JP2003013028A - アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ - Google Patents
アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープInfo
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- JP2003013028A JP2003013028A JP2001198868A JP2001198868A JP2003013028A JP 2003013028 A JP2003013028 A JP 2003013028A JP 2001198868 A JP2001198868 A JP 2001198868A JP 2001198868 A JP2001198868 A JP 2001198868A JP 2003013028 A JP2003013028 A JP 2003013028A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリオレフィンに対する接着力が優れてお
り、特に、高温時における凝集力と定荷重剥離力が高い
水準でバランス良く向上したアクリル系粘着剤組成物及
び粘着テープを提供すること。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が2〜14(好まし
くは4〜10)のアルキル(メタ)アクリレートと末端
に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体と
を主成分と(し好ましくは更に極性基含有ビニルモノマ
ーを含有)する重合性組成物を光重合して得られるアク
リル系共重合体、粘着付与樹脂(好ましくは石油系樹
脂)及び架橋剤として有機過酸化物(好ましくは更にイ
ソシアネート系架橋剤又はエポキシ系架橋剤)を含有し
てなるアクリル系粘着剤組成物、並びに、架橋剤により
架橋された上記粘着剤組成物が用いられたものである
(好ましくは基材の少なくも一面に架橋された粘着剤組
成物が積層された)粘着テープ。
り、特に、高温時における凝集力と定荷重剥離力が高い
水準でバランス良く向上したアクリル系粘着剤組成物及
び粘着テープを提供すること。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が2〜14(好まし
くは4〜10)のアルキル(メタ)アクリレートと末端
に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体と
を主成分と(し好ましくは更に極性基含有ビニルモノマ
ーを含有)する重合性組成物を光重合して得られるアク
リル系共重合体、粘着付与樹脂(好ましくは石油系樹
脂)及び架橋剤として有機過酸化物(好ましくは更にイ
ソシアネート系架橋剤又はエポキシ系架橋剤)を含有し
てなるアクリル系粘着剤組成物、並びに、架橋剤により
架橋された上記粘着剤組成物が用いられたものである
(好ましくは基材の少なくも一面に架橋された粘着剤組
成物が積層された)粘着テープ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系粘着剤
組成物及び粘着テープに関し、特にポリオレフィンに対
する接着力の向上したアクリル系粘着剤組成物及び粘着
テープに関する。尚、本発明においては、粘着テープに
は粘着シートと称されるものも含むものとする。
組成物及び粘着テープに関し、特にポリオレフィンに対
する接着力の向上したアクリル系粘着剤組成物及び粘着
テープに関する。尚、本発明においては、粘着テープに
は粘着シートと称されるものも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】粘着剤組成物に求められる基本性能の一
つは、様々な被着体に対して強く接着することである。
その被着体として金属、プラスチック、木材、コンクリ
ートなどが挙げられ、プラスチックにはポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィンやポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、アク
リル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂など様々
の種類がある。
つは、様々な被着体に対して強く接着することである。
その被着体として金属、プラスチック、木材、コンクリ
ートなどが挙げられ、プラスチックにはポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィンやポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、アク
リル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂など様々
の種類がある。
【0003】これまでポリ塩化ビニル樹脂は柔軟性、耐
久性、コスト面から自動車、家電製品など、広い用途に
用いられてきたが、近年、廃棄物処理が困難であること
から使用量が減少する傾向にある。一方、オレフィン系
樹脂は、リサイクル、部材の統合化の動きから、使用量
が増加する傾向にあるが、炭素と水素のみから構成され
ているため、極めて極性が低い点が一つの特徴とされる
樹脂である。
久性、コスト面から自動車、家電製品など、広い用途に
用いられてきたが、近年、廃棄物処理が困難であること
から使用量が減少する傾向にある。一方、オレフィン系
樹脂は、リサイクル、部材の統合化の動きから、使用量
が増加する傾向にあるが、炭素と水素のみから構成され
ているため、極めて極性が低い点が一つの特徴とされる
樹脂である。
【0004】従来、粘着剤組成物としては、粘着性、耐
候性等の特性やコスト等の総合的観点から、アクリル系
共重合体を主成分とするアクリル系粘着剤組成物が汎用
されていたが、アクリル系共重合体が本来有する極性の
高さからポリオレフィンに強く接着できる粘着剤組成物
の提供は、一般に困難とされ、種々検討されて来た。
候性等の特性やコスト等の総合的観点から、アクリル系
共重合体を主成分とするアクリル系粘着剤組成物が汎用
されていたが、アクリル系共重合体が本来有する極性の
高さからポリオレフィンに強く接着できる粘着剤組成物
の提供は、一般に困難とされ、種々検討されて来た。
【0005】アクリル系粘着剤のポリオレフィンに対す
る粘着力を十分に向上させるために、いわゆる粘着付与
樹脂の配合量を増加させることが効果的であることは知
られているが、粘着付与樹脂の配合量を一定以上に増加
させると、一般に、凝集力、特に高温下での凝集力が低
下する問題があった。このような問題を解決するため
に、例えば特開平5−320604号公報においては、
粘着付与樹脂として、ロジンエステル系樹脂等の低軟化
点樹脂とロジン変性フェノール樹脂等の高軟化点樹脂と
を一定の配合比率で含有させたアクリル系粘着剤剤組成
物を開示しているが、高温時における十分な凝集力の維
持の点では、近年、更に改良が要請されるものであっ
た。
る粘着力を十分に向上させるために、いわゆる粘着付与
樹脂の配合量を増加させることが効果的であることは知
られているが、粘着付与樹脂の配合量を一定以上に増加
させると、一般に、凝集力、特に高温下での凝集力が低
下する問題があった。このような問題を解決するため
に、例えば特開平5−320604号公報においては、
粘着付与樹脂として、ロジンエステル系樹脂等の低軟化
点樹脂とロジン変性フェノール樹脂等の高軟化点樹脂と
を一定の配合比率で含有させたアクリル系粘着剤剤組成
物を開示しているが、高温時における十分な凝集力の維
持の点では、近年、更に改良が要請されるものであっ
た。
【0006】また、オレフィン系樹脂に対する良好な接
着性を有する粘着テープを得ることを目的として、特開
平11−152457号公報には、(メタ)アルキルア
クリレートaと末端に重合性不飽和二重結合を有するオ
レフィン系重合体bとを含む重合性組成物を共重合して
得られるアクリル系共重合体、石油系樹脂、及び架橋剤
(イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤)が含有
されてなるアクリル系粘着剤組成物が開示されており、
アクリル系粘着剤の凝集力を高める方法として、架橋剤
を添加し反応させる方法も、この様に一般的に知られて
いる。しかし、架橋剤の添加量が多すぎると、得られる
粘着剤が硬くなりすぎて、曲面や凹凸面などへ接合した
場合の耐反発性が低下し、逆に、架橋剤の添加量が少な
すぎると、充分な凝集力が得られなくなる。
着性を有する粘着テープを得ることを目的として、特開
平11−152457号公報には、(メタ)アルキルア
クリレートaと末端に重合性不飽和二重結合を有するオ
レフィン系重合体bとを含む重合性組成物を共重合して
得られるアクリル系共重合体、石油系樹脂、及び架橋剤
(イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤)が含有
されてなるアクリル系粘着剤組成物が開示されており、
アクリル系粘着剤の凝集力を高める方法として、架橋剤
を添加し反応させる方法も、この様に一般的に知られて
いる。しかし、架橋剤の添加量が多すぎると、得られる
粘着剤が硬くなりすぎて、曲面や凹凸面などへ接合した
場合の耐反発性が低下し、逆に、架橋剤の添加量が少な
すぎると、充分な凝集力が得られなくなる。
【0007】すなわち、粘着剤に要求される重要な特性
として、高温時における凝集力の他に定荷重剥離力が挙
げられる。例えば、凹凸面を有する被着体に小荷重応力
が長時間にわたって負荷される用途に使用された場合、
接合部が粘着テープまたは被着体の反発力に耐えきれず
剥離する際の「耐反発性」に対応した特性であり、高い
程好ましいが、一般に粘着剤は、凝集力が高い程定荷重
剥離力が低く、定荷重剥離力が高い程凝集力が低い場合
が多く、そのバランスを取るのが難しいとされている。
実際に、上記特開平11−152457号公報記載の粘
着剤も、かかる凝集力(保持力)と耐反発性(定荷重剥
離力)とが高い水準でバランスがとれているとは言い難
いものであった。
として、高温時における凝集力の他に定荷重剥離力が挙
げられる。例えば、凹凸面を有する被着体に小荷重応力
が長時間にわたって負荷される用途に使用された場合、
接合部が粘着テープまたは被着体の反発力に耐えきれず
剥離する際の「耐反発性」に対応した特性であり、高い
程好ましいが、一般に粘着剤は、凝集力が高い程定荷重
剥離力が低く、定荷重剥離力が高い程凝集力が低い場合
が多く、そのバランスを取るのが難しいとされている。
実際に、上記特開平11−152457号公報記載の粘
着剤も、かかる凝集力(保持力)と耐反発性(定荷重剥
離力)とが高い水準でバランスがとれているとは言い難
いものであった。
【0008】又、特開2001−131250号公報に
は、ポリオレフィンをはじめとする極性の低い被着体か
ら極性の高い被着体まで好適に使用可能な粘着剤組成物
として、比較的高極性である(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分とする幹重合体に、低極性のオレフ
ィン重合体が枝状に延びたグラフト構造を有するブロッ
ク部分と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とする別のブロック部分とを有するブロック共重合体
