JP2002532429A - 薬学的処方物 - Google Patents

薬学的処方物

Info

Publication number
JP2002532429A
JP2002532429A JP2000587780A JP2000587780A JP2002532429A JP 2002532429 A JP2002532429 A JP 2002532429A JP 2000587780 A JP2000587780 A JP 2000587780A JP 2000587780 A JP2000587780 A JP 2000587780A JP 2002532429 A JP2002532429 A JP 2002532429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonate
alkaline
composition
adenine
pivaloyloxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000587780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4750946B2 (ja
Inventor
ターレンス シー. ダール,
ラング−チ ジェイ. ユアン,
Original Assignee
ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/211,613 external-priority patent/US6635278B1/en
Application filed by ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド filed Critical ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
Publication of JP2002532429A publication Critical patent/JP2002532429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4750946B2 publication Critical patent/JP4750946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/683Diesters of a phosphorus acid with two hydroxy compounds, e.g. phosphatidylinositols
    • A61K31/685Diesters of a phosphorus acid with two hydroxy compounds, e.g. phosphatidylinositols one of the hydroxy compounds having nitrogen atoms, e.g. phosphatidylserine, lecithin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/675Phosphorus compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. pyridoxal phosphate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/02Inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2009Inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2013Organic compounds, e.g. phospholipids, fats
    • A61K9/2018Sugars, or sugar alcohols, e.g. lactose, mannitol; Derivatives thereof, e.g. polysorbates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2004Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/2022Organic macromolecular compounds
    • A61K9/205Polysaccharides, e.g. alginate, gums; Cyclodextrin
    • A61K9/2054Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. hydroxypropyl methylcellulose
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヌクレオチドアナログ9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニンおよびアルカリ性賦形剤を含む組成物(L−カルニチン−L−タータレートを含むか、または含まない)を提供する。この組成物は、以前に記載された組成物よりも、より安定である。本発明はまた、これらの組成物またはそれらの中間体を作製するための方法を提供する。1つの実施形態では、このアルカリ性賦形剤は、アルカリ性炭酸塩またはアルカリ性水酸化物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、ヌクレオチドアナログである9−[2−[[ビス[(ピバロイルオ
キシ)メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン(9−[2−[[bis
[(pivaloyloxy)methyl]phosphono]metho
xy]ethyl]adenine)(アデフォビアジピボキシル(adefo
vir dipivoxil)または本明細書中以降「AD」)を含む、ヒト使
用または獣医学的使用のための薬学的処方物に関する。
【0002】 ADは、親化合物9−[2−(ホスホノメトキシ)エチル]アデニン(「PM
EA」)のビス−ピバロイルオキシメチルエステルであり、このPMEAは、動
物およびヒトにおける抗ウイルス活性を有する。ADおよびPMEAは、例えば
、米国特許第4,724,233号および同第4,808,716号、EP48
1,214号、Benzariaら、「Nucleosides and Nu
cleotides」14(3−5):563−565,1995、Holyら
、「Collect.Czech.Chem.Commun.」54:2190
−2201,1989、Holyら、「Collect.Czech.Chem
.Commun.」52:2801−2809,1987、Rosenberg
ら、「Collect.Czech.Chem.Commun.」53:275
3−2777,1988、Starrettら、「Antiviral Res
.」19:267−273,1992およびStarrettら、「J.Med
.Chem.」37:1857−1864,1994に記載されている。固体A
Dの加熱によって、加水分解によって開始される分解プロセスを生じる(Lee
ら、Amer.Assoc.Pharm.Sci.,Western Regi
onal Meeting,ポスター番号F−1およびF−2、1997年4月
24〜25日)。
【0003】 先行のAD処方物は、アルカリ性賦形剤を含まなかった。代表的なAD処方物
は、アルファ化デンプン、クロスカルメロース(croscarmellose
)ナトリウム、ラクトース一水和物、タルクおよびステアリン酸マグネシウムを
含む。このような組成物は、代表的に、乾燥剤として5gまでのシリカゲルと共
に充填される。この乾燥剤は、室温で少なくとも2年間のADの貯蔵を可能にす
るために必要とされる。
【0004】 (発明の目的) 本発明の組成物または方法は、以下の目的の1以上を達成する。
【0005】 本発明の主な目的は、改善された安定性を有するAD処方物を提供することで
あり、これによって、シリカゲルまたは活性炭素のような安定化手段の量または
存在を減少または排除して、かつこれらの処方物を、室温で貯蔵し得る。
【0006】 別の目的は、AD処方物を調製するための中間体として使用される組成物を提
供することである。
【0007】 他の目的は、AD処方物を作製するための方法を提供することである。
【0008】 (発明の要旨) これらの目的に従って、本発明は、L−カルニチン−L−タータレートを含む
か、または含まない、ADおよびアルカリ性賦形剤を含む処方物を提供する。
【0009】 実施形態として、単位用量形態(例えば、代表的に、約3〜50%のADおよ
び約0.001%〜10%のアルカリ性賦形剤を含む錠剤またはカプセル)のA
Dを含む中間体組成物およびAD処方物が挙げられる。
【0010】 他の実施形態として、ADおよびアルカリ性賦形剤を含む混合物を接触させる
工程によって生成される、生成物が挙げられる。
【0011】 他の実施形態として、ADをアルカリ性賦形剤と混合して、混合物を得る工程
を包含する、方法が挙げられる。
【0012】 他の実施形態として、湿式顆粒化(wet granulation)または
直接圧縮によって、ADおよびアルカリ性賦形剤を含む処方物を作製するための
方法が挙げられる。
【0013】 他の実施形態として、湿式顆粒化または直接圧縮によって、ADおよびアルカ
リ性賦形剤を含む処方物を調製する工程によって作製される、生成物が挙げられ
る。
【0014】 (発明の詳細な説明) ADおよびアルカリ性賦形剤を含む錠剤のような処方物は、アルカリ性賦形剤
を欠くコントロール処方物と比較して、密閉容器中で室温(本明細書中で使用さ
れる場合、約15〜25℃)で保存される場合に、有意に改善された安定性を有
することが見出された。いかなる理論に束縛されることなく、アルカリ性賦形剤
は、局所的pHを調整することによって、またはAD分解産物形成の割合を減少
することによって、ADを安定化するようである。AD(PMEAのエステル)
におけるピバロイルオキシメチル部分は、代表的に、酸触媒性および塩基触媒性
の加水分解に感受性である。AD水溶液は、低いpH(約3〜5)でその最大の
安定性を有するが、酸性賦形剤(例えば、クエン酸)を含むAD錠剤は、実際に
は、酸性賦形剤を欠くコントロール処方物と比較して、ADの安定性を損失され
る。従って、ADに対するアルカリ性賦形剤の安定化効果は、適切に予測可能で
はない。
【0015】 本発明の処方物は、シリカゲルまたは活性炭素のような充填補助の必要性を減
少または排除して、室温での貯蔵を可能にする。これらの処方物はまた、室温で
少なくとも2年間の保管期間(shelf−life)を保持するに十分な安定
性を保持しながら、約975の純粋ADであるAD調製物の使用を可能にする。
本明細書中で使用される場合、「保管期間」とは、ADの純度が、約92%以上
の純度を維持しながら処方物を維持し得る、室温での貯蔵時間を意味する。
【0016】 ADは、HIV、HBV、CMVおよびいくつかの他のウイルスに対する、抗
ウイルス活性を有するヌクレオチドアナログである。これは、以下の構造を有す
る:
【0017】
【化1】 無水結晶ADは、以前に記載された無定形AD(Starrettら、「J.
Med.Chem.」19:1857−1864,1994を参照のこと)より
も、本発明の組成物において好ましい。米国特許出願08/900,745は、
ADの結晶形態を記載する。
【0018】 無水結晶ADを使用して本発明の組成物を調製する場合、一部のADは、AD
(AD・2H2O)の結晶二水和物または無定形ADを含み得る。このADの結
晶二水和物または無定形ADの部分は、代表的に、存在するADの約20%未満
である。これらの形態は、中間体の組成物および処方物の処理の間に生じ得る。
例えば、L−カルニチン−L−タータレートを含むいくつかの本発明の組成物は
、処理または貯蔵の間でいくらかのAD・タータレートを生じ得る。本発明の組
成物において使用されるADは、以下のような他の結晶性の塩を含み得る:AD
・1/2H2SO4、AD・HBr、AD・HCl、AD・HNO3、AD・CH3 SO3H、AD・C25SO3H、AD・β−ナフタレンスルホン酸、AD・α−
ナフタレンスルホン酸、AD・(S)−カンファースルホン酸、AD・フマル酸
、AD・コハク酸、AD・マレイン酸、AD・アスコルビン酸またはAD・ニコ
チン酸。
【0019】 無水AD結晶は、一般的に、約25〜150μm、通常、約30〜80μmの
光散乱による中央値サイズを有する。個々の無水AD結晶調製物は、通常、約1
〜200μmの範囲の長さを有し、そして約60〜200μmの、調製物におけ
る個々の結晶についての代表的な最大寸法を有する結晶を含む。いくつかの調製
物において、結晶の約1〜10%は、250μmより大きい最大寸法を有する。
無水AD結晶は、代表的に、タブレット状(tablet)、プレート状、針状
および/または不規則な晶癖を有する。無水結晶の凝集もまた、約25〜150
μmの代表的な直径範囲で生じる。無水AD結晶は、通常、本発明の組成物を調
製するために使用される。しかし、処方物の調製に必要とされる湿式顆粒化およ
び他の処理工程の間に、これらの結晶の一部は、無定形形態に変換し得るか、ま
たは水を吸収してAD・2H2O結晶を形成し得る。無水AD結晶は、示差走査
熱分析によって測定されるように、約102℃(通常、102±1℃)での吸熱
転移を有する。
【0020】 AD・2H2O結晶は、代表的に、光散乱による約15〜80μm(通常、2
5〜80μm)の中央値サイズを有する。個々のAD・2H2O結晶調製物は、
通常、約1〜300μmの範囲の長さを有する結晶を含む。無水AD結晶は、示
差走査熱分析によって測定されるように、約73℃(通常、73±1℃)での吸
熱転移を有する。
【0021】 本明細書中で使用される場合、「賦形剤」とは、処方物の他の成分(comp
onent)と適合可能であり、そしてその処方物が投与されるべき患者または
動物に対して有害でないという点で受容可能である、成分または成分(ingr
edient)を意味する。
【0022】 本明細書中で使用される場合、「アルカリ性賦形剤」とは、少なくとも約4.
