JPH0427022A - コンクリート製組立型地下室の躯体構造 - Google Patents

コンクリート製組立型地下室の躯体構造

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JPH0427022A
JPH0427022A JP2133162A JP13316290A JPH0427022A JP H0427022 A JPH0427022 A JP H0427022A JP 2133162 A JP2133162 A JP 2133162A JP 13316290 A JP13316290 A JP 13316290A JP H0427022 A JPH0427022 A JP H0427022A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は住宅の地下室として好適なコンクリート製組立
型地下室の躯体構造にかかわり、特に複数のプレキャス
トコンクリート製ブロックを箱型に一体化してなる地下
ユニットをその幅方向に連結して形成した地下室の躯体
構造に関するものである。
「従来の技術」 近年における住宅事情の悪化などから、一般の住宅にお
いても地下室を設置することが行なわれるようになって
きた。
従来、住宅の地下室は、地下収蔵庫として構成されたも
のが多いため、その構造も例えば容器状のカプセルを、
地面に掘った穴の中にアンカーボルトを介して据え付け
、穴を埋め戻してなる構成のものなどであった(例えば
特公平1−15663号「地下庫およびその製造方法」
参照)。
しかし、このような構成の地下室は、地下収蔵庫として
機能された構成であるため、全体的に内部の大きさが小
さく、住宅の居室として要求される機能を十分満足させ
るものではなかった。したがって、近年では、地下室を
コンクリート造りとして部屋全体を大型化する傾向にあ
る。
このような鉄筋コンクリート製の地下室は、例えば現場
打ちコンクリートにより築造されたものが一般的である
。これは、まず、パワーショベル等を用いて地下室の敷
地よりやや広めに掘削工事を行ない、次に、その底部に
砂利等を敷いて、該砂利等を敷いた上にコンクリートを
打設して、いわゆる基礎コンクリートの施工を行なう。
そして、床鉄筋を格子状に配設して、この床鉄筋にコン
クリートを打設し、このとき、側壁が立設される位置に
側壁の鉄筋に連設される突出筋をコンクリートの表面か
ら突出するように配設しておく。
次に、床部のコンクリートが固まった後に、その所定の
位置に突出した突出筋に側壁の縦筋を連結し、これら側
壁の縦筋に、横筋を連結して、側壁の鉄筋を施工する。
次いで、施工した側壁の鉄筋の両側に型枠を組立てて、
その中にコンクリートを打設して側壁を施工する。
そして、側壁のコンクリートが固まった後に、型枠を解
体し、側壁の外側の空間を埋めて完成させるものである
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、従来の地下室の技術においては、その施
工作業が現場打ちコンクリートの施工作業となるため、
現場での作業能率が悪く、工期が長くなるなどの難点が
あった。
しかも、現場打ちコンクリートによる施工作業では、側
壁を構築する場合に、側壁鉄筋の両側に型枠を組立てる
ための空間を設けなければならず、施工面積よりも広め
に地盤を掘り下げなければならず、コスト高になるなど
の問題点があった。
そこで、本発明者等はこれらの問題点を解決すべく鋭意
研究した結果、地下室全体をプレキャストコンクリート
製ブロックの接合により築造すれば、現場での作業能率
が向上し、またブロックの据え付けだけで地下室が形成
されるので、掘削面積も少なくてすむとの考えに至った
しかしながら、単に地下室の内部を区画し、それぞれを
ブロックに分割してもブロック自身の大きさが大型化し
、またその種類も多くなり、現場での施工作業が複雑化
するなどの解決すべき課題が残されている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、少ない種類のプレキャストコンクリー
ト製ブロックにより、地下室を形成し得て、現場での作
業能率を向上させることができ、また施工コストの低減
を図ることのできるコンクリート製組立型地下室の躯体
構造を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するために本発明は、底板部およびこ
の底板部の周囲を囲む側板部により上面が開口した矩形
箱型の地下ユニットを、その幅方向に少なくとも2つ隣
