JP2010215139A - 乗用型農作業機及び乗用型田植機 - Google Patents

乗用型農作業機及び乗用型田植機 Download PDF

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Abstract

【課題】乗用型農作業機において、ミッションケースや操縦機構部材をすっきりとした状態でレイウアトする。
【解決手段】走行機体1のうち前輪3と後輪との車軸の間にエンジン21が配置されている。ミッションケース22はエンジン21の手前に配置されている。ミッションケース22とリアアクスルケース28とはジョイント部材33で連結されている。ミッションケース22の手前にパワーステアリングユニット44が配置されており、ミッションケース22はパワーステアリングユニット44を介してフロントフレームに固定されている。パワーステアリングユニット44はサイドフレーム12よりも下方においてミッションケース22の手前に配置できるため、操縦機構部を構成する部材のレイアウトが容易である。
【選択図】図4

Description

本願発明は、乗用型田植機や乗用型苗移植機のような乗用型農作業機に関するもので、特に、操向機構に特徴を有する乗用型農作業機に関するものである。
乗用型農作業機の一例として乗用型田植機がある。この乗用型田植機は前輪及び後輪で支持された走行機体を有しており、走行機体の後部に苗植装置を高さ調節可能に取り付けている。そして、走行機体は人が乗る操縦フロアを有しており、操縦フロアを挟んで前後に操縦ハンドルと座席とが配置されており、更に、走行機体にはエンジンと変速装置を設けており、エンジンからの動力によって走行と苗植装置の駆動とが行われる。変速装置は多数枚のギア群を有しており、ギア群はミッションケースに内蔵されている。ミッションケースは一般に走行機体の前部に配置されており、ミッションケースに左右のフロントアクスルを取り付け、フロントアクスルで前輪が水平旋回自在に支持されている。
操縦ハンドルはハンドル軸の上端に固定されており、ハンドル軸はハンドルポストで囲われているのが普通である。そして、昨今の乗用型農作業機は操縦性能を高めるためパワーステアリングユニットを常備しており、ハンドル軸がパワーステアリングユニットの入力軸に連結されている。また、操縦ハンドルの回転操作を行い易いように、ハンドル軸は鉛直線に対してやや後傾した姿勢になっているのが一般的である。
そして、パワーステアリングユニットとハンドル軸との配置態様を見ると、
a)特許文献1に開示されているように、ミッションケースにパワーステアリングユニットを傾斜姿勢で配置して、パワーステアリングユニットからハンドル軸を傾斜姿勢で立設したタイプ、
b)特許文献2に開示されているように、パワーステアリングユニットを操縦フロアの上側に鉛直姿勢で配置し、後傾姿勢ハンドル軸をパワーステアリングユニットの入力軸に自在継手を介して連結したタイプ、
c)ミッションケースの前部にパワーステアリングユニットを一体に組み込んで、パワーステアリングユニットの入力軸にハンドル軸が自在継手を介して連結されているタイプ、
などがある。
また、ミッションケースの配置態様はエンジンの配置とも密接に関係しているものであり、そこでエンジンの配置位置を見ると、エンジンが前輪の車軸より前に配置されている態様(フロントマウントタイプ)と、エンジンが前輪と後輪との間に配置されている態様(ミッドマウントタイプ:例えば特許文献1)とに大別される。特許文献1,2のエンジンはミッドマウントタイプであり、特許文献3のエンジンはフロントマウントタイプである。
特許第3525914号公報 特開平7−227114号公報 特開2006−325483号公報
特許文献1ではパワーステアリングユニットの入力軸とハンドル軸とを同心に配置できるため、自在継手を不要にできる利点があるが、パワーステアリングユニットがミッションケースに一体に組み込まれているため変速機構は複雑になる問題がある。また、ミッションケースの配置位置がハンドルによって規制されるため、ミッションケースの配置について設計の自由性が低くなるという問題もある。
特許文献3はミッションケースの前部をパワーステアリングユニットの支持部材として兼用したものであり、この場合は変速機構を構成する歯車群を配置しているエリアとパワーステアリングユニットとは前後に分離しているため変速機構の複雑化は抑制できるが、ミッションケースの位置がハンドルに制約されるため、ミッションケースの配置位置について設計の自由性が低くなるという問題は残っている。
他方、特許文献2ではパワーステアリングユニットはミッションケースから独立しており、従って、ミッションケースの配置がハンドルに制約を受けることはないと言える。しかし、パワーステアリングユニットは直立しているため、ハンドル軸を後傾姿勢とするには自在継手が必要になり、このためコストが嵩むという問題がある。また、特許文献2ではパワーステアリングユニットはミッションケースの上方部に配置しているため、パワーステアリングユニットにおけるステアリングアームの動きを前輪に伝える伝動機構が複雑化するという問題も懸念される。
