JP2002537131A - 金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する方法並びにこの方法を実施する裁断装置 - Google Patents
金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する方法並びにこの方法を実施する裁断装置Info
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Abstract
(57)【要約】
スタックに配置された金属薄板プレートを、裁断装置（１２）を用いて金属薄板ストリップに裁断する装置において、保持手段（２５〜２９）及び位置決め手段（１３〜１６）がスタックの上方に配置されている。このように構成されていると、高い裁断位置精度を維持しながらスペースを節減した配置形式が可能になる。別の搬送装置への裁断された金属薄板ストリップの搬送は、１つの分離箇所に達するまで全てのストリップを一緒に搬送することによって行われる。これによって、搬送装置自体が簡単になり、かつ種々異なった金属薄板ストリップ厚さへの搬送装置の適合が簡単になる。
Description
【０００１】 産業上の利用分野 本発明は、請求項１の上位概念部に記載された形式の、金属薄板プレートを金
属薄板ストリップに裁断する方法に関する。本発明はまた、請求項５の上位概念
部に記載された形式の、金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する装置
に関する。本発明はさらにまた、請求項１０の上位概念部に記載された形式の、
金属薄板ストリップを搬送する方法、並びに請求項１３の上位概念部に記載され
た形式の、金属薄板ストリップを搬送する装置に関する。
属薄板ストリップに裁断する方法に関する。本発明はまた、請求項５の上位概念
部に記載された形式の、金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する装置
に関する。本発明はさらにまた、請求項１０の上位概念部に記載された形式の、
金属薄板ストリップを搬送する方法、並びに請求項１３の上位概念部に記載され
た形式の、金属薄板ストリップを搬送する装置に関する。
【０００２】 従来技術 金属薄板プレートを裁断装置、特に円形カッタシヤー（Rundmesserschere）を
用いてストリップに裁断することは、公知である。２つの裁断装置が１つのアン
グルシヤー（Winkelschere）に配置される場合、プレートから裁断された第１の
ストリップは直接第２のシヤーに供給されることができ、この第２のシヤーは第
１のストリップからそれぞれ複数の金属薄板区分を、例えば同様に円形カッタシ
ヤーを用いて裁断する。裁断に際して正確な裁断位置と高い裁断精度とが必要な
場合、特に、後で缶用の胴に加工される印刷された又は印刷されていない金属薄
板プレートを裁断するような場合には、従来技術では通常、金属薄板スタックか
ら取り出された各金属薄板プレートをまず初めに、スタックのそばに配置された
位置決めベッドへと搬送し、この位置決めベッドにおいて金属薄板プレートの沈
静化段階と正確な方向付けとがは第１ステップのために行われる。この位置決め
ベッドから円形カッタシヤーへの送りが行われ、円形カッタシヤーにおいて金属
薄板プレートは公知のようにストリップに裁断される。金属薄板のための沈静化
兼位置決めベッドを設けることは、コストを高騰させるのみならず、スタックか
らの搬出装置と円形カッタシヤーとから成るユニットの所要スペースをも著しく
増大させる。
用いてストリップに裁断することは、公知である。２つの裁断装置が１つのアン
グルシヤー（Winkelschere）に配置される場合、プレートから裁断された第１の
ストリップは直接第２のシヤーに供給されることができ、この第２のシヤーは第
１のストリップからそれぞれ複数の金属薄板区分を、例えば同様に円形カッタシ
ヤーを用いて裁断する。裁断に際して正確な裁断位置と高い裁断精度とが必要な
場合、特に、後で缶用の胴に加工される印刷された又は印刷されていない金属薄
板プレートを裁断するような場合には、従来技術では通常、金属薄板スタックか
ら取り出された各金属薄板プレートをまず初めに、スタックのそばに配置された
位置決めベッドへと搬送し、この位置決めベッドにおいて金属薄板プレートの沈
静化段階と正確な方向付けとがは第１ステップのために行われる。この位置決め
ベッドから円形カッタシヤーへの送りが行われ、円形カッタシヤーにおいて金属
薄板プレートは公知のようにストリップに裁断される。金属薄板のための沈静化
兼位置決めベッドを設けることは、コストを高騰させるのみならず、スタックか
らの搬出装置と円形カッタシヤーとから成るユニットの所要スペースをも著しく
増大させる。
【０００３】 発明の開示 ゆえに本発明の課題は、従来技術における上記欠点を有していない、金属薄板
プレートをストリップに裁断する方法を提供することである。
プレートをストリップに裁断する方法を提供することである。
【０００４】 この課題を解決するために本発明では、冒頭に述べた形式の方法において、請
求項１の特徴部に記載のようにした。
求項１の特徴部に記載のようにした。
【０００５】 位置決めステップをスタックの上方で実施することによって、スタックと裁断
装置との間における別体の位置決めベッドを省くことができ、裁断装置をスタッ
クの直ぐそばに配置することが可能になり、その結果スタックからの搬出装置及
び裁断装置の所要スペースが著しく小さくなる。
装置との間における別体の位置決めベッドを省くことができ、裁断装置をスタッ
クの直ぐそばに配置することが可能になり、その結果スタックからの搬出装置及
び裁断装置の所要スペースが著しく小さくなる。
【０００６】 本発明の別の課題は、高い裁断位置精度を有しいて、しかもコンパクトな構造
を有している、金属薄板プレートをストリップに裁断する装置を提供することで
ある。
を有している、金属薄板プレートをストリップに裁断する装置を提供することで
ある。
【０００７】 この課題を解決するために本発明では、冒頭に述べた形式の装置において、請
求項５の特徴部に記載のようにした。
求項５の特徴部に記載のようにした。
【０００８】 金属薄板スタックの上、もしくはそのために設けられた受容部の上に、保持装
置が配置されていて、該保持装置に金属薄板プレート位置決め手段が配属されて
いる構成によって、裁断装置を金属薄板スタック受容部の直ぐそばに配置するこ
