JP2003011316A - イミド基含有ポリマー材料からなる版型の印刷パターン形成および消去方法 - Google Patents

イミド基含有ポリマー材料からなる版型の印刷パターン形成および消去方法

Info

Publication number
JP2003011316A
JP2003011316A JP2002127910A JP2002127910A JP2003011316A JP 2003011316 A JP2003011316 A JP 2003011316A JP 2002127910 A JP2002127910 A JP 2002127910A JP 2002127910 A JP2002127910 A JP 2002127910A JP 2003011316 A JP2003011316 A JP 2003011316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
plate mold
acid
large area
hydrophobic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002127910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4657563B2 (ja
JP2003011316A5 (ja
Inventor
Joaquin Barrera Calderon
バレラ カルデロン ヨアキュイン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heidelberger Druckmaschinen AG
Original Assignee
Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heidelberger Druckmaschinen AG filed Critical Heidelberger Druckmaschinen AG
Publication of JP2003011316A publication Critical patent/JP2003011316A/ja
Publication of JP2003011316A5 publication Critical patent/JP2003011316A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4657563B2 publication Critical patent/JP4657563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1041Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by modification of the lithographic properties without removal or addition of material, e.g. by the mere generation of a lithographic pattern

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本質的に構造形成されていない最初の状態で
イミド基含有ポリマー材料を有する版型(30)上に親
水性領域(34)と疎水性領域(32)とからなる構造
を形成する方法を提供する。 【解決手段】 この方法は、その表面を電磁エネルギー
の局部的投射により選択された位置で露光し、ついで酸
化剤による化学的処理をすることを含む。所望により、
上記露光に先立って上記表面を大面積で強塩基により化
学的に処理することができる。この表面を強酸により大
面積で処理することにより版型(30)を最初の状態に
することができる。構造形成された版型(30)はオフ
セット印刷において用いるのに適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本質的に構造形成
されていない最初の状態でイミド基含有ポリマー材料を
有する表面上に親水性領域と疎水性領域とからなる構造
を形成する方法に関する。更に本発明は、特にオフセッ
ト印刷において版型として使用するための、印刷用表面
を有する版型に関する。
【0002】
【従来の技術】石版印刷は簡単に言えば、いわゆる版面
と呼ばれる表面の上での油と水との非混和性を利用する
ことに基づくものであって、親油性(疎水性)の溶液又
はインキ又は染料が印刷表面の印刷像形成領域により固
着保持され、また水又は親水性溶液が印刷像非形成領域
により固着保持される。適当な方法で準備された印刷表
面を親水性及び親油性の物質又は溶液、特に水とインキ
又は染料で濡らしたときにその印刷像非形成領域は特に
親水性の物質又は溶液を引き止め、そして親油性物質を
排斥するが、一方、印刷像形成領域は親油性の溶液又は
インキ或いは染料を受け入れて親水性物質を排斥する。
次いで、その親油性物質は印刷像が固定されるべき物
質、例えば紙、材料、ポリマー等の表面に適当な方法で
移される。
【0003】既に何年も前からアルミニウムが版型の材
料として使われてきた。通常、アルミニウムはまずグリ
