JP2003013536A - 陸屋根構造及び屋根ユニット - Google Patents

陸屋根構造及び屋根ユニット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】水勾配が設けられ略水平な屋根面が形成される
陸屋根構造及び屋根ユニットを提供すること。 【解決手段】所定の水勾配をもってフレーム63に支持
されているスラブ62を有する屋根ユニット61を複数
接続して陸屋根を構成した。屋根ユニット61のフレー
ム63には吊り下げ用のアイボルトが設置され、スラブ
62には吊り下げ作業用の開口622が設けられている
ため、クレーン等で屋根ユニット61の配置が可能とな
る。また、スラブ62が所定の水勾配をもってフレーム
63に支持されているため屋根ユニット61配置後、防
水接続するだけで陸屋根が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水勾配が設けられ略
水平な屋根面が形成される陸屋根構造及び屋根ユニット
に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物では一般的な傾斜
屋根のほか平坦な陸屋根が利用されている。また、置屋
根等と呼ばれる陸屋根の中央部に小屋組を設置した屋根
においても、周辺部が陸屋根として取り扱われている。
複数の建物ユニットを組み合わせて構成されるユニット
式建物においても、陸屋根が採用されている。例えば、
屋根部分を所定の広さの複数の屋根ユニットに分割し、
個々に工場で生産して、現場で連結し、組み立てる屋根
構造(従来例1:特開平10−8621号)があり、さ
らに各屋根ユニットの陸屋根部の周囲に立ち上がり部を
形成し、ユニット毎に排水管を設け陸屋根部に溜まった
雨水を排水する陸屋根構造(従来例2)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1で
は、陸屋根を構成する屋根ユニットを建設現場まで搬送
し現場で組み合わせる手段が開示されていない。つま
り、従来例1では屋根ユニットを合理的に吊り下げるた
めの技術手段が開示されておらず、必ずしも現場作業を
軽減できるとは言えない。一方、各ユニットの周囲に立
ち上がりを形成し、各ユニットごとに排水する従来例2
では、各ユニット毎に外部へ排水する配管等を設ける必
要があり、配管等が多数に及び屋根の構造や施工が煩雑
化することとなる。この点からも従来例2では、現場で
の施工が増し、施工コストも高くなってしまう。
【0004】本発明の目的は、水勾配が設けられ略水平
な屋根面が形成される陸屋根構造及び屋根ユニットを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は前記
目的を達成するため、次の構成を採用する。請求項1記
載の発明は、添付した図面を参照して説明すると、略平
坦な屋根60面が複数の屋根ユニット61で構成される
陸屋根構造であって、屋根ユニット61は屋根60面を
構成するスラブ62と、このスラブ62を支持するフレ
ーム63とを有し、スラブ62は所定の水勾配をもって
フレーム63に支持されているとともに、スラブ62の
辺縁は隣接する他の屋根ユニット61のスラブ62の辺
縁に連続的に防水接続されており、かつ、フレーム63
には吊り下げ用の受け具631が設置され、スラブ62
には吊り下げ作業用の開口622が設けられていること
を特徴とする。
【0006】この構成の請求項1記載の発明では、スラ
ブ62は所定の水勾配をもって予めフレーム63に支持
されているため、現場ではスラブ62の高さ調整をする
必要がなく、相互の屋根ユニット61を防水接続するだ
けで屋根60全体に所期の水勾配で連続した陸屋根60
になる。さらに、フレーム63に吊り下げ用の受け具6
31が設置され、スラブ62には作業用の開口622が
設けられているため、クレーン等での屋根ユニット61
の設置が可能となる。従って、施工が煩雑でなく現場作
業が軽減される。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の陸
屋根構造において、屋根60面に沿って複数の屋根ユニ
ット61が配列され、配列された屋根ユニット61のう
ち中間位置の二つの屋根ユニット61の境界部分が最も
高い位置とされ、配列された屋根ユニット61のうち境
界部分からそれぞれ最も離れている両端部が最も低い位
置とされていることを特徴とする。
【0008】この構成の発明では、二方向に雨水等が排