とができ、これによって、汎用の解決策に比べて裁断位置精度の点で何ら遜色な
しに、スペースを節約した極めてコンパクトな構造を得ることができる。
置が配置されていて、該保持装置に金属薄板プレート位置決め手段が配属されて
いる構成によって、裁断装置を金属薄板スタック受容部の直ぐそばに配置するこ
とができ、これによって、汎用の解決策に比べて裁断位置精度の点で何ら遜色な
しに、スペースを節約した極めてコンパクトな構造を得ることができる。
【０００９】 裁断装置から互いに平行に並んで搬出された複数の金属薄板ストリップは、従
来技術によれば搬送装置に達し、この搬送装置において個別化され、搬送突子に
よって個々に、例えば各ストリップから複数の区分を裁断する第２の裁断装置へ
と、引き続き搬送される。相応な搬送装置は効果であり、かつ第１の裁断装置の
裁断ライン間隔もしくはストリップ幅の変更時にその都度、新たに調整されねば
ならない。それというのは、搬送装置の互いに連続する多数の搬送突子の間隔は
、従来技術ではストライプ幅に合わせられねばならないからである。裁断ライン
間隔の交換時における相応な調整作業は、かなりの時間を要し、ひいては長い機
械停止時間もしくはかなりのコストを必要とする。
来技術によれば搬送装置に達し、この搬送装置において個別化され、搬送突子に
よって個々に、例えば各ストリップから複数の区分を裁断する第２の裁断装置へ
と、引き続き搬送される。相応な搬送装置は効果であり、かつ第１の裁断装置の
裁断ライン間隔もしくはストリップ幅の変更時にその都度、新たに調整されねば
ならない。それというのは、搬送装置の互いに連続する多数の搬送突子の間隔は
、従来技術ではストライプ幅に合わせられねばならないからである。裁断ライン
間隔の交換時における相応な調整作業は、かなりの時間を要し、ひいては長い機
械停止時間もしくはかなりのコストを必要とする。
【００１０】 ゆえに本発明の別の課題は、前記欠点を有していない、裁断装置の出口におい
て搬出された金属薄板ストリップを搬送する方法を提供することである。
て搬出された金属薄板ストリップを搬送する方法を提供することである。
【００１１】 この課題を解決するために本発明の方法では、請求項１０の特徴部に記載のよ
うにした。
うにした。
【００１２】 ストリップをまず初めに、分離箇所に達するまで一緒に搬送することによって
、この領域における、ストリップ幅に合わせられた搬送手段のための必要性が無
くなる。それというのは、共通の搬送はストリップ幅とは無関係に行うことがで
きるからである。
、この領域における、ストリップ幅に合わせられた搬送手段のための必要性が無
くなる。それというのは、共通の搬送はストリップ幅とは無関係に行うことがで
きるからである。
【００１３】 有利な実施形態では、共通の搬送は全てのストリップに接触する１つの搬送手
段によって行われ、この搬送手段は、選択的に全てのストリップか又は搬送方向
で見て最も前に位置しているストリップのために作用する。
段によって行われ、この搬送手段は、選択的に全てのストリップか又は搬送方向
で見て最も前に位置しているストリップのために作用する。
【００１４】 別の実施形態では、共通の１つの搬送手段が設けられており、この搬送手段は
最も後ろに位置するストリップにだけ作用し、この場合有利には、ストリップが
互いに上下に重なることを阻止する手段が設けられている。
最も後ろに位置するストリップにだけ作用し、この場合有利には、ストリップが
互いに上下に重なることを阻止する手段が設けられている。
【００１５】 本発明のさらに別の課題は、前記欠点を有していない、裁断装置の出口におい
て搬出された金属薄板ストリップを搬送する装置を提供することである。
て搬出された金属薄板ストリップを搬送する装置を提供することである。
【００１６】 この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭に述べた形式の装置におい
て、請求項１３の特徴部に記載のようにした。
て、請求項１３の特徴部に記載のようにした。
【００１７】 図面の簡単な説明 次に図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
【００１８】 図１は、金属薄板プレートをストリップに裁断する裁断装置を示す側面図であ
り、 図２は、図１に示された裁断装置を上から見た平面図であり、 図３は、裁断されたストリップを受容しかつこれらのストリップを別の裁断ユ
ニットに搬送するための搬送装置を、第１の時点において示す上から見た図であ
り、 図４は、図３に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図５は、図３に示された搬送装置を、別の時点において示す上から見た図であ
り、 図６は、図５に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図７は、図３もしくは図５に示された搬送装置をさらに別の時点において示す
上から見た図であり、 図８は、図７に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図９は、搬送装置を、さらに後の時点において示す上から見た図であり、 図１０は、図９に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図１１は、別の搬送装置を示す側面図である。
り、 図２は、図１に示された裁断装置を上から見た平面図であり、 図３は、裁断されたストリップを受容しかつこれらのストリップを別の裁断ユ
ニットに搬送するための搬送装置を、第１の時点において示す上から見た図であ
り、 図４は、図３に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図５は、図３に示された搬送装置を、別の時点において示す上から見た図であ
り、 図６は、図５に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図７は、図３もしくは図５に示された搬送装置をさらに別の時点において示す
上から見た図であり、 図８は、図７に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図９は、搬送装置を、さらに後の時点において示す上から見た図であり、 図１０は、図９に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図であり、 図１１は、別の搬送装置を示す側面図である。
