JP2003019754A - 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法 - Google Patents

発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法

Info

Publication number
JP2003019754A
JP2003019754A JP2001245783A JP2001245783A JP2003019754A JP 2003019754 A JP2003019754 A JP 2003019754A JP 2001245783 A JP2001245783 A JP 2001245783A JP 2001245783 A JP2001245783 A JP 2001245783A JP 2003019754 A JP2003019754 A JP 2003019754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane material
foamed polyurethane
thickness
welding
welded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001245783A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kato
透 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001245783A priority Critical patent/JP2003019754A/ja
Publication of JP2003019754A publication Critical patent/JP2003019754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発泡ポリウレタン材及び各種の樹脂シートを
重ね合わせて、積層状態で溶着した後、溶着部の外周を
裁断した各種のクッション製品を製造する。 【解決手段】発泡ポリウレタン材の上下面に樹脂シート
を重ね合わせて溶着、裁断してクッション材等を製造す
る際に、使用する発泡ポリウレタン材の厚みに対応させ
て深さを設定する所定形状のわん曲状凹部4を下型3の
上面に設け、下型3のその位置に、型抜きしない状態の
板状の発泡ポリウレタン材1の上下面にビニールシート
2を重ね合わせてセットし、使用する発泡ポリウレタン
材の厚みに対応させて厚さを設定するスペーサー7を装
着し、加熱した上型ウエルダー型(刃型)5を下降さ
せ、前記発泡ポリウレタン材1及びビニールシート2に
所定形状の輪郭の溶着部6を溶着し、その溶着部6の外
側を裁断して、発泡ポリウレタン材1を内蔵したクッシ
ョン材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】[発明の属する技術]本発明は、発泡ポリ
ウレタン材と各種の樹脂シートを重ね合わせて、積層状
態で溶着した後、溶着部の外周を切断して各種のクッシ
ョン製品を製造する樹脂材の積層溶着方法に関する。 【0002】[従来の技術]1枚又は2枚合わせにした
厚手の発泡ポリウレタン材の上下両面にビニールシート
等の樹脂シート(以下、ビニールシートという)を重ね
合わせ、所定形状の輪郭を溶着し切断する事によりマッ
ト状のクッション材を製造する従来の溶着方法は、先
ず、発泡ポリウレタン材1を予め所定形状に型抜きし、
図5に例示する通り、型抜きした発泡ポリウレタン材
1’の上下面にビニールシート2を重ね合わせて表面平
滑な下型3の上面に載置し、その上部から上型のウエル
ダー型(刃型)5を下降させて、発泡ポリウレタン材1
の所定形状の輪郭を溶着すると共に裁断する事により、
マット状のクッション製品を製造していた。 【0003】この際、発泡ポリウレタン材1に制約があ
り、硬質で角部の仕上がりがきれいな曲線に仕上がって
いない場合は、発泡ポリウレタン材1の角部がビニール
シート2面に筋状で現れて表面から見える事になり、更
に溶着面が内蔵された発泡ポリウレタン材1との間に隙
間が発生し、この為、同時に皴ができるので、製品の品
質が低下する。又、溶着部6はビニールシート2同志だ
けで溶着しており、そこに発泡ポリウレタン材1の角部
