JP2003009810A - 高脂血及び高血圧予防又は治療用食品 - Google Patents

高脂血及び高血圧予防又は治療用食品

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政信 有田
Mitsuo Kise
光男 喜瀬
Sachiko Someya
幸子 染谷
Aya Mizuguchi
彩 水口
Hiromichi Aoto
青砥弘道
Kenichi Ishiwatari
健一 石渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高脂血症、高血圧の予防、治療に有効で且
つ、炊飯性、食味にも優れた玄米食品を提供すること。 【解決手段】 発芽玄米を含む高脂血症及び高血圧予防
又は治療用食品、脂肪蓄積防止用食品及び抗肥満用食
品。この発芽玄米食品は、高コレステロール血症、高血
圧の予防及び治療、脂肪蓄積の防止、体重低下、抗肥満
に有用である。特に高脂血症及び高血圧症を同時に予防
したり、治療するために使用することができ、両症状を
併発しているヒトに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栄養価に優れ、家
庭用炊飯器で容易に炊飯できる、抗高脂血症効果又は抗
高血圧効果機能を有する玄米食品に関する。
【0002】
【従来の技術】ライフスタイルの変化や超高齢社会を迎
え、栄養過多、運動不足等の生活習慣が健康に及ぼす影
響は広く認知されつつあり、それに伴い、健康に対する
人々の関心は益々高まっている。厚生省の人口動態統計
によると、日本人の死因は、生活習慣と深く関係してい
る悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の順となっており、
全体の60%を越えている。特に心疾患、脳血管疾患を合
わせた循環器系疾患としてみた場合には、悪性新生物よ
り多くなり、高コレステロール血症を含む高脂血症と粥
状動脈硬化症との因果関係が認知されている現在では、
高脂血症を改善し、粥状動脈硬化をいかに防ぐかという
ことが、心疾患、脳血管疾患を含めた循環器系疾患の発
症を防ぐ最良の手段であると認知されている。また、悪
性新生物においても、食の欧米化に伴い、脂質の過剰摂
取と乳癌や大腸がん等の発症増加との因果関係も指摘さ
れており、脂質の摂取、脂質代謝も含めた対策が重要で
ある。
【0003】また、動脈硬化症あるいは循環器系疾患の
リスクファクターとしては、高脂血症以外に、高血圧症
がある。高血圧には、原因となる病気が明確になってい
る症候性高血圧が5%弱で、大部分が原因はよくわかっ
ていない本態性高血圧が占めている。したがって、こう
いった高血圧のコントロールに関しては、薬物療法、食
事療法、運動療法が主体となる。
【0004】肥満や高脂血症、高血圧の予防法、治療法
としては、食事療法、運動療法が大前提となっている。
しかし、食事療法には、栄養学的に正しい知識が必要で
あり、家庭で適切な食事で実施することは難しいという
問題がある。また、運動療法に関しても、正しい知識と
適度な運動量を見極める能力が必要であり、さらにその
効果については、血中TGの低下、体脂肪の減少などに
は、効果的であるが、血中コレステロール値への影響に
関しては、疑問視する報告もある(臨床成人病、Vol.2
5、No.10、p1260、1995)。さらにライフスタイルを代
えることは容易ではなく、食事療法、運動療法を生活に
浸透させるには時間がかかるという難しさがある。一
方、薬物療法は、各種の薬物が開発されているが、長期
的なコントロールを要する症状の場合は、医師の厳重な
管理のもとで実施する必要がある。また、高脂血症、高
血圧は、併発する場合も少なくなく、服用する薬剤の種
類が増えることから、患者の負担も大きく、さらに副作
用の心配があり、好ましくない。
【0005】血圧と血漿コレステロールレベルの改善効
果を有する食品として、紅麹抽出物が知られている(日
本家政学会誌、Vol.44、No.2、P109-114、1993)。紅
麹の用途として、食用色素、沖縄の豆腐ように利用され
ているものの、一般に馴染みのない食品である。さらに
紅麹菌に由来するシトリニンが微量でも残存する可能性
があり、長期的に摂取する食品としては好ましくないこ
のように、高脂血症、高血圧に対しては、副作用が無
く、容易に生活習慣の中に取り入れることが可能な手段
が求められている。
【0006】ところで、生活習慣に起因する様々な疾患
を予防する手段として、和食が注目されている。特に、
主食である米飯は、様々な副菜との相性も良く、糖質、
たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等をバランス良
く摂取することができる。しかし、一方では食の欧米化
