JP2003011683A - 乗用型作業車 - Google Patents

乗用型作業車

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JP2003011683A
JP2003011683A JP2001196874A JP2001196874A JP2003011683A JP 2003011683 A JP2003011683 A JP 2003011683A JP 2001196874 A JP2001196874 A JP 2001196874A JP 2001196874 A JP2001196874 A JP 2001196874A JP 2003011683 A JP2003011683 A JP 2003011683A
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continuously variable
variable transmission
engine
transmission
output shaft
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Kazumasa Yoshida
和正 吉田
Susumu Yamamoto
進 山本
Tomoyuki Arao
友志 新穂
Yasunari Nakao
康也 中尾
Shinichiro Inoue
信一郎 井上
Shinsuke Kotani
伸介 小谷
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の前部にエンジン及び無段変速装置を配
置した乗用型作業車において、前輪から機体の前端まで
の長さを短いものにする。 【解決手段】 無段変速装置11の入力軸11a及び出
力軸11bが左右方向に向き、出力軸11bに対し入力
軸11aが斜め後方上方に位置するように、無段変速装
置11を機体の前部に斜めに配置する。シリンダ16b
が無段変速装置11の上方に沿うようにシリンダ16b
を後方に傾斜させて、エンジン16を無段変速装置11
の斜め前方上方に配置する。エンジン16の出力軸16
cを無段変速装置11の入力軸11aと同じ側に突出さ
せて、エンジン16の出力軸16cと無段変速装置11
の入力軸11aとに亘って、伝動機構19を架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用として無段
変速装置を使用した乗用型作業車において、エンジン及
び無段変速装置の機体の前部での配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】機体の前部にエンジン及び無段変速装置
を配置した乗用型作業車として、例えば特開2000−
272359号公報に開示されているようなものがあ
る。前記公報の構造では、無段変速装置(前記公報の図
3及び図4中の41)の入力軸(前記公報の図3及び図
4中の41a)及び出力軸(前記公報の図3及び図4中
の41b)が左右方向に向いて、無段変速装置の入力軸
及び出力軸が略同じ高さの位置で前後に並び、無段変速
装置の入力軸が前側で無段変速装置の出力軸が後側に位
置するように、無段変速装置がミッションケース(前記
公報の図3及び図4中の9)の前部の左横側面に、前方
に突出するように連結されている。
【0003】無段変速装置の前方にエンジン(前記公報
の図3及び図4中の11)が配置され、エンジンの出力
軸(前記公報の図3及び図4中の11a)及び無段変速
装置の入力軸が左横側に突出しており、エンジンの出力
軸及び無段変速装置の入力軸に亘って、伝動機構(前記
公報の図3及び図4中の40)が架設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】乗用型作業車の一例で
ある乗用型田植機では、一回の植付行程が終了して機体
が畦際に達すると、畦際で機体を旋回させて次の植付行
程に入ると言う操作を繰り返す。この場合、畦際におい
て小さな旋回半径で旋回することが要求されており、機
体の前端が畦に略接する状態まで直進した後、前輪を略
操向限度まで右又は左に操向操作して旋回すると言うよ
うな操作を行う。
【0005】これにより、小さな旋回半径で旋回すると
言う面から、乗用型作業車では前輪から機体の前端まで
の長さ(所謂オーバーハング)を短いものにすると言う
要望が高まってきている。本発明は、機体の前部にエン
ジン及び無段変速装置を配置した乗用型作業車におい
て、前輪から機体の前端までの長さを短いものにするこ
とができるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、無段変速装置の入力軸及び出力軸が左右方向に
