JP2003023142A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003023142A JP2001204577A JP2001204577A JP2003023142A JP 2003023142 A JP2003023142 A JP 2003023142A JP 2001204577 A JP2001204577 A JP 2001204577A JP 2001204577 A JP2001204577 A JP 2001204577A JP 2003023142 A JP2003023142 A JP 2003023142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一基板に形成された高性能なフォトダイオ
ードと半導体集積回路とを電気的に分離する。 【解決手段】 半導体装置1を、高濃度N型シリコン基
板5、第1低濃度N型エピタキシャル層6、第2低濃度
N型エピタキシャル層7およびP型アノード取り出し領
域8から成るフォトダイオード2と、第1低濃度N型エ
ピタキシャル層6のP型ウェル領域9に形成した半導体
集積回路とから構成する。これにより、P型アノード取
り出し領域8から第2低濃度N型エピタキシャル層7、
第1低濃度N型エピタキシャル層6に広がる空乏層が形
成され、フォトダイオード2の特性が向上する。さら
に、高濃度N型シリコン基板5および第1低濃度N型エ
ピタキシャル層6と半導体集積回路とはP型ウェル領域
9で隔てられ、フォトダイオード2と半導体集積回路と
の間、半導体集積回路間での電気的干渉が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特にフォトダイオードと半導体集積
回路とが同一基板に形成された半導体装置およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトディテクターIC半導体装置は、
フォトディテクター素子であるフォトダイオードと、バ
イポーラ集積回路やMOS(Metal Oxide Semiconducto
r)集積回路などの半導体集積回路とが、同一基板に形
成された半導体装置である。
【0003】このようなフォトダイオードと半導体集積
回路とを備えた半導体装置では、入射光がフォトダイオ
ードによって電流に変換され、この電流がさらに電圧に
変換されることによって、マトリックス回路などの信号
処理が行われる。
【0004】図4はフォトダイオードと半導体集積回路
とを備える従来の半導体装置の概略の断面図である。半
導体装置100は、フォトダイオード101と、半導体
集積回路が形成された回路領域102,103とから構
成されている。
【0005】フォトダイオード101においては、P型
で高不純物濃度の半導体基板である高濃度P型シリコン
基板104上に、P型であって高濃度P型シリコン基板
104よりも低不純物濃度の半導体層である低濃度P型
エピタキシャル層105が形成されていて、高濃度P型
シリコン基板104と低濃度P型エピタキシャル層10
5とでフォトダイオード101のアノードが構成されて
いる。さらに、低濃度P型エピタキシャル層105上に
は、N型の半導体層であるN型エピタキシャル層10
6、およびフォトダイオード101で生成された電荷を
取り出す電荷取り出し領域であるN型カソード取り出し
領域107が順次形成されていて、このN型エピタキシ
ャル層106とN型カソード取り出し領域107とによ
り、フォトダイオード101のカソードが構成されてい
る。
【0006】また、低濃度P型エピタキシャル層105
の内部には、P型の半導体領域であるP型ウェル領域1
08が形成されており、このP型ウェル領域108上
に、例えば、図4に示すように、NPNバイポーラトラ
ンジスタ109など、信号処理を行う半導体集積回路が
形成される。NPNバイポーラトランジスタ109で
は、LOCOS(Local Oxidation Of Silicon)法によっ
てシリコン酸化膜が形成された領域であるLOCOS領
域110、P型の素子分離領域であるP型素子分離領域
111およびP型ウェル領域108によってPN接合が
分離されている。
【0007】上記の構成の半導体装置100において、
フォトダイオード101のPN接合は、N型エピタキシ
ャル層106と低濃度P型エピタキシャル層105との
間に形成され、このPN接合近傍が空乏化されて空乏層
が形成される。
【0008】フォトダイオード101では、入射した光
子が低濃度P型エピタキシャル層105に吸収される
と、電子正孔対が発生する。入射した光信号の電流への
変換は、この発生した電子または正孔である電荷が、空
乏層に到達することにより行われる。したがって、フォ
