JP2003011719A

JP2003011719A - 車両のヘッドランプ取付構造

Info

Publication number: JP2003011719A
Application number: JP2001197097A
Authority: JP
Inventors: Takashige Kakizoe; 孝成垣添
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 2001-06-28
Filing date: 2001-06-28
Publication date: 2003-01-15

Abstract

(57)【要約】【課題】部品点数を削減し、組付性の簡素化を図った車
両のヘッドランプ取付構造を提供するにある。【解決手段】ヘッドランプ１２のランプランプハウジン
グ２２を複数のステー１８，１９で支持する車両のヘッ
ドランプ取付構造において、ランプランプハウジング２
２の両側部に第一の支持部２７を設け、これらの第一の
支持部２７をステー１８で回動自在に、且つ弾性的に支
持すると共に、ランプランプハウジング２２の下面に第
二の支持部２８をランプランプハウジング２２と一体に
形成し、この第二の支持部２８を他のステー１９に固定
するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヘッドラン
プ取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】不整地走行に適した小型車両として、例
えば操舵可能な前輪と左右一対の後輪とによって支持さ
れ、ライダが車体フレーム上部に配置された鞍乗型運転
シートに跨がってステアリングハンドルによって前輪を
操舵し、車体フレームに搭載したエンジンを駆動して走
行する鞍乗型車両がある。

【０００３】このような車両は、走行中の振動や衝撃が
装備品に伝わるのを防止するために、装備品の取付部に
ゴム等の弾性体を介在させて装備品を浮動状態で支持し
ている。

【０００４】装備品の一つとして例えばヘッドランプが
あり、その取付構造として例えば特公昭５７−１８２５
７６号公報に示すように、ヘッドランプをゴム製の筒状
防振部材を介してボルトでブラケットに取り付ける例が
一般的である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では各部材間にスペーサやワッシャ等多く
の付属品が必要であり、組付けが煩雑になると共に、部
品点数も多く、コストアップにつながる。

【０００６】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、部品点数を削減し、組付性の簡素化を図った車
両のヘッドランプ取付構造を提供することを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る車両のヘッ
ドランプ取付構造は、上述した課題を解決するために、
請求項１に記載したように、ヘッドランプのランプハウ
ジングを複数のステーで支持する車両のヘッドランプ取
付構造において、上記ランプハウジングの両側部に第一
の支持部を設け、これらの第一の支持部を上記ステーで
回動自在に、且つ弾性的に支持すると共に、上記ランプ
ハウジングの下面に第二の支持部を上記ランプハウジン
グと一体に形成し、この第二の支持部を上記他のステー
に固定するように構成したものである。

【０００８】また、上述した課題を解決するために、請
求項２に記載したように、上記ステーに上記第一の支持
部を支持する支持ロッドを設け、この支持ロッドにゴム
等の弾性体から成るクッション部材を挿着すると共に、
上記第一の支持部に上記支持ロッド挿着用の切欠を形成
し、この切欠の開口幅を上記支持ロッドの外径より大き
く、且つ上記クッション部材の外径より小さく設定した
ものである。

【０００９】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項３に記載したように、上記第一の支持部に形成さ
れる上記支持ロッド挿着用の切欠を上記第二の支持部に
向かって開口するように形成したものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。

【００１１】図１は、この発明を適用した車両としての
鞍乗型不整地走行車両の一例を示す左側面図である。図
１に示すように、この鞍乗型不整地走行車両１は車体フ
レーム２を有する。車体フレーム２の上部は一体または
別体の車体カバー３で覆われており、車体カバー３の前
部にはフロントフェンダ４Ｆ、そして後部にはリヤフェ
ンダ４Ｒがそれぞれ形成される。

【００１２】車体カバー３の上部前寄りは図示しない燃
料タンクを覆うタンクカバー３ａであり、その後方に鞍
乗型の運転シート５が、運転シート５の後方には荷台６
がそれぞれ設けられる。また、車体フレーム２の中央下
部にはエンジン７が搭載される。

