JP2002542273A - 酵素をターゲットする頭髪トリートメント - Google Patents

酵素をターゲットする頭髪トリートメント

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JP2002542273A JP2000613396A JP2000613396A JP2002542273A JP 2002542273 A JP2002542273 A JP 2002542273A JP 2000613396 A JP2000613396 A JP 2000613396A JP 2000613396 A JP2000613396 A JP 2000613396A JP 2002542273 A JP2002542273 A JP 2002542273A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、外用頭髪トリートメント組成物を頭髪に塗布したときに活性内在性毛髪繊維酵素をターゲットし、酵素と相互作用することによって毛髪に有益な効果を与えることを目的とした外用頭髪トリートメント組成物における、毛髪有益物質の1成分としての使用を提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、活性内在性毛髪繊維酵素の活性化物質、阻害物質、補因子または触
媒基質による毛髪のトリートメントに関する。
【0002】 (背景及び従来技術) ヒトのすべての細胞で生じる膨大な数の生化学的反応のほぼすべては酵素によ
って媒介される。酵素は、穏やかな生理的条件下で反応を促進する生物触媒であ
る。すべての酵素が明確な機能を有しており、それらが触媒する反応に高度に特
異的である。従って特定の試薬は特定の酵素をターゲットし、その他の酵素には
影響を与えない。更に、種々の酵素によって触媒される反応のタイプは極めて多
様であり、各酵素は毎秒百万にのぼる数の反応イベントを触媒し得る。
【0003】 酵素は、新方式の毛髪手入れ効果を開発するために極めて重要である。例えば
、米国特許第5,490,980号は、アルキルアミン部分で官能化された有益
な活性物質を酵素トランスグルタミナーゼ(リシン残基とグルタミン残基との間
の共有結合の形成によってタンパク質を架橋させるカルシウム及びチオールに依
存性の酵素)と共に含有する皮膚、毛髪または爪用の外用塗布組成物を記載して
いる。組成物中のトランスグルタミナーゼは皮膚、毛髪または爪のグルタミン残
基で有効成分を架橋させる触媒として作用すると記載されている。米国特許第5
,490,980号の組成物中のトランスグルタミナーゼはモルモット肝臓、粘
菌、アルファルファまたは好ましくは細菌発酵から得られる。
【0004】 上記方法に伴う問題は、外因性酵素のサイズ排除、外因性酵素の採取費用、酵
素含有配合物による免疫感作の可能性、及び、配合物中の酵素の保存不安定性、
特に、洗浄用組成物のように界面活性剤が高レベルで存在するときの酵素の保存
不安定性である。更に、Gardnerら(1995)J.Soc.Cosme
t.Chem.,46,11−28は、ヒトの毛髪表面のグルタミン残基が、従
来考えられていたのとは逆に、モルモット肝臓のトランスグルタミナーゼによっ
て基質として認識される証拠を提供している。該文献の著者は、新しい毛髪が外
的に塗布されたトランスグルタミナーゼによって改質されたという確証を得るこ
とはできなかったので、毛髪中に大量のグルタミン残基が存在するにもかかわら
ず、毛髪の外側脂肪酸層が有力なグルタミン部位への接近を疎水性反発または立
体相互作用を介して制限すると推測した。従って将来の研究の目的は、架橋性の
可溶性タンパク質または改質タンパク質のフィルムを外因性酵素と共に毛髪に同
時付着させ、毛髪が内在性残基を反応に供与する必要がないようにすることであ
ると示唆した。Tsushimaら,Arch.Dermatol.Res.2
84:380−385(1992)は、ヒトの毛幹中のシスタチン型システイン
プロテイナーゼ阻害物質(CPI)の精製及びキャラクタライゼーションを記載
している。該文献は、毛髪中にCPIが存在するのでシステインプロテイナーゼ
が存在すると推測している。しかしながら、このような酵素が毛髪繊維内部に存
在することが現在まで文献に報告されたことはない。
【0005】 本発明の発明者らはここに、成熟したヒトの毛髪繊維が内在性酵素を含有する
ことを知見し、更に、これらの酵素が活性であり従って外部から供給された基質
と相互作用し得ることを証明した。これらの活性内在性毛髪繊維酵素の正確な起
原は未解明である。特に驚嘆すべきは、発明者らがこれらの内在性毛髪繊維酵素
の存在だけでなくそれらが生物学的に活性であると証明したことである。毛髪繊
維は成熟の結果としてその構成細胞が死亡し(Tamadaら(1994)Br
.J.Dermatol.131:521−524)、細胞内架橋レベルの増加
と相俟って、物質代謝機能を失った成熟繊維となる。予想外にも発明者らは、繊
維成長中に生じる細胞の角質化及び細胞死の過程で酵素活性は実際には変性され
ずに維持されていることを知見した。
【0006】 (発明の概要) 本発明は、外用頭髪トリートメント組成物中に、組成物を頭髪に塗布したとき
に活性内在性毛髪繊維酵素をターゲットし、酵素と相互作用することによって毛
髪に有益な効果を与える目的で毛髪有益物質を1成分として使用することを特徴
とする毛髪有益物質の使用を提案する。
【0007】 上記方法の利点は、外因性酵素の塗布を用いるこれまでに記載された系に付随
する問題を解決することである。例えば、頭髪トリートメント組成物に配合する
ために外因性酵素よりも廉価で安全で安定な酵素基質を選択でき、このような酵
素基質は外因性酵素と違って毛髪に浸透し酵素に関連する有益な効果を下層の繊
維マトリックスに実際に与えることができる。
【0008】 (詳細な説明及び好ましい実施態様) 成熟したヒトの毛髪繊維中で発明者らによって現在までに同定された活性内在
性酵素は多様な種々のクラスに分類され、例えば以下の酵素を包含する。 トランスグルタミナーゼ プロテアーゼ リパーゼ ステロイドスルファターゼ カタラーゼ エステラーゼ
【0009】 毛髪有益物質 内在性毛髪繊維酵素をターゲットするために本発明によって毛髪有益物質とし
て使用される適当な成分は、選択された酵素と特異的に相互作用し得るかまたは
相互作用するように化学的に改質された任意の材料でよい。材料は、有益な効果
を引き出すために酵素活性化物質、酵素阻害物質、酵素補因子または酵素の触媒
基質として機能し得る。
【0010】 このような成分の種類の例は、頭髪コンディショニング剤(例えば、保湿剤、
柔軟化剤及びクチクラ潤滑剤)、染毛剤、抗菌化合物、UV吸収化合物、蛍光発
生物質、毛髪強化剤(例えば、繊維修復剤または繊維再建剤)、抗酸化剤、香料
及びそれらの混合物である。
【0011】 本発明に使用される好ましい成分は以下に分類される内在性毛髪繊維酵素をタ
ーゲットするように選択される。 (i)トランスグルタミナーゼ トランスグルタミナーゼは主としてクチクラに局在し毛髪繊維中で活性である
ことが知見されている。これはリシン残基とグルタミン残基との共有結合の形成
によってタンパク質を架橋させるカルシウム及びチオールに依存性の酵素である
【0012】 内在性毛髪繊維トランスグルタミナーゼをターゲットするために本発明の毛髪
有益物質として使用される適当な成分は、このクラスの酵素の触媒基質である。
【0013】 トランスグルタミナーゼの触媒基質は、少なくとも1個の−−R’NH基〔
式中のR’は炭化水素鎖または官能化炭化水素鎖である〕を含む(または含むよ
うに改質される)ことが必要である。好ましくはR’は1−8個の炭素原子を含
む直鎖状脂肪族炭化水素である。トランスグルタミナーゼはアルキルアミン(R
’NH)基を介して基質を毛髪中のグルタミン残基に架橋させる。
【0014】 従って、内在性毛髪トランスグルタミナーゼの触媒基質として本発明に使用さ
れる適当な毛髪有益物質は、化合物がアルキルアミン基を含有するかまたは含有
するように改質されている限り、ヒトの毛髪に与えられたときに有益な効果を有
する任意の化合物でよい。
【0015】 このような毛髪有益物質を内在性毛髪繊維トランスグルタミナーゼの触媒基質
として使用するとき、基質と酵素との間で直接的なin situ相互作用が起
動され、この相互作用から引き出された局在性かつ持続性の有益な効果が毛髪に
与えられる。この場合、有益物質と毛髪繊維自体の物質との間のトランスグルタ
ミナーゼ触媒架橋反応から永久的または内的な毛髪有益効果が得られる。これに