0のその共役酸のpKaを有し、そして約1×10-3〜1×10-15、通常、約約
1×10-4〜1×10-11のKspを有する、賦形剤である。アルカリ性賦形剤は
、通常、アルカリ性炭酸塩またはアルカリ性水酸化物である。アルカリ性炭酸塩
としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、炭酸
アルミニウム、炭酸鉄(II)または炭酸コバルトが挙げられる。アルカリ性水
酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム
または水酸化鉄が挙げられる。
【0023】 本明細書中で使用される場合、そして状況によって他に言及または意味されな
い限り、用語「賦形剤」または「アルカリ性賦形剤」あるいは特定の型の賦形剤
は、1以上の賦形剤、アルカリ性賦形剤または賦形剤型が存在し得ること意味す
る。例えば、「滑沢剤(lubricant)」または「結合剤」とは、1、2
またはそれ以上の潤滑剤または結合剤が、その特定化された量(存在する場合)
でその示された成分を共に構成すること意味する。通常、所定の型の1種または
2種のみの賦形剤が、所定の本発明の組成物中に存在する。
【0024】 本明細書中で使用される場合、そして状況によって他に言及または意味されな
い限り、成分のパーセンテージの表示は、成分の重量パーセント(w/w)を意
味する。従って、20%ADは、20%(w/w)のADが、中間体組成物また
は処方物中に存在することを意味する。本発明の組成物において示される賦形剤
の量は、使用される成分または賦形剤の形態(すなわち、無水型または水和型)
によって影響されない。従って、約50%のラクトースを含む本発明の組成物は
、約50%のラクトース一水和物を代わりに含み得る。
【0025】 本明細書中で使用される場合、湿式顆粒化法に使用される溶媒の量は、乾燥顆
粒内(intragranular)成分の重量のパーセンテージとして表され
る。従って、10kgの乾燥顆粒内成分が存在する場合、湿式粒状化法に使用さ
れる10%の水とは、1kgの水を意味する。処方物において、乾燥後に残存す
る溶媒の量は、全成分の重量のパーセンテージとして表され、例えば、乾燥後の
本発明の組成物中の1.5%の溶媒とは、全重量の1.5%が、特定の温度での
所定の方法による乾燥後に残存する溶媒であることを意味する。
【0026】 本発明の組成物は、処方物および処方物を調製するために使用される中間体組
成物の両方を含む。本明細書中で使用される場合、用語「処方物」とは、AD、
アルカリ性賦形剤および必要に応じて別の賦形剤を含む、任意の組成物を意味し
、これは、さらなる製法を伴うことなく治療的使用に意図される。処方物は、完
成された投薬形態(例えば、錠剤、カプセル剤あるいは溶液または懸濁液を調製
するための粉剤)を含む。処方物は、ヒト適用または獣医学的適用に適切である
。「中間体組成物」とは、それが処方物になる前さらなる処理(例えば、混合、
湿式粒状化、乾燥、ミリング、錠剤への圧縮、カプセル剤への充填、または販売
または分配のための包装)を必要とする組成物を意味する。
【0027】 用語「湿式顆粒化」とは、液体を、中間体組成物のADおよび1以上の賦形剤
(「顆粒内賦形剤」)に接触させる工程を意味する。これらの組成物は、「顆粒
内組成物」と呼ばれる。この顆粒内組成物は、ブレンドされ、顆粒化溶媒と共に
混合され、乾燥され、そしてミリングされて、所望の粒子サイズまたはサイズ範
囲の顆粒が得られる。顆粒内組成物は、処方物に直接圧縮されるか、あるいはさ
らなる成分(通常、賦形剤)(これらは、顆粒外(extragranular
)賦形剤または成分と呼ばれる)と共に混合またはブレンドされて、その後、投
薬形態に変換(通常、圧縮によって)されるかの、いずれかである。通常、AD
、アルカリ性賦形剤および1以上さらなる賦形剤(例えば、希釈剤(ラクトース
、ラクトース一水和物、微結晶性セルロースまたはL−カルニチン−L−タータ
レート)は、顆粒内成分として存在する。本発明の実施形態として、ADおよび
アルカリ性賦形剤を含む、顆粒内組成物が挙げられる。
【0028】 「直接圧縮」は、ADを中間組成物の1つ以上の賦形剤と物理的に混合するか
、またはブレンドし、次いで、所望の粒子サイズまたはサイズ範囲の顆粒を得る
ために、加圧およびミリングするプロセスを意味する。ADを含む顆粒は、処方
物へ直接圧縮されるか、またはさらなる賦形剤と混合もしくはブレンドされるか
のいずれかであり、次いで、この顆粒は、典型的には加圧によって投薬形態に変
換される。
【0029】 液体(例えば、水)、固体(例えば、錠剤)の内容物、粉末および顆粒を定量
するための方法が、記載されてきた(例えば、Karl Fischer(KF
)または乾燥における損失(LOD))。LODは、サンプル中のすべての揮発
物を測定し、一方、KFは、典型的には、すべての水を測定するために使用され
る。従って、水のみを含むサンプルについては、LOD値は、所定のサンプルに
ついてのKF値よりも通常は低いかまたは等しい。例えば、LODは、ラクトー
ス一水和物の結晶における水は測定しないが、KFは水を含む。AD、アルカリ
性賦形剤および他の賦形剤を含む顆粒は、公表された手順(U.S.Pharm
acopoeia,23巻,1995年,<921>章、U.S.Pharma
copeial Convention,Inc.,Rockville,MD
)および生産者の電量計取扱説明書に従って、Metrohm 684 KF電
量計を用いてKarl Fischer滴定によって、水の含有量について都合
よく検査される。アッセイにおいて使用される顆粒の量(約50〜100mg)
は、5配置化学天秤(five place analytical bala
nce)(Sartorius,Model RC210D、または均等物)を
用いて測定される。
【0030】 LODは、Mettler PM 400天秤およびMettler GA4
5プリンターを備えるMettler LP 16赤外乾燥機(Hightst
own,NJ)を用いて、75℃で測定された。約2gの顆粒、粉末ブレンドま
たは錠剤から粉砕された物質が正確に秤量され、次いでアルミニウムのサンプル
皿(直径10cm、Mettler、カタログ番号13865)に均一に広げら
れ、そしてこのサンプルを75℃で少なくとも15分間乾燥することで、LOD
値が決定される。
【0031】 方法の段階または操作が行われる時に、実施形態は、過渡的に生じる中間組成
物を含む。例えば、アルカリ性賦形剤がADに接触される場合、混合またはブレ
ンドされる前の組成物は不均質混合物である。このアルカリ性賦形剤がADに混
合またはブレンドされるにつれて、この混合物の均質性が増加する。プロセス段
階が行われる時に、これらの過渡的な組成物または中間組成物が生じ、そしてこ
れらは、ADおよびアルカリ性賦形剤が接触されるか、または一緒に存在する時
は必ず、発明の実施形態として明確に含まれる。
【0032】 経口投与に適切な本発明の処方物は、分散したユニット(例えば、匂い袋(s
achet)、カシェ(cachet)、カプセルまたは錠剤)を含み、これら
の各々は所定量のADを、粉末または顆粒として含む。この処方物はまた、ボー
ラス、舐剤またはペースト剤としても存在し得る。
【0033】 本発明の処方物または中間組成物は、一般には約2〜50%、通常は約10〜
30%のADを含み、そして約0.001〜20%、通常は約2〜6%のアルカ
リ性賦形剤を含む。ADが比較的低いレベル(すなわち、約2〜20%)で存在
する本発明の処方物において、アルカリ性賦形剤は、典型的には約1〜6%存在
する。本発明の処方物は、通常は、1日当たり1回または2回の経口投与に適切
な単位投薬量(例えば、錠剤またはカプセル)として示される。単位投薬量への
圧縮のための中間組成物が、約15%未満(例えば、約2〜15%)のADを含
む場合、この中間組成物は、この圧縮された物質の引張り強さ(特に、錠剤をコ
ーティングプロセスを容易にするために有用である)を増大するために、典型的
には約10〜40%、通常は約15〜30%の適切な希釈剤(例えば、微結晶性
セルロース)を含む。錠剤またはカプセルのような単位投薬量は、単位当たり、
典型的には1〜300mg、通常は約1〜150mgのADを含み、例えば、H
BVを処置するために5〜60mg、またはHIVを処置するために約30〜1
20mgを含む。単位投薬量は、一般的には、約10〜30%のADおよび約2
〜6%のアルカリ性賦形剤を含む。
【0034】 一般的には、このアルカリ性賦形剤は、アルカリ性炭酸塩またはアルカリ性水
酸化物である。この処方剤は、75℃での乾燥において、典型的には約2.0%
未満、通常は約1.5%未満の溶媒損失を有することによって特徴づけられる。
中間組成物は、通常はそれが乾燥されるまでは高いLODを有する(例えば、約
5%以上のLOD)。
【0035】 いくつかのアルカリ性賦形剤は、様々な化学形態で入手可能である。例えば、
炭酸マグネシウムは、以下に示す形態で市販されている。処方物の中に炭酸マグ
ネシウムが存在する場合、処方物は、その任意の形態で存在し得るが、重炭酸マ
グネシウムおよび軽炭酸マグネシウム(これらは、米国薬局方(U.S.P.)
等級の物質として市販されている)が好ましい形態である。本発明の組成物にお
いて使用されるアルカリ性賦形剤の量は、水の存在にもかかわらず、使用される
形態によって影響されない。
【0036】
【表1】 このアルカリ性賦形剤は、本発明の組成物におけるAD薬物物質との物理的な
接触を最大にするために、好ましくは顆粒内(intragranular)賦
形剤の形態でADと組み合わされる。顆粒外(extragranular)組
成物として使用される場合、このアルカリ性賦形剤は、より高いレベルで存在す
る(例えば、約6〜30%、通常は約15〜25%)。
【0037】 本発明の処方物は、通常は、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤(lubric
ant)、グリダント(glidant)、着色剤または矯味矯臭剤のような1
つ以上のほかの賦形剤を含む(例えば、米国特許第4,254,099号;同第
4,517,179号;同第4,888,177号;同第5,427,800号
;同第5,458,890号を参照のこと)。これらの賦形剤は、処方物の安定
性を増加するか、生産の間の錠剤の圧縮を容易にするか、または摂取後の分解を
促進する。賦形剤は、通常はU.S.P.等級、N.F.等級またはU.S.P
./N.F.等級であり、これらは中間組成物および処方物について好ましい等
級である。結合剤のような所定賦形剤もまた、他の型の賦形剤の性質と重なる性
質を有し得る。従って、ラクトースを「希釈剤」として言及するが、ラクトース
はまた、処方物の分解にも貢献し得る。
【0038】 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルファ化デンプンまたはポビドン(
ポリビニルピロリドン)のような結合剤は、典型的には本発明の組成物に存在す
る。他の結合剤もまた、使用され得る(例えば、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、エチルセルロースまたはデンプンなど)。この結合剤は、錠
剤の引張り強さを増強するために使用される。この結合剤は、典型的には、約1
〜10%、しばしば約4〜6%のレベルで存在する。
【0039】 クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドンまたは架橋セルロースのよう
な崩壊剤は、必要に応じて、約0.5〜8%、通常は約0.5〜6%のレベルで
存在する。この崩壊剤は、錠剤の溶解を容易にする。これは、顆粒内および顆粒
外の部分において、例えば各々において2〜3%存在し得、処方物または錠剤の
均一な溶解を容易にする。
【0040】 微結晶性セルロース、カルニチン塩(例えば、L−カルニチン−L−タータレ
ートまたはL−カルニチン−フマレート)、単糖または二糖のような希釈剤は、
必要に応じて、約20〜80%、通常は約40〜60%のレベルで存在する。希
釈剤は、ラクトース、ラクトース一水和物、ショ糖およびブドウ糖を含む。この
希釈剤は、通常はADの物理的性質をマスクするためか、または錠剤の溶解を容
易にするために使用される。この希釈剤(微結晶性セルロース)は、いくつかの
異なる形態(例えば、50μmおよび100μmの公称平均粒径)で入手でき、
これらはAvicelTM(FMC Corp.,Newark,DE)、Emc
ocelTM(Edward Mendell Co.Inc.,Carmel,
N.J.)またはVivacelTM(J.Rettenmaier&Sohne GmbH)として市販されている。本発明の処方物における微結晶性セルロー
スは、典型的にはAvicel PH−102またはAvicel PH−11
2として存在する。
【0041】 L−カルニチン−L−タータレートまたはL−カルニチン−フマレートが存在
する場合、処方物におけるAD:L−カルニチン−L−タータレートまたはAD
:L−カルニチン−フマレートの重量比は、約1:4〜約1:12であり、そし
て典型的には、この比は約1:6である。L−カルニチン−L−タータレートは
、約400〜600μmの形状平均粒径を有する粉末として、Lonza Lt
d.(Gampel,Switzerland)より市販されている。約150
〜300μmの形状平均粒径までミルされた粒子は、一般に、錠剤の強度を増加
し、そしてそれは好ましい。存在する場合、L−カルニチン−L−タータレート
またはL−カルニチン−フマレートは、通常は約20〜50%、通常は約40〜
50%のレベルである。米国特許第5,073,376号はL−カルニチン−L
−タータレートを記載する。L−カルニチン遊離塩基は吸湿性であり、そしてこ
れは好ましい希釈剤ではないが、本発明の処方物において使用され得る。非吸湿
性のカルニチン塩は、この処方物において好ましい。カルニチンのHCl塩もま
た、その吸湿特性およびADを不安定化するその酸性のために、好ましくない。
【0042】 以下のダイアグラムは、L−カルニチン−L−タータレート(共顆粒化、複顆
粒化、および物理的粉末ブレンド)を含むAD中間組成物を製造するための、異
なる湿式顆粒化プロセスを要約する。ADは、このダイアグラム中ではGS−0
840として示される。これらの方法はまた、L−カルニチン−L−タータレー
トを含まない中間組成物の調製にも適切である。
【0043】
【表2】 ステアリン酸マグネシウム、タルクまたは硬化植物油I型(Lubritab TM 、Mendell Co.;SterotexTM,Abitec)またはステ
アリルフマル酸ナトリウム(Astra AB,Sweden)のような滑沢剤
は、典型的には約0.25〜10%、通常は約0.5〜7%のレベルで存在し、
製造の間の錠剤の取出しを容易にする。他の滑沢剤もまた、同様の量で使用され
得る(例えば、約0.5〜8%のグリセリルベヘネート、グリセリルパルミトス
テアレート(glyceryl palmitostearate)、安息香酸
ナトリウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸亜鉛など)。例えば、
中間組成物または組成物は、約0.5〜1%のステアリン酸マグネシウムおよび
約0〜6%のタルクを含み得るか、または、これらは約0.5〜1%の硬化植物
油および約2%のタルク、または約0.5%〜3%のステアリルフマル酸ナトリ
ウムを含み得る。通常は、処方物は、1つまたは2つの滑沢剤を含む。硬化植物
油I型が存在する場合、これは、通常約0.5〜2%存在する。タルクもまた、
通常は硬化植物油I型と共に存在する。ステアリルフマル酸ナトリウムは、記載
されてきた(Shahら、「Drug Dev.Ind.Pharm.」12:
1392−1346,1986;HolzerおよびSjogren、「Act
a Pharm.Suec.」18:139−148,1981)。
【0044】 ADおよびL−カルニチン−L−タータレートを、約1:6の重量比で含む顆
粒は、大部分の滑沢剤と適合性であることが見出された。しかし、このような顆
粒は、0.5%ステアリン酸マグネシウムと、完全には化学的に適合しなかった
。このような顆粒を含む中間組成物および処方物について、ステアリン酸マグネ
シウムは、好ましい滑沢剤ではない。ステアリン酸マグネシウムは、ADまたは
L−カルニチン−L−タータレートと、個々に適合する。
【0045】 二酸化珪素のような1つ以上のグリダント(glidant)は、必要に応じ
て、存在する場合、約0.25〜5%、通常は約0.25〜1%のレベルで存在
し、粉末化された成分の流動を容易にする。グリダントは、本発明の組成物成分
の混合プロセスの早い段階において、添加され得る。従って、グリダントは、例
えばADとアルカリ性賦形剤または他の賦形剤との混合を容易にするために、使
用され得る。
【0046】 中間組成物および処方物は、必要に応じて、着色剤、水溶性色素、または合成
酸化鉄試薬のような顔料(例えば、SicopharmTM Yellow 10
またはSicopharmTM Brown 70(Colorcon,West
Point,PA))を、約0.1〜0.2%(例えば、約0.15%)含む
。この錠剤は、必要に応じて、ADの保管において放出され得るホルムアルデヒ
ドをトラップするために、リジンまたはゼラチンのようなスカベンジャーを含み
得る。好ましくは、スカベンジャーは存在しない。
【0047】 賦形剤は記載されてきた。例えば、「Pregelatinized Sta
rch」についての研究論文、Handbook of Pharmaceut
