JPH08504415A - 新規のペプチド、該ペプチドの製造及び使用 - Google Patents

新規のペプチド、該ペプチドの製造及び使用

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JPH08504415A
JPH08504415A JP6513752A JP51375294A JPH08504415A JP H08504415 A JPH08504415 A JP H08504415A JP 6513752 A JP6513752 A JP 6513752A JP 51375294 A JP51375294 A JP 51375294A JP H08504415 A JPH08504415 A JP H08504415A
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JP6513752A
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アンドレアス ハウプト,
ベルント ヤンセン,
クルト リッター,
ダグマール クリンゲ,
ゲルハルト カイルハウアー,
シンシア ロマーダール,
テレサ バルロッツァーリ,
シャオドング クィアン,
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ビーエーエスエフ アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 式I: 〔式中、R1、R2、X、A、R3、B、D、E、R7、M、Q、a、b及びdは明細書に記載された意味を有する〕で示されるペプチド及び該ペプチドの製造が記載されている。この新規の物質は、抗腫瘍作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規のペプチド、該ペプチドの製造及び使用 本明細書に記載された発明は、腫瘍性疾患の治療について、ドラスタチン−1 0(Dolastatin-10)と比較して潜在的に改善された治療有効性を提供する新規 のペプチド及びその誘導体を提供する。さらに、稀な天然源から苦心して精製し なければならないドラスタチン−10と異なり、本発明による化合物は、以下詳 細に記載されているとおり、便利に合成することができる。その上、ドラスタチ ン−10は、酸に対して不安定である。構造中の小さな変化でさえ活性の完全な 損失の原因となりうることは、記載されている(Biochemical Pharmacology、第 40巻、第8号、1859-64、1990)。 本発明による化合物には、式I: 〔式中、 R1はアルコキシ基、有利にC1〜C4;アルキル基、有利にC1〜C7;シクロア ルキル基、有利にC3〜 C6;アルキルスルホニル基、有利にC1〜C6;トリフルオロエチル基;フルオ ロエチル基;ジフルオロエチル基;トリフルオロアセチル基;アミジノ基;ウレ イル基;ピペリジノスルホニル基;モルホリノスルホニル基;ベンジルオキシカ ルボニル基;アルコキシカルボニル基、有利にC1〜C4;アルキル基で置換され ていてもよいアミノスルホニル基、有利にC1〜C5;ヒドロキシ基;アルキル基 (有利にC1〜C4)、−N(CH32基、ニトロ基、ハロゲン原子及びCF3基 から相互に無関係に選択された3個までの置換基で置換されていてもよいフェニ ルスルホニル基;又はNR89基(但しR8及びR9はそれぞれ水素原子又はアル キル基、有利にC1〜C4を表わす)を表わし; R2は水素原子、アルキル基、有利にC1〜C4;シクロアルキル基、有利にC3〜 C7;アシル基、有利にC1〜C8;ニトロ基、ハロゲン原子、CF3基、アルキル 基(有利にC1〜C4)及びアルコキシ基(有利にC1〜C4)から相互に無関係に 選択された3個までの置換基で置換されていてもよいベンゾイル基又はベンジル 基を表わし;あるいは R1−N−R2は一緒になって5〜6員の複素環を表わし、この複素環は、置換さ れていなくともよいし、フェニル基、ベンジル基、アルキル基(有利にC1〜C4 )、N(CH32基、ニトロ基、オキソ基、 チエニル基、CONH2基、COOMe基及びCOOEt基から相互に無関係に 選択された1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよく; Xは水素原子、アルキル基(有利にC1〜C5)、シクロアルキル基(有利にシク ロヘキシル基)、−CH2−シクロヘキシル基又はベンジル基を表わし; Aはバリル基、イソロイシル基、ロイシル基、アロ−イソロイシル基、α−アミ ノイソブタノイル基、3−t−ブチルアラニル基、2−t−ブチルグリシル基、 3−シクロヘキシルアラニル基、2−エチルグリシル基又は2−シクロヘキシル グリシル基からなる群から選択されており; R3は水素原子又はアルキル基(有利にC1〜C5)を表わし; Bは水素原子、アルキル基(有利にC1〜C5)、シクロアルキル基(有利にシク ロヘキシル基)、−CH2−シクロヘキシル基又はベンジル基を表わし; Dは水素原子、アセトキシ基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基(有利にC1〜C5 )を表わし; Eは水素原子又はアルキル基(有利にC1〜C5)を表わし;あるいは B及びEは一緒になって−(CH23−基、−(CH22−基、−CH(CH3 )CH2CH2−基、−CH(CH3)CH2−基、−C(CH32CH2CH2−基 又は−C(CH32CH2−基を表わし; R7は−NR4−CHG−CHK−CHL−CO−基又は (上記式中、Vは酸素原子又は硫黄原子を表わし;Y1は水素原子を表わし; Z1は水素原子又は低級アルキル基(有利にC1〜C4)を表わし;あるいはY1及 びZ1は一緒になって結合を形成し;W1は水素原子、アルキル基(有利にC1〜 C6)又はフェニル基を表わし; R4は水素原子又はアルキル基(有利にC1〜C5)を表わし; Gは水素原子、アルキル基(有利にC1〜C5)、シクロヘキシル基、−CH2 −シクロヘキシル基又はベンジル基を表わし; Kは水素原子、アセトキシ基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基(有利にC1〜 C5)を表わし; Lは水素原子又はアルキル基(有利にC1〜C5)を表わし;あるいは R4及びGは一緒になって−(CH24−基、−(CH23−基又は−CH2− CH(OH)−CH2− 基を表わす)を表わし; Mは1−アミノペンチル−1−カルボニル基、バリル基、2−t−ブチルグリシ ル基、プロリル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基、ロイシル基、3− シクロヘキシルアラニル基、フェニルアラニル基、テトラヒドロイソキノリル− 2−カルボニル基、3−チアゾリルアラニル基、3−チエニルアラニル基、ヒス チジル基、2−アミノ−インジル−2−カルボニル基、チロシル基、3−ピリジ ルアラニル基、3−t−ブチルアラニル基、2−シクロヘキシルグリシル基又は 3−ナフチルアラニル基からなる群から選択されており; あるいはR12N−CHX−CO−及びAは一緒になって、 (上記式中、 Tは水素原子又は低級アルキル基(有利にメチル基又はエチル基)を表わし; Uは水素原子又は低級アルキル基(有利にC1〜C5)を表わし;nは1、2又は 3を表わし;Vは酸素原子又は硫黄原子を表わし;Yは水素原子を表わし;Zは 水素原子又は低級アルキル基(有利にメチル基)を表わし;あるいはY及びZは 一緒になって結合を形成し;Wは水素原子、低級アルキル基(有利にC1〜C4) 又はフェニル基を表わす)を表わし; a、b及びdは相互に無関係に0又は1を表わし; Qはヒドロキシ基、アルコキシ基(有利にC1〜C5)、フェノキシ基、ベンジル オキシ基又は置換もしく未置換のアミノ基を表わし; 但し、b及びdが0である場合には、Qはヒドロキシ基もしくはアルコキシ基で はない〕で示される新規のペプチド及び生理学的に許容される酸との該ペプチド の塩が含まれる。 また本発明は、式Iの化合物の製法、製薬学的に許容されうる担持剤とともに 該化合物を含有する医薬品ならびに哺乳動物の癌の治療への該医薬品の使用法を 提供する。 本発明による化合物の亜類には、R1−N−R2が、 式: で示される5〜6員の複素環を表わし、この複素環は、置換されていなくてもよ いし、フェニル基、ベンジル基、アルキル基(有利にC1〜C4)、N(CH32 基、ニトロ基、チエニル基、CONH2基、COOEt基又はオキソ基から相互 に無関係に選択された1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい式 Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物の別の亜類には、Qが式 R5−N−R6 〔式中、 R5はH原子又はヒドロキシ基又はC1〜C7−アルコキシ基又はベンジルオキシ 基又はC1〜C7−アルキル基又はフルオロエチル基又はジフルオロエチル基又は トリフルオロエチル基又はC3〜C7−シクロアルキル基を表わし、 R6はH原子又はC1〜C7−アルキル基又はフェニル 基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHBzl基、C ON(Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スル ホニル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHB zl基、CON(Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1〜C4−アルキル 基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アル キル−スルホニル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ナフチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHB zl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ 基、ベンゾキシ基、フェノキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である 2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CO NHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アル コキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基 である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ビフェニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONH Bzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキ シ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基であ る2個までの置換基で置換されていてもよい)又は トリフェニルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、 CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4− アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニ ル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリルエチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ナフチルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニト ロ基、ハロゲン原子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−ア ルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7 −アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又 は アセナフチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CON HBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコ キシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基で ある2個までの置換基で置換されていてもよい)又は アセナフチルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、 CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4− アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニ ル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピリジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHB zl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ 基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である 2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピコリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHB zl基、CON(Bzl)2 基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾ キシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換さ れていてもよい)又は ベンゾチアゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、C ONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア ルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル 基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾイソチアゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾピラゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、C ONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア ルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル 基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾオキサゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、 CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スル ホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は フルオレニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CON HBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコ キシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基で ある2個までの置換基で置換されていてもよい)又は アミノフルオレニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、 CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4− アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニ ル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピリミジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、COOE t基、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1 〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又 はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されていて もよい)又は 5員ヘタリール基(5-membered hetaryl)(但し、R7はH原子、直鎖状もし くは分枝鎖状C1〜C5−アルキル基又はベンジル基を表わし;あるいはR7及 びR5は一緒になって−(CH23−基もしくは−(CH24−基を形成する) (相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、COOMe基 、COOEt基、チオメチル基、チオエチル基、チオフェニル基、ピコリル基、 アセチル基、−CH2−COOEt基、CONH2基、CONHBzl基、CON (Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1〜C4−アルキル基、C1〜C4− アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基、フェニル基(相互に無関係にニト ロ基、CF3基、ハロゲン原子又はC1〜C4−アルキル基である4個までの置換 基で置換されていてもよい)、ベンジル基(相互に無関係にニトロ基、CF3基 、ハロゲン原子、C1〜C4−アルキル基、ナフチル基、C1〜C7−アルキル−ス ルホニル基、フェニルスルホニル基又はC1〜C4−ジアルキルアミノ基である4 個までの置換基で置換されていてもよい)である3個までの置換基で置換されて いてもよい)又は −CHR7−5員ヘタリール(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原 子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、COOMe基、COOEt基、 COOCH(CH32基、CONH2基、COOBzl基、C1〜C4−アルキル 基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基、フェニル基、ベン ジル基、ナフチル基又はC1〜C7−アル キル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)を表わす 〕 で示されるアミノ基を表わす式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物の別の亜類の場合には、R5−N−R6は一緒になって、 からなる群から選択された構造を形成していてもよく、この場合、該基は、置換 されていなくてもよいし、或いは、CF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、オキソ 基、シアノ基、N,N−ジメチルアミノ基、CONHBzl基、CON(Bzl )2基、C1〜C6−アルキル基(環系を形成していてもよい)、C1〜C4−アル コキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基、ナフチル基、ピリミジル基、COOE t基、COOBzl基、C3〜C6−シクロアルキル基、ピロリジニル基、ピペリ ジニル基、チエニル基、ピロリル基、−CH2−CO−NCH(CH32基、− CH2−CO−N(CH24基、−CH2−CO−N(CH24O基、ベンジル基 (ニトロ基、ハロゲン原子、CF3基、チオメチル基又は相応するスルホキシド もしくはスルホン、チオエチル基又は相応するスルホキシドもしくはスルホン、 C1〜C4−アルキル基及びC1〜C4−アルコキシ基から相互に無関係に選択され た3個までの置換基で置換されていてもよい)及びフェニル基(ニトロ基、ハロ ゲン原子、CF3基、チオメチル基、チオエチル基、C1〜C4−アルキル基及び C1〜C4−アルコキシ基から相互に無関係に選択された3個までの置換基で置換 されていてもよい)からなる群から相互に無関係に選択された1個もしくはそれ 以上の置換基で置換されていてもよい。 