JP2003012872A - 加硫可能なゴム組成物 - Google Patents
加硫可能なゴム組成物Info
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Abstract
耐シール性(水、ほこり)、加工性に優れる成形体を製
造できる加硫可能なゴム組成物の提供。 【解決手段】加硫可能なゴム組成物であって、これを2
00℃、6分、常圧下で加硫して得られる加硫ゴムの製
品が、比重0.01〜0.4、吸水率0.01〜240
%、引張強度0.1〜10MPa、引張破断伸び10〜
1000%であり、下記式を満たすことを特徴とする加
硫可能なゴム組成物およびその用途。 吸水率+800×比重<240
Description
よびその用途に関し、更に詳しくは、軽量化が可能で、
しかも、強度特性、意匠性、耐シール性(水、ほこりな
ど)、加工性に優れる成形体を提供できる加硫可能なゴ
ム組成物およびその用途に関する。
組成物を得る方法としては、ゴムより比重の大きな補強
剤(カーボンブラック、シリカ等)や無機充填剤(タル
ク、クレー、炭酸カルシウム等)等の配合量を極力少な
くする方法や、粘着付与剤またはプロセスオイル等の低
比重配合剤を多量に配合する方法が一般的に採用されて
いる。
ものが得られるような配合を用いた場合、得られるゴム
組成物の流動性が乏しく、ロール加工性、押出成形性、
射出成形性が極めて悪くなるという不具合が生じる。さ
らに、後者の方法では、流動性は改良されるが、プロセ
スオイル等の軟化剤を多量に配合するために、得られる
ゴム組成物は低硬度となり、その用途が極めて特定範囲
内のゴム製品に限定されるという欠点がある。
は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴムと特定のポリオレフィン樹脂、発泡剤、充填剤、
可塑剤、加硫剤からなるゴム組成物が開示されている。
発泡剤で発泡させることにより低比重化しようとするも
のである。このようなゴム組成物からなる発泡体は、自
動車部品や家電製品のシール材、保護材、クッション材
などとして広く利用されている。当該組成物によれば、
確かに発泡させることで低比重化材を得ることができる
ものの、連泡率(吸水率)が高く、雨水などをシールす
るには不十分である。また、その解決法として特定のエ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
を用いること、あるいは発泡剤と発泡助剤のブレンド重
量率と吸水率との関係により解決できることは開示され
ていない。
するものであって、軽量化が可能で、しかも、強度特
性、意匠性、耐シール性(水、ほこり)、加工性に優れ
る成形体を製造できる加硫可能なゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
ために、鋭意研究した結果、特定のゴム組成物、好まし
くはエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴムおよび発泡剤からなる特定のゴム組成物、さらに
好ましくは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム、ポリオレフィン樹脂および発泡剤から
なる特定のゴム組成物を用いることにより、軽量化が可
能で、しかも、強度特性、意匠性、耐シール性(水、ほ
こり)、加工性に優れる成形体(加硫ゴム)を製造でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
る。本発明のゴム組成物は、加硫可能なゴム組成物であ
って、これを200℃、6分、常圧下で加硫して得られ
る加硫ゴムが、比重0.01〜0.4、吸水率0.01
〜240%、引張強度0.1〜10MPa、引張破断伸
び10〜1000%であり、下記式を満たすことを特徴
としている。
ーチ時間が2〜20分であることが好ましい。本発明の
加硫可能なゴム組成物は、エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合してなるエ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)と発泡剤(C)とからなり、該エチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)が、(i)
エチレンから誘導される成分単位と炭素数3〜20のα
−オレフィンから誘導される成分単位とのモル比(エチ
レン単位/α−オレフィン単位)が50/50〜80/
20であり、(ii)ヨウ素価が10〜40であり、(iii)
135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が2〜
7dl/gであり、(iv)分岐指数が0.5〜0.95で
あることを特徴としている。
加え、さらに(D)発泡助剤を含んでもよく、発泡剤
(C)と発泡助剤(D)とのブレンド重量率[{(D)
/(C)}×100]は1〜100%であることが好ま
しい。さらに、本発明では、ブレンド重量率[{(D)
/(C)}×100]と吸水率が下記式の関係を満たす
ことが好ましい。
0])<5.3 また、本発明のゴム組成物は、エチレンと炭素数3〜2
0のα−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合してな
るエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)と発泡剤(C)
とからなり、該エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)が、(i)エチレンから誘導され
る成分単位と炭素数3〜20のα−オレフィン〜誘導さ
れる成分単位とのモル比(エチレン単位/α−オレフィ
ン単位)が50/50〜80/20であり、(ii)ヨウ素
価が10〜40であり、(iii)135℃のデカリン中で
測定した極限粘度[η]が2〜7dl/gであり、(iv)
分岐指数が0.5〜0.95であることを特徴としてい
る。
加え、さらに(D)発泡助剤を含んでもよく、発泡剤
(C)と発泡助剤(D)とのブレンド重量率[{(D)
/(C)}×100]が1〜100%であることが好ま
しい。さらに、本発明では、ブレンド重量率[{(D)
/(C)}×100]と吸水率が下記式の関係を満たす
ことが好ましい。
0])<5.3 上記ポリオレフィン樹脂(B)の平均分散粒径が2μm
以下であり、かつ、該ポリオレフィン樹脂(B)と上記
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン重合体ゴム
(A)とのブレンド重量比[(B)/(A)]が3/9
7〜50/50であることが好ましい。
ン単独重合体、結晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体、プロピレン単独重合体、または結晶性プロピレン・
α−オレフィン共重合体であることが好ましい。上記発
泡剤(C)は、アゾ化合物、ニトロソ化合物、スルホニ
ルヒドラジド化合物、アジド化合物および無機発泡剤か
らなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ま
しい。
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と
有機溶媒とからなるゴム混合物にポリオレフィン樹脂
(B)を添加し、混練、脱溶媒して、当該ポリオレフィ
ン樹脂(B)を前記共重合体ゴム(A)中に均一に分散
させた混練物を調製した後、これに、発泡剤(C)、な
らびに必要に応じて発泡助剤(D)およびその他の添加
剤を配合して混練することにより得ることができる。
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、
ポリオレフィン樹脂(B)、ならびに必要に応じてその
他の添加剤を、混練温度80〜250℃、混練時間1〜
10分、混練・混合比エネルギー0.001〜10Kw
・h/kgの条件で、同時に混練する工程を含む方法に
よっても得ることができる。
ェザーストリップ、トランクウェザーストリップ、ラゲ
ージウェザーストリップ、ルーフサイドレールウェザー
ストリップ、スライドドアウェザーストリップ、ベンチ
レータウェザーストリップ、スライディングループパネ
ルウェザーストリップ、フロントウインドウェザースト
リップ、リヤウインドウェザーストリップ、クォーター
ウインドウェザーストリップ、ロックピラーウェザース
トリップ、ドアガラスアウナーウェザーストリップ、ド
アガラスインナーウェザーストリップ、ダムウインドシ
ールド、グラスランチャネル、ドアミラー用ブラケッ
ト、シールヘッドランプまたはシールカウルトップなど
の自動車用ウェザーストリップの製造に用いることがで
きる。
用シールスポンジ、家電用断熱スポンジ、家電用クッシ
ョンスポンジ、家電用難燃スポンジ、家電用プロテクト
スポンジ、家電用インシュレーションスポンジなどの家
電用スポンジ、あるいは、たとえば、土木建築用シール
スポンジ、土木建築用断熱スポンジ、土木建築用クッシ
ョンスポンジ、土木建築用難燃スポンジ、土木建築プロ
テクトスポンジ、土木建築用インシュレーションスポン
ジなどの土木建築用スポンジの製造に用いることができ
る。
は、(A’)エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと非共役ポリエンとを共重合してなるエチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムであって、
(i)エチレンから誘導される成分単位と炭素数3〜20
のα−オレフィンから誘導される成分単位とのモル比
(エチレン単位/α−オレフィン単位)が50/50〜
80/20であり、(ii)ヨウ素価が10〜40であり、
(iii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
が2〜7dl/gであり、(iv)分岐指数が0.5〜0.
95であるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴムと、(B’)エチレン単独重合体、結晶性
エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重
合体、または結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合
体であるポリオレフィン樹脂と、(C’)アゾ化合物、
ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、アジド
化合物および無機発泡剤からなる群から選ばれる少なく
とも1種の発泡剤と必要に応じて(D’)発泡助剤を含
む加硫可能なゴム組成物を製造するに際し、予め、エチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A’)と有機溶媒とからなるゴム混合物にポリオレフ
ィン樹脂(B’)を添加し、混練、脱溶媒して、当該ポ
リオレフィン樹脂(B’)を前記共重合体ゴム(A’)
中に均一に分散させた混練物を調製した後、これに、発
泡剤(C’)ならびに必要に応じて(D’)発泡助剤お
よびその他の添加剤を配合して混練することを特徴とし
ている。
(A’)エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと
非共役ポリエンから共重合してなるエチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴムであって、(i)エ
チレンから誘導される成分単位と炭素数3〜20のα−
オレフィンから誘導される成分単位とのモル比(エチレ
ン単位/α−オレフィン単位)が50/50〜80/2
0であり、(ii)ヨウ素価が10〜40であり、(iii)1
35℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が2〜7
dl/gであり、(iv)分岐指数が0.5〜0.95であ
るエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴムと、(B’)エチレン単独重合体、結晶性エチレン
・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体、ま
たは結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体である
ポリオレフィン樹脂と、(C’)アゾ化合物、ニトロソ
化合物、スルホニルヒドラジド化合物、アジド化合物お
よび無機発泡剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
の発泡剤と必要に応じて(D’)発泡助剤を含む加硫可
能なゴム組成物を製造するに際し、上記エチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A’)、前
記ポリオレフィン樹脂(B’)、必要に応じてその他の
添加剤を、混練温度80〜250℃、混練時間1〜10
分、混練・混合比エネルギー0.001〜10Kw・h
/kgの条件で、同時に混練する工程を含むことを特徴
としている。
散粒径が2μm以下であり、かつ、該ポリオレフィン樹
脂(B’)と上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(A’)とのブレンド重量比
[(B’)/(A’)]が3/97〜50/50である
ことが好ましい。本発明の加硫ゴムは、比重0.01〜
0.4、吸水率0.01〜240%、引張強度0.1〜
10MPa、引張破断伸び10〜1000%であり、下
記式を満たすことを特徴としている。
物を加硫することにより得られる。
なゴム組成物であって、これを200℃、6分、常圧下
で加硫して得られる加硫ゴムが、比重0.01〜0.
4、吸水率0.01〜240%、引張強度0.1〜10
MPa、引張破断伸び10〜1000%である。
25℃でのムーニースコーチ時間が2〜20分であるこ
とが好ましい。本発明の加硫可能なゴム組成物として
は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと非共
役ポリエンとを共重合してなるエチレン・α−オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と発泡剤(C)
と必要に応じて発泡助剤(D)とからなる加硫可能なゴ
ム組成物であることが好ましく、さらには、エチレンと
炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンとか
らなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)と発泡剤
(C)と必要に応じて発泡助剤(D)とからなる加硫可
能なゴム組成物であることが好ましい。また、このよう
なゴム組成物は、さらに、必要に応じて補強剤、充填剤
等のその他の添加剤を含んでもよい。
なゴム組成物に用いられる各成分について詳述する。エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(A) 本発明で用いられるエチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(A)は、エチレン、炭素数3〜
20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンがランダム
に共重合したポリマーである。
ては、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1
−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テ
トラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1
−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、
1−エイコセン、9−メチル−1−デセン、11−メチ
ル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンな
どが挙げられる。中でも、炭素数3〜10のα−オレフ
ィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテンなどが好ましく用いられる。これ
らのα−オレフィンは、単独で、あるいは2種以上組み
合わせて用いられる。
は鎖状の非共役ポリエンを用いることができる。環状の
非共役ポリエンとしては、例えば5−エチリデン−2−
ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2
−ノルボルネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒド
ロインデンなどが挙げられる。また、鎖状の非共役ポリ
エンとしては、例えば1,4−ヘキサジエン、7−メチ
ル−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−8−メチ
ル−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−1,7−ウ
ンデカジエンなどが挙げられる。これらの非共役ポリエ
ンは、単独でまたは2種以上混合して用いることができ
る。
岐度のコントロールが容易等の観点から、5−ビニル−
2−ノルボルネン、またはノルボルナジエンなどを使う
ことが好ましい。エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体(A)としては、以下のような特性を有
しているものが好ましい。
炭素数3〜20のα−オレフィンから誘導される成分単
位とのモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(A)は、(a)エチレンから誘導される単位と
(b)炭素数3〜20のα−オレフィン(以下単にα−
オレフィンということがある)から誘導される単位と
を、通常50/50〜80/20、好ましくは55/4
5〜80/20、更に好ましくは60/40〜80/2
0、特に好ましくは65/35〜75/25のモル比
[(a)/(b)]で含有している。
あると、耐熱老化性、強度特性およびゴム弾性に優れる
とともに、耐寒性および加工性に優れた加硫ゴム成形体
を提供できるゴム組成物が得られる。 (ii)ヨウ素価 エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(A)のヨウ素価は、通常10〜40(g/100
g)、好ましくは10〜30(g/100g)、更に好
ましくは10〜25(g/100g)、特に好ましくは
10〜20(g/100g)である。
網目鎖密度の高いゴム組成物が得られ、耐圧縮永久歪性
に優れるとともに、耐環境劣化性(=耐熱老化性)に優
れた加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得られ、
またコスト的にも有利である。 (iii)極限粘度 前記共重合体ゴム(A)の135℃のデカリン中で測定
した極限粘度[η]は、通常2〜7dl/g、好ましく
は2〜5dl/g、更に好ましくは2〜4dl/g、特
に好ましくは2.5〜3.5dl/g、特に好ましくは
2.5〜3.2dl/gである。この極限粘度[η]が
前記範囲内にあると、強度特性および耐圧縮永久歪性に
優れるとともに、加工性に優れた加硫ゴム成形体を提供
できるゴム組成物が得られる。
0.95、好ましくは0.6〜0.9、更に好ましく
0.65〜0.9、特に好ましくは0.7〜0.9であ
る。分岐指数が前記範囲にあると、ロール加工または押
出加工時の流動性も良好になり、さらに吸水率を下げる
役割もある。
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムにおける分岐の
相対的程度を示すものであり、溶液中におけるポリマー
特性についての下記の3種類の方法により得られる数値
から算出される。 (i)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)の後に小角光散乱法(low angle light scattering;
LALLS)を用いて測定された重量平均分子量(Mw,LALL
S) (ii)GPC装置に接続された示差屈折計(DRI)を用
いて測定された重量平均分子量(Mw,DRI)および粘度
平均分子量(Mv,DRI) (iii)135℃のデカリン中で測定された極限粘度(I
V) 前記(i)および(ii)の測定値は、ポリマーの濾過された
希釈1,2,4−トリクロロベンゼン溶液を用いるGP
Cにより得られる。
うに定義される。 BI=(Mv,br×Mw,DRI)/(Mw,LALLS×Mv,DRI) ・・・(1) (式中、Mv,br=k(IV)1/aであり、Mv,brは分岐
状ポリマーの粘度平均分子量であり、aはマーク−ホー
