JP3683460B2 - 基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、基板上に配線用の成膜等の処理を行う成膜処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス等にCu配線を形成するための方法として、まず半導体ウェハ上に絶縁膜パターンを形成した基板を準備し、この基板上にスパッタ成膜法やCVD法を利用してTaNの薄いバリア膜を形成し、さらに真空を破らずにバリア膜上に薄いCuシード層を形成し、このCuシード層を陰極として電気メッキ法で絶縁膜パターンの溝や穴を埋め込む方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして形成したCu配線の性能は、Cuシード層の膜質によって決定される。例えば、スパッタリングによって形成されたCuシード層は側壁のステップカバレージが低いため、またCVDによって形成されたCuシード層は不純物が多いため、ボイドの発生や密着性に関して充分とは言えない。このような傾向は、幅の狭い溝や微小径の穴で顕著となり、デバイスのシュリンクに伴う配線の微細化を妨げている。
【0004】
そこで、本発明は、ボイド等が形成されにくく、密着性が良い配線膜を形成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の基板処理方法を実施するための基板処理装置は、基板上にドライプロセスで配線用のバリア層を形成する第1成膜ユニットと、プラズマビームを供給するプラズマ源と、配線用のシード層の膜材料を収容可能な材料蒸発源を有するとともにプラズマビームを導くハースと、ハースに対向して基板を保持する保持手段とを有し、第1成膜ユニットで形成したバリア層上に配線用のシード層を形成する第2成膜ユニットとを備える。
【0006】
この場合、配線用のシード層を上記構成のイオンプレーティング型の第2成膜ユニットによって形成するので、加熱された材料蒸発源から出射する材料蒸気をプラズマビームでイオン化しつつ良好な電気的、機械的特性を有するシード層を得ることができる。すなわち、セルフバイアス電圧による基板表面のクリーニング効果によって、高い配向性と高い付着力を有するシード層を簡易に形成することができる。また、プラズマビームが主にハースに入射し基板が高密度のプラズマにさらされることがなく、しかも材料蒸発源から出射してプラズマ中で励起されるCuイオンやArイオンが比較的低いエネルギーを有するので、基板表面のバリア層にプラズマダメージ等の欠陥が形成されにくい。さらに、比較的低圧で不純物の少ない清浄な環境でシード層を形成できる。つまり、上記基板処理装置によって得たシード層は、基板上であってバリア層の下地の絶縁膜パターンに形成されている溝や穴を一様に被覆するのみならず、高い導電性・密着性を有し、しかも不純物による汚染が少ない。
【0007】
このようなシード層は、その後に下地の絶縁膜パターンに形成されている溝や穴を埋めるために配線本体層を形成する工程で、電解メッキの陰極として利用される。この際、このシード層が良好な導電性・密着性を有するとともにバリア層上に均一に形成された電極として作用するので、ボイド等が形成されることなく、高い付着力を有する配線本体層を形成できる。
【0008】
上記基板処理装置の好ましい態様では、第1成膜ユニットが、スパッタリング成膜法によってバリア層を形成する。この場合、ドライプロセスによって付着力が良好なバリア層を形成することができる。
【0009】
上記基板処理装置の好ましい態様では、第1成膜ユニットが、CVD法によってバリア層を形成する。この場合、ドライプロセスによってコンフォーマルなバリア層を形成することができる。
【0010】
上記基板処理装置の好ましい態様では、第1成膜ユニットが、イオンプレーティング法によってバリア層を形成する。この場合、前段として特別のクリーニング工程を設けることなく、ドライプロセスによって比較的良好な膜質のバリア層を形成することができる。
【0011】
上記基板処理装置の好ましい態様では、第1及び第2成膜ユニットにおける成膜は、第1及び第2成膜室でそれぞれ行われ、複数の基板を収納するカートリッジを収容する予備室と、第1成膜室、第2成膜室、及び予備室に連通可能である搬送室を有するとともに第1成膜室、第2成膜室、及び予備室のいずれか1つの室中に収容された基板を他の室中に移送する搬送装置とをさらに備える。
【0012】
この場合、クラスター型の基板処理装置として、バリア層の形成、シード層の形成を連続して効率的に行うことができ、汚染物質の混入を最小限に抑えることができる。
【0013】
上記基板処理装置の好ましい態様では、第2成膜ユニットが、磁石及びコイルの少なくとも一方をハースの周囲に環状に配置してなるとともにハースの近接した上方の磁界を制御する磁場制御部材をさらに備え、プラズマ源が、DCアーク放電を利用した圧力勾配型のプラズマガンであることを特徴とする。