本発明による化合物の別の亜類には、bが0である 式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物のさらに別の亜類には、dが0であり、bが−NH4−C HG−CHK−CHL−CO−基でありかつQがヒドロキシ基もしくはアルコキ シ基ではない式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物のさらに別の亜類には、b及びdが0でありかつQがヒド ロキシ基もしくはアルコキシ基ではない式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物のさらに別の亜類には、dが0であり、R7である式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物の別の亜類には、aが0である式Iの化合物が含まれる。 本発明による化合物のさらに別の亜類には、a及びdが0である式Iの化合物 が含まれる。 本発明による化合物の別の亜類には、b及びdが1でありかつQがヒドロキシ 基、C1〜C4−アルコキシ基又はベンジルオキシ基である式Iの化合物が含まれ る。 置換基が次の意味を表わす化合物は、有利である: R1は、エチル基、メチル基、トリフルオロエチル基、フルオロエチル基、ジフ ルオロエチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチ ル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、ウレイル基、メシル基、トシル基 、ナフチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、2,4,6−トリメチルスル ホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、メトキシ カルボニル基、モルホリノスルホニル基、t−ブチルアミノスルホニル基、メチ ルアミノスルホニル基、トリフルオロアセチル基、NH2基、N(CH32基、 N(CH2CH32基、N[CH(CH322基、アミジノ基、CH3O−基を 表わし、 R2は、H原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n− ブチル基、シクロプロピル基、ホルミル基、アヤチル基、プロピオニル基、(C H32CHCO−基、ピバロイル基、ベンゾイル基又は を表わし、 あるいはR1−N−R2は一緒になって を表わし、 Xは、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、−CH2CH(CH32 基、−CH(CH3)CH2CH3基、t−ブチル基、−CH2−シクロヘキシル 基又はベンジル基を表わし; Aは、バリル基、イソロイシル基、ロイシル基、アロ−イソロイシル基、3−t −ブチルアラニル基、2−t−ブチルグリシル基、3−シクロヘキシルアラニル 基、2−エチルグリシル基又は2−シクロヘキシルグリシル基を表わし; R3は、水素原子、メチル基又はエチル基を表わし;Bは、水素原子、メチル基 、エチル基、イソプロビル基、−CH2CH(CH32基、−CH(CH3)CH2 CH3基、t−ブチル基、−CH2−シクロヘキシル基又はベンジル基を表わし ; Dは、水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ 基又はt−ブチルオキシ基を表わし; Eは、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はt−ブチル基を表わ し;あるいは B及びEは、一緒になって−(CH22−基、−(CH23−基、−CH(CH3 )−CH2−基又は−C(CH32−CH2−基を表わしてもよく; R7は、−NR4−CHG−CHK−CHL−CO−基又は (上記式中、 Vは酸素原子又は硫黄原子を表わし;Y1は水素原子を表わし;Z1は水素原子又 はメチル基を表わし;あるいはY1及びZ1は一緒になって結合を形成してもよく ;W1は水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基又はフ ェニル基を表わし; R4は水素原子又はメチル基を表わし;Gは水素原子、メチル基、エチル基、イ ソプロピル基、−CH2CH(CH32基、−CH(CH3)CH2CH3基、t− ブチル基、−CH2−シクロヘキシル基又はベンジル基を表わし; Kは水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は t−ブトキシ基を表わし; Lは水素原子、メチル基、エチル基又はイソプロピル基を表わし;あるいは R4及びGは一緒になって−(CH24−基、−(CH23−基又は−CH2−C H(OH)−CH2 −基を表わす)を表わし; Mはバリル基、2−t−ブチルグリシル基、プロリル基、ヒドロキシプロリル基 、イソロイシル基、ロイシル基、3−シクロヘキシルアラニル基、フェニルアラ ニル基、テトラヒドロイソキノリル−2−カルボニル基、3−チアゾリルアラニ ル基、3−チエニルアラニル基、2−アミノインジル−2−カルボニル基、チロ シル基、3−ピリジルアラニル基、3−t−ブチルアラニル基、2−シクロヘキ シルグリシル基又は3−ナフチルアラニル基からなる群から選択されており; a、b及びdは相互に無関係に0又は1を表わし; あるいはR12N−CHX−CO及びAは一緒になって を表わし、 Qはヒドロキシ基、C1〜C5−アルコキシ基、ベンジルオキシ基又は式 NR56 〔式中、 R5は水素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロエチル基、フルオロエチ ル基又はジフルオロエチル基、プロピル基、イソプロピル基又は を表わし、 R6は水素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロエチル基、プロピル基、イ ソプロピル基、t−ブチル基又は を表わし、 あるいはR5−N−R6は一緒になって を表わし〕で示されるアミノ基を表わす。 置換基が次の意味を表わす化合物は、さらに有利である: R1は、エチル基、メチル基、トリフルオロエチル基、フルオロエチル基、ジフ ルオロエチル基、イソプロピル基、プロピル基、シクロプロピル基、ベンジルオ キシカルボニル基、メチルオキシカルボニル基、ラクチル基、メチルアミノスル ホニル基、トシル基、ウレイル基、メシル基、N(CH32基、アミジノ基又は CH3O−基を表わし; R2は、H原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、プロピル基、ブチル基 、シクロプロピル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル基 、ベンゾイル基又はベンジル基を表わし;あるいは R1−N−R2は一緒になって を表わし、 Xは、水素原子、メチル基、イソプロピル基、−CH2CH(CH32基、−C H(CH3)CH2CH3基、t−ブチル基又はベンジル基を表わし; Aは、バリル基、イソロイシル基、ロイシル基、2−t−ブチルグリシル基又は 2−エチルグリシル基を表わし; R3は、水素原子、メチル基又はエチル基を表わし; Bは、水素原子、メチル基、イソプロピル基、−CH2CH(CH32基、−C H(CH3)CH2CH3基、t−ブチル基又はベンジル基を表わし; Dは、水素原子、ヒドロキシ基、メトキシ基又はt−ブチルオキシ基を表わし; Eは、水素原子、メチル基、イソプロピル基、t−ブ チル基又はエチル基を表わし;あるいは B及びEは一緒になって−(CH23−基又は−(CH22−基を表わし; R7は、 を表わし; Mはプロリル基、ヒドロキシプロリル基、バリル基、イソロイシル基、2−t− ブチルグリシル基、フェニルアラニル基、テトラヒドロイソキノリル−2−カル ボニル基、2−アミノインジル−2−カルボニル基、チロシル基、3−ナフチル アラニル基からなる群から選択されており; a、b及びdは相互に無関係に0又は1を表わし; あるいはR12N−CHX−CO−及びAは一緒になって を表わし、 Qはヒドロキシ基、C1〜C4−アルコキシ基、ベンジルオキシ基又は式 NR56 〔式中、 R5は水素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロエチル基、フルオロエチ ル基、ジフルオロエチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、 シクロペンチル基、シクロヘキシル基を表わし; R6は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブ チル基、ベンジル基、4−フェノキシベンジル基、4−ベンジルオキシベンジル 基、3,4,5−トリメトキシベンジル基、フェニル基、4−フェノキシフェニ ル基、4−ベンジルオキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基又 は を表わし、 あるいはR5−N−R6は一緒になって を表わし〕で示されるアミノ基を表わす。 次に、本発明を例につき詳説する。しかしながら、本発明はこの例の範囲内で 限定されるものではない。 式Iの化合物は、有利にL−アミノ酸又はL−アミノ酸から誘導された成分か らなるが、しかし、該化合物は、1個もしくはそれ以上のD−アミノ酸又はD− アミノ酸から誘導された成分を含有していてもよい。 