JP2003022989A - エピタキシャル半導体ウェーハ及びその製造方法 - Google Patents

エピタキシャル半導体ウェーハ及びその製造方法

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JP2003022989A
JP2003022989A JP2001207364A JP2001207364A JP2003022989A JP 2003022989 A JP2003022989 A JP 2003022989A JP 2001207364 A JP2001207364 A JP 2001207364A JP 2001207364 A JP2001207364 A JP 2001207364A JP 2003022989 A JP2003022989 A JP 2003022989A
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polycrystalline silicon
film
epitaxial
wafer
back surface
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Shigenori Sugihara
重徳 杉原
Shigeru Nagabuchi
茂 永渕
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Sumco Corp
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Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/06Silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B33/00After-treatment of single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 裏面多結晶シリコン膜付きエピタキシャルウ
ェーハの、ハンドリングに伴うパーティクル発生の抑
制。 【解決手段】 多結晶膜付け後、端部と裏面の交点から
少なくとも50μmの領域の多結晶膜を完全に除去したの
ちエピタキシャル成長する。ハンドリング時パーティク
ルが発生しやすい稜線近傍に粒状多結晶シリコンが生成
せず、パーティクル発生が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドリングによ
るパーティクル発生の少ない、裏面に多結晶シリコン膜
を有するエピタキシャル半導体基板及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デバイス工程で高いゲッタリング
能を得ることを目的として、裏面に厚さ1μm程度の多結
晶シリコン膜を堆積した、多結晶シリコン膜付きエピタ
キシャル半導体基板が用いられている。
【0003】多結晶シリコン膜付き半導体基板の製法
は、単結晶をスライス、面取り、ラッピング、エッチン
グした半導体基板に対し、低圧化学気相成長法を用いて
高温ガス雰囲気中で全面に多結晶シリコン膜を成膜し、
その後成膜した半導体基板の表面の多結晶シリコン膜を
研磨やエッチングにより除去することからなる。
【0004】多結晶シリコン膜付き半導体基板は、ウェ
ーハの搬送、熱処理工程で、パーティクルが発生しやす
い問題があった。この問題の解決法として、特開平07
−312360号では、ウェーハエッジ端より少なくと
も0.5mm以上の部位までの全領域またはその一部を、研
磨またはエッチングまたはその両者を併用して処理する
方法が開示されている。多結晶シリコンは、デバイス製
造工程の熱処理により粒成長し、熱処理時石英ボートと
接触したり、ウェーハ搬送中にエッジ部が他の部位に接
触した時にパーティクルを発生させるが、上記の処理を
行うと、デバイス工程でのパーティクル発生が抑えられ
ることが報告されている。
【0005】また、特開平7−6985号には、多結晶
膜付きエピキシャルウェーハにおいて、端部の多結晶膜
を除去することにより、端部でのエピタキシャル処理時
発生する突起物(ノジュール)の発生を防止する方法が
報告されている。端部のノジュールは、デバイスプロセ
スでのパーティクル発生の原因となるので、これを抑制
しようというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平07−3123
60号の方法は、パーティクル発生防止のため、端部か
ら所定の範囲の多結晶シリコンを除去するものである