接した状態で並べ、隣接する地下ユニントどうしを相互
に接合して、これら地下ユニットを一体に連結してなる
コンクリート製組立型地下室であって、前記地下ユニッ
トを、この地下ユニットの長手方向に直交する複数の面
で分割された複数のプレキャストコンクリート製ブロッ
クにより構成するとともに、これらブロックを、当該ブ
ロックを貫通するpc′w4材により一体化し、しかも
、隣接する地下ユニットの各ブロックを、ブロックの底
板部間に架け渡されかつ底板部にボルト止めされた連結
金物により相互に一体化したことを特徴とするものであ
る。
「作用」 前記構成のコンクリート製組立型地下室の躯体構造によ
れば、当該地下ユニットを、その長手方向に直交する面
で分割する形態の複数のプレキャストコンクリート製ブ
ロックにより築造し、これらブロックの底板部間に連結
金物を架け渡して、連結金物を底板部にボルト止めする
ことにより隣接する地下ユニットを繋げていく構成とし
たので、ブロックを長手方向および幅方向に連結する単
純作業により地下ユニットを形成し得て、現場での組立
てを容易に実施することができる。
しかも本発明では、前記ブロックどうしを、当該ブロッ
クの底板部を貫通するPC鋼材により一体化し、ブロッ
クの底板部どうしを底板部間に架け渡された連結金物に
より一体化して地下ユニ・ントをその輻方向に繋げてい
く構成としているので、構造体としての強度を向上させ
ることができ、またgiする地下ユニットどうしが底板
部に架け渡された連結金物により連結されるため、地下
ユニットをその長手方向に分割された複数のブロックの
接合により築造する構成であっても、精度よく各ブロッ
クをつなぎ得て、品質のよい大型地下室を構築すること
ができる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第13図を参照
して説明する。
これらの図において、符号Gが本発明にかかる躯体構造
を備えた地下室であり、この地下室Gは底板部Yおよび
この底板部Yの周囲を囲む側板部Sにより上面が開口し
た矩形箱型の2種類の地下ユニット1.2と、この地下
ユニツ)1,2の側板部上端に当該側板部に沿って架け
渡されかつ家屋を構成する建築物Hが載置される長短2
種類の臥梁14.15とを主体として構成されている。
そして、実施例にかかる躯体構造においては、前記地下
ユニット1.2のうち、階段室を構成する地下ユニット
2が、居室を構成する地下ユニット1の間に挾まれて相
互に隣接した状態に並べられ、隣接する地下ユニッ)l
、2どうしは、地下ユニット1.2を構成するブロック
の底板部間に架け渡されかつ底板部にボルト止めされた
連結金物30により相互に一体化されていることを最大
の特徴としている。なお、図示例では、前記連結金物3
0の他にブロックを貫通するボルト29によっても隣接
する地下ユニット1,2どうしが連結され一体化された
構造となっている。
なお、これら地下ユニット1,2は住宅の基礎としても
作用し、この上に家屋などの建物Hが載置されるもので
ある。
次に、躯体構造の主要部となる地下ユニットについて、
第1図ないし第3図を中心として説明すると、居室を構
成する地下ユニット1は、地下ユニットの長手方向に直
交する面で分割された複数のプレキャストコンクリート
製ブロック10.11(本体ブロック10、妻壁ブロッ
ク11)により構成されており、またこれらブロックは
ブロックどうしの接合面に止水用の目地材を介在させて
互いに接合させられ、これらブロックの底板部を貫通す
るPC鋼材13で一体化されるとともに、前記本体ブロ
ック10、妻壁ブロック11の上端を繋ぐ長短2種類の
臥梁14.15により固定されている。
なお、前記ブロック10.11はそれぞれ予め工場にお
いて所定の形状、寸法に製作されるもので、これらブロ
ック10.11のうちブロック10は地下ユニットlの
中央部を構成するようになっており、またブロック11
は地下ユニット1の両端部の妻壁部を構成するようにな
っている。
そして、これらの全てのブロック10.11は、端面ど
うじが突き合わされ、これらブロックを貫通するpcm
材13を緊張することによってプレストレスが導入され
、これにより各ブロックは強固に連結されて地下ユニッ
トを形成しているものである。
なお、ブロックの端面には目地材が施工されて地下ユニ
ットに十分な水密性が確保されることは勿論である。
前記ブロック10は、底板部10aおよび相対向する側
板部10b、lOcによって縦断面U学歴に形成されて
おり、底板部10aの左右両側にはそれぞれpca材1
3を通すためのシース管が設けられている。
