JP2002535180A - ベルトおよび差動ローラー変速機構付きインキ塗布システム - Google Patents

ベルトおよび差動ローラー変速機構付きインキ塗布システム

Info

Publication number
JP2002535180A
JP2002535180A JP2000595841A JP2000595841A JP2002535180A JP 2002535180 A JP2002535180 A JP 2002535180A JP 2000595841 A JP2000595841 A JP 2000595841A JP 2000595841 A JP2000595841 A JP 2000595841A JP 2002535180 A JP2002535180 A JP 2002535180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
roller
ink transfer
belt
transfer belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000595841A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ ホェラン エドワード
Original Assignee
セクァ コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セクァ コーポレーション filed Critical セクァ コーポレーション
Publication of JP2002535180A publication Critical patent/JP2002535180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/16Continuous, e.g. endless, band apparatus
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/33Ink transfer employing one or more belts

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 印刷プレートシリンダー用のインキ塗布システムにおけるロール間のニップの存在を最小化するためのもので、インキ移しローラー(14)が供給部(12)からインキを受け取り、さらにインキ移しローラー(14)からインキ移しベルト(80)にインキを移して、印刷プレートシリンダー(50)のインキ受け取り部にインキを移す。インキ移しベルト(80)のループ内に設けた複数個のガイドロール(84)がベルトの駆動可能表面に接触する。駆動部(414、104)をガイドロール(84)のいずれかひとつに連結し、これをインキ移しローラー(14)および印刷プレートシリンダー(50)の速度である第1の速度で回転するように駆動する。インキ練り延ばしローラー(70)をベルトのループの外側に配置し、インキ移しローラーと印刷プレートシリンダーとの間において、ベルトの反対側のインキ移し表面に接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、インキによる印刷にかかり、とくに缶への印刷、および印刷装置
用のインキ塗布システムに関する。印刷業界においては、生産性を向上させるこ
とが重要である。生産性を最も向上させるのは、作業速度を増大させることにあ
る。近代的なインキ塗布システムが開発されて以来、インキ塗布のための設備は
、基本的にはローラーからローラーへの手法が事実上採用されてきた。このよう
なシステムにおいては、物理的性質および実用性により、各種ローラーの大きさ
および数が制限されていた。
【0002】 典型的なローラーからローラーへのインキ塗布システムにおいては、インキ
は、第1のローラーたとえばダクターローラーに供給され、ここからさらに他の
ローラーに向かって、隣合ったローラー間のニップにおいて連続的に移されてゆ
く。インキ塗布ローラー、フォームローラー、あるいはローラー列において印刷
プレートシリンダーに先行する各種フォームローラーは、ゴム材あるいはゴムの
ような材料により被覆されている必要がある。印刷プレートは、シリンダー上に
あり、このシリンダーがフォームローラーあるいは各種フォーミングローラーと
の間にニップを形成し、印刷プレートシリンダー上のインキ受け取り部は、金属
あるいは金属のような材料により形成されている。一方、印刷プレートシリンダ
ーは順に、印刷「ブランケット」にインキを移し、ついでこのブランケットから
、たとえば缶などの対象物に印刷を行う。
【0003】 インキ塗布システムは一般的に、ゴム材を被覆した、あるいはゴムのような
材料を被覆した各種のローラーを用いており、印刷プレートシリンダーにつなが
るローラー列において鋼材あるいは他の金属のような材料により硬く被覆された
ローラーを交互に用いる。ゴムのようなローラーがニップにおいて金属のような
ローラーに接触すると、ローラー表面の損傷の可能性を減少させるとともにこれ
らのローラー上におけるインキの厚さの制御を行うための接触ニップにおいて、
ゴムのようなローラーの表面がゆがみ、かつ、ずれてしまう。ゴム材あるいはゴ
ムのような材料がニップから外れて回転すると、その原形を回復しようとして再
度ゆがむ。ゴム材あるいはゴムのような材料により被覆されたローラーは、シス
テムの稼動中にこれを調整可能であって、隣合った金属ローラーとの接触圧力を
適正にセットすることができる。それぞれのゴムローラーは、一般的には、隣合
った金属ローラーの間にあり、いくつかのローラーについて時間がかかる配合の
調整を必要とする。隣合った金属ローラーと圧力接触しているゴムローラー、あ
るいはローラーのゴムのような表面は、隣合った金属ローラーの組織から摩擦作
用を受けることになる。時間がたつにつれて、ゴム材の、あるいはゴムのような
ローラーの表面は摩耗する傾向にあり、したがって、このローラーあるいはその
表面を頻繁に交換する必要があり、さらに、摩耗によってローラーの直径が変化
するため、摩耗に対応してローラー位置の調整を頻繁に行う必要がある。従来の
インキ塗布システムは、多数の部品を有して複雑であり、これに関連してその製
造、メンテナンスおよび調整のためのコストが高いことになる。
【0004】 インキ供給部からのインキは、インキがローラーに接触し、ニップを通過し
てからそれぞれのローラーの表面に付着しやすく、最後には印刷プレートシリン
ダーまで運ばれることになる。
【0005】 インキがローラー表面に接触ののちここに付着しやすいとは言っても、ロー
ラーの回転速度、ローラー表面のゆがみ、および接触したニップを通過したのち
に起こるローラー表面の互いの分離により、それぞれのニップをこえたところで
インキの弾性係数がついにはある限界をこえることになる。ニップの部分におけ
る隣合ったローラーは互いに接触しているが、ローラーが高速度で回転している
ときには、インキ塗布された表面がニップにおいて回転したのちローラーが分離
する際に、インキローラーの表面上のインキが「割れて」しまうことになる。こ
のインキは、分離中に張力を受け、その張力限界をこえると割れてしまう。この
割れにより、インキがミストを形成し、さらに空気中を運ばれる粒子を形成し、
これらの粒子が飛ばされて、近接するローラー上に落下し、ローラー表面に織り
目を付ける可能性があって、ここからインキの割れが発生する。このような現象
が、少なくともローラー表面を汚染し、あるいはローラー表面上に織り目を付け
たインキ表面を生成し、そしてインキ塗布システムにおける近接する領域を汚染
する可能性がある。さらに、ミストは、空気および周辺の装置を汚染する。こう
した状況は、より高速で運転することによって深刻化している。すなわち、ロー
ラー表面上では遠心力が増加し、より多くのインキを飛散させて、より多くのミ
ストを発生させる可能性がある。インキは、ニップに引き続く部位で分離された
それぞれのローラー表面において飛ばされるとともに、割れている。粒子化した
インキを制御しなければ、インキはインキ塗布システムおよびその諸部品の周辺
に広がり、健康上の危険も引き起こしかねない。インキ塗布システムとしては、
インキの割れが発生する部位としては9ヶ所あるいはそれ以上にのぼることが別
に珍しいわけではない。さらに、一般的な缶への印刷装置は、いくつかの独立し
たインキ塗布システムを有しており、これらのシステムは、その印刷プレートシ
リンダーから印刷ブランケットに同時にインキを塗布するように運転されている
。この点がインキの割れ問題をさらに増大させている。
【0006】 多くの印刷機が、誘導吸引機付きの上方覆いあるいは部屋を有しており、イ
ンキの粒子を捕獲するようにしている。再度捕獲したインキをリサイクルしよう
とする試みは実際的ではない。捕獲したインキは、各種の色素および化合物の混
合物だからである。消耗したインキは、環境上これを安全に処理しなければなら
ず、この処理にはコストがかかる。集められて消耗するインキの量を減少させる
ことが望ましい。
【0007】 ほとんどのインキ塗布システムが、ふたつ以上のゴム被覆フォームローラー
を使用し、先行する練り延ばしローラーから印刷プレートシリンダーの表面にイ
ンキを移している。フォームローラーは一般的には、インキ塗布システムにとっ
