JP2002517691A - 液圧制御装置 - Google Patents

液圧制御装置

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JP2002517691A
JP2002517691A JP2000553729A JP2000553729A JP2002517691A JP 2002517691 A JP2002517691 A JP 2002517691A JP 2000553729 A JP2000553729 A JP 2000553729A JP 2000553729 A JP2000553729 A JP 2000553729A JP 2002517691 A JP2002517691 A JP 2002517691A
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piston
cylinder body
seal
piston rod
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ルイ フレデリック
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Valeo SA
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D25/088Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members being distinctly separate from the axis of rotation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B7/00Systems in which the movement produced is definitely related to the output of a volumetric pump; Telemotors
    • F15B7/06Details
    • F15B7/08Input units; Master units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • F16D2025/081Hydraulic devices that initiate movement of pistons in slave cylinders for actuating clutches, i.e. master cylinders

Abstract

(57)【要約】 本発明は、第1スリーブ(42)をガイドするための第1スリーブ(54)を支持するシリンダ本体(17)を備えるシフトシリンダを含む装置であって、前記第1スリーブ(42)は、この第2スリーブ(42)とピストン(21)との間に挿入されたピストンシールおよびシリンダ本体(17)と、液圧チャンバ内に進入する第2スリーブ(42)との間に設けられた第2シール(59)と共に、軸方向に移動自在なピストン(21)を密閉している。本発明は、自動車に適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、クラッチを液圧制御するための装置に関し、特に、ピストンを有す
る少なくとも1つの圧力発生シリンダ、または受圧シリンダを備える自動車用の
クラッチを液圧制御するための装置に関する。
【0002】 より詳細には、本発明は、実質的にチューブ状のシリンダ本体を含み、この本
体内で、ピストンが軸方向にスライドするタイプの、少なくとも1つの制御シリ
ンダを含み、ピストンが、前方の横方向面により液圧チャンバを構成しており、
更にピストンが、後方横方向面によってピストンロッドと協働しており、パイプ
またはダクトを接続するための開口部が液圧チャンバ内に開口しており、シリン
ダ本体が、成形可能な材料、例えばプラスチックから製造されている、自動車等
のクラッチのための液圧制御装置に関する。
【0003】 かかる装置は、例えばドイツ国実用新案第29516488号明細書に記載されている
。 この実用新案明細書では、ピストンは、金属製ピストンスカートを含むアセン
ブリの一部となっている。
【0004】 より詳細に説明すれば、ピストンのスカートは、その前端に突出する要素を含
み、成形によって、この突出する要素にピストンが形成されている。このスカー
トは、ピストンのロッドのヘッドを収容するように構成されている2つのハーフ
シェルのためのレセプタクルとして働く。
【0005】 更に、ピストンは、金属製ガイドスリーブと協働するようになっているピスト
ンシールを支持しており、金属製ガイドスリーブは、シリンダ本体の内側ボアに
取り付けられ、液圧チャンバの境界を定めているが、一方、シリンダ本体も、ピ
ストンスカートと協働するようになっている第2シールを支持している。 このために、シリンダ本体は、その後端部が拡大された断面を有するよう、内
径部に段部が設けられており、よって、シリンダ本体が内部に第2シールを含む
ことができるようになっている。この拡大断面部には、固定スカートが取り付け
られており、第2シールを係止するようになっている。
【0006】 多数の部品を必要とするかかる解決案は、比較的コストが高く、ピストンによ
って支持されると共に、シリンダ本体に固定されたガイドスリーブと協働するダ
イナミックなピストンシールを設けなければならない。
【0007】 本発明の目的は、これらの欠点を、簡単かつ安価に解消することにある。
【0008】 本発明によれば、上記タイプの液圧制御装置は、前記ピストンが前記ピストン
ロッドのヘッドを受けるよう構成されており、前記ピストンが、前記第2スカー
トによって囲まれており、前記ピストンシールが前記ピストンの外周部と第2ス
カートの内周部との間に作動的に挟持されており、第2スカートが、液圧チャン
バ内に進入していることを特徴とする。
【0009】 本発明によれば、従来のガイドスリーブは不要となり、ピストンスカートは、
液圧チャンバ内に進入する。このピストンとピストンスカートとは、同心状かつ
同軸状の部品であり、これらは、取り扱いかつ運搬できるサブアセンブリとなっ
ている1つのユニットを構成している。
【0010】 ピストンスカートの外側表面は、ダイナミックタイプの第2シールと協働する
ので、ピストンスカートの外側表面の製造コストは、従来技術のガイドスリーブ
の内側表面の製造コストよりも低くなっている。この固定スカートは、軸方向に
細長く、ピストンスカートに対して良好なガイドとなっている。前記スカートの
内側ボアは、シリンダ本体の内側ボアを延長させている。
【0011】 ピストンシールは、簡略された形状となっており、ピストンとピストンスカー
トとの間で静的に働く。一実施例では、ピストンシールはOリングシールである
【0012】 ピストンスカートは、簡単で、安価なチューブ状となっており、このスカート
は、ベース部分を有していない。