構造を備えた、過酸化物を開始剤として重合されたアク
リル系共重合体を主成分とする粘着剤組成物が開示され
ている。
は、ポリオレフィンをはじめとする極性の低い被着体か
ら極性の高い被着体まで好適に使用可能な粘着剤組成物
として、比較的高極性である(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分とする幹重合体に、低極性のオレフ
ィン重合体が枝状に延びたグラフト構造を有するブロッ
ク部分と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とする別のブロック部分とを有するブロック共重合体
構造を備えた、過酸化物を開始剤として重合されたアク
リル系共重合体を主成分とする粘着剤組成物が開示され
ている。
【0009】しかし、この公報に開示の技術は、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする幹重合
体に、低極性のオレフィン重合体をグラフトした構造を
有しているものの、被着体として極性の低いものから高
いものまで広く使用可能な粘着剤組成物を狙いとしてい
るためか、低極性のオレフィン重合体を被着体とした場
合の、凝集力と定荷重剥離力のバランスを取る点につい
て示唆する部分がなく、やはり、かかる凝集力と定荷重
剥離力とが高い水準でバランスがとれているとは言い難
いものであった。
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする幹重合
体に、低極性のオレフィン重合体をグラフトした構造を
有しているものの、被着体として極性の低いものから高
いものまで広く使用可能な粘着剤組成物を狙いとしてい
るためか、低極性のオレフィン重合体を被着体とした場
合の、凝集力と定荷重剥離力のバランスを取る点につい
て示唆する部分がなく、やはり、かかる凝集力と定荷重
剥離力とが高い水準でバランスがとれているとは言い難
いものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、ポリオ
レフィンに対する接着力の向上したアクリル系粘着剤組
成物について鋭意検討を重ねて、以下の様な知見を得る
に至った。すなわち、先ず、極性の低いポリオレフィン
への接着性を上げるため、これまで粘着剤組成物として
用いられてきたアクリル系共重合体の極性をポリオレフ
ィンに近づけるよう低くする必要がある。このような点
から、粘着付与樹脂としては、極性が低い粘着付与樹脂
を用いるのが好ましいが、極性の高いアクリル系粘着剤
中にある程度以上含有させると、通常、不相溶となり、
凝集力が低下するという問題点を確認し、重合生成する
アクリル系共重合体の極性を低下させるため、末端に重
合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体をアル
キル(メタ)アクリレート等と共重合させることによ
り、極性の低い粘着付与樹脂の含有量を上げて、かつ、
アクリル系共重合体と粘着付与樹脂との相溶性を維持さ
せることとした。このことにより、両者の不相溶に起因
して生じる凝集力の低下を解消したのである。
レフィンに対する接着力の向上したアクリル系粘着剤組
成物について鋭意検討を重ねて、以下の様な知見を得る
に至った。すなわち、先ず、極性の低いポリオレフィン
への接着性を上げるため、これまで粘着剤組成物として
用いられてきたアクリル系共重合体の極性をポリオレフ
ィンに近づけるよう低くする必要がある。このような点
から、粘着付与樹脂としては、極性が低い粘着付与樹脂
を用いるのが好ましいが、極性の高いアクリル系粘着剤
中にある程度以上含有させると、通常、不相溶となり、
凝集力が低下するという問題点を確認し、重合生成する
アクリル系共重合体の極性を低下させるため、末端に重
合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体をアル
キル(メタ)アクリレート等と共重合させることによ
り、極性の低い粘着付与樹脂の含有量を上げて、かつ、
アクリル系共重合体と粘着付与樹脂との相溶性を維持さ
せることとした。このことにより、両者の不相溶に起因
して生じる凝集力の低下を解消したのである。
【0011】但し、末端に重合性不飽和二重結合を有す
るオレフィン系重合体を一定以上の割合でアクリル系共
重合体に導入すると、高温時における凝集力が十分でな
い現象が見られた。この場合、エポキシ系化合物やイソ
シアネート系化合物により架橋構造を形成することによ
り凝集力を高める試みは知られていたが、本発明者等
は、後に詳述する如く、架橋剤として有機過酸化物を用
いることによって高温時における凝集力が向上するとの
知見を得た。しかも、上述の様に、高温時に粘着剤に要
求される重要な特性は、凝集力と定荷重剥離力である
が、架橋剤として有機過酸化物を用いると、石油樹脂等
の極性の低い粘着付与樹脂を結果として官能基を介さず
に架橋させることが可能となり、凝集力のみならず、従
来は困難とされていた定荷重剥離力をも高いレベルで向
上させることを見い出して本発明を完成させるに至った
のである。
るオレフィン系重合体を一定以上の割合でアクリル系共
重合体に導入すると、高温時における凝集力が十分でな
い現象が見られた。この場合、エポキシ系化合物やイソ
シアネート系化合物により架橋構造を形成することによ
り凝集力を高める試みは知られていたが、本発明者等
は、後に詳述する如く、架橋剤として有機過酸化物を用
いることによって高温時における凝集力が向上するとの
知見を得た。しかも、上述の様に、高温時に粘着剤に要
求される重要な特性は、凝集力と定荷重剥離力である
が、架橋剤として有機過酸化物を用いると、石油樹脂等
の極性の低い粘着付与樹脂を結果として官能基を介さず
に架橋させることが可能となり、凝集力のみならず、従
来は困難とされていた定荷重剥離力をも高いレベルで向
上させることを見い出して本発明を完成させるに至った
のである。
【0012】本発明は、上記従来のアクリル系粘着剤組
成物の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ポ
リオレフィンに対する接着力が優れている、特に、高温
時における凝集力と定荷重剥離力が高い水準でバランス
良く向上したアクリル系粘着剤組成物及び粘着テープを
提供することにある。
成物の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ポ
リオレフィンに対する接着力が優れている、特に、高温
時における凝集力と定荷重剥離力が高い水準でバランス
良く向上したアクリル系粘着剤組成物及び粘着テープを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、アルキル基の炭素数が2〜
14のアルキル(メタ)アクリレートと末端に重合性不
飽和二重結合を有するオレフィン系重合体とを主成分と
する重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重
合体、粘着付与樹脂及び架橋剤として有機過酸化物を含
有してなるアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請
求項2記載の発明は、重合性組成物に、共重合可能な極
性基含有ビニルモノマーが更に含有されてなる請求項1
記載のアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請求項
3記載の発明は、架橋剤として、イソシアネート系架橋
剤、エポキシ系架橋剤及びアジリジン系架橋剤のうち、
少なくとも1種を更に含有してなる請求項1又は2記載
のアクリル系粘着剤組成物を提供する。
に、請求項1記載の発明は、アルキル基の炭素数が2〜
14のアルキル(メタ)アクリレートと末端に重合性不
飽和二重結合を有するオレフィン系重合体とを主成分と
する重合性組成物を光重合して得られるアクリル系共重
合体、粘着付与樹脂及び架橋剤として有機過酸化物を含
有してなるアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請
求項2記載の発明は、重合性組成物に、共重合可能な極
性基含有ビニルモノマーが更に含有されてなる請求項1
記載のアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請求項
3記載の発明は、架橋剤として、イソシアネート系架橋
剤、エポキシ系架橋剤及びアジリジン系架橋剤のうち、
少なくとも1種を更に含有してなる請求項1又は2記載
のアクリル系粘着剤組成物を提供する。
【0014】又、請求項4記載の発明は、架橋剤が3官
能のイソシアネート系架橋剤である請求項3記載のアク
リル系粘着剤組成物を提供する。又、請求項5記載の発
明は、架橋剤が3官能のエポキシ系架橋剤である請求項
3記載のアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請求
項6記載の発明は、粘着付与樹脂が石油系樹脂である請
求項1〜5何れか1項記載のアクリル系粘着剤組成物を
提供する。又、請求項7記載の発明は、重合性組成物
に、共重合可能な多官能(メタ)アクリレートが更に含
有されてなる請求項1〜6何れか1項記載のアクリル系
粘着剤組成物を提供する。又、請求項8記載の発明は、
架橋剤により架橋された請求項1〜7の何れか1項記載
の粘着剤組成物が用いられたものである粘着テープを提
供する。又、請求項9記載の発明は、基材の一面に、架
橋剤により架橋された請求項1〜7の何れか1項記載の
粘着剤組成物からなる粘着剤層が積層されてなる粘着テ
ープを提供する。
能のイソシアネート系架橋剤である請求項3記載のアク
リル系粘着剤組成物を提供する。又、請求項5記載の発
明は、架橋剤が3官能のエポキシ系架橋剤である請求項
3記載のアクリル系粘着剤組成物を提供する。又、請求
項6記載の発明は、粘着付与樹脂が石油系樹脂である請
求項1〜5何れか1項記載のアクリル系粘着剤組成物を
提供する。又、請求項7記載の発明は、重合性組成物
に、共重合可能な多官能(メタ)アクリレートが更に含
有されてなる請求項1〜6何れか1項記載のアクリル系
粘着剤組成物を提供する。又、請求項8記載の発明は、
架橋剤により架橋された請求項1〜7の何れか1項記載
の粘着剤組成物が用いられたものである粘着テープを提
供する。又、請求項9記載の発明は、基材の一面に、架
橋剤により架橋された請求項1〜7の何れか1項記載の
粘着剤組成物からなる粘着剤層が積層されてなる粘着テ
ープを提供する。
【0015】以下に、本発明を更に詳細に説明する。本
発明において、重合性組成物として用いられる炭素数が
2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリ
レートとしては、特に限定されるものではなく、例え
ば、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
ペンチル(アミル)(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチ(メタ)ルアクリレート、イソオクチ(メタ)ルア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(ドデシル(メタ))アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられ、ガラス転移温度(Tg)の調整、
