JP2003514697A - 印刷機のためのインキ装置 - Google Patents

印刷機のためのインキ装置

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JP2003514697A JP2001539681A JP2001539681A JP2003514697A JP 2003514697 A JP2003514697 A JP 2003514697A JP 2001539681 A JP2001539681 A JP 2001539681A JP 2001539681 A JP2001539681 A JP 2001539681A JP 2003514697 A JP2003514697 A JP 2003514697A
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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、インキ供給ローラを有する印刷機のためのインキ装置に関するものである。本発明の課題は、インキ装置において安定したインキの供給を可能にするとともに簡単な構造を有する同種のインキ装置を提供することである。このような課題は、駆動可能なインキ練りローラ14,9に所定の間隙19を保持しながらインキ供給ローラ15を配設し、インキ練りローラ14または9に少なくとも1つのカレンダローラ10を配設することによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主請求項および従属請求項のおいて書き部分に記載の印刷機のため
のインキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
独国特許公開公報第3008981号から、揺動インキ装置またはフィルムイ
ンキ装置として切り替え可能に運転される印刷機のための同種のインキ装置が知
られている。このようなインキ装置は、インキ出しローラを備えたインキ溝と、
このインキ出しローラと下流に設けられたインキ練りローラとの間を往復移動す
るインキ移しローラと、から構成されている。フィルムインキ装置として運転さ
れ、インキ出しローラと下流に設けられたインキ練りローラとの間に付加的なロ
ーラが当接される場合には、インキ移しローラを停止することができる。
【0003】 揺動インキ装置は独国特許公報第3706602号から周知である。この文献
によれば、処理すべき印刷インキはインキ供給ローラとしてのインキ出しローラ
からインキ移しローラによって第1のインキ練りローラ(第1横振りローラ)に
移される。さらに第1のインキ練りローラの下流にはインキローラ列が配設され
、その列には版胴に当接する複数のインキ着けローラが含まれる。このとき版胴
の回転方向において最も上流に設けられたインキ着けローラは横振りローラによ
って、下流に設けられたインキ着けローラと連結されている。これらを包括する
インキ練りローラ列にはインキ練り胴が設けられ、この胴は、インキ供給部(イ
ンキ出しローラ、インキ移しローラおよび第1のインキ練りローラ)と機能的に
連動するとともに、版胴に当接するインキ着けローラを有する第1のローラ列お
よび第1のローラ列に平行に接続される第2のローラ列と機能的に連動するよう
に構成されている。
【0004】 さらに、仏国特許公報第574658号から、印刷機のための揺動インキ装置
が周知となっている。この装置ではインキ出しローラと、ローラ列を形成して下
流に設けられたインキ出しローラとの間に、往復運動するインキ移しローラが設
けられている。下流に設けられたインキ練りローラには、恒常的に摩擦連動する
ように少なくとも1つの第1のカレンダローラ(インキならしローラ)が位置可
変に軸受けされて配設され、第1のカレンダローラと下流に設けられた第2のイ
ンキ練りローラとの間のローラ列に至るインキの搬送は周期的に分離可能である
。インキ移しローラの移動とカレンダローラの移動は共通のカムによって制御さ
れる。
【0005】 物体が移動することによって、インキ装置には望ましくない振動が発生する。
インキ移しローラを用いてインキを供給する際、インキ移しローラが第1のイン
キ練りローラに当接することにより、インキ移しによる衝撃が生じ、それによっ
てインキ装置に望ましくない振動が発生する。またインキが筋状に移されること
により、インキ装置内でインキ密度の変動が発生するが、これは多数の間隙箇所
(ローラ列に設けられた多数のインキローラ)を設けることによって減少させる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は前記の不利点を防止し、特にインキ装置において安定したイン
