JP4043646B2 - 基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、プラズマビームを用いて配線用金属膜の成膜等の処理を行う基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
成膜を行うための装置として、例えば圧力勾配型のプラズマガンからのプラズマビームをハースに導き、ハース上の蒸発ルツボ中の蒸着物質を蒸発・イオン化し、このように蒸発・イオン化した蒸着物質をハースと対向して配置された基板の表面に付着させるイオンプレーティング装置が知られている(特開平7−138743号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなイオンプレーティング装置では、高い結晶配向性を有し電気特性に優れた金属材料からなる配線膜が得られていない。
【0004】
そこで、本発明は、高い結晶配向性を有し電気特性に優れる金属配線材料膜からなる配線体等を提供することを目的とし、特に斯かる配線体を簡易に形成することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板処理方法は、基板上にバリア膜を形成する第1工程と、材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給して前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させることにより、前記第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板上に膜を付着させる第2工程とを備え、前記第2工程は、前記第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板のバイアス電圧をゼロとした状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる予備工程と、当該予備工程を完了した前記基板に所定のバイアス電圧を印加した状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる本工程とを含む。
【0020】
上記の場合、第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板上に、第2工程で金属配線材料の膜を迅速に付着させることができる。ここで、第2工程の成膜は、プラズマビームを用いたものであり、前記予備工程と前記本工程とを含んでいる。従って、成膜が迅速なだけでなく、成膜に際して基板に入射する粒子によって下地であるバリア膜の表面に付着した汚染物質等を除去してバリア膜の表面を浄化する働きを有するので、下地のバリア膜を敢えてクリーニングする必要もない。つまり、バリア膜と金属配線材料膜とを個別の装置で順次形成する場合、金属配線材料膜の形成直前に通常はバリア膜表面をスパッタ等によってクリーニングする必要が生じると考えられるにも拘わらず、上記のような第2工程での成膜の下地浄化機能(以下、「セルフサーフェスクリーニング」と称する)を利用することによって、第1工程と第2工程との間の表面クリーニングの工程を省略することができる。よって、工程の減少及びフットプリントの減少を図ることができるとともに、スループット増大を図ることができる。さらに、第2工程の成膜のセルフサーフェスクリーニング効果により、バリア膜上には、ステップカバレージが良くボイド等が形成されにくく、かつ、結晶配向性の良い金属配線材料膜が形成される。
【0021】
上記方法の好ましい態様では当該本工程の後、前記基板バイアス電圧をゼロとした状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる仕上げ工程と含むことを特徴とする。
【0022】
上記の場合、当該仕上げ工程により、金属配線材料層をある程度の厚さで平坦に仕上げることができる。
【0023】
上記方法の好ましい態様では、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させることによって形成した配線金属層及び前記バリア膜を配線形成する第3工程をさらに含むことを特徴とする
【0024】
上記の場合、高密度で結晶配向性が良い金属配線が形成される。このような金属配線は、高い導電性を示すだけでなく、エレクトロマイグレーションに対する耐性が高い。
【0025】
また、上記方法の好ましい態様では、前記第1工程で、パターニングした絶縁層を上層に形成した基板上にバリア膜を形成し、前記第3工程では、前記絶縁層上の前記バリア膜及び前記配線金属層を部分的に除去することを特徴とする。
【0034】
【発明の具体的説明】
