JP2000286327A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2000286327A
JP2000286327A JP9214799A JP9214799A JP2000286327A JP 2000286327 A JP2000286327 A JP 2000286327A JP 9214799 A JP9214799 A JP 9214799A JP 9214799 A JP9214799 A JP 9214799A JP 2000286327 A JP2000286327 A JP 2000286327A
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substrate
film forming
film
chuck
forming chamber
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JP9214799A
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English (en)
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Toshitaka Yamamoto
敏隆 山本
Kiyoshi Awai
清 粟井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被処理面を上側にして処理を行う装置と被処
理面を下側にして成膜を行う成膜装置との間での円滑な
基板の受け渡しを簡易にすること。 【解決手段】 ハンド20によって成膜室41中に搬入
された基板Wは、チャック駆動機構70に駆動されたチ
ャック60によって把持され反転される。温調板駆動機
構80は、温度調節部材65を下降させて基板Wの裏面
に接触させる。基板Wは、温調された状態で下側の被処
理面に成膜される。成膜が終了した基板Wは、温度調節
部材65を上方に待避させ、チャック60を回転させる
ことにより、反転する。これにより、基板Wの上面が成
膜面となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する枝術分野】本発明は、膜材料を蒸発させ
基板上に膜を形成する成膜装置に関し、特にスタンドア
ローンタイプの装置として用いられるイオンプレーティ
ング装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハ等の基板に一連の処理工程
を一括して行う処理装置として、例えば処理内容が異な
る複数の処理ユニットを一列に配置するとともに、これ
らの処理ユニットの正面にベルトコンベア等の搬送装置
を配置し、搬送装置と各処理ユニットとの間で予め定め
られた手順に従って基板を順次受け渡すことにより、基
板に所望の処理を施す半導体処理装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半導体処
理装置において、半導体処理装置を構成する一連の処理
ユニットとして、例えば基板の被処理面を上側にして特
定の処理を行うある処理ユニットと、基板の被処理面を
下側にして成膜を行う他の処理ユニット(成膜装置)と
を併存させる必要が生じる場合がある。
【0004】このような場合、基板をこれらの処理ユニ
ット間で円滑に受け渡す必要が生じる。ここで、搬送装
置に基板を反転させる機構を付加することが考えられる
が、搬送装置の構造が必要以上に複雑化し、各処理ユニ
ットとの間で基板を受け渡す作業が却って円滑でなくな
り、フットプリントの増大にもつながる。
【0005】また、さらに別の処理ユニットとして、基
板の反転専用の処理ユニットを別設することも考えられ
るが、半導体処理装置の構成が複雑となり、搬送装置が
各処理ユニットとの間で基板を受け渡す作業を一回増や
すことになるので、スループットの増大、フットプリン
トの増大にもつながる。
【0006】そこで、本発明は、被処理面を下側にして
成膜を行う成膜装置であって、被処理面を上側にして処
理を行う他の装置との間での円滑な基板の受け渡しが可
能で、フットプリントの増大を抑制できる成膜装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の成膜装置は、デポアップ型の成膜装置にお
いて、膜形成面を上側にして搬送されてきた基板を成膜
室に搬入するとともに、この基板を成膜室中で反転させ
て膜形成面を下側にするハンドリング手段を備えること
を特徴とする。ここで、デポアップ型の成膜装置とは、
成膜材料源が下方にあってその上方に成膜対象の基板が
被処理面を下側にして配置される成膜装置を意味し、成
