JPH0579767B2 - - Google Patents

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JPH0579767B2
JPH0579767B2 JP22849889A JP22849889A JPH0579767B2 JP H0579767 B2 JPH0579767 B2 JP H0579767B2 JP 22849889 A JP22849889 A JP 22849889A JP 22849889 A JP22849889 A JP 22849889A JP H0579767 B2 JPH0579767 B2 JP H0579767B2
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inner sheath
pile
pipe pile
filling
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Toshihiko Yoshizumi
Katsumi Miki
Takayoshi Yagi
Hajime Futamura
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は土木、建築、海洋構造物などの分野に
用いる鋼管杭の継杭方法に関する。
〔従来の技術〕
周知のとおり、鋼管杭は、構造材として非常に
優れた機能を有するため、土木、建築、海洋構造
物などの分野において、大量に利用されるように
なつた。
ところで、該鋼管杭は製造や輸送の点から、寸
法上の制約があり使用に際しては、通常第8図に
示すように上鋼管杭1および下鋼管杭2を突合せ
垂れ止めリング3を装着し、溶接棒4を用いて溶
接する手段(以下A手段という)、もしくは第9
図a,b,cに示すように、上・下鋼管杭1,2
にそれぞれ5a,5bに代表せしめる係合プレー
トを溶着し、継目板6を用い該上・下鋼管杭1,
2をボルト接合する手段(以下B手段という)、
あるいは直接大形継目板7を用いて上・下鋼管杭
1,2をボルト止めする手段(以下C手段とい
う)、あるいは上・下鋼管杭1,2にフランジ8
a,8bを溶接し該フランジ8a,8bをボルト
ナツト9によつて係合する手段(以下D手段とい
う)が採用されている。
ところで、前記A手段は工場や加工場では、最
も経済的で接合制度も良いが、地形条件が悪い山
間僻地での現地作業の場合、設備の搬入が困難
で、作業も天候に左右されやすく、とくに熱処理
を要する場合などでは極めて非能率で、生産性が
悪くなる。また前記B〜D手段は、係合プレート
5a,5b、大形継目板7、フランジ8a,8b
等が突出するので、地滑り抑止鋼管杭などに利用
する場合、より径の大きい掘削孔を掘らねばなら
ないため、施工費が高騰する上に、接合部が曲げ
や捻りなどの作用力に対して抵抗力が低く、加え
て加工費も高く、しかも前述のように施工条件が
悪い場合、作業費が嵩むと云う課題がある。
そこで、本発明者らは、さきに第10図に示す
ように、上・下鋼管杭1,2の端部を印篭継手と
し、継手嵌合するにあたり、補強外鞘管10を用
いて継手嵌合部を蔽い、前記上・下鋼管杭1,2
と補強外鞘管10との間隙11に充填固化材12
を注入し、上・下鋼管杭1,2を堅固に接合する
手段(以下E手段という)を開発し先に出願した
(特願昭62−187926号、特開昭64−33313号)。こ
の出願に係る発明について、第10図を参照して
説明する。
第10図において、13は下鋼管杭2に固着さ
れた補強外鞘管10の位置決め支持金物、14は
上鋼管杭1と補強外鞘管10との間隙に挿入され
たスペーサー金物、15は充填固化材注入孔、1
6は充填固化材溢出孔兼空気抜き孔、17は充填
