JP2003022538A - 光記録媒体の初期化装置および初期化方法 - Google Patents
光記録媒体の初期化装置および初期化方法Info
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- JP2003022538A JP2003022538A JP2001207297A JP2001207297A JP2003022538A JP 2003022538 A JP2003022538 A JP 2003022538A JP 2001207297 A JP2001207297 A JP 2001207297A JP 2001207297 A JP2001207297 A JP 2001207297A JP 2003022538 A JP2003022538 A JP 2003022538A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フォーカス安定性を有し、確実に初期化を行
うことが可能な光記録媒体の初期化装置および初期化方
法を提供する。 【解決手段】 相変化型のディスク状光記録媒体1の初
期化装置であって、光記録媒体1に対してフォーカス用
の第1レーザ光h1を射出する第1レーザ部131と、
第1レーザ光h1と異なる波長を有する初期化用の第2
レーザ光h2を射出する第2レーザ部132と、第1レ
ーザ光h1及び第2レーザ光h2の光路に配置された対
物レンズ135とを備えている。また、対物レンズ13
5を介して光記録媒体1に照射された第1レーザ光h1
の反射光に基づいて第2レーザ光h2が光記録媒体1の
記録膜に集光されるように対物レンズ135の高さ調整
を行うための、アクチュエータ136、光検出部13
7、フォーカスサーボ回路15を備えている。
うことが可能な光記録媒体の初期化装置および初期化方
法を提供する。 【解決手段】 相変化型のディスク状光記録媒体1の初
期化装置であって、光記録媒体1に対してフォーカス用
の第1レーザ光h1を射出する第1レーザ部131と、
第1レーザ光h1と異なる波長を有する初期化用の第2
レーザ光h2を射出する第2レーザ部132と、第1レ
ーザ光h1及び第2レーザ光h2の光路に配置された対
物レンズ135とを備えている。また、対物レンズ13
5を介して光記録媒体1に照射された第1レーザ光h1
の反射光に基づいて第2レーザ光h2が光記録媒体1の
記録膜に集光されるように対物レンズ135の高さ調整
を行うための、アクチュエータ136、光検出部13
7、フォーカスサーボ回路15を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体の初期
化装置および初期化方法に関し、特には書き換え可能な
ディスク状光記録媒体の初期化に用いる初期化装置およ
び初期化方法に関する。
化装置および初期化方法に関し、特には書き換え可能な
ディスク状光記録媒体の初期化に用いる初期化装置およ
び初期化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光等の光線の照射により各種情報
信号の記録や再生を行う光記録媒体としては、例えばエ
ンボスピットによって情報信号が書き込まれた光ディス
ク、記録層における結晶状態と非結晶状態との間の可逆
的な相変化を利用して情報信号が書き込まれる相変化型
光ディスク、さらには記録層の磁気光学効果を利用して
情報信号が書き込まれる光磁気ディスクなどがある。こ
れらディスク状の光記録媒体は、いずれも比較的安価で
あり、容量も大きいため、オーディオ機器やコンピュー
タ外部記録装置等に利用されている。
信号の記録や再生を行う光記録媒体としては、例えばエ
ンボスピットによって情報信号が書き込まれた光ディス
ク、記録層における結晶状態と非結晶状態との間の可逆
的な相変化を利用して情報信号が書き込まれる相変化型
光ディスク、さらには記録層の磁気光学効果を利用して
情報信号が書き込まれる光磁気ディスクなどがある。こ
れらディスク状の光記録媒体は、いずれも比較的安価で
あり、容量も大きいため、オーディオ機器やコンピュー
タ外部記録装置等に利用されている。
【0003】上記光記録媒体のうち、相変化型光ディス
クや光磁気ディスクは、書き換え可能な光記録媒体とし
て類別される。図7には、このような書き換え型の光記
録媒体として相変化型光ディスクの概略断面図を示す。
この図に示す光記録媒体1は、光透過性を有する基板2
上に第1誘電膜3を介して記録膜4が設けられ、さらに
記録膜4上に第2誘電膜5を介して反射膜6および保護
膜7が積層された構成になっている。このような構成の
光記録媒体1においては、基板2側から780nmまた
は650nmの波長のレーザ光hを照射することで記録
膜4に対する情報信号の記録再生が行われている。
クや光磁気ディスクは、書き換え可能な光記録媒体とし
て類別される。図7には、このような書き換え型の光記
録媒体として相変化型光ディスクの概略断面図を示す。
この図に示す光記録媒体1は、光透過性を有する基板2
上に第1誘電膜3を介して記録膜4が設けられ、さらに
記録膜4上に第2誘電膜5を介して反射膜6および保護
膜7が積層された構成になっている。このような構成の
光記録媒体1においては、基板2側から780nmまた
は650nmの波長のレーザ光hを照射することで記録
膜4に対する情報信号の記録再生が行われている。
【0004】またこの光記録媒体1においては、製造時
に非晶質状態で形成される記録膜4を、出荷時において
結晶状態に相変化させるいわゆる「初期化」を行ってい
る。この初期化においては、記録膜4に対して高出力の
レーザ光h’を照射する必要があり、このような高出力
を実現できるレーザ光h’として、波長810nmまた
は650nm〜690nmの帯域のレーザ光h’が用い
られている。また、この初期化に際しては、光記録媒体
1に照射された上記高出力のレーザ光h’の反射膜6で
の反射に基づいたフォーカスサーボを行うことで、この
レーザ光h’を記録膜4に集光させている。
に非晶質状態で形成される記録膜4を、出荷時において
結晶状態に相変化させるいわゆる「初期化」を行ってい
る。この初期化においては、記録膜4に対して高出力の