関連して好ましい有益物質は頭髪コンディショニング剤及び染毛剤である。この
ような酵素触媒相互作用は生理的及び自然の温暖な反応条件下で生じるので、苛
酷な化学的トリートメントが不要であるという利点を有している。
【0016】 好ましくは、トランスグルタミナーゼと基質との間の架橋反応を最適にするた
めに、R’NH基がNH基に隣接する少なくとも4個の非分枝炭素原子を含
む。最適なトランスグルタミナーゼ活性は一般に、基質が、(a)5個のメチレ
ン基に等価の鎖長(または7.2−7.6Aの長さ)のアルキルアミン側鎖を有
するとき、(b)アルキルアミン鎖に沿ってメチレンよりも嵩高い分枝または基
が存在しないとき、(c)アルキル鎖に付着した疎水性部分を含むとき、及び(
d)2個以上のアルキルアミンき基を含むとき、に発揮される。しかしながら、
これらは特に絶対的要件ではなく、末端アミン基と活性部位との相互作用の立体
障害が生じない限り、別の炭化水素鎖(例えば、エステル、エーテルまたはアミ
ド結合などのような官能基を組込んだ炭化水素鎖)も使用できる。
【0017】 アルキルアミン基を内在的に含有する適当な成分としては、完全形の(int
act)タンパク質、タンパク質加水分解物、化学的に改質された(例えば第四
級化またはアシル化された)タンパク質またはタンパク質加水分解物、ペプチド
、タンパク非含有アミノ酸ポリマー(例えば化学合成によって製造されるアミノ
酸ポリマー)、アミノ酸(またはその誘導体)、及び、第一級アミン化合物があ
る。
【0018】 好ましい例は、アミノ酸リシン、100−2,000の範囲の分子量をもつそ
のポリマー(ポリリシン)、及び、ラウロイルリシンのようなそのアシル化誘導
体である。
【0019】 また、少なくともC10、好ましくはC12−22の炭素鎖を有する第一級ア
ミン、例えば、大豆アミン、水素化タロウアミン、ステアリルアミン、タロウア
ミン、オレイルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン及びそれらの
組合せも好ましい。これらの材料が好ましい理由は、トリートメントした毛髪繊
維に滑らかさを与え梳き易さを改善し得るからである。
【0020】 また、ヒトの毛髪に有益な効果を有しており少なくとも1個のアルキルアミン
部分を含むように改質された成分も使用し得る。米国特許第5,490,980
号は、一連のこのような成分とこれらを適正に改質する対応プロセスを記載及び
例示している。好ましい例は、毛髪に有利なコンディショニング効果を与え得る
アルキルアミン改質シリコーンである。
【0021】 内在性毛髪繊維トランスグルタミナーゼの活性化物質もまた本発明の成分とし
て使用され得る。このような活性化物質は、繊維トランスグルタミナーゼ活性の
in situ強化による繊維強化を促進するために単独で使用されてもよく、
あるいは、1種または複数の上述の触媒基質と併用されてもよい。
【0022】 (ii)プロテアーゼ 毛髪繊維中で種々のプロテアーゼ活性が同定されている。これらはシステイン
プロテアーゼ及びセリンプロテアーゼを含み、現在までに観察された主要プロテ
アーゼはリソソームシステインプロテアーゼ、カテプシンL及びBと同様の特性
を有すると考えられる。カテプシンL及びBは、コラーゲン及びエラスチンのよ
うな多くのサイトゾルタンパク質及び構造タンパク質を加水分解することが知ら
れている。
【0023】 内在性毛髪繊維プロテアーゼをターゲットするために本発明の毛髪有益物質と
して使用される適当な成分は、このクラスの酵素の阻害物質である。このような
プロテアーゼ阻害物質の例はシスタチンであり、これはタマゴ及びアボカド中果
皮のような自然界に広く見出される低分子量タンパク質である。このような阻害
物質の使用によって、活性の毛髪繊維プロテアーゼによる毛髪繊維の自己加水分
解を抑制または防止することができ、これによって毛髪繊維の損傷または劣化を
防御し得る。
【0024】 内在性毛髪繊維プロテアーゼをターゲットする本発明の毛髪有益物質として使
用される別の適当な成分は、プロテアーゼの触媒基質、即ち、プロテアーゼによ
ってより低分子量のペプチド及び/または遊離アミノ酸に加水分解され得るタン
パク質、タンパク質含有基質またはペプチド含有基質である。
【0025】 その例は、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン、エラスチン、オバルブミン
、カゼイン、グルテン、フェリチン、グリアジン、ゼイン、大豆タンパク質、絹
タンパク質及びそれらの加水分解物または誘導体である。
【0026】 好ましくは基質はリシン、ヒスチジン及び/またはアルギニンのようなアミノ
酸に富む。この場合、酵素による基質の加水分解は、遊離アミノ酸を毛髪繊維に
直接遊離することによって毛髪を湿潤化するなどの有益な効果を与え得る。例え
ば、好ましいタンパク質またはタンパク質含有基質は全重量を基準として少なく
とも12重量%、最も好ましくは少なくとも15重量%−約70重量%の量のこ
れらのアミノ酸を単独でまたは混合物として含有する。
【0027】 また、ヒトの毛髪に有益な効果を有しており内在性毛髪繊維プロテアーゼと相
互作用し得るアミノ酸またはアミノ酸配列を含有するように共有結合レベルで改
質された成分も使用し得る。この場合、プロテアーゼに媒介される触媒作用が毛
髪繊維への直接的な有益物質の徐放を促進し、苛酷な化学的改質工程を要せずに
有益物質を毛髪に浸透させ得る。
【0028】 (iii)リパーゼ 毛髪繊維中でリパーゼ活性が見出されている。リパーゼは脂質のエステル結合
、特にトリアシルグリセロール内部のエステル結合を加水分解する。この反応に
よって遊離脂肪酸とグリセロールが生じる。グリセロ脂質は、比較的非特異的で
別のアシルエステルも加水分解するリパーゼによって加水分解される最も一般的
な基質である。リパーゼは毛髪の発達に重要な役割を果たすと考えられており、
細胞膜複合脂質の形成中の毛髪グリセロ脂質の再循環に関与する。毛髪の細胞分
化中に細胞脂質(主としてグリセロ脂質)が破壊され、ステロイド、セラミド及
び脂肪酸のような新しい脂質が合成される。
【0029】 内在性毛髪繊維リパーゼをターゲットするために本発明の毛髪有益物質として
使用される適当な成分は、このクラスの酵素に対する触媒基質である。
【0030】 その例は、植物、動物及び海産資源に由来のトリグリセリド油脂、例えば、コ
コヤシ油、ひまし油、ベニバナ油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、タラ
肝油、アーモンド油、アボカド油、ヤシ油、ゴマ油及び大豆油である。
【0031】 8〜22個の炭素原子を有する脂肪酸に由来のトリグリセリドが好ましい。こ
のような脂肪酸の好適例は、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リシノレイン酸、18−メチルエイコサン酸、アラキド
ン酸、ベヘン酸及びエルカ酸である。この場合、リパーゼ媒介触媒作用によって
、細胞膜複合体の重要成分である遊離脂肪酸と有効な保湿剤であるグリセロール
との毛髪繊維への直接放出が促進される。選択された脂肪酸含量のトリグリセリ
ド基質によって内在性毛髪繊維リパーゼをターゲットする利点は、苛酷な化学的
または物理的改質工程を要せずに毛髪繊維の脂質環境に影響を与える経路が提供
されることである。
【0032】 また、ヒトの毛髪に有益な効果を有しており、内在性毛髪繊維リパーゼと相互
作用し得る脂質によって共有結合的にタグ付けされた成分も使用し得る。
【0033】 (iv)ステロイドスルファターゼ 毛髪繊維中でステロイドスルファターゼ活性が同定されている。この酵素は、
コレステロール−3−スルフェートからコレステロール(及びスルフェート)へ
の加水分解を触媒する。ステロイドスルファターゼは、この酵素が欠失した人々
の毛髪に劇的な効果が顕著なので、正常な健康毛の形成に重要な役割を有すると
考えられる。例えば、X染色体性魚鱗癬の患者では、この酵素の活性が低下(ま
たは欠損)しており、毛髪が乾燥していて折れ易い。
【0034】 内在性毛髪繊維ステロイドスルファターゼをターゲットするために本発明の毛
髪有益物質として使用される適当な成分は、このクラスの酵素の活性化物質を包
含する。このような活性化物質を使用すると、毛髪繊維に直接的に放出されるコ
レステロールを増加させ得る。コレステロールは毛髪を損傷から保護し、毛髪の
しなやかさを増進し、乾燥感を低下させることが判明している。
【0035】 内在性毛髪繊維ステロイドスルファターゼをターゲットするために本発明の毛