一方、ブロックlOを構成する底板部10aには、連結
金物30を収めるための四部10dが形成され、この凹
部10d内には連結金物30を止めるボルト32を螺合
するためのインサート31が埋設されている。
また、ブロック10を構成する側板部10b、10cの
うち地下ユニット2に接合される側の側板部1 、Oc
は、その厚さWが他の側板部10bの厚さTの約2/3
の大きさに設定されており、これにより、側板部どうし
を重ね合わせたときにこの部分の壁の厚さが厚くならな
いように配慮されている(第1図参照)。
一方、この厚みの薄く形成された側板部10cには、必
要に応じて第6図に示すように、地下ユニット連結用の
連結ボルト29を通す挿通孔10eが設けられるととも
に、側板部10cの上端には、第7図に示すように、臥
梁14.15を止める長ボルト16をねじ込むためのイ
ンサート17が埋設されている。図示例では、前記長ボ
ルト16は、おねじの形成された軸体16aと、この軸
体163の上部に定着板16bを介して螺合されるナツ
ト16cとを主体として構成されている。
なお、前記側板部10b、10cには、第8図および第
9図に示すように、必要に応じてボルト・ナツト18a
、18bにより止められる構造の継手金物18が取付け
られる。
さて、隣接する地下ユニットを構成するブロック連結用
の連結金物30としては、例えば、第4図および第5図
に示すように、−枚の平板状の鋼板F1を主体としたも
のを適用しても良いが、第1O図および第11図に示す
例ように、全体がU字型をしだ鋼板F2を主体として構
成されたものを用いることもできる。なお、これらの鋼
板Fl。
F2からなる2種類の連結金物30はブロックを接合す
る箇所に応じて適宜選択して使われるものである。
一方、地下ユニットlの両端を構成するブロック11は
、第12図に示すように、矩形に形成された底板部11
aとこの底板部11aの周囲3面を囲む側板部11b、
l1cS lidによって形成されており、実施例では
側板部11cが地下ユニット1の妻壁を構成するように
なっている。
そして、このブロック11においても、地下ユニット2
に接合される側の側板部11dの厚さWが他の鋼板部1
1bの厚さTの約2/3の大きさに設定され、隣接する
地下ユニットの側板部どうしを重ね合わせたときにこの
部分の壁の厚さが厚くならないように配慮されている。
なお、前記底板部11aの左右両側にはそれぞれPC鋼
材13を通すためのシース管が妻壁に開口して設けられ
ており、またこの?−ス管の開口部がPC鋼材13の定
着部となっている。
一方、前記ブロック11の各側板部11b、11C1l
idの上端にも、第7図に示すように、臥梁14.15
を止める長ボルト16をねじ込むためのインサート17
が埋設されている。
次に、地下ユニット1の間に挾まれる地下ユニット2の
構成について説明する。
この地下ユニット2も、基本的には、前述した地下ユニ
ット1と同様に、地下ユニットの長手方向に直交する面
で分割された複数のプレキャストコンクリート製ブロッ
ク(本体ブロック20、妻壁ブロック21)を止水用の
目地材を介在させて互いに連結し、PC鋼材13で一体
化して組立てられてなるもので、前記ブロック20.2
1の上端にはこれらブロックを連結するようにして長短
2種類の臥梁14.15が架け渡されている。
また、地下ユニット2を構成する2種類のブロック20
.21も、基本的に地下ユニット1のブロックと同様に
、ブロック20.21の端面どうしが突き合わされ、こ
れらブロックを貫通するPC鋼材13を緊張することに
よってプレスト1/スが導入されるようになっている。
なお、前記ブロック20は底板部20aおよび相対向す
る側板部20b、20cによって縦断面U字型に形成さ
れ、また地下ユニット2の両端のブロック21は矩形に
形成された底板部21aとこの底板部213の周囲3面
を囲む側板部21b、21c、21dによって形成され
ている点は、先のブロック1O111と同様である。
しかしながら、この地下ユニット2においては地下ユニ
ッ)lの間に挾まれて設置される構造上、地下ユニット
2の中央部を構成するブロック20および地下ユニット
の妻壁部を構成するブロック21の対向する左右の側板
部20b、20c、21b、21dがそれぞれ、ブロッ
ク10の外壁を構成する側板部10bの厚さTの約2/
3の大きさに形成されていることに特徴を有している。
なお、これらのブロック20.21においても、PC鋼
材13のシース管を設ける点、側板部20b、20c、
21b、21c、21dの上端に、それぞれ臥梁14.