本願発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、操縦ハンドルやパワーステアリングユニット等の構造や配置等に改良を加えることを課題とするものである。
本願発明は多面的な広がりを持っている。その典型として第1〜第5の発明(請求項1〜5の発明)を挙げることができる。このうち第1の発明(或いは第1の構成:請求項1の発明)は乗用型農作業機としての上位概念を成すもので、まず、前輪と後輪で支持されると共に操縦フロアを有する走行機体に、エンジンと、運転者が前記操縦フロアに足を載せて腰掛ける座席と、前記座席に腰掛けた運転者が操作する操縦ハンドルと、変速機構が内蔵されたミッションケースとを設けており、前記操縦ハンドルは中空のハンドルポストで支持されている一方、前記ミッションケースは操縦フロアの下方位置に配置されている、という構成になっている。そして、第1の発明の特徴として、前記ハンドルポストを、前記操縦フロアよりも下方位置でかつ前記ミッションケースよりも手前に配置した支持部材に取り付けている。
第2の発明(第2の構成:請求項2の発明)は、第2の発明において、前記支持部材はパワーステアリングユニットであり、前記パワーステアリングユニットの上面に前記ハンドルポストを取り付けている。第3の発明(第3の構成:請求項3の発明)では、第1又は第2の発明において、前記パワーステアリングユニットは側面視で上面を水平に対してやや後傾した姿勢で配置されて、前記ハンドルポストはパワーステアリングユニットの上面から直立しており、このため前記パワーステアリングユニットも側面視でやや後傾した姿勢になっている。
第4の発明(第4の構成:請求項4の発明)は、第3の発明において、前記左右のサイドフレームの前部はフロントフレームで連結されており、前記フロントフレームに固定した上ブラケットと前記ミッションケースに固定した下ブラケットとにパワーステアリングユニットが固定されており、このためパワーステアリングユニットはミッションケースとフロントフレームとを固定する部材を兼用している。
本願発明は乗用型田植機に好適に適用できる。そこで第5の発明は乗用型田植機として、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、前記走行機体には、その後ろ側に配置された苗植装置が昇降自在に連結されている。
第1の発明では、ハンドルポストはミッションケースの手前において支持部材に取り付けられているため、ミッションケースの前後位置が操縦ハンドルによって制約を受けることはない。従って、ミッションケースの配置に関する設計の自由性を高めることができる。また、ハンドルポストが取り付く支持部材の上下位置はミッションケースに制約を受けることなく任意に設定できるため、前輪を水平旋回させる機構が複雑化することを回避できる。
第2の発明のようにハンドルポストをパワーステアリングユニットの上面に取り付けると、構造が簡単になる利点がある。特に、第3の発明のようにパワーステアリングユニットを後傾姿勢にすると、ハンドル軸をパワーステアリングユニットの入力軸に直結することが可能になるため、自在継手を不要にして構造を一層簡単化し得る。
走行機体はその骨組みとしてのフレーム材を有しているのが一般的であり、この場合はミッションケースをフレーム材に固定する必要がある。そして、第4の発明を採用すると、頑丈な構造のパワーステアリングユニットをフロントフレームとミッションケースとの固定部材に兼用できるため、ミッションケースの取り付け構造を簡単化することができる。
田植機の側面図である。 田植機の平面図である。 田植機を手前側から見た斜視図である。 走行機体のみの側面図である。 車体カバーを取り外した状態での走行機体の平面図である。 走行機体の底面図である。 要部を後方から見た斜視図である。 要部を側方から見た斜視図である。 要部を前方から見た斜視図である。 要部を下方から見た斜視図である。 要部の分離側面図である。 要部の分離斜視図である。 要部の分離側面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は乗用型田植機(以下、単に「田植機」と略す)に適用している。以下の説明では、方向を特定するために「前後」「左右」の文言を使用するが、これらの文言は、特に断らない限り、前進方向を向いて着座した運転者の向きを基準にしている。
(1).田植機の概要