水されるため確実に排水することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の陸
屋根構造において、屋根ユニット61の配列の最も低い
位置には排水溝65が設置され、この排水溝65の一端
には外部への排水管651が接続されていることを特徴
とする。
【0010】この構成の発明では、各屋根ユニット61
毎に排水する必要がないので、排水管651等が増え、
現場施工が増すことはないため、この点からも現場作業
を軽減できる。
【0011】請求項4記載の発明は、複数接続されて陸
屋根60を構成する屋根ユニット61であって、屋根6
0面を構成するスラブ62と、このスラブ62を支持す
るフレーム63とを有し、フレーム63には吊り下げ用
の受け具631が設置され、スラブ62は所定の水勾配
をもってフレーム63に支持されているとともに、吊り
下げ作業用の開口622が設けられていることを特徴と
する。
【0012】この構成の発明では、スラブ62は所定の
水勾配をもってフレーム63に支持されているため、ス
ラブ62の高さ調整をする必要がなく、施工が煩雑でな
く作業性が向上する。また、フレーム63に吊り下げ用
の受け具631が設けられ、スラブ62には作業用の開
口622が設置されているため、クレーン等での屋根ユ
ニット61の設置が容易となる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の屋
根ユニット61において、フレーム63は鉄骨枠組みで
あり、スラブ62は軽量気泡コンクリート板材(以下AL
C板材という)であることを特徴とする。
【0014】この構成の発明では、フレーム63を鉄骨
枠組みとしたため、スラブ62を確実に支えることがで
き、屋根60の強度、剛性を高めることができる。ま
た、スラブ62をALC板材としたため、通常のコンクリ
ート板等と比較して単位体積当たりの重量が小さく、屋
根60自体の重さが軽くなり、屋根下の建物ユニットに
かかる負担が軽くなる。さらに、下階居室部分への遮音
効果もある。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項4又は5記
載の屋根ユニット61において、スラブ62には吊り下
げ作業用の開口622を塞ぐ蓋材621が設けられてい
ることを特徴とする。
【0016】この構成の発明では、作業後、この開口6
22は蓋材621により塞がれるため、屋根60の外観
が良好となる。また、開口622から雨水等の排水が漏
れる虞もない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1から図9に基づいて説明する。図1には、本実施の形
態の建物1が示されている。この建物1は、基礎2の上
に施工された二階建ての建物本体3と、この建物本体3
の上部に設けられた屋根4とを備える。建物本体3は図
示しないが柱及び梁を組み込んだ略直方体形状の骨組み
に、床材、壁材等の造作材を取り付けて構成された建物
ユニット30を複数個組み合わせて構成されるものであ
る。また、建物本体3には南側に面した1階部分にテラ
ス10が設けられ、2階部分にはベランダ20が設けら
れている。各建物ユニット30は予め工場で製造され建
設現場で、組み合わされる。
【0018】屋根4は陸屋根60と、陸屋根60の上部
に設けられた小屋50と、陸屋根60の南側を囲う手摺
40とを備える。小屋50は小屋ユニット51とこの小
屋ユニット51の上部に設けられた屋根部52を有す
る。この屋根部52は図示しない傾斜した下地パネルを
有し、下地パネルの上面に太陽電池パネル54が取り付
けられている。また、小屋ユニット51には、小屋50
から出入りするためのドア53が設けられている。
【0019】図2に示すように陸屋根60は屋根ユニッ
ト61を南側に3個並べたものを4列配置し、全部で1
2個用いて構成される。陸屋根60は矢印Pの先端に向
かって下がり勾配となる水勾配を有し、この配列の中間
位置、つまり南側から二列目の屋根ユニット61と三列
目の屋根ユニット61の境界部分が最高部、一列目と四
列目の端部が最下流部となっている。また、一列目と四
列目の中央の屋根ユニット61は矢印P方向に傾斜して
いる。水勾配によって集められた雨水は、一列目と四列
目の屋根ユニット61の下流側長手方向に設けられた排
水溝65に集められて、排水管651から排出される。
この排水管651は屋根ユニット61の真下の建物ユニ
ット30に設けられた図示しない排水管と接続されこの
排水管を通って雨水が建物外へ排出される。
【0020】図3は図2中の屋根ユニット61のうち矢
印Aで示された屋根ユニット61の平面図である。屋根
