JP2003013231A - 容器内面成膜用cvd装置及び容器内面成膜方法 - Google Patents

容器内面成膜用cvd装置及び容器内面成膜方法

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JP2003013231A
JP2003013231A JP2001194385A JP2001194385A JP2003013231A JP 2003013231 A JP2003013231 A JP 2003013231A JP 2001194385 A JP2001194385 A JP 2001194385A JP 2001194385 A JP2001194385 A JP 2001194385A JP 2003013231 A JP2003013231 A JP 2003013231A
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film
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film forming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の受け渡しに要する時間を短縮して量産
効率を向上させた容器内面成膜用CVD装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る容器内面成膜用CVD装置
は、第1容器内と第2容器内に交互に薄膜を成膜するも
のであって、スタンドAとスタンドBを有するテーブル
12と、スタンドAに載置された第1容器とスタンドB
に載置された第2容器を交互に収容するために、スタン
ドAとスタンドBが交互に装着される成膜チャンバ11
と、テーブルが成膜チャンバに装着された状態とテーブ
ルが成膜チャンバから取り外された状態との間でテーブ
ルを移動させる第1駆動機構と、テーブルが成膜チャン
バから取り外された状態でテーブルをスライド又は回転
させる第2駆動機構と、一方の容器に薄膜を成膜してい
る間に、他方の成膜終了後の容器と未成膜の容器を交換
してテーブルに載置する機構と、を具備するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の内面に薄膜
を成膜する容器内面成膜用CVD装置及び容器内面成膜
方法に係わり、特に、量産効率を向上させた容器内面成
膜用CVD装置及び容器内面成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のCVD(Chemical Vapor D
eposition)成膜装置について説明する。
【0003】従来の容器内面成膜用CVD装置は外部電
極を備えた成膜チャンバを有し、この外部電極は上部電
極と底部電極から構成されている。上部電極の下部に底
部電極の上部がOリングを介して着脱自在に取り付けら
れている。外部電極の内部には空間が形成されており、
この空間はコーティング対象の容器を収容するためのも
のである。外部電極内の空間は、そこに収容される容器
の外形よりも僅かに大きくなるように形成されている。
また、外部電極内の空間は、上部電極と底部電極の間に
配置されたOリングによって外部から密閉されている。
【0004】外部電極は高周波電源(RF電源)に接続
されている。外部電極内の空間には内部電極が差し込ま
れており、内部電極の先端は外部電極内の空間であって
外部電極内に収容された容器の内部に配置される。
【0005】内部電極は、その内部が中空からなる管形
状を有している。内部電極の先端にはガス吹き出し口が
設けられており、このガス吹き出し口から炭化水素ガス
等の原料ガスを外部電極内の空間に供給するようになっ
ている。また、外部電極内の空間は第1真空バルブを介
して大気開放可能な状態とされている。また、外部電極
内の空間は第2真空バルブを介して真空ポンプに接続さ
れている。
【0006】また、容器内面成膜用CVD装置は容器収
納機構を有している。この容器収納機構は、上述した外
部電極の一部を構成する底部電極、この底部電極を上下
に移動させる上下駆動機構、容器を搬送する搬送用ロボ
ット、及び、制御部などから構成されている。
【0007】底部電極は、容器を載置する凹部を有して
いる。搬送用ロボットはロボットアームを備えており、
このロボットアームは、底部電極の凹部に容器をセット
し、取り出すためのものである。制御部は、上下駆動機
構及び搬送用ロボットなどの動作を制御するものであ
る。
【0008】次に、上記容器内面成膜用CVD装置を用
いて容器の内部に炭素膜を成膜する方法について説明す
る。
【0009】まず、第1真空バルブを開いて成膜チャン
バ内を大気開放する。これにより、空気が外部電極内の
空間に入り、成膜チャンバ内が大気圧にされる。次に、
外部電極の底部電極を上下駆動機構により下方に移動さ
せ、底部電極を上部電極から取り外す。次いで、ロボッ
トアームが未成膜の容器をつかみ、この容器を持ったロ
ボットアームを底部電極上にスライドさせて搬送し、こ
の底部電極の凹部に該容器を載置し、ロボットアームが
該容器を放す。そして、ロボットアームは底部電極上か
らスライドして引っ込む。その後、上下駆動機構により
底部電極を上方に移動させ、底部電極を上部電極の下部
に装着し、外部電極はOリングによって密閉される。即
ち、底部電極を上方に移動させると、上部電極の下側か
ら上部電極内の空間に容器が差し込まれて設置され、内
部電極が容器内に挿入された状態となる。
【0010】この後、真空ポンプは作動させた状態で、
第1真空バルブを閉じた後、第2真空バルブを開く。こ
れにより、容器内を含む成膜チャンバ内(外部電極内の
空間等)が排気され、外部電極内が真空とされる。
【0011】次に、流量制御された炭化水素ガスなどの
原料ガスを、内部電極を通してガス吹き出し口から吹き
出す。これにより、原料ガスが容器内に導入される。そ
して、成膜チャンバ内と容器内が、制御されたガス流量
と排気能力のバランスによって、炭素膜の成膜に適した
圧力に保たれる。
【0012】この後、外部電極に高周波電源(RF電
源)からRF出力を供給する。これにより、外部電極と
内部電極間にプラズマを着火する。これによって、容器
内に炭化水素系プラズマが発生し、炭素膜が容器の内側
に成膜される。このときの成膜時間は数秒程度と短いも
のである。
【0013】次に、RF電源からのRF出力を停止し、
原料ガスの供給を停止する。そして、成膜チャンバ及び
容器内の炭化水素ガスが真空ポンプによって排気され
る。その後、第2真空バルブを閉じる。次に、第1真空
バルブを開いて成膜チャンバ内を大気開放した後、底部
電極を上下駆動機構により下方に移動させ、底部電極を
上部電極から取り外す。
【0014】次いで、底部電極に載置されている成膜完
了後の容器の上部にロボットアームをスライドさせ、ロ
ボットアームにより容器をつかみ、ロボットアームが容
器を持ち上げ、ロボットアームをスライドさせて容器を
底部電極から取り出す。
【0015】その後、ロボットアームが未成膜の容器を
つかみ、この容器を持ったロボットアームを底部電極上
にスライドさせて搬送し、この底部電極の凹部に該容器
を載置し、ロボットアームが該容器を放す。そして、ロ
ボットアームは底部電極上からスライドして引っ込む。
この後は、前述した成膜方法を繰り返すことにより、炭
素膜が成膜された容器が量産される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の容器内面成膜用CVD装置においては、外部電極の一
部を構成する底部電極が成膜チャンバへの容器の出し入
れを行う蓋の役目をしており、従来はこの底部電極が単
純に上下して容器の取り出し、セットを行っている。こ
のため、底部電極に容器を置いたり、成膜完了した容器
を取り出す際には、搬送用ロボットのロボットアームが
上部電極と底部電極の間に入り込んで、容器を掴み取っ
て行かなければならない。従って、従来の容器内面成膜
用CVD装置では、ロボットアームが成膜済みの容器を
取り出し、未成膜の容器を置くまでの間、成膜チャンバ
は大気開放された状態となり、容器の受け渡しが終了す
るまで閉じることができない。その結果、容器の成膜を
量産する際には、容器の搬送(即ち容器の受け渡し)に
要する時間がそのままサイクルタイム(1個の容器を成
膜するのに必要な合計時間)の一部になり、量産効率が
悪かった。
【0017】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、容器の受け渡しに要する
時間を短縮して量産効率を向上させた容器内面成膜用C
VD装置及び容器内面成膜方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る容器内面成膜用CVD装置は、第1容
器の内面と第2容器の内面に交互に薄膜を成膜する容器
内面成膜用CVD装置であって、第1容器を保持する保
持部Aと第2容器を保持する保持部Bを有する台部材
と、保持部Aに保持された第1容器と保持部Bに保持さ
れた第2容器を交互に収容するために、台部材における
保持部Aと保持部Bが交互に装着される成膜チャンバ
と、台部材が成膜チャンバに装着された状態と台部材が
成膜チャンバから取り外された状態との間で台部材を移
動させる第1駆動機構と、上記台部材が成膜チャンバか
ら取り外された状態で台部材をスライド又は回転させる
第2駆動機構と、第1容器及び第2容器のうち一方の容
器に薄膜を成膜している間に、他方の成膜終了後の容器
と未成膜の容器を交換して台部材に保持する機構と、を
具備することを特徴とする。
【0019】また、上記容器内面成膜用CVD装置にお
いて、上記第2駆動機構は、成膜チャンバと保持部Aが
対応する位置と成膜チャンバと保持部Bが対応する位置
との間で台部材を移動させるために、台部材をスライド
又は回転させる機構であることが好ましい。また、第1
容器及び第2容器それぞれは単数でも複数でも良い。
【0020】上記容器内面成膜用CVD装置では、次の
ように動作させることができる。保持部Aの第1容器内
に薄膜を成膜している間に、保持部Bにおいて成膜終了
後の容器と未成膜の第2容器を交換して保持する。そし
て、第1容器の成膜が終了した後、第1駆動機構により
