JP2002160187A - 保持装置、搬送装置、ic検査装置、保持方法、搬送方法及びic検査方法 - Google Patents

保持装置、搬送装置、ic検査装置、保持方法、搬送方法及びic検査方法

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JP2002160187A
JP2002160187A JP2000356877A JP2000356877A JP2002160187A JP 2002160187 A JP2002160187 A JP 2002160187A JP 2000356877 A JP2000356877 A JP 2000356877A JP 2000356877 A JP2000356877 A JP 2000356877A JP 2002160187 A JP2002160187 A JP 2002160187A
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Osami Yamauchi
修身 山内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部材取り出し時及び収納時に保持した部材を
確実に目的の位置に倣わせることが可能な保持装置、搬
送装置、IC検査装置、保持方法、搬送方法及びIC検
査方法を得る。 【解決手段】 部材を保持するハンド部50に、保持し
た部材を所定の位置に面倣いさせることができるバネと
弾性体で構成したコンプライアンス機構23を装着した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保持装置、搬送装
置、IC検査装置、保持方法、搬送方法及びIC検査方
法に関し、更に詳しくは、ICデバイスの電気的特性検
査を行う際のICデバイスの保持装置として好適な保持
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ICデバイスの電気的特性検査に際して
は、ICハンドラと呼ばれる搬送装置によってICデバ
イスをその検査用ソケット上に搬送し、ICデバイスを
検査用ソケットに押圧してデバイスのリードを検査用ソ
ケットに設けたソケットピンに電気的に確実に接触させ
て検査を行っている。この検査時においては、ICデバ
イスの検査用ソケットに対する位置決め精度が充分でな
い場合、良品デバイスであっても不良品と誤判定するこ
とがあることから、デバイスをソケットに対して高精度
で位置決めする必要がある。
【0003】このような位置決め精度の向上を図った技
術が特開平10−185995号公報に開示されてい
る。図6は、この装置を示した図である。この装置で
は、ICを吸着保持する吸着式ハンド部100に、リー
ド検査ユニット101側に設けた位置決めピン101a
を挿通するガイド部102を設け、更に、水平方向に移
動可能なコンプライアンスモジュール103を設けるこ
とで、X−Y方向の位置決めが所定位置から多少ずれて
いたとしても、位置決めピン101aがガイド部102
内に嵌入することにより、正確に位置決めを行うもの
で、その際、コンプライアンスモジュール103が作動
することにより、吸着式ハンド部101の吸着ノズル1
04に吸着保持された半導体装置105を正確に検査位
置の直上に位置させるようにしたものである。
【0004】また、上述したXY方向のコンプライアン
スに加えて、X軸及びY軸に直交するZ軸を中心に回転
するθ方向のコンプライアンスを持つ装置も存在してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなコンプライアンス機能を備えても、コンタクト時に
は、機構的なたわみや、ICデバイスの保持部又は検査
用ソケットとの組み合わせ等の相関によりデバイスリー
ド加圧面が検査用ソケットのソケットピンに確実に倣わ
ず、接触状態にバラツキが発生してしまう。このため、
各デバイスリードとソケットピンとに均一な加圧力が得
られず、期待された程の判定ミスの軽減が図られていな
い。そこで、ICデバイスを検査用ソケット内に位置さ
せて押圧する際に、デバイスリード加圧面を検査用ソケ
ットのソケットピンに確実に倣わせる機構が必要とされ
ている。
【0006】また、検査用ソケットとして高周波用のソ
ケットも知られているが、高周波用ソケットの場合には
更に高精度な位置決めが要求され、上記にも増して検査
時に良好なコンタクト状態を得ることが困難であった。
【0007】また、ICデバイスをそのICデバイス供
給部から取り出す際、仮にICデバイス供給部が傾いて
いた場合、ICデバイスの保持部側にそのICデバイス
供給部内のICデバイスの傾きに倣う機構が設けられて
いないため、取り出しミスが発生するという問題点があ
った。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、部材取り出し時及び収納時に保持した部材を確実
に目的の位置に倣わせることが可能な保持装置、搬送装
置、IC検査装置、保持方法、搬送方法及びIC検査方
法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の一つの態様
に係る保持装置は、部材を保持するハンド部を備えた保
持装置であって、ハンド部に、保持した部材を所定の位
置に面倣いさせるコンプライアンス機構を装着したもの
である。
【0010】本発明によれば、保持した部材を所定の位
置に確実に面倣いさせることが可能となる。
【0011】(2)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)において、コンプライアンス機構が、X軸を
中心として回転するα方向と、X軸に直交するY軸を中