て固有の事情である装備空間に限界があることから、比較的直径が小さい。フォ
ームローラーは、インキ練り延ばしローラーおよび印刷プレートシリンダーと同
時に接触することができるように配合の調整が必要である。印刷プレートシリン
ダーに比較した相対的な大きさのため、フォームローラーは、印刷プレートシリ
ンダーの各回転に対して一回転以上回転することがしばしばである。このことが
、以下に述べるような「ゴースト」印刷効果あるいは「ハロー」印刷効果を導く
ことになる。
【0008】 インキ塗布システムの終了部分に位置する印刷プレートは、通常は、印刷プ
レートシリンダーあるいはローラーに巻き掛けられている。印刷プレートは、多
くの場合、凸版プレートであって、フォームローラーからのインキを受け取る突
出した表面領域と、インキが移されないように凹んだ領域とを有している。印刷
プレートの突出領域が、印刷プレートのイメージをフォームローラーに刻みつけ
る。フォームローラー上に刻みつけられた領域があることにより、インキ練り延
ばしローラーからフォームローラーを介して印刷プレートにインキを均一かつ一
様に塗布することが困難になる。印刷基板へのインキの不均等な練り延ばしが、
「ゴースト」効果あるいは「ハロー」効果を発生させることになる。ゴーストは
、ふたつの似たイメージが互いにずれている場合に発生する。ひとつの解決法と
しては、直径の異なる複数個のフォームローラーを設けてゴーストの現象を減ら
すための補助とするものである。この構成は、材料、製造および作動の複雑さに
加えて、コストがかかり、メンテナンスを増加させる。
【0009】 各時間に、異なる対象物あるいは異なる色が印刷されるため、インキ塗布シ
ステムに用いられる少なくとも印刷プレートあるいはインキの色を交換する必要
がある。インキの色を交換する際に、インキ練り延ばしローラーを洗浄し、それ
まで使用していた以前の色による新しい色の汚染を避けなければならない。各種
ローラー用の半自動的な洗浄システムでは完全な洗浄を保証することができず、
手動による洗浄が必要とされる。手動洗浄には時間がかかり、作業者への危険性
もある。ベルトタイプのインキ塗布システムでは、洗浄が必要なローラーの数を
減らすことができる。
【0010】 以上述べたように、従来のローラーからローラーへのインキ塗布システムに
は、種々の問題がある。
【0011】 一方、インキの移しおよび練り延ばし用として、複数のローラーに巻き掛け
たベルトを用いるインキ塗布システムが知られている。ひとつの例が、米国特許
第2,036,451号に開示されている。この特許では、インキ移し用のベル
トを開示しており、このベルトは、そのループ内に配置したガイドローラーにこ
れを掛け回し、さらにインキ練り延ばしローラーを設けている。このインキ練り
延ばしローラーは、ベルトのインキ搬送用の外側表面によりその一部を被覆され
ているとともに、印刷プレートシリンダーとともに形成されたふたつのニップの
間におけるベルト移動路に沿って位置している。この先行特許には、プレートと
の以前の接触により残っているパターンを完全に消すインキ練り延ばしの効果が
開示されてはいるが、以下に述べるようなインキ練り延ばしローラーの操作につ
いては提案されていない。
【0012】 単一の印刷装置において用いられている多数のベルトタイプのインキ塗布シ
ステムは、米国特許第536,077号、第773,444号、第1,691,
795号、第3,366,056号、および第4,593,617号などに開示
されている。他のベルトタイプのインキ練り延ばし構造が、米国特許第2,62
2,522号、および第4,993,321号に開示されている。これらの先行
技術のどれにも、以下に述べるような駆動方式ないし作動によるインキ練り延ば
しローラーは開示されていない。
【0013】 発明の要旨 したがって、本発明の目的は、インキの割れを最小化し、少なくともローラ
ーからのインキの飛散、あるいはミストの生成を実質的に減少させることにある
【0014】 本発明の他の目的は、印刷プレートシリンダーへのインキの移し作用を改善
し、高品質の印刷の要請に応えることにある。
【0015】 本発明の他の目的は、「ゴースト」あるいは「ハロー」印刷をなくし、ある
いは実質的に減少させることにある。
【0016】 本発明は、エンドレスループのベルトを有し、このベルトは、そのベルトの
ループの外側においてインキを受け取り、搬送し、さらに移す一方の表面と、反
対側に位置するベルトループの内側の駆動表面と、を有する。このベルトを複数
個のガイドローラーに掛け回し、ガイドローラーがベルトの駆動表面に係合し、
ベルトを案内する。ベルトのインキ搬送表面にはインキが供給されており、少な
くともひとつのインキ練り延ばしローラーがこのインキ搬送表面に係合して、イ
ンキをインキ搬送表面に練り延ばし、ついで印刷プレートシリンダーとこの表面
とが接触する。
【0017】 インキ搬送ベルト、ならびにこのベルト用のガイドローラーおよび駆動ロー
ラー、さらに印刷プレートシリンダーは、すべて一方向に向かって同じ表面速度
で移動する。
【0018】 インキ練り延ばしローラーは、滑らかな表面を有するローラーとすることに
より、インキの練り延ばし作用を増強するとともに、また均一とすることにより
、ゴースト印刷およびハロー印刷を回避するものである。好ましい態様において
は、インキ練り延ばしローラーは、一方向に向かって、たとえばインキ練り延ば
しローラーを通過するベルトのインキ搬送表面の表面速度より、たとえばより早
くあるいはより遅く移動する。とくにインキ練り延ばしローラーは、インキ搬送
ベルトの速度より2%〜4%の範囲だけ、より早くあるいはより遅い表面速度で
移動することが望ましい。このローラーについての差動変速により、ベルトのイ
ンキ搬送表面上で、インキを均一に正確な厚さで練り延ばしするようにすること
ができる。
【0019】 さらに、インキ搬送ローラーは、固定的に取り付けたその回転軸のまわりに
回転している間に、これを軸方向に振動あるいは往復動させる。この振動あるい
は往復動によっても適正なインキ練り延ばし作用を保証し、印刷プレートシリン
ダーとベルトのインキ搬送表面との継続的な接触により発生するベルト上のハロ
ー効果を除去する。
【0020】 インキ搬送ベルトを駆動する速度を制御するためには、もちろん、これらの
ガイドローラーのひとつ以上を駆動することも有り得るが、インキ搬送ベルトの
ために少なくともひとつのガイドローラーを駆動する。このローラーあるいは複
数のローラーは、これを電源により駆動し、好ましくは、デコレーターの主要駆
動部に機械的に結合させておくことが望ましい。ガイドローラーのそれぞれには
、その周囲に歯を付けてベルトの駆動表面との係合の補助とする。この歯付けの
外形部形状については、とくにインキ搬送ローラーの軸方向への振動の影響によ
り、ベルトが長さ方向あるいは軸方向に移動しないようにするものである。
【0021】 本発明の効果は、以下のような諸点を含む。すなわち、ゴムを被覆したロー
ラーの使用をできるだけ回避し、このような材料によるローラーが使用されたと
きに必要な繰り返して行われるであろう交換および調整を不要とする。かくして
、インキの割れをかなりの量だけ減少させ、インキが広げられかつ絞られるニッ
プあるいは部位の数、およびインキの割れおよび飛散につながるニップの開放部
分の数を減少させ、ゴースト効果あるいはハロー効果を減少させ、通常必要とさ
れるメンテナンスおよび洗浄の量を減少させ、そして製造コストを低減すること
ができる。
【0022】 本発明によれば、インキを交換したときに、インキ練り延ばしローラーおよ
びベルトのループの外側に位置する他の各種ローラーだけを洗浄すればよい。し
かしながら、ベルトループの内側の各種ローラーについてはその洗浄は必要がな
く、インキの色の交換の際に必要とされる洗浄作業を減少させる。
【0023】 本発明によるシステムの洗浄は単純である。すなわち、インキ移しベルトを
取り外し、インキ練り延ばしローラーを洗浄して、新しいベルトを取り付ける。
取り外したベルトは、インキ塗布システムの作動とは別に洗浄が可能であり、新
しいベルトを直ちに取り付けることができ、ベルトが機械にかかっていない間の
作動の停止時間を最小限にすることができる。
【0024】 本発明によるインキ塗布システムの適用を制限するものではないが、このシ
ステムは、円筒形の容器あるいは缶の外面にデコレーションを施すものであって
、この容器が、大きな回転する車輪のような搬送機の周囲に沿って配置したそれ
ぞれのマンドレルに取り付けられている連続缶印刷および取扱い装置用に設計さ
れたものである。このような応用の例としては、本出願人による米国特許第5,
111,742号に開示がある。いくつかの独立したインキ塗布システムは、そ
れぞれのシステムが本発明によるものであるが、大きな直径の印刷ブランケット
シリンダーのまわりにこれを配列している。ブランケットは、それぞれのインキ
塗布システムの印刷プレートシリンダーによりインキを塗布される。このブラン
ケットはついで、それぞれのマンドレルによりブランケットに設けてある連続し
て設けてある容器あるいは缶に、ブランケットおよびマンドレルの列が互いに回
転あるいは移動する際に、インキを転写する。本発明によるインキ塗布システム
の缶印刷機への応用にあたっては、米国特許第5,111、472号を先行技術
として提示する。たとえばある実施例では、いくつかのインキ塗布システムを使
