JP2003005553A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JP2003005553A
JP2003005553A JP2001187734A JP2001187734A JP2003005553A JP 2003005553 A JP2003005553 A JP 2003005553A JP 2001187734 A JP2001187734 A JP 2001187734A JP 2001187734 A JP2001187734 A JP 2001187734A JP 2003005553 A JP2003005553 A JP 2003005553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
press
fixing
heating
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001187734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3804473B2 (ja
Inventor
Shigeru Watanabe
茂 渡邊
Hideki Sato
秀樹 佐藤
Yasutaka Goto
康孝 後藤
Takeshi Fukuda
福田  剛士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001187734A priority Critical patent/JP3804473B2/ja
Publication of JP2003005553A publication Critical patent/JP2003005553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3804473B2 publication Critical patent/JP3804473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 加圧部材として無端状のベルトを使用し
た定着装置において、無端ベルト状の加圧部材を圧接部
材によって加熱部材に圧接させる際に、加熱部材の周方
向に沿って均一に圧力が付与することができ、ニップ部
に効率良く圧力を作用させることが可能となり、圧力部
材の圧接力の低減、加熱部材の薄肉化、圧力部材の取付
位置の誤差に起因する圧力変動の低減が可能な定着装置
を提供することを課題とする。 【解決手段】 加熱源によって加熱される加熱部材と、
無端ベルト状に形成された定着ベルトと、前記定着ベル
トの内部に配設され、当該定着ベルトを加熱部材の表面
に圧接させる剛性を有する部材からなる圧接部材とを備
え、前記加熱部材と定着ベルトの間に形成されるニップ
部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させる
ことにより定着を行なう定着装置において、前記圧接部
材の剛性を有する部材が圧接する方向を、前記加熱部材
の中心近傍に向けるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、電子写真方式、
静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等の画
像形成方式を採用し、カラーや白黒の画像を形成する複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用い
られる定着装置に関し、特に、加圧部材として無端状の
ベルトを使用した定着装置において、無端ベルト状の加
圧部材を加熱部材に圧接させる際に、当該加熱部材の変
形等を防止可能とした定着装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、上記電子写真方式等の画像形成方
式を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ
等の画像形成装置においては、フルカラー化や高画質化
などの画質面での要求は勿論のこと、装置の小型化、長
寿命化、高生産性、省電力化、ファーストプリントアウ
トタイム(電源投入後、1枚目のプリントが可能になる
までの時間)の短縮など、様々な要求を満たすことが求
められてきている。 【0003】本出願人は、かかる複写機やプリンタ等の
画像形成装置に求められるニーズに応えるべく、種々の
画像形成装置を提案してきており、例えば、特開平10
−78686号公報に開示されているように、装置の小
型化が可能であり、しかも複雑な画像の位置ずれ防止技
術を用いることなく、高画質のカラー画像を形成するこ
とが可能な画像形成装置について、既に提案している。 【0004】この特開平10−78686号公報に開示
された画像形成装置は、種々の実施の形態を含むもので
あるが、その実施の形態の1つとして、2つの感光体と
1つの中間転写体とからなる単位構成体と、他の2つの
感光体と1つの中間転写体とからなる単位構成体が備え
られており、2つの中間転写体は、さらにもう1つの中
間転写体に接するように構成したものが提案されてい
る。ここに示された4つの感光体は共通の接線を有して
おり、したがって、これらの4つの感光体の周囲に配置
された帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニング装
置は、それぞれの感光体に対し同一位置に配置すること
ができ、各装置種類毎に装置の共通化が図られている。 【0005】この画像形成装置の場合、2つの感光体上
に形成された各色のトナー画像は、中間転写体に転写さ
れた後最終の中間転写体に転写され、他方の2つの感光
体上に形成された各トナー画像は他方の中間転写体に転
写された後最終の中間転写体に転写され、最終の中間転
写体に転写されたトナー画像は、搬送されてきた記録用
紙上に一括して転写される。用紙上に転写されたトナー
画像は、定着装置によって記録用紙上に定着される。上
記中間転写体は、ドラム型であって剛体からなるため、
トナー画像どうしの位置ずれは生じにくい。 【0006】ところで、この種の所謂タンデム型の画像
形成装置に使用される定着装置には、省電力化やファー
ストプリントアウトタイム(電源投入後、1枚目のプリ
ントが可能になるまでの時間)の短縮などの要求を満た
すことが求められる。 【0007】かかる要求に応える定着装置としては、例
えば、特開平11−133776号公報等に開示されて
いるものがある。この特開平11−133776号公報
に係る定着装置は、図14に示すように、円筒状芯金1
00に耐熱弾性体層101が形成され、さらにその表面
に耐熱性樹脂層102が被覆された加熱定着ローラ10
3と、エンドレスベルト104と、該エンドレスベルト
104内側に配置された圧力部材105と、を具備した
定着装置であって、前記エンドレスベルト104を前記
加熱定着ローラ103に所定角度巻き付けて、該エンド
レスベルト104と該加熱定着ローラ104との間に記
録シート106が通過させられるニップ部を形成し、該
ニップ部において、前記圧力部材105を前記エンドレ
スベルト104を介して加熱定着ローラ103に押圧さ
せることにより、前記加熱定着ローラ103の耐熱弾性
体層101に歪みを生じさせるように構成したものであ
る。また、上記定着装置では、圧力部材105の非弾性
部材からなる部分105aを、加熱定着ローラ103の
中心から外れた領域に押圧させるように構成されてい
る。 【0008】また、この定着装置は、加圧部材がロール
状の部材ではなく、エンドレスベルト104を、圧力部
材105によって加熱定着ローラ103に押圧させるよ
うに構成されているので、加圧部材の熱容量を小さくす
ることができるとともに、加熱定着ローラ103の薄肉
