用を説明するための部分断面図。
【図5】図1の作用を説明するための部分断面図。
【図6】本発明の他の実施形態である車両用電動機の軸
受給油構造の側断面図。
受給油構造の側断面図。
【図7】図6のA方向から見た断面図。
【図8】本発明のさらに他の実施形態の車両用電動機の
軸受給油構造の部分断面図。
軸受給油構造の部分断面図。
【図9】従来の車両用電動機の軸受給油構造の側断面
図。
図。
【図10】図9のA方向から見た断面図。
1…フレーム、2…台車枠、3…車軸、4…継手、5…
ベアリングブラケット、6…ベアリング、7…シャフ
ト、8…給油室、9…潤滑油、10…給油円板、11…
受皿、12…給油管、13…油戻し管、14…ファン、
15,16…ラビリンス、17…ベアリングブラケッ
ト、18…給油室、19a,19b…仕切り板、20…
連通口、21…給油円板、22…端蓋、22a,22b
…油回し溝、23a,23b,23c…緩和室、24…
ベアリング押え、24a…フランジ、24b…開口、2
5…ベアリングブラケット、26…給油室、27…貯油
室、28,29…連通穴、30…油抜き栓、31…可動
板。
ベアリングブラケット、6…ベアリング、7…シャフ
ト、8…給油室、9…潤滑油、10…給油円板、11…
受皿、12…給油管、13…油戻し管、14…ファン、
15,16…ラビリンス、17…ベアリングブラケッ
ト、18…給油室、19a,19b…仕切り板、20…
連通口、21…給油円板、22…端蓋、22a,22b
…油回し溝、23a,23b,23c…緩和室、24…
ベアリング押え、24a…フランジ、24b…開口、2
5…ベアリングブラケット、26…給油室、27…貯油
室、28,29…連通穴、30…油抜き栓、31…可動
板。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 八木 信行
東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東
芝トランスポートエンジニアリング株式会
社内
(72)発明者 木下 力
東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝
府中事業所内
Fターム(参考) 5H605 AA08 BB05 CC02 CC04 EB10
EB16 EB21 EB26 EB28 EB33
Claims (6)
- 【請求項1】 車両用電動機の回転子軸に設けた軸受内
に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電動機の軸受
給油構造において、ベアリングブラケットに取り付けら
れたベアリングにより前記軸を支持すると共に、前記ベ
アリングブラケットに設けられた給油室内に油を溜め、
前記軸に固定されて給油室内に配置された給油円板の外
周部の下方を油に浸し、運転時に前記給油円板の回転に
より油を上方に振り切り、この油を前記ベアリング内に
供給して潤滑を行い、潤滑後にベアリングより排油され
た油を前記給油室内に戻し、給油室内の油溜め部に下部
に連通口を有する仕切り板を複数個取り付けることによ
り、前記給油室の油溜め部を複数の区画に仕切ったこと
を特徴とする車両用電動機の軸受給油構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用電動機の軸受給油
構造において、給油室内の油溜め部に複数個取り付けら
れる仕切り板の中の、両端部に配置される仕切り板の高
さを他の仕切り板の高さよりも高くしたことを特徴とす
る車両用電動機の軸受給油構造。 - 【請求項3】 請求項1記載の車両用電動機の軸受給油
構造において、給油室の機外側側面に軸を中心とした円
形状の端蓋を取り付け、この端蓋に給油室内に突出した
軸を中心とする円周上のフランジを複数設け、給油室内
の給油円板からも端蓋側に突出した円周上のフランジを
複数設け、両フランジの内外周面が対向して円周上の微
小間隙よりなるラビリンスを形成し、このラビリンスの
中間に円周上の空間よりなる緩和室を設け、更に端蓋の
給油室側に突出した円周上の前記フランジの外周部の円
周上の溝からなる油回し溝を設けたことを特徴とする車
両用電動機の軸受給油構造。 - 【請求項4】 請求項1記載の車両用電動機の軸受給油
構造において、ベアリングの給油室側に取り付けられた
ベアリング押えの外周部に、先端が給油円板の側面に接
近して張出した円周上のフランジを設け、この円周上の
フランジの下部の一部を切欠いて油戻し口としたことを
特徴とする車両用電動機の軸受給油構造。 - 【請求項5】 請求項1記載の車両用電動機の軸受給油
構造において、駆動側に配置された給油室から給油円板
によってかきあげた油を反駆動側のベアリングに供給
し、反駆動側のベアリングを潤滑した油を機外に配置し
た油戻し管によって給油室内に戻す構造とすると共に、
油戻し管と給油室内の間に、上部のピンによって回動可
能に支持された可動板を設け、給油室の油が逆流するの
を防ぐ構造としたことを特徴とする車両用電動機の軸受
給油構造。 - 【請求項6】 車両用電動機の回転子軸に設けた軸受内
に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用電動機の軸受
給油構造において、ベアリングブラケットの機外側側面
に給油室を設けると共に、ベアリングブラケットの機内
側側面に貯油室を設け、前記給油室内と前記貯油室内と
を前記ベアリングブラケットの上方と下方に設けた連通
穴により連通し、前記給油室と前記貯油室の下方に潤滑
油を溜め、前記給油室内に給油円板を配置しこの給油円
板の外周部の下方の一部を潤滑油に浸したことを特徴と
する車両用電動機の軸受給油構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204401A JP2003023747A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車両用電動機の軸受給油構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204401A JP2003023747A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車両用電動機の軸受給油構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003023747A true JP2003023747A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19040878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001204401A Pending JP2003023747A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 車両用電動機の軸受給油構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003023747A (ja) |
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-
2001
- 2001-07-05 JP JP2001204401A patent/JP2003023747A/ja active Pending
Cited By (20)
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CN109468765A (zh) * | 2017-09-07 | 2019-03-15 | 浙江中捷缝纫科技有限公司 | 缝纫机 |
CN109412319A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-01 | 卧龙电气南阳防爆集团股份有限公司 | 一种低噪声、降温快的大功率电机 |
JP2021118622A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | ファナック株式会社 | 流体侵入抑制機能を備えた電動機 |
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