JP2010173566A - 自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造 - Google Patents

自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドランプを適正且つ効果的に搭載し、使用性及び取扱い性等に優れた自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造を提供する。
【解決手段】ステアリングステムユニットの前側にてヘッドランプブレース11を介してヘッドランプユニット10を搭載し、ヘッドランプユニット10内にヘッドランプバルブが着脱可能に装着される。ヘッドランプブレース11は、ヘッドランプユニット10を回動可能に軸支し、ヘッドランプユニット10をその回動中心のまわりに回動することにより、ヘッドランプユニット10の回動方向後方側にオープンスペースが形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動二輪車におけるヘッドランプユニットの取付け構造に関するものである。
従来、二輪車両において、ヘッドランプユニットが車両フレームから離れて配置され、即ち車両フレームから前方へ突出するかたちで取り付けられている。このため例えば特にヘッドランプのバルブ交換作業において、ヘッドランプユニット後方の十分な空間を利用して行うことができる。
一方、近年の二輪車両の動向として、ヘッドランプユニットを車両フレーム側へ近づける方が外観が良くなるとの市場の評価がある。かかる市場要請に対応すべく、ヘッドランプユニットを車両フレームの近傍に設ける車両が開発されている。
なお、特許文献1にはヘッドランプとステムヘッドを近接させた車両において、前照灯を着脱式としたものが開示されている。
実開昭61−183328号公報
しかしながら、ヘッドランプを車両フレーム近傍に設けると、ヘッドランプ後方に存在する車両フレームのためにヘッドランプバルブを交換するための作業スペースがなくなってしまう。そのためヘッドランプバルブ交換作業の際、一旦ヘッドランプユニットを車両フレームから取り外さなければならなくなる。
また、例えばモトクロッサーのような悪路を走行する車両においては、フレームから遠方にヘッドランプを設けると、それを支持するブラケットに過度な負担がかかる。そしてそのままでは支持用ブラケットの変形等の可能性がある。また、そのような変形等を避けるために大型の、即ち剛性の高いブラケットを用いざるを得なくなる。ところが、大型ブラケットが取り付けられると、二輪車ハンドル周辺の重量が増し、ハンドルが重くなることが車両の操縦性に影響する等の問題がある。
更に、特許文献1に開示されるものにおいて、車両前方にヘッドランプを取り出す構造であり、バルブのみを直接取り出すことはできないため、バルブの着脱作業が煩雑にならざるを得ない。また、ヘッドランプバルブに取り付けられた電源コードは、ヘッドランプと共に前方へ引き出されるため、十分な長さを有さなければならず、これを車両に束ねて固定する場合はその手間かかり、正確な固定がなされない場合、垂れ下がったコードが他の部品に干渉する恐れがある。
本発明はかかる実情に鑑み、ヘッドランプを適正且つ効果的に搭載し、使用性及び取扱い性等に優れた自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造を提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造は、車両前部にて回動自在に取り付けられる一対のフロントフォークを、相互に平行に結合保持するステアリングステムユニットを有し、該ステアリングステムユニットの前側にてヘッドランプブレースを介してヘッドランプユニットを搭載し、前記ヘッドランプユニット内にヘッドランプバルブが着脱可能に装着される自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造であって、前記ヘッドランプブレースは、前記ヘッドランプユニットを回動可能に軸支し、該ヘッドランプユニットをその回動中心のまわりに回動することにより、前記ヘッドランプユニットの回動方向後方側にオープンスペースが形成されることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造において、前記ヘッドランプユニットの回動中心は、前記ヘッドランプバルブの取付け中心よりも上方又は下方に設定されることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造において、前記ヘッドランプユニットは前記ヘッドランプブレースに取り付けられることにより、水平方向に沿った少なくとも1つの前記回動中心を有することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造において、前記ヘッドランプユニットの回動中心対応部位に、前記ヘッドランプブレースの回動支軸と回動可能に嵌合する保持部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造において、前記保持部は、前記回動支軸の略全周域に亘って嵌合すると共に、その一部に前記ヘッドランプユニット着脱用の開放部を有することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造において、前記ヘッドランプユニットの前端は、車両のアクスルシャフトの軸中心よりも後方に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドランプユニットを回動することにより、その回動方向後方側にオープンスペースが確保され、即ち内部に装着されたヘッドランプバルブを着脱操作するために必要且つ十分なスペースが形成され、ヘッドランプバルブを容易に交換することができる。