JP2003023724A - 建屋壁および建屋の構築方法 - Google Patents

建屋壁および建屋の構築方法

Info

Publication number
JP2003023724A
JP2003023724A JP2001205764A JP2001205764A JP2003023724A JP 2003023724 A JP2003023724 A JP 2003023724A JP 2001205764 A JP2001205764 A JP 2001205764A JP 2001205764 A JP2001205764 A JP 2001205764A JP 2003023724 A JP2003023724 A JP 2003023724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plates
buried pipe
steel plate
work
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001205764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4316163B2 (ja
Inventor
Shinji Sori
慎二 曽利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001205764A priority Critical patent/JP4316163B2/ja
Publication of JP2003023724A publication Critical patent/JP2003023724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4316163B2 publication Critical patent/JP4316163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】建屋の鋼板コンクリート構造の壁内に埋設管を
埋設する作業は鋼板に作業用の開口を設けるなどの余計
な作業工程を必要としていた。 【解決手段】互いに間隔を置いた一対の鋼板2A、2B
と、この鋼板間を連結する間隔部材3とを有する単位パ
ネル4Bの少なくとも一方の鋼板2Bを間隔部材3から
分離させておく。この状態で埋設施工作業を行い、終了
後に間隔部材3に鋼板2Bを固定し、その後コンクリー
トの打設を行う。このようにセパレート式の構造を採用
することで短時間の内に安全で且つ容易に建屋の構築を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば原子力発電所
における原子力建屋、タービン建屋、あるいは焼却設備
建屋などを構成する建屋壁、および建屋の構築方法に関
するもので、特に鋼板コンクリート構造の建屋壁および
その埋設管の埋設施工手段に改良を施した建屋の構築方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば原子力発電所内に建設され
る原子力建屋、タービン建屋、あるいは焼却設備建屋な
どの各種建屋の構造においては、大きな地震などに対し
ても充分耐えうるような耐震設計のために多量のコンク
リートを使った建屋が採用されている。そのような耐震
設計の建屋として従来鋼板コンクリート構造の建屋があ
る。この鋼板コンクリート構造の建屋は鉄筋コンクリー
ト構造に比べて配筋作業やコンクリート打設の型枠の設
置や撤去が必要無いため工期を大幅に短縮できるメリッ
トがある。このような鋼板コンクリート構造の建屋にお
ける建屋壁について、特に埋設管施工方法も併せて図5
を参照して説明する。
【0003】図5において、例えば原子力発電所内に建
設される建屋の壁構造に採用されている鋼板コンクリー
ト構造の建屋壁1は、まず図5(A)に示すように2枚
の鋼板2C、2Dを間隔を置いて並べ、この間を格子
状、あるいは千鳥格子状に配置され、両端を鋼板2C、
2Dの内面に溶接などの手段で固定された間隔部材であ
る複数本のタイバー3で両鋼板間に所定の間隔があくよ
うにサンドイッチ状に組み立てられている。このように
してあらかじめ工場で組み立て製作された複数の単位パ
ネル4A、4B、4C…を個々に原子力発電所の構築現
場に搬入し、所定の場所に隣接して据付設置する。その
後に互いに隣り合う単位パネル4A、4B、4c…の縦
方向に沿った縁5A、5B…(パネル取合部)を溶接し
て一体的に組み立て、鋼板コンクリート構造の建屋壁1
の据付を行う。鋼板2C、2Dの内側には鋼板とコンク
リートとの剥離を防ぐ目的で複数本のスタッド6が植設
されている。その後同図(B)に示すように原子力発電
所内の電力用、計装用ケーブル、その他ケーブルなどを
収納した埋設管7を前記建屋壁1の内側にあらかじめ設
計された通りのレイアウトで配管するための埋設管の埋
設施工作業を行う。そして最後に建屋壁1の内側にコン
クリートを打設し、強度確保のための期間を経て同図
(C)に示す通り建屋壁1の構築を完了する。
【0004】しかし、このような鋼板コンクリート構造