レーザ光h’を照射する必要があり、このような高出力
を実現できるレーザ光h’として、波長810nmまた
は650nm〜690nmの帯域のレーザ光h’が用い
られている。また、この初期化に際しては、光記録媒体
1に照射された上記高出力のレーザ光h’の反射膜6で
の反射に基づいたフォーカスサーボを行うことで、この
レーザ光h’を記録膜4に集光させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、光記録媒体にお
ける記録密度の向上を目的として、光記録媒体に対する
記録再生用のレーザ光の短波長化が進展している。この
ため、図7に示した相変化型の光記録媒体1において
は、記録再生用のレーザ光hとして400nm近傍の波
長のレーザ光が用いられるようになってきている。
ける記録密度の向上を目的として、光記録媒体に対する
記録再生用のレーザ光の短波長化が進展している。この
ため、図7に示した相変化型の光記録媒体1において
は、記録再生用のレーザ光hとして400nm近傍の波
長のレーザ光が用いられるようになってきている。
【0006】ここで、光記録媒体1におけるレーザ光
h,h’の反射率は、光記録媒体1を構成する各膜の膜
厚とレーザ光h,h’の波長とによって変化する。図8
には、光記録媒体1において記録膜4が非晶質である場
合の第1誘電膜(ZnS−SiO2)3の膜厚とレーザ
光h,h’の反射率との関係を示す。尚ここでは、初期
化の際に用いる波長810nmのレーザ光h’と、記録
再生に用いる波長400nmのレーザ光hの反射率を示
した。この図に示すように、光記録媒体1における各レ
ーザ光h,hの反射率は、第1誘電膜3の膜厚によって
周期的に変化し、この周期はレーザ光h,h’の波長に
よって異なる値となる。
h,h’の反射率は、光記録媒体1を構成する各膜の膜
厚とレーザ光h,h’の波長とによって変化する。図8
には、光記録媒体1において記録膜4が非晶質である場
合の第1誘電膜(ZnS−SiO2)3の膜厚とレーザ
光h,h’の反射率との関係を示す。尚ここでは、初期
化の際に用いる波長810nmのレーザ光h’と、記録
再生に用いる波長400nmのレーザ光hの反射率を示
した。この図に示すように、光記録媒体1における各レ
ーザ光h,hの反射率は、第1誘電膜3の膜厚によって
周期的に変化し、この周期はレーザ光h,h’の波長に
よって異なる値となる。
【0007】このため、第1誘電膜3の膜厚は、記録再
生用のレーザ光h(波長400nm)が高反射率となる
ように設定される。この際、第1誘電膜3の成膜時間の
短縮化、膜厚の均一性および材料コストの削減の観点か
ら、第1誘電膜3の膜厚はより薄膜領域に設定されるこ
とが好ましい。
生用のレーザ光h(波長400nm)が高反射率となる
ように設定される。この際、第1誘電膜3の成膜時間の
短縮化、膜厚の均一性および材料コストの削減の観点か
ら、第1誘電膜3の膜厚はより薄膜領域に設定されるこ
とが好ましい。
【0008】ところが、図8のグラフに示したように、
記録再生に用いる波長400nmのレーザ光が高反射率
(例えば0.10以上)となる第1誘電膜3の膜厚範囲
(40nm〜90nm)においては、初期化の際に用い
られる波長810nmのレーザ光の反射率が変動が大き
い。したがって、第1絶縁膜3の膜厚が、設定よりも薄
膜方向にばらついた場合には、初期化に用いられる波長
810nmのレーザ光の反射率が非常に低くなり、この
レーザ光(波長810nm)を用いて初期化を行う際の
フォーカス動作が不安定になる。また、この反射率がデ
ィスク表面(基板2の表面)での反射率よりも低くなる
と、レーザ光がディスク表面に集光されてしまい、初期
化を正常に行うことができなくなる。
記録再生に用いる波長400nmのレーザ光が高反射率
(例えば0.10以上)となる第1誘電膜3の膜厚範囲
(40nm〜90nm)においては、初期化の際に用い
られる波長810nmのレーザ光の反射率が変動が大き
い。したがって、第1絶縁膜3の膜厚が、設定よりも薄
膜方向にばらついた場合には、初期化に用いられる波長
810nmのレーザ光の反射率が非常に低くなり、この
レーザ光(波長810nm)を用いて初期化を行う際の
フォーカス動作が不安定になる。また、この反射率がデ
ィスク表面(基板2の表面)での反射率よりも低くなる
と、レーザ光がディスク表面に集光されてしまい、初期
化を正常に行うことができなくなる。
【0009】そこで本発明は、例えば記録再生用のレー
ザ光の短波長化が進展し、初期化に用いられるレーザ光
との間の波長差がさらに拡大した場合であっても、確実
にフォーカス動作を行うことが可能な光記録媒体の初期
化装置および初期化方法を提供することを目的とする。
ザ光の短波長化が進展し、初期化に用いられるレーザ光
との間の波長差がさらに拡大した場合であっても、確実
にフォーカス動作を行うことが可能な光記録媒体の初期
化装置および初期化方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明は、書き換え可能なディスク状光記録媒
体の初期化装置であって、光記録媒体に対してフォーカ
ス用の第1レーザ光を射出する第1レーザ部および第2
レーザ光を射出する第2レーザ部、これらの第1レーザ
光及び第2レーザ光の光路に配置された対物レンズ、さ
らにはこの対物レンズを介して光記録媒体に照射された
第1レーザ光の反射光に基づいて第2レーザ光が光記録
媒体の記録膜に集光されるように当該対物レンズの高さ
調整を行う制御手段を備えている。
るための本発明は、書き換え可能なディスク状光記録媒
体の初期化装置であって、光記録媒体に対してフォーカ
ス用の第1レーザ光を射出する第1レーザ部および第2
レーザ光を射出する第2レーザ部、これらの第1レーザ
光及び第2レーザ光の光路に配置された対物レンズ、さ
らにはこの対物レンズを介して光記録媒体に照射された
第1レーザ光の反射光に基づいて第2レーザ光が光記録
媒体の記録膜に集光されるように当該対物レンズの高さ
調整を行う制御手段を備えている。
【0011】また、本発明は、相変化型のディスク状光
記録媒体の初期化方法でもあり、光記録媒体に照射した
フォーカス用の第1レーザ光の反射光に基づいて、第2