相溶性の点で、好ましくは、炭素数が4〜10のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが用いられ
る。尚、ここで言う「(メタ)アクリレート」とは「ア
クリレート」もしくは「メタクリレート」を意味する。
上記アルキル(メタ)アクリレートは単独で用いられて
も良いし、2種類以上が併用されても良い。アルキル基
の炭素数が上記範囲外であると、粘着剤のガラス転移温
度(Tg)が高くなったり、粘着剤としての適性が低下
する等の不都合が生じるので2〜14の範囲に限定され
る。
発明において、重合性組成物として用いられる炭素数が
2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリ
レートとしては、特に限定されるものではなく、例え
ば、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
ペンチル(アミル)(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチ(メタ)ルアクリレート、イソオクチ(メタ)ルア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(ドデシル(メタ))アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられ、ガラス転移温度(Tg)の調整、
相溶性の点で、好ましくは、炭素数が4〜10のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが用いられ
る。尚、ここで言う「(メタ)アクリレート」とは「ア
クリレート」もしくは「メタクリレート」を意味する。
上記アルキル(メタ)アクリレートは単独で用いられて
も良いし、2種類以上が併用されても良い。アルキル基
の炭素数が上記範囲外であると、粘着剤のガラス転移温
度(Tg)が高くなったり、粘着剤としての適性が低下
する等の不都合が生じるので2〜14の範囲に限定され
る。
【0016】上記重合性組成物には炭素数が2〜14の
アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの他
に、任意成分として、共重合可能な極性基含有ビニルモ
ノマーが更に含有されていてもよい。この極性基含有ビ
ニルモノマーは、後述する様に、例えばイソシアネート
系架橋剤、エポキシ系架橋剤及びアジリジン系架橋剤
等、特定の官能基を有する架橋剤と効果的に架橋構造を
形成して凝集力と耐反発性の両立を図ったり、更には、
必要に応じて、共重合体のTgや粘着性等を調整するた
めに用いられる。
アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの他
に、任意成分として、共重合可能な極性基含有ビニルモ
ノマーが更に含有されていてもよい。この極性基含有ビ
ニルモノマーは、後述する様に、例えばイソシアネート
系架橋剤、エポキシ系架橋剤及びアジリジン系架橋剤
等、特定の官能基を有する架橋剤と効果的に架橋構造を
形成して凝集力と耐反発性の両立を図ったり、更には、
必要に応じて、共重合体のTgや粘着性等を調整するた
めに用いられる。
【0017】具体的には、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン
等のスチレン系モノマー;酢酸ビニル等のカルボン酸ビ
ニルエステル;(メタ)アクリル酸、イタコン酸等のビ
ニル基を含有するカルボン酸;前記ビニル基を有するカ
ルボン酸の無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリレート等の水酸基を有するビニルモノマー;
(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N
−ビニルカプロラクタム、N−ビニルラウリロラクタ
ム、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリ
ルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート等の窒素含有ビニルモノマーが挙げら
れる。
ルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン
等のスチレン系モノマー;酢酸ビニル等のカルボン酸ビ
ニルエステル;(メタ)アクリル酸、イタコン酸等のビ
ニル基を含有するカルボン酸;前記ビニル基を有するカ
ルボン酸の無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリレート等の水酸基を有するビニルモノマー;
(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N
−ビニルカプロラクタム、N−ビニルラウリロラクタ
ム、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリ
ルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート等の窒素含有ビニルモノマーが挙げら
れる。
【0018】上記、極性基含有ビニルモノマーは単独で
用いられても良いし、2種類以上併用されても良い。極
性基含有ビニルモノマーの含有量は、多くなると得られ
る粘着剤組成物の柔軟性が低下し、剥離力が低下するの
で、炭素数が2〜14のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレートに対して20重量%以下が望まし
い。
用いられても良いし、2種類以上併用されても良い。極
性基含有ビニルモノマーの含有量は、多くなると得られ
る粘着剤組成物の柔軟性が低下し、剥離力が低下するの
で、炭素数が2〜14のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレートに対して20重量%以下が望まし
い。
【0019】本発明において、上記重合性組成物には、
架橋剤として共重合性多官能(メタ)アクリレートを微
量配合することによって、アクリル系共重合体の重合と
同時に架橋を行わせることもできる。このような多官能
(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、1,4-ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンメタクリレートアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、(メ
タ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニル、ジ
ビニルベンゼン、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリ
エステル(メタ)アクリレート及びウレタン(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。これらは単独で用いられて
も、2種類以上併用されても良い。多官能(メタ)アク
リレート化合物の配合量は、通常、アクリル系共重合体
成分100重量部に対して0〜5重量部である。
架橋剤として共重合性多官能(メタ)アクリレートを微
量配合することによって、アクリル系共重合体の重合と
同時に架橋を行わせることもできる。このような多官能
(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、1,4-ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンメタクリレートアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、(メ
タ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニル、ジ
ビニルベンゼン、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリ
エステル(メタ)アクリレート及びウレタン(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。これらは単独で用いられて
も、2種類以上併用されても良い。多官能(メタ)アク
リレート化合物の配合量は、通常、アクリル系共重合体
成分100重量部に対して0〜5重量部である。
【0020】本発明において、上記アルキル(メタ)ア
クリレートとともに重合性組成物に含まれる、末端に重
合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体として
は、末端に他の重合性モノマーと共重合可能な二重結合
と、ポリオレフィン主骨格からなるポリマー構造とを有
するものであれば、特に限定されるものではない。上記
ポリオレフィン骨格の具体例としては、エチレン−ブチ
レン共重合体、エチレンープロピレン共重合体、エチレ
ン単独重合体、ブチレン単独重合体等が挙げられる。エ
チレン−ブチレン共重合体の市販品としては、例えば、
クレイトン・ポリマージャパン社製「クレイトン・リキ
ッド・ポリマーL−1253」が挙げられる。上記末端
に二重結合を有するオレフィン系重合体の共重合比率
は、アクリル系共重合体に対し3〜30重量%であるこ
とが好ましく、5〜15重量%であることが更に好まし
い。3重量%未満では粘着付与樹脂との相溶性が不十分
となり、保持力が低下する。30重量%を越えるとオレ
フィン系重合体の割合が高くなり、やはり保持力が低下
する。
クリレートとともに重合性組成物に含まれる、末端に重
合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体として
は、末端に他の重合性モノマーと共重合可能な二重結合
と、ポリオレフィン主骨格からなるポリマー構造とを有
するものであれば、特に限定されるものではない。上記
ポリオレフィン骨格の具体例としては、エチレン−ブチ
レン共重合体、エチレンープロピレン共重合体、エチレ
ン単独重合体、ブチレン単独重合体等が挙げられる。エ
チレン−ブチレン共重合体の市販品としては、例えば、
クレイトン・ポリマージャパン社製「クレイトン・リキ
ッド・ポリマーL−1253」が挙げられる。上記末端
に二重結合を有するオレフィン系重合体の共重合比率
は、アクリル系共重合体に対し3〜30重量%であるこ
とが好ましく、5〜15重量%であることが更に好まし
い。3重量%未満では粘着付与樹脂との相溶性が不十分
となり、保持力が低下する。30重量%を越えるとオレ
フィン系重合体の割合が高くなり、やはり保持力が低下
する。
【0021】上記オレフィン系重合体の数平均分子量
は、2000〜30000であることが好ましい。数平
均分子量が2000未満では、オレフィン系樹脂など無
極性樹脂被着体への粘着力が低下し易く、数平均分子量
が30000を超えると、上記アクリル(メタ)アクリ
レートとの共重合性が低下し易くなる。
は、2000〜30000であることが好ましい。数平
均分子量が2000未満では、オレフィン系樹脂など無
極性樹脂被着体への粘着力が低下し易く、数平均分子量
が30000を超えると、上記アクリル(メタ)アクリ
レートとの共重合性が低下し易くなる。