の建屋壁1であると、埋設管7を単位パネル4A、4
B、4C…からなる建屋壁1内に埋設施工するためには
鋼板2C、2Dの開口縁より作業員の手が届く範囲にお
いては埋設管取合い等の施工作業が行えるが、それより
奥の方の壁中央部分、例えば単位パネル4B部分になる
と作業員の手が届かず、鋼板2C、2Dの開口部からの
施工作業が不可能となる。このため同図(B)に示すよ
うに、埋設施工位置に対応した中央部分の単位パネル4
Bの一部に作業開口8をあけ、ここから作業員がパネル
内に手を差し込んで埋設施工作業を行っていた。また、
鋼板2C、2Dの間隔が800mm以上の幅広の場合に
は作業員が単位パネル4A、4B、4C…内に入り込み
施工作業を行う場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の鋼
板コンクリート構造の建屋壁1の構造ならびに埋設管施
工手段であると、パネル奥の手の届かない部分への埋設
施工作業のためにパネルに作業開口8をあけなくてはな
らず余計な工程が必要となる。またこの工程において埋
設管取合い位置と施工作業から考慮して最適な位置への
作業開口8の穴あけ加工が必要となり、この穴あけ加工
が面倒であると共に事前に充分な穴あけ位置の検討が必
要となる。たとえ作業開口8をあけたとしても狭い作業
開口8から手を突っ込んでの埋設施工作業は作業能率が
悪く、充分な作業が行えず、時間も大幅にかかる。さら
に埋設施工作業終了後は同図(C)に示すように作業開
口8を再び塞いで元の状態に復旧させる作業が必要とな
り余計な作業工程が生じる。
【0006】一方パネル間隔が比較的広く、余裕があっ
て作業員が単位パネル内に入って作業する場合もパネル
内部の作業環境は多数のタイバー3やスタッド6が植設
されているので作業性、安全性において非常に悪い環境
で、作業能率はきわめて低い。またこのようなことから
作業員がパネル内に入って埋設管の埋設施工作業を行う
という条件としてパネル間隔が800mm以上ある壁の
みが埋設管設定のための前提条件になっており、この条
件に合わない一部電線管などは露出電線管の施工を取ら
ざるを得ず、建屋内の配置設計上合理的でない設計とな
っていた。
【0007】本発明は以上の課題を解決し、建屋壁内へ
の埋設管の埋設施工作業が簡単に且つ安全に行え、合理
的な配置設計が採れ、短期間で施工が行える鋼板コンク
リート構造の建屋壁および建屋の構築方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために、請求項1記載の発明では、互いに間隔を
置いた一対の鋼板と、この鋼板間を連結する間隔部材と
を有する単位パネルを建屋壁構築場所に複数併置して据
付設置し、一対の鋼板間の所定の場所に埋設管の埋設施
工を行い、鋼板間にコンクリートを打設して構築される
鋼板コンクリート構造の建屋壁において、前記埋設管の
埋設施工作業を必要とする単位パネルの少なくとも一方
の鋼板を間隔部材が貫通していることを特徴とする。
【0009】このようにすると埋設管の埋設施工作業を
必要とする単位パネルの一方の鋼板パネルが外されたス
ペースを利用することにより容易に埋設施工作業が行
え、作業終了後は外しておいた鋼板パネルを作業現場で
取付けることにより建屋壁の構築を完成させることがで
きる。
【0010】また本発明の請求項2記載の発明では、複
数の間隔部材の両端に取付けられ互いに間隔を置いた一
対の鋼板からなる単位パネルを建屋壁構築場所に複数併
置して据付設置し、所定の単位パネルに埋設管の埋設施
工を行い、一対の鋼板間にコンクリートを打設して構築
される鋼板コンクリート構造の建屋壁において、前記単
位パネル内に前記間隔部材を設置しない空間部を形成
し、この空間部に埋設管を収納したことを特徴とする。
【0011】このようにすると、埋設管施工作業を必要
とする単位パネルに形成された空間を利用して埋設管を
収納し、埋設施工作業を行い、作業終了後は作業現場で
空間の開口部をカバーあるいは化粧カバーで閉塞するこ
とにより建屋壁の構築を完成させることができる。
【0012】また本発明の請求項3記載の発明では、埋
設管の埋設施工作業を必要としない部分に組み立てら
れ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、この鋼板間を連
結する間隔部材とを有する単位パネルを据付配置する工
程と、埋設管の埋設施工作業を必要とする部分に組み立
てられ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、この鋼板間
を連結する間隔部材とを有し、少なくとも一方の鋼板が
着脱自在に取り付けられた単位パネルを少なくとも着脱
自在なパネルを間隔部材から外した状態で据付設置する
工程と、互いに隣接する単位パネル同士を接合する工程
と、埋設管の埋設施工作業を必要とする部分に埋設管の
埋設作業をする工程と、埋設施工作業終了後に取外して
おいた鋼板を間隔部材に取付け、隣接する単位パネルと
接合する工程と、単位パネルの一対の鋼板の間にコンク
リートを打設する工程とを有することを特徴とする。
