JP2002537497A - 非対称織りの織帯のための対称織りとの接合 - Google Patents
非対称織りの織帯のための対称織りとの接合Info
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Abstract
Description
びる経糸とから構成される非対称織りを有し、経糸が、帯の各端で折り曲げられ
た後、前記端の近傍の再織ゾーンで緯糸と再織されてループを形成する。
水区間、紙シートの乾燥区間の三つの区間を含む。
シートの乾燥速度を改善するために、紙シートは、製紙帯(一般には、乾燥布と
呼ばれる)により加熱シリンダに搬送される。製紙帯は、好適には非対称織りで
あり、一般に、平らな断面の経糸で織られた丸い断面の緯糸を含み、これらの経
糸が、紙シートと接触する帯の表面で大きな掬いを画定する。このタイプの帯は
、水平に配置された2列のシリンダ上の蛇状になっている全行程にわたって帯が
シートと常に接触する製紙機の構成において、経糸により紙シートに痕跡が残さ
れることを低減できる。
、帯の中立面(帯に反りをつけるときに圧縮も伸張も被らない帯面)が、帯の中
央面と表面との間で帯の厚み方向に配置される。その結果、紙シートと接する帯
の表面が、シリンダの上をほぼ一定の速度で移動するので、製紙機の上下のシリ
ンダ間で蛇状になっているシートの全行程にわたって帯がシートと一定に接触す
る製紙機構成において、紙シートの乾燥状態が進むと、紙シートにおける張力を
減らし、また帯の摩耗のおそれを減らすことができる。
で構成される。この繊維は、帯の一端に形成されるループおよび帯の他端に形成
されるループの内部を通り、二端のループは、周知のように繊維を通る前に互い
に係合される。
下で始動すると、繊維からなる帯の両端の接合線が、帯の中央面から帯の表面の
方向に推進され、繊維の軸が、帯の中立面に移動する。帯の厚みの方向に帯の接
合線が移動すると、紙シートに過圧が生じ、紙シートに痕跡が残されて帯が急激
に摩耗する重大なおそれが生じる。本発明の目的は、これらの欠点を解消するこ
とにある。
向する二端の間に延びる経糸とから構成された非対称織りを有し、経糸が、帯の
各端で折り曲げた後、前記端の近傍の再織ゾーンで緯糸と再織されてループを形
成し、各再織ゾーンが対称織りを有することを特徴とする。
張力がかけられるとき、もはや帯の厚み方向に移動することはない。実際、経糸
の再織ゾーンでは、帯の中立線が、帯の端の接合線が延びる帯の中央面と一致す
る。さらに、帯の中立線の傾度は、経糸の二つの再織ゾーンに配分され、もはや
帯の両端の接合線に局在することはない。
、端に到達した経糸が、折り畳み後、再織ゾーンの前で中断された隣接する経糸
の場所をとるようにすることによって形成できる。
するように折り畳まれ、再織ゾーンの緯糸は、直径が、帯の残りの緯糸よりも小
さい。
形寸法を小さくする。しかしながら、各経糸は、帯の一端で折り畳み後、それ自
体の上に、再織ゾーンで緯糸とともに特別に厚く再織される。だが、各再織ゾー
ンで緯糸の直径を小さくすれば、経糸の特別の厚みを補正して、帯の厚みをその
全長にわたって比較的一定に保つことができる。緯糸および経糸の高温での加熱
固定操作時に、緯糸を縮ませることにより、帯の再織ゾーンと残りの間のあらゆ
る厚み差を最終的に減らすことができる。
跡が残されることを低減し、帯の通気性を減らすことができる。
を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
の端を、長手方向の断面からきわめて概略的に示す。
で帯の対向する二端の間に延びる経糸とを含む。図1では、一本の経糸16だけ
を示している。製紙機の乾燥区間で紙シートと接触する帯の表面25で、各経糸
16は、緯糸の上に大きな掬い、ここでは3本の連続緯糸を被覆する掬いを画定
し、帯の中立面PNが帯の中央面PMからずれている非対称織りのパターンを構
成する。特に、帯の表面26における各掬いの後の経糸16は、緯糸の面を通り
、一本の緯糸を迂回しながら帯の裏面26で織られ、再び緯糸の面を通って、帯
の表面で別の掬いを画定する。緯糸の方向に隣接する経糸は、周知のように帯に
沿って異なる平面で緯糸面を通過するものとする。
、この再織ゾーンが帯の中立面PNが帯の中央面PMと一致する対称織りを示す
ように、緯糸17−24と再織される。特に、図1から分かるように、経糸16
は、緯糸17を中心として折り畳まれた後で、連続する3本の緯糸19−21を
被覆する帯の裏面26で掬いを画定しながら再織されることが分かる。その結果
、各経糸は、折り畳み後、一定の織りパターンを有する帯の裏面で、帯の表面の
織りパターンに再織される。帯の一端における経糸の対称織りによる再織ゾーン
の境界は、矢印Bで示され、矢印Aは、非対称織りを示す帯本体の残りの境界を
示している。
5の直径Dよりも小さい直径を有する再織りゾーンBで緯糸17−24と再織り
され、経糸16は、帯の面に直交するように帯端で折り曲げられるため、それ自
体に重ねられて再織される。本発明により織られる帯の製造時に、実際には、帯
端の各再織ゾーンで、直径Dの緯糸を、それよりも小さい直径dの緯糸に代え、
帯の表面および裏面で経糸を再織後、再織ゾーンBにおける帯の厚みH’が帯の
本体Aの厚みHと同じになるようにする。緯糸の単一面を有する織帯の場合、帯
本体Aの緯糸の直径と、再織ゾーンBの緯糸の直径との差は、平らな断面の経糸
16の厚みの二倍に等しい。経糸の再織操作時には、考慮された経糸により画定
される織りパターンによって、帯の裏面26で帯に沿った異なる場所でこれらの
経糸の端を出し、再織ゾーンの一定の撓み傾度を有するようにする。
帯の一定の長さに対して配分されていることが分かる。
では、帯の本体Aの非対称織りと、経糸16の再織ゾーンBの対称織りとが示さ
れており、また帯の中央面PMに対する帯の中立面PNの配置が示されている。
織られ、接合ループ27、あるいは接合ループピッチ、すなわち、帯端の最終緯
糸17を締めつけて、この帯端に形成される2個の隣接接合ループ間にフリース
ペースを形成するようにしている。ループ密度を減少することにより、帯の二端
の接合が容易になる。
している。この図では、一連の4本の経糸FC1−FC4が、帯の一端B(再織
ゾーンB)に、大きいループ、ループピッチ、小さいループ、ループピッチをそ
れぞれ形成しており、この同じ経糸FC1−FC4が帯の他端B’(再織ゾーン
B’)に、ループピッチ、大きいループ、小さいループ、ループピッチをそれぞ
れ形成していることが分かる。帯の各端で、大きいループが小さいループよりも
突出している。帯の一端のループは、帯の他端のループと係合されている。帯の
一端Bの小さいループは、帯の他端B’の大きいループと、第一の繊維28が通
る経路を画定している。帯の一端Bの大きいループは、帯の他端B’の小さいル
ープと、第二の繊維29が通る別の経路を画定している。接合ゾーンの抵抗は、
この場合、帯の残りの抵抗に匹敵する。帯の各端B、B’で経糸FC4によって
残されるフリースペースにより、経糸FC1、FC2、FC3からなるループを
、それほど締めつけないようにすることができる。こうした帯の各端のループの
実施形態により、ループゾーンの通気性を減らし、紙シートに痕跡を残さずにす
み、最大抵抗を持ち、帯の残りよりも過度に厚ぼったくならない接合が得られる
。しかも、帯の二端の接合ゾーンは、一方の繊維28または29を中心として回
転することなく、帯面で撓むことができる。再織は、帯端に形成されるループの
長さが同じになるように構成される場合、ループの密度が高くなりすぎるために
相互に係合することができず、高い接合抵抗が得られないことに留意されたい。
端の接合ループの第二の実施形態を示す。この図では、一連の4本の経糸FC1
−FC4が、帯の一端B(再織ゾーンB)に、ループピッチ、小さいループ、ル
ープピッチ、および大きいループをそれぞれ形成していることが分かる。第一の
螺状線30の巻きは、この帯端に形成されるループと係合し、小さいループと螺
状線の巻きとによって画定される経路を通る第一の繊維31により保持される。
第二の繊維32は、大きいループと螺状線30の巻きとによって画定される経路
を通る。この構造は、帯の他端でも同じである(図示せず)。特に、帯の他端で
は、この帯端の小さいループおよび大きいループが、第二の螺状線33の巻きと
係合する。第二の螺状線33は、小さいループと巻きとからなる第三の経路を通
る第三の繊維と、大きいループと巻きとからなる第四の経路を通る第四の繊維と
により保持される。帯の各端にこのように取り付けられる2個の螺状線30、3
3は、2個の螺状線で係合された巻きを共に保持する繊維34によって接合され
る。帯の各端に形成されるループの長さ、および繊維31、32の直径は、帯の
両端を接合して作動張力をかけた後で、小さいループの端が大きいループを通る
繊維32で支持されるように計算する。繊維32は、小さいループおよび大きい
ループが協調して牽引抵抗を為すようにする。接合抵抗は最大であり、図3に記
載した実施形態の抵抗に匹敵する。さらに、大きいループと第二の繊維32は、
螺状線30が第一の繊維31を中心として回転しないようにし、螺状線ゾーンの
通気性を減らし、第一の繊維31の摩耗のおそれ、および紙シートに痕跡を残す
おそれが低減される。各螺状線は、帯の厚みと同じ厚みを有し、螺状線の各巻き
の単一繊条の幅は、経糸の幅の80%を超えてはならない。
一端B’にのみ形成した接合ループの第三の実施形態を示している。螺状線35
は、再織時に螺状線の巻きの下端および繊維36を中心として経糸FC2、FC
4を折り畳むことにより、帯の製造終了時に最終的に帯の他端Bに固定される。
図5に示した帯の一端B’に、フリースペースにより2個ずつに分かれたループ
を形成する。この図では、一連の4本の経糸FC1−FC4が、帯のこの端B’
に、ループピッチ、ループ、ループピッチ、およびループをそれぞれ形成してい
ることが分かる。螺状線35の巻きはループと係合し、繊維37は、ループと螺
状線の巻きとによって画定される経路を通る。螺状線内部のフリースペースは、
接合ゾーンの通気性を減らすように介在充填繊維38を用いて充填することがで
きる。
れ、ループ対が、フリースペース対により分離されている。特にこの図では、一
連の4本の経糸FC1−FC4が、ループピッチ、ループピッチ、ループおよび
ルーフを帯の端B’にそれぞれ形成していることが分かる。この構造により、螺
状線35の巻き数を減らし、各巻を構成するもの単一繊条の幅を太くすることが
できる。
糸の方向に沿って、経糸(図5)または2本の経糸(図6)の幅LFの80%未
満でなければならない。螺状線の抵抗が帯の抵抗と同じである場合、接合抵抗は
最大であり、ゾーンB、B’における帯の抵抗に等しくすることができる。図5
、6の実施形態による螺状線を使用する利点は、図3の実施形態よりも接合幅を
少なくしながら帯の両端を係合できることにあり、これによって紙シートに痕跡
を残すおそれが減る。
による織帯は、有利には、たとえば乳児用のおむつ、ペーパータオル、土壌繊維
(GEOTEXTILES)等の不織布の製造機にも使用可能である。
ある。
である。
プのごく概略的な上面図である。
ープのごく概略的な上面図である。
ープのごく概略的な上面図である。
ープのごく概略的な上面図である。
、24 緯糸 16 経糸 25 帯の表面 26 帯の裏面 27 ループ 31 第1の繊維 32 第2の繊維 30 第1の螺状線 33 第2の螺状線
Claims (9)
- 【請求項1】 織帯(10)が、緯糸(11−15、17−24)と、帯の
対向する二端の間に延びる経糸(16)とから構成される非対称織りを有し、経
糸が、帯の各端で折り曲げられた後、前記端の近傍の再織ゾーン(B、B’)で
緯糸と再織されてループ(27)を形成し、各再織ゾーンが対称織りを有するこ
とを特徴とする帯。 - 【請求項2】 経糸(16)が、布の各端で布の面に直交するように折り畳
まれ、再織ゾーンの緯糸(17−24)は、直径が、帯の残りの緯糸(11−1
5)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の帯。 - 【請求項3】 緯糸の単一面を有し、再織ゾーンの緯糸の直径と、帯の残り
の緯糸の直径との差が経糸の厚みの二倍に等しい、請求項2に記載の帯。 - 【請求項4】 経糸が、帯の各端で、小ループと、小ループよりも突出する
大ループとを形成し、帯の第一の端の小ループは、第一の繊維(JONC)(2
8)が通る第一の経路を、帯の他端の大ループと共に画定し、帯の第一の端の大
ループは、第二の繊維(29)が通る第二の経路を帯の他端の小ループと共に画
定する、請求項2または3に記載の帯。 - 【請求項5】 経糸が、帯の各端で、小ループと、小ループよりも突出する
大ループとを形成し、帯の一端の小ループおよび大ループが、第一の螺状線(3
0)の巻きと係合され、この螺状線が、小ループおよび螺状線からなる第一の経
路を通る第一の繊維(31)と、大ループおよび螺状線からなる第二の経路を通
る第二の繊維(32)とによって保持され、帯の他端の小ループおよび大ループ
は、第二の螺状線(33)の巻きと係合され、この螺状線が、小ループおよび螺
状線からなる第三の経路を通る第三の繊維と、大ループおよび螺状線からなる第
四の経路を通る第四の繊維(32)とによって保持され、第一の螺状線(30)
の巻きが、第二の螺状線(33)の巻きと係合されて、第五の繊維(34)によ
り共通に保持される、請求項2または3に記載の帯。 - 【請求項6】 経糸が、帯端にループを形成し、帯の他端で、螺状線(35
)の巻きを取りながら再織され、螺状線の巻きは、繊維(37)が通る経路を画
定するようにループと係合される、請求項2または3に記載の帯。 - 【請求項7】 経糸(16)は、断面が平らである、請求項1から6のいず
れか一項に記載の帯。 - 【請求項8】 製紙装置の乾燥区間における請求項1から7のいずれか一項
に記載の帯の使用。 - 【請求項9】 不織布の製造装置における請求項1から7のいずれか一項に
記載の帯の使用。
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