に伴い、米食を軽んじ、肉類などの副菜を多く摂取する
傾向にあり、脂肪、たんぱく質の過剰摂取により、特に
若い世代での血清脂質レベルの異常が問題となってい
る。さらに、米の需要低下に伴い、米の新たな用途開発
に関する研究への要望も高い。
【0007】既にお米の生体へ及ぼす有効な機能につい
ては、研究がなされており、米糠が食事等の外因性脂質
の吸収を抑制する効果があること、さらにはγ‐アミノ
酪酸を富化した米胚芽の血圧上昇抑制効果(特開平09-1
07920号)、米のアミラーゼ、プロテアーゼを反応させ
た米飲料の血圧上昇抑制効果(沖縄県工業技術センター
研究報告、No.2、P59−67、2000)等が報告されてい
る。しかし、これらは、栄養補助食品として、補助的に
摂取するあたらしい形態のものであり、日常の食生活の
中で習慣化させることは難しい。
【0008】一方、主食であるお米を玄米として摂取す
ることで、血清脂質レベルの改善効果や血圧上昇抑制効
果があることも報告されている(栄養と食糧、Vol.3
5、No.3、P155−160、1982、沖縄県工業技術センター
研究報告、No.2、P59−67、2000)。玄米食は、日本人
に馴染みのある米飯を玄米米飯に置き換えるだけなの
で、高脂血症、高血圧の予防、治療には、非常に安全
で、有効な食品であるが、調理がし難い、風味が悪い等
の理由から、未だに一般化されていないのが現状であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高脂血症、
高血圧の予防、治療に有効で且つ、炊飯性、食味にも優
れた玄米食品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
行った結果、玄米を浸漬・発芽処理する一連の処理を施
すことで、高コレステロール血症、高血圧の予防、治療
に効果的で且つ炊飯性、食味にも優れた玄米を得ること
が可能となることを見出した。すなわち、本発明は、発
芽玄米を含む高脂血症及び高血圧予防又は治療用食品、
脂肪蓄積防止用食品及び抗肥満用食品である。この発芽
玄米食品は、高コレステロール血症、高血圧の予防又は
治療、脂肪蓄積の防止、体重低下、抗肥満に有用であ
る。特に高脂血症及び高血圧症を同時に予防したり、治
療するために使用することができ、両症状を併発してい
るヒトに有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の発芽玄米は、次のように
して製造することができる。具体的には、例えば、玄米
をそのまま、あるいは玄米の一部を精米機あるいは無洗
米機等で搗精して剥離、裂傷させ、得られた玄米を通常
2乃至4回程洗米し、水切り後、発芽槽(発芽用タン
ク)に浸漬する。この時、搗精は、浸漬後の工程で行う
こともできる。玄米は、好ましくは95〜99.8質量
%、さらに好ましくは97〜99質量%に搗精するのが
良い。そうすることで、原料玄米の表皮に付着する異
物、微生物を除去することができ、洗米に要する水の使
用量を減少させることもできる。
【0012】また、搗精の程度は吸水率、発芽率に影響
を与えるので、この点も考慮して定めることが好まし
い。洗米に供する水は、水道水、蒸留水、井戸水、酸性
水、電解食塩水、オゾンを溶存させた水等の食品用に使
用できる水であれば、いずれの使用も可能である。発芽
槽の浸漬条件は、通常20乃至50℃の温水中に発芽す
るまで浸漬するか、あるいは例えば3乃至5時間程浸漬
し、その後脱水を行い、間歇的に散水を行って、所定時
間、高湿度の条件下で発芽させる方法がある。使用する
温水は、前記の洗米工程で例示した様な水が例示でき、
食品用に使用できる水であれば、いずれも可能である。
【0013】発芽の程度は、一般的には胚の部分から
0.5mm〜2.0mm程度の膨らみ、あるいは突起
部、幼芽が確認できる程度の状態が良い。発芽後は、加
熱処理して、発芽を停止させるが、その方法としては、
蒸煮させても良いし、熱風あるいはマイクロウェーブ、
冷却等の適当な方法により、温度処理あるいは乾燥させ
ても良い。
【0014】発芽処理した玄米は、通常、約30乃至3
5%程度の水分を含有していることから、衛生面から加
熱殺菌処理後、無菌パックするか、或いは玄米の含水量
を15%程度まで乾燥させるが、保存性の面、流通上の
面、加工食品用途でのハンドリングの面等から鑑みて、
乾燥させる方が好ましい。
【0015】乾燥した発芽処理玄米を製造する際には、
浸漬・発芽タンクから発芽玄米を排出して次の乾燥工程
へ移行するが、乾燥前に、発芽玄米がほぼ単粒状態にな
る程度まで付着水を除去し、ついで湿熱処理を施して
後、乾燥するのが好ましい。単粒状態とは発芽玄米粒が
表面の付着水によって大部分が互い付着していない状態
である。これによって、湿熱処理、乾燥工程時のハンド
リングが行いやすくなり、粒同士あるいは機器壁面への
