JP2003021730A - 抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法 - Google Patents
抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法Info
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Abstract
簡単にする。光ファイバ心線14の損傷を防止する。 【解決手段】 抗張力線入り平型ケーブル10のシース12
の厚さ寸法Tより小さく、抗張力線16の外径Dと同じか
それより大きい間隔Sに保たれた相対する二つの刃28を
有する引留め部品22を使用する。この引留め部品22を固
定体20に固定し、固定された引留め部品22の二つの刃28
の間に平型ケーブル10を押し込んで、引留め部品の刃28
を平型ケーブルのシース12に食い込ませることにより平
型ケーブル10を引き留める。
Description
ロージャや接続箱などから引き出されるドロップケーブ
ルのような、比較的細い抗張力線入り平型ケーブルの引
留め方法に関するものである。
表的な例を示す。この抗張力線入り平型ケーブル10は、
厚さ寸法より幅寸法が大きい平型のシース12内に、光フ
ァイバ心線14とその両側に配置された2本の抗張力線16
がシースの幅方向に並んで埋め込まれているものであ
る。光ファイバ心線14は図示の例ではテープ状である
が、丸型の場合もある。抗張力線16の外径は光ファイバ
心線14の厚さ(丸型の場合は外径)より大きく設定され
ている。またシース12の外周面には光ファイバ心線14に
沿って溝18が形成されている。
める場合には、図8のような方法がとられていた。まず
平型ケーブル10の端部でシース12を溝18に沿って引き裂
いて光ファイバ心線14を所要長露出させ、さらに引き裂
いたシース12を所要長剥ぎ取って抗張力線16を露出させ
る。その後、露出させた抗張力線16を、固定体20に固定
された円柱状引留め部材22の穴24に挿通し、ネジ26によ
り締め付けて固定する。なお固定体20は例えばクロージ
ャに組み込まれているフレーム等である。
引留め方法には次のような問題があった。1)抗張力線の
端部を露出させるために、シースを除去する必要があ
り、面倒である。2)抗張力線を固定する際に、小さなネ
ジを締め付けなければならないため、作業がやりにく
い。3)ネジの近くに、露出した光ファイバ心線があるた
め、光ファイバ心線を傷つけるおそれがある。
解決した抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法を提供
することにある。
め本発明は、厚さ寸法より幅寸法が大きい平型のシース
内に、光ファイバ心線と抗張力線がシースの幅方向に並
んで埋め込まれている抗張力線入り平型ケーブルを引き
留める場合に、前記シースの厚さ寸法より小さく、抗張
力線の外径と同じかそれより大きい間隔に保たれた相対
する2つの刃を有する引留め部品を使用し、この引留め
部品を固定体に固定し、固定された引留め部品の2つの
刃の間に前記平型ケーブルを押し込んで、引留め部品の
刃を平型ケーブルのシースに食い込ませることにより平
型ケーブルを引き留めることを特徴とするものである。
このようにすると、抗張力線を覆うシースを除去するこ
となく抗張力線入り平型ケーブルを引き留めることが可
能となる。またネジ締めも不要となり、作業性がよくな
り、光ファイバ心線を損傷させるおそれも少ない。
きい平型のシース内に、光ファイバ心線と抗張力線がシ
ースの幅方向に並んで埋め込まれている抗張力線入り平
型ケーブルを引き留める場合に、前記シースの厚さ寸法
より小さく、抗張力線の外径と同じかそれより大きい間
隔に保たれた相対する2つの刃を有する引留め部品を使
用し、この引留め部品の2つの刃の間に前記平型ケーブ
ルを押し込んで、引留め部品の刃を平型ケーブルのシー
スに食い込ませることにより平型ケーブルに引留め部品
を取り付け、この引留め部品を固定体に保持させて平型
ケーブルを引き留めることを特徴とするものである。こ
のようにすると、上記のような効果に加えて、固定体の
設置位置以外の所で平型ケーブルに引留め部品を取り付
けた後に、その引留め部品を固定体に保持させることが
できるので、さらに作業性がよくなるという効果があ
る。
る2つの刃を平型ケーブル長手方向に間隔をおいて2組
以上有しているものであることが好ましい。このような
引留め部品を使用すると、平型ケーブルの引留め力を大
きくすることができる。