レーザ光を光記録媒体の記録膜に集光させて当該光記録
媒体の初期化を行うことを特徴としている。
記録媒体の初期化方法でもあり、光記録媒体に照射した
フォーカス用の第1レーザ光の反射光に基づいて、第2
レーザ光を光記録媒体の記録膜に集光させて当該光記録
媒体の初期化を行うことを特徴としている。
【0012】このような初期化方法および初期化装置で
は、初期化の際のフォーカス用として、初期化用の第2
レーザ光とは別の第1レーザ光を用いている。このた
め、初期化に用いる第2レーザ光が光記録媒体に対する
反射率が低い場合であっても、第1レーザ光として光記
録媒体に対して反射率の高い波長を選択することで、こ
の第1レーザ光を用いてフォーカス誤差を確実に検出し
つつ、高出力が実現可能な波長の第2レーザ光を用いて
初期化が行われる。
は、初期化の際のフォーカス用として、初期化用の第2
レーザ光とは別の第1レーザ光を用いている。このた
め、初期化に用いる第2レーザ光が光記録媒体に対する
反射率が低い場合であっても、第1レーザ光として光記
録媒体に対して反射率の高い波長を選択することで、こ
の第1レーザ光を用いてフォーカス誤差を確実に検出し
つつ、高出力が実現可能な波長の第2レーザ光を用いて
初期化が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光記録媒体の初期
化装置および初期化方法の実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。ここでは、先ず本実施形態の初期化装
置および初期化方法によって初期化される光記録媒体の
構成を説明し、次いで初期化装置の構成およびこれを用
いた初期化方法を説明する。
化装置および初期化方法の実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。ここでは、先ず本実施形態の初期化装
置および初期化方法によって初期化される光記録媒体の
構成を説明し、次いで初期化装置の構成およびこれを用
いた初期化方法を説明する。
【0014】本実施形態の初期化装置および初期化方法
によって初期化される記録媒体は、従来の技術において
図7を用いて説明した構成の相変化型のディスク状光記
録媒体1である。この光記録媒体1において、基板2
は、ポリカーボネートやガラスなどの、レーザ光に対し
て透過性を有する材料からなる。また、第1誘電膜3及
び第2誘電膜5は、ZnS−SiO2、TiO、SiN
などからなる。さらに、記録膜4は、結晶状態と非結晶
状態との間で可逆的に相変化する相変化材料からなる。
このような相変化材料として、Ge−Te系合金材料、
Ge−Te−Sb系合金材料、In−Sb−Te系合金
材料、Ge−Sn−Te系合金材料などのいわゆるカル
コゲン系合金材料が挙げられ、具体的にはGe2Sb2T
e5、AgInSbTeなどが例示される。また、反射
膜6は、熱拡散の機能をも有するものが用いられ、例え
ばアルミニウム、アルミニウム合金、銀合金などからな
る。そして、保護膜7は、例えば紫外線硬化型樹脂から
なる。
によって初期化される記録媒体は、従来の技術において
図7を用いて説明した構成の相変化型のディスク状光記
録媒体1である。この光記録媒体1において、基板2
は、ポリカーボネートやガラスなどの、レーザ光に対し
て透過性を有する材料からなる。また、第1誘電膜3及
び第2誘電膜5は、ZnS−SiO2、TiO、SiN
などからなる。さらに、記録膜4は、結晶状態と非結晶
状態との間で可逆的に相変化する相変化材料からなる。
このような相変化材料として、Ge−Te系合金材料、
Ge−Te−Sb系合金材料、In−Sb−Te系合金
材料、Ge−Sn−Te系合金材料などのいわゆるカル
コゲン系合金材料が挙げられ、具体的にはGe2Sb2T
e5、AgInSbTeなどが例示される。また、反射
膜6は、熱拡散の機能をも有するものが用いられ、例え
ばアルミニウム、アルミニウム合金、銀合金などからな
る。そして、保護膜7は、例えば紫外線硬化型樹脂から
なる。
【0015】このような構成の光記録媒体1において
は、初期化によって予め結晶化されている記録膜4に対
して基板2側から記録再生用のレーザ光hを照射して融
解させ、次いで急冷することで記録膜4の一部分を非結
晶化させることで記録を行う。また結晶化部分と非結化
部分とでレーザ光の透過率が異なり、これにより反射率
が変化することを利用して記録層4に記録された情報を
再生する。
は、初期化によって予め結晶化されている記録膜4に対
して基板2側から記録再生用のレーザ光hを照射して融
解させ、次いで急冷することで記録膜4の一部分を非結
晶化させることで記録を行う。また結晶化部分と非結化
部分とでレーザ光の透過率が異なり、これにより反射率
が変化することを利用して記録層4に記録された情報を
再生する。
【0016】ここで、本発明の初期化装置および初期化
方法が適用される光記録媒体の構成は、図1(a)に示
すように、記録膜4を1層だけ有するもに限定されるこ
とはない。例えば図1(b)に示すように、記録膜4を
設けた基板2を接着剤20を用いて貼り合せてディスク
状とすることで、両面に設けられた基板2側から、2層
の記録膜4に対して記録再生を行うことが可能な構成で
あっても良い。さらに、図1(c)に示すように、保護
膜7を光透過性の材料で構成することで、保護膜7側か
ら記録再生を行う構成であっても良い。ただし、保護膜
7側から記録再生を行う構成の光記録媒体においては、
ここでの図示は省略したが、保護膜7側から順に第1誘
電膜、記録膜、第2誘電膜および反射膜が設けられてい
ることとする。
方法が適用される光記録媒体の構成は、図1(a)に示
すように、記録膜4を1層だけ有するもに限定されるこ
とはない。例えば図1(b)に示すように、記録膜4を
設けた基板2を接着剤20を用いて貼り合せてディスク
状とすることで、両面に設けられた基板2側から、2層
の記録膜4に対して記録再生を行うことが可能な構成で
あっても良い。さらに、図1(c)に示すように、保護
膜7を光透過性の材料で構成することで、保護膜7側か
ら記録再生を行う構成であっても良い。ただし、保護膜
7側から記録再生を行う構成の光記録媒体においては、