【0013】 好ましくは、ピストンロッドのヘッドに対するシーティングを、成形によって
容易に形成できるよう、ピストンは、プラスチック製とすることが好ましい。
【0014】 シリンダ本体は、シリンダ本体のベースとピストンとの間で働くスプリングを
センタリングするように働く当接部を有することが好ましい。
【0015】 ピストンの前方面は、この当接部と接触するようになっている。
【0016】 こうしてピストンスカートは、ピストンが後退位置にある時に弱い力を受ける
だけである。
【0017】 一実施例では、ピストンは、ピストンスカートの少なくとも1つの変形部が進
入する後方の軸方向固定溝を有する。
【0018】 突出要素を構成するスカートの変形部は、ピストンスカートがピストンに対し
て軸方向に固定されるよう、例えば挿入によって溝内に進入する。ピストンスカ
ートは、例えばピストンの溝内に進入するラグまたはペグを有する。
【0019】 このスカートをピストンにスナップ嵌合することができる。 別の変形例では、成形によって、ピストンにピストンスナップを固定する。
【0020】 別の変形例では、接着によって、ピストンにスカートを固定する。
【0021】 当然ながら、ピストンが、例えばピストンスカートに形成された開口部に進入
する突出要素を有するよう、構造を反転することも可能である。
【0022】 別の変形例では、ピストンスカートは、ピストンの前面または後面のショルダ
ーに当接する。
【0023】 ピストンシールは、ピストンスカートをピストンに軸方向に係止する役割を果
たし、プラスチック材料からこのピストンを製造することによって。ピストンス
カートとピストンとの組み立てが容易となっている。
【0024】 別の変形例では、ピストンスカートを捕捉し、これを所定位置に保持するため
に、ピストンと別のプラスチック部材とが連動するようになっている。
【0025】 この別の部材は、例えばピストンスカートを係止するよう、ピストンに超音波
溶接してもよい。
【0026】 別の変形例では、レーザータイプの少なくとも1つのエネルギー源を使って、
熱を間接的に加えることにより、溶接作業を局部的に実行する。
【0027】 ピストンスカートを所定位置に局部的にトラップするために、ピストンに、円
錐形の入れ子式係合部によって補助部材を取り付けてもよい。
【0028】 このように、これらの実施例では、好ましくはプラスチック材料製のピストン
と、プラスチック材料製の付加部材との間に、局部的にピストンスカートが挟持
される。
【0029】 制御シリンダが圧力発生シリンダとなっているケースでは、ピストンスカート
は、圧力発生シリンダに連動するリザーバに液圧チャンバを連通させる少なくと
も1つの前方孔を有する。
【0030】 ピストンの上方部分に通路を設けるため、流体のより大きい流量を保証し、か
つ組み立て中の延伸を防止できるようにするために、いくつかの孔を設けること
が好ましい。
【0031】 第2シール、例えばリップシールの片側から反対側へ移動できるピストンスカ
ートの作用によって、通路孔の位置が決定される。ピストンスカートの外周部に
はバリは形成されず、これによって、ピストンスカートのシリンダ本体内でのス
ライド運動が容易となることが理解されると思う。
【0032】 ピストンスカートと協働し、かつピストンスカートの変位を制限するように、
径方向に互いに対向する少なくとも2つの後方当接部、例えばラグまたはペグを
、固定スカートが有することが好ましい。
【0033】 従って、ピストンスカートの死点移動の公差は、3つの部品の公差の合計によ
って決定される。 一体的リザーバと圧力発生シリンダとを、容易に一体化することが可能である
【0034】 この作動シリンダは、シリンダ本体とピストンロッドとの間に作動的に挟持さ
れたベローズまたは巻き戻すことができるシールされた膜によって形成できる。
【0035】 これら膜またはベローズは、これらを固定部品(すなわちシリンダ本体)、お
よび可動部品(すなわちピストンロッド)に締結するためのビードを端部に有す
る。
【0036】 ビードを係止するよう、固定部品および可動部品に、それぞれ締結部材が、例
えばスナップ嵌合により固定される。
【0037】 従って、リークした流体を作動リザーバに戻すことが可能であり、リザーバは
、一般的には弾性部材、例えばゴム製のベローズまたは膜から成る可撓性の弾性
要素によって構成されるてい。
【0038】 更に、クラッチ用液圧制御装置への流体の充填は、装置を自動車に取り付ける
前には行うことができず、取り付け後、主要リザーバの助けにより、充填を行っ
ていた。当然ながら、この液圧制御装置はあらかじめ流体を充填できる。
【0039】 別の変形例では、主要リザーバを省略し、上記一体的リザーバのみに依存する
ことができる。各ケースにおいて、第2シールは制御流体内に沈漬しているので
、空気とは接触せず、よってシールの有効作動寿命が長くなっている。
【0040】 一実施例では、保護キャップを設け、これを、ベローズまたは膜の代わりに使
用する。このキャップは締結スカートを囲んでいる。
【0041】 このキャップは、プラスチック製であり、当接部を構成する部分と、キャップ
をピストンロッドにクリップするためのラグまたはペグのようなクリップ手段を
含んでいる。
【0042】 別の変形例では、このキャップは、クリップにより同じ方法で、固定部品(す
なわちシリンダ本体またはスカート)に支持されている。
【0043】 別の変形例では、キャップは、エラストマーシール部材を、ピストンロッドお
よび固定部品にそれぞれ係止している。
【0044】 更に別の変形例では、このキャップは、ベローズまたはロールアウト膜を締結
するための部材のうちの1つを構成している。
【0045】 締結スカートは、作動リザーバまたは主要リザーバと連通する通路を含んでい
る。
【0046】 スカートは、流体を自由に通過できるようにさせるための少なくとも1つの円
周方向または軸方向の溝を有する。
【0047】 このスカートは、例えば超音波溶接、レーザー溶接、摩擦溶接、またはクリッ
プ加工、もしくは接着、もしくはネジ締結によって、シリンダ本体に取り付けら
れる。
【0048】 超音波溶接、またはレーザータイプの溶接は、良好なシールを可能にし、かつ
シールの数を少なくすることができる。
【0049】 シリンダ本体は、プラグによって閉じることができる開口部を有し、この開口
部は、主要リザーバと連通している。
【0050】 上記のように、一体的リザーバで十分なケースでは、開口部をプラグで閉じる
。このプラグは、プラスチック製とすることが好ましいシリンダ本体と同じ材質
の部品である。このプラスチックは、例えば超音波によって、シリンダ本体に溶
接され、この溶接によってシールが得られる。
【0051】 締結スカートは、シリンダ本体にスカートを超音波溶接する作業中に、シリン
ダ本体に対して、ピストンスカートをセンタリングできるようにする外部取り付
け開口部を有する。
【0052】 取り付け開口部は、これら取り付け開口部内に進入する突起を有する取り付け
工具が嵌合されるようになっており、よってピストンスカートと係合し、このピ
ストンスカートをグリップするように働く。
【0053】 これらの開口部は、ピストンの周りに空間を構成する。一実施例における取り
付け開口部は締結およびガイドスカートの後方で開口する軸方向の盲スロットか
ら成っている。 別の変形例では、この開口部は長円形の孔であり、この開口部は、ピストンス
カートにアクセスする開口部である。簡単な工具を使用するために、正確な取り
付けを行うことができる。前記工具は、ピストンをガイドするための種々のボア
を同軸状とし、かつ互いに整合することを保証する。
【0054】 別の変形例では、当然ながら、溶接の代わりに接着剤を用いて接着を行うこと
も可能である。
【0055】 次に、添付図面を参照して、本発明について説明する。
【0056】 すべての図面において、共通する要素には、同じ符号を付してある。
【0057】 図1および図8〜図10では、自動車のクラッチのための制御装置の圧力発生
器となっている制御シリンダが示されている。
【0058】 かかる装置(図示せず)は、圧力発生シリンダを含み、このシリンダは、ダク
トを介して受圧シリンダに接続されている。この受圧シリンダの構造は、圧力発
生シリンダの構造と類似している。
【0059】 各シリンダは、受圧器または圧力発生器のいずれかとは無関係に、容積可変液
圧チャンバの境界を定めるよう、シリンダ本体内で軸方向に移動できるピストン
を含んでいる。この液圧チャンバ内には、ダクトが接続されている接続オリフィ
スが開口している。
【0060】 圧力発生シリンダは、例えばドライバによって操作されるクラッチペダルへ接
続されたピストンロッド、または所定のプログラムに従って操作されるアクチュ
エータを含んでいる。
【0061】 圧力発生シリンダのピストンは、圧力ヘッドシリンダを受圧シリンダとを接続
するパイプまたはダクトに向けて、液圧チャンバ内に含まれる流体、例えばオイ
ルを押し出すようになっている。
【0062】 クラッチが係合していると、圧力発生シリンダの液圧チャンバの容積は最大と
なっているが、他方、受圧シリンダの制御チャンバの容積は最小となっている。
【0063】 クラッチが作動する間、圧力発生シリンダの液圧チャンバの容積は減少するが
、他方、受圧シリンダの制御チャンバの容積は増加する。
【0064】 次に、受圧シリンダのピストンはロッドに作用し、ロッドは、例えば摩擦クラ
ッチの一部となっているクラッチ解放ベアリングを操作するクラッチ解放フォー
クに作用する。
【0065】 圧力発生シリンダおよび受圧シリンダは、ピストンとシリンダの本体のベース
との間で作用するスプリングを含んでいる。運転者がクラッチペダルを解放する
と、またはアクチュエータが初期のクラッチ係合位置に復帰すると、圧力発生シ
リンダのリターンスプリングは膨張し、ピストンをその初期位置へ復帰させるが
、他方、圧力発生シリンダのリターンスプリングは、クラッチスプリング、例え
ばダイヤフラムによって圧縮され、受圧シリンダのピストンを初期位置へ復帰さ
せる。
【0066】 図1および図8〜図10では、圧力発生シリンダは、その送圧位置に示されて
おり、このシリンダは、プラグ19によって入口ポート18が閉じられたシリン
ダ本体17を有する。ダクトまたはパイプは、この入口ポートを介して、受圧シ
リンダと圧力発生シリンダとを接続するようになっており、圧力発生シリンダの
液圧チャンバ20に開口している。
【0067】 チャンバ20は容積可変チャンバであり、シリンダ本体17によって境界が定
められているが、シリンダ17の本体内部で軸方向に移動できるように、ピスト
ン21が取り付けられている。
【0068】 図示の例では、シリンダ本体17とピストン21とは、成形可能なプラスチッ
クから製造されている。 このプラスチックは、必要であれば、部品17、21に必要な強度を与えるよ
う、グラスファイバー、ケブラー等で補強できる。
【0069】 シリンダ本体17は、ほぼチューブ状をしており、本体17は、図5に最も良
く示されるように、盲状をした内側ボア12、23を有する。シリンダ本体17
は、内側に段部が付いたチューブ状となっており、このチューブは、軸方向の対
称軸線X−X(図1)と、前方の横方向に配置されたベース24とを有し、この
ベース24に接続部分25の入口ポート18が開口し、上記ダクトを、例えばク
リップ留めによって接続できるようになっている。 接続部分25は、この目的のために、内側通路(符号なし)を有し、この通路
にワイヤクリップ48を通し、上記ダクトと圧力発生シリンダとを接続するよう
になっている。別の変形例では、この接続はネジタイプである。本体17は後方
が開口している。
【0070】 接続部25とベース24とは、シリンダ本体17の前方部品26の一部である
が、シリンダ本体の他方の開端部は、前記本体の後方部品27の一部である。 本体17が段付きチューブ状となっているために、前方部品26の径は、後方
部品27の径よりも小さくなっている。従って、内側ボア22、23は、後方部
分23を有し、この後方部分23は、後方部品27内にあり、前方部品26内の
前方部分22よりも大きい径を有する。
【0071】 ベース24によって境界が定められた前方部品26に、補強リブを設けてもよ
い。 ピストン21は、シリンダ本体17内でスライドできるようになっている。よ
り正確に説明すれば、ピストン21は、図1、図5、図6、および図8〜図10
の上方部分に示されている前進位置、すなわち、クラッチ係合位置と図1、図5
、図6、および図8〜図10の下方部分に示されている後退位置、すなわち、ク
ラッチ解放位置との間で、シリンダ本体の内側ボア22、23内でスライドする
ようになっている。 後退位置では、チャンバ20と制御流体とは加圧状態にあるが、前方位置では
、チャンバ20と制御流体とは減圧状態にある。
【0072】 ベース24には成形によって切頭円錐形の突出要素28が形成されていること
に気付くと思う。 この突出要素28は、軸方向に延び、そのベースの周辺は、リターンスプリン
グ29をセンタリングするように働く。リターンスプリング29は、本例では、
先に説明したようにシリンダ本体17とピストン21との間、より正確には、横
方向ベース24とピストン21の前端との間で作用する螺旋スプリングとなって
いる。
【0073】 ピストン21は、横方向壁30を有する(図5および図6参照)。この横方向
壁30の前面31は、ピストンロッド33と協働する背面32と共に液圧チャン
バ29の境界を定めており、ピストンロッド33は本例では金属製である。 横方向壁30は、切頭円錐形の外側プロフィル、および盲の円筒形中心孔35
を有するチムニー要素34として前方に延びている。
【0074】 軸方向を向く孔35のベースは、壁30の前面31によって構成されている。 チムニー要素34のまわりには、螺旋リターンスプリング29が取り付けられ
ており、チムニー要素のベースは、リターンスプリングをセンタリングするよう