キの搬送が可能であり、インキローラ列を簡単に構成できるような印刷機のため
のインキ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は主請求項および従属請求項に記載の構成の特徴によって解決され
る。さらなる構成は従属請求項に記載されている。
【0008】 本発明によるインキ装置の利点は、本発明による簡単な構成によってローラ
列に設けられるローラの数を著しく減少させることができることである。インキ
装置においてインキ移しによる衝撃が生じないことも有利である。さらなる有利
点は、インキ移しローラなしでインキの供給が行われ、インキ密度の変動が目に
見えて減少していることである。これによってインキローラの数が少ないローラ
列でも安定したインキの搬送が実現できる。
【0009】 さらに有利なのは、インキ装置におけるインキ流が、特に、インキ供給部に配
接された第1のインキ練りローラ(第1または第2横振りローラ)において、時
間的に分離可能であるとともに、インキ供給ローラ(例えばインキ出しローラ)
から移されたインキ膜がこのインキ練りローラ(第1または第2横振りローラ)
の被覆面においてならされる点である。
【0010】 最後に有利点として挙げられるのは、所望のインキ膜をより速く形成するため
に、インキ供給ローラの移動が第1の駆動可能なインキ練りローラ(第1横振り
ローラ)および/または第2の駆動可能なインキ練りローラ(第2横振りローラ
)に当接する少なくとも1つのカレンダローラの移動と連結可能であることであ
る。
【0011】 本発明に係る手段によって、短縮され、迅速に反応し、わずかなコストで実現
可能なインキ装置が提供される。このインキ装置は必要な印刷品質を安定した工
程によって実現する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を発明の実施の形態に基づいて、より詳細に説明する。
【0013】 オフセット印刷機の印刷装置には、版胴2に固定可能な印刷版にインキを着け
るためのインキ装置が設けられている。版胴2はゴム胴1と、ゴム胴1は枚葉紙
ガイドシリンダと、それぞれ機能的に連動するように構成されている。湿式オフ
セット印刷の場合、版胴2の回転方向においてインキ装置の上流に湿し剤容器4
を有してなる湿し装置3が配設されている。湿し装置3は好適に切り替え可能な
ブリッジローラによってインキ装置に組み込むことができる。インキ装置はまた
、乾式オフセット(湿し剤を用いないオフセット印刷)においても運転可能であ
る。そのために湿し装置3または少なくとも水着けローラが湿し剤供給部から分
離可能であるか、印刷装置が湿し装置3を有さずに構成される。
【0014】 インキ装置を構成するのは、特に少なくとも1つの駆動可能かつインキ着けが
可能なインキ供給ローラ15を備えたインキ供給機構である。本実施の形態では
、インキ供給ローラ15はインキ出しローラであり、インキ配量装置およびイン
キ溝16と機能的に連動するように構成されている。別の形態として、インキ供
給ローラ15に直接的に設けられ、インキ供給ローラ15に対して好適に軸方向
に移動可能とされた少なくとも1つのインキ出し装置によってインキ供給機構を
構成することもできる。
【0015】 図1および図2に示す実施の形態では、インキ供給ローラ15は、インキ装置
において直ぐ下流に設けられた第1のインキ練りローラ14(第1横振りローラ
)と機能的に連動するように構成されており、この第1のインキ練りローラ14
は好適に軸方向に運動可能であり、特に回転駆動可能である。第1のインキ練り
ローラ14(第1横振りローラ)の下流にはローラ列が設けられ、このローラ列
は特に版胴2に配設された多数のインキ着けローラ5と機能的に連動するように
構成されている。
【0016】 図1および図2に示すローラ列において、駆動可能な第1のインキ練りローラ
14の下流には、多数の、本実施の形態では3つの中間ローラ12が設けられて
いる。中間ローラ12に続いて好適に軸方向に運動可能かつ特に回転駆動可能な
第2のインキ練りローラ9(第2横振りローラ)が設けられている。第2のイン
キ練りローラ9の円周面には摩擦連動するように第1のカレンダローラ10が恒
常的に当接されている。この第1のカレンダローラは、版胴1に向かって下流側
に設けられたインキローラ7、すなわち本図ではインキ練り胴と定期的に作用結
合される。このインキローラ7は、好適に版胴2に配設された2つのインキ着け
ローラ5(版胴の回転方向において第2および第3のインキ着けローラ)と直接
的に接触している。少なくとも1つのインキ着けローラ5を有してなるローラ列
へのインキの搬送は、位置可変に軸受けされたカレンダローラ10によって、分
離点において分離可能である。