【0022】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、上記
アクリル系共重合体の他、粘着付与樹脂及び架橋剤とし
ての有機過酸化物が必須成分として含有される。上記粘
着付与樹脂としては、ポリオレフィンに対する接着性を
上げる樹脂であれば、特に限定されるものではなく、C
5系(脂肪族系)石油系樹脂、C9系(芳香族系)石油
樹脂等の石油樹脂;ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、
不均化ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、重合ロジン樹
脂、重合ロジンエステル樹脂等のロジン系樹脂、テルペ
ン樹脂、テルペンフェノール樹脂;クロマンインデン樹
脂等が挙げられ、特にポリオレフィンに対する接着力の
高い点で石油系樹脂が好適に用いられる。
アクリル系共重合体の他、粘着付与樹脂及び架橋剤とし
ての有機過酸化物が必須成分として含有される。上記粘
着付与樹脂としては、ポリオレフィンに対する接着性を
上げる樹脂であれば、特に限定されるものではなく、C
5系(脂肪族系)石油系樹脂、C9系(芳香族系)石油
樹脂等の石油樹脂;ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、
不均化ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、重合ロジン樹
脂、重合ロジンエステル樹脂等のロジン系樹脂、テルペ
ン樹脂、テルペンフェノール樹脂;クロマンインデン樹
脂等が挙げられ、特にポリオレフィンに対する接着力の
高い点で石油系樹脂が好適に用いられる。
【0023】本発明において粘着付与剤として用いられ
る石油系樹脂としては、特に限定されず、例えば、ナフ
サ分解油のC5留分をカチオン重合して得られる脂肪族
系のもの、ナフサ分解油のC9留分をカチオン重合して
得られる芳香族系のもの、前記C5留分とC9留分とを
適宜の割合に混合してカチオン重合した共重合系のも
の、また、これら石油系樹脂の主鎖構造が環状である脂
環族系のもの等が挙げられ、これらは単独または2種以
上の組み合わせで用いることができる。
る石油系樹脂としては、特に限定されず、例えば、ナフ
サ分解油のC5留分をカチオン重合して得られる脂肪族
系のもの、ナフサ分解油のC9留分をカチオン重合して
得られる芳香族系のもの、前記C5留分とC9留分とを
適宜の割合に混合してカチオン重合した共重合系のも
の、また、これら石油系樹脂の主鎖構造が環状である脂
環族系のもの等が挙げられ、これらは単独または2種以
上の組み合わせで用いることができる。
【0024】上記石油系樹脂は、アクリル系共重合体を
構成する上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル等と
共に仕込んで重合するのが本発明粘着剤組成物を得る上
で好都合であり、この点で部分的又は完全に水添化され
た石油系樹脂であればより好ましい。水添化されていな
い場合は、該石油系樹脂が有する二重結合構造が紫外線
重合等の反応において重合阻害を生じさせる原因となり
やすいためである。上記石油系樹脂が完全に水添化され
た石油系樹脂であれば、粘着剤の物性安定性の点から更
に好適である。石油系樹脂の数平均分子量は500〜1
000、樹脂軟化点は60〜150℃のものが好まし
く、また、水素化率としては完全水添品が好ましく、こ
のような樹脂としては脂環族飽和石油樹脂があり、市販
品として、荒川化学工業社製、商品名アルコンPなどが
挙げられる。
構成する上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル等と
共に仕込んで重合するのが本発明粘着剤組成物を得る上
で好都合であり、この点で部分的又は完全に水添化され
た石油系樹脂であればより好ましい。水添化されていな
い場合は、該石油系樹脂が有する二重結合構造が紫外線
重合等の反応において重合阻害を生じさせる原因となり
やすいためである。上記石油系樹脂が完全に水添化され
た石油系樹脂であれば、粘着剤の物性安定性の点から更
に好適である。石油系樹脂の数平均分子量は500〜1
000、樹脂軟化点は60〜150℃のものが好まし
く、また、水素化率としては完全水添品が好ましく、こ
のような樹脂としては脂環族飽和石油樹脂があり、市販
品として、荒川化学工業社製、商品名アルコンPなどが
挙げられる。
【0025】上記粘着付与樹脂の配合量は、アクリル系
共重合体100重量部に対し好ましくは10〜50重量
部であり、より好ましくは15〜40重量部である。配
合量が10重量部未満であると、ポリオレフィンへの十
分な接着力が得られず、50重量部を超えると粘着剤組
成物の柔軟性が低下し、密着力が低下しやすくなるため
である。
共重合体100重量部に対し好ましくは10〜50重量
部であり、より好ましくは15〜40重量部である。配
合量が10重量部未満であると、ポリオレフィンへの十
分な接着力が得られず、50重量部を超えると粘着剤組
成物の柔軟性が低下し、密着力が低下しやすくなるため
である。
【0026】本発明において架橋剤として用いられる有
機過酸化物は、半減期を10時間後に設定したときの分
解温度(10時間半減期温度といい、以下の括弧内に示
す)が110℃以下のものが好適に用いられる。これら
の有機過酸化物としては、例えば、ジ−t−ブチルペル
オキシイソフタレート(10時間半減期温度107.1
℃、商品名パーブチルIF、日本油脂社製)、2,2−
ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン(103.1℃、
商品名パーヘキサ22、日本油脂社製)、t−ヘキシル
ペルオキシベンゾエート(99.4℃、商品名パーヘキ
シルZ、日本油脂社製)、t−ヘキシルペルオキシイソ
プロピルモノカルボナート(95.0℃、商品名パーヘ
キシルI、日本油脂社製)、1,1−ビス(t−ブチル
ペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(90.0℃、商品名パーヘキサ3M、日本油脂社
製)、ベンゾイルペルオキシド(73.6℃、商品名ナ
イパーBW、日本油脂社製)、ラウロイルペルオキシド
(61.6℃、商品名パーロイルL、日本油脂社製)、
t−ブチルペルオキシノデカノエート(46.4℃、商
品名パーブチルND、日本油脂社製)、ジ−n−プロピ
ルペルオキシジカルボナート(40.3℃、商品名パー
ロイルNPP、日本油脂社製)等が挙げられる。
機過酸化物は、半減期を10時間後に設定したときの分
解温度(10時間半減期温度といい、以下の括弧内に示
す)が110℃以下のものが好適に用いられる。これら
の有機過酸化物としては、例えば、ジ−t−ブチルペル
オキシイソフタレート(10時間半減期温度107.1
℃、商品名パーブチルIF、日本油脂社製)、2,2−
ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン(103.1℃、
商品名パーヘキサ22、日本油脂社製)、t−ヘキシル
ペルオキシベンゾエート(99.4℃、商品名パーヘキ
シルZ、日本油脂社製)、t−ヘキシルペルオキシイソ
プロピルモノカルボナート(95.0℃、商品名パーヘ
キシルI、日本油脂社製)、1,1−ビス(t−ブチル
ペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(90.0℃、商品名パーヘキサ3M、日本油脂社
製)、ベンゾイルペルオキシド(73.6℃、商品名ナ
イパーBW、日本油脂社製)、ラウロイルペルオキシド
(61.6℃、商品名パーロイルL、日本油脂社製)、
t−ブチルペルオキシノデカノエート(46.4℃、商
品名パーブチルND、日本油脂社製)、ジ−n−プロピ
ルペルオキシジカルボナート(40.3℃、商品名パー
ロイルNPP、日本油脂社製)等が挙げられる。
【0027】本発明のアクリル系粘着剤組成物における
架橋剤としての有機過酸化物の含有量は、通常、アクリ
ル系共重合体100重量部に対して、0.01から5重
量部の範囲内であり、好適には0.05〜1重量部の範
囲内である。尚、粘着剤組成物の工業的生産性の面か
ら、架橋剤としての有機過酸化物を上記重合性組成物と
粘着付与樹脂と共に仕込んで重合する場合が多いが、こ
の場合はアクリル系共重合体成分100重量部に対し
て、0.01から5重量部とされる。アクリル系共重合
体成分とは、上記アルキル(メタ)アクリレート及び末
端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体
の他、必要により重合性組成物に含まれてアクリル系共
重合体を構成することとなる極性基含有モノマーや多官
能(メタ)アクリレート等を含むものである。
架橋剤としての有機過酸化物の含有量は、通常、アクリ
ル系共重合体100重量部に対して、0.01から5重
量部の範囲内であり、好適には0.05〜1重量部の範
囲内である。尚、粘着剤組成物の工業的生産性の面か
ら、架橋剤としての有機過酸化物を上記重合性組成物と
粘着付与樹脂と共に仕込んで重合する場合が多いが、こ
の場合はアクリル系共重合体成分100重量部に対し
て、0.01から5重量部とされる。アクリル系共重合
体成分とは、上記アルキル(メタ)アクリレート及び末
端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体
の他、必要により重合性組成物に含まれてアクリル系共
重合体を構成することとなる極性基含有モノマーや多官
能(メタ)アクリレート等を含むものである。
【0028】上記有機過酸化物の含有量が0.01重量
部より少ない場合は、上記アルキル(メタ)アクリレー
ト等と共重合した末端に重合性不飽和二重結合を有する
オレフィン系重合体のオレフィンの架橋が不十分となる
か、粘着付与樹脂の架橋が不十分となり、高温時におけ
る保持力と定荷重剥離力が低下する傾向がある。添加量
が5重量部より多い場合は、架橋が過剰となり、柔軟性
が低下し、被着体への密着性が低下し、剥離力が不十分
となる傾向がある。
部より少ない場合は、上記アルキル(メタ)アクリレー
ト等と共重合した末端に重合性不飽和二重結合を有する
オレフィン系重合体のオレフィンの架橋が不十分となる
か、粘着付与樹脂の架橋が不十分となり、高温時におけ
る保持力と定荷重剥離力が低下する傾向がある。添加量
が5重量部より多い場合は、架橋が過剰となり、柔軟性
が低下し、被着体への密着性が低下し、剥離力が不十分
となる傾向がある。
【0029】本発明のアクリル系粘着剤組成物には、架
橋剤として、有機過酸化物を用いる他、公知の架橋剤を
種々併用することが可能である。公知の架橋剤として
は、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、アジリジン化
合物、多価金属塩、金属キレート等が挙げられる。有機
過酸化物の他にイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架
橋剤及びアジリジン系架橋剤の内の少なくとも1種類を
併用し、含有させて用いることが好ましい。これら官能
基系架橋剤の少なくとも1種を併用することによって、
有機過酸化物を架橋剤として単独で使用する場合に比較
して、剥離力と、高温時の凝集力、定荷重剥離力のバラ
ンスを得ることが容易となり、また架橋の再現性も良好
となるからである。
橋剤として、有機過酸化物を用いる他、公知の架橋剤を