【0014】
この場合、磁場制御部材によってハースに入射するプラズマビームをカスプ状磁場で修正してより均一な厚みのシード層を形成することができる。
【0015】
上記基板処理装置の好ましい態様では、バリア層を形成する前の基板の表面をクリーニングするクリーニングユニットをさらに備える。
【0016】
スパッタリング成膜法やCVD法によってバリア層を形成する場合、上記のようなセルフサーフェスクリーニング効果が期待できないので、予め基板の表面をクリーニングすることによって不純物の混入が少なく付着性が良好なバリア層を得ることができる。なお、クリーニングユニットでは、基板をヒータや赤外線ランプで加熱したり、基板表面をスパッタリングすることによって、基板表面の浄化を達成する。
【0017】
上記基板処理装置の好ましい態様では、クリーニングユニットでクリーニングを終了した基板を気密を保って第1成膜ユニットに搬送する搬送装置をさらに備える。
【0018】
この場合、搬送装置を利用してクリーニング後の基板を第1成膜ユニットに迅速に汚染を回避しつつ搬送することができ、バリア層の特性を良好に保つことができる。
【0019】
また、本発明の基板処理方法は、基板上にドライプロセスで配線用のバリア層を形成する第1の成膜工程と、陽極として配置された材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給することによって材料蒸発源に収容された配線用のシード層の膜材料を蒸発させて基板表面のバリア層上にシード層を付着させる第2の成膜工程とを備える。
【0020】
この場合、配線用のシード層をプラズマビームを利用したイオンプレーティング型の第2の成膜工程によって形成するので、加熱された材料蒸発源から出射する材料蒸気をプラズマビームで活性化しつつ良好な電気的、機械的特性を有するシード層を形成することができる。イオンプレーティング型の成膜工程では、例えばDCアーク放電を利用した圧力勾配型のプラズマガンを用いることより、良好なシード膜を得ることができる。
【0021】
上記基板処理方法の好ましい態様では、第1の成膜工程でスパッタリング成膜法及びCVD法のいずれか一方によってバリア層を形成し、バリア層を形成する前の基板の表面をクリーニングする前処理工程をさらに備える。
【0022】
この場合、スパッタリング成膜法やCVD法によってバリア層を形成する前に基板の表面を予めクリーニングすることによって、不純物の混入が少なく付着性が良好なバリア層を得ることができる。
【0023】
上記基板処理方法の好ましい態様では、第1の成膜工程で、イオンプレーティング法によってバリア層を形成する。
【0024】
この場合、前段として特別のクリーニング工程を設けることなく、ドライプロセスによって比較的良好な特性のバリア層を形成することができる。イオンプレーティング法としては、例えばDCアーク放電を利用した圧力勾配型のプラズマガンを用いることより、良好なバリア膜を得ることができる。
【0025】
上記基板処理方法の好ましい態様では、第2の成膜工程で、基板に所定のタイミングで所定のバイアス電圧を積極的に印加する。
【0026】
この場合、基板に形成された溝や穴の側壁にもステップカバレージの良好なシード層を形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置及び方法について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】
図1は、第1実施形態の基板処理装置の全体構造を示す平面図である。この基板処理装置は、半導体ウェハ等の基板に一連の処理工程を一括して行うクラスタツールタイプの半導体処理装置であり、基板Wに所定の処理を施す複数の処理ユニットとして、搬送装置10を中心に、基板Wの表面クリーニングをそれぞれ行う一対のクリーニングユニット11と、基板Wにスパッタリング成膜法を利用してバリア層の成膜を行う第1成膜ユニットであるスパッタ成膜ユニット12と、基板Wにイオンプレーティング法を利用してシード層の成膜を行う第2成膜ユニットであるイオンプレーティングユニット13と、2つの搬出入室15、16とを備える。
【0029】
搬送装置10を構成する搬送室の中央には、多関節型の搬送手段である搬送用真空ロボット26が配置されている。この搬送用真空ロボット26は、伸縮可能であるとともに紙面に垂直な鉛直軸の回りに回転可能であるアーム26aと、アーム26aの先端に固定されて基板Wを支持するハンド26bとを備える。基板Wを支持するハンド26bは、アーム26aに送られて、処理ユニット11〜13や搬出入室15、16の内部に基板Wを進退させることができる。
【0030】