このようにヘッドランプ本体を車両から取り外すことなく、バルブの交換を行うことができ、且つヘッドランプをステムヘッドに近接して設けることが可能となる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の正面図及び背面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプユニットまわりの正面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプユニットまわりの側面図である。 本発明の実施形態に係るヘッドランプブレースの斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプユニットのボルト固定部及び回動支軸まわりのそれぞれ斜視図である。 本発明の実施形態におけるヘッドランプユニットの作用を示す側面図である。 本発明のヘッドランプユニットの変形例を示す側面図である。
以下、図面に基づき、本発明による自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造の好適な実施の形態を説明する。
本発明によるヘッドランプユニット取付け構造は、各種タイプの自動二輪車に対して有効に適用可能であり、この実施形態では例えば図1に示すような自動二輪車の例とする。なお、以下で参照する各図の要所において、前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す。また、必要に応じて車両の左右方向をそれぞれ矢印Lt、矢印Rtにより示す。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を概略説明する。図1〜図3において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はそのメインフレーム部が、ステアリングヘッドパイプ102から後方に向けて左右二又状に分岐し、左右それぞれが後下がりに傾斜して延出する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、エンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。チェーン112の上側にはチェーンカバー114が装架されると共に、後輪111の上方にはリヤフェンダ115が配置される。
エンジンユニット116は車体フレーム101を介して、前輪106及び後輪111の間であって車体の略中央部に搭載され、図示されていない燃料噴射装置から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクルV型2気筒エンジン等であってよい。それぞれの気筒の排気管117はエンジンユニット116の下側にて結合し、その後排気チャンバ118を経て車両後端付近でマフラ119から排気される。また、エンジンユニット116の斜め前上方にはエンジン冷却用のラジエタユニット120(図3(a)参照)が搭載される。
また、エンジンユニット116の上方には、燃料タンク121が搭載され、燃料タンク121の後方にシート122(ライダシート122A及びタンデムシート122B)が連設される。ライダシート122A及びタンデムシート122Bに対応して、フートレスト123A,123Bが配置される。ここで、車体フレーム101の後部からは、後上りに傾斜してシートレール(図示せず)及びシートピラー124が一体化したかたちで延出し、これらによってシート122を支持する。また、タンデムシート122Bの左右両側へ張り出すようにタンデム用ハンドル125が装架される。なお、この例では車両左側において、前後方向略中央下部にプロップスタンド126を有している。
更に図において車両前部、即ちフロントフォーク103の前側には後述するヘッドランプユニット10が配設される。ヘッドランプユニット10の上方にはスピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット127が取り付けられ、また、ハンドルバー104にはステー128を介してバックミラー129が支持される。