種々併用することが可能である。公知の架橋剤として
は、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、アジリジン化
合物、多価金属塩、金属キレート等が挙げられる。有機
過酸化物の他にイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架
橋剤及びアジリジン系架橋剤の内の少なくとも1種類を
併用し、含有させて用いることが好ましい。これら官能
基系架橋剤の少なくとも1種を併用することによって、
有機過酸化物を架橋剤として単独で使用する場合に比較
して、剥離力と、高温時の凝集力、定荷重剥離力のバラ
ンスを得ることが容易となり、また架橋の再現性も良好
となるからである。
【0030】このような架橋剤としては、例えば、トリ
レンジイソシアネート、ナフチレンー1,5−ジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、トリメチロールプロパ
ン変成トリレンジイソシアネート等のイソシアネート系
架橋剤、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘ
キサンジオールグリシジルエーテル等のエポキシ系架橋
剤、N,N−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジ
リジンカルボキシアミド)等のアジリジン系架橋剤等が
挙げられる。これらは単独で使用されても、二種以上が
併用されてもよい。
レンジイソシアネート、ナフチレンー1,5−ジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、トリメチロールプロパ
ン変成トリレンジイソシアネート等のイソシアネート系
架橋剤、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘ
キサンジオールグリシジルエーテル等のエポキシ系架橋
剤、N,N−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジ
リジンカルボキシアミド)等のアジリジン系架橋剤等が
挙げられる。これらは単独で使用されても、二種以上が
併用されてもよい。
【0031】特に好ましいのは3官能のイソシアネート
系化合物、又は3官能のエポキシ系化合物である。3官
能のイソシアネート系化合物としてはトリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリレンジイソシアネート及び
これらのトリメチロールプロパン付加体、またはビュレ
ット結合体が挙げられる。3官能のエポキシ系化合物と
してはジエチレントリアミン、トリグリシジルエーテル
のトリメチロールプロパン付加体等が挙げられる。これ
らは単独で使用されても、二種以上併用されても良い。
系化合物、又は3官能のエポキシ系化合物である。3官
能のイソシアネート系化合物としてはトリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリレンジイソシアネート及び
これらのトリメチロールプロパン付加体、またはビュレ
ット結合体が挙げられる。3官能のエポキシ系化合物と
してはジエチレントリアミン、トリグリシジルエーテル
のトリメチロールプロパン付加体等が挙げられる。これ
らは単独で使用されても、二種以上併用されても良い。
【0032】イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋
剤及びアジリジン系架橋剤等の含有量は、その種類と併
用する有機過酸化物の量によっても変わるが、アクリル
系共重合体成分100重量部に対して、通常、0.00
5〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.05〜2重
量部である。添加量が0.005重量部より少ない場合
は架橋が不十分となる場合が多く、凝集力が不足するこ
ととなり、5重量部を越える場合は、架橋が過剰となり
易く、柔軟性が低下し、被着体への密着性が低下し、剥
離力が不十分になり易い。
剤及びアジリジン系架橋剤等の含有量は、その種類と併
用する有機過酸化物の量によっても変わるが、アクリル
系共重合体成分100重量部に対して、通常、0.00
5〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.05〜2重
量部である。添加量が0.005重量部より少ない場合
は架橋が不十分となる場合が多く、凝集力が不足するこ
ととなり、5重量部を越える場合は、架橋が過剰となり
易く、柔軟性が低下し、被着体への密着性が低下し、剥
離力が不十分になり易い。
【0033】本発明のアクリル系粘着剤組成物において
は、有機過酸化物によって、アクリル系共重合体を架橋
させた後、又は同時に極性基含有ビニルモノマー由来の
極性基と、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤
及びアジリジン系架橋剤の少なくとも1種類との架橋反
応によって末端に重合性不飽和二重結合を有するオレフ
ィン系重合体由来のオレフィン末端、及び、石油樹脂等
の粘着付与樹脂を一定の割合で架橋するか、又は、アク
リル系共重合体に共重合された極性基含有ビニルモノマ
ー由来の極性基と、イソシアネート系架橋剤、エポキシ
系架橋剤及びアジリジン系架橋剤の少なくとも1種類と
の架橋反応により、アクリル系共重合体を架橋させた
後、有機過酸化物によって、末端に重合性不飽和二重結
合を有するオレフィン系重合体由来のオレフィン末端、
及び、石油樹脂等の粘着付与樹脂を一定の割合で架橋す
ることが好ましい。
は、有機過酸化物によって、アクリル系共重合体を架橋
させた後、又は同時に極性基含有ビニルモノマー由来の
極性基と、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤
及びアジリジン系架橋剤の少なくとも1種類との架橋反
応によって末端に重合性不飽和二重結合を有するオレフ
ィン系重合体由来のオレフィン末端、及び、石油樹脂等
の粘着付与樹脂を一定の割合で架橋するか、又は、アク
リル系共重合体に共重合された極性基含有ビニルモノマ
ー由来の極性基と、イソシアネート系架橋剤、エポキシ
系架橋剤及びアジリジン系架橋剤の少なくとも1種類と
の架橋反応により、アクリル系共重合体を架橋させた
後、有機過酸化物によって、末端に重合性不飽和二重結
合を有するオレフィン系重合体由来のオレフィン末端、
及び、石油樹脂等の粘着付与樹脂を一定の割合で架橋す
ることが好ましい。
【0034】本発明におけるアクリル系共重合体は、ア
ルキル基の炭素数が2〜14のアルキル(メタ)アクリ
レートと末端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィ
ン系重合体とを主成分とし、必要により極性基含有ビニ
ルモノマーや多官能(メタ)アクリレートを含む重合性
組成物を光重合して得られる。
ルキル基の炭素数が2〜14のアルキル(メタ)アクリ
レートと末端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィ
ン系重合体とを主成分とし、必要により極性基含有ビニ
ルモノマーや多官能(メタ)アクリレートを含む重合性
組成物を光重合して得られる。
【0035】上記光重合方法としては、特に限定されな
いが、中でも紫外線重合であることが好ましい。紫外線
重合に代表される光重合の場合は、熱重合と比較して得
られるアクリル系共重合体の分子量再現性が良く、均一
な重合体が得られやすいこと、厚膜の重合体が得られや
すいことから、曲面や凹凸面への追従性に優れ、且つ圧
着圧力依存度が少ない(低圧着でも十分粘着する)粘着
剤組成物を得ることができるという利点があるからであ
る。
いが、中でも紫外線重合であることが好ましい。紫外線
重合に代表される光重合の場合は、熱重合と比較して得
られるアクリル系共重合体の分子量再現性が良く、均一
な重合体が得られやすいこと、厚膜の重合体が得られや
すいことから、曲面や凹凸面への追従性に優れ、且つ圧
着圧力依存度が少ない(低圧着でも十分粘着する)粘着
剤組成物を得ることができるという利点があるからであ
る。
【0036】上記光重合に用いられる光重合開始剤とし
ては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル(2−ヒドロキシー2−プロピル)ケトン[商品名:
ダロキュアー2959、メルク社製]などのケトン系;
α−ヒドロキシ−α、α`−ジメチル−アセトフェノン
[商品名:ダロキュア1173、メルク社製]、メトキ
シアセトフェン、2,2−ジメトキシー2−フェニルア
セトフェン[商品名:イルガキュア651、チバガイギ
ー社製]、2−ヒドロキシー2−シクロヘキシルアセト
フェノン[商品名:イルガキュア184、チバガイギー
社製]などのアセトフェノン系;ベンジルジメチルケタ
ールなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、ア
シルホスフィノキシド、アシルホスフォナート等従来公
知のものが挙げられる。
ては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル(2−ヒドロキシー2−プロピル)ケトン[商品名:
ダロキュアー2959、メルク社製]などのケトン系;
α−ヒドロキシ−α、α`−ジメチル−アセトフェノン
[商品名:ダロキュア1173、メルク社製]、メトキ
シアセトフェン、2,2−ジメトキシー2−フェニルア
セトフェン[商品名:イルガキュア651、チバガイギ
ー社製]、2−ヒドロキシー2−シクロヘキシルアセト
フェノン[商品名:イルガキュア184、チバガイギー
社製]などのアセトフェノン系;ベンジルジメチルケタ
ールなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、ア
シルホスフィノキシド、アシルホスフォナート等従来公
知のものが挙げられる。
【0037】これら光重合開始剤の添加量は、アクリル
系共重合体成分100重量部に対して、0.01〜5重
量部であり、好ましくは0.05〜3重量部である。光
開始剤の添加量が0.01重量部未満では重合転化率が
低下し、モノマー臭が強い重合体しか得られない。5重
量部を超える場合には、ラジカル発生量が多くなり、分
子量が低下してしまい、必要な凝集力が得られない。光
重合における光照射に用いられるランプ類としては、光
波長400nm以下に発光分布を有するものが用いら
れ、その例としては低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラ
ンプ、マイクロウエーブ励起水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等が用いられる。この中でもケミカルランプは開始
剤の活性波長領域の光を効率よく発光すると共に開始剤
以外の組成物の光吸収が少ないため、内部まで光が透過
し、高膜厚の製品を製造するのに好ましい。
系共重合体成分100重量部に対して、0.01〜5重
量部であり、好ましくは0.05〜3重量部である。光
開始剤の添加量が0.01重量部未満では重合転化率が
低下し、モノマー臭が強い重合体しか得られない。5重
量部を超える場合には、ラジカル発生量が多くなり、分
子量が低下してしまい、必要な凝集力が得られない。光