向き且つ無段変速装置の出力軸に対し無段変速装置の入
力軸が斜め後方上方に位置するように、無段変速装置を
機体の前部に斜めに配置している。シリンダが無段変速
装置の上方に沿うようにシリンダを後方に傾斜させて、
エンジンを無段変速装置の斜め前方上方に配置してい
る。エンジンの出力軸を左右方向で無段変速装置の入力
軸と同じ側に突出させ、エンジンの出力軸と無段変速装
置の入力軸とに亘って伝動機構を架設している。
【0007】請求項1の特徴によると、無段変速装置の
入力軸及び出力軸が左右方向に向くように配置した場
合、側面視で無段変速装置は比較的長いものになるの
で、同様に比較的長いものであるエンジンのシリンダと
無段変速装置とが互いに沿うように並ぶ状態となり、エ
ンジン(シリンダ)を無段変速装置に接近させることが
可能になる。
【0008】請求項1の特徴によると、エンジンのシリ
ンダが後方に傾斜するようにエンジンを配置しているの
で、エンジンを覆うボンネットを備える場合、エンジン
(シリンダ)に沿ってボンネットを低く構成することが
可能になる(前方側ほど低くなる傾斜した状態)。
【0009】請求項1の特徴によると、無段変速装置の
出力軸に対し無段変速装置の入力軸が斜め後方上方に位
置するように配置されているので、エンジンの出力軸の
動力が、伝動機構を介して後方に向けて無段変速装置の
入力軸に伝達されると、次に無段変速装置の入力軸か
ら、前方に向けて無段変速装置の出力軸に動力が伝達さ
れる状態となる。
【0010】[II]請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、ミッションケースの前部
上部に、無段変速装置の出力軸の部分を連結して、無段
変速装置の出力軸の動力がミッションケースの内部の伝
動系に伝達されるように構成している。
【0011】これにより、請求項2の特徴によると、前
項[I]に記載のようにエンジンの出力軸の動力が、伝
動機構を介して後方に向けて無段変速装置の入力軸に伝
達され、次に無段変速装置の入力軸から前方に向けて無
段変速装置の出力軸に動力が伝達された後、再びミッシ
ョンケースの内部の伝動系を介して後方に向けて伝達さ
れる状態となる。
【0012】請求項2の特徴のように、ミッションケー
スの前部上部に、無段変速装置の出力軸の部分を連結す
ることにより、無段変速装置から前方や上方にミッショ
ンケースが出るようなことが少なくなるので、ミッショ
ンケースの前部や上部がエンジン(シリンダ)の配置の
邪魔になるようなことが少ない。
【0013】[III]前述の特開2000−2723
59号公報(従来の技術参照)の構造では、無段変速装
置がミッションケースの前部の左横側面に前方に突出す
るように連結されており、無段変速装置の入力軸が左横
側に突出している。無段変速装置の前方にエンジンが配
置され、エンジンの出力軸が左横側に突出しており、エ
ンジンの出力軸及び無段変速装置の入力軸に亘って伝動
機構が架設されている。これにより、特開2000−2
72359号公報の構造では、エンジンとミッションケ
ースとの間に無段変速装置の前部が位置して、エンジン
とミッションケースとが離間した状態となっている。
【0014】請求項3の特徴によれば、例えば無段変速
装置をミッションケースの右横側面に連結すると、無段
変速装置の入力軸がミッションケースを貫通してミッシ
ョンケースの左横側面から突出する。これにより、無段
変速装置の入力軸がミッションケースの入力軸のような
状態となるのであり、無段変速装置の入力軸と同じ側に
突出したエンジンの出力軸と、無段変速装置の入力軸と
に亘って伝動機構を架設している。これにより、請求項
3の特徴によると、無段変速装置をエンジンの後方から
横側に外れた位置に配置しても、エンジンの出力軸と無
段変速装置の入力軸とに亘って伝動機構を架設すること
ができるのであり、無段変速装置の影響を受けること少
なく、エンジンをミッションケースの前部に接近させる
ことが可能になる。
【0015】請求項3の特徴によると、エンジンのシリ
ンダがミッションケースの上方に沿うように、エンジン
のシリンダを後方に傾斜させて、エンジンをミッション
ケースの前方に配置している。これにより、エンジンを
覆うボンネットを備える場合に、エンジン(シリンダ)
に沿ってボンネットを低く構成することが可能になる
(前方側ほど低くなる傾斜した状態)。
【0016】[IV]請求項4の特徴によると、請求項
1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]
〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加
えて以下のような「作用」を備えている。請求項4の特
