JP2003013441A - 鋼管矢板による締切り工 - Google Patents

鋼管矢板による締切り工

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JP2003013441A JP2001198112A JP2001198112A JP2003013441A JP 2003013441 A JP2003013441 A JP 2003013441A JP 2001198112 A JP2001198112 A JP 2001198112A JP 2001198112 A JP2001198112 A JP 2001198112A JP 2003013441 A JP2003013441 A JP 2003013441A
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Yoshikazu Nishiyama
嘉一 西山
Takaki Sono
考己 園
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸上や海上の基礎工事等に使用する鋼管矢板
による締切り工において、一度に複数本の鋼管矢板をセ
ットできるので手間の削減と工期の短縮が可能であると
ともに、建込み精度が向上し、また、継手の数が少なく
なるので、継手部分による建込み時の抵抗が少なく、止
水性も高いものである。このように止水性が高いので、
薬注等の補助工法も省略できるか、簡素化できる。 【解決手段】 並列させた鋼管2,2の相互を各鋼管2
の周面に端縁が結合する横断面形がH形のつなぎ板であ
るH鋼4で一体的に連結し、鋼管2,2の相互連結側と
反対側に継手3を設けた二連タイプの鋼管矢板1を、継
手3の相互の結合で連結し、また、鋼管の周面に係合溝
6を突設して設け、可撓性板8の端の係止部材であるパ
イプ9をこの係合溝6に挿入して前記継手3相互の外側
部分を可撓性板8で閉塞した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管矢板による締
切り工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中に於て橋脚等の構造物を構築する
際、該目的構造物の周囲を締切るための鋼管矢板による
(仮)締切り工が施工される。
【0003】締切り工に使用される鋼管矢板1は図13
〜図15に示すように鋼管2の左右周側に継手3を形成
したものであり、この継手3同士を接続することで順次
連続させる。なお、この継手3の形状は、ボックス形と
T字形、C字形相互、C字形とT字形等組み合わせなど
様々であり、図示は一例である。
【0004】また、前記鋼管矢板1はディーゼルパイル
ハンマによる打設(杭打)機で打ち込む場合もあるが、
これは打設にともなう騒音振動が大きく建設公害とな
る。そこで、アースオーガ掘削により嵌入抵抗を低減し
ながら、油圧ジャッキやバイブロハンマにより圧入する
方法も採用されるが、いずれの場合も鋼管2を一本ずつ
セットしていくものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように1本ずつ鋼
管2を掘削孔に挿入したり、打設したりして締切り工が
施工するのでは非常な手間がかかるとともに、施工の際
に継手3の部分の挿入抵抗が多いので曲がりやすく鋼管
矢板1自体の垂直精度の確保が困難である。
【0006】さらに前記のごとくアースオーガ掘削を先
行させて掘削孔内に鋼管矢板1をセットする場合に、こ
のアースオーガに多軸のオーガ機を使用すれば掘削孔に
ついては一度に複数のものが同時形成できるが、鋼管矢
板1の配置に関しては前記のように1本ずつ行うことを
原則としているので、工数の削減にはならない。
【0007】また、軟弱地盤の場合は水深10m、堅固
な地盤の場合は水深15mを越えると、該工法による施
工が技術的に困難であると言われている。特に、一重鋼
矢板仮締切り工法の場合は、深い水中においては該工法
を採用してはならないと云う行政通達があり、止水性も
満足できない欠陥がある。
【0008】さらに、二重鋼矢板仮締切り工法と自立式
二重鋼矢板仮締切り工法などがあるが、これらの場合
は、比較的大規模或いは大水深の場合に好適であり、二
重に鋼矢板を打設することによって形成される堤体自体
の安定を確保するために堤体幅が広くなり、その結果、
該仮締切り工法施工のために用地的に広い面積を必要と