重合における光照射に用いられるランプ類としては、光
波長400nm以下に発光分布を有するものが用いら
れ、その例としては低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラ
ンプ、マイクロウエーブ励起水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等が用いられる。この中でもケミカルランプは開始
剤の活性波長領域の光を効率よく発光すると共に開始剤
以外の組成物の光吸収が少ないため、内部まで光が透過
し、高膜厚の製品を製造するのに好ましい。
【0038】上記ランプによる光重合物組成物への光照
射強度は得られるポリマーの重合度を左右する因子であ
り、目的製品の性能毎に適宜制御されるのであるが、通
常のアセトフェノン基を有する開列型の開始剤を配合し
た場合、その範囲は、開始剤の光分解に有効な波長領域
(開始剤によって異なるが、通常365nm〜420n
mの光が用いられる)の光強度は0.1〜100mW/
cm2 が好ましい。
射強度は得られるポリマーの重合度を左右する因子であ
り、目的製品の性能毎に適宜制御されるのであるが、通
常のアセトフェノン基を有する開列型の開始剤を配合し
た場合、その範囲は、開始剤の光分解に有効な波長領域
(開始剤によって異なるが、通常365nm〜420n
mの光が用いられる)の光強度は0.1〜100mW/
cm2 が好ましい。
【0039】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、架橋
構造を形成するために加熱工程を経るのが好ましい。加
熱工程は、被着体に貼付前であっても良く、貼付後であ
っても良い。基材上に粘着剤層が積層されたテープとし
て用いる場合は、基材上に粘着剤組成物を塗布後に加熱
するのが、生産効率上好ましい。加熱温度は使用する架
橋剤の種類によって適宜設定するものであるが、通常4
0℃から130℃の範囲であり、好ましくは60℃〜1
00℃である。加熱時間は30分から7日、好ましくは
1時間から5日である。
構造を形成するために加熱工程を経るのが好ましい。加
熱工程は、被着体に貼付前であっても良く、貼付後であ
っても良い。基材上に粘着剤層が積層されたテープとし
て用いる場合は、基材上に粘着剤組成物を塗布後に加熱
するのが、生産効率上好ましい。加熱温度は使用する架
橋剤の種類によって適宜設定するものであるが、通常4
0℃から130℃の範囲であり、好ましくは60℃〜1
00℃である。加熱時間は30分から7日、好ましくは
1時間から5日である。
【0040】本発明のアクリル系粘着剤組成物には必要
に応じて、各種の添加剤が添加されても良い。上記添加
剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、無機充填剤(炭
酸カルシウム、タルク、アルミニウム、シリカなど)、
有機充填剤、顔料、染料などが挙げられる。また、充填
剤として平均粒径5〜200μmの中空粒子を添加した
り、発泡剤の添加や、重合前の共重合成分にガスを攪拌
混合した状態で重合を行うなどによって粘着剤組成物の
体積を増加させてもよい。
に応じて、各種の添加剤が添加されても良い。上記添加
剤としては、例えば、可塑剤、軟化剤、無機充填剤(炭
酸カルシウム、タルク、アルミニウム、シリカなど)、
有機充填剤、顔料、染料などが挙げられる。また、充填
剤として平均粒径5〜200μmの中空粒子を添加した
り、発泡剤の添加や、重合前の共重合成分にガスを攪拌
混合した状態で重合を行うなどによって粘着剤組成物の
体積を増加させてもよい。
【0041】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、架橋
後、そのまま粘着剤として用いられてもよく、あるいは
基材を有しない両面テープの形態で用いられてもよい。
ここで、本発明の架橋された粘着剤組成物が用られた本
発明の粘着テープとは、架橋後の粘着剤組成物が単体で
用いられるいわゆるノンサポートタイプのものであって
もよいし、2層以上の積層体であってもよい。2層以上
の積層体の場合は、例えば、少なくとも基材の一面に、
上記粘着剤組成物が架橋された粘着剤層が形成・積層さ
れてなるものである。
後、そのまま粘着剤として用いられてもよく、あるいは
基材を有しない両面テープの形態で用いられてもよい。
ここで、本発明の架橋された粘着剤組成物が用られた本
発明の粘着テープとは、架橋後の粘着剤組成物が単体で
用いられるいわゆるノンサポートタイプのものであって
もよいし、2層以上の積層体であってもよい。2層以上
の積層体の場合は、例えば、少なくとも基材の一面に、
上記粘着剤組成物が架橋された粘着剤層が形成・積層さ
れてなるものである。
【0042】上記基材としては、特に限定されず、例え
ば、和紙、不織布などの紙類やポリエチレン、PET、
OPP、ポリウレタン等のオレフィン系フィルム及びこ
れらの発泡体など、両面粘着テープの芯材として従来公
知のものを用いることができる。
ば、和紙、不織布などの紙類やポリエチレン、PET、
OPP、ポリウレタン等のオレフィン系フィルム及びこ
れらの発泡体など、両面粘着テープの芯材として従来公
知のものを用いることができる。
【0043】上記粘着テープの単体で用いられた場合の
粘着剤組成物の厚み、又は2層以上の積層体の場合の粘
着剤層の厚みは、0.05〜3mmであることが好まし
い。厚みが0.05mm未満であると、被着体の凹凸に
追従しにくく接着面積の低下が生じ、接着性能が低下し
やすくなる。厚みが3mm以上であると、軽圧着の条件
では圧着圧力が十分被着体界面に伝わらず、同様に接着
面積の低下が生じやすくなる。本発明の粘着剤組成物
は、架橋された後の架橋構造の目安となるゲル分率
が、、25〜50%であることが好ましい。25%未満
では保持力が不足し、50%を越える場合は定荷重剥離
力が低下する傾向がある。
粘着剤組成物の厚み、又は2層以上の積層体の場合の粘
着剤層の厚みは、0.05〜3mmであることが好まし
い。厚みが0.05mm未満であると、被着体の凹凸に
追従しにくく接着面積の低下が生じ、接着性能が低下し
やすくなる。厚みが3mm以上であると、軽圧着の条件
では圧着圧力が十分被着体界面に伝わらず、同様に接着
面積の低下が生じやすくなる。本発明の粘着剤組成物
は、架橋された後の架橋構造の目安となるゲル分率
が、、25〜50%であることが好ましい。25%未満
では保持力が不足し、50%を越える場合は定荷重剥離
力が低下する傾向がある。
【0044】(作用)本発明の粘着剤組成物が、有機過
酸化物の架橋により、高温時における凝集力と定荷重剥
離力とが高い水準でバランス良く改良された粘着剤を提
供し得る理由は、必ずしも未だ十分には解明されていな
いが、本発明者等は、以下の如く推察している。
酸化物の架橋により、高温時における凝集力と定荷重剥
離力とが高い水準でバランス良く改良された粘着剤を提
供し得る理由は、必ずしも未だ十分には解明されていな
いが、本発明者等は、以下の如く推察している。
【0045】末端に重合性不飽和二重結合を有するオレ
フィン系重合体を共重合して一定以上の割合でアクリル
系共重合体中に導入した場合、アクリル系共重合体中
に、架橋されないオレフィン末端が一定以上存在するこ
とになり、高温時の凝集力が十分ではない現象が生じる
と考えられる。この場合、有機過酸化物が粘着剤組成物
中に含有されていると、熱により、有機過酸化物が分解
してラジカルを発生する。そのラジカルによって、水素
引き抜き反応が起こり、結果として官能基を介さずにア
クリル系共重合体の分子間の架橋が形成される。すなわ
ち、有機過酸化物を含有させることにより、架橋されな
いオレフィン末端が有機過酸化物により、ある程度架橋
されて、高温時の凝集力が向上したと考えられる。
フィン系重合体を共重合して一定以上の割合でアクリル
系共重合体中に導入した場合、アクリル系共重合体中
に、架橋されないオレフィン末端が一定以上存在するこ
とになり、高温時の凝集力が十分ではない現象が生じる
と考えられる。この場合、有機過酸化物が粘着剤組成物
中に含有されていると、熱により、有機過酸化物が分解
してラジカルを発生する。そのラジカルによって、水素
引き抜き反応が起こり、結果として官能基を介さずにア
クリル系共重合体の分子間の架橋が形成される。すなわ
ち、有機過酸化物を含有させることにより、架橋されな
いオレフィン末端が有機過酸化物により、ある程度架橋
されて、高温時の凝集力が向上したと考えられる。
【0046】一方、高温時に粘着剤に要求される重要な
特性は、凝集力と定荷重剥離力であり、ポリオレフィイ
ンへの接着力向上の効果の高い粘着付与樹脂は、好まし
くは、石油樹脂である。定荷重剥離力の向上には、低分
子の粘着付与樹脂を一定の割合で、粘着付与樹脂同士
間、及び、粘着付与樹脂とアクリル系共重合体との架橋
を行うことが有効であると考えられる。石油樹脂は通
常、カルボキシル基、水酸基等の官能基を有さず、一般
にアクリル系粘着剤の架橋において用いられるイソシア
ネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋
剤等とは反応しない。従って、石油樹脂等の粘着付与樹
脂とともに架橋剤として有機過酸化物を含有してなる本
発明の粘着剤組成物は、有機過酸化物が熱分解して発生
したラジカルにより水素引き抜き反応が起こり、その結
果、官能基を介さずに粘着付与樹脂同士間、及び粘着付
与樹脂とアクリル系共重合体との間でも架橋を形成する
ことが可能となり、凝集力のみならず、従来は困難とさ
れていた定荷重剥離力をも高いレベルで向上させること
ができると解される。しかも、本発明の粘着剤組成物
は、アクリル系共重合体が上記重合性組成物を光重合し
て得られたものであるので、他の重合法によって得られ
た共重合体に比較して分子量等の再現性が良いため、良
好な粘着物性を発現し易い。
特性は、凝集力と定荷重剥離力であり、ポリオレフィイ
ンへの接着力向上の効果の高い粘着付与樹脂は、好まし
くは、石油樹脂である。定荷重剥離力の向上には、低分
子の粘着付与樹脂を一定の割合で、粘着付与樹脂同士
間、及び、粘着付与樹脂とアクリル系共重合体との架橋
を行うことが有効であると考えられる。石油樹脂は通
常、カルボキシル基、水酸基等の官能基を有さず、一般
にアクリル系粘着剤の架橋において用いられるイソシア
ネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋
剤等とは反応しない。従って、石油樹脂等の粘着付与樹
脂とともに架橋剤として有機過酸化物を含有してなる本
発明の粘着剤組成物は、有機過酸化物が熱分解して発生
したラジカルにより水素引き抜き反応が起こり、その結
果、官能基を介さずに粘着付与樹脂同士間、及び粘着付
与樹脂とアクリル系共重合体との間でも架橋を形成する
ことが可能となり、凝集力のみならず、従来は困難とさ
れていた定荷重剥離力をも高いレベルで向上させること
ができると解される。しかも、本発明の粘着剤組成物
は、アクリル系共重合体が上記重合性組成物を光重合し
て得られたものであるので、他の重合法によって得られ
た共重合体に比較して分子量等の再現性が良いため、良
好な粘着物性を発現し易い。
【0047】又、有機過酸化物とイソシアネート系架橋
剤やエポキシ系架橋剤等の官能基系架橋剤とを併用した
場合、特に3官能基を有する架橋剤が、2官能や4官能
の架橋剤よりも凝集力(保持力)と耐反発力(定荷重剥
離力)との両立に特に良好な結果をもたらす点について