固化材注入具を示す。
而して、前記E手段は接合手段として経済的で
あり、かつ構造的にも丈夫で、作業性も良いが、
補強外鞘管10を用いるので、外径が大きくなり
前記B〜D手段と同様掘削費が嵩むと云う課題が
ある。
そこで、本発明者等はさらに改良を行ない、さ
らにもう一つの出願をした(特願昭63−256956
号、特開平2−104815号)。この出願に係る発明
について、第11図を参照して説明する。第11
図に示すように、上・下鋼管杭1,2を印篭継手
として係合するにあたり、補強内鞘管18を用い
る手段(以下F手段という)を開発し前記掘削費
高騰の課題を解決した。
第11図において、19は下鋼管杭2の所定位
置に固着された前記補強内鞘管18の位置決め支
持金物、20は下鋼管杭2に穿設された充填固化
材12の注入孔、21は充填固化材注入孔20に
装着された充填固化材注入具で、22は上鋼管杭
1に穿設された充填固化材溢出孔兼空気抜き孔、
23は該充填固化材溢出孔兼空気抜き孔22に装
着された導出管、24,25は前記補強内鞘管1
8の上下端に周設された凹溝26,27に嵌着さ
れたシールリングで、28a〜28dは上・下鋼
管杭1,2の内腔と補強内鞘管18間に間挿され
たスペーサー金物である。しかして、前記スペー
サー金物28a〜28dは、あらかじめ補強内鞘
管18の外側に固着しておくと、間挿が容易であ
る。
前記F手段は、補強内鞘管18が内装された下
鋼管杭2に、上鋼管杭1を印篭継手により係合し
たあと充填固化材注入具21から充填固化材12
を充填することにより、上・下鋼管杭1,2を接
合する。
〔発明が解決しようとする問題〕
前記F手段は、継手強度が高く、山間僻地のよ
うな作業条件が悪い場所においても施工が容易
で、熟練技術者の必要が無く経済的に鋼管杭の接
合が可能であるため、特に地滑り抑止鋼管杭の建
設などに適した手段であるが、前述のとおり充填
固化材注入孔20および充填固化材溢出孔兼空気
抜き孔22を、補強内鞘管18の上下端部に対応
した位置において下鋼管杭2および上鋼管杭1に
穿孔する必要があり、過大な水平力や曲げ力がか
かる地滑り抑止鋼管杭のような場合、継手部の耐
力低下の課題がある。
即ち鋼管杭の穿孔数は、なるべく少ない方が望
ましく、また補強内鞘管18の上下端部に対応し
た位置のように、力学的に避けたい位置での穿孔
は避けることが望ましいが、前記F手段では穿孔
位置の選定に制約があり、補強内鞘管18の上下
端部に対応した位置をさけると、充填固化材の充
填度が低下する課題がある。
本発明の目的は、鋼管杭の継杭方法において、
鋼管杭自身の直径よりも接合個所の径が大きくな
らず、経済的な掘削、建込みを可能とし、さらに
接合個所の力学的な強度が高く、施工場所の条件
に制約されることなく、作業が容易な鋼管杭の継
杭方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記課題を解決し、目的を達成する
ため、管端をそれぞれ印篭継手に形成した上・下
鋼管杭を逐次継手接合しつつ建込みを行う鋼管杭
の継杭方法において、 a あらかじめ、先端部にシールリングを備えた
補強内鞘管の略半長分を、前記上鋼管杭先端内
腔に挿入固着しておき、ついで印篭継手部のや
や上部から前記上鋼管杭および補強内鞘管を貫
通し、該補強内鞘管の先端部において補強内鞘
管の内側から外側面に開口する充填固化材注入
管を取り付け、つぎに上鋼管杭先端から突出し
た前記補強内鞘管の略半長分を下鋼管杭内腔に
挿入し継手接合した後、該充填固化材注入管か
ら下鋼管杭と補強内鞘管との間隙に充填固化材
を充填する鋼管杭の継杭方法を提供することを
要旨とするものであり、さらに前記a方法にお
いて、 先端部にシールリングを備えた補強内鞘管の略
