JP2002531844A - Icチップをスピンドル上に把持し整列させる装置 - Google Patents

Icチップをスピンドル上に把持し整列させる装置

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JP2002531844A JP2000586149A JP2000586149A JP2002531844A JP 2002531844 A JP2002531844 A JP 2002531844A JP 2000586149 A JP2000586149 A JP 2000586149A JP 2000586149 A JP2000586149 A JP 2000586149A JP 2002531844 A JP2002531844 A JP 2002531844A
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Abstract

(57)【要約】 チップ(1)を吸引により把持スピンドル(3)で把持した場合に、整列装置(4)によって、前記スピンドル(3)の案内手段(312)に対してチップ(1)を整列させることができ、従って、それによって、後の処理箇所、例えば、スピンドルの案内手段に対応する案内手段(51)を備えたチップ試験箇所(5)に向かってスピンドルが運ばれる場合には、前記試験箇所の接触トラック(50)の正面に、チップを正確に整列させ方向づけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に集積回路を備え複数のボンディングパッドを有するICチップ
を、把持スピンドル上に把持し整列させることのできる装置に関するものである
【0002】 上記のようなICチップは、一般的には、集積回路を封入する合成材料製のパ
ッケージと、複数の金属製ボンディングパッドとから構成され、該ボンディング
パッドは、集積回路との間で電子信号のやりとりをし、なおかつ、前記チップを
、半田付けもしくはその他のあらゆる手段によって、基板あるいはプリント回路
カードの一部に固定する為のものであり、そのパッケージの少なくとも一面上に
突出して伸びる。そのようなチップは、一般的には数mm程度の極めて小さな寸
法なので、取扱いが難しい。
【0003】 製造工程の一つの段階、一般的には最終工程で、チップの電気的試験を適切な
試験箇所で行う。この為、把持スピンドル上に保持したチップを前記試験箇所の
一部の正面に持ってきて、チップのそれぞれのボンディングパッドが試験箇所の
対応する金属製トラックと接触するようにし、チップの品質の検証を可能にする
。前記チップの寸法は上記のように小さいので、この作業は極めて微妙なものと
なる。
【0004】 同様の問題は、基板あるいはプリント回路カードの一部にチップを固定しよう
とする際にも生ずる。
【0005】 この為、一般的には、最初のチップ保持装置上に配置されるチップは、前記保
持装置に対するその整列は大まかに知られているが、ペンチ式装置を用いてパッ
ケージで把持され、該ペンチは、ボンディングパッドのないパッケージの二つの
向かい合う面を把持し、次いで、チップを掴んだペンチ式装置が試験箇所の方に
持っていかれ、一般的には、ペンチ式装置または試験装置の画像認識手段と位置
付け手段が、チップを整列させるのに用いられ、それらのボンディングパッドが
、試験箇所の対応する接触トラックの真正面に来るようにする。このような装置
は複雑であり、特に必要となるのは、少なくとも二本の直交軸及び回転軸に従っ
てペンチ式装置と試験箇所に対する位置を調節できる能動的手段と、特に複数の
チップを同時に整列させなければならない場合には、画像認識の為の強力な計算
手段である。他の装置は、チップのパッケージの一部、例えば角や面、あるいは
パッケージの操作ミス防止装置による位置座標を、スラスト軸受によって把持し
、次いで、この座標が分かるとすぐにチップの整列を行うようになっている。前
述の能動的位置付け手段を必要とするのに加えて、この装置は更に、パッケージ
上の位置座標を固定するという欠点を有し、ボンディングパッドがパッケージに
対して僅かにずれているような場合には、そのボンディングパッドの整列がうま
くいかなくなる。パッケージの二つの面を把持するペンチ式装置により、チップ
が把持される場合には、いずれにしても、前記チップ周辺のペンチが嵩張るので
、ボンディングパッドが届きにくい。
【0006】 本発明の第一の目的は、従来の装置の欠点を有さずに、ICチップを把持スピ
ンドル上に把持し、整列させることのできる装置、特に、チップのボンディング
パッドを、位置座標として直接採用することで、チップを整列させる装置を提案
することである。
【0007】 本発明の第二の目的は、試験箇所あるいは固定箇所となり得る、把持スピンド
ルとチップ処理箇所との間に、機械化された能動的位置付け手段が一切ない把持
及び整列装置を提案することであり、それによって、これら二つの要素の間の最
終的位置調節を行うことである。
【0008】 これらの目的は、請求項1の特徴部分に記載されているようなスピンドル上に
ICチップを把持し整列させる装置によって達成されるものであり、その変形や
特有の実施形態は従属請求項に記載されている。
【0009】 本発明による装置の望ましい実施形態を、添付の図面を参照しつつ、以下に記
述する。
【0010】 図1は、ICチップの把持スピンドルが、チップを把持しているところを示す
縦断面図である。
【0011】 図2A及び2Bはそれぞれ、整列装置を開いたところと、閉じたところを示す
縦断面図である。
【0012】 図3A及び3Bは、図2A及び2Bの整列装置の顎部の動作を、前記図の線I