【００１９】 発明を実施する最善の形態 図１には裁断装置１が側面図で示されており、この場合装置の内部を見易くす
るために機械フレーム２は取り除かれている。装置は受容部３を有しており、こ
の受容部３においては金属薄板プレート５が、プレート４の上に配置されて装置
１内に受容されている。スタックはこの場合、スタック搬出領域（Abstapelbere
ich）において側部のガイド及び拡開マグネット６によって保持されていること
ができる。スタックの上方には複数の搬出機構７が設けられており、これらの搬
出機構７はそれぞれ、スタックの最上位の金属薄板をスタックから解離して上昇
させることができる。この動作は例えばニューマチック式に運転されるサッカ（
Saugnapfe）を用いて行われる。スタックからの金属薄板の搬出については、自
体公知であるので、ここでは詳しく述べることを省く。図１にはさらに裁断ユニ
ット１２が示されており、この裁断ユニット１２は図示の実施例では、複数の円
形カッタ対８，９を備えた円形カッタシヤーから成っている。このような円形カ
ッタシヤーもまた公知であるので、ここで詳説することは省く。図２の裁断装置
１の平面図には、裁断ユニット１２が装置の全幅にわたって延在している様子が
示されており、この場合ストリップを形成することを目的として、各金属薄板プ
レートを裁断するために複数の円形カッタ対が設けられている。同一部材が同一
符号で示されている図２には、１つの保持装置だけが上から見た図で示されてお
り、この保持装置は、スタックから搬出された金属薄板をスタックの上で、搬出
機構とは無関係に保持することができる。図２にはそのために４つのレール２５
，２６，２７，２８が示されており、これらのレール２５，２６，２７，２８は
長手方向において裁断装置１のスタック受容ポジションにわたって延在している
。レールはこの場合横桁１９，２０に配置されていることができ、これらの横桁
１９，２０は横方向に、スタック受容部の両側において装置１にわたって延在し
ている。横桁にはさらに、長手方向に延びるビーム３０，３１，３２に、搬出ユ
ニット７が配置されていることができる。この場合ビームは、横桁に解離可能な
ガイドを用いて横方向において移動調節可能であると有利であり、このようにな
っていると、搬出ユニット７を金属薄板サイズに合わせることができる。図示の
ようにレール２５，２８が同様に前記ガイドに配置されている場合には、これら
のレールもまた、搬出機構と一緒にその都度の金属薄板プレートサイズに対して
調節することができる。レール２５には図示の実施例では、多数の磁気ローラ２
９が配置されており、これらの磁気ローラ２９は下方に向かって幾分レールを越
えて突出している。最上位の金属薄板が搬出ユニット７によってスタック５から
上方に向かって取り出されると、金属薄板は磁気ローラ２９に接触し、ひいては
金属薄板はスタック上方のポジションにおいて、搬出機構とは無関係に保持され
、搬出機構はなおさらに上方に向かって移動することができ、搬出機構はこの場
合金属薄板を解放し、その結果金属薄板は今や磁気ローラ２９によってだけ保持
されることになる。図１ではこのことは、３つの磁気ローラ２９によってだけ略
示されており、この場合搬出機構はなおその上側の終端位置、つまり搬出機構が
もはや金属薄板２２に接触しない上側の終端位置に、達していない。金属薄板２
２はローラ２９に保持されているので、金属薄板２２は、矢印Ａの方向及びそれ
とは逆方向に運動可能な挿入縁部１１を備えた挿入装置１０によって、円形カッ
タの間に差し込まれることができる。本発明によればしかしながら、所望の裁断
位置精度のために必要な金属薄板２２のための位置決め兼沈静化ステップは、ロ
ーラ２９における金属薄板２２の保持ポジションにおいて実施される。これによ
って、従来技術によればスタックと円形カッタ８，９との間に設けられていた位
置決めベッドが省かれる。この位置決めベッドは少なくとも金属薄板プレートの
寸法を有しており、かつ位置決めベッドには従来技術によれば金属薄板が、スタ
ックからの取出しの直ぐ後で、別体の保持装置２５〜２９を設けることなしに挿
入され、次いで沈静化されて位置決めされる。この場合従って位置決めエレメン
トもまたスタックの上に配置されており、本発明によれば設けられていない別体
の位置決めベッド内には配置されていない。
るために機械フレーム２は取り除かれている。装置は受容部３を有しており、こ
の受容部３においては金属薄板プレート５が、プレート４の上に配置されて装置
１内に受容されている。スタックはこの場合、スタック搬出領域（Abstapelbere
ich）において側部のガイド及び拡開マグネット６によって保持されていること
ができる。スタックの上方には複数の搬出機構７が設けられており、これらの搬
出機構７はそれぞれ、スタックの最上位の金属薄板をスタックから解離して上昇
させることができる。この動作は例えばニューマチック式に運転されるサッカ（
Saugnapfe）を用いて行われる。スタックからの金属薄板の搬出については、自
体公知であるので、ここでは詳しく述べることを省く。図１にはさらに裁断ユニ
ット１２が示されており、この裁断ユニット１２は図示の実施例では、複数の円
形カッタ対８，９を備えた円形カッタシヤーから成っている。このような円形カ
ッタシヤーもまた公知であるので、ここで詳説することは省く。図２の裁断装置
１の平面図には、裁断ユニット１２が装置の全幅にわたって延在している様子が
示されており、この場合ストリップを形成することを目的として、各金属薄板プ
レートを裁断するために複数の円形カッタ対が設けられている。同一部材が同一
符号で示されている図２には、１つの保持装置だけが上から見た図で示されてお
り、この保持装置は、スタックから搬出された金属薄板をスタックの上で、搬出
機構とは無関係に保持することができる。図２にはそのために４つのレール２５
，２６，２７，２８が示されており、これらのレール２５，２６，２７，２８は
長手方向において裁断装置１のスタック受容ポジションにわたって延在している
。レールはこの場合横桁１９，２０に配置されていることができ、これらの横桁
１９，２０は横方向に、スタック受容部の両側において装置１にわたって延在し
ている。横桁にはさらに、長手方向に延びるビーム３０，３１，３２に、搬出ユ
ニット７が配置されていることができる。この場合ビームは、横桁に解離可能な
ガイドを用いて横方向において移動調節可能であると有利であり、このようにな
っていると、搬出ユニット７を金属薄板サイズに合わせることができる。図示の
