JP2007232947A - 光ケーブル機器筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電線に比べて脆弱な光ケーブルを簡単な作業で確実に固定でき、しかも光ケーブルの被挟持部を強固に挟持せずに固定でき、構造が簡単で製造が容易であり、光ケーブルの被挟持部および周辺への応力集中が生じにくい、光ケーブル把持構造を備えた光ケーブル機器筐体を提供する。
【解決手段】 光ケーブルFをループ状に巻装して収納可能な光ケーブル収納部3を備えた光ケーブル機器筐体1において、収納部3の光ケーブルFの出入り口6に、光ケーブルFを挿通可能な直線状の上端開放溝8を備えた弾性体ホルダー7と、この弾性体ホルダー7の長手方向の少なくとも一部を両側から挟持するように対向したリブ10・11とをそれぞれ設けるとともに、リブ10・11の対向する弾性体ホルダー被挟持面10a・11aを、両者の間隔が上端開放溝8の方向に沿って漸次狭くなるようにテーパー状に形成した。
【選択図】 図3

Description

この発明は、光ファイバーケーブル(以下、光ケーブルという)によって信号の受信や送信などを行う光ケーブル機器の筐体に関するもので、特に、光ケーブルを送受信機器やO/E変換器などと接続する際に余長部分や終端部分をループ状に巻装して収納する収納部において、光ケーブルの出入り口にて光ケーブルを把持する構造に関する。
この種の光ケーブル把持構造について、先行技術に「光ケーブルの出入り口近くの基板上において、上下の当たり面に弾力部材を備える狭着用部材からなる狭着具が配設され、挿入された光ケーブルを着脱自在に保持すること」が記載されている(たとえば、特許文献1参照)。
しかし上記光ケーブル把持構造では、光受信機ケース出入口から先端の光ケーブルを先頭にして光ケーブル収容部に向けて光ケーブルを挿入するが、その場合、長尺の光ケーブルを上記上下の挟着用部材の間を通さなくてはならない煩わしさがあり、さらに、挿通路に位置させた光ケーブルを保持するために挟着用部材をビス締めしなければならないが、その場合、締めすぎて光ケーブルを傷付けることのないように用心深くビス締めをしなくてはならない作業上の問題点がある(この問題点は下記の特許文献2に記述されている)。
別の先行技術として「光ケーブル挿通路の側面に、光ケーブルを当て付ける当付壁を設けるとともに、その挿通路における当付壁に対向する位置には、当付壁とは間隔を隔てて回動自在にした回動部材を配設し、その回動部材の周辺には、回動部材の回動軸心に対して遠い位置となる長径部と、短かい位置となる短径部とを形成し、上記挿通路における当付壁と、上記回動部材との間隔は、上記当付壁に対して回動部材の長径部を接近させた状態では、上記当付壁と回動部材の長径部とで光ケーブルを挟圧保持し、上記当付壁に対して回動部材の短径部を接近させた状態では、上記当付壁と回動部材の短径部との間に光ケーブルの抜き差しを自在にする間隔が形成されるように構成した構造」が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに別の先行技術として「凹型把持部材の溝部に光ケーブルを載せた状態で、溝部に蓋型把持部材を挿入することによって、凹型把持部材と蓋型把持部材とによって構成される隙間に、光ケーブルが遊挿された状態が形成される。この状態で、把持具を開口部内に挿入するが、把持具を開口部内に挿入すると、把持具はテーパ面およびテーパ面から締付けられ、支持面と他方の支持面との距離が短くなる。そして、把持具が開口部内の所定の位置まで挿入されると、支持面と他方の支持面との間隔が、光ケーブルの外径(常態つまり非挟持時)より小さくなる。このとき、光ケーブルが把持具によって把持され、また光ケーブルが把持具に把持される位置で爪と溝とが歯合することによって、把持具が開口部内において固定される。また、溝はテーパ面上に複数設けられているので、把持具は光ケーブルの径の大きさに応じた位置において係止される。」という構造を備えた光ケーブル収容箱が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2004−361436号公報(段落0015および図2・図6) 特開2006−3765号公報(段落0006〜0014および図6・図8) 特開2004−85714号公報(段落0034〜0044および図6・図10)
