JP3384815B2 - 低融点超高分子量エチレン系共重合体の製造方法 - Google Patents
低融点超高分子量エチレン系共重合体の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規の低融点の超高分子
量エチレン系共重合体の製造方法、さらに詳しくは、従
来の超高分子量ホモポリエチレンや超高分子量エチレン
系共重合体に比べて、融点が低くて成形性に優れ、かつ
その結晶化度が低くて成形時のエネルギー消費量が少な
い、超高分子量エチレン系共重合体の製造方法に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】最近、パイプ、フイルム、繊維などの分
野において、高強度かつ高剛性である上、耐摩耗性や耐
衝撃性などに優れる超高分子量ポリエチレンが注目され
つつあるが、従来の超高分子量ポリエチレンは融点が高
く成形しにくいという欠点を有している。 【0003】ところで、エチレンと他のα‐オレフィン
とから得られた超高分子量エチレン系共重合体は、超高
分子量ホモポリエチレンに比べて、低い融点を有するこ
とが知られており、超高分子量エチレン系共重合体にす
れば、優れた物性を保持させながら、成形性を大きく改
善できることが期待されるが、従来知られている超高分
子量エチレン系共重合体では(特開昭62−57406
号公報、特開昭62−57407号公報)、せいぜい約
120℃程度に低下させるのが限度であり、成形性の改
善にはあまり役立っていない。 【0004】他方、バナジウム系触媒やいわゆるカミン
スキー触媒を用いて得られるエチレン系共重合体は、少
量のα‐オレフィンをランダムにポリマー中に取り込ん
でいるため、従来のチタン、マグネシウム、ハロゲンを
含む触媒系で得られる共重合体よりも融点が低くなるこ
とが知られている[「マクロモレキュルズ(Macro
molecules)」第22巻、第1273ページ
(1989年)]。しかしながら、これらの触媒系では
共重合体の分子量を十分に高くすることは困難であり、
バナジウム系触媒やカミンスキー触媒を用いて、成形性
のよい超高分子量エチレン系共重合体をはこれまで得る
ことはできなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情のもとで、従来の超高分子量ホモポリエチレンや超高
分子量エチレン系共重合体に比べ、融点が低くて成形性
に優れ、パイプやフイルムなどの各種用途に好適な超高
分子量のエチレン系共重合体の製造方法を提供すること
を目的としてなされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、低融点の
超高分子量エチレン系共重合体を得るために鋭意研究を
重ねた結果、酸素含有チタン化合物とアルミノキサンと
特定のアルミニウム化合物とを接触させて得た触媒の存
在下で、エチレンと他のα‐オレフィン又はジオレフィ
ンとを共重合させるに当り、エチレンと共重合させるα
‐オレフィン又はジオレフィンの量を増減させて、その
量と特定の関係を有するように融点を調整し、かつ所定
の数値以上の極限粘度になるように共重合させることに
より、その目的を達成しうることを見出し、この知見に
基づいて本発明をなすに至った。 【0007】すなわち、本発明は、酸素含有チタン化合
物とアルミノキサンと一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるアルミニウム化合物との接触処理物から成
る触媒の存在下で、(A)エチレンを(B)炭素数3〜
18のα‐オレフィン及び炭素数6〜20のジオレフィ
ンの中から選ばれた少なくとも1種の単量体を含む溶液
中に導入して共重合させ、(A)成分単位85〜99.
5モル%及び(B)成分単位15〜0.5モル%から成
るエチレン系共重合体を製造するに当り、(B)成分の
仕込量を増減して、極限粘度[η]が5dl/g以上で
あり、示差走査熱量計によって測定した融点Tm(℃)
が、該共重合体中の(B)成分単位が2モル%以下の場
合、式 Tm≦128−4.0×Pco該共重合体中の (B)成分単位が2モル%よりも大きい
場合、式 Tm<122−1.0×Pco [ただし、Pcoはエチレン系共重合体中の(B)成分
単位の含有量(モル%)である] の関係を満たすように調整することを特徴とする120
℃よりも低い融点をもつ超高分子量エチレン系共重合体
の製造方法を提供するものである。 【0008】本発明方法においては、原料モノマーとし
て、エチレンと炭素数3以上のα‐オレフィンや炭素数
4以上のジオレフィンとが用いられる。炭素数3以上の
α‐オレフィンとしては、例えば炭素数3〜18の直鎖
状又は分枝状モノオレフィン、あるいは芳香核で置換さ
れたα‐オレフィンが好ましく挙げられる。このような
α‐オレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン
‐1、ヘキセン‐1、オクテン‐1、ノネン‐1、デセ
ン‐1、ウンデセン‐1、ドデセン‐1などの直鎖状モ
ノオレフィン、3‐メチルブテン‐1、3‐メチルペン
テン‐1、4‐メチルペンテン‐1、2‐エチルヘキセ
ン‐1、2,2,4‐トリメチルペンテン‐1などの分
枝鎖モノオレフィン、さらにはスチレンなどの芳香核で
置換されたモノオレフィンを挙げることができる。 【0009】また、炭素数4以上のジオレフィンとして
は、例えば炭素数6〜20の直鎖状又は分枝鎖を有する
非共役ジオレフィンが好ましく挙げられる。具体的に
は、1,5‐ヘキサジエン、1,6‐ヘプタジエン、
1,7‐オクタジエン、1,8‐ノナジエン、1,9‐
デカジエン、2,5‐ジメチル‐1,5‐ヘキサジエ
ン、1,4‐ジメチル‐4‐tert‐ブチル‐2,6
‐ヘプタジエン、さらには1,5,9‐デカトリエンな
どのポリエンや5‐ビニル‐2‐ノルボルネンなどのエ
ンドメチレン系環式ジエン類などを用いることができ
る。 【0010】これらの炭素3以上のα‐オレフィンや炭
素数4以上のジオレフィンは、それぞれ単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 【0011】本発明方法においては、エチレン単位の含
有量が85〜99.5モル%の範囲にあり、前記α‐オ
レフィンやジオレフィンから由来する単位の含有量が1
5〜0.5モル%の範囲にあることが必要である。な
お、各単位の含有量は、「ポリマー(Polyme