車両外装において、車体の左右両側部においてサイドカバー130が被着し、また車体前半部まわりを覆う所謂、フルカウリングを使用せず、即ち本実施形態では車両の構成部材もしくは部位ごとにシュラウドもしくはカバー部材を使用する。即ち、例えばヘッドランプユニット10においてはその外周部にカバー131が被着し、ラジエタユニット120においてはその左右両側部にラジエタシュラウド132が被着する。これらのカバーあるいはシュラウドによって車体要部を覆うことで、車両全体として一体感のある外観フォルムが形成される。
さて、図4及び図5は、本実施形態におけるヘッドランプユニット10まわりの構成例を示している。なお、図4は正面図、図5は側面図であり、これらの図においてはカバー131を取り外した状態が示されている。また、図4において、一点鎖線よりも下方はヘッドランプユニット10を取り外したものとして示されている。
前述したように車体フレーム101の前部において、ステアリングヘッドパイプ102によって左右2本のフロントフォーク103が回動可能に支持される。この場合、これらのフロントフォーク103を相互に平行に結合保持するステアリングステムユニットを有し、即ち左右のフロントフォーク103の上部付近でこれらに掛け渡されるように取り付けられたフォークブリッジ133と、フォークブリッジ133から上方に離隔して、即ちフロントフォーク103の上端に掛け渡されるように取り付けられたステムヘッド134と、フォークブリッジ133及びステムヘッド134のそれぞれ左右方向中央部にて、それらを上下に結合するステムパイプ135を備える。
ステムパイプ135の前側にはヘッドランプブレース11が配設され、このヘッドランプブレース11を介してヘッドランプユニット10が取り付けられる。ヘッドランプユニット10は筺体を構成するハウジング10aとレンズ部10bとを含み、レンズ部10bが前側に配置されるように両者が一体化して搭載される。ヘッドランプユニット10内には、後述するヘッドランプバルブが着脱可能に装着されているが、ハウジング10a側からヘッドランプバルブの着脱操作を行い得るようになっている。
この実施形態の主要構成において、後述するようにヘッドランプブレース11の上端及び下端がそれぞれ、ステムヘッド134とフォークブリッジ133に取り付けられる。この実施形態では特にヘッドランプブレース11の下部にて、ヘッドランプユニット10が回動可能に支持される。一方、ヘッドランプブレース11の上部にて、ヘッドランプユニット10は固定ボルト12を介して締結されている。なお、ヘッドランプブレース11の左右両側には、ステー136を介してウィンカユニット137が支持される。
上記構成によれば、固定ボルト12を取り外すことでヘッドランプユニット10は、その下方に設定した回動部を中心に車両前方へ回動可能となる。ヘッドランプユニット10を回動することにより、ハウジング10aの上方にオープンスペースSが確保され(図8参照)、即ちヘッドランプバルブ13を着脱操作するために必要且つ十分なスペースが形成される。このオープンスペースSを利用してヘッドランプバルブ13を容易に交換することができる。
次に、本発明のヘッドランプユニット取付け構造を更に詳細に説明する。図6は、ヘッドランプブレース11の具体的構成例を示している。ヘッドランプブレース11はヘッドランプユニット10の上部に位置してその左右方向に延設されるブリッジ部材14と、ブリッジ部材14と結合して略前後方向に延設される上部支持部材15と、上部支持部材15と結合して略上下に配置されるウィンカプレート16と、ウィンカプレート16と結合して前下がりに延設されるJ型部材17と、J型部材17と結合してその内方端が相互に接近するように略斜め下方へ延設される下部支持部材18と、各下部支持部材18の下端部がそれぞれ結合する固定プレート19とを含んでいる。ヘッドランプブレース11を構成するこれらの部材は、図6のように一体的に結合し、ヘッドランプユニット10を囲繞するように実装される。
上記の場合、ブリッジ部材14の左右端部がそれぞれ上部支持部材15に溶接され、該上部支持部材15はその溶接点から一旦、略前後方向に延設後、前後端部がそれぞれ上下方向に延出する。即ち、上部支持部材15の上端部15aは係合部として形成され、この係合部はクッション20を介して、ステムヘッド134の下部にて下方に開口する嵌合穴138(図4参照)に嵌着する。クッション20は図6に示されるように、例えば鍔もしくはフランジ付き筒状体として形成され、適度な弾性と剛性を有しており、ステムヘッド134側の嵌合穴138に挿着するようになっている。
上部支持部材15の下端部15bには、ウィンカプレート16の上部16aが溶接される。この上部16aはクランク状に折曲成形されており(図7(a)をも参照のこと)、その突端16bには固定ボルト12が挿通する孔16cが形成されている。また、ウィンカプレート10の略中央側面部にはウィンカユニット137を取り付けるための穴16dが形成されている。ウィンカユニット137のステー136と結合するボルト139(図4参照)を穴16dから内方へ延出させ、ボルト139にナット140を螺着することで、ウィンカユニット137を固定することできる。