とする。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、鋼管矢板としては、従来の鋼管矢板よりも強度を増
すことになり、その結果、密閉空間が止水効果を発揮
し、止水工による水質汚染が縮小され、経済効果も増し
環境対策となる鋼管矢板による締切り工を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、並列させた鋼管相互を各鋼管の周面
に端縁が結合する横断面形がH形のつなぎ板で一体的に
連結し、鋼管の相互連結側と反対側に継手を設けた二連
タイプの鋼管矢板を、継手相互の結合で連結し、また、
鋼管の周面に係合溝を突設して設け、可撓性板の端の係
止部材をこの係合溝に挿入して前記継手相互の外側部分
を可撓性板で閉塞したこと、第2に、可撓性板の端の係
止部材は、先端から流体を吐出可能なパイプを使用する
こと、第3に、可撓性板で閉塞した内側部分には、コン
リートを充填すること、第4に、可撓性板の端の係止部
材と係合溝との接合部に止水材を塗布することを要旨と
するものである。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、まず、鋼
管矢板としては、鋼管とで四方を囲繞した密閉空間を形
成する。つまり、鋼管と鋼管をH鋼の4点の端部で溶接
された形状であり、H鋼で継ぐ事で複数の鋼管からな
る、一体化した鋼管矢板となるので、その分強度を増す
事が出来、短軸方向のみならず長軸方向の耐力を受ける
事が出来る。従来の両端に継手を持つ鋼管矢板の継手間
は、設計上その剛性を考慮しないが、2本の鋼管をH鋼
で継ぐ事で剛性を十二分に考慮でき、短軸方向の二次モ
ーメントが増える。
【0012】従来の施工本数に対して、継手間が単純に
半分以下になるため、止水工(モルタル注入や薬注) も
半分以下で済み、経済的効果が大きく、又注入量が減る
ことから水質汚染が減少し、環境にやさしい(環境対
策)工事となる。また、連結するH鋼の形状を変えるこ
とにより、あらゆる曲率を持つ形状部の施工が可能とな
る。
【0013】1本ずつ打設するより、2本同時に打設す
る方が有利であり、施工時間は大幅に短縮出来、海洋工
事等に見られる台船使用期間の大幅な短縮は、経済的に
陸上工事に比べて大きな有利となる。しかも、2本が定
められた精度で継がれているために、その施工精度も高
く、鉛直精度も向上する。
【0014】さらに、H鋼材で継がれている形状を有効
に利用出来、バックアンカー・タイロットの施工設置に
おいて、従来の鋼管に穴を空ける等の手間、労力が削減
でき、経済的である。
【0015】H鋼で、継がれている事で、各々の打設さ
れた連結鋼管の短軸方同面を安易に補強、継ぐことがで
き、連結鋼管の短軸方向の曲げ剛性のみならず、長軸方
向にはより大きな曲げ剛性を得られる特性を生かし、
「抑止杭」「桟橋」「仮設橋」などに利用開発できる。
【0016】しかも、継手相互の外側部分は可撓性板で
閉塞したのでこの部分の止水も行うことができ、該可撓
性板は端の係止部材を鋼管の周面に係合溝に挿入するだ
けでセットできるので、極めて簡単である。なお、可撓
性板であるので、湾曲して膨らみ、また、寸法調整も容
易である。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、可撓性板
をセットするのに係止部材先端を地盤に差し入れるのに
先端から高圧水等の流体を吐出して削孔して、水底地盤
でも簡単に突き立てることができる。
【0018】請求項3記載の本発明によれば、可撓性板
で閉塞した内側部分には、コンリートを充填することに
より、継手相互の外側部分をコンクリートで被覆でき、
可撓性板での止水効果を向上させることができるととも
に、このコンクリートは可撓性板を型枠として簡単に打
設することができる。
【0019】請求項4記載の本発明によれば、可撓性板
の端の係止部材と係合溝との接合部に止水材を塗布する
ことで、可撓性板の端の係止部分からも漏水も防止でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の鋼管矢板によ
る締切り工の要部を示す平面図、図2は同上全体の平面
図で、鋼管矢板1は並列させる鋼管2の相互を各鋼管2
の周面に端縁が結合するH形のつなぎ板としてH鋼4で
このH鋼4の幅分だけ間隔を存して一体的に連結し、ま