用しているので、おそらく8個あるいは9個という多くのインキ塗布システムを
用いているので、印刷ブランケットにおいて、上述のようなインキの割れおよび
汚染の危険性は多重化され、これを減少させるような構造が要請される。それぞ
れのインキ塗布システムは、事実上、缶取扱いシステム上に取り付けた独立の設
備である。インキ塗布システムは、ベアリング、ゴムローラー、調節機構など、
多くの消耗可能な部品を有する複雑かつ精密な装置であって、インキによる汚染
は、消耗およびメンテナンスに関する諸問題の主要な原因となっている。
【0025】 本発明の他の諸目的および特徴は、以下の説明および添付の図面によりこれ
を明らかにする。
【0026】 公知例の説明 公知のシステムを図3に示し、以下に説明する。このシステムは、ローラー
の列を使用し、最終的に印刷プレートシリンダーにインキを移す。図1に示した
インキ塗布システムにおけるふたつの連続したローラー16、18が、たとえば
図3のシステムではニップ20において係合する。これらのローラーは、そのそ
れぞれの回転方向を矢印22、24で示しており、同じ表面速度で回転している
。ローラー16の周囲表面26からのインキは、ニップ20において、ローラー
18の周囲表面28に移転する。ローラーの周囲表面26、28がニップ20を
通過する際に、ゴムローラー表面26が鋼ローラーにより押し退けられ、この表
面上のインキも同様に押し退けられる。これらの表面がニップ20から離れるよ
うに回転すると、ゴム表面はその原形状に弾性復形し、ニップ20内において両
ローラー表面により絞られていたインキが、この圧力から開放される。ローラー
16、18が、現在の高速印刷システムにおけるように、十分に高速で回転して
いると、周囲表面26、28上の液体状のインキは粒子となって、表面から飛ば
され、離れてゆく。さらに、これらのローラーがニップ20を過ぎたあとすぐに
分離すると、インキは「割れて」、ミスト状の粒子を形成し、装置全体にミスト
をふりまき、ローラー、機械近傍、印刷表面などを好ましくない状態に被覆する
ことになる。図1に示すように、かなりの角度の表面部分にわたって、ローラー
16、18の両周囲表面26、28からの飛散およびミストの形成がみられる。
【0027】 図2にもとづき、本発明によるシステムとの相違を説明する。すなわち本発
明によるシステムでは、インキ移しベルト50のインキ搬送表面52上にあるイ
ンキは、ニップ44における分離に引き続いてローラー40の周囲表面42から
分離してゆく。インキは多くても、インキ移しベルト50のインキ搬送表面52
とロールの周囲表面42との間に形成されたより狭い高さのポケット内に飛び出
し、ミストを形成する。したがって、図1と比較すると判明するように、同じロ
ーラー表面速度では、インキの飛散およびミストの形成がより少ない。同じ時間
周期およびローラーの同じ回転量で、ふたつのローラーが図1に示すように分か
れるところでは、それ以前まで締め付けられていた表面の割れ率は、図2に示す
ようなベルトがローラーから分離する場合の割れ率のおそらく2倍であり、ロー
ラーからローラーへの分離はインキの割れを増加させる。また、既述したように
、好適な実施例においては、インキ移しベルト50およびローラー40の周囲表
面42は、通常は互いにわずかに異なる速度で移動する。したがって、ベルトお
よびローラー表面が互いに分離するとき、インキを切断し、そのうちのある部分
を割れさせながら分離してゆくことになるが、結果として、インキのより少ない
割れおよび飛散を効果として期待することができる。
【0028】 本発明によるシステムの他の特徴を以下に述べる。
【0029】 図3は、印刷プレートシリンダーのためのローラーからローラーへのインキ
塗布システムの一般的な公知例を示す。インキ源部、インキ貯留部あるいは従来
からの他のインキ供給部12を第1のインキ受け取り源ローラー14の表面の近
傍に配置し、このインキ受け取り源ローラー14が図3中時計方向に回転する。
インキ供給部12は、ローラー14が回転してインキ供給部12のそばを通過す
るときに、ローラー14の表面にインキの皮膜を供給する。ローラー14は、ダ
クターローラー16とともに第1のニップ15を形成する。ダクターローラーは
、一般的には、インキ源部から、あるいはインキ源部に向かってわずかに離れた
り近づいたりするように移動し、ローラー16へのインキ塗布量、したがって、
その後の各種ローラーへのインキ塗布量を制御する。インキは、ローラー16の
周面26を移動し、第2のニップ20を通って、つぎのインキ移しローラー18
の周面に至る。ならし用のあるいは練り延ばしローラー32を設けることが可能
であり、この練り延ばしローラー32がローラー18とともに他のニップ34を
形成し、ローラー18へのインキの乗りをならす。実際、いくつかのならし用の
あるいは練り延ばしローラーを設けることが可能で、インキを移すローラー列に
おいてそれぞれのローラーとニップをそれぞれ形成することができる。さらに多
くのインキ移しローラーを列中に設けることができる。インキ塗布ローラー36
あるいはフォームローラーが、最後のインキ移しローラー18との間の第3のニ
ップ38においてローラー18と係合する。フォームローラー36の周面42は
、インキ移しローラー18からインキを受け取り、印刷プレートシリンダー50
の周囲表面にこれを送り届ける。インキ塗布ローラー36はゴムのような表面を
有し、インキ移しローラー18は硬い金属表面を有する。ダクターローラー16
もゴムのような表面を有し、インキ受け取り源ローラー14は硬い金属表面を有
する。
【0030】 上記インキ塗布あるいはフォームローラー36は、インキ受け取り印刷タイ
プ46との間に第4のニップ44を形成し、インキ受け取り印刷タイプ46は、
印刷プレートシリンダー50の金属のような周囲表面48をわずかに突出させて
あるものである。かくして、インキ供給貯留部12からのインキは、各種ローラ
ーの列を通過し、各ニップ15、20、34、38、44を通り、最後に印刷プ
レートシリンダー50に転写される。この印刷プレートシリンダー50から、イ
ンキは、インキ受け取り印刷タイプ46により部位54において、印刷ブランケ
ット58の表面56に塗布され、この印刷ブラケット58がインキを印刷すべき
対象物にインキイメージをもたらす。図1に示すように、各種ローラーの回転速
度で組み合わされた多くのニップが、かなりのインキの飛散およびミストの形成
に寄与し、これが望ましくないものである。
【0031】 さらに、図4に示すように、タイプ46がより小さい直径のインキ塗布ロー
ラー36の周囲表面42上を互いに回転するときに、残存するゴースト的なイメ
ージ52が表面42に残り、とくにインキ塗布あるいはフォームローラー36の
表面42上のインキに残る。このイメージ52が印刷プレートシリンダー50に
転写される可能性がある。
【0032】 本発明は、図1、図3および図4の公知例にある上述のような諸問題を回避
するためになされたものである。
【0033】 好適な実施例の説明 本発明のいくつかの代表的な実施例を説明する。それぞれの実施例では、複
数個の駆動ローラーおよびガイドローラーによってそれぞれの駆動表面を駆動さ
れ、ガイドされるインキ搬送ベルトを有する。このベルトは、インキを受け取る
インキ搬送表面を反対側に有し、この表面は、少なくともひとつのインキ練り延
ばしローラーに露出していて、このインキ練り延ばしローラーがインキ搬送表面
上にインキを移す。ついで、このベルトの表面が、印刷プレートシリンダーにイ
ンキを移す。したがって、本発明の実施例は、現在の印刷装置に容易に組み込む
ことが可能で、ベルトおよびローラーの構造は、印刷装置に組み込まれるときに
調整し、成形し、そして方向付けるものとする。各種のローラーの特定の構造お
よび配置構成は、たとえば現在の装置に組み込む際に容易に選択可能なものであ
る。
【0034】 図5および図6に示した実施例においては、従来のインキ供給部あるいはイ
ンキ源部12およびインキ受け取り源ローラー14を設け、またその表面48か
ら突出したインキ受け取り印刷タイプ46を有する印刷プレートシリンダー50
も同様に設けてある。
【0035】 複数個の、図示の例では3個のインキ搬送ベルトガイドローラー62、64
、66をそれぞれの中心軸まわりに回転するように固定的に支持する。これらの
ローラーの位置は、以下に説明する効果を達成するように選択するものとする。
【0036】 別個の設計になるインキ練り延ばしローラー70を同様に、その中心軸まわ
りに回転するように固定的に支持する。
【0037】 エンドレスループのインキ搬送および移しベルト80を上記4個のローラー
62、64、66、70のまわりに掛け回す。このベルトは、内側に向いた駆動
表面82を有し、この駆動表面82は、ベルトループの内側に位置するすべての
ローラー62、64、66の外周表面に係合してこれを駆動可能としている。こ
れらのローラーの外周表面について以下に説明する。ベルトと3個のローラーす
べてとの駆動係合を保証するために、また滑りを回避し、正確な駆動速度を得る
ために、インキ移しベルト80の駆動表面82ならびに駆動およびガイド用のロ
ーラー62、64、66すべての外周表面84は、図10および図11に関連し
て以下説明するように互いに相補的に協動する歯を付け、すべての駆動ローラー
とベルトとが同じ表面速度を有するとともに、どのローラーの軸に沿っても軸方