【００１３】車体フレーム２のエンジン７前方には左右
一対の幅広低圧タイヤ付前輪８が配置され、これらの前
輪８は前輪懸架装置９により車体フレーム２に上下方向
に揺動自在に支持される。また、タンクカバー３ａの前
方にはステアリングハンドル１０が設けられ、前輪８は
ステアリングハンドル１０によりステアリングシャフト
１１を介して左右に操舵される。さらに、ステアリング
ハンドル１０の前方にはヘッドランプ１２が設けられる
と共に、ヘッドランプ１２の周囲は小型のカウリング１
３によって覆われる。

【００１４】一方、車体フレーム２のエンジン７後方左
右には駆動輪である一対の幅広低圧タイヤ付後輪１４が
配置され、これらの後輪１４は車体フレーム２に後輪懸
架装置１５により上下方向に揺動自在に支持される。

【００１５】図２は、カウリング１３を取り外した状態
のヘッドランプ１２周辺の拡大側面図である。また、図
３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図であり、ヘッ
ドランプ１２の平断面を示す。図２および図３に示すよ
うに、ステアリングシャフト１１の上端部にはステアリ
ングハンドル１０を保持するアッパーブラケット１６が
設けられ、このアッパーブラケット１６の前部にカウリ
ング１３取付け用のブレース１７が設けられる。

【００１６】ブレース１７の両側部にはヘッドランプ１
２保持用の、左右一対のサイドステー１８が前方に向か
って延設されると共に、ブレース１７の下部にもヘッド
ランプ１２保持用のアンダーステー１９が前方に向かっ
て延設される。また、左右のサイドステー１８前部には
幅方向内側に向かって突出する円柱または円筒状の支持
ロッド２０が固着されると共に、これらの支持ロッド２
０の突出部にはゴム等の弾性体から成るＴ字状断面を有
するクッション部材２１が挿着される。

【００１７】図４は、図２のＩＶ矢視図であり、ヘッド
ランプ１２単体の側面図である。また、図５は図２のＶ
−Ｖ線に沿う断面図であり、ヘッドランプ１２の縦断面
を示す。図２〜図５に示すように、ヘッドランプ１２は
後半分の樹脂製ランプランプハウジング２２と前半分の
樹脂またはガラス製のレンズ部２３とから構成され、ラ
ンプランプハウジング２２の内面には反射面２４が形成
されると共に、ランプランプハウジング２２後面にはバ
ルブ挿着穴２５が形成され、この挿着穴２５からランプ
ランプハウジング２２の内部に向かって例えばハロゲン
バルブ２６が装着される。

【００１８】ランプランプハウジング２２の両側部には
前記支持ロッド２０に対応した位置に第一の支持部２７
がランプランプハウジング２２と一体に形成される。こ
れらの第一の支持部２７は、クッション部材２１が挿着
された支持ロッド２０が軸着可能な内径および深さを有
し、ヘッドランプ１２は両側の支持ロッド２０によって
回動自在に支持される。また、支持ロッド２０が第一の
支持部２７に軸着された状態で、Ｔ字状断面を有するク
ッション部材２１の径方向外側に突出するフランジ部２
１ａが第一の支持部２７の外側端面とサイドステー１８
の内側面との間に介在する。

【００１９】一方、ランプランプハウジング２２の下面
には前記ブレース１７下部のアンダーステー１９に向か
って延出される第二の支持部２８がランプランプハウジ
ング２２と一体に形成される。第二の支持部２８には例
えばナット２９が一体的に設けられ、例えば下方から螺
着されるボルト３０によってアンダーステー１９に固着
される。詳細には図示しないが、アンダーステー１９に
形成されるボルト穴は前後方向に延びる長孔となってお
り、支持ロッド２０を軸にヘッドランプ１２を回動さ
せ、所定の位置でボルト３０を締着することによりヘッ
ドランプ１２の光軸を上下に調整可能となる。

【００２０】第一の支持部２７には支持ロッド２０挿着
用の切欠３１が形成される。この切欠３１の開口幅は、
支持ロッド２０の外径より大きく、且つクッション部材
２１の外径より小さく設定される。また、この切欠３１
は第二の支持部２８に向かって開口するように形成され
る。