15を止める長ボルト16をねじ込むためのインサート
17を埋設する点、必要に応じて側板部20b、20c
などに、継手金物18を取付ける点、地下ユニット連結
用の連結金物30を固定する四部206、連結ボルト2
9を通す挿通孔20eを設ける点などについては前述し
たブロック10,11と同様である。
前記ブロック10.11の上端に架け渡される長短2種
類の臥梁14.15について説明すると、各臥梁14.
15はそれぞれプレキャストコンクリートによって四角
柱状に形成されていて長手方向に連結されたブロック1
0.11.20.21の上端を固定すると共に、上部建
築物(図示例では家屋)の1階床パネルを支持するもの
で、長尺の臥梁14は地下ユニット1の長手方向に沿う
側板部上に臥梁14の上下に貫通する長ボルト16によ
り固定されるようになっている。
なお、この臥梁14の側部には、第13図に示すように
、短尺の臥梁15を載せる載置部14aが突出形成され
ており、短尺の臥梁15の上下を貫通する長ボルト16
をインサート17にねじこむことによって載置部14a
に強固に固定できるようになっている。
なお、前記短尺の臥梁15は、実施例ではプレキャスト
コンクリート製とされているが、H型鋼により構成して
もよい。
ところで、家屋Hとしては、例えばユニット化した床パ
ネルを臥梁14の上に敷き込み、その上に1階の壁パネ
ルおよび2階の床パネル、2階の壁パネルを組み上げ、
さらに、軸組、木組等をして、屋根パネルを組み立てて
なる構成のものなどが挙げられるが、家屋の構成はこの
ようなものに限定されるものではなく、在来工法で構築
されるものや、ユニット住宅などであっても良い。
なお、前記各パネル工法にょる家屋の場合における家屋
と臥梁との接合は、例えば臥梁の上面に、アンカーボル
トを突出させて設けておき、このアンカーボルトを介し
て壁、床等のパネルを一体化するようにすればよい。
次に、このように構成された躯体構造を有する組立型地
下室の構築方法および作用を説明する。
まず、地下ユニットl、2を構成する各プレキャストコ
ンクリート製ブロックは、工場において、予め一定の寸
法、形状にコンクリート等によって一体に打設して形成
される。
そして、これらブロックは、トラックによって作業現場
に運搬されるが、この際、ブロックは地下ユニットの長
手方向に直交する面で分割された断面U字型に形成され
ているため、ブロックの種類は地下ユニットの中央部を
形成するU字型のものと、妻壁を形成するものとの2種
類の基本的なブロックで済み、特に大型地下室を構成す
る場合には、U字型のブロックの数を増すことにより対
応できるので、ブロック自身を大型化する必要がなく、
現場への運搬性をきわめて良好にすることができる。
次に、現場において、地下室を組立てるには、地下室を
構築すべき地面の根切り作業を行ない、所定の大きさの
穴を掘った後、割栗地業工程、捨てコンクリートの打設
工程を経て、基礎部の施工を行ない、また、この際にブ
ロックの据え付はレベルの基準となる鋼管40を埋め込
む(第3図(イ)参照)。
次いで、ブロックをトラックからクレーン等を使って吊
り下ろし、次々にこれらを組合わせて接合していくわけ
であるが、その組立て順序は第3図(ロ)ないしくホ)
による工程により行なう。
すなわち、一番最初の据え付けは第3図(ロ)に示すよ
うに、配置の中心部(実施例では地下ユニット2の中心
部)から始め、第3図(ハ)に示すように、このブロッ
ク20の左右に地下ユニット1のブロック10を接合す
る。
この際(左右に地下ユニットlのブロック10を接合す
る際)、ブロック10.20の間に連結金物30を差し
渡すとともに、これらブロックを貫通する連結ボルトを
使って各ブロックを一体化する。
その後、地下ユニット2のブロック20をその軸方向に
接合しながら、その都度、ブロック20の左右に、地下
ユニットlのブロック10を据え付は接合していき、最
終的に妻壁を形成するブロック1121を取付け、各ブ
ロックのシース穴にPC鋼材13を挿入し、これをジヤ
ツキにより緊張して両端を定着することによりプレスト
レスを導入する(第3図(ホ)参照)。なお、PCfI
4材13の緊張後、シース管内にグラウトの充填を行な
う。
PC鋼材13の緊張後、第3図(へ)に示すように、地