向にずれることがないようにベルトを保持する。インキ移しベルト80は、これ
を「タイミング」ベルトとすることができる。このベルトは、その内側の駆動表
面82が成形され、補強され、エンドレスのタイミングあるいはギアベルトであ
るとともに、その外側表面88にネオプレンあるいはその他の適宜のゴムのよう
な材料を貼り付けたもので、この外側表面88がベルトのインキ搬送表面を形成
する。
【0038】 図10は、インキ移しベルト80の好適な実施例の断片を説明するものであ
って、このインキ移しベルト80は、円滑なネオプレンゴム製のインキ搬送用の
外側表面88および内側駆動表面82を有する。図10に示すように、駆動表面
82は、ベルトを横切る方向、すなわち、斜めではない方向にまっすぐ伸びる歯
105の一列を有する。この構造は、たとえば騒音を減少する。このベルト構造
がローラーに対して横方向へのズレを防止しないので、ローラーへの適当な端部
突出部あるいはベルトの横方向動作に対する他の障害物が必要である。ベルトが
横方向に移動しないような他の構造は、当業者にとっては明かである。
【0039】 図11においては、図10とは対照的に、ベルト107は、互いに逆方向に
斜めに傾斜した歯108、110の二列を有する。すべてのローラー62、64
、66の外周表面84には、このベルトの歯列108、110と相補的かつ協動
的に係合するように歯を付けてある。この構造が、ベルトを正確な速度で駆動す
ることを保証するとともに、印刷プレートシリンダーの回転、および以下に述べ
るインキ練り延ばしローラーの回転との連係した回転を保証する。傾斜した歯列
108、110は、インキ練り延ばしローラー70が振動あるいは往復動したと
きに、ベルトが横方向あるいは軸方向にずれないような構成を提供する。
【0040】 第1のインキガイドローラー62は、インキ移しベルト80のインキ受け取
りおよび搬送用の外側表面88を押圧する位置にこれを固定的に取り付け、イン
キ移し源ローラー14の周囲表面との間にニップ92を形成する。しかしながら
、ローラー62はまた、ダクターローラーでもあり、ベルトを源ローラーから移
動するようにこれを位置替え可能とすることにより、ベルト表面88へのインキ
の塗布を調節する。同様に、ガイドローラーあるいはフォームローラー64の位
置は固定されていて、ベルト80のインキ搬送表面88を印刷プレートシリンダ
ー50に押圧する。ガイドローラー62、64、66の少なくともひとつは、好
ましくはローラー66であるが、被駆動ローラーであって、駆動部94によりこ
れを駆動しその軸のまわりに回転させる。ガイドローラー66は、インキ移しベ
ルト80、82を移動させ、ベルトはついで、他のガイドローラー64、66を
回転させる。少なくとも簡便のため、滑りを防止するため、あるいは必要に応じ
てローラー64、66についてもそれぞれ駆動部を設けることもできる。これら
の駆動部は、たとえば、図6にもとづき以下に説明するように互いに連係させ、
ローラー62、64、66すべてがそれぞれの直径に関係なく同じ表面速度を有
するようにする。さらに、少なくともインキ塗布ローラー64は、印刷プレート
シリンダー50の周囲48におけるインキ受け取り印刷タイプ46とともにベル
トのゴムのような周囲表面88をニップ96において押圧するだけの充分な硬さ
であることが必要である。
【0041】 ローラー66の位置は、他のローラーとベルトとの係合のためにこれを固定
する必要はない。したがって、ローラー66の位置は、これを調節することがで
き、ベルト80への張力を所望に維持することができる。
【0042】 駆動およびガイドローラー62、64、66とは対照的に、インキ練り延ば
しローラー70は、好ましくは、硬い周囲表面98を有するが、さらに重要なこ
とは、いくつかの理由から円滑な表面を有する。駆動およびガイドローラー62
、64、66はすべて、インキ移しベルト80のループの内側に位置しているが
、インキ練り延ばしローラー70は、このループの外側に位置し、ベルトのイン
キ搬送外側表面88をこする。ベルト表面88がニップ92を通って離れていっ
たときには、ベルト表面88は、インキ練り延ばしローラーの周囲表面98を回
ってゆき、分離してゆくニップ102においてインキ練り延ばしローラー70か
ら離れてゆき、ついで、すぐにガイドローラー66のまわりに通過しかかること
になる。図5に示すように、ロールからロールへの第1のニップ92、およびロ
ールからロールへの第2のニップ96があり、さらに、図2との関連で上述した
タイプの、ベルトとロールとの間に分離してゆくニップ102が有効に存在する
【0043】 この構造は、図3に示した公知の構造と対照的であり、図3においては、5
つのロールからロールへのニップがあり、ここではインキの割れが発生する可能
性があり、既述のような諸欠陥がある。
【0044】 図5において、印刷プレートシリンダー上のイメージ領域、すなわち、タイ
プ46は、ベルト80がサイクルを完全に一周して、インキ練り延ばしローラー
70により最新に練り延ばされた新しいインキをともなって印刷プレートに帰還
するまでは、インキ移しベルト80のインキ搬送表面88には再び接触すること
はない。この構造は、図3および図4で示した、インキ塗布ローラーあるいはフ
ォーミングローラー36、42が印刷プレートローラーのイメージ領域46に再
度接触するまでに非常に短いサイクルを有して発生するようなゴーストあるいは
ハロー印刷効果を大きく減少させる。
【0045】 インキ練り延ばしローラー70の周囲表面98におけるインキの練り延ばし
を補助するために、ローラー70を駆動部104により独立に駆動する。駆動部
104は、インキ練り延ばしローラー70をインキ移しベルト80と同じ方向で
、その速度をより早くあるいはより遅く、速度の差としては2〜40%遅いよう
に異ならせて駆動し、インキ練り延ばしローラーの滑らかな周囲表面98がイン
キ移しベルト80の外側のインキ搬送表面88をこするとともに、表面88上の
インキをこねる。かくして、ベルト上のインキをならして練り延ばし、インキ練
り延ばしロールにかかっている、図示では少なくとも270度の範囲のベルトの
連続覆い領域にインキを練り延ばしする。この覆い領域が大きいほど、インキの
練り延ばし作用は良好である。
【0046】 インキの練り延ばしをさらに増強し、ゴーストあるいはハロー印刷を減少さ
せるために、インキ練り延ばしローラー70の駆動部104は、インキ練り延ば
しローラー70を軸方向に振動させる。ローラーにかかっているベルトの回転に
関して、ベルトに対してローラーを往復動させ、かくして、インキの完全な練り
延ばしを向上させ、ゴーストあるいはハロー印刷が残る可能性をなくす。振動あ
るいは往復動の割合については、ベルトの速度に応じて選択可能である。ベルト
表面88が、ローラー70の表面98に巻かれているベルトの移動の途中におい
て振動および往復動の数サイクルを受けるようにすれば充分である。インキ練り
延ばしロールの軸方向振動を勘案するには、その軸方向の長さがベルトの幅より
大きいことが必要で、インキ練り延ばしローラーが振動および往復動してもベル
トが支持され続けるようにする。
【0047】 図5の実施例に用いられる駆動構造として提案する内容を図6に示しており
、図中、同じ部材には同じ符号を付してある。
【0048】 駆動モーター402が、歯付き駆動ローラー404を駆動し、歯付き駆動ロ
ーラー404がタイミングベルト406を回転させる。ベルトは、ギア408の
部分においてシャフト410を介して印刷プレートシリンダー50を駆動する。
タイミングベルト406は、ギア412を駆動し、ギア412はギア群414を
介して駆動ローラー66とともにインキ練り延ばしローラー70を駆動する。ギ
ア群414における各ギアの直径は、各種のローラーの直径と連係しており、プ
レートシリンダー50および駆動ローラー62、64、66すべてが同じ周面速
度を有し、一方インキ練り延ばしローラー70がより遅い周面速度を有するよう
にしている。ギア群におけるギアおよびベルトの駆動は、少なくともガイドロー
ラー66あるいはインキ練り延ばしローラー70の軸の位置におけるいくらかの
ズレを許容し、インキ移しベルト80への張力を維持している。
【0049】 他の実施例について以下述べる。 図7における部材であって、図5における第1の実施例におけると同じ機能
を有し、かつ一般的に同じ位置にある部材については、さらには述べることなく
、数字を100だけ加えた符号を付してある。
【0050】 図7における実施例においては、ガイドローラー162、164、166が
、図5におけるガイドローラーに比較して異なる位置に配置されている。この配
置により、作動を異ならせることなく、ベルト180の移動路の方向が変わる。
ガイドローラーおよび駆動ローラーは、ベルトのループの内側にあり、インキ練
り延ばしローラー170は、前回と同様に、ループの外側にある。
【0051】 この実施例においては、いわゆるライダーロール101、103を設けるこ
とができ、このライダーロール101、103は、ベルト180がガイドローラ
ー162のまわりを通過する部分においてベルト180のインキ搬送表面188
に乗っている。また、この実施例では、スカベンジャーロール105、107を
設けることができ、このスカベンジャーロール105、107はそれぞれ、ベル
ト180のインキ搬送表面188、およびインキ練り延ばしローラー170の周