に働き、リターンスプリングの後端部は、ピストン21の横方向壁30の前面3
1に当接している。
【0075】 従って、ベース24と前面31との間でスプリング29が働く。当然ながら、
ポート18はベース24を貫通し、突出要素24に対して側方に開口している。
突出要素28は、ベース24から突出するよう成形によって形成され、そのベー
スの周辺によって、スプリング29の前端をセンタリングするように働く。
【0076】 1つの特徴としての突出要素28の端面36は、チムニー要素34の前面37
に対する当接部として働く。 より詳細に説明すれば、後退位置では、ピストン21はチムニー要素34の前
面37を介して、突出要素38の端面36に接触する。従って、シリンダ本体1
7は、ピストン21の前方への変位を制限する当接部28を有する。
【0077】 上記当接部を構成する突出要素28に接触するようになっているチムニー要素
34は剛性である。このチムニー要素34は、プラスチック材料から製造された
ピストン21を補強している。
【0078】 横方向壁30は、外側に広がったボア39を有するスリーブ部分38として後
方に向かって延びている。 本例では、このボア39は切頭円錐形であり、そのベースの一部は、ピストン
21の横方向壁30の背面32から構成されている。
【0079】 ボア39のベースは、その前端でロッド33のヘッド40を受けるように全体
の形状が半球状となっている。ヘッド40は、全体が球形のボア状となっており
、このボアは、スリーブ部分38の内側ボア39のほぼ半球状の相補的なベース
に進入している。
【0080】 上記スリーブ部分38は、1つの特徴に従って、スロットにより軸方向のフィ
ンガーに分割されている。 スロット部分38の外形は円筒形であり、その外径は、チムニー要素34の外
径よりも大きくなっている。ロッド33のヘッドは、ボア39のベースの半球面
部分に接触するまで内側ボアと接触するすることにより、スリーブ部分38のフ
ィンガーを広げるようになっている。
【0081】 従って、ロッド33は、ピストン21内、より詳細には、スロットによって軸
方向フィンガーに分割されているスリーブ部分38のベース内に、ボールタイプ
のカップリングによって取り付けられている。 1つの特徴によれば、横方向壁30、従って、ピストン21は、その外周部に
ピストンシール41を支持している。
【0082】 本例では、シール41はOリングシールであり、このシールは、横方向壁30
の外周部に設けられた溝(符号なし)に嵌合されている。 前記シール41は、本発明の1つの特徴に従い、金属製ピストンスカート42
の内周部と協働するようになっており、ピストンスカート42は、ピストン21
を囲み、本例ではチューブ状となっている。従って、ピストン21は、スカート
42の内周部に進入している。本明細書で後述するように、ピストンの後端部は
、スカート42の背面に対して軸方向に突出している。
【0083】 ピストンスカート42は、例えば陽極酸化処理したアルミニウム材料、または
処理したスチール製である。このピストンスカート42は、チムニー要素34に
対して軸方向前方に突出している。後退位置では、チムニー要素34は突出要素
28と接触しているが、他方、スカート42はベース24から離間している。
【0084】 ピストンのチムニー要素42は、チムニー要素34およびリターンスプリング
29から径方向に離間している。 前方スカート42は、スリーブ部分38の横方向壁30と接触している。
【0085】 より詳細には、ピストンスカート42は、その内周部において、シール41の
外周部に密に接触している。 従って、シール41は、そのグリップ作用によって、ピストンスカート42を
固定している。
【0086】 前記スカート42は、スリーブ部分38を閉じるように働く。より詳細には、
このスカート42は、ラジアル方向の力を発生することにより、スリーブ部分3
8のフィンガーを径方向内側に変形させるように押圧する。従って、スリーブ部
分38はあらかじめ応力が加えられた状態でスカート42内に嵌合される。
【0087】 従って、スリーブ部分38も、グリップ作用により、ピストン21に対してピ
ストンスリーブ42を固定する。 従って、前記スカート42は、ピストン21に対して軸方向に固定される。
【0088】 前記スカートは、シール41およびスリーブ部分38により、ピストン21に
対して回転できるようにも、このピストン21に対して固定されている。
【0089】 このような軸方向の固定を完了し、更にピストン21に対してスカート42が
回転しないようにする固定を完了させるために、ピストンスカート42とピスト
ン21とから成る要素のうちの一方が、ピストン21とピストンスカート42か
ら成る要素のうちの他方に形成された1つ以上のリセス内に進入する1つ以上の
ラグを有しなければならないようにすることを提案する。
【0090】 例えば、スカート42は、その後端部に孔を有することができ、この孔に、ラ
グ状をしたラジアル突起が進入し、これら突起は、スリーブ部分38の後方にお
いて、スリーブ部分38の外周部から突出することができる。従って、このスカ
ートは、スリーブ部分38のラジアル突起がスカート42の孔内に進入するまで
、ピストン21の外周部に圧嵌めされる。
【0091】 こうしてスカート42は、ピストン21にスナップ嵌合される。 本例では、図7から判るように、スリーブ部分38の後端部は、その外周部に
締結溝43を有するが、ピストンスカート42の後端部は、締結溝43の後方フ
ランクおよびベースに係合するラグ44を形成するよう、径方向内側に局部的に
変形されている。
【0092】 別の変形例では、このスカート42の後端部には、局部的な歯が形成されるか
、または締結溝43内に進入するフィンガーを有する。 別の変形例では、現場での成形により、ピストン21にスカートの後端部が固
定される。
【0093】 これらのいずれのケースにおいても、シリンダ本体17内で軸方向に移動自在
なユニットを構成するよう、ピストン21とピストンスカート42から成るアブ
アセンブリが形成される。スカート42とピストン21とは、互いに同心状かつ
同軸状の部品となっている。
【0094】 前記ピストンスカート42は、部品を追加することなく、ロッド33をピスト
ン21の内部に軸方向にロックするよう、スリーブ部分38のフィンガーが径方
向外側に広がるのを防止する。従って、ロッド33は、ピストン21から軸方向
に向けることはできないが、他方、スリーブ部分38のシーティング138(本
例では形状がほぼ半球面状となっている)と背面32によって三次元で回転でき
る状態のままとなっている。従って、ピストンロッド33を手動で取り外すこと
ができるよう、スリーブ部分38にかかるピストンスカート42によって発生さ
れる応力を制御することが可能である。
【0095】 ピストンは、プラスチック製であり、スリーブ部分38は可撓性であるので、
このようなことがすべて可能となっている。 当然ながら、ピストン内にピストンロッド33を挿入した後に、ピストン21
