JP2002539158A - Dhea組成物および方法 - Google Patents

Dhea組成物および方法

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ジャグディッシュ パラスラムプリア,
マキシン ビー. ヨンカー,
ケネス イー. シュワルツ,
マーク ジェイ. ガーウィズ,
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ジェネラブス テクノロジーズ,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 治療応用のための、選択された多形型が濃縮された、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を含有する、改良された薬学的処方物が開示される。1実施態様においては、この処方物は、固体形態においてDHEAおよび少なくとも1種の薬学的賦形剤を含有し、そのDHEAの少なくとも85%が、I型の多形またはII型の多形から選択される、単一の多形として存在する。このような組成物を製造および使用する方法もまた、開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、多形I型またはII型が濃縮されたDHEAの薬学的処方物を提供
し、これらの処方物は、様々な治療応用に有用である。特に、本発明は、以前に
使用されていた処方物より一貫したバイオアベイラビリティを有するDHEA処
方物に関する。
【0002】 (参考文献)
【0003】
【数1】 (発明の背景) デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は、3−β−ヒドロキシアンドロ
スト−5−エン−17−オン、デヒドロイソアンドロステロン、trans−デ
ヒドロアンドロステロン、Δ5−アンドロステン−3−β−オール−17−オン
、およびプラステロンとしても公知であり、コレステロールから様々なステロイ
ドを合成する経路において形成される、天然の中間体である。DHEAは、ヒト
において最も多いステロイドホルモンであり、主として不活性な硫酸エステル(
DHEA−S)として、副腎皮質によって産生される。DHEA産生はまた、精
巣、卵巣、および脳においても起こる。成年期の初期(16歳〜24歳)の間に
プラトーレベルに達した後は、血清中の全DHEA(DHEA + DHEA−
S)は着実に減少し、60歳〜70歳までに、ピーク値の約5〜10%となる(
Orentreichら、1984)。
【0004】 DHEAは、多くの医学的状態の処置における使用のために、提案されている
。例えば、全身性エリテマトーデス(米国特許第5,817,650号)、一次
腎傍不全(米国特許第5,861,391号)、アディソン病(同書)、減少し
た性欲(米国特許第5,855,548号)、肥満、(米国特許第5,846,
962号)、骨粗しょう症(米国特許第5,846,960号および同第5,8
55,548号)、ならびに線維筋肉痛(米国特許第5,935,949号)。
DHEAは、様々な経路で投与され得、そして経口で活性である。
【0005】 外因的に投与されたDHEAの薬物速度論は、DHEAの内因性産生により、
ならびにDHEAとDHEA−S(これは、DHEAの主要な代謝産物であり、
DHEAのレザーバーとして作用する)との間の可逆的相互変換により、複雑に
される。DHEAは、内因性産生において広範な昼行性の変動を示し、一方でD
HEA−Sレベルは、日中はほとんど変動を示さない。血漿中DHEAの変化は
、ACTHおよびコルチソルの変化と平行して起こり、早朝に最大であり、日中
にわたってレベルが減少し、そして晩の早い時刻には分泌活性が最小となる(v
an Cauter、1990;Lachelineら、1979;Yenら、
1995)。
【0006】 DHEAおよびDHEA−Sの両方が、血清アルブミン、グロブリン、および
ステロイド性ホルモン結合グロブリンによって、結合される(Meikleら、
1992;Longcope、1995)。経口投与されたDHEAのほんの小
量の画分のみが、任意の所定の時刻にDHEAとして血液中に現れる;大部分は
、肝臓および肝臓外組織中のスルホトランスフェラーゼによる、DHEA−Sへ
の変換を受ける(Barker、1994;Comer、1992;Falan
y、1995;Arlt、1998)。DHEA−Sは、DHEAスルファター
ゼを含む周辺組織(リンパ球およびマクロファージを含む)によって、変換され
てDHEAに戻る。DHEAは続いて代謝されて、アンドロステンジオンならび
に効力のあるアンドロゲン、テストステロンおよびジヒドロテストステロン、な
らびにエストロゲン、エストロンおよびエストラジオールとなる。脂肪組織は、
腎傍のアンドロゲンの実質的なレザーバーとして役立ち得る。周辺組織中のDH
EAの芳香族化は、閉経後の女性における大部分のエストロゲンの生合成の説明
となると考えられている(Grodinら、1973)。
【0007】 薬物のバイオアベイラビリティは、その効能において重要な役割を果たし得る
。DHEAは、周囲の条件および調製の様式に依存して、少なくとも3種、そし
て5種にもなる無水多形形態、および少なくとも3種の水和形態として生じるこ
とが報告されている(Changら、1995)。公知の形態が、赤外分光法お
よび粉末回折分析に基づいて、区別可能であることが報告されている(S3およ
びS4型は、後者の方法を使用しては区別不可能であることを除く(同書))。
本発明を支持して実施された研究は、第6の無水形態(本明細書においてVI型
と示す)の存在を示し、この形態は、固相NMRにより検出可能であるが、赤外
分光法またはx線粉末回折分析では検出可能ではない。
【0008】 DHEAは、様々な市販源から入手可能であるが、これらの物質は、その多形
の組成において顕著な変動を示し、これは、インビボでの取り込みの間の吸収の
差異のため、バイオアベイラビリティを変動させ得る。
【0009】 従って、本発明の目的は、I型の多形またはII型の多形が濃縮されたDHE
A処方物を提供し、より一貫したバイオアベイラビリティおよび信頼性のある効
力を達成することである。VI型多形が濃縮された処方物もまた、考慮される。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、1つの局面において、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
および少なくとも1種の薬学的賦形剤を含有する薬学的処方物であって、このD
HEAの少なくとも85%がI型の多形として存在する、処方物を含む。好まし
くは、このDHEAの少なくとも90%が、より好ましくは95%が、そして最
も好ましくは99%より多くが、I型の多形として存在する。本発明はまた、D
HEAのI型の多形から本質的になる物質の組成物を含む。
【0011】 本発明はまた、第二の一般的な実施態様において、DHEAおよび少なくとも
1種の薬学的賦形剤を含有する薬学的処方物であって、このDHEAの少なくと
も85%がII型の多形として存在する、処方物を含む。好ましくは、このDH
EAの少なくとも90%が、より好ましくは95%が、そして最も好ましくは9
9%より多くが、II型の多形として存在する。
【0012】 DHEAおよび少なくとも1種の薬学的賦形剤を含有する薬学的処方物であっ
て、このDHEAの少なくとも85%がVI型の多形として存在する処方物もま
た、含まれる。好ましくは、このDHEAの少なくとも90%が、より好ましく
は95%が、そして最も好ましくは99%より多くが、VI型の多形として存在
する。本発明はまた、DHEAのVI型の多形から本質的になる物質の組成物を
含む。
【0013】 本発明はまた、DHEAの処方物のカプセル剤または錠剤を調製するための方
法をも含む。この方法において、少なくとも1種の固体の薬学的賦形剤がDHE
Aと混合され、ここで、このDHEAの少なくとも85%が、I型およびII型
から選択される単一の形態として存在し、そしてこの固体処方物は、経口送達に
適したカプセル容器に入れられるか、または圧縮されて錠剤を形成するかのいず
れかである。
【0014】 別の局面においては、本発明は、DHEAを被験体に投与して、回復結果を得
る方法を含み、ここで、薬学的に受容可能な量のDHEAが、そのDHEAの少
なくとも85%がI型、II型、およびVI型から選択される(好ましくはI型
およびII型から選択される)単一の多形として存在するように、投与される。
これらの方法は、様々な医学的状態(例えば、全身性エリテマトーデス、骨密度
の損失、骨粗しょう症、慢性疲労症候群、または線維筋肉痛)を処置するため、
あるいはDHEA置換治療において、有用である。
【0015】 本発明はまた、DHEA処方物のバイオアベイラビリティを制御するための方
法を含む。この方法において、治療有効量のDHEA処方物が被験体に投与され
、ここで、この処方物中のDHEAが、所定の、予め選択されたの比率のDHE
A多形からなる。
【0016】 これらの組成物および方法は、インビボでのDHEAのバイオアベイラビリテ
ィが、DHEAの多形の組成に依存するという、本出願人らの発見を考慮すると
、DHEA処方物の、以前に達成されたものより均一なバイオアベイラビリティ
を達成するために有用である。
【0017】 本発明のこれらおよび他の目的および特徴は、以下の詳細な説明を考慮すると
、より良く理解される。
【0018】 (発明の詳細な説明) I.DHEA多形 本発明は、本発明より前に利用可能であった調製物より一貫したバイオアベイ
ラビリティおよび薬物速度論的特性を有する、DHEAの薬学的調製物に関する
。1つの局面において、本発明は、DHEAの少なくとも85%、好ましくは少
なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%〜99%がI型の多形として
存在するようにDHEAを含有する、薬学的組成物に関する。このような組成物
は、経口投与の際にGI路による良好な取り込みを示し、良好な治療活性を示し
、そして周囲の条件下で安定性が高い。
【0019】 別の局面において、本発明は、DHEAの少なくとも85%、好ましくは少な
くとも90%、より好ましくは少なくとも95%〜99%がII型の多形として
存在するようにDHEAを含有する、薬学的組成物に関する。このような組成物
は、経口投与の際にGI路による良好な取り込み、迅速な速度の吸収(I型の多
形より大きい)および良好な治療活性を示し、そしてまた周囲の条件下で安定で
ある。
【0020】 本明細書に記載のようにI型またはII型がこのように濃縮された組成物は、
ランダムな多形の組成を有する市販の組成物により提供されるより、より予測可
能な薬物速度論的プロフィールを提供する。VI型が同様に濃縮された組成物も
また考慮される。
【0021】 A.DHEA多形の調製 DHEAは、x線回折、赤外(IR)分光法、および示差走査熱量測定法(D
SC)のような分析技術によって、いくつかの異なる水和および無水の結晶形態
を生じることが知られている。無水の形態はI、II、III、IVおよびV型
を含むが、最後の2つの型は、DSCによって過渡的にしか観察されていない。
水和物(溶媒和物)は、S1(1/4水和物)、S2(一水和物)、S3(一水
和物)、およびS4(1/2メタノレート(methanolate))を含む
【0022】 DHEA、およびDHEAアセテートのような前駆体は、様々な供給源(例え
ば、Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO;Ald
rich Chemical Company,Inc.;Diosynth,
Inc.;Pfaltz&Bauer,Inc.;Schering AG)か
ら市販されている。選択された多形が濃縮されたDHEA組成物は、市販のDH
EAを、選択された溶媒内で、適切な冷却またはエバポレーションの条件下で結
晶化させることによって、調製され得る。上記の安定な型の調製のための条件が
他者により報告されている(Changら、1995)が、Changにより記
載されたものを含め、I型を調製するための以前に報告された方法は、本明細書
においてVI型と示される、さらなる多形を含有する生成物を生じることが、本
出願人らにより見出された。従って、本明細書に記載される改良された方法は、
純粋なI型を調製して他の多形を排除するために開発された。
【0023】 1つの好ましい方法においては、純粋なI型は、(a)DHEAを無水2−プ
ロパノール(あるいは、アセトンまたはアセトニトリル)から、窒素気流下、室
温で、約2日間にわたって結晶化させて、優先的にI型、およびいくらかの量の
VI型を含有する結晶沈殿物を生成し、次いで(b)この沈殿物を酢酸エチル(
約100mL/30gのDHEA)に懸濁させて、得られるスラリーを室温で約
1週間撹拌し、次いで濾過することによって調製される。フィルターケーキを室
温で一晩乾燥させる。13C−SSNMR分析(以下に記載)は、この方法により
調製された生成物が、純粋な、またはほぼ純粋(>99%)な、I型からなるこ
とを示した;他の型は、13C−SSNMRによっては検出されなかった。
【0024】 II型が高度に濃縮されたDHEAは、テトラヒドロフラン(THF)、ジオ
キサン、クロロホルムまたはクロロホルムとTHFとの混合物から迅速に結晶化
させることにより、得られ得る。実施例1は、THFからの結晶化の具体的な手
順を提供し、この手順は、X線粉末回折によって純粋なII型であることが示さ
れた生成物を製造した。
【0025】 他の多形は、以下のように調製され得る。III型は、S3またはS4型から
室温、真空下で脱溶媒和することにより、得られ得る。VI型は、純粋な形態で
、またはI型との混合物として、粗DHEA(メタノール再結晶工程なしで、実
施例1に記載のように、DHEAのけん化により調製される)をイソプロパノー
ルから結晶化させることにより、続くスラリー化工程なしで、得られ得る。S1
型は、塩化メチレン中、50〜60%の相対湿度の条件下で結晶化させることに
より、またはメタノールと共に30分間粉砕して空気乾燥することにより、得ら
れ得る。S2型は、40%エタノールまたは蒸留水中で結晶化させることにより
、あるいはアセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、またはTHF中でゆっくり
とエバポレートすることにより、調製され得る。S3型は、メタノール半溶媒和
物(half−solvate)(S4型)のメタノール分子を、60%の相対
湿度の条件下で水と交換することにより、調製され得る。S4型(1/2メタノ
レート)は、DHEAのメタノール溶液を冷却することにより、得られ得る。様
々な多形を調製するためのさらなる手順は、Changら(1995)に見出さ
れ得る。
【0026】 B.DHEA組成物の特徴付け 本発明に従って、選択されたDHEA多形が濃縮されたDHEA組成物を調製
するためには、DHEA物質の多形含有量を定量的に決定し得、存在し得る他の
多形に対する所望の多形の濃縮の度合いを確証することが重要である。その方法
が、主要な好ましい多形の含有量を±5%以内で、好ましくは±2.5%以内以
下で測定することが可能であるほど十分な、あるレベルの感度および正確さを有
するならば、任意の適切な方法が、この目的のために使用され得る。さらに、多
形を測定するために選択される技術は、可能な全ての多形を測定し得るわけでは
ないかもしれないこと、またはその技術は、特定の個々の多形を、2種以上の多
形の合計としてのみしか測定し得ないかもしれないことが、理解される。しかし
、以下に記載のように、I、IIおよびVI型の測定については、これらの限定
はいずれも、関心事ではないか、または相補的な方法の結果を組み合わせること
によって克服され得る。
【0027】 B1.X線粉末回折 X線結晶回折は、結晶性物質の多形の型を決定するための工業的な標準である
が、I+VI、II、III、S1、S2、S3、およびS4の型の相対量を測
定するために、使用され得る。しかし、この技術は、固相核磁気共鳴により示さ
れたように、IおよびVIの型を区別することはできない(以下を参照のこと)
【0028】 本発明を支持して実施された研究において、DHEAのI、II、III、S
1、S2、S3、およびS4の型の本質的に均一な試料を、上記のように調製し
た。VI型は、I型との36:54混合物(VI:I)として研究した。粉末回
折x線データを、以下の材料および方法の節に記載のように収集し、各多形につ
いて特徴的なピークを同定した。観察された回折パターンは一般に、I、S1、
S2、およびS4について以前に報告された結晶構造と一致した(Coxら、1
990;Cairaら、1995)。
【0029】 表1は、各多形について見られた明瞭な反射をまとめる。DHEA試料におけ
る各多形の相対量は、標準的な定量x線法に従って、その試料内の各DHEA多
形について独特の反射の、ピーク高さまたはピーク面積を積分することによって
、決定され得る。ピーク面積の積分が、一般に好ましい。
【0030】 I型試料についての回折図(diffractogram)は、I/VI混合
型のものと同一であることが見出された。このことは、x線回折のみではこれら
の多形の合計のみしか定量し得ないことを示す。一方または他方の型のレベルが
、別の技術(好ましくは、下記のように、固相NMRである)により、独立して
測定されなければならない。
【0031】 表1.多形の独特の反射
【0032】
【表1】 a.ピーク位置は、度数2θで与える;s=強、m=中、w=弱。
【0033】 典型的に、XRPD分析は、回折図を目視で検査して、どの多形が検出可能な
レベルで存在するかを決定し、次いでそれらの多形に対応する独特の反射に積分
を限定することによって、単純化され得る。通常、無水物の調製については、水
和物S1〜S4が排除されて、I、IIおよび/またはVIの型のみが存在する
。約5%のレベルで存在する少ない方の多形成分は、約2%の検出の下限を用い
て、容易に定量され得る。
【0034】 薬学的賦形剤などのさらなる物質を含有する薬学的処方物中の、DHEAの多
形含有量の測定については、DHEAの存在下および非存在下でのそのようなさ
らなる物質の回折図から差のパターンを算出することによって、そのさらなる物
質から生じる反射を減算して除き得る。
【0035】 B2.固相NMR(SSNMR) 固相13C−NMRもまた、多形または結晶性物質の検出および定量のために使
用され得、そしてXRPDより感度の高い技術である。しかし、これは高価であ
り、時間を費やす手順であるので、慣用的には使用されない。本明細書中に記載
の研究においては、上記のように、DHEAのI型およびVI型を区別するため
に、13C−SSNMRが必要であった。
【0036】 多形I、II、VI、およびS1〜S4を定量するために使用され得る、独特
の共鳴ピークを、表2に与える。一般に、様々な多形が、独特の共鳴シフトを、
10〜18ppm(低磁場)および115〜124ppm(高磁場)(アダマン
タンに対するppm)の領域に示す。しかし、いくつかのピークが低磁場領域に
おいて重なるため、一般に高磁場領域が、より良好な定量結果を与える。
【0037】 表2.13C−SSNMRピークの帰属
【0038】
【表2】 aPouchert,C.J.,THE ALDRICH LIBRARY O
F NMR SPECTRA、化合物番号12、578−4(1983)。b 構造内に、結晶学的に独立の分子を2つ有することが公知である。
【0039】 選択された共鳴ピークは、MacDonald(1980)により記載される
カーブフィッティング技術などの、公知の任意の定量技術によって、定量され得
る。異なる濃度領域にわたる、I型およびVI型の混合物の研究は、VI型に独
特のピークに対する応答が直線的であることを示した。このことは、積分法が、
I型のような他の多形に対する試料中のVI型の割合の測定のために確実である
ことを示す。本発明を支持して実施されたさらなる研究は、SSNMRおよびx
線回折による多形の決定について、良好な一致が存在することを確証した。
【0040】 B3.赤外分光法 赤外分光法は、DHEA組成物の多形の含有量の決定のための、さらに別の方
法を提供する。この技術の詳細は、Changら(1995)に見出され得る。
しかし、x線回折と同様に、この技術はI型とVI型とを区別しないこと明らか
である。
【0041】 C.DHEAのI型およびII型の安定性 XRPDによりモニターした、14日間のストレス研究は、周囲温度および5
0℃において、DHEAのI型およびII型の両方が、84%もの相対湿度(R
H)で2週間、固体形態変換に対して安定であることを示した。14日間のデー
タ(表3に与える)は、I型が、周囲温度および95%RHで、2週間安定であ
ることを示す。しかし、II型は、これらの条件下でS2に変換する。50℃で
95%RHにおいては、I型はS2に変換する;50℃で75%以上のRHにお
いては、II型は部分的にS1に変換する。これらの試料において、ごくわずか
な重量増加(<0.8%)しか観測されない。(50℃において観察された重量
損失は、残りの溶媒の損失、試料の昇華、および/または熱分解のためであり得
る)。
【0042】 25℃/58%RHまたは40℃/75%RHのいずれかにおいて、1、2、
3、および6か月後、表に示すように、I型は固体形態変換に対して安定なまま
であった。
【0043】 まとめとして、I型およびII型の両方が、周囲の条件下、および不飽和湿度
における加熱下において安定である;I型が、より大きな全体的安定性を示す。
【0044】 表3.DHEAのI型およびII型の安定性
【0045】
【表3】 (a)決定せず (b)温度は40℃であった。
【0046】 II.処方および投与 本発明のDHEA組成物を含有する処方物は、様々な投薬形態(例えば、錠剤
、カプセル剤、散剤、放出制御型処方物、懸濁剤、乳剤、坐剤、クリーム、軟膏
剤、ローション剤、またはエアゾール剤など)において提供され得、好ましくは
、正確な用量の単回投与に適した、固形投薬形態で提供される。
【0047】 これらの組成物は典型的に、従来の薬学的キャリア、または賦形剤を含有し、
そしてさらに、他の医療用試剤、キャリア、アジュバントなどを含有し得る。好
ましくは、この組成物は、約0.5重量%〜75重量%、より好ましくは約5重
量%〜25重量%のDHEAを含有し、その残りが、適切な薬学的賦形剤からな
る。経口投与については、このような賦形剤は、薬学的等級のラクトース、マン
ニトール、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タル
ク(talcum)、セルロース、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マ
グネシウムなどを含み得る。
【0048】 便利なことに、本発明の処方物は、例えば、カプセル剤または錠剤によって、
血流への迅速な取り込みおよび身体の種々の区画への分配のために、経口的に投
与され得る。投与の量および頻度は、以下にさらに詳述するように、その患者お
よび治療応用に依存して変化する。別のアプローチにおいては、固体の処方物は
、例えば、経口投与が禁忌である場合には、坐剤として投与され得る。
【0049】 この組成物が経口投与のための固体処方物の形態で利用される場合には、その
調製物は、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などであり得る。経口送達が可能な
カプセル剤の調製については、所望の多形の組成を有するDHEAが、少なくと
も1種の薬学的賦形剤と混合され、そしてその固体処方物が、胃腸管への送達に
適したカプセル容器に入れられる。好ましい形態においては、DHEAの少なく
とも90%、より好ましくは少なくとも95%、そして最も好ましくは99%よ
り多くが、I型、II型またはVI型、好ましくはI型またはII型、から選択
される、そして最も好ましくはI型である、単一の多形として存在する。
【0050】 経口送達可能な錠剤の調製については、所望の多形の組成を有するDHEAが
、少なくとも1種の薬学的賦形剤と混合され、そしてその固体処方物が、胃腸管
への送達のために、公知の方法に従って圧縮されて錠剤に形成される。この錠剤
組成物は典型的に、添加剤(例えば、サッカリドもしくはセルロースキャリア、
デンプンペーストもしくはメチルセルロースなどの結合剤、充填剤、崩壊剤、ま
たは医療用調製物の製造において典型的に通常使用される他の添加剤)と共に処
方される。本発明の組成物はまた、被験体に、経皮的にまたは吸入によって、投
与され得る。様々な簡便な投薬形態を調製するための方法は、当業者に公知であ
るか、または明らかである;例えば、Remington’s Pharmac
eutical Sciences(第19版、Williams&Wilki
ns、1995)を参照のこと。
【0051】 III.薬物速度論 以下のデータが実証するように、多形のI型またはII型が濃縮されたDHE
A処方物はいずれも、インビボで良好に吸収され、そして治療的に活性である。
本出願人らは、DHEAの市販の供給源は、その多形の組成が顕著に変動し得、
潜在的に、治療的バイオアベイラビリティおよび効力が顕著に変動する結果とな
ることを、さらに発見した。これらの問題は、より信頼性のある治療特性、特に
一貫したバイオアベイラビリティを有する、既知の組成のDHEA処方物を提供
する、本発明によって克服される。
【0052】 A.単回用量研究 実施例2は、34人の健康な閉経後の女性が、DHEAの3種類の処方物(そ
れぞれ、市販のDHEAから、カプセルの形態で調製した)のうちの1つを経口
的に投与された研究を記載する。これらの処方物は、4つの不透明なサイズ2の
カプセルの単回投薬で投与され、それぞれのカプセルは、50mgのDHEA、
152mgのラクトース(処方物3については169mg)、108mgのコー
ンスターチ、および3mgのステアリン酸マグネシウムを含有した。
【0053】 これらの処方物の多形の組成は、以下の表4にまとめるように、異なった。処
方物1は、82%のI型、0%のII型、および18%のVI型を含有し、一方
処方物2は、22%のI型、44%のII型、および33%のVI型を含有した
(SSNMRより)。処方物3は、処方物2に非常に類似して、18%のI型、
43%のII型、および39%のVI型を含有した。これらの処方物の平均粒子
サイズは、測定に使用した技術によって変動したが、おおよそ50〜150μm
の範囲に入り、処方物1の粒子がいくらかより大きかった(表5)。
【0054】 表4.処方物1〜3の多形比
【0055】
【表4】 表5.粒子サイズ
【0056】
【表5】 血液試料を、投与の前、および投与後の様々な時刻に回収し、DHEAおよび
DHEA−Sのレベルを、イムノアッセイにより測定した。DHEAおよびDH
EA−Sのレベルの時間プロットを、図1および図2にそれぞれ示す。図1を参
照すると、処方物1のプロファイルは、最大濃度が投与の約3時間後に達成され
、次いでいくらか迅速に減少し、約12時間後にその最大濃度の半分となり、次
いで徐々に減少して、72時間後にその最大濃度の約3分の1となることを示す
。処方物2および3は、投与から約1時間以内で最大濃度により迅速に達し、次
いで処方物1が示すものと類似の、2段階の濃度減少が起こった。
【0057】 これらの結果は、I型およびII型の両方が、経口的に投与された場合に、高
いバイオアベイラビリティを有することを示す。これらのデータはまた、II型
の割合が高い処方物2および3が、より迅速に吸収され、処方物1に対してより
高い(AUC測定に基づいて約6〜14%だけ)バイオアベイラビリティを有す
るようであることを示す。
【0058】 DHEA−Sのプロファイルは、同様のパターンを示した。全ての処方物が、
約3時間後に最大濃度に達し、このことは、DHEAがその主要な代謝物である
スルフェート形態に迅速に変換したことを示す。処方物1が一貫して、処方物2
および3より低レベルのDHEA−Sを示したことを除き、これらのプロファイ
ルの形状もまた非常に類似しており、これは、図1に示すDHEAについての結
果と一致する。これらの結果は再び、処方物1が、処方物2および3より低いバ
イオアベイラビリティを有するようであることを示す。
【0059】 この研究から見積った、平均の薬物速度論的パラメータ(実施例1を参照のこ
と)を、以下の表6および7に与える。AUC(曲線下面積)は吸収の程度の指
標である;CmaxおよびTmaxは、吸収の速度の指標である。全ての試料について
の血清中のDHEA濃度は、定量のアッセイ限界より高かった。ベースラインを
調節した値は、第1日の投薬前の血清中濃度を、それぞれの血清中濃度値から減
算することによって得た。
【0060】 表6.血清中DHEAについてのベースラインを調節した平均の薬物速度論的
パラメータ:単回用量研究
【0061】
【表6】 表7.血清中DHEA−Sについてのベースラインを調節した平均の薬物速度
論的パラメータ:単回用量研究
【0062】
【表7】 B.複数回用量研究 実施例3は、オープンラベルのランダム化された、薬物速度論の3周期交差試
験を記載し、ここで、39人の健康な閉経後の女性に、DHEAの2種類の処方
物のうちの1つをカプセル形態で経口的に投与した。これらの処方物は、4つの
不透明な、サイズ2のカプセルの単回投薬で投与され、それぞれのカプセルが、
50mgのDHEA、152mg(処方物4)または169mg(処方物3)の
ラクトース、108mgのコーンスターチ、および3mgのステアリン酸マグネ
シウムを含有した。処方物3のDHEA多形の組成を上記の表4に示した(SS
NMRより、18%のI型、43%のII型、および39%のVI型)。処方物
4は、本明細書中に記載の方法により調製した、実質的に純粋な(約100%)
I型DHEAを含有した。
【0063】 投薬量は、2つの7日研究期間(7日の洗い流し期間により分けられる)のそ
れぞれの、各朝の同じ時刻に投与した。血清試料を、DHEAおよびDHEA−
Sの谷レベル(trough level)の測定のために、第1日〜第6日の
投薬の5分前に得た。各研究期間の第7日目に、血清試料を投薬の30分前に、
次いで投与後72時間までの様々な時間間隔で得、そして実施例3に記載のよう
に、DHEAおよびDHEA−Sのレベルをイムノアッセイにより測定した。
【0064】 表8および表9は、ベースラインを調節した薬物速度論パラメータAUC144- 168 (吸収の程度)、TmaxおよびCmax(吸収の速度)を、2種類の処方物につ
いて示す。AUC144-168値は、複数回用量研究のための標準となるように、単
回用量間隔(第7日)を表す。
【0065】 表8.血清中DHEAについてのベースラインを調節した平均の薬物速度論的
パラメータ:複数回用量研究
【0066】
【表8】 表9.血清中DHEA−Sについてのベースラインを調節した平均の薬物速度
論的パラメータ:複数回用量研究
【0067】
【表9】 上記の単回用量研究で示される結果と一致して、処方物4(約100%のI型
)は、吸収の速度および程度の観点から、処方物3(多形の混合物)と比較して
、いくらか減少したバイオアベイラビリティを示した。
【0068】 第7日の投薬の0.5時間前から第10日の、DHEAおよびDHEA−Sの
レベルの時間プロットを、それぞれ図3および図4に示す。再び、これらのプロ
ットは、両方の処方物は迅速に吸収されるが、II型の割合が高い処方物3が、
純粋なI型を含む処方物4より迅速に吸収され、そしてより高いバイオアベイラ
ビリティを有するようであることを示す。
【0069】 IV.DHEA処方物における生物学的同等性 1つの局面において、本発明は、DHEA処方物のバイオアベイラビリティを
制御し、そして異なる処方物間の生物学的同等性を達成する方法に関する。例え
ば、DHEAおよび賦形剤を同じ割合で含有する、異なるDHEAの処方物は、
異なるバッチのDHEAから調製され得、従って、インビボにおける異なるバイ
オアベイラビリティを示し得る。上述のように、DHEA調製物はその多形の組
成が、(1)異なる供給源ごとに、および(2)同じ供給源からのバッチごとに
、顕著に変動し得るので、DHEAの市販の供給源から調製される薬学的処方物
は、それらのインビボにおけるバイオアベイラビリティが顕著に変動し得ること
が、本発明者らにより見出された。
【0070】 本発明はまた、DHEA処方物のバイオアベイラビリティを制御するための方
法を含む。この方法において、その処方物が予め選択された既知の比率のDHE
A多形を含有するように、治療有効量のDHEA処方物が投与される。すなわち
、DHEA処方物が、1種以上のDHEA多形の既知の割合(および量)を有し
て調製される(例えば、上述のような適切な結晶化条件を用いることにより、ま
たは適切な量の所望の多形を混合することにより)。多形の比率は、そのDHE
Aの所望のバイオアベイラビリティを提供するよう(例えば、上および実施例2
に記載のような方法によるバイオアベイラビリティの評価に基づいて)選択され
得る。この方法は、インビボにおけるDHEAのバイオアベイラビリティがその
DHEAの多形の組成に依存するという本出願人らの発見を考慮すると、以前に
達成されたものより均一かつ予想可能なバイオアベイラビリティのDHEA処方
物を達成するために、有用である。
【0071】 V.指標 DHEAは、多くの医学的状態の処置に有用であることが報告されている。処
置され得る例示的な状態には、例えば、全身性エリテマトーデス(McGuir
eら、米国特許第5,817,650号)が挙げられ、ここでは、約25から5
00mg/日の用量が、必要に応じてプレドニゾンのような糖質コルチコイドと
共同して、投与される。コルチコステロイドもまた、DHEAの補充に使用され
得、一次副腎不全またはアディソン病の処置において、0.25〜2.0mg/
kgで投与される(S.S.C.Yenら、米国特許第5,861,391号)
。DHEAはまた、ウイルス性感染に対する免疫応答の増強にも使用され得(米
国特許第5,077,284号)、例えばAIDS患者のような免疫無防備状態
の被験体の処置において、例えば400mg/日の投薬量で、使用され得る。C
olemanら(米国特許第4,518,595号)によれば、糖尿病は、例え
ば、120〜480mg/kg日、または食物摂取の約0.1重量%〜約0.4
重量%に等しい量の投与によって処置され得る。
【0072】 骨粗しょう症または骨減少としての、骨密度の損失もまた、約32mg/kg
日の典型的用量で、DHEAによって処置され得る(例えば、Labrie、米
国特許第5,776,923号を参照のこと)。DHEAはまた、慢性疲労症候
群または線維筋肉痛の処置にも有効である;例えば、White、米国特許第5
,935,949号を参照のこと。
【0073】 問題の他の状態および提案される投薬量を、以下の表にまとめる。常にそうで
あるように、最適な投薬量、ならびに処置の頻度および存続期間は、個々の被験
体によって変動し得、そして当業者に公知の方法によって決定され得る。
【0074】 表10.DHEAにより処置可能な選択された状態
【0075】
【表10】 前述のことから、本発明の目的および特徴がいかにして満たされるかが分かり
得る。本発明は、多形のI型、II型、またはVI型(好ましくは、I型または
II型、そして最も好ましくはI型)が濃縮された、DHEAの薬学的処方物を
提供する。これらの処方物は、様々な量の複数のDHEAの多形を含有する、以
前に利用されたDHEA処方物と比較して、一貫したバイオアベイラビリティを
提供する。DHEAのI型が濃縮された処方物は、高度に安定であり、長期間に
わたって(例えば、1年または2年より長く)一定レベルのDHEA活性を維持
する、薬学的組成物を提供する。したがって、I型が濃縮された処方物は、長い
貯蔵寿命を有し、これは、薬学的製品において非常に望ましい。II型が濃縮さ
れた処方物は、I型の処方物よりいくらか安定性が低いものの、安定であり、そ
してインビボにおいて、I型の処方物より速い吸収速度(およびより高い効力)
を有し得る。したがって、II型が濃縮された処方物はまた、薬学的に有利であ
る。
【0076】 本発明は、以下の実施例を考慮するとさらに理解され得る。これらの実施例は
、本発明を例示するが、いかなる様式においても本発明を限定することを意図さ
れない。
【0077】 (実施例) 材料および方法 X線粉末回折(XRPD)。XRPD分析を、Siemens D−500
X−ray Powder Diffractometer−Kristalo
flexまたはShimadzu XRD−6000 X線粉末回折計により、
Cu Kα放射(1.5406Å)を使用して、実施した。
【0078】 Siemensの機器は、IBM互換性のインターフェースを備え、DIFF
RACATソフトウェア(SOCABIM、1994)を利用した。スリットI
およびIIを1°に設定し、そして放射線を、Kevex Psi Pelti
er冷却シリコン検出器により、スリットIIIが1°、そしてスリットIVが
0.15°の状態で、電子的にフィルタ化した。連続的なθ−2θ走査を、6°
/分(0.4秒/0.04°ステップ)で、4〜40°2θで使用した。シリコ
ン標準を毎日分析して、機器のアライメントをチェックした。各試料を、小量の
粉末を0バックグラウンドのアルミニウム中石英の試料ホルダ上で圧縮すること
により、調製した。
【0079】 Shimadzuの機器は、微小焦点X線管を備えた。この管の出力を、40
kV、40mAに設定した。発散スリットおよび散乱スリットを1°に設定し、
受容スリットを0.15mmに設定した。回折された放射線を、NaIシンチレ
ーション検出器により検出した。θ−2θ連続走査を、3°/分(0.4秒/0
.02°ステップ)で、4〜40°2θで使用した。シリコン標準を毎日分析し
て、機器のアライメントをチェックし、そしてアルミナ標準を毎日分析して、X
線管出力をチェックした。各試料を、スパチュラでガラスまたは石英の試料ホル
ダに押し付けることによって、分析用に調製した。
【0080】 定量的研究(ピーク高さおよび面積の測定)を、一般に、Shimadzuの
機器で行った。XRPDのピーク高さおよび面積の測定を、Windows N
T(登録商標)上で実行するGRAMS/32 5.05版を使用して行った。 FII対FI+FVIの比率を定量化するために、θ−2θ連続走査を、選択し た範囲(例えば、17〜23°2θ)にわたって、選択した走査範囲(0.5〜 3.0°/分、典型的には1°/分(0.4秒/0.02°ステップ))で、各 試料について3回実施した。XRPDファイルをASCIIフォーマットに変換 し、Windows NT上で実行するGRAMS/32 5.05版に読み込 んだ。各走査について、独自のI型のピーク(典型的には18.5または20. 2°2θのいずれか)および独自のII型のピーク(典型的には20.5〜21 .2°θにわたって測定される20.8°2θ)のピーク面積および高さを測定 した。標準曲線を、10%間隔でFI中FII0〜100%の範囲(5%FII を含有する試料もまた含んだことを除いて)の、FIおよびFIIの標準混合物 を使用して、作成した。各試料について測定された3つの高さ(または面積)を 平均し、そしてこれらの平均を、較正曲線により規定される等式に入力した。
【0081】 固相NMR法(SSNMR)。SSNMRスペクトルを、General E
lectric Omega PSG,100MHz分光器で、5mm直径のジ
ルコニアロータ中の50mgの試料を使用して得た。高出力プロトンデカップリ
ングおよび約5kHzのマジックアングルスピニングの交差分極を使用した。こ
のマジックアングルを、FryeおよびMacielにより1982年に記載さ
れたように、サイドバンドを検出することによって、KBrのBrシグナルを使
用して調節した。化学シフトは、29.50ppmのアダマンタンのCH共鳴を
外部で参照した。積分のために選択したピークのカーブフィッティングを、Ma
cDonald(1980)により記載されたように実施した。以下のピークを
使用して、I型、II型およびVI型を測定した:118.8および120.3
ppmのピークの合計(I型)、119.8ppmのピーク(II型)、ならび
に118.5ppmのピーク(VI型)。
【0082】 多形含有量の決定。DHEA含有材料中の様々な可能なDHEA多形の量を決
定するために、以下の3段階のアプローチを使用した。
【0083】 1.無水形態のみが存在することを定性的に確認するための、XRPDパター
ンの目視による試験。
【0084】 2.型FI、FII、および/またはFVIの混合物中に存在するFII形の
量を決定するための、定量的なXRPD分析。
【0085】 3.存在する型FIおよびFVIの量を決定するための、定量的なSSNMR
分析。
【0086】 実施例1:DHEAならびに多形IおよびIIの調製 DHEAの合成。DHEAを、DHEAアセテート(Diosynth,Ch
icago,ILまたはBerlichem,Montiville,NJから
入手した)から、メタノール中の炭酸カリウムを用いたけん化によって、調製し
た。生成物を還流で6部のメタノールに溶解し、チャコールを添加して、濾過に
より除去した。このメタノールを、3部の体積が残るまでエバポレートし、そし
てこの溶液を15℃まで冷却して、この温度で1時間維持し、そして濾過した。
この湿った生成物を8.5部の水で還流してメタノールを除去し、濾過し、そし
て真空下90℃で乾燥させた。最終生成物についての、乾燥仕様における損失は
、0.5%以下であり、そして残余のメタノールについての仕様は0.01%以
下であった。
【0087】 I型の調製。30gのDHEA(上記で調製した)を、窒素雰囲気下で500
mLのフラスコに入れた。全てのDHEAが溶解するまで、無水2−プロパノー
ル(イソプロパノール)を添加した。得られる溶液を窒素気流下で2日間撹拌し
、この時点で全ての溶媒がエバポレートしていた。SSNMR分析は、この生成
物がI型およびVI型の混合物を含有し、I型が優先的であることを示した。V
I型成分をI型に転換するために、この生成物(約30g)を約100mLの酢
酸エチルに添加し、そして得られるスラリーを周囲温度で1週間撹拌し、そして
濾過した。フィルターケーキを周囲条件で一晩乾燥させ、次いでシリンジシーブ
(75μm)に通し、サイズが75μmより大きな粒子を9.0g、およびサイ
ズが75μm未満の粒子を3.2g得た。粒子サイズが75μmより大きい画分
13C−SSNMR分析は、I型のみが存在することを示した。
【0088】 II型の調製。30gのDHEAを、窒素雰囲気下で500mLのフラスコに
入れた。全てのDHEAが溶解するまで、無水テトラヒドロフランを添加した。
得られた溶液を窒素気流下で3日間撹拌し、この時点で全ての溶媒がエバポレー
トしていた。この固体をフラスコから取り出し、そしてXRPD分析により、I
I型のみであることを見出した(Siemens回折計)。
【0089】 実施例2:経口的に投与されたDHEA処方物の薬物速度論:単回用量研究 この研究は、34人の健康な閉経後の女性における、オープンラベルの、ラン
ダム化された、薬物速度論の3周期の交差研究であった。被験体は、各投薬往診
の前に、夕方に連絡を取られ、そして一晩の断食を始めることを催促されて、投
薬の前10時間にわたって、飲食しなかった(水も許可されない)。DHEAお
よびDHEA−Sの測定のための血清試料を、投薬の30分前、ならびにその被
験体が8オンスの水と共に200mgのDHEA(処方物1または2の4カプセ
ル)を経口投薬された0、0.5、1、1.5、2、3、4、6、8、10、1
2、16、24、48および72時間後に、取り出した。各投薬期間に続き、次
の投与の前に、7日間の投与のない期間があった。
【0090】 DHEAレベルを、非極性溶媒抽出の後に、Endocrine Scien
ces Inc.において、ラジオイムノアッセイ(RIA)によって決定した
。方法有効データは、92〜99%の回復範囲、18.9ng/dLの検出限界
(LOD)、87.5ng/dLの定量限界(LOQ)、5%以下のアッセイ内
正確さ、および10%以下のアッセイ間正確さを実証した。内部アッセイコント
ロールを、コントロールチャートを介してモニタした。DHEA−Sレベルを、
ラジオイムノアッセイ(RIA)によって、Endocrine Scienc
es Inc.において、DHEA−Sの酵素分解後に決定した。方法有効デー
タは、86〜106%の回復範囲、3.6μg/dLの検出限界(LOD)、7
%以下のアッセイ内正確さ、および10%以下のアッセイ間正確さを実証した。
内部アッセイコントロールを、コントロールチャートを介してモニタした。
【0091】 各カプセル剤は、50mgのDHEA(処方物1、2または3)ならびに15
2mgのラクトース(処方物3については169mg)、108mgのコーンス
ターチ、および3mgのステアリン酸マグネシウムからなる賦形剤を含有した。
処方物1〜3のDHEA多形の組成を、上記III節の表4に列挙する。これら
の処方物は、全ての個々の成分を、サイズ14のステンレス鋼メッシュスクリー
ンを通して塊を崩し(de−lump)、重量で大量(例えば、150kg)に
調製した。ステアリン酸マグネシウムを除く全ての成分を、Patterson
−Kelly Twin Shell 10 cubic ft dry V−
blenderを使用して、少なくとも10分間、一緒にブレンドした。ステア
リン酸マグネシウムを添加して、少なくとも5分間、その混合物にブレンドした
。均一性を、このブレンダーの異なる領域から試料を取り、HPLC(無勾配、
1mL/分 45:45:10アセトニトリル:水:メチルt−ブチルエステル
、Synchropakカラム(C18RP−P−100、5ミクロン、250
×4.6mm内径、Thinchrom,Inc.,Lafayette,IN
から))による重量に基づいたDHEA含有量を定量することによって、立証し
た。秤量後、このブレンドを、充填重量313mgで、不透明なサイズ2のゼラ
チンカプセル(CapsugelまたはShionogi)に入れた。
【0092】 薬物動力学データの生成および統計的分析。Microsoft(登録商標)
Excel、SAS(登録商標)およびWinNonlin(登録商標)を、デ
ータセット生成、統計的分析、および患者のデータの薬物動力学(PK)評価の
ために使用した。
【0093】 調節した血清レベルを、ベースライン(−0.5時間と0時間との血清レベル
の平均)を減算することによって算出した。0より小さな任意の調節した値を0
に設定した。DHEAおよびDHEA−Sについて、ピーク血清中濃度(Cmax
)およびピーク濃度の時間(Tmax)を、濃度−時間データから評価した。観察
された最大の血清中DHEAおよびDHEA−S濃度(Cmax)ならびに対応す
るサンプリング時間(Tmax)を、全ての処置について決定した;Tmaxは、各処
置の開始の後数時間以内で現れた。
【0094】 DHEAおよびDHEA−SのAUC(曲線下面積)値を、線形台形法によっ
て、0時間〜72時間まで(AUC(0-72))または最後の測定可能な濃度までで
、決定した。0〜無限大までの濃度時間曲線の下の面積
【0095】
【数2】 を、以下の等式を使用して決定した:
【0096】
【数3】 ここで、AUC0-tは、線形台形法により決定した、0〜最後の測定可能な濃度
(Clast)までの濃度−時間曲線の下の面積であり、そしてkelは、末端脱離速
度定数である。末端脱離速度定数を、末端脱離段階の間の個々のlog濃度対時
間の直線回帰を使用することによって、決定した。脱離速度定数を、サンプリン
グ時間での濃度の自然対数の回帰を、特定の範囲の時間について行うことによっ
て、評価した。回帰を、最初は最後の3つの点を使用して、次いで最後の4つの
点を使用して、繰り返した。半減期(t1/2)は、0.693をkelで除算する
ことにより、算出し得る。
【0097】 処置の間のDHEAおよびDHEA−Sの薬物動力学を記述するために使用さ
れる、主要な薬物動力学的パラメータは、0時間〜72時間までの血清中濃度曲
線の下の面積(AUC(0-72))、最大血清中濃度(Cmax)、および最大血清中
濃度までの時間(Tmax)である。これらのパラメータの比較を、PROC G
LMソフトウェア(PC SAS、バージョン6.10)を使用する分散(AN
OVA)モデルの分析によって、行った。
【0098】 実施例3:経口投与されたDHEA処方物の薬物動力学:複数回用量研究 この研究は、健康な閉経後の女性のDHEA薬物動力学/薬力学の、オープン
ラベルの、ランダム化された、定常状態の、2処置交差研究であった。DHEA
を、介在7日間の洗い流し期間を設けて、7日間の2つの研究期間の各日(第1
日〜第7日および第15日〜第21日)に投与した。被験体は、DHEAの単回
の200mgの経口投薬(4つの50mgカプセル剤)を、各研究期間の7日間
について、毎朝同時刻に投与された。被験体は、各DHEA投薬の前10時間に
わたって絶食するよう指示された。各カプセル剤は、50mgのDHEAおよび
薬学的賦形剤(169mg(処方物3)または152mg(処方物4)のラクト
ース、108mgのコーンスターチ、および3mgのステアリン酸マグネシウム
)を含有し、処方物3および4についてそれぞれ、全カプセル充填重量が330
mgおよび313mgとなった。被験体はランダム化されて、2種類の処方物の
一方を、各研究期間の間与えられた。処方物3のDHEA多形の組成は、上記表
4に示す通りであった(18%のI型、43%のII型、および39%のVI型
)。組成物4は、本明細書中に記載の方法によって調製した、実質的に純粋な(
約100%)のI型のDHEAを含有した。
【0099】 DHEAおよびDHEA−Sの谷レベルの測定のための血清試料を、各研究期
間の第1日〜第6日のDHEAの200mgの経口投薬の5分前に得た。
【0100】 各研究期間の第7日目に、各被験体は同一の朝食(投薬の2時間後)、昼食(
投薬の6時間後)および夕食(投薬の10時間後)を与えられた。全薬物動力学
的研究は、投薬の30分前および投薬後0、1、1.5、2、2.5、3、4、
6、8、12、24、36、48、60および72時間後に得たDHEAおよび
DHEA−Sの測定のための血清試料を用いて行った。
【0101】 DHEAレベルを、Quest Diagnostics Inc.において
Nichol’s Instituteで、ラジオイムノアッセイ(RIA)に
より決定した。方法有効データは、定量下限(LLOQ)が約10ng/dLで
あることを実証した。本質的に上記実施例2について記載の通りに、薬物動力学
データを生成し、統計的分析を実施した。血清中DHEAおよびDHEA−S濃
度についてこの研究から見積られた平均の薬物動力学的パラメータを、上記表8
および表9に示す(IIIB節)。
【0102】 本発明を、特定の方法および実施態様を参照して記載したが、様々な改変が、
本発明の精神から逸脱することなくなされ得ることが、理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、異なる割合のDHEAのI型、II型およびVI型を含有する、単回
用量のDHEA(上記に記載のような、処方物1、2または3)を受けた後72
時間までのヒト被験体における、ベースラインを調節した、DHEAの平均血清
中濃度を示す。
【図2】 図2は、異なる割合のDHEAのI型、II型およびVI型を含有する、単回
用量のDHEA(上記に記載のような、処方物1、2または3)を受けた後72
時間までのヒト被験体における、ベースラインを調節した、DHEA−Sの平均
血清中濃度を示す。
【図3】 図3は、I型、II型およびVI型の混合物(処方物3)、または純粋なI型
(処方物4)を含有する、DHEA処方物(上記に記載のような)を使用して、
第7日の投薬の前0.5時間から開始した、複数回用量の研究の第7日から第1
0日のヒト被験体における、ベースラインを調節した、DHEAの平均血清中濃
度を示す。
【図4】 図4は、I型、II型およびVI型の混合物(処方物3)、または純粋なI型
(処方物4)を含有する、DHEA処方物(上記に記載のような)を使用して、
第7日の投薬の前0.5時間から開始した、複数回用量の研究の第7日から第1
0日のヒト被験体における、ベースラインを調節した、DHEA−Sの平均血清
中濃度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 21/00 A61P 21/00 37/02 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヨンカー, マキシン ビー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94062, エメラルド ヒルズ, レイクビュー ウェイ 427 (72)発明者 シュワルツ, ケネス イー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94402, サン マテオ, バージニア アベニュ ー 511 (72)発明者 ガーウィズ, マーク ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94022, ロス アルトス, ラ パロマ ロード 13157 Fターム(参考) 4C076 AA36 AA53 BB01 BB29 CC07 CC21 FF03 GG01 4C086 AA01 DA09 GA15 MA02 MA05 MA35 MA37 MA52 MA60 NA11 ZA94 ZA96 ZC21

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)および少なくと
    も1種の薬学的賦形剤を含有する薬学的処方物であって、該デヒドロエピアンド
    ロステロン(DHEA)の少なくとも85%が、I型の多形として存在する、処
    方物。
  2. 【請求項2】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も90%が、I型の多形として存在する、請求項1に記載の処方物。
  3. 【請求項3】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も95%が、I型の多形として存在する、請求項1に記載の処方物。
  4. 【請求項4】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も99%が、I型の多形として存在する、請求項1に記載の処方物。
  5. 【請求項5】 固体DHEA処方物を調製するための方法であって、該方法
    が、以下: 少なくとも1種の固体の薬学的賦形剤を、デヒドロエピアンドロステロン(D
    HEA)と混合する工程であって、該デヒドロエピアンドロステロン(DHEA
    )の少なくとも85%が、I型の多形として存在する、工程、 を包含する、方法。
  6. 【請求項6】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も90%が、I型の多形として存在する、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も95%が、I型の多形として存在する、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なくと
    も99%が、I型の多形として存在する、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記固体処方物を、胃腸管への送達に適したカプセル容器に
    入れる工程をさらに包含する、請求項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記固体処方物を圧縮して錠剤を形成する工程をさらに包
    含する、請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を投与して回
    復結果を得るための方法であって、改良点として、薬学的に受容可能な量のDH
    EAを投与する工程を包含し、ここで、該DHEAの少なくとも85%が、I型
    の多形として存在する、方法。
  12. 【請求項12】 前記DHEAの少なくとも90%が、I型の多形として存
    在する、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記DHEAの少なくとも95%が、I型の多形として存
    在する、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記DHEAの少なくとも99%が、I型の多形として存
    在する、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記回復結果が、全身性エリテマトーデスの処置である、
    請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記回復結果が、骨密度の損失の予防または減少である、
    請求項11に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記回復結果が、慢性疲労症候群または線維筋肉痛の処置
    である、請求項11に記載の方法。
  18. 【請求項18】 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)および少なく
    とも1種の薬学的賦形剤を含有する薬学的処方物であって、該デヒドロエピアン
    ドロステロン(DHEA)の少なくとも85%がII型の多形として存在する、
    処方物。
  19. 【請求項19】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも90%が、II型の多形として存在する、請求項18に記載の処方物。
  20. 【請求項20】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも95%が、II型の多形として存在する、請求項18に記載の処方物。
  21. 【請求項21】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも99%が、II型の多形として存在する、請求項18に記載の処方物。
  22. 【請求項22】 固体DHEA処方物を調製するための方法であって、該方
    法が、以下: 少なくとも1種の固体の薬学的賦形剤を、デヒドロエピアンドロステロン(D
    HEA)と混合する工程であって、該デヒドロエピアンドロステロン(DHEA
    )の少なくとも85%が、II型の多形として存在する、工程、 を包含する方法。
  23. 【請求項23】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも90%が、II型の多形として存在する、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも95%が、II型の多形として存在する、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の少なく
    とも99%が、II型の多形として存在する、請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記固体処方物を、胃腸管への送達に適したカプセル容器
    に入れる工程をさらに包含する、請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記固体処方物を圧縮して錠剤を形成する工程をさらに包
    含する、請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を投与して、
    回復結果を得るための方法であって、改良点として、薬学的に受容可能な量のD
    HEAを投与する工程を包含し、ここで、該DHEAの少なくとも85%が、I
    I型の多形として存在する、方法。
  29. 【請求項29】 前記DHEAの少なくとも90%が、II型の多形として
    存在する、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記DHEAの少なくとも95%が、II型の多形として
    存在する、請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記DHEAの少なくとも99%が、II型の多形として
    存在する、請求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記回復結果が、全身性エリテマトーデスの処置である、
    請求項28に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記回復結果が、骨密度の損失の予防または減少である、
    請求項28に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記回復結果が、慢性疲労症候群または線維筋肉痛の処置
    である、請求項28に記載の方法。
  35. 【請求項35】 DHEA処方物のバイオアベイラビリティを制御するため
    の方法であって、該方法は、以下: DHEAおよび薬学的賦形剤を含有するDHEA処方物を、被験体に投与する
    工程であって、ここで、該処方物中の該DHEAが、所定の、既知の比率のDH
    EA多形からなる、工程、 を包含する方法。
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