心として回転するβ方向と、X軸及びY軸に直交するZ
軸方向とにコンプライアンスを有するものである。
【0012】本発明によれば、X軸を中心として回転す
るα方向と、X軸に直交するY軸を中心として回転する
β方向と、X軸及びY軸に直交するZ軸方向とにコンプ
ライアンスを有するので、ハンド部に柔軟性を持たせる
ことが可能となり、ハンド部で保持した部材が前記所定
の位置に対して傾斜していても、確実に所定の位置に面
倣いさせることが可能となる。
【0013】(3)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)又は(2)において、コンプライアンス機構
が、更にX軸方向と、X軸に直交するY軸方向と、X軸
及びY軸に直交するZ軸を中心として回転するθ方向と
にコンプライアンスを有するものである。
【0014】本発明によれば、X軸方向と、X軸に直交
するY軸方向と、X軸及びY軸に直交するZ軸を中心と
して回転するθ方向とにコンプライアンスを有するの
で、ハンド部に柔軟性を持たせることが可能となり、例
えば位置決めピンと位置決めブッシュによるハンド部の
位置決めを行うに際して、前記ハンド部を所定位置に確
実に位置決めすることが可能となる。
【0015】(4)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)〜(3)の何れかにおいて、α−β方向のコ
ンプライアンスが、ハンド部を揺動可能に支持する球面
ジョイントと、外力によって球面ジョイントを支点に移
動したハンド部を、その外力が解除されたときに元の位
置に復帰させる弾性体とによって実現されるものであ
る。
【0016】本発明によれば、弾性体によってハンド部
を外力が加えられる前の元の位置に復帰させることが可
能となると共に、この保持装置を搬送アームに接続した
場合に、搬送アームの移動後の瞬時停止時における振動
を吸収し、ハンド部を安定した状態に維持することが可
能となる。
【0017】(5)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)〜(4)の何れかにおいて、ハンド部が、部
材を吸着するための吸着部を備え、部材を吸着保持する
ものである。
【0018】本発明によれば、部材を吸着保持する保持
装置において上記効果を奏することが可能となる。
【0019】(6)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)〜(5)の何れかにおいて、ハンド部が、互
いに直交するXYZ方向に移動可能な搬送アームに接続
され、搬送アームとの間にコンプライアンス機構を介装
させて配設したものである。
【0020】(7)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)〜(6)の何れかにおいて、コンプライアン
ス機構が、X−Y−θ方向のコンプライアンスによりハ
ンド部の所定の位置に対する平面内での位置ずれを吸収
し、Z−α−β方向のコンプライアンスにより保持した
部材の所定の位置に対する面倣いを行うものである。
【0021】(8)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(1)〜(7)の何れかにおいて、部材をICデバ
イスとしたものである。
【0022】(9)本発明の他の態様に係る保持装置は、
上記(8)において、所定の位置がICデバイスの電気
的な検査を行う検査部であり、ハンド部は、コンプライ
アンス機構のX−Y−θ方向のコンプライアンスにより
検査部に対して二次元的に位置決めされ、且つ、Z−α
−β方向のコンプライアンスにより、保持したICデバ
イスのリード先端面を検査部の検査用ピンに倣わせるも
のである。
【0023】本発明によれば、ICデバイスのリード先
端面を検査部の検査用ピンに確実に倣わせることが可能
となり、その結果、従来のような接触状態のバラツキに
よる良品デバイスの不良誤判定を減少させることが可能
となり、検査の歩留りを向上させることができる。
【0024】(10)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(8)又は(9)において、ハンド部と搬送ア
ームとの間に、保持したICデバイスに応じた圧力調整
が可能な緩衝部を介在させ、設定された圧力でICデバ
イスを検査部に押圧することを可能としたものである。
【0025】本発明によれば、保持したICデバイスに
応じて加圧力を変更することが可能となり、ICデバイ
ス毎に対応した圧力を加えた状態で検査が行え、常に良
好な検査状態を得ることが可能となる。
【0026】(11)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(10)において、複数の球をその各頂点が同
一平面内に位置するように保持した環状部材と、複数の
球に対向して配置された平面部及び環状部材の中央部に
挿通する軸部を有する連結ブロックとを備え、緩衝部
が、複数の球の全てが平面部に当接した際に設定された
圧力を加えるようにしたものである。
【0027】本発明によれば、複数の球の全てが平面部
に当接した際に設定された圧力が加えられるので、IC
デバイスのリードと検査部に備えたソケットピンとが確
実に倣った状態で加圧されることとなり、その加圧力が
各デバイスリードと各ソケットピンに均等に配分され、
接触不良による良品デバイスの不良誤判定を減少させる
ことが可能となり、検査の歩留りを向上させることがで
きる。
【0028】(12)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(11)において、緩衝部をエアシリンダとし
たものである。