トダイオード101の高性能化のためには、電子または
正孔が空乏層に到達しやすくする、すなわち、その空乏
層の幅を極力広げることが、受光感度向上、周波数特性
向上のために望ましい。空乏層の幅を広げるためには、
PN接合の低濃度P型エピタキシャル層105の不純物
濃度を極力低くすればよい。
【0009】従来の半導体装置100においても、近年
のフォトダイオード101の高性能化に伴い、低濃度P
型エピタキシャル層105を、より低濃度化することが
望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エピタキシャ
ル層を成膜する場合、添加する不純物としては、P型に
はホウ素、N型にはリンが現在一般的に用いられている
が、これらの不純物を用いたエピタキシャル層の成膜に
おいては、P型エピタキシャル層よりもN型エピタキシ
ャル層の方が低濃度化しやすい。そのため、図4に示し
た、低濃度P型エピタキシャル層105を用いる従来の
フォトダイオード101では、その不純物濃度の低濃度
化には限界があるという問題点があった。
【0011】また、信号処理を行う回路領域102,1
03は、P型ウェル領域108上に形成されるが、この
P型ウェル領域108は、NPNバイポーラトランジス
タ109のPN接合の素子分離として機能する一方、フ
ォトダイオード101のアノードを形成する低濃度P型
エピタキシャル層105および高濃度P型シリコン基板
104と同じ導電型であり、電気的にショートされた状
態にある。そのため、基板電流やノイズなどが回路領域
102,103に形成されている半導体集積回路に影響
を及ぼすことによる、フォトダイオード101と半導体
集積回路との間の電気的干渉が発生する場合があるとい
う問題点があった。
【0012】さらに、この電気的干渉は、半導体装置1
00に信号処理を行う複数の半導体集積回路が形成され
ている場合には、低濃度P型エピタキシャル層105、
高濃度P型シリコン基板104を介して、半導体集積回
路間でも起こる場合がある。
【0013】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、高性能のフォトダイオードと、このフォトダ
イオードと電気的に分離された半導体集積回路とを有す
る半導体装置およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フォト
ダイオードと半導体集積回路とが同一基板に形成された
半導体装置において、第1導電型で高不純物濃度の半導
体基板の上に形成された、第1導電型で半導体基板より
も低不純物濃度の第1半導体層と、フォトダイオードが
形成される領域内の第1半導体層の上に形成された、第
1導電型で半導体基板よりも低不純物濃度の第2半導体
層と、第2半導体層の上に形成された、フォトダイオー
ドで生成される電荷を取り出す領域である第2導電型の
電荷取り出し領域と、第1半導体層の表面から内部に形
成された第2導電型の半導体領域と、半導体領域の上に
形成された半導体集積回路と、を有することを特徴とす
る半導体装置が提供される。
【0015】上記構成によれば、第1導電型の半導体基
板と、第1導電型の第1半導体層と、第1導電型の第2
半導体層と、第2導電型の電荷取り出し領域とによっ
て、半導体装置のフォトダイオードが形成される。これ
により、フォトダイオードのPN接合は第2半導体層と
電荷取り出し領域との間に形成され、このPN接合近傍
に形成される空乏層は、電荷取り出し領域から第2半導
体層および第1半導体層の領域に広がり、幅の広い空乏
層が形成される。
【0016】さらに、第2導電型の半導体領域が、第1
半導体層の表面から内部に形成され、この半導体領域の
上に半導体集積回路が形成される。すなわち、フォトダ
イオードを構成している第1導電型の半導体基板とその
上に形成された第1導電型の第1半導体層とが共に、第
2導電型の半導体領域によって、半導体集積回路と隔て
られている。これにより、半導体装置に形成されるフォ
トダイオードと半導体集積回路とが電気的に分離され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
半導体装置の概略の断面図である。
【0018】半導体装置1は、フォトダイオード2と、
半導体集積回路が形成された回路領域3,4とから構成
されている。導電型がN型で高不純物濃度の半導体基板
である高濃度N型シリコン基板5上には、N型であって
高濃度N型シリコン基板5よりも低不純物濃度の第1半
導体層である第1低濃度N型エピタキシャル層6が形成
されている。さらに、第1低濃度N型エピタキシャル層
6上には、N型であって高濃度N型シリコン基板5より
も低不純物濃度の第2半導体層である第2低濃度N型エ
ピタキシャル層7が形成されていて、これら高濃度N型
シリコン基板5、第1低濃度N型エピタキシャル層6お
よび第2低濃度N型エピタキシャル層7でフォトダイオ
ード2のカソードが構成されている。第2低濃度N型エ
ピタキシャル層7上には、フォトダイオード2で生成さ
れた電荷を取り出す電荷取り出し領域であるP型アノー
ド取り出し領域8が形成されていて、フォトダイオード
2のアノードを構成している。
【0019】また、第1低濃度N型エピタキシャル層6
の表面から内部には、P型の不純物がイオン注入された
半導体領域であるP型ウェル領域9が形成されており、
このP型ウェル領域9上に、信号処理を行う半導体集積
回路として、例えばNPNバイポーラトランジスタ10
が形成される。P型ウェル領域9の上には、LOCOS
法によりシリコン酸化膜を形成した領域であるLOCO
S領域11、およびP型の素子分離領域であるP型素子
分離領域12が形成されている。NPNバイポーラトラ
ンジスタ10では、LOCOS領域11、P型素子分離
領域12およびP型ウェル領域9によってPN接合が分
離されている。
【0020】上記の構成の半導体装置1において、フォ
トダイオード2のPN接合は第2低濃度N型エピタキシ
ャル層7とP型アノード取り出し領域8との間に形成さ
れている。そして、第2低濃度N型エピタキシャル層7
の下に形成されている第1低濃度N型エピタキシャル層
6によって、フォトダイオード2のPN接合近傍が容易
に空乏化されるようになる。このPN接合近傍に形成さ
れる空乏層は、P型アノード取り出し領域8から第2低
濃度N型エピタキシャル層7および第1低濃度N型エピ
タキシャル層6に広がる。
【0021】半導体装置1のフォトダイオード2に光が
入射すると、入射した光子が第2低濃度N型エピタキシ
ャル層7あるいは第1低濃度N型エピタキシャル層6に
吸収され、光子が有するエネルギーによって電子が励起
され、電子正孔対が発生する。そして、この発生した電
子または正孔である電荷が、フォトダイオード2のPN
接合近傍の空乏層に到達する。空乏層に到達した電荷の
うち、電子は第2低濃度N型エピタキシャル層7、第1
低濃度N型エピタキシャル層6および高濃度N型シリコ
ン基板5へ移動し、正孔はP型アノード取り出し領域8
へ移動することにより電流が流れるようになる。
【0022】このように、半導体装置1のフォトダイオ
ード2に、半導体基板として高濃度N型シリコン基板5
を用い、半導体層としてN型の第1低濃度N型エピタキ
シャル層6を用いることにより、導電型がP型の低濃度
P型エピタキシャル層を半導体層として用いた場合に比
べて、低濃度化が容易になる。さらに、電荷取り出し領
域の導電型をP型に替えることにより、フォトダイオー
ド2の空乏層の幅を、P型アノード取り出し領域8から
第2低濃度N型エピタキシャル層7および第1低濃度N
型エピタキシャル層6に広げることが可能となり、受光
感度向上、周波数特性向上を実現できる。
【0023】また、フォトダイオード2のカソードを構
成している高濃度N型シリコン基板5および第1低濃度
N型エピタキシャル層6と、半導体集積回路の下に形成
されているP型ウェル領域9とは、導電型が異なり、電
気的に分離された状態で形成されているので、基板電流
やノイズなどが回路領域3,4に形成されている半導体
集積回路に影響を及ぼすなど、回路領域3,4とフォト
ダイオード2との間の電気的干渉を防止できる。
【0024】さらに、半導体装置1において、回路領域
3側および回路領域4側にそれぞれ形成されているP型
ウェル領域9同士は、P型ウェル領域9と導電型の異な
る第1低濃度N型エピタキシャル層6および高濃度N型
シリコン基板5によって電気的に分離されているので、
回路領域3,4に形成されている半導体集積回路間の電
気的干渉を防止できる。
【0025】次に、半導体装置1の製造方法について説
明する。ここでは、半導体集積回路として、NPNバイ
ポーラトランジスタ10が回路領域3に形成された半導
体装置1の製造方法について述べる。
【0026】図2および図3は製造工程における半導体
装置の概略の断面図である。半導体装置1の半導体基板
としては、シリコン基板に、例えば濃度1×1016at
oms/cm3〜1×1022atoms/cm3、一般的
には濃度1×1018atoms/cm3〜1×1019
toms/cm3のリンなどのN型不純物を添加して形
成した高濃度N型シリコン基板5を用いる。
【0027】この高濃度N型シリコン基板5に対して、
図2に示すように、第1低濃度N型エピタキシャル層6
を、エピタキシャル法により、例えば濃度1×1011
toms/cm3〜1×1015atoms/cm3、一般
的には濃度1×1012atoms/cm3〜1×1014
atoms/cm3のリンなどの不純物を添加して、膜
厚5〜30μm、一般的には膜厚15μmで堆積する。
この第1低濃度N型エピタキシャル層6は、高濃度N型
シリコン基板5の不純物濃度よりも低不純物濃度で形成
する。
【0028】この第1低濃度N型エピタキシャル層6の
表面から内部に、P型ウェル領域9を、例えばホウ素イ
オンを加速電圧400keVで濃度5×1011atom
s/cm2の条件および加速電圧1MeVで濃度5×1
12atoms/cm2の条件でイオン注入して、回路
領域3側および回路領域4側にそれぞれ形成する。
【0029】この回路領域3側のP型ウェル領域9に
は、半導体集積回路として、NPNバイポーラトランジ
スタ10を形成する回路領域3に、図3に示すように、
コレクタの埋め込み層としてN型コレクタ埋め込み層1
0aを形成する。
【0030】次いで、図3に示すように、第2低濃度N
型エピタキシャル層7を、例えば濃度1×1011ato
ms/cm3〜1×1015atoms/cm3、一般的に
は濃度1×1012atoms/cm3〜1×1014at
oms/cm3のリンなどの不純物を添加して、膜厚1
μmの条件で堆積する。この第2低濃度N型エピタキシ
ャル層7は、高濃度N型シリコン基板5の不純物濃度よ
りも低不純物濃度で形成する。そして、この第2低濃度
N型エピタキシャル層7上に、P型領域を形成してP型
アノード取り出し領域8を形成する。
【0031】さらに、図3に示すように、素子分離のた
めのLOCOS領域11を形成した後、P型素子分離領
域12を形成する。これ以降は、従来公知の一般的な製
造方法に従って、P型ウェル領域9の上層に、NPNバ
イポーラトランジスタ10などの素子形成を行い、回路
領域3に半導体集積回路を形成する。回路領域4にも半
導体装置1の機能に必要な半導体集積回路を形成し、半
導体装置1を製造する。
【0032】なお、上記の説明では、第1低濃度N型エ
ピタキシャル層6上に、第2低濃度N型エピタキシャル
層7を形成する構成としたが、第2低濃度N型エピタキ
シャル層7に替えてP型素子分離領域12を第1低濃度
N型エピタキシャル層6上に形成する構成としてもよ
い。その場合、PN接合はP型素子分離領域12と第1
低濃度N型エピタキシャル層6との間で形成される。こ
れにより、第2低濃度N型エピタキシャル層7を無理に
低濃度化する必要がなくなり、半導体装置1の構造を簡
素化することができるとともに、製造の効率化を図るこ
とができるようになる。
【0033】また、上記の説明では、半導体装置1の半
導体基板として高濃度N型シリコン基板5を用いたが、
高濃度N型シリコン基板5としては、N型シリコン基板
に対してイオン注入、プレデポジション(Predepositio
n)、不純物を添加した酸化膜からの不純物拡散などの
手法を用いて、N型シリコン基板の表面近傍を高不純物
濃度としたものを用いてもよい。
【0034】また、以上の説明では、半導体基板、第1
半導体層および第2半導体層の導電型をN型とし、電荷
取り出し領域および半導体領域の導電型をP型として構
成した場合について述べたが、逆に、半導体基板、第1
半導体層および第2半導体層の導電型をP型とし、電荷
取り出し領域および半導体領域の導電型をN型として構
成することもできる。この場合も上記の説明と同様に、
フォトダイオードのPN接合が第2半導体層と電荷取り
出し領域との間に形成され、このPN接合近傍であっ
て、電荷取り出し領域から第2半導体層および第1半導
体層に広がる空乏層が形成される。さらに、半導体基板
とその上に形成された第1半導体層とが共に、半導体領
域によって、半導体集積回路と隔てられており、半導体
装置に形成されるフォトダイオードと半導体集積回路と
が電気的に分離される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1導
電型の半導体基板、第1半導体層、第2半導体層と、第
2導電型の電荷取り出し領域とで半導体装置のフォトダ
イオードを構成し、さらに、第2導電型の半導体領域を
第1半導体層の表面から内部に形成して、この半導体領
域の上に半導体集積回路を形成するように構成にした。
これにより、フォトダイオード空乏層が、電荷取り出し
領域から第2半導体層および第1半導体層に広がる領域
に形成されるので、高性能なフォトダイオードを有する
半導体装置を製造できるようになる。
【0036】さらに、フォトダイオードを構成している
第1導電型で形成された半導体基板と第1半導体層とが
共に、第2導電型の半導体領域によって、半導体集積回
路と隔てられているので、フォトダイオードと半導体集
積回路との間の電気的干渉を防止できる。
【0037】また、半導体装置にフォトダイオードと複
数の半導体集積回路とが形成されている場合には、半導
体集積回路間の電気的干渉を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体装置の概略の
断面図である。
【図2】製造工程における半導体装置の概略の断面図
(その1)である。
【図3】製造工程における半導体装置の概略の断面図
(その2)である。
【図4】フォトダイオードと半導体集積回路とを有する
従来の半導体装置の概略の断面図である。
【符号の説明】
1……半導体装置、2……フォトダイオード、3,4…
…回路領域、5……高濃度N型シリコン基板、6……第
1低濃度N型エピタキシャル層、7……第2低濃度N型
エピタキシャル層、8……P型アノード取り出し領域、
9……P型ウェル領域、10……NPNバイポーラトラ
ンジスタ、11……LOCOS領域、12……P型素子
分離領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB10 BA06 CA03 FC06 FC09 FC15 5F049 MA02 MB03 QA15 RA08 RA10 SS03 5F082 AA11 AA24 BA02 BC03 BC11 EA02 EA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトダイオードと半導体集積回路とが
    同一基板に形成された半導体装置において、 第1導電型で高不純物濃度の半導体基板の上に形成され
    た、第1導電型で前記半導体基板よりも低不純物濃度の
    第1半導体層と、 フォトダイオードが形成される領域内の前記第1半導体
    層の上に形成された、第1導電型で前記半導体基板より
    も低不純物濃度の第2半導体層と、 前記第2半導体層の上に形成された、前記フォトダイオ
    ードで生成される電荷を取り出す領域である第2導電型
    の電荷取り出し領域と、 前記第1半導体層の表面から内部に形成された第2導電
    型の半導体領域と、 前記半導体領域の上に形成された半導体集積回路と、 を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板の不純物濃度が1×10
    16atoms/cm 3以上1×1022atoms/cm3
    以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1半導体層の不純物濃度が1×1
    11atoms/cm3以上1×1015atoms/c
    3以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2半導体層の不純物濃度が1×1
    11atoms/cm3以上1×1015atoms/c
    3以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板は、表面近傍が第1導電
    型で高不純物濃度となっていることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 フォトダイオードと半導体集積回路とが
    同一基板に形成された半導体装置において、 第1導電型で高不純物濃度の半導体基板の上に、第1導
    電型で前記半導体基板よりも低不純物濃度の第1半導体
    層を形成する工程と、 フォトダイオードを形成する領域内の前記第1半導体層
    の上に、第1導電型で前記半導体基板よりも低不純物濃
    度の第2半導体層を形成する工程と、 前記第2半導体層の上に、前記フォトダイオードで生成
    される電荷を取り出す領域である第2導電型の電荷取り
    出し領域を形成する工程と、 前記第1半導体層の表面から内部に第2導電型の半導体
    領域を形成する工程と、 前記半導体領域の上に半導体集積回路を形成する工程
    と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板の不純物濃度が1×10
    16atoms/cm 3以上1×1022atoms/cm3
    以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1半導体層の不純物濃度が1×1
    11atoms/cm3以上1×1015atoms/c
    3以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2半導体層の不純物濃度が1×1
    11atoms/cm3以上1×1015atoms/c
    3以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体基板は、表面近傍が第1導
    電型で高不純物濃度となっていることを特徴とする請求
    項6記載の半導体装置の製造方法。
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