ユニット61はALC製のスラブ62及び小屋50の床と
なるパーチ64を有し、パーチ64は鉄骨のフレーム6
3により支持されている。このフレーム63は断面コ字
形に形成された平面矩形形状の枠組本体63Aに根太6
3Bを組み込んだものである。フレーム63にはブレス
66が設けられている。スラブ62はフレーム63に設
けられたスラブ受け632A又は632Bにより所定の水
勾配を有するように支持されている。また、スラブ62
には吊り下げ作業用の開口622が設けられており、吊
り下げ作業後は、この開口622はセメント板の蓋材6
21で覆われる。さらに、フレーム63の中央部分、つ
まりスラブ62とパーチ64の間部分には小屋ユニット
51の妻パネル55を設置するためのスペースが設けら
れている。
【0021】隣り合う屋根ユニット61同士は防水接続
される。防水接続の方法として、スラブ62表面に防水
シートを設置し、一方のスラブ62の防水シートを隣り
合う他方のスラブ62の防水シート上に重ね合わせ、重
なり部分に熱シール又は超音波シールを施す方法や、ス
ラブ62上面に防水シートを設置し、隣り合うスラブ6
2の継ぎ目をコーキングする方法がある。
【0022】図4は図3のIV-IV方向の断面図であり、
図6(A)は図3のVIA-VIA方向の断面図、図6(B)は図4
のVIB-VIB方向の断面図である。これらの図に示すよう
に、スラブ62はL字形のスラブ受け632Aによって支
持されており、このスラブ受け632Aは断面コ字形の
根太63Bの溝型部分に接合された断面コの字形の支持
部材633に支持されている。スラブ受け632Aの支
持部材633への取り付け位置を調節することで、スラ
ブ62は、所定の水勾配をもって支持されることにな
る。図5は図3のV-V方向の断面図であり、図6(C)は図
3のVIC-VIC方向の断面図である。スラブ受け632Bは
スラブ受け632Aと同様の構造であり、断面コ字形の
枠組本体63Aの溝型部分に接合された断面コの字形の
支持部材633の所定の位置に取り付けられている。
【0023】図7に吊り下げ作業用の開口622の平面
図を示す。この開口622により、フレーム63に設け
られた吊り下げ用のアイボルト631をクレーン等で吊
り下げることができる。屋根ユニット61の配置後は開
口622をセメント板の蓋材621で覆う。そのため開
口622の周囲には予め蓋受け634A及び634Bが設
けられている。
【0024】図8は図7のVIII-VIII方向の断面図であ
る。断面コ字形の根太63B又は枠組本体63Aの溝形部
分にコの字形の支持部材633が接合され、この支持部
材633にL字形のスラブ受け632A又は632Bが取
り付けられ、さらにこのスラブ受け632A又は632B
上にコの字形の蓋受け634Aが設けられている。これ
により、蓋材621と図面右隣のスラブ62の高さが略
同じになり、所定の水勾配が保たれる。
【0025】図9は図7のIX-IX方向の断面図である。
この図によれば、蓋材621はIX方向の両端部をL字形
の蓋受け634Bによっても支えられている。
【0026】なお、陸屋根60を構成する全ての屋根ユ
ニット61の構造は矢印Aで示された屋根ユニット61
と基本的に同じである。これらの屋根ユニット61のう
ち外側に面して配置された屋根ユニット61の縁部には
立上部67が設けられている。
【0027】建築の際には、予め工場で蓋材621以外
のものを組み込み、水勾配が与えられたスラブ62を有
する屋根ユニット61を製造する。この屋根ユニット6
1をトラックで建設現場まで搬送する。建設現場で屋根
ユニット61をクレーン等で吊るし、所定の位置に設置
する。クレーンを使用するに当たって、クレーンのアー
ムから吊り下げられたフックをアイボルトに係止する。
開口622が設けられているため、係止作業を容易に行
うことができる。その後、開口622を蓋材621で塞
ぐ。個々の屋根ユニット61のスラブ62は既に所定の
水勾配が与えられているため、隣り合うスラブ62同士
を防水シート等で防水接続すれば陸屋根60が完成す
る。
【0028】従って、本実施の形態によれば、スラブ6
2は予め所定の水勾配をもってフレーム63に支持され
ているため、建設現場でスラブ62の高さを調節する必
要はなく、防水シート等で防水接続するだけであるため
組立作業が煩雑でない。また、フレーム63には吊り下
げ用のアイボルト631及び、スラブ62に吊り下げ用
の開口622が設けられているため、クレーン等で屋根
ユニット61の配置ができ、作業効率が向上し、施工期
間が短縮できる。さらに、作業後には開口622はコン