ット吹きつけにより、次いで陽極処理により処理され
る。陽極処理は陽極酸化皮膜を作るために行なわれる
が、この皮膜の接着がグリット吹きつけにより改善され
る。グリット吹きつけにより刷版の地肌の親水性が強化
される。陽極処理においては通常、硫酸や燐酸のような
強酸を用い、引き続いて次の、例えば熱珪素化法又はい
わゆるエレクトロ珪素化のような方法によりその表面を
親水性にする。
【0004】上述した版型を作るための多数の光感受性
材料が公知である。これらは、露光して、場合により必
要な現像及び定着の後で、印刷に用いることのできる印
刷像用領域に利用できるかぎり、石版印刷法での利用に
適している。例えば、光重合可能な物質を使用すること
ができる。
【0005】上記の構成体に印刷像を露光し、その際位
置を選択してエネルギーが供給される。これは、例えば
或るマスクを通して紫外線を露光するか、又はレーザー
光線を用いて直接書き込むことにより行なわれる。
【0006】上記の類の石版版型は通常、典型的には種
々の有機添加剤を含むアルカリ性すなわち塩基性の水溶
液である現像液で処理される。
【0007】すでに幾年か前から、印刷像の形成に湿式
型現像法を用いないで版型を作ることが試みられてい
る。これには、例えば刷版の上の被覆層の形で存在する
酸化物セラミックを使用することができる。
【0008】ヨーロッパ特許0 911 154 A1
には、版表面用の材料として2酸化チタン(TiO2
及び2酸化ジルコニウム(ZrO2 )が提案されてお
り、これらはセラミックの形で純粋材料としても、また
他の金属添加材との種々の混合割合の混合材としても用
いられ得る。これらの表面は励起されていない状態にお
いて疎水性であり、紫外線を照射することによって親水
性状態に変えることができる。次に印刷像の形成が行な
われ、その際その版の全表面は紫外線で露光され、印刷
に際してインキを載せるべき領域は、マスクもしくはフ
ィルムによって覆われる。
【0009】少なくとも2酸化チタン層の基材の場合に
は、特別な欠点として、この2酸化チタン層が紫外線に
よって変換することはできるけれども、変換の時間的経
過については低い安定性しか示さないことが明らかにさ
れている。その上に、2酸化チタン層の場合には充分な
変換又は充分な行程、すなわち親水性から疎水性への充
分なフリップが十分な強さでは得られないことが繰り返
し示されている。その上に、印刷が行なわれた後にその
基材を完全にクリーニングすることは、実際には軽視で
きない問題である。
【0010】米国特許4,568,632から、モノマ
ー中のイミド基の少なくとも1個を、それから得られた
ポリマーの主鎖又は側鎖の中に有するポリマー表面又は
ポリマーフィルムを構造形成することが公知である。ポ
リイミドを化学的処理段階によらずエッチング又は剥削
する方法が開示されている。このポリイミドは、例えば
アルゴン/弗化物エキシマーレーザーからの200nm
よりも短い波長を有する紫外線にさらされ、それによっ
てフォト触媒的な分解が起こり、その際種々の揮発性生
成物が適当な手段により除去される。この過程を支援す
るために、特に促進するためにその反応は酸素を含む雰
囲気の中で行なわれる。構造形成は、例えば大面積で露
光されるマスクを用いることにより、又はその表面を空
間的に選択された反応のための露光用光線で走査するこ
とによって達成することができる。このような構造形成
は、その表面に残留しているポリイミドに本質的な影響
を及ぼすことなく達成することができる。従って、その
構造形成された表面を石版法又はオフセット法による印
刷過程に使用することを可能にする、その表面の疎水性
領域及び親水性領域への構造形成は達成することができ
ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術水
準の背景のもとに、本発明の課題は、種々の印刷方法の
ための、安定で簡単に変換することのできる表面を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、或る表面の上に疎水性領域と親水性領域とからなる
構造を形成するための、特許請求の範囲に記載された方
法及び版型によって達成される。
【0013】本発明によれば、ポリイミドの表面上に、
石版印刷法に必要な疎水性領域と親水性領域とが、この
表面に場合により化学的な準備(chemische Initialisi
erung)の後印刷像を形成、すなわち構造形成を行な
い、その際この印刷像形成を電磁波の照射により行な
い、そして更にもう一つの化学反応により完結させるよ
うにして形成される。印刷を行なった後に、この像形成
された構造の消去は更にもう一つの化学反応によって行
なうことができる。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明の方法によって、版型を作
ることができるが、この版型は通常の湿式オフセット法
において印刷に使用することができる。その上に、本発
明による版型は、添加剤を含まない、例えば慣用されて
いるイソプロパノールを含まない純水のような湿潤剤を
用いる印刷にも適している。
【0015】構造形成されたポリイミド表面はもう一つ
の化学的過程によって構造を消去することができるのは