にスカート42を固定してもよい。いずれのケースにおいても、本発明の1つの
特徴によれば、ピストン21の内側は、ピストンロッド33のヘッド40を収容
するように構成されている。ピストン21は、ヘッド40のための内側シーティ
ングを有する。このシーティングは、スロットにより可撓性となっているスリー
ブ部分38と、背面32によって構成されている。
【0096】 これに関連し、前記ヘッド40は別の形状でもよい。このことは、スリーブ部
分38の内部およびシーティングについても当てはまる。 シリンダ本体17は、車両の固定部品に固定されるようになっており、従って
、圧力発生シリンダの固定部品の一部であるが、ピストン21とピストンロッド
33とは、前記シリンダの可動部品の一部である。
【0097】 この目的のために、本例における本体17は、シリンダ本体17の前方部品2
6と後方部品37との間に、一体的な中間プレート45を有する。 このプレート45は、2つの平行なエッジを有し、これらエッジは、2つの先
のとがった横方向フランクによって共に接合されている。 プレート45は、シリンダ本体17の前方部品26および後方部品27と共に
成形により一体的に形成されており、チューブ状部品26、27に対して横方向
に突出している。本例では、このプレート45は、部品26、27に対して径方
向に突出する2つの締結耳部46を有する。
【0098】 これら耳部46は孔47を有し、これら孔を、締結部材、通常はシリンダ本体
17、従って、圧力発生シリンダを自動車の固定部品に締結するためのネジが貫
通する。 図3では、距離Dは、孔47の軸線の間の距離を示し、距離Lは、プレート4
5の側方フランクの山の間の距離を示す。更に、符号48の付いたワイヤクリッ
プが、コネクタ25によって支持されており、このワイヤクリップは、上記ダク
トの端部をコネクタ25に迅速にクリップ締結するように働く。
【0099】 図3には、シリンダ本体17に固定されたチューブ49も示されている。
【0100】 圧力発生シリンダの液圧チャンバ、および受圧シリンダの液圧チャンバが、流
体、本例ではオイルによって満たされている場合に、このチューブ49は、圧力
発生シリンダの外側に取り付けられている圧力供給リザーバとシリンダ本体17
の内部とを接続するように働く。 このリザーバの一部は、この流体で満たされおり、ダクト(図示せず)を介し
、チューブ49に接続されており、チューブ49は、成形によってシリンダ本体
17と一体的なプレート45の前方に形成された開口部50に開口している。こ
の開口部は、プレート45を貫通するダクト51に接続されている(図6)。こ
の場合、何本かのダクト51が設けられている。
【0101】 これらのダクト51の前部は、圧力供給溝52に開口しており、この溝52は
、開口部50と連通しているが、ダクト51の後端部はシリンダ本体17の後方
部品27の内部、より詳細には後方部品27のボア23内で開口している。
【0102】 開口部50は環状であり、チューブ49は、ベースにショルダー付リング部分
53を有し、このリング部分53は、開口部50と相補的であり、プレート45
へシールされた接着によってチューブを固定できるよう、このリング部分53は
、開口部50内に進入している。
【0103】 本例では、開口部50内にリング部分53を挿入し、次に開口部50の環状エ
ッジとリング部分53の外周部との間を超音波溶接することによって、チューブ
49をプレート45に締結している。 この目的のために、当然、チューブ49は、シリンダ本体17と適合性のある
プラスチックから製造されている。
【0104】 接着を行うか、または超音波溶接を行うかに拘わらず、いずれのケースにおい
ても、別のシールを使用することなく、プレート45へのチューブ49のシール
された締結が得られる。この場合、チューブ49は、プレート45に対して傾斜
した状態にある。そのため、成形によって、ダクト51と溝52とを容易に形成
できる。 別の変形例では、図9から判るように、チューブ49は、プラグ149に置換
されており、このプラグ149は、開口部50を閉じ、図6のチューブ49のよ
うにシールされた状態での接着、またはシールされた状態での超音波溶接によっ
て、プラグ45に固定される。従って、シール本体17は標準化される。 本例では、チューブの内面部は、3つのボア22、23および123を構成す
るように、段付き状となっている。
【0105】 上記のように、本体17の前方部品26には、最小径を有するボア22が形成
されており、本体17の後方部品27およびプレート34に、それぞれ2つの別
のボア23および123が設けられている。
【0106】 プレート45内の中心には、ボア123が形成されており、後方部品27内に
形成されたボア23に対して、中間の直径を有する。 ボア23、123により、締結兼ガイドスカート54を本体17に嵌合できる
ようになっている。このスカート54は、ピストンスカート42よりも厚く、プ
ラスチック製であり、内側ボアを有し、この内側ボアの直径は、本体17の前方
部品内のボア22の直径に等しい。 このスカート54は、本体17に固定されているので、ピストンスカート42
が軸方向に移動自在であるのに対して、このスカートは固定された状態となって
いる。
【0107】 スカート54は、ピストンスカート42をガイドする。より詳細には、プラス
チック材料製のスカート54の内周部は、金属ピストンスカート42の外周部に
密に接触している。前記スカート54を、挿入により後方部品27およびプレー
ト45に嵌合し、スカートの外周部がプレート45の内周部および本体17の後
方部品27の内周部と協働するように、スカート54は段の付いた外径部を有す
る。従って、前記スカート54は、ボア123、23内に相補的に挿入される。
【0108】 チューブ状スカート54は、互いに一体的な前方部分55と、中間部分56と
後方部分57とを有する。 前方部分55は、相補的なボア123に嵌合されており、中間部分56は、相
補的ボア22に嵌合されている。 本体17内にスカート54を挿入した後、図6内の58に示すように、部分5
6の外周部および後方部分27の内周部の領域を超音波溶接することによって、
本体内にシールされた状態でスカートを締結する。
【0109】 別の変形例では、接着により、本体17にスカート54をシールされた状態に
取り付ける。 中間部分56は、部分的に後方部分57を囲み、ピストン56と57との間に
は、大きい環状空間がある。
【0110】 後方部分57は、前方部分55の外径よりも小さい外径を有し、前方部分55
の外径自身は、中間部分56の外径よりも小さくなっている。後方部分57は、
移動自在なスカート42を良好にガイドするように、中間部分または前方部分5
5よりも軸方向に長くなっている。部分55、56の長さは、ボア23、123
の長さに応じて決まる。
【0111】 外部に対する液圧チャンバ20のシールは、ダイナミックシール59によって
得られ、このダイナミックシール59は、シリンダ本体17によって支持される
と共に、ピストンスカート42の外周部、すなわちスカート42の円筒形外側表
面と協働するようになっている。
【0112】 このシール59は、ボア123内に取り付けられ、従って、ボア123を構成
するプレート45の内周部に接触する。シール59は、ガイドスカート54の前
方部分の前面、および軸方向ボス60と軸方向に接触している。軸方向ボス60
は、ボア22とボア123とを接合する横方向ショルダー61と一体的になるよ
う、成形によって形成されている。従って、いわゆる第2シールとなっているシ
ール59は、ボス60に良好に当接し、保持される。
【0113】 これに関連し、シール59がショルダー61に接触するケースでは、ショルダ
ー61をプレート45の内周部に接合する半径の領域内で、シール59の変形が
生じる。このシール59は、リップシールである。ピストンスカート42は、ス
カート42の内側と外側とを連通させるための少なくとも1つの孔を有する。
【0114】 この孔62は、リップシール59の両側におけるピストン21、およびスカー
ト42の軸方向の運動に応じて位置決めされる。この孔62は、クラッチが係合
している時は、液圧制御チャンバ20と外側主要リザーバとを連通させる。
【0115】 クラッチが作動する間、孔62は、シール59の他方の側にあるので、このよ
うな連通は中断される。 本例では、流体の流量をより大きくし、取り付け中の延伸を防止するように、
いくつかの孔62が設けられている。
【0116】 これらの孔62は、一定の間隔で離間されている。 スカート54は、固定スカートを構成するように、シール59を軸方向に固定
している。
【0117】 このスカート54は、内周部に少なくとも1つの軸方向溝63を有し、従って
この溝63は、シール59のリップの領域で開口している。本例では、数本の軸
方向溝63が設けられている。 図5および図6の上方部分から理解できるように、クラッチが係合している前
進位置では、孔62を介して、チャンバ20と溝63とが連通しており、シール
59の傾斜リップによって、連通が生じる。孔62は、第2シール59の両側で
変位するようになっている。
【0118】 これらのいずれによっても、外部リザーバと連通することが可能となっており
、更に漏れた流体を回収することが可能となっている。 より詳細には、外部リザーバは、ダクト51を介し、開口部50、溝52、お
よび内部ボア23と連通するチューブ49に接続されており、ダクト51は、中
間部分56の前面および前方部分56の外周部、および後方部分27の内周部を
介し、ボア123とボア23とを接合する横方向ショルダー64によって境界が
定められたスペース内に開口している。
【0119】 外部リザーバから来た流体を、部分56、57と閉じたベースを有する溝63
との間に存在する環状空間に連通させるよう、中間部分56には、軸方向の通路
65が形成されている。 流体が外側に漏れるのを防止するために、本体17の後方部分27とピストン
ロッド33の後方との間にはシール用ベローズ66が設けられている。本例では
、プレート45および締結兼ガイドスリーブ54を液体が通過し、軸方向溝63
に到達し、通路の孔62を介してチャンバ20に連通することができる。
【0120】 1つの特徴によれば、スカート54は、ピストン21とピストンスカート42
とから成るユニットの一方向への軸方向変位を制限するようになっている。 この目的のために、固定スカート54は、後方端に少なくとも1つの当接部6
7(図7)と、本例では横方向に向き、流体を通過させることができる複数の当
接部とを有する。従って、軸方向に移動自在なピストンスカート52は、前進位
置において、その後面を介して、当接部67に接触することが可能である。 ピストン21の後端部は、スカート42の後端部に対して軸方向に突出してお
り、スカート42の後端部は、チャンバ20が減圧されているために、当接部6
7に接触する際に小さい力を受ける。
【0121】 ピストン21と当接部67との間に存在するラジアル方向の間隙により、溝6
3とスカート54の外の空間との間で、流体で連通する。 本例では、エラストマー材料製のベローズ66は、その両端の各々に横方向ビ
ード68、69を有し、これらビードは、本例では金属製の締結部材70、71
の助けによって、それぞれ本体17およびピストンロッド33に固定されている
【0122】 より詳細には、ロッド33の後端部に、軸方向に分離された2つの溝72、7
3がある。図2から最良に理解できるように、この溝72には、ビード69が嵌
合され、本体17から最も遠い溝73には、チューブ状締結部材71のパッド7
4が嵌合されるようになっている。この部材71は、直径に段の付いたカラー部
品(図2)と、連続する後方部分とから成り、後方部分は、大径の前方部分76
として延長しており、この後方部分は、スロットによって径方向に弾性変形可能
なラグ77に分割されている。パッド74はラグ77の一部であり、部材71か
ら内側に突出している。
【0123】 従って、ベローズ66の後端部は、このピストン76とロッド33との間にト
ラップされた部品の前方部分76によって囲まれており、溝72内にビード69
が定位されている。 溝73には、パッド74が進入しており、カラー部品71を軸方向に位置決め
している。
【0124】 部材70は、ほぼ径方向に延びるベース77を備えたカラー部品状となってい
る。 カラー部品71と同じように、カラー部品70は、本体17の後方部品27の
外周部に形成された溝(符号なし)と係合する変形部80を備えたラグ79を有
する。
【0125】 ビード68は、本体17の背面と、中間部分56の外周部と、ベース78とに
よって境界が定められたキャビティ内にトラップされ、グリップされる。 ベローズ66は、直径部に段が付けられたものとなっている。このベローズは
、部分57の背面に係合するようになっている小径の後方部分と、部分57を囲
む大径の前方部分とを含んでいる。ベローズの後方部分および前方部分は、アコ
ーディオン形状となっている。
【0126】 この部分57は、スカート56を取り付け、センタリングするための工具が嵌
合される外側の盲スロット83を有する。スロット83は、部分57の後方で開
口し、前方が部分56によって閉じられている。
【0127】 従って、取り付け工具が部分57を囲み、これをセンタリングし、更に、スカ
ート42と係合するように、スロット83を貫通する突起によって、ピストンス
カート42をセンタリングする。
【0128】 従って、スカート54と、スカート42と、ピストン21とから成るアセンブ
リを本体17に挿入し、超音波溶接による本体17へのスカート54の締結を進
めることができる。当然ながら、軸方向を向く盲スロット83を、長円形の孔に
置換することが可能である。一般的な条件として、後方部分は、取り付け工具の
突出要素を通過させることができる開口部を有する。
【0129】 本発明による、液圧制御装置は、低コストであり、組み立てが容易であること
が理解できよう。 これに関連し、ピストン21上にスカート42が取り付けられている。同様に
、チューブ49およびスカート54は、それぞれ開口部50およびボア23、1
23に挿入されている。
【0130】 部分57およびロッド33には、それぞれ締結部材70、71が取り付けられ
ている。本体17およびロッド33を備えるベローズ66は、一体的な作動リザ
ーバを構成しており、本体17と固定スカート54との間を超音波溶接すること
によって、シールが行われている。 従って、本発明に係わる圧力発生シリンダは、単一のダイナミックシール、す
なわちシール59と共に、静的なシール、すなわちシール41およびベローズ6
6のビード68、69を利用している。シール59と41とは、制御用流体内に
沈漬された状態にあるので、これらは保護されている。
【0131】 孔62と、溝63と、ビード68、69を備えるベローズ66とによって、1
つのダイナミックシールが不要となっている。 図1では、ベローズ66の後方部品は完全に圧縮されることはない。この後方
部品内に含まれる流体の初期容積は、ピストン21の軸方向の変位によって本体
17の内部に移動される。外部主要リザーバも省略することが可能である。この
ことは、図9に示されているように、プラグ149によって可能となっている。 当然ながら、ベローズによって構成され、本体17とロッド3との間に挟持さ
れる一体的リザーバ内に適当な容積を設けるように、クラッチの摩擦ライナーの
摩耗を考慮する必要がある。従って、このリザーバは、単なるリザーバにすぎな
い。
【0132】 図8では、ベローズ66の後方部品は完全に圧縮され、作動リザーバはもう存
在していないので、外部リザーバを設けることが不可欠である。 ベローズの後方部分だけが、アコーディオン形状であり、このベローズの前方
部品は、部分57上に嵌合されている。 当然ながら、図10に示されるように、このベローズを省略することも可能で
ある。
【0133】 この場合、耐衝撃性を与えるために保護キャップ166を設ける。シリンダ形
状であるこのキャップは、固定されたスカート54を囲んでおり、この後端には
、ベース部分167が設けられており、このベース部分は、ピストンロッドが貫
通する中心孔を有する。キャップ166の前端には、外側に延びる環状ラジアル
フランジ168がある。
【0134】 このフランジ168は、スナップ嵌合により固定スカート54に固定されてい
る。このスナップ嵌合は、本体17内の溝に係合するビードによって得られる。 この場合、固定されたスカート54は、中間部分56と、後方部分57しか有
しない。
【0135】 位置決めリング155と部分56との間に、第2ダイナミックシール159を
嵌合できるように、図1〜図9の前方部分は、位置決めリング155とに置換さ
れており、部分56にはシール159を収容するよう、その内周部にリベートが
形成されている。 位置決めリング155は、その後端にラジアル溝(図示せず)を有し、位置決
めリング155は、図1〜図9の溝63の代わりとなる内部軸方向溝を有する。
従って、孔62を介して、チューブ49に液体が連通する。
【0136】 図10では、シール159は、外部への漏洩を防止する追加シールとなってい
る。
【0137】 当然ながら、キャップ166は、図1〜図9のベローズ66を囲むことができ
る。この目的のために、締結部材70は、ベローズの少なくとも一部を囲むチュ
ーブ状部分として後方に延びていてもよい。別の変形例では、締結部材71の前
方は、部分的にベローズを囲むためのチューブ状部分として延びている。
【0138】 更に別の変形例では、当然ながら、チューブ49および固定スカート54は、
弾性クリップ48に類似する弾性ワイヤクリップファスナーの助けによるクリッ
プ締結によって、本体17内に取り付けられ、再びクリップのための通路が、そ
れぞれ開口部50のエッジおよび後方部品27内に設けられる。別の変形例では
、バヨネットタイプの取り付けにより、本体17内に部材49、54が嵌合され
る。
【0139】 これら変形例では、別のシールを設けなければならない。 当然ながら、本発明は受圧シリンダにも適用できる。 いずれのケースにおいても、ピストンスカートはピストンを囲み、ピストンと
共にサブアセンブリを形成する。 ピストンスカート42は、液圧チャンバ20内に進入し、このチャンバの境界
を定める。より詳細には、スカート42は前方部品26のボア内に進入し、この
ボア22は、第1スカートと称すことができる固定スカート54の内側ボアとし
て軸方向に延びている。
【0140】 接続ポートを構成する入口ポート18は、突出要素28により、ピストン21
が後退位置にある時、このスカートをベースから離間するという事実に関連し、
別の変形例では、ベース24とピストンスカート42との間の前方部分26内に
開口できる。
【0141】 当然ながら、ロッド33(図6)のヘッド40が嵌合されるシーティング13
8を横方向壁30内の中空体として形成できるよう、当然ながら、ピストンの横
方向壁30をより厚くすることができる。
【0142】 図示の例では、シーティング138は、軸方向にロッド33を係止するよう、
180度よりも多少多い角度にわたって、横断面内に延びている。 別の変形例では、シーティング138は、少なくとも180度にわたって延び
、取り付けリング、例えば開いた止め輪が取り付けられ、ロッド33を軸方向に
位置決めするようになっている。
【0143】 このような構造によって、連続かつ剛性のスリーブ38を使用することが可能
となっている。当然ながら、スロット付スリーブ38を形成することによって、
ピストン21の上に、ピストンスカート42を嵌合することが容易となる。 ピストン21は、第2スカートと称すことができるピストンスカート42上に
、その内周部が軸方向に位置している。このような軸方向の位置決めをするため
に、第2スカート42は、例えばピストンの連続する溝に係合するビード状をし
た単一ラグを有してもよい。別の変形例として、この溝を、ピストン21の横方
向壁30内に設けてもよい
【0144】 従って、第2スカート42とピストン21とから成る要素のうちの一方に、単
一ラグおよび単一リセスを設けることができる。 金属製第2スカート42は、ピストン21に対し、少なくとも軸方向に固定さ
れるが、固定された第1スカート54は、本体17に固定され、成形可能なプラ
スチック材料から製造される。
【0145】 図1〜図9では、弾性材料の可撓性要素は、圧力発生シリンダ内に組み込まれ
たリザーバを構成している。この可撓性要素は、エラストマー、例えばゴム製の
ベローズ66から成っている。 第2スカート42は、第1スカート54内で軸方向にスライドするが、他方、
シール59は、第2スカート42とダイナミックに協働する状態にある。
【0146】 チムニー要素34は、ピストン21の前方面31の外周部にアクセスするが、
他方、スリーブ部分38により、背面32の中心部分へのアクセスを可能にする
。 締結部材70、71は、弾性材料の可撓性要素の両端部をグリップ状態でカバ
ーし、可撓性要素は本例ではベローズとなっている。