ようにレール２５，２８が同様に前記ガイドに配置されている場合には、これら
のレールもまた、搬出機構と一緒にその都度の金属薄板プレートサイズに対して
調節することができる。レール２５には図示の実施例では、多数の磁気ローラ２
９が配置されており、これらの磁気ローラ２９は下方に向かって幾分レールを越
えて突出している。最上位の金属薄板が搬出ユニット７によってスタック５から
上方に向かって取り出されると、金属薄板は磁気ローラ２９に接触し、ひいては
金属薄板はスタック上方のポジションにおいて、搬出機構とは無関係に保持され
、搬出機構はなおさらに上方に向かって移動することができ、搬出機構はこの場
合金属薄板を解放し、その結果金属薄板は今や磁気ローラ２９によってだけ保持
されることになる。図１ではこのことは、３つの磁気ローラ２９によってだけ略
示されており、この場合搬出機構はなおその上側の終端位置、つまり搬出機構が
もはや金属薄板２２に接触しない上側の終端位置に、達していない。金属薄板２
２はローラ２９に保持されているので、金属薄板２２は、矢印Ａの方向及びそれ
とは逆方向に運動可能な挿入縁部１１を備えた挿入装置１０によって、円形カッ
タの間に差し込まれることができる。本発明によればしかしながら、所望の裁断
位置精度のために必要な金属薄板２２のための位置決め兼沈静化ステップは、ロ
ーラ２９における金属薄板２２の保持ポジションにおいて実施される。これによ
って、従来技術によればスタックと円形カッタ８，９との間に設けられていた位
置決めベッドが省かれる。この位置決めベッドは少なくとも金属薄板プレートの
寸法を有しており、かつ位置決めベッドには従来技術によれば金属薄板が、スタ
ックからの取出しの直ぐ後で、別体の保持装置２５〜２９を設けることなしに挿
入され、次いで沈静化されて位置決めされる。この場合従って位置決めエレメン
トもまたスタックの上に配置されており、本発明によれば設けられていない別体
の位置決めベッド内には配置されていない。
【００２０】 図２には、側部において金属薄板プレートに供給されるサイドストッパローラ
１３，１４及びサイドストッパローラ１５，１６を備えた位置決めエレメントが
示されている。保持装置の磁気ローラ２９によって瞬間的に定置にスタックの上
方において保持されるプレートは、この場合例えばローラ１３，１４の横方向運
動によってローラ１５，１６に押し付けられ、その結果金属薄板２２の正確に規
定された位置が生ぜしめられる。磁気ローラ２９はこの場合金属薄板の相応なシ
フトを可能にし、かつローラ１３，１４から各金属薄板プレートの縁部に加えら
れた力は、金属薄板プレートの縁部品質に対して影響を及ぼさない。位置決め兼
沈静化段階の後で、ローラ２９によって保持された各金属薄板は、挿入部材１０
，１１によって円形カッタ対８，９の間に押し込まれ、この円形カッタ対８，９
によって把持されて、自体公知のようにストリップに裁断される。その後で次の
金属薄板２３がスタック５から持ち上げられ、搬出ユニット７を用いて磁気ロー
ラ２９に接触させられ、この磁気ローラ２９によってしっかりと保持され、次い
で沈静化兼位置決めステップが新たに行われ、そしてこのように位置決めされか
つスタック振動に対して沈静化された金属薄板２３が、円形カッタ対の間に押し
込まれる。
１３，１４及びサイドストッパローラ１５，１６を備えた位置決めエレメントが
示されている。保持装置の磁気ローラ２９によって瞬間的に定置にスタックの上
方において保持されるプレートは、この場合例えばローラ１３，１４の横方向運
動によってローラ１５，１６に押し付けられ、その結果金属薄板２２の正確に規
定された位置が生ぜしめられる。磁気ローラ２９はこの場合金属薄板の相応なシ
フトを可能にし、かつローラ１３，１４から各金属薄板プレートの縁部に加えら
れた力は、金属薄板プレートの縁部品質に対して影響を及ぼさない。位置決め兼
沈静化段階の後で、ローラ２９によって保持された各金属薄板は、挿入部材１０
，１１によって円形カッタ対８，９の間に押し込まれ、この円形カッタ対８，９
によって把持されて、自体公知のようにストリップに裁断される。その後で次の
金属薄板２３がスタック５から持ち上げられ、搬出ユニット７を用いて磁気ロー
ラ２９に接触させられ、この磁気ローラ２９によってしっかりと保持され、次い
で沈静化兼位置決めステップが新たに行われ、そしてこのように位置決めされか
つスタック振動に対して沈静化された金属薄板２３が、円形カッタ対の間に押し
込まれる。
【００２１】 保持装置はもちろん、図示された磁気装置とは異なった構成を有することも可
能である。例えば、滑り被覆層（Gleitbeschichtung）及び多数の孔を備えたプ
レートを使用することも可能であり、この場合これらの孔は空気負圧源と接続さ
れているので、積み重ねられた金属薄板は負圧によってプレートに保持されるよ
うになっている。例えばテフロン（登録商標）被覆層又はクロームメッキ層のよ うなプレートの滑り被覆層は、このような場合でも、サイドストッパ１３〜１６ による各プレートの位置決めと、挿入部材１０，１１による円形カッタシヤーの 間への挿入とを可能にする。
能である。例えば、滑り被覆層（Gleitbeschichtung）及び多数の孔を備えたプ
レートを使用することも可能であり、この場合これらの孔は空気負圧源と接続さ
れているので、積み重ねられた金属薄板は負圧によってプレートに保持されるよ
うになっている。例えばテフロン（登録商標）被覆層又はクロームメッキ層のよ うなプレートの滑り被覆層は、このような場合でも、サイドストッパ１３〜１６ による各プレートの位置決めと、挿入部材１０，１１による円形カッタシヤーの 間への挿入とを可能にする。
【００２２】 位置決め兼沈静化ステップを金属薄板スタックの上で実施することによって、
従来技術における裁断装置に比べて著しくコンパクトな裁断装置が得られる。従
来用いられていた裁断装置は、スタック受容部の他に大きな位置決め兼沈静化ベ
ッドを備えていて、ひいては裁断装置はスタック受容部から大きな間隔をおいて
配置されていた。本発明による裁断装置では、裁断ユニット１２をスタック受容
部の直ぐそばに配置することが可能であり、これによって裁断装置１のために必
要な設置面積は著しく減じられる。
従来技術における裁断装置に比べて著しくコンパクトな裁断装置が得られる。従
来用いられていた裁断装置は、スタック受容部の他に大きな位置決め兼沈静化ベ
ッドを備えていて、ひいては裁断装置はスタック受容部から大きな間隔をおいて