ウィンク(Mark-Houwink)定数(エチレン・α−オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴムのaは、135℃のデ
カリン中では、0.759)である。) 本発明においては、前記共重合体ゴム(A)は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
は、好ましくは、下記化合物(I)および(II)を主成分
として含有する触媒の存在下に、重合温度35〜60
℃、特に35〜45℃で、重合圧力4〜12kgf/c
m2、特に5〜8kgf/cm2(1kgf/cm2=
9.807×104Pa=9・807×10-2MPaと
すると、重合圧力は、0.39〜1.18MPa、特に
0.49〜0.78MPa)、非共役ポリエンとエチレ
ンとの供給量のモル比(非共役ポリエン/エチレン)
0.05〜0.2の条件で、エチレンと、炭素数3〜2
0のα−オレフィンと、非共役ポリエンとをランダム共
重合することにより得られる。共重合は、炭化水素媒体
中で行うことが好ましい。なお、α−オレフィンの供給
量は、得られる共重合体ゴム中のエチレン単位とα−オ
レフィン単位のモル比が上記に示した範囲に含まれるよ
うになるような量を使用する。
は、 V(OR)cXd (式中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基であり、Xは
ハロゲン原子であり、0≦a≦3、0≦b≦3、2≦a
+b≦3、0≦c≦4、0≦d≦4、3≦c+d≦4で
ある。)で表わされるバナジウム化合物、あるいはこれ
らの電子供与体付加物。
ては、次式: VO(OR)nX3-n (式中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基であり、Xは
ハロゲン原子であり、nは0または1〜3の整数であ
る。)で表わされる可溶性バナジウム化合物、または VX4 (式中、Xはハロゲン原子である。)で表わされるバナ
ジウム化合物が好ましい。
系の炭化水素媒体に可溶性の成分である。 (II)R’mAlX’3-m [式中、R’は炭素数1〜12の炭化水素基であり、
X’はハロゲン原子、水素原子またはOR”(式中、
R”は炭素数1〜12の炭化水素基である。)であり、
mは1〜3である。]で表わされる有機アルミニウム化
合物。
水素基は、例えばアルキル基、シクロアルキル基または
アリール基であり、具体的には、メチル基、エチル基、
n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基、トリル基等である。ま
た、前記のハロゲン原子は、例えば塩素原子、臭素原子
である。
例としては、VOCl3、VO(OC2H5)Cl2、VO
(OC2H5)2Cl、VO(O−iso−C3H7)C
l2、VO(O−n−C4H9)Cl2、VO(OC2H5)
3、VOBr3、VCl4、VOCl3、VO(O−n−C
4H9)3などが挙げられ、バナジウム化合物(I)の電
子供与体付加物としては、VCl3・2OC6H12OHな
どが挙げられる。
としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソプロピルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリアル
キルアルミニウム;ジエチルアルミニウムエトキシド、
ジブチルアルミニウムブトキシド等のジアルキルアルミ
ニウムアルコキシド;エチルアルミニウムセスキエトキ
シド、ブチルアルミニウムセスキブトキシド等のアルキ
ルアルミニウムセスキアルコキシド;R1 0.5Al(OR
1)0.5(式中、R1は炭素数1〜12の炭化水素基であ
る。)などで表わされる平均組成を有する部分的にアル
コキシ化されたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミ
ニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエ
チルアルミニウムブロミド等のジアルキルアルミニウム
ハライド;エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチル
アルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセス
キブロミド等のアルキルアルミニウムセスキハライド、
エチルアルミニウムジクロリド、プロピルアルミニウム
ジクロリド、ブチルアルミニウムジブロミド等のアルキ
ルアルミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化さ
れたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムヒド
リド、ジブチルアルミニウムヒドリド等のジアルキルア
ルミニウムヒドリド、エチルアルミニウムジヒドリド、
プロピルアルミニウムジヒドリド等のアルキルアルミニ
ウムジヒドリドなどの部分的に水素化されたアルキルア
ルミニウム;エチルアルミニウムエトキシクロリド、ブ
チルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアルミニウ
ムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化および
ハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙げるこ
とができる。
て、いわゆるメタロセン触媒、例えば特開平9−405
86号公報に記載されているメタロセン触媒を、メチル
アルミノオキサン(MAO)等の助触媒などと併用して
用いても、前記の化合物(I)および(II)を主成分とし
て含有する触媒を用いた場合と同等の効果を得ることが
できる。
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを溶
液重合法において調製する際に用いられる従来公知の炭
化水素溶媒であればよく、特に制限されない。このよう
な炭化水素溶媒としては、具体的には、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油等
の脂肪族炭化水素およびそのハロゲン誘導体、シクロヘ
キサン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン
等の脂環族炭化水素およびそのハロゲン誘導体、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、およびク
ロロベンゼン等のハロゲン誘導体などが用いられる。こ
れらの溶媒は、単独で、あるいは組み合わせて用いても
よい。
塑性樹脂であり、具体的には、高密度ポリエチレン(H
DPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポ
リエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)等のエチレン単独重合体、またはエチレ
ンと炭素数3〜20、好ましくは3〜8のα−オレフィ
ンとからなる結晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体;プロピレン単独重合体、またはプロピレンと炭素数
4〜20、好ましくは4〜8のα−オレフィンとからな
る結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体などのポ
リプロピレン(プロピレンブロック共重合体、プロピレ
ンランダム共重合体などを含む);1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1
−オクテンなどの炭素数4〜20、好ましくは4〜8の
α−オレフィンの結晶性単独重合体または共重合体など
が挙げられる。これらのポリオレフィンの融点は250
℃以下である。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン
が好ましく、特に、エチレン単独重合体、結晶性エチレ
ン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体、
または結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体が好
ましい。
レートは、プロピレン単独重合体、結晶性プロピレン・
α−オレフィン共重合体であれば、MFR、230℃、
2.16kg荷重は、通常0.01〜100g/10
分、好ましくは0.1〜30g/10分である。エチレ
ン単独重合体、結晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体などであれば、MFR、190℃、2.16kg荷重
は、通常0.01〜100g/10分、好ましくは0.
1〜30g/10分である。MFRが上記範囲にある
と、分散粒径と物性(強度、流動性等)のバランスに優
れる傾向にある。本発明においては、ポリオレフィン樹
脂(B)とエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体(A)とのブレンド重量比[(B)/(A)]
は、通常3/97〜50/50、好ましくは5/95〜
50/50、さらに好ましくは10/90〜40/60
である。この範囲内でポリオレフィン樹脂を用いればゴ
ム弾性を良好に保つことができる。
(B)は、補強剤、充填剤に対し、カーボンブラック並
の製品硬度を向上させる効果を持つとともに、加工温度
でのコンパウンド粘度を下げ、発泡倍率を向上させる効
果を持つ配合剤として使用される。中でもポリエチレ
ン、ポリプロピレンはその効果が大きく好ましい。本発
明においては、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)中に溶融状態でミクロ分散させ
たポリオレフィン樹脂(B)の(電子顕微鏡写真から求
めた)平均粒径は、通常2μm以下であり、好ましくは
1μm以下、更に好ましくは0.8μm以下、特に好ま
しくは0.5μm以下であることが望ましい。前記平均
粒径が2μm以下であれば、ポリオレフィン樹脂が異物
として表面層を乱すことがなく、圧縮永久歪も良好であ
る。
子のアスペクト比(長径/短径)は、好ましくは5以
下、更に好ましくは3以下である。このアスペクト比が
5以下である場合、ポリオレフィン樹脂(B)粒子のミ
クロ分散が良好である。ここで、ミクロ分散とは、エチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)
中にポリオレフィン樹脂(B)が均一に細かく分散して
いることをいう。
物、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、ア
ジド化合物および無機発泡剤等からなる群から選ばれる
少なくとも1種を用いることができ、具体的には、アゾ
ジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ビスシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、
バリウムアゾジカルボキシレート等のアゾ化合物;N,
N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミ
ド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等
のニトロソ化合物;ベンゼンスルホニルヒドラジド、ト
ルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビス
(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホ
ン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド等のスルホニル
ヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4’−ジフ
ェニルジスルホニルアジド、p−トルエンスルホニルア
ジド等のアジド化合物;重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸
アンモニウム等の無機発泡剤などが挙げられる。このよ
うな発泡剤(C)は一種単独または二種以上組合わせて
用いてもよい。
N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p’
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)が好ま
しく、特にアゾジカルボンアミドが発泡ガス量と環境衛
生性のバランスの点から好ましい。本発明においては、
発泡剤(C)は、共重合体ゴム(A)100重量部に対
して、通常1〜50重量部の割合で用いられ、好ましく
は3〜40重量部、より好ましくは5〜30重量部、更
に好ましくは10〜20重量部、特に好ましくは12〜
18重量部の割合で用いられることが望ましい。発泡剤
の配合量が上記範囲にあると、たとえば比重0.01〜
0.4といった比重の小さい軽量化材料を得ることがで
き、かつ、良好な硬さを得ることができる。
は、尿素などの尿素系助剤;カルボン酸塩、硝酸塩、炭
酸塩、硫酸塩などのルイス酸特性を有する金属塩;無水
マレイン酸、無水アジピン酸、無水フタル酸、無水トリ
メリット酸などの無水物;たとえば亜鉛華、ステアリン
酸亜鉛などの亜鉛化合物;ジエタノールアミン、ジ−n
−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどのアミン
化合物;サルチル酸、安息香酸などの有機弱酸などが挙
げられる。
分解温度が140℃以下に調整された尿素系助剤が好ま
しく、さらに分解温度が135℃以下に調整された尿素
系助剤が吸水率を下げることができるので望ましい。発
泡助剤(D)は、比重と吸水率のバランスから、発泡剤
(C)とのブレンド重量率[{(D)/(C)}×10
0]が1〜100%であることが望ましく、好ましくは
1〜50%、さらに好ましくは1〜25%、より好まし
くは1〜15%、特に好ましくは1〜10%、特に1〜
7%、中でも特に1〜5%が望ましい。
[{(D)/(C)}×100]と吸水率が下記式の関
係を満たすことが特に好ましい。(吸水率/[{(D)
/(C)}×100])<5.3また、好ましくは、
(吸水率/[{(D)/(C)}×100])の値が
4.5未満、さらに好ましくは3未満、特に好ましくは
2.5未満であることが望ましい。ブレンド重合率と吸
水率と関係が、上記関係を満たすと、本発明の加硫可能
なゴム組成物によって得られる加硫ゴムの吸水率を下げ
ることができるので望ましい。
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィン樹
脂(B)、発泡剤(C)および発泡助剤(D)の他に、
必要に応じて補強剤、充填剤、可塑剤(軟化剤)、加硫
剤、加硫促進剤などの添加剤を含めることができる。
微粉ケイ酸、シリカなどが挙げられる。具体的には、カ
ーボンブラックとしては、たとえば、SRF、GPF、
FEF、MAF、HAF、ISAF、SAF、FT、M
Tなどの各種カーボンブラックが挙げられ、なかでも、
GPF、FEF、MAF、HAFが、加工性と硬度のバ
ランスに優れるため好ましい。カーボンブラックは、エ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、通常20重量部以上、好
ましくは50〜200重量部、更に好ましくは60〜1
80重量部の割合で用いられることが望ましい。カーボ
ンブラックの配合量が、上記範囲にあると、良好な機械
的強度、Cs(Cs:圧縮永久歪)、製品硬度が得られ
るからである。
沈降性シリカなどが挙げられる。これらのシリカは、ヘ
キサメチルジシラザン、クロロシラン、アルコキシシラ
ン等の反応性シランあるいは低分子量のシロキサン等で
表面処理されていてもよい。また、これらのシリカの比
表面積(BED法)は、好ましくは50m2/g以上、
更に好ましくは100〜400m2/gである。
は、その用途により適宜選択できるが、ゴム補強剤全体
の合計配合量は、通常、エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対し
て、最大300重量部、好ましくは最大200重量部で
ある。前記充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの無機充
填剤が挙げられる。
は、その用途により適宜選択できるが、無機充填剤の配
合量は、通常、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、最大3
00重量部、好ましくは最大200重量部である。前記
可塑剤(軟化剤)としては、通常ゴムに使用される可塑
剤が用いられる。具体的には、プロセスオイル、潤滑
油、パラフィン油、流動パラフィン、石油アスファル
ト、ワセリン、コールタール、ヒマシ油、アマニ油、サ
ブ、蜜ロウ、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜
鉛、アタクチックポリプロピレン、クマロインデン樹脂
などが挙げられる。中でも、特にプロセスオイル、パラ
フィン油が好ましく用いられる。
合体ゴム(A)100重量部に対して、通常30重量部
以上の割合で用いられる。可塑剤としてプロセスオイル
を用いる場合、その配合量は、共重合体ゴム(A)10
0重量部に対して、好ましくは50〜150重量部、更
に好ましくは60〜120重量部である。本発明で用い
られる加硫剤としては、イオウ、イオウ化合物、有機過
酸化物が挙げられる。
ウ、沈降イオウ、コロイドイオウ、表面処理イオウ、不
溶性イオウなどが挙げられる。イオウ化合物としては、
具体的には、塩化イオウ、二塩化イオウ、高分子多硫化
物などが挙げられる。また、加硫温度で活性イオウを放
出して加硫するイオウ化合物、例えばモルホリンジスル
フィド、アルキルフェノールジスルフィド、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテ
トラスルフィドなども使用することができる。
合物は、共重合体ゴム(A)100重量部に対して、通
常0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量
部、更に好ましくは0.3〜3重量部の割合で用いられ
る。また、加硫剤としてイオウまたはイオウ化合物を使
用するときは、加硫促進剤を併用することが好ましい。
加硫促進剤としては、具体的には、N−シクロヘキシル
−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシ
ジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、
N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−
(2,4−ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリノチオ)
ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド等の
チアゾール系化合物;ジフェニルグアニジン、トリフェ
ニルグアニジン、ジオルソニトリルグアニジン、オルソ
ニトリルバイグアナイド、ジフェニルグアニジンフタレ
ート等のグアニジン化合物;アセトアルデヒド−アニリ
ン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘキサ
メチレンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニア等の
アルデヒドアミンおよびアルデヒド−アンモニア系化合
物;2−メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系化
合物;チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチ
ルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリル
チオユリア等のチオユリア系化合物;テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチル
チウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウラムテトラ
スルフィド等のチウラム系化合物;ジメチルジチオカル
バミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−
n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジ
チオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカル
バミン酸テルル等のジチオカルバミン酸塩系化合物;ジ
ブチルキサントゲン酸亜鉛等のザンテート系化合物;酸
化亜鉛(亜鉛華)などの化合物を挙げることができる。
類以上を組み合わせて用いることが好ましい。本発明に
おいては、加硫促進剤は、共重合体ゴム(A)100重
量部に対して、通常0.1〜20重量部、好ましくは
0.5〜15重量部、更に好ましくは1〜10重量部の
割合で用いる。
他に、必要に応じて、加工助剤、老化防止剤、耐熱安定
剤、耐候安定剤、帯電防止剤、着色剤、滑剤、増粘剤お
よびその他のゴム用配合剤を、本発明の目的を損なわな
い範囲で配合することができる。 [ゴム組成物の調製方法]以下、本発明のゴム組成物の
調製方法について説明する。
ィン樹脂(B)を含む場合の調製方法について説明す
る。本発明のゴム組成物は、たとえば、エチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリ
オレフィン樹脂(B)、ならびに必要に応じてその他の
