JPH0596698A - 平版印刷用刷版の製作方法 - Google Patents
平版印刷用刷版の製作方法Info
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- JPH0596698A JPH0596698A JP26066991A JP26066991A JPH0596698A JP H0596698 A JPH0596698 A JP H0596698A JP 26066991 A JP26066991 A JP 26066991A JP 26066991 A JP26066991 A JP 26066991A JP H0596698 A JPH0596698 A JP H0596698A
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- printing plate
- hydrophilic
- polymer resin
- lipophilic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は現像工程を経ることなく直接製版を
行う方法を提案することを目的とするものである。 【構成】 エキシマレーザーを画像信号に対応して照射
走査することにより、親水性物質上にコートされた親油
性樹脂のエツチング、又は親油性物質上にコートされた
親水性樹脂のエツチング、あるいは親水性樹脂を親油性
樹脂に化学変化させて平版印刷用刷版上に親水部と親油
部とからなる画像処理を行ない,現像工程を経ることな
く直接製版を行なう。
行う方法を提案することを目的とするものである。 【構成】 エキシマレーザーを画像信号に対応して照射
走査することにより、親水性物質上にコートされた親油
性樹脂のエツチング、又は親油性物質上にコートされた
親水性樹脂のエツチング、あるいは親水性樹脂を親油性
樹脂に化学変化させて平版印刷用刷版上に親水部と親油
部とからなる画像処理を行ない,現像工程を経ることな
く直接製版を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷機用刷版にレー
ザーを用いて画像処理を行なう製版方法に関するもので
ある。
ザーを用いて画像処理を行なう製版方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の平版印刷用刷版は、親水性である
酸化処理されたAl板上などに感光性樹脂,ジアゾ樹脂
などの親油性物質をコートし、光照射により可溶化・重
合・硬化反応などを行なわせて版面上に画像を形成させ
るものである。
酸化処理されたAl板上などに感光性樹脂,ジアゾ樹脂
などの親油性物質をコートし、光照射により可溶化・重
合・硬化反応などを行なわせて版面上に画像を形成させ
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。 1. 従来の製版方法は、光感応性樹脂にArイオンレ
ーザー等を用いて画像形成を行なうものであるが、光感
応性樹脂にはジアゾニウム塩,ケイ皮酸誘導体,アジド
基含有物質を含有させものを必要とし、また光ラジカル
重合性を有したアクリレート化合物等には光重合開始剤
の含有を必要とするため、樹脂の構成が、複雑となる。 2. 従来の光感応性樹脂は、光感光後未反応部分を現
像処理により除去し、下地である親水性部分を露出させ
る必要があるため、製版工程が繁雑である。 3. レーザーを用いる製版法は、光による高分子の硬
化反応を利用したものであり、未反応の高分子を溶解さ
せる必要がある。この手法は凸版の直接製版に用いられ
ているが、平版用ではない。
のような問題点がある。 1. 従来の製版方法は、光感応性樹脂にArイオンレ
ーザー等を用いて画像形成を行なうものであるが、光感
応性樹脂にはジアゾニウム塩,ケイ皮酸誘導体,アジド
基含有物質を含有させものを必要とし、また光ラジカル
重合性を有したアクリレート化合物等には光重合開始剤
の含有を必要とするため、樹脂の構成が、複雑となる。 2. 従来の光感応性樹脂は、光感光後未反応部分を現
像処理により除去し、下地である親水性部分を露出させ
る必要があるため、製版工程が繁雑である。 3. レーザーを用いる製版法は、光による高分子の硬
化反応を利用したものであり、未反応の高分子を溶解さ
せる必要がある。この手法は凸版の直接製版に用いられ
ているが、平版用ではない。
【0004】本発明は現像工程を経ることなく直接製版
を行う方法を提案することを目的とするものである。
を行う方法を提案することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】平版印刷用刷版は、イン
キ付着製高分子樹脂層あるいは水付着性親水性高分子層
などからなるが、これらの高分子物質は高エネルギー紫
外線レーザーであるエキシマレーザー(157〜350
nm)との反応により、C−C結合(80kcal/m
ol)やC≡C結合(198kcal/mol)が切断
され分解しあるいは化学反応する。エキシマレーザー光
線と高分子物質との反応性を利用して、平版用刷版にエ
ツチングあるいは化学変化により親水性部と親油性部の
画像処理を行ない、従来の製版方法にない画像信号から
直接に製版を行う。
キ付着製高分子樹脂層あるいは水付着性親水性高分子層
などからなるが、これらの高分子物質は高エネルギー紫
外線レーザーであるエキシマレーザー(157〜350
nm)との反応により、C−C結合(80kcal/m
ol)やC≡C結合(198kcal/mol)が切断
され分解しあるいは化学反応する。エキシマレーザー光
線と高分子物質との反応性を利用して、平版用刷版にエ
ツチングあるいは化学変化により親水性部と親油性部の
画像処理を行ない、従来の製版方法にない画像信号から
直接に製版を行う。
【0006】
【作用】1. Alあるいは紙などからなる親水性薄膜
面上にポリエチレン樹脂あるいはポリアクリル樹脂等の