配置されていた。本発明による裁断装置では、裁断ユニット１２をスタック受容
部の直ぐそばに配置することが可能であり、これによって裁断装置１のために必
要な設置面積は著しく減じられる。
【００２３】 本発明の別の構成について図３〜図１１を参照しながら述べる。図３は裁断装
置を上から見た平面図であり、この裁断装置は、既に述べた裁断ユニット１２の
他に、それに対して直角に配置された別の裁断ユニット５２を有しており、この
裁断ユニット５２も同様に、複数の円形カッタ対８，９を備えた円形カッタシヤ
ーであってよい。図３には、今まさに裁断ユニット１２に位置している金属薄板
プレート２２から金属薄板ストリップ４０〜４３が形成される様子が示されてお
り、これらのストリップ４０〜４３は矢印方向で略示された搬送装置に向かって
送られ、この搬送装置によって金属薄板ストリップは相前後して裁断ユニット５
２に向かって搬送される。金属薄板プレートのスタックからの取出し、沈静化及
び位置決めはこの場合有利には、既に図１及び図２を参照して述べたように、行
うことができる。金属薄板プレート２２はしかしながら、裁断ユニット１２の前
に配置された別体の位置決め兼沈静化ベッドを備えた汎用の裁断装置からもたら
されることもできる。このことは、金属薄板ストリップ４０〜４３を裁断ユニッ
ト５２に搬送する搬送装置の作用形式に対しては、なんら影響を及ぼさない。つ
まりこの搬送装置は汎用の裁断装置においても使用することができる。
置を上から見た平面図であり、この裁断装置は、既に述べた裁断ユニット１２の
他に、それに対して直角に配置された別の裁断ユニット５２を有しており、この
裁断ユニット５２も同様に、複数の円形カッタ対８，９を備えた円形カッタシヤ
ーであってよい。図３には、今まさに裁断ユニット１２に位置している金属薄板
プレート２２から金属薄板ストリップ４０〜４３が形成される様子が示されてお
り、これらのストリップ４０〜４３は矢印方向で略示された搬送装置に向かって
送られ、この搬送装置によって金属薄板ストリップは相前後して裁断ユニット５
２に向かって搬送される。金属薄板プレートのスタックからの取出し、沈静化及
び位置決めはこの場合有利には、既に図１及び図２を参照して述べたように、行
うことができる。金属薄板プレート２２はしかしながら、裁断ユニット１２の前
に配置された別体の位置決め兼沈静化ベッドを備えた汎用の裁断装置からもたら
されることもできる。このことは、金属薄板ストリップ４０〜４３を裁断ユニッ
ト５２に搬送する搬送装置の作用形式に対しては、なんら影響を及ぼさない。つ
まりこの搬送装置は汎用の裁断装置においても使用することができる。
【００２４】 図３及び図４から分かるように、搬送装置は複数の長手方向ビーム４５〜５０
を有しており、これらの長手方向ビーム４５〜５０は互いに、例えば挿入体７１
（図４）によって結合されて１つにまとめられている。ビーム４５〜５０の周り
をこの場合コンベヤベルトが循環し、これらのコンベヤベルトは例えば歯付きベ
ルトによって形成されていて、図３に示された矢印Ｂの方向に延びていて、例え
ば共通の駆動装置６０を有している。この駆動装置６０は例えば歯付きベルトロ
ーラ６０′に作用し、これによって歯付きベルトを循環させながら裁断ユニット
５２に向かって駆動することができる。ベルト５６の下にはビームに、金属薄板
をそれぞれのベルトに引き付ける磁石Ｎ／Ｓが設けられている。ビーム４５〜５
０にはさらに回転ロッド６５〜７０が設けられており、これらの回転ロッド６５
〜７０は、各ビームの長さの一部にわたって延びていて、裁断ユニット１２の搬
出領域に位置しており、さらに、少なくとも１つの金属薄板ストリップの幅に相
とする裁断ユニット５２の前で、該裁断ユニット５２から間隔をおいて終わって
いる。この場合ロッド６５〜７０の横断面形状は、図４においてロッド６６〜６
８に対して示されているように、円弧状に一部をカットされた円形に相当する。
を有しており、これらの長手方向ビーム４５〜５０は互いに、例えば挿入体７１
（図４）によって結合されて１つにまとめられている。ビーム４５〜５０の周り
をこの場合コンベヤベルトが循環し、これらのコンベヤベルトは例えば歯付きベ
ルトによって形成されていて、図３に示された矢印Ｂの方向に延びていて、例え
ば共通の駆動装置６０を有している。この駆動装置６０は例えば歯付きベルトロ
ーラ６０′に作用し、これによって歯付きベルトを循環させながら裁断ユニット
５２に向かって駆動することができる。ベルト５６の下にはビームに、金属薄板
をそれぞれのベルトに引き付ける磁石Ｎ／Ｓが設けられている。ビーム４５〜５
０にはさらに回転ロッド６５〜７０が設けられており、これらの回転ロッド６５
〜７０は、各ビームの長さの一部にわたって延びていて、裁断ユニット１２の搬
出領域に位置しており、さらに、少なくとも１つの金属薄板ストリップの幅に相
とする裁断ユニット５２の前で、該裁断ユニット５２から間隔をおいて終わって
いる。この場合ロッド６５〜７０の横断面形状は、図４においてロッド６６〜６
８に対して示されているように、円弧状に一部をカットされた円形に相当する。
【００２５】 裁断ユニット１２からの金属薄板ストリップ４０〜４３の搬出時に、回転ロッ
ド６５〜７０有利には、歯付きベルトを用いて各ロッドにおける歯付きベルトロ
ーラに作用する共通の位置決め駆動装置７９を有している回転ロッド６５〜７０
は、図４に示されているように位置決めされており、その結果回転ロッドの全円
直径によって、ベルト表面上に位置している金属薄板のための支持が生ぜしめら
れ、その結果ベルト５４〜５９は金属薄板ストリップ４０〜４３に接触すること
ができない。金属薄板ストリップ４０〜４３は従ってロッド上をストッパ７３（
図５参照）に達するまで前へ送られる。金属薄板ストリップ４０〜４３がストッ
パ７３に達した時に、金属薄板ストリップ４０〜４３は裁断ユニット１３から完
全に離れ、搬送装置の回転ロッドの上に位置している。金属薄板のこのポジショ
ンは図６に横断面図で示されている。回転ロッド６５〜７０は図６に示されてい
るように、送り方向における搬送装置への金属薄板ストリップの送り時に一緒に
回転することができ、図６に示された状態において各回転ロッドは図４の位置に
対してさらに回転させられているが、その直径によってなお、コンベヤベルトへ
の金属薄板ストリップの接触を阻止している。回転ロッド６５〜７０のさらなる
回転時に、この場合回転ロッド７０は図５に示された金属薄板ストリップ長さ及
びストッパ７３の当接ポジションにおいて機能していないが、金属薄板ストリッ