化が可能となり、加熱定着ローラ103を所定の定着温
度に加熱するための電力を低減することや時間を短縮す
ることができ、省電力化やファーストプリントアウトタ
イム(電源投入後、1枚目のプリントが可能になるまで
の時間)の短縮を実現することが可能となる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の画像形成装置に使用される定着装置
の場合には、図14に示すように、加圧部材がロール状
の部材ではなく、エンドレスベルト104を、圧力部材
105によって加熱定着ローラ103に押圧させるよう
に構成されているので、加圧部材の熱容量を小さくする
ことができるものの、圧力部材105の非弾性部材から
なる部分105aを、加熱定着ローラ103の中心から
外れた領域に押圧させるように構成されているため、円
筒形状の加熱定着ローラ103にその周方向に沿って不
均一に圧力がかかり、ニップ部に効率良く圧力を作用さ
せることができないばかりか、加熱定着ローラ103が
歪みやすいという問題点を有していた。 【0010】また、上記従来の画像形成装置に使用され
る定着装置の場合には、円筒形状の加熱定着ローラ10
3にその周方向に沿って不均一に圧力がかかり、ニップ
部に効率良く圧力を作用させることができないため、十
分な定着性を得るためには、圧力部材105の押圧力を
大きく設定せざるを得ず、加熱定着ローラ103の薄肉
化にも限界があるという問題点を有していた。 【0011】さらに、上記従来の画像形成装置に使用さ
れる定着装置の場合には、円筒形状の加熱定着ローラ1
03にその周方向に沿って不均一に圧力がかかるため、
圧力部材105の取付位置に誤差があると、ニップ部の
圧力分布が設計したものと異なり、装置間によって定着
性に差が生じやすく、これを防止するためには、定着装
置の各パラメータの設計が難しいという問題点もを有し
ていた。 【0012】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、加圧部材として無端状のベルトを使用した
定着装置において、無端ベルト状の加圧部材を圧接部材
によって加熱部材に圧接させる際に、加熱部材の周方向
に沿って均一に圧力が付与することができ、ニップ部に
効率良く圧力を作用させることが可能となり、圧力部材
の圧接力の低減、加熱部材の薄肉化、圧力部材の取付位
置の誤差に起因する圧力変動の低減が可能な定着装置を
提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、加熱源によって加熱
される加熱部材と、無端ベルト状に形成された定着ベル
トと、前記定着ベルトの内部に配設され、当該定着ベル
トを加熱部材の表面に圧接させる剛性を有する部材から
なる圧接部材とを備え、前記加熱部材と定着ベルトの間
に形成されるニップ部に、未定着トナー像を担持した記
録媒体を通過させることにより定着を行なう定着装置に
おいて、前記圧接部材の剛性を有する部材が圧接する方
向を、前記加熱部材の中心近傍に向けたことを特徴とす
る定着装置である。 【0014】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。 【0015】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示
すものである。 【0016】図2において、01はタンデム型のフルカラ
ープリンタの本体を示すものであり、このプリンタ本体
01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行う
プリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、
このプリントヘッドデバイス02の像担持体としての4つ
の感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装
置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上
記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42,
43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K と、上記プリントヘッドデバイ
ス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙カセ
ット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナー像
が転写された記録用紙Pに対して、定着処理を施す定着
装置70と、この定着装置70によって片面に画像が定着さ
れた記録用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリン
トヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経
路07と、プリンタ本体01の外部から所望の記録用紙Pを
給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御す
るコントローラ09と、画像信号に対して画像処理を施す
画像処理回路や高圧電源回路等からなる電気回路10とが
設けられている。なお、図2中、Tは画像が形成された
記録用紙Pを排出する排出トイレを示すものであり、こ
の排出トイレT は、プリンタ本体01の上部に一体的に配
置されている。 【0017】上記プリンタ本体01の内部に配設される種
々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動
される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レー
ザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するため
のf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反
射ミラーなどから構成されている。 【0018】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリ
ントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢
印は、各回転部材の回転方向を示している。 【0019】このプリントヘッドデバイス02は、図3に
示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(像担持
体)11, 12, 13, 14を有する画像形成ユニット1, 2, 3,
4と、これら感光体ドラム11,12, 13, 14に接触する一
次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21, 22, 23,2
4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上
記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像
を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色のトナーで現像する現像装置41,
42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14
のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一
次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光
体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム
(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ド
ラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写
体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転
写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されて
いる。 【0020】感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接
平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されてい
る。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次
中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 1
2, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした
面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二
次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14
と回転軸が平行であるように配置されている。 【0021】各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回
路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラス
タライジングされてROS03に入力される。このROS
03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13,
14に照射される。 【0022】上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲
では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロ
セスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 1
3, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体
を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14は、例えば、95mm/secの回転速
度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面は、図3に示すように、接触型帯電装置としての
帯電ロール21, 22, 23, 24に、約-840VのDC電圧を印
加することによって、例えば約-300V程度に帯電され
る。なお、上記接触型の帯電装置としては、ロールタイ
プのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのもの
等が挙げられるが、どのタイプのものを用いても良い。
この実施の形態では、近年、電子写真装置で一般に使用
されている帯電ロールを採用している。また、感光体ド
ラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実
施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっている
が、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。 【0023】その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表
面には、露光装置としてのROS03によってイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射
され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れる。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電
潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は
-60 V以下程度にまで除電される。 【0024】また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像
は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像
され、感光体ドラム11, 12,13, 14上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色のトナー像として可視化される。 【0025】この実施の形態では、現像装置41, 42, 4
3, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採
用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限
定されるものではなく、非接触型の現像方式においても
この発明を充分に適用することができることは勿論であ
る。 【0026】現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色
の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからな
る現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42,
43, 44には、図2に示すように、対応する色のトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K からトナーが補給されると、こ
の補給されたトナーは、オーガー404 で充分にキャリア
と攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の内部に
は、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロー
ル(不図示)が固定した状態で配置されている。この現
像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によって、
当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像剤は、
現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送される量が
規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、
30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロール401
上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜35μC/g
程度である。 【0027】上記現像ロール401 上に供給されたトナー
は、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナ
ーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブ
ラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。こ
の現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加し