しかし、上記の特許文献2および特許文献3に記載の光ケーブル把持構造についても、以下のような点で改良すべき余地がある。すなわち、
前者については、光ケーブルを把持するための回動部材が短径部と長径部をもつ複雑な構造からなり、両側の当付壁に対して回動部材の短径部を接近させた状態で、当付壁と回動部材の短径部との間に光ケーブルを挿入し、回動部材を略90°回転させて回動部材の長径部と取付壁との間で挟持する構造からなるため、構造が複雑で部品点数が多く、製造に手間がかかる。
後者については、凹型把持部材の溝部に光ケーブルを載せた状態で、溝部に蓋型把持部材を挿入することによって、凹型把持部材と蓋型把持部材とによって構成される隙間に、光ケーブルが遊挿された状態が形成され、この状態で、把持具を開口部内に挿入し、把持具を対向するテーパ面同士で締付けることにより、光ケーブルを把持するため、前者に比べてさらに構造が複雑で、部品点数が多く、製造に手間がかかる。
また光ケーブル内の光ファイバーの特性により、電線に比べて衝撃を受けると破損しやすく、しかも規定された最小曲げ半径以下の曲率(半径)で曲げる(巻装する)だけでも破損するおそれがあるが、前後者のいずれも、光ケーブルを機械的に挟持して把持する構造であるから、強固に挟み込むと、光ケーブルの固定が確実に行えたとしても光ケーブル内の光ファイバーを破損させるおそれがある。このため、少なくとも光ケーブルを挟持する面に、ゴムやエラストマーなどの弾性保護材を介在させる必要があり、複雑な構造と相俟って、作業性に難点がある。
さらに、前後者ともに光ケーブルを一箇所で挟持して固定するから、確実に固定するためには挟持力をかなり強くしなければならず、また光ケーブルの挟持面に弾性保護材を介在させる場合でも、把持具は硬質の樹脂で成形されているので、光ケーブルが挟持される把持具の端(挿入端)から張り出す部位に曲げ応力が集中し、光ケーブル内の光ファイバーが破損し易い。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、電線に比べて脆弱な光ケーブルを簡単な作業で確実に固定でき、しかも光ケーブルの被挟持部を強固に挟持せずに固定でき、構造が簡単で製造が容易であり、光ケーブルの被挟持部および周辺への応力集中が生じにくい、光ケーブル把持構造を備えた光ケーブル機器筐体を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために本発明にかかる光ケーブル機器筐体は、光ケーブルをループ状に巻装して収納可能な光ケーブル収納部を備えた光ケーブル機器筐体において、前記収納部の光ケーブルの出入り口に、光ケーブルを挿通可能な直線状の上端開放溝を備えた弾性体ホルダーと、この弾性体ホルダーの長手方向の少なくとも一部を両側から挟持するように対向したリブとをそれぞれ設けるとともに、前記リブの対向する弾性体ホルダー被挟持面を、両者の間隔が前記上端開放溝の方向に沿って漸次狭くなるようにテーパー状に形成したことを特徴としている。なお、上記弾性体ホルダーの上端開放溝は、筐体を建物壁面などに取り付けた状態では前面開放溝になる。