ブルの長手方向のほぼ同じ箇所に、2つの引留め部品
を、それらの刃が平型ケーブル長手方向に接近して隣合
うように、平型ケーブルの幅方向の互いに反対側から取
り付けることが好ましい。このようにしても、平型ケー
ブルの引留め力を大きくすることができる。
留め部品の相対する2つの刃が、平型ケーブルの引張方
向と反対方向に尖るハの字型に形成されている構成とす
ることもできる。このようにしても、平型ケーブルの引
留め力を大きくすることができる。
面を参照して詳細に説明する。
態を示す。この実施形態では同図(B)に示すような引
留め部品22を使用する。この引留め部品22は、金属板
(特に鋼板が好適)又は硬質プラスチックの成形品から
なるもので、底板部24から立ち上がる平行な2枚の壁板
部26を有し、2枚の壁板部26にそれぞれ上端から切り込
みを入れて相対する2つの刃28を形成したものである。
この例では壁板部26が2枚あるので、相対する2つの刃
28が間隔をおいて2組形成されることになる。
固定体20にネジ止め等の手段により固定される。固定体
20は例えばクロージャのケーブル導入口などに組み込ま
れているフレームである。相対する2つの刃28の間隔S
は、平型ケーブル10のシース12の厚さTより小さく、か
つ抗張力線16の外径Dと同じかそれより若干大きく設定
されている。
対する2つの刃28の間に平型ケーブル10を押し込むと、
引留め部品の刃28が平型ケーブルのシース12に食い込む
ため、平型ケーブル10は引張力がかかってもその方向に
移動できなくなり、引き留められた状態となる。この引
留め方法によると、抗張力線16を露出させてネジ等で締
め付ける作業が必要ないので、引留め作業をきわめて簡
単に行うことができる。また引留め作業時に光ファイバ
心線14を損傷するおそれも少なくなる。
形態を示す。この実施形態は、引留め部品22の幅寸法を
実施形態1のものより大きくし、2枚の壁板部26にそれ
ぞれ所定の間隔で複数の切り込みを入れて、相対する2
つの刃28を複数列に形成したものである。引留め部品22
を固定体20に固定すること、相対する2つの刃28の間隔
などは実施形態1と同じである。このようにすると、複
数列に形成された相対する2つの刃28で、複数本の平型
ケーブル10を引き留めることができ、狭いスペースで多
数本の平型ケーブルを引き留めることが可能となる。
12を引き裂いて光ファイバ心線14を所要長露出させる点
は従来と同様であるが、抗張力線を露出させる必要がな
いので、抗張力線16は引き裂いたシース12と共に適当な
箇所で切断すればよい。この点は他の実施形態の場合も
同様である。
の実施形態を示す。この実施形態は、図1(B)のよう
な引留め部品22を使用し、この引留め部品22の相対する
2つの刃28の間に平型ケーブル10を押し込むことにより
平型ケーブル10に引留め部品22を取り付け、この引留め
部品22を固定体20に保持させるようにしてものである。
ここで使用する固定体20は、引留め部品22が嵌め込まれ
る凹部30を有しており、凹部30の前後壁32には、平型ケ
ーブル10がゆるく差し込めるように、平型ケーブル10の
厚さ寸法より大きい幅のスロット34が形成されている。
このようにすると平型ケーブル10に取り付けられた引留
め部品22を、固定体20の凹部30に嵌め込むことにより、
平型ケーブル10を引き留めることができる。
に設置されていて、その付近では作業がやりにくいこと
が多いが、この実施形態の引留め方法によると、固定体
20とは離れた広い所で引留め部品22に平型ケーブル10を
押し込む作業を行い、その後、引留め部品22を固定体20
の凹部30に嵌め込むだけでよくなるので、平型ケーブル
10の引留め作業をより簡単に効率よく行うことができ
る。
の実施形態を示す。この実施形態は、引留め部品22が平
らな板で形成されている場合であり、それ以外の構成は
図3の実施形態と同様であるので、図3と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。図3の実施形態では
平型ケーブル10への引留め部品22の食い込みが2箇所に
なるのに対し、この実施形態では同食い込みが1箇所と
なるので、平型ケーブル10の引留め力は図3の実施形態
より弱くなる。ただし引留めに要するスペース(厚さ)
は小さくできる。
の実施形態を示す。この実施形態は、平型ケーブル10の
長手方向のほぼ同じ箇所に、2つの引留め部品22を取り
付け、この2つの引留め部品22を一括して図3に示すよ
うな固定体20の凹部30に嵌め込むようにしたものであ
る。2つの引留め部品22は、それらの刃28が平型ケーブ
