JPH10323971A - 塗布装置および印刷装置 - Google Patents

塗布装置および印刷装置

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JPH10323971A
JPH10323971A JP10074110A JP7411098A JPH10323971A JP H10323971 A JPH10323971 A JP H10323971A JP 10074110 A JP10074110 A JP 10074110A JP 7411098 A JP7411098 A JP 7411098A JP H10323971 A JPH10323971 A JP H10323971A
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Michio Yamazaki
道男 山崎
Yoshinori Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高粘性のインキを塗布するに際しても、紙粉等
に起因する塗布膜表面周方向への、スジ状の欠点が発生
しにくい塗布装置を提供すること。 【解決手段】弾性表面を有する塗布ローラと、この塗布
ローラの外周面に対し進退自在で、この外周面に形成す
る塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードとを備えた
塗布装置に、上記塗布ローラ上の塗布膜表面の平坦化部
材を、少なくとも1個設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機等に使用され
る塗布装置および、かかる塗布装置を備えた印刷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機用の塗布装置の技術としては、例
えば特開昭57−178872号公報や、実開昭56−
76438号公報、特公平4−68147号公報の技術
が知られている。これらの技術はいずれも印刷機械のイ
ンキ塗布技術として使用され、主に水なしの平版印刷や
凸版印刷等によく使われている。中でも特公平4−68
147号公報の技術は、弾性表面を有する塗布ローラ
と、前記塗布ローラの外周面に対し進退自在で、前記外
周面に形成する塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレー
ドとを備えた構造の塗布装置であり、高粘性のインキ使
用時などには、非常に有効な塗布技術であった。
【0003】これらの技術の特徴は、いずれもが、塗布
ローラの膜圧設定方法として、ドクターブレードを使用
している点である。例えば特公平4−68147号公報
の技術は、図11に示すように、インキの塗布装置であ
るインキユニット2は、弾性層を有するインキ着けロー
ラ201と、ドクターブレード202、ドクターブレー
ド進退調整用の偏芯カム203、練りローラ210、2
11、弾性表面を有する補助インキ着けローラ212を
備えた構造となっている。前記インキ着けローラ201
と、前記ドクターブレード202と、前記インキ着けロ
ーラ201の軸方向の両端に配置された、側板207、
208と、インキ壺206は、囲まれたインキ溜め空間
205を形成しており、前記インキ溜め空間205には
印刷用インキiが溜められている。
【0004】また、前記インキ着けローラ201と一体
となって回転する図示しない歯車が、前記版胴15と一
体となって回転する図示しない歯車と噛み合うことによ
って、前記インキ着けローラ201と前記版胴15は、
接触部において、同期して同じ周速で回転するように構
成されている。
【0005】また、前記インキユニット2は、軸204
に取り付けた偏芯カム203を回転させて、前記ドクタ
ーブレード202を矢印A方向に進退させることで、ド
クターブレード202とインキ着けローラ201との圧
接状態を変更して、前記インキ着けローラ201の外周
面に形成する塗布膜の膜厚調整を行える構造になってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
インキユニットにおいては、ドクターブレード部に詰ま
った紙粉等に起因して、図7に示すような、塗布膜表面
周方向への、スジ状の欠点が発生するという問題を有し
ていた。すなわち、ドクターブレード部で、紙粉等に起
因した詰まりが生じたとき、インキ着けローラ201が
詰まり部で撓んで逃げるため、この部分のインキ層が厚
くなるとともに、詰まった紙粉等がドクターブレード2
02とインキ着けローラ201との間を塞ぐために、前
記インキ層に、周方向のスジ状の欠点252が発生す
る。
【0007】このスジ状の欠点は、図7に示すように、
塗布ローラ上のインキ層に深い溝として残るため、単に
練りローラを用いても、容易には消せないやっかいなも
のであった。
【0008】本発明は、かかる従来技術の欠点を改良