髪有益物質として使用される別の適当な成分は、コレステロール−3−スルフェ
ートのようなステロイドスルファターゼの触媒基質である。この基質はステロイ
ドスルファターゼによってコレステロール(及びスルフェート)に加水分解され
得る。
【0036】 (v)カタラーゼ 毛髪繊維中でカタラーゼ活性が同定されている。この酵素は過酸化水素(H)から水及び分子酸素への変換を触媒する。
【0037】 内在性毛髪繊維カタラーゼをターゲットするために本発明の毛髪有益物質とし
て使用される適当な成分はこのクラスの酵素の活性化物質を包含する。このよう
な活性化物質の使用は、過酸化物の除去を強化することによって毛髪繊維の根本
的な損傷保護に付加的に役立つ経路を提供する。これは、特に酸化性損傷を受け
易い化学処理した毛髪(例えば、脱色剤、染毛剤またはパーマ液で処理した毛髪
)の場合、また、高レベルの酸化性ストレスがかかる気候に特に有利である。
【0038】 このような活性化物質の使用は更に、酸化段階で過酸化物を使用する脱色剤、
染毛剤及びパーマ液のような製品による処理中に意図的に毛髪に添加される余剰
の過酸化物を除去する経路を提供する。あるいは、本発明の毛髪有益物質である
内在性毛髪繊維カタラーゼの阻害物質を染毛剤、脱色剤またはパーマ液のような
毛髪繊維に塗布される過酸化物含有製品の効力を強化する成分として使用しても
よい。
【0039】 (vi)エステラーゼ 毛髪繊維中でエステラーゼ活性が同定されている。エステラーゼはエステル結
合の加水分解を触媒する酵素の広いクラスである。
【0040】 内在性毛髪繊維エステラーゼをターゲットするために本発明の毛髪有益物質と
して使用される適当な成分はこのクラスの酵素の触媒基質を包含する。
【0041】 エステラーゼの触媒基質は少なくとも1個のエステル結合を含む(または含む
ように改質される)必要がある。
【0042】 従って、内在性毛髪エステラーゼの触媒基質として本発明で使用される適当な
毛髪有益物質は、化合物がエステル結合を含有するかまたは含有するように改質
されている限り、ヒトの毛髪に放出されたときに有益な効果を発揮する任意の化
合物でよい。
【0043】 この場合、有益物質はエステル化形態(例えばエステル結合を介して不活性担
体分子に結合された形態)で使用され、内在性毛髪繊維エステラーゼをターゲッ
トするために使用される。従って、内在性毛髪繊維エステラーゼによって加水分
解されると、有益物質が放出されて活性化され、有益物質が毛髪繊維中に直接的
に制御放出される。これは、遊離(非エステル化)形態で熱、酸化、光、水分、
pHまたは微生物攻撃などの要因に敏感な有益物質または配合物中の他の成分と
反応し易い有益物質の場合に特に有利である。このような有益物質としては、香
料、色素、ビタミンA、C及びEなどの抗酸化剤、並びに、脂質及びアミノ酸の
ような天然の毛髪栄養素がある。
【0044】 製品形態 本発明の頭髪トリートメント組成物の最終製品形態は好適には例えば、シャン
プー、コンディショナー、スプレー、ムースまたはローションである。特に好ま
しい製品形態は、シャンプー、洗髪後コンディショナー(揉み込むタイプまたは
洗い流すタイプ)、並びに、ヘアエッセンス及びヘアオイルのような頭髪トリー
トメント製品である。
【0045】 シャンプー組成物 本発明の特に好ましい頭髪トリートメント組成物はシャンプー組成物である。
【0046】 洗浄用界面活性剤 このようなシャンプー組成物は、化粧品として許容され頭髪に外用塗布するた
めに好適な1種以上の洗浄用界面活性剤を含むであろう。洗浄目的に十分な量で
はないがシャンプー中に典型的に存在し得る油性または疎水性の成分(例えばシ
リコーン)の乳化剤として別の界面活性剤が追加成分として存在してもよい。
【0047】 本発明のシャンプー組成物は洗浄効果を与える少なくとも1種類の別の界面活
性剤を(乳化剤として使用された界面活性剤に加えて)含有するのが好ましい。
【0048】 単独でまたは組合せて使用され得る適当な洗浄用界面活性剤は、アニオン性、
両性及び双性の界面活性剤とそれらの混合物から選択される。洗浄用界面活性剤
は乳化剤と同じ界面活性剤でもよく異なる界面活性剤でもよい。
【0049】 アニオン性界面活性剤の例は、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスル
フェート、アルカリールスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキル
スクシネート、アルキルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、ア
ルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボ
キシレート及びアルファ−オレフィンスルホネート、特にそれらのナトリウム、
マグネシウム、アンモニウム並びにモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩で
ある。アルキル基及びアシル基は一般に8〜18個の炭素原子を含み、不飽和で
もよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェート及びア
ルキルエーテルカルボキシレートは1分子あたり1〜10個のエチレンオキシド
単位またはプロピレンオキシド単位を含み得る。
【0050】 本発明のシャンプー組成物に使用される典型的なアニオン性界面活性剤は、オ
レイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫
酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイ
セチオン酸ナトリウム及びN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムである。最も好
ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリルリン酸
トリエタノールアミン、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1EO、2EO及び3
EO、ラウリル硫酸アンモニウム及びラウリルエーテル硫酸アンモニウム1EO
、2EO及び3EOである。
【0051】 両性及び双性の界面活性剤の例は、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイ
ン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)
、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホプ
ロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキ
シスルタイン、アシルタウレート及びアシルグルタメートであり、これらのアル
キル基及びアシル基は8〜19個の炭素原子を有している。本発明のシャンプー
組成物に使用される典型的な両性及び双性の界面活性剤は、ラウリルアミンオキ
シド、ココジメチルスルホプロピルベタイン及び好ましくはラウリルベタイン、
コカミドプロピルベタイン及びコカンホプロピオン酸ナトリウムである。
【0052】 シャンプー組成物はまた、組成物に美的、物理的または洗浄的特性が付与され
ることを助ける補助界面活性剤を含有し得る。好ましい例は、非イオン性界面活
性剤であり、全重量を基準として0%〜約5重量%の範囲の量で含まれる。本発
明のシャンプー組成物が含有し得る代表的な非イオン性界面活性剤は例えば、直
鎖状または分枝状の脂肪族(C〜C18)第一または第二アルコールまたはフ
ェノールとアルキレンオキシド通常はエチレンオキシドとの縮合物であり、一般
に6〜30個のエチレンオキシド基を有している。
【0053】 別の代表的な非イオン性界面活性剤はモノ−またはジ−アルキルアルカノール
アミドである。その例は、ココモノ−またはジ−エタノールアミド及びココモノ
−イソプロパノールアミドである。
【0054】 本発明のシャンプー組成物が含有し得る別の非イオン性界面活性剤はアルキル
ポリグリコシド(APG)類である。典型的にはAPGは、1個または複数のグ
リコシル基のブロックに(任意に架橋基を介して)結合されたアルキル基を含む
ポリグリコシドである。好ましいAPGは以下の式: RO−(G) 〔式中、Rは飽和または不飽和の分枝状または直鎖状のアルキル基であり、Gは
糖基である〕で示される。
【0055】 Rは約Cから約C20の平均アルキル鎖長を表し得る。好ましくはRは約C から約C12の平均アルキル鎖長を表す。最も好ましくはRの値は約9.5〜