特に有利である。言い換えれば、本発明の方法は可逆的
に書き込むことができ、そして再び消去することができ
る表面を提供するものである。
【0016】本発明の方法と本発明による版型との関連
において、ポリイミドとは、ポリマー物質であってその
出発モノマーが下記のイミド官能基
【0017】
【化1】 を有するものと解すべきである。この場合に、この基は
そのポリイミドの主鎖もしくは側鎖の中にあってもよ
い。本発明の第1の好ましい実施態様において、ポリイ
ミドとしては、以下にポリベンゾールジイミド(PBD
I)と略記する下記構造のもの
【0018】
【化2】 が用いられる。この物質はデュポン社より「カプトン」
(Kapton)の商品名で販売されている。第2の実
施態様においては、ポリイミドとしては、以下にポリア
ミドイミド(PAI)と略記する下記構造のもの
【0019】
【化3】 が用いられる。この発明との関連において、これらのポ
リイミドの物理的挙動は本質的に同じである。詳細に記
述される各実施態様は単なる例示である。本発明の方法
は他のイミド基を含む物質とともに使用することもでき
る。用いられるポリマーは初期状態において強く疎水性
であり、従ってインキの載りは良好である。
【0020】本質的に構造形成されていない最初の状態
においてイミド基含有ポリマー物質を含む表面の上に疎
水性領域と親水性領域とよりなる構造を形成する本発明
の方法は、電磁エネルギーの局部的入射による位置選択
的な露光についで、その表面を酸化剤により化学的に処
理することを特徴とするものである。この電磁エネルギ
ーは、好ましくは200nmと440nmとの間、特に
220nmと460との間の波長の光を放射する紫外線
光源によって作り出される。酸化剤としては好ましくは
過酸化水素(H22 )、酸素(O2 )、オゾン(O
3 )又は過マンガン酸カリ(KMnO4 )或いはこれら
の酸化剤の組み合わせが用いられる。その後続の化学的
処理において、この酸化剤のほかにイオン性界面活性剤
を含む溶液をも使用することができる。追加的に、その
位置選択的な露光に先立って、その表面に強塩基を用い
て大面積の化学的処理を施すことができる。この強塩基
としては好ましくは水酸化カリウム(KOH)及び/又
は水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液が用いられ
る。
【0021】後続の追加的な段階によって、その表面を
本質的に構造形成されていない最初の状態に移行させる
ことが可能である。そのためには、その表面を強酸によ
って大面積で化学処理することが行なわれる。強酸とし
ては、好ましくは硫酸(H2SO4 )及び/又は塩酸
(HCl)及び/又は硝酸(HNO3 )及び/又はこれ
らと同等のものが用いられる。例えば、この表面の大面
積の化学処理は対応する適当な刷版クリーニング剤を用
いて行なうことができる。この表面を本質的に構造形成
されていない最初の状態に戻すことによって、この方法
の各段階を繰り返すことが可能である。言い換えれば、
変化させた形の構造の表面に再び書き込むことができ
る。
【0022】特にオフセット印刷における版型として使
用するのに適している本発明による版型はイミド基含有
ポリマー材料、好ましくはPBDI又はPAIを含む種
々の印刷用表面を包含する。このような表面の1つは本
発明の方法、特に上記の各例示を含む方法により構造形
成させることができる。従って、本発明によれば再書き
込み可能な版型が提供される。
【0023】本発明による版型は、特別な利点をもって
プリント装置や印刷機において使用することができる。
そのようなプリント装置の1つは、印刷のために本発明
による版型を備えていることにより際立っている。少な
くとも1つの給紙装置、プリント装置及び排紙装置を含
む印刷機、中でもオフセット印刷機は、印刷のために本
発明による版型を備えた少なくとも1つのプリント装置
を有している。
【0024】本発明のその他の種々の利点、本発明の有
利な実施形態及び他の実施態様は、添付の図面及び以下
にあげる詳細な記述によって明らかとなるであろう。
【0025】
【実施例】図1に本発明方法のフローシートを示す。こ
の方法は化学的準備(Initialisierung)段階を含み、
そして塩基性物質による処理を包含する。このフローシ
ートは個別の段階及びその順序を説明するものである。
本発明方法において用いられるポリマー材料は最初の出
発状態において強い疎水性であり、従って同時にインキ
の載りが良好な物質である。
【0026】このポリマー材料は塩基処理10によって
処理される。このポリマー材料は、例えば分単位の或る
時間間隔にわたったて水酸化カリウムや水酸化ナトリウ
ムのような強塩基の水溶液に曝される。この処理によっ
てそのポリマー材料は親水性になる。大面積の塩基処理
10によってその表面は大面積的で親水性になる。この
状態において本来の構造形成が行なわれる。インキが載
る領域とインキが載らない領域、すなわち像部位と非像
部位とが決定される。好ましくは紫外線領域の電磁線照
射により局部的露光12が行なわれる。次の段階として
酸化14が行なわれる。酸化剤、例えば過酸化水素、過
マンガン酸カリ等がその電磁線照射に曝された表面の性
質を変換、すなわち現像する。言い換えれば、露光12