【0013】このようにすることにより、埋設管の埋設
施工作業時には一方の鋼板パネルを取外した状態で行う
ことにより作業者が単位パネル内に入って作業する必要
もなく、短時間に安全且つ容易に配管埋設を伴う建屋の
構築方法を得ることができる。
【0014】また本発明の請求項4記載の発明では、埋
設管の埋設施工作業を必要としない部分に組み立てら
れ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、この鋼板を連結
する間隔部材とを有する単位パネルを据付配置する工程
と、埋設管の埋設施工作業を必要とする部分に組み立て
られ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、この鋼板を連
結する間隔部材とを有し、前記間隔部材を設置しない空
間を形成した単位パネルを据付配置する工程と、互いに
隣接する単位パネル同士を接合する工程と、埋設管の埋
設施工作業を必要とする単位パネルの前記空間内に埋設
管を収納する工程と、埋設作業終了後にパネルカバーを
取付けて前記空間を閉塞する工程と、単位パネルの一対
の鋼板の間にコンクリートを打設する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0015】このようにすることにより、埋設管の埋設
施工時には作業者が単位パネル内に入って作業する必要
もなく、埋設施工時にタイバーなどの間隔部材やスタッ
ドなどの作業に支障となる余計な部材もなく、短時間に
安全且つ容易に配管埋設を伴う建屋の構築方法を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態を
図1及び図2を参照して説明する。図1の(A)は本発
明の鋼板コンクリート構造の建屋壁の正面図、同図
(B)は側面図を示す。図1において、建屋壁1の単位
パネルは2枚の鋼板2C、2Dを間隔を置いて並べ、こ
の間を格子状あるいは千鳥格子状に配置され、両端を鋼
板2C、2Dの内面に溶接などの手段で固定された補強
間隔部材である複数本のタイバー3で両パネル間に所定
の間隔が空くようにサンドイッチ状に組み立てられてい
る。この単位パネル4A、4B、4C…は工場において
あらかじめ製作され、複数個用意されている。この単位
パネル4A、4B、4C…の内、内側に埋設管の埋設施
工作業を必要とする部分に組み立てられる単位パネル4
Bについては同図(B)に示すように複数本のタイバー
3の一端3Aは一方の鋼板2Aの内側にネジ込み式に着
脱自在に取り付けられる。またタイバー3の他端3Bも
他方の鋼板2Bに形成された孔を貫通し、鋼板2B両面
より締め付けナット9で同様に鋼板2Bに対して着脱自
在に取り付けられている。
【0017】一方埋設管の埋設施工作業を必要としない
部分に組み立てられる単位パネル4A、4Cについては
図5に示すような従来のあらかじめ溶接により一体的に
組み立てられた単位パネルを用意しておく。鋼板2A、
2B、2C、2Dの内側には鋼板とコンクリートとの剥
離を防ぐ目的で複数本のスタッド6が植設されている。
【0018】次に上記のように用意された複数の単位パ
ネルを使った建屋の構築方法と埋設管の埋設施工の手段
について図2を参照して説明する。 (1)まず図には示さないが原子力発電所建屋内の建屋
の構築現場周囲に壁組み立てに必要な足場を組み立て
る。 (2)次に埋設施工作業を必要としない部分に組み立て
られる単位パネル4A、4Cをクレーンなどを使って吊
り上げ構築現場に搬入し、所定の場所に従来工法で据付
配置する。
【0019】(3)次に埋設施工作業を必要とする部分
に組み立てられる単位パネル4Bは図1(B)に示され
る単位パネルの締め付けナット9を外してタイバー3か
ら一方の鋼板2Bを取外した状態にしておく。そしてま
ず鋼板2Aを構築現場に搬入し、先に据付配置されてい
る単位パネル4A、4Cと並べて据付配置する。その際
埋設管施工の多様化に応じては必要に応じて更にタイバ
ー3を鋼板2Aからネジ込みを緩めて外しておいても良
い。鋼板2Aを埋設施工作業を必要としない単位パネル
4Aまたは4Cと工場において金具などを用いて一体化
して構築現場に搬入据付配置するようにしても良い。こ
の時、タイバー3は鋼板2Aに取り付けておいても、あ
るいは取外しておいても良い。
【0020】(4)次に搬入された単位パネル4A、4
Cと鋼板2Aとの互いに隣り合う縦方向に沿った縁5
A、5B…(パネル取合部)を溶接して一体的に組み立
てる。…(図2(A)の状態) (5)その後原子力発電所内の電力用、計装用ケーブル
などを収納した埋設管7を前記単位パネル4Bの内側に
あらかじめ設計された通りのレイアウトに配管する埋設
施工作業を行う。…(図2(B)の状態) (6)鋼板2Aからタイバー3を取外していた場合には
再びタイバー3を鋼板2Aにネジ込んで取付ける。
【0021】(7)次にあらかじめ取外しておいた後付
けの鋼板2Bを構築現場に搬入し、クレーンなどで吊り
上げ、バランスをとりながらタイバー3と鋼板2Bの孔
位置とを合わせ、タイバー3先端3Bを鋼板2Bの孔に
貫通させ締め付けナット9で締め付けて一体化させ、単