r)」第25巻、第441ページ(1984年)に記載
の方法に従って求めることができる。 【0012】また、極限粘度[η]は5dl/g以上で
あることが必要である。なお、ここでいう極限粘度は、
ウベ・ローデ改良型粘度管を用い、デカリン中、0.0
2〜0.16g/dlの試料溶解濃度で135℃におい
て測定した値のことである。 【0013】さらに、本発明方法においては、(B)成
分単量体の仕込量を増減して示差走査熱量計(DSC)
によって測定した融点Tm(℃)が、式 Pco≦2では、Tm≦Y 1 Pco>2では、Tm<Y 2 [ただし、Y 1 =128−4.0×Pco Y 2 =122−1.0×Pco Pcoは前記と同じ意味をもつ] の関係を満たすことが必要である。この式から明らかな
ように、Y 1 又はY 2 は、Pcoの関数であるので、重合
の際に使用する触媒及び重合条件が一定であれば(B)
成分の仕込量を増減してPcoの含有割合を変えること
によって調整することができる。 【0014】なお、融点Tmは示差走査熱量計を用い、
次のように測定した。すなわち、まず190℃まで昇温
し、190℃で3分間保持したのち、10℃/分の降温
速度で0℃まで冷却し、0℃で5分間保持後、再び10
℃/分の昇温速度で昇温し、この際の示差走査熱量計の
融解曲線から、その最大吸熱ピークの温度を融点Tmと
して求めた。試料はプレス成形後、10mgの成形品を
示差熱計に供した。 【0015】また、本発明方法においては、得られるエ
チレン系共重合体が、その結晶化度X(%)について、
通常式 Pco≦2では、X≦55−5.0×Pco Pco>2では、X<50−2.5×Pco (ただし、Pcoは前記と同じ意味をもつ) の関係を満足するのが望ましい。 【0016】このようにして、本発明方法により得られ
る超高分子量エチレン系共重合体は、従来のものより低
融点であり、かつ通常従来のものより低い結晶化度をも
つため、成形性が向上し、かつ成形時のエネルギー消費
が少ない。なお、結晶化度X(%)は、「ジャーナル・
オブ・ポリマー・サイエンス、ポリマー・フィジクス・
エディション(J.Polym.Sci.,Poly
m.Phys.Ed.)」第29巻、第1179ページ
(1991年)に記載の方法に基づき、式 X=ΔH/ΔH* (ただし、ΔHは該エチレン系共重合体の融解エンタル
ピー、ΔH*は完全なホモポリエチレン結晶の融解エン
タルピーであって、289J/gである) に従って求めた。ここで融解エンタルピーは、前記のよ
うにして得られた示差走査熱量計の融解曲線において、
10℃から130℃に基線を引き求めた。 【0017】このような物性を有する超高分子量エチレ
ン系共重合体は、触媒として(I)酸素含有チタン化合
物と、(II)アルミノキサンと、(III)一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるアルミニウム化合物とを予め接触させて生
成させた接触処理物を用い、エチレンと前記の炭素数3
以上のα‐オレフィンや炭素数4以上のジオレフィンと
を共重合させることにより、製造することができる。 【0018】前記重合触媒における(I)成分の酸素含
有チタン化合物としては、例えば一般式 Ti(OR1)mX′4-m (式中のR1は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
1〜20のアリール基、X′はハロゲン原子、mは1〜
4の整数である) で表わされるもの、一般式 Ti(OR2)k(OR3)4-k (式中のR2及びR3はそれぞれたがいに異なる炭素数1
〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、
kは1〜3の整数である) で表わされるもの、一般式 Ti(OR4)p(OCOR5)4-p (式中のR4及びR5はそれぞれ炭素数1〜20のアルキ
ル基又は炭素数6〜20のアリール基であって、それら
は同一でもたがいに異なっていてもよく、pは1〜3の
整数である) で表わされるもの、一般式 R6O−[Ti(OR6)2O]q−R6 (式中のR6は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、qは2〜20の整数である) で表わされるチタンポリマー、及び一般式 Ti(OR7)2(acac)2 (式中のR7は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、acacはアセチルアセトナト
基である) で表わされるものや、TiO(acac)2、[Ti
(acac)3]2−TiCl6などのアセチルアセトナ
ト化合物などを挙げることができる。 【0019】前記酸素含有チタン化合物の具体例として
は、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テ
トラ‐n‐プロポキシチタン、テトライソプロポキシチ
タン、テトラブトキシチタン、テトラ‐2‐エチルヘキ
シルチタン、テトラステアロキシチタン、トリエトキシ
チタニウムモノクロリド、ジイソプロポキシチタニウム
ジクロリド、ジイソプロポキシビスアセチルアセトナト
チタン、ジ‐n‐ブチルビスアセチルアセトナトチタン
などが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。 【0020】また、(II)成分のアルミノキサンとし
ては、従来公知のものを用いることができるが、特に一
般式 【0021】 【化1】 (式中のR8は炭素数1〜8の炭化水素基、好ましくは
メチル基、エチル基又はイソブチル基であり、rは2〜
100の整数である) で表わされる環状アルミノキサン又は一般式 【0022】 【化2】 (式中のR9、R10及びR11はそれぞれ炭素数1〜8の
炭化水素基、好ましくはメチル基、エチル基又はイソブ
チル基であり、sは2〜100の整数である) で表わされる直鎖状アルミノキサンが好適である。 【0023】これらのアルミノキサンは公知の方法、例
えば(1)トリアルキルアルミニウムをトルエン、ベン
ゼン、エーテルなどの適当な有機溶剤を用いて直接水と
反応させる方法、(2)トリアルキルアルミニウムと結
晶水を有する塩水和物、例えば硫酸銅、硫酸アルミニウ
ムの水和物などと反応させる方法、(3)トリアルキル
アルミニウムとシリカゲルなどに含浸させた水分とを反
応させる方法などによって製造することができる。 【0024】このようにして得られたアルミノキサンに