ここでの図示は省略したが、保護膜7側から順に第1誘
電膜、記録膜、第2誘電膜および反射膜が設けられてい
ることとする。
【0017】次に、このような構成の記録媒体に対して
初期化を行うために用いられる初期化装置の構成を説明
する。
初期化を行うために用いられる初期化装置の構成を説明
する。
【0018】図2は、実施形態の初期化装置の一例を示
す構成図である。この図に示すように、初期化装置10
は、初期化を行う光記録媒体1を回転保持するためのス
ピンドルモータ11を備えている。このスピンドルモー
タ11には、光記録媒体1の回転を制御するための回転
制御回路12が接続されている。
す構成図である。この図に示すように、初期化装置10
は、初期化を行う光記録媒体1を回転保持するためのス
ピンドルモータ11を備えている。このスピンドルモー
タ11には、光記録媒体1の回転を制御するための回転
制御回路12が接続されている。
【0019】また、この初期化装置10は、スピンドル
モータ11に保持された光記録媒体1に対して所定状態
でレーザ光h1,h2を照射するための光ピックアップ
13を備えている。尚、レーザ光りh1,h2は、図面
の奥行き方向に分離した状態で光記録媒体1に照射され
る。
モータ11に保持された光記録媒体1に対して所定状態
でレーザ光h1,h2を照射するための光ピックアップ
13を備えている。尚、レーザ光りh1,h2は、図面
の奥行き方向に分離した状態で光記録媒体1に照射され
る。
【0020】この光ピックアップ13には、レーザ光h
1,h2の発振を制御するレーザ制御回路14と、光記
録媒体1に対するレーザ光h1,h2のフォーカスを制
御するためのフォーカスサーボ回路15とが接続されて
いる。
1,h2の発振を制御するレーザ制御回路14と、光記
録媒体1に対するレーザ光h1,h2のフォーカスを制
御するためのフォーカスサーボ回路15とが接続されて
いる。
【0021】そして、回転制御回路12、レーザ制御回
路14、及びフォーカスサーボ回路15は、初期化の動
作全体を制御するコントローラ16に接続されている。
また、光ピックアップ13は、コントローラ16による
制御によって光記録媒体1の半径方向に移動自在に構成
されている。
路14、及びフォーカスサーボ回路15は、初期化の動
作全体を制御するコントローラ16に接続されている。
また、光ピックアップ13は、コントローラ16による
制御によって光記録媒体1の半径方向に移動自在に構成
されている。
【0022】図3には、光ピックアップ13の概略構成
図を示す。この図に示すように、光ピックアップ13
は、第1レーザ部131と第2レーザ部132とを備え
ている。第1レーザ部131から発振された第1レーザ
光h1および、第2レーザ部132から発振された第2
レーザ光h2の光路上には、ビームスプリッタ134が
配置され、さらにこのビームスプリッタ134で反射さ
れた第1レーザ光h1および第2レーザ光h2の光路上
には対物レンズ135が設けられている。この対物レン
ズ135には、アクチュエータ136が設けられてい
る。
図を示す。この図に示すように、光ピックアップ13
は、第1レーザ部131と第2レーザ部132とを備え
ている。第1レーザ部131から発振された第1レーザ
光h1および、第2レーザ部132から発振された第2
レーザ光h2の光路上には、ビームスプリッタ134が
配置され、さらにこのビームスプリッタ134で反射さ
れた第1レーザ光h1および第2レーザ光h2の光路上
には対物レンズ135が設けられている。この対物レン
ズ135には、アクチュエータ136が設けられてい
る。
【0023】また、対物レンズ135から放出されて光
記録媒体1で反射され、再び対物レンズ135を通過し
てビームスプリッタ134を透過した第1レーザ光h1
および第2レーザ光h2の光路上には、光検出部137
が設けられている。
記録媒体1で反射され、再び対物レンズ135を通過し
てビームスプリッタ134を透過した第1レーザ光h1
および第2レーザ光h2の光路上には、光検出部137
が設けられている。
【0024】このような光ピックアップ13において、
第1レーザ部131と第2レーザ部132とは、異なる
波長のレーザ光h1,h2を発振する半導体レーザから
なり、図示したように個別の半導体レーザであっても良
く、また同一基板上に形成された半導体レーザであって
も良い。
第1レーザ部131と第2レーザ部132とは、異なる
波長のレーザ光h1,h2を発振する半導体レーザから
なり、図示したように個別の半導体レーザであっても良
く、また同一基板上に形成された半導体レーザであって
も良い。
【0025】第1レーザ部131は、初期化を行う際の
フォーカスに用いるための第1レーザ光h1を発振す
る。この第1レーザ光h1は、初期化を行う前の光記録
媒体1に対して所定状態で照射された場合に、精度良好
にフォーカスを行うことが出来る程度の反射率が得られ
る波長を有していることとする。このため、例えば初期
化を行う前の記録媒体1に対して8%程度の反射率が得
られる波長であれば良いが、一例としてはこの光記録媒
体1に対する記録再生に用いる波長を選択することがで
きる。記録再生に用いる波長であれば、確実に良好な反
射率を得ることができるのである。そこで、例えばこの
光記録媒体1が、波長400nmのレーザ光で記録再生
を行うものである場合、第1レーザ部131としては、
波長400nmの第1レーザ光h1を発振する半導体レ
ーザが好適に用いられる。
フォーカスに用いるための第1レーザ光h1を発振す
る。この第1レーザ光h1は、初期化を行う前の光記録
媒体1に対して所定状態で照射された場合に、精度良好
にフォーカスを行うことが出来る程度の反射率が得られ
る波長を有していることとする。このため、例えば初期
化を行う前の記録媒体1に対して8%程度の反射率が得
られる波長であれば良いが、一例としてはこの光記録媒
体1に対する記録再生に用いる波長を選択することがで
きる。記録再生に用いる波長であれば、確実に良好な反
射率を得ることができるのである。そこで、例えばこの
光記録媒体1が、波長400nmのレーザ光で記録再生
を行うものである場合、第1レーザ部131としては、