膜材料源が上方にあってその下方に成膜対象の基板が被
処理面を上側にして配置されるいわゆるデポダウン型の
成膜装置とは成膜物質の流れが上下反転した構造となっ
ている。なお、成膜室内部がある程度の真空に保たれる
場合や内部雰囲気が制御されている場合、成膜室を開放
することなくハンドリング手段を動作させ得ることがス
ループット等の観点から望ましい。
【0008】上記成膜装置では、これに設けたハンドリ
ング手段が、膜形成面を上側にして搬送されてきた基板
を成膜室に搬入するとともに、この基板を成膜室中で反
転させて膜形成面を下側にするので、斯かるデポアップ
型の成膜装置が基板の被処理面を上側にして特定の処理
を行う他の処理ユニットとともに一連の処理を行う基板
処理装置に組み込まれた場合であっても、基板処理装置
を構成する各処理ユニット間で基板を搬送する搬送装置
に基板を反転させる機構を設けたり、別に基板反転用処
理部を設ける必要がなくなる。よって、他の処理ユニッ
トとの間での基板を受け渡す作業を円滑に実行すること
ができ、基板処理装置のフットプリントの増大も最小限
に抑えることができる。なお、反転機構としては、例え
ば機械的なチャック機構とこのチャック機構全体を回転
させる回転機構とからなるもの等が考えられる。
【0009】上記成膜装置の好ましい態様では、成膜室
が、内部空間の下部に蒸発物質を発生する蒸発物質源を
備え、ハンドリング手段が、成膜室外の第1の受渡位置
と、成膜室中であって蒸発物質源の上方の第2の受渡位
置との間で基板を移動させる搬出入機構と、搬出入機構
によって第2の受渡位置に搬送されてきた基板を受け取
ってその場で反転させる反転機構とを有する。
【0010】上記成膜装置では、ハンドリング手段が、
成膜室外の第1の受渡位置と、成膜室中であって蒸発物
質源の上方の第2の受渡位置との間で基板を移動させる
搬出入機構と、搬出入機構によって第2の受渡位置に搬
送されてきた基板を受け取ってその場で反転させる反転
機構とを有するので、成膜室中の空間を効率よく利用し
て基板を回転させることができ、反転機構による空間の
増加を最小限に抑えることができる。なお、搬出入機構
が反転機構に基板を渡した状態で基板と蒸発物質源との
間に配置されている場合、搬出入機構をこの第2の受渡
位置から別に設けた待機位置に移動させて成膜を遮らな
いようにする。
【0011】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
成膜室が、反転機構によって反転された基板の上面に接
してこの基板の温度を調節する温度調節部材をさらに備
え、この温度調節部材の動作位置と、反転機構による基
板の反転を許容する待避位置との間で、反転機構及び温
度調節部材の少なくとも一方を進退可能とする。
【0012】上記成膜装置では、反転機構及び温度調節
部材の少なくとも一方が、温度調節部材の動作位置と、
反転機構による基板の反転を許容する待避位置との間で
進退可能であるので、反転機構による基板の回転を省ス
ペースで実行でき、基板への成膜に際しては基板の温度
を精密に調節することができる。例えば、反転機構を進
退させる場合、基板が温度調節部材に接する動作位置
と、基板の反転を許容する待避位置との間で反転機構を
移動させる。また、温度調節部材を進退させる場合、基
板に接する動作位置と、基板の反転を許容する待避位置
との間で温度調節部材を移動させる。要は、基板の反転
に際して、反転機構と温度調節部材とが互いに干渉しな
いように相対的に離間して待避すればよい。
【0013】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
成膜室中にプラズマビームを供給するプラズマ源と、蒸
発物質源として蒸発物質を収容可能であるとともにプラ
ズマビームを導くハースと、材料収容部の上方の近接し
た領域の磁界を制御する磁場制御部材とをさらに備え
る。
【0014】上記成膜装置では、成膜室中にプラズマビ
ームを供給するプラズマ源と、蒸発物質源として蒸発物
質を収容可能であるとともにプラズマビームを導くハー
スと、材料収容部の上方の近接した領域の磁界を制御す
る磁場制御部材とを備えるので、プラズマを用いて成膜
を行う成膜装置において蒸発物質が融液である等デポア
ップ型の成膜を行わざるを得ない場合であっても、他の
処理ユニットを含む基板処理装置全体のフットプリント
の増大を最小限に抑えつつ、他の処理ユニットとの間で
の基板を受け渡す作業を円滑に実行することができる。
【0015】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
磁場制御部材が、ハースの周囲に環状に配置された磁
石、或いは磁石及びコイルであり、プラズマ源は、圧力
勾配型のプラズマガンである。
