JP2003007446A - 加熱装置、加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、加熱定着装置及び画像形成装置

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JP2003007446A
JP2003007446A JP2001186156A JP2001186156A JP2003007446A JP 2003007446 A JP2003007446 A JP 2003007446A JP 2001186156 A JP2001186156 A JP 2001186156A JP 2001186156 A JP2001186156 A JP 2001186156A JP 2003007446 A JP2003007446 A JP 2003007446A
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generating means
flux generating
heat
rotating body
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JP2001186156A
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Tomonori Shida
仕田  知経
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交番磁束を発生する手段としての励磁コイル
及び磁性コアが、フィルムガイド部材にに固定されずに
接触して保持されている場合、磁性コアには交番磁束に
よる力が作用するため、磁性コアが振動し、磁性コアと
フィルムガイド部材、あるいは磁性コア同士がぶつかっ
て、騒音が発生したり、エネルギーのロスとなる等の問
題点があった。 【解決手段】 磁束発生手段は磁束発生手段保持部材に
保持し、前記磁束発生手段のうちの少なくとも高透磁率
磁性部材を、前記磁束発生手段保持部材に耐熱性接着剤
により接着固定させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材としての
被記録材を加圧・加熱する加熱装置、及び前記加熱装置
を用いて被記録材に形成されたトナー画像(未定着トナ
ー画像)を該被記録材に加熱定着処理する加熱定着装
置、及びこの加熱定着装置を具備した電子写真装置・静
電記録装置等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させて、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる加熱定着装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段により、被記録材(転写材シート・エ
レクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート
・印刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは
直接方式にて形成担持させた目的の画像情報のトナー画
像を、被記録材面に永久固着画像として加熱定着させる
定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられて
いた。近時はクイックスタートや省エネルギーの観点か
らフィルム加熱方式の装置が実用化されている。
【0004】また、特開平7−114276号公報に
は、フィルム自身あるいはフィルムに近接させた導電性
部材に渦電流を発生させ、ジュール熱によって発熱させ
る電磁誘導加熱方式による加熱装置が提案されている。
この電磁誘導加熱方式は、発熱域を被加熱体に近くする
ことができるため、消費エネルギーの効率アップが達成
できる。
【0005】この電磁誘導加熱方式の加熱装置におい
て、回転体としての円筒状もしくはエンドレスフィルム
状のフィルム駆動方法としては、フィルム内周面を案内
するフィルムガイド部材と加圧ローラとで圧接されたフ
ィルムを、加圧ローラの回転駆動によって従動回転させ
る方法(加圧ローラ駆動方式)や、逆に駆動ローラとテ
ンションローラによって張架されたエンドレスフィルム
状のフィルムの駆動によって加圧ローラを従動回転させ
る方法(フイルム駆動方式)等がある。
【0006】フィルムガイド部材は、ニップ部(加熱・
定着ニップ部)への加圧、磁場発生手段としての励磁コ
イルと磁性コアの支持、フィルムの支持および回転時の
搬送安定性を図る役目を有する。このフィルムガイド部
材は磁束の通過を妨げない絶縁性の部材であり、必要な
荷重に耐えられる材料が用いられる。
【0007】励磁コイルは励磁回路から供給される交番
電流によって交番磁束を発生する。その交番磁束は高透
磁率磁性部材に導かれ、フィルムの電磁誘導発熱層に渦
電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層の固有
抵抗によって電磁誘導発熱層にジュール熱を発生させ
る。すなわち、フィルムが電磁誘導発熱する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】交番磁束を発生する手
段としての励磁回路および励磁コイルと、磁束を電磁誘
導発熱フィルムに導く磁性コアを有し、励磁コイル及び
磁性コアはフィルムガイド部材に保持される構成である
電磁誘導加熱方式の加熱装置において、従来のように磁
性コアがフィルムガイド部材に固定されずに接触して保
持されている場合、磁性コアには交番磁束による力が作
用するため、磁性コアが振動し、磁性コアとフィルムガ
イド部材、あるいは磁性コア同士がぶつかって、騒音が