クリーニングユニット11は、基板Wに前処理としてクリーニングを施すためのものであり、図示を省略するが、基板Wを支持して加熱する加熱プレート、基板Wを加熱プレートとともに収容するチャンバ、基板Wの周囲を真空に吸引する真空ポンプ等を備える。このクリーニングユニット11は、熱処理するものに限定されない。例えば基板Wの表面をアルゴン等のイオン粒子でスパッタリングするクリーニング装置とすることもできる。さらに、赤外線ランプを利用したランプアニールによって、基板Wの表面の吸着物を脱離させるクリーニング装置とすることもできる。
【0031】
スパッタ成膜ユニット12は、後に詳細に説明するが、膜材料からなるターゲット電極をスパッタすることによってこのターゲット電極から出射する膜材料を基板W上に付着させて成膜を行うものである。
【0032】
イオンプレーティングユニット13は、後に詳細に説明するが、材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給することによって材料蒸発源の膜材料を蒸発させ、蒸発した材料をプラズマビーム中でイオン化しつつ基板W上に付着させて成膜を行うものである。
【0033】
搬出入室15、16は、基板処理装置の外部との間で基板Wをやりとりするためのもので、それぞれが複数の基板Wを収納するカートリッジCAを載置可能なカートリッジステージと、このカートリッジステージを収容する予備室と、カートリッジステージを昇降移動させるステージ駆動装置とを備える。
【0034】
なお、搬送装置10と各処理ユニット11〜13とは、真空気密を維持可能なゲート弁24を介して開閉可能に接続されており、搬送装置10と各搬出入室15、16も、真空気密を維持可能なゲート弁25を介して搬送装置10と開閉可能に接続されている。これにより、各処理ユニット11〜13や各搬出入室15、16との間で真空を破ることなく基板Wの受け渡しが可能になっている。
【0035】
以下、図2を参照しつつ、図1に示す基板処理装置の動作の概要について説明する。予め半導体ウェハS上にSiO2からなる所望の絶縁膜パターンIPを形成した複数の基板Wを準備する(図2(a)参照)。この絶縁膜パターンIPは、例えばサブミクロン幅の溝TRを有する。次に、これらの基板WをカートリッジCAに収納する。このカートリッジCAは、一旦搬出入室15、16のいずれか一方に搬入され、別に用意した空のカートリッジCAも、搬出入室15、16の他方に搬入される。次いで、両搬出入室15、16内部を減圧する。その後、搬送装置10に設けた搬送用真空ロボット26によって、搬出入室15、16中に配置したカートリッジCA中の基板Wを一枚一枚搬送装置10内部に取り込み、続いて各処理ユニット11〜13の内部に順次搬送する。これらの処理ユニット11〜13では、必要なクリーニングや成膜が所望の手順で進行する。
【0036】
処理ユニット11〜13での具体的な処理手順について説明すると、まず、いずれかの搬出入室15、16に収容されたカートリッジCAからクリーニングユニット11に基板Wを搬出し、ここで基板Wを加熱して基板W表面に吸着した汚染物質を脱離する。なお、スループットが優先される場合、2つのクリーニングユニット11で並列処理を行って次の処理ユニット12、13における処理時間との整合をとることもできる。
【0037】
次に、スパッタ成膜ユニット12に基板Wを移送し、窒素雰囲気下で膜材料Taからなるターゲット電極をスパッタすることによって基板W上にTaNのバリア膜BFを薄く形成する(図2(b)参照)。バリア膜BFの厚さは、溝TRの上部で250Å程度であり、溝TRの側壁では50Å程度であり、溝TRの底部では100Å程度である。
【0038】
次に、イオンプレーティングユニット13に基板Wを移送し、プラズマビームを利用して膜材料Cuを蒸発させるとともにこのCu蒸気をイオン化させて基板W上であってバリア膜BF上にCuのシード膜SFを薄く形成する(図2(c)参照)。シード膜SFの厚さは、無バイアス下では溝TRの上部で2000Å程度であり、溝TRの側壁では300〜500Å程度であり、溝TRの底部では2000Å程度である。つまり、このようにして得たシード膜SFは溝TRの側壁で十分な厚さを有し、さらに溝TRの底部を厚くしたボトムアップ成膜となっている。よって、溝TRにメッキ用の電極として良好な特性を有するシード膜SFを形成することができる。なお、バイアス印加によって溝TR上部のみ薄くすることも可能であり、この場合、サイドカバレージが良くメッキ用の電極としてさらに良好な特性を有するシード膜SFを形成することができる。
【0039】
処理ユニット11〜13での必要な処理が終了した基板Wは、搬送装置10を経て一旦搬出入室15、16に搬入され、空のカートリッジCAに順次収納される。搬出入室15、16中の処理済みの基板Wを収容したカートリッジCAは、適当なタイミングで基板処理装置外に搬出される。
【0040】
次に、図1に示す基板処理装置で形成したシード膜SF上に、このシード膜SFを低抵抗電極として湿式の銅メッキを施して、シード膜SF上に厚いCuメッキ膜PFを形成する(図2(d)参照)。これにより、絶縁膜パターンIPの溝TRが小さい幅から大きい幅までのワイドレンジにわたって、ボイドフリー、かつ、密着性よく埋め込まれる。