囲表面198に乗って、これらの表面から余分のインキを取り集める。
【0052】 フォームローラー111が、インキ練り延ばしローラーとニップ113を形
成し、印刷プレートシリンダーとニップ115を形成し、印刷プレートシリンダ
ーにインキをさらに練り延ばす補助を行う。図5において述べたような本発明の
本質的な特徴は、この実施例においても保持されている。
【0053】 図8の実施例は、ローラーのさらに他の構造を示している。図8における部
材で図5における第1の実施例におけると同じ機能を有し、かつ一般的に同じ位
置にある部材については、さらには述べることなく、数字を200だけ加えた符
号を付してある。この実施例は、上述と同様に、ガイドローラー262、264
、266を設け、追加のガイドローラーあるいはフォームローラー265が、ガ
イドローラーあるいはフォームローラー264と同様に機能する。すなわち、ロ
ーラー265は、ベルト280のインキ搬送表面288を、印刷プレートシリン
ダー250に突出して形成した印刷表面あるいはタイプ246に再度接触させる
。ベルト280、288とタイプ246との間のふたつのニップが、より多くの
インキの塗布を保証する。場合によっては、単一のニップによる接触が適当であ
る。この理由から、ガイドローラー264、265のいずれか一方あるいはとも
に、機械のフレームに回動可能に連結した揺動アームにそれぞれ設けて接触形態
を選択可能とし、作業者がインキの単一塗布のみに頼るようにすることができる
。この構造については、図9に一例として示してある。
【0054】 タイプ246がベルト表面に接触するたびに、インキが取り除かれ、ゴース
トあるいはハローイメージが印刷される危険性がある。これを回避するには、追
加のインキ練り延ばしローラー269をベルト280のループの外側に設ける。
このローラー269がベルトの外側表面288をこするように、ガイドローラー
265、264の間の移動路にこれを設け、ロール270により行われるインキ
の練り延ばし機能に加えてインキを練り延ばすようにさせる。ローラー269は
また、既述したと同様に、ベルト280より早くあるいはより遅く、異なる速度
で駆動モーター271によりこれを駆動するとともに、これを軸方向に振動させ
て、通過するベルト表面に対して往復動させる。追加のガイドおよび駆動ローラ
ー265は、第2のニップを形成するように、あるいはベルト280のインキ搬
送表面288が印刷表面に接触するようにこれを配置する。また、追加のインキ
練り延ばしローラー269が、インキの練り延ばしを行い、ニップ273におけ
る最初の接触とニップ296におけるつぎの接触との間のインキ搬送表面288
におけるインキの不均一性を解消する。かくして印刷プレートシリンダー250
は、各回転の間に、インキが二回塗布されることになる。
【0055】 図9の実施例において、図5における第1の実施例におけると同じ機能を有
し、かつ一般的に同じ位置にある部材については、さらには述べることなく、数
字を300だけ加えて対応した符号を付してある。
【0056】 図9の実施例は、単一のインキ練り延ばしローラー375を設け、このイン
キ練り延ばしローラー375が、他の各実施例と同様に、駆動モーター377に
より回転および振動するように駆動される。第1のベルト380を設け、この第
1のベルト380が、ローラー362からガイドローラー364に通過する途中
で、ローラー375の接近側面379を部分的に被覆する。第1のベルト380
は、3個ではなく2個のガイドローラー362、364のみ、およびインキ練り
延ばしローラー375によりこれを支持している。第1のベルト380は、イン
キ供給部312からインキを搬送し、インキが練り延ばされるインキ練り延ばし
ローラー375の弧状部分379を通過し、印刷プレートシリンダーにインキを
搬送する。
【0057】 さらに、第1のベルト380と同じタイプの第2のエンドレスのループベル
ト400を設け、この第2のベルト400は、駆動表面402および反対側のイ
ンキ搬送表面404を有する。第2のベルト400は、ガイドおよび駆動ローラ
ー365、366にこれを掛け回し、ニップ373において印刷プレートシリン
ダー350と最初に接触する。
【0058】 第2のベルト400を所望のように動作させるために、駆動モーター394
による駆動ローラー364の速度と連係させた速度で、ローラー365を駆動部
381により駆動する。かくして、第2のベルト400、380がともに同一の
速度で動作し、それぞれのローラーが同一の周面速度で動作して、第2のベルト
400との間のニップ373および第1のベルト380との間のニップ396に
おいて滑りがないようにする。
【0059】 単一のインキ練り延ばしローラー375は、第1のベルト380がローラー
364に向かって分離してゆく部分と、第2のベルト400がローラー375に
接触してくる部分との間に、残存インキ領域391を有する。この領域391で
は、第1のベルト380の表面388からその表面に移されたインキがローラー
表面上に残る。このインキが、つぎに、第2のインキ搬送ベルト400のインキ
搬送表面404に部分的に移され、さらにニップ373まで運ばれ、このニップ
において印刷プレートシリンダー350の表面に転写される。インキ練り延ばし
ローラー375はまた、再び練り延ばされた残存インキ領域393を有する。こ
の領域393では、ベルト380から離れてインキ練り延ばしローラー375の
表面に移されたインキの一部が、そのローラー表面がベルト383に回転して戻
ってきてここに残ることになる。この再び練り延ばされた残存インキ領域は、ベ
ルト400からのインキ練り延ばしローラー375の分離部分と、再び練り延ば
しされた残存インキ領域のベルト400への最初の接触部分との間にある。図8
において上述したように、少なくともひとつのインキ練り延ばしローラー375
を揺動アーム367に取り付け、作業者がインキ練り延ばしローラー375およ
びベルト380を印刷プレートシリンダー350から離れるように移動させ、か
くして、タイプに二回ではなく一回だけインキが塗布されるようにする。この揺
動アームは、どの実施例においてもこれを使用することができる。
【0060】 他の変形例および実施例については、当業者には明白である。
【0061】 本発明についてその特定の諸実施例について述べたが、他の多くの変形例、
修正例および他の使用例が当業者には明白である。したがって、本発明は、ここ
に開示した特定の内容によってではなく、添付の特許請求の範囲により規定され
るべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の、ローラーからローラーへのインキ移し方法におけるインキの分離あ
るいは割れおよびは飛散を示した説明図である。
【図2】 本発明において発生する、ローラーからベルトへの移し作用におけるインキ
の分離を示した説明図である。
【図3】 従来の、ローラーからローラーへのインキ塗布システムの概略側面図である
【図4】 図3のシステムにおけるフォーミングローラーおよび印刷プレートシリンダ
ーの図であって、残存するゴーストあるいはハローイメージの問題を示す説明図
である。
【図5】 本発明による、差動速度機構をともなったインキ塗布システムの第1の実施
例の概略側面図である。
【図6】 図5の実施例における駆動部材を示した斜視図である。
【図7】 本発明によるインキ塗布システムの第2の実施例の概略側面図である。
【図8】 本発明の第3の実施例の概略側面図である。
【図9】 本発明の第4の実施例の概略側面図である。
【図10】 本発明におけるベルトの駆動部の一例を示す説明図である。
【図11】 本発明において採用する可能性がある駆動ベルトの他の例を示す説明図であ
る。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月24日(2001.1.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷プレートシリンダー用のインキ塗布システムであって
    、 そのまわりに回転する第1の軸を有し、インキ供給部からのインキを受け取
    る周面を有するインキ移しローラーと、 インキ移し表面および反対側の駆動表面を有し、このインキ移し表面がイン
    キ移しローラーに第1のニップにおいて接触し、インキ移しローラーからインキ
    移し表面にインキを移すインキ移しベルトと、 インキ移しベルトの駆動表面に係合する位置にある周面を有し、インキ移し
    ベルトの反対側のインキ移し表面をインキ移しロールに付勢して、第1のニップ
    を形成する第1のベルトガイドローラーと、 インキ移しベルトの駆動表面に係合する位置にある周面を有し、インキ移し
    ベルトの反対側のインキ移し表面を印刷プレートに付勢して、第2のニップを形
    成するとともに、インキ移しベルトのインキ移し表面から印刷プレートのインキ
    受け取り部にインキを移す第2のベルトガイドローラーと、 を有し、 第1のガイドローラーおよび第2のガイドローラーは、それぞれの軸を有し
    て、そのまわりに回転可能であり、回転駆動部をこのガイドローラーの少なくと
    も一方に結合し、この駆動部に結合したこの一方のガイドローラーを駆動するこ
    とによりその周面を第1の速度で回転させるとともに、一方のガイドローラーの
    周面はインキ移しベルトの駆動表面に接触していることにより、ベルトを一方の
    ガイドローラーの周面速度で移動させるとともに、ガイドローラーを通過するベ
    ルトの駆動表面と同じ周面速度で他の駆動ローラーを駆動するようにし、 インキを搬送しているインキ移しベルトの表面の一部における第1および第
    2のニップの間の位置においてインキ移しベルトのインキ移し表面と接触してい
    る周状のインキ練り延ばし表面を有し、このインキ練り延ばし表面は、ベルトの
    インキ移し表面がインキ練り延ばしローラーを通過する際にベルトのインキ移し
    表面上のインキをこねるようになっており、そのまわりに回転する回転軸を有す
    るとともに、インキ移しベルトのインキ移し表面に係合するように回転する周面
    を有するインキ練り延ばしローラーと、 インキ練り延ばしローラー用の駆動部であって、インキ練り延ばしローラー
    を回転させ、ベルトがインキ練り延ばしローラーを通過する際にベルトのインキ
    移し表面の速度とは異なる速度でインキ練り延ばし表面を回転させて、ベルトの
    インキ移し表面上のインキの練り延ばしを補助するようにした駆動部と、 を有することを特徴とするインキ塗布システム。
  2. 【請求項2】 インキ練り延ばしローラーの駆動部は、インキ練り延ばし
    ローラーを駆動し、インキ練り延ばしローラーを通過するインキ移しベルトのイ
    ンキ移し表面の速度より遅く、インキ練り延ばしローラーの周囲表面を移動させ
    ることを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  3. 【請求項3】 インキ練り延ばしローラーの駆動部は、インキ練り延ばし
    ローラーを駆動し、インキ練り延ばしローラーを通過するインキ移しロールのイ
    ンキ移し表面の速度より早くインキ練り延ばしローラーの周囲表面を移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  4. 【請求項4】 ガイドローラーおよびインキ練り延ばしローラーは、イン
    キ移しベルトがインキ練り延ばしローラーの周囲表面を部分的に被覆するように
    これを配置してあることを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  5. 【請求項5】 インキ練り延ばしローラーが回転したときに、その軸方向
    に沿ってこれを振動および往復動させるように作動させる駆動部を有することを
    特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  6. 【請求項6】 少なくともひとつのガイドローラーの周面に駆動外形部を
    形成し、インキ移しベルトの駆動表面はひとつのガイドローラーの周面の駆動外
    形部に相補的に係合する協動外形部を有し、この駆動外形部および相補的外形部
    は、ガイドローラーが回転する際にインキ移しベルトの正方向の駆動ができるよ
    うにこれを形成し、インキ練り延ばしローラーの振動および往復動にともないベ
    ルトの軸方向における横方向の移動を阻止するようにしたことを特徴とする請求
    項5記載のインキ塗布システム。
  7. 【請求項7】 インキ移しベルトは、インキ移し表面である外側表面を有
    するとともに、ベルトの駆動表面である内側表面を有するエンドレスループのベ
    ルトであることを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  8. 【請求項8】 第1および第2のガイドローラーから離れていて、インキ
    移しベルトのループの内側に位置してインキ移しベルトの駆動表面に係合すると
    ともにそのまわりに回転可能な回転軸を有する第3のガイドローラーを設け、こ
    の第3のガイドローラーは、インキ移しベルトの駆動表面と駆動可能に係合する
    周面を有し、インキ移しベルト、ならびに第1、第2、および第3のガイドロー
    ラーの周囲表面が同じ速度で、同じ方向に移動するようにしたことを特徴とする
    請求項7記載のインキ塗布システム。
  9. 【請求項9】 第3のガイドローラーを移動可能とすることにより、イン
    キ移しベルトの張力を調節するとともに、インキ移しベルトをガイドするように
    したことを特徴とする請求項8記載のインキ塗布システム。
  10. 【請求項10】 第2のインキ練り延ばしローラーを第1のインキ練り延
    ばしローラーとは離れた位置に設け、この第2のインキ練り延ばしローラーは、
    そのまわりに回転可能な第2の回転軸と、インキ移しベルトのインキ移し表面と
    係合する第2の周囲表面と、を有することを特徴とする請求項8記載のインキ塗
    布システム。
  11. 【請求項11】 第2のインキ練り延ばしローラー用の第2の駆動部を設
    け、インキ移しベルトが第2のインキ練り延ばしローラーを通過する際にインキ
    移しベルトのインキ移し表面の速度とは異なる速度で第2のインキ練り延ばしロ
    ーラーを駆動するようにしたことを特徴とする請求項10記載のインキ塗布シス
    テム。
  12. 【請求項12】 ガイドローラーの少なくともふたつが、インキ移しベル
    トのループの内側に位置し、この位置は、インキ移しベルトのインキ塗布表面が
    印刷プレートの円周方向に離れたふたつの位置において印刷プレートのインキ受
    け取り部に接触してインキを移すように選択した位置であり、第2のインキ練り
    延ばしローラーは、インキ移しベルトの通過位置にあって、少なくともふたつの
    ガイドローラーの間、およびふたつのガイドローラーの一方により形成されたイ
    ンキ移し表面のニップと、ふたつのガイドローラーの他方により形成されたイン
    キ移し表面の他のニップと、の間にあることを特徴とする請求項10記載のイン
    キ塗布システム。
  13. 【請求項13】 第2のインキ移し表面および反対側の第2の駆動表面を
    有する第2のインキ移しベルトと、 第2のインキ移しベルトの第2の駆動表面と駆動可能に接触する第3および
    第4のガイドローラーと、 第3および第4のガイドローラーの少なくとも一方用の駆動部であって、第
    2のインキ移しベルトを駆動して第3および第4のガイドローラーを通過するよ
    うにする駆動部と、 を有し、 第3および第4のガイドローラーは、第2のインキ移しベルトの第2のイン
    キ移し表面をインキ練り延ばしローラーの周囲領域においてインキ練り延ばしロ
    ーラーと接触させるようにこれらを位置させ、この周囲領域は、第1のインキ移
    しベルトの第1のインキ移し表面に接触するインキ練り延ばしローラーの周囲領
    域から離れていることを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  14. 【請求項14】 第1のインキ移しベルトおよび第2のインキ移しベルト
    は、それぞれエンドレスループのベルトであることを特徴とする請求項13記載
    のインキ塗布システム。
  15. 【請求項15】 第4のガイドローラーは、第2のインキ移しベルトを支
    持し、第2のインキ移しベルトの第2のインキ移し表面が印刷プレート上のイン
    キ受け取り部との間にニップを形成することを特徴とする請求項14記載のイン
    キ塗布システム。
  16. 【請求項16】 インキ移しロールの部分にインキ供給部を設け、インキ
    供給部にインキを収容して、インキ移しロールの周面にインキを供給するように
    したことを特徴とする請求項1記載のインキ塗布システム。
  17. 【請求項17】 印刷プレートシリンダー用のインキ塗布システムであっ
    て、 そのまわりに回転する第1の軸を有し、インキ供給部からのインキを受け取
    る周面を有するインキ移しローラーと、 インキ移し表面および反対側の駆動表面を有し、このインキ移し表面がイン
    キ移しローラーに第1のニップにおいて接触し、インキ移しローラーからインキ
    移し表面にインキを移すインキ移しベルトと、 インキ移しベルトの駆動表面に係合する位置にある周面を有し、インキ移し
    ベルトの反対側のインキ移し表面をインキ移しロールに付勢して、第1のニップ
    を形成する第1のベルトガイドローラーと、 インキ移しベルトの駆動表面に係合する位置にある周面を有し、インキ移し
    ベルトの反対側のインキ移し表面を印刷プレートに付勢して、第2のニップを形
    成するとともに、インキ移しベルトのインキ移し表面から印刷プレートのインキ
    受け取り部にインキを移す第2のベルトガイドローラーと、 を有し、 第1のガイドローラーおよび第2のガイドローラーは、それぞれの軸を有し
    て、そのまわりに回転可能であり、回転駆動部をこのガイドローラーの少なくと
    も一方に結合し、この駆動部に結合したこの一方のガイドローラーを駆動するこ
    とによりその周面を第1の速度で回転させるとともに、一方のガイドローラーの
    周面はインキ移しベルトの駆動表面に接触していることにより、ベルトを一方の
    ガイドローラーの周面速度で移動させるとともに、ガイドローラーを通過するベ