半長分を、前記上鋼管杭先端内腔に挿入固着する
にあたり、あらかじめ該補強内鞘管の略半長分に
相当する前記上鋼管杭内腔位置に位置決め金具を
装着し、端部周面にシールリングを備えた補強内
鞘管を前記位置決め金具に当接し、ついで上鋼管
杭先端開口と補強内鞘管外面間を閉塞したのち、
上鋼管杭内腔と補強内鞘管外面間に充填固化材を
充填する鋼管杭の継杭方法と、該方法に加えて両
端部に凹溝が周設され、該凹溝に弾性シールリン
グが嵌着されている補強内鞘管を用いる鋼管杭の
継杭方法と、あらかじめ、上鋼管杭の印篭継手部
に適宜数の突出自在な弾性止めピンを装着すると
共に、下鋼管杭の印篭継手部に係合用の凹溝を周
設し、継手係合に際して、前記止めピンが前記凹
溝内に突出し上・下鋼管杭を止着する方法を選択
的に実施する手段を提供するものである。
〔作用〕
本発明は、鋼管杭の継杭方法において、管端を
それぞれ印篭継手に形成した上・下鋼管杭を逐次
継手接合する手段であるため、継手接合が容易
で、かつ確実であり熟練技能者の必要がなく、鋼
管杭建込みを経済的に実施出来る。
つぎに、あらかじめ、先端部にシールリングを
備えた補強内鞘管の略半長分を、前記上鋼管杭先
端内腔に挿入固着しておき、ついで印篭継手部の
やや上部から前記上鋼管杭および補強内鞘管を貫
通し、該補強内鞘管の先端部において補強内鞘管
の内側から外側面に開口する充填固化材注入管を
取り付け、つぎに上鋼管杭先端から突出した前記
補強内鞘管の略半長分を下鋼管杭内腔に挿入し継
手接合した後、該充填固化材注入管から下鋼管杭
と補強内鞘管との間隙に充填固化材を充填する方
法であるため、鋼管杭に対する穿孔個所が少な
く、かつ、穿孔個所も力学的に弱点とならない個
所が選定できる。
また、補強内鞘管を用いるので、接合個所が鋼
管杭の外径より大きくならないため、建込にあた
り径大な掘削孔を穿設する必要がない。
さらに、先端部にシールリングを備えた補強内
鞘管の略半長分を、あらかじめ継手接合まえに前
記上鋼管杭先端内腔に挿入固着しておくので、現
地での作業が迅速確実に実施出来る。
しかして、前記補強内鞘管の略半長分を、前記
上鋼管杭先端内腔に挿入固着するにあたり、あら
かじめ該補強内鞘管の略半長分に相当する前記上
鋼管杭内腔位置に位置決め金具を装着しておき、
端部周面にシールリングを備えた補強内鞘管を前
記位置決め金具に当接し、ついで上鋼管杭先端開
口と補強内鞘管外面間を外面間を閉塞したのち、
上鋼管杭内腔と補強内鞘管外面間に充填固化材を
充填する手段を採用する場合は、補強内鞘管の位
置決めが容易で、充填固化材の充填作業を確実に
行える。
また、両端部に凹溝が周設され、該凹溝に弾性
シールリングが嵌着されている補強内鞘管を用い
る場合は、充填固化材の漏洩防止効果が確実で、
そのうえシール作業も容易であり、さらに、あら
かじめ、上鋼管杭の印篭継手に適宜数の突出自在
な弾性止めピンを装着すると共に、下鋼管杭の印
篭継手に係合用の凹溝を周設する方法では、継手
係合時に自動的に前記止めピンが前記凹溝内に突
出し上・下鋼管杭を止着するので、従来法のよう
な芯合せや上・下鋼管杭当接確認作業が一切不用
で、確実迅速に上・下鋼管杭を係合でき、直ち
に、つぎの充填固化材の充填作業がおこなえるの
で作業能率が著しく高い。
〔実施例〕
第1図は、本発明において、上鋼管杭1に補強
内鞘管18を固着する作業手順列を示す概略説明
図で、前記補強内鞘管18の両端部にはシールリ
ング24,25が凹溝26,27に嵌着されてい
る。
29は前記上鋼管杭1の内腔において、前記補
強内鞘管の略半長分に相当する位置に固着された
位置決め金具で、前記補強内鞘管18は、上鋼管
杭1の内腔に挿入され、その先端が該位置決め金
具29と当接することにより挿入深さと上鋼管杭
1の内腔との間隙が決定される。
つぎに、30は充填固化材注入管で図示してい
ない充填固化材注入装置たとえば充填固化材収納
タンク、充填固化材攪拌装置、充填固化材送給ポ
ンプからなる装置に接続されている。
前記充填固化材注入管30の先端は、前記補強
内鞘管18の端部に穿設された孔31に挿入され
ており、充填固化材12は前記充填固化材注入管
30から上鋼管杭1と前記補強内鞘管18との間
隙32に充填される。
図において33は、上鋼管杭1の継手部付近と
前記補強内鞘管18との間に設けたシール兼スペ
ーサー部材で通常ゴムあるいはプラスチツクから
なるパツキン材を利用する。
しかして、34は該シール兼スペーサー部材3
3に装着された充填固化材溢出孔兼空気抜き管で
ある。
前記充填固化材12には、フイラーや変質防止
剤、硬化剤等を含有し、充填後すみやかに固化す
る高分子系接着剤やセメントなど接着機能を有す
る充填固化材を用いる。
前述のようにして、補強内鞘管18を挿入固着
した上鋼管杭1を、例えば第2図に示すように、
地滑り抑止個所35に掘削された竪穴36にすで
に建込まれた下鋼管杭2に、クレーン車37を用
いて挿入接合する。
しかして、38は上・下鋼管杭1,2を接合す
る際に用いる充填固化材注入装置である。
つぎに、第3図は、上・下鋼管杭1,2の接合
直前の状態を示す概略説明図で、上鋼管杭1の印
篭継手1aのやや上部に貫通孔39が設けられて
おり、さらに前記補強内鞘管18にも、前記貫通
孔39に対応する位置に貫通孔40が穿設され、
該貫通孔39,40には上鋼管杭1の外側から補
強内鞘管18の内腔に向けて、プラスチツクスあ
るいはゴム管等からなる充填固化材注入管41が
挿入され、該充填固化材注入管41の先端は前記
補強内鞘管18の先端部に穿設された貫通孔42
に、該補強内鞘管18の内腔から外側に向けて嵌
着されている。
この状態で、上鋼管杭1を上方から吊り降ろし
て下鋼管杭2の内腔に挿入すると、上鋼管杭1と
下鋼管杭2の印篭継手1a,2aの継手係合が完
了する。
しかして、前記印篭継手1a,2aの継手係合
に際して、より堅固な係合を図る場合は、後述す
るように、あらかじめ、上鋼管杭1の印篭継手1
aに適宜数の突出自在な弾性止めピンを装着する
と共に、下鋼管杭2の印篭継手2aに係合用の凹
溝を周設し、継手係合に際して、前記止めピンが
前記凹溝内に突出し上・下鋼管杭を止着するよう
に構成すると、上鋼管杭1と下鋼管杭2間に作用
する引つ張りに対し大きい抵抗力を持たせること
が可能になるのみならず、継手の正確な係合がさ
らに容易に実施出来るとともに係合完了に関する
確認も容易になる。
第4図は、前述の継手係合完了後、前記充填固
化材注入管41から図示していない充填固化材注
入装置より充填固化材12を、下鋼管杭2と補強
内鞘管18との間に注入充填し上・下鋼管杭接合
を終了した状況を示す概略断面図で、43a,4
3bは後述する弾性止めピンである。
つぎに、第5図は上鋼管杭1と補強内鞘管18
との当接状況を説明するための部分拡大断面図
で、位置決め金具29は、上鋼管杭1の内腔にお
いて、先端から前記補強内鞘管18の略1/2の長
さに対応する位置に溶接もしくは接着等の手段で
固着されており、その内面は、たとえば、10°〜
20°の角度を有する傾斜面44に形成されており、
また、前記補強内鞘管18の先端外周縁の角部
は、前記傾斜面44と等しい傾斜面45に形成さ
れている。そこで前述のとおり上鋼管杭1と補強
内鞘管18との当接は前記傾斜面44と傾斜面4
5間でおこることとなり、相互の位置誘導と芯合
わせは作業者の特別な操作を要することなく円滑
かつ確実に実施される。
つぎに、シールリング24は、補強内鞘管18
の上端に周設された凹溝26内に嵌着されてお
り、上鋼管杭1の内腔面と補強内鞘管18の外周
面間を密閉し、充填固化材12の漏洩を防止す
る。
さて、第6図は、本発明にかかる弾性止めピン
を説明するための概略断面図で、前述のとおり、
弾性止めピン43aは、上鋼管杭1の印篭継手1
aに、適宜数例えば3〜4個装着する。
該弾性止めピン43aは、図に示すように、前
記印篭継手1aに穿設された貫通孔46に嵌着さ
れるとともに該印篭継手1aに溶接もしくは接着
などの適宜手段で固着されたケース47と、該ケ
ース47にスプリング48を介して突出自在に支
持されているピン49から構成されている。
また、下鋼管杭2の印篭継手2aには、前記ピ
ン49と係合するための凹溝50が周設されてお
り、前記ピン49と凹溝50の位置関係は、継手
係合に際して、前記印篭継手2aの先端に前記止
めピン49が接触した時点で止めピン49がケー
ス47内にスプリング48を押さえつつケース4
7内に後退し、ついで前記凹溝50の位置に達し
た時点で凹溝50内に突出し、上・下鋼管杭1,
2を止着するように定められている。
前記弾性止めピン43aは以上のような構成を
有するので、上鋼管杭1と下鋼管杭2間に作用す
る引つ張りに対し大きい抵抗力を持たせることが
可能になるのみならず、前述のごとく印篭継手の
正確な係合およびその係合完了に関する確認も容
易になる。
前記弾性止めピン43aについては、前記実施
例に限定することなく、目的を逸脱しない範囲に
おいて、適宜に設計することは差し支えない。
つぎに、第7図は、前記シールリング25の詳
細説明にかかる部分概略断面図で、該シールリン
グ25は、適宜な弾性を備えたゴムあるいはプラ
スチツクスで製作し、補強内鞘管18を下鋼管杭
2に挿入する際に、適宜に変形し、挿入に支障を
与えることなく、挿入後、前記補強内鞘管18と
下鋼管杭2間を弾性的に閉塞せしめるよう構成す
る。
さて、前述のように本発明の方法では、鋼管杭
接合にあたり、最も応力集中の少ない上鋼管杭1
の印篭継手部分に1個と、また補強内鞘管18の
中央部と下端部に少数たとえば最低1個づつの充
填固化材注入管用の貫通孔を設けるのみで良いた
め、損傷に対する懸念が無く力学的特性の優れた
鋼管杭を建設することが出来、また上・下鋼管杭
1,2との接合も補強内鞘管18を用い内側接合
するので、係合及び充填固化材注入作業も容易
で、確実な施工が行え、また接合個所の腐食や変
化も少なくて済む。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、あらかじめ上鋼管杭1に補強
内鞘管18を取り付け、つぎに、該補強内鞘管1
8をガイドとして利用しつつ、下鋼管杭2に上鋼
管杭1を挿入することが可能なため、作業環境の
悪い場所でも高能率な接合ができ、さらに上鋼管
杭1の印篭継手部分と補強内鞘管18の中央部に
設けたそれぞれ最低1個の貫通孔から従来の充填
固化材充填法に対して半量の充填固化材を注入す
るのみで良いため、接合のための作業が簡単で、
作業時間も少なくて済み、さらに接合部分の機械
的な強度も高く、そのうえ損傷に対する懸念も少
ないので、信頼性の高い鋼管杭を低廉なコストで
提供できる。
さらに、接合にあたり前記補強内鞘管を用いる
ので、接合部の外径が鋼管杭の外径より大きくな
らないため、掘削費も安く、その経済的な効果は
著しく高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる上鋼管杭に補強内鞘管
を固着する作業手順を示す概略説明図、第2図は
鋼管杭建込み状況説明図、第3図は本発明にかか
る上・下鋼管杭の接合直前の状態を示す概略説明
図、第4図は本発明において上・下鋼管杭接合を
終了した状況を示す概略断面図、第5図は上鋼管
杭と補強内鞘管との当接状況を説明するための部
分拡大断面図、第6図は弾性止めピンを説明する
ための概略断面図、第7図はシールリング25の
詳細説明にかかる部分概略断面図、第8図は従来
法にかかる上鋼管杭、下鋼管杭の溶接接合手段の
説明図、第9図a,b,cは従来法にかかる異な
つた上・下鋼管杭接合方法説明図、第10図、第
11図はそれぞれ先願にかかる上・下鋼管杭接合
方法説明図である。 1……上鋼管杭、2……下鋼管杭、3……垂れ
止めリング、4……溶接棒、5a,5b……係合
プレート、6……継目板、7……大形継目板、8
a,8b……フランジ、9……ボルトナツト、1
0……補強外鞘管、11……間隙、12……充填
固化材、13……位置決め支持金物、14……ス
ペーサー金物、15……充填固化材注入孔、16
……充填固化材溢出孔兼空気抜き孔、17……充
填固化材注入具、18……補強内鞘管、19……
位置決め支持金物、20……充填固化材注入孔、
21……充填固化材注入具、22……充填固化材
溢出孔兼空気抜き孔、23……導出管、24……
シールリング、25……シールリング、26……
凹溝、27……凹溝、28a,28d……スペー
サー金物、29……位置決め金具、30……充填
固化材注入管、31……孔、32……間隙、33
……シール兼スペーサー部材、34……充填固化
材溢出孔兼空気抜き管、35……地滑り抑止個
所、36……竪穴、37……クレーン車、38…
…充填固化材注入装置、39……貫通孔、40…
…貫通孔、41……充填固化材注入管、42……
貫通孔、43a,43b……弾性止めピン、44
……傾斜面、45……傾斜面、46……貫通孔、
47……ケース、48……スプリング、49……
ピン、50……凹溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 管端をそれぞれ印篭継手に形成した上・下鋼
    管杭を逐次継手接合しつつ建込みを行う鋼管杭の
    継杭方法において、 あらかじめ、先端部にシールリングを備えた補
    強内鞘管の略半長分を、前記上鋼管杭先端内腔に
    挿入固着しておき、ついで印篭継手部のやや上部
    から前記上鋼管杭および補強内鞘管を貫通し、該
    補強内鞘管の先端部において補強内鞘管の内側か
    ら外側面に開口する充填固化材注入管を取り付
    け、つぎに上鋼管杭先端から突出した前記補強内
    鞘管の略半長分を下鋼管杭内腔に挿入し継手接合
    した後、該充填固化材注入管から下鋼管杭と補強
    内鞘管との間隙に充填固化材を充填する鋼管杭の
    継杭方法。 2 先端部にシールリングを備えた補強内鞘管の
    略半長分を、前記上鋼管杭先端内腔に挿入固着す
    るにあたり、あらかじめ該補強内鞘管の略半長分
    に相当する前記上鋼管杭内腔位置に位置決め金具
    を装着し、端部周面にシールリングを備えた補強
    内鞘管を前記位置決め金具に当接し、ついで上鋼
    管杭先端開口と補強内鞘管外面間を閉塞したの
    ち、上鋼管杭内腔と補強内鞘管外面間に充填固化
    材を充填する請求項1記載の鋼管杭の継杭方法。 3 両端部に凹溝が周設され、該凹溝に弾性シー
    ルリングが嵌着されている補強内鞘管を用いる請
    求項1または2記載の鋼管杭の継杭方法。 4 あらかじめ、上鋼管杭の印篭継手部に適宜数
    の突出自在な弾性止めピンを装着すると共に、下
    鋼管杭の印篭継手部に係合用の凹溝を周設し、継
    手係合に際して、前記止めピンが前記凹溝内に突
    出し上・下鋼管杭を止着する請求項1記載の鋼管
    杭の継杭方法。
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