【0041】
次に、基板Wの上層のCuメッキ膜PF、並びにバリア膜BF及びシード膜SFをCMP(chemico-mechanical polishing)によって除去し、Cu配線形成を完了する(図2(e)参照)。
【0042】
図3は、図1に示すスパッタ成膜ユニット12の具体的構造を説明する図である。
【0043】
このスパッタ成膜ユニット12は、真空気密を保ち得る密閉構造の成膜室31で構成される。この成膜室31の上部には、第1供給ポート31aが設けられている。この第1供給ポート31aには、スパッタ用のArガスが所望の供給量で供給され、成膜室31中をスパッタに必要なArガスを導入する。第1供給ポート31aの下方には、バリア膜BFの構成材料となるガスN2ガスを成膜室31中に所望量だけ供給する第2供給ポート31bが設けられている。さらに、成膜室31の下部には、成膜室31内の不要ガス等を廃棄して内部の真空度を維持するため、排気ポート31cが形成されている。
【0044】
成膜室31内部の上方には、バリア膜BFの膜材料であるTaからなる平板状のターゲット電極32が配置されている。このターゲット電極32への電圧の印加は、直流電源装置39aによって制御されている。
【0045】
成膜室31内部の下方には、ターゲット電極32に対向して基板Wを支持するためのホルダ33が配置されている。このホルダ33は、ヒータ33aを内蔵し、必要なタイミングで基板Wを加熱して所望の温度に設定することができる。また、このホルダ33には、成膜室31内外に基板Wを搬出入する際にホルダ33上で基板Wを昇降させるためのピン等からなる昇降機構33bも内蔵されている。なお、ヒータ33aや昇降機構33bの動作は、駆動装置37によって制御されている。また、ホルダ33上の基板Wには、ホルダ33(必要な場合には基板Wの表面に接触する電極)を介して適当な電位が供給される。基板Wに供給する電位は、電源装置36によって制御されている。なお、基板Wすなわちホルダ33は、成膜室31と電気的に絶縁されている。
【0046】
成膜室31上部であってその内周には、高周波電力が供給される磁場形成用のRFコイル34が配置されている。このRFコイル34からの磁場は、成膜室31内のプラズマ密度の向上を図っている。RFコイル34への給電は、RF電源装置39bによって制御されている。
【0047】
図3の装置によるバリア膜の形成は、成膜面を上向きとし所望のバイアス電位に調節された状態の基板Wに対して行われる。具体的な成膜について説明すると、まず成膜室31に搬入口31hを介して表面クリーニング後の基板Wを搬入し、ホルダ33上に載置する。次に、第1及び第2供給ポート31a、31bからArガスとN2ガスとをそれぞれ適量供給しつつ、ターゲット電極32に負のDC電圧(マイナス)を印加する。これにより、成膜室31内のArイオンが適当な速度に加速されてターゲット電極32をたたくので、ターゲット電極32からはTaのスパッタ粒子が飛び出す。これと同時に、コイル34に高周波電流を供給してターゲット電極32の下方に高周波で変動する電磁場を形成する。これにより、イオン化が促進され、高密度プラズマPが形成される。高密度プラズマPを経たTaやNのイオンは、基板Wに印加するバイアス電圧によって指向性が高められ、ホルダ33上の基板Wに入射する。この結果、基板W上には、TaNバリア膜が形成される。
【0048】
図4は、図1に示すイオンプレーティングユニット13の具体的構造を説明する図である。なお、このイオンプレーティングユニット13では、スパッタ成膜ユニット12の場合と異なり、成膜面を下向きとした状態の基板Wに対して成膜が行われる。
【0049】
イオンプレーティングユニット13は、基板Wの受け渡し及び反転用に設けた上部の基板受渡室40と、実際に成膜を行うための成膜室41とを備える。基板受渡室40と成膜室41は、両者を一体として真空気密を保ち得る構造となっている。つまり、この気密容器中において、上側が基板Wを受け取って反転するための受渡空間S1となっており、下側が基板Wの表面に成膜を行う処理空間S2となっている。
【0050】
基板受渡室40には、真空の受渡空間S1中に基板Wを収容したままでその反転を行うための基板取扱装置51が設けられている。基板取扱装置51は、端部で水平軸の回りに枢支されて片面に支持した基板Wとともに回転する支持部材53を備える。この支持部材53は、制御装置56によって制御された駆動装置54によって適当なタイミングで回転駆動され、図1の搬送用真空ロボット26によって搬送されてきた基板Wを受渡空間S1側で受け取る受渡位置と、この基板Wを処理空間S2に対向させる処理位置との間で回動する。このように、支持部材53が受渡位置から処理位置に移動すると、支持部材53が裏返って受渡空間S1と処理空間S2とを連通している開口APが塞がれる。なお、支持部材53は、成膜に際して処理空間S2に対向したときには、この下面に支持した基板Wの温度や表面の電位を調節できるようになっている。