    ルトの駆動表面と同じ周面速度で他の駆動ローラーを駆動するようにし、 インキを搬送しているインキ移しベルトの表面の一部における第1および第
    2のニップの間の位置においてインキ移しベルトのインキ移し表面と接触してい
    る周状のインキ練り延ばし表面を有し、このインキ練り延ばし表面は、ベルトの
    インキ移し表面がインキ練り延ばしローラーを通過する際にベルトのインキ移し
    表面上のインキをこねるようになっており、そのまわりに回転する回転軸を有す
    るとともに、インキ移しベルトのインキ移し表面に係合するように回転する周面
    を有するインキ練り延ばしローラーと、 インキ練り延ばしローラー用の駆動部であって、インキ練り延ばしローラー
    を回転させるとともに、インキ練り延ばしローラーが回転する際にインキ練り延
    ばしローラーをその軸方向に沿って振動および往復動させるように動作する駆動
    部と、 を有することを特徴とするインキ塗布システム。
  18. 【請求項18】 少なくともひとつのガイドローラーの周面に駆動外形部
    を形成し、インキ移しベルトの駆動表面はひとつのガイドローラーの周面の駆動
    外形部に相補的に係合する協動外形部を有し、この駆動外形部および相補的外形
    部は、ガイドローラーが回転する際にインキ移しベルトの正方向の駆動ができる
    ようにこれを形成し、インキ練り延ばしローラーの振動および往復動にともない
    ベルトの軸方向における横方向の移動を阻止するようにしたことを特徴とする請
    求項17記載のインキ塗布システム。
  19. 【請求項19】 インキ塗布システムの印刷プレートシリンダーへのイン
    キ供給方法であって、 このインキ塗布システムは、 外側のインキ移し表面および反対側である内側の駆動表面を有するエンドレ
    スループのインキ移しベルトと、ベルトのインキ移し表面からインキを受け取る
    インキ受け取り部をその表面上に有する印刷プレートシリンダーと、を有し、 当該インキ供給方法は、 インキ移しベルトを第1の速度で回転し、 インキ受け取り部から離れているとともにインキ移しベルトの移動路に沿っ
    た位置においてインキ移しベルトのインキ移し表面にインキを供給し、インキ移
    し表面にインキを乗せた状態でインキ移しベルトをインキが供給された位置から
    印刷プレートシリンダーのインキ受け取り部に向かって回転させ、さらに、印刷
    プレートシリンダーの部分にニップを形成し、インキ移しベルトのインキ移し表
    面から印刷プレートシリンダーのインキ受け取り部にインキを移すことができる
    ようにし、 インキ移しベルトのインキ移し表面を、インキ移しベルトの移動路に沿って
    配置してあるインキ練り延ばしローラーの周囲表面のまわりに、インキ供給部の
    位置とインキ移し部材との間のニップとの間において部分的に覆いかけ、インキ
    練り延ばしローラーを駆動して、インキ移しベルトのインキ移し表面に対してイ
    ンキ移しベルトの速度とは異なる速度で回転させることにより、インキ移しベル
    トのインキ移し表面へのインキの練り延ばしを補助することを特徴とするインキ
    供給方法。
  20. 【請求項20】 インキ練り延ばしローラーを駆動し、インキ練り延ばし
    ローラーを通過するインキ移しベルトと同じ方向にその速度より遅い速度でイン
    キ練り延ばしローラーを回転することを特徴とする請求項19記載のインキ供給
    方法。
  21. 【請求項21】 インキ練り延ばしローラーを駆動し、インキ練り延ばし
    ローラーを通過するインキ移しベルトと同じ方向にその速度より早い速度でイン
    キ練り延ばしローラーを回転することを特徴とする請求項19記載のインキ供給
    方法。
  22. 【請求項22】 インキ練り延ばしローラーを、インキ移しベルトの速度
    と2〜40%の範囲で異なる速度で回転させることを特徴とする請求項19記載
    のインキ供給方法。
  23. 【請求項23】 インキ練り延ばしローラーをその回転と同時に軸方向に
    振動させるとともに、インキ練り延ばしローラーのまわりにおけるインキ移し表
    面の覆い角度を、インキ練り延ばしローラーがインキ移しベルトのインキ移し表
    面上でこねる間にインキ移し表面が何回かの往復動を行うのに充分なほど大きく
    したことを特徴とする請求項19記載のインキ供給方法。
JP2000595841A 1999-01-29 1999-10-27 ベルトおよび差動ローラー変速機構付きインキ塗布システム Pending JP2002535180A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US23926799A 1999-01-29 1999-01-29
US09/239,267 1999-01-29
US09/327,831 US6367380B1 (en) 1998-02-02 1999-06-08 Inking system with a belt and differential roller speeds
US09/327,831 1999-06-08
PCT/US1999/025270 WO2000044563A1 (en) 1999-01-29 1999-10-27 Inking system with a belt and differential roller speeds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002535180A true JP2002535180A (ja) 2002-10-22

Family

ID=26932416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000595841A Pending JP2002535180A (ja) 1999-01-29 1999-10-27 ベルトおよび差動ローラー変速機構付きインキ塗布システム

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6367380B1 (ja)
EP (1) EP1163114A1 (ja)
JP (1) JP2002535180A (ja)
KR (1) KR20010093296A (ja)
CN (1) CN1337904A (ja)
AU (1) AU771508B2 (ja)
BR (1) BR9916985A (ja)
CA (1) CA2361338A1 (ja)
CZ (1) CZ20012703A3 (ja)
MX (1) MXPA01007625A (ja)
NZ (1) NZ513149A (ja)
RU (1) RU2232080C2 (ja)
TR (1) TR200102190T2 (ja)
WO (1) WO2000044563A1 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6513429B1 (en) * 2000-11-20 2003-02-04 Heidelberger Druckmaschinen Ag Elastic belt metering device for a printing press
US20070129151A1 (en) * 2001-08-20 2007-06-07 Crowder Robert W Jr Game Conversion Method
JP3880831B2 (ja) * 2001-10-10 2007-02-14 大日本スクリーン製造株式会社 インキプリセット方法
DE10202785B4 (de) * 2002-01-25 2011-12-01 Manroland Ag Druckmaschine mit einem Farb- und Feuchtwerk
US6769357B1 (en) 2003-06-05 2004-08-03 Sequa Can Machinery, Inc. Digital can decorating apparatus
US6920822B2 (en) 2003-09-03 2005-07-26 Stolle Machinery Company, Llc Digital can decorating apparatus
CN1314536C (zh) * 2004-04-19 2007-05-09 中国印钞造币总公司 带有新型可移动输墨装置的卫星式印刷机
US7036428B2 (en) * 2004-05-21 2006-05-02 Tampotech, Inc. Apparatus and method for printing cylindrical surfaces
EP1782951B8 (de) * 2005-11-03 2008-05-28 Ball Packaging Europe Holding GmbH & Co. KG Spanndorn für den Digitaldruck
US8733248B2 (en) 2006-02-21 2014-05-27 R.R. Donnelley & Sons Company Method and apparatus for transferring a principal substance and printing system