徴によると、エンジンのシリンダの上端が右及び左の前
輪の車軸よりも後側に位置するように、エンジンが配置
されているので、前輪から機体の前端までの長さがさら
に抑えられている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、乗用型作業車の一例とし
ての乗用型田植機が示されている。先ず、右及び左の前
輪4の支持構造、右及び左の後輪6の支持構造について
説明する。図1,3,5に示すように、前方下方にミッ
ションケース1が前後方向に延出されるように配置さ
れ、ミッションケース1の前部下部の右及び左横側部
に、前輪支持ケース2が連結されて右及び左方に延出さ
れている(ミッションケース1に対して前輪支持ケース
2は昇降及びローリングしない)。前輪支持ケース2の
端部の縦軸芯P1周りに支持ケース3が回転自在に支持
され、支持ケース3に右及び左の前輪4が支持されてお
り、右及び左の前輪4が支持ケース3と一緒に縦軸芯P
1周りに右及び左に操向操作されるように構成されてい
る。
【0018】図1,3,5に示すように、ミッションケ
ース1の後端の右及び左横側部に、ボス部1aが右及び
左横側に突出するように形成されて、右及び左の伝動ケ
ース5が、ボス部1aの左右方向の軸芯P2周りに独立
に上下揺動自在に支持されている。右及び左の伝動ケー
ス5がボス部1aから後方に延出されて、右及び左の伝
動ケース5の後部に右及び左の後輪6が支持されてお
り、右及び左の後輪6は操向操作されない。
【0019】図1及び図5に示すように、平板を箱状に
折り曲げて構成された支持フレーム7が右及び左のボス
部1aに連結されており、支持フレーム7の後部上端の
左右にブラケット7aが固定され、右及び左のブラケッ
ト7aに亘って1本の支持軸8が架設されている。この
場合、支持フレーム7の横幅が右及び左の伝動ケース5
の間隔よりも狭いものになっている。右及び左の伝動ケ
ース5と支持軸8の右及び左の端部とに亘って、サスペ
ンションバネ9が取り付けられている。図3及び図5に
示すように、平面視でクランク状に折り曲げられた右及
び左のトーションバー10が備えられており、トーショ
ンバー10の一端がミッションケース1の後部に回転し
ないように連結され、トーションバー10の他端が右及
び左の伝動ケース5に取り付けられている。
【0020】これにより、右及び左の後輪6に掛かる荷
重が主にサスペンションバネ9によって支持されるので
あり、右及び左の伝動ケース5が上方に揺動すると、サ
スペンションバネ9の弾性的な抵抗が右及び左の伝動ケ
ース5に掛かるのに加えて、トーションバー10におけ
るミッションケース1に固定された部分が捩じられ、ト
ーションバー10の弾性的な抵抗が右及び左の伝動ケー
ス5に掛かる。右及び左の伝動ケース5を左右方向に変
位させようとする力が掛かる場合、トーションバー10
により右及び左の伝動ケース5の左右方向への変位が抑
えられる。
【0021】図1に示すように、後述する苗植付装置4
1の苗のせ台51における4つの苗のせ面の各々に1枚
のマット状の苗を載せ、後述する運転座席59に1人の
運転者が着座した状態を通常の状態としており、前述の
通常の状態において、後述する右及び左のステップ部3
0、フロア31が略水平になるように、サスペンション
バネ9及びトーションバー10が設定されている。
【0022】前述の通常の状態で、右及び左の前輪4を
直進位置に設定している状態において、図3及び図5に
示すように右及び左の前輪4の車軸4aとボス部1a
(左右方向の軸芯P2)との前後方向での間隔L1より
も、右及び左の後輪6の車軸6aとボス部1a(左右方
向の軸芯P2)との前後方向での間隔L2が、大きなも
のになっており、右及び左の後輪6の車軸6aとボス部
1a(左右方向の軸芯P2)との前後方向での間隔L2
が、右及び左の後輪6の外径よりも大きなものになって
いる。
【0023】次に、エンジン16及び静油圧式の無段変
速装置11の付近の構造について説明する。図3及び図
4に示すように、ミッションケース1の前部上部の左横
側面に、静油圧式の無段変速装置11の出力軸11bの
部分が連結されて、静油圧式の無段変速装置11の入力
軸11aが左向きに突出し、静油圧式の無段変速装置1
1の出力軸11bが右向きに突出してミッションケース
1の内部に位置している。静油圧式の無段変速装置11
の入力軸11aに、入力プーリー12及び冷却ファン1
3が固定されている。この場合、静油圧式の無段変速装
置11の入力軸11a及び出力軸11bが左右方向に向
いて、静油圧式の無段変速装置11の出力軸11bに対
し、静油圧式の無段変速装置11の入力軸11aが斜め
後方上方に位置するように、静油圧式の無段変速装置1
1が斜めに配置されており、側面視で静油圧式の無段変