II−IIIに沿って見たところを示す。
【0013】 そして図4は、チップの試験装置と向かい合う図1と同じ把持スピンドルを示
す。
【0014】 図1の示すチップ1は、この例ではパッケージの、相対する二つの面上にのみ
、ボンディングパッドを備えた「デュアル・イン・ライン」タイプのチップであ
り、それを載せるチップ・ホルダー2はどのようなタイプのものでも構わず、前
記チップ1を製造する回転コンベヤーやラインの一部として組み込むことが可能
なものである。把持スピンドル3はチップ1をチップ・ホルダー2の上に把持し
、それを後の処理箇所に向かって運んでいく為のものである。把持スピンドル3
には、円筒状貫通穿孔300が設けられた支持枠30を有している。可動軸受3
1は円筒状穿孔300の内部に配置され、可動軸受31の第一の端部のねじ山3
10上にねじ留めされたナット32で固定されており、前記ナット32の一面は
支持体30の反対の面301に押接している。図に見られるように、軸受31の
外径は円筒状穿孔300の内径よりも明らかに小さくなっていて、これら二つの
要素の間に遊びを残すようになっている。二つの円環状継手302は、軸受31
上に設けられた周辺溝の中または穿孔300内に配置されていて、穿孔300内
で軸受31を側面から支えている。ナット32を備えた方とは反対側の軸受31
の端部は、穿孔300の外に突出しており、押接及び位置決めのリング311を
有している。ばね式手段、例えば渦巻ばね33は、一方で、支持体30と向かい
合う押接リング311の面に押接し、他方では、穿孔300内に設けられた肩状
部303に押接する。このようにして、押接リング311は、支持体30に直接
向かい合う壁とは離れて保持される。押接リング311は、案内手段312を更
に有しているが、その効用は後述する。軸受31内に設けられた別の円筒状穿孔
313の内側には、滑動管34が配置されている。滑動管34の第一の端部は、
穿孔313の内側で、ばね340により固定されており、一方、滑動管34のも
う一方の端部は、穿孔313の外にやや突出しており、それぞれ軸受31の内面
から外に出ていて、スピンドル3の把持端344を形成している。ばね340の
係数は、ばね33の係数よりも小さい。
【0015】 上記に述べたスピンドル3の浮動構造により、一方では、チップ1を穏やかに
把持し設置することができ、他方では、能動的移動手段を一切必要とせずに、ス
ピンドル3と試験箇所あるいは処理箇所との間の位置調節ができる。支持体30
が動かない場合は、力学的圧力を滑動管34の突出端部に軽く加え、ばね340
を圧縮して、この圧力を継続し加えることで、前記管を穿孔313の内部に入れ
るようにするが、その際、ばね33を圧縮するようにして、押接リング311を
支持体30の内壁に近づけ、同時にナット32は支持体の壁301から離れるよ
うにする。この時、滑動管34を支える軸受31は、ばね33と二つの円環状継
手302だけから支えられている。これらの要素は伸縮性のものであり、また軸
受31の外表面と穿孔300の内径との間に遊びがあることから、滑動管34の
それぞれから、軸受31の端部を、軸受31の縦軸と直交する平面の二つの直交
軸X及びYに沿って、側面移動させることが可能であり、しかも、前記軸受ある
いは前記滑動管を前記縦軸の周りに軽く旋回させることも可能である。
【0016】 把持スピンドル3は、支持体30上に固定された管継手35を有する吸引装置
が付属して完全なものになる。前記管継手は、その一方が、図示されていない吸
引ユニットに接続され、他方が、軸受31の外表面と穿孔300の内径との間に
配置された第一の部屋350に接続されており、前記部屋は二つの円環状継手3
02が縦方向の限界になっていて、上述の軸受31の支持機能に加えて前記部屋
の気密性を確保している。半径方向に連通する穴314は、第一の部屋350を
、軸受31と滑動管34との間に設けられた第二の部屋341につなぐ軸受31
の壁を通して設けられ、穴342は、滑動管の壁に設けられ、吸引管の吸引中央
リーマ穴343の中に通じている。中央リーマ穴は、軸受31から外に突出した
、吸引管の把持端部344に通じている。管継手35と中央リーマ穴343との
間の吸引通路の上記構造により、上記の様々な要素間の相対的な縦方向の位置、
角位置がどのようなものであろうと、吸引空気が通れるようになる。
【0017】 チップ1を把持するためには、図1に見られるように、スピンドル3をチップ
・ホルダー2の近くに持ってきて、吸引管の把持端部344が、スピンドル3の
縦軸に沿って、チップ・ホルダー2に対して、軸心を合わせるようにする。この
チップ・ホルダー上で、チップ1は、把持スピンドルの縦軸に直交する軸に対し
て任意の位置で、同縦軸の周りの任意の角度で配置されるが、その精度は、把持
端部344をチップ1の上面に近づける場合、この表面が把持端部の吸引孔を完
全に塞ぐのに十分なものであり、管継手35により負圧が入って、前述のように
把持端部344にまでそれが広がっていく場合に、チップが前記把持端部344
により吸引されることが可能となる。
【0018】 既に示したように把持された場合、チップ1は、スピンドル3の把持端部34
4における負圧により保持されるが、スピンドルの縦軸に直交する二つの軸の位
置と、この軸の周りの角度とは、正確に定まっていない。
【0019】 チップ1を、スピンドル3上に正確に心出しできる装置は、図2A及び2B並
びに3A及び3Bに記載されている。
【0020】 図2Aは、開いた状態の整列装置4を示しており、つまり、整列すべきチップ
を受け入れる準備ができている。チップは図2A及び2Bには示されていないが