US9114654B2 (en) * 2006-02-21 2015-08-25 R.R. Donnelley & Sons Company Systems and methods for high speed variable printing
US8869698B2 (en) * 2007-02-21 2014-10-28 R.R. Donnelley & Sons Company Method and apparatus for transferring a principal substance
US9463643B2 (en) 2006-02-21 2016-10-11 R.R. Donnelley & Sons Company Apparatus and methods for controlling application of a substance to a substrate
US8967044B2 (en) * 2006-02-21 2015-03-03 R.R. Donnelley & Sons, Inc. Apparatus for applying gating agents to a substrate and image generation kit
US7347899B2 (en) * 2006-04-07 2008-03-25 Day Benjamin F Decorator temperature control system
CN102673206B (zh) * 2007-08-20 2014-10-08 摩尔·华莱士北美公司 一种高速可变印刷方法及其装置
US9701120B2 (en) 2007-08-20 2017-07-11 R.R. Donnelley & Sons Company Compositions compatible with jet printing and methods therefor
KR100953495B1 (ko) * 2008-05-21 2010-04-16 건국대학교 산학협력단 롤투롤 방식 인쇄 방법 및 장치
US20100083856A1 (en) * 2008-10-03 2010-04-08 Goss International Americas, Inc. Belted inker for a printing press
US8820233B2 (en) * 2009-09-24 2014-09-02 Palo Alto Research Center Incorporated Anilox metering system for electrographic printing
US8869695B2 (en) * 2009-09-24 2014-10-28 Palo Alto Research Center Incorporated Anilox metering system for electrographic printing
WO2015012864A1 (en) 2013-07-26 2015-01-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Differential printing device
US9527056B2 (en) * 2014-05-27 2016-12-27 Palo Alto Research Center Incorporated Methods and systems for creating aerosols
GB2577086B (en) * 2018-09-13 2022-02-23 Landa Labs 2012 Ltd Printing on cylindrical objects
CN112265363B (zh) * 2020-10-29 2022-06-21 杭州现代彩色印刷有限公司 一种滚动式循环印刷机、印刷工艺
CN113858789B (zh) * 2021-10-29 2022-08-23 江苏聚隆环保科技有限公司 一种用于塑料薄膜印刷机的防溅墨装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1840009A (en) * 1929-09-20 1932-01-05 Hoe & Co R Inking mechanism for printing machines
US2036451A (en) * 1934-10-24 1936-04-07 Wood Newspaper Mach Corp Ink motion
US3168037A (en) * 1960-05-02 1965-02-02 Harold P Dahlgren Means for dampening lithographic offset printing plates
DE3125434A1 (de) 1981-06-27 1983-01-13 M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach Vorrichtung zum zufuehren von farbe an die druckplatte einer druckmaschine
DE3225378A1 (de) 1982-07-07 1984-01-12 Koenig & Bauer AG, 8700 Würzburg Farbwerk
DE3531433A1 (de) * 1985-09-03 1987-03-12 Heidelberger Druckmasch Ag Farbwerk fuer rotationsdruckmaschinen
DD278552A1 (de) 1988-12-23 1990-05-09 Polygraph Leipzig Farbwerk fuer schnellaufende rotationsdruckmaschinen

Also Published As

Publication number Publication date
CA2361338A1 (en) 2000-08-03
WO2000044563A1 (en) 2000-08-03
US6367380B1 (en) 2002-04-09
BR9916985A (pt) 2001-11-27
CN1337904A (zh) 2002-02-27
AU771508B2 (en) 2004-03-25
CZ20012703A3 (cs) 2002-01-16
MXPA01007625A (es) 2002-11-04
AU1454000A (en) 2000-08-18
NZ513149A (en) 2002-12-20
KR20010093296A (ko) 2001-10-27
TR200102190T2 (tr) 2001-12-21
RU2232080C2 (ru) 2004-07-10
EP1163114A1 (en) 2001-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002535180A (ja) ベルトおよび差動ローラー変速機構付きインキ塗布システム
JPH03250A (ja) オフセット印刷機用湿し・インキ装置
JPS59142148A (ja) 印刷物ニス塗り装置
EP0264460B1 (en) Varnishing apparatus for printed sheet
JP2000280441A (ja) 平版の給湿方法、この給湿方法を実施する湿し装置、および、この湿し装置を有する平板印刷機
US5845576A (en) Method of controlling a vibrator roller in a printing press
US5701817A (en) Apparatus for adjusting the movement of a roller in a printing press
JPH0377784B2 (ja)
JP3759038B2 (ja) 印刷機のためのインキ装置
JP2003511262A (ja) オフセット印刷機用印刷ユニットの運転法および印刷ユニット
US4621574A (en) Dual form planetary inker
JPS6225046A (ja) 湿し装置
WO2010039253A1 (en) Belted inker for a printing press
JP2000141597A (ja) 凹版印刷機のインキ装置
JP4407991B2 (ja) 印刷機のコーティング装置
JP2023065994A (ja) 印刷機
JPH10323971A (ja) 塗布装置および印刷装置
WO1999038691A1 (en) Inking system with a belt and differential roller speeds
JPH06320713A (ja) 印刷用インク供給装置
JPH0634947U (ja) 印刷機械のインキ装置
JPS63224948A (ja) 多色オフセツト印刷機
DE102007057734A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Verbesserung der Druckqualität eines Offsetdruckwerkes
JPH0386551A (ja) インキ装置
JP2000334926A (ja) 印刷機のインキ供給装置
JPS58185256A (ja) マ−ク印刷装置