クリート板の蓋材621により塞がれるため、陸屋根6
0の外観を損ねることもない。また、この開口622か
ら雨水等が漏れる虞もない。
【0029】陸屋根60は配列の中間位置、南側から二
列目の屋根ユニット61と三列目の屋根ユニット61の
境界部分が最高部、一列目と四列目の端部が最下流部と
なっており、二方向に雨水等が排水される為、確実に排
水することができ、各屋根ユニット61毎に排水管を取
り付ける必要がないので現場作業の軽減を図ることがで
き、建物1の外観も良好となる。また、一列目と四列目
の中央の屋根ユニット61は矢印方向に傾斜しているた
め、排水溝65を中央の屋根ユニット61に取り付ける
必要がなく、さらに現場作業が軽減される。
【0030】また、本実施の形態では、フレーム63を
鉄骨枠組みとしたため、スラブ62を確実に支えること
ができ、屋根ユニット61の強度、剛性を高めることが
できる。さらに、フレーム63にはブレス66が設けら
れているため、水平方向に力がかかった場合、例えば横
揺れの地震などによって、屋根ユニット61が崩れる虞
もない。また、スラブ62をALC板材としたため、通常
のコンクリート板等と比較して単位体積当たりの重量が
小さく、屋根ユニット61自体の重さが軽くなり、建設
時、クレーン等での吊り下げ作業が容易になる。さら
に、下の建物ユニット30にかかる負担が軽くなり、下
階居室部分への遮音効果もある。
【0031】枠組本体63A又は根太63Bの溝形部分に
はコの字形の支持部材633が接合されているため、屋
根ユニット61の基盤であるフレーム63の強度を高め
ることができる。さらに、この支持部材633にL字形
のスラブ受け632A又は632Bが取り付けられ、スラ
ブ受け632A又は632Bの支持部材633への取り付
け位置を調節することで、スラブ62は、所定の水勾配
をもって支持されることになる。従って、水勾配に応じ
て様々な寸法のスラブ受けを作る必要がないため、取り
扱いの容易化及び製造コストの低下を図ることができ
る。
【0032】また、開口622の周囲には蓋受け634
A及び634Bが設けられているため、蓋材621を確実
に支持し、固定することができる。蓋受け634A及び
634Bにより蓋材621の上面の位置を隣接するスラ
ブ62の上面の位置に合わせることができ、陸屋根60
の外観が良好となる。
【0033】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
前記実施の形態では屋根4は陸屋根60と小屋50とが
設けられていたが、通常の陸屋根のみでも良い。また、
陸屋根60は、二方向に雨水等が排水される構造とした
が、一方向に排水される構造でも良い。さらに排水溝6
5はスラブ62を削って形成しても、後から溝を取り付
けて構成しても良い。さらに吊り下げ用の受け具は、ア
イボルト631に限らずクレーンのフックを係止させる
ことができるものであれば良い。アイボルト631はス
ラブ62の下面に対し水平になるようにフレーム63に
取り付けたが、垂直方向に取り付けても良い。
【0034】
【発明の効果】この様な請求項1記載の発明によれば、
スラブは所定の水勾配をもって予めフレームに支持され
ているため、現場ではスラブの高さ調整をする必要がな
く、相互の屋根ユニットを防水接続するだけで屋根全体
に所期の水勾配で連続した陸屋根になる。さらに、フレ
ームに吊り下げ用の受け具が設置され、スラブには作業
用の開口が設けられているため、クレーン等での屋根ユ
ニットの設置が可能となる。従って、施工が煩雑でなく
現場作業が軽減される。
【0035】請求項2記載の発明によれば、配列された
屋根ユニットのうち中間位置が最も高い位置、両端部が
最も低い位置とされているため、二方向に雨水等が排水
され確実に排水することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、屋根ユニッ
トの配列の最も低い位置には排水溝が設置されているた
め、各ユニット毎に排水する必要がないので、排水管等
が増え、現場施工が増すことはないため、この点からも
現場作業を軽減できる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、スラブは所
定の水勾配をもってフレームに支持されているため、ス
ラブの高さ調整をする必要がなく、施工が煩雑でなく作
業性が向上する。また、フレームに吊り下げ用の受け具
が設けられ、スラブには作業用の開口が設置されている
ため、クレーン等での屋根ユニットの設置が容易とな
る。
【0038】請求項5記載の発明によれば、フレームを