速装置11の上方及び前方にミッションケース1が出な
いような状態になっている。
【0024】図1,3,4に示すように、斜め上方前方
に向くエンジン支持フレーム14がミッションケース1
の前部に連結されて、略水平なエンジン支持台15がエ
ンジン支持フレーム14に連結されている。エンジン1
6のクランクケース16aが防振ゴム17を介してエン
ジン支持台15に支持されて、エンジン16の出力軸1
6cが左右方向に向いて左向きに突出している。エンジ
ン16のシリンダ16bが静油圧式の無段変速装置11
の上方に沿うようにエンジン16のシリンダ16bを後
方に傾斜されて、エンジン16が静油圧式の無段変速装
置11の斜め前方上方に配置されている。この場合、図
4に示すように、エンジン16のシリンダ16bの上端
が右及び左の前輪4の車軸4aよりも後側に位置するよ
うに、エンジン16が配置されている。
【0025】図3及び図4に示すように、エンジン16
の出力軸16cに出力プーリー18が固定され、出力プ
ーリー18と入力プーリー12とに亘って伝動ベルト1
9が巻回されている。エンジン支持フレーム14の横軸
芯P3周りにテンションアーム20が揺動自在に支持さ
れ、テンションアーム20の先端にテンションプーリー
20aが備えられており、テンションプーリー20aが
伝動ベルト19に押し付けられるように、バネ21によ
りテンションアーム20が図4の紙面時計方向に付勢さ
れている。
【0026】以上の構造により、エンジン16の出力軸
16cの動力が伝動ベルト19を介して静油圧式の無段
変速装置11の入力軸11aに伝達され、静油圧式の無
段変速装置11の内部において動力が、静油圧式の無段
変速装置11の入力軸11aから出力軸11bに伝達さ
れる。静油圧式の無段変速装置11の出力軸11bの動
力が、ミッションケース1の内部に配置されたギヤ式の
変速装置(図示せず)に伝達され、変速装置の動力が前
輪デフ機構(図示せず)から前輪支持ケース2の内部に
配置された伝動軸(図示せず)を介して、右及び左の前
輪4に伝達される。変速装置の動力が伝動チェーン(図
示せず)、右及び左のサイドクラッチ(図示せず)、伝
動ケース5の内部に配置された伝動チェーン(図示せ
ず)を介して、右及び左の後輪6に伝達される。
【0027】図1に示すように、エンジン16の上方に
燃料タンク22が配置されており、エンジン16及び燃
料タンク22を覆う前部ボンネット28及び後部ボンネ
ット29が備えられている。前部ボンネット28は、エ
ンジン16のクランクケース16aの前部、燃料タンク
22の前部及び上部を覆うように構成されており、固定
されている(着脱不可)。後部ボンネット29は、エン
ジン16のクランクケース16a及びシリンダ16bの
右及び左横側、エンジン16のシリンダ16bの後側及
び燃料タンク22の後側を覆うように構成されており、
前部ボンネット28に対して着脱自在に構成されてい
る。
【0028】図1に示すように、右及び左の前輪4を右
及び左に操向操作する操縦ハンドル36が、前部ボンネ
ット28の上部に備えられている。静油圧式の無段変速
装置11は、中立位置を挟んで前進側及び後進側に無段
階に変速可能に構成されており、静油圧式の無段変速装
置11を操作する変速レバー25が、操縦ハンドル36
の左横側に配置されている。
【0029】図1及び図2に示すように、前部及び後部
ボンネット28,29の右及び左横側に、乗降用のステ
ップ部30が備えられており、右及び左のステップ部3
0につながるフロア31が、前部及び後部ボンネット2
8,29の後側に備えられている。図3及び図4に示す
ように、右及び左の伝動ケース5の横外面部においてボ
ス部1aの近傍部分に、アーム23がボルトにより連結
されており、アーム23が右及び左横側に延出されて、
アーム23に乗降用のステップ部24が固定されてい
る。これにより、図1及び図2に示すように、右及び左
のステップ部24が平面視でフロア31の横外側の近傍
に位置し、側面視でフロア31の少し下側に位置してい
る。
【0030】次に、苗植付装置41及び苗植付装置41
の支持構造について説明する。図1,2,5に示すよう
に、支持フレーム7において支持軸8に1本のトップリ
ンク42が上下揺動自在に支持され、支持フレーム7の
後部下端に固定された右及び左のブラケット7bに、右
及び左のロアリンク43が上下揺動自在に支持されてお
り、トップリンク42及びロアリンク43の後端に支持
部材44が連結されている。単動型の昇降シリンダ45
が支持軸8に上下揺動自在に支持され、昇降シリンダ4
5のシリンダロッド45aが、サスペンションゴム46
及びハ字状の連結部材47を介して支持部材44に連結
されている。
【0031】図1及び図2に示すように、4条植型式の
苗植付装置41が、支持部材44の下部に前後軸芯周り
にローリング自在に連結されている。苗植付装置41は
支持部材44に連結されるフィードケース48、後方に
延出された右及び左の植付伝動ケース49、植付伝動ケ
ース49の右及び左側部で回転駆動される植付ケース5
0、植付ケース50に支持された式の植付アーム50
a、4つの苗のせ面を備えて左右方向に往復横送り駆動
される苗のせ台51、上下動自在に支持された接地フロ
ート52等を備えて構成されている。
【0032】図3及び図5に示すように、ミッションケ
ース1の上部からPTO軸53が後方に延出され支持フ
レーム7の内部の下部を通っており、右及び左のブラケ
ット7bの間の下方近傍において、PTO軸53の端部
にユニバーサルジョイント54が備えられている。PT
O軸53のユニバーサルジョイント54とフィードケー
ス48の入力軸48aのユニバーサルジョイント54と
に亘って、PTO軸55が接続されており、図2に示す
ように平面視で右及び左のロアリンク43の間に、PT
O軸55が配置されている。以上の構造により、ミッシ
ョンケース1の動力がPTO軸53,55を介して苗植
付装置41に伝達されるのであり、苗のせ台51が往復
横送り駆動されるのに伴って、植付アーム50aが苗の
せ台51の下部から苗を交互に取り出して田面に植え付
ける。
【0033】図3及び図5に示すように、ミッションケ
ース1の上部においてPTO軸53と支持フレーム7の
左側部との間に、制御弁56が取り付けられており、制
御弁56の作動油の給排操作によって昇降シリンダ45
が伸縮駆動されて、苗植付装置41が昇降駆動される。
図1,2,5に示すように、制御弁56の斜め後方上方
の支持フレーム7の部分に支持台57が固定され、支持
台57にバッテリー58が乗せられて固定されており、
バッテリー58の上方の支持フレーム7の部分に運転座
席59が取り付けられている。図1に示すように、制御
弁56を操作する昇降レバー26(上昇位置、中立位
置、下降位置、植付位置(右及び左マーカー位置)に操
作自在)が、操縦ハンドル36の右横側に配置されてい
る。
【0034】図1〜図5に示す構成において、ミッショ
ンケース1の前部上部の右横側面に静油圧式の無段変速
装置11の出力軸11bの部分を連結し、静油圧式の無
段変速装置11の入力軸11aを右向きに突出させ、静
油圧式の無段変速装置11の出力軸11bを左向きに突
出させてミッションケース1の内部に位置させるように
構成してもよい。この場合、エンジン16の出力軸16
cが左右方向に向いて右向きに突出することになる。
【0035】[発明の実施の第1別形態]前述の[発明
の実施の形態]において、ミッションケース1、静油圧
式の無段変速装置11及びエンジン16の配置を、図6
(イ)(ロ)に示すように構成してもよい。図6(イ)
(ロ)に示すように、ミッションケース1の前部上部の
右横側面に静油圧式の無段変速装置11の入力軸11a
及び出力軸11bの部分が連結されており、静油圧式の
無段変速装置11の出力軸11bが左向きに突出してミ
ッションケース1の内部に位置している。静油圧式の無
段変速装置11の入力軸11aが、左向きに突出してミ
ッションケース1の内部を通りミッションケース1の左
横側面から突出しており、静油圧式の無段変速装置11
の入力軸11aに入力プーリー12が固定されている。
【0036】この場合、図6(イ)(ロ)に示すよう
に、静油圧式の無段変速装置11の入力軸11a及び出
力軸11bが左右方向に向いて、静油圧式の無段変速装
置11の入力軸11a及び出力軸11bが略同じ高さに
位置しており、静油圧式の無段変速装置11の入力軸1
1aが前側で、静油圧式の無段変速装置11の出力軸1
1bが後側に位置している。
【0037】図6(イ)(ロ)に示すように、エンジン
16のシリンダ16bがミッションケース1の上方に沿
うように(静油圧式の無段変速装置11から左横側に外
れるように)、エンジン16のシリンダ16bが後方に
傾斜されて、エンジン16がミッションケース1の前方
に配置されており、エンジン16のシリンダ16bの上
端が右及び左の前輪4の車軸4aよりも後側に位置して
いる(図4参照)。エンジン16の出力軸16cが左右
方向で静油圧式の無段変速装置11の入力軸11aと同
じ側である左向きに突出しており、エンジン16の出力
軸16cに出力プーリー18が固定され、出力プーリー
18と入力プーリー12とに亘って伝動ベルト19が巻
回されている。
【0038】図6(イ)(ロ)に示す構成において、ミ
ッションケース1の前部上部の左横側面に、静油圧式の
無段変速装置11の入力軸11a及び出力軸11bの部
分を連結してもよい。この場合、静油圧式の無段変速装
置11の出力軸11bを右向きに突出させてミッション
ケース1の内部に位置させ、静油圧式の無段変速装置1
1の入力軸11aを、右向きに突出させミッションケー
ス1の内部を通してミッションケース1の右横側面から
突出させる。エンジン16の出力軸16cを左右方向で
静油圧式の無段変速装置11の入力軸11aと同じ側で
ある右向きに突出させ、エンジン16の出力軸16cに
出力プーリー18を固定し、出力プーリー18と入力プ
ーリー12とに亘って伝動ベルト19を巻回する。
【0039】[発明の実施の第2別形態]本発明は乗用
型田植機ばかりではなく、後部に直播装置を昇降駆動自
在に備えた四輪駆動型の乗用型直播機、四輪駆動型の農
用トラクタや乗用型芝刈機等にも適用できる。静油圧式
の無段変速装置11に代えて、ベルト式の無段変速装置
やトロコイド式の無段変速装置を使用してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、機体の前部に
エンジン及び無段変速装置を配置した乗用型作業車にお
いて、エンジンのシリンダと無段変速装置とが互いに沿
うように並ぶ状態となり、エンジン(シリンダ)を無段
変速装置に接近させることが可能になって、エンジンを
後方に配置することが可能になった。これにより、前輪
から機体の前端までの長さを短いものにすることができ
て、小さな旋回半径で旋回することができるようにする
と言う面で有利なものとなった。
【0041】請求項1の特徴によると、エンジンのシリ
ンダが後方に傾斜するようにエンジンを配置しており、
エンジンを覆うボンネットを備える場合、エンジン(シ
リンダ)に沿ってボンネットを低く構成することが可能
になって(前方側ほど低くなる傾斜した状態)、ボンネ
ットの後方に配置される運転部からの前方下方の視界を
良いものにすることができた。
【0042】請求項1の特徴によると、エンジンの出力
軸の動力が、伝動機構を介して後方に向けて無段変速装
置の入力軸に伝達され、無段変速装置の入力軸から、前
方に向けて無段変速装置の出力軸に動力が伝達される状
態となっているので、エンジンの動力がそのまま後方に
伝達される構成に比べて、伝動系を前後方向に圧縮でき
るようになり、伝動系のコンパクト化を図ることができ
た。
【0043】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、エンジ
ンの出力軸の動力が、伝動機構を介して後方に向けて無
段変速装置の入力軸に伝達され、無段変速装置の入力軸
から、前方に向けて無段変速装置の出力軸に動力が伝達
された後、再びミッションケースの内部の伝動系を介し
て後方に向けて伝達される状態となっているので、伝動
系をさらに前後方向に圧縮できるようになり、伝動系の
コンパクト化を図ることができた。
【0044】請求項2の特徴によると、ミッションケー
スの前部上部に、無段変速装置の出力軸の部分を連結す
ることにより、無段変速装置から前方や上方にミッショ
ンケースが出るようなことが少なくなって、ミッション
ケースの前部や上部がエンジン(シリンダ)の配置の邪
魔になるようなことが少なくなるので、エンジン(シリ
ンダ)を支障なく無段変速装置に接近させることが可能
になって、エンジンを後方に配置することが可能になっ
た。これにより、前輪から機体の前端までの長さを短い
ものにすることができて、小さな旋回半径で旋回するこ
とができるようにすると言う面で有利なものとなった。
【0045】請求項3の特徴によると、無段変速装置を
エンジンの後方から横側に外れた位置に配置しても、エ
ンジンの出力軸と無段変速装置の入力軸とに亘って伝動
機構を架設することができるのであり、無段変速装置の
影響を受けること少なく、エンジンをミッションケース
の前部に接近させることが可能になって、エンジンを後
方に配置することが可能になった。これにより、前輪か
ら機体の前端までの長さを短いものにすることができ
て、小さな旋回半径で旋回することができるようにする
と言う面で有利なものとなった。
【0046】請求項3の特徴によると、エンジンのシリ
ンダがミッションケースの上方に沿うようにエンジンの
シリンダを後方に傾斜させて、エンジンをミッションケ
ースの前方に配置しており、エンジンを覆うボンネット
を備える場合、エンジン(シリンダ)に沿ってボンネッ
トを低く構成することが可能になって(前方側ほど低く
なる傾斜した状態)、ボンネットの後方に配置される運
転部からの前方下方の視界を良いものにすることができ
た。
【0047】請求項4の特徴によると、請求項1〜3の
うちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜3
の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に