付着、α化度の不均一、乾燥むらを防ぐことが可能とな
り、乾燥効率も改善できる。玄米表面の付着水の除去
は、例えば、排出した発芽玄米を水切りコンベア上に載
せて行うことができるし、その際に振動を与えたり、送
風を行うことでより効率良く表面の付着水を除去するこ
とができる。また、必要に応じて、例えば攪拌機能をも
った回転羽、スクリューなどで攪拌を行うと尚良い。
【0016】湿熱処理法とは、具体的には、飽和水蒸気
か熱水あるいは過熱蒸気を熱媒体として、対象物を対流
加熱する方法である。この場合には、加熱対象物と熱媒
体を直接接触させ加熱する方法と伝導加熱方式のように
間接的に接触させ加熱する方法のどちらでも実施可能で
ある。また、発酵工業で通常用いられる蒸煮処理法を用
いることも可能である。
【0017】本発明の発芽玄米を含む食品は、血清脂質
低下作用、血圧上昇抑制作用、脂肪蓄積抑制作用を有し
ている。食品としては、そのまま主食のごはんとして、
おかゆ、炒飯、おにぎりの形態で、また、白米と混合し
て、摂取することができる。日常の食生活の中で食する
ことができ、無理なく習慣的に摂取することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1 原料玄米(香川コシヒカリ)を洗米機にて洗浄し、30
℃の恒温水中で24時間浸漬させ発芽させた。その後、
1.05kg/cmの蒸気で3秒間処理し、室温にな
るまで放置し、チャック付きポリ袋で包装し、水分量3
2%の発芽玄米を得た。 実施例2 玄米(香川コシヒカリ)を25℃の恒温水中で5時間浸
漬させ、その後水抜きし、室温(25℃)で10時間気
相発芽させた。浸漬・発芽処理後、98℃にて3分間、
湿熱処理し、引き続いて流動層乾燥機にて100℃、2
0分間流動乾燥し、水分量15.5%の乾燥発芽玄米を
得た。 比較例1 水分量が15%の玄米(香川コシヒカリ)を試験に供し
た。
【0019】[官能試験]実施例1、2及び比較例1に
ついて、官能試験を実施した。官能試験は、パネラー9
名(20代〜50代)を対象に炊飯後と冷やしたものを
食し、評価を以下のようにした。それぞれの処理玄米
を、浸漬時間30分、1.5倍加水で電気炊飯器で炊飯
した。パネラー9名(20代〜50代)を対象に炊飯直
後と冷や飯にしたもの食し、異臭の有無と食感の評価を
以下のようにした。異臭の有無を確認し、良好なものを
○(パネラーの7名以上が良好と評価)、気にならない
程度の異臭があるものを△(パネラーの5乃至6名が良
好と評価)、異臭を明らかに感じ食するのに問題がある
ものは×(パネラーの7名以上が悪いと評価)とした。
食感について確認し、良好を○(パネラーの7名以上が
良好と評価)、やや固い又は柔らかいを△(パネラーの
5乃至6名が良好と評価)、悪いを×(パネラーの7名
以上が悪いと評価)とした。以上の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】評価例1 [体重増加抑制試験]9週齢のICRマウス(雄)を入手
し、5日間の検疫、その後2日間の馴化期間を設けた。
検疫・馴化期間は、標準精製飼料を給餌し、自由摂食さ
せた。検疫・馴化終了後、各群の平均体重がほぼ等しく
なるように群分けを行った。群分け後、精製飼料、白米
混餌飼料、発芽処理玄米混餌飼料(実施例1で得られた
発芽処理玄米を、乾燥、粉末化処理して配合)を粉末給
餌器に入れ、2週間、自由に摂食させた。飼料の配合
は、表2に示した。試験期間中は、毎日、体重の推移を
測定した。結果を表3に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】 発芽処理玄米は、標準飼料群よりも体重が低い傾向があ
り、白米摂取群との比較では、有意に体重増加が抑制さ
れた。
【0024】評価例2 [脂肪蓄積抑制効果、抗高コレステロール血症効果、血
圧上昇抑制効果]5週齢SHRラットを(雄)を入手
し、2週間馴化期間を設け、馴化期間は、標準精製飼料
を給餌し、自由摂食させた。検疫・馴化終了後、各群の
平均体重がほぼ等しくなるように群分けを行った。群分
け後、精製飼料、発芽処理玄米混餌飼料(実施例2で得
られた発芽処理玄米を、乾燥、粉末化処理して配合)を
給餌器に入れ、16週齢まで自由に摂食させた。飼料の
配合は、表4に示した。試験期間中は、摂食量(2回/
週)、体重(1回/週)、血圧(2回/週;Tail-cuff
法(非観血式自動血圧測定法))を測定した。また、最
終週には解剖を行い、腹部大静脈より採血を行い、臨床
検査(GABA、VLDL-コレステロール、 LDL- コレステロ
ール、HDL-コレステロール、総コレステロール、中性脂
肪)を行い、脂肪(腎周囲、睾丸周囲)重量を測定し
た。脂肪重量の測定結果を表5に、血圧の測定結果を図
1に示す。図1中、SBP、DBPは収縮期血圧、拡張期血圧