近年、半導体集積回路の集積度は飛躍的に増加しているが、集積度向上に対するニーズはますます増大しており、半導体製造技術を構成する各要素技術の分野で集積度向上に向けて多くの研究がなされている。特に、半導体集積回路を構成する配線については、さらなる細線化、多層化が大きな課題となって来ており、既存の手法の改良でなく、飛躍的に細線化、多層化を達成できる新たな技術の開発に多大の努力が払われている。具体的には、低抵抗で、迅速な成膜が可能で、ステップカバレージがよく、エレクトロマイグレーション等の特性劣化に対する耐性がある配線膜の形成が強く望まれている。
【0035】
ここで、最近高い導電性によって注目を集めているCu配線パターンに関する従来の形成方法について具体的に説明しておく。まず、Si基板上には、半導体素子や絶縁層(SiO2)パターンが形成される。次に、このSiO2パターン等の表面をスパッタ等を利用したエッチングによってクリーニングした後、TaN、TiN、Ta等のバリア膜をCVD等の成膜装置でクリーニング直後のSiO2パターン等の表面に形成する。次に、このバリア膜の表面をスパッタ等のエッチングによってクリーニングした後、PVD等の別の成膜装置でCuのシード層を形成してバリア膜をコートする。次に、このCuシード層の表面に湿式のCuめっき層を形成する。次に、CMPによってCu等からなる金属配線膜を除去し、バイアホールやトレンチに埋め込まれた配線パターンを形成する。その後、再度SiO2パターンを基板上に形成し、上記と同様の方法で金属配線膜を再度SiO2パターン等の上に形成し、CMPによって金属配線膜を除去して配線パターンを形成する。以上のような工程を繰り返すことにより、三次元の配線網を形成することができる。
【0036】
しかしながら、上記のような方法では、Cuシード層やバリア膜の形成前にこれらの下地層を表面クリーニングする工程を介在させているため、工程が複雑となっていた。表面クリーニングの工程自体は、実用的な配線用成膜装置において、良好な配線膜を形成するために不可避のものであると考えられていたが、発明者らは、鋭意研究の結果、上記のような表面クリーニングの工程を特別に設けることなく、低抵抗率で、成膜速度、ステップカバレージ、エレクトロマイグレーション耐性等を飛躍的に向上させた配線膜の可能性を拓く新たな成膜装置及び方法の発明に至った。すなわち、本発明者らは、プラズマを利用した圧力勾配型のイオンプレーティング装置による配線用金属の成膜について様々な実験を行った結果、圧力勾配型のイオンプレーティング装置による成膜自体に下地層表面の浄化機能、すなわちセルフサーフェスクリーニング効果があることを発見した。つまり、このセルフサーフェスクリーニングを利用すれば、配線用金属の成膜の前に基板をエッチング等して表面クリーニングを行う特別の工程の必要がなくなり、工程を簡単化し、全体的な装置のフットプリントを減少させることができるとともに、配線工程のスループット向上を図ることができる。
【0037】
以下、セルフサーフェスクリーニングの具体的内容について説明する。圧力勾配型の電子銃を用いたイオンプレーティング装置によって配線用金属(例えばCu)をバリア膜上に堆積する場合、成膜に際して基板に入射するアルゴン等の雰囲気ガス粒子、配線用金属の粒子等によって下地であるバリア膜の表面に付着した汚染物質等が除去されてバリア膜の表面が浄化されるものと考えられる。このようなセルフサーフェスクリーニングにより、バリア膜上には、極めて結晶配向性が良くバリア膜との間で付着性がよい配線用金属膜が形成される。この配線用金属膜は、最も密度が高い(111)結晶配向を示し、高いエレクトロマイグレーション耐性を有することが分かった。しかも、上記のようなイオンプレーティング装置によって配線用金属膜を形成する場合、下地のバリア膜の表面状態である、凹凸形状や結晶性・非結晶性とは無関係に、(111)結晶配向を有する配線用金属膜を形成できることを確認した。
【0038】
図1は、イオンプレーティング装置によってCuをバリア膜上に堆積した段階のウェハ断面を示す。なお、図示のウェハは、Si基板上にSiO2パターンを有するパターンウェハである。
【0039】
図1(a)の場合、Si基板2上に通常の半導体製造工程を用いてSiO2パターン層3を形成し、このSiO2パターン層3上に、CVD装置を用いてTaNのバリア層4を形成するとともに、TaNのバリア層4上にPVD装置を用いてCuのシード層5を形成したものを予め準備した。次に、大気にさらされたシード層5の表面を洗浄することなく、このシード層5上に圧力勾配型のイオンプレーティング装置を利用してCuからなる配線本体層6を形成した。
【0040】
一方、図1(b)の場合、Si基板2上に通常の半導体製造工程を用いてSiO2パターン層3を形成し、このSiO2パターン層3上に、CVD装置を用いてTaNのバリア層4を形成したものを予め準備した。次に、大気にさらされたバリア層4の表面を洗浄することなく、このバリア層4上に圧力勾配型のイオンプレーティング装置を利用してCuからなる配線本体層6を形成した。
【0041】
