JP2002536265A - アンプル等の引渡し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アンプル（１）等の引渡し装置（１０）は、連続的に回転する搬送ホイール（１１）及び周期的に駆動される搬送レーキ（１２）を有している。一方の搬送装置から他方の搬送装置に引き渡すために、アンプル（１）等を搬送ホイール（１１）から受け取って搬送レーキ（１２）に供給する２つの引渡しレーキ（１８，１９）が使用される。移送は、両引渡しレーキ（１８，１９）の別個の運動によって行われ、この場合、前記引渡しレーキはその運動中に部分的にオーバーラップする。本発明によるアンプル（１）等の引渡し装置（１０）は、比較的コンパクトに構成されていてかつ簡単に搬送レーキ（１２）の異なる切換えステップに適合可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 従来の技術 本発明は、アンプル等の引渡し装置に関する。ドイツ国特許第２６０５７７５
号明細書から、アンプルを連続的に駆動されるスクリューコンベアから周期的に
駆動される搬送レーキに引き渡す装置が公知である。このために前記装置は、少
なくとも１つの回転するセグメント状の搬送機構を有していて、該搬送機構は、
カム制御手段を介してスクリューコンベア及び搬送レーキの種々異なる運動に適
合可能である。しかし公知の装置は、回転する搬送機構に基づき、比較的多くの
所要スペースを必要とししかもカム制御手段に基づき、周期的な搬送の異なる切
換えステップに比較的困難にのみ適合できるに過ぎない。

【０００２】 発明の利点 請求項１の特徴部分に記載の本発明によるアンプル等の引渡し装置の利点は、
該装置が、比較的僅かな所要スペースを必要とししかも、直線的に形成された引
渡しレーキに基づき比較的簡単に構成されているということにある。更に、アン
プル等用の受容部の数を変更することによって周期的な搬送の種々の切換えステ
ップに簡単に適合できる。

【０００３】 本発明によるアンプル等の引渡し装置の別の有利な構成は、その他の請求項に
記載されている。

【０００４】 実施例の説明 次に図示の実施例に基づき本発明を説明する。

【０００５】 第１図で符号１０で図示の装置は、アンプル１等を連続的に回転する搬送ホイ
ール１１から周期的に移動する条片状の搬送レーキ（Transportrechen）１２に
移送する。このような装置は、アンプル充填装置の主要構成部材でありかつ無秩
序な流れとして搬送ホイール１１に供給されるアンプル１を周期的に作業する下
流側の処理ステーションに移送するのに用いられる。

【０００６】 アンプル１は、鉛直な回転軸線を中心として時計回り方向で回転する搬送ホイ
ール１１に、有利には搬送レーキ１２に向かい合って位置する側２から供給され
、この側ではアンプルが搬送ホイール１１の受容部１３内に挿入される。同様に
アンプル１用の受容部１４を有する搬送レーキ１２は、搬送ホイール１１に対し
て側方にずらして配置されていて、前記搬送レーキ１２は、搬送ホイール１１ま
で達するガイド１５（第２図乃至第６図参照）と協働する。搬送レーキ１２によ
って搬送されたアンプル１は、ガイド１５に向けて可動な保持条片１６によって
ガイド１５に固定可能である。搬送ホイール１１と搬送レーキ１２との間には２
つの引渡しレーキ（Uebergaberechen）１８，１９が配置されている。

【０００７】 搬送レーキ１２及び両引渡しレーキ１８，１９はそれぞれ、逆時計回り方向で
方形状の運動を実施し、このような運動に関し第２図では両引渡しレーキ１８，
１９の運動経過４，５が概略的に示されている。搬送レーキ１２及び両引渡しレ
ーキ１８，１９の、搬送ホイール１１に面してアンプル１の搬送方向３に延びる
運動軌道区分がガイド１５に近接ししかも平行であることが、重要であり、これ
により搬送時にアンプル１が常時搬送レーキ１２及び両引渡しレーキ１８，１９
の受容部とガイド１５との間で案内される。