約10.5の範囲である。GはCまたはCの単糖残基から選択されるとよく
、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、
フルクトース、マンノース及びそれらの誘導体から選択され得る。好ましくはG
はグルコースである。
【0056】 重合度nは約1〜約10またはそれ以上の値を有し得る。好ましくはnの値は
約1.1〜約2の範囲である。最も好ましくはnの値は約1.3〜約1.5の範
囲である。
【0057】 本発明に使用される適当なアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば
、Seppic社製のOramix NS10、Henkel社製のPlant
aren 1200及びPlantaren 2000などの商品名をもつ材料
がある。
【0058】 本発明のシャンプー組成物中の界面活性剤の全量(任意の補助界面活性剤及び
/または任意の乳化剤を含む)は全シャンプー組成物の重量を基準として一般に
は0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜25
重量%である。
【0059】 カチオン性ポリマー カチオン性ポリマーは本発明のシャンプー組成物中でシャンプーのコンディシ
ョニング性能を強化するために好ましい成分である。典型的にはこのようなポリ
マーは、使用中にシャンプー組成物からシリコーンのようなコンディショニング
成分が予定の部位即ち頭髪及び/または頭皮に付着することを強化する。
【0060】 カチオン性ポリマーはホモポリマーでもよく、または2種類以上のモノマーか
ら形成されてもよい。ポリマーの分子量は一般には5,000〜10,000,
000の範囲,典型的には少なくとも10,000、好ましくは100,000
〜約2,000,000の範囲である。ポリマーは、第四級アンモニウムまたは
プロトン付加アミノ基またはそれらの混合物のようなカチオン性窒素含有基を有
するであろう。
【0061】 カチオン性窒素含有基は一般にカチオン性ポリマーの全モノマー単位の一部分
に置換基として存在するであろう。従ってポリマーがホモポリマーでないときは
、非カチオン性モノマー単位をスペーサーとして含有し得る。このようなポリマ
ーはCTFA Cosmetic Ingredient Directory
,3rd editionに記載されている。カチオン性モノマー単位対非カチ
オン性モノマー単位の比は、必要な範囲のカチオン電荷密度をもつポリマーが得
られるように選択される。
【0062】 適当なカチオン性ポリマーは例えば、カチオン性アミンまたは第四級アンモニ
ウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキル及び
ジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカ
プロラクトン及びビニルピロリジンのような水溶性スペーサーモノマーとのコポ
リマーである。アルキル及びジアルキル置換モノマーは好ましくはC1−C7ア
ルキル基、より好ましくはC1−3アルキル基を有している。その他の適当なス
ペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロ
ピレングリコール及びエチレングリコールがある。
【0063】 カチオン性アミンは、組成物の特定の種及びpH次第で第一級、第二級または
第三級アミンでよい。一般には第二級及び第三級アミンが好ましく、特に第三級
アミンが好ましい。
【0064】 アミン置換ビニルモノマー及びアミンをアミン形態で重合し次いで第四級化に
よってアンモニウムに変換し得る。
【0065】 カチオン性ポリマーは、アミン−及び/または第四級アンモニウム−置換モノ
マー及び/または相溶性スペーサーモノマーに由来のモノマー単位の混合物を含
有し得る。適当なカチオン性ポリマーの例を以下に示す: − 1−ビニル−2−ピロリジンと1−ビニル−3−メチル−イミダゾリウム
塩(例えばクロリド塩)とのコポリマー。業界でCosmetic,Toile
try,and Fragrance Association,(CTFA)
に準拠してPolyquaternium−16と呼ばれている。この材料は、
BASF Wyandotte Corp.(Parsippany,NJ,U
SA)から商標LUVIQUAT(例えばLUVIQUAT FC 370)で
市販されている; − 1−ビニル−2−ピロリジンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコ
ポリマー。業界(CTFA)でPolyquaternium−11と呼ばれて
いる。この材料はGaf Corporation(Wayne,NJ,USA
)から商標GAFQUAT(例えばGAFQUAT 755N)で市販されてい
る; − カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー、例えば、ジメチル
ジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー及びアクリルアミドとジメチルジア
リルアンモニウムクロリドとのコポリマー。業界(CTFA)でそれぞれPol
yquaternium 6及びPolyquaternium 7と呼ばれて
いる; − 3〜5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマー及びコポリ
マーのアミノアルキルエステルの無機酸塩(例えば米国特許第4,009,25
6号に記載); − カチオン性ポリアクリルアミド(例えば国際特許WO95/22311に
記載)。
【0066】 使用できるその他のカチオン性ポリマーは、カチオン性多糖ポリマー、例えば
、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体及びカチオン性グア
ーガム誘導体などである。
【0067】 本発明組成物に使用される適当なカチオン性多糖ポリマーは式: A−O−〔R−N(R)(R)(R)X〕 で表される。
【0068】 式中の、Aはデンプンまたはセルロースの無水グルコース残基のような無水グ
ルコース残基である。Rは、アルキレン基、オキシアルキレン基、ポリオキシア
ルキレン基またはヒドロキシアルキレン基またはそれらの組合せである。R
及びRは独立に、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリー
ルアルキル基、アルコキシアルキル基またはアルコキシアリール基を表し、各基
は、約18個以下の炭素原子を含む。各カチオン性部分の炭素原子の総数(即ち
、R、R及びRの炭素原子の総和)は好ましくは約20個以下であり、X
はアニオン性対イオンである。
【0069】 カチオン性セルロースはトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒ
ドロキシエチルセルロースの塩としてAmerchol Corp.(Edis
on,NJ,USA)からポリマーJR(商標)及びLR(商標)のポリマーシ
リーズで入手し得る。これは業界(CTFA)でPolyquaternium
10と呼ばれている。別の種類のカチオン性セルロースは、ラウリルジメチル
アンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの高分子第
四級アンモニウム塩であり、業界(CTFA)でPolyquaternium
24と呼ばれている。これらの材料はAmerchol Corp.(Edi
son,NJ,USA)から商標Polymer LM−200で入手し得る。
【0070】 その他の適当なカチオン性多糖ポリマーは第四級窒素含有セルロースエーテル
(例えば米国特許第3,962,418号に記載)及びエーテル化セルロースと
デンプンとのコポリマー(例えば米国特許第3,958,581号に記載)を包
含する。
【0071】 使用できる特に適当な種類のカチオン性多糖ポリマーは、グアーヒドロキシプ
ロピルトリモニウムクロリド(Rhone−Poulencから商標JAGUA
Rシリーズで市販されている)のようなカチオン性グアーガム誘導体である。
【0072】 その例は、低置換度のカチオン基及び高粘度をもつJAGUAR C13S、
中等の置換度及び低粘度をもつJAGUAR C15、JAGUAR C17(
高置換度、高粘度)、低レベルの置換基及びカチオン性第四級アンモニウム基を
含むヒドロキシプロピル化カチオン性グアーガム誘導体であるJAGUAR C
16、並びに、高透明度、中等の粘度、低置換度をもつJAGUAR C162
である。好ましいカチオン性ポリマーは、カチオン性セルロース及びカチオン性
グアーの誘導体から選択される。特に好ましいカチオン性ポリマーはJAGUA
R C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17及びJAGUAR
C16及びJAGUAR C162である。
【0073】 コンディショナー コンディショニング用界面活性剤 本発明組成物はまた、頭髪トリートメント用(典型的には洗髪後)及びその後
のリンス用コンディショナーとして製品化され得る。
【0074】 このようなコンディショナーは、化粧品として許容され頭髪に外用塗布するた
めに好適な1種または複数のコンディショニング用界面活性剤を含むであろう。
【0075】 適当なコンディショニング用界面活性剤はカチオン性界面活性剤から選択され
単独でまたは混合物として使用される。
【0076】 適当なカチオン性コンディショニング用界面活性剤の例は、第四級アンモニウ
ムカチオン性界面活性剤を包含する。
【0077】 本発明の頭髪コンディショナーに使用される適当な第四級アンモニウムカチオ
ン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチ
ルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニ
ウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリ
メチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド
、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジル
アンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデ
シルジメチルアンモニウムクロリド、タロウトリメチルアンモニウムクロリド、
ココトリメチルアンモニウムクロリドなど、及び、対応するそれらの水酸化物で
ある。別の適当なカチオン性界面活性剤は、CTFA名でQuaternium
−5、Quaternium−31及びQuaternium−18と呼ばれる
材料を包含する。上記材料の任意の混合物も適当である。本発明の頭髪コンディ
ショナーに使用される特に有用なカチオン性界面活性剤は、例えばHoechs
t CelaneseからGENAMIN CTACとして市販されているセチ
ルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0078】 カチオン性コンディショニング用界面活性剤の別の好ましいクラスは、一般構
造式(I): R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4) (I) 〔式中、R1は12−22個の炭素原子を含む脂肪酸鎖であり、R2は1〜4個
の炭素原子を含むアルキレン基であり、R3及びR4は独立に1〜4個の炭素原
子を有するアルキル基である〕の酸中和アミドアミン化合物である。
【0079】 一般構造式(I)の適当なアミドアミン化合物の例は、ステアラミドプロピル
ジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジ
メチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、パルミタミドプロピルジメ
チルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチ
ルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、リシノレアミドプロピルジメチ
ルアミンなど、及び、それらの組合せである。
【0080】 アミドアミン化合物を中和するために使用される酸は本質的に、遊離アミン窒
素を中和する十分な酸度を有する任意の有機酸または無機酸でよい。このような
酸は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、グルコン酸
、グリコール酸及びプロピオン酸など、または、それらの組合せである。好まし
い酸は乳酸である。乳酸によるアミドアミン化合物の中和は抜群に安定な化合物
を生じるからである。
【0081】 一般的には、アミドアミン化合物を中和し組成物の最終pHを約2.5〜約6
の範囲、好ましくは約3〜約5のpH範囲に調整するために十分な量の酸を添加
する。
【0082】 本発明のコンディショナー中のカチオン性界面活性剤のレベルは組成物の全重
量を基準としてカチオン性界面活性剤の総重量が好ましくは0.01〜10重量
%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%とな
るレベルである。
【0083】 脂肪アルコール 本発明のコンディショナーは脂肪アルコールを含有するのが有利である。脂肪
アルコールとカチオン性界面活性剤とをコンディショニング組成物に併用するの
が特に有利であると考えられている。その理由はこの併用によってカチオン性界
面活性剤が分散したラメラ相が形成されるからである。
【0084】 代表的な脂肪アルコールは8〜22個の炭素原子、より好ましくは16〜20
個の炭素原子を含む。適当な脂肪アルコールの例は、セチルアルコール、ステア
リルアルコールなど、及び、それらの混合物である。これらの材料の使用はまた
、本発明組成物の総合的コンディショニング性能を助成するという利点を有して
いる。
【0085】 本発明のコンディショナー中の脂肪アルコールの適当なレベルは組成物の0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。カチオン性界面活性剤
対脂肪アルコールの適当な重量比は10:1〜1:10、好ましくは4:1〜1
:8、最適には1:1〜1:4である。
【0086】 シリコーン シリコーンは本発明の頭髪トリートメント組成物中の特に好ましい成分である
。特に本発明の頭髪用シャンプー及びコンディショナーはコンディショニング性
能を強化する乳化シリコーン粒子を更に含むのが好ましい。シリコーンは組成物
の水性マトリックスに不溶性であり従ってシリコーンが分散粒子として存在する
乳化形態で存在する。
【0087】 適当なシリコーンは、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA名でジメチコ
ーンと呼ばれるポリジメチルシロキサンである。また、CTFA名でジメチコノ
ールと呼ばれるヒドロキシル末端基をもつポリジメチルシロキサン、及び、CT
FA名でアモジメチコーンまたはトリメチルシリルアモジメチコーンと呼ばれる
少なくとも1個のアミノ官能基を含むポリジメチルシロキサンも本発明の組成物
(特にシャンプー及びコンディショナー)に使用されるのに適している。
【0088】 適当な材料の例は: Dow Corningから入手し得るDC200シリーズのシリコーン流体(
例えばDC200、粘度350cs)、または、General Electr
ic Siliconesから入手し得るSF96またはVISCASILシリ
ーズのシリコーン; General Electric Siliconesから入手し得るSE3
0、SE54及びSE76のようなシリコーンガム; Dow Corningから入手し得るQ2−1403またはGeneral
Electric Siliconesから入手し得るCF1251のようなシ
リコーンガム/流体ブレンド; いずれもDow Corningから入手し得るエマルジョンDC2−1766
、DC2−1784、DC2−1787及びマイクロエマルジョンDC2−13
91、DC2−1865及びDC2−1870のようなジメチコノールのプレ形
成エマルジョン; Dow Corningから入手し得るQ2−8220及びQ2−8466、並
びに、General Electric Siliconesから入手し得る
SF−1708−D1のようなアミノ官能シリコーン; DC929カチオン性エマルジョン、DC939カチオン性エマルジョン、並び
に、非イオン性エマルジョンDC2−7224、DC2−8467、DC2−8
177及びDC2−8154(すべてDow Corningから入手し得る)
のようなアミノ官能シリコーンのプレ形成エマルジョン; シリコーンガム/シリコーン流体/アミノ官能シリコーンブレンド。
【0089】 本発明の頭髪トリートメント組成物に含有させる最も好ましいシリコーンソー