また、ウィンカプレート16の下部16eには、J型部材17の上部17aが溶接される。左右のJ型部材17はその下端部17bが相互に接近するように、車両内方に折曲成形される。下端部17bは、ヘッドランプユニット10に対する係合部、即ちヘッドランプユニット10の回動支軸として構成され、この係合部はクッション21を介して、ヘッドランプユニット10の後述する嵌合穴に嵌着する。このように左右の回動支軸を通る水平方向に沿った回動中心を有する。なお、クッション21は例えば鍔もしくはフランジ付きの筒状体として形成されている。
ここで、図5に示されるようにヘッドランプユニット10(のハウジング10a)の側面下部には、嵌合穴22が設けられている(図7(b)をも参照のこと)。嵌合穴22は、上記回動支軸が回動可能に嵌合する保持部として機能する。この保持部は、回動支軸を構成するクッション21と略全周域(又はこれ以下の場合もある)で嵌合する。この実施形態では更に、嵌合穴22の下部に切欠き部23を設けることで、その下方側が開放される。即ち、この切欠き部23はヘッドランプユニット10を着脱する際の開放部として機能し、下端部17b及びクッション21がこの開放部を介して挿脱される。
J型部材17が内方側へ湾曲又は折曲する手前付近には、下部支持部材18の上端部18aが溶接される。下部支持部材18はその溶接位置から下方に延出し、その途中で車両内方側に折曲する。下部支持部材18の下端部18bは、固定プレート19に溶接される。固定プレート19は、ボルト24によりフォークブリッジ133に締結固定される(図4参照)。
なお、上述したブリッジ部材14、上部支持部材15、J型部材17及び下部支持部材18は、直径数mm程度の鋼線材を用いて形成される。これらの部材は曲げ成形により所望の形状もしくは形態に形成することができ、ウィンカプレート16を含めて相互に結合一体化し、ヘッドランプブレース11として必要且つ十分な強度・剛性を備える。
上記構成において、ヘッドランプブレース11は、ヘッドランプユニット10を回動自在に支持し、同時に車両に対し強固に固定される。ヘッドランプユニット10の上方にメータ類が近接する車両において、ヘッドランプバルブ13の取付け中心L(図5参照)よりも下方で、ヘッドランプユニット10の下端よりも上方に回動中心P(クッション21及び嵌合穴22の軸心)を設ける。この回動中心Pは、水平方向に沿って設定される。図8の矢印Aのようにヘッドランプユニット10を回動した際には、その回動方向後方側、この例ではヘッドランプユニット10の上方であるレンズ部10bとは反対側のハウジング10a周辺領域に、オープンスペースSが形成される。このオープンスペースSによりヘッドランプバルブ13を取り出すために十分なスペースを得ることが可能となる。
この場合、ヘッドランプバルブ13の取付け中心Lを大きく回動させるためには、好適には回動中心Pを、ヘッドランプバルブ13の下端よりも下方且つヘッドランプユニット10の下端よりも上方に設けるように配置する。なお、後述する本発明の変形例においては、ヘッドランプバルブ13の上端よりも上方且つヘッドランプユニット10の上端よりも下方に設けることとなる。
また、回動中心Pの配置位置としては、図5を参照して、回動中心Pとヘッドランプユニット10の上端又は下端のうち短い方との距離L1は、回動中心Pとステムパイプ135との最短距離L2よりも短くなるように設定する。このように両距離L1、L2を設定することにより、ヘッドランプユニット10の回動時にヘッドランプユニット10とステムパイプ135が干渉するのを防ぐことができる。
図8においてはヘッドランプユニット10を90°程度回動させた例を示したが、ヘッドランプユニット10を僅かに回動させ、ヘッドランプユニット10のハウジング10a側の周辺領域にスペースを確保する場合にも同様な効果が得られる。この場合、ステムパイプ135とフロントフォーク103の隙間などを介してアクセスし、ヘッドランプバルブ13を取り出すことが可能である。
また、本発明の構成によれば、ヘッドランプユニット10の組付け時に予めバルブ交換用の空間を確保しておく必要がない。つまり、組付け後ヘッドランプユニット10を上記のように回動しさえすれば、その上方にオープンスペースSが確保される。これによりヘッドランプユニット10をフロントアクスル(前輪106)中心よりも後方で、ステムパイプ135の中心軸の前方直近に納めることを可能とする。この結果、ヘッドランプユニット10を支持するための長尺のブラケット等はもはや必要なくなる。この効果として更に、ステムパイプ135の近傍にヘッドランプユニット10を設けることで、ヘッドランプブレース11に過度の荷重が掛かることを防ぎ、これによりヘッドランプブレース11の軽量化を可能とすると共に、走行時のハンドリング性能を向上させることができる。
また、本発明の構成によれば、ヘッドランプユニット10を車両から取り外すことなく、ヘッドランプバルブ13の交換が可能になる。このためヘッドランプユニット10に接続されるハーネス類は、ヘッドランプユニット10を回動する際に必要な最低限の長さで十分である。これにより、仮止めのためのハーネス長を実質的に短縮し、同時に脱落時の干渉を未然に防止することができる。