【０００８】 直線的に形成された引渡しレーキ１８，１９は、搬送レーキ１２と同様に搬送
ホイール１１の高さに配置されていて、前記引渡しレーキ１８，１９の受容部は
、それぞれ所定数のアンプル１のために符号２１で示されている。自体公知のよ
うに、搬送ホイール１１並びに搬送レーキ１２及び引渡しレーキ１８，１９の領
域には、アンプル１用の底部ガイド又は薄板が設けられていて、該底部ガイド又
は薄板に沿ってアンプル１が滑動する。底部ガイド又は薄板は、図面明瞭化のた
めに図示されていない。

【０００９】 一方の引渡しレーキ１８は、条片状にほぼ方形横断面で構成されているのに対
して、他方の引渡しレーキ１９は、２枚のプレート２２，２３から形成されてい
て、該プレートは、搬送レーキ１２及び引渡しレーキ１８並びに搬送ホイール１
１の上側及び下側で所定の高さを占めている。両引渡しレーキ１８，１９はそれ
ぞれロッド２４に固定されていて、該ロッドのうち第１図では引渡しレーキ１９
のロッド２４のみが図示されている。ロッド２４は、それぞれ１つのブロック２
６，２７内でアンプル１もしくは搬送レーキ１２の搬送方向３に対して横方向に
移動可能である。両ブロック２６，２７は矢張り、支承ブロック２９に支承され
ている共通のガイドロッド２８に沿ってアンプル１の搬送方向３で移動可能であ
る。引渡しレーキ１８，１９の縦方向運動及び横方向運動は、駆動装置（図示せ
ず）により、例えばカム制御手段を介して行われる。しかしながら駆動を、搬送
レーキ１２の調節数及び異なる搬送速度に簡単に比較的容易に適合させるために
サーボモータを用いて行うこともできる。

【００１０】 引渡しレーキ１８に面した若干の受容部２１が搬送ホイール１１の領域に達す
るまで、引渡しレーキ１９がアンプル１の搬送方向３とは逆方向でガイドロッド
２８に沿って縦方向移動可能であることが重要である。

【００１１】 装置１０は次のように作業する。この場合、装置１０の運動経過をほぼ９０度
毎連続する時点に亘って示した第２図乃至第６図を参照する。この場合、３６０
度は、周期的に移動する搬送レーキ１２の完全な搬送ステップを意味する。時点
Ｔ＝０度では、保持条片１６は前もって搬送されたアンプル１をガイド１５に対
して固定するのに対して、搬送レーキ１２は別のアンプル１を受け取るために左
向きに移動し、この際ガイド１５から間隔を置いて保持される。互いに隙間なく
接続される両引渡しレーキ１８，１９は、搬送ホイール１１の周速度に相応する
速度で同期的に搬送方向３に移動し、この場合、一方の引渡しレーキ１９は丁度
搬送ホイール１１の外側に位置する。

【００１２】 更に時点Ｔ＝９０度では、アンプル１を搬送ホイール１１の受容部１３から引
き渡しレーキ１８の受容部２１内に移送するために、引渡しレーキ１８は搬送ホ
イール１１と同期的に移動する。この間に引渡しレーキ１８に比して縦運動方向
で加速された引渡しレーキ１９は、ガイド１５から間隔を置いて保持されるのに
対して、搬送レーキ１２は引渡しレーキ１９によって前もって搬送されたアンプ
ル１を受取りかつ該アンプルをガイド１５と接触状態で保持する。

【００１３】 時点Ｔ＝１８０度では、保持条片１６がガイド１５から間隔を置いて保持され
るのに対して、搬送レーキ１２はアンプル１をガイド１５に沿って搬送する。更
に、引渡しレーキ１８は搬送ホイール１１に対し同期的に移動しかつ引渡しレー
キ１９はアンプル１の搬送方向３とは逆向きの運動で引渡しレーキ１８にオーバ
ーラップする。

【００１４】 時点Ｔ＝２７０度では、引渡しレーキ１８は搬送ホイール１１から間隔を置い
て保持されかつ戻り行程を行うのに対して、引渡しレーキ１９は搬送ホイール１
１に係合して同期的に移動する。この場合、引渡しレーキ１８が３６０度で得ら
れる戻り行程を終了した後で再度直接引渡しレーキ１９に接続されるまで、引渡
しレーキ１９の若干の受容部２１が搬送ホイール１１の領域を占め、これにより
搬送ホイール１１内の各アンプル１は、一方又は他方の引渡しレーキ１８，１９
によって搬送ホイール１１から受け取られる。保持条片１６は、ガイド１５に向
けて移動するのに対して、搬送レーキ１２は、ガイド１５から間隔を置いて右側
の終端位置を占める。

【００１５】 第２図乃至第６図で図示の瞬間的な受容形式以外の受容形式では、引渡しレー
キ１８は０度乃至２６０度で搬送ホイール１１に対し同期的に移動しかつ２６０
度乃至３６０度で戻り行程を実施する。これに対して引渡しレーキ１９は２３０
度乃至３６０度並びに０度乃至３０度で搬送ホイール１１に対し同期的に移動す
る。３０度乃至１３０度で、搬送レーキ１２へのアンプル１の引渡しが行われか
つ１３０度乃至２３０度で引渡しレーキ１９は戻り行程を実施する。

【００１６】 図示の実施例では、連続的に駆動される搬送手段から周期的又は断続的に駆動
される搬送手段へのアンプルの引渡しが記載されている。しかし当然ながら装置
１０によって、アンプル１を周期的又は断続的に作業する搬送手段から連続的に
作業する搬送手段に移送することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による装置の概略的な斜視図。

【図２】 所定の運転段階における第１図による装置の概略的な平面図。

【図３】 所定の運転段階における第１図による装置の概略的な平面図。

【図４】 所定の運転段階における第１図による装置の概略的な平面図。

【図５】 所定の運転段階における第１図による装置の概略的な平面図。

【図６】 所定の運転段階における第１図による装置の概略的な平面図。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンプル（１）等の引渡し装置（１０）において、アンプル
   （１）等を連続的に搬送する第１の搬送装置（１１）と、アンプル（１）等を搬
   送する周期的に駆動される第２の搬送装置（１２）と、アンプル（１）等を一方
   の搬送装置（１１，１２）から他方の搬送装置（１１，１２）に移送するための
   、アンプル（１）等用の受容部（２１）を有する２つの引渡しエレメント（１８
   ，１９）が設けられており、該引渡しエレメント（１８，１９）がそれぞれ、第
   ２の搬送装置（１２）の搬送方向（３）に延びる、引渡しエレメント（１８，１
   ９）の受容部（２１）内でアンプル（１）を搬送する前進運動と、アンプル（１
   ）を自由に放置した後進運動とを実施するようになっており、前記両引渡しエレ
   メント（１８，１９）が、引渡しエレメント運動中に互いに部分的にオーバーラ
   ップし、この際第１の搬送装置（１１）の領域で第１の搬送装置（１１）と同じ
   速度で連続的に移動可能で、この際アンプル（１）等を第１の搬送装置（１１）
   の受容部（１３）から受け取るようになっていることを特徴とする、アンプル等
   の引渡し装置。
2. 【請求項２】 第１の搬送装置が、搬送ホイール（１１）として構成されて
   おり、第２の搬送装置が、受容部（１４）を有する搬送レーキ（１２）として構
   成されている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 引渡しエレメントが、直線的に形成された引渡しレーキ（１
   ８，１９）として構成されている、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 一方の引渡しレーキ（１８）が条片状に構成されており、他
   方の引渡しレーキ（１９）が２枚のプレート（２２）を有していて、該プレート
   が、引渡しレーキ（１８）の上側及び下側で所定の高さを占めている、請求項３
   記載の装置。
5. 【請求項５】 両引渡しレーキ（１８，１９）が、搬送レーキ（１２）の搬
   送方向（３）で共通のガイド（２８）に沿って移動可能である、請求項３又は４
   記載の装置。
6. 【請求項６】 引渡しレーキ（１８，１９）が、支承ブロック（２６，２７
   ）内に、搬送レーキ（１２）の搬送方向（３）に対して横方向に移動可能に支承
   されている、請求項５記載の装置。