下ユニットの側板部の上に長尺の臥梁14を取付け、さ
らに第3図(ト)に示すように、短尺の臥梁15を組つ
けて地下室の躯体を完成させる。
以上のようにして、PC鋼材13の緊張と臥梁14.1
5の取付けとを終えたならば、ブロックの底板部と基礎
コンクリートとの間にグラウトを注入し、底板部と基礎
コンクリートとの間の隙間をグラウトで充填し、各ブロ
ックの底板部を基礎に密着させる。
そして、最終的に内部の仕−ヒげ工事等を完了させると
、第3図(す)に示すような地下室が完成する。
一方、前記家屋Hの施工は、例えば、家屋の構成がパネ
ルを主体として構成されている場合には、臥梁14.1
5の上にユニット化した床パネルを敷き込み、その上に
1階および2階の壁パネルを組み上げ、さらに、軸組、
木組等をして、屋根パネルを組み立てて、建築物を構築
するといった方法が採られる。
なお、1階部分の各壁パネルは、コンクリート製の臥梁
の上面より突出するアンカーボルトへ壁パネルの下端の
穴を落とし込んでボルト締めにより、一体化すれば良い
以上の手順によれば、配置の中心からブロックを据え付
けて、ブロックの左右前後にブロックを組立てていくよ
うにしたことから、根切り穴の内部において、各ブロッ
クの据え付け、接合作業を精度良〈実施していくことが
できる。すなわち、実施例においては、地下室の中心に
位置する本体ブロックを基準に他のブロックを接合して
いくため、どのブロックも前記基壁とする本体ブロック
から大きく離れてしまうことがなくなるので、基準のブ
ロックに対してずれを小さくすることができるので、接
合作業を精度良〈実施していくことができるものである
また実施例では、地下ユニットを構成する前記ブロック
10.11.20.21は、その接合される側板部が他
の側板部の約2/3の厚さに形成されているため、側板
部どうしを接合させて重ね合わせても仕切りとなるa壁
が特に、厚みを増すことがないので、複数の地下ユニッ
トをその輻方向に繋げる構成の地下室であっても、部材
の有効利用が図れ、内部の仕切り壁の厚さが増すことが
ないといった利点を有する。
また実施例では、地下室を構成する地下ユニットを、そ
の長手方向に直交する面で分割する形態の複数のプレキ
ャストコンクリート製ブロックにより築造する構成とし
たので、ブロックを長手方向に連結する単純作業により
地下ユニットを形成し得て、現場での組立てを容易に実
施することができる。
さらに実施例では、隣接する地下ユニットのブロックが
、ブロックの側板部を貫通するボルトにより一体化され
る上に底板部間に架け渡された連結金物30により固定
されるため、地下ユニットの間に段差が形成されるよう
なことがなく、また地下ユニットどうしが強固に連結さ
れるため、構造体としての強度を向上させることができ
る利点がある。
また、地下室の臥梁を基礎として、この上に家屋Hを組
立てていく構成としているので、従来必要であった基礎
の施工作業を省略することができ、また、これにより基
礎の位置に制限を受けることなく、地下室を形成するこ
とができるので、大型の地下室を容易に築造することが
できるといった利点がある。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではな
く、その設計要求などに応じて、ブロックの大きさ、形
状等を変更できることは言うまでもない。また、部屋の
入り口などを形成する部分の各ブロックには、必要に応
じて、入り口を構成する開口部などが形成されることは
勿論であり、このような場合には底板部どうしが連結さ
れて部屋ユニットが一体化される。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、底板部およびこの底板部
の周囲を囲む側板部により上面が開口した矩形箱型の地
下ユニットを、その幅方向に少なくとも2つ隣接した状
態で並べ、隣接する地下ユニットどうしを相互に接合し
て、これら地下ユニットを一体に連結してなるコンクリ
ート製組立型地下室であって、前記地下ユニットを、こ
の地下ユニットの長手方向に直交する複数の面で分割さ
れた複数のプレキャストコンクリート製ブロックにより
構成するとともに、これらブロックを、当該ブロックを
貫通するPCM材により一体化し、しかも、隣接する地