また、ヘッドランプユニット10はヘッドランプブレース11により上部と下部がそれぞれ固定・係止され、ヘッドランプブレース11もまた上端と下端でそれぞれ車体に固定される。これにより特に上下の振動に強く、例えばヘッドランプ中央部の一点のみを左右からボルトにて締め付けるものと比較して、振動でヘッドランプが回転するようなこともない。
ヘッドランプブレース11の側方には、ウィンカプレート16が取り付けられる。この場合、ウィンカユニット137を取り付ける穴16dが、ヘッドランプユニット10の回動中心よりも上方で且つヘッドランプユニット10の上端よりも下方に位置する。ヘッドランプユニット10の回動後には、ウィンカユニット137の取付けボルト138等を操作するための十分なスペースが確保され、このスペースを使ってウィンカユニット137を容易に取り外すことができる。
更に、ヘッドランプブレース11は、正面視にて略円形状を構成され、その内側にヘッドランプユニット10の少なくとも一部が覆われるようにヘッドランプユニット10が取り付けられる。また、ウィンカユニット137は、ヘッドランプユニット10の円形状の側方へ取り付けられる。この構成により、円形状を有するヘッドランプブレース11は、上下及び左右方向からの振動に対して高い剛性を発揮する。このため走行中の振動によるヘッドランプユニット10及びウィンカの長時間の振動を防ぎ、これによりこれらの視認性を向上させると共にそれぞれに電力を供給するコネクタの脱落も防止される。
また、本発明によれば、ウィンカを対向車が視認するために適切な位置に配置することが可能となる。ここで、1つの問題として通常走行時、ヘッドランプバルブは車両前方を下方向き照らすため、ヘッドランプバルブよりも下方にウィンカを配置する場合、特に狭い道路などにおいては、対向車側ではヘッドランプの光が強く認識される。また、下方向きの強い光と前方向きのウィンカの弱い光は光軸が交差するため、ウィンカの視認が困難となる場合がある。近年開発されているディスチャージバルブを装備した車両においては特にこの傾向が強い。また、夜間走行時には対向車の視点はより輝度が高い光源に集中する。このためヘッドランプよりもウィンカを大きく離し過ぎて配置すると、そのままでは見落とす可能性もある。
かかる問題に対し、本発明のヘッドランプブレース構造では、有利にはヘッドランプバルブ13の取付け中心よりも上方で、ヘッドランプユニット10の上端よりも下方にウィンカバルブの中心が設定される。この構造により下方に向いたヘッドランプの光軸は、ウィンカの光軸と交差することなく、より確実に対向車ドライバーに認識される。また、ヘッドランプユニット10の至近位置にウィンカを取付け可能となり、夜間走行時における視認性が向上する。また、本発明に係る円形状を有するヘッドランプブレース11においては、その側方にウィンカを取り付けることで、高い剛性を確保し振動を抑制し、更なる視認性の向上が実現できる。
更に、回動中心を設けたヘッドランプブレース11においても、ウィンカをヘッドランプブレース11の側方に取り付ける。これによりヘッドランプユニット10を回動させることで、ウィンカに対するアクセススペースを確保し、ウィンカの着脱作業を容易化して、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また、本発明のヘッドランプブレース構造によれば、ヘッドランプユニット10本体の着脱を容易にし、且つ走行時はヘッドランプユニット10を強固に固定することが可能である。
本実施形態においては、ヘッドランプブレース11を構成するJ型部材17がヘッドランプユニット10の下部と係合する。ヘッドランプユニット10の下部にはJ型部材17と係合可能な保持部である嵌合穴22が形成される。この保持部は、ヘッドランプ組付け時に、J型部材17の下端部に装着されたクッション21を略全周域に亘って囲み、クッション21を車両下方側にのみ開放するように形成される。
かかる保持部構造により、ヘッドランプユニット10は走行時の急発進、急制動に対して、車両前後方向に強固且つ安定的に保持される。停車中にもヘッドランプユニット10の重量を保持することが可能である。また、ヘッドランプを取り外す際には、ヘッドランプユニット10の上部を固定している固定ボルト12を取り外し、ヘッドランプユニット10を略90°回動させた状態とし、なお、このとき切欠き部23は車両後方に開放する。そして、車両前方へヘッドランプユニット10を引き抜くことで、容易に取り外すことが可能である。このようにヘッドランプユニット10は、前方に引き抜かれることで、他の部品と干渉することなく取外し可能である。
なお、ヘッドランプユニット10とメータユニット127との間に隙間寸法が許容されれば、固定ボルト12を取り外した状態で、ヘッドランプユニット10を回動させることなく、そのまま一旦適度に上方へ引き抜き、前方へ取り出すことも可能である。
次に、図9は本発明の変形例を示している。なお、上記実施形態と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いるものとする。この例ではヘッドランプユニット10の上方に空間があり、即ち例えば図示のようにメータユニット127等がステムパイプ135の後側に搭載され、ヘッドランプユニット10の上方が開放されている。また、ヘッドランプユニット10の下方にはフロントフェンダ107が近接するものとする。そして特に、回動中心Pをヘッドランプユニット10の上部に設定し、その固定ボルト12を下部に設定する。