まず、主として図1〜図5に基づいて田植機の概要を説明する。図1〜図3に示すように、田植機は主要部分として走行機体1と苗植装置2とを有しており、走行機体1は左右の前輪3と後輪4とで支持されている。走行機体1は、運転者が腰掛ける背もたれ付き座席5とその前方に配置された操縦ハンドル6とを有している。座席5と操縦ハンドル6は走行機体1の左右中間位置に配置されている。操縦ハンドル6はボンネット7で覆われた操縦機構部8に設けられている。また、座席5の前方で左右両側には予備苗台9を設けており、座席5の後ろには施肥装置10を設けている。
例えば図1から理解できるように、走行機体1は、前後方向に延びる左右のサイドフレーム12と、左右のサイドフレーム12をその前端寄り部位において連結したフロントフレーム13と、左右サイドフレーム12の後端に連結された左右長手のリアフレーム14とを有している。これらサイドフレーム12とフロントフレーム13とリアフレーム14とにより、走行機体1の中核を成す車体フレーム(シャーシ)が構成されている。サイドフレーム12の前方にはバンパー15を配置している。
サイドフレーム12は、ほぼ前後中間部を境にして略前半部は略水平姿勢になって後半部は後傾姿勢となるように屈曲している。すなわち、サイドフレーム12の後半部は、後ろに行くほど高さが高くなる傾斜部12aになっている。例えば図4から理解できるように、フロントフレーム13とバンパー15とで受け板16を吊支し、受け板16にバッテリー17を載せている。
例えば図5に示すように、左右のサイドフレーム12には左右横長で外向きに突出した外向き枝フレーム18が溶接によって固着されており、手前に位置した2本の外向き枝フレーム18に予備苗台9が固定されている。バンパー15は前端の外向き枝フレーム18にも固着されている。また、サイドフレーム12の左右外側には前後方向に延びる補助フレーム19が平面視で平行に配置されており、補助フレーム19は外向き枝フレーム18とリアフレーム14とに溶接されている。また、後輪4はサイドフレーム12と補助フレーム19との間に位置している。
例えば図4から理解できるように、サイドフレーム12における傾斜部12aの下方に位置した部位にはエンジン21が配置されており、エンジン21の手前でかつサイドフレーム12より低い位置にはギア群を内蔵したミッションケース22が配置されている。エンジン21は、クランク軸が左右方向に延びる姿勢でかつシンリダボアが後傾姿勢となるように配置されており、動力はプーリ及びベルト24でミッションケース22の内部に伝達される。
ミッションケース22の前部の左右側面にはフロントアクスル装置が取り付けられており、フロントアクスル装置25で前輪3が支持されている。例えば図1に示すように、前輪3が取り付く前車軸を符号26で示している。図2から理解できるように、エンジン21は走行機体1の縦長中心線に沿った位置に配置されている(すなわち、走行機体1の左右中間部に配置されている)。
座席5は、走行機体1のほぼ左右中間部の位置でかつ側面視では概ねサイドフレーム12における傾斜部12aの前半部の上方に位置している。座席5とエンジン21との間には燃料タンク27が配置されている。
後輪4はリアアクスルケース28に取り付けられており、リアアクスルケース28とリアフレーム14とは左右2本のリア支柱29で連結されている。例えば図1から理解できるように、苗植装置2は走行機体1の後部にリンク機構30を介して昇降自在に連結されている。リンク機構は油圧シリンダ31で回動する。図示していないが、走行機体1のうち人が載る部分は車体カバーで覆われている。図6から理解できるように、左右のサイドフレーム12は操縦ハンドル6の下方の部分において中間フレーム32で連結されている。
例えば図6に示すように、ミッションケース22とリアアクスルケース28とがジョイント部材33を介して連結されており、更に、ミッションケース22はフロントフレーム13に連結されている(詳細は後述する。)。エンジン21は、ジョイント部材33の前端部とリアアクスルケース28の前部とで防振ゴムを介して支持されている。従って、ミッションケース22とリアアクスルケース28とは走行機体1の骨組み部材としても機能している。
例えば図6に明示するように、ミッションケース22はおおよそ前後に長い形態になっており、大雑把には、左右2つのメインメンバーを重ねてボルト群で共締めした構造になっている。ミッションケース22の前部部には左右の凸部22aが形成されており、凸部22aにフロントアクスル装置25が取り付けられている。
ミッションケース22における後部の左側面にはHST(静油圧式無断変速機)34が取り付けられており、エンジン21からの動力がHST34の入力軸にベルト24で伝達される。HST34のトラニオン(制御部材)35は、例えば図7に示すアクセルペダル39の動きに連動して動く。
例えば図6から理解できるように、ミッションケース22における左凸部22aから走行ドライブ軸40が後ろ向きに延びており、後輪4の駆動動力は走行ドライブ軸40を介してリアアクスルケース28の内部に伝達されている。