【0016】上記成膜装置では、磁場制御部材がハース
の周囲に環状に配置された磁石であるので、他の処理部
との間で基板を受け渡す作業が省スペースで円滑に行わ
れるだけでなく、ハースに入射するプラズマビームがカ
スプ状磁場によって修正されてより均一な厚みの膜を形
成することができる。また、上記成膜装置では、プラズ
マ源が圧力勾配型のプラズマガンであるので、高品質の
膜を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る成膜装置の
一実施形態であるイオンプレーティング装置を組み込ん
だ基板処理装置の全体構造を示す平面図である。
【0018】この基板処理装置は、半導体ウェハ等の基
板に一連の処理工程を一括して行う半導体処理装置であ
り、基板Wに所定の処理を施す複数の処理ユニットとし
て、基板Wにイオンプレーティングを利用した成膜を行
う第1及び第2イオンプレーティング装置11、12
と、前処理、熱処理等の各種処理を行うその他の一群の
処理装置13〜15とを備える。ここで、第1及び第2
イオンプレーティング装置11、12は、基板Wの被処
理面を下側にして成膜する処理ユニット(成膜装置)で
あり、処理装置13〜15は、基板Wの被処理面を上側
にして処理する処理ユニットである。
【0019】これらの処理装置11〜15の正面には、
通路状の搬送装置16が配置されている。この搬送装置
16は、基板ホルダ16aを設けたベルトコンベア16
bと、このベルトコンベア16bを動作させて基板Wを
水平なx軸方向に搬送する駆動装置16cとを有する。
搬送装置16は、各処理装置11〜15にそれぞれ設け
た各搬出入口11a〜15aの正面位置(第1の受渡位
置)に基板Wを移動させることができ、これにより、搬
送装置16と各処理装置11〜15との間で基板Wの受
け渡しが可能になる。ここで、基板ホルダ16aは、被
処理面を上側にして基板Wを支持する構造となっている
が、第1及び第2イオンプレーティング装置11、12
は、基板ホルダ16aから受け取った基板Wを裏返す機
能をそれぞれ有しているので、これらにおいて基板Wの
被処理面を下側にした成膜が可能となる。
【0020】また、搬送装置16の一端には、基板Wを
基板処理装置中に搬入したり基板Wを基板処理装置外に
搬出したりするインターフェイス装置17が設置されて
いる。このインターフェイス装置17は、複数の基板W
を収容したカセットを外部との間で受け渡すことができ
るようになっており、これに設けた基板移載ロボット1
7aは、受け取ったカセットから基板Wを一枚ずつ取り
出してベルトコンベア16bに設けた基板ホルダ16a
に渡すことができ、逆に基板ホルダ16aから基板Wを
受け取ってカセットに収納することができる。
【0021】以下、図1の基板処理装置の動作について
説明する。インターフェイス装置17に搬入したカセッ
トからは、基板移載ロボット17aによって未処理の基
板Wが被処理面(膜形成面)を上側にした状態で取り出
され、搬送装置16に渡される。搬送装置16は、各処
理装置11〜15の各搬出入口11a〜15aの正面位
置に基板Wを移動させる。各処理装置11〜15は、基
板Wを装置内部に取り込んで必要な成膜処理等を行う。
必要な処理が終了した基板Wは、被処理面(膜形成面)
を上側にした状態で搬送装置16を経てインターフェイ
ス装置17のカセットに収納される。この基板処理装置
では、予め定められたタイミングで搬送装置16と任意
の処理装置11〜15との間で基板Wの受け渡しが可能
になることから、各処理装置11〜15による処理を適
当な順序で組み合わせて、基板Wに所望の処理を施すこ
とがきる。
【0022】図2及び図3は、図1の第1イオンプレー
ティング装置11の構造を説明するものであり、図2は
その斜視図であり、図3はその側方断面図である。
【0023】第1イオンプレーティング装置11は、真
空気密を保ち得る密閉構造の成膜室41で構成される。
つまり、第1イオンプレーティング装置11は、ゲート
弁41bを有する開口41aを介して開閉可能に搬送装
置16と連通している。
【0024】成膜室41内部の下方には、蒸発物質を収
容する凹部を有する蒸発物質源でありかつ陽極であるハ
ース42aと、このハース42aを中心としてその周囲
に環状に配置される環状補助陽極42bとからなる陽極
部材42のほか、磁場制御部材として環状補助陽極42
bの直下に配置される環状永久磁石42cが配置されて
いる。
【0025】成膜室41の後壁の下部には、成膜室41
の内部を臨むようにプラズマ源であるプラズマガン43
が固定されている。このプラズマガン43は、特開平8
−232060号公報等に開示されている圧力勾配型の
プラズマガンであり、モリブデン製の外筒とキャリアガ
