JP2002540227A - 共重合方法および得られる共重合体 - Google Patents

共重合方法および得られる共重合体

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JP2002540227A JP2000606638A JP2000606638A JP2002540227A JP 2002540227 A JP2002540227 A JP 2002540227A JP 2000606638 A JP2000606638 A JP 2000606638A JP 2000606638 A JP2000606638 A JP 2000606638A JP 2002540227 A JP2002540227 A JP 2002540227A
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olefin
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monomer
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デスルモン,ギローム
源 安田
マリンジュ,ジャン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、第1のモノマーを、希土類に属する3価金属の水素化物錯体の形態である触媒を用いて重合するステップと、次に少なくとも第2のモノマーを重合するステップを含むブロック共重合体の製造方法に関する。本発明は、ブロックがポリオレフィンであるブロック共重合体にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ブロック共重合体の新しい製造方法と、その方法により得られるあ
る種のブロック共重合体に関する。
【0002】 ブロック共重合体は周知である。しかし、ブロックの1つがポリオレフィン(
PO)であるブロック共重合体を製造するのは難しいことも知られている。特に
、立体規則性および/または位置規則性のある共重合体にするためにα−オレフ
ィンを規則的に挿入しようとする場合に難しい。また、ポリオレフィンが結晶性
であろうとアモルファスであろうと、2つのブロックがポリオレフィンであるブ
ロック共重合体を製造するのは(ほとんど)不可能であることも知られている。
【0003】 ヤマヒロらは、Macromol. Chem. Phys.、第200巻、134〜141ページ
、1999年に、“真の”PP/EPブロック共重合体を得るためにストップト
・フロー重合させる方法を記載している。しかし、得られる共重合体は分子量が
制限されている。というのも、得られる共重合体は分子量Mnが16000以下
で、多分散指数が3〜”3.3だからである。この方法では、これ以外の分子量
のものは除外される。特に、より大きな分子量を得ることはできない。というの
も、分子量は重合時間の関数であるのに重合時間は短くしかなりえず(約0.1
〜.0.2秒)、鎖が伸長する時間よりもどうしても短いからである。また、よ
り小さな多分散指数にすることもできない。というのも、ストップト・フロー重
合はリビング種との真の重合ではなく、多くの移動反応を含んでいるからである
【0004】 そのようなわけで、現在までのところ、PPブロックとEPブロックが一体に
結合して十分な分子量になった真のPP/EP共重合体は存在していない。この
PP/EP共重合体は、結晶性PO/アモルファスPOの共重合体であり、PP
/EP共重合体混合物において興味深い応用があろう。この混合物では、結晶性
PPが連続相を形成し、ノジュールの形態の分散相を形成するEP共重合体(よ
り詳細にはエラストマーであるEPR)の添加によって、この連続相が変化する
。この混合物に添加される真の共重合体は、乳液中で乳化剤が果たす役割と似た
役割を果たし、両方の相の相溶性を改善し、最終的に衝撃/固さの関係を改善す
るであろう。
【0005】 “真の”ブロック共重合体の製造が難しいという同じ問題が、ブロックの1つ
がMMAなどの極性モノマーである共重合体でも発生する。
【0006】 出願人がミツイである特許出願EP−A−0634429には、1つのブロッ
クがポリオレフィンで、もう1つのブロックがビニルモノマー、ビニリデンモノ
マー、またはラクトンモノマーの誘導体であるブロック共重合体の製造法が記載
されている。使用する触媒は、シクロペンタジエン環が(ジメチルシリレン基に
よって)架橋している希土類金属のアルキル錯体である。この明細書には、特に
、MeSi(2−MeSi,4−tBuCp)YCH(SiMe
いう触媒が記述してある。場合によっては、金属に錯体形成したTHFタイプの
ドナーがこの触媒に伴っている。しかし得られる共重合体は、満足のゆくもので
はない。というのも、ポリオレフィン部分が最終共重合体のあまりに弱い部分と
なっているからである。しかも、多分散指数が受容可能な値であったとしても、
それは、その値が共重合体のほぼ全部を占めるPMMA部分に由来するからにす
ぎない。更に、この触媒から真の共重合体が実際に生まれることはない。実際、
