JP2002526391A - 陽イオンプロセスにより架橋できるシリコーンをベースとした歯科用組成物 - Google Patents

陽イオンプロセスにより架橋できるシリコーンをベースとした歯科用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は歯科用組成物に関する。該組成物は、(1)陽イオンプロセスにより架橋でき及び(又は)重合できるシリコーン、(2)有効量の少なくとも1種の硼酸オニウム塩のような開始剤、(3)少なくとも1種の光増感剤及び(4)組成物の総重量に対して少なくとも10重量%の割合で存在する歯科用充填剤を含む。該組成物は、歯の補綴物を製作するのに又歯の修復のために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の技術分野は歯科用組成物の分野である。更に詳しくは、本発明に関し
て使用される歯科用組成物は、歯の補綴物又は義歯を製造し或いは歯の修復に使
用することができる。
【0002】 今日まで、歯の補綴物又は歯の修復材を作るための歯科用組成物を製造するた
めには、光重合性アクリル酸エステルをベースとした樹脂を使用することが可能
である。しかし、これらのすぐに処方できる製品は、使用するときに刺激の問題
及び可能性ある毒性の問題を提起する。 更に、これらの製品は、その重合中に高い容積の収縮を生じさせるという大き
な欠点を有し、これがそれらの使用を複雑にさせ且つ歯の補綴物又は歯の修復材
の製造を困難にさせる。容積の収縮又は使用する重合体の接着性の欠如に起因す
る結合の問題点が特に認められる。
【0003】 本発明の主題は、従来技術の欠点を示さない新規な歯科用組成物を提供するこ
とである。これらの新規な歯科用組成物は、口腔の環境で重合でき及び(又は)
架橋でき、特に、歯の補綴物又は歯の修復材の製造に使用される歯科用組成物の
収縮現象の非常に著しい削減がある点で、著しく改善された品質を有する。
【0004】 本発明に従う重合性及び(又は)架橋性の歯科用組成物は、次の成分: (1)室温で液状であるか又は100℃以下の温度で熱溶融性である少なくとも
1種の架橋性及び(又は)重合性のシリコーンオリゴマー又は重合体であって、
次式(FS):
【化8】 (ここで、 a=0、1又は2、 R0は同一でも異なっていてもよく、アルキル、シクロアルキル、アリール、
ビニル、ヒドロゲノ又はアルコキシ基、好ましくはC1〜C6低級アルキル基を表
わし、 Zは同一でも異なっていてもよく、少なくとも1個の反応性エポキシ及び(又
は)アルケニルエーテル及び(又は)オキセタン及び(又は)ジオキソラン及び
(又は)カーボネート官能基を含む有機置換基である) の少なくとも1個の単位と少なくとも2個の珪素原子とを含むもの、 (2)有効量の少なくとも1種の硼酸塩型光開始剤、 (3)置換又は非置換の1個以上の芳香族核を持つ少なくとも1種の芳香族炭化
水素光増感剤であって、200〜500nmの残留吸光を有するもの、及び (4)少なくとも10重量%(組成物の全重量に対して)の割合で存在する少な
くとも1種の歯科用充填剤 を含む。
【0005】 本発明の第一の有益な変形によれば、この歯科用組成物は、熱的経路及び(又
は)光化学的経路による活性化の下に重合でき及び(又は)架橋性できる。 一般に、光化学的活性化は、UV照射下に実施される。更に詳しくは、200
〜500nm程度の波長を有するUV放射線が歯の補綴物の製造のために使用さ
れ、400nm以上の波長を有するUV可視放射線が修復材の製造のために使用
される。400nm以上の波長は、口腔の環境での架橋及び(又は)重合を可能
にさせる。
【0006】 シリコーン重合体又はオリゴマー(1)は、陽イオン経路で架橋できる有機樹
脂と比べて、UV可視光線を透過するという利点を有し、従ってその使用は非常
に厚くてその光架橋が短時間で起こる物質を得るのを可能にさせる。
【0007】 シリコーン重合体又はオリゴマー(1)の反応性官能基Zは、非常に広範囲に
及ぶ。しかし、特に有益な歯科用組成物は、Zが少なくとも1個の反応性エポキ
シ及び(又は)ジオキソラン官能基、好ましくは少なくとも1個の反応性エポキ
シ官能基を含む有機置換基Z1を表わす少なくとも1個の(FS)単位をシリコ
ーン重合体又はオリゴマー(1)が有するときに、得られる。
【0008】 本発明の有益な二つの別法によれば、少なくとも1個の反応性エポキシ及び(
又は)ジオキソラン官能基Z1、好ましくは少なくとも1個の反応性エポキシ官
能基を持つシリコーン重合体又はオリゴマー(1)は、 (i)このタイプの反応性官能基Z1のみを含むか、或いは (ii)その他の反応性官能基Z、例えば反応性アルケニルエーテル、オキセタン
及び(又は)カーボネート官能基Z2を含む ことができる。
【0009】 第一の別法(i)の場合には、歯科用組成物は、その他の反応性官能基Z2、
例えばアルケニルエーテル、オキセタン及び(又は)カーボネート官能基及び随
意の反応性官能基Z1を含むその他のシリコーンオリゴマー及び(又は)重合体
も含むことができる。
【0010】 反応性官能基Zを例示すれば、これらは、特に下記の基:
【化9】 (ここで、R”は線状又は分岐状のC1〜C6アルキル基を表わす) から選択できる。
【0011】 本発明の第二の有益な変形によれば、シリコーン重合体又はオリゴマーは、下
記の平均式:
【化10】
【化11】
【化12】 を有する少なくとも1種のシリコーンよりなる。
【0012】 陽イオン性光開始剤は、周期律表[Chem.and Eng.News、V
ol.63、No.5、p26、1985年2月4日]の第15〜17族の元素
の硼酸オニウム塩(それ自体で又は互いの混合物として使用される)又は周期律
表(同上)の第4〜10族の元素の元素の有機金属錯体の硼酸塩から選択するこ
とができる。
【0013】 硼酸塩の陽イオン部分は、 (1)次式(I): [(R1n−A−(R2m+ (この式で、 Aは第15〜17族の元素、例えば、I、S、Se、P又はNを表わし、 R1は炭素環式又は複素環式C6〜C20アリール基を表わし、該複素環式基は複