添加剤を、混練温度80〜250℃、混練時間1〜10
分、混練・混合比エネルギー0.001〜10Kw・h
/kgの条件で、同時に混練する工程を含む方法によっ
て得ることができる。
ポリエン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂
(B)をブレンドする方法について説明する。エチレン
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)
とポリオレフィン樹脂(B)を混ぜる方法としては、ゴ
ム混練機として通常使用されるバンバリーミキサー、イ
ンターナルミキサー、ニーダー、オープンロールなどを
用いて、必要に応じて、たとえば補強剤、充填剤、可塑
剤、加硫剤、加硫促進剤、発泡剤(C)、発泡助剤
(D)などの添加剤、好ましくは補強剤、充填剤、可塑
剤などと一緒に当該ポリオレフィン樹脂(B)の融点以
上の温度で混練する方法を用いてもよいが、この場合、
ポリオレフィン樹脂(B)の混練不良物が異物となる可
能性が高い。
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィン樹
脂(B)、ならびに補強剤、充填剤、可塑剤、加硫剤、
加硫促進剤、発泡剤(C)、発泡助剤(D)などの添加
剤、好ましくは補強剤、充填剤、可塑剤などの添加剤
を、混練温度80〜250℃、好ましくは80〜200
℃、さらに好ましくは80〜170℃、混練時間1〜1
0分、好ましくは1〜5分、混練・混合比エネルギー
0.001〜10Kw・h/kg、好ましくは0.01
〜1Kw・h/kgの条件で混練することが好ましい。
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(A)、ポリオレフィン樹脂(B)のみを最初に素練
りしておいてから、その他の添加剤を加えてもよい。こ
のような混練方法によれば、当該ポリオレフィン樹脂
(B)が前記共重合体ゴム(A)中に2μm以下の平均
粒径で分散している混練物を調製することができる。
よく、また、発泡剤(C)、発泡助剤(D)、加硫剤、
加硫促進剤などが添加されていない場合、また、追添加
の必要があるときは、以下のような工程を追加してもよ
い。すなわち、上記のようにして得られた混練物に、オ
ープンロールなどのロール類やニーダーなどを使用し
て、発泡剤(C)、ならびに必要に応じて発泡助剤
(D)、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤および脱泡剤な
どの添加剤を追加混合し、ロール温度40℃〜90℃、
好ましくは50〜80℃で、5〜30分間、好ましくは
5〜15分間混練した後、分出しすることにより押出用
ゴム組成物(本発明の加硫可能なゴム組成物)が得られ
る。
ボン状またはシート状のゴム配合物であってもよい。ま
た、本発明の加硫可能なゴム組成物の別の好ましい調製
方法としては、たとえば、予め、前記共重合体ゴム
(A)と有機溶媒とからなるゴム混合物に前記ポリオレ
フィン樹脂(B)を添加し、混練、脱溶媒することによ
り、当該ポリオレフィン樹脂(B)を前記共重合体ゴム
(A)中に均一に分散させた混練物を調製した後、これ
に、発泡剤(C)、加硫剤、必要に応じて加硫促進剤、
発泡助剤(D)、補強剤、充填剤および可塑剤などの添
加剤を配合して混練する方法が挙げられる。以下に、当
該方法についてより詳しく説明する。
て、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴム(A)および有機溶媒(E)からなるゴム混合物
(F)と、ポリオレフィン樹脂(B)とを混練、脱溶媒
し、造粒して、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)と
からなるゴム組成物ペレットを調製する。
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィ
ン樹脂(B)については、前述した通りである。前記有
機溶媒(E)としては、エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(A)を溶液重合法において
調製する際に用いられる従来公知の炭化水素溶媒が挙げ
られ、具体的には、(A)成分の重合に使用し得るとし
て上記したのと同様の炭化水素溶媒を用いられる。これ
らの溶媒は、単独で、あるいは組み合わせて用いてもよ
い。
に、前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(A)と有機溶媒(E)との混合物である。
このゴム混合物(F)に含まれる有機溶媒(E)の量
は、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴム(A)100重量部に対して、3〜10重量部、
好ましくは3〜8重量部であることが望ましい。
を、図1に基づいて詳述する。図1は、この方法で用い
られる多段ベント付押出機の1例であり、二軸式三段ベ
ント付押出機の概略図である。エチレン、炭素原子数3
〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなる
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(A)を、好ましくは溶液重合法にて製造し、得られ
たエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(A)溶液の有機溶媒(E)含有量を、エチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)1
00重量部に対して3〜10重量部になるように調整
し、得られたゴム混合物(F)を多段ベント付押出機
(図1では二軸式三段ベント付押出機)1の供給部2よ
り押出機1内に導入する。
活性ガス雰囲気下で、ポリオレフィン樹脂(B)を他の
供給部3よりこの押出機1内部に導入して、ゴム混合物
(F)とポリオレフィン樹脂(B)とを混練、脱溶媒す
ることにより、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)と
からなるゴム組成物が得られ、その際に、押出機1の先
端に取り付けたペレタイザー(図示せず)で造粒すれ
ば、ゴム組成物のペレットが得られる。また、ペレタイ
ザーの代わりにフライアブルベール成形機を取り付けれ
ば、ゴム組成物のベールが得られる。
たはベールは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン樹脂(B)と
からなるゴム組成物のペレットまたはベールである。図
1においては図示されていないが、熱可塑性樹脂計量器
で計量されたポリオレフィン樹脂(B)は、酸素置換装
置に移送され、酸素置換装置で不活性ガスを用いて酸素
を除去した後、押出機1のポリオレフィン樹脂供給部3
に供給される。
ス、アルゴンガスなどが挙げられるが、窒素ガスが好ま
しく用いられる。この方法においては、ポリオレフィン
樹脂(B)の押出機への供給を、不活性ガスの存在下で
行っているので、酸化劣化を防止したゴム組成物ペレッ
トを得ることができる。前記ゴム混合物(F)とポリオ
レフィン樹脂(B)との混合比率は、押出機1のスクリ
ューの回転数と、熱可塑性樹脂計量器からのポリオレフ
ィン樹脂(B)の供給量を一定に保つことによってコン
トロールされる。また、ポリオレフィン樹脂供給部3の
圧力を酸素置換装置内の圧力より低くすることにより、
ポリオレフィン樹脂(B)の供給量の安定化を図ってい
る。
トホール4から押出機1の外部に放出され、回収され
る。また、前記のようにして製造された、押出機1内の
ゴム組成物は、ペレット状またはベール状で取出し口5
より取り出される。なお、油展は、押出機1に供給する
前のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴムに溶媒を共存させて行うことができる。
ペレットは、さらにバンバリーミキサー、インターミッ
クス、ニーダー等の通常のゴム混練機で、補強剤、充填
剤、可塑剤(軟化剤)、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤、加工助剤、顔料、老化防止剤、発泡剤(C)、発泡
助剤(D)等の配合剤と混練される。このようにして得
られるゴム組成物中のポリオレフィン樹脂(B)は、分
散状態が極めて良好である。
剤を混練する方法について、具体的に説明する。ゴム組
成物ペレットは、さらにバンバリーミキサー、インター
ミックス、ニーダー等の通常のゴム混練機で、カーボン
ブラック等の補強剤、タルク、クレー等の充填剤、可塑
剤(軟化剤)などの添加剤を配合して、80〜250
℃、好ましくは80〜200℃の温度で、約1〜10分
間、好ましくは1〜5分間混練した後、オープンロール
などのロール類やニーダーなどを使用して、発泡剤
(C)、ならびに必要に応じて発泡助剤(D)、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤および脱泡剤などを追加混合
し、ロール温度40℃〜90℃、好ましくは50〜80
℃で、5〜30分間、好ましくは5〜15分間混練した
後、分出しすることにより押出用ゴム組成物(本発明の
加硫可能なゴム組成物)が得られる。
ボン状またはシート状のゴム配合物であってもよい。こ
の混練によって得られるゴムコンパウンド中のポリオレ
フィン樹脂(B)は、分散状態が極めて良好であり、こ
のような混練方法によれば、当該ポリオレフィン樹脂
(B)が前記共重合体ゴム(A)中に2μm以下の平均
粒径で分散しているゴム組成物を調製することができ
る。
ィン樹脂を含まない場合は、上記方法において、(B)
ポリオレフィン樹脂を用いない以外は、上記と同様の条
件・方法により調製することができる。 [ゴム組成物の物性および用途]本発明の加硫可能なゴ
ム組成物においては、良好な機械的強度、耐シール性
(水、ほこり)、製品肌および形状保持性を有する製品
を得るという観点から、当該ゴム組成物を200℃で、
6分間、常圧下で加硫して得られる加硫ゴムの製品が下
記の条件を満たすことが好ましい。すなわち、本発明の
加硫可能なゴム組成物を加硫して得られる下流ゴム製品
の比重が0.01〜0.4、好ましくは0.1〜0.3
であり、引張強度が0.1〜10MPa、好ましくは
0.1〜5MPaであり、引張破断伸びが10〜100
0%、好ましくは50〜800%であり、吸水率が0.
01〜240%、好ましくは0.1〜50%であり、下
記式:吸水率+800×比重<240を満たすことが好
ましい。
の値は、240未満であることが好ましく、より好まし
くは200以下、さらには150以下、特には130以
下であることが望ましい。なお、上記条件を満たす加硫
可能なゴム組成物は、上記(A)成分、(C)成分、お
よび必要に応じて(D)成分からなる加硫可能なゴム組
成物、または、上記(A)成分、(B)成分、(C)成
分、および必要に応じて(D)成分からなる加硫可能な
ゴム組成物であってもよい。
で、6分間、常圧下で加硫した際の加硫物の比重、吸水