スはプレ形成水性エマルジョン、例えば機械的に形成された水性エマルジョンで
ある。このようなエマルジョンでは、シリコーンエマルジョンを安定させるため
にエマルジョンが更に少なくとも1種類の乳化剤を含有するのが極めて好ましい
。適当な乳化剤は当業界で公知であり、アニオン性及び非イオン性の界面活性剤
を包含する。
【0090】 好ましくは、エマルジョン中及び最終頭髪トリートメント組成物中のシリコー
ン液滴の平均粒度が20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満である
。組成物中のシリコーンが同量である場合、シリコーン粒度が小さいほうがシリ
コーンが毛髪に均一に分布し得る。
【0091】 エマルジョン中のシリコーン粒度は、例えばMalvern Instrum
ents社製の2600D粒度計を使用するレーザー光散乱技術によって測定し
得る。
【0092】 粘度(エマルジョンまたは最終頭髪トリートメント組成物の粘度でなくシリコ
ーン自体の粘度)は、Dow Corning Corporate Test
Method CTM004,July 20 1970に詳述されているよ
うなガラス毛管粘度計を使用して測定できる。
【0093】 本発明の頭髪トリートメント組成物に含有させるシリコーン総量は所望のコン
ディショニングレベルと使用される材料とに左右される。好ましい量は全組成物
の0.01〜約10重量%であるが、これらの限界値は絶対的ではない。下限値
はコンディショニングを果たし得る最低レベルによって決定され、上限値は頭髪
及び/または皮膚を許容できない脂性にしないような最高レベルによって決定さ
れる。
【0094】 全組成物の0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%のシリコーン総量
が好適レベルであることが知見された。
【0095】 溶媒及び担体 本発明組成物は好ましくは水を基剤とするが、水に十分に可溶性でない成分を
可溶化するために非水性溶媒も使用できる。適当な非水性溶媒は、エチルアルコ
ール及びプロピルアルコールのような低級アルコール;グリセロールのような多
価アルコール;2−ブトキシエタノール、エチレングリコール、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコール及びジエチレングリコールのモ
ノエチルエーテルまたはモノメチルエーテル及びそれらの混合物のようなグリコ
ールまたはグリコールエーテルを包含する。
【0096】 任意成分 本発明組成物は、頭髪トリートメント製品に常用の任意の他の成分を含有し得
る。これらの他の成分としては、粘度調整剤、保存剤、着色剤、グリセリン及び
ポリプロピレングリコールのような多価アルコール、キレート剤、抗酸化剤、香
料、抗微生物剤及びサンスクリーンがある。これらの成分の各々はその目的を果
たす有効な量で存在するであろう。一般的にこれらの任意成分は個別に全組成物
の約5重量%以下のレベルで含まれる。
【0097】 以下の非限定実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。異なる記述がな
い限り引用したすべてのパーセンテージは全重量を基準とした重量%である。
【0098】 実施例 実施例1 毛髪繊維中のステロイドスルファターゼの存在の判定 25〜35歳の男性の約5mmの頭皮から採取した毛髪繊維を洗浄し、乾燥し
、次いで液体N中で粉砕し、Ystralホモジェナイザー(高剪断)で5m
mのプローブを使用しイミダゾール−HCl(pH7)、1MのNaCl及び0
.1%のトリトンX−100中で均質化した。上記と同様の方法で250mMの
スクロース中でスクロース抽出物を調製した。
【0099】 双方のホモジェネートを13,000rpmで5分間遠心した。双方の上清及
び不溶性タンパク質含有ペレットを採取した。ペレットを100mMのイミダゾ
ール−HCl(pH7)中の20%グリセロールに再懸濁させた。透明な上清(
イミダゾール及びスクロース抽出物)を100mMのイミダゾール−HCl(p
H7)中の20%グリセロールに透析した。抽出物を必要になるまで−20℃で
冷凍した。
【0100】 毛髪繊維抽出物のコレステロール−スルフェートスルファターゼ活性を以下の
アッセイを使用して測定した。
【0101】 アッセイ混合物(1アッセイあたり)は、50mMのイミダゾール−HCl,
pH7,0.05%のトリトンX−100中の20μMの〔14C〕コレステ
ロール−3−スルフェート(総量250,000dpm)及び毛髪繊維抽出物を
最終アッセイ容量100μl中に含んでいた。典型的なアッセイは、5×の基質
溶液を以下の手順で調製することによって行った。22.72μlの〔14C〕
コレステロール−3−スルフェートを透明なガラスバイアルに入れ、Nガスの
定常流下で溶媒を除去した。0.25%トリトンX−100を含む1mlの25
0mMイミダゾール−HCl(pH7)に脂質を再懸濁させ、混合物を激しく掻
き混ぜた。ヒトのステロイドスルファターゼのKは5μMであり、従って20
μMの基質を使用したアッセイで反応速度は最高に近付く。
【0102】 各アッセイで、20μlの5×基質溶液を80μlの毛髪繊維抽出物に添加し
、37℃で3時間インキュベートし、次いで室温で21時間までインキュベート
した。クロロホルム:メタノール(2:1)を添加することによって反応を停止
させた。これを透明バイアルに移し、500μlの溶媒で2回洗浄して残留反応
混合物を回収した。プールした溶媒にMilli−Q水(0.5ml)を添加し
、5秒間激しく撹拌し、静置して相を分離させた。下層の(クロロホルム)相を
新しいバイアルに入れ、Nガスの定常流下で溶媒を除去した。乾燥した脂質を
50μlのクロロホルム:メタノール(2:1)に再懸濁させ、全サンプルを分
取シリカTLCプレートに充填した。
【0103】 溶媒の前方移動を確実に測定するために、シリカプレートの原点から13cm
の処に線を記入した。TLCプレートをクロロホルム:メタノール:酢酸(10
0:2:1)中で適当な標準と共に展開させた。この溶媒系を使用したときコレ
ステロール−3−スルフェート及びコレステロールはそれぞれ0.27及び0.
74のRf値を有していた。各サンプルレーンからコレステロールに対応する領
域をTLCプレートから掻取り、シリカ清澄剤をガラスバイアルに入れた。各バ
イアルに250μlのクロロホルム:メタノール(2:1)を添加し、バイアル
を静かに撹拌した。シンチレーション流体(10ml)を添加し、サンプルを混
合し、シンチレーションカウンティングによって放射能を測定した。
【0104】 結果は、ステロイドスルファターゼ活性が毛髪繊維抽出物中に存在し、主とし
て不溶性タンパク質画分中に局在することを示した。予め煮沸した毛髪繊維抽出
物または基質単独のそれぞれから成る対照サンプルではコレステロールに対応す
る放射性領域は観察されなかった。24時間にわたるコレステロールの産生は直
線状であり、これに対応してコレステロール−3−スルフェートは直線状に減少
することが観察された。
【0105】 抽出手順で処理しなかった微粉砕毛髪サンプル中でも上記と同じアッセイプロ
トコルを使用してステロイドスルファターゼ活性が観察された。
【0106】 実施例2 毛髪繊維中のリパーゼの存在の判定 上記の実施例1に記載の抽出手順を使用してイミダゾールバッファ中の微粉砕
毛髪から毛髪繊維抽出物を調製した。抽出物をアリコートに分け、20%のグリ
セロールの存在下で必要になるまで−20℃で保存した。微生物汚染を防止する
ために全部の溶液を0.2μmナイロンフィルターでシリンジ濾過した。
【0107】 毛髪繊維抽出物のリパーゼ活性を以下のアッセイを使用して測定した。
【0108】 トリ〔1−14C〕オレオイルグリセロール(トリアシルグリセロール、56
mCi/mmol、100μCi/ml)をAmersham−Pharmac
ia Biotechから入手した。〔1−14C〕オレイン酸、モノ〔1− C〕オレオイルグリセロール及びジ〔1−14C〕オレオイルグリセロールの
形成をTLCで追跡することによってリパーゼ活性を測定した。0.25%のト
リトンX−100を含有する250mMのイミダゾール−HCl(pH7)中の
トリ〔1−14C〕オレオイルグリセロールの予製液(5×)を調製し、20μ
lのこの予製液を80μlの毛髪酵素抽出物に添加した。反応混合物を37℃で
3.5時間インキュベートした。最終アッセイ混合物(100μl)は25μM
のトリ〔1−14C〕オレオイルグリセロール(250,000DPM)と0.
05%のトリトンX−100と50mMのイミダゾール−HCl(pH7.0)
とを含有していた。反応を停止させ、上記の実施例1に記載のステロイドスルフ
ァターゼアッセイと同様にして脂質相を抽出した。下層のクロロホルム層を乾燥
し、20μlのクロロホルム:メタノール(2:1)に再懸濁させ、分取シリカ
TLCプレートにロードした。石油エーテル:ジエチルエーテル:酢酸(90:
10:1)で脂質をプレートの末端まで展開させた(17cm)。展開槽からT
LCプレートを取り出して乾燥した。カセットに入った写真フィルムにプレート
を3日間露光した。フィルムをカセットから取り出し、画像を現像した。
【0109】 結果は、毛髪繊維抽出物中にリパーゼ活性が存在することを示した。また、幾
つかの新しい反応生成物が観察された。これらの反応生成物はジオレオイルグリ
セロール、モノオレオイルグリセロール及び遊離オレイン酸であると同定された
。従って、毛髪酵素はトリアシルグリセロールをグリセロールと遊離脂肪酸とに
加水分解する能力を有していた。予め煮沸した抽出物を含有する対照サンプルの
脂質プロフィルは基質だけを含有する対照サンプルの脂質プロフィルと同様であ
った。従って、アッセイ中に人為的な非酵素的作用が介入した可能性は排除でき
る。
【0110】 実施例3 毛髪繊維中のプロテアーゼの存在の判定 25〜35歳の男性及び女性の約5mmの頭皮から採取した毛髪繊維を洗浄し
、乾燥し、次いで液体N中で粉砕し、Ystralホモジェナイザー(高剪断
)で10mmのプローブを使用して抽出バッファ(50mMのシトレート−ホス
フェート,pH6.0、2MのNaCl)中で均質化した。
【0111】 ホモジェネートにトリトンX−100(2%予製液)を最終濃度0.1%まで
添加し、穏やかな撹拌によって間欠的に掻き混ぜ、氷上で1時間インキュベート
した。毛髪の大きい破片を沈降させ、溶液を13,000rpmで5分間遠心し
て不溶性タンパク質を除去した。可溶性タンパク質を含有している得られた上清
を50mMのシトレート−ホスフェート,pH6.0中で透析した(MWCO
約14,000kDa)。透析抽出物にグリセロールを20%(v/v)まで添
加した。次に抽出物をアリコートに分け、必要になるまで−20℃で保存した。
【0112】 カゼインのプロテアーゼ触媒加水分解をEnzCheck Protease
Kit(Molecular Probes)を使用しBODIPY FL−
カゼインを基質として測定した。この試薬中のカゼインは十分な量の蛍光染料B
ODIPY−FLで標識されており、蛍光の自然消滅が生じる。ペプチドに加水
分解されると蛍光の消滅が排除され、これに付随して蛍光の増加が生じる。カゼ
インは種々のクラスのプロテアーゼに対して比較的非特異的な基質として機能す
るので、毛髪抽出物中の全プロテアーゼ活性を観察するために使用した。
【0113】 典型的なアッセイでは、サンプルタンパク質(約10g)を、50mMのトリ
ス−HCl,pH7.8及び10−20gのBODIPY−カゼインを含有する
100リットルの最終反応容量に添加した。基質の添加と共に反応を開始させ、
30℃でインキュベートした。30分後、1mlの7.5%酢酸を添加して反応
を停止させた。終了した反応の蛍光を503nm(励起)及び510nm(発光
)に設定したSpex Fluoromax蛍光計を使用して測定した。各サン
プルの蛍光をこれらの波長で1秒経過毎に10秒間測定した。
【0114】 結果は、毛髪繊維抽出物中にカゼイン分解活性が存在することを示した。
【0115】 カゼイン分解に対するpHの影響を以下の緩衝アッセイ系を使用して試験した
:シトレート−ホスフェート(pH4−7)、トリス−HCl(pH7−9)及
びグリシン−NaOH(pH9−11)。pH5.5及びpH8.0にプロテア
ーゼ活性の2つのピークが観察された。
【0116】 pHプロフィルから主要な2グループのプロテアーゼ活性を同定できた。pH
5.5及び8.0のプロテアーゼ活性のピークはそれぞれシステインプロテアー
ゼ及びセリンプロテアーゼを示す。
【0117】 上記のデータに基づき、より特異的なペプチド基質(ペプチジル−7−アミド
−4−メチルクマリン(ペプチジル−AMC)基質)を使用して毛髪抽出物のプ
ロテアーゼプロフィルをより詳細に検討した。毛髪抽出物の内部のプロテアーゼ
のタイプを試験するために7種類のペプチジル−AMC基質を使用した。これら
の基質は個々のプロテアーゼ種に対する特異性に基づいて選択した。
【0118】 各ペプチジル−AMC基質(Bachem)の予製液をDMSO中に10mM
の濃度で調製し、アリコートに分けて4℃で保存した。使用前に各アリコートを
MQ水で1mMに希釈した。全部のアッセイ(最終容量100μl)は慣例の3
重複試験として行った。システインプロテアーゼ活性を測定するために、標準ア
ッセイは50mMのシトレート−ホスフェートバッファ,pH6.0、100μ
Mのペプチジル−AMC、5mMのシステイン及び約1μgのタンパク質抽出物
を含有していた。基質を添加することによってアッセイを開始させ、30℃で2
時間インキュベートした。1mlの“ストップ”溶液(100mMのモノクロロ
酢酸ナトリウム、30mMの酢酸ナトリウム、70mMの酢酸)の添加によって
反応を終了させた。
【0119】 370nm(励起)及び460nm(発光)に設定した蛍光計を使用して加水
分解AMCを測定した。標準濃度のAMCを使用してプロテアーゼ活性を定量し
た。各基質及び毛髪抽出物の蛍光も測定し、これらの値を各反応の最終蛍光から
減算すると、AMCの遊離に起因する蛍光増加の値が得られた。
【0120】 結果は、試験した種々のペプチド特異的基質のうちで、カテプシンLの基質、
即ちz−Phe−Arg−AMCが毛髪抽出物によって最も加水分解されること
を示した。別の試験は、活性がシステインによって刺激され、E−6464(L
−トランス−エポキシスクシニル−ロイシルアミド(4−グアニド)ブタン)に
よって有力に阻害され、37℃の酸性条件下で最も活性であることを示した。こ
れは、活性がカテプシン−L型プロテアーゼの活性であることを裏付ける。カテ
プシン−Lは広い特異性をもつと考えられているリポソーム酵素であり、コラー
ゲン及びエラスチンのような多くのサイトゾルタンパク質及び構造タンパク質を
加水分解することが判明した。カテプシン−L型活性の見掛けVmaxは、毛髪
抽出物1mgあたり毎分のAMC産生量1.66ナノモルに相当すると計算され
た(1mgの抽出物は約9gの毛髪から得られる)。
【0121】 アッセイ実施前に20分間煮沸したサンプル中で蛍光増加は全く観察されなか
った。
【0122】 実施例4 毛髪繊維中のトランスグルタミナーゼ(TGase)の存在の判定 長さ1−2mmの毛髪繊維切片を5mm以内の頭皮から採取した。5mgのア
リコートを円錐形のネジキャップ付き微量遠心管(Jencons)に入れ、2
0μlの20mMのシスタミン(TGase阻害物質)または20μlの水を添
加した。次に水を加えて50μlのサンプルを調製した。このサンプルに、20
0mMのトリス/HCl,pH8.5、10mMのCaCl、20mMのDT
T、1%(w/v)のTX−100及び2μCi/mlの〔14C〕−プトレッ
シン(118Ci/molの予製液)を含有するアッセイ混合物の2×溶液を5
0μl添加した。
【0123】 サンプルを37℃で1時間インキュベートし、10%(w/v)のトリクロロ
酢酸(TCA)を加えて反応を停止させた。13,000rpmで10秒間遠心
することによって繊維を回収し、振盪下、95℃でインキュベーションしながら
20分毎に1mlのTCAで洗浄した。次に200μlの90%(w/v)トル
エン(Packard)を加えて繊維を可溶化し、完全に溶解するまで(通常は
約10分後)振盪しながら95℃でインキュベートした。1mlのReadyS
afeシンチレーションカクテル(Beckman)を添加した後、管を小さい
シンチレーションバイアルに入れ、放射性プトレッシンの取込みをBeckma
n LS 6000ICシンチレーションカウンターで測定した。