及び後続の酸化14によって親水性の各領域が疎水性と
なる。随意的に、この酸化過程の後に、その表面を多糖
類又は多糖類混合物、好ましくはD−アラビノース及び
/又はD−フルクトースにより処理することができる。
この追加的な随意的段階は疎水性領域または親水性領域
の安定化を改善する。そのようにして構造形成された表
面は今や印刷の準備ができている。印刷16の後に酸処
理によってその表面の構造形成は消去することができ
る。このためにその表面は強酸、例えば硫酸、塩酸、硝
酸等の水溶液或いは版クリーニング溶液に曝される。こ
の段階によってその表面は改めて疎水性にされる。各段
階の、記載された順序の繰り返し110を行なうことが
できる。改めて行なわれる局部的露光12に際して、別
の、一般に変えられた形状の構造をその表面に作り出す
ことができる。
【0027】図2はポリイミドの表面の電磁線照射によ
る直接の構造形成を含む本発明による方法のフローシー
トである。このフローシートは個々の方法段階及びその
順序を説明するものである。本発明方法のこの実施形態
において、最初の疎水性状態で存在している、使用した
ポリマー材料は局部的露光20に曝される。時間的に後
続する酸化22によって構造形成が達成される。それら
位置的に限定して露光された領域は今や親水性である。
そのようにして構造形成された表面は印刷24のために
用いることができる。酸処理26によってそれら親水性
領域及び疎水性領域の構造を消去することができる。こ
の表面はその酸処理26によって最初の疎水性の状態に
移行される。従って再び、本発明に従う方法の繰り返し
28を行なうことが可能である。図3は、表面にイミド
基を有する版型に、化学的準備段階を含む本発明方法に
よって構造形成を行なう場合を図式的に示す。図3にお
いて、版型30の5つの状態が矢印で示した時間的順序
で示されている。最初、版型30は、大面積の疎水性領
域32である表面を有する。この表面の強塩基を用いる
処理の化学的準備段階によってこの表面は大面積で親水
性領域34に変換される。選択的露光によって、局部的
に限定されて準備状態の第1の性質の領域36が大面積
で親水性の面34の上に作り出される。後続する酸化に
よって、疎水性領域32が親水性領域34の他に生ず
る。これによって版型30の表面の構造形成が達成され
る。この構造は、版型30を大面積で酸処理することに
より消去することができる。この段階の後に版型30は
再び、大面積で疎水性の領域32を有する状態で存在す
る。
【0028】従って、本発明の方法の例示的な実施形態
の1つは下記のとおりである:ポリマー材料、好ましく
はPBDI又はPAIを、約25マイクロメートルの更
に処理することのできるリボンから数ミリメートルまで
の層厚さで、アルミニウム板のような適当な担持材の上
に載せる。次に、このポリマー材料の表面を、好ましく
は水酸化ナトリウム(NaOH)及び/又は水酸化カリ
ウム(KOH)を用いて塩基処理する。それぞれの濃度
については、例えば水酸化ナトリウムの場合は0.5な
いし1モル濃度の溶液が用いられる。その際、濃度が高
すぎると(約5モル濃度の溶液)そのポリマー材料を分
解することがある。最初の状態で本来完全に疎水性であ
るポリマー材料は数分の範囲、好ましくは約1分間の塩
基処理によって本質的に完全に親水性化される。次にそ
の印刷像の形成がマスクを通して、又は印刷表面に局部
的に投射される光線による位置選択的な露光によって行
なわれる。光源としては好ましくは紫外線レーザーが用
いられる。位置選択的な露光は準備反応と見ることがで
き、これに引き続いてその表面の化学的処理が行なわれ
る。露光された表面は次に、例えば過酸化水素(H2
2 )、酸素又はオゾンのような酸化剤に曝される。更に
過マンガン酸カリ(KMnO4 )も液相中で使用するこ
とができる。過酸化水素の好ましい濃度は、水中の過酸
化水素の濃度が15%の溶液である。過マンガン酸カリ
の場合は好ましくは水中の濃度が0.02モルの溶液が
用いられる。この酸化剤による処理によって、前に局部
的に露光された領域が疎水性となり、一方、その他の領
域は親水性のままに留まる。それら疎水性領域及び親水
性領域の安定性を改善するために、表面を追加的に多糖
類を用いて処理すること、すなわち、いわゆるガム化さ
せることが好ましい。
【0029】このようにして得られたポリマー版型は印
刷に用いられる。印刷後、この版型は同時に消去及びク
リーニングをすることができ、その際全ての公知の機械
的クリーニング手段を利用することができる。その表面
を強酸、例えば硫酸(H2 SO4 )、塩酸(HCl)又
は硝酸(HNO3 )に曝す。その際、これらの酸は全
て、1モル程度の濃度の溶液として存在しているのが適
当である。
【0030】場合により、その機械的なクリーニング過
程を支援するために化学的なクリーニング剤、中でも市
販の刷版クリーニング剤を使用することができる。次い
で、新しい印刷過程のための印刷像形成の全過程を繰り
返すことができる。
【0031】図4は、表面にポリイミドを有する版型
に、塩基性物質での処理による化学的準備段階を採用す
ることなく、本発明方法により構造形成させる場合を図
式的に示している。図4はこの版型30の4つの状態を