は、詳細な理由は解明されていないが、アクリル系共重
合体に共重合された極性基含有ビニルモノマー由来の極
性基と前記3官能基を有する架橋剤との架橋反応によ
り、アクリル系共重合体の主鎖間の微妙な架橋の態様に
より粘弾性の良好なバランスを得ることが出来たことに
よると考えられる。
剤やエポキシ系架橋剤等の官能基系架橋剤とを併用した
場合、特に3官能基を有する架橋剤が、2官能や4官能
の架橋剤よりも凝集力(保持力)と耐反発力(定荷重剥
離力)との両立に特に良好な結果をもたらす点について
は、詳細な理由は解明されていないが、アクリル系共重
合体に共重合された極性基含有ビニルモノマー由来の極
性基と前記3官能基を有する架橋剤との架橋反応によ
り、アクリル系共重合体の主鎖間の微妙な架橋の態様に
より粘弾性の良好なバランスを得ることが出来たことに
よると考えられる。
【0048】尚、アルキル(メタ)アクリレートの重合
に際して、有機過酸化物を重合開始剤として用いること
は、上述の特開平11−152457号公報等にも記載
されている様に、古くから知られており、大過剰の有機
過酸化物を重合開始剤として用いた場合に、残存した有
機過酸化物が架橋剤として作用する可能性は否定し得な
いと考えられる。しかし、一般に、必要以上の量の重合
開始剤を用いた場合は、得られる重合体の分子量が小さ
いものとなったり、副反応の生成等により重合体特性の
再現性が悪くなったり、生産安定性が悪くなったりする
ことは、重合に携わる発明者にとって常識的事項である
から、当初から過剰の有機過酸化物を重合開始剤として
用いることは避けるのが通常であり、少なくとも、技術
的思想として有機過酸化物を架橋剤として用いて、ポリ
オレフィインに対する接着力を向上させるために、末端
に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体を
含むアクリル系共重合体を有する粘着剤の凝集力と定荷
重剥離力のバランスをとって高めるという試みは、発明
者の知る限り報告されていない。
に際して、有機過酸化物を重合開始剤として用いること
は、上述の特開平11−152457号公報等にも記載
されている様に、古くから知られており、大過剰の有機
過酸化物を重合開始剤として用いた場合に、残存した有
機過酸化物が架橋剤として作用する可能性は否定し得な
いと考えられる。しかし、一般に、必要以上の量の重合
開始剤を用いた場合は、得られる重合体の分子量が小さ
いものとなったり、副反応の生成等により重合体特性の
再現性が悪くなったり、生産安定性が悪くなったりする
ことは、重合に携わる発明者にとって常識的事項である
から、当初から過剰の有機過酸化物を重合開始剤として
用いることは避けるのが通常であり、少なくとも、技術
的思想として有機過酸化物を架橋剤として用いて、ポリ
オレフィインに対する接着力を向上させるために、末端
に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体を
含むアクリル系共重合体を有する粘着剤の凝集力と定荷
重剥離力のバランスをとって高めるという試みは、発明
者の知る限り報告されていない。
【0049】
【実施例】以下に本発明につき、実施例を挙げて詳細に
説明するが、本発明は何ら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例での粘着テープの評価
方法は以下の通りである。 (1)90度剥離粘着力試験 23℃65%RH雰囲気下において、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)製離型紙で挟持された粘着テープ
を幅25mm、長さ100mmに裁断し、一方のPETフ
ィルムを剥離し、粘着テープを露出させ、幅50mm、
長さ150mmのポリプロピレン板(日本テストパネル
社製)に、接着長さ100mmとなるように粘着シート
を露出された粘着テープ面側から貼り付けた。
説明するが、本発明は何ら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例での粘着テープの評価
方法は以下の通りである。 (1)90度剥離粘着力試験 23℃65%RH雰囲気下において、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)製離型紙で挟持された粘着テープ
を幅25mm、長さ100mmに裁断し、一方のPETフ
ィルムを剥離し、粘着テープを露出させ、幅50mm、
長さ150mmのポリプロピレン板(日本テストパネル
社製)に、接着長さ100mmとなるように粘着シート
を露出された粘着テープ面側から貼り付けた。
【0050】次に上記粘着シートの他方のPETフィル
ムを剥離し、露出された粘着テープ面に厚さ25μmの
ポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付け、
該バッキング材の背面側から重さ2kgのローラーで1
往復させて圧着した後、23℃、及び80℃、65%R
Hで24時間放置した後、各雰囲気下で引っ張り試験機
を用いて、300mm/分の引っ張り速度で90度剥離
粘着力を測定した。また、ポリプロピレン板の代わりに
ステンレス板(SUS304、日本テストパネル社製)
を用いて、23℃雰囲気下での値も測定した。
ムを剥離し、露出された粘着テープ面に厚さ25μmの
ポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付け、
該バッキング材の背面側から重さ2kgのローラーで1
往復させて圧着した後、23℃、及び80℃、65%R
Hで24時間放置した後、各雰囲気下で引っ張り試験機
を用いて、300mm/分の引っ張り速度で90度剥離
粘着力を測定した。また、ポリプロピレン板の代わりに
ステンレス板(SUS304、日本テストパネル社製)
を用いて、23℃雰囲気下での値も測定した。
【0051】(2)対PP保持力試験
23℃65%RH雰囲気下において、離型紙で挟持され
た粘着テープを幅25mm、長さ25mmに裁断し、一方
のPETフィルムを剥離し、粘着テープを露出させ、幅
50mm、長さ50mmのポリプロピレン板(日本テス
トパネル社製)に粘着テープを露出された粘着シート面
側から貼り付けた。次に前記粘着テープの他方の離型紙
を剥離し、露出された粘着テープ面に厚さ1.3mmの
ステンレス板を貼り付けた。このステンレス板の上から
重さ2kgのローラーで2往復させて圧着した後、23
℃65%RHで24時間放置した後、80℃ギアオーブ
ンに1時間放置する。その後、80℃ギアオーブン内
で、ステンレス板に500gの重りを付け、落下するま
での時間を測定した。
た粘着テープを幅25mm、長さ25mmに裁断し、一方
のPETフィルムを剥離し、粘着テープを露出させ、幅
50mm、長さ50mmのポリプロピレン板(日本テス
トパネル社製)に粘着テープを露出された粘着シート面
側から貼り付けた。次に前記粘着テープの他方の離型紙
を剥離し、露出された粘着テープ面に厚さ1.3mmの
ステンレス板を貼り付けた。このステンレス板の上から
重さ2kgのローラーで2往復させて圧着した後、23
℃65%RHで24時間放置した後、80℃ギアオーブ
ンに1時間放置する。その後、80℃ギアオーブン内
で、ステンレス板に500gの重りを付け、落下するま
での時間を測定した。
【0052】(3)対PP90度定荷重剥離力試験
23℃65%RH雰囲気下において、離型紙で挟持され
た粘着テープを幅20mm、長さ200mmに裁断し、一
方の離型紙を剥離し、粘着テープを露出させ、幅50m
m、長さ50mmのポリプロピレン板(日本テストパネ
ル社製)に粘着シートを露出された粘着シート面側から
貼り付けた。次に前記粘着テープの他方のPETフィル
ムを剥離し、露出された粘着シート面に厚さ25μmの
ポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付け、
該バッキング材の背面側から重さ2kgのローラーで1
往復させて圧着した後、23℃65%RHで24時間放
置した後、80℃ギアオーブンに1時間放置した。その
後、80℃ギアオーブン内で、該バッキング材と粘着テ
ープをクリップでつかみ、クリップの先に80gの重り
をつけ、90度の方向に剥離させ、3時間後の剥離の長
さを測定した。
た粘着テープを幅20mm、長さ200mmに裁断し、一
方の離型紙を剥離し、粘着テープを露出させ、幅50m
m、長さ50mmのポリプロピレン板(日本テストパネ
ル社製)に粘着シートを露出された粘着シート面側から
貼り付けた。次に前記粘着テープの他方のPETフィル
ムを剥離し、露出された粘着シート面に厚さ25μmの
ポリエステルフィルムをバッキング材として貼り付け、
該バッキング材の背面側から重さ2kgのローラーで1
往復させて圧着した後、23℃65%RHで24時間放
置した後、80℃ギアオーブンに1時間放置した。その
後、80℃ギアオーブン内で、該バッキング材と粘着テ
ープをクリップでつかみ、クリップの先に80gの重り
をつけ、90度の方向に剥離させ、3時間後の剥離の長
さを測定した。
【0053】(4)粘着剤ゲル分率の算出
粘着テープを20mm×20mmのサイズに切り出し、
粘着剤のみの重量を測定した後THF(テトラヒドロフ
ラン)溶剤を入れたビーカーに前記粘着剤を浸漬し、ビ
ーカーを40℃の湯に48時間浸漬した。次に200メ
ッシュ金網上に粘着剤が一部溶解したTHF溶液を取り
出し、粘着剤のTHF不溶分を分離した。分離して得ら
れた粘着剤を乾燥して、浸漬後の粘着剤重量を測定し、
以下の式によりゲル分率を求めた。 ゲル分率(%)=(浸漬後の粘着剤重量)/(浸漬前の
粘着剤重量)×100
粘着剤のみの重量を測定した後THF(テトラヒドロフ
ラン)溶剤を入れたビーカーに前記粘着剤を浸漬し、ビ
ーカーを40℃の湯に48時間浸漬した。次に200メ
ッシュ金網上に粘着剤が一部溶解したTHF溶液を取り
出し、粘着剤のTHF不溶分を分離した。分離して得ら
れた粘着剤を乾燥して、浸漬後の粘着剤重量を測定し、
以下の式によりゲル分率を求めた。 ゲル分率(%)=(浸漬後の粘着剤重量)/(浸漬前の
粘着剤重量)×100
【0054】(実施例1)2−エチルヘキシルアクリレ
ート100重量部、アクリル酸5重量部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート0.2重量部、末端に重合性不飽
和二重結合を有するオレフィン系共重合体(商品名:H
PVM−L1253、クレイトン・ポリマージャパン社
製)10重量部、粘着付与樹脂(脂環族飽和炭化水素樹
脂、商品名:アルコンP−100、荒川化学社製)30
重量部及び光重合開始剤(2,2−ジメトキシー2−フ
ェニルアセトフェン、商品名:イルガキュア−651、
チバガイギー社製)0.005重量部を均一になるまで
セパラブルフラスコ中で攪拌した後、窒素ガスによるバ
ブリングを行って溶存酸素を除去して紫外線に暴露する
ことにより、部分的に光重合したシロップを得た。
ート100重量部、アクリル酸5重量部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート0.2重量部、末端に重合性不飽
和二重結合を有するオレフィン系共重合体(商品名:H
PVM−L1253、クレイトン・ポリマージャパン社
製)10重量部、粘着付与樹脂(脂環族飽和炭化水素樹
脂、商品名:アルコンP−100、荒川化学社製)30
重量部及び光重合開始剤(2,2−ジメトキシー2−フ