プは図８に示されているように、コンベヤベルト５４〜５８の上に降下している
。この場合金属薄板ストリップ４０〜４３は全体としてコンベヤベルトによって
連行され、金属薄板ストリップ４０〜４３は全体的に裁断ユニット５２に向かっ
て搬送される（図７参照）。搬送方向で見て最も前に位置する金属薄板ストリッ
プ４０が回転ロッドの作用領域を通過すると、全体的な搬送が終わり、この場合
回転ロッドは新たに図１０に示されたポジションを占め、このポジションにおい
て金属薄板ストリップは歯付きベルトから持ち上げられる。金属薄板ストリップ
４０はしかしながらもはや回転ロッドの影響領域にはないので、金属薄板ストリ
ップ４０のためには裁断ユニット５２に向かってさらなる搬送が行われ、これに
対して他の金属薄板ストリップ４１〜４３はこの際にもはや搬送されない。金属
薄板ストリップ４０は今や裁断ユニット５２の前で、略示された側部の位置決め
ローラ７４，７５（図９）によって正確な裁断位置ポジションにもたらされ、そ
してテーブル平面の下に浮上する搬送突子７８によって正確に平行にかつ位置決
めされて、搬送速度に比べて高められた送り速度で裁断ユニット５２内に押し込
まれる。例えばコンベヤチェーンに配置された搬送突子７８を相応に設けること
については、自体公知であるので、ここでは説明を省く。上に述べたことから分
かるように、金属薄板ストリップ４０の幅もしくは第１の裁断ユニット１２の裁
断位置が変えられるような場合でも、上述の搬送装置によってベルトコンベヤの
新規設置は不要である。場合によっては、かなり大きな幅の変化時に突子７８の
新たな調節が必要になるが、歯付きベルトによる共通の搬送を新たに調節する必
要はない。このようにして、裁断幅もしくはストリップ幅の変化時にも停止時間
を極めて短くすることができる。
ド６５〜７０有利には、歯付きベルトを用いて各ロッドにおける歯付きベルトロ
ーラに作用する共通の位置決め駆動装置７９を有している回転ロッド６５〜７０
は、図４に示されているように位置決めされており、その結果回転ロッドの全円
直径によって、ベルト表面上に位置している金属薄板のための支持が生ぜしめら
れ、その結果ベルト５４〜５９は金属薄板ストリップ４０〜４３に接触すること
ができない。金属薄板ストリップ４０〜４３は従ってロッド上をストッパ７３（
図５参照）に達するまで前へ送られる。金属薄板ストリップ４０〜４３がストッ
パ７３に達した時に、金属薄板ストリップ４０〜４３は裁断ユニット１３から完
全に離れ、搬送装置の回転ロッドの上に位置している。金属薄板のこのポジショ
ンは図６に横断面図で示されている。回転ロッド６５〜７０は図６に示されてい
るように、送り方向における搬送装置への金属薄板ストリップの送り時に一緒に
回転することができ、図６に示された状態において各回転ロッドは図４の位置に
対してさらに回転させられているが、その直径によってなお、コンベヤベルトへ
の金属薄板ストリップの接触を阻止している。回転ロッド６５〜７０のさらなる
回転時に、この場合回転ロッド７０は図５に示された金属薄板ストリップ長さ及
びストッパ７３の当接ポジションにおいて機能していないが、金属薄板ストリッ
プは図８に示されているように、コンベヤベルト５４〜５８の上に降下している
。この場合金属薄板ストリップ４０〜４３は全体としてコンベヤベルトによって
連行され、金属薄板ストリップ４０〜４３は全体的に裁断ユニット５２に向かっ
て搬送される（図７参照）。搬送方向で見て最も前に位置する金属薄板ストリッ
プ４０が回転ロッドの作用領域を通過すると、全体的な搬送が終わり、この場合
回転ロッドは新たに図１０に示されたポジションを占め、このポジションにおい
て金属薄板ストリップは歯付きベルトから持ち上げられる。金属薄板ストリップ
４０はしかしながらもはや回転ロッドの影響領域にはないので、金属薄板ストリ
ップ４０のためには裁断ユニット５２に向かってさらなる搬送が行われ、これに
対して他の金属薄板ストリップ４１〜４３はこの際にもはや搬送されない。金属
薄板ストリップ４０は今や裁断ユニット５２の前で、略示された側部の位置決め
ローラ７４，７５（図９）によって正確な裁断位置ポジションにもたらされ、そ
してテーブル平面の下に浮上する搬送突子７８によって正確に平行にかつ位置決
めされて、搬送速度に比べて高められた送り速度で裁断ユニット５２内に押し込
まれる。例えばコンベヤチェーンに配置された搬送突子７８を相応に設けること
については、自体公知であるので、ここでは説明を省く。上に述べたことから分
かるように、金属薄板ストリップ４０の幅もしくは第１の裁断ユニット１２の裁
断位置が変えられるような場合でも、上述の搬送装置によってベルトコンベヤの
新規設置は不要である。場合によっては、かなり大きな幅の変化時に突子７８の
新たな調節が必要になるが、歯付きベルトによる共通の搬送を新たに調節する必
要はない。このようにして、裁断幅もしくはストリップ幅の変化時にも停止時間
を極めて短くすることができる。
【００２６】 図１１には搬送装置の変化実施例が側面図で概略的に示されている。この搬送
装置にも金属薄板ストリップが裁断ユニット１２から搬出される。この場合金属
薄板ストリップの共通の搬送は、最も後に位置する金属薄板ストリップ（これは
図３では後縁４３′を備えた金属薄板ストリップ４３）の後縁において作用する
搬送突子によって行われ、このような搬送突子は図１１では２つの突子８１とし
て示されている。コンベヤチェーンを介して行われるこれらの突子の駆動は、基
本的に公知であるので、それについての詳しい説明は省く。このようにして行わ
れる金属薄板ストリップの共通の搬送は、適宜な予防処置によって防止されてい
ない場合には、しばしば金属薄板ストリップが相互に上下でシフトしてしまうと
いった事態を生ぜしめることがある。図１１にはそのためにロッド８３，８４が
示されており、これらのロッド８３，８４は搬送方向において金属薄板ストリッ
プの平面の上下において延びていて、そして次のように配置されている。すなわ
ちこの場合ロッド８３，８４は、金属薄板ストリップが図１１に示されているよ
うにロッド８３，８４の間に挿入された場合に、それぞれ僅かにカム状に曲げら
れるように配置されている。このようになっていることによって、金属薄板スト
リップが、最も後ろに位置する金属薄板ストリップの後縁に作用する突子によっ
て一緒に前方に裁断ユニット５２に向かって搬送される場合に、金属薄板ストリ
ップは互いに縁部で接触することが保証され、つまり金属薄板ストリップが互い
に上下に重なることが阻止される。また金属薄板ストリップ４０〜４３は個々に