示すが、その時間的な順序は矢印で示してある。最初、
版型30は大面積の疎水性の領域32を有して存在して
いる。局部的な露光、中でも紫外線光源を用いる露光に
より、準備処理された第2の性質の領域38がこの版型
30の表面に作り出される。酸化によってこれから親水
性領域34が形成される。それによりこの表面は疎水性
領域32と親水性領域34とよりなる構造を有し、従っ
てこれを印刷に用いることができる。この版型30の表
面を強酸で大面積で処理することによって、この版型は
大面積で再び疎水性にされる。
【0032】言い換えれば、図1のフローシートに示さ
れているような塩基処理10を行なうことなく、図4に
より説明した電磁エネルギーの局部的投射による位置選
択的な露光の方法は、その版型を時間的に後続して酸化
剤により化学的に処理した場合に、親水性化か疎水性化
かの逆の結果に導く。
【0033】更に、本発明による版型を用いてのオフセ
ット印刷には、湿潤剤として石鹸水を特別な利点をもっ
て使用することができる。この水の中の界面活性剤は印
刷に際してその印刷像形成された領域の有効性を強め
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩基性物質による処理を含む化学的準備段階を
有する本発明方法のフローシートである。
【図2】電磁線照射によるポリイミド表面の直接構造形
成を含む本発明方法のフローシートである。
【図3】化学的準備段階を含む本発明方法によって、表
面にポリイミドを有する版型に構造形成する場合の図式
的な説明図である。
【図4】塩基性物質での処理による化学的準備段階を採
用することなく本発明方法によって、表面にポリイミド
を有する版型に構造形成する場合の図式的な説明図であ
る。
【符号の説明】
10 塩基処理 12 局部的露光 14 酸化 16 印刷 18 酸処理 20 局部的露光 22 酸化 24 印刷 26 酸処理 28 各段階の繰り返し 30 版型 32 疎水性領域 34 親水性領域 36 第1の性質の領域 38 第2の性質の領域 110 各段階の繰り返し
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/037 G03F 7/037 7/38 501 7/38 501 (71)出願人 390009232 Kurfuersten−Anlage 52−60,Heidelberg,Fede ral Republic of Ger many (72)発明者 ヨアキュイン バレラ カルデロン ドイツ連邦共和国 69126 ハイデルベル ク ローバッハー シュトラーセ 194 Fターム(参考) 2C034 BA00 2H025 AB03 AC01 AC08 AD01 AD03 BH03 CB25 FA01 FA03 FA14 FA28 2H084 AA16 AA38 BB04 CC05 2H096 AA07 BA20 DA04 EA02 EA04 GA01 JA02 LA30 2H114 AA04 AA14 AA23 AA27 BA01 DA02 DA09 DA30 DA41 DA42 DA53 EA01 EA02 EA08 GA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に構造形成されていない最初の状
    態でイミド基含有ポリマー材料を有する表面上に親水性
    領域(34)と疎水性領域(32)とからなる構造を形
    成する方法であって、上記表面を電磁エネルギーの局部
    的投射により選択された位置において露光し、ついで酸
    化剤により化学的に処理することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 選択された位置における上記露光に先立
    って前記表面を大面積で強塩基により化学的に処理する
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 後続の追加の段階として前記表面を本質
    的に構造形成されていない最初の状態に変える段階を含
    む請求項1又は2に記載の方法であって、前記表面を大
    面積で強酸により化学的に処理する方法。
  4. 【請求項4】 200nmと400nmとの間の波長を
    有する光を放射する紫外線光源により前記電磁エネルギ
    ーが作り出される請求項1ないし3のいずれかに記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 酸化剤が過酸化水素(H22 )及び/
    又は酸素(O2 )及び/又はオゾン(O3 )及び/又は
    過マンガン酸カリウム(KMnO4 )である請求項1な
    いし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 強塩基が水酸化カリウム(KOH)及び
    /又は水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液である請
    求項2ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 強酸が硫酸(H2 SO4 )及び/又は塩
    酸(HCl)及び/又は硝酸(HNO3 )の水溶液であ