た、かかる相互連結と反対側には継手3を設けるように
した。
【0021】このH鋼4は形鋼によるものでもまた、適
宜溶接により工場等で独自に組み立てたものでもよい。
形鋼を利用する場合はフランジ4aの左右端縁を鋼管周
面に溶接することになり、これら平行するフランジ4a
と鋼管2,2とで四方を囲撓した密閉空間5を形成す
る。図中4bはウエブである。
【0022】鋼管2,2の前記H鋼4での相互連結側と
反対側には継手3を設けて二連タイプの鋼管矢板1とす
る。前記継手3は図13〜図15に示す従来例と同じく
種々のタイプが考えられ、特に限定はなく、本実施形態
の例は図14と同一で、スリット3aを有する環体であ
るC字形を横断面とした管体を鋼管2の周面に溶接して
取り付けた。継手3は鋼管2の真横に設けるが、このス
リット3aは継手3の真横でなく、斜め方向に開口する
もので、継手3が相互に対向する場合はスリット3aは
対象的向きに開口し、スリット3aを介して継手3が互
いにお互いの中に入り込むように噛み合う。
【0023】なお、継手3は図示の例に限定されず、他
の実施形態として一方の雄部は一枚の片で、これが他方
の2枚の間隔を有する2枚の片による雌部に挿入される
ような単純形のものでもよい。また、図示は省略する
が、並列させたフランジ4aを湾曲もしくは屈曲させる
ことで鋼管2を角度をもって結合させることもできる。
このようにすれば、鋼管矢板1をリングビーム等の円形
で小径の円形に接続配置するのに好適なものとなる。な
お、鋼管矢板1をリングビーム等の円形で比較的大径の
場合は継手3の噛み合わせ角度のみの調整でも可能であ
る。
【0024】前記継手3の近傍で、鋼管2の周面に係合
溝6を鋼管2外に突設するものとして、スリット7aを
有する管体7を溶接等で取り付けた。この管体7のスリ
ット7aは継手3相互が噛み合う場合にその開口延長線
がぶつかり円弧を描くように斜め方向に開口させた。な
お、管体7の径は継手3よりも小さなものである。
【0025】図中8は鋼板等による弾性を有する可撓性
板で、その両端に係止部材としてパイプ9を設け、この
パイプ9を前記係合溝6を構成する管体7に挿入できる
ようにした。パイプ9は図4に示すように先端をとがり
状とし、先端から高圧水(ジェット水)などの流体を吐
出して削孔できるものとする。
【0026】図3に示すように、可撓性板8の端のパイ
プ9は係合溝6内に挿入させるが、パイプ9と係合溝6
との接合する部分に膨潤止水材10を予め塗布してお
く。この膨潤止水材10には日本化学塗料株式会社の商
品名パイルロックが好適であり、特許第1960223
号にあるように、カルボキシメチルセルローズである電
離性吸水ポリマー、硫酸アルミニウム、硫酸クロム、硫
酸カルシウム、酸化カルシウム、クロムミヨウバン、水
酸化カルシウムから選ばれる1種である多価金属化合物
およびエチレン酢酸ビニル共重合体とクロロプレンゴム
との混合物であるエラストマーの有機溶剤溶液からな
り、エラストマー100重量部に対して、電離性吸水ポ
リマー100〜400重量部、多価金属化合物5〜50
重量部および有機溶剤300〜500重量部の割合から
なる水膨張性塗料組成物である。
【0027】本発明の鋼管矢板1の打設方法としては、
バイブロハンマによる打設、油圧ハンマによる打設、多
軸掘削機等で先行掘削した掘削孔内に配設する埋込み施
工法などが採用できる。特に、バイブロハンマによる複
数の鋼材の一括打設は古くから施工実績があり、油圧チ
ャックを有するアダプタを用いて本発明の鋼管矢板1の
何箇所かを同時に吊り下げて振動を与える。
【0028】図16は油圧ハンマ16による打設で、ス
リーブ17を有するキャップ18を用いてハンマの打撃
力を2本の鋼管2,2に平均して伝達させることができ
る装置を示したものである。
【0029】図6〜図9は多軸掘削機での手順を示すも
ので、各掘削軸で掘削したオーバーラップする連続掘削
孔a,b,cに対して、鋼管矢板1は片側の継手3は一
方の端の掘削孔aからはみ出して位置し、他側の継手3
は他の端の掘削孔cにはかからないで、中間の掘削孔b
内に納まるように位置する横幅とした。
【0030】さらに厳密には、掘削孔b内に納まる継手
3の位置は、他の鋼管矢板1と継手3同士が結合する際
に掘削孔cの円周はこの継手3同士が結合部分から外へ
ずれるものとする。
【0031】図6は最初の掘削を行った場合で、オーバ
ーラップする連続掘削孔a,b,cを形成するが、掘削
孔aには継手3が納まるような余掘り11をなす。この