加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求
項4の特徴によると、エンジンのシリンダの上端が右及
び左の前輪の車軸よりも後側に位置するように、エンジ
ンが配置されているので、前輪から機体の前端までの長
さがさらに抑えられるようになって、小さな旋回半径で
旋回することができるようにすると言う面で有利なもの
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の全体平面図
【図3】エンジン、ミッションケース、静油圧式の無段
変速装置、右及び左の伝動ケースの付近の平面図
【図4】エンジン、ミッションケース、静油圧式の無段
変速装置の付近の側面図
【図5】ミッションケース、右及び左の伝動ケース、ト
ップリンク及びロアリンクの付近の側面図
【図6】発明の実施の別形態におけるエンジン、ミッシ
ョンケース、静油圧式の無段変速装置の付近の側面図及
び平面図
【符号の説明】
1 ミッションケース 4 前輪 4a 前輪の車軸 11 無段変速装置 11a 無段変速装置の入力軸 11b 無段変速装置の出力軸 16 エンジン 16b エンジンのシリンダ 16c エンジンの出力軸 19 伝動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新穂 友志 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中尾 康也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 井上 信一郎 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 小谷 伸介 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B062 AA04 AB01 BA01 BA07 3D039 AA03 AA04 AB11 AC21 AC33 AC65 AC77 AD11 AD25 AD36 AD54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速装置の入力軸及び出力軸が左右
    方向に向き、且つ、無段変速装置の出力軸に対し無段変
    速装置の入力軸が斜め後方上方に位置するように、無段
    変速装置を機体の前部に斜めに配置すると共に、 シリンダが前記無段変速装置の上方に沿うように前記シ
    リンダを後方に傾斜させて、エンジンを前記無段変速装
    置の斜め前方上方に配置し、前記エンジンの出力軸を左
    右方向で前記無段変速装置の入力軸と同じ側に突出さ
    せ、 前記エンジンの出力軸と前記無段変速装置の入力軸とに
    亘って、伝動機構を架設してある乗用型作業車。
  2. 【請求項2】 ミッションケースの前部上部に、前記無
    段変速装置の出力軸の部分を連結して、前記無段変速装
    置の出力軸の動力が前記ミッションケースの内部の伝動
    系に伝達されるように構成してある請求項1に記載の乗
    用型作業車。
  3. 【請求項3】 機体の前部に配置されたミッションケー
    スの右又は左横側面に無段変速装置を連結し、 前記無段変速装置の入力軸を、前記ミッションケースを
    貫通して前記無段変速装置とは反対側の前記ミッション
    ケースの右又は左横側面から突出させると共に、 シリンダが前記ミッションケースの上方に沿うように前
    記シリンダを後方に傾斜させて、エンジンを前記ミッシ
    ョンケースの前方に配置し、前記エンジンの出力軸を左
    右方向で前記無段変速装置の入力軸と同じ側に突出さ
    せ、 前記エンジンの出力軸と前記無段変速装置の入力軸とに
    亘って、伝動機構を架設してある乗用型作業車。
  4. 【請求項4】 前記シリンダの上端が右及び左の前輪の
    車軸よりも後側に位置するように、前記エンジンを配置
    してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の乗
    用型作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006246762A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Yanmar Co Ltd 乗用型田植機
JP2006254726A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Yanmar Co Ltd 乗用型田植機

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