て、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 12,
13, 14上に形成された静電潜像に現像することにより、
トナー像が形成される。この実施の形態では、例えば、
現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5 kVppで、
DC成分が-230V程度に設定されている。 【0028】この実施の形態では、上記現像装置41, 4
2, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーで
ある所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜
10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色の
トナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は
7μmに設定される。 【0029】次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14
上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の
一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52
上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上
に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色の
トナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体
ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)、ブラック
(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上
に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写
ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから
転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から
転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が
形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラ
ム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二
重色像が形成される。 【0030】上記第1及び第2の一次中間転写ドラム5
1,52 上に感光体ドラム11,12,13,14からトナー像を静電
的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程
度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気
温度、湿度によって最適値に設定されることになる。こ
の雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗
値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知すること
で簡易的に知ることが可能である。上述のように、トナ
ーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常
湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。 【0031】この実施の形態で用いる第1、第2の一次
中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成
され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2
の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層
からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の
回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製
コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム
等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)
が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第
1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成
し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接
着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型
性であり、高離型層の抵抗値がR=10 5 〜109 Ω程度で
あり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定
されない。 【0032】このように第1、第2の一次中間転写ドラ
ム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、
二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従
って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成され
ることになる。 【0033】この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第
2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に
転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度で
ある。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14か
ら第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写
ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や
雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることにな
る。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間
転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位
差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,5
2 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。
上述のように、トナーの帯電量が-20 〜35μC/g の範
囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場
合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程
