JP2002538193A - オイル浴剤 - Google Patents

オイル浴剤

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ヴェルナー・ザイペル
ツェリア・コスボト
ノルベルト・ボイクセン
ヨーゼフ・ケスター
ヘルマン・ヘンゼン
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コグニス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、毛髪および皮膚の手入れに使用する新規化粧品製剤に関する。本発明の製剤はアルカノールアミドを含有せず、(a)(a1)脂肪酸(ポリグリコール)エステル、(a2)脂肪アルコールポリグリコールエーテル、(a3)ポリオール、(a4)アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドの混合物30〜70重量%、および(b)油成分70〜30重量%を全部で100重量%とする量で含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、脂肪アルコール(ポリグリコール)エステル、脂肪アルコールポリ
グリコールエーテル、ポリオール、アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグ
リコシドの混合物および油成分を特定量で含有し、アルカノールアミドおよび水
を含有しない、皮膚および毛髪の手入れに使用する透明な化粧品製剤に関する。
【0002】 (背景技術) 化粧品製剤を製造するためには、所期の適用に応じた比で界面活性剤および油
を混ぜ合わせ得る。そのような製剤は従来、「ニトロソアミン生成物質」に属す
るアルカノールアミドを含有していた。ニトロソアミンは、化粧品中に存在した
り、体内に入ると、どれほど少量でも有害であり得る。そのため、アルカノール
アミドを含有しない化粧品製剤が望ましい。一方、界面活性剤混合物からアルカ
ノールアミドを排除すると、油成分との混合によって濁った製剤が生成する。
【0003】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明の課題は、アルカノールアミド不含有界面活性剤混合物と特定量の油成
分とを混合することによって、貯蔵しても濁らない透明な水不含有化粧品製剤を
提供することである。
【0004】 (その解決方法) 本発明は、 (a)(a1)脂肪酸(ポリグリコール)エステル、(a2)脂肪アルコールポ
リグリコールエーテル、(a4)アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリ
コシド、および/または(a3)ポリオールの混合物30〜70重量%、および
(b)油成分70〜30重量% を全部で100重量%とする量で含有するアルカノールアミド不含有化粧品製剤
に関する。 本発明は、透明なアルカノールアミン不含有化粧品製剤を製造するための上記
混合物の使用にも関する。
【0005】 驚くべきことに、脂肪酸(ポリグリコール)エステル、脂肪アルコールポリグ
リコールエーテル、ポリオール、アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリ
コシドから成るアルカノールアミド不含有の濁った界面活性剤混合物に特定量の
油成分を加えることにより、透明な水不含有化粧品製剤が得られることがわかっ
た。そのような化粧品製剤は、良好な再脂肪化性、良好な発泡性および貯蔵安定
性によっても特徴付けられる。
【0006】 脂肪酸(ポリグリコール)エステル 本発明の製剤は、式(I): RCOO(AO) (I) [式中、RCOは、炭素原子数6〜30、好ましくは8〜22、より好ましく
は10〜18の、直鎖または分枝状、飽和または不飽和アシル基であり、xは平
均0〜30、好ましくは5〜20、より好ましくは10〜15の値であり、AO
はCHCHO、CHCH(CH)Oおよび/またはCH(CH)CH O基であり、Rは炭素原子数1〜4、好ましくは1および/または2の、直
鎖または分枝状、飽和または不飽和アルキル基、とりわけメチルである。] で示される脂肪酸(ポリグリコール)エステル[成分(a1)]を含有し得る。
【0007】 脂肪酸(ポリグリコール)エステルは、関連の有機化学的合成方法によって得
られる対応する脂肪酸(ポリグリコール)をエステル化することによって製造す
る。この目的のために、触媒としての酸の存在下、好ましくは塩基、例えばナト
リウムメチラートまたは焼成ハイドロタルサイトの存在下に、エチレンオキシド
、プロピレンオキシドまたはそれらの混合物を任意に(ランダムまたはブロック
分布で)対応する脂肪酸に付加する。
【0008】 適当な出発物質の例は、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パル
ミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、レオステアリン酸、アラキン酸、ガ
ドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸並びにそれらの工業用混合物の、エチレン
オキシドおよび/またはプロピレンオキシド10〜15モル付加物、好ましくは
エチレンオキシド12モルまたはプロピレンオキシド12モル付加物であり、こ
れをエステル化する。
【0009】 本発明の方法において、脂肪酸(ポリグリコール)エステルは、ケラチン還元
物質または酸化剤に対して0.1〜20重量%の量、好ましくは0.5〜10重
量%の量、より好ましくは1〜5重量%の量で使用し得る。
【0010】 脂肪アルコールポリグリコールエーテル 成分(a2)の脂肪アルコールポリグリコールエーテルは、式(II): RO(CHCHO)H (II) [式中、Rは直鎖または分枝状、飽和または不飽和C10−18炭化水素基で
あり、mは平均2〜6の値である。] で示される第一級脂肪族ポリグリコールエーテルである。
【0011】 その例は、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアル
コール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール
、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペ
トロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコールおよびエ
レオステアリルアルコール並びにそれらの工業用混合物(例えば、脂肪および油
由来の工業用メチルエステルまたはRoelenのオキソ合成由来のアルデヒドを高圧
水素化することにより得られ、また、不飽和脂肪アルコールの二量化においてモ
ノマーフラクションとして得られる)の、エチレンオキシド平均2〜6モル付加
物である。工業用C12−14脂肪アルコール、例えばヤシ油またはパーム核油
脂肪アルコールのエトキシレートが好ましい。
【0012】 ポリオール 成分(a3)のポリオールは、好ましくは炭素原子数2〜15で、少なくとも
2個のヒドロキシル基を有する。ポリオールは、更なる官能基、とりわけアミノ