が、エピタキシャル成長を考慮したものではなく、パー
ティクル発生の少ない裏面多結晶シリコン膜付きエピタ
キシャルウェーハの製造方法は開示されていない。
【0007】一方、特開平7−6985号は、裏面多結
晶シリコン膜付きエピタキシャルウェーハの製造方法に
関するものであるが、この発明で報告されている、エピ
タキシャル成長前に端部のポリシリコン膜を除去する方
法では、パーティクルの発生抑制は十分とは言えなかっ
た。
【0008】本発明は、前記従来技術をさらに改善し
た、デバイス工程でのハンドリングによるパーティクル
発生が極めて少ない裏面多結晶膜付きエピタキシャルウ
ェーハ及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、エピタキシャル成長基材として、裏面が多結
晶シリコン膜でコートされ、基材エッジ部と裏面の交わ
る稜線からの距離が50μm以内の領域の多結晶シリコン
膜が完全に除去されたものを用いることを特徴とするエ
ピタキシャルウェーハの製造方法である。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、裏面が
多結晶シリコン膜でコートされ、基材エッジ部と裏面の
交わる稜線からの距離が50μm以内の領域に、多結晶シ
リコンが存在しないことを特徴とするエピタキシャルウ
ェーハである。
【0011】本発明者らは、デバイス工程での熱処理ボ
ートや、洗浄装置でのエピウェーハの治具との接触状態
を検討した結果、接触は面取り部と裏面の交わる稜線部
を中心として起こること、また、この稜線近傍に多結晶
シリコン膜が存在したままでエピタキシャル成長を行う
と、稜線近傍にはエピタキシャル反応ガスが到達し、多
結晶膜上に多結晶シリコンが粒状に成長し、これが治具
と接触すると、容易に脱落しパーティクルを発生させる
ことを見いだした。
【0012】これに対し、多結晶シリコン成膜後、端部
の鏡面研磨時、研磨時間通常より長くするとか研磨圧力
を高くすることによって、端部と裏面の交わる稜線の内
側まで多結晶膜を研磨除去すると、多結晶膜が完全に除
去され単結晶シリコンが露出している部分にはエピタキ
シャル膜が成長し粒状多結晶シリコンは発生せず、一
方、多結晶膜が少しの厚みでも残っている部分にはエピ
タキシャル成長によって粒状多結晶シリコンないしは、
再結晶化したシリコンが発生することがわかった。この
ような、粒状多結晶や再結晶化シリコンが、稜線近傍、
具体的には、稜線から50μm以内に少しでも存在する
と、熱処理や洗浄時、治具と稜線近傍が接触するさいに
パーティクルを発生する。デバイス工程でのパーティク
ル発生を抑制するためには、エピタキシャル成長後、少
なくなくとも稜線から50μm以内には、多結晶シリコン
がまったく存在しないことが必要である。
【0013】パーティクル抑制の観点からは、このエピ
後多結晶シリコンが全く存在しない領域は大きいが好ま
しいが、300μm以上では除去の効果が飽和し、また製造
面で研磨に長時間あるいは高圧を要すること、さらにこ
の部分はゲッタリング能が低くデバイスとしては使えな
い領域となることから、50μmから300μmが適当であ
る。
【0014】前述したように、エピタキシャル成長後ポ
リシリコン粒が全く発生しない領域は、エピ前にポリシ
リコン層を完全に除去し単結晶シリコン面を露出させた
領から得られる。このため、エピタキシャル成長後、稜
線から50μm以内にポリシリコン粒の生成のないウェー
ハを得るためには、エピタキシャル成長前に、基材ウェ
ーハの少なくとも稜線から50μmの領域の多結晶シリコ
ンを完全に除去する必要がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】8インチP型単結晶インゴットを、ワイヤ
ーソーでスライス、面取り、ラップし、酸エッチング
後、縦型CVD炉で、モノシランガスを、温度650
℃、圧力0.2Torrで1時間熱分解させ、平均膜厚1.1μm
の多結晶シリコンを生成させた。その後、エッジ部とそ
の周辺を鏡面面取り機で研磨し、研磨時間を種々研磨
し、完全にポリシリコン膜が除去された領域の幅のこと
なるA〜Fの7種のウェーハを作成した。ここで、ポリ
シリコンが完全に除去されたかどうかは、SEMで判断
した。単結晶シリコンの露出した部分と、多結晶シリコ
ンが粒状に析出した領域、これがある程度の厚みまで研
磨された領域は、図1から6に示すように、SEM像で
の粒状組織、再結晶化組織の有無、光沢の違いにより明
確に判別可能であり、SEM観察により読みとった。