位パネル4Bを完成させる。 (8)この後、後付けの鋼板2Bとその両端に据付配置
されている単位パネル4A、4Cとの取合い部を位置決
め調整した後溶接で接合する。…(図2(C)の状態) (9)最後に組み立てられた単位パネル4A、4B、4
C…の内側にコンクリートを打設する。
【0022】(10)コンクリートの強度確保の期間経
過後タイバー3の先端部分が鋼板2Bの外側に飛び出し
た状態になって危険なためタイバー3の突出部分をグラ
インダーなどで切断し切断個所の表面を整えた後再塗装
を施す。 (11)このようにして鋼板コンクリート構造の建屋壁
1の組立施工と埋設管の埋設施工が完了した後足場を解
体して建屋の構築が完了する。
【0023】このように本発明による鋼板コンクリート
構造の建屋壁1であると、埋設管の埋設施工を必要とす
る部分に組み立てられる単位パネル4Bをタイバー3か
ら後付けの一方の鋼板2Bが取外し可能とし、埋設管の
埋設施工後に再び組立一体化できるようなセパレータ式
としたので埋設管の埋設施工作業が短時間の内に容易且
つ安全に行え作業の効率が大幅に向上する。また作業員
が狭いパネルの間に入って埋設施工作業する必要もない
のでパネル幅によって埋設施工作業の条件が決められる
こともなく一部電線管の埋設も可能となり、建屋内の配
置設計が効率的に行える。更にタイバー3が先行して取
付けられる鋼板2Aに対してネジ式で着脱自在に構成さ
れているので埋設管7の埋設施工作業時に邪魔にならず
作業の効率が上がる。
【0024】次に本発明の第2の実施の形態について図
3及び図4を参照して説明する。図3において、鋼板コ
ンクリート構造の建屋壁1の単位パネル4A、4B、4
C…は2枚の鋼板2A、2B、あるいは2C、2Dを並
べ、この間を格子状あるいは千鳥格子状に配置され、両
端を鋼板2A、2B、あるいは2C、2Dの内面に溶接
などの手段で固定された補強間隔部材である複数本のタ
イバー3で各単位パネルの一対の鋼板間に所定の間隔が
空くようにサンドイッチ状に組み立てられている。この
単位パネルの内、埋設管の埋設施工作業を必要とする部
分に組み立てられる単位パネル4Bについては図示する
ように鋼板2Aに接合されたパネル10Aとパネル10
Bとによりパネル面に沿って空間11を形成し、この空
間11に埋設管7を収納するトレイ12を配置固定す
る。あるいは図4に示すように単位パネルの内一方の鋼
板2Bの一部を凹ませてパネル面に沿ってポケット状の
空間13を形成する。そしてこの空間11に配置された
トレイ12内、あるいはポケット状の空間13に埋設管
7を収納する。埋設管7の埋設施工作業が終了した後で
空間11または13の開口部をパネルあるいは化粧板等
のパネルカバー14で蓋をして開口部を閉塞する。その
他の構造は第1の実施の形態と同じであり詳細な説明は
省略する。
【0025】次に本発明の第2の実施の形態における鋼
板コンクリート構造の建屋の構築方法と埋設管の埋設施
工の手段について説明する。 (1)まず原子力発電所建屋内の建屋の構築現場周囲に
壁組み立てに必要な足場を組み立てる。 (2)次に埋設施工作業を必要としない部分に組み立て
られる単位パネル4A、4Cをクレーンなどを使って吊
り上げ構築現場に搬入し、所定の場所に従来工法で据付
配置する。
【0026】(3)次に埋設施工作業を必要とする部分
に組み立てられる単位パネル4Bは図3に示されるよう
にあらかじめ空間11を有するように形成され、この単
位パネル4Bを同じく構築現場に搬入し、あらかじめ据
付配置されている単位パネル4A、4Cと位置合わせを
した上で据付配置する。これと同じ段階で図4に示すポ
ケット状空間13を形成した単位パネル4Bの場合も構
築現場に搬入し、あらかじめ据付配置されている単位パ
ネル4A、4Cと位置合わせをした上で据付配置する。
【0027】(4)次に単位パネル4A、4B、4C同
士の互いに隣り合う縦方向に沿った縁5A、5B…(パ
ネル取合部)を溶接して一体的に組み立てる。 (5)そして前記単位パネル4Bの空間11に鋼板2A
の壁に沿わせてトレイ12を配置し、固定する。
【0028】(6)その後原子力発電所内の電力用、計
装用ケーブルなどを収納する埋設管7を前記トレイ12
の内側に収納し施工作業を行い、作業終了後にパネルカ
バー14を取付けて空間11を閉塞する。同じくこの段
階で図4に示す単位パネル4Bの場合はポケット状の空
間13に直接埋設管7を収納し、作業終了後にパネルカ
バー14を取付けてポケット状空間13を閉塞する。
【0029】(7)最後に組み立てられた単位パネル4
A、4B、4C…の内側及び図4に示すパネルの場合に
はポケット状空間13内部にもコンクリートを打設し、
強度確保のための期間を経て鋼板コンクリート構造の建
屋の施工を完了する。 (8)このようにして鋼板コンクリート構造の建屋の組
立施工と埋設管の埋設施工が完了した後足場を解体して
建屋の構築が完了する。
【0030】このように本発明の第2の実施の形態によ
る鋼板コンクリート構造の建屋壁1であると、埋設管7
の埋設施工作業終了後に空間閉塞用のパネルカバー14
を取付ける時パネル内にはタイバー3やスタッド6など