ical Excipients,第2版,American Pharmac
eutical Association,1994,pp:491−493;
「Croscarmellose Sodium」についての研究論文、Han
dbook of Pharmaceutical Excipients,第
2版,American Pharmaceutical Associati
on,1994,pp:141−142;「Povidone」についての研究
論文、Handbook of Pharmaceutical Excipi
ents,第2版,American Pharmaceutical Ass
ociation,1994,pp:392−401;「Crospovido
ne」についての研究論文、Handbook of Pharmaceuti
cal Excipients,第2版,American Pharmace
utical Association,1994,pp:143−144;「
Lactose Monohydrate and Anhydrous La
ctose」についての研究論文、Handbook of Pharmace
utical Excipients,第2版,American Pharm
aceutical Association,1994,pp:252−26
1;「Talc」についての研究論文、Handbook of Pharma
ceutical Excipients,第2版,American Pha
rmaceutical Association,1994,pp:519−
521;「Magnesium Stearate」についての研究論文、Ha
ndbook of Pharmaceutical Excipients,
第2版,American Pharmaceutical Associat
ion,1994,pp:280−282;「Silicon Dioxide
」についての研究論文、Handbook of Pharmaceutica
l Excipients,第2版,American Pharmaceut
ical Association,1994,pp:424−427;「Mi
crocrystalline Cellulose」についての研究論文、H
andbook of Pharmaceutical Excipients
,第2版,American Pharmaceutical Associa
tion,1994,pp:84−87;「Hydrogenated Veg
etable Oil,Type I」についての研究論文、Handbook of Pharmaceutical Excipients,第2版,Am
erican Pharmaceutical Association,19
94,pp:544−545。
【0048】 本発明の処方物は、経口投与に適切な処方物を含む。この処方物は、典型的に
は、単位投与量の形態にあり、薬学分野において周知の任意の方法によって調製
される。このような方法は、AD(必要に応じて、他の賦形剤と共に存在する)
を、アルカリ性賦形剤と接触させる工程を含む。一般的には、この組成物は、液
体キャリアまたは精細に分割された固体賦形剤のいずれかまたは両方を用いて、
ADをアルカリ性賦形剤に、均一かつ親密に会合させ、次いで、必要であれば、
生成物の乾燥、圧縮またはシェイピングによって調製される。
【0049】 単位投与量の処方物は、湿式顆粒化によってか、または直接圧縮によって作製
される。錠剤またはカプセルは、典型的には、AD、アルカリ性賦形剤および通
常は1つ以上のさらなる賦形剤の湿式顆粒化、続いて、所望のサイズの顆粒を得
るのに必要であれば、湿式ミルによって作製される。次いで、この顆粒は、75
℃におけるLODが約2%以下、通常は約1.5%以下まで乾燥される。湿式顆
粒化は、水、または有機液体(例えば、アセトン、ジ−n−ブチルエーテルまた
は約1〜8個の炭素原子を含むアルコール(例えば、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、t−
ブタノール、n−ペンタノール、i−ペンタノール))あるいはこれらの混合物
を使用して達成される。流動層乾燥は、その短く、そしてより効率的な乾燥時間
のために、トレー乾燥より好ましい。水は、一般に、湿式顆粒化製造法において
使用される。
【0050】 湿式顆粒化プロセスにおける溶媒の量は、通常は乾燥した成分の重さの約5〜
50%である。湿式顆粒化プロセスにおける中間組成物は、典型的には、75℃
において、乾燥前では約5%以上のLODを有する(すなわち、約5〜50%)
。L−カルニチン−L−タータレートを含まない中間組成物において、使用され
る溶媒の量は、通常は乾燥した成分の重量の約35〜45%である。例えば、中
間組成物は、約40%の溶媒を含み得、例えば、AD、アルカリ性賦形剤および
任意のさらなる賦形剤を含む40kgの乾燥した組成物を含むバッチにおいては
、16kgの水を含み得る。L−カルニチン−L−タータレートが存在する場合
、溶媒の量は、通常は乾燥した成分の重量の約5〜10%である。
【0051】 一般的に、湿式顆粒化が本発明の組成物を作製するために使用される場合、こ
の中間体成分は、AD、アルカリ性賦形剤、希釈剤、崩壊剤および結合剤を含む
。ラクトース、ラクトース一水和物またはL−カルニチン−L−タータレートが
希釈剤として使用される場合、典型的には、全体の希釈剤の約50〜70%、通
常は約45〜55%が顆粒内成分として存在する。一般的には、湿式顆粒化から
の顆粒はミルされ、次いでブレンダーに添加され、次いで滑沢剤を除く顆粒外成
分が添加される。滑沢剤は、通常は全ての他の成分が一緒にブレンドされた後、
最後に添加される。顆粒内成分は、通常は滑沢剤を含まない。溶媒の添加前の顆
粒内成分の添加の順序は、重大な意味を有しておらず、そして変化し得る。しか
し、乾燥した顆粒内成分は、溶媒が添加される前に徹底的に混合される。混合は
、通常は、高剪断ミキサーセットを用いて、遅い混合速度で約1〜3分で達成さ
れる。一旦、この乾燥成分が混合されると、この成分を混合する間に、約3〜8
分かけて溶媒が添加され、続いて高剪断ミキサーセット中、遅い混合速度で約0
〜2分間、さらに混合される。混合後、この湿った成分は、#4メッシュスクリ
ーンまたは均等物を通してミリングされ、そして乾燥され、そして乾燥された物
質は、所望の形状平均粒径までミリングされる。通常は、この乾燥された物質は
、約200〜500μmまでミリングされる。この手順の詳細は、異なるサイズ
の調製のための他の装置の使用を可能にするために、改変され得る。湿式顆粒化
法は、記載されてきた(例えば、H.A.Liebermanら編、Pharm
aceutical Dosage Forms,第2版,第1巻,3章,13
1−197頁,1989,Marcel Dekker,Inc.,New Y
ork;J.T.Carstensen、Pharmaceutical Pr
inciples of Solid Dosage Forms,6章,95
−104頁,1992,Technomic Publishing Co.,
Lancaster,PA)。
【0052】 顆粒外成分は、典型的には、希釈剤、崩壊剤および滑沢剤を含む。グリダント
もまた存在し得る。例えば、湿式顆粒化からの顆粒および滑沢剤を除く顆粒外成
分の混合によって、10kgのバッチを調製し得る。滑沢剤は最後に添加され、
そして他の成分と共に、例えばブレンダーで約3〜5分間混合される。
【0053】 微結晶性セルロースが希釈剤として使用される場合、典型的には、全体の希釈
剤の約20〜60%、通常は約20〜40%が顆粒内成分として存在し、そして
顆粒外成分は、この残りの部分を含む。AvicelTM PH−112(FMC
Corporation)のような低湿度等級の微結晶性セルロースは、錠剤
のLODを減少し、そして錠剤の安定性を増加するための顆粒外部分における使
用にとって好ましい。顆粒内成分は、購入されるか、またはおよそそのサイズま
でミルされる場合、通常は、約50〜200μmの形状平均粒径を有する。乾燥
した顆粒内成分および顆粒外成分は、通常は、高剪断ミキサーセット中、速い混
合速度で約3〜15分間混合される。この混合された成分は、次いで所望される
ように圧縮または形作られる。この圧縮プロセスは、摩擦および成分の発熱を制
限する様式で行われ得る。
【0054】 一般的に、中間組成物のバルクの温度を、AD結晶の融点(例えば、無水結晶
については約85〜90℃、またはAD・2H2O結晶については約65〜70
℃)未満に保つことが好ましい。過渡的に高温である局所領域は、圧縮または錠
剤化の間に存在し得る。通常、摩擦もまた、本発明の組成物における滑沢剤の使
用によって減少される。一般的に、滑沢剤は、他の成分と組合わされる最後の成
分として添加される。
【0055】 本発明の組成物を作製するための直接圧縮法は、乾燥AD、アルカリ性賦形剤
、および他の賦形剤を接触させる工程、ならびに高剪断ミキサー中で混合する工
程を含む。個々の成分は、1つずつ添加され、そして混合され得る。あるいは、
2つまたは3つの成分が一緒に添加され、1つ以上の成分の添加前に混合され、
次いで、これらは賦形剤の最初のグループと混合される。一般的に、直接圧縮法
において使用される成分は、約50〜300μm以下の形状平均粒径を有する。
成分の添加の順序は重大な意味を有しておらず、そして、滑沢剤は、通常は他の
成分が完全に混合された後に最後に添加され、そして滑沢剤が約3〜5分間他の
成分と混合されることを除いて、変化し得る。1つの実施形態において、AD、
アルカリ性賦形剤および希釈剤を一緒に添加し、次いでこれらの成分を混合する
。次いで、残った成分は1つずつ添加され、そして混合される。他の実施形態に
おいて、ADおよびアルカリ性賦形剤は、残った成分と別々に混合され、次いで
全ての成分が一緒に混合される。混合時間は、典型的には約3〜15分であり、
これはバッチのサイズに依存し、より大きなバッチ(例えば、10〜50kg)
については、より長い時間が使われる。一旦、この乾燥した成分が完全に混合さ
れると、得られた粉末ブレンドは、典型的には圧縮されるかまたは形作られ、通
常は単位投与量となる。粉末の混合における直接圧縮および理論的考慮は、記載
されてきた(例えば、米国特許第3,873,694号;同第4,072,53
5号;D.Chuliaら編、Hndbook of Powder Tech
nology,第9巻,5、10、11章,115−161、347−357、
359−393頁,1994,Elsevier,Amsterdam)。
【0056】 本発明の実施形態は、合わせる工程、混合工程、圧縮工程またはADとアルカ
リ性賦形剤を接触させる他の工程を包含するプロセスによって作製される製品を
含む。このような製品は、ADとアルカリ性賦形剤を接触させる慣用的方法によ
って作製される。このような製品もまた、必要に応じて希釈剤、崩壊剤および結
合剤、または本明細書中または本明細書中で引用される参考文献において記載さ
れる他の賦形剤を含む。
【0057】 実施形態としては、以下を含む、粉末、形成された物品または単位投与量形態
(例えば、錠剤)が挙げられる:(1)約3〜30%AD、約1〜6% 炭酸マ
グネシウムまたは炭酸カルシウム、約3〜8%クロスカルメロースナトリウム(
croscarmellose sodium)またはクロスポビドン(cro
spovidone)、約3〜8% アルファ化デンプン(pregelati
nized starch)またはポビドン、約0〜1% グリダント(gli
dant)、約16〜79.5% 無水ラクトースまたはラクトース一水和物、
約10〜30% 微結晶性セルロース、および約0.5〜1% 滑沢剤(lub
ricant);(2)約10〜20% AD、約1.5〜6% アルカリ性賦
形剤(alkaline excipient)、約6% 崩壊剤、約5% 結
合剤、約0〜1% グリダント、約40〜77% ラクトース、約0〜15%
微結晶性セルロース、約0〜6% タルク、および約0.5〜1% 滑沢剤;(
3)約10〜30% AD、約10〜20% 炭酸マグネシウムまたは炭酸カル
シウム、約4% クロスカルメロースナトリウム、約0〜1% グリダント、約
8〜45% 充填剤(filler)、約30% 微結晶性セルロース、約0〜
6% タルク、および約1% ステアリン酸マグネシウム;(4)約30〜50
% AD、約6〜10% 炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウム、約4〜8% クロスカルメロースナトリウム、約4〜8% アルファ化デンプン、約0〜1
% 二酸化ケイ素、約16〜55.5% ラクトース、約0〜6% タルク、お
よび約0.5〜1% 滑沢剤;(5)5〜20mg AD、1〜5mg 炭酸マ
グネシウム、5〜9mg クロスカルメロースナトリウム、5〜9mg アルフ
ァ化デンプン、0〜83.5mg ラクトース、25〜75mg 微結晶性セル
ロース、0〜6mg タルク、および0.5〜1mg ステアリン酸マグネシウ
ム;(6)10〜30mg AD、3〜10mg 炭酸マグネシウムまたは炭酸
カルシウム、6〜14mg クロスカルメロースナトリウム、6〜14mg ア
ルファ化デンプン、60〜144mg ラクトース、30〜60mg 微結晶性
セルロース、0〜10mg タルク、および1〜2mg ステアリン酸マグネシ
ウム;(7)30〜60mg AD、5〜10mg 炭酸マグネシウム、9mg クロスカルメロースナトリウム、7.5mg アルファ化デンプン、0〜2m
g 二酸化ケイ素、28.5〜97.75mg ラクトース、0〜22.5mg 微結晶性セルロース、0〜9mg タルク、および0.75〜1.5mg ス
テアリン酸マグネシウム;(8)60〜120mg AD、12〜48mg 炭
酸マグネシウム、16〜32mg クロスカルメロースナトリウム、16〜32
mg アルファ化デンプン、140〜294mg ラクトース、0〜24mg
タルク、および2〜4mg ステアリン酸マグネシウム;(9)約30mgのA
D、約5〜9mg 炭酸マグネシウム、約61.5〜75mg ラクトース一水
和物または無水ラクトース、約22.5mgの微結晶性セルロース、約7.5m
gのアルファ化デンプン、約9mgのクロスカルメロースナトリウム、約0〜9
mg タルクおよび約0.75〜1.5mg ステアリン酸マグネシウム;(1
0)約60mgのAD、約12mg 炭酸マグネシウム、約70〜147mg
ラクトース一水和物または無水ラクトース、約0〜60mgの微結晶性セルロー
ス、約16mgのアルファ化デンプン、約16mgのクロスカルメロースナトリ
ウム、約0〜12mg タルクおよび約2〜4mg ステアリン酸マグネシウム
;ならびに(11)約120mgのAD、約24mg 炭酸マグネシウム、約1
60〜294mg ラクトース一水和物または無水ラクトース、約0〜60mg
の微結晶性セルロース、約32mgのアルファ化デンプン、約32mgのクロス
カルメロースナトリウム、約0〜24mg タルクおよび約2〜4mg ステア
リン酸マグネシウム。
【0058】 実施形態としては、以下が挙げられる:(1)AD、アルカリ性賦形剤および
必要に応じて、本明細書中に、そして具体的にはすぐ上の段落中に記載される1
つ以上の賦形剤を接触させるプロセスによって作製される生成物、ならびに(2
)全ての成分が一緒に混合された粉末として存在する、これらの発明組成物のい
ずれかを圧縮するプロセスによって作製される生成物。典型的にそのような圧縮
は、錠剤を形成するために使用される。生成物は、例えば、ADとアルカリ性賦
形剤とを別の賦形剤の存在または非存在において接触させる、接触プロセスの慣
用的なバリエーションによって産生され得る。
【0059】 他の実施形態としては、密封して封止した容器もしくは吸入封止容器中の約5
日以上にわたる約15〜30℃における、AD処方物または単位投与量形態の貯
蔵(例えば、必要に応じてシリカゲルを含む密封した容器中、約15〜30℃で
約30日〜約2年にわたる貯蔵)によって得られた生成物が挙げられる。本明細
書および特許請求の範囲は、これらの実施形態に関して適切な処方物および単位
投与量形態を例示的に開示する。
【0060】 他の実施形態としては、以下を含む、粉末、形成された物品または単位投与量
形態(例えば、錠剤)が挙げられる:約20〜65% L−カルニチン−L−タ
ータレートまたはL−カルニチン−L−フマレート、約4〜20% ADおよび
約1〜6% アルカリ性賦形剤。通常、L−カルニチン−L−タータレートは、
錠剤のような単位投与量中に、約55%以下で存在する。L−カルニチン−L−
タータレートを含有する処方物は、湿式顆粒化(wet granulatio
n)によってか、または直接な圧縮によって調製される。本発明の処方物として
は、以下を含む、単位投与量(例えば、錠剤)のような処方物が挙げられる:(
1)約4〜20% AD、約20〜50% L−カルニチン−L−タータレート
、約1〜6% 炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウム、約2〜6% クロスカ
ルメロースナトリウムまたはクロスポビドン、約13〜72.5% 微結晶性セ
ルロース、および約0.5〜5% 滑沢剤;(2)約4% AD、約24〜48
% L−カルニチン−L−タータレート、約1〜2% アルカリ性賦形剤、約2
〜6% 崩壊剤、約4〜8% 結合剤、約26〜64.5% 微結晶性セルロー
ス、約0〜4% タルク、および約0.5〜2% 滑沢剤;(3)約7.5%
AD、約45% L−カルニチン−L−タータレート、約2% 炭酸マグネシウ
ム、約4% クロスカルメロースナトリウム、約5% アルファ化デンプンまた
はポビドン、約29.5〜36% 充填剤、約0〜6% タルク、および約0.