スを導入するタンタル製の内パイプとからなる2重円筒
の一端を円盤状の陰極で固定し他端にLaB6製の円盤
を配置することによって形成したガン本体43aと、ガ
ン本体43aから出射するプラズマビームを収束させる
環状の磁石コイル部43bと、磁石コイル部43bを成
膜室41に連結する筒状部43cとを備える。また、プ
ラズマガン43は、筒状部43cの周囲にプラズマビー
ムを成膜室41内に導くための環状のステアリングコイ
ル43dを有している(図3参照)。
【0026】図3に示すように、成膜室41の上部であ
ってプラズマガン43上方位置には、成膜室41中を適
当な真空度に維持する排気系45が設けられている。こ
の排気系45は、排気室45aと、排気遮断弁45b
と、高真空用排気ポンプ45cとから構成される。
【0027】図2に示すように、成膜室41の側壁であ
ってプラズマガン43と排気系45との中間の高さ位置
には、成膜室41中で基板Wを保持するチャック60を
必要なタイミングで動作させるチャック駆動機構70が
設けられている。チャック60及びチャック駆動機構7
0は、基板Wを受け取ってその場で反転させる反転機構
としての役割を有する。チャック駆動機構70は、チャ
ック60を基板Wを保持する保持状態と基板Wの保持を
解除する解除状態との間で開閉動作させることができる
とともに、基板Wを保持した保持状態のチャック60を
成膜室41中のその場で裏返して反転させることができ
るようになっている。
【0028】チャック60は、互いに近接したり離間す
る一対の円弧状のチャックハンド60a、60bからな
り、各チャックハンド60a、60bは、基板Wの縁を
支えるための横向きの溝が形成された保持部材61をそ
れぞれ2ずつ有している。つまり、チャック駆動機構7
0は、両チャックハンド60a、60bの間隔を調節す
ることによってチャック60に基板Wの保持させたり基
板Wの保持を解除させることができるようになってい
る。
【0029】成膜室41の後壁であって開口41aに対
向する位置には、基板Wを支持するハンド20をハース
42a上方の第2の受渡位置から後退させるための空間
を形成する待機部41fが設けられており、待機部41
fの背面には、ハンド20をy軸方向に進退させるとと
もにz軸方向に昇降させるハンド駆動機構22を設けて
いる。ハンド20及びハンド駆動機構22は、搬出入機
構として、基板Wを成膜室41内外に搬送する役割を有
する。ハンド駆動機構22は、ハンド20を先端に支持
するアーム21を収納して待機部41fひいては成膜室
41を密閉する2段のベローズ23と、ベローズ23を
支持して昇降する支持台24と、ベローズ23の端部を
支持して水平移動する水平移動板25と、支持台24を
垂直方向に上下駆動するz駆動装置26と、水平移動板
25を水平方向に往復駆動するy駆動装置27とを備え
る。
【0030】ベローズ23は、支持台24に固定された
支持部23aを境として、前部23bと後部23cとに
分かれており、前部23bは、支持台24の昇降移動を
屈曲する変形によって吸収し、後部23cは、水平移動
板25の水平移動を伸縮によって吸収する。
【0031】支持台24は、プラズマガン43を収容す
るケースの後方壁部に設けたスライドガイド24aによ
って支持されて滑らかな昇降が可能となっている。ま
た、水平移動板25は、支持台24上面に設けたスライ
ドガイド25aによって支持されて滑らかな水平移動が
可能となっている。
【0032】z駆動装置26は、支持台24に固定され
たナット26aと、このナット26aと螺合するボルト
26bと、ボルト26bを垂直なz軸の回りに回転可能
に支持するボルト支持部26cと、ボルト26bの下端
に設けたプーリー26dと、このプーリー26dとベル
トを介して連結される別のプーリー26eと、プーリー
26eに連結されるモータ26fとからなる。このz駆
動装置26では、モータ26fを適宜回転させることに
より、支持台24を適宜上下に微動させることができ、
結果的にアーム21ひいてはその先端のハンド20を所
望量だけ昇降させることができる。
【0033】y駆動装置27は、支持台24側に固定さ
れたナット27aと、このナット27aと螺合するボル
ト27bと、ボルト27bを水平なy軸の回りに回転可
能に支持して水平移動板25とともに移動するボルト支
持部27cと、ボルト27bの端部に設けたプーリー2
7dと、このプーリー27dとベルトを介して連結され
る別のプーリー27eと、プーリー27eに連結される
モータ27fとからなる。このy駆動装置27では、モ
ータ27fを適宜回転させることにより、水平移動板2
5を適宜y軸方向に進退させることができ、結果的にア
ーム21ひいてはその先端のハンド20を所望量だけ水
平方向に移動させることができる。