別れ別れにならず、突子８１を用いて裁断ユニット５２に供給される。これによ
って、さもない場合に用いられていた搬送突子７８は省かれる。この場合突子８
１の送り速度もしくは挿入速度は裁断速度よりも速く、突子８１の搬送速度は裁
断ユニット５２の裁断速度よりも遅くなっており、これによって、裁断ユニット
５２内にある金属薄板ストリップと進入する金属薄板ストリップとの間の衝突を
防止することができる。金属薄板ストリップ４０〜４３相互の間の間隔は、突子
速度が裁断ユニット５２の裁断速度よりも遅い場合にだけ生じる。この裁断ユニ
ット５２において、既に述べた実施例におけるように、金属薄板ストリップは個
々の金属薄板区分に裁断される。これらの金属薄板区分はさらに搬送され、記載
された裁断装置もしくは記載された搬送装置の有利な使用領域によれば、丸めら
れ溶接されて缶製造用の胴に形成される。裁断装置としては有利には、例えば国
際公開第９４／００２６１号明細書に開示されているような、簡単に調節可能な
ロール式裁断ユニット（Rollschneideeinheit）が使用される。
装置にも金属薄板ストリップが裁断ユニット１２から搬出される。この場合金属
薄板ストリップの共通の搬送は、最も後に位置する金属薄板ストリップ（これは
図３では後縁４３′を備えた金属薄板ストリップ４３）の後縁において作用する
搬送突子によって行われ、このような搬送突子は図１１では２つの突子８１とし
て示されている。コンベヤチェーンを介して行われるこれらの突子の駆動は、基
本的に公知であるので、それについての詳しい説明は省く。このようにして行わ
れる金属薄板ストリップの共通の搬送は、適宜な予防処置によって防止されてい
ない場合には、しばしば金属薄板ストリップが相互に上下でシフトしてしまうと
いった事態を生ぜしめることがある。図１１にはそのためにロッド８３，８４が
示されており、これらのロッド８３，８４は搬送方向において金属薄板ストリッ
プの平面の上下において延びていて、そして次のように配置されている。すなわ
ちこの場合ロッド８３，８４は、金属薄板ストリップが図１１に示されているよ
うにロッド８３，８４の間に挿入された場合に、それぞれ僅かにカム状に曲げら
れるように配置されている。このようになっていることによって、金属薄板スト
リップが、最も後ろに位置する金属薄板ストリップの後縁に作用する突子によっ
て一緒に前方に裁断ユニット５２に向かって搬送される場合に、金属薄板ストリ
ップは互いに縁部で接触することが保証され、つまり金属薄板ストリップが互い
に上下に重なることが阻止される。また金属薄板ストリップ４０〜４３は個々に
別れ別れにならず、突子８１を用いて裁断ユニット５２に供給される。これによ
って、さもない場合に用いられていた搬送突子７８は省かれる。この場合突子８
１の送り速度もしくは挿入速度は裁断速度よりも速く、突子８１の搬送速度は裁
断ユニット５２の裁断速度よりも遅くなっており、これによって、裁断ユニット
５２内にある金属薄板ストリップと進入する金属薄板ストリップとの間の衝突を
防止することができる。金属薄板ストリップ４０〜４３相互の間の間隔は、突子
速度が裁断ユニット５２の裁断速度よりも遅い場合にだけ生じる。この裁断ユニ
ット５２において、既に述べた実施例におけるように、金属薄板ストリップは個
々の金属薄板区分に裁断される。これらの金属薄板区分はさらに搬送され、記載
された裁断装置もしくは記載された搬送装置の有利な使用領域によれば、丸めら
れ溶接されて缶製造用の胴に形成される。裁断装置としては有利には、例えば国
際公開第９４／００２６１号明細書に開示されているような、簡単に調節可能な
ロール式裁断ユニット（Rollschneideeinheit）が使用される。
【図１】 金属薄板プレートをストリップに裁断する裁断装置を示す側面図である。
【図２】 図１に示された裁断装置を上から見た平面図である。
【図３】 裁断されたストリップを受容しかつこれらのストリップを別の裁断ユニットに
搬送するための搬送装置を、第１の時点において示す上から見た図である。
搬送するための搬送装置を、第１の時点において示す上から見た図である。
【図４】 図３に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図である。
【図５】 図３に示された搬送装置を、別の時点において示す上から見た図である。
【図６】 図５に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図である。
【図７】 図３もしくは図５に示された搬送装置をさらに別の時点において示す上から見
た図
た図
【図８】 図７に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図である。
【図９】 搬送装置を、さらに後の時点において示す上から見た図である。
【図１０】 図９に示された搬送装置を鉛直方向に断面して示す断面図である。
【図１１】 別の搬送装置を示す側面図である。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年４月２６日（２００１．４．２６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６５Ｈ 5/02 Ｂ６５Ｈ 5/02 Ｋ 9/00 9/00 Ｌ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＬ，ＡＭ，Ａ Ｔ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ， ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ウィリアム フェレッティ イタリア国 モネテッキオ エミリア ヴ ィア デル カッチャトーレ ４／ディ Ｆターム(参考） 3C039 CB33 3C051 AA14 AA15 AA20 CC22 3F049 AA02 EA10 EA23 LA15 LB10 3F101 LA15 LB10 3F102 AA20 AB06 BA01 BB04 DA00 EA00 FA08
Claims (17)
- 【請求項１】 金属薄板プレート（２２，２３）を金属薄板ストリップ（４
０〜４３）に裁断する方法であって、金属薄板スタック（５）に配置された金属
薄板プレートをそれぞれ個々にスタックから取り出し、次いで位置決めし、位置
決めされた位置で、裁断装置特に円形カッタシヤー（１２，８，９）に供給する