が植立されていないのでパネルカバーとタイバー3との
細かい位置合わせが必要なくなるので組立がより短時間
に容易に行える。またスタッド6の植立もないことから
組立作業はきわめて容易となる。
【0031】また図4に示す構造の場合は鋼板パネル2
Bの一部をポケット状として空間13を形成しているた
め図3に示す構造のものより空間が小さくなるが、埋設
管を収納する分には充分な空間が得られ問題はない。
【0032】なお、上記実施の形態の説明において一例
として原子力発電所における建屋の場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、鋼板コ
ンクリート構造の建屋であれば他の一般的な建屋にも適
宜実施し得るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、埋設管の埋設施工作業
時には作業者が単位パネル内に入って作業する必要もな
く、短時間に安全且つ容易に配管埋設を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における単位パネル
を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における建屋壁の構
造と構築方法を示す図で、(A)〜(C)はその構築状
態の変化を示す斜視図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における単位パネル
を示す斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の他の実施例を示す
単位パネルの一部斜視図。
【図5】従来の建屋壁の構造ならびにその構築方法を示
す図で、(A)〜(C)はその構築状態の変化を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…建屋壁、2A,2B,2C,2D…鋼板、3…間隔
部材、4A,4B,4C…単位パネル、5A,5B…パ
ネル取合い部、7…埋設管、8…作業開口、9…締め付
けナット、11,13…空間、12…トレイ、14…パ
ネルカバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/04 301 H02G 3/28 B 3/22 G21C 13/00 Q W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに間隔を置いた一対の鋼板と、この
    鋼板間を連結する間隔部材とを有する単位パネルを建屋
    壁構築場所に複数併置して据付設置し、一対の鋼板間の
    所定の場所に埋設管の埋設施工を行い、鋼板間にコンク
    リートを打設して構築される鋼板コンクリート構造の建
    屋壁において、前記埋設管の埋設施工作業を必要とする
    単位パネルの少なくとも一方の鋼板を間隔部材が貫通し
    ていることを特徴とする建屋壁。
  2. 【請求項2】 複数の間隔部材の両端に取付けられ互い
    に間隔を置いた一対の鋼板からなる単位パネルを建屋壁
    構築場所に複数併置して据付設置し、所定の単位パネル
    に埋設管の埋設施工を行い、一対の鋼板間にコンクリー
    トを打設して構築される鋼板コンクリート構造の建屋壁
    において、前記単位パネル内に前記間隔部材を設置しな
    い空間部を形成し、この空間部に埋設管を収納したこと
    を特徴とする建屋壁。
  3. 【請求項3】 埋設管の埋設施工作業を必要としない部
    分に組み立てられ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、
    この鋼板間を連結する間隔部材とを有する単位パネルを
    据付配置する工程と、埋設管の埋設施工作業を必要とす
    る部分に組み立てられ、互いに間隔を置いた一対の鋼板
    と、この鋼板間を連結する間隔部材とを有し、少なくと
    も一方の鋼板が着脱自在に取り付けられた単位パネルを
    少なくとも着脱自在なパネルを間隔部材から外した状態
    で据付設置する工程と、互いに隣接する単位パネル同士
    を接合する工程と、埋設管の埋設施工作業を必要とする
    部分に埋設管の埋設作業をする工程と、埋設施工作業終
    了後に取外しておいた鋼板を間隔部材に取付け、隣接す
    る単位パネルと接合する工程と、単位パネルの一対の鋼
    板の間にコンクリートを打設する工程とを有することを
    特徴とする建屋の構築方法。
  4. 【請求項4】 埋設管の埋設施工作業を必要としない部
    分に組み立てられ、互いに間隔を置いた一対の鋼板と、
    この鋼板を連結する間隔部材とを有する単位パネルを据
    付配置する工程と、埋設管の埋設施工作業を必要とする
    部分に組み立てられ、互いに間隔を置いた一対の鋼板
    と、この鋼板を連結する間隔部材とを有し、前記間隔部
    材を設置しない空間を形成した単位パネルを据付配置す
    る工程と、互いに隣接する単位パネル同士を接合する工