ェニルアセトフェン、商品名:イルガキュア−651、
チバガイギー社製)0.005重量部を均一になるまで
セパラブルフラスコ中で攪拌した後、窒素ガスによるバ
ブリングを行って溶存酸素を除去して紫外線に暴露する
ことにより、部分的に光重合したシロップを得た。
【0055】この部分的に光重合して得たシロップに追
加の光重合開始剤0.2重量部及びラウロイルペルオキ
シド(パーロイルL、日本油脂社製)2重量部を添加混
合して、均一な性状の組成物を得た。次いで、離型処理
した50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム上に0.6mm厚みのスペーサーを設置
し、上記重合性モノマー溶液を離型処理したPETフィ
ルム上に展開した後、このPETフィルムを折り曲げ
て、離型処理面が重合性モノマー溶液に接するように被
覆した。この状態で被覆側のPETフィルム上における
紫外線照射強度が2mW/cm 2 となるようにケミカル
ランプのランプ強度を調節し、10分間紫外線を照射し
て本発明のアクリル系粘着剤組成物を得た。、その後、
これを80℃のギアオーブンに3日間放置し、厚さ60
0μmのシート状の架橋された粘着剤組成物(以下粘着
テープという)を得た。
加の光重合開始剤0.2重量部及びラウロイルペルオキ
シド(パーロイルL、日本油脂社製)2重量部を添加混
合して、均一な性状の組成物を得た。次いで、離型処理
した50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム上に0.6mm厚みのスペーサーを設置
し、上記重合性モノマー溶液を離型処理したPETフィ
ルム上に展開した後、このPETフィルムを折り曲げ
て、離型処理面が重合性モノマー溶液に接するように被
覆した。この状態で被覆側のPETフィルム上における
紫外線照射強度が2mW/cm 2 となるようにケミカル
ランプのランプ強度を調節し、10分間紫外線を照射し
て本発明のアクリル系粘着剤組成物を得た。、その後、
これを80℃のギアオーブンに3日間放置し、厚さ60
0μmのシート状の架橋された粘着剤組成物(以下粘着
テープという)を得た。
【0056】(実施例2)表1に示すように、架橋剤の
種類と量を変えた以外は実施例1と同様にして、粘着テ
ープを得た。尚、3官能のイソシアネート化合物(架橋
剤)としては、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリ
メチロールプロパン付加体(旭化成工業社製、商品名
「24A−100」)を用いた。
種類と量を変えた以外は実施例1と同様にして、粘着テ
ープを得た。尚、3官能のイソシアネート化合物(架橋
剤)としては、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリ
メチロールプロパン付加体(旭化成工業社製、商品名
「24A−100」)を用いた。
【0057】(実施例3)表1に示すように、アクリル
系共重合体のモノマーの種類と量、粘着付与樹脂の量、
架橋剤の種類と量を変えた以外は実施例1と同様にし
て、粘着テープを得た。尚、3官能のエポキシ化合物
(架橋剤)としては、トリメチロールプロパン型3官能
脂肪族エポキシ系架橋剤(東都化成社製、商品名「YH
300」)を用いた。
系共重合体のモノマーの種類と量、粘着付与樹脂の量、
架橋剤の種類と量を変えた以外は実施例1と同様にし
て、粘着テープを得た。尚、3官能のエポキシ化合物
(架橋剤)としては、トリメチロールプロパン型3官能
脂肪族エポキシ系架橋剤(東都化成社製、商品名「YH
300」)を用いた。
【0058】(実施例4)表1に示すように、アクリル
系共重合体のモノマーの種類と量、有機過酸化物の量を
変えた以外は実施例1と同様にして、本発明のアクリル
系粘着剤組成物を得た。次いで、このPET上の粘着剤
組成物を不織布の一方の面に重ね、ロールで圧着した。
この操作を不織布の他方の面についても施した後、これ
を80℃のギアーオーブンに3日間放置し、不織布を基
材とする両面テープを得た。尚、不織布として、麻35
重量部、レーヨン20重量部、パルプ45重量部からな
る厚み0.04mmのものを用いた。
系共重合体のモノマーの種類と量、有機過酸化物の量を
変えた以外は実施例1と同様にして、本発明のアクリル
系粘着剤組成物を得た。次いで、このPET上の粘着剤
組成物を不織布の一方の面に重ね、ロールで圧着した。
この操作を不織布の他方の面についても施した後、これ
を80℃のギアーオーブンに3日間放置し、不織布を基
材とする両面テープを得た。尚、不織布として、麻35
重量部、レーヨン20重量部、パルプ45重量部からな
る厚み0.04mmのものを用いた。
【0059】(比較例1)表1に示すように、オレフィ
ン共重合体と有機過酸化物を用いず、架橋剤の種類と量
を変えた以外は実施例2と同様にして、粘着テープを得
た。 (比較例2)表1に示すように、有機過酸化物は用い
ず、架橋剤の種類と量を変えた以外は実施例2と同様に
して、粘着テープを得た。
ン共重合体と有機過酸化物を用いず、架橋剤の種類と量
を変えた以外は実施例2と同様にして、粘着テープを得
た。 (比較例2)表1に示すように、有機過酸化物は用い
ず、架橋剤の種類と量を変えた以外は実施例2と同様に
して、粘着テープを得た。
【0060】得られた粘着テープの90度剥離粘着力試
験、対PP保持力試験、及び対PP90度定荷重剥離試
験を行い、その結果を表1に示した。
験、対PP保持力試験、及び対PP90度定荷重剥離試
験を行い、その結果を表1に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、アルキル基の
炭素数が2〜14のアルキル(メタ)アクリレートと末
端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体
とを主成分とする重合性組成物を重合して得られるアク
リル系共重合体、粘着付与樹脂、及び架橋剤として有機
過酸化物を含有してなるものであるので、被着体がオレ
フィン系樹脂材料等の無極性樹脂の場合でも親和性がよ
く、粘着剤組成物としての相反する特性である凝集力
(保持力)と耐反発力(定荷重剥離力)とのバランスに
優れ、高い粘着力と粘着保持力を発揮することができ
る。本発明の粘着テープは、上記粘着剤組成物が架橋さ
れて、単体若しくは、基材の少なくとも一面に積層体と
して形成されたものであるので、上記同様の優れた粘着
性能を発揮することができる。
炭素数が2〜14のアルキル(メタ)アクリレートと末
端に重合性不飽和二重結合を有するオレフィン系重合体
とを主成分とする重合性組成物を重合して得られるアク
リル系共重合体、粘着付与樹脂、及び架橋剤として有機
過酸化物を含有してなるものであるので、被着体がオレ
フィン系樹脂材料等の無極性樹脂の場合でも親和性がよ
く、粘着剤組成物としての相反する特性である凝集力
(保持力)と耐反発力(定荷重剥離力)とのバランスに
優れ、高い粘着力と粘着保持力を発揮することができ
る。本発明の粘着テープは、上記粘着剤組成物が架橋さ
れて、単体若しくは、基材の少なくとも一面に積層体と
して形成されたものであるので、上記同様の優れた粘着
性能を発揮することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09J 163/00 C09J 163/00
175/04 175/04
Fターム(参考) 4J004 AA07 AA10 AA13 AA14 AB05
BA02 CA02 CA04 CA06 CB03
CB04 CC02 EA05 FA08
4J040 BA202 DF041 DF051 DK012
DN062 EB162 EE001 EF001
EL012 GA05 GA07 GA08
GA14 GA17 GA20 GA22 HB18
HB41 HB44 HC16 HC22 HD43
KA13 KA26 LA01 LA06 LA08
MA09 MA10 MA11 MB02 MB10
PA23 PA30 PA32 PB15
Claims (9)
- 【請求項1】 アルキル基の炭素数が2〜14のアルキ
ル(メタ)アクリレートと末端に重合性不飽和二重結合
を有するオレフィン系重合体とを主成分とする重合性組
成物を光重合して得られるアクリル系共重合体、粘着付
与樹脂及び架橋剤として有機過酸化物を含有してなるこ
とを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項2】 重合性組成物に、共重合可能な極性基含
有ビニルモノマーが更に含有されてなることを特徴とす
る請求項1記載のアクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項3】 架橋剤として、イソシアネート系架橋
剤、エポキシ系架橋剤及びアジリジン系架橋剤のうち、
少なくとも1種を更に含有してなることを特徴とする請
求項1又は2記載のアクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項4】 架橋剤が3官能のイソシアネート系架橋
剤であることを特徴とする請求項3記載のアクリル系粘
着剤組成物。 - 【請求項5】 架橋剤が3官能のエポキシ系架橋剤であ
ることを特徴とする請求項3記載のアクリル系粘着剤組
成物。 - 【請求項6】 粘着付与樹脂が石油系樹脂であることを
特徴とする請求項1〜5何れか1項記載のアクリル系粘
着剤組成物。 - 【請求項7】 重合性組成物に、共重合可能な多官能
(メタ)アクリレートが更に含有されてなることを特徴
とする請求項1〜6何れか1項記載のアクリル系粘着剤
組成物。 - 【請求項8】 架橋剤により架橋された請求項1〜7の
何れか1項記載の粘着剤組成物が用いられたものである
ことを特徴とする粘着テープ。 - 【請求項9】 基材の一面に、架橋剤により架橋された
請求項1〜7の何れか1項記載の粘着剤組成物からなる
粘着剤層が積層されてなることを特徴とする粘着テー
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198868A JP2003013028A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198868A JP2003013028A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003013028A true JP2003013028A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19036233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001198868A Pending JP2003013028A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003013028A (ja) |
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-
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- 2001-06-29 JP JP2001198868A patent/JP2003013028A/ja active Pending
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