【0017】 A:ポリシリコン完全除去領域幅なし B:ポリシリコン完全除去領域幅30μm C:ポリシリコン完全除去領域幅50μm D:ポリシリコン完全除去領域幅100μm E:ポリシリコン完全除去領域幅200μm E:ポリシリコン完全除去領域幅300μm F:ポリシリコン完全除去領域幅500μm
【0018】これらのウェーハを、8インチの枚葉式エ
ピタキシャル炉(アプライドマテリアル社センチュラ炉)
を用い、1100℃で厚み2μmのエピタキシャル膜を成長さ
せた。エピ成長後、ウェーハのハンドリングによるパー
ティクル発生評価例として、以下の評価を行った。
【0019】ウェーハを1枚だけ洗浄容器にいれ、超純
水を満たした洗浄層に浸漬し、洗浄容器を10分間揺動
させ、その後スピン乾燥した。この処理前後のウェーハ
のパーティクル数をパーティクルカウンターで測定し
た。結果を表1に示す。これより、エピタキシャル成長
前のポリシリコンが完全除去された領域の幅(エッジ部
と裏面の交わる稜線からの距離)は、エピタキシャル成
長後にポリシリコンが生成しない領域の幅(エッジ部と
裏面の交わる稜線からの距離)と一致していること、エ
ピタキシャル成長前のポリシリコン完全除去領域幅が50
μm以上で試験後パーティクル増加が減少し、稜線近傍
のポリシリコンを50μm以上の幅で完全に除去すること
が、エピタキシャル成長後のウェーハの洗浄工程での発
塵防止に有効なことを示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、裏面多
結晶シリコン膜付きウェーハからの発塵を効果的に抑制
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨されていない多結晶シリコン膜のSEM写
真である。微細な多結晶シリコンからなる組織である。
【図2】鏡面面取り時、一部の厚みだけ研磨されたポリ
シリコン膜のSEM写真である。研磨され、粒状組織の
見えない多結晶シリコンと、あまり研磨されておらず、
元の粒状組織が残った部分が混在している。
【図3】単結晶シリコンの研磨面が露出した部分のSE
M写真である。明るい均一な組織である。
【図4】多結晶シリコン膜付きウェーハに、エピタキシ
ャル成長を行ったあとの、裏面内周部のSEM写真であ
る。全面が粗粒の多結晶シリコンである。この部分は、
エピ成長時反応ガスがほとんど到達しない部分であり、
エピタキシャル処理の熱処理で多結晶シリコンが粗粒化
したものと考えられる。
【図5】上記の図2に相当する部分の、エピタキシャル
成長後のSEM写真である。粒状組織のない部分と、粗
粒の多結晶シリコンが混在している。粒状組織のない部
分は、反応による再結晶化が著しい部分と推定される。
【図6】上記図3に相当する部分の、エピタキシャル成
長後のSEM写真である。図3と大差ない組織で、図3
の単結晶面にエピタキシャル膜が成長した状態である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月9日(2001.7.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エピタキシャル半導体ウェーハ及びそ
の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドリングによ
るパーティクル発生の少ない、裏面に多結晶シリコン膜
を有するエピタキシャル半導体ウェーハ及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デバイス工程で高いゲッタリング
能を得ることを目的として、裏面に厚さ1μm程度の多結
晶シリコン膜を堆積した、多結晶シリコン膜付きエピタ
キシャル半導体ウェーハが用いられている。
【0003】多結晶シリコン膜付き半導体ウェーハの製
法は、単結晶をスライス、面取り、ラッピング、エッチ
ングした半導体ウェーハに対し、低圧化学気相成長法を
用いて高温ガス雰囲気中で全面に多結晶シリコン膜を成
膜し、その後成膜した半導体ウェーハの表面の多結晶シ
リコン膜を研磨やエッチングにより除去することからな
る。
【0004】多結晶シリコン膜付き半導体ウェーハは、
ウェーハの搬送、熱処理工程で、パーティクルが発生し
やすい問題があった。この問題の解決法として、特開平
07−312360号では、ウェーハエッジ端より少な
くとも0.5mm以上の部位までの全領域またはその一部
を、研磨またはエッチングまたはその両者を併用して処
理する方法が開示されている。多結晶シリコンは、デバ
イス製造工程の熱処理により粒成長し、熱処理時石英ボ
ートと接触したり、ウェーハ搬送中にエッジ部が他の部
位に接触した時にパーティクルを発生させるが、上記の
処理を行うと、デバイス工程でのパーティクル発生が抑
えられることが報告されている。
【0005】また、特開平7−6985号には、多結晶
膜付きエピキシャルウェーハにおいて、端部の多結晶膜
を除去することにより、端部でのエピタキシャル処理時
発生する突起物(ノジュール)の発生を防止する方法が
報告されている。端部のノジュールは、デバイスプロセ
スでのパーティクル発生の原因となるので、これを抑制
しようというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平07−3123
60号の方法は、パーティクル発生防止のため、端部か
ら所定の範囲の多結晶シリコンを除去するものである
が、エピタキシャル成長を考慮したものではなく、パー
ティクル発生の少ない裏面多結晶シリコン膜付きエピタ
キシャルウェーハの製造方法は開示されていない。
【0007】一方、特開平7−6985号は、裏面多結
晶シリコン膜付きエピタキシャルウェーハの製造方法に
関するものであるが、この発明で報告されている、エピ
タキシャル成長前に端部のポリシリコン膜を除去する方
法では、パーティクルの発生抑制は十分とは言えなかっ
た。
【0008】本発明は、前記従来技術をさらに改善し
た、デバイス工程でのハンドリングによるパーティクル
発生が極めて少ない裏面多結晶膜付きエピタキシャルウ
ェーハ及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、エピタキシャル成長基材として、裏面が多結
晶シリコン膜でコートされ、基材エッジ部と裏面の交わ
る稜線からの距離が50μm以内の領域の多結晶シリコン
膜が完全に除去されたものを用いることを特徴とするエ
ピタキシャルウェーハの製造方法である。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、裏面が
多結晶シリコン膜でコートされ、基材エッジ部と裏面の
交わる稜線からの距離が50μm以内の領域に、多結晶シ
リコンが存在しないことを特徴とするエピタキシャルウ
ェーハである。
【0011】本発明者らは、デバイス工程での熱処理ボ
ートや、洗浄装置でのエピウェーハの治具との接触状態
を検討した結果、接触は面取り部と裏面の交わる稜線部
を中心として起こること、また、この稜線近傍に多結晶
シリコン膜が存在したままでエピタキシャル成長を行う
と、稜線近傍にはエピタキシャル反応ガスが到達し、多
結晶膜上に多結晶シリコンが粒状に成長し、これが治具
と接触すると、容易に脱落しパーティクルを発生させる
ことを見いだした。
【0012】これに対し、多結晶シリコン成膜後、端部
の鏡面研磨時、研磨時間通常より長くするとか研磨圧力
を高くすることによって、端部と裏面の交わる稜線の内
側まで多結晶膜を研磨除去すると、多結晶膜が完全に除
去され単結晶シリコンが露出している部分にはエピタキ
シャル膜が成長し粒状多結晶シリコンは発生せず、一
方、多結晶膜が少しの厚みでも残っている部分にはエピ
タキシャル成長によって粒状多結晶シリコンないしは、
再結晶化したシリコンが発生することがわかった。この
ような、粒状多結晶や再結晶化シリコンが、稜線近傍、
具体的には、稜線から50μm以内に少しでも存在する
と、熱処理や洗浄時、治具と稜線近傍が接触するさいに
パーティクルを発生する。デバイス工程でのパーティク
ル発生を抑制するためには、エピタキシャル成長後、少
なくなくとも稜線から50μm以内には、多結晶シリコン
がまったく存在しないことが必要である。
【0013】パーティクル抑制の観点からは、このエピ
後多結晶シリコンが全く存在しない領域は大きいが好ま
しいが、300μm以上では除去の効果が飽和し、また製造
面で研磨に長時間あるいは高圧を要すること、さらにこ
の部分はゲッタリング能が低くデバイスとしては使えな
い領域となることから、50μmから300μmが適当であ
る。
【0014】前述したように、エピタキシャル成長後ポ
リシリコン粒が全く発生しない領域は、エピ前にポリシ
リコン層を完全に除去し単結晶シリコン面を露出させた
領から得られる。このため、エピタキシャル成長後、稜
線から50μm以内にポリシリコン粒の生成のないウェー
ハを得るためには、エピタキシャル成長前に、基材ウェ
ーハの少なくとも稜線から50μmの領域の多結晶シリコ
ンを完全に除去する必要がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】8インチP型単結晶インゴットを、ワイヤ
ーソーでスライス、面取り、ラップし、酸エッチング
後、縦型CVD炉で、モノシランガスを、温度650
℃、圧力0.2Torrで1時間熱分解させ、平均膜厚1.1μm
の多結晶シリコンを生成させた。その後、エッジ部とそ
の周辺を鏡面面取り機で研磨し、研磨時間を種々研磨
し、完全にポリシリコン膜が除去された領域の幅のこと
なるA〜Fの7種のウェーハを作成した。ここで、ポリ
シリコンが完全に除去されたかどうかは、SEMで判断
した。単結晶シリコンの露出した部分と、多結晶シリコ
ンが粒状に析出した領域、これがある程度の厚みまで研
磨された領域は、図1から6に示すように、SEM像で
の粒状組織、再結晶化組織の有無、光沢の違いにより明
確に判別可能であり、SEM観察により読みとった。
【0017】 A:ポリシリコン完全除去領域幅なし B:ポリシリコン完全除去領域幅30μm C:ポリシリコン完全除去領域幅50μm D:ポリシリコン完全除去領域幅100μm E:ポリシリコン完全除去領域幅200μm E:ポリシリコン完全除去領域幅300μm F:ポリシリコン完全除去領域幅500μm
【0018】これらのウェーハを、8インチの枚葉式エ
ピタキシャル炉(アプライドマテリアル社センチュラ炉)
を用い、1100℃で厚み2μmのエピタキシャル膜を成長さ
せた。エピ成長後、ウェーハのハンドリングによるパー
ティクル発生評価例として、以下の評価を行った。
【0019】ウェーハを1枚だけ洗浄容器にいれ、超純
水を満たした洗浄層に浸漬し、洗浄容器を10分間揺動
させ、その後スピン乾燥した。この処理前後のウェーハ
のパーティクル数をパーティクルカウンターで測定し
た。結果を表1に示す。これより、エピタキシャル成長
前のポリシリコンが完全除去された領域の幅(エッジ部
と裏面の交わる稜線からの距離)は、エピタキシャル成
長後にポリシリコンが生成しない領域の幅(エッジ部と
裏面の交わる稜線からの距離)と一致していること、エ
ピタキシャル成長前のポリシリコン完全除去領域幅が50
μm以上で試験後パーティクル増加が減少し、稜線近傍
のポリシリコンを50μm以上の幅で完全に除去すること
が、エピタキシャル成長後のウェーハの洗浄工程での発
塵防止に有効なことを示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、裏面多
結晶シリコン膜付きウェーハからの発塵を効果的に抑制
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨されていない多結晶シリコン膜のSEM写
真である。微細な多結晶シリコンからなる組織である。
【図2】鏡面面取り時、一部の厚みだけ研磨されたポリ
シリコン膜のSEM写真である。研磨され、粒状組織の
見えない多結晶シリコンと、あまり研磨されておらず、
元の粒状組織が残った部分が混在している。
【図3】単結晶シリコンの研磨面が露出した部分のSE
M写真である。明るい均一な組織である。
【図4】多結晶シリコン膜付きウェーハに、エピタキシ
ャル成長を行ったあとの、裏面内周部のSEM写真であ
る。全面が粗粒の多結晶シリコンである。この部分は、
エピ成長時反応ガスがほとんど到達しない部分であり、
エピタキシャル処理の熱処理で多結晶シリコンが粗粒化
したものと考えられる。
【図5】上記の図2に相当する部分の、エピタキシャル
成長後のSEM写真である。粒状組織のない部分と、粗
粒の多結晶シリコンが混在している。粒状組織のない部
分は、反応による再結晶化が著しい部分と推定される。
【図6】上記図3に相当する部分の、エピタキシャル成
長後のSEM写真である。図3と大差ない組織で、図3
の単結晶面にエピタキシャル膜が成長した状態である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エピタキシャル成長基材として、裏面が
    多結晶シリコン膜でコートされ、基材エッジ部と裏面の
    交わる稜線からの距離が50μm以内の領域の多結晶シリ
    コン膜が完全に除去されたものを用いることを特徴とす
    るエピタキシャルウェーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 裏面が多結晶シリコン膜でコートされ、
    基材エッジ部と裏面の交わる稜線からの距離が50μm以
    内の領域に、多結晶シリコンが存在しないことを特徴と
    するエピタキシャルウェーハ。
JP2001207364A 2001-07-09 2001-07-09 エピタキシャル半導体ウェーハ及びその製造方法 Pending JP2003022989A (ja)

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