素元素として窒素又は硫黄を含有することができ、 R2はR1を或いは線状又は分岐状のC1〜C30アルキル又はアルケニル基を表
わし、該R1及びR2基はC1〜C25アルコキシ、C1〜C25アルキル、ニトロ、ク
ロル、ブロム、シアノ、カルボキシル、エステル又はメルカプト基により置換さ
れていてよく、 nは1〜v+1(vは元素Aの原子価である)の範囲の整数であり、 mは0〜v−1の範囲の整数であり、ただし、n+m=v+1) のオニウム塩、 (2)国際特許出願WO90/11303に記載されたオキソイソチオクロマニ
ウム塩、特に、2−エチル−4−オキソイソチオクロマニウム又は2−ドデシル
−4−オキソイソチオクロマニウムのスルホニウム塩、 (3)スルホニウム塩であって、その陽イオン部分が ・31.次式(II.1):
【化13】 [ここで、 記号Ar1は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価のフェニル又はナ
フチル基(線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルキル基、線状
又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルコキシ基、ハロゲン原子、−
OH基、−COOH基、エステル基−COO−アルキル(ここで、アルキル部分
は線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6残基である)及び−Y4−A
2(ここで、記号Y4及びAr2は正に以下に示す意味を有する)の基から選択
される1個以上の基により置換されていてよい)を表わし、 記号Ar2は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ1価のフェニル又はナ
フチル基(線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルキル基、線状
又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルコキシ基、ハロゲン原子、−
OH基、−COOH基及びエステル基−COO−アルキル(ここで、アルキル部
分は線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6残基である)の基から選
択される1個以上の基により置換されていてよい)を表わし、 記号Ar3は、同一でも異なっていてもよく、2価のフェニレン又はナフチレ
ン基(線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルキル基、線状又は
分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルコキシ基、ハロゲン原子、−OH
基、−COOH基及びエステル基−COO−アルキル(ここで、アルキル部分は
線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6残基である)の基から選択さ
れる1個以上の基により置換されていてよい)を表わし、 tは以下の条件で0又は1に等しい整数であり、 t=0であるときは、記号Yは次式:
【化14】 (ここで、記号Ar1及びAr2は上記と同じ意味を有する) の基を表わす1価の基Y1であり、 t=1であるときは、一方では、 記号Yは、以下の意味Y2〜Y4: ・Y2:次式:
【化15】 (ここで、記号Ar2は上で示した意味を有する) の基、 ・Y3:単原子価結合、 ・Y4:以下のもの:
【化16】 、線状又は分岐状のC1〜C12、好ましくはC1〜C6アルキレン残基及び式:−
Si(CH32O−の残基から選択される2価の残基 を有する2価の基であり、他方では、 記号YがY3又はR4を表わす場合においてのみ、(末端の)Ar1及びAr2
、上で示した意味の他に、単原子価結合であるY'1よりなるか又は陽イオンS+
に直接結合した炭素原子に関してオルト位置でそれぞれの芳香族環上に位置した
互いに向き合った炭素原子の間に装入される、Y4の定義に関して列挙した残基
から選択される2価の残基であるY'2よりなる残基Y’によって互いに結合され
る可能性を有する] の少なくとも1個のポリスルホニウム部分、及び(又は) ・32.陽イオン1モル当たり単一の陽イオン中心S+を持ち且つ大抵の場合に次
式(II.2):
【化17】 (ここで、Ar1及びAr2は、残基Y’を求める式(II)においてt=1のとき
に作用する追加の条件の定義に関して上で示した態様で基Ar1又はAr2の一つ
のみに互いに直接結合する可能性も含めて、式(III.1)に関して上で示した意味
を有する ) よりなる少なくとも1個のモノスルホニウム部分 を含むようなもの、 (4)次式(III) : (L123M)+q (この式で、 Mは第4〜10族の金属元素、特に、鉄、マンガン、クロム又はコバルトを表
わし、 L1はπ電子によって金属Mに結合された1個の配位子を表わし、この配位子
はη3−アルキル、η5−シクロペンタジエニル及びη7−シクロヘプタトリエニ
ル配位子並びに置換されていてよいη6−ベンゼン及び2〜4個の縮合環(それ
ぞれの環は3〜8個のπ電子によって金属Mの原子価層に寄与できる)を有する
化合物から選択されるη6−芳香族化合物配位子から選択され、 L2はπ電子によって金属Mに結合された配位子を表わし、この配位子はη7
シクロヘプタトリエニル配位子並びに置換されていてよいη6−ベンゼン及び2
〜4個の縮合環(それぞれの環は6又は7個のπ電子によって金属Mの原子価層
に寄与できる)を有する化合物から選択されるη6−芳香族化合物配位子から選
択され、 L3はσ電子によって金属Mに結合された同一又は異なった0〜3個の配位子
を表わし、該配位子はCO及びNO2 +から選択され、 L1、L2及びL3が寄与する錯体の全電荷q並びに金属Mのイオン電荷は陽性
であり、1又は2に等しい) の有機金属塩 から選択される。
【0014】 硼酸塩の陰イオン部分は、次式: [BXab- (この式で、 a及びbは、aについては0〜3,bについては1〜4の範囲の整数であり、
ただし、a+b=4、 記号Xは ・ハロゲン原子(塩素、弗素)(a=0〜3で)又は ・OH官能基(a=0〜2で) を表わし、 記号Rは同一でも異なっていてもよく、 ・少なくとも1個以上の電子吸引基、例えば、OCF3、CF3、NO2、CNに
より及び(又は)少なくとも2個のハロゲン原子(特に、弗素)により置換され
たフェニル基(これは、陽イオン部分が第15〜17族の元素のオニウムである
ときである)、 ・少なくとも1個の元素又は1個の電子吸引基、特に、ハロゲン原子(特に、弗
素)、CF3、OCF3、NO2、CNにより置換されたフェニル基(これは、陽
イオン部分が第4〜10族の元素の有機金属錯体であるときである)、又は ・少なくとも2個の芳香族核を含有するアリール基、例えば、ビフェニル、ナフ
チル基(これらの基は、陽イオン部分に関係なく、少なくとも1個の電子吸引基
又は元素、特にハロゲン原子(特に弗素)、OCF3、CF3、NO2、CNによ
り置換されていてよい) を表わす) を有する。
【0015】 本発明に従って使用するのに特に好ましい硼酸オニウム塩及び有機金属塩の硼
酸塩の下位分類に関して詳細を以下に示すが、これらに限定されない。
【0016】 本発明の第一の好ましい変形によれば、最も好適である硼酸陰イオン部分は以
下のものである。
【化18】
【0017】 本発明の第二の好ましい変形によれば、使用できるオニウム塩(1)は、多く
の文書、特にUS−A−4,026,705、US−A−4,032,673、
US−A−4,069,056、US−A−4,136,102、US−A−4
,173,476に記載されている。これらのうちで、下記の陽イオンが最も好
ましい。
【化19】
【0018】 第三の好ましい変形によれば、使用できる有機金属塩(4)は、文書:US−
A−4,973,722、US−A−4,992,572、EP−A−203,
829、EP−A−323,584及びEP−A−354,181に記載されて
いる。本発明に従って最も容易に選択される有機金属塩は、特に下記のものであ
る。 (η5−シクロペンタジエニル)(η6−トルエン)Fe+、 (η5−シクロペンタジエニル)(η6−1−メチルナフタリン)Fe+、 (η5−シクロペンタジエニル)(η6−クメン)Fe+、 ビス(η6−メシチレン)Fe+、 ビス(η6−ベンゼン)Cr+
【0019】 これらの三つの好ましい変形と符合して、硼酸オニウム塩型の光開始剤の例と
して下記の物質が挙げられる。
【化20】
【0020】 硼酸オニウム塩(1)及び(2)並びに有機金属塩の硼酸塩(4)を定義する
ためのさらに他の参考文献として、特許出願EP0,562,897及び同0,
562,922の全ての内容が挙げられる。この内容は参照することによって本
明細書に含めるものとする。 光開始剤として使用できるオニウム塩の他の例としては、米国特許第4,13
8,255号及び同4,310,469号に開示されたものが挙げられる。 また、その他の陽イオン性光開始剤、例えば、 ・ユニオンカーバイド社から市販されているもの(光開始剤6990及び697
4、ヘキサフルオロ燐酸及びヘキサフルオロアンチモン酸トリアリールスルホニ
ウム)、 ・ヘキサフルオロ燐酸又はヘキサフルオロアンチモン酸ヨードニウムの塩類、又
は ・これらの種々の陰イオンのフェロセニウム塩類 も挙げられる。
【0021】 本発明に従う歯科用組成物に含有される光増感剤の種類は非常に多岐にわたる
ことができる。本発明との関連で、これは特に下記の式(IV)〜式(XXII)のいず
れに相当する。
【0022】 ・式(IV):
【化21】 [ここで、 n=1のときは、Ar1は6〜18個の炭素原子を含有するアリール基、テト
ラヒドロナフチル、チエニル、ピリジル若しくはフリル基、又はF、Cl、Br
、CN、OH、線状若しくは分岐状のC1〜C12アルキル、−CF3、−OR6
−Oフェニル、−SR6、−Sフェニル、−SO2フェニル、−COOR6、−O
−(CH2−CH=CH2)、−O(C24−O)m−H、−O(C36−O)m
H(mは1〜100である)よりなる群から選択される1個以上の置換基を有す
るフェニル基を表わし、 n=2のときは、Ar1はC6〜C12アリーレン基又はフェニレン−T−フェニ
レン基(Tは−O−、−S−、−SO2−又は−CH2−を表わす)を表わし、 Xは−OR7若しくは−OSiR8(R92基を表わすか又はR4と共に−O−
CH(R10)−基を形成し、 R4は線状又は分岐状のC1〜C8アルキル基(これは非置換であるか又は−O
H、−OR6、C2〜C8アシルオキシ、−COOR6、−CF3若しくは−CN基
、C3若しくはC4アルケニル基、C6〜C18アリール基、若しくはC7〜C9フェ
ニルアルキル基を有する)を表わし、 R5はR4について示した意味の一つを有し、又は−CH2CH211基を表わし
、或いはR4と共にC2〜C8アルキレン基又はC3〜C9オキサ−アルキレン若し
くはアザ−アルキレン基を形成し、 R6は1〜12個の炭素原子を含有する低級アルキル基を表わし、 R7は水素原子、C1〜C12アルキル基、−OH、−OR6若しくは−CN基を
有するC2〜C6アルキル基、C3〜C6アルケニル基、シクロヘキシル若しくはベ
ンジル基、フェニル基(塩素原子又は線状若しくは分岐状のアルキル基により置
換されていてよい)又は2−テトラヒドロピラニル基を表わし、 R8及びR9は同一でも異なっていてもよく、それぞれC1〜C4アルキル基又は
フェニル基を表わし、 R10は水素原子、C1〜C8アルキル基又はフェニル基を表わし、 R11は−CONH2、−CONHR6、−CON(R62、−P(O)(OR6
2又は2−ピリジル基を表わす] の部類。
【0023】 ・式(V):
【化22】 [ここで、 Ar2はn=1の場合における式(IV)のAr1と同じ意味を有し、 R15はAr2基、−(C=O)−Ar2、線状又は分岐状のC1〜C12アルキル
基、C6〜C12シクロアルキル基、及びケトンの炭素と又はAr2基の炭素と共に
6〜C12環を形成するシクロアルキル基よりなる群から選択され、これらの基
は−F、−Cl、−Br、−CN、−OH、−CF3、−OR6、−SR6、−C
OOR6、線状又は分岐状のC1〜C12アルキル基(−OH、−OR6及び(又は
)−CNを有し得る)及び線状又は分岐状のC1〜C8アルケニル基よりなる群か
ら選択される1個以上の置換基により置換されることができる] の部類。
【0024】 ・式(VI):
【化23】 [ここで、 Ar3はn=1の場合における式(IV)のAr1と同じ意味を有し、 R16は同一でも異なっていてもよく、Ar3基、−(C=O)−Ar3基、線状
又は分岐状のC1〜C12アルキル基及びC6〜C12シクロアルキル基よりなる群か
ら選択される基を表わし、これらの基は−F、−Cl、−Br、−CN、−OH
、−CF3、−OR6、−SR6、−COOR6、線状又は分岐状のC1〜C12アル
キル基(−OH、−OR6及び(又は)−CNを有し得る)及び線状又は分岐状
のC1〜C8アルケニル基よりなる群から選択される1個以上の置換基により置換
されることができる] の部類。
【0025】 ・式(VII)
【化24】 [ここで、 R5は同一でも異なっていてもよく、式(IV) の場合と同じ意味を有し、 Yは同一でも異なっていてもよく、X及び(又は)R4を表わし、 Zは ・直接結合、 ・C1〜C6の2価アルキレン基又はフェニレン、ジフェニレン若しくはフェ
ニレン−T−フェニレン基、或いは2個の置換基R5及びこれらの置換基を有す
る2個の炭素原子と共にシクロペンタン又はシクロヘキサン核を形成し、 ・2価の基:−O−R12−O−、−O−SiR89−O−SiR89−O−
又は−O−SiR89−O− を表わし、 R12はC2〜C8アルキレン、C4〜C6アルケニレン又はキシリレン基を表わし
、 Ar4はn=1の場合における式(IV)のAr1と同じ意味を有する] の部類。
【0026】 ・式(VIII):
【化25】 [ここで、R17は芳香族核上で同一でも異なっていてもよい置換基で、線状又は
分岐状のC1〜C12アルキル基、C6〜C12シクロアルキル基、Ar1基、ハロゲ
ン原子、−OH、−CN、−NO2、−COOR6、−CHO、−Oフェニル、−
CF3、−SR6、−Sフェニル、−SO2フェニル、−Oアルケニル又は−Si
6 3基を表わす] のチオキサントンの部類。
【0027】 ・式(IX):
【化26】 のキサンテンの部類。
【0028】 ・式(X):
【化27】 のキサントンの部類。
【0029】 ・式(XI):
【化28】 のナフタリンの部類。
【0030】 ・式(XII ):
【化29】 のアントラセンの部類。
【0031】 ・式(XIII):
【化30】 のフェナントレンの部類。
【0032】 ・式(XIV) :
【化31】 のピレンの部類。
【0033】 ・式(XV):
【化32】 のフルオレンの部類。
【0034】 ・式(XVI) :
【化33】 のフルオランテンの部類。
【0035】 ・式(XVII):
【化34】 のクリセンの部類。
【0036】 ・式(XVIII) :
【化35】 のフルオレンの部類、例えば2,7−ジニトロ−9−フルオレノン。
【0037】 ・式(XIX) :
【化36】 のクロモンの部類。
【0038】 ・式(XX):
【化37】 のエオシンの部類。
【0039】 ・式(XXI) :
【化38】 のエリスロシンの部類。
【0040】 ・式(XXII):
【化39】 (ここで、x=0〜6、R18は同一でも異なっていてもよく、R17と同じ意味を
有するか又は−NR6 2基を表わす) のビスクマリンの部類、例えば、3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミ
ノクマリン)及び3,3’−カルボニルビス(7−メトキシクマリン)。
【0041】 その他の増感材も使用することができる。特に、文書:米国特許第4,939
,069号、同4,278,751号及び同4,147,552号に記載された
光増感剤を使用することができる。
【0042】 本発明の関係では、光増感剤は、歯の補綴物の製造のためには200〜500
nm、好ましくは400〜500nmの間のUV光線の残留吸収を有する。歯の
修復のためには、400nm以上のUV光線の残留吸収を有する光増感剤が好ま
しい。
【0043】 好ましい変形によれば、光増感剤は、式(IV)、(VII) 及び(VIII)の部類のも
のから選択されよう。例示すれば、下記の光増感剤が挙げられる。 4,4’−ジメトキシベンゾイン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−エチ
ルアントラキノン、2−メチルアントラキノン、1,8−ジヒドロキシアントラ
キノン、過酸化ジベンゾイル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、ベンゾイン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、ベンズアルデ
ヒド、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピル)ケトン、ベンゾイルアセトン、
【化40】 2−イソプロピルチオキサントン、1−クロル−4−プロポキシチオキサントン
、4−イソプロピルチオキサントン及びこれらの混合物。
【0044】 本発明に従う組成物を製造するために種々のタイプの充填剤を使用することが
できる。充填剤は、歯科用組成物の最終用途に従って選定される。これらは、外
観やUV放射線の透過率のような重要な性質並びに歯科用組成物の架橋及び(又
は)重合後に得られる物質の機械的及び物理的性質に影響を与えるからである。
【0045】 補強充填剤としては、処理された又は未処理の熱分解法シリカ充填剤、非晶質
シリカ、石英若しくはガラス充填剤、ジルコニウム、バリウム、カルシウム、フ
ルオル、アルミニウム、チタン若しくは亜鉛の酸化物をベースとして非ガラス質
充填剤、硼珪酸塩、アルミノ珪酸塩、タルク、スフェロシル、三弗化イッテルビ
ウム充填剤、粉砕粉末形態の重合体、例えば、不活性の若しくは官能化したポリ
メタクリル酸メチル、ポリエポキシド若しくはポリカーボネートをベースとした
充填剤を使用できる。 例示すれば、次のものが挙げられる。 ・UGL社製のポリメタクリル酸メチルをベースとした不活性充填剤LUXAS
ELF、これは歯科の分野で使用でき、ピンク色に着色される。 ・200m2/gの比表面積を有するヘキサメチルジシラザンで処理したヒュー
ムドシリカ充填剤。 ・未処理のヒュームドシリカ充填剤(デグッサ社より市販されている“エーロシ
ル”AE200)。
【0046】 本発明の有益な別法によれば、充填剤、特にシリカ充填剤は、使用前に、10
%w/wの量の、次式(XXIII) :
【化41】 (ここで、Z’はZと同じ意味を有し、aは0、1、2又は3である) の少なくとも1個の単位と少なくとも1個の珪素原子を含むシリコーンによって
120℃で処理される。
【0047】 例えば、Z=エポキシド及びZ=トリアルコキシシリルである下記の重合体を
が挙げられる。
【化42】
【0048】 珪素含有充填剤、特にシリカをこの種の重合体により処理する場合において、
架橋後に得られる物質は、著しく改善された機械的強さ、弾性率及び耐圧縮性を
有する。
【0049】 補強充填剤の他に、予期される本発明の歯科用組成物及び人種グループを着色
するのに顔料を使用できる。 例えば、歯の補綴物の製造に使用される歯科用組成物のためには、赤色顔料が
血管をシミュレートするために微細繊維の存在下に使用される。 また、修復材の製造に使用される歯科用組成物のためには、金属酸化物(鉄及
び(又は)チタン及び(又は)アルミニウム及び(又は)ジルコニウムの酸化物
など)をベースとした顔料も、象牙色を有する架橋された物質を得るために使用
される。
【0050】 その他の添加剤も本発明に従う歯科用組成物に配合することができる。例えば
、バイオサイド、安定剤、フレーバー剤、可塑剤及び接着促進剤などである。 予期され得る添加剤のうちでは、有機型の架橋性及び(又は)重合性の共反応
剤が有利に使用される。これらの共反応剤は、室温で液状であるか又は100℃
以下の温度で熱溶融性であって、それぞれの共反応剤は少なくとも2個の反応性
官能基、例えば、オキセタン−アルコキシ、オキセタン−ヒドロキシル、オキセ
タン−アルコキシシリル、カルボキシ−オキセタン、オキセタン−オキセタン、
アルケニルエーテル−ヒドロキシル、アルケニルエーテル−アルコキシシリル、
エポキシ−アルコキシ、エポキシ−アルコキシシリル、ジオキソラン−ジオキソ
ラン−アルコールなどを含む。
【0051】 本発明に従う歯科用組成物は、多くの歯科の用途に、特に、歯の補綴の分野、
歯の修復の分野、仮歯の分野に使用することができる。
【0052】 本発明に従う歯科用組成物は、好ましくは、特に歯の補綴の分野においてその
使用を容易にさせる種々の成分を含有する単一品(“単一配合物”)の形で提供
される。随意であるが、この製品の安定性は、文書:WO98/07798の教
示に従ってアミン官能基を持つ有機誘導体により提供できる。
【0053】 歯の補綴の分野においては、“単一配合物”形態の製品は、注射器によって石
膏型又はコア部に直接付着させることができる。次に、それはUVランプ(可視
光線範囲200〜500nm)によって重合(可能な逐次的な層による重合)さ
れる。 一般に、耐久性で美的な歯の補綴物又は義歯を10〜15分間で生じさせるこ
とが可能である。
【0054】 本発明に従う歯科用組成物により得られた生成物は非孔質であることに注目さ
れたい。従って、例えば、フェルトブラシによって磨いた後も、得られた歯の補
綴物又は義歯は平滑で光輝があり、しかしてワニスの使用を要求しない。
【0055】 歯の補綴の分野における用途は、本質的には、接合補綴の用途であって、これ
は次の二つのタイプ: ・歯が全くない患者の場合における完全な補綴、 ・仮の補綴で又は骨格ブレースで生じるいくつかの歯の欠損に起因する部分的な
補綴 に分けることができる。
【0056】 歯の修復の分野では、本発明に従う歯科用組成物は、使用するのが迅速で且つ
容易である、前歯及び臼歯を種々の色(例えば、“VITA”カラー)で充填さ
せるための材料として使用することができる。
【0057】 歯科用組成物は非毒性であり且つ厚い層で重合できるので、材料を逐次的な層
で重合させることは必須ではない。一般に、歯科用組成物の一回の注入で十分で
ある。
【0058】 歯の補綴物及び修復材のための製造は、斯界で慣用されている技術に従って実
施される。 歯科用組成物を歯として適用する場合には、歯を結合プライマーにより予備処
理するか、又は歯科用組成物を使用前に結合プライマーとの混合物として製造す
ることができる。しかし、本発明に従う歯科用組成物を使用するために結合プラ
イマーを使用することは必須ではない。
【0059】 以下の実施例及び試験は、例示のために示すものである。それらは、本発明を
一層明瞭に理解し、その利点のいくつかを強調し及びその変形具体例のいくつか
を例示するのを可能にする。
【0060】実施例及び試験 実施例の組成物に使用した物質は以下の通りである。 ・物質(A):
【化43】 ・物質(B):この物質はシロキサンの混合物であって、その粘度は23.5m
Pa・sであり、重量による割合及び式B1、B2及びB3を以下に示す。
【化44】 a=0であるB1 89%、a=1であるB1 9%、a=2であるB1 0.2
%。
【化45】 a=0であるB2 0.3%。
【化46】 a=0及びb=1であるB3 1.5%。 ・物質(P1):
【化47】 ・物質(PS1):RAHN社より商標Quantacure ITXとして市
販されているイソプロピルチオキサントン。
【0061】例1歯の補綴用組成物 下記の成分を3枚羽根撹拌機を使用して混合する。 ・50ppmのチヌビン765により安定化したシロキサン(A)100部、 ・酢酸エチル中の75%の光開始剤(P1)1部、 ・光増感剤(PS1)0.028部、 ・ピンク色に着色されたポリメタクリル酸メチルをベースとした不活性充填剤(
UGLデンター社からの製品LUXASELF)150部。 得られた組成物は、光の不存在下に室温で数ヶ月間完全に安定である。この組
成物は、日光の存在下に数時間にわたり手動で作業することができる。 長さ64mm(模型)で幅10mm(模型)の頂部が開いたガラス皿に、製造
した組成物(“単一配合物”)を注型することによって2.8±0.3mmの厚
みの試験片を製造する。 水銀とガリウムの混合物の励起に相当し且つ400nm以上のUV可視範囲で
発光する200W/cmの出力のUVランプの下で皿を1〜2秒間(3m/分)
通過させることによって組成物を乾燥させる。 ガラスを破って得られた生成物を型から外す。 二つの重合した組成物のショアD硬度を架橋直後に作った成型品のそれぞれの
側面で決定する。下記の結果が得られた。
【表1】 ショアD硬度は数時間にわたって相当に変化し続ける。 容積収縮率は非常に低く、優れた寸法安定性が得られた。 質量の損失は1%以下であった。 生成物は、人工歯又は天然歯の存在下に結合プライマーと共に又はこれなしで
使用することができる。 より一般的に、得られた物質の性質はDIN/ISO 1567標準と一致し
た。
【0062】例2歯の修復用組成物 下記の成分を混合することによって歯の修復用組成物を製造する。 ・50ppmのチヌビン765により安定化したシロキサン(A)200部、 ・酢酸エチル中の75%の光開始剤(P1)1.8部、 ・光増感剤(PS1)0.0178部、 ・200m2/gの比表面積を有するヘキサメチルジシラザンで処理したフュー
ムドシリカ52部、 ・処方前に200℃で4時間乾燥した未処理の非晶質シリカ20部。 半透明で灰色の外観を有する流動性組成物が得られる。 直径8mmの曲がった光先端より発する光スポットを発光するランプを使用し
て架橋−重合操作を実施する。光源は、400〜520nmの波長のためのオプ
チバルブ80Wランプ(デメトロン社製オプチルックス500)である。 歯科用組成物を歯に適用する。5mmの厚みは30秒以内で架橋される。 直ちに50のショアD硬度が得られ、数時間以内に80〜100に達すること
ができる。 寸法安定性には損失は認められない。架橋した物質の多孔率は、部分を顕微鏡
で観察して、ゼロであった。 架橋後の複合体の色は象牙色に近い。
【0063】例3歯の修復用組成物 上記の例2と同じ濃度の成分及び同じ操作を使用する。 ただし、充填剤の混合物を、使用する前に、残留白金含有量が50ppm以下
である平均一般式:
【化48】 を有するシリコーンにより5%w/wの量で120℃で処理する。 例2の操作に従って架橋させた後に得られた修復材は、良好な機械的性質、向
上した弾性率及び良好な耐圧縮性を有した。 80のショアD硬度が直ちに得られた。 物質の寸法安定性及び多孔率は優秀であった。
【0064】例4歯科用予備組成物 充填剤なしで製造される歯科用予備組成物を、下記の成分を磁気攪拌棒を使用
して混合することによって得る。 ・50ppmのチヌビン765で安定化させた0.997の密度を有するシロキ
サン(A)1部、 ・シロキサン(A)に直接溶解した溶液状の10%の光開始剤(P1)0.01
部、 ・光開始剤(P1)に含有された光増感剤(PS1)0.00028部。 架橋操作を例2と同等の態様で実施する。5mm厚の組成物は30秒以内で架
橋される。 架橋した組成物の密度を黄銅製比重瓶を使用して測定し、その値は1.027
4であった。従って、容積の収縮率は充填剤の不存在下に3.05%[=(1.
0274−0.997)/0.977×100]である。従って、50%以上の
充填剤でもって処方されたこのタイプの歯科用組成物は、1.5%以下である非
常に低い容積収縮率を有しよう。
【0065】例5歯科用予備組成物 (a)充填剤なしで製造される歯科用予備組成物を、下記の成分を3枚羽根攪
拌機を使用して混合することにより得る。 ・50ppmのチヌビン765で安定化させた0.997の密度を有するシロキ
サン(A)10部、 ・シリコーン(A)に直接溶解した光開始剤(P1)0.01部、 ・光開始剤に含有された光増感剤(PS1)62ppm。 次いで、この歯科用予備組成物の8gを開口した円筒状アルミニウムカップに
その占める容積が約6mmの厚みとなるようにして入れる。 このカップを6mmのガラス窓よりUV−V(>390nm)=0.6W/c
2を送出させるUVランプの下を通過させることによって液状物を光架橋させ
る。受けたUV−V(>390nm)線量は10m/分で0.4J/cm2であ
る。 重合直後のエポキシ官能基の転化率を、示差熱量計により記録された反応残留
熱から測定する。残留熱は、237J/gを表わす未架橋の試料に対して17J
/gである。従って、0.1%の光開始剤によるエポキシ官能基の有効転化率は
93%である。 (b)上記の(a)と同じ組成物を、その製造中に5%w/wの3−エチル−
3−(ヒドロキシメチル)オキセタンを添加することによって製造する。次いで
、この組成物を上記の(a)と同じ態様で架橋させる。 エポキシ官能基の転化率は、1.5J/gの残留熱でもって99.3%である
。 (c)上記の(a)と同じ組成物を、その製造中に10%w/wの3−エチル
−3−(ヒドロキシメチル)オキセタンを添加することによって製造する。次い
で、この組成物を上記の(a)と同じ態様で架橋させる。 エポキシ官能基の転化率は、0.1J/gの残留熱でもって99.95%であ
る。
【0066】例6歯の補綴用又は歯の修復材用の組成物 下記の成分を3枚羽根攪拌機を使用して混合する。 ・50ppmのチヌビン765で安定化させたシロキサン(A)95部、 ・光増感剤(PS1)62ppm、 ・シロキサン(A)中の10%の光開始剤(P1)0.5部、 ・3−エチル−3−(ヒドロキシメチル)オキセタン5部、 ・沈降シリカ(粉砕石英)120部。 不透明で、灰色の、非流動性で且つ取り扱いが容易である歯科用組成物が得ら
れた。 架橋操作を例2と同等の態様で実施する。5mmの厚みの組成物は30秒以内
で架橋される。 架橋後の物質の色は象牙色に近い。 この物質は歯の補綴用に好適であり、特にその剛性はISO 1567標準に
従う80Mpaよりも大きい。
【0067】例7歯科用組成物 この組成物を下記の成分から処方する。 ・シリコーン(B)95部、 ・光増感剤(PS1)62ppm、 ・シロキサン(B)中の10%の光開始剤(P1)0.5部、 ・オキセタン3−エチル−3−(ヒドロキシメチル)オキセタン5部、 ・沈降シリカ(粉砕石英)120部。 架橋操作を例2と同等の態様で実施する。 実測された剛性値は、ISO 1567標準に従う80Mpaよりも大きい。
【0068】例8歯科用予備組成物 充填剤なしで製造される歯科用予備組成物M1を、下記の成分を3枚羽根攪拌
機を使用してを混合することにより得る。 ・50ppmのチヌビン765で安定化させた0.997の密度を有するシリコ
ーン組成物(B)100部、 ・シリコーン(B)に直接溶解した溶液状の10%の光開始剤(P1)0.1部
、 ・光増感剤(PS1)0.028部。 得られた組成物M1の一部を取り出して架橋させる。架橋操作を例2と同等の
態様で実施する。5mmの厚みの組成物は30秒以内で架橋する。 架橋した物質の密度は、黄銅製比重瓶を使用して測定して、1.0274であ
る。従って、容積収縮率は充填剤の不存在下に3.05%[=(1.0274−
0.997)/0.997×100]である。従って、50%以上の充填剤でも
って処方されるこのタイプの歯科用組成物は、1%以下である非常に低い容積収
縮率を有しよう。
【0069】例9歯科用予備組成物 例8のM1の8gを開口した円筒状アルミニウムカップにその占める容積が約
6mmの厚みとなるようにして入れる。 例5に記載した方法に従って、M1の光架橋及びエポキシ官能基の転化率の計
算を実施する。 残留熱は、237J/gを表わす未架橋の試料に対して17J/gである。従
って、0.1%の光開始剤によるエポキシ官能基の有効転化率は93%である。 (b)また、平均してa=12である式B1のシリコーンオイルを5%w/w
の量で含有する組成物M1について光架橋及びエポキシ官能基の転化率の計算を
実施する。 エポキシ官能基の転化率は、1.5J/gの残留熱でもって99%である。 (c)更に、次式:
【化49】 を有する平均してa=12であるシリコーンオイルを5%w/wの量で含有する
組成物M1について光架橋及びエポキシ官能基の転化率の計算を実施する。 エポキシ官能基の転化率は、1.5J/gの残留熱でもって99%である。 (d)0.5重量%のヒドロキシシリル官能基及び2重量%のエポキシ官能基
(質量43)を含有するMQMepoxy型のシロキサン樹脂を5重量%の量で含有
する組成物M1について光架橋及びエポキシ官能基の転化率の計算を実施する。 エポキシ官能基の転化率は99%である。
【0070】例10歯の補綴用又は歯の修復材用の組成物 下記の成分を3枚羽根攪拌機を使用して混合する。 ・シリコーン(B)100部、 ・光増感剤(PS1)62ppm、 ・シリコーン(B)中の溶液状の10%の光開始剤(P1)0.5部、 ・沈降シリカ(粉砕石英)120部。 不透明で、灰色の、非流動性で且つ取り扱いが容易である混合物が得られる。 架橋操作を例2と同等の態様で実施する。5mmの厚みの組成物は30秒以内
で架橋される。架橋後の物質の色は象牙色に近い。 この場合の組成物は歯の補綴用に好適であり、特にその剛性はISO 156
7標準に従う80Mpaよりも大きい。
【0071】例11歯科用組成物 下記の成分を3枚羽根攪拌機を使用して混合する。 ・50ppmのチヌビン765により安定化させたシリコーン(B)95部、 ・光増感剤(PS1)62ppm、 ・シリコーン(B)中の10%の光開始剤(P1)0.5部、 ・平均してa=12であるポリジメチルシロキサンB1 5部、 ・沈降シリカ(粉砕石英)120部。 架橋操作を例2と同等の態様で実施する。測定された剛性値はISO 156
7標準に従う80Mpaよりも大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW Fターム(参考) 4C089 AA02 BA12 BA13 BC02 BC03 BE11 4J005 AA02 AA07 AA09 BA00 BD08 4J027 AF04 CA10 CA36 CB10 CC02 CC05 CD07 4J035 BA01 CA01U CA03U CA07M CA11U CA13U FB05 FB07 LB14 4J036 AA01 AJ21 AK14 FA03 FA05 FB03 GA01 GA06 GA26 HA02 JA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分: (1)室温で液状であるか又は100℃以下の温度で熱溶融性である少なくとも
    1種の架橋性及び(又は)重合性のシリコーンオリゴマー又は重合体であって、
    次式(FS): 【化1】 (ここで、 a=0、1又は2、 R0は同一でも異なっていてもよく、アルキル、シクロアルキル、アリール、
    ビニル、ヒドロゲノ又はアルコキシ基、好ましくはC1〜C6低級アルキル基を表
    わし、 Zは同一でも異なっていてもよく、少なくとも1個の反応性エポキシ及び(又
    は)アルケニルエーテル及び(又は)オキセタン及び(又は)ジオキソラン及び
    (又は)カーボネート官能基を含む有機置換基である) の少なくとも1個の単位と少なくとも2個の珪素原子とを含むもの、 (2)置換又は非置換の1個以上の芳香族核を持つ少なくとも1種の芳香族炭化
    水素光増感剤であって、200〜500nmの残留吸光を有するもの、 (3)少なくとも10重量%(組成物の全重量に対して)の割合で存在する少な
    くとも1種の歯科用充填剤、及び (4)有効量の少なくとも1種の硼酸塩型光開始剤 を含み、該光開始剤は、該硼酸塩の陽イオン部分が *次式(I): [(R1n−A−(R2m+ (この式で、 Aは第15〜17族の元素、例えば、I、S、Se、P又はNを表わし、 R1は炭素環式又は複素環式C6〜C20アリール基を表わし、該複素環式基は複
    素元素として窒素又は硫黄を含有することができ、 R2はR1を或いは線状又は分岐状のC1〜C30アルキル又はアルケニル基を表
    わし、該R1及びR2基はC1〜C25アルコキシ、C1〜C25アルキル、ニトロ、ク
    ロル、ブロム、シアノ、カルボキシル、エステル又はメルカプト基により置換さ
    れていてよく、 nは1〜v+1(vは元素Aの原子価である)の範囲の整数であり、 mは0〜v−1の範囲の整数であり、ただし、n+m=v+1) のオニウム塩及び *次式(III): (L123M)+q (この式で、 Mは第4〜10族の金属元素、特に、鉄、マンガン、クロム又はコバルトを表
    わし、 L1はπ電子によって金属Mに結合された1個の配位子を表わし、この配位子
    はη3−アルキル、η5−シクロペンタジエニル及びη7−シクロヘプタトリエニ
    ル配位子並びに置換されていてよいη6−ベンゼン及び2〜4個の縮合環(それ
    ぞれの環は3〜8個のπ電子によって金属Mの原子価層に寄与できる)を有する
    化合物から選択されるη6−芳香族化合物配位子から選択され、 L2はπ電子によって金属Mに結合された配位子を表わし、この配位子はη7
    シクロヘプタトリエニル配位子並びに置換されていてよいη6−ベンゼン及び2
    〜4個の縮合環(それぞれの環は6又は7個のπ電子によって金属Mの原子価層
    に寄与できる)を有する化合物から選択されるη6−芳香族化合物配位子から選
    択され、 L3はσ電子によって金属Mに結合された同一又は異なった0〜3個の配位子
    を表わし、該配位子はCO及びNO2 +から選択され、 L1、L2及びL3が寄与する錯体の全電荷q並びに金属Mのイオン電荷は陽性
    であり、1又は2に等しい) の有機金属塩 から選択され、且つ、該硼酸塩の硼酸陰イオンの部分が次式: [BXab- (この式で、 a及びbは、aについては0〜3,bについては1〜4の範囲の整数であり、
    ただし、a+b=4、 記号Xは ・ハロゲン原子(塩素、弗素)(a=0〜3で)又は ・OH官能基(a=0〜2で) を表わし、 記号Rは同一でも異なっていてもよく、 ・少なくとも1個以上の電子吸引基、例えば、OCF3、CF3、NO2、CNに
    より及び(又は)少なくとも2個のハロゲン原子(特に、弗素)により置換され
    たフェニル基(これは、陽イオン部分が第15〜17族の元素のオニウムである
    ときである)、 ・少なくとも1個の元素又は1個の電子吸引基、特に、ハロゲン原子(特に、弗
    素)、CF3、OCF3、NO2、CNにより置換されたフェニル基(これは、陽
    イオン部分が第4〜10族の元素の有機金属錯体であるときである)、又は ・少なくとも2個の芳香族核を含有するアリール基、例えば、ビフェニル、ナフ
    チル基(これらの基は、陽イオン部分に関係なく、少なくとも1個の電子吸引基
    又は元素、特にハロゲン原子(特に弗素を含めて)、OCF3、CF3、NO2
    CNにより置換されていてよい) を表わす) を有するようなものから選択される、歯科用組成物。
  2. 【請求項2】 Zが、少なくとも1個の反応性エポキシ及び(又は)ジオキ
    ソラン官能基、好ましくは少なくとも1個の反応性エポキシ官能基を含む有機置
    換基Z1であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 オリゴマー又は重合体(1)が更に他の反応性官能基Z、例
    えば反応性アルケニルエーテル、オキセタン及び(又は)カーボネート官能基Z
    2を含むことを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 Z1の反応性官能基が下記の基: 【化2】 から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 光開始剤が 【化3】 及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 光開始剤が4,4’−ジメトキシベンゾイン、2,4−ジエ
    トキシチオキサントン、2−エチルアントラキノン、2−メチルアントラキノン
    、1,8−ジヒドロキシアントラキノン、過酸化ジベンゾイル、2,2−ジメト
    キシ−2−フェニルアセトフェノン、ベンゾイン、2−ヒドロキシ−2−メチル
    プロピオフェノン、ベンズアルデヒド、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
    ル−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ケトン、ベンゾイルアセトン、 【化4】 2−イソプロピルチオキサントン、1−クロル−4−プロポキシチオキサントン
    、4−イソプロピルチオキサントン及びこれらの混合物よりなる群から選択され
    ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 シリコーンオリゴマー又は重合体(1)が下記の平均式: 【化5】 【化6】 【化7】 を有する少なくとも1種のシリコーンよりなることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載の歯科用組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の歯科用組成物の歯の補綴物
    又は義歯の製造への使用。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の歯科用組成物の歯の修復へ
    の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の歯科用組成物から作られ
    る歯の補綴物又は義歯。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれかに記載の歯科用組成物から得られ
    る歯の修復材。
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