し、高粘性のインキを塗布するに際しても、紙粉等に起
因する塗布膜表面周方向への、スジ状の欠点が発生しに
くい塗布装置を提供することをその課題とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明によれば、弾性表面を有する塗布ローラと、
前記塗布ローラの外周面に対し進退自在で、前記外周面
に形成する塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードと
を備えた塗布装置において、前記塗布ローラ上の塗布膜
表面の平坦化部材を、少なくとも1個設けたことを特徴
とする塗布装置が提供される。
【0010】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記塗布膜表面の平坦化部材が複数個設けられていること
を特徴とする塗布装置が提供される。
【0011】また、本発明の好ましい態様によれば、少
なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化部材が、ブレー
ドである塗布装置が提供される。
【0012】また、本発明の好ましい態様によれば、少
なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化部材がローラで
あり、その周速が前記塗布ローラよりも遅いか、回転方
向が前記塗布ローラと同方向である塗布装置が提供され
る。
【0013】また、本発明の好ましい態様によれば、少
なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化部材が、前記塗
布ローラの進行方向に対して、前記ドクターブレードの
上流側に設けられていることを特徴とする塗布装置が提
供される。
【0014】また、本発明の好ましい態様によれば、少
なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化部材が、前記塗
布ローラの被塗布面の進行方向に対して、前記ドクター
ブレードの下流側に設けられていることを特徴とする塗
布装置が提供される。
【0015】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記少なくとも1個の塗布膜表面の平坦化部材がブレード
であり、前記ドクターブレードおよび平坦化部材である
ブレードの導入側前縁が曲成されており、前記ドクター
ブレードの曲率半径が前記平坦化ブレードの曲率半径と
同一かそれ以上である塗布装置が提供される。
【0016】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記塗布ローラの被塗布面の進行方向に対して、前記塗布
ローラの上流側および下流側に補助塗布ローラを設け、
前記塗布ローラと前記補助塗布ローラの間には、前記塗
布ローラと前記補助塗布ローラとに同時に当接し、軸方
向に揺動する練りローラを備えた塗布装置が提供され
る。
【0017】また、本発明の別の態様によれば、上記の
いずれかの塗布装置と、該塗布装置からインキの供給を
受ける刷版を巻装する版胴とを備えてなる印刷装置が提
供される。
【0018】また、本発明の別の態様によれば、弾性表
面を有する塗布ローラと、前記塗布ローラの外周面に対
し進退自在で、前記外周面に形成する塗布膜の膜厚調整
を行うドクターブレードとを備えた塗布装置において、
前記塗布ローラの被塗布面の進行方向に対して、前記塗
布ローラの上流側および下流側それぞれに、少なくとも
1個の補助塗布ローラを設け、前記塗布ローラと前記補
助塗布ローラの間には、前記塗布ローラと前記補助塗布
ローラとに同時に当接し、軸方向に揺動する練りローラ
を備えた塗布装置が提供される。
【0019】また、本発明の別の態様によれば、弾性表
面を有する塗布ローラと、前記塗布ローラの外周面に対
し進退自在で、前記外周面に形成する塗布膜の膜厚調整
を行うドクターブレードとを備えた塗布装置において、
前記塗布ローラの被塗布面の進行方向に対して、前記塗
布ローラの上流側および下流側それぞれに、少なくとも
1個の補助塗布ローラを設け、前記塗布ローラと前記補
助塗布ローラの間には、前記塗布ローラと前記補助塗布
ローラとに同時に当接し、軸方向に揺動する練りローラ
を備えた塗布装置において、前記塗布ローラ上の塗布膜
表面の平坦化部材を、少なくとも1個設けたことを特徴
とする塗布装置が提供される。
【0020】また、本発明の別の態様によれば、弾性表
面を有する塗布ローラと、前記塗布ローラの外周面に対
し進退自在で、前記外周面に形成する塗布膜の膜厚調整
を行うドクターブレードとを備えた塗布装置において、
前記塗布ローラが非弾性体である回転軸および該回転軸
を内包する少なくとも最表層がポリウレタンゴムよりな
る多層構造の弾性体よりなり、前記塗布ローラ弾性体各
層の硬度が、表面の層ほど内部の層よりも高いことを特
徴とする塗布装置が提供される。
【0021】また、本発明の別の態様によれば、前記最
表層の硬度がJISAによるゴム硬度で40°以上であ
ることを特徴とする塗布装置が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を用いて説明する。
【0023】図1は本発明による一実施形態であり、図
2は本発明による塗布装置が装着された印刷機の概略断
面図を示す。また、図10は、図1に示す本発明による
塗布装置の平面図を示す。
【0024】図2に示すように、印刷機1はフレーム本
体11に、印刷用紙のスタッカーである給紙台12、印
刷用紙を供給する給紙コンベア13、圧胴14、印刷版
を取付ける版胴15、ブランケット胴16、インキの塗
布装置であるインキユニット2、印刷を終了した用紙を
搬送するチェーンデリバリ17と、印刷済み用紙のスタ
ッカーである排紙台18を備えている。
【0025】図2において、印刷用紙Pは人または機械
によって捌かれた後、給紙台12に積まれる。印刷装置
の作動により、給紙台12に積まれた印刷用紙Pは、図
示しない供給装置のエアノズルからの圧縮空気の噴射に
よって、用紙1枚1枚が分離された後、前記供給装置に
よって1枚づつ給紙コンベア13へと送られる。
【0026】前記給紙コンベア13に送られた用紙P
は、図示しない用紙の先頭位置合わせ装置によって、圧
胴14へと送り出され、圧胴14の図示しない用紙把持
装置で先頭を把持されて、前記圧胴14と共に回転し、
ブランケット胴16と前記圧胴14に挟まれ所定の圧力
で圧接される。
【0027】一方インキユニット2から版胴5に巻装さ
れた印刷版151に供給されたインキは、印刷版151
のインキ受容性を有する画像部にのみインキ像として残
り、ブランケット胴16上に転写される。この状態で、
ブランケット胴16は、圧胴14に圧接され、前記イン
キ像は、前記圧胴14と共に回転する用紙Pに転写され
る。こうしてインキ像を転写された前記用紙Pは、前記
圧胴14からチェーンデリバリ17に受け渡され、排紙
台18へと搬送された後に積み重ねられて、一連の印刷
工程を終了する。
【0028】インキの塗布装置であるインキユニット2
は、図1の断面図に示すように、一層または多層の弾性
層を有するインキの塗布ローラであるインキ着けローラ
201と、ドクターブレード202、ドクターブレード
進退調整用カム203、平坦化部材209、練りローラ
210、211、弾性表面を有する補助塗布ローラであ
る補助インキ着けローラ212を備えている。
【0029】前記インキ着けローラ201と、前記ドク
ターブレード202と、前記インキ着けローラ201の
軸方向の両端に配置された、側板207、208と、イ
ンキ壺206は、囲まれたインキ溜め空間205を形成
しており、前記インキ溜め空間205には印刷用インキ
iが溜められている。また、前記インキ着けローラ20
1に、側板207、208を緩やかに圧接することでシ
ールがなされ、インキ溜め空間205のインキiが漏れ
ることはない。
【0030】また、前記インキ着けローラ201と一体
となって回転する図示しない歯車が、前記版胴15と一
体となって回転する図示しない歯車と噛み合うことによ
って、前記インキ着けローラ201と前記版胴15は、
接触部において、同期して同じ周速で回転するように構
成されている。
【0031】また、前記インキユニット2は、軸204
に取り付けた偏芯カム203を回転させて、前記ドクタ
ーブレード202を矢印A方向に進退させることで、ド
クターブレード202とインキ着けローラ201との圧
接状態を変更して、前記インキ着けローラ201の外周
面に形成する塗布膜の膜厚調整を行える構造になってい
る。
【0032】そして、膜厚調整されたインキ着けローラ
201上の塗布膜は、平坦化部材である平坦化ブレード
209で表面を平坦化される構造になっている。
【0033】この塗布装置に使用するドクターブレード
202は、板厚0.1〜0.5の例えばスウェーデン鋼などに
より構成され、インキ壺206と下面の押さえ部材21
4により上下から挟み込むようにして保持されて、イン
キ量調整部材21を形成している。したがって、前記イ
ンキユニット2に搭載された図示しないモータの回転角
度をセンサにより規制し、電子回路で正逆回転を制御し
て、前記軸204を介して、前記ドクターブレード20
2の、進退調整用の偏芯カム203を微小に回転駆動す
ることで、前記インキ量調整部材21を構成するドクタ
ーブレード202の、前記インキ着けローラ201表面
への押込量を調整する構造となっている。その結果とし
て、前記インキ着けローラ表面に形成されるインキ塗布
膜の厚さを調整できるようになっている。
【0034】また、この塗布装置に使用するインキ着け
ローラ201は、弾性表面を有する例えばゴムまたはプ
ラスチックのエラストマーによるローラで構成されてお
り、このローラの弾性部分の構造は、一層構造であって
もよいが、より好ましくは、表面の層ほど内部の層より