以上において、SiO2パターン層3は800nm、TaNのバリア層4は25nm、シード層5は100nmの厚さを有するものとした。
【0042】
図2は、ブランケットウェハの成膜を示し、平坦な絶縁膜上に形成されたバリア膜上にCuを堆積した段階のウェハ断面を示す。
【0043】
図2(a)の場合、Si基板2上に平坦なSiO2ブランケット層3’を形成し、このSiO2ブランケット層3’上に、CVD装置を用いてTaNのバリア層4を形成するとともに、TaNのバリア層4上にPVD装置を用いてCuのシード層5を形成したものを予め準備した。次に、大気に一旦さらされたシード層5の表面を洗浄することなく、このシード層5上に圧力勾配型のイオンプレーティング装置を利用してCuからなる配線本体層6を形成した。
【0044】
一方、図2(b)の場合、Si基板2上に平坦なSiO2ブランケット層3’を形成し、このSiO2ブランケット層3’上に、CVD装置を用いてTaNのバリア層4を形成したものを予め準備した。次に、大気に一旦さらされたバリア層4の表面を洗浄することなく、このバリア層4上に圧力勾配型のイオンプレーティング装置を利用してCuからなる配線本体層6を形成した。
【0045】
図3は、図1及び図2に示すウェハ表面のX線回折スペクトルを示すグラフである。図3(a)は、図1(a)や図2(a)に対応するもので、Cuのシード層5を設けた場合における配線本体層6表面からのX線回折パターンを示し、図3(b)は、図1(b)や図2(b)に対応するもので、Cuのシード層5を設けない場合における配線本体層6表面からのX線回折パターンを示す。いずれの場合にも、(111)結晶配向を表す鋭いピークが得られているが、他の(200)結晶配向を示すピーク(図3では、その他よりも100倍のスケールで描かれている)は、1/1000程度以下の小さなレベルとなっている。このことからも明らかなように、このイオンプレーティング装置によって形成した配線本体層6は、いずれも(111)方向に極めて高い結晶配向性を有している。特に、図1(b)や図2(b)に示すようにCuのシード層5を設けることなくバリア層4上に直接配線本体層6を形成する場合であっても、結果的に得られる配線本体層6は高い結晶配向性を示す。また、図2(a)に示すようにブランケットウェハに設けたシード層5上に配線本体層6を形成する場合、シード層5が(111)結晶配向性を有するとともに、このシード層5上に配線本体層6がエピタキシャル成長する。さらに、図1(a)に示すようにパターンウェハに設けたシード層5上に配線本体層6を形成する場合においても、図2(a)の場合と同様に、(111)結晶配向性を示すシード層5上に配線本体層6がエピタキシャル成長する。
【0046】
図4は、図1及び図2に示すウェハをSIMSで分析したデプスプロファイルである。図4(a)は、図1(a)や図2(a)に対応するもので、Cuのシード層5を設けた場合における深さ方向の成分変化を示し、図4(b)は、図1(b)や図2(b)に対応するもので、Cuのシード層5を設けない場合における深さ方向の成分変化を示す。グラフからも明らかなように、シード層5と配線本体層6の間、若しくはバリア層4と配線本体層6の間には、特に汚染層が観察されない。つまり、バリア層4やシード層5を大気にさらすことによってその表面に付着したカーボンを主成分とする有機物の吸着物、水酸化物、酸化物等を除去できる。このことは、圧力勾配型のイオンプレーティング装置を利用してCuの配線本体層6を形成する場合、特別のクリーニング工程を設けることなく、配線本体層6の下地表面を自動的に洗浄するという、セルフサーフェスクリーニング効果があることを意味する。
【0047】
以上をまとめると、セルフサーフェスクリーニングにより、バリア層4上には、バリア層4の凹凸や結晶状態の如何に拘わらず、極めて結晶配向性が良くバリア層4との間で付着性がよいCu配線層が形成されることが分かる。このCu配線層は、最も密度が高い(111)結晶配向を示し、高いエレクトロマイグレーション耐性を有する。
【0048】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図5は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の全体構造を示す平面図である。この基板処理装置は、半導体ウェハ等の基板に一連の処理工程を一括して行うクラスタツールタイプの半導体処理装置であり、基板Wに所定の処理を施す複数の処理装置として、搬送装置10を中心として、Si基板Wに設けたSiO2パターン層上にイオンプレーティングを利用してTaNバリア層を形成する第1成膜ユニット12と、TaNバリア層を設けたSi基板W上にイオンプレーティングを利用してCu配線層を形成する第2成膜ユニット13と、2つの搬出入室14、15とを備える。
【0049】