の復元弾力が作用するので、使用中に剥離や亀裂の生じ
る懸念があり溶着部6の強度に不安があった。 【0004】逆に発泡ポリウレタン材1が軟質の場合、
型抜きした後の周縁部が、緊張するビニールシート2に
潰され、角部の皴が溶着面の内側に巻き込まれて、溶着
部分箇所が固くなり、製品の品質が低下した。 【0005】[発明が解決しょうとする課題]本発明
は、発泡ポリウレタン材と各種の樹脂シートの積層溶着
方法において、従来は上面平滑な下型を使用したのに代
えて、使用する発砲ポリウレタン材の厚みに対応させて
深さを設定する所定形状のわん曲状凹部を上面に設けた
下型を使用する事と、使用する発砲ポリウレタン材の厚
みに対応させて厚さを設定するスペーサー7を装着した
事が重要な要件であり、このわん曲状凹部とスペーサー
により、従来は発泡ポリウレタン材が硬質の場合に、被
覆するビニールシート面に筋や皴が発生し、逆に軟質の
場合には溶着部が固くなるという、製品の品質を低下す
る問題を解決する事が可能となつた。又、従来、溶着前
工程で所定形状の型抜きを行っていたので作業能率が低
下し、溶着部は発泡ポリウレタン材が型抜きしてあるの
で、2枚のビニールシートだけを溶着するため、溶着強
度が弱くなり、又、平滑面の下型で溶着するので、製品
の周縁の溶着部が形成する線が側面(厚み面)の下側に
偏り下面に近く位置し、内蔵する発泡ポリウレタン材が
上下何れかに偏位し弾力が不均等に作用し、性能及び品
質の低いクッション製品となった。 【0006】[課題を解決するための手段]本発明は、
発泡ポリウレタン材と各種の樹脂シートの積層溶着方法
であり、従来方法の問題点を解決するものである。本発
明の要件を従来方法と比較すると、下型の上面にわん曲
状凹部を設ける事と、上型にスペーサーを装着する事が
重要な要件であり、発泡ポリウレタン材は板状のままで
使用し、従来前工程で行っていた所定形状の型抜きが不
要になり、作業能率が向上し、製品の溶着部が発泡ポリ
ウレタン材とビニールシートを重合状態で押圧して溶着
し、爾後裁断する事により溶着部の強度が向上した事で
ある。又、製品の周縁の溶着部が形成する線が側面(厚
み面)の中央に正確に位置し、内蔵する発泡ポリウレタ
ン材が上下均等に配置されて弾力が均等に作用し、被覆
するビニールシートは皴が発生せず、クッション材とし
ての効果と品質を高揚する。 【0007】即ち、発泡ポリウレタン材の上下面にビニ
ールシートを重ね合わせて所定形状に溶着、切断を行
い、クッション材等を製造する積層溶着において、本発
明方法は、下型の上面に設けた所定形状のわん曲状凹部
の位置に、型抜きしない状態の発泡ポリウレタン材の上
下面にビニールシートを重ね合わせてセットした後、ス
ペーサー7を装着し、かつ、予め50度C前後に加熱し
た上型ウエルダー型(刃型)を下降させ、前記発泡ポリ
ウレタン材1及びビニールシート2に所定形状の輪郭を
溶着すると共に、溶着部の外側を切断して、発泡ポリウ
レタン材を内蔵し樹脂シートで被覆したクッション材を
製造する事を特徴とする、発泡ポリウレタン材及び樹脂
シートの積層溶着方法である。 【0008】[発明の実施の形態]本発明方法は、発泡
ポリウレタン材1を予め型抜きして所定形状にする必要
が無く、板状のままで使用し、図1に示す通り2枚のビ
ニールシート2の間に挟み込んで重ね合わせ(図1は明
示するため間隔をあけて図示してある)、下型3の上面
に設けた、使用する発砲ポリウレタン材の厚みに対応さ
せて深さを設定するわん曲状凹部4の位置にセットす
る。この後、使用する発砲ポリウレタン材の厚みに対応
させて厚さを設定するスペーサー7を装着した上型ウエ
ルダー型(刃型)5を、予め50度C前後に加熱して下
降させ、図2に示す通り発泡ポリウレタン材1と上下面
のビニールシート2が積層された状態で所定位置の溶着
部6を溶着し、冷却後に所定形状に裁断して発泡ポリウ
レタン材1を内蔵するビニールシート被覆のクッション
製品を製造する。 【0009】この方法では溶着と裁断両用の上型ウエル
ダー型(刃型)5の一体型で溶着でき、被覆する表面の
ビニールシート2には皴や筋が発生しない。出来上りの
製品の溶着部6は、ビニールシート2と発泡ポリウレタ
ン材1が押圧され同時に溶着されて一体化する為、溶着
部分の強度が著しく向上し、型崩れがしない。又、図3
及び図4に示す通り、溶着部6が形成する線が側面(厚
み)の中央に正確に位置し、内蔵された発泡ポリウレタ