親油性樹脂をコートし、エキシマレーザーを照射するこ
とにより、照射部の高分子樹脂を分解させてエツチング
を行ない、下地である親水性部を直接に露出させる。高
分子樹脂には単体のもの、光増感剤を含有したもの、触
媒を含有したもの、光増感剤と触媒の両物質を含有した
ものなどがある。エキシマレーザーにより高分子樹脂は
例えば次式のように反応し分解除去される。
面上にポリエチレン樹脂あるいはポリアクリル樹脂等の
親油性樹脂をコートし、エキシマレーザーを照射するこ
とにより、照射部の高分子樹脂を分解させてエツチング
を行ない、下地である親水性部を直接に露出させる。高
分子樹脂には単体のもの、光増感剤を含有したもの、触
媒を含有したもの、光増感剤と触媒の両物質を含有した
ものなどがある。エキシマレーザーにより高分子樹脂は
例えば次式のように反応し分解除去される。
【0007】
【化1】
【0008】Ca Hb Oc は高分子物質,Cn Hm Op
は分解後の有機物の総称で、任意の有機化合物混合物を
示す。a,b,c,d,p,h,k,lは整数。以上の
ように親水性物質からなる平板上に親油性高分子樹脂膜
をコートした版材に、画像信号に応じたエキシマレーザ
ーを照射することにより、平版印刷用の画像処理を直接
に行なうことが可能になった。 2. ポリウレタンなどの親油性高分子樹脂膜面上に、
ポリビニルアルコール樹脂等の親水性樹脂をコートし、
エキシマレーザーを照射することにより照射部の親水性
高分子を(1)式などの反応式により分解エツチングを
行ない、親油性部を直接に露出させる。エキシマレーザ
ーにより親水性高分子のみが選択的に反応することを応
用して、画像信号から直接に刷版に画像処理を行なうこ
とが可能となった。親水性高分子には光増感剤,触媒等
を含有したものも類似の反応を行なう。 3. Al板あるいは厚紙あるいは通常の紙面等にポリ
アクリル酸塩あるいはポリビニルアルコール樹脂等の親
水性樹脂をcoatし,エキシマレーザーを照射するこ
とにより照射部の親水性官能基を化学反応させて親油性
官能基を変化させることを応用するものである。エキシ
マレーザーにより親水性高分子樹脂の官能基は、1例と
して次のような化学反応を行ない、親油性となる。
は分解後の有機物の総称で、任意の有機化合物混合物を
示す。a,b,c,d,p,h,k,lは整数。以上の
ように親水性物質からなる平板上に親油性高分子樹脂膜
をコートした版材に、画像信号に応じたエキシマレーザ
ーを照射することにより、平版印刷用の画像処理を直接
に行なうことが可能になった。 2. ポリウレタンなどの親油性高分子樹脂膜面上に、
ポリビニルアルコール樹脂等の親水性樹脂をコートし、
エキシマレーザーを照射することにより照射部の親水性
高分子を(1)式などの反応式により分解エツチングを
行ない、親油性部を直接に露出させる。エキシマレーザ
ーにより親水性高分子のみが選択的に反応することを応
用して、画像信号から直接に刷版に画像処理を行なうこ
とが可能となった。親水性高分子には光増感剤,触媒等
を含有したものも類似の反応を行なう。 3. Al板あるいは厚紙あるいは通常の紙面等にポリ
アクリル酸塩あるいはポリビニルアルコール樹脂等の親
水性樹脂をcoatし,エキシマレーザーを照射するこ
とにより照射部の親水性官能基を化学反応させて親油性
官能基を変化させることを応用するものである。エキシ
マレーザーにより親水性高分子樹脂の官能基は、1例と
して次のような化学反応を行ない、親油性となる。
【0009】
【化2】
【0010】この樹脂には光増感剤・触媒等を含有する
ものも含まれる。このような版材に画像信号に応じたエ
キシマレーザーを照射することにより、平版印刷用の画
像処理を直接に行なうことが可能になった。 4. エキシマレーザーによりエツチングあるいは光化
学反応を促進させる高分子樹脂中に含有される光増感剤
としては、ビスアシド系2−(4−ニトロ−1−ナフト
キシ)エチルビニルエーテル,4−ニトロ−1−ナフト
キシドカリ,芳香族(アントラセン等),アクリジン
系,フエナジン等が好ましい。これらの濃度はすう10
0ppmから数10%までが好ましい。 5. エキシマレーザーによりエツチングあるいは化学
反応を促進させる高分子樹脂中に含有される触媒として
は、Cu2 O,あるいはPt族系触媒が好ましく,その
濃度は数ppm〜数%の間の任意の範囲で用いられる。
ものも含まれる。このような版材に画像信号に応じたエ
キシマレーザーを照射することにより、平版印刷用の画
像処理を直接に行なうことが可能になった。 4. エキシマレーザーによりエツチングあるいは光化
学反応を促進させる高分子樹脂中に含有される光増感剤
としては、ビスアシド系2−(4−ニトロ−1−ナフト
キシ)エチルビニルエーテル,4−ニトロ−1−ナフト
キシドカリ,芳香族(アントラセン等),アクリジン
系,フエナジン等が好ましい。これらの濃度はすう10
0ppmから数10%までが好ましい。 5. エキシマレーザーによりエツチングあるいは化学
反応を促進させる高分子樹脂中に含有される触媒として
は、Cu2 O,あるいはPt族系触媒が好ましく,その
濃度は数ppm〜数%の間の任意の範囲で用いられる。
【0011】
【実施例】図1乃至図6において、aは画像形成前の平
版印刷用刷版,bは画像形成後の平版印刷用刷版,1は
エキシマレーザー光線,2は親油性高分子樹脂,2′は
光増感剤を含有した親油性高分子樹脂,2″はPt触媒
を含有した親油性高分子樹脂,3は親水性物質(紙),
4は露出した親水性物質表面,5はエキシマレーザー光
源本体,6は親水性高分子樹脂,6′は光増感剤を含有
した親水性高分子樹脂,6″はPt触媒を含有した親水
性高分子樹脂,7は親油性物質,8は露出した親油性物
質,9は親水性高分子樹脂,10はAlあるいは紙など
の基盤,11は化学反応して形成される親油性高分子樹
脂である。 (第1実施例)図1に示すように,Alあるいは紙の如