【0029】(13)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(1)〜(12)の何れかにおいて、コンプラ
イアンス機構のX−Y−Z−θ方向のコンプライアンス
が、ハンド部の軸線に平行に延在するように固定された
軸部及び連結ブロックの四隅にそれぞれ形成されたテー
パ状の貫通孔に係合するテーパ状の頭部を有するピン
と、ピンの軸部に外挿されるばねと、によって実現され
るものである。
【0030】本発明によれば、連結ブロックがハンド部
の軸線方向に加圧され、前記テーパ状の頭部と、テーパ
状の貫通孔との係合によるロックが解除されたときに初
めてX−Y−Z−θ方向のコンプライアンスが機能する
ので、前記加圧が行われない間、ハンド部を所定の安定
状態に維持することができる。
【0031】(14)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(8)〜(13)の何れかにおいて、コンプラ
イアンス機構は、ハンド部で保持するICデバイスをそ
のICデバイス供給部から取り出す際に、ハンド部をI
Cデバイス供給部内のICデバイスに倣わせてICデバ
イスを位置決めし、吸着部は、このコンプライアンス機
構によりICデバイスがハンド部に位置決めされた状態
でICデバイスの吸着を行うものである。
【0032】本発明によれば、ICデバイスをICデバ
イス供給部から取り出す際に、ICデバイスを良好な状
態で吸着することが可能となる。
【0033】(15)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(4)〜(14)の何れかにおいて、弾性体を
板状に構成されたものとしたものである。
【0034】(16)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(4)〜(14)の何れかにおいて、弾性体を
スポンジとしたものである。
【0035】(17)本発明の他の態様に係る保持装置
は、上記(4)〜(14)の何れかにおいて、弾性体を
ホースとし、ホースを並列配置することにより弾性体と
して機能させたものである。
【0036】上記(15)〜(17)によれば、弾性体
を例えばばねとする場合と比較して保持装置の外形を小
型化することが可能となり、その結果、保持するICデ
バイスの間隔を狭く設計することが可能となる。これに
より、この保持装置をICデバイスを搬送する搬送装置
に適用した場合に、1度に搬送するデバイス数を増加さ
せて装置のスループットの向上を図ることが可能とな
る。また、弾性体の一部切去、増加が可能となり、弾性
体の接触面積の変更によって搬送後の瞬時停止時の慣性
の振れに対する調整が容易となる。
【0037】(18)本発明の一つの態様に係る搬送装置
は、上記(1)〜(17)の何れかに記載の保持装置
と、保持装置をXYZ方向に移動させる搬送アームとを
備えたものである。
【0038】本発明によれば、上記の効果を奏する搬送
装置を得ることが可能なる。
【0039】(19)本発明の一つの態様に係るIC検査
装置は、上記(8)〜(18)の何れかに記載の保持装
置と、保持装置をXYZ方向に移動させる搬送アーム
と、保持装置に保持されたICデバイスの電気的特性検
査を行う検査部とを備えたものである。
【0040】本発明によれば、上記の効果を奏するIC
検査装置を得ることが可能となる。
【0041】(20)本発明の一つの態様に係る保持方
法は、上記(1)〜(17)の何れかに記載の保持装置
を用いて部材を保持するものである。
【0042】本発明によれば、部材の保持に際し、上記
(1)〜(17)の何れかに記載の保持装置を用いるた
め、上記の効果を奏する保持方法を得ることが可能とな
る。
【0043】(21)本発明の一つの態様に係る搬送方
法は、上記(18)に記載の搬送装置を用いて部材を搬
送するものである。
【0044】本発明によれば、部材の搬送に際し、上記
(18)に記載の搬送装置を用いるため、上記の効果を
奏する搬送方法を得ることが可能となる。
【0045】(22)本発明の一つの態様に係るIC検
査方法は、上記(19)に記載のIC検査装置を用いて
ICデバイスの電気的特性検査を行うものである。
【0046】本発明によれば、ICデバイスの電気的特
性検査に際し、上記(19)に記載のIC検査装置を用
いるため、上記と同様の効果が得られると共に、接触不
良によるICデバイスの不良誤判定を減少させ、正確且
つ確実にICデバイスの検査を行うことが可能なIC検
査方法を得ることが可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の保
持装置における要部を示す図で、一部断面で示した正面
図、図2は図1の保持装置を一部断面で示した概略斜視
図、図3は本発明の一実施の形態の保持装置が適用され
た検査装置を示す概略図である。なお、本実施の形態で
は、保持装置を備えた搬送装置としてICを搬送するI
Cハンドラを例として説明する。IC検査装置1は、I
Cデバイスが電気的に接触される検査用ソケット10を
備えたテストヘッド3と、このテストヘッド3に接続さ
れ、検査ソケット10におけるICデバイスのテストを
実行するテスター5と、ICデバイスを吸着保持してテ
ストヘッド3の検査ソケット10上へ搬送するためのI
Cハンドラ7とを備えた構成となっている。
【0048】このように構成されたIC検査装置1は、
ICハンドラ7によって、未検査のICデバイスが複数
収納された図示しないICデバイス供給部からICデバ
イスを吸着によって取り出し、吸着保持した状態でテス
トヘッド3の検査用ソケット10上へと搬送する。そし
て、吸着保持したICデバイスを検査用ソケット10に
押圧し、テスター5による電気的な接触により検査を行
い、その後、ICハンドラ7によってICデバイスを検
査用ソケット10上から取り出して検査結果に応じて分
類する。
【0049】テストヘッド3には、図1に示されるよう
に、ロードボード11上に複数の検査用ソケット10が
設けられており、同時に複数のICを検査できるように
なっている。検査用ソケット10には、検査用ピンとし
てのソケットピン10aが設けられている。このソケッ
トピン10aは、ばね性を有する部材を湾曲形状に構成
したものであり、上方からICデバイスが押圧されたと
き、圧縮変形してICデバイスのリードが確実に接続で
きる構成を有している。図4には、そのICデバイス1
2とソケットピン10aとのコンタクト時の状態が示さ
れている。なお、図2において、11aはロードボード
11に設けられた位置決めブッシュである。
【0050】以下、図1を参照しながらICハンドラの
構成について説明する。ICハンドラ7は、X、Y、Z
方向に移動可能なX,Y,Zアーム(以下、搬送アーム
という)(図示せず)を有し、その搬送アームの先端部
分に、保持ユニット13が着脱自在に装着されている。
この保持ユニット13は、ICデバイス12を吸着保持
する保持装置としての保持部15を複数有し、各保持部
15が接続プレート17の下面に固着されて一体化さ
れ、接続プレート17の上面が図示しない搬送アームの
下面に当接した状態で搬送アームに着脱自在に装着され
るようになっている。
【0051】以下、各保持部15の構成について説明す
る。21は、詳しくは図示されていないがエアーによる
圧力調整が可能なエアーシリンダで構成されるZバッフ
ァ21で、後述のハンド部50で吸着保持したICデバ
イス12を検査用ソケット10に押圧する際の圧力を、
その保持した検査対象のICデバイス12のピン数に応
じて適切な加圧力に調整することが可能なものである。
このZバッファ21とハンド部50との間には、ハンド
部50に以下に説明するコンプライアンスを与えるコン
プライアンス機構23を介在させている。
【0052】このコンプライアンス機構23は、X軸及
びY軸方向と、該X軸及びY軸に直交するZ軸を中心に
回転するθ方向とによる二次元的なコンプライアンスに
加えて、Z軸方向と、X軸、Y軸方向のそれぞれの軸を
中心に回転するα方向、β方向とによる面倣い的なコン
プライアンスを持つ構成を有しており、このZ−α−β
のコンプライアンスにより、吸着保持したICデバイス
12が検査用ソケット10に対して傾斜していたとして
も、ICデバイス12のリードを検査用ソケット10の
ソケットピンに確実に倣わせることができるようになっ
ている。なお、ここでZ−α−β方向のコンプライアン
スを、面倣い機能と呼ぶことにする。これは、ICデバ
イス12のリード先端の水平延出面が、ソケットピン1
0aの上面に倣うことを意味するものである。
【0053】以下、コンプライアンス機構23の構成に
ついて説明する。25は直方体状のベースプレートで、
中央部にはZバッファ21の位置決めピン21aを摺動
可能に支持する位置決め孔25aが形成されている。こ
のベースプレート25には、ベースプレート25とほぼ
同一形状に構成された連結ブロック27の中央突部27
aの上面が、ベースプレート25の下面に当接した状態
でボルト28によって固定されている。連結ブロック2
7の中央突部27aには、前記位置決め孔25aに連通
する位置決め凹部27bが形成され、位置決めピン21
aが位置決め孔25a及び位置決め凹部27bに嵌入さ
れることにより相互に位置決めされるようになってい
る。
【0054】また、連結ブロック27には、下面中央が
平面リング状に切り欠かれて軸部27cが形成されてお
り、この軸部27cは、球面ジョイント29を保持する
後述のホルダー37の上部に載置された環状部材31に
揺動可能に挿通される。この環状部材31は、環状の本
体部31aに、同一の複数のベアリングボール31bが
本体部31a上面よりも突出するようにして等間隔で埋
設され、且つ、各ベアリングボール31bの頂点が同一
平面内に位置するように配置された構成となっており、
連結ブロック27の軸部27cの基端には、環状部材3
1の各ベアリングボールの頂点が属する平面との間に間
隙を有するようにして平面リング状の環状プレート33
が嵌着されている。また、連結ブロック27の四隅に
は、下方に向かって小径となるテーバー孔35aとその
下方に続く筒状孔35bとから構成される貫通孔35が
形成されている。
【0055】連結ブロック27の下方には、球面ジョイ
ント29を保持するホルダー37が配置されている。こ
のホルダー37は、球面ジョイント29が収納される球
面ジョイント収納孔が形成された本体部37aと、本体
部37aの側面から連結ブロック27に対向して延在す
る水平部37bとからなり、水平部37bには、連結ブ
ロック27の貫通孔35に対向して、この貫通孔35よ
り小径の貫通孔41が形成されている。
【0056】連結ブロック27の貫通孔35には、その
テーパ孔35aに係合するテーパ部43aと、貫通孔3
5の円筒孔35bの径より小径の軸部43bを有するピ
ン43がそのテーパ部で係止されており、ピン43の軸
部43bの下端部がホルダー37の平面部37bの貫通
孔41を覆うように当接した状態で平面部37bに固着
されている。また、このピン43の軸部43bには、上
下に一対のばね押さえ45によって連結ブロック27と
ホルダー37の平面部37b間に介装されたばね47が
外挿されている。このばね47は、連結ブロック27と
ホルダー37間を弾発するように付勢しており、この付
勢力に抗して結合ブロック27が下方に押し下げられた
とき、図5に示すようにピン43のテーパ部43aと、
連結ブロック27のテーパ孔35aとの係合が解除さ
れ、X−Y−Z−θ方向のコンプライアンスが機能す
る。
【0057】ここで、搬送アームが下降して後述のハン
ド部50に設けた位置決めピン53aが検査用ソケット
10の位置決めブッシュ11aの内径部に接触すると、
ばね47の付勢力に抗して連結ブロック27が押し下げ
られ、これによりテーパ部43aの係合が解除される。
この解除によりX−Y−Z−θ方向のコンプライアンス
が機能し、X−Y−θ方向の位置ずれが吸収されて位置
決めピン53aが位置決めブッシュ11aに適切に挿入
され、ハンド部50が検査用ソケット10に対して正確
に位置決めされるようになっている。
【0058】また、本体部37bの球面ジョイント収納
孔内には、球面ジョイント29と、球面ジョイント29
を上方から押さえる球面ジョイント押さえ39とが挿着
されている。球面ジョイント29は、球面ジョイント外
輪29aが球面ジョイント収納孔内に固着されており、
球面ジョイント内輪29bにより後述のハンド部50を
任意の方向に揺動可能に支持し、ハンド部50に対して
X軸を中心として回転するα方向及びY軸中心として回
転するβ方向のコンプライアンス(面倣い機能)を与え
るものである。
【0059】球面ジョイント押さえ39は、下面中央に
全体形状が円柱状で、その上部がドーム状に形成された
中空部39aを有しており、この中空部39aには、後
述する中空のジョイント軸55を球面ジョイント29に
止着するためのナット48と、ジョイント軸55の中空
部55cの上部開口に連通する真空配管49とが収納さ
れるようになっている。
【0060】ハンド部50は、デバイスチャック取り付
けベース51と、ICデバイス12を吸着保持するデバ
イスチャック53とを備え、デバイスチャック53はデ
バイスチャック取り付けベース51に着脱自在に装着さ
れている。また、デバイスチャック取り付けベース51
には、その中央部に上方に延出する突部51aと、途中
段差を有する貫通孔51bとが設けられている。
【0061】デバイスチャック53は、検査用ソケット
10の位置決めブッシュ11aに挿通される位置決めピ
ン53aを有し、この位置決めピン53aと位置決めブ
ッシュ11aとにより検査用ソケット10に対して正確
に位置決めされるようになっている。
【0062】デバイスチャック53の保持面59には、
ICデバイス12を吸着する吸着部61が設けられてい
る。この吸着部61は、その中央に設けられた中空部6
1aとジョイント軸55の中空部55cとで形成された
真空案内路によって真空配管からの負圧が供給され、ワ
ークを吸着するようになっている。また、この保持面5
9の周縁部には、ICデバイス12を良好に吸着保持し
た状態において、ICデバイス12のリード先端の水平
延在部分に当接する平面部63aと、ICデバイス12
の垂直延在部に当接する垂直部63bを有する位置決め
突部63が垂設されている。この位置決め突部63によ
り、検査時には平面部63aによってリードの水平延在
部分を押圧することができ、また、取り出し時には平面
部63aがICデバイス12のリード先端の水平延在部
分に当接し、垂直部63bがICデバイス12の垂直延
在部に当接することでICデバイス12を位置決め保持
することが可能となり、この良好な保持状態で吸着を行
うことにより、吸着ミス無く確実に吸着を行うことが可
能となる。
【0063】また、このデバイスチャック53は、IC
デバイス12の外形の種類(例えばQFP・SOP・B
GA・CSP等)毎に、その外形専用に設計されてお
り、検査対象のICデバイス12に応じて適宜交換され
るようになっている。
【0064】以上のように構成されたデバイスチャック
53は、上述したようにデバイスチャック取り付けベー
ス51に着脱自在に装着されてハンド部50を構成して
おり、このハンド部50は、まずデバイスチャック取り
付けベース51が、その中央の貫通孔51bに下方から
挿通された中空のジョイント軸55の頭部55aがその
段差に係止し、その一方で、軸部55bが球面ジョイン
ト内輪29bに設けた貫通孔を貫通し、この軸部55b
の上端が、デバイスチャック取り付けベース51の突部
51aの上面が球面ジョイント内輪29bの下面に当接
した状態でナット57により止着されることにより球面
ジョイント29に接続される。そして、このデバイスチ
ャック取り付けベース51にデバイスチャック53が着
脱自在に装着されて、ハンド部50は球面ジョイント2
9によって首振り可能(任意の方向に揺動可能)に支持
されるようになっている。
【0065】この球面ジョイント29により、吸着保持
したICデバイス12が検査用ソケット10に対して傾
斜していても、ハンド部50が検査用ソケット10上に
押圧されたときに球面ジョイント29を支点にハンド部
50が移動し、吸着保持したICデバイス12のリード
を検査用ソケット10のソケットピン10aに倣わせる
ことが可能となる。
【0066】また、ハンド部50とホルダー37との間
には、デバイスチャック取り付けベース51の突部51
aによってホルダー37の下面との間に形成した間隙を
利用して弾性体57を介装させている。この弾性体57
は、球面ジョイント29を支点にハンド部50が変位し
た際に弾性復帰可能に変形するもので、検査のためにI
Cデバイス12を検査用ソケット10上に押圧した際
に、ハンド部50が検査用ソケット10の傾斜に合わせ
て球面ジョイント29を支点に移動した際に変形し、保
持ユニット13が上昇してその押しつけ力が解除された
とき変形前の状態に復元して、ハンド部50を元の位置
(水平位置)に復帰させる。
【0067】ところで、ハンド部50は、コンタクトす
る瞬間まで(即ち無加圧状態において)、その保持面5
9が水平に保たれていることが好ましい。そこで、この
ようにハンド部50と、その動作支点となる球面ジョイ
ント29を保持するホルダー37との間に弾性体57を
設けることによって、ハンド部50をその保持面59が
水平で、且つ安定した状態に保持することが可能とな
る。また、弾性体57は保持ユニット13のXY方向移
動後の瞬時停止時(具体的には例えば保持ユニット13
をICデバイス供給部から検査用ソケット10直上へ位
置づける際の瞬時停止時)における振動を吸収し、ハン
ド部50を安定した状態に維持する機能も有している。
【0068】なお、図1の右側の保持部には板状の弾性
体57を設けた場合を示しており、左側にはホースをデ
バイスチャック取り付けベース51上面に並列配置して
弾性体57として機能させた場合を示している。なお、
弾性体57を他に例えばスポンジとしても良い。
【0069】この球面ジョイント29と弾性体57とに
よる面倣いの機能は、電気的特性検査時だけでなく、I
Cデバイス12をICデバイス供給部から吸着保持する
際にも機能する。すなわち、ハンド部50は、ICデバ
イス供給部に押圧されたときICデバイス供給部の傾斜
に倣うように球面ジョイント29を支点に移動する。こ
れによりハンド部50の保持面59がICデバイス12
に倣って保持面59とICデバイス12との接触不足に
よる吸着ミスを無くしICデバイス12を確実に吸着保
持することが可能となる。
【0070】以上のように構成された保持部15を有す
るICハンドラ7が組み込まれたIC検査装置1の動作
を以下に説明する。まず、他の搬送アームにより未検査
ICデバイス12が図示しないICデバイス供給部に搬
送される。そして、ICデバイス供給部が搬送アームの
未検査ICデバイス取り出し位置に未検査ICデバイス
を搬送後、搬送アームが下降して各デバイスチャック5
3の各吸着部61がそれぞれ供給位置に位置づけられる
と、各吸着部61が、その中央部に設けられた中空部6
1aとジョイント軸55の中空部55cとで構成される
真空案内路を介して真空(負圧)状態に設定され、IC
デバイス供給部内のICデバイス12を吸着保持する。
このとき、仮にICデバイス供給部が傾いていたとして
も、ハンド部50は、球面ジョイント29によりデバイ
スチャック53の保持面59がICデバイス供給部内の
ICデバイス12の上面の傾斜に倣うように移動し、同
時にデバイスチャック53の位置決め突部63の水平部
63a及び垂直部63bが、ICデバイス12のリード
の水平延出部及び垂直延出部にそれぞれ当接するように
移動することにより、その位置決め突部63で形成され
る凹部内にICデバイス12を位置決めした状態で吸着
保持することが可能となる。
【0071】そして、保持ユニット13は、各ハンド部
50でそれぞれICデバイス12を吸着保持したまま一
旦その位置で上昇し、上昇し終えたところで下降しなが
ら水平移動し、各ICデバイス12がテストヘッド3の
各検査用ソケット10上に位置したところで停止する。
この停止時、弾性体57によって停止時の振動が吸収さ
れ、ハンド部50は安定した状態に維持される。
【0072】その後、保持ユニット13は更に下降し、
デバイスチャック53の位置決めピン53aが位置決め
ブッシュ11aに挿通することにより検査用ソケット1
0に対するX−Y−θ方向の位置決めが正確に行われ
る。なお、この位置決めピン53aが位置決めブッシュ
11aに挿通する際、位置決めブッシュ11aの内径部
に接触しながら押入されるため、この接触により連結ブ
ロック27がばね47の付勢力に抗して押し下げられ、
ピン43のテーパ部43aとテーパ孔35aの係合が解
除される。これによりX−Y−θ方向のコンプライアン
スが機能して、前記方向の位置ずれが吸収されて位置決
めピン53aが位置決めブッシュ11aに適切に挿入さ
れ、検査用ソケット10に対して正確に位置決めされ
る。
【0073】そして、保持ユニット13が更に下降する
と、連結ブロック27が更に押し下げられ、連結ブロッ
ク27の軸部27cが環状部材31の中心部に挿入され
つつ下降し、その一方でハンド部50で位置決め保持し
たICデバイス12は、そのリードの水平延在部(リー
ド接触面)がソケットピン10aに接触する。ここで、
ICデバイス12のリードが確実にソケットピン10a
に倣わず、接触状態にバラツキがある場合には、環状部
材31のベアリングボール31bの一部の頂点が環状プ
レート33の下面に当接した状態となっている。その
後、更に押圧されることによって、ハンド部50は球面
ジョイント29によってICデバイスのリード接触面が
ソケットピン10a接触面に倣うように移動する。そし
て、全てのベアリングボール31bの頂点が環状プレー
ト33の下面に当接したとき、デバイスリード接触面が
ソケットピン接触面に確実に倣った状態となり、その
後、更に押圧されZバッファ21に設定された加圧力が
加えられ、所定の位置まで搬送アームが下降しその圧力
が各デバイスリードと各ソケットピン10aに均等に配
分される。
【0074】ICハンドラ7は、ICデバイス12のリ
ードと検査用ソケット10のソケットピン10aとの接
触状態が良好となったところでテストを開始させる命令
をテスター5へと送信する。このテスト開始命令を受信
したテスター5は、テストヘッド3にテスト信号を送信
し、ICデバイス12と電気的に接続してテストを実行
する。テスト終了後、保持ユニット13は各保持部15
のハンド部50でICデバイス12を吸着保持したまま
上昇する。このとき、ハンド部50の変位により変形し
ていた弾性体57が復元し、ハンド部50を水平状態に
復帰させる。
【0075】そして、ICハンドラ7は、テスト結果に
応じてテスター5から送信された信号に基づいて、検査
用ソケット10上のICデバイス12を良品と不良品と
に分類してそれぞれの収納部(図示せず)へと搬送す
る。
【0076】このように、本実施の形態によれば、デバ
イスチャック53に位置決め保持されたICデバイス1
2が検査用ソケット10上に押圧され、ICデバイス1
2が検査用ソケット10に対して傾斜していた場合に
も、ハンド部50が球面ジョイント29によってICデ
バイス12のリード接触面がソケットピン10a接触面
に倣うように移動する。このようにしてデバイスリード
接触面がソケットピン10a接触面に倣った後に、Zバ
ッファ21に設定された加圧力が加えられるため、各デ
バイスリードと各ソケットピン10aに均等に配分さ
れ、ハンドラ側起因による良品デバイスの不良誤判定を
減少させることが可能となり、検査の歩留りを向上させ
ることができる。
【0077】また、Zバッファ21により保持したIC
デバイス12に応じて加圧力を変更することが可能とな
るので、ICデバイス12毎に対応した圧力を加えた状
態で検査が行え、常に良好な検査状態を得ることが可能
となる。
【0078】また、面倣い時に弾性復帰可能に変形する
弾性体57を設けたので、保持ユニット13が上昇して
その押しつけ力が解除されたとき、変形前の状態に復元
してハンド部50を元の位置(水平位置)に復帰させる
ことができる共に、保持ユニット13のXY方向移動後
の瞬時停止時における振動を吸収し、ハンド部50を安
定した状態に維持することが可能となる。
【0079】また、ハンド部50の水平状態への復帰構
造としてシート状の弾性体57又はホースを弾性体57
として用いるようにしたので、ばねのような弾性体を用
いる場合に比べて各保持部15の外形を小型化すること
が可能となる。
【0080】また、各保持部15の外形の小型化が可能
となることにより、保持するICデバイス12の間隔を
狭く設計可能となり、これにより、1度に搬送するデバ
イス数を増加させて装置のスループットの向上を図るこ
とが可能となる。また、弾性体57を一部切去したり、
増加させる等、弾性体57の接触面積を変えることによ
りXY方向移動後の瞬時停止時の慣性の振れに対する調
整が容易となる。
【0081】また、ICデバイス供給部からICデバイ
ス12を取り出す際においても、面倣い機能(Z−α−
β方向のコンプライアンス)によりハンド部50の保持
面59がICデバイス12に倣うので、ICデバイス1
2を確実に吸着保持することが可能となる。
【0082】また、本実施の形態のコンプライアンス機
構は、ピン43とばね47で構成される機構と、球面ジ
ョイント29と弾性体57によって構成される機構との
2段階から構成されるので、互いの機構が好適に作用し
て細かな位置修正がなされ、確実に面倣いを行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の保持装置を有するIC
検査装置の要部正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態の保持装置を一部断面で
示した概略斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態の保持装置が適用された
IC検査装置を示す概略図である。
【図4】コンタクト時のICデバイスを示す図である。
【図5】ピンの係止によるロックが解除された状態を示
す図。
【図6】従来のICハンドラにおける吸着式ハンド部を
示す図である。
【符号の説明】
1 IC検査装置 3 テストヘッド 5 テスター 7 ICハンドラ 10 検査用ソケット 10a ソケットピン(検査用ピン) 12 ICデバイス 13 保持ユニット(保持装置) 15 保持部 21 Zバッファ(緩衝部) 23 コンプライアンス機構 27 連結ブロック 27c 軸部 29 球面ジョイント 31 環状部材 31b ベアリングボール(球) 35a テーパ孔 43 ピン 43a テーパー部 43b 軸部 47 ばね 50 ハンド部 57 弾性体 61 吸着部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/28 G01R 31/28 J Fターム(参考) 2G003 AA07 AG01 AG11 AG12 AG16 AH05 2G032 AA00 AE01 AE04 AJ07 AL03 3C007 DS01 ES05 EV02 FS01 FT01 FT16 FT17 FU01 NS17 3F060 AA01 AA03 AA07 CA24 FA11 GA16 HA03 3F061 AA01 BA05 BE02 CA01 CB01 CB12 CB13 CC01 DB06

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材を保持するハンド部を備えた保持装
    置であって、 前記ハンド部に、保持した部材を所定の位置に面倣いさ
    せるコンプライアンス機構を装着したことを特徴とする
    保持装置。
  2. 【請求項2】 前記コンプライアンス機構は、X軸を中
    心として回転するα方向と、前記X軸に直交するY軸を
    中心として回転するβ方向と、前記X軸及びY軸に直交
    するZ軸方向とにコンプライアンスを有することを特徴
    とする請求項1記載の保持装置。
  3. 【請求項3】 前記コンプライアンス機構は、更にX軸
    方向と、該X軸に直交するY軸方向と、X軸及びY軸に
    直交するZ軸を中心として回転するθ方向とにコンプラ
    イアンスを有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の保持装置。
  4. 【請求項4】 前記α−β方向のコンプライアンスは、
    前記ハンド部を揺動可能に支持する球面ジョイントと、
    外力によって球面ジョイントを支点に移動した前記ハン
    ド部を、その外力が解除されたときに元の位置に復帰さ
    せる弾性体とによって実現されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の保持装置。
  5. 【請求項5】 前記ハンド部は、部材を吸着するための
    吸着部を備え、部材を吸着保持することを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れかに記載の保持装置。
  6. 【請求項6】 前記ハンド部は、互いに直交するXYZ
    方向に移動可能な搬送アームに接続され、該搬送アーム
    との間に前記コンプライアンス機構を介装させて配設し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記
    載の保持装置。
  7. 【請求項7】 前記コンプライアンス機構は、X−Y−
    θ方向のコンプライアンスにより前記ハンド部の所定の
    位置に対する平面内での位置ずれを吸収し、Z−α−β
    方向のコンプライアンスにより保持した部材の前記所定
    の位置に対する面倣いを行うことを特徴とする請求項1
    乃至請求項6の何れかに記載の保持装置。
  8. 【請求項8】 前記部材はICデバイスであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の保持装
    置。
  9. 【請求項9】 前記所定の位置は、ICデバイスの電気
    的な検査を行う検査部であり、前記ハンド部は、前記コ
    ンプライアンス機構のX−Y−θ方向のコンプライアン
    スにより検査部に対して二次元的に位置決めされ、且
    つ、Z−α−β方向のコンプライアンスにより、保持し
    たICデバイスのリード先端面を前記検査部の検査用ピ
    ンに倣わせることを特徴とする請求項8記載の保持装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ハンド部と前記搬送アームとの間
    に、保持したICデバイスに応じた圧力調整が可能な緩
    衝部を介在させ、設定された圧力でICデバイスを検査
    部に押圧することを可能としたことを特徴とする請求項
    8乃至請求項9の何れかに記載の保持装置。
  11. 【請求項11】 複数の球をその各頂点が同一平面内に
    位置するように保持した環状部材と、前記複数の球に対
    向して配置された平面部及び前記環状部材の中央部に挿
    通する軸部を有する連結ブロックとを備え、 前記緩衝部は、前記複数の球の全てが前記平面部に当接
    した際に前記設定された圧力を加えることを特徴とする
    請求項10記載の保持装置。
  12. 【請求項12】 前記緩衝部は、エアシリンダであるこ
    とを特徴とする請求項11記載の保持装置。
  13. 【請求項13】 前記コンプライアンス機構のX−Y−
    Z−θ方向のコンプライアンスは、前記ハンド部の軸線
    に平行に延在するように固定された軸部及び前記連結ブ
    ロックの四隅にそれぞれ形成されたテーパ状の貫通孔に
    係合するテーパ状の頭部を有するピンと、該ピンの軸部
    に外挿されるばねと、によって実現されることを特徴と
    する請求項1乃至請求項12の何れかに記載の保持装
    置。
  14. 【請求項14】 前記コンプライアンス機構は、前記ハ
    ンド部で保持するICデバイスをそのICデバイス供給
    部から取り出す際に、前記ハンド部をICデバイス供給
    部内のICデバイスに倣わせてICデバイスを位置決め
    し、前記吸着部は、このコンプライアンス機構によりI
    Cデバイスがハンド部に位置決めされた状態でICデバ
    イスの吸着を行うことを特徴とする請求項8乃至請求項
    13の何れかに記載の保持装置。
  15. 【請求項15】 前記弾性体は、板状に構成されたもの
    であることを特徴とする請求項4乃至請求項14の何れ
    かに記載の保持装置。
  16. 【請求項16】 前記弾性体は、スポンジであることを
    特徴とする請求項4乃至請求項14の何れかに記載の保
    持装置。
  17. 【請求項17】 前記弾性体はホースであり、該ホース
    を並列配置することにより弾性体として機能させたこと
    を特徴とする請求項4乃至請求項14の何れかに記載の
    保持装置。
  18. 【請求項18】 前記請求項1乃至請求項17の何れか
    に記載の保持装置と、該保持装置をXYZ方向に移動さ
    せる搬送アームとを備えたことを特徴とする搬送装置。
  19. 【請求項19】 前記請求項8乃至請求項18の何れか
    に記載の保持装置と、該保持装置をXYZ方向に移動さ
    せる搬送アームと、前記保持装置に保持されたICデバ
    イスの電気的特性検査を行う検査部とを備えたことを特
    徴とするIC検査装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至請求項17の何れかに記
    載の保持装置を用いて部材を保持することを特徴とする
    保持方法。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の搬送装置を用いて部
    材を搬送することを特徴とする搬送方法。
  22. 【請求項22】 請求項19記載のIC検査装置を用い
    てICデバイスの電気的特性検査を行うことを特徴とす
    るIC検査方法。
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