【0051】
成膜室41の処理空間S2の下方には、蒸発物質を収容する凹部を有する蒸発物質源でありかつ陽極であるハース61aと、このハース61aを中心としてその周囲に環状に配置される環状補助陽極61bとからなる陽極部材61のほか、磁場制御部材として環状補助陽極61bの直下に配置される環状磁石62が配置されている。この環状磁石62は、永久磁石と電磁石とからなり、ハース61a上部や周辺の磁界を制御してハース61aに導かれるプラズマビームの均一性を保つ。なお、陽極部材61や環状磁石62の動作は、電源装置67によって制御されている。
【0052】
成膜室41の下部側壁の一側面には、処理空間S2を臨むようにプラズマ源であるプラズマガン63が設けられている。このプラズマガン63は、特開平8−232060号公報等に開示されているDCアーク放電を利用した圧力勾配型のプラズマガンであり、モリブデン製の外筒とAr等のキャリアガスを導入するタンタル製の内パイプとからなる2重円筒の一端を円盤状の陰極で固定し他端にLaB6製の円盤を配置することによって形成したガン本体63aと、ガン本体63aから出射するプラズマビームを引き出す電極としての役割とともにプラズマビームを収束させる役割を有する環状の電磁極部63bと、電磁極部63bを成膜室41に連結する筒状部63cとを備える。また、プラズマガン63は、筒状部63cの周囲にプラズマビームを成膜室41内に導くための環状のステアリングコイル63dを有している。なお、プラズマガン63の動作は、ガン駆動装置68によって制御されている。
【0053】
プラズマガン63の左側及び上方には、成膜室41の処理空間S2、さらに基板受渡室40の受渡空間S1を適当な真空度に維持する排気系65が設けられている。この排気系65は、成膜室41との間にゲート弁(不図示)を有する排気室65aと、高真空排気用のクライオポンプ65b及びモレキュラターボポンプ65cとを備える。
【0054】
図4の装置によるCuシード成膜について具体的に説明すると、搬送用真空ロボット26によって被処理面を上側にして搬送されてきた基板Wは、開口40aを介して基板受渡室40中の受渡空間S1に搬入され、ここで基板取扱装置51に設けた支持部材53上に載置されて固定される。この支持部材53は、基板Wを受け取る際には開口40a側の受渡位置にあるが、その後駆動装置54に駆動されて反転し、基板Wを膜形成面を下側にするとともにこの膜形成面を処理空間S2に対向させる処理位置に移動する。処理位置に移動した支持部材53は、隣接する処理空間S2すなわち開口APを塞ぐ。成膜面を下向きとして配置された基板Wの上面(裏面)は、支持部材53に一様に接しており、成膜中における基板Wの温度が適宜調節される。また、支持部材53には電極が設けてあり、成膜中における基板Wの電位が適宜調節される。
【0055】
イオンプレーティングによるCuシード膜の成膜は、このように成膜面を下向きとし所望の温度や電位に調節された状態の基板Wに対して行われる。具体的な成膜について説明すると、ハース61aの凹部には、蒸発物質であるCuが加熱され溶融状態で溜まっている。この状態で、プラズマガン63からのプラズマビームPBを環状補助陽極61bに入射させている待機状態からハース61aに入射させる成膜状態にスイッチする。これにより、基板Wの下面すなわち被処理面に金属被膜が形成され成長する。基板Wの被処理面に形成された膜が所定の膜厚になった段階で、プラズマビームを環状補助陽極61bに入射さる待機状態にスイッチする。以上により、基板Wの被処理面への薄膜形成処理は終了する。なお、本実施形態のプラズマガン63を用いることにより、強力なプラズマビームを連続的に安定して供給することができ、基板W上に高品質の膜が迅速に形成されることになる。また、環状磁石62によってハース61aの上方にカスプ磁場を形成しハース61aに入射するプラズマビームを修正するので、基板W上により均一な厚さの膜が形成されることになる。この際、基板Wの表面の電位を調節するバイアス電圧の印加により、基板Wに形成された溝TR(図2(c)参照)にボトムアップのサイドステップカバレージが良いCuシード膜を形成することができる。
【0056】
なお、イオンプレーティングユニット13を利用したイオンプレーティングには、Cuシード膜の成膜の開始に際して下地のTaNバリア膜の表面に付着した汚染物質を除去するセルフバイアスによるサーフェスクリーニング効果がある。このサーフェスクリーニングは、プラズマガン63からのプラズマビームPBが一部支持部材53側に拡散することによって、電圧を積極的に印加していない基板Wであってもその表面近傍に10V程度のセルフバイアス電圧が形成されることを利用したものである。このセルフバイアスにより、基板Wの表面が主にArイオンで弱くスパッタクリーニングされる。この際、基板表面の汚れに応じて積極的にバイアス電圧を印加することもできる。このようなサーフェスクリーニング効果を利用すれば、下地のTaNバリア膜との付着性が良く、高い(111)配向性を有するCuシード膜を形成することができる。また、このイオンプレーティングユニット13は、プラズマビームPBが主にハース61aに入射し基板Wが高密度のプラズマにさらされることがなく、しかもハース61aから出射してプラズマを通過してイオン化されたCuイオンやArイオンは比較的低いエネルギーを有するので、基板W表面のTaNバリア膜にプラズマダメージ等の欠陥が形成されにくい。また、CVD等とは異なり、比較的低圧かつ不純物の少ない環境でCuシード膜を形成できるので、Cuシード膜に不純物が混入することを防止できる。
【0057】
以上のようにして得たCuシード膜は、下地である絶縁膜パターンIPやTaNバリア膜の凹凸(溝TR等)の有無に拘わらず一様に(良好なサイドステップカバレージで)被覆し、しかも高い導電性や密着性を有し、不純物による汚染が少ない。つまり、このCuシード膜をその後の工程である電解メッキ法を利用したCuメッキ膜PFの形成に際して低抵抗電極膜として活用すれば、極微細な溝TR等をボイドフリーで埋め込むことができ、さらに埋め込んだCuメッキ膜PFの付着性を高めることができる。
【0058】
次に、支持部材53を反転させ、基板Wを処理空間S2から受渡空間S1に移動させる。そして、基板Wのロックを解除して支持部材53から図1の搬送用真空ロボット26に基板Wが渡される。
【0059】
図5は、支持部材53の構造を拡大して示した側面図である。この支持部材53は、成膜時に基板Wを裏面から支持する円板状の支持板53aと、搬送装置10から移送されてきた基板Wを支持板53a上面よりも突出した動作位置にて一時的に支持する4本の支持ピン53bと、これら支持ピン53bの降下に伴って支持板53aに渡された基板Wの周囲を支持板53a側に付勢して保持する環状の保持部材53cとを有する。
【0060】
支持板53aは、これを水平軸HAの回り回転可能に支持するヒンジ部53dに連結されている。この支持板53aには、ヒンジ部53dに設けた不図示のパイプを通じて冷却水等が供給され、ヒータも内蔵されている。支持板53aは、支持ピン53bから渡された基板Wの裏面に接して基板Wの温度を適宜調節する。
【0061】
各支持ピン53bは、支持板53aの上面よりも突出した図示の動作位置と、支持板53aの上面よりも後退した待避位置との間で適宜往復移動できるようになている。支持部材53が実線のように受渡位置にあるとき、支持ピン53bが動作位置に移動して搬送用真空ロボット26によって搬送されてきた基板Wを一時的に支持する。搬送用真空ロボット26のハンド26bが後退すると、支持ピン53bが降下して待避位置に移動し、支持された基板Wが支持板53aの支持面SS上に載置される。
【0062】
保持部材53cは、一対の支柱53fや水平方向に延びる連結部材53gを介して各支持ピン53bと連結されている。つまり、保持部材53cと支持ピン53bとは連動しており、支持ピン53bが突出して動作位置にあるとき保持部材53cの待避位置となって、基板Wの支持板53aへの固定が解除される。一方、支持ピン53bが後退して待避位置にあるとき保持部材53cの動作位置となって、基板Wが支持板53aに固定される。なお、連結部材53gと支持板53aとの間には、連結部材53gを支持面SSに垂直な方向に相対的に滑らかに移動させるスライドガイドを設けている。
【0063】
支持板53aの裏面と、連結部材53gに設けた支持体53hとの間には、内部の気圧を調整可能なベローズ53iが挟まれて両端を固定されている。この結果、ベローズ53iに供給する気圧を調整すれば、支持ピン53bを動作位置や待避位置に任意のタイミングで移動させることができる。例えば、ベローズ53i内部をある程度高圧にすると、ベローズ53iが相対的に伸び、支持ピン53bを待避位置に移動させことができるとともに保持部材53cを付勢して動作位置に移動させることができる。一方、ベローズ53i内部をある程度低圧にすると、保持部材53cによる支持板53aへの基板Wの固定を解除することがかできるとともに支持ピン53bを動作位置に固定することができる。ただし、そのままでは、保持部材53c等の自重によって支持ピン53bが動作位置まで上昇しない可能性もあるので、支持体53hの下面を上昇させるシリンダ装置55を設けて強制的に基板Wの固定を解除した保持部材53cを上昇させることとしている。これにより、保持部材53cと支持板53aとの間に一定の隙間を形成することができ、基板Wを保持部材53c下方に挿入して安全かつ確実に各支持ピン53b上に載置することができる。なお、シリンダ装置55は、基板受渡室40の外部に配置されており、シリンダ55dから延びるロッド55aは、ベローズ55bでシールされた状態で基板受渡室40内部に進退可能となっている。必要なタイミングで適当量だけ上下に移動するロッド55aの先端は、支持体53hの下面に当接してこれを適当な高さ位置に調整する。この際、支持板53aはロックされて回転しない。
【0064】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置及び方法について説明する。なお、第2実施形態の基板処理装置は、第1実施形態の装置を変形したものであり、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0065】
図6は、第2実施形態の基板処理装置の全体構造を示す平面図である。この基板処理装置も、半導体ウェハ等の基板に一連の処理工程を一括して行うクラスタツールタイプの半導体処理装置であり、基板Wに所定の処理を施す複数の処理ユニットとして、搬送装置10を中心に、基板Wにイオンプレーティングを利用してシード層の成膜を行うための第1及び第2成膜ユニットである一対のイオンプレーティングユニット13、113と、2つの搬出入室15、16とを備える。つまり、第1実施形態の装置のスパッタ成膜ユニット12に代えて別のイオンプレーティングユニット113を追加し、イオンプレーティングユニット13、113の前処理として不要なクリーニングユニット11を省略したものである。ここで、一対のイオンプレーティングユニット13、113の構造は、図4に示すもので、両者は同一の構造を有する。ただし、イオンプレーティングユニット113のハース61aには、バリア層の材料となるTaが収容されている。
【0066】
図6に示す基板処理装置の動作について説明する。予め半導体ウェハS上にSiO2からなる所望の絶縁膜パターンIPを形成した複数の基板Wを準備し、これらの基板WをカートリッジCAに収納する。
【0067】
このカートリッジCAは、一旦搬出入室15、16のいずれか一方に搬入され、別に用意した空のカートリッジCAも、搬出入室15、16の他方に搬入される。次いで、両搬出入室15、16内部を減圧する。
【0068】
次に、いずれかの搬出入室15、16に収容されたカートリッジCAからイオンプレーティングユニット113に基板Wを移送し、窒素雰囲気下でプラズマビームを利用して膜材料Taを蒸発させるとともにこのTa蒸気をイオン化させて基板W上にTaNのバリア膜BFを薄く形成する(第1実施形態の図2(b)参照)。
【0069】
次に、イオンプレーティングユニット13に基板Wを移送し、プラズマビームを利用して膜材料Cuを蒸発させるとともにこのCu蒸気をイオン化させて基板W上であってバリア膜BF上にCuのシード膜SFを薄く形成する(第1実施形態の図2(c)参照)。
【0070】
両イオンプレーティングユニット13、113での必要な処理が終了した基板Wは、搬送装置10を経て一旦搬出入室15、16に搬入され、カートリッジCAに順次収納される。搬出入室15、16中の処理済みの基板Wを収容したカートリッジCAは、適当なタイミングで基板処理装置外に搬出される。
【0071】
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係る基板処理装置及び方法について説明する。なお、第3実施形態の基板処理装置は、第1実施形態の装置を変形したものであり、第1実施形態の装置のスパッタ成膜ユニット12(図1参照)に代えてCVD法を用いてバリア層を形成するCVDユニットを組み込んでいる。
【0072】
図7は、この実施形態で用いられるバリア膜形成用のCVDユニット212の構造を示す図である。このCVDユニット212は、密閉構造の成膜室81で構成される。この成膜室81の上部には、バリア膜BFの構成材料となる反応ガスを所望の温度にして成膜室81内部に供給するためのシャワーヘッド82が設けられている。このシャワーヘッド82は、配管83を介して、図示を省略する反応ガス源とこれからの反応ガスの供給量を調節する流量制御機構とに連結されている。配管83のうち、シャワーヘッド82との接続部分は、高周波印加用のコイル84に包まれており、反応ガスをプラズマ化してシャワーヘッド82に供給する。コイル84への給電は、電源装置86によって制御されている。
【0073】
成膜室41内部の下方には、シャワーヘッド82に対向して基板Wを支持するためのホルダ85が配置されている。このホルダ85は、ヒータ85aを内蔵し、必要なタイミングで基板Wを加熱して所望の温度に設定することができる。また、このホルダ85には、成膜室81内外に基板Wを搬出入する際にホルダ85上で基板Wを昇降させるためのピン等からなる昇降機構85bも内蔵されている。なお、ヒータ85aや昇降機構85bの動作は、駆動装置87によって制御されている。
【0074】
図7の装置によるバリア膜の成膜は、成膜面を上向きとした状態の基板Wに対して行われる。具体的な成膜について説明すると、まず成膜室81に搬入口81hを介して表面クリーニング後の基板Wを搬入し、ホルダ85上に載置する。次に、配管83からTa系の有機ガスと窒素ガスとを適量供給しつつ、コイル84に適当な高周波電流を供給する。これにより、配管83を通過するガスが分解されてプラズマ化する。プラズマ化したガスPGは、シャワーヘッド82を経て下方に均一に供給される。ガスPG中のイオンや活性原子は、ホルダ85上の基板Wに入射し、基板W表面にTaNからなるバリア膜が堆積される。
【0075】
なお、第3実施形態に係る基板処理装置を用いた全体的な処理は、図2に示すものと同様であるので説明を省略する。
【0076】
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、スパッタ成膜ユニット12、イオンプレーティングユニット113等によりバリア膜としてTaNを形成する場合について説明したが、スパッタ成膜ユニット12のターゲット電極32の材料や成膜室31に導入するガスを変更すること等により、他の材料例えばTa、TiN等からなるバリア膜を形成することもできる。
【0077】
また、以上の説明では、イオンプレーティングユニット13によりシード膜としてCuを形成する場合について説明したが、イオンプレーティングユニット13のハース61aに収容する蒸発金属を変更することにより、他の材料例えばAl、Ag、Au、Pt等からなるシード膜を形成することもできる。
【0078】
また、スパッタ成膜ユニット12やCVDユニット212で採用される具体的な成膜方式は、上記実施形態に開示のものに限らず、各種の工夫や改良を組み込んだスパッタ成膜法やCVD法を実施する装置とすることができる。
【0079】
以上の説明から明らかなように、本発明の基板処理方法を実施するための基板処理装置によれば、配線用のシード層を上記構成のイオンプレーティング型の第2成膜ユニットによって形成するので、加熱された材料蒸発源から出射する材料蒸気をプラズマビームでイオン化しつつ良好な電気的、機械的特性を有するシード層を形成することができる。
【0080】
【発明の効果】
また、本発明の基板処理方法によれば、配線用のシード層をプラズマビームを利用したイオンプレーティング型の第2の成膜工程によって形成するので、加熱された材料蒸発源から出射する材料蒸気をプラズマビームで活性化しつつ良好な電気的、機械的特性を有するシード層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の基板処理装置の構造を示す平面図である。
【図2】(a)〜(e)は、図1の装置を用いた配線の形成方法を説明する図である。
【図3】図1の装置を構成するスパッタ成膜ユニットの構造を説明する図である。
【図4】図1の装置を構成するイオンプレーティングユニットの構造を説明する図である。
【図5】図4のイオンプレーティングユニットに設けた反転機構の構造を説明する部分拡大図である。
【図6】第2実施形態の基板処理装置の構造を示す平面図である。
【図7】第3実施形態の基板処理装置に組み込まれるCVDユニットの構造を説明する図である。
【符号の説明】
10 搬送装置
11 クリーニングユニット
11〜13 処理ユニット
12 スパッタ成膜ユニット
13,113 イオンプレーティングユニット
15,16 搬出入室
26 搬送用真空ロボット
31 成膜室
32 ターゲット電極
33 ホルダ
34 コイル
40 基板受渡室
41 成膜室
43 プラズマガン
51 基板取扱装置
53 支持部材
61 陽極部材
61a ハース
61b 環状補助陽極
62 環状磁石
63 プラズマガン
81 成膜室
82 シャワーヘッド
84 コイル
85 ホルダ
212 CVDユニット
BF バリア膜
CA カートリッジ
IP 絶縁膜パターン
P プラズマ
PB プラズマビーム
PF メッキ膜
SF シード膜
TR 溝
W 基板

Claims (4)

  1. 基板上にドライプロセスで配線用のバリア層を形成する第1の成膜工程と、
    陽極として配置された材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給することによって前記材料蒸発源に収容された配線用のシード層の膜材料を蒸発させて基板表面の前記バリア層上にシード層を付着させる第2の成膜工程と、
    を備える基板処理方法。
  2. 前記第1の成膜工程でスパッタリング成膜法及びCVD法のいずれか一方によって前記バリア層を形成し、前記バリア層を形成する前の基板の表面をクリーニングする前処理工程をさらに備える請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記第1の成膜工程で、イオンプレーティング法によって前記バリア層を形成することを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  4. 前記第2の成膜工程で、前記基板に所定のタイミングで所定のバイアス電圧を積極的に印加することを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
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