JP3956341B2 - 工業用多層織物 - Google Patents

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    • Y10T442/30Woven fabric [i.e., woven strand or strip material]
    • Y10T442/3179Woven fabric is characterized by a particular or differential weave other than fabric in which the strand denier or warp/weft pick count is specified

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は抄紙用織物、搬送ベルト、ろ布等の工業用織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から工業用織物としては、経糸、緯糸で製織した織物が広く使用されており、例えば抄紙用ワイヤーや搬送用ベルト、ろ布等その他にも多くの分野で使用されており、用途や使用環境に適した織物特性が要求されている。特に織物の網目を利用して原料の脱水等を行う製紙工程で使用される抄紙用ワイヤーでの要求は厳しく、紙に織物のワイヤーマークを転写することのない表面性に優れた織物、また苛酷な環境下においても好適に使用できる程度の剛性を持ち合わせたもの、そして良好な紙を製造するために必要な条件を長期間持続することのできる織物が要求されている。その他にも繊維支持性、製紙の歩留まりの向上、良好なろ水性、耐摩耗性、寸法安定性、走行安定性等が要求されている。さらに近年では抄紙マシンが高速化しているため、それに伴い抄紙用ワイヤーへの要求も一段と厳しいものとなっている。
このように工業用織物の中でも要求が厳しい抄紙用織物について説明すればほとんどの工業用織物の要求とその解決について理解できるので、以下抄紙用織物を代表して本発明を説明する。
例えば、抄紙スピードが高速になると必然的に脱水スピードが高速になり、脱水力を強力にする必要がある。それによって当然繊維や填料等の抜け、ワイヤーマークの発生は顕著になるため、さらなる繊維支持性、表面性の改良が必要となる。また抄紙用織物に湿紙のくい込みが大きくなったり、繊維のささり込みが発生すると湿紙をフェルトへ移送する場合の湿紙剥離性が悪くなるという問題も発生する。織物上に残って形成された湿紙は脱水力によって、織物上表面に押し付けられるため、糸が存在している部分では糸が湿紙にくい込み、逆に糸が存在しない網目間では湿紙が網目にくい込んで湿紙表面上に糸と網目のマークを発生させるためである。ワイヤーマークを完全になくすことは不可能であるが、これを極力小さく目立たなくするためには織物の上層表面を細かくし、表面平滑性、及び繊維支持性の向上を図らなくてはならない。しかし、表面性や繊維支持性を重視した目の細かい織物は、基本的に線径の小さい糸で製織されているため耐摩耗性には劣っていた。
また、抄紙用織物は高速で走行するためマシンと接触する側の走行面側ではロール等との摩擦によって織物が次第に摩耗していく現象がみられ、摩耗によって寿命が尽きてしまうこともある。耐摩耗性を向上させるには織物組織を緯糸摩耗型の組織にしたり、糸の材質を変更したりと様々な対策が必要とされ、特に線径の大きい糸を用いることで耐摩耗性を付与する方法等が一般的に用いられている。しかし、線径の大きい糸は耐摩耗性は向上するものの優れた表面性を得ることは困難であった。
【0003】
表面性と耐摩耗性の両方の問題を解決するために、上面側層と走行面側層にそれぞれ別の経糸、緯糸を用いて構成した2枚の織物を使用し、両層の織物を接結糸によって一体化させた2層織物が用いられてきた。この方法はそれぞれに要求される性能に応じた織物を採用できるという効果があった。上面側層に線径の小さい経糸、緯糸を用いて緻密な上層面を形成し、走行面側層に線径の大きい経糸、緯糸を使用して耐摩耗性の大きい走行面を形成した。接結糸には表面性を低下させないために一般的に上面側経糸、上面側緯糸より小径の糸が使用された。上面側層組織は緻密な表面を形成するために平織が使用されることも多いが、実際には2つの層を織り合わせるために接結糸が用いられるので、実質平織表面に接結糸が所々に配置された表面が形成されることとなる。接結糸はこのように表面に現れる部分も存在するため、表面平滑性の問題から線径のあまり大きい糸を使用することは好ましくはなかった。
また通常製紙用織物としては経方向に張力がかけられることが多いが、経方向の糸は常に張力がかけられている状態であるので織物の走行によって経糸がゆるみ移動することはほとんどなく、一方製織性や繊維支持性等の問題から緯糸間に配置されることの多い接結糸では、張力が掛かると伸びたり上面側織物と走行面側織物の間で接結糸が揉まれて内部摩耗が発生し、織物間に隙間が発生したり分離してしまうという問題が生じることがあった。内部摩耗は表面性向上のために使用されている、線径が小さく強度の低い接結糸でよく見受けられる。また接結糸は2枚の織物を連結するために上面側層の糸に絡み、接結力によってその糸を引き込むために上面側表面に凹みを与えて織物の表面性を悪化させてしまうという問題もあった。
そこで、経糸間に上面側表面を形成しつつも上面側層と走行面側層を織り合わせた経糸地糸接結糸を用いた織物の開発もされてきた。この従来技術の一例として特公平2−13072号公報では、2本1組で2層の織物を接結しつつも1本の経糸のように表面に現われ、複数の上面側経糸と共に上面側表面に平織組織を形成したことを特徴とした2層織物の実施例が図1に示されている。
この2層織物は経糸地糸接結糸を2本1組で経糸間に配置して上下2層を織り合わせているため接結力は優れるものの、経糸地糸接結糸と上面側経糸の2つのナックルが混在しており、2本の縦方向の糸の組織や線径、または線材等の違いから、上面側緯糸のナックルの高さが異なるため平滑な表面を形成することは不可能であった。
本発明では均一な表面を得ることができなかった従来技術の原因の究明を行い、問題を解決することによって、従来ではなし得ない表面性に優れ、かつ接結力に優れた2層織物を提供することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて、上面側層と走行面側層を連結し且つ上面側表面の一部を形成する経糸地糸接結糸を上面側経糸間に2本1組で実質経糸1本分の平織組織を表面に形成するように配置し、2本1組に配置した経糸地糸接結糸、上面側経糸、上面側緯糸によって平織表面を形成したことで繊維支持性、接結力に優れ、1本の上面側緯糸上に上面側経糸または、経糸地糸接結糸のどちらか一方のナックルが存在する構造としたことで、各糸の線材やその他の条件等変更するだけで、平滑な表面を付与することのできる工業用多層織物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. 少なくとも上面側層と走行面である下面側層とを備え、上面側層と下面側層とを織りなす経糸地糸接結糸により上面側層と下面側層を連結してなる工業用多層織物において、経糸地糸接結糸を上面側表面に2本1組で経糸1本分の糸とし、且つ該2本1組の経糸地糸接結糸と1本の経糸を交互に配置して、上面側層に上面側経糸と経糸地糸接結糸と上面側緯糸で実質上平織り組織の表面を形成したことを特徴とする、工業用多層織物。
2. 上面側緯糸が上面側経糸の上側を通過して上面側にナックルを形成する第一上面側緯糸と、対をなす経糸地糸接結糸の上側のみを通過して上面側にナックルを形成する第二上面側緯糸とからなり、第一上面側緯糸と第二上面側緯糸を交互に配置した、1項に記載された工業用多層織物。
3. 上面側経糸と経糸地糸接結糸が異なる材質の糸である、1項または2項に記載された工業用多層織物。
4. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸が同組織である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
5. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸のうち少なくとも一方が下面側経糸が下面側緯糸の下側を通過する位置の横側で下面側緯糸の下側を通過する、1項ないし4項のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
6. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸である、1項ないし5項のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
7. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸の一方が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸であり、他方の経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸である、1項ないし5項のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
8. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸の組み合わせ方を左右逆に組み合わせた、1項ないし5項のいずれか1項または7項に記載された工業用多層織物。」に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の工業用織物は抄紙用ワイヤー、搬送用ベルト、ろ布等の工業用織物として使用するものであり、特にはユーザーからの要求の厳しい抄紙用ワイヤーとしても好適に使用することができる。
本発明は少なくとも上面側層と走行面側層を有し、上面側表面に交互に現れる2本1組の経糸地糸接結糸によって経糸1本分の平織を形成させ、さらに2本1組の経糸地糸接結糸、上面側経糸、そして上面側緯糸によって上面側層表面を平織構造とした織物であり、繊維支持性、接結力に優れ、1本の上面側緯糸上に経糸地糸接結糸のどちらか一方のナックルが存在する構造としたことで、各糸の線材やその他の条件等変更するだけで、平滑な表面を付与することができる。
従来の多層織物では2つの織物を連結する接結糸に、線径が上面側経糸、緯糸よりも小さい上面側表面に突出等の影響を与えない程度の径の接結糸を使用していた。そのため接結強度が小さく、緯糸間に配置されることの多い接結糸は織物間張力を受けると伸びてゆるみが生じそれによって内部摩耗が発生したり、織物がずれてろ水性が低下することがあった。また、たとえ小径で接結力の小さい接結糸であっても2つの織物を接結しているため、上面側層の糸の上側を通ってから下側に潜るとき、接結糸が表面に現れる部分で織物表面に凹みが発生し紙にワイヤーマークを与えてしまうことがあった。
【0007】
そこで本発明の多層織物は上面側層と走行面側層を連結し上面側経糸と同様に上面側表面の一部を形成する経糸地糸接結糸を2本1組で配置することで接結力を向上させ、また織物表面の凹みの発生を防止した。また2本1組の経糸地糸接結糸を織物表面で1本の経糸のように機能させ、該1組の経糸地糸接結糸、上面側経糸、上面側緯糸によって上面側表面に平織を形成した。上面側層を平織組織としたことで繊維支持点数が増加するため繊維支持性が向上し、織り目が細かくなるため表面平滑性にも優れるという効果があった。
経糸地糸接結糸を使用することによる一番の効果は、従来の接結するだけで表面形成に関与しない接結糸とは異なり、該経糸地糸接結糸が織物表面の一部として平織を形成するため局所的な凹みの発生がないということである。また経糸地糸接結糸は経方向、つまり一般的にいう走行方向に伸びて常に張力がかけられた状態で使用されているため糸のたるみの発生がなく、織物構造からみても緯方向に伸びる接結糸より接結力が強い傾向にある。その上、本発明の織物では経方向に経糸地糸接結糸を2本1組で配置しているためその接結力は非常に優れたものとなった。
そして本発明の織物は2本1組で配置した経糸地糸接結糸、上面側経糸、上面側緯糸によって上面側表面に平織を形成する組織であるため繊維支持性に優れ、局所的な凹のない織物となった。
【0008】
上面側層において、上面側経糸と実質経糸1本分の組織を形成する2本1組で配置される経糸地糸接結糸が、上面側経糸1本、経糸地糸接結糸1組と交互に配置して平織を形成しているため、上面側緯糸においては経糸地糸接結糸の上でナックルを形成する緯糸と、上面側経糸の上でナックルを形成する緯糸が交互に配置されることになる。つまり、経糸の上側とのみでナックルを形成する第一上緯糸と、上面側経糸の上側ではナックルを形成しないで地糸接結糸の上側でのみナックルを形成する第二上緯糸が存在することになる。このような構造とすると、経糸地糸接結糸、上面側経糸、第1上面側緯糸、第2上面側緯糸の各糸で線材や織物張力等を調整することで全ての糸のナックルの高さをほぼ同一にすることができ、平滑な表面を形成することができる。
2本1組で配置されている経糸地糸接結糸の組織は同一でも、異なっても構わない。2本の経糸地糸接結糸が同一組織となる例としては、2本1組の経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、1本の上面側緯糸と走行面側緯糸の間、つまり1本の上面側緯糸の下を通過し、1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と走行面側緯糸の間を通過し、次いで1本の走行面側緯糸の下側を通過し、2本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過する組織の経糸地糸接結糸を2本組み合わせて形成したものがある。
【0009】
また2本1組の経糸地糸接結糸が異なる組織を形成する例としては、2本1組の経糸地糸接結糸の1本が、1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸との間を通過し、次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の3本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過して、1本の走行面側緯糸の下側を通過して、次の3本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過する組織を有するものと、他の1本の経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、次いで1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、次いで1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、そして1本の走行面側緯糸の下側を通過した後、2本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過する組織であって、この両組織を組み合わせて上面側表面に経糸1本分の平織を形成する組織であり、この他にも経糸地糸接結糸2本1組で上面側層表面に平織を形成し、且つ上面側層と走行面側層を連結し、1本の上面側緯糸の上側に経糸地糸接結糸、または上面側経糸のどちらか一方がシングルナックルを形成する組織であればよく上記組織に限定されない。例えば、2本の経糸地糸接結糸が同一組織である組と異なる組織である組を交互に配置してもよく、他には異なる組織の組み合わせからなる1組の経糸地糸接結糸において、経糸地糸接結糸を1組ごと左右逆に組み合わせた組織がある。
【0010】
上面側経糸については1本の上面側緯糸の上、次いで上面側緯糸の下を通る平織組織を形成する。
また、上面側経糸に隣接する両隣の1組の経糸地糸接結糸のうち、少なくとも片側の経糸地糸接結糸の1本が下面側経糸が走行面側緯糸の下側を通過する位置の横で走行面側緯糸の下を通る組織とすると、接結力、耐摩耗性を向上することができるため好ましい。
走行面側層の組織は特に限定されないが、緯糸摩耗型の組織とすることが好ましく、走行面側緯糸が4本の走行面側経糸の下を通過した後1本の走行面側経糸の上を通過する組織等が考えられる。一定のサイクルで組織をずらしていくと、この際の走行面側経糸組織は4本の走行面側緯糸の上を通過した後1本の走行面側緯糸の下を通過する組織となる。
【0011】
本発明の使用される糸は用途によって選択すればよいが、例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や嵩高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれ等をより合わせるなどして組み合わせた糸が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の矩形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロ、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれ等の材質に目的に応じて様々な物質をブレンドしたり含有させた糸を使用してもよい。
抄紙用ワイヤーとしては一般的には、上面側経糸、走行面側経糸、上面側緯糸には剛性があり、寸法安定性に優れるポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、経糸地糸接結糸としては上面側経糸同様ポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。上面側経糸と経糸地糸接結糸の種類は同じであっても、異なっても構わなく、織物の性質や製織性等から随時選択できる。しかし、上面側経糸と経糸地糸接結糸の役割が異なることから異なる糸を用いた方がよい。上面側緯糸に関しては、上面側経糸の上側を通過する第1上面側経糸と、経糸地糸接結糸の上を通過する第2上面側緯糸があるため形成されるナックルの高さ等異なる場合がある。その時には第1上面側緯糸、第2上面側緯糸に異なる糸を使用したり、その他の条件を変更することで解決することができる。
また、耐摩耗性が要求される走行面側緯糸にはポリエステルモノフィラメントとナイロンモノフィラメントを交互に配置する等、交織するのが剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できるため好ましい。
【0012】
【実施例】
発明を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。図1は本発明の実施例であり、2本1組とした経糸地糸接結糸を用いて平織表面を形成した織物の例の1つである。
完全組織とは、織物組織の最小の繰り返し単位を意味する学術用語であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。
意匠図において、経糸、及び経糸地糸接結糸はアラビア数字、例えば1、2、3で示し、緯糸、補助緯糸接結糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1′、2′、3′で示す。
また、×印は製紙面側経糸または経糸地糸接結糸が上面側緯糸の上側に位置していることを示し、○印は走行面側経糸が走行面側緯糸の下側に位置していることを示し、△印は経糸地糸接結糸が走行面側緯糸の下側に位置していることを示す。
上面側経糸と走行面側経糸、上面側緯糸と走行面側緯糸は意匠図上においては便宜上上下に重なって配置されているが、実際の織物に関しては横にずれて配置されることもある。
【0013】
実施例1
図1の意匠図において、3、6、9、12、15は上面側経糸、走行面側経糸が上下に配置されており、その間には経糸地糸接結糸が1と2、4と5、7と8、10と11、13と14として2本1組で配置されている。1′、2′、3′、4′、5′、6′、7′、8′、9′、10′は緯糸であり、そのうちダッシュのついた偶数番号の上面側緯糸2′、4′、6′、8′、10′は上面側経糸の下側を通る第二上面側緯糸であり、ダッシュのついた奇数番号の上面側緯糸1′、3′、5′、7′、9′は経糸地糸接結糸の下側を通る第一上面側緯糸である。走行面側緯糸の上に上面側緯糸が上下に配置される。
上面側表面では2本1組の経糸地糸接結糸が組になって経糸1本分の平織を上面側緯糸と形成しており、それに隣接する上面側経糸も上面側緯糸と平織を形成し、上面側表面は2種類の縦方向の糸と緯糸によって平織を形成している。
この例では、経糸地糸接結糸は織物表面では平織を形成しているが、層内では上面側層と走行面側層を織り合わせている。つまり、一方の経糸地糸接結糸が上面側層で平織を形成しているところの下側では、組になっているもう一方の経糸地糸接結糸が走行面側織物を接結するように配置している。
具体的には1本の地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、1本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、続いて1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の3本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過した後、1本の走行面側緯糸の下側を通過し、次いで3本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過する組織であり、それと対になる他の経糸地糸接結糸はわかり易いように図1とこれに続く意匠図を併せて説明すると、5′で示される1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成した後、1本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、再び1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次いで1本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、2本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過し、そして1本の走行面側緯糸の下側を通過し、2本の上面側緯糸と走行面側緯糸との間を通過する組織である。これ等2つの組織の経糸地糸接結糸を組み合わせて配置することで上面側表面に経糸1本分の平織を形成する。
さらに詳しく説明すると、図1の経糸地糸接結糸1は上面側緯糸1′の上側を通り、1本の上面側緯糸2′と走行面側緯糸2′との間を通過し、続いて1本の上面側緯糸3′の上側を通り、3本の上面側緯糸4′、5′、6′と走行面側緯糸4′、5′、6′の間を通過し、そして1本の走行面側緯糸7′の下側を通過し、3本の上面側緯糸8′、9′、10′と走行面側緯糸8′、9′、10′の間を通過する組織である。それと対になる他の経糸地糸接結糸2は1本の上面側緯糸1′と下面側緯糸1′の間を通過し、1本の走行面側緯糸2′の下側を通過し、2本の上面側緯糸3′、4′と走行面側緯糸3′、4′の間を通過し、1本の上面側緯糸5′の上側を通過し、1本の上面側緯糸6′と走行面側緯糸6′の間を通過し、再び1本の上面側緯糸7′の上側を通過し、1本の上面側緯糸8′と走行面側緯糸8′の間を通過し、1本の上面側緯糸9′の上側を通過し、1本の上面側緯糸10′と走行面側緯糸10′の間を通過する。つまり、2本1組の地糸接結糸の一方の経糸地糸接結糸が上面側層で平織を形成しているところの下側では、もう一方の経糸地糸接結糸が走行面側織物を接結している。
そして、1組の経糸地糸接結糸に隣接する1本の上面側経糸は上面側緯糸と交互に上面側表面に現れ平織を形成する。
走行面側織物については、緯糸が走行面側表面に多く現われる緯糸摩耗型の組織とすることが好ましい。織物は通常縦方向の端部を周知の織継方法によってエンドレスとし、それを経糸方向に走行させることが多いため、張力の掛けられている縦方向の糸が摩耗するよりも横方向の糸が摩耗する方が織物の寿命を長く維持させることができるからである。緯糸摩耗型組織であっても下層面側経糸が走行面側表面に現われる部分が存在しており、また経糸地糸接結糸も走行面側表面に現われる部分が存在する。経糸地糸接結糸は2本1組で配置されていることから走行面側経糸よりも線径が小さい傾向があり、走行面側経糸よりも摩耗限界が小さい。それよりなるべく摩耗の影響を少なくするために、走行面側経糸の走行面側ナックルの隣りに経糸地糸接結糸の走行面側ナックルを配置するような構造とすればよい。
具体的には図1の実施例では走行面側経糸3は走行面側緯糸2′と7′の下側を通っている。そして、走行面側経糸3と走行面側緯糸2′との走行面側ナックルの左隣には経糸地糸接結糸2の走行面側ナックルが存在しており、同様に走行面側緯糸7′との走行面側ナックルの左隣には経糸地糸接結糸1の走行面側ナックルが存在している。他の組になった経糸地糸接結糸の走行面側ナックルも同様に、走行面側経糸の走行面側ナックルの横に隣接している。
そして図1をみてわかるように、上面側緯糸は上面側経糸の上側を通って表面にナックルを形成している第一上面側緯糸と、対をなす経糸地糸接結糸の上側のみを通って表面にナックルを形成している第二上面側緯糸が1本交互に配置されている。これ等の緯糸の夫々は常に経糸または地糸接結糸のいずれか一方の同じ種類の縦方向の糸の上を通って織物表面にナックルを形成するためナックルの高さ等が異なる場合があるが、第一上面側緯糸、第二上面側緯糸の各糸で線材や製織張力を調整することで全ての糸のナックルの高さをほぼ同一にすることができ、平滑な表面を形成することができる。
【0014】
実施例2
図2は本発明の他の実施例を示した。図2の経糸、緯糸は実施例1と同様であり、経糸地糸接結糸の1組の配置順序を交互にしたものである。図1では2つの異なる組織のペアの経糸地糸接結糸が存在し、経糸地糸接結糸の一方が上層表面に2個のナックルを形成し、もう一方は3個のナックルを形成しており、それらが同じ順序で配置されている。しかし図2では、上層表面に2個のナックルを形成する経糸地糸接結糸、3個のナックルを形成する経糸地糸接結糸の順、そして次のペアでは上層表面に3個のナックルを形成する経糸地糸接結糸、2個のナックルを形成する経糸地糸接結糸の順で配置されている。このように、ペアの経糸地糸接結糸の配置順序が交互に配置した組織とした。本実施例のように経糸地糸接結糸の配置順序を変えることで、織物表面に現われる斜めマークを軽減することができる。
その他は図1と同様で、上面側表面では2本1組の経糸地糸接結糸が組になって上面側緯糸と織り合わされて経糸1本分の平織を形成しており、それに隣接する上面側経糸も上面側緯糸と織り合わされて平織を形成し、上面側表面は2種類の縦方向の糸と緯糸によって平織を形成している。このように表面を緻密な平織構造とした繊維支持性に優れ、局所的な凹みもなく、また2本の経糸地糸接結糸を用いているため接結力にも優れる。また、1本の緯糸が常に上面側経糸、あるいは経糸地糸接結糸のどちらか一方のみの上側を通る組織であるため、上面側緯糸、上面側経糸、経糸地糸接結糸の種類や線径等を変更することで織物表面を均一にすることができる。そして、走行面側も摩耗に耐え得る緯糸摩耗型組織とした。また、走行面側経糸の走行面側ナックルの隣りに経糸地糸接結糸の走行面側ナックルを配置した構造としたので線径の小さい経糸地糸接結糸の摩耗を軽減することもできる。
【0015】
実施例3
図3は本発明の他の実施例である。図3は8シャフトの2層織物であり、完全意匠図は経糸4本、経糸地糸接結糸4組からなっている。経糸地糸接結糸は2本1組で経糸間に配置されており、図1、2では1組の経糸地糸接結糸の組織が異なっていたが、本実施例では1組の経糸地糸接結糸の組織が同じである。経糸地糸接結糸の組織は、織物表面では2本1組で1本の上面側経糸のように平織を形成している。具体的には経糸地糸接結糸1は、1本の上面側緯糸1′の上側を通り、1本の上面側緯糸2′と走行面側緯糸2′の間を通り、1本の上面側緯糸3′の上側を通り、2本の上面側緯糸4′、5′と走行面側緯糸4′、5′の間を通り、1本の走行面側緯糸6′の下側を通り、2本の上面側緯糸7′、8′と走行面側緯糸7′、8′の間を通る組織である。また、それと対になっている経糸地糸接結糸2の組織は、1本の走行面側緯糸2′の下側を通り、2本の上面側緯糸3′、4′と走行面側緯糸3′、4′の間を通り、上面側緯糸5′の上側を通り、1本の上面側緯糸6′と走行面側緯糸6′の間を通り、1本の上面側緯糸7′と走行面側緯糸7′の間を通り、2本の上面側緯糸8′、1′と走行面側緯糸8′、1′の間を通る。このようにして上層面側に1組の経糸地糸接結糸によって1本の経糸のように平織を形成している。また、他の経糸地糸接結糸4と5、7と8、10と11についても同様であり、上面側経糸についても上面側緯糸と織り合わされて平織を形成している。走行面側組織は他の実施例同様、緯糸摩耗型である。また、図1、図2同様に走行面側経糸ナックルの隣りに走行面側経糸地糸接結糸ナックルが配置された構造としたため、小径の経糸地糸接結糸の摩耗が軽減され使用寿命を延長することができる。
このように本実施例の織物は表面を緻密な平織構造としたことで繊維支持性が向上し、局所的な凹みもなくまた2本の経糸地糸接結糸を用いたことで接結力にも優れた織物を提供することができる。また1本の緯糸が、常に上面側経糸あるいは経糸地糸接結糸のどちらか一方のみの上側を通る組織であるため、上面側緯糸、上面側経糸、経糸地糸接結糸の線種や製織条件を変更することで織物表面を均一にすることができる。そして、走行面側も摩耗に耐え得る緯糸摩耗型組織とした。また、走行面側経糸の走行面側ナックルの隣りに経糸地糸接結糸の走行面側ナックルを配置した構造としたので線径の小さい経糸地糸接結糸の摩耗を軽減できる。
【0016】
実施例4
図4は本発明の他の実施例である。図4は16シャフトの2層織物であり、完全意匠図は上面側経糸4本、走行面側経糸8本、経糸地糸接結糸4組からなっている。経糸地糸接結糸は2本1組で経糸間に配置されており、同じ組織の経糸地糸接結糸の組と異なる組織の経糸地糸接結糸の組が交互に配置している。同じ組織の経糸地糸接結糸の組織は、織物表面では2本1組の上面側経糸のように平織を形成している。経糸地糸接結糸1は、1本の走行面側緯糸1′の下側を通り、4本の上面側緯糸2′、3′、4′、5′と走行面側緯糸2′、3′、4′、5′の間を通り、1本の上面側緯糸6′の上側を通り、1本の上面側緯糸7′と走行面側緯糸7′の間を通り、1本の上面側緯糸8′の上側を通り、1本の上面側緯糸9′と走行面側緯糸9′の間を通り、1本の上面側緯糸10′の上側を通り、1本の上面側緯糸11′と走行面側緯糸11′の間を通り、1本の上面側緯糸12′の上側を通り、4本の上面側緯糸13′、14′、15′、16′と走行面側緯糸13′、14′、15′、16′の間を通る組織である。また、それと対になっている経糸地糸接結糸2の組織は、1本の上面側緯糸1′と走行面側緯糸1′の間を通り、1本の上面側緯糸2′の上側を通り、1本の上面側緯糸3′と走行面側緯糸3′の間を通り、1本の上面側緯糸4′の上側を通り、4本の上面側緯糸5′、6′、7′、8′と走行面側緯糸5′、6′、7′、8′の間を通り、1本の走行面側緯糸9′の下側を通り、4本の上面側緯糸10′、11′、12′、13′と走行面側緯糸10′、11′、12′、13′の間を通り、1本の上面側緯糸14′の上側を通り、1本の上面側緯糸15′と走行面側緯糸15′の間を通り、1本の上面側緯糸16′の上側を通る組織である。経糸地糸接結糸9、10も同様に同じ組織の組からなる。
また、経糸3、4を挟んで経糸地糸接結糸1、2の隣りに存在する経糸地糸接結糸5、6の組は異なる組織の組であって、経糸地糸接結糸5は、3本の上面側緯糸1′、2′、3′と走行面側緯糸1′、2′、3′の間を通り、1本の走行面側緯糸4′の下側を通り、5本の上面側緯糸5′、6′、7′、8′、9′と走行面側緯糸5′、6′、7′、8′、9′の間を通り、1本の上面側緯糸10′の上側を通り、1本の上面側緯糸11′と走行面側緯糸11′の間を通り、1本の上面側緯糸12′の上側を通り、1本の上面側緯糸13′と走行面側緯糸13′の間を通り、1本の上面側緯糸14′の上側を通り、1本の上面側緯糸15′と走行面側緯糸15′の間を通り、1本の上面側緯糸16′の上側を通る組織である。また、それと対になっている経糸地糸接結糸6の組織は、1本の上面側緯糸1′と走行面側緯糸1′の間を通り、1本の上面側緯糸2′の上側を通り、1本の上面側緯糸3′と走行面側緯糸3′の間を通り、1本の上面側緯糸4′の上側を通り、1本の上面側緯糸5′と走行面側緯糸5′の間を通り、1本の上面側緯糸6′の上側を通り、1本の上面側緯糸7′と走行面側緯糸7′の間を通り、1本の上面側緯糸8′の上側を通り、3本の上面側緯糸9′、10′、11′と走行面側緯糸9′、10′、11′の間を通り、1本の走行面側緯糸12′の下側を通り、4本の上面側緯糸13′、14′、15′、16′と走行面側緯糸13′、14′、15′、16′の間を通る組織である。経糸地糸接結糸13、14も同様に異なる組織の組からなる。
このような組織を組み合わせて上層面側に1組の経糸地糸接結糸によって1本の経糸のように平織を形成している。
走行面側組織は緯糸摩耗型である。本実施例が図1、2、3と異なる点は、1組の経糸地糸接結糸の間に1本の上面側経糸と2本の走行面側経糸が配置している点である。図1、2、3では、1本の上面側経糸に対して1本の走行面側経糸を配置しているが、本実施例ではもう1本の経糸を追加したことで剛性を向上させる効果があり、伸びに対する耐性も向上した。また、上面側表面に現われることのない走行面側経糸を配置したため表面性を悪化させることもなく、剛性等に非常に優れた織物を提供することができる。図4では走行面側経糸3、7、11、15を追加した。
また、図4のように同じ組織の組の経糸地糸接結糸と、異なる組織の組の経糸地糸接結糸を混在させた構造であってもよい。しかし、どのような場合であっても1本の緯糸の上には、経糸地糸接結糸、あるいは上面側経糸のどちらか一方のナックルが存在する構造とした方が緯糸のナックルの高さを均一にできるため好ましい。
また、他の実施例と同様に走行面側経糸ナックルの隣りに経糸地糸接結糸ナックルが配置した構造としたため、小径の経糸地糸接結糸の摩耗が軽減され使用寿命を延長することができる。
このように本実施例の織物は表面を緻密な平織構造としたことで繊維支持性、表面性が向上し、また2本の経糸地糸接結糸を用いたことで接結力にも優れた織物を提供することができる。その上、走行面側層に経糸を追加したため剛性に優れ、伸びに対する耐性も向上させることができる。また1本の緯糸が、常に上面側経糸、あるいは経糸地糸接結糸のどちらか一方のみの上側を通る組織であるため、上面側緯糸、上面側経糸、経糸地糸接結糸の線種やその他の条件等を変更することで織物表面を均一にすることができる。そして、走行面側も摩耗に耐え得る緯糸摩耗型組織とした。また、走行面側経糸の走行面側ナックルの隣りに経糸地糸接結糸の走行面側ナックルを配置した構造としたので線径の小さい経糸地糸接結糸の摩耗を軽減できる。
【0017】
従来例
図5に上面側表面を形成しつつ上面側層と走行面側層を織り合わせてなる2本1組で配置された経糸地糸接結糸、そして上面側経糸と上面側緯糸によって上層面側表面に平織組織を形成してなる2層織物の従来例を示した。
図5では経糸地糸接結糸が2本1組で1本の上面側経糸のように機能して上面側表面に平織を形成しているが、その隣りで3本の上面側経糸が上面側緯糸と平織組織を形成している。織物表面全体として平織を形成する組織とするためには連続した3本の上面側経糸は、両側の上面側経糸が同じ上面側緯糸の上側を通過する構造とし、その間に存在する上面側経糸は1組の経糸地糸接結糸がナックルを形成した上面側緯糸と同じ緯糸の上側を通過する組織とする必要がある。具体的には図5では1組の経糸地糸接結糸1、2は偶数番号の上面側緯糸2′、4′、6′、8′の上側にナックルを形成している。それに対して織物表面全体を平織組織とするためには経糸地糸接結糸1、2に隣接する上面側経糸3は、奇数番号1′、3′、5′、7′の上側にナックルを形成する必要があり、それに隣接する上面側経糸4は、1組の経糸地糸接結糸1、2と同様に偶数番号の上面側緯糸2′、4′、6′、8′の上側にナックルを形成している。それに隣接する上面側経糸5は、奇数番号1′、3′、5′、7′の上側にナックルを形成している。組になった経糸地糸接結糸6、7と11、12と16、17も1組の経糸地糸接結糸1、2と同様に偶数番号の上面側緯糸2′、4′、6′、8′の上側にナックルを形成しており、また連続した上面側経糸8、9、10と13、14、15と18、19、20も連続した上面側経糸3、4、5と同様に偶数番号の上面側緯糸の上側にナックルを形成する経糸を中心に、その両側に奇数番号1′、3′、5′、7′の上面側緯糸の上側にナックルを形成する経糸が配置されている構造である。
このような構造とすると、奇数番号の上面側緯糸の上側には必ず上面側経糸がナックルを形成する構造となるが、偶数番号の上面側緯糸の上側には経糸地糸接結糸と上面側経糸の両方の縦方向の糸がナックルを形成することとなる。そのため偶数番号の上面側緯糸の上側に形成された2つの縦方向の糸のナックルは張力が異なるため上面側緯糸のナックルの高さが異なるため、平滑な表面を付与することはできない。
そのため本発明のように2つの縦方向の糸が存在していても、1本の上面側緯糸の上側にどちらか一方の縦方向の糸がナックルを形成する構造とすれば、張力が同じとなるためナックルの高さをほぼ均一とすることができ、平滑な表面を付与することが可能となるのである。
【0018】
【発明の効果】
本発明の工業用多層織物は少なくとも上面側層、及び走行面側層を備え、上面側表面の一部を形成し且つ上面側層と走行面側層を織り合わせる経糸地糸接結糸が2本1組で配置され、それ等が交互に現れて経糸1本分の平織を形成し、さらに2本1組の経糸地糸接結糸、上面側経糸、そして上面側緯糸によって上面側層表面を平織構造としたことで繊維支持性、接結力に優れるという効果があり、また各層を織り合わせる接結糸を上面側表面の一部を形成する糸に経糸地糸接結糸を用いることで局所的な凹みをなくすことができ、1本の緯糸上に経糸地糸接結糸、または上面側経糸のどちらか一方のナックルが存在する構造としたことで、各糸の線材やその他の条件を変更することで表面平滑性に優れ、製紙工程で用いる抄紙用ワイヤーをはじめとする他の工業用織物として非常に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
【図2】本発明の他の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
【図3】本発明の他の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
【図4】本発明の他の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
【図5】従来例の完全組織を示す意匠図である。
【符号の説明】
1 経糸地糸接結糸
2 経糸地糸接結糸
3 経糸
4 経糸地糸接結糸
5 経糸地糸接結糸
6 経糸
7 経糸地糸接結糸
8 経糸地糸接結糸
9 経糸
10 経糸地糸接結糸
11 経糸地糸接結糸
12 経糸
13 経糸地糸接結糸
14 経糸地糸接結糸
15 経糸
1′ 第2上面側緯糸
2′ 第1上面側緯糸
3′ 第2上面側緯糸
4′ 第1上面側緯糸
5′ 第2上面側緯糸
6′ 第1上面側緯糸
7′ 第2上面側緯糸
8′ 第1上面側緯糸
9′ 第2上面側緯糸
10′ 第1上面側緯糸

Claims (8)

  1. 少なくとも上面側層と走行面である下面側層とを備え、上面側層と下面側層とを織りなす経糸地糸接結糸により上面側層と下面側層を連結してなる工業用多層織物において、経糸地糸接結糸を上面側表面に2本1組で経糸1本分の糸とし、且つ該2本1組の経糸地糸接結糸と1本の経糸を交互に配置して、上面側層に上面側経糸と経糸地糸接結糸と上面側緯糸で実質上平織り組織の表面を形成したことを特徴とする、工業用多層織物。
  2. 上面側緯糸が上面側経糸の上側を通過して上面側にナックルを形成する第一上面側緯糸と、対をなす経糸地糸接結糸の上側のみを通過して上面側にナックルを形成する第二上面側緯糸とからなり、第一上面側緯糸と第二上面側緯糸を交互に配置した、請求項1に記載された工業用多層織物。
  3. 上面側経糸と経糸地糸接結糸が異なる材質の糸である、請求項1または2に記載された工業用多層織物。
  4. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸が同組織である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
  5. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸のうち少なくとも一方が下面側経糸が下面側緯糸の下側を通過する位置の横側で下面側緯糸の下側を通過する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
  6. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
  7. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸の一方が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後3本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸であり、他方の経糸地糸接結糸が1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の1本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、その次の1本の上面側緯糸の上側を通過して上面側にナックルを形成し、次の2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過し、次いで1本の下面側緯糸の下側を通過した後2本の上面側緯糸と下面側緯糸の間を通過する経糸地糸接結糸である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された工業用多層織物。
  8. 2本1組で対をなす経糸地糸接結糸の組み合わせ方を左右逆に組み合わせた、請求項1ないし5のいずれか1項または7項に記載された工業用多層織物。
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