率、引張強度、引張破断伸びは、例えば以下のようにし
て加硫を行った加硫ゴムについて測定することができ
る。ゴム組成物(加硫可能なゴム組成物)を、例えばリ
ボン状の形状で得て、この得られたリボン状のゴム組成
物を、押出機ヘッド温度80℃の押出機にて、縦2mm
×横25mmの一型口金を用いて、2.5m/分の速度
で押出成形を行い、熱空気加硫槽(HAV)を用いて、
HAV加硫槽の層内温度を200℃とし、加硫槽での滞
留時間を6分間として常圧下で加硫および発泡を行い、
加硫成形体を得る。
ニースコーチ時間が2〜20分、好ましくは2〜15分
であることが好ましい。本発明の加硫可能なゴム組成物
においては、加硫前のゴム組成物の125℃でのムーニ
ースコーチ時間が上記範囲にあれば、貯蔵安定性を良好
にし、発泡効率を向上させ、さらに吸水率を低く押さえ
ることができるからである。
製品として、自動車用ウェザーストリップ、家電用スポ
ンジ、または土木建築用スポンジ等に好適に用いること
ができる。具体的には、ドアウェザーストリップ、トラ
ンクウェザーストリップ、ラゲージウェザーストリッ
プ、ルーフサイドレールウェザーストリップ、スライド
ドアウェザーストリップ、ベンチレータウェザーストリ
ップ、スライディングループパネルウェザーストリッ
プ、フロントウインドウェザーストリップ、リヤウイン
ドウェザーストリップ、クォーターウインドウェザース
トリップ、ロックピラーウェザーストリップ、ドアガラ
スアウナーウェザーストリップ、ドアガラスインナーウ
ェザーストリップ、ダムウインドシールド、グラスラン
チャネル、ドアミラー用ブラケット、シールヘッドラン
プ、シールカウルトップなどの自動車用ウェザーストリ
ップ;家電用クッションスポンジ、家電用難燃スポン
ジ、家電用プロテクトスポンジ、家電用インシュレーシ
ョンスポンジなどの家電用スポンジ;土木建築用シール
スポンジ、土木建築用断熱スポンジ、土木建築用クッシ
ョンスポンジ、土木建築用難燃スポンジ、土木建築プロ
テクトスポンジ、土木建築用インシュレーションスポン
ジなどの土木建築用スポンジ;ブレーキホース、ラジエ
ターホース、ヒーターホース、エアークリーナーホース
などの自動車用ホース;送水用ホース;ガス用ホース;
ガスケット、エアータイト、目地材、戸当たり部などの
建材シール部品;家電シール部品;マスタシリンダーピ
ストンカップ、ホイールシリンダーピストンカップ、等
速ジョイントブーツ、ピンブーツ、カストカバー、ピス
トンシール、パッキン、Oリング、プラグキャップ、プ
ラグブーツ、グロメット、ダイヤフラムなどの自動車用
カップ・シール材;コンデンサーパッキン、Oリング、
パッキンなどの産業機械用シール材に好適であり、軽量
化ゴム製品を得ることができる。
硫可能なゴム組成物)は、トランスファー成形法、射出
成形法、型成形法によって成形し、加硫することにより
加硫ゴムを製造することができる。具体的に説明すると
下記通りである。一般に、前述の方法で得られたリボン
状配合物(加硫可能なゴム組成物)を、ゴム用押出機に
て製品形状に押出し、次いで、加硫槽内に導入し、熱空
気、流動床、溶融塩槽(LCM)、PCM(Powder Curi
ng MediumまたはPowder Curing Method)またはマイクロ
波等の手段によって加熱することにより、加硫および発
泡を行って調製することができる。好ましくは、熱空気
加硫槽(HAV)、溶融塩槽(LCM)、PCM(Powde
r Curing MediumまたはPowder Curing Method)、あるい
は熱空気加硫槽(HAV)およびデシメートル波(UH
F)を用いた連続押出し加工によって、連続的に加硫お
よび発泡させる。
0.4、好ましくは0.1〜0.3であり、吸水率が
0.01〜240%、好ましくは0.1〜50%、であ
り、引張強度が0.1〜10MPa、好ましくは0.1
〜5MPaであり、引張破断伸びが10〜1000%、
好ましくは50〜800%であり、下記式:吸水率+
(800×比重)<240を満たすことが好ましく、こ
のことは例えば加硫ゴムから、サンプルを所定の大き
さ、形状に切り出した試験片について測定することで確
認することが可能である。
の値は、240未満であることが好ましく、より好まし
くは200以下、さらには150以下、特には130以
下であることが望ましい。
も、強度特性、意匠性、耐シール性(水、ほこり)、加
工性に優れる成形体を製造できる加硫可能なゴム組成物
を提供することができる。
発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は、こ
れらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以
下に記載の各種物性およびその試験方法は、次の通りで
ある。 (1)共重合体ゴムの組成 共重合体の組成は13C−NMR法で測定した。
中で測定した。 (4)分岐指数 下記の3種類の実験により得られた数値から算出した。
ィー(GPC)の後に小角光散乱法(low angle light s
cattering; LALLS)を用いて測定された重量平均分子量
(Mw,LALLS) GPC装置に接続されたLALLS検出器を用いて測定
した。 (測定条件) 装置:Waters 150C 検出器:Chromatix KMX-6 カラム:Shodex UT-806M(30cm×2本)、UT-807
(30cm×1本) 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン 温度:135℃ 流速:0.764ml/分 濃度:0.03〜0.07%(w/v) 注入量:300μl (ii)GPC装置に接続された示差屈折計(DRI)を用
いて測定された重量平均分子量(Mw,DRI)及び粘度平
均分子量(Mv,DRI) (測定条件) 装置:Waters 150C 検出器:DRI(150C内蔵) カラム:Shodex UT806MLT(50cm×1本) 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン 温度:135℃ 流速:1ml/分 濃度:0.2%(w/v) 注入量:160μl 各種平均分子量は、EPDMの換算値で計算した。換算
に用いた粘度式は下記のとおりである。
V) ウベローデ粘度計を用いる多点法により、濃度調製4点
で粘度を測定し、各測定点の関係を濃度ゼロに外挿し
た。前記(i)及び(ii)の測定値は、ポリマーの濾過され
た希釈1,2,4−トリクロロベンゼン溶液を用いるG
PCにより得た。
うに定義される。 BI=(Mv,br×Mw,DRI)/(Mw,LALLS×Mv,DRI) ・・・(1) (式中、Mv,br=k(IV)1/aであり、Mv,brは分岐
状ポリマーの粘度平均分子量であり、aはマーク−ホー
ウィンク(Mark-Houwink)定数(エチレン・α−オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴムは135℃のデカリン
中では0.759)である。) (6)ムーニースコーチ時間(t5) JIS K6300(1994)に準拠した。 ロータ形状:Lロータ 予熱時間:1分 試験温度:125℃ (7)加硫ゴムの比重 加硫したチューブ状サンプルの上部から20mm×20
mmの試験片を打ち抜き、その表面の汚れをアルコール
で拭き取った。次いで、この試験片を、25℃で、自動
比重計[(株)東洋精機製作所製、型番M−1型]の所
定の位置に取り付け、空気中と純水中の質量の差から比
重測定を行った。
度500mm/分の条件で引張試験を行い、破断時の強
度(TB)、破断時の伸び(EB)を測定した。 (9)吸水率 加硫したチューブ状のスポンジゴムから20mm×20
mmの試験片を打ち抜き、水面下50mmの位置で12
5mmHgまで減圧し、3分間保持した。続いて、その
試験片を大気中に戻して3分経過後、吸水した試験片の
重量を測定し、以下の計算式から吸水率を算出した。
ロトームで0.1μm以下の薄膜片を作成し、この薄膜
片をルテニウム酸で染色した。次いで、この薄膜片にカ
ーボンを蒸着して電子顕微鏡用サンプルを得た。
ン樹脂(B)の平均分散粒径を、電子顕微鏡[商品名
H−8100(200KV)、(株)日立製作所製]を
用いて測定した。
2−ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−1)の製
造 撹拌羽根を備えた実質内容積100リットルのステンレ
ス製重合器(撹拌回転数=250rpm)を用いて、連
続的にエチレンとプロピレンと5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン(ENB)との三元共重合を行った。重合器
側部より液相へ、毎時、ヘキサンを60リットル、エチ
レンを3.3kg、プロピレンを13kg、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン(ENB)を580g、5−ビ
ニル−2−ノルボルネン(VNB)を50gの速度で、
また、水素を10リットル、触媒としてVO(OEt)
Cl2を34ミリモル、Al(Et)1.5Cl1.5を23
8ミリモルの速度で連続的に供給した。
応を行うと、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−
2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネンラン
ダム共重合体(A−1)が均一な溶液状態で得られた。
その後、重合器下部から連続的に抜き出した重合溶液に
少量のメタノールを添加して重合反応を停止させ、スチ
ームストリッピング処理にて重合体を溶媒から分離した
後、55℃で48時間真空乾燥を行った。
ピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニ
ル−2−ノルボルネンランダム共重合体(A−1)の物
性を表1に示す。
ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−2)の製造 非共役ポリエンとして、5−ビニル−2−ノルボルネン
(VNB)を用いて、表1に示す条件を用いた以外は、
製造例1と同様にして、エチレン・プロピレン・5−ビ
ニル−2−ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−
2)を製造した。共重合体ゴム(A−2)の物性を表1
に示す。
・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2
−ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−1)のヘキ
サン溶液のヘキサン溶媒含有量を、このゴム120重量
部に対して7重量部の量に調整し、ヘキサン溶媒を含む
ゴム組成物を得た。
1に示す二軸式三段ベント付押出機に導入するととも
に、押出機のポリオレフィン樹脂供給部より、ポリエチ
レン(B−1)[三井化学(株)製、商品名ミラソン6
8、密度:0.921g/cm 3、MFR(ASTM
D1238、190℃、2.16kg):1.6g/1
0分]のペレットを0.08kg/hrで押出機内に導
入し、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネンランダム共
重合体ゴム(A−1)とポリエチレン(B−1)とを混
練、脱溶媒し、得られたゴムを押出機の先端でペレット
状に切断し、ブレンド物(I)のペレットを2.0kg
/hrの速度で得た。
チレン(B−1)とエチレン・プロピレン・5−エチリ
デン−2−ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−
1)とのブレンド重量比は、5/120であった。得ら
れたブレンド物(I)中におけるポリエチレン(B−
1)の平均分散粒径を、電子顕微鏡[商品名 H−81
00(200KV)、(株)日立製作所製]を用いて、
上記の要領で調製したサンプルについて測定したとこ
ろ、平均分散粒径は0.01μm以下であった。
量部と、SRF級カーボンブラック[旭カーボン(株)
製、商品名 旭#50]40重量部、軟化剤[出光興産
(株)製、ダイアナプロセスオイルTM PS−380]
55重量部、ステアリン酸2重量部、亜鉛華1号5重量
部、ポリエチレングリコール[ライオン株式会社製、商
品名PEG#4000]1重量部、炭酸カルシウム[白
石工業(株)製、ホワイトンSB]120重量部を容積
1.7リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼
所製、BB−2形ミキサー]で混練した。
素練りし、次いでカーボンブラック、炭酸カルシウム、
軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、ポリエチレングリコー
ルを入れ2分間混練した。その後、ラムを上昇させ掃除
を行い、更に2分間混練し、ゴム配合物(I)を得た。
この混練は充填率75%で行った。
ンチロール(日本ロール(株)製)(前ロールの表面温
度60℃、後ロールの表面温度60℃、前ロールの回転
数16rpm、後ロールの回転数18rpm)に巻き付
けて、イオウ1.5重量部、2−メルカプトベンゾチア
ゾール[三新化学工業(株)製、商品名 サンセラー
M)1重量部、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛[三新
化学工業(株)製、商品名 サンセラーBZ)2重量
部、1,3−ジブチルチオウレア[三新化学工業(株)
製、商品名 サンセラ−BUR)1重量部、酸化カルシ
ウム[井上石灰工業(株)製、商品名 ベスタPP)5
重量部、発泡剤[永和化成工業(株)製、商品名 ビニ
ホ−ルAC#LQ)15重量部を添加し、発泡助剤[永
和化成工業(株)製、商品名 セルペ−ストK5:分解
温度134℃)0.75重量部を、14インチオープン
ロール(日本ロール(株)製)(ロール温度60℃)で
10分間混練し、ゴム配合物(II)を得た。そのロール
からリボン状に切り出した。
ニースコーチ時間(t5)、を測定した。結果を表2に
示す。リボン状のゴム配合物(II)を押出機ヘッド温度
80℃の押出機にて、縦2mm×横25mmの一型口金
を用いて、2.5m/分の速度で押出成形を行い、熱空
気加硫槽(HAV)を用いて、加硫及び発泡を行い、加
硫成形体(III)を得た。この際、HAV加硫槽の層内温
度を200℃に設定した。加硫槽での滞留時間は6分で
あった。
重、引張強度(TB)、引張破断伸び(EB)、吸水率
を測定した。結果を表2に示す。
た以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
1)の配合量を5重量部から10重量部に変更した以外
は実施例2と同様の組成・配合量を用いた。製造例1で
調製したエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−
ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネンランダム
共重合体ゴム(A−1)のヘキサン溶液のヘキサン溶媒
含有量を、このゴム120重量部に対して7重量部の量
に調整し、ヘキサン溶媒を含むゴム組成物を得た。
1に示す二軸式三段ベント付押出機に導入するととも
に、押出機のポリオレフィン樹脂供給部より、ポリエチ
レン(B−1)[三井化学(株)製、商品名ミラソン6
8、密度:0.921g/cm 3、MFR(ASTM
D1238、190℃、2.16kg):1.6g/1
0分]のペレットを0.15kg/hrで押出機内に導
入し、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネンランダム共
重合体ゴム(A−1)とポリエチレン(B−1)とを混
練、脱溶媒し、得られたゴムを押出機の先端でペレット
状に切断し、ブレンド物(I)のペレットを2.0kg
/hrの速度で得た。
チレン(B−1)とエチレン・プロピレン・5−エチリ
デン−2−ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−
1)とのブレンド重量比は、10/120であった。得
られたブレンド物(I)中におけるポリエチレン(B−
1)の平均分散粒径を、電子顕微鏡[商品名 H−81
00(200KV)、(株)日立製作所製]を用いて、
上記の要領で調製したサンプルについて測定したとこ
ろ、平均分散粒径は0.01μm以下であった。
同様に行った。結果を表2に示す。
をポリプロピレン(B−2)(*1)に変更した以外は
実施例3と同様の処理及び試験を行った。なお、ポリプ
ロピレン(B−2)の平均粒子径は0.5μm、分散粒
子のアスペクト比は1.5であった。*1 PP:ブロ
ックポリプロピレン((株)グランドポリマー社製、グ
ランドポリプロJ−707)
・5−エチリデン−2−ノルボル・5−ビニル−2−ノ
ルボルネンネンランダム共重合体ゴム(A−1)120
重量部、ポリプロピレン(B−2)[ブロックポリプロ
ピレン((株)グランドポリマー社製、グランドポリプ
ロJ−707)]10重量部、SRF級カーボンブラッ
ク[旭カーボン(株)製、商品名 旭#50]40重量
部、軟化剤[出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイ
ルTM PS−380]55重量部、ステアリン酸2重量
部、亜鉛華1号5重量部、ポリエチレングリコール[ラ
イオン株式会社製、商品名PEG#4000]1重量
部、炭酸カルシウム[白石工業(株)製、ホワイトンS
B]120重量部を容積1.7リットルのバンバリーミ
キサー[(株)神戸製鋼所製、BB−2形ミキサー]で
混練した。
5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−
ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−1)とポリプ
ロピレン(B−2)を1分素練りし、次いでカーボンブ
ラック、軟化剤、炭酸カルシウム、ステアリン酸、亜鉛
華、ポリエチレングリコールを入れ2分間混練した。そ
の後、ラムを上昇させ掃除を行い、更に2分間混練しゴ
ム配合物(A)を得た。合計の混練時間は5分であり、
混練温度は排出後の配合物(A)の温度とし、温度計に
て測定したところ184℃であり、混練・混合比エネル
ギーは0.4Kw・h/kgであった。この混練は充填
率75%で行った。
ンチロール(日本ロール(株)製)、(前ロールの表面
温度60℃、後ロールの表面温度60℃、前ロールの回
転数16rpm、後ロールの回転数18rpm)に巻き
付けて、イオウ1.5重量部、2−メルカプトベンゾチ
アゾール[三新化学工業(株)製、商品名 サンセラー
M)1重量部、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛[三新
化学工業(株)製、商品名 サンセラーBZ)2重量
部、1,3−ジブチルチオウレア[三新化学工業(株)
製、商品名 サンセラーBUR)1重量部、酸化カルシ
ウム[井上石灰工業(株)製、商品名 ベスタPP)5
0重量部、発泡剤[永和化成工業(株)製、商品名 ビ
ニホールAC#LQ)15重量部を添加し、発泡助剤
[永和化成工業(株)製、商品名 セルペーストK5:
分解温度134℃)0.75重量部を、14インチオー
プンロール(日本ロール(株)製)(ロール温度60
℃)で10分間混練し、ゴム配合物(II)を得た。その
ロールからリボン状に切り出した。
ースコーチ時間(t5)を測定した。結果を表2に示
す。リボン状のゴム配合物(B)を押出機ヘッド温度8
0℃の押出機にて、縦2mm×横25mmの一型口金を
用いて、2.5m/分の速度で押出成形を行い、熱空気
加硫槽(HAを用いて、加硫及び発泡を行い、加硫成形
体(C)を得た。この際、HAV加硫槽の層内温度は2
00℃に設定した。加硫槽での滞留時間は6分であっ
た。
重、引張強度(TB)、引張破断伸び(EB)、吸水率
を測定した。結果を表2に示す。
以外は実施例2と同様に行った。
量を0.75重量部から16重量部に変更した以外は実
施例4と同様に行った。結果を表2に示す。
代わりに共重合体(A−2)に変更した以外は実施例4
と同様に行った。
る多段ベント付押出機の1例である、二軸式三段ベント
付押出機の概略説明図を示す。
Claims (24)
- 【請求項1】 加硫可能なゴム組成物であって、これを
200℃、6分、常圧下で加硫して得られる加硫ゴム
が、比重0.01〜0.4、吸水率0.01〜240
%、引張強度0.1〜10MPa、引張破断伸び10〜
1000%であり、下記式を満たすことを特徴とする加
硫可能なゴム組成物。 吸水率+(800×比重)<240 - 【請求項2】 加硫可能なゴム組成物の125℃でのム
ーニースコーチ時間が2〜20分であることを特徴とす
る請求項1に記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項3】 エチレンと炭素数3〜20のα−オレフ
ィンと非共役ポリエンとを共重合してなるエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と発
泡剤(C)とからなり、 該エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(A)が、(i)エチレンから誘導される成分単位と
炭素数3〜20のα−オレフィンから誘導される成分単
位とのモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位)が
50/50〜80/20であり、(ii)ヨウ素価が10〜
40であり、(iii)135℃のデカリン中で測定した極
限粘度[η]が2〜7dl/gであり、(iv)分岐指数が
0.5〜0.95であることを特徴とする加硫可能なゴ
ム組成物。 - 【請求項4】 上記(A)成分および(C)成分に加
え、さらに(D)発泡助剤を含んでなることを特徴とす
る請求項3に記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項5】 上記発泡剤(C)と上記発泡助剤(D)
とのブレンド重量率[[(D)/(C)]×100]が1
〜100%であることを特徴とする請求項4に記載の加
硫可能なゴム組成物。 - 【請求項6】 エチレンと炭素数3〜20のα−オレフ
ィンと非共役ポリエンとを共重合してなるエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)とポ
リオレフィン樹脂(B)と発泡剤(C)とからなり、 該エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(A)が、(i)エチレンから誘導される成分単位と
炭素数3〜20のα−オレフィンから誘導される成分単
位とのモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位)が
50/50〜80/20であり、(ii)ヨウ素価が10〜
40であり、(iii)135℃のデカリン中で測定した極
限粘度[η]が2〜7dl/gであり、(iv)分岐指数が
0.5〜0.95であることを特徴とする加硫可能なゴ
ム組成物。 - 【請求項7】 上記(A)、(B)、(C)成分に加
え、さらに(D)発泡助剤を含んでなることを特徴とす
る請求項6に記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項8】 上記発泡剤(C)と上記発泡助剤(D)
とのブレンド重量率[[(D)/(C)]×100]が1
〜100%であることを特徴とする請求項7に記載の加
硫可能なゴム組成物。 - 【請求項9】 上記ポリオレフィン樹脂(B)の平均分
散粒径が2μm以下であり、かつ、該ポリオレフィン樹
脂(B)と上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン重合体ゴム(A)とのブレンド重量比[(B)/
(A)]が3/97〜50/50であることを特徴とす
る請求項6〜8のいずれかに記載の加硫可能なゴム組成
物。 - 【請求項10】 上記ポリオレフィン樹脂(B)が、エ
チレン単独重合体、結晶性エチレン・α−オレフィン共
重合体、プロピレン単独重合体、または結晶性プロピレ
ン・α−オレフィン共重合体であることを特徴とする請
求項6〜9のいずれかに記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項11】 上記発泡剤(C)が、アゾ化合物、ニ
トロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、アジド化
合物および無機発泡剤からなる群から選ばれる少なくと
も1種である請求項3〜10のいずれかに記載の加硫可
能なゴム組成物。 - 【請求項12】 予め、エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(A)と有機溶媒とからなる
ゴム混合物にポリオレフィン樹脂(B)を添加し、混
練、脱溶媒して、当該ポリオレフィン樹脂(B)を前記
共重合体ゴム(A)中に均一に分散させた混練物を調製
した後、これに、発泡剤(C)、ならびに必要に応じて
発泡助剤(D)およびその他の添加剤を配合して混練す
ることにより得られる請求項6〜11のいずれかに記載
の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項13】 エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(A)、ポリオレフィン樹脂
(B)、および必要に応じてその他の添加剤を、混練温
度80〜250℃、混練時間1〜10分、混練・混合比
エネルギー0.001〜10Kw・h/kgの条件で、
同時に混練する工程を含む方法により得られる請求項6
〜11のいずれかに記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項14】 自動車用ウェザーストリップの製造に
用いられることを特徴とする請求項1〜13のいずれか
に記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項15】 前記自動車用ウェザーストリップが、
ドアウェザーストリップ、トランクウェザーストリッ
プ、ラゲージウェザーストリップ、ルーフサイドレール
ウェザーストリップ、スライドドアウェザーストリッ
プ、ベンチレータウェザーストリップ、スライディング
ループパネルウェザーストリップ、フロントウインドウ
ェザーストリップ、リヤウインドウェザーストリップ、
クォーターウインドウェザーストリップ、ロックピラー
ウェザーストリップ、ドアガラスアウナーウェザースト
リップ、ドアガラスインナーウェザーストリップ、ダム
ウインドシールド、グラスランチャネル、ドアミラー用
ブラケット、シールヘッドランプまたはシールカウルト
ップであることを特徴とする請求項14に記載の加硫可
能なゴム組成物。 - 【請求項16】 家電用スポンジまたは土木建築用スポ
ンジの製造に用いられることを特徴とする請求項1〜1
3のいずれかに記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項17】 前記家電用スポンジが、家電用シール
スポンジ、家電用断熱スポンジ、家電用クッションスポ
ンジ、家電用難燃スポンジ、家電用プロテクトスポン
ジ、または家電用インシュレーションスポンジであるこ
とを特徴とする請求項16に記載の加硫可能なゴム組成
物。 - 【請求項18】 前記土木建材用スポンジが、土木建築
用シールスポンジ、土木建築用断熱スポンジ、土木建築
用クッションスポンジ、土木建築用難燃スポンジ、土木
建築プロテクトスポンジ、または土木建築用インシュレ
ーションスポンジであることを特徴とする請求項16に
記載の加硫可能なゴム組成物。 - 【請求項19】 (A’)エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合してなるエ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
であって、(i)エチレンから誘導される成分単位と炭素
数3〜20のα−オレフィンから誘導される成分単位と
のモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位)が50
/50〜80/20であり、(ii)ヨウ素価が10〜40
であり、(iii)135℃のデカリン中で測定した極限粘
度[η]が2〜7dl/gであり、(iv)分岐指数が0.
5〜0.95であるエチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムと、(B’)エチレン単独重合
体、結晶性エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピ
レン単独重合体、または結晶性プロピレン・α−オレフ
ィン共重合体であるポリオレフィン樹脂と、(C’)ア
ゾ化合物、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合
物、アジド化合物および無機発泡剤からなる群から選ば
れる少なくとも1種の発泡剤と、 必要に応じて(D’)発泡助剤を含む加硫可能なゴム組
成物を製造するに際し、 予め、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴム(A’)と有機溶媒とからなるゴム混合物にポ
リオレフィン樹脂(B’)を添加し、混練、脱溶媒し
て、当該ポリオレフィン樹脂(B’)を前記共重合体ゴ
ム(A’)中に均一に分散させた混練物を調製した後、
これに、発泡剤(C’)ならびに必要に応じて(D’)
発泡助剤およびその他の添加剤を配合して混練すること
を特徴とする加硫可能なゴム組成物の製造方法。 - 【請求項20】 上記ポリオレフィン樹脂(B’)の平
均分散粒径が2μm以下であり、かつ、該ポリオレフィ
ン樹脂(B’)と上記エチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(A’)とのブレンド重量比
[(B’)/(A’)]が3/97〜50/50である
ことを特徴とする請求項19に記載の加硫可能なゴム組
成物の製造方法。 - 【請求項21】 (A’)エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合してなるエ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
であって、(i)エチレンから誘導される成分単位と炭素
数3〜20のα−オレフィンから誘導される成分単位と
のモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位)が50
/50〜80/20であり、(ii)ヨウ素価が10〜40
であり、(iii)135℃のデカリン中で測定した極限粘
度[η]が2〜7dl/gであり、(iv)分岐指数が0.
5〜0.95であるエチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムと、(B’)エチレン単独重合
体、結晶性エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピ
レン単独重合体、または結晶性プロピレン・α−オレフ
ィン共重合体であるポリオレフィン樹脂と、(C’)ア
ゾ化合物、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合
物、アジド化合物および無機発泡剤からなる群から選ば
れる少なくとも1種の発泡剤と必要に応じて(D’)発
泡助剤を含む加硫可能なゴム組成物を製造するに際し、 上記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴム(A’)、上記ポリオレフィン樹脂(B’)、な
らびに必要に応じてその他の添加剤を、混練温度80〜
250℃、混練時間1〜10分、混練・混合比エネルギ
ー0.001〜10Kw・h/kgの条件で、同時に混
練する工程を含むことを特徴とする加硫可能なゴム組成
物の製造方法。 - 【請求項22】 上記ポリオレフィン樹脂(B’)の平
均分散粒径が2μm以下であり、かつ、該ポリオレフィ
ン樹脂(B’)と上記エチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(A’)とのブレンド重量比
[(B’)/(A’)]が3/97〜50/50である
ことを特徴とする請求項21に記載の加硫可能なゴム組
成物の製造方法。 - 【請求項23】 比重0.01〜0.4、吸水率0.0
1〜240%、引張強度0.1〜10MPa、引張破断
伸び10〜1000%であり、下記式を満たすことを特
徴とする加硫ゴム。吸水率+(800×比重)<240 - 【請求項24】 請求項3〜18のいずれかに記載の加
硫可能なゴム組成物を加硫してなる加硫ゴム。
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