【0034】成膜室41内部の上方には、成膜中におけ
る基板Wの温度を調節する温度調節部材65が配置され
ている。この温度調節部材65は、温調板駆動機構80
によって上下に駆動され、基板Wの上面(裏面)に接し
て基板Wの温度を調節する下方の動作位置と、チャック
60及びチャック駆動機構70による基板Wの反転を許
容する上方の待避位置との間で進退可能である。
【0035】この温調板駆動機構80は、シリンダ機構
81から下方に延びるロッド81aの先端に連結部材8
2を介して接続された連結棒83を上下に駆動すること
により、温度調節部材65を上下に移動させることがで
きる。温度調節部材65のストロークは、基板Wの半径
よりも十分大きくなっており、温度調節部材65が最上
端の待避位置にあるときは、成膜面を上にして基板Wを
保持する両チャックハンド60a、60bの水平軸回り
の回転が可能になり、基板Wを反転させて成膜面を下向
きとすることができる。一方、温度調節部材65が最下
端の動作位置にあるときは、成膜面を下向きとした基板
Wの上面に温度調節部材65の下面が一様に接して基板
Wの温度調節が可能になる。
【0036】なお、本実施形態では、温度調節部材65
のみを上方に移動させることによって、チャック60と
これに保持された基板Wとを反転させることとしている
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
温調板駆動機構80を省略して温度調節部材65を固定
したままとし、チャック駆動機構70にチャック60を
上下に往復移動させる機能を持たせることもできる。こ
の場合、チャック駆動機構70によってチャック60を
下方に移動させることにより温調板駆動機構80とチャ
ック60とを離間させ、チャック60が回転するための
空間を確保する。さらに、温度調節部材65とチャック
60の双方を上下に往復移動させることもできる。この
場合、チャック駆動機構70及び温調板駆動機構80を
ともに動作させることによって温度調節部材65とチャ
ック60とを離間させ、チャック60が回転するための
空間を確保する。
【0037】以下、図2及び図3に示すイオンプレーテ
ィング装置の動作について説明する。第1イオンプレー
ティング装置11で処理すべき基板Wは、搬送装置16
によって搬出入口11aの正面まで移動させられる。な
お、基板Wは、被処理面すなわち成膜面を上向きにして
ここまで搬送されてくる。ハンド20は、ハンド駆動機
構22に駆動されて、基板Wの直下の第1の受渡位置A
に水平移動し、僅かに上昇してベルトコンベア16b上
の基板ホルダ16aから基板Wを受け取る。次に、ハン
ド20は、ハンド駆動機構22に駆動されて後退して基
板Wを第1イオンプレーティング装置11中に搬入し、
この基板Wを水平状態のチャック60の直下の第2の受
渡位置Bに配置する。この状態で、成膜室41の開口4
1aを閉じて成膜室41内の減圧を開始する。次に、両
チャックハンド60a、60bが離間して解除状態とな
ると、ハンド20は、ハンド駆動機構22に駆動されて
基板Wとともに上昇し、基板Wが両チャックハンド60
a、60bの間になるようにそれらの高さまで基板Wを
上昇させる。この状態で、両チャックハンド60a、6
0bが互いに近接して保持状態に変化すると、両チャッ
クハンド60a、60bによって基板Wの縁が支持され
る。その後、ハンド20は、一旦わずかに降下し、待機
部41fまで後退して待機位置Cに配置される。
【0038】次に、温度調節部材65が最上端の待避位
置まで移動しているか否かを確認し、温度調節部材65
が待避位置にないときは温調板駆動機構80を駆動して
温度調節部材65を最上端の待避位置まで移動させ、成
膜面を上にして両チャックハンド60a、60bに保持
された状態の基板Wを水平軸回りに回転させる。これに
より、基板Wは反転し、成膜面が下向きとなる。
【0039】次に、温度調節部材65が最下端の動作位
置に移動し、成膜面を下向きとして配置された基板Wの
上面(裏面)に温度調節部材65の下面が一様に接して
基板Wの温度が調節される。
【0040】イオンプレーティングによる成膜は、この
ように成膜面を下向きとし所望の温度に調節された状態
の基板Wに対して行われる。具体的な成膜について説明
すると、ハース42aの凹部には、Cu等の蒸発物質金
属が加熱され溶融状態で溜まっている。この状態で、プ
ラズマガン43からのプラズマビームを環状補助陽極4
2bに入射させている待機状態からハース42aに入射
させる成膜状態にスイッチする。これにより、基板Wの
下面すなわち被処理面に金属被膜が形成され成長する。
基板Wの被処理面に形成された膜が所定の膜厚になった
段階で、プラズマビームを環状補助陽極42bに入射さ
せる待機状態にスイッチする。以上により、基板Wの被