【0017】 図1および図2によれば、第2のインキ練りローラ9には、第1のカレンダロ
ーラ10の他に中間ローラ11が恒常的に当接されている。版胴2の方向におい
て中間ローラ11に恒常的に当接されて、好適に軸方向に移動可能かつ特に回転
駆動可能な第3のインキ練りローラ6(第3横振りローラ)がこの中間ローラ1
1の下流に設けられ、2つのインキ着けローラ5と接触している。これらのイン
キ着けローラ5は、版胴2の回転方向において第1および第2のインキ着けロー
ラ5として設けられている。版胴2の回転方向において第1および第2のインキ
着けローラ5の下流には、さらに2つのインキ着けローラ5(版胴の回転方向に
おいて第3および第4のインキ着けローラ)が設けられ、好適に軸方向に移動可
能かつ特に回転駆動可能な第4のインキ練りローラ8(第4横振りローラ)と機
能的に連動するように構成されている。
【0018】 インキ供給ローラ15は、インキを供給するために調整機構13と機能的に連
動するように構成されている。このような調整機構は、例えばインキ供給ローラ
15と直接的に配設された第1のインキ練りローラ14との間の間隙を調節する
ために偏心的に調整可能なカムローラで構成することができる(図1および図2
)。調整機構13は、好適にフレームに固定されたストッパまたは位置可変スト
ッパ18、あるいはラジアルカムと接触している。
【0019】 インキ供給ローラ15と第1のインキ練りローラ14(第1横振りローラ)と
の間では所望の膜厚に調節するために、調整機構13とストッパ18によって間
隙19が所定の値に調整されるが、その際、間隙の値は1mmより小さいのが好
適である。このときインキは、インキ分割によってインキ供給ローラ15から直
接的に第1のインキ練りローラ14に供給される。このようにして、一定の大き
さを有する間隙19において、切れ目のない薄いインキ層(インキ膜)が下流に
設けられたインキ装置のローラ列に移されるので、図1に示すようにインキ装置
において持続的にインキ供給が行われる。この際、以下により詳しく説明する回
動支持部17を備えたインキ溝16のさらなる構成では、回動支持部は停止して
いる。
【0020】 図2に示す構成では、インキ供給ローラ15を有するインキ溝16は少なくと
も1つの回動支持部17に設けられた回動軸に支持されている。インキ溝16は
、インキ供給ローラ15(インキ配量装置)と共に回動支持部17を中心として
回動可能とされ、少なくとも1つの駆動装置によって、フレームに固定的に軸受
けされた第1のインキ練りローラ14に向かって、あるいは、第1のインキ練り
ローラ14から離れる方向に、規則的な周期で移動される。駆動装置としては、
例えば少なくとも1つの作用シリンダまたは少なくとも1つの位置可変ストッパ
18が用いられる。既に所定の値に調整された間隙19によって所望の膜厚が保
証され、インキ供給ローラ15が第1のインキ練りローラ14に接触することは
ない。インキ着けができるインキ供給ローラ15が規則的な周期で回動移動する
ことにより、調整された間隙19は、インキ供給ローラ15全体にわたって設け
られた(配量された)層厚を介して拡大するので、第1のインキ練りローラ14
へのインキ膜の形成は規則的な周期で中断される。すなわち薄いインキ層(イン
キ膜)は周期的にしか下流に接続されたローラ列に供給されない。インキ供給ロ
ーラ15をこのように規則的なサイクルで作動させる方法は、版胴2の溝が通過
する際、例えば同期的または非同期的に有意義である。このような方法は、印刷
主題を考慮して実現することもできる。
【0021】 インキ供給ローラ15の回転方向において間隙19の上流にインキ配量装置が
設けられている。
【0022】 図1および図2に示す実施の形態では、中間ローラ11をカレンダローラ(第
2カレンダローラ)として構成することもできる。このとき中間ローラ11は、
第2のインキ練りローラ9に摩擦連動するように恒常的に当接され、下流に設け
られた第3のインキ練りローラ6に周期的に当接される。
【0023】 さらなる構成では、第1のインキ練りローラ14(第1横振りローラ)の直ぐ
下流に隣接する中間ローラ12がカレンダローラとして形成される。この中間ロ
ーラ12は、第1のインキ練りローラ14に恒常的に当接され、下流に設けられ
た中間ローラ12に、周期的に当接するように構成される。
【0024】 さらなる構成では、インキ装置において、第1のインキ練りローラ14と組み
合わせて中間ローラ12がカレンダローラとして設けられ、第2のインキ練りロ
ーラ9には少なくとも1つのカレンダローラ10が配設されている。
【0025】 図1および図2に示すインキ装置は、比較的長いローラ列、すなわち相応の数
の分割箇所を有する多くのローラを有してなるローラ列から構成されている。
【0026】 図3〜5では、中間ローラ12と第1のインキ練りローラ14(第1横振りロ
ーラ)とを省くことによってインキ装置のインキ列はさらに短縮されている。イ
ンキは、少なくともインキを着けることができ調整機構13と機能的に連動する
ように構成されたインキ供給ローラ15によって、好適に軸方向に移動可能とさ
れ、特に、回転駆動可能な第2のインキ練りローラ9(第2横振りローラ)に対
して直接的に供給される。ローラ15,9の間には、調整機構13によって一定
の間隙19を設定することができる。第2のインキ練りローラ9の円周面には、
前述の例と同様に、常に摩擦連動するように当接する第1のカレンダローラ10
が設けられ、このカレンダローラ10は、版胴1の方向において下流に設けられ
、それ自身も2つのインキ着けローラ5と当接しているインキ練りローラ7(イ
ンキ練り胴)に周期的に作用連結させることができる。カレンダローラ10は、
インキ練りローラ9に対して摩擦連動しながら移動可能であるように支持されて
いるので、少なくとも1つのインキ着けローラ5を有してなるローラ列へのイン
キの搬送は分離点において周期的に分離される。
【0027】 第2のインキ練りローラ9の円周面には、さらに中間ローラ11が恒常的に当
接されている。中間ローラ11に恒常的に当接されて好適に軸方向に移動可能か
つ特に回転駆動可能な第3のインキ練りローラ6(第3横振りローラ)が版胴2
の方向において中間ローラ11の下流に設けられ、この第3のインキ練りローラ
は下流に設けられた2つのインキ着けローラ5(第1および第2インキ着けロー
ラ)に当接している。版胴2の回転方向においてこれらのインキ着けローラ5の
下流には、さらに2つのインキ着けローラ5が設けられ、好適に軸方向に移動可
能とされ、かつ特に回転駆動可能な第4のインキ練りローラ8(第4横振りロー
ラ)と当接されている。
【0028】 図3〜5によれば、インキ供給ローラ15の回転方向において間隙19の上流
にインキ配量機構が好適に設けられている。別の形態として、同様に図3〜5に
示す実施の形態では、インキ供給ローラ15に対して軸方向に移動可能なインキ
出し装置を用いることもできる。
【0029】 図3では、インキ供給ローラ15と第2のインキ練りローラ9(第2横振りロ
ーラ)との間の間隙19において一定の間隙値が定められた場合、下流に設けら
れた第2のインキ練りローラ9には調整機構13によってインキ供給が持続的に
行われる。このような場合、インキ着けを行うことができるインキ供給ローラ1
5を備えたインキ溝16は、回動支持部17において固定される。インキは、間
隙19を介して、インキ供給ローラ15から直接的に第2のインキ練りローラ9
へと分配される。間隙の値は1mmより小さいことが好ましい。中間ローラ11
は選択的にカレンダローラとして、あるいは恒常的に当接するように第2のイン
キ練りローラ9(第2横振りローラ)または第3のインキ練りローラ6(第3横
振りローラ)に接続可能である。これらの実施の形態では、上流に重点配備され
たローラ列を介して周期的または持続的なインキの流れが確保されている。これ
に対して第1のカレンダローラ10とインキローラ7(インキ練り胴)との作用
連結は定期的に分離される。
【0030】 図4によれば、インキ供給ローラ15を有してなるインキ溝16は、少なくと
も1つの作用シリンダまたはストッパ18などの駆動装置によって回動支持部1
7の軸を中心として第2のインキ練りローラ9(第2横振りローラ)に接近する
か、あるいは、第2のインキ練りローラから離れるように一定の周期で移動可能
である。インキを供給するために、インキ供給ローラ15にはインキ供給ローラ
15と第2のインキ練りローラ9との間に所望のインキ膜厚が形成されるように
間隙19を調整するための(好適にストッパ18を有してなる)調整機構13が
配設されている。本図の場合も、間隙19によって、インキ練りローラ9に対す
る接触が起こらないようになっている。図4では(図2と同様に)インキ供給ロ
ーラ15が好適に回動することによって、周期的にインキの供給が行われる。す
なわち、インキ膜の形成が、第2のインキ練りローラ9に向かう途中で周期的に
中断され、インキ層(インキ膜)は下流に設けられたローラ列に周期的に伝送さ
れる。
【0031】 第2のインキ練りローラ9(第2横振りローラ)には、少なくとも1つのカレ
ンダローラ10と中間ローラ11とが配設されており、中間ローラ11は、選択
的に第2のカレンダローラとして運転することもできる。カレンダローラ10の
円周面は第2のインキ練りローラ9に当接し、カレンダローラ10は、周期的に
インキローラ7(インキ練り胴)に当接される。中間ローラ11の円周面は、第
2のインキ練りローラ9(第2横振りローラ)と下流に設けられた第3のインキ
練りローラ6(第3横振りローラ)とに恒常的に当接するように設けられている
。別の形態として、中間ローラ11を(カレンダローラ10と同様に)第2のカ
レンダローラとして構成することもできる。この場合、中間ローラ11は、第3
のインキ練りローラ6(第3横振りローラ)に周期的に当接される。
【0032】 図5において、インキ装置は好適に図3と同様に構成される。インキ溝16を
有して成るとともにインキ着けが可能であるインキ供給ローラ15は、回動支持
部17において固定可能である。調整機構13により固定された間隙19によっ
て、持続的なインキ供給が実現される。別の形態として、インキ装置(図5)を
図4に示すように構成することもできる。この場合、インキ供給ローラ15は、
間欠的に移動し、設定された間隙19を周期的に拡大し、間欠的にインキを供給
する。
【0033】 図5では、第2のインキ練りローラ9の円周面に2つのカレンダローラ10,
11(カレンダローラとしての中間ローラ11)が配設されている。
【0034】 回転駆動可能なインキ供給ローラ15の回動運動は、好ましい構成では、少な
くとも第1のカレンダローラ10の回動運動と(より好ましくはカレンダローラ
としての中間ローラ11の回動運動とも)歯車伝動技術によって連動するように
、すなわち、ローラ15,10,11は同期的に駆動可能であるように構成され
る。さらなる構成では、2つの別個の歯車装置が用いられ、インキ供給ローラ1
5を第1のカレンダローラ10または中間ローラ11に対して同期的あるいは好
適に非同期的に駆動を選択して行うことができる。
【0035】 インキを着けられた駆動可能なインキ供給ローラ15によって、間隙19を介
して(図1,2に示す)駆動可能な第1のインキ練りローラ14にインキが供給
される。このとき、インキ供給ローラ15と第1のインキ練りローラ14とは当
接していない。インキ練りローラ14は(調整機構13によって)調整されたイ
ンキ膜厚に応じて、インキ供給ローラ15から印刷インキを持続的に、あるいは
、(インキ供給ローラ15が一定の周期で移動する場合は)周期的に受け取り、
下流に設けられた中間ローラ12に供給する。
【0036】 中間ローラ12から、駆動可能な第2のインキ練りローラ9へと、インキ分割
によって印刷インキが供給される。インキ供給ローラ15に対して摩擦連動する
ように当接された第1の中間ローラ12が、インキ供給ローラの周囲を回動する
カレンダローラとして構成されている場合、インキ供給ローラ15に設けられた
インキ膜はならされて下流に設けられた中間ローラ12に定期的に搬送される。
【0037】 カレンダローラ10は、摩擦連動するように第2のインキ練りローラ9に当接
され、インキ練りローラ9の軸を中心として、カレンダローラ10がインキ練り
ローラ9に対して恒常的に摩擦連動するように当接を保持するとともに、下流に
設けられたインキローラ7へのインキの流れが周期的に分離されるように回動す
る。本実施の形態では、カレンダローラ10はインキ練りローラ9の円周面に設
けられたインキ膜をならして均一なインキ膜にする。さらに、インキは一定の周
期でインキローラ7およびその下流に設けられたインキ着けローラ5ならびに第
4のインキ練りローラ8に搬送される。インキ練りローラ9には、さらに中間ロ
ーラ11が恒常的に摩擦連動するように当接されている。中間ローラ11は、好
適にインキを恒常的に搬送するために下流に設けられた第3のインキ練りローラ
に当接されるか、あるいは、インキを周期的に搬送するためにカレンダローラ1
0と同様にカレンダローラとして形成される。
【0038】 図3〜5に示す実施の形態では、インキは、インキ供給ローラ15から第2の
インキ練りローラ9に直接供給される。さらなるインキの流れは前述の作動方法
に準じて実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 持続的にインキが供給される第1のインキ装置の側面図である。
【図2】 間欠的にインキが供給される第1のインキ装置の側面図である。
【図3】 持続的にインキが供給される第2のインキ装置の側面図である。
【図4】 間欠的にインキが供給される第2のインキ装置の側面図である。
【図5】 持続的にインキが供給され、ローラ列に2つのカレンダローラが
設けられた第2のインキ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ゴム胴 2 版胴 3 湿し装置 4 湿し剤容器 5 インキ着けローラ 6 第3のインキ練りローラ 7 インキ練りローラ 8 第4のインキ練りローラ 9 第2のインキ練りローラ 10 第1のカレンダローラ 11,12 中間ローラ 13 調整機構 14 第1のインキ練りローラ 15 インキ供給ローラ 16 インキ溝 17 回動支持部 18 ストッパ 19 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・シュラム ドイツ・60594・フランクフルト・70・シ ュヴァンターラー・シュトラーセ・10 Fターム(参考) 2C250 DA07 DB02 DC01 DC03 DC04 DC05 DC21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動可能なインキ供給ローラを有するインキ供給ユニットと
    、下流に少なくとも1つのローラ列が設けられた駆動可能なインキ練りローラと
    、版胴に配設された少なくとも1つのインキ着けローラと、を備えた、印刷装置
    のためのインキ装置において、 前記インキ供給ローラ(15)は、調整機構(13)と機能的に連動するよう
    に構成され、 前記インキ供給ローラ(15)は、駆動可能な第1のインキ練りローラ(14
    )に配設され、前記両ローラ(14,15)の間には、前記調整機構(13)に
    よって所定の間隙(19)が維持され、 前記第1のインキ練りローラ(14)の下流には、複数の中間ローラ(12)
    と、該中間ローラ(12)に続く駆動可能な第2のインキ練りローラ(9)と、
    が設けられ、前記第2のインキ練りローラ(9)には、位置可変に軸受けされた
    少なくとも1つの第1のカレンダローラ(10)が、恒常的に摩擦連動するよう
    に当接し、こうして、少なくとも1つのインキ着けローラ(5)を含むローラ列
    へのインキの搬送が分離点において周期的に分離可能とされていることを特徴と
    するインキ装置。
  2. 【請求項2】 駆動可能なインキ供給ローラを有するインキ供給ユニットと
    、下流に少なくとも1つのローラ列が設けられた駆動可能なインキ練りローラと
    、版胴に配設された少なくとも1つのインキ着けローラと、を備えた、印刷装置
    のためのインキ装置において、 前記インキ供給ローラ(15)は、調整機構(13)と機能的に連動するよう
    に構成され、 前記インキ供給ローラ(15)は、駆動可能な第2のインキ練りローラ(9)
    に当接して設けられ、前記両ローラ(15,9)の間には、前記調整機構(13
    )によって所定の間隙(19)が維持され、 前記第2のインキ練りローラ(9)には第1に隣接し、位置可変に軸受けされ
    た第1のカレンダローラ(10)が持続的に摩擦連動するように当接し、こうし
    て、少なくとも1つのインキ着けローラ(5)を含むローラ列へのインキの搬送
    が分離点において周期的に分離可能とされていることを特徴とするインキ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のインキ練りローラ(9)には、恒常的に摩擦連動
    する中間ローラ(11)が配設され、該中間ローラの下流には駆動可能な第3の
    インキ練りローラ(6)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインキ装置。
  4. 【請求項4】 前記中間ローラ(11)は、前記インキ練りローラ(6)に
    恒常的に当接するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のイン
    キ装置。
  5. 【請求項5】 前記中間ローラ(11)は、カレンダローラとして前記イン
    キ練りローラ(6)に周期的に当接されることを特徴とする請求項3に記載のイ
    ンキ装置。
  6. 【請求項6】 前記インキ供給ローラ(15)は、前記駆動可能な第1のイ
    ンキ練りローラ(14)に向かって間欠的に移動され、前記所定の間隙(19)
    を周期的に拡大することを特徴とする請求項1に記載のインキ装置。
  7. 【請求項7】 前記インキ供給ローラ(15)は、前記駆動可能な第2のイ
    ンキ練りローラ(9)に向かって間欠的に移動され、前記所定の間隙(19)を
    周期的に拡大することを特徴とする請求項2に記載のインキ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のインキ練りローラ(14)に配設された前記第1
    の中間ローラ(12)は、前記インキ練りローラ(14)に恒常的に摩擦連動す
    るように当接する位置可変のカレンダローラとして形成され、下流に設けられた
    中間ローラ(12)へのインキの搬送が周期的に分離されることを特徴とする請
    求項1に記載のインキ装置。
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