形式の方法において、位置決めステップをスタック（５）の上方において実施す
ることを特徴とする、金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する方法。 - 【請求項２】 金属薄板プレートを、スタックからの取出しのために働く搬
出装置（７）によって、スタック（５）の上方に配置された磁石式の保持装置（
２５〜２９）に引き渡し、該保持装置（２５〜２９）において金属薄板プレート
を位置決めする、請求項１記載の方法。 - 【請求項３】 金属薄板プレートを搬出装置によって、スタック（５）の上
方に配置されたニューマチック式の保持装置に引き渡し、該保持装置において金
属薄板プレートを位置決めする、請求項１記載の方法。 - 【請求項４】 位置決めステップの前及び／又は後で、金属薄板プレートの
ための沈静化段階を実施する、請求項１から３までのいずれか１項記載の方法。 - 【請求項５】 金属薄板プレート（２２，２３）を金属薄板ストリップ（４
０〜４３）に裁断する装置であって、金属薄板スタック受容部（３）の上に配置
された搬出装置（７）と、裁断装置（１２）、特に円形カッタシヤー（１２，８
，９）とが設けられている形式のものにおいて、搬出装置の領域に、金属薄板プ
レートのための保持装置（２５〜２９）と位置決め装置（１３〜１６）とが配置
されていることを特徴とする、金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断す
る装置。 - 【請求項６】 裁断装置（１２）が搬出装置に直ぐ続いて配置されている、
請求項５記載の装置。 - 【請求項７】 保持装置が複数の磁気ローラ（２９）から形成されている、
請求項５又は６記載の装置。 - 【請求項８】 ローラの少なくとも一部が、裁断方向に対して直角に位置決
め可能なレール（２５〜２８）に配置されている、請求項７記載の装置。 - 【請求項９】 保持装置が、複数の孔を備えた少なくとも１つのプレートに
よって形成されていて、該孔が、各金属薄板プレートを負圧を用いて保持するた
めに負圧源に接続されており、保持装置を形成するプレートが、金属薄板スタッ
ク受容部に向けられた側において、該プレートにおいて保持された金属薄板プレ
ートの滑動を可能にするような表面特性を有している、請求項５又は６記載の装
置。 - 【請求項１０】 特に請求項１〜４に記載の方法において、裁断装置（１２
）の出口において搬出される金属薄板ストリップ（４０〜４３）を、別の裁断装
置（５２）に向かって搬送する方法であって、金属薄板ストリップ（４０〜４３
）をまず初めに一緒に、分離箇所に達するまで搬送し、該分離箇所において、搬
送方向で見てその都度最も前に位置するストリップ（４０）を他のストリップ（
４１〜４３）から、離間させ、位置決めし、かつ個別に裁断装置に供給すること
を特徴とする、金属薄板ストリップを搬送する方法。 - 【請求項１１】 その都度最も前に位置するストリップ（４０）をさらに搬
送させる間、他のストリップ（４１〜４３）を分離箇所に短時間滞在させる、請
求項１０記載の方法。 - 【請求項１２】 その都度最も前に位置するストリップを、他のストリップ
に対して加速する、請求項１０記載の方法。 - 【請求項１３】 特に請求項５〜９に記載の装置において、金属薄板ストリ
ップ（４０〜４３）を裁断装置（５２）に搬送する装置であって、すべての金属
薄板ストリップに同時に共通の搬送手段（５４〜５９；８１，８２）が設けられ
ていることを特徴とする、金属薄板ストリップを裁断装置に搬送する装置。 - 【請求項１４】 搬送手段が、すべての金属薄板ストリップに同時に接触す
る搬送エレメント（５４〜５９）を有している、請求項１３記載の装置。 - 【請求項１５】 搬送手段が、金属薄板ストリップ（４０〜４３）の列の最
も後ろに位置する金属薄板ストリップ（４３）に接触するために設けられた搬送
エレメント（８１，８２）を有しており、有利には、金属薄板部分が互いに重な
り合うことを阻止するように構成された手段（８３，８４）が設けられている、
請求項１３記載の装置。 - 【請求項１６】 搬送エレメントの領域に制御可能な選別手段が設けられて
おり、該選別手段によって、搬送手段と金属薄板ストリップとの間の接触が中断
可能及び再実行可能である、請求項１３又は１４記載の装置。 - 【請求項１７】 選別手段として、搬送エレメントに配属された回転ロッド
（６５〜７０）が設けられており、該回転ロッド（６５〜７０）が回転位置に応
じて、搬送エレメントに対する金属薄板ストリップの持上げ又は接触を生ぜしめ
る、請求項１６記載の装置。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| CH00318/99A CH694504A5 (de) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | Verfahren zum Schneiden von Blechtafeln zu Blechstreifen sowie Schneidevorrichtung zu dessen Durchfuehrung. |
| CH318/99 | 1999-02-19 | ||
| PCT/CH2000/000035 WO2000048932A2 (de) | 1999-02-19 | 2000-01-26 | Verfahren zum schneiden von blechtafeln zu blechstreifen sowie schneidevorrichtung zu dessen durchführung |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002537131A true JP2002537131A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=4184296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000599679A Pending JP2002537131A (ja) | 1999-02-19 | 2000-01-26 | 金属薄板プレートを金属薄板ストリップに裁断する方法並びにこの方法を実施する裁断装置 |
Country Status (8)
| Country | Link |
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