(2).操舵機構とその周辺部
次に、操舵機構とその周辺部とを説明する。
図11〜図13に示すように、フロントフレーム13の後面には後ろ向きに開口した箱状の第1フロントブラケット42が溶接されており、第1フロントブラケット42の下端部に平面視では前向きに広がる台形状で略下向き開口コの字状の第2フロントブラケット43が固定されており、この第2フロントブラケット43の上面に、パワーステアリングユニット44を構成する油圧モータ45がボルトで締結されている。
第2フロントブラケット43は油圧モータ45の後ろに突出しており、この第1フロントブラケット42の後部に第3フロントブラケット46が上から重なっており、第2フロントブラケット43及び第3フロントブラケット46の下面にステアリングギアボックス47がガスケットを介して重ねられて、これら第2及び第3フロントブラケット43,46とステアリングギアボックス47とがボルトで一体に締結されている。ステアリングギアボックス47の下面には第4フロントブラケット49がボルトで締結されている。
そして、第3フロントブラケット46と第4フロントブラケット49とがミッションケース22の前部にボルトで固定されている。具体的には、第3フロントブラケット46に左右側板を有する後ろ向き張り出し部46aを設け、この後ろ向き張り出し部46aの側板46bをミッションケース22の前部にボルトで締結しており、更に、第4フロントブラケット49に形成した左右の側板49aをミッションケース22の前部にボルトて締結している。従って、第3フロントブラケット46の側板と第4フロントブラケット49の側板49aとでミッションケース22の前部を左右から挟む形態になっている。図11及び図12で、ボルトがねじ込まれる雌ねじ部を符号22bで示している。
第4フロントブラケット49の右側板49aはミッションケース22の雌ねじ部22bに直接に重なっているが、左側板はカラー(図示せず)を介してミッションケース22の雌ねじ部22bに重なっている。図13に示すように、ミッションケース22のうち第3及び第4のフロントブラケット46,49が取り付く部分は前向きに突出した状態になっており、この前向き突出部の左側にデフロック用ブラケット50が固定されている。デフロックブラケットケット50には、前輪3のデフ機能(旋回差動機能)を停止するデフロックロッド(図示せず)が取り付けられる。
そして、ミッションケース22の前端部にデフロック用ブラケット50を設けるスペースを設ける必要がある一方、第4フロントブラケット49はステアリングギアボックス47の大きさとの関係である程度の左右巾寸法が必要であるため、第4フロントブラケット49の左側板49aはカラーを介してミッションケース22に固定されている。なお、図4に示すように、操縦フロアFのうち座席5に近い箇所にデフロックペダル51を設けており、デフロックペダル51とデフロックロッドとが図示しないリンク部材を介して連結されている。
パワーステアリングユニット44は油圧モータ45とステアリングギアボックス47とを主要部材としており、油圧モータ45の上端面にハンドルポスト53がフランジ52(図13参照)を介して固定されている。ハンドルポスト53は油圧モータ45の上面から直立(直交)している。従って、油圧モータ45の入力軸とハンドルポスト53の軸心とは一直線になっており、そこで、ハンドルポスト53に内蔵したハンドル軸54を油圧モータ45の入力軸に直結している。
例えば図13から理解できるように、ステアリングギアボックス47の下面には底板55が固定されており、底板55に操舵アーム54が回動自在に取り付けられている。操舵アーム54には例えば図6に示すように左右2本の操舵ロッド58が連結されている。一方、例えば図8や図9に示すように、フロントアクスルケース25には前車軸26を有する前輪ギアケース60がキングピン56を介して略水平回動自在に取り付けられており、前輪ギアケース60に水平状に設けた前車軸26に前輪3を取り付けている。そして、前輪ギアケース60に設けたアーム部60aに操縦ロッド58が相対回動自在に連結されている。
走行機体1には各種のレバー類(前後進切り換えレバーや苗植装置の昇降レバー等)を設けている。また、例えば図7や図9に示すように、ハンドルポスト53には板状のフロントプレート59が固定されており、このフロントプレート59に取り付けたフロントパネル(図示せず)に計器やディスプレイ等が設けられる。ハンドルポスト59には、ブラケット類を介して主変速レバーや苗植装置昇降レバーのようなレバーが取り付けられている。
例えば図7に示すように、ハンドルポスト53を挟んでアクセルペダル39と反対側にはモータ(図示せず)を内蔵した制御用ケース61が配置されており、アクセルペダル39の動きはモータを介してHST34のトラニオン35とエンジン21のスロットルレバー(図示せず)とに伝えられる。このため、ケース61の右側にはトラニオン操作用のロッド62が配置されており、ケース61の左側からはエンジン21のスロットルレバーを操作するためのワイヤー63が後ろに延びている。
図6や図8に示すように、ミッションケース22のうちHST34と反対側の右側面には、昇降用油圧シリンダ41やパワーステアリング44を駆動するための油圧ポンプ64が配置されている。また、図6に示すように、リアアクスルケース30の前部でかつ右寄り部位には株間調節装置65が配置されており、株間調節装置65からは、植付軸(PTO軸)が後ろ向きに突出していると共に施肥駆動軸(図示せず)が上向きに突出している。
(3).まとめ
以上の構成において、ハンドルポスト53が後傾しているため操縦ハンドル6を操作しやすい。そして、パワーステアリングユニット44の油圧モータ45をその入力軸がやや後傾するように姿勢を設定することにより、後傾姿勢のハンドル軸54を油圧モータ45の入力軸に直結しているため、自在継手は不要になって構造が簡単になる。
また、パワーステアリングユニット44はミッションケース22とフロントフレーム13とを固定する部材も兼用しており、このため走行機体1の構造の簡単化にも貢献できる。更に、パワーステアリングユニット44は第1〜第4のフロントブラケット42,43,46,49で支持されているため、これらフロントブラケット42,43,46,49の寸法を適宜設定することにより、フロントフレーム13とハンドルポスト53とミッションケース22との位置関係を任意に設定することができる。
本実施形態では第1〜第4の4つのフロントブラケット42,43,46,49を使用しているが、例えば第1フロントブラケット42と第2フロントブラケット43とを一体化したり、第2フロントブラケット43と第3フロントブラケット46とを一体化したり、或いは単一のフロントブラケットでフロントフレーム13とミッションケース22とを固定して、これにパワーステアリングユニット44を固定するといったことも可能である。
以上の説明のとおり、本願発明は田植機等の乗用型農作業機に具体化することができて高い有用性を有している。従って、産業上の利用可能性を有する。
1 走行機体
2 苗植装置
3 前輪
4 後輪
5 座席
6 操縦ハンドル
8 操縦機構部
12 サイドフレーム
13 フロントフレーム
21 エンジン
22 ミッションケース
25 フロントアクスル装置
26 前車軸
42,43,46,49 フロントブラケット
44 パワーステアリングユニット
45 パワーステアリングユニットの油圧モータ
56 キングピン
60 前輪ギアケース
58 操舵ロッド

Claims (5)

  1. 前輪と後輪で支持されると共に操縦フロアを有する走行機体に、エンジンと、運転者が前記操縦フロアに足を載せて腰掛ける座席と、前記座席に腰掛けた運転者が操作する操縦ハンドルと、変速機構が内蔵されたミッションケースとを設けており、前記操縦ハンドルは中空のハンドルポストで支持されている一方、前記ミッションケースは操縦フロアの下方位置に配置されている、という構成であって、
    前記ハンドルポストを、前記操縦フロアよりも下方位置でかつ前記ミッションケースよりも手前に配置した支持部材に取り付けている、
    乗用型農作業機。
  2. 前記支持部材はパワーステアリングユニットであり、前記パワーステアリングユニットの上面に前記ハンドルポストを取り付けている、
    請求項1に記載した乗用型農作業機。
  3. 前記パワーステアリングユニットは側面視で上面を水平に対してやや後傾した姿勢で配置されて、前記ハンドルポストはパワーステアリングユニットの上面から直立しており、このため前記パワーステアリングユニットも側面視でやや後傾した姿勢になっている、
    請求項1又は2に記載した乗用型農作業機。
  4. 前記左右のサイドフレームの前部はフロントフレームで連結されており、前記フロントフレームに固定した上ブラケットと前記ミッションケースに固定した下ブラケットとにパワーステアリングユニットが固定されており、このためパワーステアリングユニットはミッションケースとフロントフレームとを固定する部材を兼用している、
    請求項3に記載した乗用型農作業機。
  5. 前記走行機体には、その後ろ側に配置された苗植装置が昇降自在に連結されている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した乗用型田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104724192A (zh) * 2015-04-19 2015-06-24 陈运炳 八轮驱动山地型载重拖拉机

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