度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と
二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に
設定することが望ましい。 【0034】この実施の形態で用いる二次中間転写ドラ
ム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ド
ラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω
程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も
第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、
あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を
有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等
からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性
シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=
102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられてい
る。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング
剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、
二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。
そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52を帯電してしまい、第1及び
第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難
しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に
材料は限定されない。 【0035】次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成
された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、
最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに
3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を
経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53
と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最
終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像
は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロ
セスが完了する。 【0036】ところで、この実施の形態に係る定着装置
は、加熱源によって加熱される加熱部材と、無端ベルト
状に形成された定着ベルトと、前記定着ベルトの内部に
配設され、当該定着ベルトを加熱部材の表面に圧接させ
る剛性を有する部材からなる圧接部材とを備え、前記加
熱部材と定着ベルトの間に形成されるニップ部に、未定
着トナー像を担持した記録媒体を通過させることにより
定着を行なう定着装置において、前記圧接部材の剛性を
有する部材が圧接する方向を、前記加熱部材の中心近傍
に向けるように構成されている。 【0037】上記圧接部材の剛性を有する部材は、例え
ば、耐熱性を有する合成樹脂で形成され、この圧接部材
の剛性部材が、弾性部材の台座部を兼ねるように構成し
ても良い。 【0038】図4はこの実施の形態に係る定着装置の外
観を示す斜視図、図5はこの実施の形態に係る定着装置
の基本的な構成を示す断面図である。 【0039】この実施の形態に係る定着装置70は、図5
に示すように、内部に加熱源701 を有する加熱部材とし
ての加熱ロール702 と、無端ベルト状の定着ベルト703
と、前記定着ベルト703 が回転自在となるように当該定
着ベルト703 の両端を支持するベルトガイド部材704
と、前記定着ベルト703 の内部に配設され、当該定着ベ
ルト703 を加熱ロール702 の表面に圧接させる剛性を有
する部材と弾性部材とからなる圧接部材705 と、前記定
着ベルト703 の内面にオイルを供給するオイル供給部材
としてのフェルト部材706 とを備えるように構成されて
いる。なお、図5中、750 は定着装置70の出口ロールを
示している。 【0040】上記加熱ロール702 は、鉄やステンレス等
からなる薄肉円筒状の芯金と、当該芯金の表面に被覆さ
れたシリコンゴム等からなる肉厚0.65mm程度の弾
性層と、当該弾性層の表面の被覆されたPFA等からな
る肉厚30μm程度の離型層とから構成されている。ま
た、上記加熱ロール702 の内部には、加熱源として60
0Wのハロゲンランプ701 が配設されている。 【0041】また、上記定着ベルト703 は、ポリイミド
等の合成樹脂によって、外径が30mm、肉厚が75μ
mの無端ベルト状に形成されており、必要に応じて、表
面にPFA等からなる離型層が設けられる。 【0042】さらに、上記ベルトガイド部材704 は、図
6及び図7に示すように、ベルトフレーム708 の両端部
に互いに平行に突設された嵌合部708aに嵌合された状態
で、ベルトハウジング707 の両端部に装着されるように
なっている。 【0043】この圧接部材705 は、図6及び図7に示す
ように、合成樹脂製のベルトハウジング707 と、当該ベ
ルトハウジング707 に嵌合状態に装着される断面略コ字
形状の金属製のベルトフレーム708 と、定着ベルト703
を加熱ロール702 に圧接させるための剛性を有する部材
としてのニップヘッド部材709 と、当該ニップヘッド部
材709 に装着される弾性部材としてのパッド部材710 と
から、主に構成されている。 【0044】上記圧接部材の剛性を有する部材としての
ニップヘッド部材709 は、耐熱性を有する合成樹脂で形
成されている。このニップヘッド部材709 は、例えば、
LCP、PET、PPS、PBT、PES等の合成樹脂
によって形成される。また、上記圧接部材705 のニップ
ヘッド部材709 は、図8及び図9に示すように、細長い
略直方体状に形成されているとともに、その上面には、
パッド部材710 を嵌合するための凹所720 が長手方向に
沿って設けられている。また、上記ニップヘッド部材70
9 は、その幅方向の一端部に、加熱ロール702 に圧接す
る所定の幅の圧接部721 が、直線状に形成されており、
この圧接部721 は、ニップヘッド部材709 の表面から所
定量だけ突出するようになっている。さらに、上記ニッ
プヘッド部材709 の圧接部721 は、ニップ部の出口側の
部分721 aがR形状に湾曲させて形成されている。 【0045】また、上記ニップヘッド部材709 の圧接部
721 は、その上面が定着ベルト703の軸方向に沿って平
坦に形成されている訳ではなく、当該圧接部721 の上面
は、中央部が高く、両端部が低くなるように、上向きに
凸形状となるよう湾曲した形状に形成されている。 【0046】さらに、上記パッド部材710 は、図9に示
すように、ニップヘッド部材709 の凹所720 に嵌合され
た状態で配設されており、当該ニップヘッド部材709
は、パッド部材710 の台座部を兼ねている。このパッド