余掘り11は多軸掘削機の振れ止め等に余掘り用のカッ
ターを設けるなどすれば、同時に形成可能である。
【0032】図7に示すように連続掘削孔a,b,cに
鋼管矢板1を建込む。そして、図8に示すように次の掘
削は掘削孔cに掘削孔aを完全に重ね合わせて行えば、
図9に示すように次の鋼管矢板1を建込むことが可能と
なる。このようにして、順次掘削孔cに掘削孔aを重ね
合わせて連続する掘削孔を延ばしていき、鋼管矢板1も
継手3で接続しながら順次連続させていく。
【0033】鋼管矢板1の相互が継手3で接続したなら
ば、図4に示すように鋼管2の周面の係合溝6に係止部
材としてパイプ9を挿入して可撓性板8を湾曲させた状
態でセットし、この可撓性板8で前記継手3相互結合部
の外側部分を閉塞した。先に述べたように、パイプ9は
図4に示すように先端をとがり状とし、先端から高圧水
(ジェット水)などの流体を吐出して削孔できるように
してあるので、先端部を容易に地盤に突き刺し、可撓性
板8の下端をバイルロ等で地盤に嵌入させることができ
る。また、可撓性板8は弾性を有するものとして湾曲さ
せた状態では、パイプ9を係合溝6の内周に押し付ける
形となり、バネ効果で安定した形状を保つ。
【0034】この可撓性板8で閉塞した内側部分、すな
わち、可撓性板8と左右の鋼管2,2と継手3相互結合
部とで囲繞された部分には、コンリート12またはモル
タルを充填する。さらに必要に応じて鉄筋13をこのコ
ンリート12等の内部に配設し、強度を高めるようにし
てもよい。
【0035】このコンリート12が継手3相互結合部の
外側に配置されることで止水がなされ、さらに、可撓性
板8の端のパイプ9と係合溝6との接合する部分に膨潤
止水材10を予め塗布してあり、これが膨張して止水を
行うのでこのコンリート12の打設時にそのフリージン
グ水等が可撓性板8の外側に漏れだすようなことも防止
できる。例えば、図1においてαが埋め立て側、βが海
洋側として締め切り工を施工するような場合に、面外で
ある海側にコンリート12のモルタル分が流出すること
はない。なお、この可撓性板8の配置は図示の例ではβ
の海洋側としたが、αの埋め立て側でもよく、継手3相
互結合部の外側であればどちらの側でもよい。
【0036】また、連続する鋼管矢板1をタイロッド1
4で係止する場合もあるが、図5に示すようにこのタイ
ロッド14は鋼管矢板1の側部に腹起し材15を架設
し、H鋼4に貫通孔を設けて端部を固定することができ
る。
【0037】なお、前記本発明の鋼管矢板1はソイルセ
メント連続壁工法での芯材として建込む場合にも利用で
きる。
【0038】ソイルセメント連続壁工法は原位置土混合
工法(SMW工法)として知られており、多軸掘削機
(多軸混練オーガ機)を使用して施工するもので、図示
は省略するが、この多軸掘削機はクローラー等のベース
マシンのリーダマストに吊支されるものとして、駆動装
置に連結する並列の掘削軸に移動翼であるスクリューと
水平羽根状の混練翼を設けている。
【0039】図10に示すように先に単軸掘削機で位置
決め用の孔を掘削し、掘削軸の先端の掘削ヘッドからセ
メントミルク、ベントナイト液等、目的に適応した固結
材を吐出させて土中において原位置土とミキシングして
ソイルセメント柱を施工し、その中心に位置決め用の単
一の鋼管2を立て込む。この鋼管2は従来と同じく左右
に継手3のあるものでよい。
【0040】その後、図11に示すようにこの位置決め
用の孔dに端部をオーバーラップさせて、多軸掘削機で
掘削孔を掘削し、掘削軸の先端の掘削ヘッドからセメン
トミルク、ベントナイト液等、目的に適応した固結材を
吐出させて土中において原位置土とミキシングし、1エ
レメントの壁状の削孔混練を行い、原位置にソイルセメ
ント壁を造成する。そしてこれに芯材として建込む鋼管
矢板1は前記位置決め用の鋼管2に継手3を介して接続
させる。
【0041】次に、図12に示すように先行エレメント
と後行エレメントとは外側に位置する掘削軸の掘削軌跡
が完全に重なり合わせることにより連続的な一体の壁体
を造成し、先行エレメントに先に建込んだ本発明の鋼管
矢板1に対して同様の鋼管矢板1を継手3を介して連続
させるように建込み、以後、同様に連続的な一体の壁体
を延設していき、鋼管矢板1も延ばしていく。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明の鋼管矢板によ
る締切り工は、陸上や海上の基礎工事に使用するものと
して、一度に複数本の鋼管矢板をセットできるので手間
の削減と工期の短縮が可能であるとともに、建込み精度
が向上し、また、継手の数が少なくなるので、継手部分
による建込み時の抵抗が少なく、止水性も高いものであ
る。このように止水性が高いので、薬注等の補助工法も
省略できるか、簡素化できる。
【0043】さらにこれを用いたソイルセメント連続壁
工法としても、同様な効果を発揮することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管矢板による鋼管矢板による締切り
工の1実施形態を示す要部の平面図である。
【図2】本発明の鋼管矢板による鋼管矢板による締切り
工の1実施形態を示す全体の平面図である。
【図3】本発明の鋼管矢板による鋼管矢板による締切り
工の1実施形態を示す継手接合部の平面図である。
【図4】本発明の鋼管矢板による鋼管矢板による締切り
工の1実施形態を示す継手接合部の側面図である。
【図5】本発明の鋼管矢板による締切り工のタイロッド
での係止例を示す平面図である。
【図6】本発明の鋼管矢板の設置手順で第1工程の平面
図である。
【図7】本発明の鋼管矢板の設置手順で第2工程の平面
図である。
【図8】本発明の鋼管矢板の設置手順で第3工程の平面
図である。
【図9】本発明の鋼管矢板の設置手順で第4工程の平面
図である。
【図10】本発明の鋼管矢板のソイルセメント連続壁の
場合の設置手順で第1工程の平面図である。
【図11】本発明の鋼管矢板のソイルセメント連続壁の
場合の設置手順で第2工程の平面図である。
【図12】本発明の鋼管矢板のソイルセメント連続壁の
場合の設置手順で第3工程の平面図である。
【図13】従来の鋼管矢板の第1例を示す平面図であ
る。
【図14】従来の鋼管矢板の第2例を示す平面図であ
る。
【図15】従来の鋼管矢板の第3例を示す平面図であ
る。
【図16】本発明の鋼管矢板を油圧ハンマで打設するた
めの装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1…鋼管矢板 2…鋼管 3…継手 3a…スリッ
ト 4…H鋼 4a…フラン
ジ 4b…ウエブ 5…密閉空間 6…係合溝 7…管体 7a…スリット 8…可撓性板 9…パイプ 10…膨潤止
水材 11…余掘り 12…コンク
リート 13…鉄筋 14…タイロ
ッド 15…腹起し材 16…油圧ハ
ンマ 17…スリーブ 18…キャッ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列させた鋼管相互を各鋼管の周面に端
    縁が結合する横断面形がH形のつなぎ板で一体的に連結
    し、鋼管の相互連結側と反対側に継手を設けた二連タイ
    プの鋼管矢板を、継手相互の結合で連結し、また、鋼管
    の周面に係合溝を突設して設け、可撓性板の端の係止部
    材をこの係合溝に挿入して前記継手相互の外側部分を可
    撓性板で閉塞したことを特徴とする鋼管矢板による締切
    り工。
  2. 【請求項2】 可撓性板の端の係止部材は、先端から流
    体を吐出可能なパイプを使用する請求項1記載の鋼管矢
    板による締切り工。
  3. 【請求項3】 可撓性板で閉塞した内側部分には、コン
    リートを充填する請求項1または請求項2記載の鋼管矢
    板による締切り工。
  4. 【請求項4】 可撓性板の端の係止部材と係合溝との接
    合部に止水材を塗布する請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の鋼管矢板による締切り工。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102077830B1 (ko) * 2019-09-20 2020-02-14 주식회사 지오이엔비 압착이 가능한 차수수단을 이용한 차수벽체 및 이를 이용한 가시설 시공방법

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KR102077830B1 (ko) * 2019-09-20 2020-02-14 주식회사 지오이엔비 압착이 가능한 차수수단을 이용한 차수벽체 및 이를 이용한 가시설 시공방법

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