    る請求項3ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 時間的に後続する化学的処理の間に酸化
    剤の他にイオン性界面活性剤を含む液体を用いる請求項
    1ないし7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 イミド基を含むポリマー材料がポリベン
    ゾールジイミド(PBDI)又はポリアミドイミド(P
    AI)である請求項1ないし8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記表面の酸化剤による化学的処理に
    後続して、この表面を多糖類と接触させる請求項1ない
    し9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 印刷用の表面を有する版型(30)で
    あって、この表面がイミド基含有ポリマー材料を含むこ
    とを特徴とする版型。
  12. 【請求項12】 前記版型(30)がオフセット印刷に
    おいて使用するためのものである請求項11に記載の版
    型(30)。
  13. 【請求項13】 前記表面がPBDI又はPAIを含む
    請求項11又は12に記載の版型(30)。
  14. 【請求項14】 前記表面が請求項1ないし10に記載
    の方法により構造形成させ得る請求項11ないし13の
    いずれかに記載の版型(30)。
  15. 【請求項15】 印刷のために請求項11ないし14の
    いずれかに記載の版型(30)を備えていることを特徴
    とするプリント装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも給紙装置、プリント装置及
    び排紙装置を含む印刷機であって、請求項15に記載の
    1つ以上のプリント装置を有していることを特徴とする
    印刷機。
JP2002127910A 2001-05-03 2002-04-30 イミド基含有ポリマー材料からなる版型の印刷パターン形成および消去方法 Expired - Fee Related JP4657563B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10121561.4 2001-05-03
DE10121561A DE10121561A1 (de) 2001-05-03 2001-05-03 Bebilderung und Löschung einer Druckform aus Polymermaterial mit Imid-Gruppen

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003011316A true JP2003011316A (ja) 2003-01-15
JP2003011316A5 JP2003011316A5 (ja) 2005-09-22
JP4657563B2 JP4657563B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=7683521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002127910A Expired - Fee Related JP4657563B2 (ja) 2001-05-03 2002-04-30 イミド基含有ポリマー材料からなる版型の印刷パターン形成および消去方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6919165B2 (ja)
EP (1) EP1254768B1 (ja)
JP (1) JP4657563B2 (ja)
CN (1) CN1264676C (ja)
AT (1) ATE288830T1 (ja)
CZ (1) CZ300557B6 (ja)
DE (2) DE10121561A1 (ja)
DK (1) DK1254768T3 (ja)
HK (1) HK1053087B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10206938A1 (de) * 2002-02-19 2003-09-04 Oce Printing Systems Gmbh Verfahren und Einrichtung zum Drucken, wobei eine hydrophile Schicht erzeugt und diese strukturiert wird
US6566039B1 (en) * 2002-06-04 2003-05-20 Gary Ganghui Teng Variable data lithographic printing device and method
US6789478B1 (en) * 2003-02-28 2004-09-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Device and method for controlling fluid delivery
US7879535B2 (en) * 2004-03-26 2011-02-01 Fujifilm Corporation Pattern forming method, graft pattern material, conductive pattern forming method and conductive pattern material
DE102005046863A1 (de) * 2005-09-30 2007-06-14 Man Roland Druckmaschinen Ag Druckform
US7709185B2 (en) 2006-03-24 2010-05-04 Heidelberger Druckmaschinen Ag Method for imaging a lithographic printing form
US20100251914A1 (en) * 2009-04-01 2010-10-07 Xerox Corporation Imaging member
CN112571697A (zh) * 2020-10-12 2021-03-30 安徽美阅文化发展股份有限公司 一种纸张印刷品深压纹凹凸版的生产工艺

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE103977C (ja)
DD103977A1 (ja) * 1973-04-11 1974-02-12
US4568632A (en) * 1982-10-07 1986-02-04 International Business Machines Corporation Patterning of polyimide films with far ultraviolet light
US4634659A (en) * 1984-12-19 1987-01-06 Lehigh University Processing-free planographic printing plate
US4693958A (en) * 1985-01-28 1987-09-15 Lehigh University Lithographic plates and production process therefor
US4999251A (en) * 1989-04-03 1991-03-12 General Electric Company Method for treating polyetherimide substrates and articles obtained therefrom
US5051312A (en) * 1990-03-29 1991-09-24 E. I. Du Pont De Nemours And Company Modification of polymer surfaces
JPH04193956A (ja) * 1990-11-28 1992-07-14 Sumitomo Metal Mining Co Ltd ポリイミド樹脂のエッチング法
JPH04356387A (ja) * 1991-05-30 1992-12-10 Shin Etsu Polymer Co Ltd 付着フラグメントの除去方法
US5288519A (en) * 1992-04-27 1994-02-22 General Electric Company Method of producing modified polyimide layer having improved adhesion to metal layer thereon
JP3405473B2 (ja) * 1994-03-31 2003-05-12 日立化成工業株式会社 耐熱性樹脂のレ−ザ加工法
JPH08310148A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Nippon Paint Co Ltd 液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法
EP0872339B1 (en) * 1997-04-18 2002-03-06 Eastman Kodak Company Zirconia alloy cylinders and sleeves for lithographic imaging and printing methods
DE69805385T2 (de) 1997-10-24 2002-09-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Vorrichtung zur Herstellung einer Druckplatte und Drucker und Drucksystem die diese Vorrichtung verwenden
DE19826377A1 (de) 1998-06-12 1999-12-16 Heidelberger Druckmasch Ag Druckmaschine und Druckverfahren
US6162578A (en) * 1998-12-18 2000-12-19 Eastman Kodak Company Imaging member containing heat sensitive hyperbranched polymer and methods of use