特に適当な生理学的に許容される酸は、次のとおりである: 塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、蟻酸、マレ イン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸、硫酸、L−グルタミン酸、 L−アスパラギン酸、ピルビン酸、粘液酸、安息香酸、グルクロン酸、蓚酸、ア スコルビン酸及びアセチルグリシン。 新規の化合物は、常法で製造することができる。従 って該化合物は、逐次的に組み立てることもできるし、適当な小フラグメントを 結合することによって組み立てることもできる。逐次的な組み立ての場合には、 C末端から出発してペプチド鎖は、毎回アミノ酸もしくは構成単位1個ずつ段階 的に延長される。フラグメント結合の場合には、異なる長さのフラグメントを一 緒に結合することは可能であり、かつフラグメントは、順次、アミノ酸もしくは 構成単位からの逐次的な合成によって得ることができる。 逐次的な組み立て及びフラグメント結合の両方の場合に、アミド結合を形成す ることによって単位を結合することが必要である。これには、酵素による方法及 び化学的な方法が適当である。 アミド結合を形成させるための化学的な方法は、Mueller著、Methoden der Or ganischen Chemie第XV/2巻、1〜364頁、Thieme Verlag,Stuttgart、1974年;St ewart,Young著、Solid Phase Peptide Synthesis、31〜34頁、71〜82頁、Pierc e Chemical Company,Rockford,1984年;Bodanszky,Klausner,Ondetti著、Pe ptide Synthesis、85〜128頁、John Wiley & Sons,New York、1976年及びペプ チド化学における標準的な著作に詳細に記載されている。特に有利であるのは、 アジド法、対照無水物法及び混合無水物法、イン・シトウ(in situ)で生成も しくは前形成された活性エステル、アミノ酸のウレタン保護されたN−カルボキ シア ンヒドリドの使用ならびに結合試薬、特にジシクロヘキシルカルボジイミド(D CC)、ジイソプロビルカルボジイミド(DIC)、1−エトキシカルボニル− 2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、1−エチル−3−(3 −ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド ヒドロクロリド(EDCI)、 n−プロパンホスホン酸無水物(PPA)、N,N−ビス(2−オキソ−3−オ キサゾリジニル)−アミドホスホリル クロリド(BOP−Cl)、ブロモ−ト リス−ピロリジノホスホニウムヘキサ−フルオロホスフェート(PyBrop) 、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カストロ試薬(Castro's reagent )(BOP、PyBop)、O−ベンゾトリアゾリル−N,N,N′,N′−テ トラメチルウロニウム塩(HBTU)、ジエチルホスホリルシアニド(DEPC N)、2,5−ジフェニル−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4−ヒドロキシチ オフェン ジオキシド(ステグリッチ試薬(Steglich's reagent);HOTDO )及び1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)を使用することによるア ミド結合の形成である。結合試薬は、単独で使用することもできるし、添加剤、 例えばN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(DMAP)、N−ヒドロキシ− ベンゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシ−ベンゾトリアジン(HOO Bt)、N−ヒドロキシスクシニミド(HOSu)又はN−ヒ ドロキシピリジンとの組合せ物の形で使用することもできる。 酵素によるペプチド合成の場合には保護基を不要にすることが通常可能である のに対して、化学的な合成の場合の両方の反応成分には、アミド結合の形成に関 係しない反応性基の可逆的な保護が必要である。次の3つの常用の保護基法は、 化学的なペプチド合成に有利である:ベンジルオキシカルボニル(Z)法、t− ブトキシカルボニル(Boc)法及び9−フルオレニルメトキシカルボニル(F moc)法。鎖延長単位のα−アミノ基上の保護基は、それぞれの場合に共通し ている。アミノ酸保護基の詳細な説明は、Mueller著、Methoden der Organische n Chemie第XV/1巻、20〜906頁、Thieme Verlag,Stuttgart、1974年に記載され ている。ペプチド鎖の組み立てに使用される単位は、溶液もしくは懸濁液中で反 応させることもできるし、メリフィールド(Merrifield)によってJ.Amer.Che m.Soc.85(1963)2149に記載されている方法と同様の方法によって反応させる こともできる。特に有利な方法は、ペプチドを、不溶性の高分子担体(以下、樹 脂と呼称されることもある)に結合している上記メリフィールド法の場合の反応 成分の1つを用いて、Z、BocもしくはFmoc保護基法を使用することによ って、逐次的にかもしくはフラグメント結合によって組み立てる方法である。こ の方法によって、典型的に、ペプ チドは、BocもしくはFmoc保護基法の使用によって高分子担体上で逐次的 に組み立てられ、この場合、成長するペプチド鎖は、不溶性の樹脂粒子にC末端 で共有結合される(図1及び2参照)。この方法によって、濾過による試薬及び 副生成物の除去が可能となり、かつ従って再結晶は必要ない。 保護アミノ酸もしくは構成単位は、使用される溶剤中で不溶であることならび に濾過を容易にする安定した物理的形状を有していることのみを必要とするいか なる適当なポリマーとも結合することができる。このポリマーは、最初の保護ア ミノ酸が共有結合によって固着することができる官能基を有していなければなら ない。多くの種類のポリマー、例えばセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ メタクリレート、スルホン化ポリスチレン、クロロメチル化スチレン/ジビニル ベンゼン共重合体(メリフィールド樹脂)、4−メチルベンズヒドリルアミン樹 脂(MBHA樹脂)、フェニルアセトアミドメチル樹脂(Pam樹脂)、p−ベ ンジルオキシ−ベンジル−アルコール樹脂、ベンズヒドリル−アミン樹脂(BH A樹脂)、4−(ヒドロキシメチル)ベンゾイルオキシ−メチル樹脂、ブライポ ール(Breipohl)他による樹脂(Tetrahedron Letters28(1987)565;BACHEM社 より提供)、4−(2,4−ジメトキシフェニルアミノメチル)フェノキシ樹脂 (Novabiochem社より提供)又はo−クロロトリチル 樹脂(Biohellas社より提供)は、この目的に適当である。 反応条件下で不活性である全ての溶剤、特に水、N,N−ジメチルホルムアミ ド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、ジクロロ メタン(DCM)、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、N− メチル−2−ピロリドン(NMP)及びこれら溶剤の混合物は、溶液中のアミド 結合の形成に適当である。高分子担体の合成は、使用されるアミノ酸誘導体が可 溶である全ての不活性有機溶剤中で実施することができるが;しかしながら、有 利な溶剤は、樹脂膨張特性を付加的に有しており、このような例は、DMF、D CM、NMP、アセトニトリル及びDMSOならびにこれら溶剤の混合物である 。合成が終了した後に、化合物は高分子担体から分離される。種々の種類の樹脂 の分離が可能である条件は、上記文献に記載されている。最も常用される分離反 応は、酸及びパラジウムにより触媒される、特に、液体無水フッ化水素中、無水 トリフルオロメタンスルホン酸中、希薄もしくは濃厚なトリフルオロ酢酸中での 分離、パラジウム触媒される、弱塩基、例えばモルホリンの存在下でのTHFも しくはTHF−DCM混合物中での分離或いは酢酸/ジクロロメタン/トリフル オロエタノール混合物中での分離である。選択された保護基に依存して、該保護 基は、分離条件下で残留する 場合もあるし、分離する場合もある。またペプチドの保護基が部分的に外される ことは、誘導体化反応を実施すべき場合には、有意義なことである。N末端でジ アルキル化された化合物は、溶液中又は高分子担体上での適当なN,N−ジ−ア ルキルアミノ酸の結合によって、(例えばMeOH中のNaCNBH3を用いた )溶液中の還元アルキル化によって、或いはNaCNBH3及び適当なアルデヒ ドを用いた、DMF/1%の酢酸中での、樹脂に結合した化合物の還元アルキル 化によって得ることができる。γ−もしくはδ−ラクタム橋を有する化合物は、 ラクタム橋を有する適当なジペプチド単位(R.Freidinger著、J.Org.Chem. (1982年)104〜109頁)をペプチド鎖に組み込むことによって得ることができる 。チアゾール−、オキサゾール−、チアゾリン−もしくはオキサゾリン含有ジペ プチド構成単位を有する化合物は、適当なペプチド単位(U.Schmidt他著、Synt hesis(1987年)、233〜236頁;P.Jouin他著、Tetrahedron Letters(1992年) 、2807〜2810頁;P.Wipf他著、Tetrahedron Letters(1992年)、907〜910頁; W.R.Tully著、J.Med.Chem.(1991年)、2065頁;Synthesis(1987年)、23 5頁;T.Shioiri他著、J.Org.Chem.(1987年)、1252〜1255頁;R.Pettit他 著、J.Am.Chem.Soc.(1989年)、5463〜65頁)をペプチド鎖に組み込むこと によって得ることができる。−NR3−CHB−CHD−CHE−C O−及び−NR4−CHG−CHK−CHL−CO−の構造を有する構成単位は 、文献によれば、例えば適当な保護されたアミノ酸アルデヒドを適当なアルキル 化する化学種、例えばホスホネート、亜リン酸イリド(phosphorous ylides)、 エバンス試薬等(S.Shibuya他著、Heterocycles(1990年)、1597〜1600頁;M .Braun他著、Angew.Chem.(1987年)、24〜37頁;Angew.Chem.1992年、104 、No.10;T.Shioiri他著、PeptideChemistry 1989年、N.Yanaihara(編)、29 1〜296頁;pettit他著、J.Am.Chem.Soc.1989年、111、5463;T.Shioiri著 、Tetrahedron Letters 1991、931〜934頁;K.Koga著、Tetrahedron Letters 1 991、2395〜2398頁)と反応させることによって得ることができる。 本発明による化合物は、哺乳動物への化合物の投与による充実性腫瘍(例えば 肺、乳房、結腸、前立腺、膀胱、直腸の腫瘍又は子宮の腫瘍)又は血液学的悪性 腫瘍(例えば白血病、リンパ腫)の抑制もしくは治療に使用することができる。 投与は、経口的方法及び非経口的、即ち皮下、静脈内、筋肉内及び腹腔内による 方法を含む、医薬品、有利に腫瘍学的薬剤にとって都合のよい方法のいずれによ っても行なうことができる。該化合物は、単独で投与することもできるし、式I の化合物を、所望される投与経路に適当である、製薬学的に許容される担持剤と 一緒に含有する医薬品の形で 投与することもできる。このような医薬品は、組合せ生成物であってもよく、即 ち、他の治療学的に活性である成分を含有していてもよい。 哺乳動物への投与すべき量は、使用される本化合物の生物学的活性;投与方法 ;レシピエントの年齢、健康状態及び体重;症状の性質及び範囲;治療頻度;他 の治療の投与;ならびに所望される効果を含む通常の因子に依存する活性成分の 腫瘍抑制有効量を含有する。典型的な日用量は、経口投与においては体重1kg あたり約5〜250mgであり、かつ非経口投与においては体重1kgあたり約 1〜100mgである。 適当な投与の形は、1単位あたり活性成分約10〜500mgを含有する。従 って活性成分は、通常、組成物の全体重量を基礎として約1〜90重量%からな る。新規の化合物は、常用の固体もしくは液体の医薬品投与の形、例えば、被覆 されていないかもしくは(フィルムで)被覆された錠剤、カプセル、粉末剤、顆 粒、坐薬又は溶液の形で投与することができる。これらは、常法で製造される。 該活性物質は、この目的のために常用の医薬品助剤、例えば錠剤結合剤、充填剤 、防腐剤、錠剤崩壊剤、流れ調整剤(flow regulators)、可塑剤、湿潤剤、分 散剤、乳化剤、溶剤、持効性組成物、酸化防止剤及び/又は噴射ガス(propella nt gas)(H.Sucker他著、Pharmazeutische Technologie、Thieme-Verlag、Stu ttgart、1978年参照)を用い て加工することができる。上記方法で得られた投与の形は、通常、活性物質1〜 90重量%を含有している。 次に、本発明を例につき詳説する。タンパク質生成アミノ酸は、例中では、周 知の3文字の略号を使用することによって省略されている。他の意味は、次のと おりである:TFA=トリフルオロ酢酸、Ac=酢酸、Bu=ブチル、Et=エ チル、Me=メチル、Bzl=ベンジル。 A. 一般的方法 I. 請求項1で特許の保護が請求された化合物を、前記の標準的なZ法及びB oc法を使用することによる古典的な溶液合成によってか、或いは固相合成の標 準法によって、手動又はAPPLIED BIOSYSTEMS社によって提供される完全自動モデ ル431A合成装置で合成する。Boc保護基法及びFmoc保護基法について の異なる合成作業周期は、次のとおりである: a) Boc保護基法についての合成作業周期 1. DCM中トリフルオロ酢酸30% 1×3分間 2. DCM中トリフルオロ酢酸50% 1×1分間 3. DCM洗浄 5×1分間 4. DCM中ジイソプロピルエチルアミン5% 1×1分間 5. NMP中ジイソプロピルエチルアミン5% 1×1分間 6. NMP洗浄 5×1分間 7. 前活性化された保護アミノ酸(NMP/DCM中のDCCI当量及びHO Bt1当量を用いた活性化)の添加; ペプチド結合(第1部) 1×30分間 8. 反応混合物がDMSOを20容量%含有するまでの反応混合物へのDMS Oの添加 9. ペプチド結合(第2部) 1×16分 間 10. 反応混合物へのジイソプロピルエチルアミン3.8当量の添加 11. ペプチド結合(第3部) 1×7分間 12. DCM洗浄 3×1分間 13. 変換が不完全である場合には、結合の繰り返し(5.に戻る) 14. DCM中無水酢酸10%、ジイソプロピルエチルアミン5% 1×2分間 15. DCM中無水酢酸10% 1×4分間 16. DCM洗浄 4×1分間 17. 1.に戻る。 BOP−Cl及びPyBropを、N−メチルアミノ酸又はN−メチル基を有 する構成単位の後に続くアミノ酸の結合のための試薬として使用した。反応時間 は、相応して増加した。溶液合成の場合には、Boc−アミノ酸−NCAs(N −t−ブチルオキシカルボニル−アミノ酸−N−カルボキシ−アンヒドリド)又 はZ−アミノ酸−NCAs(N−ベンジルオキシカルボニル−アミノ酸−N−カ ルボキシ−アンヒドリド)を使用することはそれぞれ、この種の結合にとって最 も有利である。 b) Fmoc保護基法についての合成作業周期 1. DMF洗浄 1×1分間 2. DMF中ピペリジン20% 1×4分間 3. DMF中ピペリジン20% 1×16分間 4. DMF洗浄 5×1分間 5. 前活性化された保護アミノ酸(DMF中のTBTU1当量及びDIPEA 1.5当量を用いた活性化)の添加; ペプチド結合 1×61分間 6. DMF洗浄 3×1分間 7. 変換が不完全である場合には、結合の繰り返し(5.に戻る) 8. DMF中無水酢酸10% 1×8分間 9. DMF洗浄 3×1分間 10. 2に戻る。 BOP−Cl及びPyBropを、N−メチルアミノ酸もしくはN−メチル基 を有する構成単位の後に続くアミノ酸の結合のための試薬として使用した。反応 時間は、相応して増加した。 II. N末端の還元アルキル化 AIaもしくはAIbに従って得られたペプチド樹脂のN末端の保護基を外し (AIbの段階2〜4又はAIaの1〜6)、かつさらにNaCNBH33当量 が添加された、DMF/1%の酢酸中の3倍モルの過剰量のアルデヒドもしくは ケトンと反応させた。反応が終了した後に(ネガティブ・カイザー試験(negati v e Kaiser test))、樹脂を水、イソプロパノール、DMF及びジクロロメタン で数回洗浄した。 III. Ia及びIIに従って得られたペプチド樹脂の仕上げ ペプチド樹脂を減圧下で乾燥し、かつTEFLON HF装置(PENINSULA社によって提 供される)の反応容器中に移した。スカベンジャー、有利にアニソール(樹脂の 1ml/g)及び、インドール性ホルミル基を除去するためのチオールのトリプ トファン含有ペプチドの場合には有利にエタンジチオール(樹脂の0.5ml/ g)を添加し、かつ引き続き、液体N2で冷却しながらフッ化水素(樹脂の10 ml/g)中で縮合した。この混合物を0℃に加熱し、かつこの温度で45分間 撹拌した。さらにフッ化水素を減圧下でストリッピング除去し、かつ残留したス カベンジャーを除去するために残留物を酢酸エチルで洗浄した。混合物を濃度3 0%の酢酸で抽出しかつ濾過し、さらに濾液を凍結乾燥した。 IV. Ib及びIIに従って得られたペプチド樹脂の仕上げ ペプチド樹脂を減圧下で乾燥し、かつさらに、アミノ酸組成に応じて、次の分 離方法の1つを行なった(Wade,Tregear,Howard Florey Fmoc Workshop Manua l,Melbourne 1985)。 適当なTFA混合物中のペプチド樹脂の懸濁液を室温で上記の時間撹拌し、か つさらに樹脂を濾別し、かつTFA及びDCMで洗浄した。濾液及び洗液を濃厚 化し、かつ化合物をジエチルエーテルの添加によって沈殿させた。氷浴中での冷 却後に沈殿物を濾別し、30%の酢酸中に吸収しかつ凍結乾燥した。 V. o−クロロトリチル樹脂(Biohellas社によって提供される)が使用され る場合には、酢酸/トリフルオロエタノール/ジクロロメタン混合物(1:1: 3)中のペプチド樹脂の懸濁液を室温で1時間撹拌した。さらに樹脂を吸引によ って濾別しかつ分離用溶液で十分に洗浄した。合わせた濾液を真空中で濃厚化し かつ水で処理した。沈殿した固体を濾過もしくは遠心分離によって除去し、ジエ チルエーテルで洗浄し、かつ減圧下で乾燥した。 VI. 化合物の精製及び特性決定 精製を、連続中圧クロマトグラフィー処理(subsequ ent-medium pressure chromatography)(固定相:HD-SIL C-18、20〜45μ 、100Å;移動相:A=0.1%TFA/MeOH、B=0.1%TFA/H2 Oでの勾配)を共用するかもしくは共用せずしてゲルクロマトグラフィー処理 (SEPHADEX G-10、G-15/10%のHOAc、SEPHADEX LH20/MeOH)によっ て実施した。得られた生成物の純度を分析HPLC(固定相:100 2.1m m VYDAC C-18、51、300Å;移動相:CH3CN/H2O勾配、0.1%T FAで緩衝された、40℃)によって測定した。特性決定を高速原子衝撃質量分 光法及び1H−もしくは13C−分光法によって行なった。 B. 特別な方法 例 1 フェニルアラニンアミド ヒドロクロリド0.4g(2mモル)及びBoc− N(CH3)−CH[CH(CH32]−CH(OCH3)−CH2−COOH0 .55g(2mモル;文献に従って合成された:S.Shibuya他著、Heterocycles 、第31巻、第9号、1597〜160 0頁(1990年))をDMF中に溶解した。DEPCN 0.4g(2.2mモル )及びジイソプロピルアミン(DIPEA)1.4mlの添加後に、反応混合物 を室温で一晩中撹拌し、溶剤を減圧下で蒸発させ、かつ残留物を酢酸エチル中に 吸収させ、かつ5%のクエン酸水溶液、水、5%のNaHCO3及びNaCl溶 液で十分に洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、かつ乾燥するま で蒸発させた。残留物(0.66g)を真空中で乾燥し、TFA/DCM(1: 1) 5mlを2時間用いて保護基を外し、かつ乾燥するまで蒸発させた。この ようにして得られた保護基が外されたフラグメントをDMF中に溶解し、かつN −t−ブチルオキシカルボニル−バリン−N−カルボキシアンヒドリド0.44 g(1.8mモル)と45℃で反応させた。5時間の撹拌後に溶剤を真空中で蒸 発させ、酢酸エチルを添加し、かつ有機層を5%のクエン酸水溶液、5%のNa HCO3水溶液、水及びNaCl水溶液で十分に洗浄し、かつNa2SO4上で乾 燥した。溶剤を減圧下で蒸発させ、かつ残留物(0.7g、1.3mモル)をT FA/DCM(1:1)5mlで2時間処理した。溶剤混合物の蒸発及びKOH 上での乾燥後に、残留物をDMF中に溶解し、かつN,N−ジメチルバリン0. 19g(1.3mモル:文献に従って合成された:例えば、R.E.Bowmann著、J .Chem.Soc.1959年、1342頁参照)、DEPCN 0.25g( 1.5mモル)及び0DIPEA 0.7mlを添加した。反応混合物を室温で 一晩中撹拌し、乾燥するまで蒸発させ、かつSEPHADEX LH-20カラム上でクロマト グラフィー処理した。生成物画分を集め、溶剤を蒸発させ、この場合、化合物1 が0.46g得られた。 例 2 ベンジルアミン0.29g(2mモル)及びBoc−N(CH3)−CH[C H(CH32]−CH(OCH3)−CH2−COOH 0.55g(2mモル; 文献に従って合成された:S.Shibuya他著、Heterocycles、第31巻、第9号、159 7〜1600頁(1990年))をDMF中に溶解した。DEPCN 0.4g(2.2 mモル)及びDIPEA 1.4mlの添加後に、反応混合物を室温で一晩中撹 拌し、溶剤を減圧下で蒸発させ、かつ残留物を酢酸エチル中に吸収させ、かつ5 %のクエン酸水溶液、水、5%のNaHCO3及びNaCl溶液で十分に洗浄し た。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、かつ乾燥するまで蒸発させた。残 留物(0.51g)を真空中で乾燥し、TFA/DCM (1:1)5mlを2時間用いて保護基を外し、かつ乾燥するまで蒸発させた。 このようにして得られた保護基が外されたフラグメントをDMF中に溶解し、か つN−t−ブチルオキシカルボニル−バリン−N−カルボキシアンヒドリド0. 4g(1.6mモル)と45℃で反応させた。5時間の撹拌後に溶剤を真空中で 蒸発させ、酢酸エチルを添加し、かつ有機層を5%のクエン酸水溶液、5%のN aHCO3水溶液、水及びNaCl水溶液で十分に洗浄し、かつNa2SO4上で 乾燥した。溶剤を減圧下で蒸発させ、かつ残留物(0.51g、1.1mモル) をTFA/DCM(1:1)5mlで2時間処理した。溶剤混合物の蒸発及びK OH上での乾燥後に、残留物をDMF中に溶解し、かつN,N−ジメチルバリン 0.16g(1.1mモル)、DEPCN 0.23g(1.4mモル)及びD IPEA 0.7mlを添加した。反応混合物を室温で一晩中撹拌し、乾燥する まで蒸発させ、かつSEPHADEX LH-20カラム上でクロマトグラフィー処理した。生 成物画分を集め、溶剤を蒸発させ、この場合、化合物1が0.36g得られた。 次の化合物が得られ、かつこれら化合物は、例1及び2に従って製造すること ができる: 上記一覧中の記号Xaa...は、次の意味を有する: Xaa: N,N−ジメチルバリン Xad: テトラヒドロイソキノリンカルボン酸 Xaf: t−ロイシン又は2−t−ブチルグリシン Xag: N−N−ジメチルイソロイシン Xah: N,N−ジメチルロイシン Xai: N,N−ジメチル−t−ロイシン Xak: N−アミジノ−バリン Xal: N−アセチル−N−メチルバリン Xam: N−メチル−N−ベンジルバリン Xas: N−メチル−N−イソプロピルバリン Xav: N,N−ジエチルバリン Xaw: N−フルオロエチルバリン Xax: N,N−ジプロピルバリン Xay: N−シクロプロピルバリン Xbn: N,N−ジプロピル−t−ロイシン Xcs: N−ウレイル−バリン Xct: N,N−ジメチルフェニルアラニン Xcu: 3−チエニルアラニン Xcv: N−メチル−N−イソプロピル−t−ロイシン Xdr: 3−ナフチルアラニン Xdv: N−メチルアミノスルホニル−バリン Xdw: N−メチル−N−メチルスルホニル−バリン Xdx: N−ラクチル−N−メチル−バリン 末尾の−NH2は、C末端のアミノ酸もしくは構成 単位がアミドの形であることを意味する。 本発明による化合物は、抗癌活性について、例えば下記の方法を含む常法によ って検定することができる。 A. 生体外方法論 細胞毒性は、付着細胞列についての標準法、例えばミクロ培養テトラゾリウム 検定(microculture tetrazolium assay)(MTT)を使用することによって測 定することができる。この検定の詳細については、刊行されている(Alley,MC 他著、Cancer Research 48:589〜601頁、1988年)。指数的に増殖する腫瘍細胞 、例えばHT−29結腸癌又はLX−1肺腫瘍は、微量滴定平板培養を得るため に使用される。細胞は、96穴プレート(96-well plate)の1穴あたり500 0〜20000細胞で播種され(培地150μlで)、かつ37℃で一晩増殖さ せる。試験化合物を10倍に希釈した形で10-4モル〜10-10モルの幅をもっ て添加した。さらに細胞は、48時問インキュベートされる。各穴中の生菌数を 測定するためにMTT色素を添加した(塩類溶液中の3−(4,5−ジメチルチ アゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミドの3mg/ mlの溶液50μl)。この混合物を37℃で5時間インキュベートし、かつさ らに25%のSDS50μl(pH2)を各穴に添加した。一晩のインキュベー ション後に、各穴の吸光度は、ELISAリーダを用いて550nmで読み取ら れる。複製された穴からのデータの平均+/−SDの値は、 T/C%(処理/対照の生菌%)の式を用いることによって計算される。 増殖の50%の阻害のT/Cを生じさせる試験化合物の濃度は、IC50として 示されている。 B. 生体内方法論 さらに本発明による化合物は、いずれもの種々の臨床前検定で、臨床的有効性 を示しうる生体内活性について試験することができる。このような検定は、この 分野ではよく知られているとおり、腫瘍細胞、有利にヒトの器官の腫瘍細胞が移 植された(「異種移植された」)ヌードマウスを用いて行なわれる。試験化合物 は、異種移植されたマウスへの投与後に抗腫瘍効果について評価される。 より明確には、無胸腺ヌードマウス内で増殖したヒトの腫瘍を、約50mgの 大きさの腫瘍断片を用いることによって新たな受容動物に移植する。移植日は、 第0日として示される。6〜10日後にマウスを試験化合物で処理し、この場合 、該化合物は、各投与ごとにマウス5〜10匹のグループで、静脈内もしくは腹 腔内注射として与えられる。該化合物を5日間、10日間もしくは15日間毎日 10〜100mg/体重k gの投与量で与えた。腫瘍の直径及び体重を週2回測定した。腫瘍量を、ノギス を用いて測定された直径及び次式を使用することによって計算する: (長さ×幅2)/2 = 腫瘍重量mg 平均腫瘍重量を各処理グループについて計算し、かつT/C値を各グループに ついて未処理の対照腫瘍に対して決定する。 配列リスト (1) 一般情報: (i)出願人: (A)名称: ビーエーエスエフ・アクチエンゲゼルシャフト (B)住所: カールーボッシューストラーセ38 (C)都市名: ルードウィッヒスハーフェン (E)国名: ドイツ連邦共和国 (F)郵便番号(ZIP) : D−67056 (G)電話: 0621/6048526 (H)ファックス: 0621/6043123 (I)テレックス: 1762175170 (ii)発明の名称: 新規のペプチドならびに該ペプチドの製造及び使用 (iii)配列数: 9 (iv)コンピュータ読み取り可能形式: (A)媒体種類: フロッピー・ディスク (B)コンピュータ: IBM PCコンパチブル (C)オペレーティング・システム: PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア: PatentIn Release #1.0、 バージョン #1.25(EPO) (2)SEQ ID N−O: 1に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 5アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 1: (2)SEQ ID NO: 2に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 5アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 2: (2)SEQ ID NO: 3に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 3: (2)SEQ ID NO: 4に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 4: (2)SEQ ID NO: 5に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 5アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トポロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 5: (2)SEQ ID NO: 6に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 6: (2)SEQ ID NO: 7に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 7: (2)SEQ ID NO: 8に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 8: (2)SEQ ID NO: 9に関する情報: (i)配列特性: (A)長さ: 4アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖: 一重 (D)トボロジー: 直鎖状 (ii)分子種類: ペプチド (xi)配列表記: SEQ ID NO: 9:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 リッター, クルト ドイツ連邦共和国 D―69115 ハイデル ベルク アルベルト―マイス―シュトラー セ 12 (72)発明者 クリンゲ, ダグマール ドイツ連邦共和国 D―69120 ハイデル ベルク ブリュッケンコプフシュトラーセ 15 (72)発明者 カイルハウアー, ゲルハルト アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01752 マルボロ ラウンドトップ ロー ド 185 (72)発明者 ロマーダール, シンシア アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01778 ウェイランド コウチーテュエイ ト ロード 260 (72)発明者 バルロッツァーリ, テレサ アメリカ合衆国 マサチューセッツ ブル ックリン ビーコン ストリート 51 111 (72)発明者 クィアン, シャオドング アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02181 ウェルズレイ キングスバリー ストリート 72

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I: 〔式中、 R1はアルコキシ基;アルキル基;シクロアルキル基;アルキルスルホニル基 ;トリフルオロエチル基;フルオロエチル基;ジフルオロエチル基;トリフルオ ロアセチル基;アミジノ基;ウレイル基;ピペリジノスルホニル基;モルホリノ スルホニル基;ベンジルオキシカルボニル基;アルコキシカルボニル基;アルキ ル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;ヒドロキシ基;アルキル基、 −N(CH32基、ニトロ基、ハロゲン原子及びCF3基から相互に無関係に選 択された1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルスルホ ニル基;又はNR89基(但しR8及びR9はそれぞれ水 素原子又はアルキル基を表わす)を表わし; R2は水素原子、アルキル基;シクロアルキル基;アシル基;ニトロ基、ハロ ゲン原子、CF3基、アルキル基及びアルコキシ基(有利にC1〜C4)から相互 に無関係に選択された3個までの置換基で置換されていてもよいベンゾイル基又 はベンジル基を表わし;あるいは R1−N−R2は一緒になって5〜6員の複素環を表わし、この複素環は、置換 されていなくともよいし、フェニル基、ベンジル基、アルキル基、N(CH32 基、オキソ基、ニトロ基、チエニル基、CONH2基、COOMe基及びCOO Et基から相互に無関係に選択された1個もしくはそれ以上の置換基で置換され ていてもよく; Xは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、−CH2−シクロヘキシル基 又はベンジル基を表わし; Aはバリル基、イソロイシル基、ロイシル基、アロ−イソロイシル基、α−ア ミノイソブタノイル基、3−t−ブチルアラニル基、2−t−ブチルグリシル基 、3−シクロヘキシルアラニル基、2−エチルグリシル基又は2−シクロヘキシ ルグリシル某からなる群から選択されており; R3は水素原子又はアルキル基を表わし; Bは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、−CH2−シクロヘキシル基 又はベンジル基を表わし; Dは水素原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基又はアルコキシ基を表わし; Eは水素原子又はアルキル基を表わし;あるいは B及びEは一緒になって−(CH23−基、−(CH22−基、−CH(CH3 )CH2CH2−基、−CH(CH3)CH2−基、−C(CH32CH2CH2− 基又は−C(CH32CH2−基を表わし; R7は−NR4−CHG−CHK−CHL−CO−基又は (上記式中、Vは酸素原子又は硫黄原子を表わし;Y1は水素原子を表わし ;Z1は水素原子又は低級アルキル基を表わし;あるいはY1及びZ1は一緒にな って結合を形成し;W1は水素原 子、アルキル基又はフェニル基を表わし; R4は水素原子又はアルキル基を表わし; Gは水素原子、アルキル基、シクロヘキシル基、−CH2−シクロヘキシル 基又はベンジル基を表わし; Kは水素原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基又はアルコキシ基を表わし; Lは水素原子又はアルキル基を表わし;あるいは R4及びGは一緒になって−(CH24−基、−(CH23−基又は−CH2 −CH(OH)−CH2−基を表わす)を表わし; Mは1−アミノペンチル−1−カルボニル基、バリル基、2−t−ブチルグリ シル基、プロリル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基、ロイシル基、3 −シクロヘキシルアラニル基、フェニルアラニル基、テトラヒドロイソキノリル −2−カルボニル基、3−チアゾリルアラニル基、3−チエニルアラニル基、ヒ スチジル基、2−アミノインジル−2−カルボニル基、チロシル基、3−ピリジ ルアラニル基、3−t−ブチルアラニル基、2−シクロヘキシルグリシル基又は 3−ナフチルアラニル基からなる群から選択されており; あるいはR12N−CHX−CO−及びAは一緒 になって、 (上記式中、 Tは水素原子又は低級アルキル基を表わし;Uは水素原子又は低級アルキル 基を表わし;nは1、2又は3を表わし;Vは酸素原子又は硫黄原子を表わし; Yは水素原子を表わし;Zは水素原子又は低級アルキル基を表わし;あるいはY 及びZは一緒になって結合を形成し;Wは水素原子、低級アルキル基又はフェニ ル基を表わす) を表わし; a、b及びdは相互に無関係に0又は1を表わし;Qはヒドロキシ基、アルコ キシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基又は置換もしく未置換のアミノ 基を表わし; 但し、b及びdが0である場合には、Qはヒドロキシ基もしくはアルコキシ基 ではない〕で示されるペプチド及び生理学的に許容される酸との該ペプチドの塩 。 2.R1−N−R2が式: で示される5〜6員の複素環であり、この複素環は、置換されていなくてもよ いし、フェニル基、ベンジル基、アルキル基、N(CH32基、ニトロ基、チエ ニル基、CONH2基、COOEt基又はオキソ基から相互に無関係に選択され た1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてもよい、 請求項1記載の式Iの化合物。 3.Qが式 R5−N−R6 〔式中、 R5はH原子又はヒドロキシ基又はC1〜C7−アルコキシ基又はベンジルオキ シ基又はC1〜C7−アルキル基又はフルオロエチル基又はジフルオロエチル基又 はトリフルオロエチル基又はC3〜C7−シクロアルキル基を表わし、 R6はH原子又はC1〜C7−アルキル基又はトリフルオロエチル基又はフェニ ル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHBzl基、 CON(Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1〜C4−アルキル基、C1〜 C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−ス ルホニル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONH Bzl基、CON(Bzl)2基、環系を形成していてもよいC1〜C4−アルキ ル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−ア ルキル−スルホニル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ナフチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONH Bzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜 C4−アルコキシ基、ベンゾキシ基、フェノキシ基又はC1〜C7−アルキル−ス ルホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、C ONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア ルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル 基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ビフェニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CON HBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコ キシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基で ある2個までの置換基で置換されていてもよい)又は トリフェニルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリルエチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原 子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スル ホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンズヒドリルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原 子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スル ホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ナフチルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、C ONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア ルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル 基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は アセナフチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CO NHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アル コキシ基、フェノキシ基、ベン ゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換 されていてもよい)又は アセナフチルメチル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピリジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONH Bzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキ シ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基であ る2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピコリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONH Bzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキ シ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基であ る2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾチアゾリル基(相互に無関係にCF3基、 ニトロ基、ハロゲン原子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4 −アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1 〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよ い)又は ベンゾイソチアゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原 子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スル ホニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾピラゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、 CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4− アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニ ル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ベンゾオキサゾリル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は フルオレニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CO NHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アル コキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基 である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は アミノフルオレニル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子 、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4 −アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基又はC1〜C7−アルキル−スルホ ニル基である2個までの置換基で置換されていてもよい)又は ピリミジル基(相互に無関係にCF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、COO Et基、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、環系を形成していてもよい C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基 又はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されてい てもよい)又は 5員ヘタリール基(相互に無関係にCF3基、 ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、COOMe基、COOEt基、チオメチル 基、チオエチル基、チオフェニル基、ピコリル基、アセチル基、−CH2−CO OEt基、CONH2基、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、環系を形成 していてもよいC1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基 、ベンゾキシ基、フェニル基(相互に無関係にニトロ基、CF3基、ハロゲン原 子又はC1〜C4−アルキル基である3個までの置換基で置換されていてもよい) 、ベンジル基(相互に無関係にニトロ基、CF3基、ハロゲン原子、C1〜C4− アルキル基、ナフチル基、C1〜C7−アルキル−スルホニル基、フェニルスルホ ニル基又はC1〜C4−ジアルキルアミノ基である4個までの置換基で置換されて いてもよい)である3個までの置換基で置換されていてもよい)又は −CHR7−5員ヘタリール(但し、R7はH原子、直鎖状もしくは分枝鎖状 C1〜C5−アルキル基又はベンジル基を表わし;あるいはR7及びR5は一緒にな って−(CH23−基もしくは−(CH24−基を形成する)(相互に無関係に CF3基、ニトロ基、ハロゲン原子、CONHBzl基、CON(Bzl)2基、 COOMe基、COOEt基、COOCH(CH32 基、CONH2基、COOBzl基、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコ キシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基又 はC1〜C7−アルキル−スルホニル基である2個までの置換基で置換されていて もよい)を表わす〕 で示されるアミノ基である、 請求項1記載の式Iの化合物。 4.Qが、 からなる群から選択された構造を形成するR5−N−R6のアミノ基であり、この 場合、該基は、置換されていなくてもよいし、或いは、CF3基、ニトロ基、ハ ロゲン原子、オキソ基、シアノ基、N,N−ジメチルアミノ基、CONHBzl 基、CON(Bzl)2基、C1〜C6−アルキル基(環系を形成していてもよい )、C1〜C4−アルコキシ基、フェノキシ基、ベンゾキシ基、ナフチル基、ピリ ミジル基、COOEt基、COOBzl基、C3〜C6−シクロアルキル基、ピロ リジニル基、ピペリジニル基、チエニル基、ピロリル基、−CH2−CO−NC H(CH32基、−CH2−CO−N(CH24基、−CH2−CO−N(CH24O基、ベンジル基(ニトロ基、ハロゲン原子、CF3基、チオメチル基又は相 応するスルホキシドもしくはスルホン、チオエチル基又は相応するスルホキシド もしくはスルホン、C1〜C4−アルキル基及びC1〜C4−アルコキシ基から相互 に無関係に選択された3個までの置換基で置換されていてもよい)及びフェニル 基(ニトロ基、ハロゲン原子、CF3基、チオメチル基、チオエチル基、C1〜C4 −アルキル基及びC1〜C4−アルコキシ基から相互に無関係に選択された3個 までの置換基で置換されていてもよい)からなる群から相互に無関係に選択され た1個もしくはそれ以 上の置換基で置換されていてもよい、 請求項1記載の式Iの化合物。 5.bが0である、請求項1記載の式Iの化合物。 6.dが0であり、bが−NH4−CHG−CHK−CHL−CO−基であり かつQがヒドロキシ基もしくはアルコキシ基ではない、請求項1記載の式Iの化 合物。 7.b及びdが0でありかつQがヒドロキシ基もしくはアルコキシ基ではない 、請求項1記載の式Iの化合物。 8.dが0であり、R7 である、請求項1記載の式Iの化合物。 9.aが0である、請求項1記載の式Iの化合物。 10.a及びdが0である、請求項1記載の式Iの化合物。 11.b及びdが1でありかつQがヒドロキシ基、C1〜C4−アルコキシ基又は ベンジルオキシ基である、請求項1記載の式Iの化合物。 12.医薬品において、製薬学的に許容されうる担持剤及び請求項1記載の化合 物の治療学的有効量を含有することを特徴とする医薬品。 13.哺乳動物の腫瘍を治療する方法において、該腫瘍を有する哺乳動物に、請 求項1記載の式Iの化合物の腫瘍を抑制する量を投与することを特徴とする、哺 乳動物の腫瘍の治療法。 14.請求項1記載の式Iの化合物を製造する方法において、該化合物をペプチ ド化学の公知方法によって製造することを特徴とする、ペプチドの製法。
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