も硬度が高く設定された、2層以上の多層構造である方
が好ましい。
【0035】またこの種の塗布装置は、塗布膜の膜厚を
ドクターブレード202とインキ着けローラ201の圧
接状態の変化のみで調整しているので、インキ着けロー
ラ201の材質を例えばニトリルゴムなどのゴムにした
場合は、長期間の使用によって、ローラ表面の摩耗によ
り塗布膜の膜厚が変化したり、ゴム内部の可塑剤が抽出
されて表面硬度が初期設定値より10°以上高くなり、
紙粉によるスジ状欠点が多発しだしたり、インキ膜厚の
調整が困難になったりする問題を有していた。そこで更
に好ましくは、前記インキ着けローラ201の弾性体部
分が、表面の層ほど内部の層よりも硬度が高く設定され
た多層構造のローラであり、少なくとも最表層がポリウ
レタンゴムであるほうが好ましく、更に好ましくは、各
層が全てポリウレタンゴムであるほうが良い。ここで、
「表面の層ほど内部の層よりも硬度が高い」とは、最も
好ましい態様として、隣り合う2つの層に注目して表面
に近い層が内部に近い層によりも硬度が高い、という関
係がすべての隣り合う2層について成り立つ場合を含む
が、これに限らず、多層のゴム層をローラの半径方向に
二分したときの表面側の層の平均硬度(個々の層の硬度
に厚さを乗じたものの総和を総厚さで除したもの)が内
部側の層の平均硬度よりも高いことを表わす。したがっ
て、ゴム層が明確な層構造を持たない場合でも、上記観
点で2つの層に分割したときに上記関係が満たされる場
合もこの条件を満たすことになる。
【0036】このポリウレタンゴムであるほうが良い理
由は、まずウレタンゴムは弾性、強じん性に富み、引き
裂き強度が大きく、耐摩耗性が良いので、ドクターブレ
ードとの擦過に対しても寸法安定性が良く、したがって
塗布膜の膜厚を常に一定にできること。また、印刷機で
一般的に使用されている例えばニトリルゴム等に比べて
可塑剤の含有量が著しく少ないため、ゴム内部の可塑剤
が抽出されることによるゴム硬度の変化が少ないこと。
更に、表面の層ほど内部の層よりも硬度を高く設定した
多層(2層を含む)構造にすることで、単層のものに比
べ前記紙粉によるスジ状欠点を激減できることなどであ
る。
【0037】また、各層全てをポリウレタンゴムにする
と、ローラ表面の摩耗が少ないので長期間の使用でも塗
布膜の膜厚変化が少なく、表面の層ほど内部の層よりも
硬度を高く設定した多層構造により、紙粉によるスジ状
欠点が少なく、ゴム内部の可塑剤が抽出されないのでゴ
ム硬度の変化が少なく、良好な塗布条件を長期間維持で
きるので、より好ましい。
【0038】本発明は、従来製作困難であった多層構造
のポリウレタンゴムローラを採用することにより、前述
のような良好な効果を得た。本発明に好適なポリウレタ
ンゴムのとしては、明和ゴム工業株式会社のUVサミッ
ト、株式会社金陽社のユーロンH、株式会社加貫ローラ
製作所のニューUVなどがある。
【0039】また、インキ着けローラ201の表面硬度
は、JISA形に規定されるゴム硬度で、15°〜70
°に設定するのが望ましい。何故ならば、硬度15°未
満では薄厚のインキ膜の形成が困難になり、一方硬度7
0°を超えると安定したインキ膜を得られないばかりで
なく、版面への正常なインキ転写ができなくなるためで
ある。この硬度のより好ましい値は25°〜50°であ
るが、着けローラ201の表面硬度が低いと印刷中に着
けローラ201に圧接されたドクターブレードとの間で
の摩擦熱の発生が大きくなる。この影響によって着けロ
ーラ201が熱膨張して版胴との周速差が生じスリップ
が誘発されて、ブランケット胴が汚れ易くなる問題が発
生すると共に、インキ温度が高くなる問題があった。し
たがって、このような問題の懸念がない更に好ましい着
けローラ201の表面硬度の値は40°〜50°であ
る。
【0040】また、インキ着けローラ201を多層構造
のポリウレタンゴムにしたときは、表層の硬度が70°
を越えても内層の硬度を十分低くすることによって、単
層の着けローラのように安定したインキ膜を得られなく
なるような問題は生じないことが多い。また、表層のポ
リウレタンゴムの硬度が高いと擦過による熱の発生も少
なくなるので、前記着けローラ201の熱膨張によるブ
ランケット胴の汚れやインキ温度の上昇などの問題は少
なくなる。したがって、この場合は表層の硬度が低くな
りすぎさえしなければ問題ないので、好ましいインキ着
けローラ201の最外層の硬度の値は40°以上であれ
ば良い。
【0041】また、前述した本発明によるポリウレタン
ゴムのインキ着けローラ201は、ドクターブレード2
02との圧接状態を常に一定になるようにする必要があ
ることより、瞬時に変形状態から元の状態に復帰する弾
性体構造が好ましく、変形状態から元の状態に復帰する
のに時間がかかる発泡体構造は好ましくない。
【0042】図1に示す態様では、平坦化部材として、
平坦化ブレード209を使用しており、前記平坦化ブレ
ード209は、例えば板厚0.1〜0.5mmの鋼などにより構