発生したり、エネルギーのロスとなる等の問題点があっ
た。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、エンドレスベルト状の電磁誘導
発熱フィルムをフィルムとして用い、このフィルムのフ
ィルムガイド部材に磁性コアが保持されている電磁誘導
加熱方式の加熱装置について、静粛かつエネルギー効率
の向上を図ったことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とする加熱装置および画像形成装置であ
る。
【0011】(1)回転体と、前記回転体を支持する回
転体ガイド部材と、前記回転体と相互圧接してニップを
形成する加圧部材と、励磁コイル及び高透磁率磁性部材
からなる磁束発生手段と、磁束発生手段を保持する磁束
発生手段保持部材とを有し、前記回転体は前記磁束発生
手段により磁束を受けて電磁誘導発熱する加熱装置にお
いて、前記磁束発生手段は前記磁束発生手段保持部材に
保持され、前記磁束発生手段のうちの少なくとも高透磁
率磁性部材が、前記磁束発生手段保持部材に耐熱性接着
剤により接着固定されていることを特徴とする加熱装
置。
【0012】(2)前記接着固定のための耐熱性接着剤
は、前記加熱のための温度より高い耐熱温度を有するこ
とを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0013】(3)回転体と、前記回転体を支持する回
転体ガイド部材と、前記回転体と相互圧接してニップを
形成する加圧部材と、励磁コイル及び高透磁率磁性部材
からなる磁束発生手段と、磁束発生手段を保持する磁束
発生手段保持部材とを有し、前記回転体は前記磁束発生
手段により磁束を受けて電磁誘導発熱する加熱装置にお
いて、前記磁束発生手段は前記磁束発生手段保持部材に
保持され該磁束発生手段のうちの少なくとも前記高透磁
率磁性部材と該磁束発生手段保持部材との間に振動吸収
層を有することを特徴とする加熱装置。
【0014】(4)前記振動吸収層は、前記加熱のため
の温度より高い耐熱温度を有することを特徴とする
(3)に記載の加熱装置。
【0015】(5)前記高透磁率磁性部材が複数に分割
されていることを特徴とする(1)又は(3)に記載の
加熱装置。
【0016】(6)前記高透磁率磁性部材間に振動吸収
層を有することを特徴とする(5)に記載の加熱装置。
【0017】(7)前記回転体は磁束発生手段を内包
し、前記回転体ガイド部材が磁束発生手段保持部材とし
ての役目も果たすことを特徴とする(1)乃至(6)の
いずれか1項に記載の加熱装置。
【0018】(8)前記高透磁率磁性部材は、回転体の
軸線と直交する断面において略T字状に配置されている
ことを特徴とする(7)に記載の加熱装置。
【0019】(9)前記電磁誘導発熱性回転体はエンド
レスフィルムであることを特徴とする(1)乃至(8)
のいずれか1項に記載の加熱装置。
【0020】(10)被記録材上に形成されたトナー画
像を該被記録材に加熱定着する装置として、(1)乃至
(9)のいずれか1項に記載の加熱装置を備えたことを
特徴とする加熱定着装置。
【0021】(11)被記録材上にトナー画像を形成す
る画像形成手段と、前記被記録材上のトナー画像を該被
記録材に加熱定着する加熱定着手段とを有する画像形成
装置において、前記加熱定着手段として前記(10)記
載の加熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装
置。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を説
明する。
【0023】〈第1の実施形態例〉 (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例を示す概略構成図である。本
例の画像形成装置は電子写真カラープリンタである。図
1において、101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。感光体ドラム101はその回転過程で
帯電ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一
様な帯電処理を受ける。
【0024】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力して、回転感光体ドラム101面に走査露光
し、目的画像情報に対応した静電潜像を形成する。10
9はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体ド
ラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0025】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像における第1の色分解成分画像、例えばイエ
ロー成分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、
その潜像が4色カラー現像装置104におけるイエロー
現像器104Yの作動でイエロートナー画像として現像
される。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101
と中間転写体ドラム105との接触部(或いは近接部)
である1次転写部T1において該中間転写体ドラム面に
転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0026】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像
が合成形成される。
【0027】中間転写体ドラム105は、金属ドラム1
05a上に中抵抗の弾性層105bと高抵抗の表層10
5cを有するもので、感光体ドラム101に接触して或
いは近接して感光体ドラム101と略同じ周速度で矢示
の時計方向に回転駆動され、中間転写体ドラム105の
金属ドラム105aにバイアス電位を与えて、感光体ド
ラム101との電位差で該感光体ドラム側のトナー画像
を前記中間転写体ドラム105面側に転写させる。
【0028】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、前記回転中間転写体
ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部であ
る二次転写部T2において、不図示の給紙部から所定の
タイミングで送り込まれた被記録材Pの面に転写されて
いく。転写ローラ106は被記録材Pの背面からトナー
と逆極性の電荷を供給することで、中間転写体ドラム1
05面側から被記録材P側へ合成カラートナー画像を順
次に一括転写する。
【0029】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて定着装置10
0へ導入され、トナー画像の加熱定着処理を受けてカラ
ー画像形成物として機外の不図示の排紙トレーに排出さ
れる。定着装置100については次の(2)項で詳述す
る。
【0030】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の中間転写体ドラム105は、クリーナ108により
転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清
掃される。このクリーナ108は常時、中間転写体ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写体ド
ラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像の
二次転写実行過程において該中間転写体ドラムに接触状
態に保持される。
【0031】また転写ローラ106も常時、中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において、中間転写体ドラム10
5に被記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0032】白黒画像などモノカラー画像のプリントモ
ードも実行できる。また両面画像プリントモード、或い
は多重画像プリントモードも実行できる。
【0033】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材P
は、不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転され、再
び二次転写部T2へ送り込まれて2面目に対するトナー
画像転写を受け、再度、定着装置100に導入されて2
面目に対するトナー画像の加熱定着処理を受けることで
両面画像プリントが出力される。
【0034】多重画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材P
は、不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに
再び二次転写部T2へ送り込まれ、1回目画像プリント
済みの面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着
装置100に導入されて2回目のトナー画像の加熱定着
処理を受けることで多重画像プリントが出力される。
【0035】(2)定着装置100 図2は本発明における電磁誘導加熱方式の加熱装置を定
着装置100として適用した要部を示す横断模型図であ
る。磁場発生手段は磁性コア17及び励磁コイル18か
らなる。磁性コア17は高透磁率の部材であり、フェラ
イトやパーマロイ等といったトランスのコアに用いられ
る材料がよく、より好ましくは100kHz以上でも損
失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0036】フェライトの製造工程の概略は次の通りで
ある。フェライトの粉体を金型内に充填し、圧縮成形し
所定の形状にする。その後所定温度に保たれた炉内に一
定時間保持され、焼成されて固体となる。
【0037】このような工程で製造されたフェライトの
芯材は、焼成時に大きく収縮するため、寸法精度のばら
つきが大きい。具体的には、称呼の寸法に対して2〜1
0%のばらつきが生じてしまう。200mmのフェライ
トを製造する場合、4〜20mmものばらつきが生じて
しまう。また部分的な収縮のばらつきにより、大きなそ
りを生じてしまう場合もある。
【0038】このようなばらつきを持ったフェライトの
磁性コア17と励磁コイル18及び被発熱体を所定の位
置に配置することは困難であり、被加熱体の発熱幅がば
らついたり、被発熱体に与える熱量を均一にすることが
できず、温度むらを生じてしまい、定着不良を起こして
しまうという問題があった。従って、磁性コア17は複
数に分割されてフィルムガイド部材16に保持されるこ
とが好ましい。
【0039】また、定着フィルム(以下、フイルムとも
称する)10に効率よく磁束を導くためには、定着装置
100における回転体の軸線に直交する断面において、
磁性コア17はTの字の形状がよいが、異形断面となり
製造上困難なため、磁性コア17a、17bの二つによ
りTの字形状を形成している。
【0040】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成さ
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイル18を形成している。本
例では12ターン巻いて励磁コイル18を形成してい
る。