、図が複雑になりすぎないようにする為である。装置を構成しているのは、ペン
チ41の二つの分岐を収容した穿孔400を有するフレーム40であり、各分岐
には整列顎部410が一つある。ペンチ41の中央部分は、開口の心棒42に場
所を空けるように中空となっており、一端にスラスト軸受420がある。ペンチ
41の分岐の内部には、円錐断面411が含まれており、前記円錐断面411と
スラスト軸受420の内側部分との間に閉じ込められた複数のボール43が押接
している。ペンチ41の各分岐は軸412の周りに旋回するように取り付けられ
ている。二つのばね401はペンチ41を閉じるようになっている。図2Bに見
られるように、開口の心棒42を押し返すことで、ボール43はスラスト軸受4
20から解放され、従って、円錐断面411の最も広がった部分に向かって移動
することができるので、顎部410を近づけることができる。心棒42を囲む軸
受421に押接する二つのスラスト軸受413は、顎部410の閉鎖運動を制限
することができ、チップのパッドがつぶれたり変形したりするのを避けられる。
【0021】 図3A及び3Bは、図2A及び2Bの矢印III−IIIに沿った図であり、
顎部410の形状と、それらのチップ1の整列動作を示している。スピンドル3
によって上述のように保持されているチップ1は、顎部410の開いた整列装置
4の正面に持っていかれる。そして、スピンドル3は整列装置に近づけられ、例
えば突出した円錐端部付きの二つの心棒で構成されたスピンドル3の案内装置3
12(図1参照)が、整列装置の支持体40の中に設けられた案内穴402の中
に導入される。この動きは、チップ1が、開いた顎部410の間に来るまで続く
。上述したスピンドル3の浮動組み立てにより、整列装置4に対するスピンドル
3の正確な位置決めは、前述の案内手段312と402を介して可能となる。図
3Aに見られるように、チップ1は開かれた顎部410の間に導入されたが、こ
のチップは二本の突出した案内心棒312に対して正確に整列されておらず、平
面X,Y内と、前記平面に直交する軸の周りで不揃いが生じている。図3Aの示
すところによると、二つの顎部410を近づけつつ、チップ1は、チップのボン
ディングパッドを案内するに適した顎部の特別な形状によって、正確に整列して
いき、最終的には、チップが二つの顎部410の間に完全に閉じ込められるが、
これは、チップ1とそれぞれのボンディングパッドが、二本の案内心棒312に
対して完全に整列することに相当する。整列については、顎部410は、パッケ
ージではなく、チップ1のパッドを押しながら作用することがよく分かる。従っ
て、顎部410の接近動作は、ボンディングパッドを傷つけたり捩じったりする
危険を冒さないように、静かに行わなければならないことは、当業者であれば理
解できる。図3Bに見られるように、顎部410の接近によって、チップ1を上
記の平面と軸に対して整列させることが可能になった。従って、スピンドル3の
突出した心棒312に対する、チップ1と特にそのパッドの位置は、正確に分か
っている。この整列作業に際して、チップ1は、吸引によりスピンドル3の把持
端部344に固定され維持される。
【0022】 変形例において、チップ1を整列させる為に顎部410によりパッドにかかる
応力が、余りにも大きすぎて、前記パッドを破損もしくは捩じる恐れがある場合
には、整列させるべきチップを受け入れる為に顎部410の間に押接面403(
図2A参照)を備えることも可能である。スピンドル3を伸縮性をもって取り付
けることにより、スピンドル3と装置4との接近の際に、押接面403上でチッ
プ1が潰れるのを防げる。従って、チップを整列させる為に顎部410を接近さ
せる際には、チップが押接面403によって支えられていることから、スピンド
ルの中への吸引を切断することができ、それによって、チップから生じる整列へ
の抵抗が減少する。
【0023】 チップ1の心棒312に対する位置は正確に分かっているので、必要なら吸引
を再開し、顎部410とスピンドル3とを整列装置4から遠ざけ、最終的に、突
出心棒312が、案内穴402から完全に引き出されるまでにする。そして、チ
ップ1は、図4に見られるように、試験箇所に向かって運ばれる。
【0024】 試験箇所5は、特に複数の接触トラック50を有し、それぞれチップ1のボン
ディングパッドに対応しており、前記トラックのそれぞれは、図示されていない
電子試験ユニットに個別に電気接続されており、前記試験ユニットは、チップ1
の動作を電子的に検証するのに適したものである。試験箇所5は、更に、スピン
ドル3の案内手段、特に案内心棒312を受け入れるのに適した二つの案内手段
51を有している。接触トラック50と案内手段51の相対的位置は正確に知ら
れている。図4に示されているように、スピンドル3が試験箇所5に近づく際に
、二本の案内心棒312は、まず案内手段51に係合し、それによって、試験箇
所5に対してスピンドル3を正確に整列させる。試験箇所5に対してスピンドル
3を完全に整列させることは、前述のスピンドル3の浮動構造により可能となる
。試験箇所5に対するスピンドル3の接近は、チップ1のボンディングパッドが
試験箇所の接触トラック50と接触するに至るまで、続行される。スピンドル3
が伸縮性をもって取り付けられることから、チップ1のボンディングパッドがつ
ぶれたり、変形したりする危険はまったくない。
【0025】 一方では、チップ1のボンディングパッドがスピンドル3上の案内心棒312
に対して正確に整列されており、他方では、構造上、接触トラック50が案内手
段51に対して正確に整列されているので、案内心棒312と案内手段51を対
応させることにより、確実に、各ボンディングパッドを、対応する接触トラック
に載せることになる。
【0026】 チップ1の電子的試験は、吸引によりチップがスピンドル3に固定されたまま
行うことができる。次に、スピンドル3を試験箇所5から遠ざけ、試験が成功す
ると、それをチップの包装箇所または保存箇所に向かって送ることができ、ある
いは、チップ1がスピンドル3上で整列させられたままであるという事実を利用
して、チップを基板上に固定する箇所か、又はプリント回路のトラック上にパッ
ドを半田付けする箇所に向かって送ることができる。そのような固定箇所には、
図4の試験箇所について述べられたものとほぼ同じ要素があること、またチップ
1、つまり前記チップの各パッドは、基板またはプリント回路のトラックに対し
て、前述のように正確に近づけ整列させられること、さらに試験作業が適切な固
定作業に置き換えられているということは、当業者なら分かることである。試験
箇所での試験が成功しなかった場合には、スピンドルは、失敗に終わったチップ
の回収箇所に向かって送られる。
【0027】 把持スピンドル3、並びに整列装置4、及び試験箇所5又は固定箇所を、個別
で独立した装置であるものとして述べた。事実、これらの要素は、同一の装置に
属しているが、用途と必要性に応じて異なる構成とすることができる。同様に、
ただ一つの要素を同時に用いることを述べたが、その一方で、複数の前記要素を
同時に動作させることもできる。
【0028】 一つの応用例によると、図1のチップ・ホルダー2を生産ラインまたは回転式
コンベヤー上に配置することができる。この生産ラインの既定の場所に、一般的
には、チップ1の製造または組み立てが完了した時点で、一つまたは複数の把持
スピンドル3を同時に動かし、それによって、それぞれが、一つのチップを前述
のように把持するようになり、次に前記一つまたは複数のスピンドルを、前述の
ように整列装置4の前にそれぞれ同時に向け、次に、それらのチップが一旦整列
すると、スピンドルを試験箇所5または固定箇所にそれぞれ同時に向ける。もう
一つの変形例においては、チップ・ホルダー2、整列装置4、並びに試験箇所5
及び/または固定箇所を、生産ラインまたは回転式コンベヤー上に配置すること
ができ、把持スピンドル3は、前記スピンドルを前記要素のそれぞれの正面に移
動させるに適したロボットアームの端部に配置することができる。チップの試験
及び/または固定の為の把持及び整列装置の構成は、色々と変えることも検討に
値するが、当業者であれば、ここで与えられた教示を、自分の問題に適合させる
適性を有する。
【0029】 上記の記述及び図は、特に、デュアル・イン・ライン・タイプのパッケージに封
入されたICチップを整列させる場合に関するものではあるが、本発明による装
置は実際にどんなタイプのチップの整列にも容易に適応でき、例えばパッケージ
の一側面、二側面または四側面上にあるボンディングパッド、又は、例えばCG
AやBGAタイプのようなパッケージの下面上のパッド網を有するパッドに適応
できるが、試験またはチップつまり各パッドの整列を必要とする一切の作業を目
的としている、ということは当業者なら理解できることである。特に顎部41の
形状は、チップの整列に役立つものであり、それは、整列させるべきチップのタ
イプ、形状及び寸法に応じて、適合させるべきものである。
【0030】 把持スピンドル3と整列装置4に関して、様々な構造的技術的特徴を述べた。
これらの特徴は適合させることができ、例えばスピンドル3に伸縮性を与えかつ
浮動的なものにする為に備えられた手段を、上に述べたものとは異なったものに
することもでき、あるいは装置4に備えられた整列手段を、可動ペンチに単一の
分岐のみ備えることもでき、あるいはこのペンチに既述のものとは異なった動作
を備えることもできることは、明らかである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月16日(2001.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】ICチップをスピンドル上に把持し整列させる装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に集積回路を備え複数のボンディングパッドを有するICチップ
を、把持スピンドル上に把持し整列させることのできる装置に関するものである
【0002】 上記のようなICチップは、一般的には、集積回路を封入する合成材料製のパ
ッケージと、複数の金属製ボンディングパッドとから構成され、該ボンディング
パッドは、集積回路との間で電子信号のやりとりをし、なおかつ、前記チップを
、半田付けもしくはその他のあらゆる手段によって、基板あるいはプリント回路
カードの一部に固定する為のものであり、そのパッケージの少なくとも一面上に
突出して伸びる。そのようなチップは、一般的には数mm程度の極めて小さな寸
法なので、取扱いが難しい。
【0003】 製造工程の一つの段階、一般的には最終工程で、チップの電気的試験を適切な
試験箇所で行う。この為、把持スピンドル上に保持したチップを前記試験箇所の
一部の正面に持ってきて、チップのそれぞれのボンディングパッドが試験箇所の
対応する金属製トラックと接触するようにし、チップの品質の検証を可能にする
。前記チップの寸法は上記のように小さいので、この作業は極めて微妙なものと
なる。
【0004】 同様の問題は、基板あるいはプリント回路カードの一部にチップを固定しよう
とする際にも生ずる。
【0005】 この為、一般的には、最初のチップ保持装置上に配置されるチップは、前記保
持装置に対するその整列は大まかに知られているが、ペンチ式装置を用いてパッ
ケージで把持され、該ペンチは、ボンディングパッドのないパッケージの二つの
向かい合う面を把持し、次いで、チップを掴んだペンチ式装置が試験箇所の方に
持っていかれ、一般的には、ペンチ式装置または試験装置の画像認識手段と位置
付け手段が、チップを整列させるのに用いられ、それらのボンディングパッドが
、試験箇所の対応する接触トラックの真正面に来るようにする。このような装置
は複雑であり、特に必要となるのは、少なくとも二本の直交軸及び回転軸に従っ
てペンチ式装置と試験箇所に対する位置を調節できる能動的手段と、特に複数の
チップを同時に整列させなければならない場合には、画像認識の為の強力な計算
手段である。他の装置は、チップのパッケージの一部、例えば角や面、あるいは
パッケージの操作ミス防止装置による位置座標を、スラスト軸受によって把持し
、次いで、この座標が分かるとすぐにチップの整列を行うようになっている。前
述の能動的位置付け手段を必要とするのに加えて、この装置は更に、パッケージ
上の位置座標を固定するという欠点を有し、ボンディングパッドがパッケージに
対して僅かにずれているような場合には、そのボンディングパッドの整列がうま
くいかなくなる。パッケージの二つの面を把持するペンチ式装置により、チップ
が把持される場合には、いずれにしても、前記チップ周辺のペンチが嵩張るので
、ボンディングパッドが届きにくい。 ヨーロッパ特許第0817559号の書面で説明されている把持整列装置は、
前記チップを囲み、かつ漏斗の類を形取る斜めの壁を備えた枠に対して縦方向の
動きによってチップの整列が行われること以外は、本件で提案される装置にある
程度類似している。この装置によって、チップのパッドの機械的抵抗がより弱い
方向に沿って作用しながら、整列が行われる。結果的に、このような装置は多く
の欠陥品を生み出す。 米国特許第4860439号の書面では、PGAタイプのICチップ用のペン
チ式整列装置が説明されている。ペンチの顎部の長さは短いので、前記チップの
損傷のあるチップの二つのパッド間に、顎部の一端を挿入する危険は、無視でき
ない。
【0006】 本発明の第一の目的は、従来の装置の欠点を有さずに、ICチップを把持スピ
ンドル上に把持し、整列させることのできる装置、特に、チップのボンディング
パッドを、位置座標として直接採用することで、チップを整列させる装置を提案
することである。
【0007】 本発明の第二の目的は、試験箇所あるいは固定箇所となり得る、把持スピンド
ルとチップ処理箇所との間に、機械化された能動的位置付け手段が一切ない把持
及び整列装置を提案することであり、それによって、これら二つの要素の間の最
終的位置調節を行うことである。
【0008】 これらの目的は、請求項1の特徴部分に記載されているようなスピンドル上に
ICチップを把持し整列させる装置によって達成されるものであり、その変形や
特有の実施形態は従属請求項に記載されている。
【0009】 本発明による装置の望ましい実施形態を、添付の図面を参照しつつ、以下に記
述する。
【0010】 図1は、ICチップの把持スピンドルが、チップを把持しているところを示す
縦断面図である。
【0011】 図2A及び2Bはそれぞれ、整列装置を開いたところと、閉じたところを示す
縦断面図である。
【0012】 図3A及び3Bは、図2A及び2Bの整列装置の顎部の動作を、前記図の線I
II−IIIに沿って見たところを示す。
【0013】 そして図4は、チップの試験装置と向かい合う図1と同じ把持スピンドルを示
す。
【0014】 図1の示すチップ1は、この例ではパッケージの、相対する二つの面上にのみ
、ボンディングパッドを備えた「デュアル・イン・ライン」タイプのチップであ
り、それを載せるチップ・ホルダー2はどのようなタイプのものでも構わず、前
記チップ1を製造する回転コンベヤーやラインの一部として組み込むことが可能
なものである。把持スピンドル3はチップ1をチップ・ホルダー2の上に把持し
、それを後の処理箇所に向かって運んでいく為のものである。把持スピンドル3
には、円筒状貫通穿孔300が設けられた支持枠30を有している。可動軸受3
1は円筒状穿孔300の内部に配置され、可動軸受31の第一の端部のねじ山3
10上にねじ留めされたナット32で固定されており、前記ナット32の一面は
支持体30の反対の面301に押接している。図に見られるように、軸受31の
外径は円筒状穿孔300の内径よりも明らかに小さくなっていて、これら二つの
要素の間に遊びを残すようになっている。二つの円環状継手302は、軸受31
上に設けられた周辺溝の中または穿孔300内に配置されていて、穿孔300内
で軸受31を側面から支えている。ナット32を備えた方とは反対側の軸受31
の端部は、穿孔300の外に突出しており、押接及び位置決めのリング311を
有している。ばね式手段、例えば渦巻ばね33は、一方で、支持体30と向かい
合う押接リング311の面に押接し、他方では、穿孔300内に設けられた肩状
部303に押接する。このようにして、押接リング311は、支持体30に直接
向かい合う壁とは離れて保持される。押接リング311は、案内手段312を更
に有しているが、その効用は後述する。軸受31内に設けられた別の円筒状穿孔
313の内側には、滑動管34が配置されている。滑動管34の第一の端部は、
穿孔313の内側で、ばね340により固定されており、一方、滑動管34のも
う一方の端部は、穿孔313の外にやや突出しており、それぞれ軸受31の内面
から外に出ていて、スピンドル3の把持端344を形成している。ばね340の
係数は、ばね33の係数よりも小さい。
【0015】 上記に述べたスピンドル3の浮動構造により、一方では、チップ1を穏やかに
把持し設置することができ、他方では、能動的移動手段を一切必要とせずに、ス
ピンドル3と試験箇所あるいは処理箇所との間の位置調節ができる。支持体30
が動かない場合は、力学的圧力を滑動管34の突出端部に軽く加え、ばね340
を圧縮して、この圧力を継続し加えることで、前記管を穿孔313の内部に入れ
るようにするが、その際、ばね33を圧縮するようにして、押接リング311を
支持体30の内壁に近づけ、同時にナット32は支持体の壁301から離れるよ
うにする。この時、滑動管34を支える軸受31は、ばね33と二つの円環状継
手302だけから支えられている。これらの要素は伸縮性のものであり、また軸
受31の外表面と穿孔300の内径との間に遊びがあることから、滑動管34の
それぞれから、軸受31の端部を、軸受31の縦軸と直交する平面の二つの直交
軸X及びYに沿って、側面移動させることが可能であり、しかも、前記軸受ある
いは前記滑動管を前記縦軸の周りに軽く旋回させることも可能である。
【0016】 把持スピンドル3は、支持体30上に固定された管継手35を有する吸引装置
が付属して完全なものになる。前記管継手は、その一方が、図示されていない吸
引ユニットに接続され、他方が、軸受31の外表面と穿孔300の内径との間に
配置された第一の部屋350に接続されており、前記部屋は二つの円環状継手3
02が縦方向の限界になっていて、上述の軸受31の支持機能に加えて前記部屋
の気密性を確保している。半径方向に連通する穴314は、第一の部屋350を
、軸受31と滑動管34との間に設けられた第二の部屋341につなぐ軸受31
の壁を通して設けられ、穴342は、滑動管の壁に設けられ、吸引管の吸引中央
リーマ穴343の中に通じている。中央リーマ穴は、軸受31から外に突出した
、吸引管の把持端部344に通じている。管継手35と中央リーマ穴343との
間の吸引通路の上記構造により、上記の様々な要素間の相対的な縦方向の位置、
角位置がどのようなものであろうと、吸引空気が通れるようになる。
【0017】 チップ1を把持するためには、図1に見られるように、スピンドル3をチップ
・ホルダー2の近くに持ってきて、吸引管の把持端部344が、スピンドル3の
縦軸に沿って、チップ・ホルダー2に対して、軸心を合わせるようにする。この
チップ・ホルダー上で、チップ1は、把持スピンドルの縦軸に直交する軸に対し
て任意の位置で、同縦軸の周りの任意の角度で配置されるが、その精度は、把持
端部344をチップ1の上面に近づける場合、この表面が把持端部の吸引孔を完
全に塞ぐのに十分なものであり、管継手35により負圧が入って、前述のように
把持端部344にまでそれが広がっていく場合に、チップが前記把持端部344
により吸引されることが可能となる。
【0018】 既に示したように把持された場合、チップ1は、スピンドル3の把持端部34
4における負圧により保持されるが、スピンドルの縦軸に直交する二つの軸の位
置と、この軸の周りの角度とは、正確に定まっていない。
【0019】 チップ1を、スピンドル3上に正確に心出しできる装置は、図2A及び2B並
びに3A及び3Bに記載されている。
【0020】 図2Aは、開いた状態の整列装置4を示しており、つまり、整列すべきチップ
を受け入れる準備ができている。チップは図2A及び2Bには示されていないが
、図が複雑になりすぎないようにする為である。装置を構成しているのは、ペン
チ41の二つの分岐を収容した穿孔400を有するフレーム40であり、各分岐
には整列顎部410が一つある。ペンチ41の中央部分は、開口の心棒42に場
所を空けるように中空となっており、一端にスラスト軸受420がある。ペンチ
41の分岐の内部には、円錐断面411が含まれており、前記円錐断面411と
スラスト軸受420の内側部分との間に閉じ込められた複数のボール43が押接
している。ペンチ41の各分岐は軸412の周りに旋回するように取り付けられ
ている。二つのばね401はペンチ41を閉じるようになっている。図2Bに見
られるように、開口の心棒42を押し返すことで、ボール43はスラスト軸受4
20から解放され、従って、円錐断面411の最も広がった部分に向かって移動
することができるので、顎部410を近づけることができる。心棒42を囲む軸
受421に押接する二つのスラスト軸受413は、顎部410の閉鎖運動を制限
することができ、チップのパッドがつぶれたり変形したりするのを避けられる。
【0021】 図3A及び3Bは、図2A及び2Bの矢印III−IIIに沿った図であり、
顎部410の形状と、それらのチップ1の整列動作を示している。スピンドル3
によって上述のように保持されているチップ1は、顎部410の開いた整列装置
4の正面に持っていかれる。そして、スピンドル3は整列装置に近づけられ、例
えば突出した円錐端部付きの二つの心棒で構成されたスピンドル3の案内装置3
12(図1参照)が、整列装置の支持体40の中に設けられた案内穴402の中
に導入される。この動きは、チップ1が、開いた顎部410の間に来るまで続く
。上述したスピンドル3の浮動組み立てにより、整列装置4に対するスピンドル
3の正確な位置決めは、前述の案内手段312と402を介して可能となる。図
3Aに見られるように、チップ1は開かれた顎部410の間に導入されたが、こ
のチップは二本の突出した案内心棒312に対して正確に整列されておらず、平
面X,Y内と、前記平面に直交する軸の周りで不揃いが生じている。図3Aの示
すところによると、二つの顎部410を近づけつつ、チップ1は、チップのボン
ディングパッドを案内するに適した顎部の特別な形状によって、正確に整列して
いき、最終的には、チップが二つの顎部410の間に完全に閉じ込められるが、
これは、チップ1とそれぞれのボンディングパッドが、二本の案内心棒312に
対して完全に整列することに相当する。整列については、顎部410は、パッケ
ージではなく、チップ1のパッドを押しながら作用することがよく分かる。従っ
て、顎部410の接近動作は、ボンディングパッドを傷つけたり捩じったりする
危険を冒さないように、静かに行わなければならないことは、当業者であれば理
解できる。図3Bに見られるように、顎部410の接近によって、チップ1を上
記の平面と軸に対して整列させることが可能になった。従って、スピンドル3の
突出した心棒312に対する、チップ1と特にそのパッドの位置は、正確に分か
っている。この整列作業に際して、チップ1は、吸引によりスピンドル3の把持
端部344に固定され維持される。
【0022】 変形例において、チップ1を整列させる為に顎部410によりパッドにかかる
応力が、余りにも大きすぎて、前記パッドを破損もしくは捩じる恐れがある場合
には、整列させるべきチップを受け入れる為に顎部410の間に押接面403(
図2A参照)を備えることも可能である。スピンドル3を伸縮性をもって取り付
けることにより、スピンドル3と装置4との接近の際に、押接面403上でチッ
プ1が潰れるのを防げる。従って、チップを整列させる為に顎部410を接近さ
せる際には、チップが押接面403によって支えられていることから、スピンド
ルの中への吸引を切断することができ、それによって、チップから生じる整列へ
の抵抗が減少する。
【0023】 チップ1の心棒312に対する位置は正確に分かっているので、必要なら吸引
を再開し、顎部410とスピンドル3とを整列装置4から遠ざけ、最終的に、突
出心棒312が、案内穴402から完全に引き出されるまでにする。そして、チ
ップ1は、図4に見られるように、試験箇所に向かって運ばれる。
【0024】 試験箇所5は、特に複数の接触トラック50を有し、それぞれチップ1のボン
ディングパッドに対応しており、前記トラックのそれぞれは、図示されていない
電子試験ユニットに個別に電気接続されており、前記試験ユニットは、チップ1
の動作を電子的に検証するのに適したものである。試験箇所5は、更に、スピン
ドル3の案内手段、特に案内心棒312を受け入れるのに適した二つの案内手段
51を有している。接触トラック50と案内手段51の相対的位置は正確に知ら
れている。図4に示されているように、スピンドル3が試験箇所5に近づく際に
、二本の案内心棒312は、まず案内手段51に係合し、それによって、試験箇
所5に対してスピンドル3を正確に整列させる。試験箇所5に対してスピンドル
3を完全に整列させることは、前述のスピンドル3の浮動構造により可能となる
。試験箇所5に対するスピンドル3の接近は、チップ1のボンディングパッドが
試験箇所の接触トラック50と接触するに至るまで、続行される。スピンドル3
が伸縮性をもって取り付けられることから、チップ1のボンディングパッドがつ
ぶれたり、変形したりする危険はまったくない。
【0025】 一方では、チップ1のボンディングパッドがスピンドル3上の案内心棒312
に対して正確に整列されており、他方では、構造上、接触トラック50が案内手
段51に対して正確に整列されているので、案内心棒312と案内手段51を対
応させることにより、確実に、各ボンディングパッドを、対応する接触トラック
に載せることになる。
【0026】 チップ1の電子的試験は、吸引によりチップがスピンドル3に固定されたまま
行うことができる。次に、スピンドル3を試験箇所5から遠ざけ、試験が成功す
ると、それをチップの包装箇所または保存箇所に向かって送ることができ、ある
いは、チップ1がスピンドル3上で整列させられたままであるという事実を利用
して、チップを基板上に固定する箇所か、又はプリント回路のトラック上にパッ
ドを半田付けする箇所に向かって送ることができる。そのような固定箇所には、
図4の試験箇所について述べられたものとほぼ同じ要素があること、またチップ
1、つまり前記チップの各パッドは、基板またはプリント回路のトラックに対し
て、前述のように正確に近づけ整列させられること、さらに試験作業が適切な固
定作業に置き換えられているということは、当業者なら分かることである。試験
箇所での試験が成功しなかった場合には、スピンドルは、失敗に終わったチップ
の回収箇所に向かって送られる。
【0027】 把持スピンドル3、並びに整列装置4、及び試験箇所5又は固定箇所を、個別
で独立した装置であるものとして述べた。事実、これらの要素は、同一の装置に
属しているが、用途と必要性に応じて異なる構成とすることができる。同様に、
ただ一つの要素を同時に用いることを述べたが、その一方で、複数の前記要素を
同時に動作させることもできる。
【0028】 一つの応用例によると、図1のチップ・ホルダー2を生産ラインまたは回転式
コンベヤー上に配置することができる。この生産ラインの既定の場所に、一般的
には、チップ1の製造または組み立てが完了した時点で、一つまたは複数の把持
スピンドル3を同時に動かし、それによって、それぞれが、一つのチップを前述
のように把持するようになり、次に前記一つまたは複数のスピンドルを、前述の
ように整列装置4の前にそれぞれ同時に向け、次に、それらのチップが一旦整列
すると、スピンドルを試験箇所5または固定箇所にそれぞれ同時に向ける。もう
一つの変形例においては、チップ・ホルダー2、整列装置4、並びに試験箇所5
及び/または固定箇所を、生産ラインまたは回転式コンベヤー上に配置すること
ができ、把持スピンドル3は、前記スピンドルを前記要素のそれぞれの正面に移
動させるに適したロボットアームの端部に配置することができる。チップの試験
及び/または固定の為の把持及び整列装置の構成は、色々と変えることも検討に
値するが、当業者であれば、ここで与えられた教示を、自分の問題に適合させる
適性を有する。
【0029】 上記の記述及び図は、特に、デュアル・イン・ライン・タイプのパッケージに封
入されたICチップを整列させる場合に関するものではあるが、本発明による装
置は実際にどんなタイプのチップの整列にも容易に適応でき、例えばパッケージ
の一側面、二側面または四側面上にあるボンディングパッド、又は、例えばCG
AやBGAタイプのようなパッケージの下面上のパッド網を有するパッドに適応
できるが、試験またはチップつまり各パッドの整列を必要とする一切の作業を目
的としている、ということは当業者なら理解できることである。特に顎部41の
形状は、チップの整列に役立つものであり、それは、整列させるべきチップのタ
イプ、形状及び寸法に応じて、適合させるべきものである。
【0030】 把持スピンドル3と整列装置4に関して、様々な構造的技術的特徴を述べた。
これらの特徴は適合させることができ、例えばスピンドル3に伸縮性を与えかつ
浮動的なものにする為に備えられた手段を、上に述べたものとは異なったものに
することもでき、あるいは装置4に備えられた整列手段を、可動ペンチに単一の
分岐のみ備えることもでき、あるいはこのペンチに既述のものとは異なった動作
を備えることもできることは、明らかである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月14日(2001.6.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボンディングパッドを備えたパッケージで構成されるICチッ
    プを、把持スピンドル(3)上に把持し整列させる装置であって、ICチップを
    前記把持スピンドル(3)の案内手段(312)に対して整列させる為に前記I
    Cチップのパッドに作用するに適した整列装置(4)を有しており、前記整列装
    置(4)は、旋回軸(412)の周りに旋回する少なくとも一つの可動分岐から
    なるペンチ(41)を備えており、各分岐は一つの顎部(410)を備え、顎部
    は駆動手段(42,43)の作用の下で互いに近づきあるいは遠ざかるのに適し
    ており、各顎部(410)は、顎部が接近する際に、前記顎部の間に配置された
    チップ(1)のボンディングパッドを整列させるに適した形状を有していること
    を特徴とする装置。
  2. 【請求項2】ペンチ(41)は二つの可動分岐を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】チップのパッドを整列させるに適した形状には、把持スピンド
    ル上のICチップの押接面に直角に配置され、かつ顎部の動作方向に対して斜め
    に配置された、少なくとも一つの整列表面を有していることを特徴とする、請求
    項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】各顎部(410)には前記整列表面のうちの二つがあることを
    特徴とする、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】駆動手段は、両端のうちの一つにスラスト軸受(420)を備
    えた心棒(42)から構成されており、複数のボール(43)は、前記スラスト
    軸受の一部とペンチ(41)の前記分岐の斜めの部分(411)との間に配置さ
    れており、心棒の両方向への縦移動によりペンチ(41)の顎部(410)の離
    間または接近を制御することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】整列装置は、整列させるべきチップの一つの表面を受け入れる
    に適した押接表(403)を更に有することを特徴とする、請求項1から5のい
    ずれか一つに記載の装置。
  7. 【請求項7】把持スピンドル(3)の案内手段は、互いに平行な突出した心
    棒(412)の少なくとも二本で構成されており、前記心棒のそれぞれは、整列
    装置(4)の対応する案内孔(402)の中に入り込むに適していることを特徴
    とする、請求項1から6のいずれか一つに記載の装置。
  8. 【請求項8】突出した心棒(412)のそれぞれは、チップ(5)の試験箇
    所の、あるいは、チップ固定箇所の案内孔(51)の中に入り込むのにも同様に
    適していることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】チップ(1)は、把持スピンドル(3)に、吸引によって保持
    されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。
  10. 【請求項10】チップ(1)は、把持スピンドル(3)の把持端部(344
    )に、吸引によって保持され、前記把持端部はスピンドルの支持体(30)に対
    して浮動的に組付けられていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一
    つに記載の装置。
  11. 【請求項11】ICチップの試験を試験箇所で行う為の、請求項1から10
    のいずれか一つに記載の装置の使用法。
  12. 【請求項12】ICチップを基板またはプリント回路の一部の上に固定する
    為の、請求項1から10のいずれか一つに記載の装置の使用法。
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