部材710 は、図8に示すように、薄い金属板722 上に接
着された細長い直方体状のゴム材料723 から構成されて
いる。パッド部材710 のゴム材料723 は、硬度が10〜
30度(アスカーC硬度)のゴム材料で形成されてお
り、例えば、シリコンゴム等からなるものが用いられ
る。 【0047】また、上記パッド部材710 は、加熱ロール
702 の表面に圧接した際の圧力分布が、定着ベルト703
の軸方向に沿って均一に形成されている訳ではなく、当
該パッド部材710 の圧力分布は、中央部が高く、両端部
が低くなるように、上向きに凸形状となるよう湾曲した
形状に設定されている。そのため、パッド部材710 は、
その中央部が厚く、両端部が薄くなるように形成しても
良いが、この実施の形態では、パッド部材710 の精度や
製造コスト等を考慮して、当該パッド部材710が装着さ
れるニップヘッド部材709 の凹所720 の底面を、定着ベ
ルト703 の軸方向に沿って、中央部が高く、両端部が低
くなるように設定されている。 【0048】さらに、上記パッド部材710 は、ニップ部
の出口側に位置するニップヘッド部材709 の圧接部側に
傾斜した状態で、ニップヘッド部材709 に取り付けられ
ている。そのため、上記ニップヘッド部材709 の凹所72
0 の底面は、図8に示すように、幅方向に沿って、圧接
部側が低く、当該圧接部721 と反対側が高くなるよう傾
斜した状態で形成されている。このパッド部材710 は、
例えば、ニップ部の出口側に向けて、3〜10度傾斜さ
せた状態で取り付けられる。なお、パッド部材710 は、
必ずしも、ニップ部の出口側に位置するニップヘッド部
材709 の圧接部側に傾斜した状態で取り付けなくとも良
い。 【0049】上記の如く構成されるニップヘッド部材70
9 とパッド部材710 は、図1に示すように、ニップヘッ
ド部材709 の圧接部721 が、加熱ロール702 の中心を向
くように、加熱ロール702 に圧接されている。 【0050】さらに、上記圧接部材705 は、図1に示す
ように、ベルトガイド部材704 を介して、アーム部材71
7 に取り付けられており、このアーム部材717 は、コイ
ルスプリング718 によって圧接部材705 を加熱ロール70
2 に所定の圧力で圧接させるように構成されている。上
記アーム部材717 は、支点717 aを中心にして傾動自在
に支持されているとともに、その他端部717 bに圧接す
るコイルスプリング718 によって、圧接部材705 を加熱
ロール702 に所定の圧力で圧接させるようになってい
る。その際、上記圧接部材705 を保持したベルトハウジ
ング707 は、アーム部材717 の中央部717 cに取り付け
られており、圧接部材705 のニップヘッド部材709 の圧
接部721 は、定着ベルト703 を加熱ロール702 に圧接さ
せる圧接力Fが、加熱ロール702 の中心を向くように構
成されている。 【0051】なお、図1及び図7中、719 は定着ベルト
703と圧接部材705 との間に介在される合成樹脂製のフ
ィルム状のシート部材を示しており、やはり、定着ベル
ト703 と圧接部材705 との間の摩擦を低減するものであ
るが、必ずしも設けなくとも良い。 【0052】また、上記オイル供給部材としてのフェル
ト部材706 は、例えば、ノーメックス(商品名)からな
り、当該フェルト部材706 には、粘度300csのアミ
ノSiオイル等からなるオイルが、2.0g程度含浸さ
れている。このフェルト部材706 は、図5及び図7に示
すように、ベルトフレーム708 の背面側に接着等の手段
によって固定した状態で取り付けられている。 【0053】以上の構成において、この実施の形態に係
る定着装置では、次のようにして、加圧部材として無端
状のベルトを使用した定着装置において、無端ベルト状
の加圧部材を圧接部材によって加熱部材に圧接させる際
に、加熱部材の周方向に沿って均一に圧力が付与するこ
とができ、ニップ部に効率良く圧力を作用させることが
可能となり、圧力部材の圧接力の低減、加熱部材の薄肉
化、圧力部材の取付位置の誤差に起因する圧力変動の低
減が可能となっている。 【0054】すなわち、この実施の形態に係る定着装置
70では、図5に示すように、内部に加熱源701 を有する
加熱ロール702 と、無端ベルト状に形成された定着ベル
ト703 と、前記定着ベルト703 が回転自在となるように
当該定着ベルト703 の両端を支持するベルトガイド部材
704 と、前記定着ベルト703 の内部に配設され、前記加
熱ロール702 の表面に定着ベルト703 を圧接させる圧接
部材705 と、前記定着ベルト703 の内面にオイルを供給
するフェルト部材706 とを備え、前記加熱ロール702 と
定着ベルト703 の間に形成されるニップ部に、未定着ト
ナー像を担持した記録媒体P を通過させることにより定
着を行なうようになっている。 【0055】ところで、上記定着装置70では、図1に示
すように、ニップヘッド部材709 の圧接部721 が、加熱
ロール702 の中心を向くように、加熱ロール702 に圧接
されており、当該圧接部721 は、定着ベルト703 を加熱
ロール702 に圧接させる圧接力Fが、加熱ロール702 の
中心を向くようになっている。 【0056】そのため、上記圧接部材705 のニップヘッ
ド部材709 の圧接部721 とパッド部材710 の圧力分布
は、図10に示すように、ニップヘッド部材709 の圧接
部721が高く、パッド部材710 がニップ部の入口側に低
く分布するようになっている。 【0057】また、上記の如くニップヘッド部材709 の
圧接部721 は、加熱ロール702 の中心を向くように、加
熱ロール702 に圧接されている。そのため、上記圧接部
721は、図11に示すように、加熱ロール702 の周方向
に沿って均一に圧力が付与することができ、ニップ部に
効率良く圧力を作用させることが可能となり、圧力部材
705 の圧接力の低減、加熱ロール702 の薄肉化、圧力部
材705 の取付位置の誤差に起因する圧力変動の低減が可
能となっている。 【0058】さらに説明すると、上記ニップヘッド部材
709 の圧接部721 は、加熱ロール702 の中心を向くよう
に、加熱ロール702 に圧接されているため、当該圧接部
721の圧接力Fは、図11に示すように、加熱ロール702
の表面に対して法線方向を向き、圧接力Fのすべてが
定着ベルト703 を加熱ロール702 に圧接させるために作
用する。また、上記ニップヘッド部材709 の圧接部721
の隣りには、パッド部材710 が位置するが、圧接部721
が加熱ロール702 の中心を向いているため、当該圧接部
721 に隣接するパッド部材710 の圧力も効率よく加熱ロ
ール702 に作用する。そのため、圧力部材705 の圧接力
を低減することができるとともに、加熱ロール702 を薄
肉化させることができ、更に圧力部材705 の取付位置の
誤差に起因する圧力変動を低減することができる。 【0059】これに対して、ニップヘッド部材709 の圧
接部721 の圧接方向が、図12に示すように、加熱ロー
ル702 の中心からずれると、圧接力Fは、加熱ロール70
2 の中心を向く法線方向の分力と、加熱ロール702 の周
方向を向く接線方向の分力とが生じ、その分だけ定着ベ
ルト703 を加熱ロール702 に圧接させるために作用する
力が低減することになる。また、上記ニップヘッド部材
709 の圧接部721 の圧接方向が、加熱ロール702 の中心
からずれると、当該圧接部721 の隣りに位置するパッド
部材710 の圧力が、所定の値よりも過大となったり過少
となり、所望の圧接力を得ることができない。 【0060】実施の形態2図13はこの発明の実施の形
態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分