【0041】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。本実施形態例においてはポリイミドによる被覆を用
いており、耐熱温度は220℃である。ここで、励磁コ
イル18の外部から圧力をかけて密集度を向上さてもよ
い。
【0042】フィルムガイド部材16bは磁場発生手段
15と加圧用剛性ステイ22を絶縁する絶縁板としての
役目も果たす。フィルムガイド部材16bの材質として
は絶縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フ
ェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES
樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP
樹脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0043】励磁コイル18には給電部18a・18b
に励磁回路27(図5)を接続してある。この励磁回路
27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチ
ング電源で発生できるようになっている。また、励磁コ
イル18は励磁回路27から供給される交番電流(高周
波電流)によって交番磁束を発生する。
【0044】図6は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。図6(a)は磁束Cは発生した交番磁
束の一部を表す。磁性コア17に導かれた交番磁束Cは
フィルム10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させ
る。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって
該電磁誘導発熱層にジュール熱(渦電流損)を発生させ
る。
【0045】ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通
る磁束の密度によって決まり、図6(b)のグラフよう
な分布を示す。縦軸は定着フィルム10の電磁誘導発熱
層1での発熱量Qを表す。ここで、発熱域Hは最大発熱
量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と定義す
る。これは、定着に必要な発熱量が得られる領域であ
る。
【0046】この発熱量によるニップ部Nの温度は、不
図示の温度検知手段を含む温調系により、励磁コイル1
8に対する電流供給が制御されることで所定の温度が維
持されるように温調される。26は定着フィルム10の
温度を検知するサーミスタなどの温度センサであり、本
例においては温度センサ26で測定した定着フィルム1
0の温度情報をもとにニップ部Nの温度を制御するよう
にしている。
【0047】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被
覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂な
どの耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金
30aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板金間に回
転自由に軸受け保持させて配設してある。
【0048】図3は加熱装置100の要部を示す正面模
型図、図4はその縦断正面模型図である。加圧用剛性ス
テイ22の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材29
a・29bとの間に、それぞれ加圧バネ25a・25b
を縮設することで、加圧用剛性ステイ22に押し下げ力
を作用させている。これによりフィルムガイド部材16
aの下面、すなわち摺動面と加圧ローラ30の上面とが
定着フィルム10を挟んで圧接して所定幅のニップ部N
が形成される。
【0049】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による前記加圧ローラ30と定着フィルム10の
摩擦力で該定着フィルムに回転力が作用して、前記定着
フィルム10の内面がニップ部Nにおいてフィルムガイ
ド部材16aの下面、すなわち摺動面と摺動しながら矢
示の時計方向に加圧ローラ30の回転速度にほぼ対応し
た周速度をもってフィルムガイド部材16の外回りを回
転状態になる。
【0050】定着フィルム10とフィルムガイド部材1
6aの摺動面には、フィルムガイド部材16aとは別体
の、摺動性の良い摺動部材40を設けてもよい。またフ
ィルムガイド部材16aに摺動性の高い材質を用い、摺
動面とフィルムガイド部材16aを一体部材として形成
しても良い。本実施例では摺動部材40を用いている。
【0051】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴ってフィルム10が回転し、励磁回路27から
励磁コイル18への給電により、上記のように定着フィ
ルム10の電磁誘導発熱がなされて、ニップ部Nが所定
の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形
成手段部から搬送されたトナー画像tが形成された被記
録材Pがニップ部Nの定着フィルム10と加圧ローラ3
0との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム面に対向
して導入され、ニップ部Nにおいて画像面が定着フィル
ム10の外面に密着して該定着フィルムと一緒にニップ
部Nを挟持搬送されていく。
【0052】このニップ部Nを定着フィルム10と一緒