第1成膜ユニット12は、バリア膜の材料であるTaを収容する材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給することにより、窒素雰囲気下で材料蒸発源のTaを蒸発させて基板W上にTaN膜を付着させるためのものである。
【0050】
第2成膜ユニット13は、配線膜の材料であるCuを収容する材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給することにより、材料蒸発源のCuを蒸発させて基板W上にCu膜を付着させるためのものである。
【0051】
搬出入室14、15は、基板処理装置の外部との間で基板Wをやりとりするためのもので、複数の基板Wを収納するカセットCAを載置するカセットステージ、このカセットステージを昇降移動させるステージ駆動装置等を備える。
【0052】
なお、搬送装置10と各成膜ユニット12、13は、ゲート弁24を介して開閉可能に接続されており、搬送装置10と各搬出入室14、15も、ゲート弁25を介して搬送装置10と開閉可能に接続されている。なお、搬送装置10を構成する搬送室の中央には多関節型の搬送手段である搬送用真空ロボット26が配置されており、この搬送装置10の周囲に固定された成膜ユニット12、13や搬出入室14、15との間で基板Wの受け渡しが可能になっている。
【0053】
以下、図5に示す基板処理装置の動作について説明する。この基板処理装置で処理すべき未処理の基板Wを収納するカセットCAは、一旦搬出入室14、15のいずれかに搬入され、ここで一時的に保管される。その後、搬送装置10に設けた搬送用真空ロボット26によって、搬出入室14、15中に配置したカセットCA中の基板Wを一枚一枚搬送装置10内部に取り込み、続いて各成膜ユニット12、13の内部に順次搬送する。各成膜ユニット12、13では、基板W上にTaNバリア層とCu配線層とを順次形成する。TaNバリア層及びCu配線層の成膜が終了した基板Wは、搬送装置10を経て、搬出入室14、15中に配置したカセットCA中に順次収納される。処理済みの基板Wを収容したカセットCAは、基板処理装置の外部に搬出される。
【0054】
図6は、図5に示す搬送装置10及び第2成膜ユニット13の構造を説明する図である。
【0055】
搬送用真空ロボット26は、伸縮するとともに中心軸CXの回りに回転可能であるアーム26aと、アーム26aの先端に固定されて基板Wを支持するハンド26bとを備える。基板Wを支持するハンド26bは、アーム26aに送られて、周囲の成膜ユニット12、13等の内部に基板Wを進退させることができる。
【0056】
第2成膜ユニット13は、真空気密を保ち得る密閉構造の成膜室41で構成される。成膜室41内部の下方には、蒸発物質を収容する凹部を有する蒸発物質源でありかつ陽極であるハース42aと、このハース42aを中心としてその周囲に環状に配置される環状補助陽極42bとからなる陽極部材42のほか、磁場制御部材として環状補助陽極42bの直下に配置される環状磁石42cが配置されている。成膜室41の下部側壁の一側面には、成膜室41の内部を臨むようにプラズマ源であるプラズマガン43が設けられている。このプラズマガン43は、特開平8−232060号公報等に開示されている圧力勾配型のプラズマガンであり、モリブデン製の外筒とキャリアガスを導入するタンタル製の内パイプとからなる2重円筒の一端を円盤状の陰極で固定し他端にLaB6製の円盤を配置することによって形成したガン本体43aと、ガン本体43aから出射するプラズマビームを引き出す電極としての役割とともにプラズマビームを収束させる役割を有する環状の電磁極部43bと、電磁極部43bを成膜室41に連結する筒状部43cとを備える。また、プラズマガン43は、筒状部43cの周囲にプラズマビームを成膜室41内に導くための環状のステアリングコイル43dを有している。
【0057】
成膜室41の上部であってプラズマガン43上方には、成膜室41中を適当な真空度に維持する排気系45が設けられている。この排気系45は、排気室45aと、排気遮断弁45bと、高真空用排気ポンプ45cとから構成される。
【0058】
成膜室41の中間部であってプラズマガン43と排気系45との間の側壁には、成膜室41中で基板Wを保持するチャック50を必要なタイミングで動作させるチャック駆動機構51が設けられている。このチャック駆動機構51は、チャック50を基板Wを保持する保持状態と基板Wの保持を解除する解除状態との間で開閉動作させることができるとともに、基板Wを保持した保持状態のチャック50をその場で基板Wの中心線の回りに回転させることができる。なお、チャック50は、一対の開閉可能なハンド(図示を省略)からなり、これらが閉状態にあるとき上記の保持状態となり、開状態にあるとき上記の解除状態となる。
【0059】