処理面への薄膜形成処理は終了する。なお、本実施形態
のプラズマガン43を用いることにより、強力なプラズ
マビームを連続的に安定して供給することができ、基板
W上に高品質の膜が迅速に形成されることになる。ま
た、環状永久磁石42cによってハース42aの上方に
カスプ磁場を形成しハース42aに入射するプラズマビ
ームを修正するので、基板W上により均一な厚さの膜が
形成されることになる。
【0041】次に、温調板駆動機構80は、温度調節部
材65を最上端の待避位置に移動させる。チャック駆動
機構70は、チャック60を回転させて基板Wを反転さ
せ成膜面を上側にする。この状態で、ハンド20は、待
機位置Cから、基板Wを支持しているチャック60の直
下の第2受渡位置Bに移動する。次に、ハンド20は、
基板Wの裏面にほとんど接するまで上昇する。この状態
で、両チャックハンド60a、60bが離間して解除状
態となると、両チャックハンド60a、60bからハン
ド20に基板が渡される。ハンド20は、成膜後の被処
理面を上側にした基板Wを第1イオンプレーティング装
置11外に搬出して、ベルトコンベア16b上の基板ホ
ルダ16aに基板Wを渡す。
【0042】図4は、チャック60を開閉動作させると
ともにその場で水平軸HXの回りに回転させるチャック
駆動機構70の構造の一例を示す図である。
【0043】チャック駆動機構70のケース71中に
は、両チャックハンド60a、60bから延びる支持ロ
ッド62の水平方向DEの移動を支持部材72を介して
案内するスライドガイド73が配置されている。なお、
支持ロッド62は、支持部材72とベローズ74とによ
って成膜室41内部に密封されている。支持部材72の
外側から後方に延びる駆動ロッド75の先端には、ロー
ラ76が設けてあり、シリンダ機構77から延びるロッ
ド77aの先端に設けた楔状の部材78によって駆動ロ
ッド75間の水平方向DEの間隔が微調整可能になって
いる。シリンダ機構77を駆動してロッド77aを突出
させることにより、駆動ロッド75が離間して両チャッ
クハンド60a、60bも離間し、チャック60は解除
状態となる。一方、シリンダ機構77を駆動してロッド
77aを収納することにより、両駆動ロッド75が近接
して両チャックハンド60a、60bも近接し、チャッ
ク60は保持状態となる。
【0044】成膜室41は、ケース71を取り付けた円
板部41cとその周囲との間に環状のシール部材41d
を有している。このシール部材41dは、ケース71と
ともに円板部41cが水平軸HXの回りに回転するのを
許容するとともに、ケース71が回転した場合にも成膜
室41中を気密に保つ。ケース71全体は、制御下で回
転駆動機構91と伝達機構92とによって駆動されて水
平軸HXの回りに適宜回転する。この結果、チャック6
0が全体として回転し、両チャックハンド60a、60
bに保持された基板Wも上下反転することになる。つま
り、基板Wは、成膜室41中でチャック60に保持され
て必要に応じて被処理面が上になったり下になったりす
る。
【0045】図5は、温度調節部材65を昇降させる温
調板駆動機構80の構造の一例を示す図である。温度調
節部材65の上面中央からは、絶縁物を介して連結棒8
3が延びている。この連結棒83は、上壁に設けた穴を
介して成膜室41の外に延びており、その端部には、連
結部材82が取り付けられている。この連結部材82の
反対側には、シリンダ機構81のロッド81aが連結さ
れている。連結部材82は、リニアガイド84に案内さ
れて上下に滑らかに移動する。なお、シリンダ機構81
とリニアガイド84とは、成膜室41の上壁外部に固定
された取付金具85に取り付けられている。連結部材8
2と成膜室41との間には、連結棒83を密封するよう
にベローズ86が取付けられており、成膜室41内を気
密に保っている。つまり、連結棒83が上下に移動して
成膜室41中に突起したり後退した場合にも、ベローズ
86が伸縮し、成膜室41中の真空状態が維持される。
【0046】温度調節部材65の内部には、加熱用のヒ
ータ線、冷却媒体の配管及び基板へのバイアス電圧印加
用の配線が収容されておりケーブル88を介して温度調
節部材65の外部に引出されている。このケーブル88
は、上壁に設けた穴を介して成膜室41の外に延びてお
り、その先には、電源装置や冷却媒体供給装置が接続さ
れている。なお、ケーブル88を包むようにして成膜室
41と温度調節部材65との間にはベローズ89が取付
けられており、成膜室41内を気密に保っている。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の成膜装置によれば、デポアップ型の成膜装置におい
て、膜形成面を上側にして搬送されてきた基板を成膜室