くの親水性物質3上に厚さ1μのポリエチレンの如き親
油性高分子樹脂2をコートした平版印刷用版材を形成す
る。
版印刷用刷版,bは画像形成後の平版印刷用刷版,1は
エキシマレーザー光線,2は親油性高分子樹脂,2′は
光増感剤を含有した親油性高分子樹脂,2″はPt触媒
を含有した親油性高分子樹脂,3は親水性物質(紙),
4は露出した親水性物質表面,5はエキシマレーザー光
源本体,6は親水性高分子樹脂,6′は光増感剤を含有
した親水性高分子樹脂,6″はPt触媒を含有した親水
性高分子樹脂,7は親油性物質,8は露出した親油性物
質,9は親水性高分子樹脂,10はAlあるいは紙など
の基盤,11は化学反応して形成される親油性高分子樹
脂である。 (第1実施例)図1に示すように,Alあるいは紙の如
くの親水性物質3上に厚さ1μのポリエチレンの如き親
油性高分子樹脂2をコートした平版印刷用版材を形成す
る。
【0012】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親油性高分子樹脂を瞬時に分解除去し
て、下地である親水性物質の表面を露出させる。このエ
キシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,既
知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを繰
返しつつ,親油樹脂層のエツチングを行ない、図2の如
き画像を形成させる。 (第2実施例)図1に示すように,Alあるいは紙面の
如く親水性物質3上に厚さ1μの光増感剤を含有したポ
リエチレンの親油性高分子樹脂2′をコートした平版印
刷用版材を作成する。
光して照射させ,親油性高分子樹脂を瞬時に分解除去し
て、下地である親水性物質の表面を露出させる。このエ
キシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,既
知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを繰
返しつつ,親油樹脂層のエツチングを行ない、図2の如
き画像を形成させる。 (第2実施例)図1に示すように,Alあるいは紙面の
如く親水性物質3上に厚さ1μの光増感剤を含有したポ
リエチレンの親油性高分子樹脂2′をコートした平版印
刷用版材を作成する。
【0013】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ、親油性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親水性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ親水樹脂層の化学変化を行ない、図2の如き
画像を形成させる。 (第3実施例)図1に示すように,Alあるいは紙面の
如くの親水性物質3上に厚さ1μのPt族触媒を含有し
たポリエチレンの親油性高分子樹脂2″をコートした平
版印刷用版材を作成する。
光して照射させ、親油性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親水性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ親水樹脂層の化学変化を行ない、図2の如き
画像を形成させる。 (第3実施例)図1に示すように,Alあるいは紙面の
如くの親水性物質3上に厚さ1μのPt族触媒を含有し
たポリエチレンの親油性高分子樹脂2″をコートした平
版印刷用版材を作成する。
【0014】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親油性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親水性層物質の表面を露出させる。こ
のエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させ
て,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OF
Fを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図2
の如き画像を形成させる。 (第4実施例)図3に示すように、ポリウレタンからな
る親油性物質7上に,厚さ1μのポリビニルアルコール
の親水性高分子樹脂6をコートした平版印刷用版材を作
成する。
光して照射させ,親油性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親水性層物質の表面を露出させる。こ
のエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させ
て,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OF
Fを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図2
の如き画像を形成させる。 (第4実施例)図3に示すように、ポリウレタンからな
る親油性物質7上に,厚さ1μのポリビニルアルコール
の親水性高分子樹脂6をコートした平版印刷用版材を作
成する。
【0015】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解除去し
て、下地である親油性物質の表面を露出させる。このエ
キシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,既
知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを繰
返しつつ,親水樹脂層のエツチングを行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第5実施例)図3に示すようにポリウレタンからなる