成され、前記インキ着けローラ201の進行方向に対し
て、前記ドクターブレード202の下流側に、数mmの間
隔をおいて1個設けている。この間隔としては、1mm以
上とするのが平坦化効果の上で好ましく、10mm以下とす
るのが装置の小型化の上で好ましい。さらに好ましい範
囲としては、1〜3mm程度がよい。
【0043】平坦化部材の設置位置を前記インキ着けロ
ーラ201の進行方向に対して、前記ドクターブレード
の上流側に設けた場合は、前記ドクターブレード部で発
生した紙粉等に起因するインキ層表面の周方向への前記
スジ状の欠点は、前記平坦化部材の設置部で前記インキ
着けローラ表面を一度平坦化するため成長せず、あまり
目立たない。特にベタ印刷、平網印刷等のように、ロー
ラ軸方向に均一な印刷パターンの場合や、罫線や文字の
ように画像面積の少ない印刷パターンでは、前記スジ状
の欠点防止に効果的である。
【0044】一方、図1のように平坦化部材の設置位置
を前記インキ着けローラ201の進行方向に対して、前
記ドクターブレード202の下流側に設けた場合は、前
記平坦化部材である平坦化ブレード209の設置部で
の、前記インキ着けローラ201上のインキ層の膜厚
は、前記ドクターブレード部と同じである。したがっ
て、印刷版の像パターンが、前記インキ着けローラ20
1の軸方向に不均一でも、全く影響を受けず、前記ドク
ターブレード部で発生した、紙粉等に起因する前記スジ
状の欠点を、前記平坦化ブレード209で容易に目立た
なくすることができるとともに、前記平坦化ブレード2
09と前記インキ着けローラ201表面の接圧調整は非
常に容易なものとなる。したがって、平坦化部材の取付
け位置としては、図1に示すように、前記インキ着けロ
ーラ201の進行方向に対して、ドクターブレードの下
流側に設ける方が好ましい。
【0045】また、図1のように、平坦化部材としてブ
レードを使用する場合の好ましい態様の例としては、図
5に示すように、前記ドクターブレード202と前記平
坦化部材である平坦化ブレード209の導入側前縁が曲
成されており、前記ドクターブレードの曲率半径Rが前
記平坦化ブレードの曲率半径rと同一かそれ以上である
塗布装置であり、例えばインキ着けローラ表面と前記ド
クターブレードおよび前記平坦化ブレードの接圧状態を
同じにした場合に、前記インキ着けローラ201表面に
形成されたインキ層が、前記平坦化ブレード209を通
過するに際し、前記導入側前縁部の曲率の差によって、
前記ドクターブレード202通過時以上の抵抗を受ける
ため、インキ層表面の平坦化が容易に行われ、かつ、イ
ンキ着けローラ201表面と前記ドクターブレード20
2および、前記平坦化ブレード209の接圧調整も容易
に行える塗布装置を構成することができる。
【0046】前記ドクターブレードの曲率半径Rは、1
5μm以上が適当であり、この曲率半径Rは、インキ着
けローラ201の弾性度、インキ着けローラ201のド
クターブレード202に対する相対速度や、インキiの
粘性などにより変わるものであり、上記15μm以上で
適当な値を選べばよい。 一例として、上記インキ着け
ローラ201の表面のゴム硬度が30°、ドクターブレ
ード202に対する相対速度が36m/分、インキiの
粘度が約900ポアズにおいて、曲率半径Rの好ましい
値は50〜75μmである。
【0047】本発明の重要な技術的思想は、従来ドクタ
ーブレードに課していた、インキ塗布膜の膜圧調整と、
インキ塗布膜表層の平坦化の二つの機能を分離すること
で、ドクターブレードにインキ膜圧の調整機能を、平坦
化部材に塗布膜表面の平坦化機能を持たしたことにあ
る。
【0048】平坦化部材の作用は、塗布層であるインキ
層251の移動において、インキ層表面に適度な抵抗を
与えることで、丁度コテを用いたと同じように、前記イ
ンキ層表層を平坦化することである。
【0049】つまり、ドクターブレード部で、紙粉等に
起因した詰まりが生じたとき、インキ着けローラ201
が詰まり部で撓んで逃げるため、この部分のインキ層が
厚くなるとともに、詰まった紙粉等のために、前記イン
キ層に、図7に示すような周方向のスジ状の欠点252
が発生する。このスジ状の欠点252が平坦化部材と接
触すると、前記インキ層の盛り上がった部分は堰き止め
られて通過できないため、スジ状の欠点252の溝の部
分へとインキが押しやられる。この作用によって、前記
スジ状の欠点252の溝部はインキによって埋められ、
図8のように平坦化される。
【0050】平坦化部材の作用は前述のようなものであ
るため、インキ層表面に適度な抵抗を与えて堰き止める
ものなら何でもよく、基本的には平坦化部材の材質、形
状および数量に制約は受けない。しかしながら、より単
純な構造で、より簡単に調整できる態様を考慮した場
合、平坦化部材を図1に示すようなブレードにして、そ
の材質を鉄などの金属や、セラミック、樹脂等にした方
が、製作の容易さからは好ましい。また、より好ましい
態様の一例は、図9に示すように、インキ着けローラ2
01の被塗布面である印刷版151の進行方向に対し
て、前記インキ着けローラ201の上流側および下流側
に補助インキ着けローラ212、213を設け、前記イ
ンキ着けローラ201と前記補助インキ着けローラ21
2、213の間には、前記インキ着けローラ201と前
記補助インキ着けローラ212、213とに同時に当接
し、軸方向に揺動する練りローラ210、211を設け
たものである。
【0051】このような塗布装置では、前記インキ着け
ローラ201上のインキ層表面が、平坦化部材によって
平坦化されて、紙粉等に起因する塗布膜表面周方向の、
スジ状の欠点が発生しにくくなるが、仮にスジ状の欠点
が発生したとしても、軸方向に揺動する練りローラ21
0、211の作用によって、前記補助インキ着けローラ
213とインキ着けローラ201および前記補助インキ
着けローラ213上でのスジ状の欠点の位相が異なるた
め、前記印刷版151上にインキ層が転写された時点
で、前記スジ状の欠点は更に目立たなくなる。
【0052】また、例えば図6に示すような、インキユ
ニットでは、ドクターブレード202部でスジ状の欠点
が発生したとしても、軸方向に揺動する練りローラ21
0、211の作用によって、前記補助インキ着けローラ
212と213上に、スジ状の欠点の位相が、それぞれ
前記インキ着けローラ201とは軸方向にずれて転写さ
れる。このため、被塗布面である前記印刷版151上で
の、前記補助インキ着けローラ213、前記インキ着け
ローラ201、前記補助インキ着けローラ212それぞ
れによるインキの塗布は、軸方向に位相がずれて行われ
る。この結果、前記スジ状の欠点は、被塗布面である前
記印刷版151上で、目立たなくなる。
【0053】また、図3、図4、図6、図9に示すよう
に、インキ着けローラ201を、少なくとも最表層がポ
リウレタンゴムである多層構造にして、前記ローラ各層
の硬度が、表面の層ほど内部の層よりも高くすることに
より、前記スジ状の欠点の発生を激減できる。
【0054】
【実施例】
(実施例1)図2に示す印刷機に、本発明による図1の
インキユニットを装着して、室温23°C、湿度40%
の条件で、印刷速度5000枚/時間の速度で、印刷評
価テストを行った。その結果、表1に示すように、特公
平4−68147号公報に示す従来の塗布装置での、ス
ジ状欠点が発生するまでの印刷枚数100枚に対し、印
刷枚数1500枚までスジ状欠点が発生せず印刷でき
た。
【0055】インキユニットの条件は、インキ着けロー
ラ201にはゴム硬度43°、外径60.1mmの一層の
ゴムローラを、また、インキ補助着けローラ212に
は、ゴム硬度35°、外形30.1mmの一層のゴムロー
ラを、また練りローラ210、211には外径19.6
mmのステンレス製ローラを使用した。また、ドクターブ
レード202および平坦化ブレード209には、厚さ
0.15mmで、掻き取り部の導入側前縁に曲率を持つ鋼
を使用し、それぞれの曲率半径は、50μm、15μmに
した。また、ドクターブレード202および平坦化ブレ
ード209の間隔は2mmにした。なお、用紙は四六版サ
イズで70Kgの、A3サイズ上質紙を用いた。
【0056】(実施例2)また、図2に示す印刷機に、
本発明による図6のインキユニットを装着して、室温2
3°C、湿度40%の条件で、印刷速度5000枚/時
間の速度で、印刷評価テストを行った。その結果、表1
に示すように、特公平4−68147号公報に示す従来
の塗布装置での、スジ状欠点が発生するまでの印刷枚数
100枚に対し、印刷枚数2000枚までスジ状欠点が
発生せず印刷できた。
【0057】インキユニットの条件は、インキ着けロー
ラ201にはゴム硬度43°、外径60.1mmの一層の
ゴムローラを、また、インキ補助着けローラ212、2
13には、ゴム硬度35°、外形30.1mmの一層のゴ
ムローラを、また練りローラ210、211には外径1
9.6mmのステンレス製ローラを使用した。また、ドク
ターブレード202および平坦化ブレード209には、
厚さ0.15mmで、掻き取り部の導入側前縁に曲率を持
つ鋼を使用し、それぞれの曲率半径は、50μm、15
μmにした。また、ドクターブレード202および平坦
化ブレード209の間隔は2mmにした。なお、用紙は四
六版サイズで70Kgの、A3サイズ上質紙を用いた。
【0058】(実施例3)図2に示す印刷機に、本発明
による図9のインキユニットを装着して、室温23°
C、湿度40%の条件で、印刷速度5000枚/時間の
速度で、印刷評価テストを行った。その結果、表1に示
すように、特公平4−68147号公報に示す従来の塗
布装置での、スジ状欠点が発生するまでの印刷枚数10
0枚に対し、印刷枚数1000枚までスジ状欠点が発生
せず印刷できた。
【0059】インキユニットの条件は、インキ着けロー
ラ201にはゴム硬度43°、外径60.1mmの一層の
ゴムローラを、また、インキ補助着けローラ212、2
13には、ゴム硬度35°、外形30.1mmの一層のゴ
ムローラを、また練りローラ210、211には外径1
9.6mmのステンレス製ローラを使用した。また、ドク
ターブレード202は、厚さ0.15mmで、掻き取り部
の導入側前縁に曲率を持ち、その曲率半径が50μmで
ある鋼を使用した。なお、用紙は四六版サイズで70K
gの、A3サイズ上質紙を用いた。
【0060】(実施例4)図2に示す印刷機に、本発明
による図9のインキユニットを装着して、室温23°
C、湿度35%の条件で、印刷速度5000枚/時間の
速度で、印刷評価テストを行った。その結果、表1に示
すように、特公平4−68147号公報に示す従来の塗
布装置での、スジ状欠点が発生するまでの印刷枚数10
0枚に対し、印刷枚数6000枚でもスジ状欠点が発生
せず印刷できた。
【0061】インキユニットの条件は、インキ着けロー
ラ201には外層ゴム硬度40°、内層ゴム硬度25
°、外径59.5mmの二層のウレタンゴムローラを、ま
た、インキ補助着けローラ212、213には、ゴム硬
度35°、外形30.2mmの一層のウレタンゴムローラ
を、また練りローラ210、211には外径19.6mm
のリルサンローラを使用した。また、ドクターブレード
202は、厚さ0.15mmで、掻き取り部の導入側前縁
に曲率を持ち、その曲率半径が30μmである鋼を使用
した。なお、用紙は四六版サイズで70Kgの、A3サ
イズ上質紙を用いた。
【0062】本発明の実施例1、実施例2、実施例3、
実施例4における評価結果は、前述のように、表1に示
す通りで、インキユニットを除き、同じ条件で印刷した
ときに、従来の特公平4−68147号公報によるイン
キユニット使用時には、印刷枚数100枚までに発生し
ていたスジ状欠点が、実施例1では1500枚に、実施
例2では2000枚に、実施例3では1000枚に、実
施例4では6000枚以上延びることを確認した。な
お、用紙は四六版サイズで70Kgの、A3サイズ上質
紙を用いた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明の塗布装置によれ
ば、弾性表面を有する塗布ローラと、前記塗布ローラの
外周面に対し進退自在で、前記外周面に形成する塗布膜
の膜厚調整を行うドクターブレードとを備えた塗布装置
に、前記塗布ローラ上の塗布膜表面の平坦化部材を、少
なくとも1個設けることによって、ドクターブレード部
で紙粉等の詰まりに起因する、塗布膜表面周方向へのス
ジ状の欠点が発生しても、平坦化部材で塗布膜表面を平
坦化することによって、塗布膜表面周方向へのスジ状の
欠点を発生しにくくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塗布装置の一実施形態の断面図を
示す。
【図2】本発明による塗布装置を装着した印刷機の例の
概略断面図を示す。
【図3】本発明による塗布装置の一実施形態によるイン
キユニットの断面図を示す。
【図4】本発明による塗布装置の一実施形態によるイン
キユニットの断面図を示す。
【図5】本発明によるブレードの導出側前縁部の形状を
示す。
【図6】本発明による塗布装置の別の態様によるインキ
ユニットの断面図を示す。
【図7】版胴上の周方向のスジ状の欠点の断面図を示
す。
【図8】版胴上の周方向のスジ状の欠点を平坦化した断
面図を示す。
【図9】本発明による塗布装置の一実施例の断面図を示
す。
【図10】本発明による塗布装置の一実施例の平面図を
示す。
【図11】従来の塗布装置の例を示す。
【符号の説明】
1:印刷機 2:インキユニット 11:フレーム本体 12:給紙台 13:給紙コンベア 14:圧胴14 15:版胴 16:ブランケット胴 17:チェーンデリバリ 18:排紙台 21:インキ量調整部材 151:印刷版 201:インキ着けローラ 202:ドクターブレード 203:偏芯カム 204:軸 205:インキ溜め空間 206:インキ壺 207:側板 208:側板 209:平坦化部材 210、211:練りローラ 212、213:補助着けローラ 214:押さえ部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性表面を有する塗布ローラと、前記塗布
    ローラの外周面に対し進退自在で、前記外周面に形成す
    る塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードとを備えた
    塗布装置において、前記塗布ローラ上の塗布膜表面の平
    坦化部材を、少なくとも1個設けたことを特徴とする塗
    布装置。
  2. 【請求項2】前記塗布膜表面の平坦化部材が複数個設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の塗布装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化
    部材が、ブレードである請求項1または請求項2に記載
    の塗布装置。