【００２１】次に、本実施形態の作用について説明す
る。

【００２２】ヘッドランプ１２を構成するランプランプ
ハウジング２２の両側部に第一の支持部２７を設け、こ
れらの第一の支持部２７をブレース１７のサイドステー
１８に設けられた支持ロッド２０によって回動自在に、
且つ弾性的に支持すると共に、ランプランプハウジング
２２の下面にブレース１７下部のアンダーステー１９に
向かって延出する第二の支持部２８をランプランプハウ
ジング２２と一体に形成し、この第二の支持部２８をア
ンダーステー１９に固定するように構成したことによ
り、ヘッドランプ１２の取り付けが簡素化すると共に、
ヘッドランプ１２の光軸の調整も容易に行える。

【００２３】また、第一の支持部２７を回動自在に支持
する支持ロッド２０にゴム等の弾性体から成るクッショ
ン部材２１を挿着すると共に、第一の支持部２７に支持
ロッド２０挿着用の切欠３１を形成し、この切欠３１の
開口幅を支持ロッド２０の外径より大きく、且つクッシ
ョン部材２１の外径より小さく設定したことにより、簡
単な構造でヘッドランプ１２を確実に、且つ浮動状態で
支持でき、部品点数の削減が可能になると共に、ヘッド
ランプ１２の取り付けも簡素化する。

【００２４】さらに、第一の支持部２７に形成される支
持ロッド２０挿着用の切欠３１を第二の支持部２８に向
かって開口するように形成したので、ヘッドランプ１２
を上方から容易に取り付けることが出きると共に、第二
の支持部２８とアンダーステー１９とをボルト３０で固
着すればボルト３０の締着方向と切欠３１の開口方向が
一致し、支持ロッド２０が切欠３１から外れ難くなる。

【００２５】なお、上述した実施形態においては本発明
が適用される車両として鞍乗型不整地走行車両１を用い
た例を示したが、例えば自動二輪車のようにステー等を
介してヘッドランプを支持する車両であれば本発明を適
用することに何ら問題はない。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
のヘッドランプ取付構造によれば、ヘッドランプの取り
付けが簡素化すると共に、ヘッドランプの光軸の調整も
容易に行え、さらに部品点数の削減が可能になる。

【００２７】また、簡単な構造でヘッドランプを確実
に、且つ浮動状態で支持できると共に、支持ロッドが切
欠から外れ難くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る車両のヘッドランプ取付構造の一
実施形態を示す鞍乗型不整地走行車両の左側面図。

【図２】カウリングを取り外した状態のヘッドランプ周
辺の拡大側面図。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図。

【図４】図３のＩＶ矢視図。

【図５】図３のＶ−Ｖ線に沿う断面図。

【符号の説明】

１鞍乗型不整地走行車両１２ヘッドランプ１３カウリング１７カウリング取付用ブレース１８サイドステー１９アンダーステー２０支持ロッド２１クッション部材２２ランプランプハウジング２７第一の支持部２８第二の支持部３１支持ロッド挿着用の切欠

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年６月２９日（２００１．６．２
９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヘッドランプのランプハウジングを複数
のステーで支持する車両のヘッドランプ取付構造におい
て、上記ランプハウジングの両側部に第一の支持部を設
け、これらの第一の支持部を上記ステーで回動自在に、
且つ弾性的に支持すると共に、上記ランプハウジングの
下面に第二の支持部を上記ランプハウジングと一体に形
成し、この第二の支持部を上記他のステーに固定するよ
うに構成したことを特徴とする車両のヘッドランプ取付
構造。
【請求項２】上記ステーに上記第一の支持部を支持す
る支持ロッドを設け、この支持ロッドにゴム等の弾性体
から成るクッション部材を挿着すると共に、上記第一の
支持部に上記支持ロッド挿着用の切欠を形成し、この切
欠の開口幅を上記支持ロッドの外径より大きく、且つ上
記クッション部材の外径より小さく設定した請求項１記
載の車両のヘッドランプ取付構造。
【請求項３】上記第一の支持部に形成される上記支持
ロッド挿着用の切欠を上記第二の支持部に向かって開口
するように形成した請求項２記載の車両のヘッドランプ
取付構造。