である。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】脂肪重量は、発芽処理玄米群で低下する傾
向があり、脂肪蓄積予防効果が期待できることが分かっ
た。図1に示されるように、発芽処理玄米を摂取した群
は、コントロールに比して、有意に血圧上昇抑制効果が
認められた(p<0.001)。試験終了時の血清脂質及びγ
−アミノ酪酸(GABA)の測定結果を表6に示す。
【0028】
【表6】 (表中、T-Choは総コレステロール、LDL-ChoはLDL−コ
レステロール、VLDL-ChoはVLDL−コレステロール、TGは
トリグリセリド、GABAはγ−アミノ酪酸を示す。)
【0029】VLDL−コレステロールでは、発芽玄米摂取
により、減少傾向が認められ、血清総コレステロール値
においては、発芽玄米群で有意に減少した(p<0.00
1)。血清中GABAについては、有意差はないものの、発
芽処理玄米群の方が低値であった。なお、実験1、実験
2の試験を通じて、異常所見は認められなかった。
【0030】評価例3 [実験3 臨床試験;中等度高脂血症患者対象]軽度〜
中等度(血清総コレステロール値220mg/dl以上280mg/dl
未満)、未治療の高脂血症を有する成人男性(30〜65
歳)12名を対象とした。尚、対象者の血圧は正常値であ
る。即食加工した実施例1の発芽処理玄米(1パック24
0g)を1日1〜2回、原則として朝食及び夕食に主食と
して摂取させた。実施期間は8週間、開始時、摂取4週
後、終了時に身体測定、臨床検査(中性脂肪、血清総コ
レステロール、LDLコレステロール、HDLコレステ
ロール、遊離脂肪酸等)を行った。血清脂質の測定結果
(発芽処理玄米摂取による血清脂質の変動)を図2に示
す。図2に示されているように、発芽処理玄米摂取によ
り、試験終了後では、被験者の血清総コレステロール、
LDLコレステロールは摂取前に比べ、有意な低下を示
した(P<0.01、P<0.05)。身体測定の結果(発芽
玄米摂取による体格指数の変化)を表7に示す。
【0031】
【表7】
【0032】表7から明らかなように、発芽玄米摂取に
より、体重、ウエスト周囲径においても、有意に低下し
た(P<0.05、P<0.001)。なお、血圧は、試験期間
を通じて、安定しており、血圧が下がり過ぎるというよ
うな異常所見はなかった。また、血液一般検査、肝機
能、糖代謝に対する生化学検査、尿検査において開始
前、終了時で有意な変化は認められなかった。8週間の
全経過を通して副作用と見られる症状、所見は認められ
なかった。以上のとおり、評価例1〜3から明らかなよ
うに、本発明の発芽処理玄米は、血清コレステロールの
上昇抑制効果及び血圧上昇抑制効果、さらには脂肪蓄積
抑制効果が認められた。また、官能試験の結果から、風
味、食味にも優れている。
【0033】
【発明の効果】本発明により、発芽処理した玄米を含む
食品は、血清コレステロールの上昇抑制及び血圧上昇抑
制、さらには脂肪蓄積抑制作用を有し、高脂血症、高血
圧症の予防及び治療に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発芽処理玄米の摂取による血圧の変動に対する
影響を示す図である。
【図2】発芽処理玄米摂取による血清脂質の変動に対す
る影響を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 染谷 幸子 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 (72)発明者 水口 彩 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 (72)発明者 青砥弘道 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 (72)発明者 石渡 健一 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 Fターム(参考) 4B018 LB10 LE02 MD50 ME04 MF14 4B023 LC09 LE01 LG03 LP04 LP05 LP07 LP17 LP20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽処理した玄米を含む高脂血及び高血
    圧予防又は治療用食品。
  2. 【請求項2】 発芽処理した玄米を含む高脂血予防若し
    くは治療用、高血圧予防若しくは治療用及び脂肪蓄積防
    止用の食品。
  3. 【請求項3】 発芽処理した玄米を含む高脂血予防若し
    くは治療用、高血圧予防若しくは治療用及び抗肥満用用
    の食品。
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