波長400nmの第1レーザ光h1を発振する半導体レ
ーザが好適に用いられる。
【0026】一方、第2レーザ部132は、初期化に用
いるための第2レーザ光h2を発振する。この第2レー
ザ部132は、初期化を行うのに十分な出力の第2レー
ザ光h2を発振できるものとする。このため、第2レー
ザ部132としては、例えば高出力での発振が実現でき
る波長810nmまたは650nm〜690nmの帯域
の第2レーザ光h2を発振する半導体レーザが好適に用
いられる。
いるための第2レーザ光h2を発振する。この第2レー
ザ部132は、初期化を行うのに十分な出力の第2レー
ザ光h2を発振できるものとする。このため、第2レー
ザ部132としては、例えば高出力での発振が実現でき
る波長810nmまたは650nm〜690nmの帯域
の第2レーザ光h2を発振する半導体レーザが好適に用
いられる。
【0027】また、第1レーザ部131および第2レー
ザ部132とビームスプリッタ134との間には、ここ
での図示を省略したミラープリズムのような光路変更部
が配置され、第1レーザ部131から発振された第1レ
ーザ光h1および、第2レーザ部132から発振された
第2レーザ光h2が所定の角度でビームスプリッタ13
4に入射されるように構成されている。同様に、ビーム
スプリッタ134と対物レンズ135との間にも、必要
に応じてここでの図示を省略したミラープリズムのよう
な光路変更部が配置されていても良い。
ザ部132とビームスプリッタ134との間には、ここ
での図示を省略したミラープリズムのような光路変更部
が配置され、第1レーザ部131から発振された第1レ
ーザ光h1および、第2レーザ部132から発振された
第2レーザ光h2が所定の角度でビームスプリッタ13
4に入射されるように構成されている。同様に、ビーム
スプリッタ134と対物レンズ135との間にも、必要
に応じてここでの図示を省略したミラープリズムのよう
な光路変更部が配置されていても良い。
【0028】そして、対物レンズ135は、その光軸が
光記録媒体1のディスク面1aに対して直交するように
設けられている。この対物レンズ135は、例えば1つ
のホログラフィックレンズを用いて構成されており、こ
れにより第1レーザ光h1および第2レーザ光h2の集
光が可能である。
光記録媒体1のディスク面1aに対して直交するように
設けられている。この対物レンズ135は、例えば1つ
のホログラフィックレンズを用いて構成されており、こ
れにより第1レーザ光h1および第2レーザ光h2の集
光が可能である。
【0029】また、この対物レンズ135は、アクチュ
エータ136によって光軸方向に移動自在に構成されて
いる。このアクチュエータ136は、フォーカスサーボ
回路15で算出されたフォーカス誤差に基づいて、光記
録媒体1の記録膜に第2レーザ光h2を集光させるよう
に対物レンズ135を移動させる。尚、第1レーザ光h
1および第2レーザ光h2の光路は、対物レンズ135
によって第1レーザ光h1が光記録媒体1の記録膜に集
光した状態において、第2レーザ光h2も光記録媒体1
の記録膜に集光されるように構成されていることとす
る。
エータ136によって光軸方向に移動自在に構成されて
いる。このアクチュエータ136は、フォーカスサーボ
回路15で算出されたフォーカス誤差に基づいて、光記
録媒体1の記録膜に第2レーザ光h2を集光させるよう
に対物レンズ135を移動させる。尚、第1レーザ光h
1および第2レーザ光h2の光路は、対物レンズ135
によって第1レーザ光h1が光記録媒体1の記録膜に集
光した状態において、第2レーザ光h2も光記録媒体1
の記録膜に集光されるように構成されていることとす
る。
【0030】さらに、光検出部137は、フォーカスサ
ーボ回路15に接続されており、光記録媒体1から反射
された第1レーザ光h1を受光し、その検出信号をフォ
ーカスサーボ回路15に出力するように構成されてい
る。ここで、フォーカスサーボ回路15は、光検出部1
37から入力された検出信号に基づいてフォーカス誤差
を算出し、このフォーカス誤差が0となるようにアクチ
ュエータ136に対して対物レンズ135の移動指示信
号を出力する。
ーボ回路15に接続されており、光記録媒体1から反射
された第1レーザ光h1を受光し、その検出信号をフォ
ーカスサーボ回路15に出力するように構成されてい
る。ここで、フォーカスサーボ回路15は、光検出部1
37から入力された検出信号に基づいてフォーカス誤差
を算出し、このフォーカス誤差が0となるようにアクチ
ュエータ136に対して対物レンズ135の移動指示信
号を出力する。
【0031】つまり、光検出部137、アクチュエータ
136およびフォーカスサーボ回路15によって、第2
レーザ光h2が光記録媒体1の記録膜に集光されるよう
に対物レンズ135の高さ調整を行う制御手段が構成さ
れているのである。
136およびフォーカスサーボ回路15によって、第2
レーザ光h2が光記録媒体1の記録膜に集光されるよう
に対物レンズ135の高さ調整を行う制御手段が構成さ
れているのである。
【0032】ここで、光記録媒体1に対しては、第2レ
ーザ光h2が照射されることによって初期化された位置
に第1レーザ光h1が照射されることが有利になる。つ
まり、第2レーザ光h2によって初期化された状態にお
いては、光記録媒体1の記録膜が結晶化するため、第1
レーザ光h1の反射率が上昇し光検出部137での受光
量が増大し、安定したフォーカスサーボが行われるよう
になるのである。このため、図4に示すように、図中矢
印で示す光記録媒体1の回転移動方向に対して、先ず第
2レーザ光h2が照射され、次に第1レーザ光h1が照
射されるように、第1レーザ光h1および第2レーザ光
h2の光路が設定されていることとする。
ーザ光h2が照射されることによって初期化された位置
に第1レーザ光h1が照射されることが有利になる。つ
まり、第2レーザ光h2によって初期化された状態にお
いては、光記録媒体1の記録膜が結晶化するため、第1
レーザ光h1の反射率が上昇し光検出部137での受光
量が増大し、安定したフォーカスサーボが行われるよう
になるのである。このため、図4に示すように、図中矢
印で示す光記録媒体1の回転移動方向に対して、先ず第