上記の構成を有する光ケーブル機器筐体によれば、上記収納部に収納しようとする光ケーブルを出入り口の弾性体ホルダーの上端開放溝内に挿入し、その延長線上に上記弾性体ホルダーをスライドさせることにより、リブ間で徐々に強く挟持され溝間隔が漸次狭くなって光ケーブルが出入り口に固定される。またホルダー自体が弾性体で形成されているので、光ケーブルに衝撃を与えて破損したり、光ケーブルを強固に挟持し過ぎたりせず、また弾性体ホルダーの挿通端から張り出す光ケーブルにこれに直交する方向へ外力が作用しても、ホルダー挿通端が弾力性を具備し、外力が作用する方向に光ケーブルを挟持した状態で緩やかに湾曲するので、光ケーブルに無理な力が作用することがない。また、弾性体ホルダーは上端開放溝を設けた簡単な構造であり、収納部側も対向する少なくとも一対のリブを設けた簡単な構造からなる。
請求項2に記載のように、前記光ケーブルにはテンションメンバーが内装されており(テンションメンバー入りの光ケーブルを使用し)、前記収納部における前記弾性体ホルダーの上端開放溝の延長線方向に離間した位置にテンションメンバー固定用ねじを締め付け可能に螺着しておくことが望ましい。
このように構成することにより、光ケーブルを収納部の出入り口で弾性体ホルダーにて挟持して固定するとともに、前記弾性体ホルダーの上端開放溝の延長線方向に離間した位置(たとえば、その反対側端部)で光ケーブル内に装入されているテンションメンバー、つまり補強用ワイヤー(金属線など)をカバーチューブから剥き出して固定用ねじに巻き付けて締め付けることにより、光ケーブル内の光ファイバーには緊張力を与えずに、光ケーブルを2箇所で確実に固定することができる。この状態で、光ケーブル内の光ファイバーを破損の生じない曲率でループ状に巻装して収納することができる。
請求項3に記載のように、前記光ケーブル収納部を、前記光ケーブル機器筐体内の上端開口部に取り外し可能に嵌め込むことが好ましい。
光ケーブル機器の筐体はビルやマンションなどの建物壁面の高所に取り付けた状態で、光ケーブルの引き込みや引き出しを行うことになるから、上記のように構成することにより、筐体から光ケーブル収納部を取り外した状態で、光ケーブルを出入り口に固定するとともに、余長部分をループ状に巻装して収納し、筐体に嵌め込んで取り付けることにより、光ケーブルを容易に収納することができる。
請求項4に記載のように、前記弾性体ホルダーに幅方向に間隔をあけて前記上端開放溝を複数列平行に設けるとともに、各上端開放溝間に前記リブの嵌入孔を設けることができる。
このように構成することにより、複数本の光ケーブルを同時に収納部の出入り口に一定間隔で固定し、この状態で収納部に収納したり筐体内の内部機器と接続したりでき、作業性が向上する。また、弾性体ホルダーで一本もしくは複数本の光ケーブルを挟持して出入り口に固定でき、この状態で光ケーブルの引き込み口や引き出し口がホルダーの弾性体で挟持され、光ケーブルに密着して挿入口(取り出し口)を塞いでいるので、雨水の機器内への浸入も防止する。しかも、光ケーブルはホルダーを構成する弾力性部材で挟持されて保持されているので、曲げ方向の応力(外力)が作用してもホルダーごと湾曲し、光ケーブルの急激な曲げが妨げられ、光ケーブル内の光ファイバーの破損が防止される。
本発明にかかる光ケーブル機器筐体には、次のような優れた作用効果がある。すなわち、
光ケーブル収納部の出入り口の弾性体ホルダーに設けられた上端開放溝、いわゆる上端に切り込みをもつ溝内に光ケーブルを上端の切り込みを通して挿入し、弾性体ホルダーを上端開放溝の延長線方向へスライドさせるだけの非常に簡単な作業で、対向するリブのテーパー面間で光ケーブルを弾性体ホルダーとともに挟持して適度な締付力、いいかえれば光ケーブルを破損しない程度の力で挟持して固定することができる。また、光ケーブルを出入り口の一箇所だけでなく、一定の距離を隔てた反対側で光ケーブル内のサポートメンバーを固定用ねじに巻き付けて締め付け、固定するので、弾性体ホルダーによる光ケーブルの挟持力を適度に下げても、いいかえれば強固に挟持しなくても光ケーブルの引き抜きが確実に防止される。さらに、基本的には弾性体ホルダーとリブとの組み合わせからなるので、構造が簡単で製造が容易であり、低コスト化が図れる。
以下、本発明の光ケーブル機器筐体について実施の形態を挙げて図面に基づき説明する。
図1は本発明の光ケーブル機器筐体の実施例を示す外観の斜視図で蓋を閉じた状態を表す。図2は図1の光ケーブル機器筐体の蓋を開いた状態を示す斜視図であり、図3は図2において弾性体ホルダーを取り外した状態で光ケーブルとの関連を示す説明図で、図4は図3の一部を拡大して示す説明図である。図5は弾性体ホルダーによる光ケーブルの挟持前の状態と挟持後の状態を示す平面図である。図6は弾性体ホルダー7を装着部から取り外して底面側から見た斜視図および同底面図である。
図1および図2に示すように、光ケーブル機器筐体1は本実施例では光受信機の筐体からなり、筐体1は樹脂製で一面(図2では上面)1aが開放され、この開放面1a側に開閉自在な樹脂製の蓋2が備えられている。この筐体1は、蓋2の両側ヒンジ2a部を上側に向けてビルやマンションなどの光ケーブルFの引き込み口や光信号変換後のTV出力信号用ケーブルの引き込み口近くの建物壁面に取付片1f(図3参照)を用いて固定用ねじで取り付けられる。
図2に示すように、筐体1の開放面1aに、浅くて上端が開放されたトレイ状の樹脂製光ケーブル収納部3が取り外し可能に嵌め込まれている。一方、光ケーブル収納部3の下方の筐体1内には、本例の場合、図示を省略するが、電源部と、この電源部から電力供給され、光信号を電気信号に変換するO/E変換器、変換された電気信号を増幅する増幅器などが収納されている。筐体1の下面1b(取付状態で下面に位置する側)には、TV信号の出力端子孔1cと、出力端子から出力されるTV信号をモニターするためのモニター端子孔1dとが並べて穿設されている。また、筐体1の下面1bには、蓋2の開放端側枠2bの幅方向中央部に係止板4が直角方向に突設され、この係止板4に対応して係止される係止片4aが筐体1の下面1bの幅方向中央部に一体に形成されている。また、蓋2の係止板4の両側に一定の間隔をあけて留め具5の挿通孔部5aがそれぞれ直角方向に突設され、筐体1の下面1bに専用の留め具5のねじ孔部5bがそれぞれ一体に形成されている。
図3に示すように、光ケーブル収納部3は全周囲にわたり枠壁3a・3bなどが立設され、光ケーブルFの出入り口6(下面側端部)に位置する枠壁3aの一部が切り欠かれて開口されている。この切り欠き開口3cに一致するように、筐体1の下面1bにも開口1eが設けられ、さらに蓋2の開放端側枠2bにも同様な開口2cが設けられている。なお、図3中の符号1fは筐体1の壁面取付片で止めねじ用貫通孔を備えているが、この取付片1fは下端縁の両側部のほか、上端縁の中央部に設けられている。
また、光ケーブル収納部3の出入り口6は、図4に示すように、本例では3本の光ケーブルFを一定間隔をあけて同時に挟持可能な弾性体ホルダー7の装着部6aに形成され、この装着部6aは側方の枠壁3bとこれに対向しかつ平行に立設された内側の枠壁3dとで構成されている。弾性体ホルダー7は全体がゴムやエラストマーなどの弾力性を具備した材料で一体に成形されており、3本の光ケーブル挿入溝(上端開放溝)8が等間隔で平行に貫通して形成され、各挿入溝8の上面(筐体1の取付状態では前面)8aの中心位置に切り込み8bが長手方向に入れられている。弾性体ホルダー7の基端位置と先端寄りの位置に底面を除き外周面に補強用突起部7a・7bが一体に形成されており、切り込み8bは各突起部7a・7bにも一連に入れられている。一方、図6に弾性体ホルダー7の底面側を示すように、光ケーブル挿入溝8と光ケーブル挿入溝8との間に先端から基端側にかけて、前後の突起部7a・7bを除き切欠き9が厚み方向に入れられて光ケーブル挿入溝8の部分が3つに分離されている。そして、切欠き9の、中間位置の突起部7aのすぐ後ろ側が上方より見て長方形状の大きな切欠き部(リブ嵌入孔)9aに形成され、この切欠き部9aから基端にかけて漸次間隔が狭くなるテーパー状切欠き部9bに形成されている。切欠き部9aに対応する位置で弾性体ホルダー7の両側面には縦溝7cが形成され、縦溝7cの基端側が漸次幅が広がったテーパー面7dに形成されている。
光ケーブル収納部3の出入り口6には、弾性体ホルダー7の切欠き部9aに対応する2本のリブ10と弾性体ホルダー7の両側の縦溝7cに対応するリブ11とが所定の間隔をあけて立設されている。ただし、両側方のリブ11は枠壁3bおよび枠壁3dと一体に形成されている。また、各リブ10・11の相対向する面(挟持面)は、図5に示すように基端から先端側の切欠き開口3cに向けて漸次間隔が狭くなるテーパー面10a・11aにそれぞれ形成されている。さらに、各リブ10・11の上端には、長方形板状の抜止め片10b・11bが一体に形成されている。
光ケーブル収納部3の出入り口6と反対側の背面寄り隅角部には、光ケーブルF内に光ファイバーF1と平行に入れたサポートメンバーF2を巻き付けて固定するための固定用ねじ12のねじ孔13が設けられている。
さらに、光ケーブル収納部3には、底面上に立設された板状のリブを組み合わせることによって、光ケーブルの余長部分をループ状に巻装するために通す多彩な経路が形成されている。すなわち、図2・図3に示すように、本例では、多数の仕切り壁により、光ケーブルFを巻き付けることにより、余長部分を収納する余長収納部に区画されている。この余長収納部には、第1の巻き付け部21と第2の巻き付け部22とが一定間隔をあけて配置されている。そして、第1の巻き付け部21は、第1の部分21Aと第2の部分21Bに分割され、第2の巻き付け部22は、第1の部分22Aと第2の部分22Bに分割されており、それらの部分21A・21Bと22A・22B間は、それぞれ光ケーブルFを配置可能な通路となっている。また、第1の巻き付け部21と第2の巻き付け部22との間には、第1および第2の案内部24、25が配置されている。出入り口6と第1の案内部24との間には、光ケーブルFを繋ぐ接続具(たとえばメカニカルスプライス)を保持する第1の保持部26が配置され、出入り口6の反対側に位置する第2の案内部25の外側には、接続具(図示せず)を保持する第2および第3の保持部27、28が配置されている。また、各保持部26〜28には、接続具(図示せず)が外れにくいように一対の押圧フィン26a〜28aが設けられている。
上記の光ケーブルFの余長部分の巻き付け構造については公知の構造であり、とくに限定するものではないので、詳しい説明は省略する。
以上のようにして、本発明の実施例にかかる光受信機の筐体1が構成されるが、続いて使用態様について説明する。
図5に示すように、光ケーブルFにはサポートメンバーF2入り光ケーブルを使用するもので、通常は、筐体1を建物の壁面に取り付けた状態で、光ケーブル収納部3を取り外して光ケーブルFの処理が行われる。弾性体ホルダー7は収納部3の出入り口6に装着された状態で、光ケーブルFを切り込みから挿入溝8内に挿入する。このとき、各挿入溝8はリブ10・11間で挟持されていない位置にある。そして、各挿入溝8に3本の光ケーブルFがそれぞれ挿入された状態で、弾性体ホルダー7を図5で下向きにスライドさせることにより、対向するリブ10・11間の下向きに間隔が狭まった挟持面10a・11aにてホルダー7の挿入溝(上端開放溝)8が挟持され、挿入溝8内の光ケーブルFがホルダー7ごと締め付けられて固定される。
光ケーブルFは、図3に示すようにあらかじめカバーチューブF3から光ファイバーF1とサポートメンバーF2とを剥き出し、出入り口6の弾性体ホルダー7に光ケーブルFを固定した状態で、サポートメンバーF2を適当な長さで切断した後、固定用ねじ12にサポートメンバーF2の端部を巻き付け、固定用ねじ12を螺着部に螺合して締付方向に回転させることにより、サポートメンバーF2を緊張状態に締め付ける。こうして光ケーブルFは収納部3の一側方(左側)の枠壁3bに沿って固定されるので、この状態で、光ファイバーF1の余長部分を巻き付けて収納したり、光ファイバーF1を収納部3の導入口29から筐体1側へ引き込み,O/E変換器などの電子機器に接続したりする。なお、光ケーブルFの処理が済み、収納部3内に収納した状態で、筐体1の開放面1a内に収納部3を嵌め込む。そして、蓋2を閉じた後に留め具を締め付ければ、作業が終了する。
以上に本発明の光ケーブル機器が光受信機である場合の実施例について説明したが、本発明の光ケーブル機器筐体は次のように実施することができる。
・上記実施例では筐体1は横長形状であるが、縦長形状にすることができる。
・光ケーブル収納部3を筐体1から取り外し可能に構成したが、筐体1内の一部に光ケーブル収納部3を一体に形成することもできる。
・光ケーブルFの出入り口6は筐体1の下面に限るものではなく、たとえば側面の一部に設けることもできる。
・弾性体ホルダー7は上記実施例では3本の光ケーブルFを同時に固定できる構造にしたが、1本または2本あるいは4本以上の光ケーブルFを固定する細幅にしてもよい。
本発明の光ケーブル機器筐体の実施例を示す外観の斜視図で蓋を閉じた状態を表す。 図1の光ケーブル機器筐体の蓋を開いた状態を示す斜視図である。 図2において弾性体ホルダーを取り外した状態で光ケーブルとの関連を示す説明図である。 図3の一部を拡大して示す説明図である。 図5(a)は弾性体ホルダーによる光ケーブルの挟持前の状態を示す平面図、図5(b)は挟持後の状態を示す平面図である。 図6(a)は弾性体ホルダー7を装着部から取り外して底面側から見た斜視図で、図6(b)は同底面図である。
符号の説明
1 光ケーブル機器筐体
1a筐体1の開放面
1b筐体1の下面
1c出力端子孔
1dモニター端子孔
1e・2c開口
2 蓋
2a両側ヒンジ
2b蓋2の開放端側枠
3 光ケーブル収納部
3a・3b・3d枠壁
3c切り欠き開口
4 係止板
4a係止片
5 留め具
5a挿通孔部
5bねじ孔部
6 出入り口
6a装着部
7 弾性体ホルダー
7a・7b補強用突起部
7c縦溝
7dテーパー面
8 上端開放溝(光ケーブル挿入溝)
8b切り込み
9 切欠き
9a長方形状の大きな切欠き部(リブ嵌入孔)
9bテーパー状切欠き部
10・11 リブ
10a・11aテーパー面
10b・11b長方形板状の抜止め片
12 固定用ねじ
13 ねじ孔
F 光ケーブル
F1光ファイバー
F2サポートメンバー

Claims (4)

  1. 光ケーブルをループ状に巻装して収納可能な光ケーブル収納部を備えた光ケーブル機器筐体において、
    前記収納部の光ケーブルの出入り口に、光ケーブルを挿通可能な直線状の上端開放溝を備えた弾性体ホルダーと、この弾性体ホルダーの長手方向の少なくとも一部を両側から挟持するように対向したリブとをそれぞれ設けるとともに、
    前記リブの対向する弾性体ホルダー被挟持面を、両者の間隔が前記上端開放溝の方向に沿って漸次狭くなるようにテーパー状に形成したこと
    を特徴とする光ケーブル機器筐体。
  2. 前記光ケーブルがテンションメンバーを内装し、前記収納部における前記弾性体ホルダーの上端開放溝の延長線方向に離間した位置にテンションメンバー固定用ねじを締め付け可能に螺着したこと
    を特徴とする請求項1記載の光ケーブル機器筐体。
  3. 前記光ケーブル収納部を、前記光ケーブル機器筐体内の上端開口部に取り外し可能に嵌め込んだこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の光ケーブル機器筐体。
  4. 前記弾性体ホルダーに幅方向に間隔をあけて前記上端開放溝を複数列平行に設けるとともに、各上端開放溝間に前記リブの嵌入孔を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の光ケーブル機器筐体。
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