は、原料成分のトリアルキルアルミニウムが残存してい
ることがあるが、これは特に除去する必要はなく、その
まま用いても差し支えない。 【0025】この(II)成分のアルミノキサンは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。 【0026】次に、(III)成分のアルミニウム化合
物としては、一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるものが用いられる。このようなアルミニウ
ム化合物としては、例えばトリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリ‐n‐オクチルアルミニウム、トリイソプレニルア
ルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジエチ
ルアルミニウムクロリド、エチルアルミニムウジクロリ
ドなどが挙げられるが、これらの中で、特に一般式 AlR12R13R14 (式中のR12、R13及びR14はそれぞれ炭素数1〜20
のアルキル基であって、それらはたがいに同一でも異な
っていてもよい) で表わされるトリアルキルアルミニウムが好適である。
この(III)成分のアルミニウム化合物は1種用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 【0027】該重合触媒は、不活性溶媒中において、不
活性ガス雰囲気下、前記(I)成分と(II)成分と
(III)成分とを接触させるが、この際、(I)成分
が0.01〜100ミリモル/リットル、(II)成分
がAl原子換算で0.1〜1000ミリモル/リットル
及び(III)成分が0.01〜1000ミリモル/リ
ットルの範囲にあるように各成分を用いるのが望まし
く、特に次に示す条件 1<[AlAO]/[Ti]<500、 0.5<[AlR]/[Ti]<100 及び 0.1ミリモル/リットル<[Ti] (ここで、[Ti]は接触場での(I)成分のモル濃
度、[AlAO]は接触場での(II)成分のモル濃度
(Al原子換算)、[AlR]は接触場での(III)
成分のモル濃度を示す) を満たす場合、得られる接触処理物は重合活性が著しく
向上する。 【0028】該[AlAO]/[Ti]が1以下では活性
の向上効果が認められないし、500以上では(II)
成分が無駄に使用され、製品ポリマー中に多量のAl成
分が残留する。また、[AlR]/[Ti]が0.5以
下では活性の向上効果が不十分であるし、100以上で
は(III)成分が無駄に使用され、製品ポリマー中に
多量のAl成分が残留する。 【0029】さらに[Ti]が0.1ミリモル/リット
ル以下では接触反応速度が遅く、活性の向上効果を十分
に発揮させることが困難である。 【0030】各成分を接触させる際に用いられる不活性
溶媒としては、例えば炭素数5〜18の脂肪族炭化水
素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素などが挙げられ、
具体的にはn‐ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ノナン、デカン、テトラデカン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙
げられ、これらは1種用いてもよいし、2種以上を混合
して用いてもよい。これらの不活性溶媒の中で、特にn
‐ヘキサンが好適である。 【0031】また、接触温度及び反応時間については特
に制限はないが、トルエンなどの芳香族炭化水素溶媒を
使用する場合には、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒
を使用する場合に比べて、高温度で長時間接触させるこ
とが好ましい。さらに、各成分の接触順序については特
に制限はなく、任意の順序で接触させることができる。 【0032】また、いわゆる予備重合的に、少量のモノ
マーの存在下、あるいは重合反応が著しく遅い条件下
で、接触処理を実施してもよい。 【0033】このようにして調製された接触処理物は、
不活性ガス雰囲気下で保存することができる。 【0034】また、本発明方法における重合方法につい
ては特に制限はなく、例えばスラリー重合法、高温溶液
重合法、気相重合法、バルク重合法など、任意の重合法
を採用することができる。重合溶媒としては、脂肪族炭
化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素などの不活性
溶媒が用いられるが、これらの中でヘキサンやヘプタン
などの脂肪族炭化水素が好ましい。 【0035】さらに、重合温度については特に制限はな
いが、通常0〜350℃、好ましくは20〜250℃の
範囲で選ばれる。一方、重合圧力についても特に制限は
ないが、通常0〜150kg/cm2G、好ましくは0
〜100kg/cm2Gの範囲で選ばれる。 【0036】また、分子量の調整は重合温度を上げる
か、あるいは重合時に水素やアルキルアルミニウム、ア
ルキル亜鉛などを添加することにより行うことができる
が、特にトリアルキルアルミニウムやアルキル亜鉛を添
加するのが有利である。 【0037】 【発明の効果】本発明方法により得られる低融点の超高
分子量エチレン系共重合体は、従来の超高分子量ホモポ
リエチレンや超高分子量エチレン系共重合体に比べて、
融点が低いために成形性に優れ、かつその結晶化度が低
いために、成形時のエネルギー消費が少なくてすみ、例
えばパイプやフイルムなどの各種用途に好適に用いられ
る。 【0038】 【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 【0039】なお、市販メチルアルミノキサンは次のよ
うにして精製した。すなわち、シェリング社製メチルア
ルミノキサン(トルエン溶液)を、室温下に減圧するこ
とで、水飴状にしたのち、100℃で1時間減圧して固
体のメチルアルミノキサン結晶を得た。このメチルアル
ミノキサン結晶をトルエンに再溶解させて、精製メチル
アルミノキサン3.0モル/リットル(Al原子換算)
トルエン溶液を調製した。 【0040】実施例1 (1)3成分の接触反応 200mlのシュレンクビンに、ヘキサン109mlと
トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(1.0モ
ル/リットル)3.0mlを加えたのち、かきまぜなが
らテトラエトキシチタンのヘキサン溶液(0.1モル/
リットル)3.0mlを加え、10分間かきまぜた。さ
らに、前記精製メチルアルミノキサンのトルエン溶液
(3.0モル/リットル)5.0mlを加えたのち、3
0分間かきまぜて接触反応を行った。得られた接触処理
物を重合触媒として使用した。 【0041】(2)エチレンと1‐オクテンとの共重合 乾燥した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥
窒素で置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン340ml
と1‐オクテン60mlを仕込み60℃まで昇温した。 【0042】次に、上記3成分の接触処理物4.0ml
(10マイクロモル‐Ti)を重合反応器に加え、ただ
ちに80℃まで昇温したのち、エチレンガスを導入し、
全圧を8kg/cm2Gに保ちながら80℃で10分間
重合を行った。 【0043】重合終了後、ただちに脱圧し、メタノール
を重合反応器に投入することで重合をただちに停止し
た。次いで、重合反応器の内容物を多量のエタノール‐
塩酸混合液に投入して脱灰したのち、ポリマーをろ過、
分別し、80℃で4時間減圧乾燥してエチレン‐1‐オ
クテン共重合体23.1gを得た。 【0044】実施例2 実施例1(2)において、接触処理物の使用量を1.0
ml(2.5マイクロモル‐Ti)とした以外は、実施
例1と同様に実施した。 【0045】実施例3 (1)3成分の接触反応 200mlのシュレンクビンに、ヘキサン185ml、
トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(1.0モ
ル/リットル)10.0mlを加えたのち、かきまぜな
がら、テトラ‐n‐ブトキシチタンのヘキサン溶液
(0.1モル/リットル)4.0mlを加え、10分間
かきまぜた。次いで、前記精製メチルアルミノキサンの
トルエン溶液(3.0モル/リットル)6.7mlを加
え、さらに60分間かきまぜて接触反応を行った。この
ようにして得られた接触処理物を重合触媒として使用し
た。 【0046】(2)エチレンと1‐オクテンとの共重合 乾燥した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥
窒素で置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン340m
l、1‐オクテン60ml及びトリイソブチルアルミニ
ウムのヘキサン溶液(1.0モル/リットル)1.0m
lを仕込み、60℃まで昇温した。次いで、接触処理物
1.0マイクロモル‐Tiを重合反応器に加え、ただち
に80℃まで昇温し、次いでエチレンガスを導入して全
圧を8kg/cm2Gに保ちながら、80℃で60分間
重合を行った。 【0047】実施例4 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を370ml、
1‐オクテン量を30mlとした以外は、実施例3と同
様に実施した。 【0048】実施例5 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を385ml、
1‐オクテン量を15mlとした以外は、実施例3と同
様に実施した。 【0049】実施例6 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を370ml、
1‐オクテン量を30ml、トリイソブチルアンモニウ
ムのヘキサン溶液(1.0モル/リットル)量を5.0
mlとした以外は、実施例3と同様に実施した。 【0050】実施例7 185℃の重合温度で高温溶液共重合を実施した。乾燥
した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥アル
ゴンで置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン440ml
と1‐オクテン60mlを仕込み、185℃まで昇温し
た。 【0051】200mlのシュレンクびんに、ヘキサン
179ml、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶
液(1.0モル/リットル)4.0mlを加えた。次い
でこのようにして得たヘキサン溶液をかきまぜながら、
テトラ‐n‐ブトキシチタンのヘキサン溶液(0.1モ
ル/リットル)4.0mlを加え、10分間かきまぜた
のち、さらにメチルアルミノキサン(シェリング社製品
から未反応トリメチルアルミニウムを除去したもの)の
トルエン溶液(3.0モル/リットル)13.3mlを
加え、60分間かきまぜて接触反応を行った。このよう
にして得た接触反応物を室温で暗所に10日間貯蔵した
もの10ml(20マイクロモル‐Ti)を、エチレン
ガスと同時に重合反応器に導入し、全圧を40kg/c
m2Gに保ちながら、185℃で5分間重合を行ったの
ち、メタノール20mlを投入して重合を停止した。次
いで重合反応器の内容物を多量のエタノール‐塩酸混合
液に投入して脱灰した。 【0052】以上、実施例1〜7で得られたエチレン‐
1‐オクテン共重合体の物性を表1に示す。 【0053】 【表1】 このように、Pco≦2の場合、TmをY 1 以下、又は
Pco>2の場合、TmをY 2 よりも小さくすれば、融
点が120℃よりも低い超高分子量エチレン系共重合体
が得られる。また、上記の実施例3〜5から明らかなよ
うに、使用する触媒及び反応条件を同じにした場合、1
‐オクテンの仕込量を増加させることにより、エチレン
系共重合体中の1‐オクテン単位の含有量を増加させ、
融点を低下させることができる。
量エチレン系共重合体の製造方法、さらに詳しくは、従
来の超高分子量ホモポリエチレンや超高分子量エチレン
系共重合体に比べて、融点が低くて成形性に優れ、かつ
その結晶化度が低くて成形時のエネルギー消費量が少な
い、超高分子量エチレン系共重合体の製造方法に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】最近、パイプ、フイルム、繊維などの分
野において、高強度かつ高剛性である上、耐摩耗性や耐
衝撃性などに優れる超高分子量ポリエチレンが注目され
つつあるが、従来の超高分子量ポリエチレンは融点が高
く成形しにくいという欠点を有している。 【0003】ところで、エチレンと他のα‐オレフィン
とから得られた超高分子量エチレン系共重合体は、超高
分子量ホモポリエチレンに比べて、低い融点を有するこ
とが知られており、超高分子量エチレン系共重合体にす
れば、優れた物性を保持させながら、成形性を大きく改
善できることが期待されるが、従来知られている超高分
子量エチレン系共重合体では(特開昭62−57406
号公報、特開昭62−57407号公報)、せいぜい約
120℃程度に低下させるのが限度であり、成形性の改
善にはあまり役立っていない。 【0004】他方、バナジウム系触媒やいわゆるカミン
スキー触媒を用いて得られるエチレン系共重合体は、少
量のα‐オレフィンをランダムにポリマー中に取り込ん
でいるため、従来のチタン、マグネシウム、ハロゲンを
含む触媒系で得られる共重合体よりも融点が低くなるこ
とが知られている[「マクロモレキュルズ(Macro
molecules)」第22巻、第1273ページ
(1989年)]。しかしながら、これらの触媒系では
共重合体の分子量を十分に高くすることは困難であり、
バナジウム系触媒やカミンスキー触媒を用いて、成形性
のよい超高分子量エチレン系共重合体をはこれまで得る
ことはできなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情のもとで、従来の超高分子量ホモポリエチレンや超高
分子量エチレン系共重合体に比べ、融点が低くて成形性
に優れ、パイプやフイルムなどの各種用途に好適な超高
分子量のエチレン系共重合体の製造方法を提供すること
を目的としてなされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、低融点の
超高分子量エチレン系共重合体を得るために鋭意研究を
重ねた結果、酸素含有チタン化合物とアルミノキサンと
特定のアルミニウム化合物とを接触させて得た触媒の存
在下で、エチレンと他のα‐オレフィン又はジオレフィ
ンとを共重合させるに当り、エチレンと共重合させるα
‐オレフィン又はジオレフィンの量を増減させて、その
量と特定の関係を有するように融点を調整し、かつ所定
の数値以上の極限粘度になるように共重合させることに
より、その目的を達成しうることを見出し、この知見に
基づいて本発明をなすに至った。 【0007】すなわち、本発明は、酸素含有チタン化合
物とアルミノキサンと一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるアルミニウム化合物との接触処理物から成
る触媒の存在下で、(A)エチレンを(B)炭素数3〜
18のα‐オレフィン及び炭素数6〜20のジオレフィ
ンの中から選ばれた少なくとも1種の単量体を含む溶液
中に導入して共重合させ、(A)成分単位85〜99.
5モル%及び(B)成分単位15〜0.5モル%から成
るエチレン系共重合体を製造するに当り、(B)成分の
仕込量を増減して、極限粘度[η]が5dl/g以上で
あり、示差走査熱量計によって測定した融点Tm(℃)
が、該共重合体中の(B)成分単位が2モル%以下の場
合、式 Tm≦128−4.0×Pco該共重合体中の (B)成分単位が2モル%よりも大きい
場合、式 Tm<122−1.0×Pco [ただし、Pcoはエチレン系共重合体中の(B)成分
単位の含有量(モル%)である] の関係を満たすように調整することを特徴とする120
℃よりも低い融点をもつ超高分子量エチレン系共重合体
の製造方法を提供するものである。 【0008】本発明方法においては、原料モノマーとし
て、エチレンと炭素数3以上のα‐オレフィンや炭素数
4以上のジオレフィンとが用いられる。炭素数3以上の
α‐オレフィンとしては、例えば炭素数3〜18の直鎖
状又は分枝状モノオレフィン、あるいは芳香核で置換さ
れたα‐オレフィンが好ましく挙げられる。このような
α‐オレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン
‐1、ヘキセン‐1、オクテン‐1、ノネン‐1、デセ
ン‐1、ウンデセン‐1、ドデセン‐1などの直鎖状モ
ノオレフィン、3‐メチルブテン‐1、3‐メチルペン
テン‐1、4‐メチルペンテン‐1、2‐エチルヘキセ
ン‐1、2,2,4‐トリメチルペンテン‐1などの分
枝鎖モノオレフィン、さらにはスチレンなどの芳香核で
置換されたモノオレフィンを挙げることができる。 【0009】また、炭素数4以上のジオレフィンとして
は、例えば炭素数6〜20の直鎖状又は分枝鎖を有する
非共役ジオレフィンが好ましく挙げられる。具体的に
は、1,5‐ヘキサジエン、1,6‐ヘプタジエン、
1,7‐オクタジエン、1,8‐ノナジエン、1,9‐
デカジエン、2,5‐ジメチル‐1,5‐ヘキサジエ
ン、1,4‐ジメチル‐4‐tert‐ブチル‐2,6
‐ヘプタジエン、さらには1,5,9‐デカトリエンな
どのポリエンや5‐ビニル‐2‐ノルボルネンなどのエ
ンドメチレン系環式ジエン類などを用いることができ
る。 【0010】これらの炭素3以上のα‐オレフィンや炭
素数4以上のジオレフィンは、それぞれ単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 【0011】本発明方法においては、エチレン単位の含
有量が85〜99.5モル%の範囲にあり、前記α‐オ
レフィンやジオレフィンから由来する単位の含有量が1
5〜0.5モル%の範囲にあることが必要である。な
お、各単位の含有量は、「ポリマー(Polyme
r)」第25巻、第441ページ(1984年)に記載
の方法に従って求めることができる。 【0012】また、極限粘度[η]は5dl/g以上で
あることが必要である。なお、ここでいう極限粘度は、
ウベ・ローデ改良型粘度管を用い、デカリン中、0.0
2〜0.16g/dlの試料溶解濃度で135℃におい
て測定した値のことである。 【0013】さらに、本発明方法においては、(B)成
分単量体の仕込量を増減して示差走査熱量計(DSC)
によって測定した融点Tm(℃)が、式 Pco≦2では、Tm≦Y 1 Pco>2では、Tm<Y 2 [ただし、Y 1 =128−4.0×Pco Y 2 =122−1.0×Pco Pcoは前記と同じ意味をもつ] の関係を満たすことが必要である。この式から明らかな
ように、Y 1 又はY 2 は、Pcoの関数であるので、重合
の際に使用する触媒及び重合条件が一定であれば(B)
成分の仕込量を増減してPcoの含有割合を変えること
によって調整することができる。 【0014】なお、融点Tmは示差走査熱量計を用い、
次のように測定した。すなわち、まず190℃まで昇温
し、190℃で3分間保持したのち、10℃/分の降温
速度で0℃まで冷却し、0℃で5分間保持後、再び10
℃/分の昇温速度で昇温し、この際の示差走査熱量計の
融解曲線から、その最大吸熱ピークの温度を融点Tmと
して求めた。試料はプレス成形後、10mgの成形品を
示差熱計に供した。 【0015】また、本発明方法においては、得られるエ
チレン系共重合体が、その結晶化度X(%)について、
通常式 Pco≦2では、X≦55−5.0×Pco Pco>2では、X<50−2.5×Pco (ただし、Pcoは前記と同じ意味をもつ) の関係を満足するのが望ましい。 【0016】このようにして、本発明方法により得られ
る超高分子量エチレン系共重合体は、従来のものより低
融点であり、かつ通常従来のものより低い結晶化度をも
つため、成形性が向上し、かつ成形時のエネルギー消費
が少ない。なお、結晶化度X(%)は、「ジャーナル・
オブ・ポリマー・サイエンス、ポリマー・フィジクス・
エディション(J.Polym.Sci.,Poly
m.Phys.Ed.)」第29巻、第1179ページ
(1991年)に記載の方法に基づき、式 X=ΔH/ΔH* (ただし、ΔHは該エチレン系共重合体の融解エンタル
ピー、ΔH*は完全なホモポリエチレン結晶の融解エン
タルピーであって、289J/gである) に従って求めた。ここで融解エンタルピーは、前記のよ
うにして得られた示差走査熱量計の融解曲線において、
10℃から130℃に基線を引き求めた。 【0017】このような物性を有する超高分子量エチレ
ン系共重合体は、触媒として(I)酸素含有チタン化合
物と、(II)アルミノキサンと、(III)一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるアルミニウム化合物とを予め接触させて生
成させた接触処理物を用い、エチレンと前記の炭素数3
以上のα‐オレフィンや炭素数4以上のジオレフィンと
を共重合させることにより、製造することができる。 【0018】前記重合触媒における(I)成分の酸素含
有チタン化合物としては、例えば一般式 Ti(OR1)mX′4-m (式中のR1は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
1〜20のアリール基、X′はハロゲン原子、mは1〜
4の整数である) で表わされるもの、一般式 Ti(OR2)k(OR3)4-k (式中のR2及びR3はそれぞれたがいに異なる炭素数1
〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、
kは1〜3の整数である) で表わされるもの、一般式 Ti(OR4)p(OCOR5)4-p (式中のR4及びR5はそれぞれ炭素数1〜20のアルキ
ル基又は炭素数6〜20のアリール基であって、それら
は同一でもたがいに異なっていてもよく、pは1〜3の
整数である) で表わされるもの、一般式 R6O−[Ti(OR6)2O]q−R6 (式中のR6は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、qは2〜20の整数である) で表わされるチタンポリマー、及び一般式 Ti(OR7)2(acac)2 (式中のR7は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、acacはアセチルアセトナト
基である) で表わされるものや、TiO(acac)2、[Ti
(acac)3]2−TiCl6などのアセチルアセトナ
ト化合物などを挙げることができる。 【0019】前記酸素含有チタン化合物の具体例として
は、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テ
トラ‐n‐プロポキシチタン、テトライソプロポキシチ
タン、テトラブトキシチタン、テトラ‐2‐エチルヘキ
シルチタン、テトラステアロキシチタン、トリエトキシ
チタニウムモノクロリド、ジイソプロポキシチタニウム
ジクロリド、ジイソプロポキシビスアセチルアセトナト
チタン、ジ‐n‐ブチルビスアセチルアセトナトチタン
などが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。 【0020】また、(II)成分のアルミノキサンとし
ては、従来公知のものを用いることができるが、特に一
般式 【0021】 【化1】 (式中のR8は炭素数1〜8の炭化水素基、好ましくは
メチル基、エチル基又はイソブチル基であり、rは2〜
100の整数である) で表わされる環状アルミノキサン又は一般式 【0022】 【化2】 (式中のR9、R10及びR11はそれぞれ炭素数1〜8の
炭化水素基、好ましくはメチル基、エチル基又はイソブ
チル基であり、sは2〜100の整数である) で表わされる直鎖状アルミノキサンが好適である。 【0023】これらのアルミノキサンは公知の方法、例
えば(1)トリアルキルアルミニウムをトルエン、ベン
ゼン、エーテルなどの適当な有機溶剤を用いて直接水と
反応させる方法、(2)トリアルキルアルミニウムと結
晶水を有する塩水和物、例えば硫酸銅、硫酸アルミニウ
ムの水和物などと反応させる方法、(3)トリアルキル
アルミニウムとシリカゲルなどに含浸させた水分とを反
応させる方法などによって製造することができる。 【0024】このようにして得られたアルミノキサンに
は、原料成分のトリアルキルアルミニウムが残存してい
ることがあるが、これは特に除去する必要はなく、その
まま用いても差し支えない。 【0025】この(II)成分のアルミノキサンは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。 【0026】次に、(III)成分のアルミニウム化合
物としては、一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるものが用いられる。このようなアルミニウ
ム化合物としては、例えばトリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリ‐n‐オクチルアルミニウム、トリイソプレニルア
ルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジエチ
ルアルミニウムクロリド、エチルアルミニムウジクロリ
ドなどが挙げられるが、これらの中で、特に一般式 AlR12R13R14 (式中のR12、R13及びR14はそれぞれ炭素数1〜20
のアルキル基であって、それらはたがいに同一でも異な
っていてもよい) で表わされるトリアルキルアルミニウムが好適である。
この(III)成分のアルミニウム化合物は1種用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 【0027】該重合触媒は、不活性溶媒中において、不
活性ガス雰囲気下、前記(I)成分と(II)成分と
(III)成分とを接触させるが、この際、(I)成分
が0.01〜100ミリモル/リットル、(II)成分
がAl原子換算で0.1〜1000ミリモル/リットル
及び(III)成分が0.01〜1000ミリモル/リ
ットルの範囲にあるように各成分を用いるのが望まし
く、特に次に示す条件 1<[AlAO]/[Ti]<500、 0.5<[AlR]/[Ti]<100 及び 0.1ミリモル/リットル<[Ti] (ここで、[Ti]は接触場での(I)成分のモル濃
度、[AlAO]は接触場での(II)成分のモル濃度
(Al原子換算)、[AlR]は接触場での(III)
成分のモル濃度を示す) を満たす場合、得られる接触処理物は重合活性が著しく
向上する。 【0028】該[AlAO]/[Ti]が1以下では活性
の向上効果が認められないし、500以上では(II)
成分が無駄に使用され、製品ポリマー中に多量のAl成
分が残留する。また、[AlR]/[Ti]が0.5以
下では活性の向上効果が不十分であるし、100以上で
は(III)成分が無駄に使用され、製品ポリマー中に
多量のAl成分が残留する。 【0029】さらに[Ti]が0.1ミリモル/リット
ル以下では接触反応速度が遅く、活性の向上効果を十分
に発揮させることが困難である。 【0030】各成分を接触させる際に用いられる不活性
溶媒としては、例えば炭素数5〜18の脂肪族炭化水
素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素などが挙げられ、
具体的にはn‐ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ノナン、デカン、テトラデカン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙
げられ、これらは1種用いてもよいし、2種以上を混合
して用いてもよい。これらの不活性溶媒の中で、特にn
‐ヘキサンが好適である。 【0031】また、接触温度及び反応時間については特
に制限はないが、トルエンなどの芳香族炭化水素溶媒を
使用する場合には、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒
を使用する場合に比べて、高温度で長時間接触させるこ
とが好ましい。さらに、各成分の接触順序については特
に制限はなく、任意の順序で接触させることができる。 【0032】また、いわゆる予備重合的に、少量のモノ
マーの存在下、あるいは重合反応が著しく遅い条件下
で、接触処理を実施してもよい。 【0033】このようにして調製された接触処理物は、
不活性ガス雰囲気下で保存することができる。 【0034】また、本発明方法における重合方法につい
ては特に制限はなく、例えばスラリー重合法、高温溶液
重合法、気相重合法、バルク重合法など、任意の重合法
を採用することができる。重合溶媒としては、脂肪族炭
化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素などの不活性
溶媒が用いられるが、これらの中でヘキサンやヘプタン
などの脂肪族炭化水素が好ましい。 【0035】さらに、重合温度については特に制限はな
いが、通常0〜350℃、好ましくは20〜250℃の
範囲で選ばれる。一方、重合圧力についても特に制限は
ないが、通常0〜150kg/cm2G、好ましくは0
〜100kg/cm2Gの範囲で選ばれる。 【0036】また、分子量の調整は重合温度を上げる
か、あるいは重合時に水素やアルキルアルミニウム、ア
ルキル亜鉛などを添加することにより行うことができる
が、特にトリアルキルアルミニウムやアルキル亜鉛を添
加するのが有利である。 【0037】 【発明の効果】本発明方法により得られる低融点の超高
分子量エチレン系共重合体は、従来の超高分子量ホモポ
リエチレンや超高分子量エチレン系共重合体に比べて、
融点が低いために成形性に優れ、かつその結晶化度が低
いために、成形時のエネルギー消費が少なくてすみ、例
えばパイプやフイルムなどの各種用途に好適に用いられ
る。 【0038】 【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 【0039】なお、市販メチルアルミノキサンは次のよ
うにして精製した。すなわち、シェリング社製メチルア
ルミノキサン(トルエン溶液)を、室温下に減圧するこ
とで、水飴状にしたのち、100℃で1時間減圧して固
体のメチルアルミノキサン結晶を得た。このメチルアル
ミノキサン結晶をトルエンに再溶解させて、精製メチル
アルミノキサン3.0モル/リットル(Al原子換算)
トルエン溶液を調製した。 【0040】実施例1 (1)3成分の接触反応 200mlのシュレンクビンに、ヘキサン109mlと
トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(1.0モ
ル/リットル)3.0mlを加えたのち、かきまぜなが
らテトラエトキシチタンのヘキサン溶液(0.1モル/
リットル)3.0mlを加え、10分間かきまぜた。さ
らに、前記精製メチルアルミノキサンのトルエン溶液
(3.0モル/リットル)5.0mlを加えたのち、3
0分間かきまぜて接触反応を行った。得られた接触処理
物を重合触媒として使用した。 【0041】(2)エチレンと1‐オクテンとの共重合 乾燥した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥
窒素で置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン340ml
と1‐オクテン60mlを仕込み60℃まで昇温した。 【0042】次に、上記3成分の接触処理物4.0ml
(10マイクロモル‐Ti)を重合反応器に加え、ただ
ちに80℃まで昇温したのち、エチレンガスを導入し、
全圧を8kg/cm2Gに保ちながら80℃で10分間
重合を行った。 【0043】重合終了後、ただちに脱圧し、メタノール
を重合反応器に投入することで重合をただちに停止し
た。次いで、重合反応器の内容物を多量のエタノール‐
塩酸混合液に投入して脱灰したのち、ポリマーをろ過、
分別し、80℃で4時間減圧乾燥してエチレン‐1‐オ
クテン共重合体23.1gを得た。 【0044】実施例2 実施例1(2)において、接触処理物の使用量を1.0
ml(2.5マイクロモル‐Ti)とした以外は、実施
例1と同様に実施した。 【0045】実施例3 (1)3成分の接触反応 200mlのシュレンクビンに、ヘキサン185ml、
トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(1.0モ
ル/リットル)10.0mlを加えたのち、かきまぜな
がら、テトラ‐n‐ブトキシチタンのヘキサン溶液
(0.1モル/リットル)4.0mlを加え、10分間
かきまぜた。次いで、前記精製メチルアルミノキサンの
トルエン溶液(3.0モル/リットル)6.7mlを加
え、さらに60分間かきまぜて接触反応を行った。この
ようにして得られた接触処理物を重合触媒として使用し
た。 【0046】(2)エチレンと1‐オクテンとの共重合 乾燥した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥
窒素で置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン340m
l、1‐オクテン60ml及びトリイソブチルアルミニ
ウムのヘキサン溶液(1.0モル/リットル)1.0m
lを仕込み、60℃まで昇温した。次いで、接触処理物
1.0マイクロモル‐Tiを重合反応器に加え、ただち
に80℃まで昇温し、次いでエチレンガスを導入して全
圧を8kg/cm2Gに保ちながら、80℃で60分間
重合を行った。 【0047】実施例4 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を370ml、
1‐オクテン量を30mlとした以外は、実施例3と同
様に実施した。 【0048】実施例5 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を385ml、
1‐オクテン量を15mlとした以外は、実施例3と同
様に実施した。 【0049】実施例6 実施例3で調製した接触処理物を8日間保存したものを
用い、重合反応器内へ仕込むヘキサン量を370ml、
1‐オクテン量を30ml、トリイソブチルアンモニウ
ムのヘキサン溶液(1.0モル/リットル)量を5.0
mlとした以外は、実施例3と同様に実施した。 【0050】実施例7 185℃の重合温度で高温溶液共重合を実施した。乾燥
した1リットルのかきまぜ機付重合反応器内を乾燥アル
ゴンで置換したのち、乾燥したn‐ヘキサン440ml
と1‐オクテン60mlを仕込み、185℃まで昇温し
た。 【0051】200mlのシュレンクびんに、ヘキサン
179ml、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶
液(1.0モル/リットル)4.0mlを加えた。次い
でこのようにして得たヘキサン溶液をかきまぜながら、
テトラ‐n‐ブトキシチタンのヘキサン溶液(0.1モ
ル/リットル)4.0mlを加え、10分間かきまぜた
のち、さらにメチルアルミノキサン(シェリング社製品
から未反応トリメチルアルミニウムを除去したもの)の
トルエン溶液(3.0モル/リットル)13.3mlを
加え、60分間かきまぜて接触反応を行った。このよう
にして得た接触反応物を室温で暗所に10日間貯蔵した
もの10ml(20マイクロモル‐Ti)を、エチレン
ガスと同時に重合反応器に導入し、全圧を40kg/c
m2Gに保ちながら、185℃で5分間重合を行ったの
ち、メタノール20mlを投入して重合を停止した。次
いで重合反応器の内容物を多量のエタノール‐塩酸混合
液に投入して脱灰した。 【0052】以上、実施例1〜7で得られたエチレン‐
1‐オクテン共重合体の物性を表1に示す。 【0053】 【表1】 このように、Pco≦2の場合、TmをY 1 以下、又は
Pco>2の場合、TmをY 2 よりも小さくすれば、融
点が120℃よりも低い超高分子量エチレン系共重合体
が得られる。また、上記の実施例3〜5から明らかなよ
うに、使用する触媒及び反応条件を同じにした場合、1
‐オクテンの仕込量を増加させることにより、エチレン
系共重合体中の1‐オクテン単位の含有量を増加させ、
融点を低下させることができる。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08F 4/64 - 4/69
C08F 210/18
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 酸素含有チタン化合物とアルミノキサン
と一般式 RnAlX3-n (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6
〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、炭素数1〜2
0のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリールオキシ
基、nは0<n≦3の関係を満たす数である) で表わされるアルミニウム化合物との接触処理物から成
る触媒の存在下で、(A)エチレンを(B)炭素数3〜
18のα‐オレフィン及び炭素数6〜20のジオレフィ
ンの中から選ばれた少なくとも1種の単量体を含む溶液
中に導入して共重合させ、(A)成分単位85〜99.
5モル%及び(B)成分単位15〜0.5モル%から成
るエチレン系共重合体を製造するに当り、(B)成分の
仕込量を増減して、極限粘度[η]が5dl/g以上で
あり、示差走査熱量計によって測定した融点Tm(℃)
が、該共重合体中の(B)成分単位が2モル%以下の場
合、式 Tm≦128−4.0×Pco該共重合体中の (B)成分単位が2モル%よりも大きい
場合、式 Tm<122−1.0×Pco [ただし、Pcoはエチレン系共重合体中の(B)成分
単位の含有量(モル%)である] の関係を満たすように調整することを特徴とする120
℃よりも低い融点をもつ超高分子量エチレン系共重合体
の製造方法。
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