ル長手方向に接近して隣合うように、平型ケーブル幅方
向の互いに反対側から平型ケーブル10に取り付けられて
いる。この実施形態によると、図3の実施形態より平型
ケーブルの引留め力を大きくすることができる。
の実施形態を示す。この実施形態は、図4に示すような
引留め部品10を折り曲げて、相対する2つの刃28を、平
型ケーブル10の引張方向と反対方向に尖るようなハの字
型に形成したものである。このようにすると、平型ケー
ブル10に引張力がかかった場合、2つの刃28が平型ケー
ブルのシース12に食い込むように作用するので、平型ケ
ーブル10の引留め力を大きくすることができる。
抗張力線入り平型ケーブルを、その端部で抗張力線を覆
うシースを除去することなく固定体に引き留めることが
でき、またネジ締め作業等も不要となるので、引留め作
業を簡単に効率よく行うことができると共に、光ファイ
バ心線を損傷させる危険性を少なくできる。
留め方法の一実施形態を示す(A)は正面図、(B)は
それに使用する引留め部品の斜視図。
斜視図、(B)はそれに使用する引留め部品の斜視図。
側面図。
平面図。
法を示す、(A)は平面図、(B)は正面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 厚さ寸法より幅寸法が大きい平型のシー
ス内に、光ファイバ心線と抗張力線がシースの幅方向に
並んで埋め込まれている抗張力線入り平型ケーブルの引
留め方法であって、前記シースの厚さ寸法より小さく、
抗張力線の外径と同じかそれより大きい間隔に保たれた
相対する2つの刃を有する引留め部品を使用し、この引
留め部品を固定体に固定し、固定された引留め部品の2
つの刃の間に前記平型ケーブルを押し込んで、引留め部
品の刃を平型ケーブルのシースに食い込ませることによ
り平型ケーブルを引き留めることを特徴とする抗張力線
入り平型ケーブルの引留め方法。 - 【請求項2】 厚さ寸法より幅寸法が大きい平型のシー
ス内に、光ファイバ心線と抗張力線がシースの幅方向に
並んで埋め込まれている抗張力線入り平型ケーブルの引
留め方法であって、前記シースの厚さ寸法より小さく、
抗張力線の外径と同じかそれより大きい間隔に保たれた
相対する2つの刃を有する引留め部品を使用し、この引
留め部品の2つの刃の間に前記平型ケーブルを押し込ん
で、引留め部品の刃を平型ケーブルのシースに食い込ま
せることにより平型ケーブルに引留め部品を取り付け、
この引留め部品を固定体に保持させた平型ケーブルを引
留めることを特徴とする抗張力線入り平型ケーブルの引
留め方法。 - 【請求項3】 引留め部品は、相対する2つの刃を平型
ケーブル長手方向に間隔をおいて2組以上有しているこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の抗張力線入り平型
ケーブルの引留め方法。 - 【請求項4】 平型ケーブルの長手方向のほぼ同じ箇所
に、2つの引留め部品を、それらの刃が平型ケーブル長
手方向に接近して隣合うように、平型ケーブルの幅方向
の互いに反対側から取り付けることを特徴とする請求項
2記載の抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法。 - 【請求項5】 引留め部品の相対する2つの刃が、平型
ケーブルの引張方向と反対方向に尖るハの字型に形成さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載の抗張力
線入り平型ケーブルの引留め方法。
Priority Applications (1)
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JP2001209667A JP3956656B2 (ja) | 2001-07-10 | 2001-07-10 | 抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=19045291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (6)
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-
2001
- 2001-07-10 JP JP2001209667A patent/JP3956656B2/ja not_active Expired - Lifetime
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