    程と、埋設管の埋設施工作業を必要とする単位パネルの
    前記空間内に埋設管を収納する工程と、埋設作業終了後
    にパネルカバーを取付けて前記空間を閉塞する工程と、
    単位パネルの一対の鋼板の間にコンクリートを打設する
    工程とを有することを特徴とする建屋の構築方法。
JP2001205764A 2001-07-06 2001-07-06 建屋の構築方法 Expired - Fee Related JP4316163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001205764A JP4316163B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 建屋の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001205764A JP4316163B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 建屋の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003023724A true JP2003023724A (ja) 2003-01-24
JP4316163B2 JP4316163B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=19042015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001205764A Expired - Fee Related JP4316163B2 (ja) 2001-07-06 2001-07-06 建屋の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4316163B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4316163B2 (ja) 2009-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20210104940A (ko) 조립식 체적 건축 모듈의 연결 시스템 및 연결 방법
JP2003023724A (ja) 建屋壁および建屋の構築方法
JP2002227295A (ja) 薄肉外殻状構造体プレキャスト梁及び梁構築方法
JP4658826B2 (ja) Sc壁用ブロック、sc壁用ブロックの製造方法及びsc構造の施工方法
JP6869583B1 (ja) 鉄筋コンクリート構造物のコンクリート打設前段階工事の施工方法、鉄筋コンクリート構造物の施工方法、並びに鉄筋コンクリート打設用型枠
JP2583058B2 (ja) 地下室工法
JPH0427018A (ja) コンクリート製組立型地下室の施工方法
EP2112295B1 (en) Reinforcing cage assembly and method of constructing a part of a reinforced concrete structure comprising said reinforcing cage assembly
JP2506484B2 (ja) コンクリ―ト製組立型地下室
JP2940451B2 (ja) 地下構造物の構築法
JP2972956B2 (ja) 柱と梁の接合工法およびその構造
JP2003328433A (ja) Sc構造体への電設工法
JPH0427077A (ja) コンクリート製組立型地下室付き住宅
JPH08262175A (ja) 建屋構造
JPH0649897A (ja) 梁と柱の接合方法及びそれに使用するプレキャストコンクリート柱
JP2931158B2 (ja) コンクリート製組立型地下室の躯体構造
JPH0833015B2 (ja) コンクリート製組立型地下室の躯体構造
JP2021001433A (ja) 梁の補強構造、梁補強用の構造体、鉄骨構造体、および梁の補強方法
JPH07111059B2 (ja) コンクリート製組立型地下室
JPH0427022A (ja) コンクリート製組立型地下室の躯体構造
JPH0427020A (ja) 地下室構築用ブロックユニット
JPH0833017B2 (ja) コンクリート製組立型地下室の躯体構造
JPH0427017A (ja) コンクリート製組立型地下室の施工方法
JPH05302337A (ja) コンクリートブロック組立用締結治具
JP2004250914A (ja) ユニット式建物の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060818

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060913

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090520

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees