JP2002520335A - ドラスタチン15誘導体 - Google Patents

ドラスタチン15誘導体

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JP2002520335A JP2000559135A JP2000559135A JP2002520335A JP 2002520335 A JP2002520335 A JP 2002520335A JP 2000559135 A JP2000559135 A JP 2000559135A JP 2000559135 A JP2000559135 A JP 2000559135A JP 2002520335 A JP2002520335 A JP 2002520335A
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Abstract

(57)【要約】 本発明の化合物は、細胞成長阻害剤であって、式(I):A−B−D−E−F−Gのペプチドおよびその塩を含む。ただし、A、D、およびEはα−アミノ酸残基を表し、Bはα−アミノ酸残基またはα−ヒドロキシ酸残基を表し、Fがアミノ安息香酸残基またはアミノシクロアルカンカルボン酸残基を表し、Gが一価の基、例えば水素原子、アミノ基、アルキル基、アルキレンアルキルエーテル、アルキレンアルキルチオエーテル、アルキレンアルデヒド、アルキレンアミド、β−ヒドロキシアミノ基、ヒドラジド基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、アミノオキシ基、オキシマト基、アルキレンアリール基、アルキレンエステル、アルキレンスルホキシド、またはアルキレンスルホンを表す。本発明の別の面には、式(I)および医薬的に許容可能な担体の化合物を含む医薬組成物が含まれる。本発明の追加の態様は、哺乳動物、例えばヒトの腫瘍を治療する方法であり、医薬的に許容可能な組成物中の式(I)の化合物を有効量哺乳動物に投与することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [関連する出願] これは、シリアル番号09/112249、1998年7月8日に優先権を持つ
続きと請求の範囲であり、教示はそれらをそのまま全部をここで統合するもので
ある。
【0002】 [発明の背景] 細胞成長の阻害剤として顕著な活性を有する短鎖ペプチドは、インド洋のアメ
フラシDolabella auricularia から単離されたものが多い(Bai, et al., Bioch
em. Pharmacology, 40: 1859-1864 (1990);Beckwith, et al., J. Natl. Cnace
r Inst., 85: 483-488 (1993)及びその中に引用された文献)。これらには、ド
ラスタチン(Dolastatin)1〜10(米国特許番号481644号明細書、Pettit
et al に付与)及びドラスタチン15(欧州特許出願番号398558号)に
記載されている。ドラスタチン15は、例えば、ナショナル・キャンサー・イン
スティチュート(National Cancer Institute)のP388リンパ球性白血病(P
S系)細胞系−種々のタイプの人の悪性腫瘍に対する有効性の強い予言物質であ
る−の成長を顕著に阻害する。Dolabella auricularia に存在する極微量の種々
のドラスタチンペプチド(100kgのアメフラシ当たり約1mg)、及びその
結果必然的に発生する評価と使用に十分な量を精製するための困難性が、これら
の化合物の合成に向ける努力に駆り立ててきた(Roux, etal., Tetrahedron, 50
: 5345-5360 (1994);Shioiri, et al., Tetrahedron, 49: 1913-24 (1993);Pa
tino, et al., Tetrahedron, 48: 4115-4122 (1992)及びその中に引用された文
献)。しかしながら、合成ドラスタチン15には、欠点として、水系における低
溶解性及び合成のために高価な出発物質が必要なことがある。このため、順に、
構造的に変更されたドラスタチン15誘導体の合成そして評価されるに至った(
参照:Bioorg & Med. Chem. Lett., 4: 1947-50 (1994) ;WO93/0305
4;JP−A−06234790)。
【0003】 しかしながら、ドラスタチン15の生物活性を有し、必要な水溶解性及び効率
良く且つ経済的に製造できる合成化合物が必要である。
【0004】 [発明の要約] 本発明の化合物は、式Iのペプチドおよび酸塩の細胞成長阻害剤を含む。
【0005】
【化35】
【0006】 但し、上記の式においてA、D、およびEはα-アミノ酸残基を表し、Bはα-ア
ミノ酸残基を表し、Fがアミノ安息香酸残基またはアミノシクロアルカンカルボ
ン酸残基を表し、Gが一価の基例えば水素原子、アミノ基、アルキル基、アルキ
レンアルキルエーテル、アルキレンアルキルチオエーテル、アルキレンアルデヒ
ド、アルキレンアミド、β−ヒドロキシアミノ基、ヒドラジド基、アルコキシ基
、チオアルコキシ基、アミノオキシ基、オキシマト基、アルキレンアリール基、
アルキレンエステル、アルキレンスルホキシドまたはアルキレンスルホンを表す
【0007】 本発明の別の側面において、式(I)の化合物及び薬学上許容可能な担体を含
む医薬組成物を包含する。
【0008】 本発明の他の側面は、薬学上受容可能な組成物として、式(I)で表される化
合物又はその酸塩を治療有効量で、ヒト等の哺乳動物に投与することを特徴とす
る哺乳動物の癌を治療する方法である。
【0009】 本発明は、ドラスタチン15に関し、代謝安定性と同様に抗腫瘍活性を持つ化
合物を提供する。
【0010】 [発明の詳細な記述] 本発明は、抗腫瘍活性を有するペプチドに関する。本発明は、またこれらの化
合物を含む医薬組成物、及びこれらの組成物を哺乳動物に投与することによるヒ
ト等の哺乳動物を治療する方法も包含する。
【0011】 本発明はドラスタチン15の発見に基ずくものであり、ドラスタチン15、イ
ンド洋のアメフラシDolabella auricularia から単離されたペプチドは、細胞成
長に効力のある阻害剤である。しかしながら、この化合物は、アメフラシに痕跡
量で存在するだけで、従って単離が困難である。それは、また合成するのに高価
であり、そして低い水溶解性との不利がある。しかしながら、ここに示すように
、ドラスタチン15はこれらの不利を克服する化合物開発の端緒としての役割を
担うものであり、一方抗腫瘍剤作用を保持するか、或いは天然物に比べてより大
きい抗腫瘍剤作用を示すものである。出願人は、ドラスタチン15のある構造的
変更により、ドラスタチン10又は15に比較して、腫瘍性疾患を治療できる可
能性が驚く程改善された化合物をもたらされることを見出した。このドラスタチ
ン15誘導体は、複数薬剤−抵抗腫瘍系においても活性を示し、水性溶剤に予想
できないほどの高い溶解性を示す。さらに、本発明の化合物は、下記に詳細に示
すように、便宜的に合成することができる。
【0012】 本発明の目的において、用語「一価の基」は、第2の電気的に中性の分子片と
一個の共有結合を形成することができる電気的に中性の分子片を意味するもので
ある。一価の基としては、水素原子、アルキル(例、メチル、エチル及びプロピ
ル)、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素及び臭素)、アリール(例、フェニル及
びナフチル)、そしてアルコキシ(例、メトキシ及びエトキシ)を挙げることが
できる。隣接するσ結合原子の2個の一価の基は、合体して隣接原子の間にπ結
合を形成することもできる。また、2個の一価の基は、互いに結合して、環構造
(例えばポリメチレン単位による)を形成しても良い。例えば、単位−N(R)
R’[但し、R及びR’は、それぞれ一価の基を表す]は、窒素原子と共に複素
環を形成しても良い。さらに、同じ原子に結合する2個の一価の基は、合体して
2価の基、例えばアルキリデン(例、プロピリデン)又は酸素原子を形成しても
良い。
【0013】 本発明の目的において、用語「残基」は、分子、例えばアミノ酸又はヒドロキ
シ酸から水分子(1個の酸素、2個の水素)を除去した後の分子片を言う。
【0014】 本発明の目的では、用語「直鎖アルキル」とは、分岐していない又は直鎖状の
アルキル、例えば直鎖プロピル(n−プロピル、−CH2CH2CH3)を言う。
【0015】 本発明の化合物は、式I:
【0016】
【化36】
【0017】 [但しA、D、およびEはα−アミノ酸残基を表し、Bがα−アミノ酸残基また
はα−ヒドロキシ酸残基を表し、Fがアミノ安息香酸残基またはアミノシクロア
ルカンカルボン酸残基(例えばアミノシクロブタンカルボン酸残基、アミノシク
ロペンタンカルボン酸残基、またはアミノシクロへキサンカルボン酸残基)を表
し;およびGが一価の基を表す]で表すことができる。
【0018】 式Iのペプチドは一般にL−アミノ酸からなるが、1個以上のDアミノ酸から
なることもできる。これらは、塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、メタン
スルホン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン
酸、硫酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、ピルビン酸、ムチン酸、安
息香酸、グルクロン酸、シュウ酸、アスコルビン酸またはアセチルグリシンを含
む生理学的に両立可能な酸の塩として存在することもできる。
【0019】 以下の本発明についての記載は個々の成分および請求項の化合物の使用方法の
詳細な記載を含む。
【0020】 本発明の化合物 Aの帰属 一の態様において、Aは式IIaのアミノ酸誘導体を表す。
【0021】
【化37】
【0022】 ただし、上式において、naは整数、好ましくは0、1、2または3を表し、Ra が一価の基例えば水素原子、または直鎖、分枝または環式の、および1個以上の
好ましくは1から3個の、フッ素原子により置換されることができるC1〜C3
ルキル基(適当な例としてメチル、エチル、イソプロピル、2−フルオロエチル
、2,2,2−トリフルオロエチル、1−メチル−2−フルオロエチル、1−フ
ルオロメチル、2−フルオロエチルまたはシクロプロピル;メチル、エチル、ま
たはイソプロピルが挙げられる。)を表す。
【0023】 この態様において、R1 aは例えば水素原子またはメチル、エチル、プロピルま
たはフェニル基のような一価の基を表す。フェニル基は置換されることもでき、
適当な置換基は一個以上のハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素が好ましい)、C 1 〜C4アルキル基、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチルまたはニトロ基が
挙げられる. R2 a、R3 a、R4 a、およびR5 aが互いに独立して一価の基、例えば水素原子、ま
たはメチル基を表す。RaおよびR1 aは合体してプロピレン架橋を形成すること
もできる。
【0024】 他の態様では、Aは式IIIaのアミノ酸誘導体を表す。
【0025】
【化38】
【0026】 但し、Raは式IIaと同義であり、R1 aが一価の基、例えば水素原子または低級
アルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピル基を表す。
【0027】 この態様では、R6 aが一価の基、例えば水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8 アルキル(但し1個以上のハロゲン原子、好ましくはフッ素原子に置換されるこ
とができる)、またはC3〜C8シクロアルキルまたはC3〜C8シクロアルキルキ
ル−C1〜C4アルキル基、C1〜C4オキソアルキル基(例えばメトキシメチル、
1−メトキシエチル、または1,1−ジメチルヒドロキシメチル基)、C2〜C5 アルケニル基(例えば、ビニルまたは1−メチルビニル基)または置換もしくは
無置換のフェニル基を表す。適当なフェニルの置換基は、1個以上のハロゲン原
子、好ましくはフッ素、塩素、または臭素、およびアルキル、メトキシ、エトキ
シ、トリフルオロメチルまたはニトロ基を含む。R7 aは一価の基、好ましくはメ
チル基またはエチル基を表す。
【0028】 他の態様では、Aは式IVaのアミノ酸残基を表す。
【0029】
【化39】
【0030】 但し、maが整数、好ましくは1または2を表す。RaおよびR7 aは式IIIa
のRaおよびR7 aと同義である。
【0031】 他の態様ではAは式Vaのアミノ酸残基を表す。
【0032】
【化40】
【0033】 但し、RaおよびR7 aは式IIIa中のRaおよびR7 aと同義である。
【0034】 さらなる態様においては、Aは式VIaの置換プロリン誘導体を表す。
【0035】
【化41】
【0036】 但し、RaおよびR1 aは式IIa中の、RaおよびR1 aと同義であり、およびXa
が一価の基、好ましくはヒドロキシル、メトキシまたはエトキシ基またはフッ素
原子を表す。
【0037】 他の態様においては、Aは式VIIaのチアプロリル誘導体を表す。
【0038】
【化42】
【0039】 但し、Ra、R1 a、R2 a、R3 a、R4 aおよびR5 aは式IIaと同義である。
【0040】 他の態様では、Aは式VIIIaの1,3−ジヒドロイソインドール誘導体を
表す。
【0041】
【化43】
【0042】 但し、Raは式IIa中のRaと同義である。
【0043】 他の態様では、Aは式IXaの2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−
カルボン酸誘導体を表す。
【0044】
【化44】
【0045】 但し、Zaが単結合または二重結合を表し、Raは式IIaと同義である。3−カ
ルボニル置換基は、エキソまたはエンド方向のどちらをもとることができる。 Bの帰属 Bはバリル、イソロイシル、アロ−イソロイシル、ノルバリル、2−tert−ブ
チルグリシル、2−エチルグリシル残基を表す。Bは、式IIbのカルボン酸誘
導体も表す。
【0046】
【化45】
【0047】 但し、R1 bおよびR2 bは各々一価の基を表し、R1 bは、好ましくは水素原子を表
し、R2 bは、例えばシクロプロピル基、直鎖のまたは分枝のブチル、好ましくは
、tert−ブチル基、メトキシメチル基、1−メトキシエチル基、または1−メチ
ルビニル基を表し、加えてR1 bおよびR2 bは合体してイソプロピリデン基を表す
ことができる。
【0048】 Dの帰属 Dは、N−アルキルバリル、N−アルキル−2−エチルグリシル、N−アルキ
ル−2−tert−ブチルグリシル、N−アルキル−ノルロイシル、N−アルキルイ
ソロイシル、N−アルキル−アロ−イソロイシルまたはN−アルキルノルバリル
残基を表し、但しアルキル基は好ましくはメチルまたはエチルを表す。
【0049】 他の態様において、Dは式IIdのα−アミノカルボン酸誘導体を表す。
【0050】
【化46】
【0051】 但し、Rdは式IIIaのRaと同義であり、R1 dは一価の基、例えば水素原子
を表し、R2が一価の基、例えばシクロプロピル基、メトキシメチル基、1−メ
トキシエチル基、または1−メチルビニル基を表す。加えて、R1 dおよびR2 d
合体してイソプロピリデン基を形成することができる。
【0052】 代わりに、Dは式IIIdのプロリン誘導体を表すこともできる。
【0053】
【化47】
【0054】 但し、ndが整数、例えば1または2を表し、およびR3 dは式IIIaのR1 a
同義であり、Xdは一価の基、好ましくは水素原子、およびndが1と等しい場合
、ヒドロキシル、メトキシまたはエトキシ基またはフッ素原子を表すことができ
る。
【0055】 Eの帰属 Eはプロリル、チアゾリジニル−4−カルボニル、ホモプロリル、またはヒド
ロキシプロリル残基を表し、または式IIeの環式α−アミノカルボン酸残基を
表す。
【0056】
【化48】
【0057】 但し、neが整数、好ましくは0、1または2を表す。R1 eは式IIIaのR1 a
と同義である。R2 eおよびR3 eは各々一価の基を表し、および、独立して、水素
原子またはメチル基を表すことができる。R4 eは一価の基を表し、好ましくは水
素原子、ヒドロキシル、メトキシ、またはエトキシ基、またはフッ素原子を表す
。R5 eは一価の基を表し、好ましくは水素原子を表す。neが1である場合、R3 e およびR4 eはともに二重結合を形成するか、R4 eおよびR5 eは二重結合の酸素
の基を表すことができる。neが1または2である場合、R1 eおよびR2 eは二重
結合を形成することができる。
【0058】 他の態様では、Eは式IIIeの2−または3−アミノシクロペンタンカルボ
ン酸残基を表す。
【0059】
【化49】
【0060】 但し、Reは一価の基、例えばメチルまたはエチル基を表し、R1 eが式IIIa
1 aと同義である。
【0061】 Fの帰属 一の態様では、Fは式IIfのアミノベンゾイル誘導体を表す。
【0062】
【化50】
【0063】 但し、Rfは水素原子またはアルキル基、好ましくは、メチル、エチル、また
はプロピル基を表す。カルボニル基は、窒素原子に関してフェニル環の1位(オ
ルト)、2位(メタ)、3位(パラ)に存在することができる。R1 fおよびR2 f が各々独立して、水素原子;ハロゲン原子、例えば、フッ素、塩素、臭素、また
はヨウ素原子;C1〜C4アルキル基;メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル
、ニトロ、シアノ、アミノ、またはジメチルアミノ基を表す。加えて、R1 fおよ
びR2 fは合体してジオキシメチレン基を形成することができる。
【0064】 他の態様において、Fは式IIIfのアミノシクロアルカンカルボン酸残基を
表す。
【0065】
【化51】
【0066】 但し、Rfは一価の基を表し、例えば、水素原子または低級アルキル基、好まし
くは、メチル、エチル、またはプロピル基を表す。afは整数を表し、例えば0
、1、または2を表す。カルボニル基は、窒素原子に関してシクロアルカン環の
2位または3位に位置している。立体中心は、互いに独立して、RまたはSを表
す。5員環(af=1)では、R1、S2およびS1、R2の組み合わせがシス
ペンンタシン誘導体として参照される。一方、R1、R2およびS1、S2の組
み合わせはトランスペンタシン誘導体と同様である。
【0067】 Gの帰属 一の態様では、Gは式IIgのアミノまたは置換アミノ基を表す。
【0068】
【化52】
【0069】 但し、R1 lは一価の基を表し、例えば水素原子、直鎖または分枝の、飽和または
不飽和のC1〜C18アルコキシ基、置換されたまたは無置換のアリールオキシ基
、置換されたまたは無置換のアリールC1〜C6アルコキシ基、置換されたまたは
無置換のアリールオキシC1〜C6アルコキシ基、またはヘテロアリールC1〜C6 アルコキシ基を表す。アリール基は好ましくはフェニルまたはナフチル基を表す
。ヘテロアリール基は5または6員であり、好ましくは、窒素、酸素、硫黄を含
む環を表し、例えば、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チア
ゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、チオフェニル、フラニル、ピロリル、1,
2,4−または1,2,3−トリアゾリル、ピラジニル、インドリル、ベンゾフ
ラニル、ベンゾチオフェニル、イソインドリル、インダゾリル、キノリニル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンソチア
ゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはピリジニル基を表す。 適当なアリールまたはヘテロアリールの置換基は、1個以上のハロゲン原子、好
ましくはフッ素、臭素または塩素;C1〜C4アルキル基;メトキシ、エトキシ、
またはトリフルオロメチル基、ジオキシメチレン基、またはニトロ基を含む。
【0070】 R2 lは一価の基を表し、例えば水素原子、直鎖または分枝の、飽和のまたは不
飽和のC1〜C18アルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、置換または無置換の
アリール基を表し、但しアリール基は好ましくはフェニルまたはナフチルを表す
。適当なアリールの置換基は1個以上のハロゲン、好ましくはフッ素、塩素、ま
たは臭素原子、C1〜C4アルキル基、メトキシ、エトキシまたはトリフルオロメ
チル基、ジオキシメチレン基、ニトロまたはシアノ基、C1〜C7アルコキシカル
ボニル基、C1〜C7アルキルスルホニル基、アミノまたはC1〜C7ジアルキルア
ミノ基を含み、但し、アルキル基は窒素原子と共に5または6員のヘテロ環を形
成することもでき、または不飽和または飽和のヘテロアリール基を含む。ヘテロ
アリール基は5または6員であり、好ましくは窒素、酸素または硫黄を含み、ベ
ンゼン環と縮合することもでき、例えば、イミダゾリル、ピロリル、チオフェニ
ル、フラニル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、1,2,4−または1
,2,3−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、イソオキサゾリ
ル、イソチアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピリジニル、
ベンゾフラニル、ベンソチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンソチアゾリル
、ベンソピラニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリルまたはキノリニ
ル基が挙げられ、好ましい置換基はC1〜C6アルキル基、またはヒドロキシルま
たはフェニル基である。
【0071】 R2 lは加えて式IIlで表すことができる。
【0072】
【化53】
【0073】 但し、alは整数を表し、好ましくは0、1、2、3、4または5を表し、R3 l
は一価の基を表し、例えばメチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルのよ
うな低級アルキル基を表す。
【0074】 R4 lは飽和または部分的に不飽和の3から約10個の炭素原子を有する炭素環
基をあらわし、または置換のまたは無置換のアリールまたはヘテロアリール基を
表し、但し、好ましいアリールおよびヘテロアリール基は式IIgのR2 lのため
に述べたものと同様の置換基を有する。
【0075】 R2 lは式IIIlの一価の基を表すこともできる。
【0076】
【化54】
【0077】 但し、Wlが酸素または硫黄原子、またはN−R6 l基を表す。 R5 lは一価の基を表し、例えば水素原子、C1〜C4アルキル基またはC3〜C7
クロアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基またはアリールメチル基
を表し、ただし、アリールおよびそれらの好ましい置換基は式IIgのR2 lのた
めのものと同義である。R6 lは一価の基を表し、好ましくは水素原子、C1〜C4 アルキル基またはC3〜C7シクロアルキル基、C1〜C18アルカノイル基、ベン
ゾイル基または置換もしくは無置換のアリールまたはアリールメチル基を表し、
ただし、アリールおよびそれらの好ましい置換基は式IIgのR2 lのためのもの
と同義である。
【0078】 R2 lは代わりに式IVlの置換基を表すこともできる。
【0079】
【化55】
【0080】 但し、blは整数を表し、好ましくは2、3、または4を表す。Zlは一価の基を
表し、例えばホルミル、アミノカルボニル、またはヒドラジノカルボニル基、ま
たは環式または非環式のアセタールもしくはチオアセタール基を表す。
【0081】 R2 lは式Vlの置換基で表すこともできる。
【0082】
【化56】
【0083】 但し、blは整数を表し、好ましくは2、3、または4を表す。R7 lは一価の基
を表し、例えば式
【0084】
【化57】 のグリコールオリゴマーを表し、但し、dlが整数を表し、好ましくは、約2か
ら約4または約40から約90の範囲である。
【0085】 R2 lはさらに式VIlの炭水化物を表すこともできる。
【0086】
【化58】
【0087】 但し、R8 lは一価の基を表し、例えば水素原子、C1〜C4アルカノイルまたは
アルキル基、ベンゾイル基またはベンジル基を表す。
【0088】 他の態様では、Gは式IIIgのβ−ヒドロキシアミンを表す。
【0089】
【化59】
【0090】 但し、R9 lは一価の基を表し、例えば水素原子、C1〜C6アルキル基または置
換もしくは無置換のアリール基を表し、ただし、アリール基とその好ましい置換
基が、式IIgのR2 lのためのものと同義である。R10 lは一価の基を表し、好ま
しくは、水素原子、アルキル、例えばメチルまたはフェニル基を表す。
【0091】 その他の本発明の化合物のサブクラスは、Gが式IVgのヒドラジドである式
Iのペプチドを含む。
【0092】
【化60】
【0093】 但し、R11 lおよびR12 lは各々独立して一価の基を表し、例えば、水素原子、
直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8
クロアルキル−C1〜C4アルキル基または置換もしくは無置換のアリール、ヘテ
ロアリール、アリール−C1〜C4アルキルまたはヘテロアリール−C1〜C4アル
キル基を表し、但し、アリール、ヘテロアリールおよびこれらの好ましい置換基
は式IIgのR2 lのために挙げられた選択肢のなかから選択したものであり得る
。R11 lおよびR12 lは、合体してプロピレンまたはブチレン架橋を形成すること
もできる。
【0094】 本発明の化合物の他のサブクラスは、Gが式−OR13 lまたは−S−R13 lの一
価の基である式Iのペプチドを含む。但し、R13 lは一価の基を表し、例えばC3 〜C10シクロアルキル基、直鎖または分枝のC2〜C16アルケニルメチル基、ま
たはC1〜C16アルキル基(但し、1から5個のハロゲン、好ましくはフッ素原
子により置換されている)を表す。
【0095】 R13 lは、基−(CH2el−R14 lを表すこともでき、但しelが整数、好まし
くは1、2、または3を表す。R14 lは一価の基を表し、好ましくは飽和または
部分的に不飽和のC3〜C10炭素環を表す。
【0096】 R13 lは基
【0097】
【化61】 を表すことができ、但し、flが整数、好ましくは1、2、3、または4を表す
【0098】 R13 lは基
【0099】
【化62】 を表すことができ、但しglが整数、好ましくは約2から約4または約40から約
90を表す。
【0100】 R13 lは、基
【0101】
【化63】 を表すことができ、但しアリールおよびヘテロアリールは置換されることもでき
、これらの好ましい置換基に加えて、式IIgのR2 lのために挙げられた基から
選択することもできる。hlは整数、好ましくは0、1、2または3を表す。
【0102】 R13 lは、基
【0103】
【化64】 を表すことができ、但し、bl、WlおよびR5 lは各々式IIIlに記載された選
択肢から選択される。
【0104】 本発明の化合物の他のサブクラスはGが式
【0105】
【化65】 のアミノオキシである式Iのペプチドを含む。但し、R15 lおよびR16 lは各々一
価の基を表し、および独立して水素原子、直鎖のまたは分枝の、ハロゲン、好ま
しくはフッ素原子に置換されることができるC1〜C6アルキル基、C3〜C8シク
ロアルキル基、C3〜C8シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、置換または無置
換のアリールまたはヘテロアリール基、または置換または無置換のアリール−C 1 〜C4アルキル基を表す。アリールおよびヘテロアリール基およびこれらの好ま
しい置換基は、式IIgのR2 lのために列挙された選択肢から選択することがで
きる。加えて、R15 lおよびR16 lは合体して5、6または7員のヘテロ環を形成
することができる。
【0106】 本発明の化合物の他のサブクラスは、Gが式
【0107】
【化66】 のオキシマト基を表す式Iのペプチドを含む。但し、R15 lおよびR16 lは、上で
列挙した選択肢から選択され、加えて合体して好ましくは約3から約7員の環を
形成することができる。この環は加えて1個以上の芳香環と縮合することができ
る。特に好ましい環系を以下に示す。
【0108】
【化67】 本発明の化合物のさらなるサブクラスは、Gが水素原子、直鎖または分枝の、
6個までのハロゲン、好ましくはフッ素によって置換され得るC1〜C8アルキル
基、C3〜C8シクロアルキル基またはC3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シク
ロアルキル−C1〜C4アルキル基を表す式Iのペプチドを含む。
【0109】 Gは式Vg
【0110】
【化68】 で表されるアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールまたはヘテロ
アリール基であることができる。但し、agは整数、例えば0、1または2を表
し、R17 lは置換または無置換のアリールまたはヘテロアリール基を表す。好ま
しいアリール基には、フェニルおよびナフチル基が含まれる。適当なアリール置
換基はハロゲン、好ましくはフッ素、臭素または塩素原子、C1〜C4アルキル基
、メトキシ、エトキシまたはトリフルオロメチル基、ジオキシメチレン基、ニト
ロ基またはシアノ基、C1〜C7アルコキシカルボニル基、C1〜C7アルキルスル
ホニル基、アミノ基またはC1〜C6ジアルキルアミノ基が挙げられ、但し、アル
キル基は、窒素原子とともに5から6員のヘテロ環を形成することもできる。 R17 lは5から6員環であり得、好ましくは窒素、酸素または硫黄を含む、ベン
ゼン環と縮合し得る環基である。適当なヘテロアリール基は、イミダゾリル、ピ
ロリル、チオフェニル、フラニル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、1
,2,4−または1,2,3−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジ
ニル、ピリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル
、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、インドリル、イソインドリル、インダゾ
リル、およびキノリル基である。好ましいヘテロアリール置換基は、C1〜C6
ルキル基、ヒドロキシル基またはフェニル基である。
【0111】 本発明の化合物の他のサブクラスは、Gが式VIgで表される一価の基である
式Iの化合物である。
【0112】
【化69】
【0113】 但し、bgは整数、好ましくは0、1、2または3を表し、cgが整数、好ましく
は0または1を表す。bgとcgはどちらも同時に0ではない。R18 lは一価の基
であり、例えば水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基(但しハロゲン
好ましくはフッ素原子、とくにCF2部分により置換されることができる。)、
3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、置
換または無置換のアリール、好ましくはフェニルまたはナフチル基を表す。適当
なアリール置換基は、ハロゲン、好ましくはフッ素、臭素、または塩素原子、C 1 〜C4アルコキシ基、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ基、ジオキシメチレ
ン部分、C1〜C7アルコキシカルボニル部分、C1〜C7アルキルスルホニル部分
、アミノ基またはC1〜C6ジアルキルアミノ基を表し、但しアルキル基は、窒素
原子と共に、5から6員のヘテロ環を形成することもできる。
【0114】 Gは式VIIgの一価の基を表すこともできる。
【0115】
【化70】
【0116】 但し、dgは整数、好ましくは0、1、2または3を表し、およびegが0また
は1などの整数を表す。dgおよびegは同時に0の値をとることはできない。 R19 lおよびR20 lは各々独立して一価の基、例えば水素原子、直鎖のまたは分枝
のC1〜C8アルキル基(但しハロゲン好ましくはフッ素原子、とくにCF2部分
により置換されることができる。)、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シク
ロアルキル−C1〜C4アルキル基、置換または無置換のアリール、好ましくはフ
ェニルまたはナフチル基を表す。適当なアリール置換基は、1個以上の、ハロゲ
ン、好ましくはフッ素、臭素、または塩素原子、C1〜C4アルコキシ基、トリフ
ルオロメチル、ニトロ、シアノ基、ジオキシメチレン部分、C1〜C7アルコキシ
カルボニル部分、C1〜C7アルキルスルホニル部分、アミノ基またはC1〜C6
アルキルアミノ基を含み、但しアルキル基は、窒素原子と共に、5から6員のヘ
テロ環を形成することもできる。N(R19 l)R20 lは加えて式N(CH2fg
環を形成することができ、但しfgは4、5または6から選択される整数を表す
【0117】 本発明の化合物の他のサブクラスは、Gが式VIIIgで表される一価の基で
ある式Iのペプチドを含む。
【0118】
【化71】
【0119】 但し、ggは整数、例えば1または2を表し、およびhgが1または2を表す。R 21 l は一価の基、好ましくはメチル基、トリフルオロメチル基、エチル基、フェ
ニル基を表す。
【0120】 Gが式IXgのアルキル−またはアリールカルボニルアルキル基を表すことも
できる。
【0121】
【化72】
【0122】 但し、R22 lは一価の基、例えば水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル
基(但し、6個までのハロゲン、好ましくはフッ素原子、特にCF2部分により置
換されることができる)、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シクロアルキル
−C1〜C4アルキル基、置換または無置換のアリール、好ましくはフェニル、ナ
フチル基を表す。適当なアリール置換基は、ハロゲン、好ましくはフッ素臭素、
または塩素原子、C1〜C4アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロまたはシア
ノ基、ジオキシメチレン部分、C1〜C7アルコキシカルボニル部分、C1〜C7
ルキルスルホニル部分、アミノ基、またはC1〜C6ジアルキルアミノ基であり、
但しアルキル基は窒素原子と共に、5から6員のヘテロ環を形成することができ
る。
【0123】 [化合物の合成] 本発明の化合物は、公知のペプチド合成法により製造することができる。従っ
て、ペプチドを、個々のアミノ酸から連続的に、或いは適当な小さなペプチド断
片を結合することにより、組み立てることができる。連続組立では、ペプチド鎖
は、C−末端で開始して、段階毎に1個のアミノ酸で段階的に延長される。断片
カップリングでは、異なる長さの断片を、相互に結合し、そして断片は順にアミ
ノ酸から連続組立により或いはより小さいペプチドの断片カップリングにより得
ることができる。
【0124】 連続組立及び断片カップリングの両方とも、種々の酵素的、化学的方法により
達成され得るアミド結合の形成により単位を結合することが必要である。アミド
結合を形成するための化学的方法は、ペプチド化学の基本的な文献に詳細に記載
されている。この文献としては、Mueller, Methoden der organischen Chemie
第XV/2巻, 1-364, Thieme Verlag, Stuttgart, Germany(1974);Stewart & Youn
g, Solid Phase Peptide Synthesis, 31-34 & 71-82, Pierce Chemical Company
, Rockfold, IL (1984);Bodansky, et al., Peptide Synthesis, 85-128, John
Wiley & Sons, New York, (1976)を挙げることができる。好ましい方法として
は、アジド法、対称及び混合酸無水物法、系内発生又は実施の活性エステルの使
用、アミノ酸のウレタン保護N−カルボキシ酸無水物の使用、及びカップリング
試薬使用によるアミド結合の形成を挙げることができる。カップリング試薬とし
ては、カルボン酸活性化剤、特にジシキロヘキシルカルボジイミド(DCC)、
ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−エトキシカルボニル−2−エト
キシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、塩化ピバロイル、1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノピロリル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)、n−
プロパン−ホスホン酸無水物(PPA)、N,N−ビス(2−オキソ−3−オキ
サゾリジニル)イミド−塩化ホスホリル(BOP−Cl)、ブロモ−トリス−ピ
ロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrop)、ジフェニ
ルホスホリルアジド(DPPA)、キャストロ試薬(Castro's reagent)(BO
P、PyBop)、O−ベンゾトリアゾリル−N,N,N',N'−テトラメチル
ウロニウム塩(HBTU)、ジエチルホスホリルシアニド(DEPCN)、2,
5−ジフェニル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4−ヒドロキシ−チオフェン
ジオキシド(ステグリッヒ試薬(Steglich's reagent);HOTDO)、及び1,
1'−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)を挙げることができる。カップリ
ング試薬は、単独で、或いは添加剤と共に使用することができる。添加剤として
は、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(DMAP)、N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシベンゾトリアジン(HOOBt)
、N−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)を挙げることができる。
【0125】 保護基の使用は、一般に酵素的ペプチド合成においては必要ないが、アミド結
合の形成に関与しない反応基の可逆保護は化学合成の反応材料の両方に必要であ
る。3種の慣用保護基技術は、化学的ペプチド合成に対して好ましい:ベンジル
オキシカルボニル(Z)、t−ブトキシカルボニル(Boc)及び9−フルオレ
ニルメトキシカルボニル(Fmoc)技術。それぞれの場合、鎖延長単位のα−
アミノ基上の保護基が確認される。アミノ酸保護基の詳細な概説は、Mueller, M
ethoden der organishen Chemie 第XV/1巻, pp.20-906, Thime Verlag, Stuttga
srt (1974)に記載されている。ペプチド鎖の組立に使用される単位は、溶液、懸
濁液で反応させることができ、或いはMerrifield in J. Am. Chem. Soc., 85: 2
149 (1963)に記載の方法と類似の方法により反応させることができる。特に好ま
しい方法は、ペプチドを、連続的に組み立てるか、或いはZ,Boc又はFmo
c保護基技術を用いる断片カップリングにより組み立てる。その際、上記Merrif
ield技術の反応材料の1種を不溶な高分子担体(以下樹脂とも呼ばれる)に結合
させる。これは、Boc又はFmoc保護基技術を用いて、成長ペプチド鎖をC
末端で不溶性の樹脂粒子に共有結合させながら、高分子担体上で連続的にペプチ
ドを組み立てる過程を伴うことが典型的である。この手順により、ろ過による試
薬及び副生物の除去が可能となり、中間体を再結晶させる必要もなくなる。
【0126】 保護されたアミノ酸は、使用する溶剤に不溶性の適当なポリマーに結合させる
ことができ、そしてろ過ができる安定した物理的形態を持つ必要がある。このポ
リマーは、最初の保護されたアミノ酸を共有結合で結合させる官能基を含む必要
がある。広範な種類のポリマーがこの目的に適当であり、例えばセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリメタクリレート、スルホン化ポリスチレン、クロロメ
チル化スチレン/ジビニルベンゼン共重合体(Merrifield 樹脂)、4−メチル
ベンズヒドリルアミン樹脂(MBHA樹脂)、フェニルアセトアミドメチル樹脂
(Pam−樹脂)、p−ベンジルオキシベンジルアルコール樹脂、ベンズヒドリ
ルアミン樹脂(BHA樹脂)、4−(ヒドロキシメチル)ベンゾイルオキシメチ
ル樹脂、Breipohl等の樹脂(Tetrahedron Letters, 28: 565 (1987); BACHEM社
製)、4−(2,4−ジメトキシフェニルアミノメチル)フェノキシ樹脂(Nova
biochem社製)又はo−クロロトリチル樹脂(Biohellas社製)を挙げることがで
きる。
【0127】 ペプチド合成に好適な溶剤としては、反応条件下に不活性なものであれば良く
、特に水、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(
DMSO)、アセトニトリル、塩化メチレン(DCM)、1,4−ジオキサン、
テトラヒドロフラン(THF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、及び
これらの溶剤の混合物を挙げることができる。
【0128】 高分子担体上でのペプチドの合成は、アミノ酸誘導体の出発材料が溶解する適
当な不活性有機溶剤中で行うことができる。しかしながら、さらにDMF、DC
M、NMP、アセトニトリル及びDMSO等のような樹脂膨潤性を有する溶剤が
好ましい。合成後、ペプチドが高分子担体から除去される。
【0129】 この分裂の種々の樹脂タイプについての条件は、文献に記載されている。最も
普通に使用されるこの分裂反応は、酸又はパラジウムによる触媒反応であり、前
者は例えば液体の無水フッ化水素、無水トリフルオロメタンスルホン酸、希薄又
は高濃度トリフルオロ酢酸、及び酢酸/塩化メチレン/トリフルオロメタノール
混合物の中で行われる。後者は、モルホリン等の弱塩基の存在下に、THF又は
THF−DCM混合物中で行うことができる。一定の保護基も、これらの条件下
で切断除去される。
【0130】 ペプチドの部分的な脱保護も、一定の誘導体反応の前に必要であろう。例えば
、N−末端でジアルキル化されたペプチドは、適当なN,N−ジアルキルアミノ
酸をペプチドに溶液中でカップリングさせること、或いはDMF/1%酢酸中の
樹脂で縛られたペプチドを、NaCNBH3及び適当なアルデヒドを用いて還元
的アルキル化することにより製造することができる。
【0131】 下記の2つのスキームは、本発明の化合物の合成について、さらに詳細に記述
するものである。 スキームI
【0132】
【化73】
【0133】 ここで、テトラペプチドA−B−D−E−OHは、上に記載されたペプチドの
カップリング法を用いて、アミノ誘導体F−Gとカップリングされ、最終化合物
A−B−D−E−F−Gを得る。 スキームII
【0134】
【化74】
【0135】 ここで、N−末端保護テトラペプチドA'−B−D−E−OHは、上記に記載
されたペプチドのカップリング法を用いて、アミノ誘導体F−Gとカップリング
され、中間化合物A'−B−D−E−F−Gを得る。 それから、N保護基が上に記載された慣用の方法で除去される。基RAおよびR7 A はアミノ末端へ上に記載された還元的アルキル化によって結合することができ
る。
【0136】 本発明の化合物の合成に使用される構築ブロック(スキームIおよびIIにF−
Gとして記載されている。)は下記の一般的方法により製造される。 a)アミノ-フェニルケトンの合成 下記のスキームは、市販されていないアミノフェニルケトンの合成経路を示した
ものである。 スキームIII.1
【0137】
【化75】
【0138】 スキームIII.1では、合成はニトロベンズアルデヒドから出発している。リ
チウムまたはグリニャール試薬などの有機金属試薬の添加により対応するアルコ
ールに導く。(Fuerstnerら、Tetrahedoron 52:7329-7344(1996),Fuerstnerら、
Tetrahedoron 51, 773-786(1995)).これらのアルコールは公知の酸化試薬、たと
えばクロム(VI)化合物(例えば、ジクロロメタン中のピリジニウムジクロマ
ート(前に記載されたFuerstnerら))またはデスマーチン試薬により
酸化してケトンに導くことができる。ニトロフェニルケトンはそれから対応する
アミノ-フェニルケトンに、パラジウム炭素のようなパラジウム触媒の存在下で
水素化するか、塩化スズ(II)と塩酸の組み合わせ(Nunnら、J.Chem,Soc.1952
:583-588)のような金属塩と酸の存在下で水素化することができる。 スキームIII.2
【0139】
【化76】
【0140】 さらに直接的な経路は、ニトロベンゾイルクロリドをリチウムまたはグリニャー
ル試薬のような有機金属試薬と反応させる経路である。(Fuerstnerら、Tetrahe
doron 51, 773-786(1995)) スキームIII.3
【0141】
【化77】
【0142】 2−アミノ−フェニルケトンは、極性溶媒下、たとえばN,N−ジメチルホルム
アミド中、対応する2−フルオロフェニル−ケトンをナトリウムアジドと反応さ
せ、続いて中間体のベンズイソオキサゾール(スキームIII.3を参照)を還
元することで得られる。例えば、2−アミノフェニル−(4−ピリダジニル)ケ
トンの合成は、N.Haiderら、Arch. Pharm. 325:119-122(1992)に記載されている
【0143】 b)アミノ−ベンズアミドの合成 下記のスキームは、市販されていないアミノベンズアミドの合成経路を示して
いる。 スキームIV.1
【0144】
【化78】
【0145】 スキームIV.1は、ニトロ安息香酸または置換ニトロ安息香酸から出発する工
程について記載している。これらの酸は一級または二級のアミン(HNR12
と、カップリング試薬を用いてカップリングする。好ましい方法は、カルボン酸
活性化剤のようなカップリング試薬を使用する方法である。 カルボン酸活性化試薬として、特にジクロロヘキシルカルボジイミド(DCC)
、 ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、 1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノン(EEDQ)
、 ピバロイルクロリド、 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、(E
DCI)、N−プロパンホスホン酸無水物(PPA)、 N,N−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−イミドホスホリルクロリ
ド(BOP−Cl)、 ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyB
rop)、ジフェニルホスホリル アジド(DPPA)、 キャストロ(Castoro)試薬(BOP、PyBop)、 O−ベンゾトリアゾリル−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム塩(HB
TU)、 ジエチルホスホリルシアニド(DEPCN)、 2,5−ジフェニル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4−ヒドロキシチオフェ
ンジオキシド(Steglichの試薬;HOTDO)、 1,1'−カルボニルジイミダゾール(CDI)、 が挙げられる。カップリング試薬として単独に使用することも、例えばN、N−
ジメチル−4−アミノピリジン(DMAP)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(HOBt)、N−ヒドロキシベンゾトリアジン(HOOBt)、アザベンゾ
トリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)または2−ヒドロキ
シピリジンのような添加剤と組み合わせて使用することもできる。
【0146】 酸の代わりに対応するニトロベンゾイルクロリドを使用することができる。 これらは、市販されているか、対応する酸を塩化チオニルと反応させることによ
って合成することができる。アミンは、ニトロベンゾイルクロリドと、ピリジン
(溶媒として使用することもできる;N.S.Choら、J.Heterocycl.Chem.33,1201-1
206(1996))のような塩基の存在下で反応する。それからニトロベンズアミドは対
応するアミノ−ベンズアミドへ、還元試薬、例えば塩酸存在下の金属塩、または
固体上のパラジウム例えば炭素上のパラジウムを触媒として用いた金属触媒によ
る水素化によって還元される。この経路は実施例1に記載されている。
【0147】 他の方法は、アミンをトリフルオロアセトアミドへ、無水トリフルオロ酢酸に
より処理することによって変換することを含む。アミドは、例えば水素化ナトリ
ウムまたはカリウムt−ブトキシドのような塩基で脱プロトン化し、次いで対応
するアルキルハライド、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルまたはヨウ化イソ
プロピルなどで処理する。トリフルオロアセトアミドは簡単にアルコール性塩基
溶液(例えばメタノール中の炭酸カリウム)中で開裂する。 スキームIV.2
【0148】
【化79】
【0149】 スキームIV.2では、アミノ−ベンズアミド合成の出発材料はN−保護のアミ
ノ安息香酸である。窒素のための異なった保護基は、上述したZ−、Boc−ま
たはFmoc保護基と両立する。N保護されたアミノ−安息香酸は、上述のカッ
プリング条件を用いた上記ニトロ−安息香酸のための記載の通りアミンとカップ
リングする。この経路は実施例2に例示されている。 スキームIV.3
【0150】
【化80】
【0151】 2−アミノベンズアミドの製造経路はスキームIV.3に記載されている。二
酸化炭素の放出を伴った、アミンによるイサト酸無水物(窒素上で置換されてい
てもいなくとも良い)の開環により、対応する2−アミノ−ベンズアミドが得ら
れる(Clarkら.J.Org.Chem.9:55-64(1944)に記載の通り)。
【0152】 c)アミノ−シクロペンタン−またはアミノシクロヘキサン−カルボキシアミ
ド 異なった経路が、cis−2−アミノ−シクロペンチルカルボン酸(シスペン
タシン)のラセミ体または純粋なエナンチオマーの形で合成するために記載され
ている。分子内ニトロンーオレフィン付加環化を用いて、cis−2−(t−ブ
トキシカルボニルアミノ)シクロペンタン−1−カルボン酸を2、3の合成ステ
ップ(Konosuら、Chem. Pharm.Bull.41:1012(1993))で製造することができる。
他のエナンチオマー的に純粋なcis−(1R、2S)−2−アミノ−シクロペ
ンチルカルボン酸は、キラルなリチウム(S)−(メチルベンジル)ベンジルア
ミドのt−ブチル 1−シクロペンテン−1−カルボキシラートへの付加、続い
て水素化によるベンジル基の除去およびt−ブチル基の酸による処理による除去
により得られる(Daviesら、Synlett 1993,p.461)。対応するトランス−エピマ
ーは、カリウムt−ブトキシドなどの塩基による異性化により得られる。リチウ
ム(R)−(メチルベンジル)ベンジルアミドをマイケル付加で使用することに
よって、(1R、2R)−2−アミノ−シクロペンチルカルボン酸および(1S
、2S)−2−アミノ−シクロペンチルカルボン酸が得られる。この方法は、c
isおよびtrans−アミノシクロヘキサン−1−カルボン酸の合成に適用す
ることもできる。
【0153】 ラセミのBoc保護のcis−2−アミノシクロペンタンカルボン酸(Bernat
hら、Acta Chim. 74: 479(1972);Nativら、Isr.J.Chem.10: 55(1972))の分割は
、(+)−および(−)−エフェドリンとともに、高いエナンチオマー過剰率で
達成された(Noetebergら、Tetrahedron 53:7975 (1997))。この文献では、Bo
c保護されたtrans−2−アミノシクロペンタンカルボン酸メチルエステル
のtrans−エナンチオマーの合成が記載され、trans−(3R,4R)
− ビス(メトキシカルボニル)シクロペンタノンまたはtrans(3R,4
S)−ビス(メトキシカルボニル)−シクロペンタノンのどちらからも出発して
いる。
【0154】 Bocにより保護された2−アミノシクロペンチルカルボン酸のアミドは、酸
と対応するアミンを、ニトロ安息香酸とアミンのカップリングのための上記記載
の通り、またはD.Noetebergら、Tetrahedron 53:7975(1997)に記載の通りの標準
的な方法を用いて得ることができる。アミン基の脱保護は、ルイス酸、たとえば
エーテルまたはジオキサン中の塩酸などの鉱酸、または塩化メチレン中のトリフ
ルオロ酢酸のような有機酸を用いて行うことができる。
【0155】 [本発明の化合物の使用方法] 別の態様において、本発明は、哺乳動物、例えばヒトにおける、充実性腫瘍(
例、肺、胸(乳房)、結腸、前立腺、膀胱、直腸及び子宮内膜の腫瘍)又は血液
悪性腫瘍(例、白血病及びリンパ種)の、生成を部分的又は全体的に阻害し、或
いは、哺乳動物に治療有効量の式Iの化合物又はその組合せを投与することによ
り治療(例、更なる増殖に拮抗又は阻害)する方法を含む。薬剤は、単独でも、
薬剤と受容可能な担体又は稀釈剤を含む医薬組成物の形で投与することができる
。投与は医薬、好ましくは腫瘍学用薬剤に通常使用されるどのような手段で行っ
ても良く、例えば、経口、又は非経口(例、皮下に、静脈で、筋肉で、腹腔内で
、或いは鼻腔から、又は直腸から)等の手段を挙げることができる。化合物は、
単独でまたは式Iの化合物とともに医薬的に許容される担体であって所望とする
投与経路に適した担体を含む医薬組成物の形態で投与することができる。そのよ
うな医薬組成物は、組み合わせ生産物、すなわちそれらは他の治療学的活性成分
を含んでいてもよい。
【0156】 哺乳動物(例、ヒト)に与える投薬は治療有効量のここに記載の化合物を含ん
でいる。ここで使用されるように、「治療有効量」は、腫瘍の形成又は血液悪性
腫瘍の発生を阻害(部分的又は全体的に)、或いは充実性腫瘍又は他の悪性腫瘍
を拮抗、或いはその更なる成長を低下させるために十分な量である。治療の特定
の条件又は方法については、投与量は公知の方法を用いて経験的に決定され、使
用される特定の化合物の生物学的活性;投与手段;レシピエントの年齢、健康状
態及び体重;症状の性質又は程度;治療の頻度;他の治療の投与量;及び所望の
効果等の因子により変化する。典型的な1日の用量は、経口では体重1kg当た
り約5〜約250mgであり、非経口では体重1kg当たり約1〜約100mg
である。
【0157】 本発明の化合物は、通常の固体又は液体の医薬投与の形、例えば非被覆又は(
フィルム)被覆錠剤、カプセル、粉末、顆粒、坐剤又は溶液の形で与えられる得
る。これらは、公知の方法で製造される。活性物質は、この目的のために、通常
の医薬上の助剤、例えば錠剤バインダ、フィラー、防腐剤、錠剤分解剤、流れ調
整剤、可塑剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、溶剤、持効性組成物、酸化防止剤及び
/又は発射剤用ガス(参照、H. Sucker et al., Pharmazeutische Technologie,
Thime-Verlag, Stuttgart, 1978)で加工することができる。この方法で得られ
た投与形態は、約1から90質量%の活性物質を含む。。
【0158】 下記の実施例は本発明を具体的に説明するものであるが、本発明を限定するも
のではない。
【0159】 [実施例] タンパク質のアミノ酸は、実施例では公知の3文字コードを用いて省略形にし
た。他の略語は次の通りである:TFA=トリフルオロ酢酸、Ac=酢酸、DC
M=ジクロロメタン、DMSO=ジメチルスルホキシド、Bu=ブチル、Et=
エチル、Me=メチル、Bn=ベンジル。列挙した化合物において、全てのタン
パク質のアミノ酸は、特に断らない限りL−アミノ酸である。
【0160】 一般材料及び方法 本発明の化合物は前記で論議した標準のZ−又はBoc−方法(methodology)を
用いて古典的な溶液合成により合成されるか、または完全自動モデル431A合
成装置(APPLIEDBIOSYSTEMS社製)を用いて固相合成の標準法により合成される
。この装置では、下記のように、Boc及びFmoc保護基技術のための異なる
合成サイクルが使用される。
【0161】 Boc及びFmoc保護基技術のための合成サイクル 1.30%トリフルオロ酢酸DCM溶液 1×3分 2.50%トリフルオロ酢酸DCM溶液 1×1分 3.DCM洗浄 5×1分 4.5%ジイソプロピルエチルアミンDCM溶液 1×1分 5.5%ジイソプロピルエチルアミンNMP溶液 1×1分 6.NMP洗浄 5×1分 7.前活性化保護アミノ酸の添加 (1当量のDCC及び1当量のHOBtの NMP/DCM溶液による活性化); ペプチドカップリング(第1回部分) 1×30分 8.DMSOを20容量%含むまで、 反応混合物にDMSOを添加 9.ペプチドカップリング(第2回部分) 1×16分 10.3.8当量のジイソプロピルエチルアミン の反応混合物への添加 11.ペプチドカップリング(第2回部分) 1×7分 12.DCM洗浄 3×1分 13.転化が完全でない場合、カップリング の繰り返し(工程5に戻る) 14.10%無水酢酸、 5%ジイソプロピルエチルアミンDCM溶液 1×2分 15.10%無水酢酸DCM溶液 1×4分 16.DCM洗浄 4×1分 17.工程1に戻る。
【0162】 BOP−Cl及びPyBropは、アミノ酸をN−メチルアミノ酸にカップリ
ングするための試薬として使用される。反応時間は対応して増加させる。溶液合
成においては、それぞれ、Boc−保護アミノ酸NCAs(N−tert−ブチ
ルオキシカルボニルアミノ酸−N−カルボキシ酸無水物)又はZ−保護アミノ酸
NCAs(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ酸−N−カルボキシ酸無水物)
のいずれかを使用することが、この種のカップリングに最も好ましい。
【0163】 Fmoc保護基技術のための合成サイクル 1.DMF洗浄 1×1分 2.20%ピペリジンDMF溶液 1×4分 3.20%ピペリジンDMF溶液 1×16分 4.DMF洗浄 5×1分 5.前活性化保護アミノ酸の添加 (1当量のTBTU及び1.5当量のDIPEAの DMF溶液による活性化); ペプチドカップリング 1×61分 6.DMF洗浄 3×1分 7.転化が完全でない場合、カップリング の繰り返し(工程5に戻る) 8.10%無水酢酸DMF溶液 1×8分 9.DMF洗浄 3×1分 10.工程2に戻る。
【0164】 BOP−Cl及びPyBropは、アミノ酸をN−メチルアミノ酸にカップリ
ングするための試薬として使用される。反応時間は対応して増加させる。
【0165】 N末端の還元アルキル化 前述のように製造されたペプチド樹脂のN末端における保護を除去し、その後
3倍モル量の過剰のアルデヒド又はケトンのDMF/1%酢酸の溶液と、3当量
のNaCNBH3を添加しながら反応させる。反応終了後(ネガティブ・カイザ
ーテスト)、樹脂を、水、イソプロパノール、DMF及び塩化メチレンを用いて
数回洗浄した。
【0166】 ペプチド樹脂の後処理 Boc保護基法により得られたペプチド樹脂を減圧下に乾燥し、テフロンHF
装置(PENINSULA社製)の反応容器に移した。その後、捕捉剤、通常アニソール
(1ml/樹脂1g)を添加し、さらにトリプトファン含有ペプチドの場合、チ
オール(0.5ml/樹脂1g)、好ましくはエタンジチオールを添加し、イン
ドールホルミル(indolic formyl)基を除去する。これに続いて、液体N2浴中で
、フッ化水素(10ml/樹脂1g)中にて凝縮させる。混合物を0℃に暖め、
この温度で45分攪拌した。その後、フッ化水素を、減圧下に除去し、残渣を酢
酸エチルで洗浄し、残存捕捉剤を除去した。ペプチドを30%酢酸で抽出し、ろ
過し、ろ液を凍結乾燥した。
【0167】 Fmoc保護基法により得られたペプチド樹脂を減圧下に乾燥し、その後下記
の分解処理の内の1処理(アミノ酸組成物により異なる)を行った(Wada, Treg
ear, Howard Florey Fmoc Workshop Manual, Melbourne 1985)。ペプチド樹脂
の適当なTFA混合物中懸濁液を、上述の時間、室温で攪拌し、その後樹脂をろ
過し、TFA及びDCMで洗浄した。ろ液及び洗浄液を濃縮し、ジエチルエーテ
ルの添加によりペプチドを析出させた。氷浴で冷却後、沈殿をろ過し、30%酢
酸に溶解させ、凍結乾燥した。
【0168】 0−クロロトリチル樹脂(Biohellas社製)を用いた場合、酢酸/トリフルオ
ロメタノール/塩化メチレン混合物(1:1:3)中のペプチド樹脂懸濁液を室
温で1時間攪拌した。その後、懸濁液を吸引ろ過し、ペプチド樹脂を分解溶液で
十分に洗浄した。ろ液を集め、真空濃縮し、水で処理した。沈殿固体をろ過又は
遠心分離で除去し、ジエチルエーテルで洗浄し減圧下に乾燥した。
【0169】 ペプチドの精製及び特性決定 精製は、ゲル・クロマトグラフィ(SEPHADEX G−10、G−15/10%H
OAc、SEPHADEX LH20/MeOH)で行い、次いで必要により中圧クロマ
トグラフィ(固定層:HD−SIL C−18、20〜45mm、100Å;移
動層:A=0.1%TEA/MeOH、B=0.1%TFA/H2Oの勾配)で
行った。得られた生成物の純度は、分析HPLC(固定層:100 2.1mm
VYDAC C−18 5l、 300Å;移動層:CH3CN/H2Oの勾配
、0.1%TFA、40%Cで緩衝されている)で決定される。
【0170】 ポリペプチドは、アミノ酸分析および高速原子衝撃質量分光学により特性が決
定される。
【0171】 実施例1 (2)−(Me2Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−CO
N(CH32(化合物I−78)の合成 Me2Val−Val−MeVal−Pro−OHおよびZ−Val−Val
−MeVal−Pro−OHは、特許公報DE4415998に開示の方法によ
って製造された。内容は、参照としてここに合体されている。
【0172】 a)N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミドの合成
【0173】
【化81】
【0174】 ジクロロメタン中の2.0gの2−ニトロ安息香酸および0.98gのジメチル
アンモニウムクロリドに、0℃で2.29gの1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1.62gのN−ヒドロキシ−ベンゾ
トリアゾールおよび6.05gのN−メチル−モルホリンを加えた。得られた混
合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物はそれから続いて飽和の炭酸水素ナトリ
ウム、クエン酸5%水溶液および飽和の食塩水で洗浄した。有機層は硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した。ろ過のあと、溶媒を減圧下除去し、N,N−ジメチル−2−
ニトロベンズアミド(2.13g)を得た。1 HNMR(DMSO、270MHz)d=2.7(s、3H)、3.0(s、
3H)、7.5(d、1H)、7.7(dd、1H)、7.85(dd、1H)
、8.15(d、1H)ppm
【0175】 b)N,N−ジメチル−2−アミノベンズアミドの合成
【0176】
【化82】
【0177】 パラジウム炭素(0.54g、10質量%Pd)を150mLのメタノール中の
N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド(2.1g)の溶液に加えた。得ら
れた懸濁液を、室温、大気圧化で3時間水素化した。触媒を濾別したのち、溶液
を減圧下で除去し、N、N−ジメチル−2−アミノベンズアミド(1.8g)を
得た。1 HNMR(DMSO、270MHz)d=2.9(s、6H),5.1(s,
2H),6.5(dd,1H),6.65(d,1H),7.95(d,1H)
7.0(dd,1H)ppm
【0178】 c)(2)−(Z−Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−C
ON(CH32の合成
【0179】
【化83】
【0180】 2.0gのZ−Val−Val−MeVal−Pro−OHおよび0.53gの
N,N−ジメチル−2−アミノ−ベンズアミドのジクロロメタン溶液に1.66
gのブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(P
yBrop)および0.77gのN−エチルジイソプロピルアミンを0℃で加え
た。混合物は室温で、終夜攪拌し、それから続いて飽和炭酸水素ナトリウム、5
%クエン酸水溶液、および飽和食塩水で洗浄した。有機層は硫酸ナトリウム上で
乾燥した。ろ過の後、溶媒を減圧下除去した。残渣はシリカゲルクロマトグラフ
ィー(1:3 ジクロロメタン:酢酸エチル)で精製し、(2)−(Z−Val
−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−CON(CH32(1.8g
)を得た。 FAB−MS 707.0(M+H+d)
【0181】 d)(2)−(Me2Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64
CON(CH32の合成
【0182】
【化84】
【0183】 パラジウム炭素(58mg、10質量%Pd)を1.8gの2−(Z−Val
−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−CON(CH32のメタノー
ル溶液に加えた。得られた懸濁液を室温で、大気圧下、3時間水素化した。それ
から1.5mLのホルムアルデヒド溶液(37質量%のホルムアルデヒド)およ
び341mgのパラジウム炭素を加えた。混合物を室温で、大気圧下で終夜水素
化した。セライトによりろ過した後、溶媒を減圧下除去して1.30gの2−(
Me2Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−CON(CH3 2 を得た。 FAB−MS:601.0(M+H+1 HNMR(DMSO、270MHz)d=0.7(s,6H),0.8−1.
0(m,12H),1.75(m,1H),1.8−2.2(m,6H),2.
2(s,6H),2.6(d,1H),2.8(s,3H),2.9(s,3H
),3.05(s,3H),3.55,3.7(m,2H),4.4(m,1H
),4.5(m,1H),5.0(d,1H),7.2(dd,1H),7.2
5(d,1H),7.4(dd,1H),7.6(dd,1H),8.0(d,
1H),9.6(s,1H)
【0184】 実施例2 (2)−(Me2Val−Val−MeVal−Pro−NH)−
64−CON(CH3)(OCH3)(化合物I−60)の合成
【0185】 a)N,O−ジメチル−(2−N−tert−ブトキシカルボニル−アミノ)ベンゾ
ヒドロキシルアミドの合成
【0186】
【化85】
【0187】 ジクロロメタン中の1.5gの2−N−t−ブトキシカルボニルアントラニル酸
および0.68gのN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩に、0℃で、1
.33gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩、0.94gのN−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび3.20gのN−
メチルモルホリンを加えた。混合物は室温で終夜攪拌した。反応混合物は続いて
飽和の炭酸水素ナトリウム水溶液、クエン酸の5%水溶液および飽和食塩水で洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した、ろ過の後、溶媒を減圧下で除去し
た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン:酢酸エチル 10
:1)で精製し、N,O−ジメチル(2−N−tert−ブトキシカルボニル−アミ
ノ)ベンゾヒドロキシルアミド(1.18g)を得た。1 HNMR(CDCl3、270MHz)d=1.5(s、9H)、3.4(s,
3H),3.6(s,3H),7.0(dd,1H),7.2−7.4(m,2
H).8.1(d,1H),8.4(s,1H)
【0188】 b) N,O−ジメチル−(2−アミノ)ベンゾヒドロキシルアミド塩酸塩の合
【0189】
【化86】
【0190】 0.5gのN,Oジメチル(2−N−tert−ブトキシカルボニル−アミノ)ベン
ゾヒドロキシルアミンの15mLのジクロロメタン溶液に、0℃で、17mLの
エーテル中の塩化水素溶液を加えた。得られた溶液を2時間攪拌した。溶媒は蒸
発により除去し、0.41gのN,O−ジメチル−(2−アミノ)ベンゾヒドロ
キシルアミド塩酸塩を得た。1 HNMR(CDCl3、270MHz)d=3.4(s,3H),3.6(s,
3H),7.3(dd,1H),7,5(dd,2H),7.6(d,1H),
7.9(d,1H)
【0191】 c)(2)−(Me2Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64
CON(CH3)(OCH3)の合成
【0192】
【化87】
【0193】 0.892gのMe2Val−Val−MeVal−Pro−OHおよび0.2
34gのトリエチルアミンの10mLジクロロメタン溶液に、0℃で、0.21
8gのフォルマートを加えた。得られた混合物を2時間攪拌した後、0.41g
のN,O−ジメチル−(2−アミノ)ベンゾヒドロキシルアミド塩酸塩および0
.234gのトリエチルアミンを加え、混合物を室温で終夜攪拌した。続いて反
応混合物を、飽和の炭酸水素ナトリウム溶液と飽和食塩水で洗浄した。有機層は
、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過した後、溶媒を減圧下除去した。残渣はクロ
マトグラフィー(1%のトリエチルアミンで処理したシリカゲル、溶媒:ジクロ
ロメタン/3%イソプロパノール)により精製し、0.28gの(2)−(Me 2 Val−Val−MeVal−Pro−NH)−C64−CON(CH3)(O
CH3)を得た。 FAB−MS:617.5(M+H+1 H−NMR(DMSO、270MHz)d=0.7(s,6H),0.8−1
.0(m,12H),1.7(m,1H),1.8−2.2(m,6H),2.
2(s,6H),2.6(d,1H),3.0(s,3H),3.2(s,3H
),3.5(s,3H),3.5−3.7(m,2H),4.4(m,1H),
4.5(m,1H),5.0(d,1H),7.2(dd,1H),7.3−7
.5(m,2H),7.6(dd,1H),8.0(d,1H),9.65(s
,1H)
【0194】 実施例3 Me2−Val−Val−MeVal−Pro[cis−2−アミノシクロペン
タンカルボン酸]−NHBn(化合物VII−2)
【0195】 d)ラセミ無水シクロペンタン−cis−1,2−ジカルボン酸の合成
【0196】
【化88】
【0197】 8.4g(44.3ミリモル)の市販のシクロペンタン−trans−1,2
−ジカルボン酸を20時間75mlの無水酢酸中で還流する。それから蒸発させ
、得られた残渣を1.0×105mPaで、「クーゲルロー(Kugelroh
r)装置」で蒸留した。沸点165℃の留分を集め、5.8gの製造物を油状物
質として得た。
【0198】 13NMR(400MHz;DMSO−d6)d(ppm):25.3(C−4
),30.6(C−3,5),45.7(C−1,2),175.6(C−6,
7)
【0199】 b)ラセミcis−2−カルバモイルシクロペンタンカルボン酸の合成
【0200】
【化89】
【0201】 1.1g(7.85ミリモル)のシクロペンタン−cis−1,2−ジカルボ
ン酸無水物8mlのアンモニア水に加え、抽出物が溶解するまで攪拌した。それ
から過剰のアンモニアを蒸発させ、残った溶液を0℃まで冷却し、濃塩酸で酸性
とした。得られた析出物を濾別し、冷水で洗浄し、乾燥し、0.7gの融点13
2−133℃(文献値126−128℃)のcis−2−カルバモイルシクロペ
ンタンカルボン酸を得た。
【0202】 c)ラセミcis−2−アミノシクロペンタンカルボン酸の合成
【0203】
【化90】
【0204】 0℃で攪拌下、0.41g(2.6ミリモル)の臭素を8g(12ミリモル)の
1.8mLのNaOHの水溶液へ加えた。混合物は冷却され、それから0.34
g(2.16ミリモル)のcis−2−カルバモイルシクロペンタンカルボン酸
を加えた、約10分間攪拌し、再度0.35g(8.65ミリモル)NaOHを
1.35mlの水に溶解したものを加え、それから混合物の全体を約5分の間7
5℃に加熱した。混合物は再び冷却され、濃塩酸の添加により中性とし、酢酸に
より酸性とし、蒸発により乾燥した。得られた残渣を5回還流したエタノールで
抽出し、エタノール画分を合わせ、再度蒸発することにより1.1gの白色の固
体を得た。この残渣を、Dowex50イオン交換樹脂カラムを通すことにより
精製した。このため、カラムは水中の固体の溶液と共に洗浄し、および、それか
ら固体と共に処理した溶出産物を水に溶解し、希釈したアンモニア水によりカラ
ムを洗浄することにより吸収されたものを溶出した。水の蒸発の後に残った粗生
成物をアセトンから再結晶して0.14gのcis−2−アミノシクロペンタン
カルボン酸(融点200−202℃)を得た。
【0205】 d)ラセミcis−2−t−ブチルオキシカルボニルアミノシクロペンタンカ
ルボン酸ベンジルアミドの合成
【0206】
【化91】
【0207】 アセトニトリル/水 3:1の混合物中の1.5g(11.6ミリモル)のc
is−2−アミノシクロペンタンカルボン酸の溶液へ3.3g(15.1ミリモ
ル)のジtert-ブチルジカルボナート、0.5g(12.2ミリモル)の、12
mlの水に溶解したNaOH、および0.1g(0.82ミリモル)のDMAP
を加えた。混合物は、周囲の温度で3日間攪拌し、それから水により希釈し、酢
酸エチルで抽出した。有機層をあわせ、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4により
乾燥し、乾燥するまで蒸発し、1.3gのBoc−保護の化合物を油状物として
得た。粗生成物と、THF/DMF 10:1の混合物中の0.65g(6.1
ミリモル)のベンジルアミンを−10℃まで冷却し、次いで0.9g(5.86
ミリモル)のHOBT、1.12g(5.86ミリモル)のEDC×HClおよ
び3mlのNMMを加えた。混合物は−10℃で2時間攪拌され、0℃で3時間
攪拌され、それから室温まで昇温した。乾燥まで蒸発させ、残渣を酢酸エチルに
溶解し、5%のクエン酸水溶液、NaHCO3、NaClで洗浄し、MgSO4
より乾燥した。蒸発させると、1.3gのcis−2−t−ブチルオキシカルボ
ニルアミノシクロペンタンカルボン酸ベンジルアミドが油状物として得られる HPLC(勾配2):Rt 10.5分(カラム:Machery&Nagel
Nucleosil C18 PPN,100×2.1、5m/100A、アセ
トニトリル/H2O+0.1%TFA;流速0.2ml/分;温度40℃)1 H−NMR(270MHz;DMSO−d6)d(ppm):1.35(s,9
H),1.35−1.95(m,6H),2.82(m,1H),4.03(m
,1H),4.25(m,2H),6.35(d,NH),7.1−7.35(
m,5H),8.3(m,1H)
【0208】 e)ラセミcis−2−アミノシクロペンタンカルボン酸ベンジルアミド塩酸
塩の合成
【0209】
【化92】
【0210】 0.7g(2.2ミリモル)のcis−2−tert−ブチルオキシカルボニルアミ
ノシクロペンタンカルボン酸ベンジルアミド30ml塩化メチレン溶液へ25m
lの塩化水素飽和エーテル溶液を加えた。混合物は周囲の温度で2時間攪拌され
た。乾燥するまで蒸発させ、トルエンと共に蒸発させることにより、0.6gの
脱保護されたアミンを塩酸塩として得た。
【0211】 f)Me2Val−Val−MeVal−Pro−[cis−2−アミノシクロペ
ンタンカルボン酸]−NHBn(化合物VII−2)の合成
【0212】
【化93】
【0213】 0.86g(1.9ミリモル)のテトラペプチドMe2Val−Val−Me
Val−Pro−OHおよび0.56g(2.2ミリモル)のアミノシクロ−ペ
ンタンカルボン酸ベンジルアミド塩酸塩の、THF/DMF 5:1 30ml
の溶液へ、続いて−10℃で、0.29g(1.9ミリモル)のHOBT;0.
37g(1.9ミリモル)のEDC×HClおよび1.2mlのNMMを加えた
。混合物は−10℃でさらに攪拌し、1−2時間0℃で、それから周囲の温度ま
で昇温した。蒸発の後、残渣を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、MgSO 4 で乾燥し、再度蒸発した。粗生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン/メタノール)で精製することにより、0.37gのMe2
al−Val−MeVal−Pro−[cis−2−アミノシクロペンタンカル
ボン酸]−NHBnを得た。 FAB−MS:655(M+H+
【0214】 以下の化合物は、スキームI−IIIの略述および上記実施例に従い製造する
ことができる。
【0215】 表1 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがPro、Fが式IIFで表
されたもの、基C(O)−Gが窒素原子に関して3位にあり、およびGが式II g 、IIIgまたはIVgで表されたものである。
【0216】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0217】 表2; AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProでありおよびF
が式IIfで表されたもの、基がC(O)−Gが窒素原子に関して3位にあり、
およびGが式IIg、IIIgまたはIVgで表されたものである。
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【0218】 表3 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して4位にあ
り、Gが式IIg、IIIg、またはIVgで表されたものである。
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【0219】 表4 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して2位にあ
り、Gが式Vg、VIg、VIIg、VIIIg、またはIXgで表されたものであ
る。
【0220】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【0221】 表5 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して3位にあ
り、Gが式Vg、VIg、VIIg、VIIIg、またはIXgで表されたものであ
る。
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【0222】 表6 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して4位にあ
り、Gが式Vg、VIg、VIIg、VIIIg、またはIXgで表されたものであ
る。
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【0223】 表7 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して2位に
あり、afが1である。Gは式IIgまたはIIIgで表されるものである。化合
物は、FがR、S(cis)またはS、R(cis)の配置である、ジアステレ
オマーの混合物である。
【0224】
【表47】
【表48】
【表49】
【表50】
【0225】 表8 AがMe2Val、BがVal、DがMeVal、EがProであり、Fが式
IIIfで表されたもの、置換基−(C=O)−Gが、窒素原子に関して2位に
あり、afが1である。Gは式IIgまたはIIIgで表されるものである。化合
物は、FがR、R(trans)またはS、S(trans)の配置である、ジ
アステレオマーの混合物である。
【0226】
【表51】
【表52】
【表53】
【表54】
【0227】 選択された例の質量分析法によるデータを以下に示す。
【0228】
【表55】
【表56】
【0229】 [生物活性の評価] 試験管内の方法 細胞毒(Cytotoxicity)を、付着性細胞系の標準方法、例えば極微有機体培養の
テトラゾリウムアッセイ(MTT)を用いて測定した。このアッセイ(assay)の
詳細は刊行物に記載されている(Alley, M.C., et al., Cancer Research, 48:
589-601, (1988))。HT−29結腸癌細胞またはLX−1肺癌細胞の指数関数
的成長培地を、ミクロ価(microtiter)平板培養を作製するために使用した。細胞
は、96−ウェルプレート(96-well plate)(150mlの培地に)当たり50
00〜20000細胞で、播種し、37℃で終夜培養された。試験化合物は、1
0倍に薄められ、10-4M〜10-10Mの範囲で変化させて加えられた。その後
、細胞を48時間培養した。各ウェルの生育できる細胞数を決定するため、MT
T色素(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル
テトラゾリウムブロミドの3mg/ml塩類(saline)溶液50ml)を加えた。
この混合物を37℃で5時間培養し、その後50mlの25%SDS、pH2を
各ウェルに加えた。一晩培養後、各ウェルの550nmにおける吸光度をELI
SAリーダを用いて読んだ。複製したウェルのデータの平均+/−SD値を、式
%T/C(%:処理して生育可能細胞/対照)を用いて計算した。T/Cが50
%の成長阻害を与える試験化合物の濃度は、IC50として示した。
【0230】
【表57】
【0231】 生体内の方法 本発明の化合物は、治療適性を示す、生体内活性のための種々の前臨床アッセ
イ(assay)のいずれかで試験した。このようなアッセイは、腫瘍組織、好ましく
はヒト由来のものを、この分野で良く知られているように移植した(外因子性グ
ラフとした(xenografted))ヌードマウスを用いて行った。試験化合物を、外因
子性グラフとされたマウス(xenograft-bearing mice)への投与につながる抗癌有
効性があるかどうか評価する。
【0232】 さらに、無胸腺(athymic)のヌードマウスで成長したヒト腫瘍を、寸法が約5
0mgの腫瘍片を用いて、新しいレシピエント動物に移植することができる。移
植した日を0日目とした。6〜10日後、マウスを、静脈注射又は腹腔内注射に
より試験化合物で処理した。その際、各用量に対して5〜10匹のマウスを用い
て行った。化合物は、体重1kg当たり10〜100mgの用量で、5日間、1
0日間又は15日間、毎日与えられた。腫瘍の直径及び体重を1週間に2度測定
した。腫瘍の重量は、フェルニール(Vernier)・カリパスを用いて測定された直
径及び下記式を用いて計算した: (長さ×幅2)/2=腫瘍重量mg 平均腫瘍重量は、各処理グループについて計算され、そしてT/C値は各グル
ープについて、未処理の対照腫瘍に対して決定された。
【0233】 本発明の新規化合物は上記アッセイ系で、良好な生体内活性を示している。
【0234】 [等価物] この発明が、特に好ましい態様を参照して示され、述べられている一方、当業
者によって付属の請求の範囲で定義された発明の精神と範囲から外れることなく
、形式および詳細における様々な変換を行なうことができる。当業者は、単にル
ーチン実験操作を用いて、ここに記載された発明の特定の態様の多くの等価物を
確認又は確かめることができる。このような等価物は請求の範囲に包含されるこ
とを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 35/56 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ヤンセン,ベルント アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、 01752、マールボーロー、アップルブライ アー レイン、114 (72)発明者 ハウプト,アンドレアス ドイツ、D−68723、シュヴェツィンゲン、 シャルツィッヒヴェーク、52 (72)発明者 クリング,アンドレアス ドイツ、D−68239、マンハイム、リーゲ ラー、ヴェーク、14 (72)発明者 バロザリ,テレサ アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、 02181、ウェルズリー、サウス ウッドサ イド アヴェニュー、24 (72)発明者 アムベルク,ヴィルヘルム ドイツ、D−61381、フリードリヒスドル フ、シュテティナー、リング、24 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA16 BA23 CA51 DC50 NA14 ZB262 ZB272 4C087 AA03 BB14 CA16 NA14 ZB26 ZB27 4H045 AA10 AA30 BA13 BA72 CA50 DA83 EA28 FA41 FA51 FA52 GA22 HA02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 で表される化合物、またはその薬学上許容できる酸との塩: [但し、Aが、式IIa 【化2】 {但し、naが0から3を表し;Raが水素、または無置換のもしくはフッ素置換
    の直鎖、分枝もしくは環状のC1〜C3アルキルを表し;R1 aが水素、C1〜C3
    ルキル、フェニル、または置換フェニルを表し;またはRaとR1 aが合体してプ
    ロピレン架橋を形成しているか;R2 a、R3 a、R4 aおよびR5 aが各々、独立して
    水素またはアルキルを表す。} で表されるプロリン誘導体;または 式IIIa 【化3】 {但し、Raが水素または無置換もしくはフッ素置換のC1〜C3アルキルを表し;
    1 aが水素またはC1〜C4アルキルを表し;R6 aがアルキル、置換アルキル、ア
    ルケニル、フェニルまたは置換フェニルを表すか;あるいはR1 aがアルキル基お
    よびR6 aがC1〜C6アルキル、シクロアルキルメチル、ベンジルまたは置換ベン
    ジルを表し;そしてR7 aが水素またはアルキルを表す。}で表されるα−アミノ
    酸誘導体、または 式IVa 【化4】 {但し、maが1または2を表し、;R7 aが水素またはアルキルを表し;Raが水
    素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表す。}で表されるα−アミ
    ノ酸誘導体、または 式Va 【化5】 {但し、R7 aが水素またはアルキルを表し、およびRaが水素または無置換もしく
    はフッ素置換のアルキルを表す。}で表されるα−アミノ酸の誘導体、または 式VIa 【化6】 {但し、Raが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表し;R1 a
    水素、アルキル、フェニルまたは置換フェニルを表し;またはRaおよびR1 a
    合体してプロピレン架橋を形成し;およびXaがヒドロキシ、アルコキシまたは
    フッ素を表す。}で表されるα−アミノ酸、または 式VIIa 【化7】 {但し、Raが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表し;R1 a
    水素、アルキル、フェニルまたは置換フェニルを表し;またはRaおよびR1 a
    合体してプロピレン架橋を形成し、R2 a、R3 a、R4 aおよびR5 aが互いに独立し
    て、水素またはアルキルを表す。}表されるα−アミノ酸、または 式VIIIa 【化8】 {但し、Raが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表す。}で表
    されるα−アミノ酸残基、または 式IXa 【化9】 {但し、3−カルボニル部分がエンドまたはエキソ位にあり、Zaが単結合または
    二重結合を表し、およびRaが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキ
    ルを表す。}で表される2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−カルボン
    酸誘導体、または 式Xa 【化10】 {但し、naが1、2または3を表し、およびR7 aが水素またはアルキルを表し、
    およびRaが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表す。}で表さ
    れるα−アミノ酸残基を表し、 Bが、バリル、イソロイシル、アロ−イソロイシル、ノルバリル、2−tert
    −ブチルグリシルまたは2−エチルグリシル残基;または 式IIb 【化11】 {但し、R1 bが水素を表し、およびR2 bがアルキルまたはアルケニルを表し;ま
    たはR1 bおよびR2 bが合体してイソプロピリデン基を形成する。}で表されるα
    −アミノ酸残基を表し、 Dが、N−アルキルバリル、N−アルキル−2−エチルグリシル、N−アルキ
    ル−2−tert−ブチルグリシル、N−アルキルノルロイシル、N−アルキルイソ
    ロイシル、N−アルキル−アロ−イソロイシルまたはN−アルキルノルバリル残
    基;または 式IId 【化12】 {但しRdが水素、または無置換もしくはフッ素置換のアルキルを表し;R1 dが水
    素を表し;R2 dがアルキル、置換アルキルまたはアルケニルを表し;またはR1 d およびR2 dが合体してイソプロピリデン基を形成する。}で表されるα−アミノ
    酸残基、または 式IIId 【化13】 {但し、ndが1または2を表し;R3 dが水素、アルキルまたはフッ素置換のアル
    キルを表し;およびXdが水素を表し;あるいはndが1を、およびXdがフッ素
    、ヒドロキシ、メトキシまたはエトキシを表す。}で表されるα−アミノ酸残基
    を表し、 Eが、プロリル、チアゾリジニル−4−カルボニル、ホモプロリル、またはヒ
    ドロキシプロリル残基;または 式IIe 【化14】 {但し、neが0、1または2を表し、R1 eが水素、または無置換もしくはフッ素
    置換のアルキルを表し;R2 eおよびR3 eが各々独立して、水素、またはアルキル
    を表し;R4 eが水素、ヒドロキシ、アルコキシを表し;およびR5 eが水素または
    フッ素を表し;あるいはneが1を表し、およびR3 eおよびR4 eが合体して二重
    結合を形成し;またはneが1を表し、およびR4 eおよびR5 eが合体して二重結
    合の酸素のジラジカルを形成し;あるいはneが1または2を表し、およびR1 e
    およびR2 eが合体して二重結合を形成する。}で表されるα−アミノ酸残基、ま
    たは 式IIIe 【化15】 {但し、Reがアルキルを表し、R1 eが水素、または無置換のもしくはフッ素置換
    のアルキルを表す。}で表されるアミノシクロペンタンカルボン酸残基を表し、 Fが、式IIf 【化16】 {但し、Rfが水素原子またはアルキル基を表し;カルボニル基が窒素原子にたい
    してオルト、メタまたはパラの位置に存在し;R1 fおよびR2 fが各々独立して水
    素原子;ハロゲン原子;C1〜C4アルキル基;メトキシ、エトキシ、トリフルオ
    ロメチル、ニトロ、シアノ、アミノまたはジメチルアミノを表し;またはR1 f
    よびR2 fが合体してジオキシメチレン基を形成することができる。}で表される
    アミノベンゾイル誘導体を表すか、または Fが式IIIf 【化17】 {但し、Rfが水素原子またはアルキル基を表し;afが0、1または2を表し;
    およびカルボニル基がシクロアルカン環の窒素の位置に関して2位または3位に
    ある。}で表されるアミノシクロアルカンカルボン酸残基を表し、 Gが、置換または無置換のアミノ、ヒドラジド、アミノオキシ、オキシマト、
    アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリール、ヘテロアリール、アル
    コキシカルボニルアルキル、アリールオキシカルボニルアルキル、アルコキシカ
    ルボニル、アリールオキシカルボニル、アミノカルボニルアルキル、アミノカル
    ボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニ
    ルアルキル、アリールカルボニル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルス
    ルフィニル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルフィニル、アルキル
    スルホニルアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニルアルキルまたは
    アリールスルホニルを表す。]
  2. 【請求項2】薬学上許容できる酸が、塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン
    酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク
    酸、マロン酸、硫酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、ピルビン酸、ム
    チン酸、安息香酸、グルクロン酸、シュウ酸、アスコルビン酸またはアセチルグ
    リシンである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】Gが式IIg 【化18】 [但し、 R1 lが、水素原子、直鎖または分枝の、飽和または不飽和のC1〜C18アルコ
    キシ基、置換されたまたは無置換のアリールオキシ基、置換されたまたは無置換
    のアリールC1〜C6アルコキシ基、置換されたまたは無置換のアリールオキシC 1 〜C6アルコキシ基(但し、アリールの置換基が1個以上のハロゲン原子または
    1個以上のC1〜C4アルキル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、ニト
    ロ、またはジオキシメチレン基を含む。)またはヘテロアリールC1〜C6アルコ
    キシ基(但し、ヘテロアリール基はイミダゾール、イソオキサゾール、イソチア
    ゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ピロー
    ル、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、ピラジン、インドール、ベ
    ンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、インダゾール、
    キノリン、ピリダジン、ピリミジン、ベンズイミダゾール、ベンゾピラン、ベン
    ゾチアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールまたはピリジンから誘導され
    るものである。)、および R2 lが、水素原子、直鎖のまたは分枝のC1〜C18アルキル基、直鎖のC1〜C 18 アルケニル基、C3〜C10シクロアルキル基、アリール基または置換されたア
    リール基(但し、アリールの置換基が1個以上のハロゲン原子または1個以上の
    アルキル、アルコキシ、ジオキシメチレン、トリフルオロメチル、またはニトロ
    基を含む。)を表すか;あるいはヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール基(
    但し、イミダゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、オキサ
    ゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ピロール、1,2,4−または1,
    2,3−トリアゾール、ピラジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェ
    ン、イソインドール、インダゾール、キノリン、ピリダジン、ピリミジン、ベン
    ズイミダゾール、ベンゾピラン、ベンゾチアゾール、オキサジアゾール、チアジ
    アゾールまたはピリジンから誘導されるものであり、およびヘテロアリール置換
    基が、1個以上のC1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む)を
    表す。]で表される一価の基であるか、または 式IIl 【化19】 [但し、 alが0、1、2、3、4または5を表し;R3 lがメチル、エチル、直鎖のプロ
    ピルまたはイソプロピル基を表し;R4 lが、飽和または部分的に不飽和の炭素環
    (ただし、3から10個の炭素原子数を有する。)、アリール基、または置換さ
    れたアリール基(但しアリールの置換基は1個以上のハロゲン原子または1個以
    上のアルコキシ、ジオキシメチレン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C 1 〜C7アルコキシカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノ、またはC 1 〜C7ジアルキルアミノ基を含む。);または置換または無置換のヘテロアリー
    ル基(但し、イミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール、オキ
    サゾール、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、オキサ
    ジアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラジン、
    ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンソチオフェン、ベンズ
    イミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソインドール
    、インダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリール基の置換基
    は1個以上のC1〜C6アルキル、ヒドロキシル、またはフェニル基を含む。)を
    表す。]で表される一価の基であるか、または式IIIl 【化20】 [但し、WlがNR6 l基、酸素原子または硫黄原子を表し、R5 lおよびR6 lは各々
    独立して水素原子、またはC1〜C4アルキル、C3〜C7シクロアルキル、アリー
    ル、アリールメチルまたは置換アリールもしくはアリールメチル基(但し、アリ
    ールの置換基は、1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコキシ、ジ
    オキシメチレン、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカ
    ルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアルキルアミ
    ノ基を含む)を表し;またはR6 lがC1〜C18アルカノイル基またはベンゾイル
    基を表す。]で表される一価の基であるか、または 式IVl 【化21】 [但し、blが2、3または4を表し、およびZlがホルミル、アミノカルボニル
    、ヒドラジノカルボニル、環式アセタール、環式チオアセタール、非環式アセタ
    ールまたは非環式チオアセタールを表す。]で表される一価の基であるか、また
    は 式Vl 【化22】 [但し、blが2、3または4を表し;R7 lが式−O−(CH2−CH2−O)dl
    CH3で表されるポリグリコール基を表し;dlがおよそ2とおよそ4の間であ
    るかまたはおよそ40とおよそ90の間にある。]で表される一価の基であるか
    、または 式VIl 【化23】 [但し、R8 lが水素原子、またはC1〜C4アルカノイル、C1〜C4アルキル、ベ
    ンゾイル、またはベンジル基を表す。]で表される一価の基である、請求項1に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】Gが、式IIIg 【化24】 [但し、R9 lが水素原子、またはC1〜C6アルキル、アリールまたは置換アリー
    ル基(但し、アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子または1個以上のアル
    コキシ、トリフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7
    ルコキシカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノ、またはC1〜C7
    アルキルアミノ基を含む。)を表し;およびR10 lが水素原子、メチル基または
    フェニル基を表す。]で表されるβ−ヒドロキシアミノ基である、請求項1に記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】Gが、式IVg 【化25】 [但し、R11 lが水素原子を表し、R12 lが水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8
    アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シクロアルキル−C1〜C4
    ルキル基、アリールC1〜C4アルキル基、アリール基、置換アリール基(但し、
    アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上のアルコキシ、ト
    リフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカ
    ルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアルキルアミ
    ノ基を含む。);またはヘテロアリール基、ヘテロアリールC1〜C4アルキル基
    または置換へテロアリール基(但し、ヘテロアリールはイミダゾール、ピロール
    、チオフェン、フラン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、1,2,4−
    または1,2,3−トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、イソオ
    キサゾール、イソチアゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、
    ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベ
    ンゾピラン、インドール、イソインドール、インダゾールまたはキノリンから誘
    導され、およびヘテロアリールの置換基が1個以上のC1〜C6アルキル、ヒドロ
    キシルまたはフェニル基を含む。)を表す。]で表されるヒドラジノ基である請
    求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】Gが、式−O−R13 lの一価の基を表すか、式−S−R13 l、の
    一価の基を表し、 上記R13 lがC3〜C10シクロアルキル、直鎖または分枝のC2〜C16アルケニ
    ルメチル、C1〜C16アルキルまたはハロゲン置換のC1〜C16アルキル基を表し
    ; R13 lが式−(CH2el−R14 lの一価の式{但し、elが1、2または3を表
    し、およびR14 lが飽和のまたは部分的に不飽和のC3〜C10炭素環基を表す。}
    を表し; R13 lが式−[CH2−CH=C(CH3)−CH2]fl−Hの一価の基{但しfl
    1、2、3または4を表す。}を表し; R13 lが式−[CH2−CH2−O]gl−CH3の一価の基{但し、glが約2から約
    4の間にあり、または約40から約90の間にある。}を表し; R13 lが式−(CH2hl−Xの一価の基{但し、hlが0、1、2、または3を
    表す。}を表し;Xがアリールまたは置換アリール基{但し、アリールの置換基は
    1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコキシ、トリフルオロメチル
    、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカルボニル、C1
    7アルキルスルホニル、アミノ、またはC1〜C7ジアルキルアミノ基を含む。
    )を表す。}を表し;またはヘテロアリール基または置換へテロアリール基{但し
    、ヘテロアリールはイミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール
    、オキサゾール、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、
    オキサジアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラ
    ジン、ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、
    ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソイン
    ドール、インダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリールの置
    換基が1個以上のC1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む。}を
    表すか; R13 lが式−(CH2bl−Wl−R5 lの一価の基{但し、blが2、3または4
    を表し、Wlが酸素原子、硫黄原子、またはNR6 l基を表し;R5 lが、約3から
    約10個の炭素原子を含む飽和の炭素環基、約3から約10個の炭素原子を含む
    部分的に不飽和の炭素環基、アリール基、または置換アリール基(但し、アリー
    ルの置換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコキシ、トリフ
    ルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノ、またはC1〜C7ジアルキルアミノ
    基を含む。);ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール基(但し、ヘテロアリ
    ールはイミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール、オキサゾー
    ル、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、オキサジアゾ
    ール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラジン、ピリダ
    ジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダ
    ゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソインドール、イン
    ダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリールの置換基が1個以
    上の、C1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む。)を表し;R 6 l が水素原子、またはC1〜C4アルキル、C3〜C7シクロアルキル、C1〜C18
    アルカノイル、ベンゾイル、アリールメチル、アリールまたは置換アリールまた
    はアリールメチル基(但し、アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子、また
    は1個以上の、アルコキシ、トリフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、
    シアノ、C1〜C7アルコキシカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノ
    、またはC1〜C7ジアルキルアミノ基を含む。)を表す。}を表す、請求項1に
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】Gが、式−O−N(R16 l)(R15 l)[但し、R15 lおよびR16 l が各々独立して、水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、ハロゲン
    で置換された直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基
    、C3〜C8シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、アリールC1〜C4アルキル基
    、アリール基または置換アリールC1〜C4アルキル基、またはアリール基(但し
    、アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコキシ
    、トリフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキ
    シカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアルキル
    アミノ基を含む。);ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール基(但し、ヘテ
    ロアリールは、イミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール、オ
    キサゾール、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、オキ
    サジアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラジン
    、ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベン
    ズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソインドー
    ル、インダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリールの置換基
    が1個以上の、C1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む。)を
    表すか;またはR15 lおよびR16 lが窒素原子と合体して5、6または7個の原子
    を含むヘテロ環構造を形成する。]のアミノオキシ基を表す、請求項1に記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】Gが、式−O−N=C(R15 l)(R16 l)[但し、R15 lおよび
    16 lは各々、独立して水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、ハロ
    ゲンで置換された直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキ
    ル基、C3〜C8シクロアルキル−C1〜C4アルキル基、アリールC1〜C4アルキ
    ル基、アリール基または置換アリールC1〜C4アルキル基、またはアリール基(
    但し、アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコ
    キシ、トリフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アル
    コキシカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアル
    キルアミノ基を含む。);ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール基(但し、
    ヘテロアリールはイミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール、
    オキサゾール、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、オ
    キサジアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラジ
    ン、ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベ
    ンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソインド
    ール、インダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリールの置換
    基が1個以上の、C1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む。)
    を表すか;またはR15 lおよびR16 lが炭素原子とともに環、芳香族環と縮合した
    環、または 【化26】 からなる群より選択された環を形成する。]のオキシマト基である請求項1に記
    載された化合物。
  9. 【請求項9】Gが、水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、ハロ
    ゲンで置換された直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキ
    ル基またはC3〜C8シクロアルキル−C1〜C4アルキル基を表す、請求項1に記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】Gが、式Vg 【化27】 [但し、agが0、1または2を表し、R17 lがアリール基または置換アリール基
    (但し、アリールの置換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アル
    コキシ、トリフルオロメチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7
    ルコキシカルボニル、C1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジア
    ルキルアミノ基を含む。);またはヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール(
    但し、ヘテロアリールはイミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾ
    ール、オキサゾール、ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾー
    ル、オキサジアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、
    ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェ
    ン、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソ
    インドール、インダゾールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリール
    の置換基が1個以上の、C1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含
    む。)を表す。]で表される一価の基である請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】Gが、式VIg 【化28】 [但し、bgが0、1、2または3を表し;egが0または1を表し;R18 lが水素
    原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、ハロゲンで置換された直鎖または
    分枝のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シクロアルキ
    ル−C1〜C4アルキル、アリール基または置換アリール基(但し、アリールの置
    換基は1個以上のハロゲン原子、または1個以上の、アルコキシ、トリフルオロ
    メチル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカルボニル、
    1〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアルキルアミノ基を含む
    。)を表す。]で表される一価の基である、請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】Gが、式VIIg 【化29】 [但し、dgが0、1、2または3を表し;egが0または1を表し;R19 lおよび
    20 lが、独立して水素原子、直鎖または分枝のC1〜C8アルキル基、ハロゲン
    置換のC1〜C8アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、C3〜C8シクロアルキ
    ル−C1〜C4アルキル基、アリール基または置換アリール基(但し、アリールの
    置換基は1個以上のハロゲン原子または1個以上のアルコキシ、トリフルオロメ
    チル、ジオキシメチレン、ニトロ、シアノ、C1〜C7アルコキシカルボニル、C 1 〜C7アルキルスルホニル、アミノまたはC1〜C7ジアルキルアミノ基を含む。
    );またはヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール(但し、ヘテロアリールは
    、イミダゾール、ピロール、チオフェン、フラン、チアゾール、オキサゾール、
    ピラゾール、1,2,4−または1,2,3−トリアゾール、オキサジアゾール
    、チアジアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラジン、ピリダジン
    、ピリミジン、ピリジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾー
    ル、ベンゾチアゾール、ベンゾピラン、インドール、イソインドール、インダゾ
    ールまたはキノリンから誘導され、およびヘテロアリールの置換基が1個以上の
    1〜C6アルキル、ヒドロキシルまたはフェニル基を含む。)を表すか;または
    19 l、R20 lおよび窒素原子が合体して、炭素原子が6員以下の環を形成する。
    ]で表される一価の基を表す請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】Gが、式VIIIg 【化30】 [但し、ggが1または2を表し、およびR21 lがメチル、トリフルオロメチル、
    エチルまたはフェニル基を表す。]で表されるアルキレンスルホキシドまたはア
    ルキレンスルホンである請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】式 【化31】 [但し、AがN,N−ジメチルバリルを表し、Bがtert−ロイシルを表し、Dが
    N−メチルバリルを表し、Eがプロリルを表し、Fがアミノ安息香酸残基または
    アミノシクロアルカンカルボン酸残基を表し、Gが一価の基を表す。]で表され
    る化合物。
  15. 【請求項15】式 【化32】 [但し、AがN,N−ジメチルバリルを表し、Bがバリルを表し、DがN−メチ
    ルtert−アリールロイシルを表し、Eがプロリルを表し、Fがアミノ安息香酸残
    基またはアミノシクロアルカンカルボン酸残基を表し、Gが一価の基を表す。]
    で表される化合物。
  16. 【請求項16】式 【化33】 [但し、AがN−メチル−d−プロリルを表し、Bがバリルを表し、DがN−メ
    チルバリルを表し、Eがプロリルを表し、Fがアミノ安息香酸残基またはアミノ
    シクロアルカンカルボン酸残基を表し、Gが一価の基を表す。]で表される化合
    物。
  17. 【請求項17】式 【化34】 [但し、AがN−メチルホモプロリルを表し、Bがバリルを表し、DがN−メチ
    ルバリルを表し、Eがプロリルを表し、Fがアミノ安息香酸残基またはアミノシ
    クロアルカンカルボン酸残基を表し、Gが一価の基を表す]で表される化合物。
  18. 【請求項18】式Me2Val−Val−MeVal−Pro−F−G[但し
    、Fが式IIfを表し、Rfが水素原子またはメチル基を表し、R1 fおよびR2 f
    各々水素原子、アルキル基またはアルコキシ基を表し、およびGがアミノ基、N
    −置換アミノ基、ヒドラジド基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
    またはアルキルアリール基、アルキレンエステル、アルキレンアミド、アルキレ
    ンスルホキシドまたはアルキレンスルホン基または式−OR13 lもしくは−SR1 3 l の一価の基を表し、このR13 lがアルキル、アリールまたはアルキルアリール
    基を表す。]で表される化合物。
  19. 【請求項19】式Me2Val−Val−MeVal−Pro−F−G[但し
    、Fが式IIIfの基を表し、Rfが水素原子またはメチル基を表し、afが1ま
    たは2を表し、およびGがアミノ基、N−置換アミノ基、ヒドラジド基、アルキ
    ル基、シクロアルキル基、アリール基、またはアルキルアリール基、アルキレン
    エステル、アルキレンアミド、アルキレンスルホキシドまたはアルキレンスルホ
    ン基または式−OR13 lもしくは−SR13 lの一価の基を表し、このR13 lがアル
    キル、アリールまたはアルキルアリール基を表す。]で表される化合物。
  20. 【請求項20】請求項1の化合物の治療上の有効量を哺乳動物に投与するこ
    とを特徴とする哺乳動物の癌を治療する方法。
  21. 【請求項21】哺乳動物がヒトである、請求項45の方法。
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