大部分の移動反応(すなわち重合のリビング特性を終わらせる反応)により、真
の共重合体が形成されるのではなく、ホモポリマーと共重合体の混合物が得られ
る。
【0007】 ヤスダらは、Tetrahedron、第51巻、第15号、4563〜54570ペー
ジ、1995年の論文に、立体的にかさばる置換基を有するシクロペンタジエン
環が(ジメチルシリレン基によって)架橋した、錯体の形態の、ランタニドの水
素化誘導体を記載している。この論文は、特に、(二量体の形態で表わされた)
MeSi(2−MeSi,4−MetBuSiCp)YHという水素化
物触媒を記述している。この化合物は、出発材料であるアルキル誘導体の水素添
加分解によってその場で得られて、α−オレフィンの重合に使用される。この化
合物は、α−オレフィンの重合活性が、その化合物が誘導されるもとになるアル
キル誘導体よりも優れているとされているが、重合時間はそれでもまだ非常に長
く、半日ないし1日程度である。
【0008】 これら水素化物触媒には、水素化物が従来から持っている欠点がある。すなわ
ち、水素化物誘導体は不安定であることが知られており、高温で急速に分解する
【0009】 したがって、ブロック共重合体の効果的な製造方法、中でも、ブロックの1つ
が極性部を備えるとともに、2つのブロックがポリオレフィンであるブロック共
重合体の効果的な製造方法が求められている。
【0010】 そこで本発明により、ブロック共重合体の製造方法であって、希土類の3価金
属の水素化物錯体の形態をした有機ランタニド触媒を用いて第1のモノマーを重
合するステップと、次に、少なくとも第2のモノマーを重合するステップを含む
方法が提供される。
【0011】 一実施態様によれば、希土類の3価金属の水素化物錯体は、以下の式Iの形態
である。
【0012】
【化2】
【0013】 式中、 Cpはシクロペンタジエニル基であり、 それぞれのRは、同じでも異なっていてもよく、シクロペンタジエニル基の
置換基であって、ケイ素と1〜20個の炭素原子とを含むアルキル基または炭化
水素基であり、場合によってはその基が結合するCp環とインデニル環またはフ
ルオレニル環を形成し、それぞれのRは、場合によっては置換されていてもよ
く、 それぞれのjは、同じでも異なっていてもよく、1〜5の整数であり、 Xは、ケイ素と、1〜20個の炭素原子とを含み、場合によっては酸素などの
異種原子を更に含む2価のアルキレン基または2価の炭化水素基であり、 yは1または2であり、 Lnは、Y、Sc、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb
、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの中から選択した希土類の3価金属であ
る。
【0014】 一実施態様によれば、式Iにおいて、XはSi(R)であり、Rは1〜4コ
の炭素原子を含むアルキル基である。
【0015】 一実施態様によれば、式Iにおいて、Rは、ケイ素と1〜6個の炭素原子を
含む置換されていないアルキル基または炭化水素基であり、jは1、2、3のい
ずれかである。
【0016】 一実施態様によれば、式Iにおいて、R1jCpは、2−MeSi,4−M
tBuSiCp基、または2−MeSi,4−tBuCp基である。
【0017】 一実施態様によれば、式Iにおいて、Lnは、YまたはSmである。
【0018】 一実施態様によれば、触媒は、MeSi(2−MeSi,4−MetB
uSiCp)YH、またはMeSi(2−MeSi,4−tBuCp) SmHである。
【0019】 一実施態様によれば、触媒はラセミ体である。
【0020】 一実施態様によれば、触媒は、少なくとも第1のモノマーの一部の存在下で、
その場で生成される。
【0021】 一実施態様によれば、ブロックは、統計的なホモポリマーまたは共重合体であ
る。
【0022】 一実施態様によれば、ブロック共重合体は、α−オレフィンである第1のモノ
マーのブロックと、ビニル、ビニリデン、またはラクトンの化合物である第2の
モノマーのブロックを含む。
【0023】 この実施態様では、ビニルまたはビニリデンの化合物は式HC=CR’Zで
表わされ、式中、R’は、水素、または1〜12個の炭素原子を含むアルキル基
であり、Zは電子求引基である。
【0024】 この実施態様では、ビニルまたはビニリデンの化合物は、不飽和カルボン酸の
エステルである。
【0025】 この実施態様では、ポリオレフィンは結晶性である。
【0026】 一実施態様によれば、第2のモノマーは極性を有する。
【0027】 一実施態様によれば、方法は、PO/PMMA共重合体またはPO/PL共重
合体を製造するための方法である。
【0028】 この実施態様では、POブロックはiPOブロックである。
【0029】 一実施態様によれば、ブロック共重合体は、第1のα−オレフィンである第1
のモノマーのブロックと、第2のα−オレフィンである第2のモノマーのブロッ
クとを含む。
【0030】 この実施態様の一変形例では、第1のポリオレフィンは結晶性であり、第2の
ポリオレフィンも結晶性である。
【0031】 この変形例では、共重合体はPP/PE共重合体である。
【0032】 このこの実施態様の別の変形例では、第1のポリオレフィンは結晶性であり、
第2のポリオレフィンはアモルファスである。
【0033】 この変形例では、共重合体はPP/EP共重合体である。
【0034】 一実施態様によれば、PPブロックはiPPブロックである。
【0035】 本発明により、結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、アモルファス・ポ
リオレフィンの第2のブロックとを含み、分子量Mnが16000以下で多分散
指数が3〜”3.3であるPP/EP共重合体は除外した共重合体も提供される
【0036】 一実施態様によれば、この共重合体はPP/EP共重合体であり、中でも、P
PブロックがiPPブロックであるPP/EP共重合体である。
【0037】 本発明により、結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、結晶性ポリオレフ
ィンの第2のブロックとを含む共重合体も提供される。
【0038】 本発明により、結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、アモルファス・ポ
リオレフィンの第2のブロックとを含む共重合体も提供される。
【0039】 一実施態様によれば、ブロックは、統計的なホモポリマーまたは共重合体であ
る。
【0040】 本発明を以下に更に詳細に説明する。
【0041】 触媒 触媒は、(架橋した)希土類の3価金属の水素化物錯体の形態をした有機ラン
タニド触媒であり、以下の式Iの形態であることが望ましい。
【0042】
【化3】
【0043】 式中、 Cpは、位置2と4が置換されていることが好ましいシクロペンタジエニル基
であり、 それぞれのRは、同じでも異なっていてもよく、シクロペンタジエニル基の
置換基であって、ケイ素と1〜20個の炭素原子、中でも1〜ツ6個の炭素原子
とを含むアルキル基または炭化水素基であり、場合によってはその基が結合する
Cp環とインデニル環またはフルオレニル環を形成し、それぞれのRは、場合
によっては例えばハロゲン原子3個まで置換されていてもよく、 それぞれのjは、同じでも異なっていてもよく、1〜5の整数、中でも1、2
、3のいずれかであり、 特にR1jCpは、2−MeSi,4−MetBuSiCp基、または2
−MeSi,4−tBuCp基であり、 Xは、ケイ素と、1〜20個の炭素原子とを含み、場合によっては酸素などの
異種原子を更に含む2価のアルキレン基または2価の炭化水素基であり、特に式
Si(R)(Rは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基)で表わされ、その中
でも特にSiMeであり、 yは1または2であり、 Lnは、Y、Sc、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb
、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの中から選択した希土類の3価金属、そ
の中でも特にYとSmである。
【0044】 触媒の具体例は、MeSi(2−MeSi,4−MetBuSiCp) YHと、MeSi(2−MeSi,4−tBuCp)SmHである。
【0045】 実際には、触媒は、“IV属”またはメタロセンまたはカミンスキーと呼ばれ
る触媒において出会うのと似たリガンドの形態が可能である。制約のある構造や
、式Iに関連して説明した他のリガンドも考えられる。
【0046】 一変形例では、触媒はラセミ体である。この形態であることにより、アイソス
タティック・ポリマーを得ることができる。
【0047】 水素化物の形態をした本発明の触媒は、例えば水素分子を添加することによる
アルキル前躯体の水素化によって製造される。アルキル前躯体は、例えば、出願
人がミツイである特許出願EP−A−0634429に記載されている。この操
作は、出発材料であるアルキル生成物を溶媒(脂肪族炭化水素または芳香族炭化
水素)の中に溶解して溶液にし、あるいは炭化水素非溶媒(脂肪族炭化水素また
は芳香族炭化水素)中で分散液にし、次いで、水素分子と接触させることにより
実現できる。
【0048】 重合方法 重合は、モノマーの存在下にてその場で形成した触媒を用いると、非常に効果
的に行なえる。効果的であることの証拠は、水素を導入してすぐに反応混合物が
発熱することである。これは、重合反応がただちに始まったことを示している。
例えば、それぞれのアルキル前躯体が、潜在的に重合可能な水素化物種となり、
その種が効果的に重合される。共重合体を製造する場合、モノマーの存在下で触
媒をその場で形成する必要はない。しかし、そうするほうが好ましい。
【0049】 重合は、溶媒ありでも溶媒なしでも行なうことができる。溶媒なしの場合には
、溶媒の役割を果たすのは液体モノマー自身である。溶媒ありの場合には、モノ
マー(溶液または分散液)は、気体、液体、固体のいずれでもよい。
【0050】 したがって重合媒体としては、溶媒、固体媒体、気体媒体のいずれかが可能で
ある。
【0051】 溶媒を用いる場合には、溶媒は、脂肪族炭化水素または芳香族炭化水素が可能
である。具体例としてはトルエンが挙げられる。
【0052】 反応温度は、一般に、−78℃〜150℃であるが、0℃〜100℃が好まし
い。
【0053】 反応圧力は、一般に、常圧〜200バールであるが、1〜20バールであるこ
とが好ましい。
【0054】 反応時間は、一般に、数秒〜数時間である。
【0055】 モノマー(またはモノマーの混合物)は、一度に添加すること、または制御し
ながら徐々に添加することができる。
【0056】 上記の条件は、ホモポリマーでも共重合体でも、更にはターポリマー(更には
必要に応じてそれ以上の多重ポリマー)でも、重合ステップに適用される。
【0057】 共重合体を製造する場合、第2のモノマーは、例えば、第1のステップにおい
て反応混合物に直接に添加する。このステップで溶媒を使用したのであれば、溶
媒は、保存すること、または第1のステップのポリオレフィン鎖を有するリビン
グ種を劣化させないように注意しながら、通常用いられている技術によって除去
することができる。場合によっては、この溶媒を別の溶媒で置換する。
【0058】 本発明の重合方法は、以下の点で効果的である。
【0059】 −移動反応を制限することにより、分子量が制御されたポリα−オレフィンを
生成させることができる。
【0060】 −ポリα−オレフィンはリビング種であり、第2のステップで別のモノマー(
オレフィンモノマー、ビニルモノマーなど)と重合させ、対応するブロック共重
合体にすることができる。
【0061】 反応は以下の通りである。(M−Hは、水素化物の形態の有機ランタニド触媒
を意味する)。
【0062】 反応1((リビング)ポリオレフィンを生成させる) M−H + n(CH=CHR) → M−CH−CR−(CH−CH
R)n−1−H そこで、以下の最終ポリマー種を生成させる移動反応をできるだけ避ける。
【0063】 M−H + CH=CR−(CH−CHR)−H 反応2(ブロック共重合体にするため、移動反応を制限して、リビング種とし
て増加しているポリオレフィンに第2のモノマーを添加する) M−CH−CR−(CH−CHR)n−1−H + m(CH−CHR
’) M−CH−CR’−(CH−CHR’)m−1−H + (CH−CH
R)−H 反応混合物の温度を制御することが望ましい。そのためには、反応装置にモノ
マーを連続的に供給するとよい。そうすると、特に、初期の発熱を制限すること
ができる。
【0064】 共重合体を得ようとする場合には、ホモポリマーの場合と同様の条件下で第1
のステップを行ない、次いで、第2のモノマーを、リビング種をまだ含んでいる
反応混合物に添加する。
【0065】 このようにして得られた(コ)ポリマーは、従来技術によって分離する。
【0066】 本発明により製造されたポリマー 本発明により製造されたポリマーは、統計的なホモポリマーまたは共重合体(
反応混合物中には両者、またはそれに加えてモノマーが同時に存在している)、
またはブロック共重合体、更にはターポリマーまたはそれ以上の多重ポリマーで
ある可能性がある。
【0067】 ホモポリマーまたはブロック共重合体は、特に触媒がラセミ体の形態であ(り
、モノマーがプロキラルであ)る場合にはアイソスタティックである可能性があ
る。
【0068】 ホモポリマーの具体例は、ポリα−オレフィンや、例えば3〜I20個の炭素
原子を含むオレフィンである。オレフィンの具体例は、プロピレン、1−ブテン
、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセンなどである。
【0069】 統計的共重合体の具体例は、上記オレフィンの共重合体、またはエチレンをベ
ースとした共重合体である。
【0070】 ブロック共重合体の具体例は、α−オレフィンである第1のモノマーのブロッ
クと、ビニル、ビニリデン、またはラクトンの化合物である第2のモノマーとを
含む共重合体である。
【0071】 ビニルまたはビニリデンの化合物の具体例は、式HC=CR’Zで表わされ
る。式中、R’は、水素、または1〜12個の炭素原子を含むアルキル基であり
、Zは電子求引基である。
【0072】 そのような化合物の具体例は、不飽和カルボン酸のエステル、特に不飽和メタ
クリル酸またはアクリル酸のエステルである。例えばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸フェニル
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸フェニルが挙げられる。
【0073】 3〜10個の炭素原子を有する環式エステルを含むラクトンの好ましい具体例
は、プロピルラクトン、バレロラクトン、カプロラクトンである。
【0074】 ブロック・ポリオレフィン(PO)は結晶性のものが可能であり、第2のモノ
マーのブロックは極性を持つことができる。
【0075】 そのような共重合体の特別な具体例としては、PO/PMMA共重合体、中で
もiPO/PMMA共重合体のほか、PO/PL(ポリラクトン)共重合体、中
でもiPO/PL共重合体がある。
【0076】 ブロック共重合体の具体例は、第1のα−オレフィンである第1のモノマーの
ブロックと、第2のα−オレフィンである第2のモノマーのブロックとを含む共
重合体である。
【0077】 そのような共重合体としては、特に、第1のポリオレフィンが結晶性であり、
第2のポリオレフィンも結晶性である共重合体がある。具体例としては、特に、
PP/PE共重合体が挙げられる。
【0078】 そのような共重合体としては、特に、第1のポリオレフィンが結晶性であり、
第2のポリオレフィンがアモルファスである共重合体がある。具体例としては、
特に、PP/EP共重合体が挙げられる。
【0079】 上記のブロックPPは、例えばブロックiPPである。
【0080】 本発明により、混合物として提供される従来の共重合体とは異なり、“真の”
ブロック共重合体である共重合体が提供される。
【0081】 ホモポリマーまたは共重合体の分子量は、500〜10という広い範囲で変
化しうるが、5000〜10であることが好ましい。共重合体中のモノマーA
とモノマーBの比も、99/1〜91/99という広い範囲で変化しうる。
【0082】 したがって本発明により、上記のような共重合体も提供される。
【0083】 特に、本発明により、ヤマヒロら、Macromol. Chem. Phys.、第200巻、1
34〜3141ページ、1999年の論文に記載されている共重合体、すなわち
分子量Mnが16000以下で多分散指数が3および3.3の間である共重合体
を除外した、PP/EPタイプ(結晶性PO/アモルファスPO)のブロック共
重合体も提供される。そこで本発明により、分子量が16000を超え、中でも
20000を超え、特に50000を超えているPP/EPタイプのブロック共
重合体と、多分散指数が3未満、中でも2.5未満、特に2未満であるPP/E
Pタイプのブロック共重合体が特に提供される。
【0084】 以下の例が本発明を説明しているが、本発明がこれら例に限定されることはな
い。
【0085】 錯体1の製造:MeSi(2−MeSi,4−tBuCSm(
THF) 60mlのTHFにMeSi(2−MeSi,4−tBuC
(3.1グラム、6.77ミリモル)を溶解した溶液に、0℃にて、1.66M
、すなわち13.5ミリモルのnBuLiをヘキサンに溶解した溶液8.2ml
を添加する。この混合物を撹拌しながら周囲温度で6時間反応させた後、0.6
8M、すなわち13.6ミリモルのtBuOKを溶解した溶液20mlをTHF
に添加する。この混合物を12時間還流させ、溶液を蒸発させて乾燥させる。生
成物を30mlのヘキサンで2回洗浄すると、MeSi(2−MeSi,4
−tBuCの二カリウム塩が白い粉末の形態で得られる(収率は70
%)。40mlのTHFに、−80℃にて80mlのTHFにMeSi(2−
MeSi,4−tBuCの二カリウム塩を5.64グラム(10.
8ミリモル)分散させた分散液と、80mlのTHFに10ミリモルのSmI を溶解したものを同時に添加する。次に、この反応混合物を12時間還流させ、
溶液を蒸発させて乾燥させる。残留物にトルエンを50ml添加し、得られた固
体を遠心分離によって分離する。溶媒を真空中で除去した後、残留物を15ml
のTHFで2回抽出する。THF/ヘキサンの混合物を再結晶させると、紫色の
固体の形態をした錯体1が得られる(収率は35%)。
【0086】 錯体Bの製造:MeSi(2−MeSi,4−Me,tBuSiC YCH(SiMe 60mlのトルエンにMeSi(2−MeSi,4−Me,tBuSi
YClLi(THF)(2グラム、2.3ミリモル)を溶解し
た溶液に、0℃にて、0.79M、すなわち3.5ミリモルの(MeSi) CHLiをEtOに溶解した溶液4.5mlを添加する。この混合物を0℃〜
〜周囲(ambient)温度で13時間撹拌し、次に、溶媒を真空中で蒸発させる。
残留物にヘキサンを80ml添加し、分散液を24時間撹拌する。不溶性の固体
を遠心分離で回収し、ヘキサンから再結晶させると、錯体Bが得られる。収率は
36%。
【0087】 錯体Cの製造:MeSi(2−MeSi,4−tBuSiC
mCH(SiMe 60mlのトルエンにMeSi(2−MeSi,4−tBuSiCSmClLi(THF)(2.3ミリモル)を溶解した溶液に、0℃に
て、0.79M、すなわち3.5ミリモルの(MeSi)CHLiをEt
に溶解した溶液4.5mlを添加する。この混合物を0℃〜周囲温度で13時間
撹拌し、次に、溶媒を真空中で蒸発させる。残留物にヘキサンを80ml添加し
、分散液を24時間撹拌する。不溶性の固体を遠心分離で回収し、ヘキサンから
再結晶させると、錯体Cが得られる。収率は28%。
【0088】 例1: 反応物を導入するためのセプタムと磁気撹拌装置を備え、アルゴン・ラインに
接続されている(100℃で2時間あらかじめ乾燥させた)シュレンク管に、蒸
留したトルエン20mlを、注入器を用いて導入する。トルエンを脱ガスし、次
にそのトルエンをアルゴンで飽和させる。触媒1(7.4ミリグラム、0.01
ミリモル)を導入し、その触媒1が完全に溶解するまで溶液の撹拌を続ける。次
に、注入器を用いてセプタムから2mlの1−ペンテンを導入する。撹拌しなが
ら周囲温度で12時間にわたって重合反応を行なわせる。反応の終了時に触媒を
中和するため、10mlのメタノールを注入する。沈殿したポリマーを遠心分離
で分離し、10mlのメタノールで2回洗浄し、真空中で3時間乾燥させる。触
媒活性は、161グラムのポリマー/触媒1モル/時間である。このポリマーは
、Mn=10600という特性を有する。連鎖したモノマーはアイソタクティッ
クである(mm>95%)。
【0089】 例2: 例1と同じ操作を行なうが、1−ペンテンの代わりに2mlの1−ヘキセンを
用いる。触媒活性は、138グラムのポリマー/触媒1モル/時間である。この
ポリマーは、Mn=24600という特性を有する。連鎖したモノマーはアイソ
タクティックである(mm>95%)。
【0090】 例3: 反応物を導入するためのセプタムと磁気撹拌装置を備え、アルゴン・ラインに
接続されている(100℃で2時間あらかじめ乾燥させた)シュレンク管に、蒸
留したトルエン20mlを、注入器を用いて導入する。トルエンを脱ガスし、次
にそのトルエンをアルゴンで飽和させる。触媒B(8ミリグラム、0.01ミリ
モル)を導入し、その触媒Bが完全に溶解するまで溶液の撹拌を続ける。次に、
注入器を用いてセプタムから2mlの1−ペンテンを導入する。撹拌しながら周
囲温度で12時間にわたって重合反応を行なわせる。反応の終了時に触媒を中和
するため、10mlのメタノールを注入する。沈殿するポリマーはない。溶媒を
蒸発させた後、不溶性の低分子量オリゴマーの痕跡を回収する。触媒活性は非常
に小さく、10グラムのポリマー/触媒1モル/時間未満と評価される。
【0091】 例4: 反応物を導入するためのセプタムと磁気撹拌装置を備え、アルゴン・ラインに
接続されている(100℃で2時間あらかじめ乾燥させた)シュレンク管に、蒸
留したトルエン20mlを、注入器を用いて導入する。トルエンを脱ガスし、次
にそのトルエンをアルゴンで飽和させる。前躯体B(4ミリグラム)を導入し、
その前躯体Bが完全に溶解するまで溶液の撹拌を続ける。この触媒溶液を3回脱
ガスし、次に、1バールの圧力の水素を導入する。水素化を周囲温度で30分間
実施する。溶液は、無色から鮮やかな黄色になる。次に水素をアルゴン流で追い
出す(5分間)。反応媒体を0℃に冷却する。次に、注入器を用いてセプタムか
ら2mlの1−ペンテンを導入する。0℃で18時間にわたって重合反応を行な
わせる。反応の終了時に触媒を中和するため、10mlのメタノールを注入する
。沈殿したポリマーを遠心分離で分離し、10mlのメタノールで洗浄し、真空
中で3時間乾燥させる。ポリマーが1.54グラム回収される。これは、変換率
が77%であることを意味し、活性が、21グラムのポリマー/触媒1モル/時
間であることに相当する。このポリマーは、Mn=28600という特性を有す
る。連鎖したモノマーはアイソタクティックである(mm>95%)。
【0092】 例5: 例4と同じ操作を行なうが、1−ペンテンの代わりに2mlの1−ヘキセンを
用いる。0℃で12時間にわたって重合反応を行なわせる。ポリマーが1.88
グラム回収される。これは変換率が94%であることを意味し、活性が、39.
2グラムのポリマー/触媒1モル/時間であることに相当する。このポリマーは
、Mn=53000という特性を有する。連鎖したモノマーはアイソタクティッ
クである(mm>95%)。
【0093】 例6: 例5と同じ操作を行なうが、重合反応は0℃ではなく20℃で行なわせる。ポ
リマーが1.98グラム回収される。これは変換率が99%であることを意味し
、活性が、41グラムのポリマー/触媒1モル/時間であることに相当する。こ
のポリマーは、Mn=12900という特性を有する。連鎖したモノマーはアイ
ソタクティックである(mm>95%)。
【0094】 例7: 反応物を導入するためのセプタムと磁気撹拌装置を備え、アルゴン・ラインに
接続されている(100℃で2時間あらかじめ乾燥させた)シュレンク管に、蒸
留したトルエン20mlを、注入器を用いて導入する。トルエンを脱ガスし、次
にそのトルエンをアルゴンで飽和させる。前躯体B(40ミリグラム)を導入し
、その前躯体Bが完全に溶解するまで溶液の撹拌を続ける。この触媒溶液を3回
脱ガスし、次に、1バールの圧力の水素を導入する。水素化を周囲温度で30分
間実施する。溶液は、無色から鮮やかな黄色になる。次に水素をアルゴン流で追
い出す(5分間)。次に、注入器を用いてセプタムから2mlの1−ペンテンを
導入する。20℃で2時間にわたって重合反応を行なわせる。次に、2mlのメ
タクリル酸メチルをセプタムから導入する。溶液は外観が変化して不透明になる
。次に、共重合を2時間行なわせる。反応の終了時に触媒を中和するため、10
mlのメタノールを注入する。沈殿したポリマーを遠心分離で分離し、真空中で
3時間乾燥させる。ポリマーは白色でねばねばしている(約3000と約600
00の2ヶ所に分子量のピークを有する2モードGPCを特徴とするポリオレフ
ィンの存在)。このポリマー混合物を10mlのヘキサンで2回洗浄する(ヘキ
サン中で2時間撹拌する)と、オレフィン・ホモポリマーを除去することができ
、このポリマー混合物を更に10mlのメタノールで洗浄する。ポリマーが0.
21グラム回収される。これは、活性が、5.2グラムのポリマー/触媒1モル
/時間であることを意味する。このポリマーは、1−ペンテンの割合が20重量
%、MMAの割合が80重量%、Mn=45400という特性を有する。ブロッ
ク・ポリ(1−ペンテン)はアイソタクティックである(mm>95%)。
【0095】 例8: 例7と同じ操作を行なうが、前躯体Bの代わりに40ミリグラムの前躯体Cを
、1−ペンテンの代わりに2mlの1−ヘキセンを、MMAの代わりに2mlの
カプロラクトンを用いる。ポリマーは、1−ヘキセンの割合が12重量%、カプ
ロラクトンの割合が88重量%、Mn=32000という特性を有する。ブロッ
ク・ポリ(1−ヘキセン)はアイソタクティックである(mm>95%)。
【0096】 例9: 反応物を導入するためのセプタムと磁気撹拌装置を備え、アルゴン・ラインに
接続されている(100℃で2時間あらかじめ乾燥させた)シュレンク管に、前
躯体B(100ミリグラム)を導入する。注入器を用いてセプタムから3mlの
1−ヘキセンを導入し、この媒体を3回脱ガスし、真空に保つ。次に、1バール
の圧力の水素を導入する。重合反応がただちに始まる。反応の開始は、発熱によ
りわかる。反応媒体が非常にねばねばするようになるが、反応を20℃にて3分
間行なわせる。次に、セプタムから2mlのカプロラクトンを導入する。1時間
にわたって重合反応を行なわせる。反応の終了時に触媒を中和するため、10m
lのメタノールを注入する。沈殿したポリマーを遠心分離で分離し、メタノール
で洗浄し、真空中で3時間乾燥させる。ポリマーは乾燥した粉末で、接着性はな
い。ポリマーが0.45グラム回収される。これは、活性が、4.5グラムのポ
リマー/触媒1モル/時間であることを意味する。このポリマーは、1−ヘキセ
ンの割合が4.5重量%、カプロラクトンの割合が95.5重量%、Mn=23
100という特性を有する。ブロック・ポリ(1−ヘキセン)はアイソタクティ
ックである(mm>95%)。
【0097】 例10: 例9と同じ操作を行なうが、1−ヘキセンの代わりに3mlの1−ペンテンを
、カプロラクトンの代わりに3mlのMMAを用いる。ポリマーが0.56グラ
ム回収される。これは、活性が、5.6グラムのポリマー/触媒1モル/時間で
あることを意味する。このポリマーは、1−ペンテンの割合が13.5重量%、
MMAの割合が86.5重量%、Mn=54700という特性を有する。ブロッ
ク・ポリ(1−ペンテン)はアイソタクティックである(mm>95%)。
【0098】 例11: 例9と同じ操作を行なうが、前躯体Bの代わりに100ミリグラムの前躯体C
を用いる。ポリマーが0.52グラム回収される。これは、活性が、5.2グラ
ムのポリマー/触媒1モル/時間であることを意味する。このポリマーは、1−
ヘキセンの割合が50重量%、カプロラクトンの割合が50重量%、Mn=68
00という特性を有する。ブロック・ポリ(1−ヘキセン)はアイソタクティッ
クである(mm>95%)。
【0099】 例12: 例9と同じ操作を行なうが、前躯体Bの代わりに100ミリグラムの前躯体C
を、カプロラクトンの代わりに2mlのMMAを用いる。ポリマーが0.25グ
ラム回収される。これは、活性が、2.5グラムのポリマー/触媒1モル/時間
であることを意味する。このポリマーは、1−ヘキセンの割合が52重量%、M
MAの割合が48重量%、Mn=12000という特性を有する。ブロック・ポ
リ(1−ヘキセン)はアイソタクティックである(mm>95%)。
【0100】 例13: 例10と同じ操作を行なうが、前躯体Bの代わりに100ミリグラムの前躯体
Cを用いる。ポリマーが0.41グラム回収される。これは、活性が、5.6グ
ラムのポリマー/触媒1モル/時間であることを意味する。このポリマーは、1
−ペンテンの割合が91重量%、MMAの割合が9重量%、Mn=6200とい
う特性を有する。ブロック・ポリ(1−ペンテン)はアイソタクティックである
(mm>95%)。
【0101】 本発明がここに示した実施態様に限定されることはなく、当業者に容易にアク
セスし得る多数の変形例がある。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月23日(2001.3.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 式中、 Cpはシクロペンタジエニル基であり、 それぞれのRは、同じでも異なっていてもよく、シクロペンタジエニル基の
置換基であって、ケイ素と1〜6個の炭素原子とを含む置換されていないアルキ
ル基または炭化水素基であり、 それぞれのjは、同じでも異なっていてもよく、1、2、3のいずれかであり
、 Xは、1〜20個の炭素原子またはSi(R)(Rは1〜4個の炭素原子を
含むアルキル基)を含む2価のアルキレン基であり、 yは1または2であり、 LnはYまたはSmである方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マリンジュ,ジャン フランス国,エフ−64300 ルービエン, メゾンラスレ Fターム(参考) 4J015 DA11 DA14 DA33 DA37 4J026 HA02 HA03 HA04 HA25 HA27 HB02 HB03 HB04 HB06 HB09 HB11 HB17 HB19 HB25 HB27 HE01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の立体規則性ブロックに炭素原子を3〜20個含むα−
    オレフィンからなるモノマーを触媒を用いて重合するステップと、次に少なくと
    も第2のモノマーを重合するステップを含むブロック共重合体の製造方法であっ
    て、 上記触媒が、希土類に属する3価金属の水素化物錯体の形態であって、以下の
    式Iで表わされ、 【化1】 式中、 Cpはシクロペンタジエニル基であり、 それぞれのRは、同じでも異なっていてもよく、シクロペンタジエニル基の
    置換基であって、ケイ素と1〜6個の炭素原子とを含む置換されていないアルキ
    ル基または炭化水素基であり、 それぞれのjは、同じでも異なっていてもよく、1、2、3のいずれかであり
    、 Xは、1〜20個の炭素原子またはSi(R)(Rは1〜4個の炭素原子を
    含むアルキル基)を含む2価のアルキレン基であり、 yは1または2であり、 LnはYまたはSmである方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の立体規則性ブロックが、アイソタクティックなブ
    ロックであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記の式Iにおいて、R1jCpが、2−MeSi,4−
    MetBuSiCp基、または2−MeSi,4−tBuCp基であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記触媒が、MeSi(MeSi,4−MetBuS
    iCp)YH、またはMeSi(2−MeSi,4−tBuCp)Sm
    Hであることを特徴とする請求項1、2または3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記触媒が、ラセミ体であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記触媒が、少なくとも上記第1のモノマーの一部の存在下
    で、その場で生成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 上記触媒が、アルキル前躯体の水素化によって製造されるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ブロックが、統計的なホモポリマーまたは共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記ブロック共重合体が第2のモノマーのブロックを含み、
    その第2のモノマーが、ビニル、ビニリデン、またはラクトンの化合物であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ビニルまたはビニリデンの上記化合物が式HC=CR’
    Zで表わされ、式中、R’は、水素、または1〜12個の炭素原子を含むアルキ
    ル基であり、Zは電子求引基であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ビニルまたはビニリデンの上記化合物が、不飽和カルボン
    酸のエステルであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ポリα−オレフィンが結晶性であることを特徴とする請求
    項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記第2のモノマーが極性を有することを特徴とする請求
    項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ポリα−オレフィン/PMMA共重合体またはポリα−オ
    レフィン/ポリラクトン共重合体を製造するための、請求項1〜13のいずれか
    1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 上記ブロック共重合体が第2のモノマーのブロックを含み
    、その第2のモノマーがα−オレフィンであることを特徴とする請求項1〜11
    のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 第1のポリα−オレフィンが結晶性であり、第2のポリα
    −オレフィンも結晶性であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 PP/PE共重合体を製造するための、請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 第1のポリα−オレフィンが結晶性であり、第2のポリα
    −オレフィンがアモルファスであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 PP/EP共重合体を製造するための、請求項18に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 上記ブロック共重合体が、第1のブロックiPPを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 3〜20個の炭素原子を含むα−オレフィンから誘導され
    た結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、アモルファス・ポリオレフィンの
    第2のブロックとを含み、分子量Mnが16000以下で多分散指数が3〜3.
    3であるPP/EP共重合体は除外した共重合体。
  22. 【請求項22】 共重合体がPP/EP共重合体である、請求項21に記載
    の共重合体。
  23. 【請求項23】 3〜20個の炭素原子を含むα−オレフィンから誘導され
    た結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、結晶性ポリオレフィンの第2のブ
    ロックとを含む共重合体。
  24. 【請求項24】 上記第1のブロックが、アイソタクティックであることを
    特徴とする請求項21〜23のいずれか1項に記載の共重合体。
  25. 【請求項25】 3〜20個の炭素原子を含むα−オレフィンから誘導され
    た結晶性ポリオレフィンの第1のブロックと、アモルファス・ポリオレフィンの
    第2のブロックとを含む共重合体。
  26. 【請求項26】 上記ブロックが、統計的なホモポリマーまたは共重合体で
    あることを特徴とする請求項21〜25のいずれか1項に記載の共重合体。
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