成膜室41内部の上方には、成膜中における基板Wの温度と電位を調節する調節部材53が配置されている。この調節部材53は、駆動機構54によって上下に駆動され、チャック50に保持された基板Wの上面(裏面)に接して基板Wの温度及び電位を調節する下方の動作位置と、チャック駆動機構51による基板Wの反転を許容する上方の待避位置(図示の状態)との間で進退可能である。
【0060】
以下、動作について説明する。搬送用真空ロボット26のハンド26bは、第2成膜ユニット13中に基板Wを被処理面すなわち成膜面を上向きにして搬入し、この基板Wを水平状態のチャック50の直下に配置する。この状態で、チャック50が離間して解除状態となると、ハンド26bは、基板Wとともに上昇し、基板Wをチャック50の高さまで上昇させる。この状態で、チャック50が閉じて保持状態となると、チャック50によって基板Wの縁が支持される。その後、アーム26aは、一旦わずかに降下し、第2成膜ユニット13外に退出する。
【0061】
次に、調節部材53が最上端の待避位置まで移動しているか否かを確認し、調節部材53が待避位置にないときは駆動機構54を駆動して調節部材53を最上端の待避位置まで移動させ、被処理面すなわち成膜面が上となってチャック50に保持された状態の基板Wを水平軸回りに回転させる。これにより、基板Wは反転し、成膜面が下向きとなる。次に、調節部材53が最下端の動作位置に移動し、成膜面を下向きとして配置された基板Wの上面(裏面)に調節部材53の下面が一様に接して基板Wの温度や電位が調節される。
【0062】
イオンプレーティングによる成膜は、このように成膜面を下向きとし所望の温度及び電位に調節された状態の基板Wに対して行われる。具体的な成膜について説明すると、ハース42aの凹部には、Cu等の蒸発物質金属が加熱され溶融状態で溜まっている。この状態で、プラズマガン43からのプラズマビームを環状補助陽極42bに入射させている待機状態からハース42aに入射させる成膜状態にスイッチする。これにより、基板Wの下面すなわち被処理面に金属被膜が形成され成長する。基板Wの被処理面に形成された膜が所定の膜厚になった段階で、プラズマビームを環状補助陽極42bに入射さる待機状態にスイッチする。以上により、基板Wの被処理面への薄膜形成処理は終了する。なお、本実施形態のプラズマガン43を用いることにより、強力なプラズマビームを連続的に安定して供給することができ、基板W上に高品質の膜が迅速に形成されることになる。また、環状磁石42cによってハース42aの上方にカスプ磁場を形成しハース42aに入射するプラズマビームを修正するので、基板W上により均一な厚さの膜が形成されることになる。さらに、成膜中における基板Wの電位を当初ゼロにほぼ等しい状態とすることで、下地のTaNバリア層にダメージを与えない程度にTaNバリア層上に付着した汚染物質を除去できる。また、このような予備工程を完了した段階で基板Wの電位をゼロでない所定の状態とすることで、TaNバリア層上に(111)結晶配向性を有するCu配線層を迅速に形成することができ、トレンチ等を効果的に埋め込むことができる。さらに、このような本工程の後に、基板Wにほぼゼロに等しいバイアス電圧を印加した状態でCu膜の形成を継続する。このような仕上げ工程により、Cu配線層をある程度の厚さを有し、かつ、平坦なものとすることができる。
【0063】
次に、駆動機構54は、調節部材53を最上端の待避位置に移動させる。チャック駆動機構51は、チャック50を回転させて基板Wを反転させ成膜面を上側にする。この状態で、アーム26aは、第2成膜ユニット13内に進入し、基板Wを支持するチャック50の直下に移動する。次に、アーム26aは、基板Wの裏面にほとんど接するまで上昇する。この状態で、チャック50が解除状態となると、チャック50からアーム26aに基板Wが渡される。アーム26aは、成膜後の被処理面を上側にした基板Wを第2成膜ユニット13外に搬出する。
【0064】
なお、図5に示す第1成膜ユニット12については、図6に示す第2成膜ユニット13とほぼ同一の構造を有するので、具体的な構造の説明は省略する。ただし、第1成膜ユニット12では、基板W上に、Cu配線層ではなくTaNバリア層を形成するので、ハース42aの凹部には、Cuの代わりにTaを収容し、成膜室41中に窒素ガスを導入する。このため、窒素ガス等を導入するための窒素ガス用の導入ポートや窒素ガス用の流量調節機構等が必須となる。
【0065】
図7は、図5及び図6に示す基板処理装置における具体的な処理手順について説明する図である。
【0066】
予め、Si基板102上に通常の半導体製造工程を用いて複数のトレンチTR等を備える厚さ約800nmのPETEOS(プラズマエンハンスTEOS)SiO2パターン層103を形成する(図7(a))。なお、SiO2パターン層103の形成には、CVDを利用した。また、Si基板102上には、SiO2パターン層103の他に、FET等の半導体素子を形成してあるが、ここでは図示を省略している。
【0067】
次に、SiO2パターン層103を形成した基板Wを、図5に示す基板処理装置に搬入し、搬送装置10を介して第1成膜ユニット12中にセットする。
【0068】
次に、第1成膜ユニット12中にセットされた基板WのSiO2パターン層103上に、TaNからなる厚さ約25nmのバリア層104を形成する(図7(b))。すなわち、プラズマガン43からのプラズマビームをハース42aに入射させて、窒素ガスの雰囲気下でTaを昇華させることにより、SiO2パターン層103の上面と、これに形成されたトレンチTRの内面とにTaNが堆積してほぼ一様な厚さのバリア層104が形成される。この際、セルフサーフェスクリーニングにより、SiO2パターン層103等の表面に付着した汚染物質層が除去され、SiO2パターン層103との間で付着性がよいバリア層104が形成される。
【0069】
次に、バリア層104を形成した基板Wを、搬送装置10を介して第1成膜ユニット12から第2成膜ユニット13に搬送する。
【0070】
次に、第2成膜ユニット13中にセットされた基板Wのバリア層104上に、Cuからなる厚さ約1μmの配線本体層106を形成する(図7(c))。すなわち、プラズマガン43からのプラズマビームをハース42aに入射させて、Cuを溶融蒸発させることにより、バリア層4の上面と、トレンチTRの内部とにCuが堆積してほぼ平坦な配線本体層106が形成される。この際、セルフサーフェスクリーニングにより、バリア層104の表面に付着した汚染物質層が除去され、バリア層104の表面には、極めて(111)結晶配向性が良くバリア層104との間で付着性がよい配線本体層106が形成されるとともにトレンチTRが効果的に埋められる。
【0071】
次に、配線本体層106を形成した基板Wを、搬送装置10を介して図5に示す基板処理装置の外部に搬出する。
【0072】
次に、基板WをCMP装置に搬入し、配線本体層106の上部を研磨して除去する。これにより、SiO2パターン層103を構成する凸部上の配線本体層106やバリア層104が除去される。つまり、SiO2パターン層103のトレンチTRにバリア層104で包まれた配線体からなるCu配線パターン206が形成される。
【0073】
このようにして得たCu配線パターン206は、幅約0.35μmで、深さ約0.8μmで、ボイドの形成がなかった。さらに、このCu配線パターン206は、結晶性が良く、良好な(111)結晶配向を示し、1.8〜1.9μΩ程度の低い抵抗率を示すものであった。
【0074】
図8は、図7の半導体装置に多層構造の配線を設けた3次集積元回路装置の構造を概念的に説明する図である。
【0075】
基板Wを構成するSi基板102上には、複数の配線組み込み層a〜dが形成されており、最上層にパッシベーション膜eが形成されている。各配線組み込み層a〜dは、図7で説明したと同様の工程で製造され、SiO2パターン層303の間にCu配線パターン306を埋め込んだ構造を有する。この場合、Cu配線パターン306が低抵抗で、ボイド等の発生がないので、配線密度を高めることができる。さらに、Cu配線パターン306が(111)結晶配向を有することから、エレクトロマイグレーションの発生を効果的に防止できる。
【0076】
以上の実施形態では、第1成膜ユニット12で、SiO2パターン層103上にイオンプレーティングを利用してバリア層104を形成しているが、第1成膜ユニット12をCVD成膜装置として、SiO2パターン層103上にCVDを利用してTaNバリア層を形成することもできる。通常、成膜装置CVDにはセルフサーフェスクリーニング効果が期待できないので、CVDを利用してTaNバリア層を形成する前には、アニーリングやスパッタリングといった表面クリーニングが必要となる。したがって、図5の基板処理装置には、成膜ユニット12、13とともに搬送装置10に接続されるクリーニングユニットを設ける必要がある。
【0077】
また、以上の実施形態では、第2成膜ユニット13でバリア層104上に、Cuからなる配線本体層106を形成しているが、第2成膜ユニット13で、バリア層104上にこれを薄く覆うように、100nm程度のCuからなるシード層を形成することもできる。この場合、図5の基板処理装置で処理を終わった基板Wを湿式の銅メッキ装置等に搬入して厚い銅配線膜を形成する。この場合においても、下地のシード層の存在によって銅配線膜も良好な(111)結晶配向性を示すことになる。
【0078】
[第2実施形態]
図9は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の全体構造を示す平面図である。
【0079】
この基板処理装置は、半導体ウェハ等の基板に一連の処理工程を一括して行う半導体処理装置であり、基板W上にイオンプレーティングを利用したバリア層を形成する第1成膜ユニット412と、基板W上にイオンプレーティングを利用した金属配線層を形成する第2成膜ユニット413とを備える。
【0080】
これらの成膜ユニット412、413の正面には、通路状の搬送装置427が配置されている。この搬送装置427は、基板ホルダ427aを設けたベルトコンベア427bと、このベルトコンベア427bを動作させて基板Wを水平なx軸方向に搬送する駆動装置427cとを有する。搬送装置427は、各成膜ユニット412、413にそれぞれ設けた各搬出入口412a、413aの正面位置に基板Wを移動させることができ、これにより、搬送装置427と各成膜ユニット412、413との間で基板Wの受け渡しが可能になる。ここで、基板ホルダ427aは、被処理面を上側にして基板Wを支持する構造となっているが、各成膜ユニット412、413は、基板ホルダ427aから受け取った基板Wを裏返す機構(図示を省略)をそれぞれ有しているので、これらにおいて基板Wの被処理面を下側にした成膜が可能となる。
【0081】
また、搬送装置427の一端には、基板Wを基板処理装置中に搬入したり基板Wを基板処理装置外に搬出したりするインターフェイス装置414が設置されている。このインターフェイス装置414は、複数の基板Wを収容したカセットを外部との間で受け渡すことができるようになっており、これに設けた基板移載ロボット414aは、受け取ったカセットから基板Wを一枚ずつ取り出してベルトコンベア427bに設けた基板ホルダ427aに渡すことができ、逆に基板ホルダ427aから基板Wを受け取ってカセットに収納することができる。
【0082】
なお、各成膜ユニット412、413の構造は、第1実施形態の図6で説明したものとそれぞれほぼ同様の構造を有するので、説明を省略する。
【0083】
以下、図9の基板処理装置の動作について説明する。インターフェイス装置414に搬入したカセットからは、基板移載ロボット414aによって未処理の基板Wが取り出され、搬送装置427に渡される。搬送装置427は、基板Wをx方向に適宜移動させて、各成膜ユニット412、413の各搬出入口412a、413aの正面位置に基板Wを移動させる。各成膜ユニット412、413は、基板Wをy方向に適宜移動させて、基板Wを装置内部に取り込むとともに、必要な成膜処理を行う。必要な処理が終了した基板Wは、搬送装置427を経てインターフェイス装置414のカセットに収納される。
【0084】
この第2実施形態の場合、図6に示す気密型の搬送装置10の代わりに、開放型の搬送装置427を用いているので、第1成膜ユニット412を用いたバリア層の形成前と、第2成膜ユニット413を用いた金属配線層の形成前に、基板Wが大気にさらされる。このため、両成膜ユニット412、413に搬入した直後の基板Wの表面には、汚染物質層が形成されるが、いずれも、本実施形態の基板処理装置のセルフサーフェスクリーニング効果によって成膜の初期段階で除去されるので、清浄なバリア層や良好な(111)結晶配向性を示す金属配線層が形成される。
【0085】
以上の第2実施形態では、第1成膜ユニット412で、イオンプレーティングを利用してバリア層を形成しているが、第1成膜ユニット412をCVD成膜装置として、CVDを利用してTaNバリア層を形成することもできる。なお、CVDにはセルフサーフェスクリーニング効果が期待できないので、CVDを利用してTaNバリア層を形成する前には、アニーリングやスパッタリングといった表面クリーニングが必要となる。したがって、図9の基板処理装置には、成膜ユニット412、413とともに搬送装置427に対面して接続されるクリーニングユニットを設ける必要がある。
【0086】
また、以上の第2実施形態では、第2成膜ユニット413でバリア層上に金属配線層を形成しているが、第2成膜ユニット13で、バリア層上にこれを薄く覆うようにCuからなるシード層を形成することもできる。この場合、図9の基板処理装置で処理を終わった基板Wを湿式の銅メッキ装置等に搬入して厚い銅配線膜を形成する。この場合においても、下地のシード層の存在によって金属配線層も良好な(111)結晶配向性を示すことになる。
【0087】
また、上記第1及び第2実施形態では、金属配線膜の材料として、Cuを用いているが、これに代えてAlやAl合金を用いることができる。この場合、下地のバリア膜の材料としては、TiNが好適に用いられるが、TaN、Ta等を用いてもよい。また、金属配線膜の材料としては、金属配線膜の材料としてCuあるいはCu合金を用いる場合にも、下地のバリア膜の材料としては、TaNの他に、TiN、Ta等を用いることができる。さらに、金属配線膜の材料として、AuやAgを用いることができ、下地のバリア膜の材料としてはTiN、Ta、TaN等を用いることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の基板処理装置によれば、第2成膜ユニットで前記材料蒸発源に向けてプラズマビームを供給して前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させるので、第1成膜ユニットでバリア膜を形成したままの前記基板上に金属配線材料の膜を迅速に付着させることができるだけでなく、成膜に際して下地であるバリア膜の表面に付着した汚染物質等を除去するセルフサーフェスクリーニングが達成される。よって、事前の表面クリーニングの工程を省略することができ、スループットの増加とフットプリントの減少とを図ることができるとともに、バリア膜上には、ステップカバレージが良くボイド等が形成されにくく、かつ、結晶配向性の良い金属配線材料膜が形成される。
【0089】
また、本発明の基板処理方法によれば、第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板上に、第2工程で金属配線材料の膜を迅速に付着させることができる。
この第2工程の成膜は、成膜が迅速なだけでなく、成膜に際して基板に入射する粒子によって下地であるバリア膜の表面に付着した汚染物質等を除去するセルフサーフェスクリーニング効果を有する。よって、スループットの増加とフットプリントの減少とを図ることができるとともに、バリア膜上には、ステップカバレージが良くボイド等が形成されにくく、かつ、結晶配向性の良い金属配線材料膜が形成される。
【0090】
また、本発明の配線体によれば、これがプラズマビームを用いた成膜によって形成されるので、その形成が迅速であり、下地のバリア膜の表面がセルフサーフェスクリーニングによって浄化され、配線体を構成する金属配線材料が(111)結晶配向を有することになり、エレクトロマイグレーションに対する耐性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的概念を説明するためのもので、(a)、(b)ともにウェハの断面構造を示す。
【図2】本発明の基本的概念を説明するためのもので、(a)、(b)ともにウェハの断面構造を示す。
【図3】(a)、(b)は、図1及び図2に示すウェハ表面の金属配線膜の結晶配向性を示すX線回折パターンのグラフである。
【図4】(a)、(b)は、図1及び図2に示すウェハのSIMS分析によるデプスプロファイルを示すグラフである。
【図5】第1実施形態の基板処理装置の全体構造を説明する平面図である。
【図6】図5の装置を構成する成膜ユニット等の構造の説明図である。
【図7】図5の装置等によって形成される半導体集積回路の部分断面図である。
【図8】図7に示す半導体集積回路の変形例であり、Siウェハ上には、3次元的な配線構造体が形成されている。
【図9】第2実施形態の基板処理装置の全体構造を説明する平面図である。
【符号の説明】
6 配線本体層
10 搬送装置
12 第1成膜ユニット
13 第2成膜ユニット
14,15 搬出入室
26 搬送用真空ロボット
41 成膜室
42 陽極部材
42a ハース
42b 環状補助陽極
42c 環状磁石
43 プラズマガン
45 排気系
50 チャック
53 調節部材
102 Si基板
103 パターン層
104 バリア層
106 配線本体層
CA カセット
W 基板

Claims (4)

  1. 基板上にバリア膜を形成する第1工程と、
    料蒸発源に向けてプラズマビームを供給して前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させることにより、前記第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板上に膜を付着させる第2工程とを備え、
    前記第2工程は、前記第1工程でバリア膜を形成したままの前記基板のバイアス電圧をゼロとした状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる予備工程と、当該予備工程を完了した前記基板に所定のバイアス電圧を印加した状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる本工程とを含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記第2工程は、前記本工程の後、前記基板のバイアス電圧をゼロとした状態で、前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させる仕上げ工程と含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記材料蒸発源の金属配線材料を蒸発させて基板上に膜を付着させることによって形成した配線金属層及び前記バリア膜を配線形成する第3工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  4. 前記第1工程では、パターニングした絶縁層を上層に形成した基板上にバリア膜を形成し、前記第3工程では、前記絶縁層上の前記バリア膜及び前記配線金属層を部分的に除去することを特徴とする請求項3記載の基板処理方法。
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