親油性物質7上に厚さ1μの光増感剤を含有したポリビ
ニルアルコールの親水性高分子樹脂6をコートした平版
印刷用版材を作成する。
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解除去し
て、下地である親油性物質の表面を露出させる。このエ
キシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,既
知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを繰
返しつつ,親水樹脂層のエツチングを行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第5実施例)図3に示すようにポリウレタンからなる
親油性物質7上に厚さ1μの光増感剤を含有したポリビ
ニルアルコールの親水性高分子樹脂6をコートした平版
印刷用版材を作成する。
【0016】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親油性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第6実施例)図3に示すように、ポリウレタンからな
る親油性物質7上に,厚さ1μのPt族触媒を含有した
ポリビニルアルコールの親水性高分子樹脂6をコートし
た平版印刷用版材を作成する。
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親油性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第6実施例)図3に示すように、ポリウレタンからな
る親油性物質7上に,厚さ1μのPt族触媒を含有した
ポリビニルアルコールの親水性高分子樹脂6をコートし
た平版印刷用版材を作成する。
【0017】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親油性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第7実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に、厚さ1μのポリビニルアルコー
ルの親水性高分子樹脂層9をコートした平版印刷用版材
を作成する。
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に分解蒸発さ
せて,下地である親油性物質の表面を露出させる。この
エキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査させて,
既知の画像信号に応答しながら光照射のON,OFFを
繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない、図4の如
き画像を形成させる。 (第7実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に、厚さ1μのポリビニルアルコー
ルの親水性高分子樹脂層9をコートした平版印刷用版材
を作成する。
【0018】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に化学変化さ
せて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出させ
る。このエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。 (第8実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に,厚さ1μの光増感剤を含有した
ポリビニルアルコールの親水性高分子樹脂9′をコート
した平版印刷用版材を作成する。
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に化学変化さ
せて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出させ
る。このエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。 (第8実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に,厚さ1μの光増感剤を含有した
ポリビニルアルコールの親水性高分子樹脂9′をコート
した平版印刷用版材を作成する。
【0019】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂層を瞬時に化学変化
させて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出さ
せる。このエキシマレーザー光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。 (第9実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に厚さ1μの触媒(白金族系100
ppm)を含有したポリビニルアルコールの親水性高分
子樹脂9″をコートした平版印刷用版材を作成する。
光して照射させ,親水性高分子樹脂層を瞬時に化学変化
させて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出さ
せる。このエキシマレーザー光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。 (第9実施例)図5に示すように,Alあるいは紙など
からなる基盤10上に厚さ1μの触媒(白金族系100
ppm)を含有したポリビニルアルコールの親水性高分
子樹脂9″をコートした平版印刷用版材を作成する。
【0020】この版材にArFエキシマレーザー1を集
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に化学変化さ
せて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出させ
る。このエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。
光して照射させ,親水性高分子樹脂を瞬時に化学変化さ
せて,親油性物質に変え,親油性物質の表面を露出させ
る。このエキシマレーザーの光源5を矢印の方向に走査
させて,既知の画像信号に応答しながら光照射のON,
OFFを繰返しつつ,親水樹脂層の化学変化を行ない図
6の如き画像を形成させる。
【0021】
【発明の効果】本発明による平版印刷用刷版の製作方法
は、親水性層あるいは親油性層とその上にコートされた
親油性あるいは親水性高分子樹脂層とを表面にもつ平版
印刷用刷版に画線信号に応じてレーザー光線を照射し、
高分子樹脂層を分解除去してエツチングすることにより
刷版上に親水性部と親油性部の形成される画像処理を行
なうことにより、現像工程を経ることなく直接製版を行
なうことが可能となる。従って、従来の製版方法に比べ
て、製版工程が著しく簡略化される。
は、親水性層あるいは親油性層とその上にコートされた
親油性あるいは親水性高分子樹脂層とを表面にもつ平版
印刷用刷版に画線信号に応じてレーザー光線を照射し、
高分子樹脂層を分解除去してエツチングすることにより
刷版上に親水性部と親油性部の形成される画像処理を行
なうことにより、現像工程を経ることなく直接製版を行
なうことが可能となる。従って、従来の製版方法に比べ
て、製版工程が著しく簡略化される。
【図1】本発明の実施に使用する平版印刷用版材とエキ
シマレーザー光源本体を示す側面図である。
シマレーザー光源本体を示す側面図である。
【図2】画像を形成した図1による刷版の側面図であ
る。
る。
【図3】図1と同様な他の平版印刷用版材の側面図であ
る。
る。
【図4】画像を形成した図3による刷版の側面図であ
る。
る。
【図5】図3と同様な他の平版印刷用版材の側面図であ
る。
る。
【図6】画像を形成した図5による刷版の側面図であ
る。
る。
1 エキシマレーザー光線 2 親油性高分子樹脂 3 親水性物質(紙)
Claims (5)
- 【請求項1】 親水性層あるいは親油性層と、その上に
コートされた親油性あるいは親水性高分子樹脂層とを表
面にもつ平版印刷用刷版に、画線信号に応じてレーザー
光線を照射し、高分子樹脂層を分解除去してエツチング
することにより刷版上に親水性部と親油性部の形成され
る画像処理を行なうことを特徴とする平版印刷用刷版の
製作方法。 - 【請求項2】 紙などの基盤上にコートされた親水性高
分子樹脂層からなる平版印刷用刷版に、画線信号に応じ
てレーザー光線を照射し、親水性高分子樹脂層を化学変
化させて親油性樹脂に変換し、請求項1と同様の画像処
理を行なうことを特徴とする平版印刷用刷版の製作方
法。 - 【請求項3】 光増感剤を含有する高分子樹脂層を表面
にもつ平版印刷用刷版にレーザー光線を用いて請求項1
と同様の画像処理を行なうことを特徴とする平版印刷用
刷版の製作方法。 - 【請求項4】 触媒を含有する高分子樹脂層を表面にも
つ平版印刷用刷版に、レーザー光線を用いて請求項1と
同様の画像処理を行なうことを特徴とする平版印刷用刷
版の製作方法。 - 【請求項5】 光増感剤ならびに触媒を含有する高分子
樹脂層を表面にもつ平版印刷用刷版に、レーザー光線を
用いて請求項1と同様の画像処理を行なうことを特徴と
する平版印刷用刷版の製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26066991A JPH0596698A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 平版印刷用刷版の製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26066991A JPH0596698A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 平版印刷用刷版の製作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596698A true JPH0596698A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17351125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26066991A Pending JPH0596698A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 平版印刷用刷版の製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596698A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011073912A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | ナノ構造体形成方法 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP26066991A patent/JPH0596698A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011073912A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | ナノ構造体形成方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990406 |