具体的構成例において、ウィンカプレート16の突端16bにてクッション20が装着され、これに対応してヘッドランプユニット10側には嵌合穴22が設けられ、これらにより回動中心Pが構成される。嵌合穴22に係合するクッション20を介して、ヘッドランプユニット10が回動可能に支持される。また、J型部材17の下端部17bに固定用ボルト12が装着されるようになっており、この固定用ボルト12がヘッドランプユニット10の所定部位に螺合する。
この例においても、固定ボルト12を取り外すことでヘッドランプユニット10は、上方の回動中心Pのまわりに矢印Bのように回動可能となる。ヘッドランプユニット10を図示のように回動することにより、その回動方向後方側、この例ではヘッドランプユニット10の下方にオープンスペースS′が形成される。従って、この場合にもヘッドランプバルブ13を着脱操作するために必要且つ十分なスペースが確保され、ヘッドランプバルブ13を容易に交換することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
回動中心をヘッドランプユニット10の下部又は上部に設定する例を説明したが、上部及び下部双方に回動軸を設定し、必要に応じてヘッドランプユニット10を上方又は下方に回動させることも可能である。
また、上記実施形態において、J型部材17の下端部17bにクッション21を設け、ヘッドランプユニット10側にその嵌合穴22を設ける例を説明したが、これらクッション21及び嵌合穴22をヘッドランプユニット10及びヘッドランプブレース11の間で上記とは逆の関係で設けることもできる。即ち、J型部材17の下端部17b側に嵌合穴22を設けると共に、ヘッドランプユニット10側にクッション21(回動支軸)を設けることも可能である。この場合、J型部材17に設けられる嵌合穴22は、その切欠き部23が上方に開放されるようにするとよい。そして、ヘッドランプユニット10を取り外す際には、ヘッドランプユニット10側のクッション21を一旦上げて嵌合穴22から離脱させ、その後前方に引き抜くことで取り外すことができる。
10 ヘッドランプユニット
11 ヘッドランプブレース
12 固定ボルト
13 ヘッドランプバルブ
14 ブリッジ部材
15 上部支持部材
16 ウィンカプレート
17 J型部材
18 下部支持部材
19 固定プレート
20 クッション
21 クッション
22 嵌合穴
23 切欠き部
100 自動二輪車
101 車体フレーム
102 ステアリングヘッドパイプ
103 フロントフォーク
106 前輪
107 フロントフェンダ
133 フォークブリッジ
134 ステムヘッド
135 ステムパイプ

Claims (6)

  1. 車両前部にて回動自在に取り付けられる一対のフロントフォークを、相互に平行に結合保持するステアリングステムユニットを有し、該ステアリングステムユニットの前側にてヘッドランプブレースを介してヘッドランプユニットを搭載し、前記ヘッドランプユニット内にヘッドランプバルブが着脱可能に装着される自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造であって、
    前記ヘッドランプブレースは、前記ヘッドランプユニットを回動可能に軸支し、該ヘッドランプユニットをその回動中心のまわりに回動することにより、前記ヘッドランプユニットの回動方向後方側にオープンスペースが形成されることを特徴とする自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
  2. 前記ヘッドランプユニットの回動中心は、前記ヘッドランプバルブの取付け中心よりも上方又は下方に設定されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
  3. 前記ヘッドランプユニットは前記ヘッドランプブレースに取り付けられることにより、水平方向に沿った少なくとも1つの前記回動中心を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
  4. 前記ヘッドランプユニットの回動中心対応部位に、前記ヘッドランプブレースの回動支軸と回動可能に嵌合する保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
  5. 前記保持部は、前記回動支軸の略全周域に亘って嵌合すると共に、その一部に前記ヘッドランプユニット着脱用の開放部を有することを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
  6. 前記ヘッドランプユニットの前端は、車両のアクスルシャフトの軸中心よりも後方に設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車のヘッドランプユニット取付け構造。
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