US6410202B1 (en) * 1999-08-31 2002-06-25 Eastman Kodak Company Thermal switchable composition and imaging member containing cationic IR dye and methods of imaging and printing

Also Published As

Publication number Publication date
CZ20021199A3 (cs) 2003-01-15
EP1254768B1 (de) 2005-02-09
US20020177053A1 (en) 2002-11-28
DE10121561A1 (de) 2002-11-07
ATE288830T1 (de) 2005-02-15
JP4657563B2 (ja) 2011-03-23
DK1254768T3 (da) 2005-04-11
CN1387998A (zh) 2003-01-01
HK1053087A1 (en) 2003-10-10
HK1053087B (zh) 2007-01-12
CZ300557B6 (cs) 2009-06-17
CN1264676C (zh) 2006-07-19
EP1254768A2 (de) 2002-11-06
DE50202196D1 (de) 2005-03-17
EP1254768A3 (de) 2003-09-03
US6919165B2 (en) 2005-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4679806B2 (ja) 再使用可能な印刷版
TWI283430B (en) Method for forming resist pattern and method for manufacturing semiconductor device
JP2002254592A (ja) 平版印刷方法および平版印刷装置
JP2003011316A (ja) イミド基含有ポリマー材料からなる版型の印刷パターン形成および消去方法
US6851366B2 (en) Reusable printing form
JP4970809B2 (ja) 再画像付け可能な版を処理する方法および装置
JP2018521886A (ja) 印刷に関する改良
US6423468B1 (en) Lithographic printing plate precursor and process for lithography
EP1134078B1 (en) Heat-sensitive lithographic printing plate, and substrate for the plate and method of producing the same
US8981254B2 (en) Method and apparatus for re-imaging a previously used printing form
WO2008056506A1 (fr) Matériau de plaque d'impression photosensible et procédé de fabrication de la plaque d'impression
JP3768857B2 (ja) パターン形成材料及び画像形成方法
JP3999459B2 (ja) 光触媒膜の清浄化方法及び清浄化装置
JPH11143055A (ja) 平版印刷版の作成方法及び平版印刷用原版
US8256347B2 (en) Method and apparatus for treating a reimagable printing plate
JPH0596698A (ja) 平版印刷用刷版の製作方法
JP2003011533A (ja) 感熱性平版印刷版
JP2006276088A (ja) 平版印刷用原版及びその製版方法
JP2003287885A (ja) 画像形成方法
JP3356500B2 (ja) 印刷用原板の製造方法及びその原板を用いた印刷方法
JP2002211157A (ja) 平版印刷方法、印刷用原板及び印刷装置
JP2002502331A (ja) 感熱性印刷版前駆体
JP2008155637A (ja) 画像形成された版を処理する方法
JP2003057851A (ja) 平版印刷版の版面洗浄方法
JP2003034895A (ja) 感熱性印刷版前駆体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090105

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20090323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090324

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090420

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees