JPH0596109A - ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法 - Google Patents

ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法

Info

Publication number
JPH0596109A
JPH0596109A JP3320839A JP32083991A JPH0596109A JP H0596109 A JPH0596109 A JP H0596109A JP 3320839 A JP3320839 A JP 3320839A JP 32083991 A JP32083991 A JP 32083991A JP H0596109 A JPH0596109 A JP H0596109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
loop
type sludge
yarn
sludge dewatering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3320839A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichihiro Kitamura
市廣 北村
Tatsutoshi Nakajima
辰年 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Filcon Co Ltd
Original Assignee
Nippon Filcon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Filcon Co Ltd filed Critical Nippon Filcon Co Ltd
Priority to JP3320839A priority Critical patent/JPH0596109A/ja
Publication of JPH0596109A publication Critical patent/JPH0596109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印加する張力を大きくして脱水性能を向上さ
せることが出来且つ使用命数を長くした抗張力に優れた
ベルトプレス型汚泥脱水機用ベルトを提供する。 【構成】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベル
トの端部の経糸または緯糸のいずれか一方を取り除き、
残った糸を一本置きに折り返して織物組織に織り込んで
ベルトの端部に連結線をベルトの表面に平行の方向に2
本並列に通す長いループと連結線を1本通す短いループ
を交互に隣接配置した加圧ベルト端部連結用ループとそ
の製造方法および長短ループを組合せ連結糸で連結する
ベルト端部の連結方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルトプレス型汚泥脱
水機用加圧ベルトを形成するために有端状ベルトの端部
に配設する連結用ループとその製造方法およびこのルー
プを用いて有端状ベルトを無端状に連結する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】汚泥等の脱水には作業効率と脱水効率の
優れていることからベルトプレス型汚泥脱水機が使用さ
れている。この脱水機は汚泥等を載置し移送する下濾布
と上濾布を外側から加圧して水を絞り出す無端状加圧ベ
ルトから成っている。ベルトプレス型汚泥脱水機用の無
端状加圧ベルトは大量の汚泥等を載置し移送する濾布を
外側から加圧して水を絞り出す機能のベルトであるので
大きい圧縮力を濾布に掛けなければならない。そのため
大きい抗張力を有することが強く要求される。従来のベ
ルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルトは織物で形成した
有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルトの両端部
を縫合したり端部にスパイラル線を配置して互いに組合
せて連結ピンを共通孔に挿通して連結する方法が行われ
てきた。しかしながら、このような方法では十分な強度
が得られないため変形したり、連結部の組織が他の部分
と変わるため、被脱水物が洩れ出す事故が多かった。
【0003】また両端部にベルトを構成する糸により同
じ長さのループを形成して組合せ、共通孔に1本の連結
ピンを挿通して無端状に連結することも行われている。
この方法は組織の変化の小さい利点はあるが、連結線に
大きな張力がかかるため連結線が変形し織物の目開きを
起こす。しかし太い連結線を使用するとベルト表面から
連結線が突出し、摩耗する危険があり、強度が弱く高圧
での使用に耐えない。また同じ長さのループを組み合わ
せると組み合わせ部の糸の本数が織物の本体の糸の本数
の2倍となり、空間的にループの組み合わせが困難とな
るので1本置きに組み合わせざるを得ない。そのため使
用するループの数は1/2となり半分は無駄となる。し
かも張力を受けるループの糸の数は織物組織の糸の数の
1/2となるので抗張力も1/2となる欠点がある。
【0004】スパイラル線を噛み合わせて形成したベル
トも用いられているが重量が大きいこと、抗張力が小さ
いこと、織成していないため剛性が小さく、走行中に巾
方向に湾曲し、巾詰まりを起こす欠点があり満足できる
ものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い抗張力
で且つ連結部における組織の変化のないベルトプレス型
汚泥脱水機用ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端
部の連結を行うループとその製造方法及びこのループを
用いて連結する方法を提供し、前記の問題を解決するも
のである。
【0006】
【課題を解決した手段】本発明は、 「1. 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト
の端部の経糸または緯糸のいずれか一方を取り除き、残
った糸を一本置きに折り返して織物組織に織り込んでベ
ルトの端部に連結線をベルトの表面に平行の方向に2本
並列に通す長いループと連結線を1本通す短いループを
交互に隣接配置したベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベ
ルト端部の連結用ループ。 2. 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端
部の取り除く糸が緯糸である、請求項1に記載されたベ
ルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ルー
プ。 3. 織り込んだ糸のつき合せ部を一直線上に並ばない
ように散在させた請求項1または2に記載されたベルト
プレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループ。 4. ループを形成する有端状ベルトプレス型汚泥脱水
機用加圧ベルトの折り返し長さとほぼ同じ長さの巾で該
ベルトの巾より少し長い長さの織物の一端部分に織物組
織を残し他の部分から経糸または緯糸のいずれか一方を
取り除いて形成した残った糸からなる折り返し部形成片
を用意し、一方ループを形成する有端状ベルトの端部に
経糸または緯糸の一方を取り除き残ったループを形成す
る糸のみからなる折り返し部を用意し、該折り返し部に
折り返し部形成片の残部の織物組織を位置合わせして配
置し、折り返し部形成片の糸を複数のエアシリンダーの
各ピストンロッドの先端に夫々結合して一端を支持され
た綜絖に通し一端に錘を付けて張力を加え、綜絖を上下
に移動して糸を開口しベルト端部の糸を打ち込み次いで
この糸を一本置きに連結線をベルトの表面に平行の方向
に2本並列に通す位置と、連結線を1本通す位置から折
り返して同様に打ち込んで一本置きに長いループと短い
ループを形成し、ベルトの端部に長いループと短いルー
プを交互に隣接配設することを特徴とする、ベルトプレ
ス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループの製造
方法。 5. 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端
部の取り除く糸が緯糸であり、折り返し部形成片の取り
除いた糸が経糸であることを特徴とする、請求項4に記
載されたベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の
連結用ループの製造方法。 6. 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端
部の糸の折り返し位置に二本の支持糸を連結線をベルト
の表面に平行の方向に2本並列に通す位置と連結線を1
本通す位置に前後にずらして配置し、折り返した糸を交
互に前後の支持糸にかけて折り返して織物組織に打ち込
み隣接した長いループと短いループを交互に形成するこ
とを特徴とする請求項4または5に記載されたベルトプ
レス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループの製
造方法。 7. 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルトの
端部の緯糸を取り除き残った経糸を折り返して織物組織
に織り込み長いループと短いループを交互に形成したベ
ルトの端部を突き合わせて、ベルトの両端部に配置した
長いループと短いループを組み合わせ2組の共通連結孔
を形成し夫々の共通連結孔に夫々の連結線を挿通して無
端状に二重に連結することを特徴とするベルトプレス型
汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結方法。」 に関する。
【0007】
【作用】先に説明した通り、従来のベルト端部に形成し
た同じ長さのループを組み合わせて共通孔に連結線を挿
通して連結すると連結部の糸の本数が織物の本体の糸の
本数の2倍となり、空間的にループの組み合わせが困難
となるので1本置きに組み合わせ半分は使用しないルー
プとせざるを得ない。そのため使用するループの数は1
/2となる。
【0008】一方、ループを連結線を通して連結した場
合の引っ張り強度はループを形成する糸の破断強度では
なくループの引っ掛け強度であり、ループの数が1/2
となるのでループを連結線を通して連結した場合の引っ
張り強度も1/2となる。大きい張力のかかるベルトプ
レス型汚泥脱水機用加圧ベルトにおいては引っ張り強度
の劣化は致命的な欠陥となる。この様な問題を解決する
ために種々研究した結果、ループを用いたベルトプレス
型汚泥脱水機用加圧ベルトの連結においてはベルト端部
に形成した全ループを連結に使用する必要があることが
解明された。さらに研究を重ねて、ベルトの端部に連結
線をベルトの表面に平行の方向に2本並列に通す長いル
ープと連結線を1本通す短いループを交互に隣接配置し
両端部の長いループと短いループを組み合わせ2組の共
通連結孔を形成し夫々の共通連結孔に連結線を挿通して
連結すると全部の連結用ループが使用され引っ張り強度
も従来の同じ長さのループを組み合わせた場合の2倍と
なることが明らかになった。
【0009】そして両端部の長いループと短いループを
組み合わせることにより2組の共通連結孔が形成される
ので連結線も2本使用することになり、それぞれの共通
連結孔に挿通されるので各連結線に掛る張力も1/2と
なり連結線の変形も防止される。前述の通り従来の同一
長さのループを組合せて形成された1つの共通連結孔で
連結すると、連結線は1本であるため、両側に引かれる
張力の全てが1本の連結線にかかり連結線の変形ないし
切断が発生し、織物の目開きによる加圧の不均一、処理
物の洩出、さらには織物の切断により使用不可能とな
る。
【0010】同一長さのループを組合せ連結強度を大き
くするため2数本の連結線を1つの共通連結孔に挿通す
ると夫々の連結線は張力を掛けると夫々の連結線は接近
する方向に引かれるので互いに近寄り極端な場合は上下
に重なる。そのためループは膨らみ加圧ベルト表面に突
出し使用中に摩耗して切断するので、2数本の連結線を
使用しても効果はない。
【0011】本発明はベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
ベルトの連結部の組織を変えずに連結強度を大きくする
ために、前述のようにループの長さの異なる長短2種の
ループを交互に隣接して配設した。このループを突き合
せると、両端の長短ループが組合されて配置される。そ
して長いループは相手側の端部の短いループと組合さ
れ、また短いループは相手側の長いループと組合されて
配設される。そしてループの組合せ部の糸の本数も他の
織物部分と変らない。したがって、組合された長短ルー
プは一組ごとに交互にベルトの両端部に入り込み突合せ
部に両端の長短ループの形成する共通孔が2列配置され
る。
【0012】この2列の共通孔に夫々1本の連結線を挿
通して連結する。このように連結することによりベルト
端部に形成した全ループを連結に使用することが出来、
夫々の連結線には同数の両端部のループが掛かるので張
力を掛けると夫々の連結線は両方向に引かれ互いに近寄
ることはない。こうして連結線は従来の2倍の2本とな
り、かかる張力は1/2となるので高張力に耐えベルト
プレス型汚泥脱水機用加圧ベルトに好適となる。
【0013】長いループには連結線が2本挿通する長さ
が必要である。1本は自分のペアが連結する連結線であ
り、もう1本は自分のペアの連結には関係のない隣のペ
アの連結線である。したがって長いループはベルトの表
面に平行の方向に並列に2本の連結線を挿通する長さが
必要であり、短いループは1本の連結線を挿通する長さ
があれば良いことが判る。
【0014】次にループの製造方法を説明する、このよ
うな長短のループは、ベルト端部の組織の経糸または緯
糸の一方を取り除いて残された糸を折り返して織物組織
に織り込んで形成される。折り返し部分がループとな
る。折り返した糸は織物の組織に織り込まれるが折り返
した糸を織り込むのに最も優れた方法は、この糸を用い
て新しいベルトの織物組織を織製する方法である。つま
り、ベルト本体と同一の織物組織を作成するのである。
そのためには、折り返した糸と織り合せる糸を製織部に
配置しなければならない。ベルト本体と同一組織の織物
であって、折り返し長さとほぼ同一の巾で、ループを形
成するベルトの巾より少し長い長さの織物を用意し、こ
の織物の長さ方向の一端部に織物組織を少し残して、他
の部分から経糸または緯糸を取り除いて残りの糸だけか
らなる折り返し部形成片を作成する。一端部に織り組織
が残っているので糸はバラバラにならない。一方ループ
を形成するベルトの端部の経糸または緯糸の一方の糸を
取り去ってループを形成する糸のみからなる折り返し部
となし、この折り返し部に前記の折り返し部形成片の残
部織り組織を位置合せして配置し、折り返し部形成片の
糸をエアシリンダーのピストンロッドの先端に結合して
一端を支持した綜絖に通し、該糸の端部に錘を付して張
力を付与し、綜絖を上下に移動して糸を開口しながらル
ープを形成する糸を打ち込む。次いでこの糸を一本置き
に連結線をベルトの表面に平行の方向に2本並列に通す
位置と連結線を1本通す位置から折り返して同様に打ち
込んで一本置きに長いループと短いループを形成し、ベ
ルトの端部に長いループと短いループを交互に隣接配設
する。
【0015】ベルト端部の糸の折り返し位置に二本の支
持糸を連結線をベルトの表面に平行の方向に2本並列に
通す位置と連結線を1本通す位置に前後にずらして配置
し、折り返した糸を交互に前後の支持糸にかけて折り返
して織物組織に打ち込むと容易に所定の長さの長いルー
プと短いループを隣接して交互に形成することが出来
る。エアシリンダーのロッドで一端を支持した綜絖を使
用するのは、通常の上下に糸で張って支持した綜絖では
ループ形成域に密集配置することが難しく、綜絖が上下
の糸に囲まれているので一本づつ取出して処理出来ない
ので特に糸通しや糸の切断の修復が非常に困難である。
エアシリンダーのピストンロッドに一本づつ一端を支持
させた綜絖は、該当綜絖を突出させれば作業が出来るの
で非常に効果がある。
【0016】このようにして形成されたループを用いて
ベルト端部を連結する方法を説明する。端部をつき合わ
せ、両端の長いループと短いループを組合せると、長い
ループが交互に両方の端部に挿入された状態で配置され
る。そして各組合された長いループと短いループは共通
の連結孔を形成する。つまり共通の連結孔は織物の端部
に平行して二列形成されるのである。この連結孔に夫々
連結線を挿通すると両端は二重に連結されることにな
る。張力は2本の連結線にかかるので各連結線に掛かる
張力は1/2となり、連結線の変形は非常に小さくな
る。従って組織の変化も少くなり、被処理物の洩出も少
くなる。なお、折り返して織物組織に打ち込んだ糸の端
部は元の織物組織の糸端部に当接するが突合わせ部を散
在させると組織の変化の集中が少くなる。
【0017】
【実施例】本発明を実施例について具体的に説明する。
【0018】図1は、ベルトプレス型汚泥脱水機を示
す。13は上濾布14は下濾布であり、15が加圧ベル
トである。16は非処理汚泥であり、上下の濾布に担持
され、加圧ベルトと加圧ロール17により脱水される。
【0019】図2は、ループの形成を説明する。織の端
部は経糸または緯糸を取除き残りの糸5のみとして織成
台12にセットされ、折り返し部形成片が残り組織3を
織物の端に位置合せして配置され、糸2は綜絖4に糸通
しされ張力をかけられて張られる。
【0020】図3は、折り返し部形成片1を示す。2は
経糸または緯糸を取除いて残った糸であり、3は残され
た組織であって、糸2がばらばらにならないように保持
している。そしてこの組織があるので糸2に張力をかけ
ることが出来る。
【0021】綜絖はエアシリンダー6のロッドに結合し
ている。綜絖をエアシリンダーで上下に移動させて、折
り返し部形成片の糸2を開口させて、織物端部の糸5を
打込む。ついで打込んだ糸を折り返してもう一度打込
む。こうして図4に示すようにループが形成される。織
物端部の糸の折り返し位置に二本の支持糸7を連結線を
織物の表面に平行の方向に2本並列に通す位置と連結線
を1本並列に通す位置に前後にずらして配置し、折り返
した糸を交互に前後の支持糸7のいずれかにかけて折り
返して織物組織に打ち込むと隣接した長いループと短い
ループが隣接して交互に形成される。短いループを形成
する場合は、短いループ形成用の支持糸7にかけて折り
返せばよい。こうして長いループ9と短いループ8が形
成される。織物の他端部も同様にループを形成し、支持
糸7を取除いて両端をつき合せた状態が図4であって、
長いループ9と他端の短いループ8が組合され、その隣
りには短いループ8と他端の長いループ9が組合されて
配置されその次には長いループ9と他端の短いループ8
が組合されて配置されていることが理解される。
【0022】このように、長いループと短いループ、短
いループと長いループの組合せが交互に配置され、組合
わされたループは共通孔10を形成する。共通孔10は
長いループと短いループ、短いループと長いループの組
合せが交互であるので、平行して2列存在する。この2
つの共通孔に夫々連結線11が挿通されて織物は2重に
連結される。長いループには2本の連結線が通っている
が他端の短いループと連結している連結線は1本であ
り、長いループは2本の連結線が織物表面と平行の方向
に並列に通される長さである。このように織物と同じ組
織の折り返し部形成片を使用して端部の糸を織り込むの
で、この部分は織物と全く同一の織り組織が形成され
る。図4のように折り返して織込んだ糸の端部と折り返
さない糸の端部の突合わせ位置を散在させると突合わせ
位置の糸のぬけ防止に有効である。連結糸を二本として
も連結部の空間率は変化しない。連結糸が二本であるの
で抗張力は2倍になり強度は非常に大きい。
【0023】図4のベルトを糸5に沿って切断した断面
を図6に示す。9は右側部分のベルトの長いループ、8
は右側部分のベルトの短いループを示し、11は支持線
を示す。全てのループが利用されていることが理解され
る。従来の同一の長さのループの連結部では両端部をつ
き合せてもループが互いに相手の組織に挿入されないた
め、織目を一つずらして挿入して連結糸を挿通したが、
このような継目は糸の本数が2倍になり、空間率が変化
し、無端状での回転の困難等の欠点があるので、やむな
く図5に示すように連結ループを一つ置きに形成してい
る。この方法は、空間率の変化を防ぎ、回転性も良い
が、連結すべき糸の1/4しか連結に使用出来ず、抗張
力は劣化する。織り方を変えたりしても改善出来ない。
【0024】図7は図5のベルトを糸5に沿って切断し
たベルトの右側部分の断面を示す。11は支持線であ
り、連結に利用されたループの隣りのループ18は利用
されていないことが理解される。
【0025】
【発明の効果】本発明の加圧ベルトの連結用ループは全
ループを利用し、支持線を2本使用するので抗張力が著
しく大きくなり、脱水性を向上し、且つ使用命数も非常
に長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトプレス型汚泥脱水機の説明図である。
【図2】ループを製織により形成するところを示す説明
図である。
【図3】本発明で用いる折り返し部形成片の平面図であ
る。
【図4】発明のループにより連結した連結部を示す説明
図である。
【図5】従来のループにより連結した連結部を示す説明
図である。
【図6】本発明の加圧ベルトの連結部を長さ方向に沿っ
て切断した断面図である。
【図7】従来の加圧ベルトの連結部を長さ方向に沿って
切断した断面図である。
【符号の説明】
1 折り返し部形成片 2 折り返し部形成糸 3 残部組織 4 綜絖 5 ループ形成糸 6 エアシリンダー 7 支持糸 8 短いループ 9 長いループ 10 共通孔 11 連結糸 12 織り台 13 上濾布 14 下濾布 15 加圧ベルト 16 汚泥 17 加圧ロール 18 使用出来ないループ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65G 15/30 A 7030−3F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
    ベルトの端部の経糸または緯糸のいずれか一方を取り除
    き、残った糸を一本置きに折り返して織物組織に織り込
    んでベルトの端部に連結線をベルトの表面に平行の方向
    に2本並列に通す長いループと連結線を1本通す短いル
    ープを交互に隣接配置したベルトプレス型汚泥脱水機用
    加圧ベルト端部の連結用ループ。
  2. 【請求項2】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
    ベルト端部の取り除く糸が緯糸である、請求項1に記載
    されたベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連
    結用ループ。
  3. 【請求項3】 織り込んだ糸のつき合せ部を一直線上に
    並ばないように散在させた請求項1または2に記載され
    たベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用
    ループ。
  4. 【請求項4】 ループを形成する有端状ベルトプレス型
    汚泥脱水機用加圧ベルトの折り返し長さとほぼ同じ長さ
    の巾で該ベルトの巾より少し長い長さの織物の一端部分
    に織物組織を残し他の部分から経糸または緯糸のいずれ
    か一方を取り除いて形成した残った糸からなる折り返し
    部形成片を用意し、一方ループを形成する有端状ベルト
    の端部に経糸または緯糸の一方を取り除き残ったループ
    を形成する糸のみからなる折り返し部を用意し、該折り
    返し部に折り返し部形成片の残部の織物組織を位置合わ
    せして配置し、折り返し部形成片の糸を複数のエアシリ
    ンダーの各ピストンロッドの先端に夫々結合して一端を
    支持された綜絖に通し一端に錘を付けて張力を加え、綜
    絖を上下に移動して糸を開口しベルト端部の糸を打ち込
    み次いでこの糸を一本置きに連結線をベルトの表面に平
    行の方向に2本並列に通す位置と、連結線を1本通す位
    置から折り返して同様に打ち込んで一本置きに長いルー
    プと短いループを形成し、ベルトの端部に長いループと
    短いループを交互に隣接配設することを特徴とする、ベ
    ルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ルー
    プの製造方法。
  5. 【請求項5】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
    ベルト端部の取り除く糸が緯糸であり、折り返し部形成
    片の取り除いた糸が経糸であることを特徴とする、請求
    項4に記載されたベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベル
    ト端部の連結用ループの製造方法。
  6. 【請求項6】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
    ベルト端部の糸の折り返し位置に二本の支持糸を連結線
    をベルトの表面に平行の方向に2本並列に通す位置と連
    結線を1本通す位置に前後にずらして配置し、折り返し
    た糸を交互に前後の支持糸にかけて折り返して織物組織
    に打ち込み隣接した長いループと短いループを交互に形
    成することを特徴とする請求項4または5に記載された
    ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ル
    ープの製造方法。
  7. 【請求項7】 有端状ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧
    ベルトの端部の緯糸を取り除き残った経糸を折り返して
    織物組織に織り込み長いループと短いループを交互に形
    成したベルトの端部を突き合わせて、ベルトの両端部に
    配置した長いループと短いループを組み合わせ2組の共
    通連結孔を形成し夫々の共通連結孔に夫々の連結線を挿
    通して無端状に二重に連結することを特徴とするベルト
    プレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結方法。
JP3320839A 1991-10-01 1991-10-01 ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法 Pending JPH0596109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3320839A JPH0596109A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3320839A JPH0596109A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596109A true JPH0596109A (ja) 1993-04-20

Family

ID=18125819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3320839A Pending JPH0596109A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0596109A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002537497A (ja) * 1999-02-16 2002-11-05 コフパ,コンパニー・デ・フトル・プール・パプトリー・エ・デ・テイシュ・アンドユストリエル 非対称織りの織帯のための対称織りとの接合
GB2473039A (en) * 2009-08-28 2011-03-02 Ian Gerald Lang Seam for a woven industrial fabric

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002537497A (ja) * 1999-02-16 2002-11-05 コフパ,コンパニー・デ・フトル・プール・パプトリー・エ・デ・テイシュ・アンドユストリエル 非対称織りの織帯のための対称織りとの接合
GB2473039A (en) * 2009-08-28 2011-03-02 Ian Gerald Lang Seam for a woven industrial fabric

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6265048B1 (en) Laminated clothing, as well as method and blank for manufacturing the same
US5117542A (en) Seaming machine to manufacture an insertion-type seam for making a cloth belt endless
JPH0214475B2 (ja)
NO146211B (no) Vire for papirmaskin og fremgangsmaate til fremstilling av denne
CA2735984C (en) Process for producing papermaker's and industrial fabric seam and seam produced by that method
DE60104980T2 (de) Papiermaschinensieb
DE60203833T2 (de) Nahtkonstruktion eines Papiermachergewebes
WO2021152903A1 (ja) 工業用織物
JP3793408B2 (ja) パルプマシン用プレスファブリック
KR20010034760A (ko) 직물과 솔기 구조
US6223781B1 (en) Joining loop for joining industrial belt and joining part of industrial belt using the loop
JPH0571036A (ja) 一端を支持した綜絖を用いた開口装置及びこの装置を用いた織り継ぐ方法
JPH0596109A (ja) ベルトプレス型汚泥脱水機用加圧ベルト端部の連結用ループとその製造方法及びこのベルト端部の連結方法
RU2461673C2 (ru) Сушильная ткань
JP2678611B2 (ja) 抄紙用ニードルフェルト
JP4355524B2 (ja) 抄紙用フェルト
JP4564174B2 (ja) 非対称織りの織帯のための対称織りとの接合
US3700194A (en) Seam for woven fabric
JP4005382B2 (ja) 工業用多層織物
JP3933448B2 (ja) 工業用多層織物
JP4166541B2 (ja) 工業用織物の継手およびその製造方法
MXPA05006476A (es) Tela de prensa cosida de bajo calibre con una media capas de monofilamento.
JPS628280B2 (ja)
FI81850B (fi) Aendloes pinnsoemmad vaev och foerfarande foer framstaellning av pinnsoemmad vaev.
JP7365214B2 (ja) 製紙用シームフェルト