ン材1を溶着部6の上下に均等に配置させた品質の良い
クッション製品が完成する。 【0010】本発明においては、上型5からの力を円滑
に下型3に分散させて伝達する事が重要であり、上型ウ
エルダー型(刃型)5を50度C前後に温め、上型ウエ
ルダー型(刃型)5が押さえる時間を長くし、上型ウエ
ルダー型(刃型)5のスペーサー7と下型3のわん曲状
凹部4の間で、発泡ポリウレタン材1が元の形に戻ろう
とする時間を作り、充分に復元した所で高周波ウエルダ
ーを使用した上型ウエルダー型(刃型)5を下降させる
事により溶着するものである。 【0011】[実施例]次に添付図面により実施例につ
いて説明する。発泡ポリウレタン材1は5mm厚を2
枚、ビニールシートは0,4mm厚を上下2枚、使用す
る。図1に示す通り、2枚のビニールシート2の間に2
枚の発泡ポリウレタン材1を挟んで重ね合わせ、積層状
態で下型3の上面のわん曲状凹部4の位置にセットす
る。この際、発泡ポリウレタン材1は従来のように型抜
きする必要はない。わん曲状凹部4は、使用する発砲ポ
リウレタン材の厚みに対応させて深さを設定して所定形
状に形成し、周縁部は角が無く滑らかな曲線状に構成す
る。 【0012】次に、使用する発砲ポリウレタン材の厚み
に対応させて厚さを設定するスペーサー7を装着した上
型ウエルダー型(刃型)5を下降させて、下型3のわん
曲状凹部4の位置にセットした2枚の発泡ポリウレタン
材1と、その上下面に重なるビニールシート2を図2に
示す通り押圧し、重なり合っている発泡ポリウレタン材
1とビニールシート2の溶着部6の溶着幅Sを溶着し、
冷却後にその溶着位置で裁断する。前記の上型ウエルダ
ー型(刃型)5のスペーサー7の厚さLと、下型とスペ
ーサの間隔K、及びわん曲状凹部4の深さCは、使用す
る発泡ポリウレタン材1の厚さB、B’及び固さに対応
して設定する。本実施例においては、厚さ5mmの発泡
ポリウレタン材1を2枚重ねで使用するので、K=B=
5mm、C=B’=5mmに設定する。又、製品の形状
に応じて上型ウエルダー型5のスペーサー7の厚さL及
びわん曲状凹部4の形状を変える。その寸法出しにより
溶着部6が側面に形成する線の位置を厚さ(側面)の中
心位置に合わせる事ができ、内蔵する2枚の発泡ポリウ
レタン材1を上下均一に収納させる事になる。本実施例
においては、発泡ポリウレタン材1の厚みが2枚で10
mmになる為、前述の通り、上型5に設けるスペーサー
7の厚さLの設定により下型3とスペーサー7の間隔K
(=B)を5mmにし、下型3のわん曲状凹部4の深さ
C(=B’)を5mmに設定しないと、溶着部6が厚み
の中心位置に出ない事になり製品の品質が低下する。 【0013】図3及び図4は製品の一部切開側面図を示
し、図3は発泡ポリウレタン材1の間に別個の中芯を挿
入する為、前記実施例と同様に、発泡ポリウレタン材を
2枚収納した場合、図4は厚さが大きい発泡ポリウレタ
ン材を1枚収納した場合であり、溶着部6が形成する溶
着線は側面(厚み)の中央に位置し、内蔵された発泡ポ
リウレタン材1は上下対称に配置され製品の品質を向上
させる。 【0014】[発明の効果]本発明は、発泡ポリウレタ
ン材とビニールシートの他、各種の樹脂シートを積層状
態で溶着する方法であり、型抜きしない板状の発泡ポリ
ウレタン材を樹脂シートに重ね合わせ、その積層状態で
溶着し裁断するので極めて能率的な製法である。又、そ
の製品は被覆した樹脂シートの表面には皴や筋が発生せ
ず、製品は滑らかな曲線で構成され、溶着部の形成する
線は従来は困難であった側面(厚み面)の中央に位置
し、内蔵する発泡ポリウレタン材は上下に均一に配置さ
れ、弾力が均等に作用するので製品は品質が良好とな
り、クッション性能も向上する。従って、発泡ポリウレ
タン材を使用し、その表面をビニール等の樹脂シートで
被覆して所定形状に外周を溶着し裁断するクッション製
品等の製造には最適である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法の実施例における、溶着前の発泡ポ
リウレタン材とビニールシートの重ね合わせ状態、及び
上型と下型を示す概略構成図である。 【図2】図1に状態において、上型ウエルダー型(刃
型)が下降し、発泡ポリウレタン材とビニールシートの
所定の溶着部を溶着する状態を示す概略構成図である。 【図3】本発明方法により製作した製品の一部切開側面
図である。 【図4】本発明方法により製作した他の製品の一部切開
側面図である。 【図5】従来の積層溶着方法における、溶着前の発泡ポ
リウレタン材とビニールシートの重ね合わせ状態、及び
上型と下型を示す概略構成図である。 【図6】図5の状態において、上型ウエルダー型(刃
型)が下降し、発泡ポリウレタン材とビニールシートの
所定の溶着部を溶着する状態を示す概略構成図である。 【図7】従来の溶着方法により製作した製品の一部切開
側面図である。 【符号の説明】 1.発泡ポリウレタン材 1’型抜き後の発泡ポリウレタン材 2.ビニールシート 3.下型 4.わん曲状凹部 5.上型ウエルダー型(刃型) 6.溶着部 7.スペーサー A.上型ウエルダー型(刃型)の高さ B.B’.発泡ポリウレタン材の厚さ C.わん曲状凹部の深さ K.下型とスペーサーとの間隔 L.スペーサーの厚さ S.溶着幅
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成13年7月11日(2001.7.1
1) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの
積層溶着方法 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発泡ポリウレタン材の上下面にビニール
シート等の樹脂シートを重ね合わせて溶着、裁断を行
い、クッション製品等を製造する積層溶着において、使
用する発ポリウレタン材の厚みに対応させて深さを設
定する所定形状のわん曲状凹部を下型の上面に設け、下
型のわん曲状凹部の位置に、型抜きしない状態の板状の
発泡ポリウレタン材の上下面にビニールシートを重ね合
わせてセットした後、使用する発ポリウレタン材の厚
みに対応させて厚さを設定するスペーサーを装着し、予
め50度C前後に加熱した上型ウエルダー型(刃型)を
下降させ、前記発泡ポリウレタン材及びビニールシート
に所定形状の輪郭の溶着部6を溶着すると共に、その溶
着部の外側を裁断して、発泡ポリウレタン材を内蔵した
クッション材を製造する事を特徴とする発泡ポリウレタ
ン材及び樹脂シートの積層溶着方法。 【発明の詳細な説明】 【0001】[発明の属する技術]本発明は、発泡ポリ
ウレタン材と各種の樹脂シートを重ね合わせて、積層状
態で溶着した後、溶着部の外周を切断して各種のクッシ
ョン製品を製造する樹脂材の積層溶着方法に関する。 【0002】[従来の技術]1枚又は2枚合わせにした
厚手の発泡ポリウレタン材の上下両面にビニールシート
等の樹脂シート(以下、ビニールシートという)を重ね
合わせ、所定形状の輪郭を溶着し切断する事によりマッ
ト状のクッション材を製造する従来の溶着方法は、先
ず、発泡ポリウレタン材1を予め所定形状に型抜きし、
図5に例示する通り、型抜きした発泡ポリウレタン材
1’の上下面にビニールシート2を重ね合わせて表面平
滑な下型3の上面に載置し、その上部から上型のウエル
ダー型(刃型)5を下降させて、発泡ポリウレタン材1
の所定形状の輪郭を溶着すると共に裁断する事により、
マット状のクッション製品を製造していた。 【0003】この際、発泡ポリウレタン材1に制約があ
り、硬質で角部の仕上がりがきれいな曲線に仕上がって
いない場合は、発泡ポリウレタン材1の角部がビニール
シート2面に筋状で現れて表面から見える事になり、更
に溶着面が内蔵された発泡ポリウレタン材1との間に隙
間が発生し、この為、同時に皴ができるので、製品の品
質が低下する。又、溶着部6はビニールシート2同志だ
けで溶着しており、そこに発泡ポリウレタン材1の角部
の復元弾力が作用するので、使用中に剥離や亀裂の生じ
る懸念があり溶着部6の強度に不安があった。 【0004】逆に発泡ポリウレタン材1が軟質の場合、
型抜きした後の周縁部が、緊張するビニールシート2に
潰され、角部の皴が溶着面の内側に巻き込まれて、溶着
部分箇所が固くなり、製品の品質が低下した。 【0005】[発明が解決しょうとする課題]本発明
は、発泡ポリウレタン材と各種の樹脂シートの積層溶着
方法において、従来は上面平滑な下型を使用したのに代
えて、使用する発ポリウレタン材の厚みに対応させて
深さを設定する所定形状のわん曲状凹部を上面に設けた
下型を使用する事と、使用する発ポリウレタン材の厚
みに対応させて厚さを設定するスペーサー7を装着した
事が重要な要件であり、このわん曲状凹部とスペーサー
により、従来は発泡ポリウレタン材が硬質の場合に、被
覆するビニールシート面に筋や皴が発生し、逆に軟質の
場合には溶着部が固くなるという、製品の品質を低下す
る問題を解決する事が可能となつた。又、従来、溶着前
工程で所定形状の型抜きを行っていたので作業能率が低
下し、溶着部は発泡ポリウレタン材が型抜きしてあるの
で、2枚のビニールシートだけを溶着するため、溶着強
度が弱くなり、又、平滑面の下型で溶着するので、製品
の周縁の溶着部が形成する線が側面(厚み面)の下側に
偏り下面に近く位置し、内蔵する発泡ポリウレタン材が
上下何れかに偏位し弾力が不均等に作用し、性能及
び品質の低いクッション製品となった。 【0006】[課題を解決するための手段]本発明は、
発泡ポリウレタン材と各種の樹脂シートの積層溶着方法
であり、従来方法の問題点を解決するものである。本発
明の要件を従来方法と比較すると、下型の上面にわん曲
状凹部を設ける事と、上型にスペーサーを装着する事が
重要な要件であり、発泡ポリウレタン材は板状のままで
使用し、従来前工程で行っていた所定形状の型抜きが不
要になり、作業能率が向上し、製品の溶着部が発泡ポリ
ウレタン材とビニールシートを重合状態で押圧して溶着
し、爾後裁断する事により溶着部の強度が向上した事で
ある。又、製品の周縁の溶着部が形成する線が側面(厚
み面)の中央に正確に位置し、内蔵する発泡ポリウレタ
ン材が上下均等に配置されて弾力が均等に作用し、被覆
するビニールシートは皴が発生せず、クッション材とし
ての効果と品質を高揚する。 【0007】即ち、発泡ポリウレタン材の上下面にビニ
ールシートを重ね合わせて所定形状に溶着、切断を行
い、クッション材等を製造する積層溶着において、本発
明方法は、下型の上面に設けた所定形状のわん曲状凹部
の位置に、型抜きしない状態の発泡ポリウレタン材の上
下面にビニールシートを重ね合わせてセットした後、ス
ペーサー7を装着し、かつ、予め50度C前後に加熱し
た上型ウエルダー型(刃型)を下降させ、前記発泡ポリ
ウレタン材1及びビニールシート2に所定形状の輪郭を
溶着すると共に、溶着部の外側を切断して、発泡ポリウ
レタン材を内蔵し樹脂シートで被覆したクッション材を
製造する事を特徴とする、発泡ポリウレタン材及び樹脂
シートの積層溶着方法である。 【0008】[発明の実施の形態]本発明方法は、発泡
ポリウレタン材1を予め型抜きして所定形状にする必要
が無く、板状のままで使用し、図1に示す通り2枚のビ
ニールシート2の間に挟み込んで重ね合わせ(図1は明
示するため間隔をあけて図示してある)、下型3の上面
に設けた、使用する発ポリウレタン材の厚みに対応さ
せて深さを設定するわん曲状凹部4の位置にセットす
る。この後、使用する発ポリウレタン材の厚みに対応
させて厚さを設定するスペーサー7を装着した上型ウエ
ルダー型(刃型)5を、予め50度C前後に加熱して下
降させ、図2に示す通り発泡ポリウレタン材1と上下面
のビニールシート2が積層された状態で所定位置の溶着
部6を溶着し、冷却後に所定形状に裁断して発泡ポリウ
レタン材1を内蔵するビニールシート被覆のクッション
製品を製造する。 【0009】この方法では溶着と裁断両用の上型ウエル
ダー型(刃型)5の一体型で溶着でき、被覆する表面の
ビニールシート2には皴や筋が発生しない。出来上りの
製品の溶着部6は、ビニールシート2と発泡ポリウレタ
ン材1が押圧され同時に溶着されて一体化する為、溶着
部分の強度が著しく向上し、型崩れがしない。又、図3
及び図4に示す通り、溶着部6が形成する線が側面(厚
み)の中央に正確に位置し、内蔵された発泡ポリウレタ
ン材1を溶着部6の上下に均等に配置させた品質の良い
クッション製品が完成する。 【0010】本発明においては、上型5からの力を円滑
に下型3に分散させて伝達する事が重要であり、上型ウ
エルダー型(刃型)5を50度C前後に温め、上型ウエ
ルダー型(刃型)5が押さえる時間を長くし、上型ウエ
ルダー型(刃型)5のスペーサー7と下型3のわん曲状
凹部4の間で、発泡ポリウレタン材1が元の形に戻ろう
とする時間を作り、充分に復元した所で高周波ウエルダ
ーを使用した上型ウエルダー型(刃型)5を下降させる
事により溶着するものである。 【0011】[実施例]次に添付図面により実施例につ
いて説明する。発泡ポリウレタン材1は5mm厚を2
枚、ビニールシートは0,4mm厚を上下2枚、使用す
る。図1に示す通り、2枚のビニールシート2の間に2
枚の発泡ポリウレタン材1を挟んで重ね合わせ、積層状
態で下型3の上面のわん曲状凹部4の位置にセットす
る。この際、発泡ポリウレタン材1は従来のように型抜
きする必要はない。わん曲状凹部4は、使用する発
リウレタン材の厚みに対応させて深さを設定して所定形
状に形成し、周縁部は角が無く滑らかな曲線状に構成す
る。 【0012】次に、使用する発ポリウレタン材の厚み
に対応させて厚さを設定するスペーサー7を装着した上
型ウエルダー型(刃型)5を下降させて、下型3のわん
曲状凹部4の位置にセットした2枚の発泡ポリウレタン
材1と、その上下面に重なるビニールシート2を図2に
示す通り押圧し、重なり合っている発泡ポリウレタン材
1とビニールシート2の溶着部6の溶着幅Sを溶着し、
冷却後にその溶着位置で裁断する。前記の上型ウエルダ
ー型(刃型)5のスペーサー7の厚さLと、下型とスペ
ーサの間隔K、及びわん曲状凹部4の深さCは、使用す
る発泡ポリウレタン材1の厚さB、B’及び固さに対応
して設定する。本実施例においては、厚さ5mmの発泡
ポリウレタン材1を2枚重ねで使用するので、K=B=
5mm、C=B’=5mmに設定する。又、製品の形状
に応じて上型ウエルダー型5のスペーサー7の厚さL及
びわん曲状凹部4の形状を変える。その寸法出しにより
溶着部6が側面に形成する線の位置を厚さ(側面)の中
心位置に合わせる事ができ、内蔵する2枚の発泡ポリウ
レタン材1を上下均一に収納させる事になる。本実施例
においては、発泡ポリウレタン材1の厚みが2枚で10
mmになる為、前述の通り、上型5に設けるスペーサー
7の厚さLの設定により下型3とスペーサー7の間隔K
(=B)を5mmにし、下型3のわん曲状凹部4の深さ
C(=B’)を5mmに設定しないと、溶着部6が厚み
の中心位置に出ない事になり製品の品質が低下する。 【0013】図3及び図4は製品の一部切開側面図を示
し、図3は発泡ポリウレタン材1の間に別個の中芯を挿
入する為、前記実施例と同様に発泡ポリウレタン材を2
枚収納した場合、図4は厚さが大きい発泡ポリウレタン
材を1枚収納した場合であり、溶着部6が形成する溶着
線は側面(厚み)の中央に位置し、内蔵された発泡ポリ
ウレタン材1は上下対称に配置され製品の品質を向上さ
せる。 【0014】[発明の効果]本発明は、発泡ポリウレタ
ン材とビニールシートの他、各種の樹脂シートを積層状
態で溶着する方法であり、型抜きしない板状の発泡ポリ
ウレタン材を樹脂シートに重ね合わせ、その積層状態で
溶着し裁断するので極めて能率的な製法である。又、そ
の製品は被覆した樹脂シートの表面には皴や筋が発生せ
ず、製品は滑らかな曲線で構成され、溶着部の形成する
線は従来は困難であった側面(厚み面)の中央に位置
し、内蔵する発泡ポリウレタン材は上下に均一に配置さ
れ、弾力が均等に作用するので製品は品質が良好とな
り、クッション性能も向上する。従って、発泡ポリウレ
タン材を使用し、その表面をビニール等の樹脂シートで
被覆して所定形状に外周を溶着し裁断するクッション製
品等の製造には最適である。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法の実施例における、溶着前の発泡ポ
リウレタン材とビニールシートの重ね合わせ状態、及び
上型と下型を示す概略構成図である。 【図2】図1に状態において、上型ウエルダー型(刃
型)が下降し、発泡ポリウレタン材とビニールシートの
所定の溶着部を溶着する状態を示す概略構成図である。 【図3】本発明方法により製作した製品の一部切開側面
図である。 【図4】本発明方法により製作した他の製品の一部切開
側面図である。 【図5】従来の積層溶着方法における、溶着前の発泡ポ
リウレタン材とビニールシートの重ね合わせ状態、及び
上型と下型を示す概略構成図である。 【図6】図5の状態において、上型ウエルダー型(刃
型)が下降し、発泡ポリウレタン材とビニールシートの
所定の溶着部を溶着する状態を示す概略構成図である。 【図7】従来の溶着方法により製作した製品の一部切開
側面図である。 【符号の説明】 1.発泡ポリウレタン材 1’型抜き後の発泡ポリウレタン材 2.ビニールシート 3.下型 4.わん曲状凹部 5.上型ウエルダー型(刃型) 6.溶着部 7.スペーサー A.上型ウエルダー型(刃型)の高さ B.B’.発泡ポリウレタン材の厚さ C.わん曲状凹部の深さ K.下型とスペーサーとの間隔 L.スペーサーの厚さ S.溶着幅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発泡ポリウレタン材の上下面にビニール
    シート等の樹脂シートを重ね合わせて溶重ね合わせて溶
    着、裁断を行いクッション材等を製造する積層溶着にお
    いて、使用する発砲ポリウレタン材の厚みに対応させて
    深さを設定する所定形状のわん曲状凹部を下型の上面に
    設け、下型のその位置に、型抜きしない状態の板状の発
    泡ポリウレタン材の上下面にビニールシートを重ね合わ
    せてセットし、使用する発砲ポリウレタン材の厚みに対
    応させて厚さを設定するスペーサーを装着し、予め50
    度C前後に加熱した上型ウエルダー型(刃型)を下降さ
    せ、前記発泡ポリウレタン材及びビニールシートに所定
    形状の輪郭の溶着部6を溶着すると共に、その溶着部の
    外側を裁断して、発泡ポリウレタン材を内蔵したクッシ
    ョン材を製造する事を特徴とする発泡ポリウレタン材及
    び樹脂シートの積層溶着方法。
JP2001245783A 2001-07-09 2001-07-09 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法 Pending JP2003019754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001245783A JP2003019754A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001245783A JP2003019754A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003019754A true JP2003019754A (ja) 2003-01-21

Family

ID=19075464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001245783A Pending JP2003019754A (ja) 2001-07-09 2001-07-09 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003019754A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4385090A (en) Manufacture of covered foam products
CN102120328B (zh) 一种蜂窝结构的三明治式刀模
JP2005036342A (ja) 素材の成形装置及び成形方法並びに成形された不織布物品
JP6496884B1 (ja) 熱可塑性合成樹脂製立体装飾片の製造方法及びその製造装置
KR101675192B1 (ko) 매트와 매트의 마감처리 방법
JP2003019754A (ja) 発泡ポリウレタン材及び樹脂シートの積層溶着方法
JP5022933B2 (ja) 積層板の端末処理方法
JP4286389B2 (ja) 積層板の端末構造及びその端末処理方法
US20060123542A1 (en) Honeycomb mattress support
JPS58131001A (ja) 合板
JPS6381021A (ja) 熱可塑性合成樹脂積層成形品の製造方法
JPS635929A (ja) 化学繊維布地等の融着・成形・切断の同時加工方法
JP4339088B2 (ja) 樹脂ボードの端末構造及び端末処理方法
JP2003220602A (ja) 化粧板における細溝形成方法及び化粧板
JP2004337919A (ja) 積層金型
KR100417971B1 (ko) 합성수지재 골판지 박스와 그 제조장치 및 그 제조방법
JP3101271B1 (ja) 厚板金属板を用いた積層金型の製造方法
JPH0212745B2 (ja)
JPH0524478Y2 (ja)
JP2000145094A (ja) 壁面材の製造法
CN212097785U (zh) 可折叠垫体结构
JPS63242632A (ja) 組立て包装箱の製造方法
JPH0624193Y2 (ja) 自動車内装材の製造装置
JPH06297611A (ja) 包装袋の製造方法
JPH04286630A (ja) 樹脂製蓋体の成形法