台部材を移動させて成膜チャンバから取り外す。この
時、成膜チャンバと保持部Aが対応した位置にある。次
に、第2駆動機構により台部材をスライド又は回転させ
る。この時、成膜チャンバと保持部Bが対応した位置に
ある。そして、第1駆動機構によって台部材を移動させ
て成膜チャンバに装着することにより未成膜の第2容器
を成膜チャンバ内に収納する。次に、第2容器内に薄膜
を成膜している間に、保持部Aにおいて成膜終了後の第
1容器と未成膜の容器を交換して載置する。この後は、
上記と同様の動作を繰り返す。したがって、容器の受け
渡しに要する時間を短縮することができ、量産効率を大
幅に向上させることができる。
【0021】また、本発明に係る容器内面成膜用CVD
装置においては、上記保持部Aが第1容器を載置するス
タンドAであり、上記保持部Bが第2容器を載置するス
タンドBであることも可能である。また、上記保持部A
が第1容器の口部を保持するサスペンドAであり、上記
保持部Bが第2容器の口部を保持するサスペンドBであ
ることも可能である。
【0022】また、本発明に係る容器内面成膜用CVD
装置においては、上記薄膜が非晶質水素含有炭素を主成
分とする膜であることも可能である。
【0023】本発明に係る容器内面成膜方法は、第1容
器を載置するスタンドAと第2容器を載置するスタンド
Bを有する底部台と、スタンドAに載置された第1容器
とスタンドBに載置された第2容器を交互に収容するた
めに、底部台におけるスタンドAとスタンドBが交互に
装着される成膜チャンバと、を備えた容器内面成膜用C
VD装置を用いて第1容器の内面と第2容器の内面に交
互に薄膜を成膜する方法であって、スタンドAに成膜チ
ャンバを装着した状態でスタンドA上の第1容器内に薄
膜を成膜し、その間に、スタンドBにおいて成膜終了後
の容器と未成膜の第2容器を交換して載置し、底部台を
成膜チャンバから取り外すことにより、スタンドA上の
第1容器を成膜チャンバから取り出し、底部台をスライ
ド又は回転させ、底部台を成膜チャンバに装着すること
により、スタンドB上の未成膜の第2容器を成膜チャン
バ内に収納し、スタンドB上の第2容器内に薄膜を成膜
し、その間に、スタンドAにおいて成膜終了後の第1容
器と未成膜の容器を交換して載置することを特徴とす
る。
【0024】本発明に係る容器内面成膜方法は、第1容
器の口部を保持するサスペンドAと第2容器の口部を保
持するサスペンドBを有する上部台と、サスペンドAに
保持された第1容器とサスペンドBに保持された第2容
器を交互に収容するために、上部台におけるサスペンド
AとサスペンドBが交互に装着される成膜チャンバと、
を備えた容器内面成膜用CVD装置を用いて第1容器の
内面と第2容器の内面に交互に薄膜を成膜する方法であ
って、サスペンドAに成膜チャンバを装着した状態でサ
スペンドA下の第1容器内に薄膜を成膜し、その間に、
サスペンドBにおいて成膜終了後の容器と未成膜の第2
容器を交換して保持し、上部台を成膜チャンバから取り
外すことにより、サスペンドA下の第1容器を成膜チャ
ンバから取り出し、上部台をスライド又は回転させ、上
部台を成膜チャンバに装着することにより、サスペンド
B下の未成膜の第2容器を成膜チャンバ内に収納し、サ
スペンドB下の第2容器内に薄膜を成膜し、その間に、
サスペンドAにおいて成膜終了後の第1容器と未成膜の
容器を交換して保持することを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る容器内面成膜方法にお
いては、上記薄膜が非晶質水素含有炭素を主成分とする
膜であることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る第1
の実施の形態による容器内面成膜用CVD装置における
成膜チャンバ及び底部台を模式的に示す構成図である。
図2は、図1に示す成膜チャンバ及び底部台の一部を示
すものであり、図2(a)は、成膜チャンバから底部台
を取り外した状態を示す断面図であり、図2(b)は、
成膜チャンバに底部台を装着した状態を示す断面図であ
る。
【0027】容器内面成膜用CVD装置は図1に示す成
膜チャンバ11及び容器収納機構を備えている。この容
器収納機構は、テーブル(底部台)12、これを上下に
移動させる第1駆動機構(図示せず)、テーブル12を
水平方向にスライド又は回転させる第2駆動機構(図示
せず)、容器19を搬送する搬送用ロボット(図示せ
ず)、及び、制御部(図示せず)などから構成されてい
る。ここでの容器19には種々の容器が含まれ、それを
構成する材質などに限定されるものではなく、例えばプ
ラスチック容器、PETボトル、アルミ缶、スチール
缶、ガラス瓶などが挙げられる。
【0028】テーブル12は、図1に示すように第1容
器としての容器を載置するスタンドAと第2容器として
の容器を載置するスタンドBから構成されている。スタ
ントA及びスタンドBそれぞれが成膜チャンバ11に対
応するように構成されている。なお、第1容器及び第2
容器それぞれは、単数の容器でも複数の容器でも良い。
即ち、図1では、スタンドA及びスタンドBそれぞれに
4個の容器を載置するように構成しているが、スタンド
A及びスタンドBそれぞれに1〜3個又は5個以上の容
器を載置するように構成することも可能である。
【0029】第1駆動機構は、成膜チャンバ11に対し
て矢印16のようにテーブル12を上下に移動させる機
構である。つまり、成膜チャンバ11にテーブル12の
スタンドA又はスタンドBが装着されている状態(即ち
図2(b)に示す状態)において、テーブル12を第1
駆動機構により下方に移動させることにより、成膜チャ
ンバ11からスタンドA又はスタンドBが取り外され、
成膜チャンバ11の下方にスタンドA又はスタンドBが
位置する状態(即ち図2(a)に示す状態)になる。ま
た逆に、成膜チャンバ11の下方にスタンドA又はスタ
ンドBが位置している状態(即ち図2(a)に示す状
態)において、テーブル12を第1駆動機構により上方
に移動させることにより、成膜チャンバ11にスタンド
A又はスタンドBが装着される状態(即ち図2(b)に
示す状態)になる。なお、具体的な駆動機構としては、
種々の駆動機構を用いることが可能であるが、例えばス
テッピングモータ、サーボモータ、油圧サーボ、エアシ
リンダなどを用いることも可能である。
【0030】第2駆動機構は、成膜チャンバ11に対し
て矢印17のように水平方向にテーブル12をスライド
させるスライド機構、又は、成膜チャンバ11に対して
水平方向にテーブルを回転させる回転機構である。スラ
イド機構の場合は、成膜チャンバ11の下方にスタンド
Aが位置している状態において、テーブル12をスライ
ドさせることにより、成膜チャンバ11の下方にスタン
ドBが位置する状態になる。また逆に、成膜チャンバ1
1の下方にスタンドBが位置している状態において、テ
ーブル12をスライドさせることにより、成膜チャンバ
11の下方にスタンドAが位置する状態になる。回転機
構の場合は、成膜チャンバ11の下方にスタンドAが位
置している状態において、テーブル12を回転させるこ
とにより、成膜チャンバ11の下方にスタンドBが位置
する状態になる。また逆に、成膜チャンバ11の下方に
スタンドBが位置している状態において、テーブル12
を回転させることにより、成膜チャンバ11の下方にス
タンドAが位置する状態になる。なお、具体的な駆動機
構としては、種々の駆動機構を用いることが可能である
が、例えばステッピングモータ、サーボモータ、油圧サ
ーボ、エアシリンダなどを用いることも可能である。
【0031】図2(a),(b)に示すように、成膜チ
ャンバ11は上部電極10を有している。テーブル12
は底部電極13、テフロン(登録商標)などの絶縁物1
4及び基台15から構成されている。基台15は絶縁物
14によって底部電極13と電気的に絶縁されている。
【0032】また、容器内面成膜用CVD装置は外部電
極を有しており、この外部電極は上部電極10と底部電
極13から構成されている。底部電極13は、容器19
を載置するボトル固定用スタンド(凹部)13aを有し
ている。上部電極10の下部に底部電極13の上部がO
リング18を介して着脱自在に取り付けられるようにな
っている。外部電極の内部には空間20が形成されてお
り、この空間20はコーティング対象の容器19を収容
するためのものである。外部電極内の空間20は、そこ
に収容される容器19の外形よりも僅かに大きく形成さ
れている。また、外部電極内の空間20は、図2(b)
に示すように上部電極10と底部電極13の間に配置さ
れたOリング18によって外部から密閉可能になってい
る。
【0033】外部電極10及び13は図示せぬ高周波電
源(RF電源)に接続されている。外部電極内の空間2
0には内部電極(図示せず)が差し込まれており、内部
電極の先端は外部電極内の空間20であって外部電極内
に収容された容器19の内部に配置される。
【0034】内部電極は、その内部が中空からなる管形
状を有している。内部電極の先端にはガス吹き出し口が
設けられており、このガス吹き出し口から炭化水素ガス
等の原料ガスを外部電極内の空間20に供給するように
なっている。また、外部電極内の空間20は第1真空バ
ルブ(図示せず)を介して大気開放可能な状態とされて
いる。また、外部電極内の空間20は第2真空バルブ
(図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に接続さ
れている。
【0035】前記搬送用ロボットはロボットアームを備
えており、このロボットアームは、ボトル固定用スタン
ド13aに容器19をセットし、取り出すためのもので
ある。前記制御部は、第1駆動機構、第2駆動機構及び
搬送用ロボットなどの動作を制御するものである。
【0036】次に、上記容器内面成膜用CVD装置を用
いて容器(容器)の内部に炭素膜を成膜する方法につい
て説明する。図3(a)〜(e)は、CVD成膜時にお
ける成膜チャンバとテーブルの動作を模式的に示す構成
図である。なお、炭素膜としては、非晶質水素含有炭素
を主成分とする膜であることが好ましい。
【0037】まず、第1真空バルブを開いて成膜チャン
バ11内を大気開放する。これにより、空気が外部電極
内の空間20に入り、成膜チャンバ内が大気圧にされ
る。次に、テーブル12を第1駆動機構により下方に移
動させ、底部電極13を上部電極10から取り外す。こ
の時は成膜チャンバ11の下部にはスタンドAが位置し
ている。
【0038】次いで、ロボットアームが未成膜の容器を
複数本つかみ、これら容器を持ったロボットアームを底
部電極13上にスライドさせて搬送し、この底部電極1
3のボトル固定用スタンド(凹部)13aに該容器を載
置し、ロボットアームが該容器を放す。そして、ロボッ
トアームは底部電極上からスライドして引っ込む。
【0039】その後、図3(a)に示すように、第1駆
動機構によりテーブル12を上方に移動させ、底部電極
13を上部電極10の下部に装着し、外部電極はOリン
グ18によって密閉される。即ち、テーブル12を上方
に移動させると、上部電極10の下側から上部電極内の
空間20に容器19aが差し込まれて設置され、内部電
極が容器内に挿入された状態となり、成膜チャンバ11
内に容器19aが収納される。
【0040】この後、真空ポンプは作動させた状態で、
第1真空バルブを閉じた後、第2真空バルブを開く。こ
れにより、容器19a内を含む成膜チャンバ11内(外
部電極内の空間20等)が排気され、外部電極内が真空
とされる。
【0041】次に、流量制御された炭化水素ガスなどの
原料ガス23を、内部電極を通してガス吹き出し口から
吹き出す。これにより、原料ガス23が容器19a内に
導入される。そして、成膜チャンバ11内と容器19a
内が、制御されたガス流量と排気能力のバランスによっ
て、炭素膜の成膜に適した圧力に保たれる。
【0042】この後、外部電極に高周波電源(RF電
源)からRF出力を供給する。これにより、外部電極と
内部電極間にプラズマを着火する。これによって、容器
19a内に炭化水素系プラズマが発生し、炭素膜が容器
19aの内側に成膜される。このときの成膜時間は数秒
程度と短いものである。
【0043】このように成膜している間に、スタンドB
に未成膜の容器19bを複数本載置する。すなわち、ロ
ボットアームが未成膜の容器19bをつかみ、該容器1
9bを持ったロボットアームをスタンドB上にスライド
させて搬送し、スタンドBにおける底部電極13の凹部
13aに該容器19bを載置し、ロボットアームが該容
器19bを放す。そして、ロボットアームはスタンドB
上からスライドして引っ込む。
【0044】次に、RF電源からのRF出力を停止し、
原料ガスの供給を停止する。そして、成膜チャンバ及び
容器19a内の炭化水素ガスが真空ポンプによって排気
される。その後、第2真空バルブを閉じる。
【0045】次に、図3(b)に示すように、第1真空
バルブを開いて成膜チャンバ11内を大気開放した後、
テーブル12を第1駆動機構により下方に移動させ、底
部電極13を上部電極10から取り外す。この時、成膜
チャンバ11の下部にはスタンドAが位置しており、ス
タンドAには成膜完了後の容器19aが複数本載置され
ており、スタンドBには複数本の未成膜の容器19bが
載置されている。
【0046】次いで、図3(c)に示すように、第2駆
動機構によりテーブル12を、回転軸21を中心として
矢印22のように180°回転させる。これにより、成
膜チャンバ11の下部にはスタンドBが位置し、スタン
ドBは未成膜の容器19bが複数本載置された状態にあ
り、スタンドAは複数本の成膜完了後の容器19aが載
置された状態にある。なお、第2駆動機構は、前述した
ようにスライド機構であっても良く、この場合は、テー
ブル12をスライドさせることにより成膜チャンバ11
の下部にスタンドBを位置させることになる。
【0047】この後、図3(d)に示すように、第1駆
動機構によりテーブル12を上方に移動させ、底部電極
13を上部電極10の下部に装着し、外部電極はOリン
グ18によって密閉される。即ち、テーブル12を上方
に移動させると、上部電極10の下側から上部電極内の
空間20に容器19bが差し込まれて設置され、内部電
極が容器19b内に挿入された状態となり、成膜チャン
バ11内に容器19bが収納される。
【0048】この後、真空ポンプは作動させた状態で、
第1真空バルブを閉じた後、第2真空バルブを開く。こ
れにより、容器19b内を含む成膜チャンバ内が排気さ
れ、外部電極内が真空とされる。
【0049】次に、流量制御された炭化水素ガスなどの
原料ガス23を、内部電極を通してガス吹き出し口から
吹き出す。これにより、原料ガス23が容器19b内に
導入される。そして、成膜チャンバ11内と容器19b
内が、制御されたガス流量と排気能力のバランスによっ
て、炭素膜の成膜に適した圧力に保たれる。
【0050】この後、外部電極に高周波電源(RF電
源)からRF出力を供給する。これにより、外部電極と
内部電極間にプラズマを着火する。これによって、容器
19b内に炭化水素系プラズマが発生し、炭素膜が容器
19bの内側に成膜される。
【0051】このように成膜している間に、スタンドA
に載置された成膜完了後の容器19aと未成膜の容器1
9cを矢印25のように交換して載置する。すなわち、
成膜完了後の容器19aの上部にロボットアームをスラ
イドさせ、ロボットアームにより容器19aをつかみ、
ロボットアームが容器19aを持ち上げ、ロボットアー