【0124】 シスタミン含有サンプルによって表される非特異的バックグラウンドを減算す
ることによってデータを補正した。結果は、毛髪繊維抽出物中にTGase活性
が存在することを示した。
【0125】 実施例5 毛髪繊維中のエステラーゼの存在の判定 毛髪繊維の非固定の凍結切片を調製し、エステラーゼ活性の検出に使用した。
アッセイ混合物は、50mMのトリス/HCl,pH7.5、100μMのフル
オレセインジアセテート(FDA)から構成されていた。FDAはよく知られた
エステラーゼ基質であり(Molecular Probes Handboo
k)、ジメチルスルホキシド中の10mMの予製液として調製しアッセイ混合物
で希釈した。
【0126】 100μlのアッセイ混合物または100μlの50mMトリス/HCl,p
H7.5をスライドに載せ、ガラスカバースリップをかぶせた。蛍光顕微鏡で活
性を検出する前にスライドを室温で30分間インキュベートした。トリスバッフ
ァ単独で処理した切片(即ち、陰性対照)にシグナルが全く生じないようにゲイ
ン設定したディジタルカメラで写真撮影した。結果は毛髪繊維抽出物中にエステ
ラーゼ活性が存在することを示した。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月24日(2001.7.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デイビス,マイケル・アーサー イギリス国、エム・ケイ・44・1・エル・ キユー・ベドフオード、シヤーンブルツ ク、コルワース・ハウス、ユニリーバー・ リサーチ・コルワース (72)発明者 ジヤクソン,ケリー イギリス国、マージーサイド・シー・エイ チ・63・3・ジエイ・ダブリユ、ウイラ ル、ベビントン、クオリー・ロード・イー スト、ユニリーバー・リサーチ・ポート・ サンライト (72)発明者 ノエル,ナタリー イギリス国、マージーサイド・シー・エイ チ・63・3・ジエイ・ダブリユ、ウイラ ル、ベビントン、クオリー・ロード・イー スト、ユニリーバー・リサーチ・ポート・ サンライト (72)発明者 ピアス,マシユー・レズリー イギリス国、マージーサイド・シー・エイ チ・63・3・ジエイ・ダブリユ、ウイラ ル、ベビントン、クオリー・ロード・イー スト、ユニリーバー・リサーチ・ポート・ サンライト (72)発明者 スルーサレビツチ,ポール アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10591、 タリータウン、オールド・ソウ・ミル・リ バー・ロード・715、モハービ・セラピユ ーテイクス・インコーポレイテツド Fターム(参考) 4C083 AC072 AC521 AC531 AC581 AD152 AD411 AD472 AD571 BB01 BB21 BB41 BB47 BB53 CC33 CC38 DD23 DD31 EE21 EE28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外用頭髪トリートメント組成物中に、組成物を頭髪に塗布し
    たときに活性内在性毛髪繊維酵素をターゲットし、酵素と相互作用することによ
    って毛髪に有益な効果を与える目的で毛髪有益物質を1成分として使用すること
    を特徴とする毛髪有益物質の使用。
  2. 【請求項2】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維トランスグルタミナーゼの触
    媒基質であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 内在性毛髪繊維トランスグルタミナーゼの触媒基質が、リシ
    ン、100−2,000の範囲の分子量を有するポリリシン、ラウロイルリシン
    、大豆アミン、水素化タロウアミン、ステアリルアミン、タロウアミン、オレイ
    ルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン及びそれらの組合せから選
    択されることを特徴とする請求項2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維プロテアーゼの阻害物質であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  5. 【請求項5】 内在性毛髪繊維プロテアーゼの阻害物質がシスタチンまたは
    シスタチン混合物であることを特徴とする請求項4に記載の使用。
  6. 【請求項6】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維プロテアーゼの触媒基質であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  7. 【請求項7】 内在性毛髪繊維プロテアーゼの触媒基質が、全重量を基準と
    して少なくとも12重量%のリシン、ヒスチジン及び/またはアルギニンから選
    択されたアミノ酸を単独でまたは混合して含有していることを特徴とする請求項
    6に記載の使用。
  8. 【請求項8】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維リパーゼの触媒基質であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の使用。
  9. 【請求項9】 内在性毛髪繊維リパーゼの触媒基質が、8〜22個の炭素原
    子を有する脂肪酸から誘導されたトリグリセリドから選択されることを特徴とす
    る請求項8に記載の使用。
  10. 【請求項10】 脂肪酸が、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
    ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸
    、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸、18−メチルエイコサン酸、アラ
    キドン酸、ベヘン酸及びエルカ酸とそれらの混合物から選択されることを特徴と
    する請求項9に記載の使用。
  11. 【請求項11】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維ステロイドスルファターゼ
    の活性化物質であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  12. 【請求項12】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維カタラーゼの活性化物質で
    あることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  13. 【請求項13】 毛髪有益物質が内在性毛髪繊維カタラーゼの阻害物質であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  14. 【請求項14】 毛髪有益物質が内在性毛髪エステラーゼの触媒基質である
    ことを特徴とする請求項1に記載の使用。
  15. 【請求項15】 内在性毛髪エステラーゼの触媒基質が、香料、着色剤、抗
    酸化剤、脂質及びアミノ酸とそれらの混合物から選択されることを特徴とする請
    求項14に記載の使用。
  16. 【請求項16】 外用頭髪トリートメント組成物が、1種もしくは複数の洗
    浄用界面活性剤を含むシャンプー組成物または1種もしくは複数のコンディショ
    ニング用界面活性剤を含むコンディショナーの形態であることを特徴とする請求
    項1から15のいずれか一項に記載の使用。
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