には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態で
は、パッド部材をニップヘッド部材に接着等の手段で一
体的に設けるように構成したものである。そのため、上
記ニップヘッド部材709 は、断面略L字形状に形成され
ており、当該ニップヘッド部材709 にゴム材料のみから
なるパッド部材710 が接着されている。 【0061】このように構成することにより、パッド部
材710 とニップヘッド部材709 の構成を簡略化すること
ができ、コストダウンが可能となる。 【0062】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。 【0063】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
加圧部材として無端状のベルトを使用した定着装置にお
いて、無端ベルト状の加圧部材を圧接部材によって加熱
部材に圧接させる際に、加熱部材の周方向に沿って均一
に圧力が付与することができ、ニップ部に効率良く圧力
を作用させることが可能となり、圧力部材の圧接力の低
減、加熱部材の薄肉化、圧力部材の取付位置の誤差に起
因する圧力変動の低減が可能な定着装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す構成図である。 【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を適用した画像形成装置としてのタンデム型フルカラ
ープリンタを示す全体構成図である。 【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリン
トヘッドデバイスを示す構成図である。 【図4】 図4は定着装置を示す外観斜視図である。 【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す断面構成図である。 【図6】 図6は圧接部材を示す外観斜視図である。 【図7】 図7は圧接部材を示す分解斜視図である。 【図8】 図8は加圧部材を示す分解斜視図である。 【図9】 図9は加圧部材を示す斜視図である。 【図10】 図10は圧力分布を示すグラフである。 【図11】 図11は圧接部材の圧接状態を示す説明図
である。 【図12】 図12は圧接部材の圧接状態を示す説明図
である。 【図13】 図13はこの発明の実施の形態2に係る定
着装置を示す構成図である。 【図14】 図14は従来の定着装置を示す構成図であ
る。 【符号の説明】 70:定着装置、701 :加熱源、702 :加熱ロール、703
:定着ベルト、704 :ベルトガイド部材、705 :圧接
部材、709 :ニップヘッド部材(剛性を有する部材)、
710 :パッド部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 康孝 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 福田 剛士 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA21 AA30 AA32 BA02 BA09 BA12 BB29 BB30 BB33 BB38 BB39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 加熱源によって加熱される加熱部材と、
    無端ベルト状に形成された定着ベルトと、前記定着ベル
    トの内部に配設され、当該定着ベルトを加熱部材の表面
    に圧接させる剛性を有する部材からなる圧接部材とを備
    え、前記加熱部材と定着ベルトの間に形成されるニップ
    部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させる
    ことにより定着を行なう定着装置において、 前記圧接部材の剛性を有する部材が圧接する方向を、前
    記加熱部材の中心近傍に向けたことを特徴とする定着装
    置。
JP2001187734A 2001-06-21 2001-06-21 定着装置 Expired - Fee Related JP3804473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187734A JP3804473B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187734A JP3804473B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003005553A true JP2003005553A (ja) 2003-01-08
JP3804473B2 JP3804473B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=19026987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001187734A Expired - Fee Related JP3804473B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3804473B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058527A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2006084655A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2007171690A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2007322907A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
JP2009098334A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009237350A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Brother Ind Ltd 熱定着装置および画像形成装置
US7801474B2 (en) 2007-08-20 2010-09-21 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image forming apparatus having fixing device
JP2010276814A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2011059356A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8265538B2 (en) 2008-06-18 2012-09-11 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image formation apparatus
JP2013250437A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2014191123A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018105963A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 キヤノン株式会社 画像加熱装置