2レーザ光h2が照射され、次に第1レーザ光h1が照
射されるように、第1レーザ光h1および第2レーザ光
h2の光路が設定されていることとする。
【0033】また、図5(a)及び図5(b)に示すよ
うに、初期化用の第2レーザ光h2は、図中矢印で示す
光記録媒体1の回転移動方向に対して垂直方向に幅広な
照射形状に成形されることとする。これに対して、フォ
ーカス用の第1レーザ光h1の照射形状は、図5(a)
に示すようにスポット形状であっても良く、さらには図
5(b)に示すように第2レーザ光h2と同様の幅広な
形状であっても良い。このため、第1レーザ部131及
び第2レーザ部132と対物レンズ135との間には、
光第1レーザ光h1および第2レーザ光h2をこのよう
な照射形状で集光させるためのレーザ光の成形手段が配
置されることとする。
うに、初期化用の第2レーザ光h2は、図中矢印で示す
光記録媒体1の回転移動方向に対して垂直方向に幅広な
照射形状に成形されることとする。これに対して、フォ
ーカス用の第1レーザ光h1の照射形状は、図5(a)
に示すようにスポット形状であっても良く、さらには図
5(b)に示すように第2レーザ光h2と同様の幅広な
形状であっても良い。このため、第1レーザ部131及
び第2レーザ部132と対物レンズ135との間には、
光第1レーザ光h1および第2レーザ光h2をこのよう
な照射形状で集光させるためのレーザ光の成形手段が配
置されることとする。
【0034】次に、以上説明した構成の初期化装置によ
る初期化方法を、図2及び図3と共に図6のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。
る初期化方法を、図2及び図3と共に図6のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。
【0035】先ず、ディスク状の光記録媒体1を初期化
装置10のスピンドルモータ11に所定状態で保持させ
る。そして、光記録媒体1の回転を開始するとともに、
光記録媒体1における初期化の開始半径位置に光ピック
アップ13を移動させる(S1)。これらの動作は、コ
ントローラ16による指示に従って行われる。
装置10のスピンドルモータ11に所定状態で保持させ
る。そして、光記録媒体1の回転を開始するとともに、
光記録媒体1における初期化の開始半径位置に光ピック
アップ13を移動させる(S1)。これらの動作は、コ
ントローラ16による指示に従って行われる。
【0036】以上の状態において、コントローラ16か
らの指示に従い、レーザ制御回路14によってレーザ光
h1,h2の発光を開始する(S2)。
らの指示に従い、レーザ制御回路14によってレーザ光
h1,h2の発光を開始する(S2)。
【0037】そして、第1レーザ光h1を光検出部13
7で受光する、いわゆるフォーカス引き込みを行う(S
3)。ここでフォーカス引き込みが行えない場合(N
G)には、引き込みエラー(S3')となる。引き込み
エラーとなった場合には、その時点で初期化を終了させ
る。
7で受光する、いわゆるフォーカス引き込みを行う(S
3)。ここでフォーカス引き込みが行えない場合(N
G)には、引き込みエラー(S3')となる。引き込み
エラーとなった場合には、その時点で初期化を終了させ
る。
【0038】一方、引き込みが行われた(OK)場合に
おいて、フォーカス外れが有るか否かを判断し(S
4)、有る場合には外れエラー(S4')となる。この
場合には、その時点で初期化を終了させる。
おいて、フォーカス外れが有るか否かを判断し(S
4)、有る場合には外れエラー(S4')となる。この
場合には、その時点で初期化を終了させる。
【0039】一方、フォーカス外れなしの場合には、受
光された第1レーザ光h1の検出信号に基づいて、フォ
ーカスサーボ回路15においてフォーカス誤差が算出さ
れ、このフォーカス誤差が0となるようにアクチュエー
タ136が対物レンズ135を光軸方向に移動させる。
これにより、第2レーザ光h2が光記録媒体1の記録膜
に集光され、記録膜が結晶化される。このような一連の
動作は、光ピックアップ13を光記録媒体1の半径方向
に移動させながら行われる(S5)。
光された第1レーザ光h1の検出信号に基づいて、フォ
ーカスサーボ回路15においてフォーカス誤差が算出さ
れ、このフォーカス誤差が0となるようにアクチュエー
タ136が対物レンズ135を光軸方向に移動させる。
これにより、第2レーザ光h2が光記録媒体1の記録膜
に集光され、記録膜が結晶化される。このような一連の
動作は、光ピックアップ13を光記録媒体1の半径方向
に移動させながら行われる(S5)。
【0040】そして、光記録媒体1に対する光ピックア
ップ13の位置が終了半径であるか否かを判断し(S
6)、終了半径であると判断されるまでは、上述したS
4〜S6を繰り返す。また、終了半径であると判断され
た場合には、レーザ光h1,h2を消光すると共に光記
録媒体1の回転を終了させ(S7)、一連の初期化工程
を終了させる。
ップ13の位置が終了半径であるか否かを判断し(S
6)、終了半径であると判断されるまでは、上述したS
4〜S6を繰り返す。また、終了半径であると判断され
た場合には、レーザ光h1,h2を消光すると共に光記
録媒体1の回転を終了させ(S7)、一連の初期化工程
を終了させる。
【0041】以上説明した初期化装置および初期化方法
では、フォーカス用の第1レーザ光h1と初期化用の第
2レーザ光h2とが異なる波長であるため、初期化に用
いる第2レーザ光h2が光記録媒体1に対する反射率が
低い場合であっても、第1レーザ光h1として光記録媒
体1に対して反射率の高い波長を選択しているため、こ
の第1レーザ光h1を用いてフォーカス誤差を確実に検
出することが可能になる。したがって、初期化に際して
のフォーカス安定性が向上し、光記録媒体1に対して確
実な初期化を行うことが可能になる。
では、フォーカス用の第1レーザ光h1と初期化用の第
2レーザ光h2とが異なる波長であるため、初期化に用
いる第2レーザ光h2が光記録媒体1に対する反射率が
低い場合であっても、第1レーザ光h1として光記録媒
体1に対して反射率の高い波長を選択しているため、こ
の第1レーザ光h1を用いてフォーカス誤差を確実に検
出することが可能になる。したがって、初期化に際して
のフォーカス安定性が向上し、光記録媒体1に対して確
実な初期化を行うことが可能になる。
【0042】またこの結果、初期化のための第2レーザ
光h2が、光記録媒体1に対して反射率が良好である必
要がなくなる。このため、第2レーザ光h2の波長によ
らず、光記録媒体1を構成する各膜の膜厚、特に第1誘
電膜の膜厚を設定できるようになり、第1誘電膜の薄膜
化を達成することも可能になる。
光h2が、光記録媒体1に対して反射率が良好である必
要がなくなる。このため、第2レーザ光h2の波長によ
らず、光記録媒体1を構成する各膜の膜厚、特に第1誘
電膜の膜厚を設定できるようになり、第1誘電膜の薄膜
化を達成することも可能になる。
【0043】下記表1には、波長400nmの第1レー
ザ光h1を用いてフォーカスを行い、波長810nmの
第2レーザ光h2を用いて初期化を行った場合と、共
通レーザ光(波長810nm)によってフォーカスと初
期化とを行った場合のフォーカス安定度を、第1誘電
膜(ZnS−SiO2)の膜厚毎に示した。
ザ光h1を用いてフォーカスを行い、波長810nmの
第2レーザ光h2を用いて初期化を行った場合と、共
通レーザ光(波長810nm)によってフォーカスと初
期化とを行った場合のフォーカス安定度を、第1誘電
膜(ZnS−SiO2)の膜厚毎に示した。
【0044】
【表1】
【0045】この表に示すように、第1誘電膜がより薄
膜化した範囲においても、波長400nmの第1レーザ
光h1をフォーカス用に用いることで、よりフォーカス
の安定化が図られることが確認された。
膜化した範囲においても、波長400nmの第1レーザ
光h1をフォーカス用に用いることで、よりフォーカス
の安定化が図られることが確認された。
【0046】尚、以上の実施形態においては、相変化型
の光記録媒体1を初期化する場合の初期化装置および初
期化方法として本発明を説明した。しかしこの初期化装
置および初期化方法は、光磁気記録媒体の初期化用とし
ても適用可能である。この場合、光記録媒体1の記録膜
は光磁気材料からなり、初期化においてはレーザ光によ
って昇温させた記録膜部分を磁化させる。このため、初
期化装置には、レーザ光の照射位置に対応させて磁気ヘ
ッドが設けられることになる。
の光記録媒体1を初期化する場合の初期化装置および初
期化方法として本発明を説明した。しかしこの初期化装
置および初期化方法は、光磁気記録媒体の初期化用とし
ても適用可能である。この場合、光記録媒体1の記録膜
は光磁気材料からなり、初期化においてはレーザ光によ
って昇温させた記録膜部分を磁化させる。このため、初
期化装置には、レーザ光の照射位置に対応させて磁気ヘ
ッドが設けられることになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の初期化装置
および初期化方法によれば、初期化の際のフォーカス用
として、初期化用の第2レーザ光とは別の第1レーザ光
が用いられる構成とたことで、フォーカス安定性の向上
を図ることが可能になり、光記録媒体に対して確実に初
期化を行うことが可能になる。
および初期化方法によれば、初期化の際のフォーカス用
として、初期化用の第2レーザ光とは別の第1レーザ光
が用いられる構成とたことで、フォーカス安定性の向上
を図ることが可能になり、光記録媒体に対して確実に初
期化を行うことが可能になる。
【図1】初期化が施される光記録媒体の構成例を示す概
略断面図である。
略断面図である。
【図2】実施形態の初期化装置の構成図である。
【図3】実施形態の初期化装置における光ピックアップ
の構成図である。
の構成図である。
【図4】実施形態の初期化装置における第1レーザ光と
第2レーザ光の光記録媒体に対する照射を示す図であ
る。
第2レーザ光の光記録媒体に対する照射を示す図であ
る。
【図5】実施形態の初期化装置における第1レーザ光と
第2レーザ光との光記録媒体に対する照射形状を示す図
である。
第2レーザ光との光記録媒体に対する照射形状を示す図
である。
【図6】本発明の初期化方法を説明するフローチャート
である。
である。
【図7】初期化が施される光記録媒体の膜構成を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図8】初期化前の光記録媒体における第1誘電体膜の
膜厚とレーザ光の反射率との関係を示すグラフである。
膜厚とレーザ光の反射率との関係を示すグラフである。
1…光記録媒体、10…初期化装置、13…光ピックア
ップ、15…フォーカスサーボ回路、131…第1レー
ザ部、132…第2レーザ部、135…対物レンズ、1
36…アクチュエータ、137…光検出部、h1…第1
レーザ光、h2…第2レーザ光
ップ、15…フォーカスサーボ回路、131…第1レー
ザ部、132…第2レーザ部、135…対物レンズ、1
36…アクチュエータ、137…光検出部、h1…第1
レーザ光、h2…第2レーザ光
フロントページの続き
Fターム(参考) 5D090 AA01 BB05 BB10 CC11 DD03
EE01 KK07 KK15
5D118 AA13 BA01 BB06 BB07 CD02
CG03 CG07 CG09 CG21 CG26
5D119 AA28 BA01 BB04 BB05 DA08
EA03 EB04 EB08 EC40 EC47
FA08
5D121 GG26 GG28
Claims (6)
- 【請求項1】 書き換え可能なディスク状光記録媒体の
初期化装置であって、 前記光記録媒体に対してフォーカス用の第1レーザ光を
射出する第1レーザ部と、 前記光記録媒体に対して初期化用の第2レーザ光を射出
する第2レーザ部と、 前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光の光路に配置さ
れた対物レンズと、 前記対物レンズを介して前記光記録媒体に照射された前
記第1レーザ光の反射光に基づいて前記第2レーザ光が
前記光記録媒体の記録膜に集光されるように当該対物レ
ンズの高さ調整を行う制御手段とを備えたことを特徴と
する光記録媒体の初期化装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の光記録媒体の初期化装置
において、 前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とは異なる波長で
あることを特徴とする光記録媒体の初期化装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の光記録媒体の初期化装置
において、 前記第1レーザ光の波長は、前記光記録媒体に対して記
録再生を行う際に用いるレーザ光の波長と同程度である
ことを特徴とする光記録媒体の初期化装置。 - 【請求項4】 書き換え可能なディスク状光記録媒体の
初期化方法であって、 前記光記録媒体に照射したフォーカス用の第1レーザ光
の反射光に基づいて、当該光記録媒体の記録膜に第2レ
ーザ光りを集光させて当該光記録媒体の初期化を行うこ
とを特徴とする光記録媒体の初期化方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の光記録媒体の初期化方法
において、 前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とは異なる波長で
あることを特徴とする光記録媒体の初期化方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の光記録媒体の初期化方法
において、 前記第1レーザ光の波長は、前記光記録媒体に対して記
録再生を行う際に用いるレーザ光の波長と同程度である
ことを特徴とする光記録媒体の初期化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207297A JP2003022538A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 光記録媒体の初期化装置および初期化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207297A JP2003022538A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 光記録媒体の初期化装置および初期化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003022538A true JP2003022538A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19043304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001207297A Pending JP2003022538A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 光記録媒体の初期化装置および初期化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003022538A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009072238A1 (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-11 | Panasonic Corporation | 光学式記録媒体の初期化方法および初期化装置 |
WO2010026744A1 (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | パナソニック株式会社 | 情報記録媒体の初期化方法、情報記録媒体の初期化装置および情報記録媒体 |
JP2011048866A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 2波長レーザ照射装置及び同装置のフォーカス制御方法 |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001207297A patent/JP2003022538A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009072238A1 (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-11 | Panasonic Corporation | 光学式記録媒体の初期化方法および初期化装置 |
WO2010026744A1 (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-11 | パナソニック株式会社 | 情報記録媒体の初期化方法、情報記録媒体の初期化装置および情報記録媒体 |
US8040765B2 (en) | 2008-09-05 | 2011-10-18 | Panasonic Corporation | Initialization method for information recording medium, initialization apparatus for information recording medium, and information recording medium |
JPWO2010026744A1 (ja) * | 2008-09-05 | 2012-01-26 | パナソニック株式会社 | 情報記録媒体の初期化方法、情報記録媒体の初期化装置および情報記録媒体 |
JP5450423B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2014-03-26 | パナソニック株式会社 | 情報記録媒体の初期化方法、情報記録媒体の初期化装置および情報記録媒体 |
JP2011048866A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 2波長レーザ照射装置及び同装置のフォーカス制御方法 |
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