基を有し得るか、または窒素で修飾し得る。
【0013】 その例は、 ・グリセロール; ・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール
、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および
平均分子量100〜1000ダルトンのポリエチレングリコール; ・自己縮合度1.5〜10の工業用オリゴグリセロール混合物、例えばジグリ
セロール含量40〜50重量%の工業用ジグリセロール混合物; ・メチロール化合物、例えばとりわけ、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリ
スリトール; ・低級アルキルグルコシド(特に、アルキル基の炭素原子数1〜8のもの)、例
えばメチルおよびブチルグルコシド; ・炭素原子数5〜12の糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニトー
ル; ・炭素原子数5〜12の糖、例えばグルコースまたはスクロース; ・アミノ糖、例えばグルカミド; ・ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミンまたは2−アミノプロパン
−1,3−ジオール である。
【0014】 グリセロール、ブチレングリオール、ヘキシレングリコール、ポリエチレング
リコールおよびとりわけプロピレングリコール(平均分子量100〜1000ダ
ルトン)を使用することが好ましい。
【0015】 本発明の製剤は、成分(a)を30〜70重量%、好ましくは40〜60重量
%、より好ましくは50重量%の量で含有し得る。本発明の好ましい態様におい
ては、本発明の製剤は、(a1)脂肪酸(ポリグリコール)エステル(好ましく
は45重量%)、(a2)脂肪アルコールポリグリコールエーテル(好ましくは
45重量%)、および(a3)ポリオール(好ましくは10重量%)の混合物を
含有する。
【0016】 アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシド 成分(a4)のアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドは、式(
III): RO−[G] (III) [式中、Rは、炭素原子数4〜22のアルキルおよび/またはアルケニル基で
あり、Gは炭素原子数5または6の糖単位であり、pは1〜10の値である。]
で示される既知のノニオン性界面活性剤である。アルキルおよび/またはアルケ
ニルオリゴグリコシドは、関連の有機化学的合成方法によって得られる。その概
要は、それに関する広範な文献の例として引用するBiermanら、Starch/Staerke
45、281(1993)、B. Salka、Cosm. Toil. 108、89(1993)およびJ. Kahre、SOEFW-
Journal No. 8、598(1995)に記載されている。
【0017】 アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドは、炭素原子数5または
6のアルドースまたはケトースから、好ましくはグルコースから誘導し得る。す
なわち、好ましいアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドは、アル
キルおよび/またはアルケニルオリゴグルコシドである。
【0018】 式(III)中の指数pは、オリゴマー化度(DP)、すなわちモノ−およびオ
リゴグリコシドの分布を示し、1〜10の数である。個々の化合物のpは常に整
数であり、特に1〜6の値であり得るが、アルキルオリゴグリコシドとしての値
pは、分析学的に求めた計算値であって、通例整数でない。平均オリゴマー化度
pが1.1〜3.0であるアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドを
使用することが好ましい。オリゴマー化度が1.7未満、とりわけ1.2〜1.4
であるアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドが、適用の観点から
好ましい。
【0019】 アルキルまたはアルケニル基Rは、炭素原子数4〜11、好ましくは8〜1
0の第一級アルコールから誘導し得る。そのようなアルコールの例は、ブタノー
ル、カプロンアルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコールおよびウン
デシルアルコール、並びにそれらの工業用混合物(例えば、工業用脂肪酸メチル
エステルを水素化することによるか、または Roelen のオキソ合成由来のアルデ
ヒドを水素化することによって得られる)である。工業用C8-18ヤシ油脂肪アル
コールの分留において最初の蒸留物として得られ、不純物としてのC12アルコー
ルの含量が6重量%未満であり得るアルコールから誘導した、鎖長C8-10のアル
キルオリゴグルコシド(DP=1〜3)、および工業用C9/11オキソアルコール
から誘導したアルキルオリゴグルコシド(DP=1〜3)が好ましい。また、ア
ルキルまたはアルケニル基Rは、炭素数12〜22、好ましくは12〜14の
第一級アルコールから誘導してもよい。そのようなアルコールの例は、ラウリル
アルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコ
ール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール
、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガ
ドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、ブラシジルア
ルコール、およびそれらの工業用混合物(前記のようにして得られる)である。
水素化C12/14ヤシ油脂肪アルコールから誘導した、DPが1〜3であるアルキ
ルオリゴグルコシドが好ましい。
【0020】 油成分 成分(b)の適当な油成分の例は、C6-18(好ましくはC8-10)脂肪アルコー
ルから誘導したゲルベアルコール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6-22脂肪アルコー
ルとのエステル、分枝状C6-13カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエス
テル、直鎖C6-22脂肪酸と分枝状アルコール(とりわけ2−エチルヘキサノール
)とのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖または分枝状C6-22脂肪アルコー
ルとのエステル(とりわけジオクチルマレート)、直鎖および/または分枝状脂
肪酸と多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、二量体ジオールまたは
三量体トリオール)および/またはゲルベアルコールとのエステル、C6-10脂肪
酸トリグリセリド、C6-18脂肪酸の液体モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、
6-22脂肪アルコールおよび/またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸(と
りわけ安息香酸)とのエステル、C2-12ジカルボン酸と直鎖もしくは分枝状C1- 22 アルコールまたはヒドロキシル基数2〜6のC2-10ポリオールとのエステル、
植物油、分枝状第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖および分枝状C6- 22 脂肪アルコールカーボネート、ゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/
または分枝状C6-22アルコールとのエステル[例えばFinsolv(登録商標)TN]
、直鎖もしくは分枝状の対称もしくは非対称ジアルキルエーテル(各アルキル基
の炭素原子数6〜22)、エポキシ化脂肪酸エステルのポリオールによる開環生
成物、シリコーン油、および/または脂肪族もしくはナフテン族炭化水素である
。本発明の製剤は、油成分、好ましくはヒマシ油を、70〜30重量%、好まし
くは60〜40重量%、より好ましくは50重量%の量で含有し得る。
【0021】 工業的適用 本発明の化粧品製剤は、毛髪および皮膚の手入れ用の、アルカノールアミンを
含有しない透明な製剤を製造するのに使用し得る。そのような製剤、例えばヘア
シャンプー、ヘアローション、発泡浴剤、シャワー浴剤、クリーム、ゲル、ロー
ション、アルコールおよび水/アルコール溶液、またはエマルジョンは、更なる
助剤および添加剤として、穏やかな界面活性剤、乳化剤、過脂肪剤、真珠光沢ワ
ックス、コンシステンシー調節剤、増粘剤、ポリマー、シリコーン化合物、脂肪
、ワックス、安定剤、生体由来物質、脱臭剤、フケ防止剤、フィルム形成剤、膨
潤剤、UV保護剤、抗酸化剤、防腐剤、防虫剤、日焼け剤、可溶化剤、香油、色
素、抗菌剤等を含有し得る。
【0022】 適当な穏やかな(すなわち皮膚科学的に適合性の)界面活性剤の例は、モノグ
リセリドスルフェート、モノ−および/またはジアルキルスルホスクシネート、
脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタ
メート、エーテルカルボン酸、α−オレフィンスルホネート、脂肪酸グルカミド
、アルキルアミドベタイン、および/またはタンパク質脂肪酸縮合物(好ましく
は小麦タンパク質由来のもの)である。
【0023】 適当な乳化剤の例は、下記群の少なくとも一つから選択するノニオン性界面活
性剤である: (1)炭素原子数12〜22の脂肪酸、およびアルキル基の炭素原子数8〜15
のアルキルフェノールの、エチレンオキシド2〜30モルおよび/またはプロピ
レンオキシド0〜5モル付加物; (2)グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12/18脂肪酸
モノエステルおよびジエステル; (3)飽和および不飽和C6-22脂肪酸の、グリセロールモノエステルおよびジエ
ステル、およびソルビタンモノエステルおよびジエステル、並びにそれらのエチ
レンオキシド付加物; (4)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド15〜60モ
ル付加物; (5)ポリオールエステルおよびとりわけポリグリセロールエステル、例えばポ
リグリセロールポリリシノレート、ポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシス
テアレート、またはポリグリセロールダイメレートイソステアレート。複数の上
記群の化合物の混合物も適当である;
【0024】 (6)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド2〜15モル
付加物; (7)直鎖、分枝状、不飽和または飽和C6/22脂肪酸、リシノール酸および12
−ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アル
キルグルコシド(例えばメチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコ
シド)およびポリグルコシド(例えばセルロース)との、部分エステル; (8) モノ−、ジ−およびトリアルキルホスフェート、およびモノ−、ジ−お
よび/またはトリ−PEG−アルキルホスフェート、並びにそれらの塩; (9)羊毛ワックスアルコール; (10)ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテルコポリマーおよび対応する
誘導体; (11)DE−PS1165574による、ペンタエリスリトール、脂肪酸、ク
エン酸および脂肪アルコールの混合エステル、および/または炭素原子数6〜2
2の脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくはグリセロールまた
はポリグリセロール)の混合エステル; (12)ポリアルキレングリコール;並びに (13)グリセロールカーボネート。
【0025】 脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロール脂肪酸モノエステルおよびジエス
テル、ソルビタン脂肪酸モノエステルおよびジエステル、またはヒマシ油の、エ
チレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物は、既知の市販生成物
である。それらは同族体混合物であって、その平均アルコキシル化度は、付加反
応を行う基質化合物とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの
量比に対応する。グリセロールのエチレンオキシド付加物のC12/18脂肪酸モノ
エステルおよびジエステルは、DE−PS2024051により、化粧品製剤用
の再脂肪化剤として知られている。
【0026】 乳化剤として、双性イオン性界面活性剤を使用してもよい。双性イオン性界面
活性剤は、分子中に少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1
個のカルボキシレートおよびスルホネート基を有する界面活性化合物である。特
に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、アルキルまた
はアシル基の炭素数8〜18の、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム
グリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−
アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ
油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アル
キル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、並びにヤシ
油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。
CTFA名ココアミドプロピルベタイン(Cocoamidopropyl Betaine)として既
知の脂肪酸アミド誘導体が、特に好ましい。
【0027】 両性界面活性剤も、適当な乳化剤である。両性界面活性剤は、分子中に、C8/ 18 アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基および少な
くとも1個の−COOHまたは−SO3H基を有する界面活性化合物で、分子内
塩を形成し得る。適当な両性界面活性剤の例は、アルキル基の炭素数約8〜18
の、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪
酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキル
アミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2
−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい
両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルア
ミノエチルアミノプロピオネート、およびC12/18アシルサルコシンである。両
性乳化剤のほか、第四級乳化剤を使用してもよく、エステルクォート(esterqua
t)型のもの(好ましくはメチル第四級化ジ脂肪酸トリエタノールアミンエステ
ル塩)が特に好ましい。
【0028】 過脂肪剤は、例えば、ラノリン、レシチン、ポリエトキシル化もしくはアシル
化ラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド
、および脂肪酸アルカノールアミドのような物質から選択し得る。脂肪酸アルカ
ノールアミドは、泡安定剤としても機能する。
【0029】 適当な真珠光沢ワックスの例は、アルキレングリコールエステル、とりわけエ
チレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセ
リド;多塩基性の(場合によりヒドロキシ置換した)カルボン酸と、炭素数6〜
22の脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;脂肪化合
物、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび
脂肪カーボネート(総炭素数少なくとも24のもの)、とりわけラウロンおよび
ジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸
またはベヘン酸;炭素数12〜22のオレフィンエポキシドの、炭素数12〜2
2の脂肪アルコールおよび/または炭素数2〜15/ヒドロキシル基数2〜10
のポリオールによる開環生成物;並びにそれらの混合物である。
【0030】 主要なコンシステンシー調節剤は、炭素数12〜22(好ましくは16〜18
)の脂肪アルコールもしくはヒドロキシ脂肪アルコール、および部分グリセリド
、脂肪酸もしくはヒドロキシ脂肪酸である。このような物質は、同鎖長のアルキ
ルオリゴグルコシドおよび/または脂肪酸N−メチルグルカミド、および/また
はポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレートと組み合せて使用する
ことが好ましい。適当な増粘剤の例は、Aerosil種(親水性シリカ)、多糖、と
りわけキサンタンガム、グアー、寒天、アルギネート、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、比較的高分子量の
脂肪酸ポリエチレングリコールモノ−およびジエステル、ポリアクリレート(例
えばCarbopols(商標)[Goodrich]またはSynthalens(商標)[Sigma])、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性
剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール(例えばペンタ
エリスリトールまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭範囲脂肪アル
コールエトキシレートまたはアルキルオリゴグルコシド、並びに電解質、例えば
塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウムである。
【0031】 適当なカチオン性ポリマーの例は、カチオン性セルロース誘導体、例えば第四
級化ヒドロキシエチルセルロース[Polymer JR 400(商標);Amerchol]、カチ
オン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩およびアクリルアミドのコポリマー、
第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば Luviquat(
商標)(BASF)、ポリグリコールおよびアミンの縮合生成物、第四級化コラーゲ
ンポリペプチド、例えばラウリルジモニウム・ヒドロキシプロピル加水分解コラ
ーゲン(Lauryldimonium Hydroxypropyl Hydrolyzed Collagen)[Lamequat(商
標)L;Gruenau]、第四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン
性シリコーンポリマー、例えばアモジメチコン、アジピン酸およびジメチルアミ
ノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー[Cartaretine(商標
); Sandoz]、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポ
リマー[Merquat(商標)550; Chemviron]、ポリアミノポリアミド、例えばF
R2252840A1に記載のもの、およびその架橋水溶性ポリマー、カチオン
性キチン誘導体、例えば第四級化キトサン(場合により、微結晶分布したもの)
、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス−ジアルキルアミン(例えば
ビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパン)との縮合生成物、カチオン性グアー
ガム、例えば Jaguar(商標)CBS、Jaguar(商標)C−17、Jaguar(商標
)C−16(Celanese)、並びに第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば Mir
apol(商標)A−15、Mirapol(商標)AD−1、Mirapol(商標)AZ−1(
Miranol)である。
【0032】 適当なアニオン性、双性イオン性、両性およびノニオン性ポリマーは、例えば
酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポ
リマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそのエステル、未架橋
およびポリオール架橋ポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアン
モニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタク
リル酸メチル/メタクリル酸t−ブチルアミノエチル/メタクリル酸2−ヒドロ
キシプロピルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニ
ルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニル
カプロラクタムターポリマー、並びに場合により誘導体化したセルロースエーテ
ル、およびシリコーンである。
【0033】 適当なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、環状シリコーン、並びにアミノ−、脂肪酸−、アルコール−
、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−、グリコシド−および/またはアルキ
ル−修飾シリコーン化合物(室温で液状および樹脂様であり得るもの)である。
適当な液状シリコーンに関しては、Toddら、Cosm. Toil. 91、27(1976
)に記載されている。
【0034】 脂肪の例はグリセリドである。適当なワックスはとりわけ、蜜蝋、カルナウバ
蝋、カンデリラ蝋、モンタン蝋、パラフィン蝋、水素化ヒマシ油、室温で固体の
脂肪酸エステルまたはマイクロワックスで、場合により親水性ワックス(例えば
セチルステアリルアルコールまたは部分グリセリド)と組み合わせる。安定剤と
して、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸またはリシノール酸のマグネシウム
塩、アルミニウム塩および/または亜鉛塩を使用し得る。
【0035】 本発明において、生体由来物質は、例えばトコフェロール、トコフェロールア
セテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、
レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール
、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物、およ
びビタミン複合体である。
【0036】 適当な脱臭剤の例は、制汗剤、例えばアルミニウムクロロヒドレートである。
このような制汗剤は吸湿性の無色結晶で、空気中で潮解し易く、蒸発により塩化
アルミニウム水溶液を濃縮すると生成する。アルミニウムクロロヒドレートは、
制汗および脱臭製剤の製造に用いられ、タンパク質および/または多糖の沈殿に
より汗腺を部分的に閉塞することにより作用すると考えられている[J. Soc. Cos
m. Chem. 24, 281 (1973)参照]。例えば、式[Al2(OH)5Cl]・2.5H2Oで示され、本
発明の目的に特に好ましいアルミニウムクロロヒドレートは、Hoechst AG(ドイ
ツ、フランクフルト)からLocron(商標)の名称で市販されている [J. Pharm.
Pharmacol. 26, 531 (1975)参照]。クロロヒドレートのほか、アルミニウムヒド
ロキシラクテートおよび酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用することもで
きる。
【0037】 他の適当な脱臭剤は、エステラーゼ阻害剤である。好ましいエステラーゼ阻害
剤は、クエン酸トリアルキル、例えばクエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピ
ル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチル、およびとりわけクエン酸
トリエチル[Hydagen(商標)CAT, Henkel KGaA, デュッセルドルフ/ドイツ)で
ある。エステラーゼ阻害剤は、酵素活性を阻害することにより、臭気の生成を抑
制する。クエン酸エステルが分解して遊離酸が生成し、これが酵素阻害に充分に
皮膚pHを低下すると考えられる。他のエステラーゼ阻害剤は、ステロールスル
フェートまたはホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペ
ステレロール、スチグマステロールおよびシトステロールのスルフェートまたは
ホスフェート、ジカルボン酸およびそのエステル、例えばグルタル酸、グルタル
酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸
モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸およびマロン酸ジ
エチルエステル、ヒドロキシカルボン酸およびそのエステル、例えばクエン酸、
リンゴ酸、酒石酸または酒石酸ジエチルエステルである。
【0038】 細菌叢に対し作用し、汗を分解する細菌を殺菌または増殖抑制する抗菌剤も、
スティック状製剤中に存在し得る。その例は、キトサン、フェノキシエタノール
およびグルコン酸クロルヘキシジンである。Ciba-Geigy(スイス、バーゼル)か
らIrgasan(商標)の名称で市販されている5−クロロ−2−(2,4−ジクロロ
フェノキシ)フェノールも特に有効であることがわかった。
【0039】 適当なフケ防止剤は、Climbazol、Octopiroxおよびジンクピリチオンである。
フィルム形成剤は、例えばキトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリ
ビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸系ポ
リマー、第四級セルロース誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩、並
びに同様の化合物である。水相用の適当な膨潤剤は、モンモリナイト、粘土鉱物
、Pemulen、およびアルキル修飾Carbopol種(Goodrich)である。他の適当な
ポリマーおよび膨潤剤は、R.Lochhead、Cosm.Toil.108、95(199
3)に記載されている。
【0040】 UV保護剤の例は、室温で液状または結晶であり、紫外線を吸収して、その吸
収したエネルギーをより長波長の放射線(例えば熱)として放出することのでき
る有機物質(光フィルター)である。UV−Bフィルターは、油溶性または水溶
性であり得る。油溶性物質を以下例示する:
【0041】 ・3−ベンジリデンカンファーまたは3−ベンジリデンノルカンファーおよびそ
れらの誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)−カンファー(EP06
93471B1に記載されている); ・4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)−安息香酸−
2−エチルヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)−安息香酸−2−オクチ
ルエステル、および4−(ジメチルアミノ)−安息香酸アミルエステル; ・桂皮酸エステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルエステ
ル、4−メトキシ桂皮酸プロピルエステル、4−メトキシ桂皮酸イソアミルエス
テル、2−シアノ−3,3−フェニル桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル[オ
クトクリレン(Octocrylene)]; ・サリチル酸エステル、好ましくはサリチル酸−2−エチルヘキシルエステル、
サリチル酸−4−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエス
テル;
【0042】 ・ベンゾフェノン誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、2,2'−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン; ・ベンザルマロン酸エステル、好ましくは4−メトキシベンザルマロン酸ジ−2
−エチルヘキシルエステル; ・トリアジン誘導体、例えば2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2'−エ
チル−1'−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン、およびオクチル・トリ
アゾン(Octyl Triazone)(EP0818450A1に記載されている); ・プロパン−1,3−ジオン、例えば1−(4−t−ブチルフェニル)−3−(
4'−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン; ・ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体(EP0694521B1に記
載されている)。
【0043】 適当な水溶性物質は、次のような物質である: ・2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸並びにそのアルカリ金属塩
、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノー
ルアンモニウム塩およびグルカンモニウム塩; ・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン−5−スルホン酸およびその塩; ・3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−
3−ボルニリデンメチル)−ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−
オキソ−3−ボルニリデン)−スルホン酸並びにそれらの塩。
【0044】 通常のUV−Aフィルターはとりわけ、ベンゾイルメタン誘導体、例えば1−
(4'−t−ブチルフェニル)−3−(4'−メトキシフェニル)−プロパン−1
,3−ジオン、4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol
1789)または1−フェニル−3−(4'−イソプロピルフェニル)−プロパ
ン−1,3−ジオンである。UV−AフィルターとUV−Bフィルターを混合物
として使用しても当然よい。
【0045】 上記可溶性物質のほかに、不溶性顔料、すなわち、微分散金属酸化物または塩
を、この目的のために使用してもよい。適当な金属酸化物の例は、とりわけ、酸
化亜鉛、二酸化チタン、および鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニ
ウムおよびセリウムの酸化物、並びにそれらの混合物である。塩としては、ケイ
酸塩(タルク)、硫酸バリウムおよびステアリン酸亜鉛を使用し得る。このよう
な酸化物および塩は、皮膚の手入れおよび保護用エマルジョンおよび装飾的化粧
品に、顔料として使用される。
【0046】 このような粒子の平均直径は、100nm未満、好ましくは5〜50nm、より好
ましくは15〜30nmとすべきである。粒子は球形であり得るが、楕円形粒子ま
たは他の非球形粒子を使用してもよい。日焼け止め製剤中には、いわゆるマイク
ロピグメントまたはナノピグメントを使用することが好ましい。微粉化した酸化
亜鉛を使用することが好ましい。 他の適当なUVフィルターは、P.Finkel、SOEFW−Jounal、122、
543(1996)に記載されている。
【0047】 上記二群の主な保護剤のほかに、抗酸化剤タイプの副次的保護剤をも使用し得
る。抗酸化剤タイプの副次的日焼け止め剤は、UV線が皮膚に侵入すると開始さ
れる光化学反応鎖を断つ。適当な抗酸化剤の例を次に挙げる:アミノ酸(例えば
グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダ
ゾール(例えばウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド、例えばD,L−カ
ルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えばアン
セリン)、カロチノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、リコ
ペン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポン酸およびその
誘導体(例えばジヒドロリポン酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラ
シルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、
シスチン、シスタミン、それらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、
プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイ
ル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸
およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌク
レオシドおよび塩)、スルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン
、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−お
よびヘプタ−チオニンスルホキシミン)(例えばピコモルないしマイクロモル/
kg程度の極く少ない適合量で)、
【0048】 (金属)キレート剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸
、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、
フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGT
Aおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えばγ−リノレン
酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノン、ユビキノ
ールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えばアスコルビル
パルミテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、ト
コフェロールおよび誘導体(例えばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび
誘導体(ビタミンAパルミテート)、ベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエー
ト、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリ
リデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキ
シアニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアヤレト酸、トリ
ヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導
体、スーパーオキシド−ジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、
ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばメチオニンセレン)、スチルベン
およびその誘導体(例えば酸化スチルベン、酸化トランススチルベン)、並びに
本発明の目的に適当な上記活性物質の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌ
クレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)。
【0049】 適当な保存剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パ
ラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸、並びにKosmetikverordnung の補
遺6、パートAおよびBに挙げられた種類の化合物である。適当な防虫剤は、N
,N−ジエチル−m−トルアミド、ペンタン−1,2−ジオールまたは Insect Re
pellent 3535である。適当な日焼け剤はジヒドロキシアセトンである。
【0050】 適当な香油は、天然および合成香料の混合物である。天然香料は、下記植物の
抽出物を包含する:花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イラン
−イラン)、茎および葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニス
、コリアンダー、キャラウェー、ビャクシン)、果皮(ベルガモット、レモン、
オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アヤ
メ、ショウブ)、木(マツ、ビャクダン、グアヤク、シーダー、シタン)、草(
タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針葉および枝(トウヒ、モミ、マ
ツ、低木マツ)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミル
ラ、乳香、オポパナクス)。動物性原料、例えばシベットおよびビーバーを使用
してもよい。
【0051】 合成香料化合物は通例、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコー
ルおよび炭化水素型の生成物である。エステル型香料化合物の例は、ベンジルア
セテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−t−ブチルシクロヘキシルア
セテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェ
ニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメ
チルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリル
プロピオネート、ベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエ
チルエーテルを包含し、アルデヒドは例えば、炭素数8〜18の直鎖アルカナー
ル、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラ
メンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびブルゲオナールを
包含する。適当なケトンは例えば、イオノン類、α−イソメチルイオノンおよび
メチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロー
ル、オイゲノール、イソオルゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエ
チルアルコールおよびテルピネオールである。炭化水素は主として、テルペン類
、バルサム類を包含する。しかし、共同で快い香を発する種々の香料化合物の混
合物を使用することが好ましい。
【0052】 他の適当な香油は、芳香成分として用いられることの多い比較的揮発性の低い
精油である。その例は、セージ油、カモミール油、丁子油、メリッサ油、ミント
油、シナモン葉油、ライム花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、乳香油、ガ
ルバヌム油、ラブダヌム油およびラバンジン油である。下記のものを単独で、ま
たは混合物として使用することが好ましい:ベルガモット油、ジヒドロミルセノ
ール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α
−ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメン
アルデヒド、リナロール、Boisambrene Forte、Ambroxan、インドール、ヘ
ジオン(Hedione)、サンデリス(Sandelice)、シトラス油、マンダリン油、オ
レンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル(Cyclovertal)、ラバ
ンジン油、クラリー油、β−ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、シクロヘキシ
ルサリチレート、Vertofix Coeur、Iso−E−Super、Fixolide NP、エ
ベルニル、イラルデイン(Iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテー
ト、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミレート(Romilat)、イロチル
(Irotyl)およびフロラメート(Floramat)。
【0053】 適当な色素は、例えば“Kosmetische Faerbemittel”、Farbstoffkommission
der Deutschen Forschungsgemeinschaft、Verlag Chemie、Weinheim、1984
、第81〜106頁に挙げられているような、化粧品に適当で承認された物質で
ある。そのような色素は通例、混合物全体に対して0.001〜0.1重量%の濃
度で使用する。
【0054】 抗菌剤の例は、特にグラム陽性菌に対して作用する防腐剤であり、例えば、2
,4,4'−トリクロロ−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジ
ン(1,6−ジ−(4−クロロフェニルビグアニド)−ヘキサン)、TCC(3,
4,4'−トリクロロカルバニリド)などが挙げられる。また多くの香料や精油
も抗菌性を有する。活性のある物質の例として、丁子、ミント、サイム油に含ま
れる、オイゲノール、メントール、チモールが挙げられる。興味深い天然脱臭剤
は、テルペンアルコールのファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6
,10−ドデカトリエン−1−オール)であり、これはシナノキ花油に含まれる
もので、ズズランの香りがする。またグリセロールモノラウレートも、制菌剤と
して効果的に使用されている。このような更なる抗菌剤の含量は、製剤の固体成
分に対して通例約0.1〜2重量%である。
【0055】 助剤および添加剤の総量は、組成物に対して1〜50重量%であり得、好まし
くは5〜40重量%である。製剤の製造は、通常の高温または低温法で、好まし
くは転相温度法で行い得る。
【0056】 実施例 オイル浴剤を調製するために、下記アルカノールアミド不含有界面活性剤製剤
(a)に、種々の油成分を種々の量で加えた: (a)脂肪アルコール(ポリグリコール)エステル(アルカノールアミド不含有
)45重量%、脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Dehydol(登録商標)L
S 4 DEO-N、Henkel KGaA)45重量%、およびポリオール(プロピレングリコー
ル(アルカノールアミド不含有)、Henkel KGaA)10重量%。 得られたオイル浴剤の濁りおよび貯蔵寿命を、室温または8℃で試験した(安
定=+)。界面活性剤と油成分との量比および結果を表1に示す。界面活性剤製
剤(a)を含有するオイル浴剤は、発泡性が高く、再脂肪化性が良好である。
【0057】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 7/50 7/50 (72)発明者 ツェリア・コスボト ドイツ連邦共和国デー−47057デュースブ ルク、シュテルンブッシュヴェーク87番 (72)発明者 ノルベルト・ボイクセン ドイツ連邦共和国デー−47906ケンペン、 ローゼンシュトラーセ29番 (72)発明者 ヨーゼフ・ケスター ドイツ連邦共和国デー−40221デュッセル ドルフ、フェーアシュトラーセ226番 (72)発明者 ヘルマン・ヘンゼン ドイツ連邦共和国デー−42781ハーン、ラ トマッハーヴェーク13番 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AC111 AC121 AC131 AC171 AC172 AC181 AC342 AC352 AC401 AC422 AC531 AD191 AD391 CC01 CC02 CC25 CC31 DD01 DD28 DD30 EE01 EE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(a1)脂肪アルコール(ポリグリコール)エステル
    、(a2)脂肪アルコールポリグリコールエーテル、(a3)ポリオール、(a
    4)アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドの混合物30〜70重
    量%、および (b)油成分70〜30重量% を全部で100重量%とする量で含有するアルカノールアミド不含有化粧品製剤
  2. 【請求項2】 成分(a1)として、式(I): RCOO(AO) (I) [式中、RCOは、炭素原子数6〜30の、直鎖または分枝状、飽和または不
    飽和アシル基であり、xは平均0〜30の値であり、AOはCHCHO、C
    CH(CH)Oおよび/またはCH(CH)CHO基であり、R
    炭素原子数1〜4の、直鎖または分枝状、飽和または不飽和アルキル基である。
    ] で示される脂肪酸(ポリグリコール)エステルを含有する請求項1に記載の製剤
  3. 【請求項3】 成分(a1)として、RCOが、炭素原子数10〜18の
    、直鎖または分枝状、飽和または不飽和アシル基であり、xが10〜15の値で
    あり、Rがメチルである式(I)で示される脂肪酸(ポリグリコール)エステ
    ルを含有する請求項1および/または2に記載の製剤。
  4. 【請求項4】 成分(a2)として、式(II): RO(CHCHO)H (II) [式中、Rは直鎖または分枝状、飽和または不飽和C12−18炭化水素基で
    あり、mは平均2〜6の値である。] で示される脂肪アルコールポリグリコールエーテルを含有する請求項1〜3のい
    ずれかに記載の製剤。
  5. 【請求項5】 Rが炭素原子数12〜14の、直鎖または分枝状、飽和ま
    たは不飽和炭化水素基である式(II)で示される脂肪アルコールポリグリコール
    エーテルを含有する請求項1〜4のいずれかに記載の製剤。
  6. 【請求項6】 成分(a3)として、グリセロール、アルキレングリコール
    、工業用オリゴグリセロール混合物、メチロール化合物、低級アルキルグルコシ
    ド、糖アルコール、糖、アミノ糖、およびジアルコールアミンから成る群から選
    択するポリオールを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の製剤。
  7. 【請求項7】 成分(a4)として、式(III): RO−[G] (III) [式中、Rは、炭素原子数4〜22のアルキルおよび/またはアルケニル基で
    あり、Gは炭素原子数5または6の糖単位であり、pは1〜10の値である。]
    で示されるアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドを含有する請求
    項1〜6のいずれかに記載の製剤。
  8. 【請求項8】 成分(b)としてヒマシ油を含有する請求項1〜7のいずれ
    かに記載の製剤。
  9. 【請求項9】 透明なアルカノールアミン不含有化粧品製剤を製造するため
    の、請求項1に記載の混合物の使用。
  10. 【請求項10】 毛髪および皮膚手入れ用の透明なアルカノールアミン不含
    有製剤を製造するための、請求項1に記載の混合物の使用。
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