US10684581B2 (en) 2018-01-24 2020-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser including rotatable member and endless belt

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058527A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP4548042B2 (ja) * 2004-08-19 2010-09-22 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP4539252B2 (ja) * 2004-09-15 2010-09-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置、および画像形成装置
JP2006084655A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置
JP2007171690A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2007322907A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置
US7801474B2 (en) 2007-08-20 2010-09-21 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image forming apparatus having fixing device
JP2009098334A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009237350A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Brother Ind Ltd 熱定着装置および画像形成装置
US8295751B2 (en) 2008-03-27 2012-10-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Thermal fixing unit having pivotally movable pressure pad and image forming device provided with the same
US8265538B2 (en) 2008-06-18 2012-09-11 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image formation apparatus
JP2010276814A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置
EP2259153B1 (en) * 2009-05-28 2015-09-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image forming device
US8160485B2 (en) 2009-05-28 2012-04-17 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device and image forming device
JP2011059356A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013250437A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2014191123A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018105963A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 キヤノン株式会社 画像加熱装置
US10684581B2 (en) 2018-01-24 2020-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser including rotatable member and endless belt
US11048195B2 (en) 2018-01-24 2021-06-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fuser including rotatable member and endless belt

Also Published As

Publication number Publication date
JP3804473B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4695976B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP4548042B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4027287B2 (ja) 画像形成装置
JP3804473B2 (ja) 定着装置
JP5087972B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4075329B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4051897B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002372887A (ja) 定着装置
US8867971B2 (en) Developer regulator, development device, and image forming apparatus incorporating same
JP4196734B2 (ja) ベルト状部材の潤滑装置及びこれを用いた定着装置
JP3893903B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3804470B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002268436A (ja) 定着装置・画像形成装置
JP3888084B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002372884A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002372888A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4870458B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH10268685A (ja) 画像形成装置
JP2004361580A (ja) ベルト状部材の潤滑装置及びこれを用いた定着装置
JP2009217161A (ja) ベルト搬送装置、定着装置、及び画像形成装置
JP2001290320A (ja) 画像濃度制御装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2004354517A (ja) 定着装置
JP2004354514A (ja) 定着装置
JP2004354521A (ja) 定着装置
JP2005173030A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20050509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees