JP2003012437A - 皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化粧品組成物 - Google Patents

皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化粧品組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アロイリチン酸及びアロイリチン酸縮合物を
含有する皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化粧品組成物を提
供すること。 【解決手段】 本発明の皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化
粧品組成物は、下記一般式(I)で示されるアロイリチ
ン酸及び/又は下記一般式(I)で示されるアロイリチ
ン酸2分子以上がエステル結合により縮合したアロイリ
チン酸縮合物を含有する。 【化1】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膜形成剤、皮膚
外用剤及び化粧品組成物に関するものであり、更に詳細
にはアロイリチン酸及び/又はアロイリチン酸縮合物を
含有する皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化粧品組成物に関
するものである。本発明の皮膜形成剤、皮膚外用剤及び
化粧品組成物は、皮膜効果及びカサツキ防止効果を発揮
し得るものである。
【0002】
【従来の技術】アロイリチン酸は、下記一般式(I)で
示される化合物であり、セラックの主構成脂肪酸であ
る。アロイリチン酸は、一般式(I)で示されるよう
に、分子内に3個の水酸基を有する極めて特徴のある長
鎖の直鎖脂肪酸である。水酸基を有する脂肪酸として
は、他にヒマシ油由来のリシノール酸やヒドロキシステ
アリン酸等が知られており、これらの水酸基を有する脂
肪酸は、ゲル化剤に含有されたりエステル化の原料とし
て広く工業的に利用されている。
【0003】
【化4】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I)
【0004】しかしながら、アロイリチン酸は、セラッ
クからの抽出方法や昆虫ホルモン・フェロモン、その他
の誘導原料として学術レベルで研究されているのみであ
り、工業的に利用されてはいない。アロイリチン酸に関
しては、その性質等についても未だ詳しく調べられてお
らず、上述の如く学術レベルで研究されているのが実状
であり、従って工業的な用途が知られていないアロイリ
チン酸を工業的に利用しようとする要請があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、アロイリチン酸の工業的な利用方法を提供すること
にあり、具体的にはアロイリチン酸及び/又はアロイリ
チン酸縮合物を含有する皮膜形成剤、皮膚外用剤及び化
粧品組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したような状況に鑑
みて、本発明者らは鋭意検討した結果、アロイリチン酸
が皮膜形成剤、皮膚外用剤、化粧品組成物の成分として
有用であるという知見を得た。具体的には、アロイリチ
ン酸及び/又はアロイリチン酸縮合物が皮膚に対して皮
膜作用を有し、皮膚を滑らかにする、皮膚の乾燥やカサ
ツキを防止し維持するといった特徴的な機能を有するこ
とを見出した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、下記一般式(I)で示されるアロイリチン酸及び
/又は下記一般式(I)で示されるアロイリチン酸2分
子以上がエステル結合により縮合したアロイリチン酸縮
合物を含有する皮膜形成剤を提供するものである。
【化5】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I) また、本発明は、上記一般式(I)で示されるアロイリ
チン酸及び/又は上記一般式(I)で示されるアロイリ
チン酸2分子以上がエステル結合により縮合したアロイ
リチン酸縮合物又は上記皮膜形成剤を含有する皮膚外用
剤を提供するものである。また、本発明は、上記一般式
(I)で示されるアロイリチン酸及び/又は上記一般式
(I)で示されるアロイリチン酸2分子以上がエステル
結合により縮合したアロイリチン酸縮合物又は上記皮膜
形成剤を含有する化粧品組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、先ず本発明の皮膜形成剤に
ついて説明する。本発明の皮膜形成剤は、上記一般式
(I)で示されるアロイリチン酸及び/又は上記一般式
(I)で示されるアロイリチン酸2分子以上がエステル
結合により縮合したアロイリチン酸縮合物を含有する。
本発明で用いられるアロイリチン酸としては、天然から
得られるものであっても合成して得られるものであって
もよい。アロイリチン酸は、前記一般式(I)を有する
化合物であり、セラックの構成脂肪酸である。
【0009】本発明において用いられるアロイリチン酸
は、セラックの構成脂肪酸であり、セラックの分解・抽
出・精製等によりアロイリチン酸含有画分として得るこ
とが好ましい。抽出・精製等により得られたアロイリチ
ン酸含有画分は、アロイリチン酸含有量が90質量%で
あるものを使用することが好ましい。アロイリチン酸の
縮合物としては、前記一般式(I)で示されるアロイリ
チン酸2分子以上がエステル結合により縮合した化合物
である。前記一般式(I)で示されるアロイリチン酸に
は3個の水酸基及び1個のカルボキシル基が存在するの
で、分子間でエステル化反応が起こり、アロイリチン酸
の縮合物が生成される。このような縮合物は、通常のエ
ステル化反応により生成する。成分Aのアロイリチン酸
の縮合物は、単一で反応すると、通常はダイマー及びト
リマー等のオリゴマーが生成する。
【0010】本発明の皮膜形成剤に含まれるアロイリチ
ン酸及び/又はアロイリチン酸縮合物の含有量は、ブタ
ンジオール、含水エタノール及びグリセリン等の希釈剤
に溶解したものである場合、皮膜形成剤の全質量に対
し、好ましくは1〜70質量%であり、更に好ましくは
5〜40質量%であり、抗酸化物質等の安定剤やアロイ
リチン酸及び/又はアロイリチン酸縮合物に対する溶解
性を利用してその他の添加剤を添加したような皮膜形成
剤の場合、皮膜形成剤の全質量に対し、好ましくは70
〜99.99質量%であり、更に好ましくは90〜9
9.99質量%である。
【0011】本発明の皮膜形成剤には、従来より皮膚外
用剤や化粧品組成物に含有されている、通常に使用され
る任意成分を含有させることができる。このような任意
成分としては、例えば尿素等の皮膚改質剤、ステロイド
剤、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナ
トリウム及び乳酸ナトリウム等の保湿剤、細胞賦活剤、
発毛促進剤及び美白剤からなる群から選択される化合物
が挙げられる。上記ステロイド剤としては、例えば、エ
ストラジオール・エストロン系及びコルチゾン系化合物
等が挙げられ、上記細胞賦活剤としては、各種核酸類、
零芝、オオバク等の植物抽出物、鶏冠等動物抽出物、乳
酸菌やビフィズス菌等が挙げられる。上記発毛促進剤と
しては、例えばペンタデカン酸グリセリル、カンタリ、
トウガラシ、ショウキョウ等のチンキ、センブリエキ
ス、ヒノキチオール及び塩化カルプロニウム等が挙げら
れ、上記美白剤としては例えば、コウジ酸、アルブチン
及びプラセンタエキス等が挙げられる。また、ワセリン
やマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素
類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルア
ルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル等の一価アルコール、カーボポール等の増粘剤、防腐
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類、植物抽出
物等が挙げられる。また、皮膜形成剤及び皮膚外用剤を
皮膚に塗布する時の感触の改良する目的として、また植
物抽出物用の溶媒として、グリセリンや1,3−ブタン
ジオール等の多価アルコール類を含有させてもよい。上
記任意成分の含有量としては、通常皮膜形成剤の全質量
中0.0001〜99.99質量%程度である。
【0012】また、本発明の皮膜形成剤には、皮膜形成
剤の特性等を損ねない範囲であれば水が含有されていて
もよい。許容される水含有量は、皮膜形成剤の全質量の
概ね25質量%程度までである。水分含有量が25質量
%を超えると、アロイリチン酸又はアロイリチン酸縮合
物やその他の成分が分離し、製剤系における特性や安定
性が損なわれる場合があるので、水分含有量は概ね25
質量%以下であることが好ましい。
【0013】次に、本発明の皮膚外用剤について説明す
る。本発明の皮膚外用剤としては、軟膏やクリーム等を
例示することができ、主に医療用として用いられるもの
である。本発明の皮膚外用剤は、上述した上記一般式
(I)で示されるアロイリチン酸、上記一般式(I)で
示されるアロイリチン酸2分子以上がエステル結合によ
り縮合したアロイリチン酸縮合物又は上記皮膜形成剤を
含有する。本発明の皮膚外用剤に含有されるアロイリチ
ン酸又はアロイリチン酸縮合物の含有量は、皮膚外用剤
の全質量に対し、好ましくは0.01〜50質量%であ
り、更に好ましくは0.01〜20質量%であり、最も
好ましくは0.01〜5質量%である。皮膚外用剤中の
アロイリチン酸又はアロイリチン酸縮合物の含有量が
0.01質量%未満であると皮膜効果等の特性が損なわ
れる場合があり、50質量%を超えて含有させても効果
は頭打ちになり、処方の自由度が損なわれる場合がある
ので、アロイリチン酸又はアロイリチン酸縮合物の含有
量は上記範囲内とすることが好ましい。
【0014】また、本発明の皮膚外用剤に上記皮膜形成
剤を含有させる場合、皮膜形成剤の添加量は、アロイリ
チン酸又はアロイリチン酸縮合物の含有量が上記範囲内
となるように含有させることが好ましい。また、本発明
の皮膚外用剤における水分含有量及びその他の任意成分
については、上述した本発明の皮膜形成剤における説明
と同様である。
【0015】次に、本発明の化粧品組成物について説明
する。本発明の化粧品組成物としては、その種類に特に
制限はなく、例えば多価アルコール、その他の優れた皮
膚浸透性等を活かした美肌用等の基礎化粧料や、各種メ
ーキャップ化粧料(その化粧のりをよくするためのアン
ダーメーキャップ化粧料を含む)等を例示することがで
き、主に美容用として用いられるものである。本発明の
化粧品組成物は、上記一般式(I)で示されるアロイリ
チン酸、上記一般式(I)で示されるアロイリチン酸2
分子以上がエステル結合により縮合下アロイリチン酸縮
合物又は上記皮膜形成剤を含有する。本発明の化粧品組
成物に含有されるアロイリチン酸又はアロイリチン酸縮
合物の含有量は、化粧品組成物の全質量に対し、好まし
くは0.01〜50質量%であり、更に好ましくは0.
01〜20質量%であり、最も好ましくは0.01〜5
質量%である。化粧品組成物中のアロイリチン酸又はア
ロイリチン酸縮合物の含有量が0.01質量%未満であ
ると皮膜効果等の特性が損なわれる場合があり、50質
量%を超えて含有させても効果は頭打ちになり、処方の
自由度が損なわれる場合があるので、アロイリチン酸又
はアロイリチン酸縮合物の含有量は上記範囲内とするこ
とが好ましい。
【0016】また、本発明の化粧品組成物に上記皮膜形
成剤を含有させる場合、皮膜形成剤の添加量は、アロイ
リチン酸又はアロイリチン酸縮合物の含有量が上記範囲
内となるように含有させることが好ましい。また、本発
明の化粧品組成物における水分含有量及びその他の任意
成分については、上述した本発明の皮膜形成剤における
説明と同様である。
【0017】本発明の化粧品組成物としてメーキャップ
を用いる場合、メーキャップには各種粉体物が用いられ
るが、該各種粉体物の代表として、例えばタルク、セリ
サイト、マイカ、カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、
メチルシロキサン網状重合体、アクリル樹脂球、ナイロ
ン繊維などの体質粉体や、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化鉄、酸化ジルコニウム、群青、紺青などの色調調整用
着色粉体等が挙げられる。これらの粉体物としては、シ
リコーンやアミノ酸、隣脂質等で表面処理が施されてい
るものであってもよい。上記粉体物の好ましい含有量
は、化粧品組成物の全質量に対して5〜50質量%であ
る。
【0018】合成例1 化合物1:アロイリチン酸縮合物 攪拌装置、環流冷却器、温度計を備えたフラスコを用い
て合成を行った。フラスコ中にアロイリチン酸10g及
び触媒量のパラトルエンスルホン酸を加えた。次いで、
フラスコ内を攪拌しながら、トルエン環流下にて120
℃〜150℃の温度で約6時間反応を行った。反応終了
後、フラスコ内を冷却し、水洗、乾燥・脱色を行い、減
圧下で溶剤を除去し、6.5gの化合物1を得た。実施
例1及び実施例2、比較例1及び比較例2アロイリチン
酸及び合成例1で得られた化合物1をそれぞれ99.5
%エタノールに溶解し、アロイリチン酸及び化合物1の
濃度が3%のエタノール溶液を調製した。得られた2種
類のエタノール溶液を用いて、以下に示す皮膜形成効果
の評価試験を行った。その結果を表1に示す。アロイリ
チン酸のエタノール溶液を用いた場合を実施例1とし、
化合物1のエタノール溶液を用いた場合を実施例2とし
た。
【0019】〔皮膜形成効果の評価試験〕皮膜形成効果
の確認試験は、被験者3名に対して実施した。被験者の
腕の内側の皮膚を石鹸で洗浄し、99.5%エタノール
溶液を含んだ脱脂綿で10回払拭することにより皮膚の
脱脂を行った。次いで、実施例1で得られたエタノール
溶液を1滴皮膚に滴下し、皮膚に擦り込んだ後に皮膚を
自然乾燥させた。乾燥した数分後に、皮膚の状態を肉眼
及び触感にて観察し、下記評価方法により評価を行っ
た。 ○:皮膜感があり、しっとりとした感じがある。 △:皮膜感があるか又は皮膜感は弱く、触感が悪いか、
又は馴染みがない。 ×:皮膜感がない。 試験後、ぬるま湯を流したままで皮膚を軽く撫でながら
30秒間洗浄し、水分を軽くふき取った後、皮膚の状態
を肉眼及び触感にて観察し、上記評価方法に従って評価
を行った。なお、比較例1及び2として、以下の物質を
99.5%エタノールに3%の濃度になるように溶解し
たものを用いて同様の試験を行った。 比較例1:グリセリン 比較例2:エステル油(トリイソオクタン酸グリセリ
ル:オリーブ油=1:1) なお、比較例1は、2滴皮膚に滴下し、比較例2におい
ては2滴又は8滴を皮膚に滴下した。
【0020】
【表1】
【0021】上記表1から明らかなように、アロイリチ
ン酸及び化合物1は、少量でも皮膜形成効果が確認で
き、水洗した後にもその効果が持続した。水溶性の代表
的な保湿剤であるグリセリンでは、洗浄等における効果
の喪失が顕著であり、またエステル油では皮膜感はある
ものの皮膚や水分と馴染みの悪い油膜(きしみ又は上滑
り感)となってしまう。
【0022】実施例3 皮膚のカサツキ改善効果を確認するため、カサツキの激
しい皮膚に上記試験において用いたアロイリチン酸及び
化合物1の3%溶液を塗布し、放置しておき、皮膚のカ
サツキを抑制できるか否かを観察したところ、カサツキ
の抑制が確認され、皮膚の状態が改善された。
【0023】また、日常的に仕事において水を使用する
作業を行っている人(カサツキがある)の手に、同様に
塗布したところ、水作業によってもカサツキ防止効果は
減少しなかった。比較例として市販の保湿クリームを用
いて同様の試験を行った。市販の保湿クリームでは水作
業によって効果が減少した。
【0024】実施例4 下記油相成分を混合し、室温で攪拌しながら成分を溶解
し、油相を得た。また、下記水相成分のうちエタノール
及びアロイリチン酸を50℃の温度で攪拌しながら成分
を溶解し、精製水に室温でヒアルロン酸ナトリウムを溶
解したものを混合して水相を得た。得られた油相を攪拌
しながら、上記水相をゆっくり添加し、セパレートタイ
プのローションを得た。 (油相) スクアラン 5部 トリイソオクタン酸グリセリル 5部 パルミチン酸イソオクチル 8部 (水相) エタノール 54.97部 精製水 25.5部 アロイリチン酸 1.5部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.03部 得られたローションを使用した場合、肌への馴染みが良
好であり、しっとりとした皮膜形成感があり、カサツキ
防止効果に優れるものであった。ローションを使用して
半日経過後、皮膚表面の油性感は接触等により失われた
が、皮膜感は維持されたままであった。
【0025】実施例5 1,3−ブタンジオール 87部にゲル化剤2部を加え
て適温にて攪拌溶解し、60℃の温度で化合物1を3部
混合溶解した。精製水5部及び尿素3部を混合し、同温
度で攪拌しながら溶液を合わせた。次いで、冷却してゲ
ル状皮膚外用剤を得た。得られたゲル状皮膚外用剤は、
皮膜形成効果及びカサツキ防止効果に優れるものであっ
た。また、ゲル状皮膚外用剤を塗布した手を水で洗浄し
ても、皮膜効果及びカサツキ防止効果は維持されたまま
であった。
【0026】実施例6 キャンデリラワックス 10部、カルナウバワックス
10部、トリイソステアリン酸ジグリセリル 40部、
ジイソステアリン酸ジグリセリル 20部及びトリイソ
オクタン酸グリセリル 15部を混合し、80℃の温度
で溶解し、油相を得た。得られた油相にアロイリチン酸
を5部添加し、混合した後、リップクリームの型に充填
し、冷却しリップクリームを得た。得られたリップクリ
ームは、皮膜形成効果及びカサツキ防止効果に優れるも
のであった。また、リップクリームを唇に塗布して数時
間経過した後も皮膜形成感が感じられた。
【0027】実施例7 下記基剤成分を混合し、80℃の温度で攪拌しながら溶
解し、油相を得た。次いで、下記顔料成分を混合し、6
0℃の温度で攪拌しながら油相に懸濁し、得られた顔料
分散液を冷却してファンデーションを得た。 基剤 軽質流動パラフィン 7部 トリイソオクタン酸グリセリル 15部 パルミチン酸イソオクチル 6部 オクチルドデカノール 7部 キャンデリラワックス 12部 カルナウバワックス 7部 ステアリン酸モノエタノールアミド 2部 化合物1 4部 顔料 酸化チタン 15部 タルク 15部 カオリン 6部 無機顔料 4部 得られたファンデーションは、皮膜形成効果及びカサツ
キ防止効果に優れるものであった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の皮膜形成
剤、皮膚外用剤及び化粧品組成物は、皮膜効果及びカサ
ツキ防止効果に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 31/20 31/20 31/23 31/23 31/56 31/56 A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C083 AB242 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC301 AC302 AC331 AC352 AC422 AC642 AD332 BB51 BB53 CC02 CC04 CC12 CC13 DD31 DD41 4C086 AA01 EA19 MA03 MA63 ZA89 ZA91 4C206 AA01 DA03 DA07 DB06 MA04 MA33 MA36 MA48 MA83 ZA89 ZA91

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸及び/又は下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸2分子以上がエステル結合により縮合したアロイリ
    チン酸縮合物を含有する皮膜形成剤。 【化1】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I)
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸及び/又は下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸2分子以上がエステル結合により縮合したアロイリ
    チン酸縮合物を含有する皮膚外用剤。 【化2】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I)
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の皮膜形成剤を含有する
    皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 アロイリチン酸及び/又はアロイリチン
    酸縮合物の含有量が、皮膚外用剤の全質量の0.01〜
    50質量%である、請求項2又は3に記載の皮膚外用
    剤。
  5. 【請求項5】 皮膚改質剤、ステロイド剤、保湿剤、細
    胞賦活剤、発毛促進剤及び美白剤からなる群から選択さ
    れる化合物を含有する、請求項2〜4のいずれか1項に
    記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸及び/又は下記一般式(I)で示されるアロイリチ
    ン酸2分子以上がエステル結合により縮合したアロイリ
    チン酸縮合物を含有する化粧品組成物。 【化3】 HOCH(CHCH(OH)CH(OH)(CHCOOH (I)
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の皮膜形成剤を含有する
    化粧品組成物。
  8. 【請求項8】 アロイリチン酸又はアロイリチン酸縮合
    物の含有量が、化粧品組成物の全質量の0.01〜50
    質量%である、請求項6又は7に記載の化粧品組成物。
  9. 【請求項9】 皮膚改質剤、ステロイド剤、保湿剤、細
    胞賦活剤、発毛促進剤及び美白剤からなる群から選択さ
    れる化合物を含有する、請求項6〜8のいずれか1項に
    記載の化粧品組成物。
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