下ユニットの各ブロックを、ブロックの底板部間に架け
渡されかつ底板部にボルト止めされた連結金物により相
互に一体化したことを特徴とするものであるから、次の
ような優れた効果を奏することができる。
(a)地下室の躯体の主要部となる地下ユニットを、そ
の長手方向に直交する面で分割する形態のプレキャスト
コンクリート製ブロックにより築造する構成としたので
、ブロックを長手方向に連結する単純作業により地下ユ
ニットを形成し得て、現場での組立てを容易に実施する
ことができる。
しかも、前記ブロックどうしは、当該ブロックの底板部
間に架け渡された連結金物により一体化されるので、ブ
ロックどうしを強固に接合一体化することができ、また
連結金物の取付は作業も、連結金物をブロックの底板部
におき、上からボルトを捩込む作業により行なうことが
できるので、その作業能率もよいといった利点がある。
(b)地下室の主要部となる地下ユニットが、複数のプ
レキャストコンクリート製ブロックの連結により構成さ
れ、また地下ユニ7トどうしは、前記地下ユニットを構
成するブロックを連結金物を介してボルト止めすること
により連結されるるので、現場打ちコンクリートによる
地下室に比べ、根切り穴の掘削も小さくて済み、現場作
業を簡略化できるといった利点もある。
(C)地下ユニットの数を増やしても、その施工工程が
変わることがなく、ブロック長手方向および幅方向への
接合作業を増やすだけで容易に対応できるので、地下室
の大型化に極めて簡単に対応することができる。
(d)前記により、少ない種類のプレキャストコンクリ
ート製ブロックにより、地下室を形成することができる
ので、現場での作業能率を向上させることができ、また
施工コストの低減を図ることのできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明にかかるコンクリート製組立型地下室の躯
体構造の一実施例を示すもので、第1図は地下室の上に
家屋を載置した状態を示す断面図、第2図はそれを側面
から見た断面図、第3図(イ)ないしくす)はこの地下
室付き住宅の施工工程を示す斜視図、第4図は連結金物
の構造を示す平面図、第5図は第1図鎖線V内部を拡大
した断面図、第6図は隣接する地下ユニットの側板部の
連結構造を示す断面図、第7図は臥梁と側板部との連結
構造を示す断面図、第8図はブロックどうしを連結する
継手金具の平面図、第9図はその断面図、第10図は連
結金物の他の例を示す平面図、第11図はそれを取付け
た状態を示す断面図、第12図は妻壁部を構成するブロ
ックの斜視図、第13図は臥梁の接合部の構造を示す断
面図である。 G・・・・・・地下室、H・・・・・・家屋、1.2.
3.4・・・・・・地下ユニット、10,11.20,
21・・・・・・プレキャストコンクリート製ブロック
、13・・・・・・PC鋼材、14.15・・・・・臥
梁、16・・・・・・長ボルト、17・・・・・・イン
サート、18・・・・・・継手金物、3o・・・・・・
連結金物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 底板部およびこの底板部の周囲を囲む側板部により上面
    が開口した矩形箱型の地下ユニットを、その幅方向に少
    なくとも2つ隣接した状態で並べ、隣接する地下ユニッ
    トどうしを相互に接合して、これら地下ユニットを一体
    に連結してなるコンクリート製組立型地下室であって、 前記地下ユニットはこの地下ユニットの長手方向に直交
    する複数の面で分割された複数のプレキャストコンクリ
    ート製ブロックにより構成されるとともに、これらブロ
    ックは当該ブロックを貫通するPC鋼材により一体化さ
    れてなり、しかも、隣接する地下ユニットどうしは、各
    ブロックの底板部間に架け渡されかつ底板部にボルト止
    めされた連結金物により相互に一体化されてなることを
    特徴とするコンクリート製組立型地下室の躯体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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