  4. 【請求項4】少なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化
    部材がローラであり、その周速が前記塗布ローラよりも
    遅いか、回転方向が前記塗布ローラと同方向である請求
    項1または2に記載の塗布装置。
  5. 【請求項5】少なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化
    部材が、前記塗布ローラの進行方向に対して、前記ドク
    ターブレードの上流側に設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】少なくとも1個の前記塗布膜表面の平坦化
    部材が、前記塗布ローラの被塗布面の進行方向に対し
    て、前記ドクターブレードの下流側に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塗布装
    置。
  7. 【請求項7】前記少なくとも1個の塗布膜表面の平坦化
    部材がブレードであり、前記ドクターブレードおよび平
    坦化部材であるブレードの導入側前縁が曲成されてお
    り、前記ドクターブレードの曲率半径が前記平坦化ブレ
    ードの曲率半径と同一かそれ以上である請求項1〜3の
    いずれかに記載の塗布装置。
  8. 【請求項8】前記塗布ローラの被塗布面の進行方向に対
    して、前記塗布ローラの上流側および下流側に補助塗布
    ローラを設け、前記塗布ローラと前記補助塗布ローラの
    間には、前記塗布ローラと前記補助塗布ローラとに同時
    に当接し、軸方向に揺動する練りローラを備えた請求項
    1〜7のいずれかに記載の塗布装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の塗布装置
    と、該塗布装置からインキの供給を受ける刷版を巻装す
    る版胴とを備えてなる印刷装置。
  10. 【請求項10】弾性表面を有する塗布ローラと、前記塗
    布ローラの外周面に対し進退自在で、前記外周面に形成
    する塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードとを備え
    た塗布装置において、前記塗布ローラの被塗布面の進行
    方向に対して、前記塗布ローラの上流側および下流側そ
    れぞれに、少なくとも1個の補助塗布ローラを設け、前
    記塗布ローラと前記補助塗布ローラの間には、前記塗布
    ローラと前記補助塗布ローラとに同時に当接し、軸方向
    に揺動する練りローラを備えた塗布装置。
  11. 【請求項11】弾性表面を有する塗布ローラと、前記塗
    布ローラの外周面に対し進退自在で、前記外周面に形成
    する塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードとを備え
    た塗布装置において、前記塗布ローラの被塗布面の進行
    方向に対して、前記塗布ローラの上流側および下流側そ
    れぞれに、少なくとも1個の補助塗布ローラを設け、前
    記塗布ローラと前記補助塗布ローラの間には、前記塗布
    ローラと前記補助塗布ローラとに同時に当接し、軸方向
    に揺動する練りローラを備えた塗布装置において、前記
    塗布ローラ上の塗布膜表面の平坦化部材を、少なくとも
    1個設けたことを特徴とする塗布装置。
  12. 【請求項12】弾性表面を有する塗布ローラと、前記塗
    布ローラの外周面に対し進退自在で、前記外周面に形成
    する塗布膜の膜厚調整を行うドクターブレードとを備え
    た塗布装置において、前記塗布ローラが非弾性体である
    回転軸および該回転軸を内包する少なくとも最表層がポ
    リウレタンゴムよりなる多層構造の弾性体よりなり、前
    記塗布ローラ弾性体各層の硬度が、表面の層ほど内部の
    層よりも高いことを特徴とする塗布装置。
  13. 【請求項13】前記最表層の硬度がJISAによるゴム
    硬度で40°以上である請求項12に記載の塗布装置。
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US7567764B2 (en) * 2006-02-02 2009-07-28 Sharp Kabushiki Kaisha Developing device having thickness regulating member and image forming apparatus
JP2009528197A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト 印刷機の印刷装置

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