5〜1% ステアリルフマル酸ナトリウム;(4)約7.5% AD、約45% L−カルニチン−L−タータレート、約2% 炭酸マグネシウムまたは炭酸カ
ルシウム、約4% クロスカルメロースナトリウム、約5% アルファ化デンプ
ン、約0〜1% グリダント、約31.3〜35% 微結晶性セルロース、約0
〜0.2% 酸化鉄色素、約1〜3% タルク、および約0.5〜1% 硬化植
物油、I型;(5)約4〜10% AD、約24〜60% L−カルニチン−L
−タータレート、約5〜20% アルカリ性賦形剤、約4% クロスカルメロー
スナトリウム、約0〜1% グリダント、約2〜62.5% 微結晶性セルロー
ス、約0〜2% タルク、および約0.5〜1% 硬化植物油、I型;(6)5
〜30mg AD、30〜180mg L−カルニチン−L−タータレート、1
〜9mg 炭酸マグネシウム、16mg クロスカルメロースナトリウム、20
mg アルファ化デンプン、0〜209.5mg ラクトース、116mg 微
結晶性セルロース、0.5〜1mg 酸化鉄色素、0〜24mg タルク、およ
び2〜4mg ステアリルフマル酸ナトリウム;(7)30mg AD、180
mg L−カルニチン−L−タータレート、8mg 炭酸マグネシウムまたは炭
酸カルシウム、16mg クロスカルメロースナトリウム、20mg ポビドン
、135.4mg 微結晶性セルロース、0.6mg 酸化鉄色素、8mg タ
ルク、および2mg 硬化植物油、I型;(8)30〜60mg AD、180
〜360mg L−カルニチン−L−タータレート、5〜20mg 炭酸マグネ
シウム、25〜35mg クロスカルメロースナトリウム、40〜50mg ア
ルファ化デンプン、0〜271mg ラクトース、245mg 微結晶性セルロ
ース、0〜20mg タルク、および4〜10mg 硬化植物油、I型;(9)
60〜120mg AD、360〜720mg L−カルニチン−L−タータレ
ート、10〜30mg 炭酸マグネシウム、45〜55mg クロスカルメロー
スナトリウム、60〜70mg アルファ化デンプン、360〜860mg 微
結晶性セルロース、0〜30mg タルク、および5〜15mg 硬化植物油、
I型またはステアリルフマル酸ナトリウム;(10)30mg ADおよび16
0〜200mg L−カルニチン−L−タータレートを含有する400mgの錠
剤ならびに(11)60mg ADおよび320〜400mg L−カルニチン
−L−タータレートを含有する800mgの錠剤。これらの処方物は、通常、湿
式顆粒化(例えば、約5〜10%の水を使用)によって調製される。
【0061】 実施形態としては、(1)AD、アルカリ性賦形剤、L−カルニチン−L−タ
ータレートおよび必要に応じて、本明細書中に、そして具体的にはすぐ上の段落
中に記載される1つ以上の賦形剤を接触させるプロセスによって作製される生成
物、および(2)全ての成分が一緒に混合された粉末として存在する、これらの
発明の組成物のいずれかを圧縮するプロセスによって作製される生成物を含む。
典型的にそのような圧縮は、錠剤を形成するために使用する。
【0062】 本発明の処方物の貯蔵のための典型的な容器は、そこに含まれる処方物に到達
する水の量を制限する。典型的に、処方物または投与量は、封止されて包装され
ているか、またはシリカゲルのような乾燥剤を有する吸入封止容器である。処方
物はまた、シリカゲル、活性炭または両方と一緒に包装され得るが、活性炭は通
常、存在していない。容器は通常、吸入封止されている。シリカゲル約1〜2g
(通常約1g)単独は、本発明の処方物を含む封止された容器中の錠剤またはカ
プセル(通常、約30〜60個の錠剤またはカプセル)の室温での保存に十分な
乾燥剤である。容器の水透過特性、例えば、第<671>章、Containe
rs−−Permeation、USP 23、United States
Pharmacopeial Convention、Inc.、12601
Twinbrook Parkway、Rockville、MD 20852
、1787頁以下参照(1995)に記載される。
【0063】 錠剤は、他の賦形剤(例えば、結合剤、滑沢剤、希釈剤、崩壊剤、表面活性剤
または分散剤)と通常混合される、乾燥粉末化中間組成物、粉末混合物または顆
粒を、圧縮または成形することによって調製され得る。錠剤は、必要に応じてコ
ーティングおよび印刷、エンボスまたはスコア付けされ得、そして、その中のA
Dの即時か、遅いか、または制御されているかのいずれかの放出を提供するため
に処方され得る。本発明の実施形態は、日用量または日低用量(daily s
ub−dose)を提供する、錠剤のような単位投与量を含む。本発明の実施形
態は、即時放出錠剤を含み、これは、通常、経口単位投与量中の少なくとも約9
0%のADが、ヒトまたは動物による摂食後約45〜120分以内に生物学的に
吸収可能な形態に転換されることを可能にする。遅延放出錠剤において、この生
物学的に吸収可能な形態への転換は通常、摂食後、約2〜4時間以内に起こる。
制御された放出錠剤は典型的に、生物学的に吸収可能なADを約1〜8時間の期
間にわたって放出する。即時放出処方物は、典型的に、PMEA(ADの親薬物
(parent drug))の比較的長い生物学的インビボ半減期に起因して
使用される。スコア付けされそしてコーティングされた錠剤は、例えば、米国特
許第5,756,124号および同第5,756,123号に記載されている。
遅延放出組成物および制御された放出組成物は、投与の頻度を減らすために使用
されており、そのような組成物は、例えば、4,810,501号および5,3
16,774号に記載されている。
【0064】 錠剤は、ADを含む層または領域およびADを欠く別の領域または層を含み得
る。そのような「層」状の単位または錠剤は、比較的少ない量(すなわち、1単
位投与量当たり約1〜10mg)のADを含む投与量を調製するために使用され
得る。層状の錠剤は通常、2層、または多くても3層を含む。これは、ADを含
む層内に比較的高い比率(例えば、約5〜15%以上)でADを含む層を有する
低投与量単位を作製することを可能にする。層は通常、存在するADに加えて1
つ以上の賦形剤(例えば、希釈剤または結合剤)を含む。あるいは、層は、AD
を含まない層内にL−カルニチン−L−タータレートのような賦形剤、および必
要に応じて1つ以上の他の賦形剤を含み得るが、残りの成分およびADは、その
組成物の残余部分に存在する。
【0065】 特に上記に述べた成分に加えて、本発明の処方物は、問題の処方物の型を考慮
して、当該分野において従来の、他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に適切な
薬剤は、矯味矯臭剤(例えば、アスパルテーム)を含み得る。
【0066】 本発明はさらに、獣医学組成物を提供し、これはそのための獣医学キャリアと
一緒にADおよびアルカリ性賦形剤を含む。
【0067】 獣医学キャリアは、ネコ、イヌ、ウマ、ウサギおよび他の動物へ組成物を投与
する目的に有用な物質であり、そして他の点では不活性であるかまたは獣医学分
野で受容可能であり、かつADと適合する、固体物質、液体物質、または気体物
質であり得る。これらの獣医学的組成物は、経口経路、非経口経路または任意の
他の望ましい経路によって投与され得る。
【0068】 本発明の固体処方物中に存在するADは、検出可能な非結晶ADがほとんどな
いか、または全くない(すなわち、約10〜20%以下の非結晶AD)、結晶性
のADとして存在すると考えられている。本発明の処方物中の結晶性ADは、少
なくとも約85%の無水結晶および約15%未満のAD・2H2O結晶または非
晶質ADを含有すると考えられている。AD・2H2Oは、湿式顆粒化の間に、
水を無水結晶に添加することから生じ得る。以下の図Aは、ADおよび無水AD
結晶を作製するための代表的なプロセスの流れ図を示す。
【0069】
【化2】 所望する場合、図Aに示されるプロセス工程および以下に記載のプロセス工程
のスケールを増加または減少させ得る。
【0070】 (ジエチルp−トルエンスルホニルオキシメチルホスホネート合成の方法) 1つの実施形態において、図A、工程1に示されるジエチルp−トルエンスル
ホニルオキシメチル−ホスホネートの合成を、以下のように記載する。不活性雰
囲気(例えば、窒素)を有する反応器において、トルエン(2.69kg)中の
亜リン酸ジエチル(0.8kg)、パラホルムアルデヒド(0.22kg)およ
びトリエチルアミン(0.06kg)の混合物を攪拌しながら87℃(84〜1
10℃)に2時間加熱し、次いで、還流まで加熱し、そして反応が完了するまで
還流しながら1時間維持する。反応の完了は、TLC(微量の亜リン酸ジエチル
が検出されるか、または亜リン酸ジエチルが検出されない)によってモニターし
、そして、1%以下の亜リン酸ジエチルのピークをδ 8.4〜8.6ppmに
示す1H NMRによって確認する。溶液を約1℃(−2〜4℃)に冷却し、そ
してp−トルエンスルホニルクロリド(1.0kg)を添加し、次いでトリエチ
ルアミン(0.82kg)を10℃をこえないようにゆっくりと(発熱反応にお
いて約3〜6時間にわたって)添加する。生じた混合物を22℃(19〜25℃
)に温め、そして反応が完了するまで少なくとも5時間(典型的には約16〜2
4時間)攪拌する。反応の完了は、TLC(微量のp−トルエンスルホニルクロ
リドが検出されるか、またはp−トルエンスルホニルクロリドが検出されない)
によってモニターし、そして1H NMR(δ 7.9ppmにp−トルエンス
ルホニルクロリドのダブレットがもはや検出されないまで)によって確認する。
固体を濾過によって取り出し、そしてトルエン(0.34kg)を用いてリンス
する。合わせた洗浄液および濾液を、水(各1.15kg)を2回用いてか、ま
たは必要に応じて水(1.15kg)、5%炭酸ナトリウム水溶液(3.38k
g)、および水(各1.15kg)を2回連続して用いてかのいずれかで洗浄す
る。乳濁液が生じた場合には、ブラインを最初の有機物/水混合物に添加し得る
。50℃以下である有機相を減圧下で蒸留し(LODは10%以下に、そしてK
F(Karl Fischer)滴定によって水分含量は0.5%以下に)、約
85%〜95%の純度(トルエンを除く)のオイルとして表題化合物(titl
e compound)を与える。オイルは、冷却すると粘性となり得る。
【0071】 (9−(2−ヒドロキシエチル)アデニン合成の方法) ある実施形態において、図A、工程2に示される9−(2−ヒドロキシエチル
)アデニンの合成を、以下のように記載する。不活性雰囲気(例えば、窒素)を
有する反応器において、水酸化ナトリウム(6g)を、2.5kgのジメチルホ
ルムアミド(DMF)中のアデニン(1.0kg)および融解した炭酸エチレン
(0.72kg、m.p.37〜39℃)のスラリーに添加し、そして混合物を
、反応が完了するまで攪拌しながら125℃(95℃で還流)に加熱する(混合
物温度が、還流するために110℃の場合、約3〜9時間、または95〜110
℃の場合、約15〜48時間)。反応の完了は、HPLCによってモニターする
(0.5%以下のアデニンが残留)。その混合物を50℃より下に冷却し、そし
てトルエン(3.2kg)を用いて希釈する。生じたスラリーを3℃(0〜6℃
)に冷却し、そして少なくとも2時間攪拌する。スラリーを濾過し、そして濾過
ケークを冷却(0〜5℃)トルエン(各0.6kg)で2回洗浄する。濾過ケー
クを減圧下、35〜70℃で乾燥し(2%以下のトルエン、1H NMRまたは
LODによる)、そして必要に応じて粉砕して、白色〜オフホワイト色の粉末固
体として表題化合物を得る。
【0072】 (9−[2−(ジエチルホスホノメトキシ)エチル]アデニン合成の方法) 1つの実施形態において、図A、工程3に示される9−[2−(ジエチルホス
ホノメトキシ)エチル]アデニンの合成を、以下のように記載する。不活性雰囲
気(例えば、窒素)を有する反応器において、9−(2−ヒドロキシエチル)ア
デニン(1.0kg)およびDMF(4.79kg)のスラリーを、30〜60
分間にわたって約130°(125〜135°)に加温する。反応器の内容物を
、激しく攪拌しながら約25°(20〜30°)に急速に冷却し、そして、激し
い攪拌および内容物の温度を約25°(20〜30°)に維持する間にナトリウ
ムt−ブトキシド(0.939kg)を1〜3時間かけて少しずつ添加する。攪
拌および温度を、全てのナトリウムt−ブトキシドを添加した後、約15〜45
分間にわたって維持する。次いで、反応器の内容物を約−10°(−13〜0°
)に冷却し、そしてDMF(1.22kg)中のジエチルp−トルエンスルホニ
ルオキシメチル−ホスホネート(純粋なものを基礎として、2.25kg)の溶
液を、約5〜10時間かけて添加する。混合物を、反応が完了するまで約−5°
(−10〜0°)に保持し、完了は、典型的にジエチルp−トルエンスルホニル
オキシメチル−ホスホネートの最終部分を添加後約0.5〜2時間である。反応
の完了を、HPLCによってモニターする(3%以下の9−(2−ヒドロキシエ
チル)アデニンが残留)。氷酢酸(0.67kg)を、20°以下に制御されて
いるポット温度(pot temperature)で添加する。約22°(1
5〜25°)の混合物を、約15〜45分間攪拌する。クエンチングした混合物
を、蒸留が終了するまで減圧下で濃縮し、次いで、内容物を40°より低くなる
ように冷却する。ジクロロメタン(16.0kg)を添加し、そして20°(1
5〜25°)にて内容物を少なくとも1時間攪拌する。全固体(NaOTs(ナ
トリウムトシレート)、NaOAc、Et2PMEA)に対するDMF含量が2
0%より大きい場合(1H NMRによる)、混合物を蒸留が終了するまで減圧
下で濃縮し内容物を40℃より低くに冷却し、ジクロロメタン(16kg)を添
加し、そして約20°(15〜25°)の反応器の内容物を、少なくとも1時間
攪拌する。ケイ藻土(0.5kg)を添加し、そして約20°(15〜25°)
である内容物を少なくとも1時間攪拌する。固体を濾過によって除去し、そして
CH2Cl2(各約1kg)で3回リンスする。80℃以下の濾液およびリンスを
、蒸留が終了するまで減圧下で濃縮し、反応器の内容物を40°より低くなるよ
うに冷却し、ジクロロメタン(5.0kg)を残留物に添加し、そして約25°
(20〜40°)のその内容物を固体が溶解するように攪拌する。80°以下の
生じた溶液を、蒸留が終了するまで減圧下で濃縮する。ジクロロメタン(7.0
kg)を添加し、約25°(20〜40°)の内容物を固体が溶解するように攪
拌する。ジエチルPMEAと比較したDMF含量が12%よりも大きい場合、8
0°以下の混合物を減圧下で濃縮し、その内容物を40°より低くなるように冷
却し、ジクロロメタン(7.0kg)を添加し、そして約25°(20〜40°
)のその内容物を固体が溶解するように攪拌する。混合物を、約25°(22〜
30°)の水(0.8kg)を用いて約15〜45分間の攪拌によって洗浄する
。4時間かけて相を分離させ、次いで相を分取する。水相を、溶液を約25°(
22〜30°)に維持しながら約15〜45分間攪拌することによって、ジクロ
ロメタン(1回の洗浄あたり1.5kg)で2回逆抽出(back−extra
ct)し、続いて、少なくとも2時間で相を分離させる。次いで、80°以下の
合わせた有機物を蒸留が終了するまで減圧下で濃縮する。トルエン(3.0kg
)を添加し、約25°(22〜30°)で約15〜45分間攪拌し、80°以下
の生じた混合物を、減圧下で共沸する。トルエン(3.0kg)を添加し、混合
物を約80°(75〜85°)に加熱し、約15〜45分間攪拌し、約60〜9
0分かけて30°より低くなるように冷却し、次いで約0°(−3〜6°)に冷
却する。少なくとも12時間後、約0°でゆっくりと攪拌しながら、生じたスラ
リーを濾過し、そして濾過ケークを冷却(約0〜6°)トルエン(1回のリンス
当たり約0.2kg)で3回リンスする。湿ったケークを約50°(35〜65
°)において減圧下で乾燥し、そして乾燥させた生成物を粉砕する。乾燥させて
いる生成物を、水分除去に関してモニターする(0.3%以下の水がKF滴定に
よって検出される)。不活性雰囲気を、工程3を通じて維持する。
【0073】 (PMEA合成の方法) ある実施形態において、図A、工程4に示されるPMEAの合成を、以下のよ
うに記載する。不活性雰囲気(例えば、窒素)を有する反応器において、ジエチ
ルPMEA(1.00kg)、アセトニトリル(2.00kg)、およびブロモ
トリメチルシラン(1.63kg)の混合物を還流まで加熱し、そして攪拌しな
がら約1〜3時間の還流を、反応が完了するまで維持する。反応の完了を、31P NMRまたはHPLCによってモニターする(ジエチルPMEAはなく、そし
て2%以下のモノエチルPMEAが検出される)。80℃以下の溶液を、半固体
になるまで減圧下で蒸留し、そしてこれを水(2.00kg)中に溶解し、全て
の固体を溶解するために攪拌しながら約30〜60分間、約55℃(52〜58
℃)に加温する。生じた混合物を約22℃(19〜25℃)に冷却し、水酸化ナ
トリウム水溶液を用いてpH3.2に調整し、内容物を、コンシステンシーが薄
くなるまで(約15〜120分)約75℃(72〜78℃)に加熱し、約3℃(
0〜6℃)に冷却し、そして少なくとも3時間(3〜6時間)攪拌する。スラリ
ーを濾過し、そして濾過ケークを水(1.00kg)でリンスする。湿ったケー
クを、水(3.75kg)中に懸濁し、そして懸濁物を、激しく攪拌しながら約
75℃(72〜78℃)に加熱する。約2時間の攪拌後、スラリーを約3℃(0
〜6℃)に冷却し、そして少なくともさらに2時間攪拌する。スラリーを濾過し
、そして濾過ケークを2部の水(1回のリンス当たり0.50kg)および2部
のアセトン(1回のリンス当たり1.00kg)で順次リンスする。単離した固
体を、約90℃以下において低水分含量(0.5%以下の水がKF滴定によって
検出される)になるまで減圧下で乾燥して、白い結晶としてPMEAを得る。こ
の生成物を、細かい粒子の大きさに粉砕する。
【0074】 (AD合成の方法) ADを調製するための例示的な方法は、以下の工程を包含する:1モル当量の
PMEAを約5.68〜56.8当量のNMP/当量PMEAの体積中に懸濁し
、そしてPMEAの懸濁後、約2〜5モル当量(しばしば約2.5〜3.5当量
、通常約3モル当量)のトリエチルアミン(「TEA」)をその溶液に、穏やか
から中程度の攪拌を用いて添加する。次いで、約3〜6モル当量(しばしば約4
.5〜5.5モル当量、通常約5当量)のクロロメチルピバレートを添加し、反
応混合物を得る。反応混合物を、通常、室温で調製する。温度を66°未満(典
型的に約28〜65°、通常約55〜65°の間)に維持するために反応混合物
を約2〜4時間にわたって加熱し、反応を行う。反応混合物を約28〜65°に
加熱するために必要な時間は、重要ではなく、そして反応混合物の体積および混
合物を加熱するために使用される器具の容量に依存して変化し得る。穏やかまた
は中程度の攪拌は、反応の間、懸濁して固形物を維持し、従ってこの攪拌は、反
応容器中の反応物の広範なはねを最小化する。この方法は、列挙された反応物を
、典型的には所定の条件下で反応させるプロセスによって生成されたADを含有
する生成物を生じる。
【0075】 1つの実施形態において、図A、工程5において示されるPMEAのADへの
変換は、以下のように記載される。不活性雰囲気(例えば、窒素)を有する反応
器において1−メチル−2−ピロリジノン(3.15kg)、PMEA(1.0
0kg)、トリエチルアミン(1.11kg)、およびクロロメチルピバレート
(2.76kg)の混合物が、約60±3℃(66℃以下)まで加熱され、そし
て、31P NMRまたはHPLC(15%のモノ(POM)PMEA以下)によ
り示されるように、反応が完了するまで4時間(1〜4時間)以下の間、穏やか
な攪拌を用いて撹拌される。この混合物は、イソプロピルアセテート(12.0
0kg)を用いて希釈され、25±3℃まで冷却され、そして約30分間攪拌さ
れる。この固体は、濾過により除去され、そしてイソプロピルアセテート(5.
0kg)を用いて洗浄される。合わせた有機物は、25±3℃の混合温度で、約
15〜45分間、この混合物を穏やかに攪拌することにより、水(1回の洗浄あ
たり3.70kg)を用いて、2回洗浄される。合わせた水性洗浄物は、25±
3℃の混合温度で、15〜45分間の撹拌により、イソプロピルアセテート(1
回の抽出あたり4.00kg)を用いて2回、戻し抽出(back−extra
ct)される。この25±3℃において合わせた有機物は、15〜45分間の撹
拌により、水(1.80kg)を用いて洗浄され、次いで、約35±5℃(40
℃以下)における有機物が、真空中で、本来の容量のおよそ40%まで濃縮され
る。ポリッシング(polishing)濾過(1μmフィルター)の後、およ
び1.5kgのイソプロピルアセテートを用いたリンスの前に、真空中での有機
物の濃縮は、ペールオイルが約35±5℃(50℃以下)でこの有機物を残存す
るまで再開される。このオイルは、代表的に約6〜45%のAD、通常約30〜
42%のADを含む。
【0076】 (ADの結晶化の方法) 有機性オイルからのADの結晶化は、通常、(1)反応物として存在するPM
EAの量と比較されるように、AD合成反応において比較的低容量のNMP(す
なわち、1グラムのPMEAあたり約10mL未満のNMP)を使用すること、
および/または(2)真空蒸留のために十分な時間(すなわち、通常、少なくと
も約4〜6時間)を与えることによって、真空蒸留後、有機オイル中に混入した
(entrained)ままであるイソプロピルアセテートの量を最小にするこ
と、によって、達成される。このオイル中で反応開始材料の凝集体(例えば、N
MPまたはPMEA)は、結晶化溶液の約2〜20%とみなされ得るが、一般に
約1〜2%より少ない。結晶が有機オイルから調製される場合、約20〜45%
、しばしば約30〜42%、および通常約35〜42%のADが、結晶化溶媒を
添加する前に、このオイル中に存在する。
【0077】 必要に応じて、ADを、必要に応じて過飽和溶液から結晶化する。核形成は、
このような過飽和溶液において生じ、そして容易に結晶形成を導く。核形成速度
は、過飽和度および温度が増加する場合、代表的に上昇する。過飽和溶液は、代
表的に、温度を変化させる(通常、温度を下げる)こと、溶媒のエバポレーショ
ンまたは溶媒の組成を変更すること(例えば、混和性の非溶媒または貧溶媒を添
加することによる)によって、調製される。これらの方法の組み合わせ(例えば
、この溶液を冷却しながらこの溶質濃度を増加させるように低減された圧力下で
エバポレーションを使用する)はまた、過飽和AD溶液を生成する。
【0078】 結晶性ADは、AD組成物における結晶形成を可能にすることにより、通常、
少なくとも約6%、代表的には少なくとも約30%、通常少なくとも約35%の
ADを含む結晶化混合物中のADの溶液から調製される。通常、約6〜45%の
ADおよび約55〜94%の結晶化溶媒を含むAD溶液を調製することによって
、結晶化を行う。ADの溶解度の上限は、室温で、ほとんどの結晶化溶媒につい
て約10%〜41%である。ADは、いくつかの結晶化溶媒において、自由に可
溶性ではない(例えば、ジ−n−ブチルエーテル中のADの溶解度は、約0.3
mg/mL未満であり、そしてAD溶液にこれらの溶媒を添加することで、その
溶液の飽和度または過飽和度を増加させる)。通常、結晶化溶媒において、溶解
度の上限に近い量のADを含む有機溶液を使用する。より低い量(約6%)は、
一貫して結晶を産生するために溶液中で必要とされるADの最小量である。特定
の溶媒(例えば、メタノールまたはCH2Cl2)は、約50%のADより多くを
含み得る。
【0079】 結晶化のプロセスは、通常、ある温度範囲以上で自発的に進行するので、結晶
化が行われる温度は重大ではなく、そして変動し得る。約35℃以上、特に約4
5℃〜50℃の温度における結晶化は、低減された収量および/または結晶に付
随する不純物の増加を生じ得る。結晶化は、一般に、約−5℃〜約50℃、しば
しば約0℃〜35℃、通常約4℃〜23℃の温度範囲で行われる。必要に応じて
、結晶収量を増加させるか、または結晶形成速度を増大するために、約−5℃以
下の結晶化温度を使用し得るが、低温プロセスは、副生成物の増加を生じ得る。
従って、ほぼ室温で(約15℃〜23℃)、またはほとんどの冷却装置もしくは
冷却方法が容易に達し得る代表的な冷却温度(約0℃〜4℃)のいずれかで、溶
媒を使用することが、一般に、より簡便でかつ経済的である。溶液が比較的低濃
度のAD(すなわち、約10〜20%)を含む場合、比較的低温(すなわち、約
0℃〜15℃)における結晶化は、しばしば結晶の収量を増大する。
【0080】 ADおよび結晶化溶媒を含む溶液を、室温より上の点、好ましくは約35℃ま
で加熱すると、おそらく核形成速度を増大することにより、結晶化を容易にする
ようである。結晶化混合物を約35℃まで加熱する時間は、重大ではなく、そし
て、一般に、約20〜45分の期間にわたり、使用される装置の能力に従って変
更し得る。次いで、加熱は中止され、そして温度は冷却によるかまたは約10〜
120分間で温度を低下させることにより、低下される。この時間の間、結晶は
形成し、そして少なくとも約4〜36時間の期間にわたり形成し続ける。結晶化
は、通常、結晶化混合物が35℃に達した直後またはそのすぐ後に開始する。結
晶化は、通常、溶液が35℃に達した後、温度を約0℃〜23℃まで低下させる
ことにより、行われる。結晶化は、撹拌を穏やかにするために、穏やかであるか
または穏やかでないかで行い、代表的には穏やかな撹拌で行い、慣用的に良好な
結果を与える。
【0081】 評価可能な結晶化は、通常、約5分〜約72時間の期間にわたって起こり、そ
して約10〜16時間で、慣用的に、使用される溶媒に関わらず良好な結果を与
える。比較的短い結晶化時間(約30〜90分)は、低減されたAD回収を生じ
得るが、結晶化の時間は決定的ではなく、そして変更し得る。他の有機溶媒(例
えば、NMP)を含む反応混合物に対し、結晶化溶媒を添加する場合、結晶化は
、一旦温度が約35℃以下に達すると、通常すぐ開始し、そして溶液は、もやが
かかり(hazy)始める。
【0082】 無水AD結晶を調製するために使用される結晶化溶媒は、一般に、約0.2%
未満の水を含む。有意な量の水が、結晶化溶媒中に存在する(すなわち、約1〜
2%)場合、結晶化プロセスは、さまざまな量のAD・2H2O結晶を産生し、
それはまた、無水AD結晶とともに回収される。結晶化反応において存在する水
の量は、必要に応じて、無水試薬を使用することを含む従来の方法により、また
はモレキュラーシーブもしくは他の既知の乾燥剤を使用して溶媒を乾燥すること
によって、低減される。必要に応じて、ADを含む有機溶液中に存在し得る水の
量を低減する(例えば、副生成物および上記の有機オイルのような溶媒を含むA
D合成反応から、イソプロピルアセテートのような共沸する共溶媒を用いること
により、結晶化溶媒を添加する前に、水を低減する)。
【0083】 1つの実施形態において、図A、工程6において示される、無水AD結晶の結
晶化が、以下のように示される。約32〜38℃の温度および穏やかな撹拌を維
持しながら、上記のADを含むペールオイルを、アセトン(1.0kg)中に溶
解し、35±3℃まで加熱し、そして約4回に分けてジ−n−ブチルエーテル(
5.00kg)を用いて希釈する。穏やかな撹拌を維持しながら、この透明な溶
液は、約30〜60分(90分以下)にわたって約25〜30℃まで冷却され、
少量の無水AD結晶(約5g)を播種し、次いでその内容物が約30〜60分(
90分以下)にわたって、22±3℃まで冷却される。この混合物の穏やかな撹
拌は、最少で約15時間、22±3℃において続けられる。生じたスラリーは濾
過され、そして濾過ケークは、ジ−n−ブチルエーテル(2.4kg)中に前も
って混合されたアセトンの溶液(0.27kg)(1:9v/v)を用いて洗浄
される。湿性固体(wet solid)が、必要に応じて、撹拌しながら、前
もって混合されたアセトン(0.57kg)およびジ−n−ブチルエーテル(4
.92kg)を添加し、約15〜24時間の間、22±3℃において、この内容
物の温度を維持することにより、さらに精製される。次いで、その固体が濾過さ
れ、そしてその濾過ケークは、前もって混合されたアセトン(0.27kg)お
よびジ−n−ブチルエーテル(2.4kg)を用いて洗浄される。35℃以下(
約25〜35℃)で維持される濾過ケークは、約1〜3日(わずか0.5%のL
OD)の間、真空中で乾燥され、白色からオフホワイトの粉末固体として無水A
D結晶を与える。この乾燥された生成物は、粉砕される。
【0084】 すべての引用が、それらの全体において参考として本明細書中で援用される。
【0085】 (実施例) (実施例1.炭酸マグネシウムを含むAD処方物) 処方物を、湿性顆粒化(wet granulation)により調製した。
この処方物は、AD(20%)、ラクト−ス一水和物(58%)、アルファ化デ
ンプン(5%)、クロスカルメロースナトリウム(6%)、ステアリン酸マグネ
シウム(1%)、タルク(6%)および炭酸マグネシウム(4%)を含んだ。炭
酸マグネシウムは、炭酸マグネシウム水酸化物(4MgCO3・Mg(OH)2
5H2O)として存在した。生じた処方物の75℃で測定されたLODは、約3
%以下、通常2%以下であった。
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】 タブレットあたり10、30、60または120mgのADを含むタブレット
においていくつかの賦形剤を有する例示的なAD処方物を、以下のように達成し
た。タブレットを、回転造粒機において、表で示されるクロスカルメロースナト
リウムの重量の2分の1、炭酸マグネシウムの全て、アルファ化デンプンの全て
、および表で示されるラクトース一水和物の約80%のをブレンドすることによ
り、作製した。水を添加し、そしてその内容物を、湿性顆粒が形成するまで、回
転造粒機(Colette,Gral−10)において混合した。湿性顆粒を粉
砕し(Co−Mil model 197S、Quadro Corp.,Wa
terloo,Canada)、流動床乾燥機(Glatt,GPCG−1)に
おいて、2.0%LOD以下の水分含有量まで乾燥し、そして乾燥した顆粒を、
ミル(Co−Mil model 197S、Quadro Corp.、Wa
terloo、Canada)中を通過させ、そして適切な粒子サイズに粉砕し
た(約250μmの相乗平均粒子サイズ)。粉砕した粒子を、顆粒外(extr
agranular)賦形剤、ラクトース一水和物(残り20%)、クロスカル
メロースナトリウム(残り2分の1)およびタルクと合わせ、そして混合機(4
クウォートPK V−blender)においてブレンドし、均一な(homo
genous)粉末ブレンドを得る。ステアリン酸マグネシウムを添加し、ブレ
ンドし、1/4〜13/32インチの直径の平面丸形パンチ(flat−fac
ed round punch)を用いた16ステーションを装備した回転式タ
ブレット圧縮機(instrumented 16 station rota
ry tablet press)(β型、Manesty)を使用して、この
混合物の圧縮により、タブレットに圧縮した。タブレットを、重さが200mg
以下である1/4インチの直径のタブレットについては3〜10Kp、および重
さが200〜400mgである5/16〜13/32インチの直径のタブレット
については6〜16Kpからの範囲の硬度に圧縮した。上部のパンチ圧力を、デ
ータ獲得システム(Model PC 30,SMI,Pittstown,N
J)を使用して、各々の運転の間に定期的に測定した。タブレットを、ポリエス
テル繊維梱包材料とともに、および必要に応じてシリカゲルの乾燥剤とともに、
高密度ポリエチレンビンまたはガラスビンに詰めた。次いで、このビンを、誘導
密封(induction seal)した。
【0088】 (実施例2.炭酸マグネシウムおよび結晶性セルロースを含むAD処方物) AD賦形剤およびアルカリ性賦形剤を、いくつかの賦形剤と共に処方し、そし
て1つのタブレットあたり5、10、30、60または120mgのADを含む
タブレットに圧縮した。このタブレットを、上記実施例1に記載される様式と類
似の様式において湿性顆粒化によって調製した。炭酸マグネシウムは、異なる調
製において、炭酸マグネシウム水酸化物、軽炭酸マグネシウムまたは重炭酸マク
ネシウムとして存在した。
【0089】
【表5】 (実施例3.炭酸カルシウムを含むAD処方物) アルカリ性賦形剤を含むADタブレットを、上記のように処方し、そして相対
的に異なる湿度条件および温度条件下で、ADの安定性について試験した。下の
表において示されるAD、ラクトース、アルファ化デンプン、50%のクロスカ
ルメロースナトリウム、および炭酸カルシウムを混合し、次いで約30〜40%
の水を用いて湿式顆粒化した。湿式ミリング(wet milling)後、こ
の顆粒を乾燥し、そして適切な粒子サイズ(約250μmの相乗平均粒子サイズ
)に粉砕した。この顆粒は、残っている50%のクロスカルメロースナトリウム
、二酸化ケイ素、および結晶性セルロースとともに、3〜10分間ブレンドした
粉末であった。この粉末ブレンドを、さらに3〜5分間ステアリン酸マグネシウ
ムと混合した。タブレットを、上記の実施例1において記載される様式と類似の
様式で混合物の圧縮によって調製した。
【0090】
【表6】 (実施例4.アルカリ性賦形剤を含むAD処方物の安定性) 炭酸マグネシウム、軽粉末(light powder)、USP/NF;炭
酸カルシウム、軽粉末、USP/NF;および炭酸亜鉛、塩基性(basic)
粉末、試薬グレード(grade);および二塩基性リン酸カルシウム、無水粉
末が、Spectrum Quality Products,Inc.(Ga
rdena,CA)から利用可能であった。
【0091】 AD顆粒の各々のバッチを、湿式顆粒化により、調製した。このバッチのサイ
ズは、10gであった。この処方物成分は、15% w/w ADおよび0〜5
% w/w アルカリ性賦形剤、希釈剤(72〜77%ラクトース一水和物)、
結合剤(5%のアルファ化デンプン)および消毒薬(3%クロスカルメロースナ
トリウム)からなった。このコントロール処方物は、塩を有さない15% w/
w ADを含んだ。
【0092】 全ての賦形剤を、重さを量り、混合し、そして#40メッシュスクリーン(G
ilson Co.、Worthington、OH)に通した。次いで、ふる
いにかけた粉末を、乳鉢に移し、そして1分間、乳棒を用いて混合した。水(3
.2〜3.3mL)を19G11/2インチのニードル(Becton Dick
inson & Co.)を備え付けられた5mLのシリンジ(Becton
Dickinson & Co.、Franklin Lakes,NJ)を通
してゆっくり添加した。湿性顆粒を、3分間、乳鉢において、乳棒とへらによっ
て混合し、#10メッシュスクリーンに通して、そして40℃で一晩、オーブン
中で乾燥した。乾燥した顆粒を、乳鉢においてひき、安定性試験のために粉末を
細かくした。
【0093】 安定性を示すHPLC方法を、ADについての潜在能および分解産物プロフィ
ールアッセイ(potency and degradation produ
ct profile assay)のために使用した。このHPLCアッセイ
を、十分に自動化した、コンピューター制御されたHewlett Packa
rd Series II 1090液体クロマトグラフィー(Palo Al
to,CA)を用いて行った。HPLC3D ChemStation(Hewl
ett Packard)を、データ獲得のために使用した。この方法は、室温
で、流量1.2mL/分およびUV検出260nmで、PellicularTM8粒子(2×10mm)を用いて、乾燥パックされたAlltech Dir
ect−ConnectTM詰め替え可能なガードカラムを備え付けられたAll
techTM混合モード陰イオン交換C8カラム(7ミクロン、100Å孔サイズ
、4.6×250mm)を、使用した。移動相Aは、30%のアセトニトリルお
よび70%pH6.0(200mM)リン酸緩衝液からなり、そして移動相Bは
、50%アセトニトリルおよび50%pH6.0(200mM)リン酸緩衝液か
らなった。勾配プロフィール(gradient profile)は、1分間
の100%の移動相A、続いて100%の移動相Bまでの19分の線形勾配に続
き、次いで、5分間100%の移動相Bに維持した。100%の移動相Aにおい
て、10分の平衡を、注入の間用いた。15μLのサンプルを、この系に注入し
た。ADおよび分解産物の量を、規格化領域によって報告した。
【0094】 およそ50mgの顆粒を、重さを量り、そして25mLの容積のフラスコに移
した。pH2.8(25mM)リン酸緩衝液の5mLを、添加し、そしてその混
合物を、15分間超音波処理した。アセトニトリルを、フラスコに、容積マーカ
ーのおよそ1cm下まで添加し、そしてその混合物を、さらに15分間超音波処
理した。過度の加温を、超音波処理の間、防いだ。超音波処理器から容積フラス
コを取り除いた後、この混合物を、室温まで平衡化させた。アセトニトリルを、
正確な容積まで満たし、そして十分に混合した。この溶液を、0.45μmのN
ylon 66膜フィルターユニット(Rainin)を通して濾過し、そして
最初の2mLのアリコートを捨てた。ADの最終濃度は、およそ0.3mg/m
Lであった。
【0095】 およそ2gの顆粒を、重さを量り、そしてシンチレーションガラスバイアルに
移した(Wheaton Scientific Products、Mill
ville、NJ)。これらのサンプルを、ふたをはずし、そして臭化マグネシ
ウム六水和物の飽和溶液を密閉容器に置くことにより制御された30%の相対湿
度(RH)環境チャンバに置いた。この容器を、60℃のオーブン(Model
DK−63 Constant Temperature Oven、Sci
entific Products、McGaw Park、IL)の中に保存
した。およそ300mgのサンプルを、各々の時点で取り出し、そしてアッセイ
まで冷蔵庫に保存した。
【0096】 促進された安定性研究を、開放条件下で60℃および30%RHで行い、種々
の処方物間の直接的比較を可能にした。開放条件を選択し、ADの安定性に関す
る処方物およびパッケージング変化物(variable)におけるLODの役
割を除去した。
【0097】 4つの化合物、CaCO3、MgCO3、ZnCO3、およびCaHPO4を、A
D処方物中に顆粒内賦形剤とし取り込んだ。以下の図は、コントロールと比較し
て、3%CaCO3、2%MgCO3、2%ZnCO3、および2%CaHPO4
含む処方物について、60℃および30%RHにおける時間の関数として、AD
の分解の百分率を示す。以下で示されるように、もっとも安定な処方物は、2%
MgCO3を含んだ。CaCO3およびZnCO3もまた、ADに関して安定な効
果を示した。対照的に、約2の結合体化された酸のpKaを有するCaHPO4
、コントロールの処方物と比較して、ADの安定性に関し、有意な改善は示さな
かった。
【0098】
【表7】 以下で示される図は、ADの分解の範囲に対するMgCO3の濃度の効果を示
す。MgCO3の濃度の0〜3%の増加は、ADの安定性を増強するが、3〜5
%のMgCO3の濃度は、これらのアッセイ条件下で、ADの安定性をさらに改
善しないようであった。
【0099】
【表8】 顆粒外賦形剤としての炭酸塩の効果もまた、調べた。2%顆粒外CaCO3
よびMgCO3を含む2つの粉末混合物を調製した。保管21日後、CaCO3
86.3%)およびMgCO3(86.8%)を含む処方物におけるAD残留量
%は、コントロール処方物(86.4%)と類似しており、これは、CaCO3
およびMgCO3の顆粒外の添加は、ADの安定性に強く影響しないことを示唆
した。これら2つの粉末混合物の産物分布は、コントロールと類似しており、こ
れは、顆粒内アルカリ性賦形剤と同じ効果に達するためには、より多量のアルカ
リ性賦形剤が必要であることを示した。
【0100】 3つの化合物2%NaHCO3、2%Na2CO3および2%NaH2PO4を、
顆粒内賦形剤として、AD処方物中に取り込んだ。これら3つの処方物における
安定性の結果を、コントロール処方物と比較した。その結果により、ADは、N
aHCO3またはNa2CO3のいずれかの存在下においては、不安定であること
が示された。さらに、これらの顆粒の保管には、茶色への変色が伴った。NaH 2 PO4を含むAD顆粒の安定性もまた、損なわれた。ADを脱安定化する効果は
、Na2CO3>NaHCO3>NaH2PO4の順であることが明らかになった。
【0101】 (実施例5.AD含有錠剤の直接圧縮)ADおよびクロスカルメロースナトリ
ウムを3〜10分間混合し、続いてラクトースおよび炭酸マグネシウムと共に3
〜10分間混合し、そして次いで微結晶性セルロースと共に3〜10分間混合し
、続いてタルクと共に3〜10分間混合し、そして次いでステアリン酸マグネシ
ウムと共に、もう3〜10分間混合した。錠剤を、16ステーションロータリー
錠剤プレス器(instrumented 16 station rotar
y tablet press)(β−型、Manesty)を使用する、その
混合物の直接圧縮によって調製した。この錠剤は、以下に示す化合物を含む。
【0102】
【表9】 (実施例6.L−カルミチン−L−タータレートを含むAD処方物)45%
w/w L−カルミチン−L−タータレートを含む、AD処方物の、2つの10
kg(750gのAD)バッチを調製した。1つのバッチは、2.0% w/w
炭酸マグネシウムを含んだ。もう一方のバッチは、炭酸塩を含まず、コントロー
ル処方物として、役目を果たした。AD、約35%の微結晶性セルロース、アル
ファ化デンプン、50%のクロスカルメロースナトリウムおよび炭酸マグネシウ
ムを混合し、次いで約8.5%の水を用いて湿式顆粒化(wet granul
ate)した。湿式顆粒化のために、高剪断攪拌器(high shear m
ixer)(Niro−Fielder PMA 25、Niro−Aerom
atic,Columbia,MD)を使用した。湿式ミリング(Quadro
Co−Mil)後、顆粒を、約1.4%のLODに達するまで、Glatt
GPCG−1流動床乾燥機を用いて乾燥した(65〜70℃で30〜60分間)
。その入口温度、排出温度および産物温度を、乾燥の間、追跡し、そして定期的
に記録した。乾燥混合物を、適切な粒子サイズ(平均の粒子直径約200〜50
0μm)に乾式ミリング(dry−milled)した。乾式ミリングは、摩擦
ふるい(2A−050G037/19136)および0.175インチのスペー
サーを備えるQuadro Co−Mil(197Sモデル)を用いて実施した
。ミリング速度は、1600rpmであった。
【0103】 次いで、顆粒を、50%のその残りのクロスカルメロースナトリウム、タルク
および約65%のその残りの微結晶性セルロースを用いて粉末混合した。粉末混
合は、Gemco1cu.ft.混合器において実施した。この顆粒を、硬化植
物油潤滑剤を除く、全ての顆粒外賦形剤と共に5分間混合した。潤滑剤の添加後
、最終粉末混合物を、もう5分間混合した。
【0104】 次いで、錠剤を0.3480”×0.6975” 直径のカプセル型せん孔を
用いて、16ステーションロータリー錠剤プレス器(β−型、Manesty)
上で錠剤に圧縮した。せん孔を、タレット上で交互の位置に配置し、そしてβ−
プレスを最も遅いタレット速度で作動して、総錠剤化時間を最大限にした。錠剤
を、12〜16Kpの範囲の硬度にまで圧縮した。データ収集システム(モデル
PC30、SMI、Pittstown、NJ)を用いて、それぞれが作動する
間、上部のせん孔圧力を定期的に測定した。錠剤サンプルを定期的に収集して、
錠剤重量および錠剤硬度を調べた。
【0105】 ADおよびL−カルミチン−L−タータレートの錠剤の他の強度を、上記に記
載したような方法と同様に調製し、そしてADおよびL−カルミチン−L−ター
タレートの錠剤の、異なる強度の組成物を以下の表に要約した。
【0106】
【表10】 (実施例7.L−カルミチン−L−タータレートを含むAD処方物)AD、表
に示す35〜40%の微結晶性セルロース、アルファ化デンプン、表に示す2分
の1のクロスカルメロース、および炭酸マグネシウムを、高剪断ミキサー(Ni
ro−FielderモデルPMA25)中で、水(約8%)を用いて湿式顆粒
化した。湿式ミリング後、この顆粒を乾燥し、そして適切な大きさの粒子(20
0〜500μm)に乾式ミリング(Quadro Co−Mil model
197S)した。次いで、この顆粒を、50%のその残りのクロスカルメロース
ナトリウムおよび60〜65%のその残りの微結晶性セルロースを用いて3〜1
0分間、粉末混合した。その粉末混合を、ステアリン酸フマル酸ナトリウム(S
odium stearyl fumarate)を用いて、もう3〜5分間混
合した。
【0107】 粉末混合物を、16ステーションロータリー錠剤プレス器(β−型、Mane
sty)上で錠剤に圧縮した。
【0108】
【表11】 (実施例8.L−カルミチン−L−タータレートを含むAD処方物の安定性)
1錠剤あたり、360mgのL−カルミチン−L−タータレートを有し、800
mgの重量である、3つの異なる処方物からなる錠剤を、本質的に実施例6に記
載のように調製した。錠剤を、安定性について設定し、ADを以下に示す指定し
た時点で分析した。第1の処方物lot#Aは、1錠剤あたり60mgのADお
よび16mgの炭酸マグネシウム(magnesium carbonate
hydroxide)を含む。第2の処方物lot#Bは、60mgのADを含
み、そしてアルカリ性賦形剤を含まず、そして錠剤重量を800mgに保ために
、さらなる微結晶性セルロースを含む。第3の処方物lot#Cは、60mgの
ADおよび16mgの炭酸カルシウムを含む。安定性を調べるため、30個の錠
剤を、各々1グラム、3グラムまたは5グラムのシリカゲルと共に、誘導密封さ
れた75mL HDPEボトル(Wheaton Drawing No.B−
23487B)中に充填した。異なる時点でのAD残留量を、面積正規化法(a
rea normalization method)によって決定した。
【0109】 lot#A〜lot#Cを60℃/75%RH(誘導密封したHDPEボトル
)でインキュベーションして得られた結果を以下に示す。
【0110】
【表12】 lot#A〜lot#Cを40℃/75%RH(誘導密封したHDPEボトル
)でインキュベーションして得られた結果を以下に示す。
【0111】
【表13】 (実施例9.AD分解産物)調査により、ADが以下に示すように分解するこ
とが示された。分解産物は、AD処方物中に含まれる組成物をモニターし、そし
て分析するのに有用であり、例えば、それらは、HPLCまたは他の分析基準に
よって検出され得る。
【0112】
【化3】
【0113】
【化4】 以下の表は、AD、L−カルミチン−L−タータレートおよび2%MgCO3
(lot#A)、2%CaCO3(lot#C)を含む組成物について、または
アルカリ性賦形剤(lot#B)を含まないコントロール処方物について、60
℃および30%RHで保管後の産物分布を要約する。上記の実施例8に、これら
の処方物を記載する。30個の錠剤を、各々1グラム、3グラムまたは5グラム
のシリカゲルと共に、誘導密封した75mL HDPEボトル(Wheaton
Drawing No.B−23487B)中に充填した。これらの炭酸塩の
添加は、架橋反応速度を減少し、これは、より低いレベルのGS−6149およ
びGS−6150の形成物を誘導するようである。
【0114】
【表14】 (実施例10.結晶ADの調製)無水結晶ADを、本質的に米国出願番号08
/900、745に記載されるように調製した。例示的な調製を、以下のように
行った。9.7kgのN−メチルピロリドン(NMP)を、30ガロンのガラス
裏打(glass−lined)スチール性反応容器(Pfaudler,Ro
chester,NY,モデルNo.P20−30−150−115)中の3k
gのPMEAに、室温で添加し、そしてNMPを添加した後、その混合物を穏や
かに攪拌した。用いた穏やかな攪拌は、懸濁液中の固形PMEAを維持するのに
十分であり、そして浅い渦が存在したが、攪拌は強力ではなく、そしてリアクタ
ー内容物の跳ねかけは生じなかった。次いで、5.6kgのTEAを加え、続い
て8.3kgのクロロメチルピバレートを加えた。次いで、さらなる2.7kg
のNMPを加え、リアクターに送るために使用される移動ラインから、残留量物
を洗浄した。温度を約48℃に調整し、そしてこの温度を、穏やかに攪拌しなが
ら38〜48℃の間で18時間維持した。この反応が完了した後、リアクターに
48kgのイソプロピルアセテートを室温で加え、そして得られた混合物を、穏
やかに攪拌しながら43〜48℃で1時間維持し、続いて固形物を除去するため
に、反応混合物の濾過を行った(TyvekTMフィルター、直径15.5”、K
avon Filter Products,Wall,NJ,モデルNo.1
058−D)。この濾過物を、温度を43〜48℃に保ちながら50ガロンのガ
ラス裏打スチール性反応容器(Pfaudler,モデルNo.P24−50−
150−105)に移し、そしてこの30ガロン容器を、容器をリンスするため
に、43〜48℃で12kgのイソプロピルアセテートを用いて洗浄した。この
洗浄液を、この50ガロンリアクターに移し、そしてその温度を、その後の工程
の間に周囲温度まで低下させた。
【0115】 次いで、その混合物を、22kgの水を用いて、約1.5〜2分間の強い振盪
(リアクター内容物の跳ねかけを伴う激しいボルテックス)によって洗浄した。
振盪を停止し、そしてその相を完全に分離した(約10分間)。下方の水相(約
26L)を、その30ガロンのガラス裏打スチール性反応容器に移した。さらに
22kgの水を、その50ガロンリアクターに残った有機相に加え、そしてその
相を約1.5〜2分間、強く振盪した。振盪を停止し、そしてその相を完全に分
離した(約1時間40分)。下方の水相を、30ガロンのガラス裏打スチール性
反応容器に移した。この容器は、その時点で両方の水性洗浄物を含む。24kg
のイソプロピルアセテートを、この30ガロンリアクター中の水性洗浄物に加え
、そしてその相を約1.5〜2分間強く振盪し、続いて振盪を停止し、そして完
全な相分離を得るのに十分な時間、相分離をさせた(約10分間)。上方の有機
相を保持し、そして50ガロンリアクター中で先に保持した有機相と混合した。
24kgのイソプロピルアセテートを30ガロンリアクター中の水性洗浄液に加
え、そしてその相を約1.5〜2分間強く振盪し、続いて振盪を停止し、そして
完全な相分離を得るのに十分な時間、相分離をさせた(約20分間)。上方の有
機相を保持し、そして50ガロンリアクター中で先に保持した有機相と混合した
。次いで、この合わされた有機相を、ブライン水溶液(7kg水、3.9kg
NaCl)を用いて、約1.5〜2分間の強い振盪によって洗浄し、続いて、振
盪を停止し、その相を完全に分離させた(約5分)。このブライン洗浄液を廃棄
した。この合わされた有機相を、50ガロンリアクターからドレインし、そして
そのリアクターに18kgの硫酸ナトリウムを加え、続いてこの有機相をリアク
ターに添加し戻し、そして約1.5〜2分間強く振盪して、リアクター内容物を
混合し、次いで、その混合物を1時間静置させた。この有機相は、この時点で9
8.5の重量であった。
【0116】 次いで、このリアクター内容物を穏やかに振盪し、そして内容物をバッグフィ
ルタ(American Felt and Filter Co,モデルNo
.RM CS/S 122)に移し、そしてリアクターに適用した低い窒素圧下
で濾過した。ADを含む有機相を清潔な50ガロンリアクターに移し、そして揮
発性成分が蒸留物受容容器中に凝縮されるのが観察されなくなるまで、2時間2
5分の減圧蒸留によって、揮発性の有機物を除去した。有機相の温度を、有機相
の容量が50〜55Lの容量を有するまで、26〜30”Hgの減圧下で33℃
〜41℃で維持した。この有機相を、綿紡糸巻上カートリッジ(cotton
spun wound cartridge)を含む(ポリプロピレン紡糸巻上
カートリッジもまた、使用され得る)、カートリッジフィルター(Memtec
America,Corp.,モデルNo.910044)を使用して、減圧
濾過によって、この50ガロンリアクターから、清潔な30ガロンリアクターに
移した。8.6kgのイソプロピルアセテートを、この50ガロンリアクターに
加え、そしてこれを、50ガロンビンリアクターから移し、そして減圧濾過によ
って30ガロン中の有機相に加えた。有機相を5℃で一晩保持した。30ガロン
リアクター中で、減圧蒸留を26℃〜41℃で3時間続けて、約7〜9LのAD
含有油を得た。その油に、5.4kgのアセトンを加え、その油は、透明な溶液
を生じた。次いで、その溶液を、攪拌し、そして43℃に温め、そして27kg
のジ−n−ブチルエタノールを室温で約4分間にわたって加え、続いて、その温
度が43℃に戻るように温めた。さらなる15kgのジ−n−ブチルエタノール
を室温で約4分間にわたって加え、その温度を43℃〜44℃に戻した。この時
、その温度を、約7時間15分にわたって20℃まで低下させた。この時間の間
、リアクター中でAD結晶が形成した。この結晶を、窒素下の大気圧より約5p
si上で、濾過(Nutche filter)することによって回収した。2
.40kgの乾燥無水AD結晶を回収した(45.1%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/04 A61K 47/04 47/08 47/08 47/10 47/10 47/12 47/12 47/18 47/18 47/26 47/26 47/36 47/36 47/38 47/38 47/44 47/44 A61P 31/12 A61P 31/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ユアン, ラング−チ ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94404 フォスター シティー, タウン グリ ーン レーン 207 Fターム(参考) 4C076 AA31 AA36 AA37 AA53 CC35 DD19 DD25 DD29 DD30 DD37 DD40 DD41 DD51 DD67 EE31 EE38 EE53 FF04 FF05 FF09 FF63 GG12 GG14 4C086 AA01 DA34 MA05 MA35 MA37 MA41 NA03 ZB33

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]ホスホ
    ノ]メトキシ]エチル]アデニンおよびアルカリ性賦形剤を含む、組成物。
  2. 【請求項2】 75℃での乾燥に対する損失(LOD)が、約5%以下であ
    る、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性賦形剤が、アルカリ性炭酸塩またはアルカリ
    性水酸化物である、請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性炭酸塩が、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
    ム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、炭酸アルミニウム、炭酸鉄(II)または炭酸コ
    バルトである、請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性水酸化物が、水酸化マグネシウム、水酸化カ
    ルシウム、水酸化アルミニウムまたは水酸化鉄である、請求項3に記載の組成物
  6. 【請求項6】 LOD75℃が、約2%以下である、請求項3に記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 LOD75℃が、約1.5%以下である、請求項3に記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 前記9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]ホ
    スホノ]メトキシ]エチル]アデニンが、前記組成物の約2〜50%含まれ、か
    つ前記アルカリ性賦形剤が、前記組成物の約1〜20%含まれる、請求項1に記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記アルカリ性賦形剤が、アルカリ性炭酸塩またはアルカリ
    性水酸化物である、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記アルカリ性炭酸塩が、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
    ウム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、炭酸アルミニウム、炭酸鉄(II)または炭酸
    コバルトである、請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記アルカリ性水酸化物が、水酸化マグネシウム、水酸化
    アルミニウムまたは水酸化鉄である、請求項9に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記アルカリ性賦形剤が、約2〜6%含まれる、請求項9
    に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 単位用量である、請求項8に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 約1.0〜300mgの9−[2−[[ビス[(ピバロイ
    ルオキシ)メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニンを含む錠剤を含む、
    請求項13に記載の単位用量。
  15. 【請求項15】 約5〜30%(w/w)の9−[2−[[ビス[(ピバロ
    イルオキシ)メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニンを含む、請求項1
    3に記載の錠剤またはカプセル。
  16. 【請求項16】 約2〜6%(w/w)のアルカリ性賦形剤を含む、請求項
    15に記載の錠剤またはカプセル。
  17. 【請求項17】 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸マン
    ガン、炭酸アルミニウム、炭酸鉄(II)または炭酸コバルトからなる群から選
    択される、約2〜6%(w/w)のアルカリ性賦形剤を含む、請求項16に記載
    の錠剤。
  18. 【請求項18】 約35〜80%(w/w)のラクトース一水和物、無水ラ
    クトースまたは微結晶性セルロースを含む、請求項17に記載の錠剤。
  19. 【請求項19】 約20〜50%(w/w)のL−カルニチン−L−タータ
    レート、L−カルニチン−L−フマレートまたは微小カプセル化L−カルニチン
    、約4〜20%(w/w)の9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル
    ]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、および約1〜6%(w/w)のアル
    カリ性賦形剤を含む、請求項17に記載の錠剤またはカプセル。
  20. 【請求項20】 約10mgの9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)
    メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、約1〜5mgの炭酸マグネシ
    ウムまたは炭酸カルシウム、約4〜8mgのクロスカルメロースナトリウム、約
    5mgのアルファ化デンプン、約40〜65mgのラクトース、約15〜35m
    gの微結晶性セルロース、約0〜6mgのタルク、および約0.5〜2mgのス
    テアリン酸マグネシウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 約30mgの9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)
    メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、約4〜10mgの炭酸マグネ
    シウム、約61.5〜75.25mgのラクトース一水和物または無水ラクトー
    ス、約22.5mgの微結晶性セルロース、約7.5mgのアルファ化デンプン
    、約9mgのクロスカルメロースナトリウム、約0〜9mgのタルク、および約
    0.75〜1.5mgのステアリン酸マグネシウムを含む、請求項1に記載の組
    成物。
  22. 【請求項22】 約60mgの9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)
    メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、約12mgの炭酸マグネシウ
    ム、約73mgのラクトース一水和物または無水ラクトース、約30mgの微結
    晶性セルロース、約10mgのアルファ化デンプン、約12mgのクロスカルメ
    ロースナトリウム、約1mgの二酸化ケイ素、および約2mgのステアリン酸マ
    グネシウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 約120mgの9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ
    )メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、約12〜24mgの炭酸マ
    グネシウム、約124〜162mgのラクトース一水和物または無水ラクトース
    、約60mgの微結晶性セルロース、約20mgのアルファ化デンプン、約24
    mgのクロスカルメロースナトリウム、約0〜24mgのタルク、および約2〜
    4mgのステアリン酸マグネシウムを含む、請求項1に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 約4〜8%(w/w)の9−[2−[[ビス[(ピバロイ
    ルオキシ)メチル]ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニン、約1〜6%(w/
    w)の炭酸マグネシウム、約24〜51%(w/w)のL−カルニチン−L−タ
    ータレート、約20〜36%(w/w)の微結晶性セルロース、約5%(w/w
    )のアルファ化デンプン、約4%(w/w)のクロスカルメロースナトリウム、
    ならびに(1)約1%(w/w)のステアリルフマル酸ナトリウムまたは(2)
    約2%(w/w)タルクおよび約1%(w/w)のI型硬化植物油を含む、請求
    項1に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]ホス
    ホノ]メトキシ]エチル]アデニンをアルカリ性賦形剤と接触させる工程によっ
    て生成される、生成物。
  26. 【請求項26】 前記混合物が、約2.0%以下のLODを有する乾燥顆粒
    剤の形態で、ADおよびアルカリ性賦形剤を含む、請求項25に記載の生成物。
  27. 【請求項27】 結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、グリダント、着色剤ま
    たは矯味矯臭剤を含む、請求項25に記載の生成物。
  28. 【請求項28】 9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]ホス
    ホノ]メトキシ]エチル]アデニンをアルカリ性賦形剤と接触させる工程を包含
    する、方法。
  29. 【請求項29】 液体を、前記混合物中に添加する、請求項28に記載の方
    法。
  30. 【請求項30】 前記液体が、水、アセトン、1〜8炭素原子を含むアルコ
    ール、またはそれらの混合物である、請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記液体が、水である、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記9−[2−[[ビス[(ピバロイルオキシ)メチル]
    ホスホノ]メトキシ]エチル]アデニンおよび前記アルカリ性賦形剤が、直接圧
    縮、乾式顆粒化または湿式顆粒化によって接触される、請求項28に記載の方法
JP2000587780A 1998-12-15 1999-12-14 薬学的処方物 Expired - Lifetime JP4750946B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11240398P 1998-12-15 1998-12-15
US09/211,613 US6635278B1 (en) 1998-12-15 1998-12-15 Pharmaceutical formulations
US09/211,613 1998-12-15
US60/112,403 1998-12-15
PCT/US1999/029626 WO2000035460A2 (en) 1998-12-15 1999-12-14 Pharmaceutical formulations

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002532429A true JP2002532429A (ja) 2002-10-02
JP4750946B2 JP4750946B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=26809911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000587780A Expired - Lifetime JP4750946B2 (ja) 1998-12-15 1999-12-14 薬学的処方物

Country Status (19)

Country Link
EP (1) EP1140114B1 (ja)
JP (1) JP4750946B2 (ja)
KR (1) KR100624214B1 (ja)
CN (2) CN100361664C (ja)
AR (1) AR021670A1 (ja)
AT (1) ATE298576T1 (ja)
AU (1) AU759869B2 (ja)
BR (1) BRPI9916820B8 (ja)
CA (1) CA2355239C (ja)
CO (1) CO5261557A1 (ja)
DE (1) DE69926012T2 (ja)
ES (1) ES2245130T3 (ja)
HK (1) HK1040488A1 (ja)
ID (1) ID30032A (ja)
MY (1) MY126526A (ja)
NZ (1) NZ511855A (ja)
TR (1) TR200101746T2 (ja)
TW (1) TWI230618B (ja)
WO (1) WO2000035460A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535164A (ja) * 2007-08-02 2010-11-18 フィディア ファーマチェウティチ ソシエタ ペル アチオニ アデホビルジピボキシルの結晶性一水和物型
JP2012512137A (ja) * 2008-09-11 2012-05-31 シージェイ チェルジェダン コーポレイション アデホビルジピボキシルの精製方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2536972T5 (es) * 2000-07-21 2022-04-06 Gilead Sciences Inc Profármacos de análogos de nucleótidos de fosfonato y métodos para seleccionar y preparar los mismos
KR20040028947A (ko) * 2001-07-31 2004-04-03 하. 룬트벡 아크티에 셀스카브 에시탈로프람 함유 결정 조성물
AU2003284800A1 (en) 2002-11-12 2004-06-03 Tianjin Kinsly Pharmaceutical Co., Ltd. A new crystal form of adefovir dipivoxil and its composition
EP1635847B1 (en) 2003-06-13 2019-07-31 IDH Holding ApS Treatment of symptoms associated with bacterial vaginosis
CN104173356A (zh) * 2008-09-17 2014-12-03 Cj第一制糖株式会社 肝适能固态分散物、包括其的药的组成物以及其制备方法
KR101089620B1 (ko) * 2009-07-20 2011-12-06 경희대학교 산학협력단 무수결정형 아데포비어 디피복실 및 이온성 액체를 사용한 이의 제조 방법
EP2343056A1 (en) 2009-12-30 2011-07-13 Abdi Ibrahim Ilac Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi Producing stable adefovir dipivoxil solid dispersions
AU2015384801B2 (en) 2015-03-04 2022-01-06 Eisai R&D Management Co., Ltd. Combination of a PD-1 antagonist and a VEGFR/FGFR/RET tyrosine kinase inhibitor for treating cancer
CN108883091A (zh) * 2015-12-22 2018-11-23 X4 制药有限公司 用于治疗免疫缺陷病的方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58201726A (ja) * 1982-05-18 1983-11-24 Meiji Seika Kaisha Ltd 安定な製剤の製造法
JPH03163018A (ja) * 1990-11-20 1991-07-15 Takeda Chem Ind Ltd 医薬固形組成物用安定化剤および安定化方法
JPH04230694A (ja) * 1990-09-14 1992-08-19 Bristol Myers Squibb Co ホスホナート類のプロドラッグ
JPH05246844A (ja) * 1991-12-12 1993-09-24 Sandoz Ag HMG−CoAリダクターゼ禁止剤化合物を含んでなる安定化された製薬学的組成物
JPH0687762A (ja) * 1990-02-22 1994-03-29 Health Maintenance Programs Inc 保存安定性硫酸グルコースアミン経口薬剤とその製造方法
JPH06340530A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Biofuerumin Seiyaku Kk 経口投与用固体組成物
JPH08505640A (ja) * 1993-01-19 1996-06-18 ワーナー−ランバート・コンパニー 安定な経口用のci−981製剤およびその製法
JPH1036290A (ja) * 1997-04-25 1998-02-10 Takeda Chem Ind Ltd 医薬固形組成物用安定化剤および安定化方法
JPH114666A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Otsuka Pharmaceut Co Ltd マグネシウム補給発泡剤組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CS263952B1 (en) * 1985-04-25 1989-05-12 Holy Antonin Remedy with antiviral effect
US4704365A (en) * 1986-02-24 1987-11-03 Abbott Laboratories Composition and method for stabilization of dinucleotides
US5817336A (en) * 1993-04-02 1998-10-06 Orion-Yhtyma Oy Composition containing selegiline
US5919776A (en) * 1996-12-20 1999-07-06 Merck & Co., Inc. Substituted aminoquinolines as modulators of chemokine receptor activity
CA2596320C (en) * 1997-07-25 2008-12-23 Gilead Sciences, Inc. Nucleotide analog compositions

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58201726A (ja) * 1982-05-18 1983-11-24 Meiji Seika Kaisha Ltd 安定な製剤の製造法
JPH0687762A (ja) * 1990-02-22 1994-03-29 Health Maintenance Programs Inc 保存安定性硫酸グルコースアミン経口薬剤とその製造方法
JPH04230694A (ja) * 1990-09-14 1992-08-19 Bristol Myers Squibb Co ホスホナート類のプロドラッグ
JPH03163018A (ja) * 1990-11-20 1991-07-15 Takeda Chem Ind Ltd 医薬固形組成物用安定化剤および安定化方法
JPH05246844A (ja) * 1991-12-12 1993-09-24 Sandoz Ag HMG−CoAリダクターゼ禁止剤化合物を含んでなる安定化された製薬学的組成物
JPH08505640A (ja) * 1993-01-19 1996-06-18 ワーナー−ランバート・コンパニー 安定な経口用のci−981製剤およびその製法
JPH06340530A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Biofuerumin Seiyaku Kk 経口投与用固体組成物
JPH1036290A (ja) * 1997-04-25 1998-02-10 Takeda Chem Ind Ltd 医薬固形組成物用安定化剤および安定化方法
JPH114666A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Otsuka Pharmaceut Co Ltd マグネシウム補給発泡剤組成物

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6008061047, 医薬品添加物事典, 1994, 第1版, 68−69、80−81, 薬事日報社 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535164A (ja) * 2007-08-02 2010-11-18 フィディア ファーマチェウティチ ソシエタ ペル アチオニ アデホビルジピボキシルの結晶性一水和物型
JP2012512137A (ja) * 2008-09-11 2012-05-31 シージェイ チェルジェダン コーポレイション アデホビルジピボキシルの精製方法
JP2014114271A (ja) * 2008-09-11 2014-06-26 Cj Cheiljedang Corp アデホビルジピボキシルの精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
ID30032A (id) 2001-11-01
HK1040488A1 (en) 2002-06-14
CN1202829C (zh) 2005-05-25
BRPI9916820B8 (pt) 2023-04-25
TWI230618B (en) 2005-04-11
CA2355239A1 (en) 2000-06-22
AR021670A1 (es) 2002-07-31
CO5261557A1 (es) 2003-03-31
JP4750946B2 (ja) 2011-08-17
BRPI9916820A2 (pt) 2001-10-30
CN1682743A (zh) 2005-10-19
CN1330547A (zh) 2002-01-09
BRPI9916820B1 (pt) 2018-04-03
WO2000035460A2 (en) 2000-06-22
TR200101746T2 (tr) 2001-12-21
KR100624214B1 (ko) 2006-09-18
CN100361664C (zh) 2008-01-16
ATE298576T1 (de) 2005-07-15
DE69926012D1 (de) 2005-08-04
EP1140114A2 (en) 2001-10-10
NZ511855A (en) 2003-07-25
EP1140114B1 (en) 2005-06-29
CA2355239C (en) 2008-03-18
DE69926012T2 (de) 2006-05-04
WO2000035460A3 (en) 2000-11-09
ES2245130T3 (es) 2005-12-16
AU2361300A (en) 2000-07-03
AU759869B2 (en) 2003-05-01
KR20010080765A (ko) 2001-08-22
MY126526A (en) 2006-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6635278B1 (en) Pharmaceutical formulations
US4673564A (en) Sustained release pharmaceutical composition of solid medical material
JP3589977B2 (ja) 活性成分としてクロドロン酸塩および賦形剤としてケイ化微晶質セルロースを含む医薬製剤
JP4868695B2 (ja) 崩壊性が良好な経口製剤
RU2293555C2 (ru) Аторвастатин кальций в фармацевтической форме, его композиция и фармацевтическая рецептура, содержащая аторвастатин кальций
US5211958A (en) Pharmaceutical composition and process for its preparation
JPH11503763A (ja) 安定な医薬組成物
SK135496A3 (en) Tablet preparation, producing method and its use
EP0301006B1 (en) Methylprednisolone/sodium carboxymethyl starch tablet composition
EP1596870B2 (en) High dose ibandronate formulation
WO2008144730A2 (en) Stable pharmaceutical formulation for a dpp-iv inhibitor
JP2002531395A (ja) 医薬合剤
US5460829A (en) Pharmaceutical compositions based on ebastine or analogues thereof
JP4750946B2 (ja) 薬学的処方物
JP2004525887A (ja) 新規フェノフィブラート錠剤
JPH1192369A (ja) 医薬品調製物、その製造方法及びシランセトロンの安定化のための酸性添加剤の使用
US20110217369A1 (en) Fenofibrate compositions
AU611740B2 (en) Pharmaceutical composition and process for its preparation
JPH01156913A (ja) 高薬物含量医薬組成物およびその製造法
CN105407875A (zh) 包含异烟肼颗粒和利福喷汀颗粒的呈包衣片剂形式的抗结核病的稳定的药物组合物及其制备方法
JP3573287B2 (ja) 高吸収性固形製剤
JPH08325142A (ja) ヨウ化イソプロパミド含有製剤
CA2125620A1 (en) Ipsapirone medicament formulation
CA3234841A1 (en) Pharmaceutical compositions
AU2006235960A1 (en) Low dose entecavir formulation and use

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080501

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080722

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4750946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term