鉄骨枠組みとしたため、スラブを確実に支えることがで
き、屋根の強度、剛性を高めることができる。また、ス
ラブをALC板材としたため、通常のコンクリート板等と
比較して単位体積当たりの重量が小さく、屋根自体の重
さが軽くなり、屋根下の建物ユニットにかかる負担が軽
くなる。さらに、下階居室部分への遮音効果もある。
【0039】請求項6記載の発明によれば、作業後この
開口は蓋材により塞がれるため、屋根の外観が良好とな
る。また、開口部から雨水等の排水が漏れる虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる陸屋根付き建物を
示す斜視図である。
【図2】前記陸屋根付き建物の陸屋根を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態にかかる屋根ユニットを示
す平面図である。
【図4】図3のIV-IV線における断面図である。
【図5】図3のV-V線における断面図である。
【図6】(A)は図3のVIA-VIA線における断面図、(B)は
図3のVIB-VIB線における断面図(C)は図3のVIC-VIC線
における断面図である。
【図7】前記屋根ユニットの要部を示す平面図である。
【図8】図7のVIII-VIII線における断面図である。
【図9】図7のIX-IX線における断面図である。
【符号の説明】
60 陸屋根 61 屋根ユニット 62 スラブ 621 蓋材 622 開口 63 フレーム 631 アイボルト 65 排水溝 651 排水管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平坦な屋根面が複数の屋根ユニットで
    構成される陸屋根構造であって、 前記屋根ユニットは屋根面を構成するスラブと、このス
    ラブを支持するフレームとを有し、前記スラブは所定の
    水勾配をもって前記フレームに支持されているととも
    に、前記スラブの辺縁は隣接する他の屋根ユニットのス
    ラブの辺縁に連続的に防水接続されており、かつ、前記
    フレームには吊り下げ用の受け具が設置され、前記スラ
    ブには吊り下げ作業用の開口が設けられていることを特
    徴とする陸屋根構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の陸屋根構造において、 前記屋根面に沿って複数の屋根ユニットが配列され、前
    記配列された屋根ユニットのうち中間位置の二つの屋根
    ユニットの境界部分が最も高い位置とされ、前記配列さ
    れた屋根ユニットのうち前記境界部分からそれぞれ最も
    離れている両端部が最も低い位置とされていることを特
    徴とする陸屋根構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の陸屋根構造において、 前記屋根ユニットの配列の最も低い位置には排水溝が設
    置され、この排水溝の一端には建物外部へ排水を導く排
    水管が接続されていることを特徴とする陸屋根構造。
  4. 【請求項4】 複数接続されて陸屋根を構成する屋根ユ
    ニットであって、 屋根面を構成するスラブと、このスラブを支持するフレ
    ームとを有し、前記フレームには吊り下げ用の受け具が
    設置され、前記スラブは所定の水勾配をもってフレーム
    に支持されているとともに、吊り下げ作業用の開口が設
    けられていることを特徴とする屋根ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の屋根ユニットにおいて、 前記フレームは鉄骨枠組みであり、前記スラブは軽量気
    泡コンクリート板材であることを特徴とする屋根ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の屋根ユニットにお
    いて、 前記スラブには前記吊り下げ作業用の開口を塞ぐ蓋材が
    設けられていることを特徴とする屋根ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155406A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物
KR20220075727A (ko) * 2020-11-30 2022-06-08 박용주 다방향으로 교차되는 골조를 갖는 하우스 구조물

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