JP2002525301A - 自己乳化性の油中水型エマルジョンベース - Google Patents

自己乳化性の油中水型エマルジョンベース

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JP2002525301A JP2000571879A JP2000571879A JP2002525301A JP 2002525301 A JP2002525301 A JP 2002525301A JP 2000571879 A JP2000571879 A JP 2000571879A JP 2000571879 A JP2000571879 A JP 2000571879A JP 2002525301 A JP2002525301 A JP 2002525301A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、自己乳化性の油中水型エマルジョンベースであって、(a)2.5〜10の範囲内のHLB指数を有する乳化剤;(b)5デバイまたはそれ以下の極性を有する油様物質;および(c)親油性ワックス;を含有するエマルジョンベースに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、広くは化粧品に関するものであり、より具体的には、選択した乳化
剤、油成分および親油性ワックスを含有する自己乳化性のw/o型エマルジョン
ベースに関する。
【0002】 (背景技術) 乳化性の成分に加えて、w/o型エマルジョン製造のための既知の自己乳化性
ベースは、粘度を安定化するための金属石鹸ならびに相安定性および油結合挙動
を改善するための親油性ワックス(例えば、蜜蝋またはミクロワックス)を含有す
るのが普通である。また、油成分を含有するベースも専門家には既知である。し
かし、既知のエマルジョンベースの欠点は、これまで必須成分として存在してい
た親油性ワックスのゆえに、これらが固体の形態(即ち、50〜60℃の融点ま
たは滴点を有する)でのみ利用可能であるということである。乳化剤、金属石鹸
および油成分を含有するが親油性ワックスは含有しない、いわゆる冷-乳化性の
組成物が、ドイツ特許出願公開DE-A1 4338999[ヘンケル(Henkel)]か
ら既知であるが、この組成物を用いて製造した最終製品は、不十分な相安定性(
特に高温での)および不満足な油結合挙動を示す。
【0003】 従って、本発明が指向する複雑な課題は、w/o型エマルジョンのためのベー
スであって、乳化剤、油成分および親油性ワックス(配合目的に重要である)を同
時に含有するが、これと同時に、液体であり、低粘度であり、室温でポンプ輸送
が可能であり、即ち冷-加工性であり、さらに、優れた熱安定性を有するエマル
ジョンの製造を可能にするベースを提供することであった。
【0004】 (発明の開示) 本発明は、自己乳化性のw/o型エマルジョンベースであって、 (a)2.5〜10、好ましくは3.5〜7のHLB値を有する乳化剤; (b)5デバイまたはそれ以下、好ましくは4デバイまたはそれ以下の極性を有
する油成分;および (c)親油性ワックス; を含有するエマルジョンベースに関する。
【0005】 驚くべきことに、乳化剤がある種の親水性基を持ち、油成分が規定された極性
を持つときに、乳化剤と油成分の混合物が親油性ワックスの溶解に特に適するよ
うになることを見い出した。このようなエマルジョンベースは、室温で液体であ
り、高温で貯蔵したときであっても相安定性を示し、w/o型エマルジョンの冷
間製造に極めて適する。別の利点は、金属石鹸の使用がここでは単に所望である
にすぎず、もはや必須ではなくなることである。この組成物を用いて製造した最
終製品は、極めて高い熱安定性によって区別される。
【0006】 (発明を実施するための最良の形態) 乳化剤 適当な乳化剤は、例えば、以下に挙げる群の少なくとも1つに由来する非イオ
ン性界面活性剤である: (1)6〜22個の炭素原子を含む飽和および不飽和脂肪酸のグリセロールモノ
エステルおよびジエステルおよびソルビタンモノエステルおよびジエステルなら
びにそのエチレンオキシド付加物、例えば、グリセリルステアレート、グリセリ
ルイソステアレート、グリセリルオレエート、ソルビタンセスキオレエートまた
はソルビタンオレエート; (2)ポリオールエステル、特にポリグリセロールエステル、例えば、ジイソス
テアロイルポリグリセリル-3-ジイソステアレート、ポリグリセリル-3-ジイソ
ステアレート、トリグリセリルジイソステアレート、ポリグリセリル-2-セスキ
イソステアレートまたはポリグリセロールジメレート(これら群のいくつかから
の化合物の混合物も適する); (3)直鎖、分岐鎖、不飽和または飽和のC6/22脂肪酸、リシノール酸および1
2-ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリ
トリトール、ジペンタエリトリトール、糖アルコール(例えば、ソルビトール)、
アルキルグルコシド(例えば、メチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリル
グルコシド)およびポリグルコシド(例えば、セルロース)に基づく部分エステル
、例えば、ポリグリセリル-2 ジヒドロキシリシノレエートまたはポリグリセリ
ル-2 ジおよびポリヒドロキシステアレート; (4)ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテルコポリマーおよび対応する誘
導体、例えば、セチルジメチコーンコポリオール; (5)ペンタエリトリトール、脂肪酸、クエン酸および脂肪アルコールの混合エ
ステル(ドイツ特許DE-PS1165574)および/または6〜22個の炭素
原子を含む脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくは、グリセロ
ールまたはポリグリセロール)の混合エステル、例えば、ポリグリセリルジオレ
エート、ポリグリセリルジステアレート、メチルグルコースジオレエートまたは
ジココイル(dicocoyl)ペンタエリトリチルジステアリルシトレート。
【0007】 油成分 適当な他の油成分は、例えば、6〜18個(好ましくは8〜10個)の炭素原子
を含む脂肪アルコールに基づくゲルベアルコール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6- 22 脂肪アルコールとのエステル、分岐鎖C6-13カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アル
コールとのエステル、直鎖C6-22脂肪酸と分岐鎖アルコール(より具体的には、
2-エチルヘキサノール)とのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖または分岐
鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル(より具体的には、ジオクチルマレエート)
、直鎖および/または分岐鎖脂肪酸と多価アルコール(例えば、プロピレングリ
コール、ダイマージオールまたはトリマートリオール)および/またはゲルベア
ルコールとのエステル、C6-10脂肪酸に基づくトリグリセリド、C6-18脂肪酸に
基づく液体のモノ/ジ/トリグリセリド混合物、C6-22脂肪アルコールおよび/
またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸(より具体的には、安息香酸)とのエ
ステル、C2-12ジカルボン酸と1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖ア
ルコールまたは2〜10個の炭素原子および2〜6個のヒドロキシル基を含むポ
リオールとのエステル、植物油、分岐鎖の第一アルコール、置換シクロヘキサン
、直鎖および分岐鎖C6-22脂肪アルコールカーボネート、ゲルベカーボネート、
安息香酸と直鎖および/または分岐鎖C6-22アルコールとのエステル[例えば、
フィンソルブ(Finsolv)TN]、アルキル基に6〜22個の炭素原子を含む直鎖
または分岐鎖の対称または非対称ジアルキルエーテル、エポキシ化脂肪酸エステ
ルのポリオールによる開環生成物、シリコーン油および/または脂肪族またはナ
フテン系炭化水素である。上記の群(これらは例示であり、完全なリストではな
い)からの油成分の選択においては、その構造(例えば、鎖長またはエステル化度
)に従って極性の要件を満たすことを確実にするのが重要である。特に、実施例
が本発明の多数の特に有利な態様を例示しているので、上記の選択は、発明的行
為が関与する必要性を伴うことなく専門家により為すことができる。しかし、ジ
カプリリルエーテルおよびヤシ油(coco)グリセリドおよびこれらの混合物を使用
するのが特に好ましい。
【0008】 親油性ワックス 本発明における親油性ワックスは、好ましくは以下のようなワックスである:
・20℃で混練可能であり、固体ないし脆く、堅く、粗いないし微細な結晶性で
あり、透明ないし不透明であり、ガラス様ではない; ・40℃以上で分解することなく溶融し; ・その融点のすぐ上で比較的低粘度であり、糸引きしない。
【0009】 適当なワックスの代表例は、天然の植物または動物ワックス、例えば、カンデ
リラワックス、カルナバワックス、木蝋、アフリカハネガヤワックス、コルクワ
ックス、グアルマ(guaruma)ワックス、ライスオイル(rice oil)ワックス、サト
ウキビワックス、オウリクリー(ouricury)ワックス、モンタンワックス、蜜蝋、
セラックワックス、鯨蝋、ラノリン、尾羽油脂;ミネラルワックス、例えば、セ
レシンまたはオゾケライト;石油化学ワックス、例えば、ワセリン、パラフィン
およびミクロワックスである。他の適当なワックスは、合成の硬ワックス、例え
ば、モンタンエステルワックス、サゾール(sasol)ワックス、水素化ホホバワッ
クス、ポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスである。
蜜蝋、ラノリンおよびモンタンワックスを使用するのが好ましい。
【0010】 金属石鹸 所望の成分(d)として存在することができる金属石鹸は、好ましくは、以下の
式(I)で示される:
【化2】 (RCOO)-X (I) [式中、RCOは、6〜22個(好ましくは12〜18個)の炭素原子を含む直
鎖または分岐鎖の飽和または不飽和のアシル基であり、Xは、リチウム、カルシ
ウム、マグネシウム、アルミニウムまたは亜鉛であり、nはXの価数に対応する
数である]。 その代表例は、以下に挙げるカルボン酸の対応するリチウム、カルシウム、マグ
ネシウム、アルミニウムおよび/または亜鉛塩である。即ち、カプロン酸、カプ
リル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、
リシノール酸、12-ヒドロキシステアリン酸、エレオステアリン酸、アラキン
酸、ガドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸ならびにこれらの工業用混合物[例
えば、天然油脂の加圧加水分解において、レーレン(Roelen)オキソ合成に由来す
るアルデヒドの還元において、または不飽和脂肪酸の二量体化におけるモノマー
分画として得られる]の対応する塩である。ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸アルミニウムまたはステアリン酸亜鉛を使用するのが好ましい。
【0011】 自己乳化性のエマルジョンベース 本発明の1つの好ましい態様においては、以下の組成を有するエマルジョンベ
ースを使用する: (a)5〜60重量%、好ましくは20〜45重量%の、2.5〜10のHLB
値を有する乳化剤; (b)10〜80重量%、好ましくは40〜70重量%の、5デバイまたはそれ
以下の極性を有する油成分; (c)1〜40重量%、好ましくは4〜20重量%の親油性ワックス;および (d)0〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%の金属石鹸; ただし、上記の重量%は、所望により水を用いて合計100重量%にする。
【0012】 (産業上の利用可能性) 本発明の組成物は、液体であり、w/o型エマルジョンの冷間製造に極めて適
している。従って、本発明は、 (a)2.5〜10、好ましくは3.5〜7のHLB値を有する乳化剤; (b)5デバイまたはそれ以下、好ましくは4デバイまたはそれ以下の極性を有
する油成分;および (c)親油性ワックス; を含有する混合物を、最終調製物を基準に、好ましくは1〜25重量%、さらに
好ましくは5〜20重量%、最も好ましくは10〜15重量%の量で、w/o型
エマルジョンの形態にある化粧品調製物を製造するための自己乳化性ベースとし
て使用することに関する。
【0013】 化粧品調製物 本発明のエマルジョンベースを用いて得られる調製物、例えば、毛髪シャンプ
ー、毛髪ローション、発泡入浴剤、日光遮断剤、顔面および身体ローション、ベ
ビーケア製品、美容化粧品、皮膚軟化剤などは、さらに別の助剤および添加剤と
して、穏やかな界面活性剤、超脂肪化剤、真珠色化ワックス、稠度因子、増粘剤
、ポリマー、シリコーン化合物、生物起源の薬剤、消臭剤、ふけ防止剤、皮膜形
成剤、防腐剤、ヒドロトロープ、可溶化剤、UV保護因子、酸化防止剤、無機顔
料、虫忌避剤、自己褐変剤、芳香油、染料などを含有することができる。
【0014】 適当な穏やかな界面活性剤、即ち、具体的には皮膚学的に適合性の界面活性剤
は、疎水性部分に8〜18個の炭素原子を含むのが好ましく、その代表例は、脂
肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェー
ト、モノおよび/またはジアルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート
、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、エーテルカル
ボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイ
ンおよび/またはタンパク質脂肪酸縮合物(これはコムギタンパク質に基づくの
が好ましい)である。
【0015】 超脂肪化剤は、例えば、ラノリンおよびレシチン、さらにポリエトキシル化ま
たはアシル化したラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、
モノグリセリドおよび脂肪酸アルカノールアミドなどの物質から選択することが
できる。脂肪酸アルカノールアミドは、発泡安定剤としても働く。
【0016】 適当な真珠色化ワックスは、例えば、アルキレングリコールエステル、特にエ
チレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、特にヤシ油脂肪
酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、特にステアリン酸モノグリセリド;多
塩基性の所望によりヒドロキシ置換されたカルボン酸と、6〜22個の炭素原子
を含む脂肪アルコールとのエステル、特に酒石酸の長鎖エステル;合計して少な
くとも24個の炭素原子を含む脂肪化合物、例えば、脂肪アルコール、脂肪ケト
ン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび脂肪カーボネート、特にラウロンおよ
びジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン
酸またはベヘン酸;12〜22個の炭素原子を含むオレフィンエポキシドの、1
2〜22個の炭素原子を含む脂肪アルコールおよび/または2〜15個の炭素原
子および2〜10個のヒドロキシル基を含むポリオールによる開環生成物;およ
びこれらの混合物である。
【0017】 主に使用される稠度因子は、12〜22個(好ましくは14〜18個)の炭素原
子を含む脂肪アルコールまたはヒドロキシ脂肪アルコール、さらに部分グリセリ
ド、脂肪酸またはヒドロキシ脂肪酸である。これらの物質と、アルキルオリゴグ
ルコシドおよび/または脂肪酸N-メチルグルカミド(同じ鎖長)および/または
ポリグリセロールポリ-12-ヒドロキシステアレートとの組合わせを使用するの
が好ましい。
【0018】 適当な増粘剤は、例えば、多糖、より具体的にはキサンタンゴム、グアール-
グアール、寒天、アルギネートおよびチロース、カルボキシメチルセルロースお
よびヒドロキシエチルセルロース、さらに比較的高分子量の脂肪酸のポリエチレ
ングリコールモノエステルおよびジエステル、ポリアクリレート[例えば、カル
ボポール(Carbopol、Goodrich社)およびシンタレン(Synthalen、Sigma社)]
、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界
面活性剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール(例えば
、ペンタエリトリトールまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭い範
囲の脂肪アルコールエトキシレートまたはアルキルオリゴグルコシドおよび電解
質、例えば塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウムである。
【0019】 適当な陽イオン性ポリマーは、例えば、陽イオン性セルロース誘導体、例えば
第四級化したヒドロキシエチルセルロース[AmercholからポリマーJR400
の名称で入手できる]、陽イオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリ
ルアミドのコポリマー、第四級化したビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポ
リマー、例えばルビクアット[Luviquat、BASF社]、ポリグリコールとアミ
ンの縮合生成物、第四級化したコラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニ
ウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン[ラメクアット(Lamequat)L、Gru
enau社]、第四級化したコムギポリペプチド、ポリエチレンイミン、陽イオン性
シリコーンポリマー、例えばアミドメチコーン、アジピン酸とジメチルアミノヒ
ドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー[カルタレチン(Cartaretin
e)、Sandoz社]、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポ
リマー[メルクアット(Merquat)550、Chemviron]、ポリアミノポリアミド(
例えば、フランス特許出願公開FR-A-2252840に記載)およびその架橋
した水溶性ポリマー、陽イオン性キチン誘導体、例えば第四級化したキトサン(
所望により、微結晶分布している)、ジハロアルキル(例えば、ジブロモブタン)
とビス-ジアルキルアミン(例えば、ビス-ジメチルアミノ-1,3-プロパン)との
縮合生成物、陽イオン性グアールゴム[例えば、Celaneseのジャグアール(Jaguar )CBS、ジャグアールC-17、ジャグアールC-16]、第四級化したアンモ
ニウム塩ポリマー[例えば、Miranolのミラポール(Mirapol)A-15、ミラポー
ルAD-1、ミラポールAZ-1]である。
【0020】 適当な陰イオン性、双性イオン性、両性および非イオン性ポリマーは、例えば
、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコ
ポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー
、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそのエステル、未架
橋およびポリオール架橋したポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/
メチルメタクリレート/t-ブチルアミノエチルメタクリレート/2-ヒドロキシ
プロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン
/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート/ビニルカプロラクタムターポリマーおよび所望により誘導体化されたセル
ロースエーテルおよびシリコーンである。
【0021】 適当なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、環式シリコーン、ならびに、アミノ-、脂肪酸-、アルコール
-、ポリエーテル-、エポキシ-、フッ素-、グリコシド-および/またはアルキル-
修飾したシリコーン化合物である(これらは、室温で液体および樹脂様の両方で
あることができる)。トッド(Todd)らによる適当な揮発性シリコーンの詳細な概
説を文献[Cosm. Toil. 91, 27 (1976)]中に見ることができる。
【0022】 本発明において、生物起源の薬剤は、例えば、トコフェロール、酢酸トコフェ
ロール、パルミチン酸トコフェロール、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レ
チノール、ビサボロール、アラントイン、ピタントリオール、パンテノール、A
HA酸、アミノ酸、セラミド、偽セラミド、精油、植物抽出物およびビタミン複
合体である。
【0023】 適当な消臭剤は、例えば発汗防止剤、例えばアルミニウムクロロヒドレートで
ある。この発汗防止剤は、無色の吸湿性結晶であり、空気中で容易に潮解し、塩
化アルミニウム水溶液を蒸発によって濃縮したときに蓄積する。アルミニウムク
ロロヒドレートは、発汗抑制および消臭配合物の製造に使用され、恐らくは、タ
ンパク質および/または多糖の沈殿により汗腺を部分的にブロックすることによ
って作用するのであろう[J.Soc.Cosm.Chem. 24, 281 (1973)を参照]。例えば、
式:[Al(OH)Cl]・2.5HOで示され、本発明の目的にとって特に好
ましいアルミニウムクロロヒドレートは、ヘキスト社(Hoechst AG)[フランクフ
ルト、ドイツ]からロクロン(Locron)の名称のもとで市販されている[J.Pharm.
Pharmcol. 26, 531 (1975)を参照]。このクロロヒドレートに加えて、アルミニ
ウムヒドロキシラクテートおよび酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用する
こともできる。他の適当な消臭剤は、エステラーゼ阻害剤、好ましくはクエン酸
トリアルキル、例えばクエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸ト
リイソプロピル、クエン酸トリブチル、および特にクエン酸トリエチル[ヒダゲ
ン(Hydagen)CAT、ヘンケル社、デュッセルドルフ、ドイツ]である。エステ
ラーゼ阻害剤は、酵素活性を阻害し、こうして臭気生成を減少させる。恐らくは
、クエン酸エステルの切断によって遊離の酸が放出され、酵素が阻害されるよう
な程度にまで皮膚のpH値を低下させるのであろう。他のエステラーゼ阻害剤は
、ジカルボン酸およびそのエステルであり、例えば、グルタル酸、グルタル酸モ
ノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノ
エチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸およびマロン酸ジエチ
ルエステル、ヒドロキシカルボン酸およびそのエステル、例えば、クエン酸、リ
ンゴ酸、酒石酸または酒石酸ジエチルエステルである。微生物叢に影響を与え、
汗を分解する細菌の増殖を抑制または破壊する抗細菌剤が、スティック製品中に
存在することもできる。このような抗細菌剤の例は、キトサン、フェノキシエタ
ノールおよびクロロヘキシジングルコネートである。チバ-ガイギー(Ciba-Geigy
)[バーゼル、スイス]からイルガサン(Irgasan)の名称のもとで市販されている
5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)-フェノールが、特に有効であること
がわかっている。
【0024】 適当なふけ防止剤は、クリムバゾール、オクトピロックスおよび亜鉛ピリチオ
ンである。 通常の皮膜形成剤は、例えば、キトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン
、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル
酸系列のポリマー、第四セルロース誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸およびそ
の塩および同様の化合物である。 水相のための適当な膨潤剤は、モンモリロナイト、粘土無機物、ペムレン(Pem
ulen)およびアルキル修飾したカルボポール型(Goodrich)である。 他の適当なポリマーおよび膨潤剤は、ロッチヘッド(R.Lochhead)の概説[Cosm.
Toil. 108, 95 (1993)]中に見ることができる。
【0025】 UV保護因子の例には、室温で液体または結晶であり、かつ、紫外線放射を吸
収することができ、吸収したエネルギーを長波長放射(例えば熱)の形態で放出す
ることができる有機物質(光フィルター)が含まれる。UV-Bフィルターは、油
溶性または水溶性であることができる。以下に油溶性物質の例を挙げる: ・3-ベンジリデンカンファーまたは3-ベンジリデンノルカンファーおよびその
誘導体、例えば3-(4-メチルベンジリデン)カンファー(欧州特許EP0693
471B1に記載); ・4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4-(ジメチルアミノ)安息香酸-2-エチ
ルヘキシルエステル、4-(ジメチルアミノ)安息香酸-2-オクチルエステルおよ
び4-(ジメチルアミノ)安息香酸アミルエステル; ・ケイ皮酸エステル、好ましくは4-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルエス
テル、4-メトキシケイ皮酸プロピルエステル、4-メトキシケイ皮酸イソアミル
エステル、2-シアノ-3,3-フェニルケイ皮酸-2-エチルヘキシルエステル[オ
クトクリレン(Octocrylene)]; ・サリチル酸エステル、好ましくはサリチル酸-2-エチルヘキシルエステル、サ
リチル酸-4-イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル
; ・ベンゾフェノン誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノ
ン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロ
キシ-4-メトキシベンゾフェノン; ・ベンザルマロン酸エステル、好ましくは4-メトキシベンザルマロン酸ジ-2-
エチルヘキシルエステル; ・トリアジン誘導体、例えば2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチル-1
'-ヘキシルオキシ)-1,3,5-トリアジンおよびオクチルトリアゾン(Octyl Tria
zone)(欧州特許出願公開EP0818450A1に記載); ・プロパン-1,3-ジオン、例えば1-(4-t-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキ
シフェニル)-プロパン-1,3-ジオン; ・ケトトリシクロ(5.2.1)デカン誘導体(欧州特許EP0694521B1に
記載)。
【0026】 適当な水溶性物質を以下に挙げる: ・2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、ならびに、そのアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールア
ンモニウムおよびグルクアンモニウム塩; ・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシ
ベンゾフェノン-5-スルホン酸およびその塩; ・3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4-(2-オキソ-3-ボ
ルニリデンメチル)-ベンゼンスルホン酸および2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボ
ルニリデン)-スルホン酸およびその塩。
【0027】 代表的なUV-Aフィルターは、特に、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば1-
(4'-t-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)-プロパン-1,3-ジオン
、4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン[パーソル(Parsol)1789]
または1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフェニル)-プロパン-1,3-ジオンで
ある。勿論、これらUV-AおよびUV-Bフィルターを、混合物の形態で使用す
ることもできる。オクトクリレンまたはカンファー誘導体およびブチルメトキシ
ジベンゾイルメタンが、特別の光安定性によって区別される。上記した可溶性物
質に加えて、不溶性の顔料、即ち微細に分散させた金属酸化物または金属塩をこ
の目的に使用することもできる。適当な金属酸化物/塩の例は、特に、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム
、ケイ酸塩(タルカム)、硫酸バリウムおよびステアリン酸亜鉛である。これら粒
子は、その平均直径が100nm未満、好ましくは5〜50nm、さらに好まし
くは15〜30nmであるべきである。これらの形状は球形であってよいが、楕
円形粒子または他の非球形粒子を使用することもできる。他の適当なUVフィル
ターは、フィンケル(P.Finkel)の概説[SOEFW-Journal 122, 543 (1966)]中に見
ることができる。
【0028】 2種類の上記した群の一次保護因子に加えて、酸化防止剤型の二次保護因子を
使用することもできる。酸化防止剤型の二次日光保護因子は、UV線が皮膚に貫
通したときに開始される光化学反応連鎖を遮断する。適当な酸化防止剤の代表例
は、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およ
びその誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチ
ド、例えばD,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンおよびその誘導体
(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カ
ロテン、リコペン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポン
酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポン酸)、アウロチオグルコース、プロ
ピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン
、システイン、シスチン、シスタミンならびにそのグリコシル、N-アセチル、
メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オ
レイル、γ-リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびその塩
、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオ
ジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌク
レオチド、ヌクレオシドおよび塩)およびスルホキシイミン化合物(例えば、ブチ
オニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホ
ン、ペンタ-、ヘキサ-およびヘプタ-チオニンスルホキシイミン)[極めて少ない
適合用量(例えば、pモル〜μモル/kg)で用いる]、さらに(金属)キレート形
成物質(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェ
リン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁
酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびその誘
導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オ
レイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびその
誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、アスコルビルパルミテート、M
gアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、トコフェロールおよ
びその誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンAおよびその誘導体(
ビタミンAパルミテート)およびベンゾイン樹脂のコニフェニルベンゾエート、
ルチン酸およびその誘導体、α-グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデ
ングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリ
ヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導
体、スーパーオキシドジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、
ZnSO)、セレンおよびその誘導体(例えば、セレンメチオニン)、スチルベ
ンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランス-スチルベンオキシ
ド)、ならびに、本発明の目的に適するこれら活性物質の誘導体(塩、エステル、
エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)である。
【0029】 さらに、ヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコールまたは
ポリオールを用いて、流れ挙動を改善することができる。適当なポリオールは、
2〜15個の炭素原子および少なくとも2個のヒドロキシル基を含有するのが好
ましい。その代表例を、以下に挙げる: ・グリセロール; ・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびポリ
エチレングリコール(100〜1,000ダルトンの平均分子量を有する); ・自己縮合度が1.5〜10である工業用オリゴグリセロール混合物、例えばジ
グリセロール含量が40〜50重量%である工業用ジグリセロール混合物; ・メチロール化合物、例えば、特にトリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリトールおよびジペンタエリトリト
ール; ・低級アルキルグルコシド、具体的には、アルキル基に1〜8個の炭素原子を含
むもの、例えばメチルおよびブチルグルコシド; ・5〜12個の炭素原子を含む糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニ
トール; ・5〜12個の炭素原子を含む糖、例えばグルコースまたはスクロース; ・アミノ糖、例えばグルカミン。
【0030】 適当な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パ
ラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸およびKosmetikverordnung(化粧品
規定)の付属書6のパートAおよびBに列挙されている他の群の化合物である。 適当な虫忌避剤は、N,N-ジエチル-m-トルアミド、ペンタン-1,2-ジオー
ルまたはインセクト・レペレント(Insect Repellent)3535である。 適当な自己褐変剤は、ジヒドロキシアセトンである。
【0031】 適当な芳香油は、天然および合成の芳香物質の混合物である。天然の芳香物質
には、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイラン)、茎お
よび葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレイン)、果実(アニス、コエンドロ、キ
ャラウェイ、ビャクシン)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ニクズ
ク、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アイリス、カルムス)、木(マ
ツ、ビャクダン、ユソウボク、シーダー材、シタン)、バーブおよび草(タラゴン
、レモングラス、セージ、タイム)、針状葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、低マ
ツ)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、乳香、オ
ポパナックス)の抽出物が含まれる。動物原料、例えばジャコウおよびビーバー
を使用することもできる。通常の合成芳香化合物は、エステル、エーテル、アル
デヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型の芳
香化合物の例は、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシエチル、p-t-ブチルシク
ロヘキシルアセテート、酢酸リナリル、ジメチルベンジルカルビニルアセテート
、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメチルフェニ
ルグリシネート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリル
およびサリチル酸ベンジルである。エーテルには、例えばベンジルエチルエーテ
ルが含まれ、アルデヒドには、例えば8〜18個の炭素原子を含む直鎖アルカナ
ール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シ
クラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアルおよびボルゲオナー
ルが含まれる。適当なケトンの例は、イオノン、α-イソメチルイオノンおよび
メチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロー
ル、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエ
チルアルコールおよびテルピネオールである。炭水化物には、主にテルペンおよ
びバルサムが含まれる。しかし、異なる芳香化合物の混合物(これらは一緒にな
って快い芳香を生じる)を使用するのが好ましい。他の適当な芳香油は、比較的
低揮発性の精油(これらのほとんどは芳香成分として使用される)である。その例
は、セージ油、カミツレ油、チョウジ油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油
、ライム花油、ビャクシン果実油、ベチベルソウ油、オリバヌム油、ガルバヌム
油、ラボラヌム油およびラベンジン油である。以下に挙げるものを、個々にまた
は混合物の形態で使用するのが好ましい:即ち、ベルガモット油、ジヒドロミル
セノール、リリアル、ライラール(lyral)、シトロネロール、フェニルエチルア
ルコール、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン
、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレン・フォルテ(Boisambrene
Forte)、アムブロキサン(Ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデ
リス(sandelice)、カンキツ油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリ
コレート、シクロベルタール(cyclovertal)、ラベンジン油、サルビア油、β-ダ
マスコーン、ゼラニウム油バーボン、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィッ
クス・ケウアー(Vertofix Coeur)、イソ-E-スーパー(Iso-E-Super)、フィクソ
リド(Fixolide)NP、エベルニル(evernyl)、イラルデイン(iraldein)ガンマ、
フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミレート(rom
illate)、イロチル(irotyl)およびフロラメート(floramate)。
【0032】 適当な染料は、例えば、Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgeme
inschaftの出版物「化粧品用染料」[Verlag Chemie, Weinheim, 1984, p.81-106
]に挙げられているような、化粧品目的に認められかつ適している物質のいずれ
かである。通常、これらの染料は、混合物全体を基準に、0.001〜0.1重量
%の濃度で使用される。
【0033】 助剤および添加剤の合計含量は、特定の配合物を基準に、1〜50重量%であ
ってよく、好ましくは5〜40重量%である。組成物を、通常の熱間法または冷
間法によって製造することができ、好ましくは転相温度法によって製造する。
【0034】 (実施例) 透明な溶液が生成するまで、約120℃でフェーズ(Ph)1の成分をホモジナ
イズすることによって種々のエマルジョンベースを調製した。次いで、フェーズ
2の成分を連続的に加え、透明な溶液が生成した後に、混合物を室温まで冷却し
た。粘度を、RVF粘度計を用いてブルックフィールド法によって測定した(2
3℃、スピンドル5、10rpm、またはスピンドルE、5rpm)。これらの
結果を表Iに示す。調製物1〜4は本発明に対応し、配合物C1およびC2は比
較のためのものである。表IIは多数の配合例を包含する。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BG,B R,BY,CA,CN,CZ,HU,ID,IN,IS ,JP,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SI,SK,TR,UA,US,ZA (72)発明者 シュテファン・ブリューニング ドイツ連邦共和国デー−40597デュッセル ドルフ、ベンラター・シュロスアレー14番 (72)発明者 ロルフ・カヴァ ドイツ連邦共和国デー−40789モンハイム、 フォンタネシュトラーセ28番 (72)発明者 ガブリエレ・シュトラウス ドイツ連邦共和国デー−40589デュッセル ドルフ、ヴィートフェルト2番 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA162 AB242 AC011 AC072 AC102 AC172 AC212 AC342 AC352 AC372 AC422 AC442 AC642 AC792 AD152 AD172 AD532 AD662 BB01 BB11 DD32 4D077 AA09 AB11 AC02 BA04 BA15 DC02Y DC12Y DC15Y DC16Y DC17Y DC19Y DC32Y DC33Y DC34Y DC35Y DC36Y DD32Y

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己乳化性のw/o型エマルジョンベースであって、 (a)2.5〜10のHLB値を有する乳化剤; (b)5デバイまたはそれ以下の極性を有する油成分; (c)親油性ワックス; を含有するエマルジョンベース。
  2. 【請求項2】 成分(a)として、6〜22個の炭素原子を含む飽和および不
    飽和脂肪酸のグリセロールモノエステルおよびジエステルおよびソルビタンモノ
    エステルおよびジエステルならびにそのエチレンオキシド付加物;ポリオールエ
    ステル;直鎖、分岐鎖、不飽和または飽和のC6/22脂肪酸、リシノール酸および
    12-ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエ
    リトリトール、ジペンタエリトリトール、糖アルコール、アルキルグルコシドお
    よびポリグルコシドに基づく部分エステル;ポリシロキサン/ポリアルキルポリ
    エーテルコポリマー;および/またはペンタエリトリトール、脂肪酸、クエン酸
    および脂肪アルコールの混合エステルおよび/または6〜22個の炭素原子を含
    む脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオールの混合エステル;からなる群から
    選択される乳化剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の自己乳化性のw
    /o型エマルジョンベース。
  3. 【請求項3】 成分(b)として、6〜18個の炭素原子を含む脂肪アルコー
    ルに基づくゲルベアルコール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6-22脂肪アルコールと
    のエステル、分岐鎖C6-13カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル
    、直鎖C6-22脂肪酸と分岐鎖アルコールとのエステル、ヒドロキシカルボン酸と
    直鎖または分岐鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、直鎖および/または分岐
    鎖脂肪酸と多価アルコールおよび/またはゲルベアルコールとのエステル、C6- 10 脂肪酸に基づくトリグリセリド、C6-18脂肪酸に基づく液体のモノ/ジ/トリ
    グリセリド混合物、C6-22脂肪アルコールおよび/またはゲルベアルコールと芳
    香族カルボン酸とのエステル、C2-12ジカルボン酸と1〜22個の炭素原子を含
    む直鎖または分岐鎖アルコールまたは2〜10個の炭素原子および2〜6個のヒ
    ドロキシル基を含むポリオールとのエステル、植物油、分岐鎖の第一アルコール
    、置換シクロヘキサン、直鎖および分岐鎖C6-22脂肪アルコールカーボネート、
    ゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/または分岐鎖C6-22アルコールと
    のエステル、アルキル基に6〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖の対称
    または非対称ジアルキルエーテル、エポキシ化脂肪酸エステルのポリオールによ
    る開環生成物、シリコーン油および/または脂肪族またはナフテン系炭化水素か
    らなる群から選択される油成分を含有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の自己乳化性のw/o型エマルジョンベース。
  4. 【請求項4】 成分(c)として、カンデリラワックス、カルナバワックス、
    木蝋、アフリカハネガヤワックス、コルクワックス、グアルマワックス、ライス
    オイルワックス、サトウキビワックス、オウリクリーワックス、モンタンワック
    ス、蜜蝋、セラックワックス、鯨蝋、ラノリン、尾羽油脂、セレシン、オゾケラ
    イト、ワセリン、パラフィンワックス、ミクロワックス、モンタンエステルワッ
    クス、サゾールワックス、水素化ホホバワックス、ポリアルキレンワックスおよ
    びポリエチレングリコールワックスからなる群から選択される親油性ワックスを
    含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自己乳化性のw/o
    型エマルジョンベース。
  5. 【請求項5】 さらなる成分(d)として、金属石鹸を含有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の自己乳化性のw/o型エマルジョンベース
  6. 【請求項6】 成分(d)として、以下の式(I): 【化1】 (RCOO)-X (I) [式中、RCOは、6〜22個(好ましくは12〜18個)の炭素原子を含む直
    鎖または分岐鎖の飽和または不飽和のアシル基であり、Xは、リチウム、カルシ
    ウム、マグネシウム、アルミニウムまたは亜鉛であり、nはXの価数に対応する
    数である] で示される金属石鹸を含有することを特徴とする請求項5に記載の自己乳化性の
    w/o型エマルジョンベース。
  7. 【請求項7】 (a)5〜60重量%の、2.5〜10のHLB値を有する乳
    化剤; (b)10〜80重量%の、5デバイまたはそれ以下の極性を有する油成分; (c)1〜40重量%の親油性ワックス;および (d)0〜20重量%の金属石鹸; を含有する混合物(所望により水を用いて合計100重量%の量にする)を使用す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自己乳化性のw/o型エマ
    ルジョンベース。
  8. 【請求項8】 w/o型エマルジョンを製造するための自己乳化性ベースと
    しての、 (a)2.5〜10のHLB値を有する乳化剤; (b)5デバイまたはそれ以下の極性を有する油成分; (c)親油性ワックス; を含有する混合物の使用。
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