ムをスライドさせて容器19aを底部電極から取り出
す。そして、取り出された容器19aを所定の場所に保
管する。その後、ロボットアームが未成膜の容器19c
をつかみ、該容器19bを持ったロボットアームをスタ
ンドA上にスライドさせて搬送し、スタンドAにおける
底部電極13の凹部13aに該容器19cを載置し、ロ
ボットアームが該容器19cを放す。そして、ロボット
アームはスタンドA上からスライドして引っ込む。
【0052】次に、RF電源からのRF出力を停止し、
原料ガスの供給を停止する。そして、成膜チャンバ及び
容器19b内の炭化水素ガスが真空ポンプによって排気
される。その後、第2真空バルブを閉じる。
【0053】次に、図3(e)に示すように、第1真空
バルブを開いて成膜チャンバ11内を大気開放した後、
テーブル12を第1駆動機構により下方に移動させ、底
部電極13を上部電極10から取り外す。この時、成膜
チャンバ11の下部にはスタンドBが位置しており、ス
タンドBには成膜完了後の容器19bが複数本載置され
ており、スタンドAには複数本の未成膜の容器19cが
載置されている。この後は、図3(b)に示す工程から
前述した成膜方法を繰り返すことにより、炭素膜が成膜
された容器が量産される。
【0054】上記第1の実施の形態によれば、図3
(d)の工程のようにスタンドB上の容器19bを成膜
している間に、スタンドAにおいて成膜完了後の容器1
9aと未成膜の容器19cを交換して載置している。こ
のため、従来の容器内面成膜用CVD装置のように成膜
チャンバの下方にテーブルを下げた状態で成膜完了後の
容器と未成膜の容器を交換して載置する必要がない。こ
れにより、その時間だけサイクルタイムを短縮すること
ができ、量産効率を大幅に向上させることができる。
【0055】さらに詳しく説明すると、本実施の形態に
よる容器内面成膜用CVD装置では、成膜チャンバから
成膜済みボトルを取り出し、未成膜ボトルを成膜チャン
バに収容するまでに、テーブル12を下げ、テーブル1
2をスライド又は回転させ、テーブルを上げるという3
つの動作のみが必要で、従来のボトル出し入れに比べて
工程数が少なくて済む。具体的には、テーブル12を下
げてチャンバを開くのに1秒要し、テーブル12をスラ
イド又は回転させるのに2秒を要し、テーブル12を上
げてチャンバを閉じるのに1秒を要するので、これらに
要する時間は4秒程度である。そして、チャンバ内に未
成膜ボトルを搬入した後、チャンバ内を真空引きし、チ
ャンバ内にガスを導入し、未成膜ボトルを成膜するのに
合計6秒〜10秒程度を要する。これに対して、従来の
容器内面成膜用CVD装置では、テーブルを下げた状態
で、成膜完了後の容器と未成膜の容器を交換する動作が
さらに必要となる。具体的には、チャンバを開くのに1
秒を要し、成膜済みボトルを搬出するのに3秒を要し、
未成膜ボトルを搬入するのに3秒を要し、チャンバを閉
じるのに1秒を要するので、これらに要する時間は8秒
程度である。そして、真空引き、ガス導入、成膜に要す
る時間は6秒〜10秒程度である。従って、本実施の形
態による容器内面成膜用CVD装置では、1サイクルの
所要時間が10秒〜14秒程度であるのに対して、従来
の容器内面成膜用CVD装置では、1サイクルの所要時
間が14秒〜18秒程度である。よって、本実施の形態
では、従来のそれに比べて1サイクルに4秒程度短縮す
ることができ、大幅に量産効率を向上させることができ
る。つまり、本発明を用いることでチャンバへのボトル
の出し入れの時間を短縮することが可能となり、ひいて
は1本(1バッチ)あたりの製造にかかる時間を短縮す
ることが可能となる。さらに、成膜に必要な時間(真空
引き、ガス導入、成膜)が短縮されるほどこの効果が顕
著になる。
【0056】また、従来の容器内面成膜用CVD装置で
は、成膜終了後に容器が下がった位置で容器を取り出
し、未成膜ボトルのセットを行うため、ボトルと成膜チ
ャンバの間にロボットアームが入るだけの間隔が必要で
あった。これに対して、本実施の形態による容器内面成
膜用CVD装置では、スライド又は回転式のボトル収納
機構を用いているため、この間隔を全く無くすことがで
きる。これにより、ボトルを成膜チャンバに収納する際
の上昇下降の動作長を短くすることができ、テーブルの
上下動作時間の短縮にも寄与する。従って、ボトルの出
し入れに割かれる装置停止時間を極力抑えることができ
る。
【0057】尚、上記第1の実施の形態では、成膜チャ
ンバ11の下方にテーブル12を配置しているが、この
配置に限定されるものではなく、例えば、成膜チャンバ
の水平方向にテーブルを配置することも可能である。こ
の場合、テーブル12における底部電極13のボトル固
定用スタンド13aが単なる凹部ではなく、容器を確実
に保持、固定できる手段をさらに含むことが好ましい。
【0058】図4は、本発明に係る第2の実施の形態に
よる容器内面成膜用CVD装置における上部台及び成膜
チャンバを模式的に示す構成図である。図5は、図4に
示す上部台及び成膜チャンバの一部を示すものであり、
図5(a)は、成膜チャンバから上部台を取り外した状
態を示す断面図であり、図5(b)は、成膜チャンバに
上部台を装着した状態を示す断面図である。ただし、第
2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分
の説明は省略する。
【0059】テーブル32は、図4に示すように第1容
器としての容器を吊るすサスペンドAと第2容器として
の容器を吊るすサスペンドBから構成されている。サス
ペンドA及びサスペンドBそれぞれが成膜チャンバ31
に対応するように構成されている。
【0060】第1駆動機構は、成膜チャンバ31に対し
て矢印36のようにテーブル32を上下に移動させる機
構である。つまり、成膜チャンバ31にテーブル32の
サスペンドA又はサスペンドBが装着されている状態
(即ち図5(b)に示す状態)において、テーブル32
を第1駆動機構により上方に移動させることにより、成
膜チャンバ31からサスペンドA又はサスペンドBが取
り外され、成膜チャンバ31の上方にサスペンドA又は
サスペンドBが位置する状態(即ち図5(a)に示す状
態)になる。また逆に、成膜チャンバ31の上方にサス
ペンドA又はサスペンドBが位置している状態(即ち図
5(a)に示す状態)において、テーブル32を第1駆
動機構により下方に移動させることにより、成膜チャン
バ31にサスペンドA又はサスペンドBが装着される状
態(即ち図5(b)に示す状態)になる。
【0061】図6(a)〜(e)は、CVD成膜時にお
ける成膜チャンバとテーブルの動作を模式的に示す構成
図である。
【0062】第2の実施の形態による容器内面成膜用C
VD装置を用いて容器の内部に炭素膜を成膜する方法
は、サスペンドA、Bに容器(ボトル)を上部で支持す
る点以外は第1の実施の形態と同様である。
【0063】上記第2の実施の形態においても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】また、上記第2の実施の形態では、上部電
極33で容器39の口部を掴んで保持し、この容器を底
部電極30に収容する構成としている。このため、外部
電極内の空間40の高さを調整することにより、太さが
同程度で高さが異なる容器に対する成膜を一つの容器内
面成膜用CVD装置で行うことが可能となる。また、異
なるサイズの容器に対して上部電極又は底部電極のいず
れかを共用することが可能となる。
【0065】また、上記第2の実施の形態では、成膜チ
ャンバ31の上方にテーブル32を配置しているが、こ
の配置に限定されるものではなく、例えば、成膜チャン
バの水平方向にテーブルを配置することも可能である。
【0066】また、上記実施の形態では、スタンドAと
スタンドBという2つのスタンド又はサスペンドAとサ
スペンドBという2つのサスペンドを有するテーブル1
2,32を用いているが、3つ以上のスタンド又はサス
ペンドを有するテーブルを用いることも可能である。
【0067】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。
【0068】また、上記実施の形態では、炭素膜を成膜
する容器内面成膜用CVD装置について説明している
が、炭素膜以外の薄膜を成膜する容器内面成膜用CVD
装置に本発明を適用することも可能であり、例えば、ア
ルミ缶の内面にアルミの溶出を防ぐための窒化珪素を主
成分とする膜を形成することも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、保
持部A及び保持部Bのうち一方の保持部に保持された容
器内に薄膜を成膜している間に、他方の保持部において
成膜終了後の容器と未成膜の容器を交換して載置すると
いう動作が可能となる。したがって、容器の受け渡しに
要する時間を短縮して量産効率を向上させた容器内面成
膜用CVD装置及び容器内面成膜方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態による容器内面
成膜用CVD装置における成膜チャンバ及び底部台を模
式的に示す構成図である。
【図2】図1に示す成膜チャンバ及び底部台の一部を示
すものであり、(a)は、成膜チャンバから底部台を取
り外した状態を示す断面図であり、(b)は、成膜チャ
ンバに底部台を装着した状態を示す断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、CVD成膜時における成膜
チャンバとテーブルの動作を模式的に示す構成図であ
る。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態による容器内面
成膜用CVD装置における上部台及び成膜チャンバを模
式的に示す構成図である。
【図5】図4に示す上部台及び成膜チャンバの一部を示
すものであり、(a)は、成膜チャンバから上部台を取
り外した状態を示す断面図であり、(b)は、成膜チャ
ンバに上部台を装着した状態を示す断面図である。
【図6】(a)〜(e)は、CVD成膜時における成膜
チャンバとテーブルの動作を模式的に示す構成図であ
る。
【符号の説明】
10,33…上部電極 11,31…成膜チャンバ 12,32…テーブル 13,30…底部電極 13a…ボトル固定用スタンド(凹部) 14,34…絶縁物 15,35…基台 16,17,36,37…矢印 18,38…Oリング 19,19a〜19c,39,39a〜39c…容器 20,40…空間 21,41…回転軸 22,42…矢印 23,43…原料ガス 25,45…矢印

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1容器の内面と第2容器の内面に交互
    に薄膜を成膜する容器内面成膜用CVD装置であって、 第1容器を保持する保持部Aと第2容器を保持する保持
    部Bを有する台部材と、 保持部Aに保持された第1容器と保持部Bに保持された
    第2容器を交互に収容するために、台部材における保持
    部Aと保持部Bが交互に装着される成膜チャンバと、 台部材が成膜チャンバに装着された状態と台部材が成膜
    チャンバから取り外された状態との間で台部材を移動さ
    せる第1駆動機構と、 上記台部材が成膜チャンバから取り外された状態で台部
    材をスライド又は回転させる第2駆動機構と、 第1容器及び第2容器のうち一方の容器に薄膜を成膜し
    ている間に、他方の成膜終了後の容器と未成膜の容器を
    交換して台部材に保持する機構と、 を具備することを特徴とする容器内面成膜用CVD装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第2駆動機構は、成膜チャンバと保
    持部Aが対応する位置と成膜チャンバと保持部Bが対応
    する位置との間で台部材を移動させるために、台部材を
    スライド又は回転させる機構であることを特徴とする請
    求項1に記載の容器内面成膜用CVD装置。
  3. 【請求項3】 上記保持部Aが第1容器を載置するスタ
    ンドAであり、上記保持部Bが第2容器を載置するスタ
    ンドBであることを特徴とする請求項1に記載の容器内
    面成膜用CVD装置。
  4. 【請求項4】 上記保持部Aが第1容器の口部を保持す
    るサスペンドAであり、上記保持部Bが第2容器の口部
    を保持するサスペンドBであることを特徴とする請求項
    1に記載の容器内面成膜用CVD装置。
  5. 【請求項5】 上記薄膜が非晶質水素含有炭素を主成分
    とする膜であることを特徴とする請求項1〜4のうちい
    ずれか1項記載の容器内面成膜用CVD装置。
  6. 【請求項6】 第1容器を載置するスタンドAと第2容
    器を載置するスタンドBを有する底部台と、スタンドA
    に載置された第1容器とスタンドBに載置された第2容
    器を交互に収容するために、底部台におけるスタンドA
    とスタンドBが交互に装着される成膜チャンバと、を備
    えた容器内面成膜用CVD装置を用いて第1容器の内面
    と第2容器の内面に交互に薄膜を成膜する方法であっ
    て、 スタンドAに成膜チャンバを装着した状態でスタンドA
    上の第1容器内に薄膜を成膜し、その間に、スタンドB
    において成膜終了後の容器と未成膜の第2容器を交換し
    て載置し、 底部台を成膜チャンバから取り外すことにより、スタン
    ドA上の第1容器を成膜チャンバから取り出し、 底部台をスライド又は回転させ、 底部台を成膜チャンバに装着することにより、スタンド
    B上の未成膜の第2容器を成膜チャンバ内に収納し、 スタンドB上の第2容器内に薄膜を成膜し、その間に、
    スタンドAにおいて成膜終了後の第1容器と未成膜の容
    器を交換して載置することを特徴とする容器内面成膜方
    法。
  7. 【請求項7】 第1容器の口部を保持するサスペンドA
    と第2容器の口部を保持するサスペンドBを有する上部
    台と、サスペンドAに保持された第1容器とサスペンド
    Bに保持された第2容器を交互に収容するために、上部
    台におけるサスペンドAとサスペンドBが交互に装着さ
    れる成膜チャンバと、を備えた容器内面成膜用CVD装
    置を用いて第1容器の内面と第2容器の内面に交互に薄
    膜を成膜する方法であって、 サスペンドAに成膜チャンバを装着した状態でサスペン
    ドA下の第1容器内に薄膜を成膜し、その間に、サスペ
    ンドBにおいて成膜終了後の容器と未成膜の第2容器を
    交換して保持し、 上部台を成膜チャンバから取り外すことにより、サスペ
    ンドA下の第1容器を成膜チャンバから取り出し、 上部台をスライド又は回転させ、 上部台を成膜チャンバに装着することにより、サスペン
    ドB下の未成膜の第2容器を成膜チャンバ内に収納し、 サスペンドB下の第2容器内に薄膜を成膜し、その間
    に、サスペンドAにおいて成膜終了後の第1容器と未成
    膜の容器を交換して保持することを特徴とする容器内面
    成膜方法。
  8. 【請求項8】 上記薄膜が非晶質水素含有炭素を主成分
    とする膜であることを特徴とする請求項6又は7に記載
    の容器内面成膜方法。
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