に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において、定着
フィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上
のトナー画像tが加熱定着される。この際、入口ガイド
40上で被記録材Pとトナー画像tが予備加熱される。
被記録材Pはニップ部Nを通過すると、回転フィルム1
0の外面から分離して排出搬送されていく。被記録材上
の加熱トナー画像はニップ部通過後、冷却して永久固着
像となる。
【0053】フランジ部材23a・23bは定着フィル
ム10の回転時に該定着フィルム10の端部を受けて、
定着フィルム10のフィルムガイド部材長手に沿う寄り
移動を規制する役目をする。このフランジ部材23a・
23bは定着フィルム10に従動で回転する構成にして
もよい。
【0054】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、加熱装置100にオフセット
防止のためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化
物質を含有させていないトナーを使用した場合にはオイ
ル塗布機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有さ
せたトナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を
行ってもよい。
【0055】図7は本例における定着フィルム10の層
構成模型図である。本例の定着フィルム10は、フィル
ムの基層となる電磁誘導発熱性の金属フィルム等ででき
た発熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、その外
面に積層した離型層3の複合構造のものである。発熱層
1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型層3との接
着のため、各層間にプライマー層(不図示)を設けても
よい。
【0056】定着フィルム10において発熱層1が内面
側であり、離型層3が外面側である。前述したように、
発熱層1に交番磁束が作用することで前記発熱層1に渦
電流が発生して前記発熱層1が発熱する。その熱が弾性
層2・離型層3を介して定着フィルム10を加熱し、前
記ニップNに通紙される被記録材を加熱してトナー画像
の加熱定着がなされる。
【0057】a.発熱層1 発熱層1はニッケル、鉄、
強磁性SUS、ニッケル−コバルト合金といった強磁性
体の金属を用いるとよい。非磁性の金属でも良いが、よ
り好ましくは磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステ
ンレス、コバルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0058】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、図9に示すように、表皮深さσ
[m]より深いところでは電磁波の強度は1/e以下に
なっており、逆にいうと殆どのエネルギーはこの深さま
でで吸収されている。
【0059】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層が100μmを超えると剛性が高く
なりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用する
には現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜1
00μmが好ましい。
【0060】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質で
ある。弾性層2の厚さは10〜500μmが好ましい。
この弾性層2は定着画像品質を保証するために必要な厚
さである。
【0061】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、
伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。
【0062】弾性層2の厚さとしては、10μm以下で
は被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像
光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層2が1000
μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくなりクイッ
クスタートを実現するのが難しくなる。より好ましくは
弾性層2の厚みは50〜500μmがよい。
【0063】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60゜(JIS−A)以下、より好ましくは45゜(J
IS−A)以下がよい。弾性層2の熱伝導率λに関して
は 2.5×10-3〜8.4×10-3[W/cm・℃] がよい。
【0064】熱伝導率λが2.5×10-3[W/cm・
℃]よりも小さい場合には、熱抵抗が大きく、フィルム
の表層(離型層3)における温度上昇が遅くなる。熱伝
導率λが8.4×10-3[W/cm・℃]よりも大きい
場合には、硬度が高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪
化する。
【0065】よって熱伝導率λは2.5×10-3〜8.
4×10-3[W/cm・℃]がよい。より好ましくは
3.3×10-3〜6.3×10-3[W/cm・℃]がよ
い。
【0066】c.離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択
することができる。
【0067】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0068】また図8に示すように、定着フィルム10
構成において、発熱層1の弾性層2とは反対面側に摺動
層4を設けてもよい。
【0069】d.摺動層4 摺動層4としては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、P
ES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、F
EP樹脂などの摺動性が高く、耐熱性のある樹脂がよ
い。摺動層4を設けることにより、定着装置100使用
初期において回転起動トルク(駆動ローラとしての加圧
ローラ軸におけるトルク)を低く抑えられることに加
え、定着フィルム10の発熱層1の摩耗を防ぐことがで
きるため、定着装置100を長時間使用しても回転駆動
トルクの上昇を抑えることができる。
【0070】摺動層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルムの内側に向かわないように断熱する効果もある
ため、摺動層4がない場合と比較して被記録材P側への
熱供給効率が良くなる。よって、消費電力を抑えること
もできる。
【0071】また、摺動層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。摺動層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には耐久性が不足するうえ、断熱性も小さ
い。一方、1000μmを超えると磁性コア17及び励
磁コイル18から発熱層1の距離が大きくなり、磁束が
十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0072】本構成において、磁場発生手段である磁性
コア17及び励磁コイル18はフィルムガイド部材16
に保持されている。加熱・定着時には励磁コイル18に
よって交番磁束を発生させているため、磁性コア17及
び励磁コイル18には磁界の方向に応じた力が作用す
る。磁性コア17及び励磁コイル18はフィルムガイド
部材16aと16bに挟まれて保持されており、励磁コ
イル18はフィルムガイド部材16に対して容易にほぼ
不動に保持可能である。
【0073】一方磁性コア17は製造上の寸法や形状の
ばらつきが大きく、そのばらつきを最小限にするために
磁性コア17を複数に分割しても、フィルムガイド部材
16aと16bの挟みつけによっては位置が十分に固定
されない。
【0074】また磁性コア17を複数に分割し、各々を
小さくしたことで磁性コア17は交番磁束によって振動
しやすくなっている。この振動により、磁性コア17と
フィルムガイド部材16、あるいは磁性コア17同士が
ぶつかって騒音を発生する。またエネルギーのロスにも
なってしまう。また長時間使用すると磁性コア17が割
れ、フィルム10の温度むらが生じ、画像乱れの原因と
なる。
【0075】そこで本実施例では、図10、図11に示
すように、磁性コア17とフィルムガイド部材16との
間に厚さ70μmのポリイミドを振動吸収弾性部材50
として挿入する構成とした。フィルムガイド部材また磁
性コア17aと磁性コア17bの間にもポリイミドを配
設した。
【0076】このような構成の定着装置において、磁性
コア17の振動に起因する可聴域振動音の発生の有無を
調べた。なお、定着条件は温調温度180℃、プロセス
スピード94mm/sec(16ppm)とした。
【0077】
【表1】
【0078】表1からわかるように、フィルムガイド部
材16と磁性コア17との間、及び磁性コア17aと磁
性コア17bとの間に振動吸収弾性部材50を配設する
ことにより、振動が吸収され騒音が発生しなくなった。
【0079】本実施例では振動吸収部材50として厚さ
70μmのポリイミドシートを用いたが、本定着条件に
おいては耐熱温度が180℃以上であるポリアミドイミ
ド、PFA、PTFE、シリコーンゴムなどの厚さ10
μm〜1mmのシートでも同様の効果が得られた。
【0080】〈第2の実施形態例〉本実施形態例は、図
12に示すように、磁性コア17(17a,17b)を
ポリイミドで全面コートした以外は第1の実施形態例と
同様の構成である。コートの厚さは70μmとした。
【0081】本構成においても、磁性コア17の振動に
起因する騒音の発生は見られなかった。また本構成によ
れば、磁性コア17と振動吸収部材50が一体の部品で
あるため、加熱装置100の組み立てにおいて、磁性コ
ア17とフィルムガイド部材16の接触面それぞれに振
動吸収部材を配設する労力、時間を軽減することができ
る。
【0082】〈第3の実施形態例〉本実施形態例は、図
13に示すように、磁性コア17をフィルムガイド16
に接着固定した以外は第1の実施形態例と同様の構成で
ある。
【0083】本構成においても、磁性コア17の振動に
起因する騒音の発生は見られなかった。磁性コア17と
フィルムガイド部材16の接着は、耐熱性接着剤51を
用いるとよい。加熱温度が180℃である場合、耐熱性
接着剤51としては、シリコーン系、エポキシ樹脂系、
セラミック系など180℃以上の耐熱性を有するものが
好ましい。
【0084】図13においては、磁性コア17全面に耐
熱性接着剤51がついているが、磁性コア17がフィル
ムガイド部材16に接着固定される限りにおいて、最低
限の接着剤量、接着面積で良い。
【0085】本構成によれば、磁性コア17の振動自体
を抑制していること、また定着フィルム10と磁性コア
17、磁性コア17同士の距離を小さくできることか
ら、エネルギー効率を高めることが可能である。装置を
長時間停止した後、10枚連続プリントをおこない、電
力投入開始からの平均消費電力を測定した。その結果を
表2に示す。なお、温調温度は180℃、プロセススピ
ードは94mm/sec(16ppm)で測定をおこな
った。
【0086】
【表2】
【0087】表2からわかるように、磁性コア17とフ
ィルムガイド部材16を接着することにより、プリント
に必要な電力を軽減することができた。実際に定着をお
こなったところ、上記の消費電力で同程度の定着性であ
った。
【0088】〈その他の実施形態例〉 1)電磁誘導発熱性の定着フィルム10は、モノクロあ
るいは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合
は弾性層2を省略した形態のものとすることもできる。
発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したもの
とすることもできる。発熱層単層の部材とすることもで
きる。
【0089】2)加熱装置としての定着装置100の装
置構成は実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるも
のではない。例えば、図14に示すように、フィルムガ
イド部材16と、駆動ローラ31と、テンションローラ
32との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状
の定着フィルム10を懸回張設し、フィルムガイド部材
16の下面部と加圧部財としての加圧ローラ30とを定
着フィルム10に挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形
成させ、定着フィルム10を駆動ローラ31によって回
転駆動させる装置構成にすることもできる。この場合、
加圧ローラ30は従動回転ローラである。
【0090】3)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動フィルム型など他の形態の部材にすることもできる。
また加圧部材30側からも被記録材に熱エネルギーを供
給するために、加圧部材30側にも電磁誘導加熱などの
発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調する装置構成
にすることもできる。
【0091】4)本発明の加熱装置は実施形態例の加熱
定着装置に限らず、画像を担持した被記録材を加熱して
つや等の表面性を改質する加熱装置、仮定着する加熱装
置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート
装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置とし
て使用できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁束発生手段保持部材に保持された磁束発生手段のうち
の少なくとも高透磁率磁性部材が、前記磁束発生手段保
持部材に耐熱性接着剤により接着固定されているので、
静粛かつエネルギー効率の高い加熱装置を得ることがで
きる。
【0093】本発明によれば、接着固定のための耐熱性
接着剤は、加熱のための温度より高い耐熱温度を有する
ので、耐熱性に優れた加熱装置を得ることができる。
【0094】本発明によれば、磁束発生手段保持部材に
保持された磁束発生手段のうちの少なくとも高透磁率磁
性部材と該磁束発生手段保持部材との間に振動吸収層を
有するように構成したので、振動が吸収され、騒音が発
生しなくなるとともに、エネルギー効率の高い加熱装置
を得ることができる。
【0095】本発明によれば、振動吸収層は、加熱のた
めの温度より高い耐熱温度を有するので、耐熱性に優れ
た加熱装置を得ることができる。
【0096】本発明によれば、高透磁率磁性部材を複数
に分割して構成したので、異形断面構造も容易に作成す
ることができる。
【0097】本発明によれば、高透磁率磁性部材間に振
動吸収層を有する構成としたので、振動が吸収され、騒
音が発生しなくなる。
【0098】本発明によれば、回転体ガイド部材を磁束
発生手段保持部材として構成したので、振動が吸収され
騒音が発生しなくなるとともに、エネルギー効率を高め
ることができる。
【0099】本発明によれば、高透磁率磁性部材は、回
転体の軸線と直交する断面において略T字状に配置され
ているので、エネルギー効率を高めることができる。
【0100】本発明によれば、電磁誘導発熱性回転体は
エンドレスフィルムとしたので、駆動ローラとテンショ
ンローラの径を小さくすることにより、高さ寸法を低く
することができ、装置の小型化に有効である。
【0101】本発明によれば、被記録材上に形成された
トナー画像を該被記録材に加熱定着する加熱定着装置と
して、前記(1)乃至(9)のいずれか1項に記載の加
熱装置を適用するので、効率よく加熱定着処理を行うこ
とができる加熱定着装置を得ることができる。
【0102】本発明によれば、被記録材上にトナー画像
を形成する画像形成手段と、前記被記録材上のトナー画
像を該被記録材に加熱定着する加熱定着手段とを有する
画像形成装置において、前記加熱定着手段として前記
(10)記載の加熱定着装置を適用したことにより、高
品質の画像形成を行うことができる画像形成装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例に用いた画像形成装置の概略
構成図
【図2】加熱装置としての定着装置の要部を示す横断側
面模型図
【図3】同じく要部の正面模型図
【図4】同じく要部の横断正面模型図
【図5】磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図6】磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図7】発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラフ
【図8】電磁誘導発熱性の定着フィルムの一例を示す層
構成模型図
【図9】電磁誘導発熱性の定着フィルムの他例を示す層
構成模型図
【図10】フィルムガイド部材内部模型図
【図11】第1の実施形態例を示したフィルムガイド部
材側面横断模型図
【図12】第2の実施形態例を示した図
【図13】第3の実施形態例を示した図
【図14】その他の電磁誘導加熱方式の加熱装置の一例
の構成略図
【符号の説明】
1 発熱層 2 弾性層 3 離型層 4 断熱層 10 定着フィルム 16 フィルムガイド部材 17 磁性コア 18 励磁コイル 23a・23b 定着フィルム端部の規制・保持用フ
ランジ部材 26 温度検知素子(サーミスタ) 27 安全用温度検知素子 30 加圧部材としての加圧ローラ 31 駆動ローラ 32 テンションローラ 40 摺動部材 50 振動吸収層 51 フィルムガイド部材-磁性コア接着層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体と、前記回転体を支持する回転体ガ
    イド部材と、前記回転体と相互圧接してニップを形成す
    る加圧部材と、励磁コイル及び高透磁率磁性部材からな
    る磁束発生手段と、磁束発生手段を保持する磁束発生手
    段保持部材とを有し、前記回転体は前記磁束発生手段に
    より磁束を受けて電磁誘導発熱する加熱装置において、
    前記磁束発生手段は前記磁束発生手段保持部材に保持さ
    れ、前記磁束発生手段のうちの少なくとも高透磁率磁性
    部材が、前記磁束発生手段保持部材に耐熱性接着剤によ
    り接着固定されていることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記接着固定のための耐熱性接着剤は、前
    記加熱のための温度より高い耐熱温度を有することを特
    徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】回転体と、前記回転体を支持する回転体ガ
    イド部材と、前記回転体と相互圧接してニップを形成す
    る加圧部材と、励磁コイル及び高透磁率磁性部材からな
    る磁束発生手段と、磁束発生手段を保持する磁束発生手
    段保持部材とを有し、前記回転体は前記磁束発生手段に
    より磁束を受けて電磁誘導発熱する加熱装置において、
    前記磁束発生手段は前記磁束発生手段保持部材に保持さ
    れ該磁束発生手段のうちの少なくとも前記高透磁率磁性
    部材と該磁束発生手段保持部材との間に振動吸収層を有
    することを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】前記振動吸収層は、前記加熱のための温度
    より高い耐熱温度を有することを特徴とする請求項3に
    記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記高透磁率磁性部材が複数に分割されて
    いることを特徴とする請求項1又は3に記載の加熱装
    置。
  6. 【請求項6】前記高透磁率磁性部材間に振動吸収層を有
    することを特徴とする請求項5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】前記回転体は磁束発生手段を内包し、前記
    回転体ガイド部材が磁束発生手段保持部材としての役目
    も果たすことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】前記高透磁率磁性部材は、回転体の軸線と
    直交する断面において略T字状に配置されていることを
    特徴とする請求項7に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】前記電磁誘導発熱性回転体はエンドレスフ
    ィルムであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1項に記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】被記録材上に形成されたトナー画像を該
    被記録材に加熱定着する装置として、請求項1乃至9の
    いずれか1項に記載の加熱装置を備えたことを特徴とす
    る加熱定着装置。
  11. 【請求項11】被記録材上にトナー画像を形成する画像
    形成手段と、前記被記録材上のトナー画像を該被記録材
    に加熱定着する加熱定着手段とを有する画像形成装置に
    おいて、前記加熱定着手段として前記請求項10記載の
    加熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102108B2 (en) 2004-03-15 2006-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Induction-heating apparatus operating with power supplied in a select frequency range
JP2010122338A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 帯状部材、定着装置及び画像形成装置
US9042801B2 (en) 2012-09-06 2015-05-26 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus

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