に搬入するとともに、この基板を成膜室中で反転させて
膜形成面を下側にするハンドリング手段を備えるので、
かかるデポアップ型の成膜装置が基板の被処理面を上側
にして特定の処理を行う処理部とともに基板処理装置に
組み込まれた場合であっても、基板処理装置に配置する
搬送装置に基板を反転させる機構を設けたり、別に基板
反転用の処理部を設ける必要がなくなる。よって、基板
処理装置を構成する他の処理部との間での基板を受け渡
す作業を円滑に実行することができ、フットプリントの
増大も最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のイオンプレーティング装置を組み込
んだ基板処理装置の全体構造を示す平面図である。
【図2】図1の基板処理装置を構成するイオンプレーテ
ィング装置を説明する斜視図である。
【図3】図2に示すイオンプレーティング装置を説明す
る側方部分断面図である。
【図4】チャックを開閉動作させその場で回転させるチ
ャック駆動機構の構造の一例を示す図である。
【図5】温度調節部材を昇降させる温調板駆動機構の構
造の一例を示す図である。
【符号の説明】
11,12 イオンプレーティング装置 11a〜15a 搬出入口 16 搬送装置 17 インターフェイス装置 20 ハンド 22 ハンド駆動機構 23 ベローズ 24 支持台 25 水平移動板 26 z駆動装置 27 y駆動装置 41 成膜室 42 陽極部材 43 プラズマガン 45 排気系 60 チャック 60a,60b 両チャックハンド 65 温度調節部材 70 チャック駆動機構 80 温調板駆動機構 81 シリンダ機構 91 回転駆動機構 92 伝達機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/205 H01L 21/205 Fターム(参考) 4K029 AA24 CA03 DA08 DD00 DD05 EA06 KA01 KA02 5F031 CA02 FA01 FA07 FA12 FA14 FA21 GA06 GA47 GA51 MA28 MA31 NA08 5F045 AA08 BB02 BB08 DP23 DQ08 DQ15 EB02 EH04 EH08 EH16 EK23 EM10 EN04 HA25 5F103 AA02 BB09 BB38 BB41 BB49 RR05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デポアップ型の成膜装置において、 膜形成面を上側にして搬送されてきた基板を成膜室に搬
    入するとともに、当該基板を前記成膜室中で反転させて
    前記膜形成面を下側にするハンドリング手段を備えるこ
    とを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記成膜室は、内部空間の下部に蒸発物
    質を発生する蒸発物質源を備え、前記ハンドリング手段
    は、前記成膜室外の第1の受渡位置と、前記成膜室中で
    あって前記蒸発物質源の上方の第2の受渡位置との間で
    前記基板を移動させる搬出入機構と、前記搬出入機構に
    よって前記第2の受渡位置に搬送されてきた前記基板を
    受け取ってその場で反転させる反転機構とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記成膜室は、前記反転機構によって反
    転された前記基板の上面に接して当該基板の温度を調節
    する温度調節部材をさらに備え、当該温度調節部材の動
    作位置と、前記反転機構による前記基板の反転を許容す
    る待避位置との間で、前記反転機構及び前記温度調節部
    材の少なくとも一方を進退可能とすることを特徴とする
    請求項2記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記成膜室中にプラズマビームを供給す
    るプラズマ源と、前記蒸発物質源として前記蒸発物質を
    収容可能であるとともに前記プラズマビームを導くハー
    スと、前記材料収容部の上方の近接した領域の磁界を制
    御する磁場制御部材とをさらに備えることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場制御部材は、前記ハースの周囲
    に環状に配置された磁石、或いは磁石及びコイルであ
    り、前記プラズマ源は、圧力勾配型のプラズマガンであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の成
    膜装置。
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