【0147】 図8では、締結部材70のベース78は、径方向内側に更に延びている。
【0148】 いずれの図においても、軸方向のリブ(符号なし)は、部分56と57を径方
向に1つに接合すると共に、外部リザーバまたは内部リザーバから来る流体を通
過させることができる。
【0149】 図10では、第1スカート54を保護するためのキャップ166は、このスカ
ートの中間部分に固定されている。図1〜図9においても同じことが言える。こ
の目的のためには、まずビード68を嵌合できるように、中間部分56の後端部
内に理べーおを形成し、次に、中間部分56の外周部で部材70のパッドを嵌合
するための溝を形成すれば十分である。
【0150】 当然ながら、部材70および71に、ビード状をした単一のパッドだけを設け
ることが可能である。部材70は、シリンダ本体17と第1スカート54とから
成る要素のうちの一方に固定される。 次に、プレート45の耳部46を省略し、バヨネット嵌合を用いることにより
、英国特許出願第1539879号明細書に記載されているように、固定部品にシリン
ダ本体17を締結することも可能である。より詳細については、この英国特許出
願を参照されたい。
【0151】 このような嵌合は、当然ながら、部分26、27、もしくはプレート45のう
ちの1つを使用して得られる。プレート45は、このプレートを固定部品に締結
するための手段を用いなくてもよく、このプレート45を環状とすることができ
る。 スカート54の後方部分57に形成された、本例では盲孔状となっている開口
部53は、取り付け工具を第2スカート72に係合できるように、第2スカート
42にアクセスできるようにするための開口部である。この工具は、第1スカー
ト54と係合している。いずれの組み合わせも可能である。
【0152】 図8では、ベローズ66はアコーディオン形状の後方部品のみから構成でき、
この後方部分の前方は、部分57を囲み、後方部分27にシールされた状態で取
り付けられた保護キャップに固定されている。 第2スカート54とチューブとは、ネジ締結によって、シリンダ本体17に取
り付けできる。
【0153】 締結部材71をグリップカラーに置換してもよい。この部材71は、シーム加
工によってロッドに固定できる。部材70に対しても、同じことが言える。 別の変形例では、ネジの助けにより、部材70の締結を行うことができる。
【0154】 当然ながら、レーザータイプの少なくとも1つのエネルギー源を使用して、間
接的に熱を加えることにより、シールされたスポット溶接を、超音波溶接の代わ
りに用いることができる。レーザーによって放射されるビーム状の放射線は、例
えば赤外線レンジ内にある。
【0155】 溶接すべき要素のうちの1つは、赤外線を透過する材料から製造されるが、こ
れら要素のうちの他方は、かかる赤外線を吸収するように構成されている。例え
ばこの他方の要素は、前記赤外線を透過する材料で製造され、前記赤外線を吸収
するよう、少なくとも1つの添加物を含んでいる。この他方の要素は、当然なが
ら、前記放射線を吸収する材料から製造してもよい。
【0156】 従って、間接的に熱を加え、シールされた状態の締結を行う溶接によって、プ
レート45に対するチューブ49の締結を行うことができる。このチューブ49
は、前記赤外線を吸収するように構成されており、例えばこの赤外線を透過し、
材料を透過性とするような添加物を有する材料から製造される。 この添加物は、例えば比率が1〜2%の顔料、例えば炭素状のものである。レ
ーザーに最も近い成分は、透明材料から製造され、他方の成分は、吸収性材料で
ある。レーザーは、溶接すべき要素に対して膨張することが好ましい。当然なが
ら、これを逆にすることも可能である。この場合、プレート45は透明材料から
製造される。
【0157】 このタイプの溶接は、制御シリンダの信頼性がより高くなるように、溶接すべ
き部品と共にシール49を保護するので、超音波溶接よりも有利である。そのた
め、ダクト51と溝52とを容易に製造できる。熱を間接的に加えることによる
溶接を用いて、58にてシールされた締結を得ることができる。
【0158】 このタイプの溶接を使って、プラグ149を固定できる。 シリンダ本体17にスカート54を締結することは、熱を間接的に加えること
によって実行できる。この場合、プレート45は、前記赤外線を等化する材料か
ら製造され、溶接すべき他の部品は、赤外線を吸収するように構成された材料か
ら製造される。
【0159】 シールされた状態の超音波溶接または熱を間接的に印加する溶接の代わりに、
当然ながら、例えば58で、シール摩擦溶接およびシールされた高周波溶接を実
行することも可能である。別の変形例では、シールされた締結は、ミラー溶接タ
イプの締結、または誘導溶接により電磁波溶接を行うタイプの締結とされる。
【0160】 本明細書の説明および図面から明らかとなるように、スカート54、またはい
わゆる第1スカートおよびピストンは、プラスチック製であるが、第1スカート
54は、ピストンの軸方向の後方への変位を制限するよう、ピストンの後端部と
協働するようになっている少なくとも1つの当接要素67を有する。
【0161】 この当接部は、第2スカートと称すスカート42の後端部と協働するようにな
っている。 実際には、第1スカートの軸方向後端部は、径方向内側に延びる複数の横方向
を向いた当接部を有する。これらの接部67は、流体が通過できるように、回転
角方向に一定の間隔で離間されている。
【0162】 ピストンを後方に向けて軸方向に係止するこのような構造により、公差が3つ
の部品、すなわちピストンスカート42と、外部スカート54と、シリンダ本体
の公差の合計から生じる限り、ピストンの死点移動値内の小さい公差が得られる
。 上記実施例では、シリンダ本体17は、この本体と一体的な中間プレートを支
持する。 別の変形例では、シリンダ本体17にプレート45が取り付けられる。
【0163】 従って、制御装置は、シリンダ本体17と、スカート54と、中心部材とを備
え、中心部材はシリンダ本体17とスカート54との間に挟持される。これらの
部品はプレート45を構成し、この中心部材内にダイナミックシールが定着され
る。プレート45には、チューブ49が固定され、このチューブ49は、プレー
ト内に形成された横方向ダクトに接続される。このダクトは、スカート54の外
側部分に向いたプレート45の中心孔に開口する。 次に、プレート内に、2つのダイナミックシールを取り付けできる。このプレ
ートは、シール59に類似する構造のダイナミックシールを取り付けるためのハ
ウジングを含む。プレート45に、スカートを締結するのと同様に、例えば溶接
部58と同じタイプの溶接を使って、本体17にプレート45が締結される。こ
の場合、プレート45は、溶接作業のために部分27に類似する前方部分を有す
る。 このプレート45は、スカート42をガイドするようには働かず、チューブに
接続されたダクトの2つのダイナミックシールによって閉じられたキャビティに
開口できるよう、スカートとプレート内の孔の輪郭との間に放射状の間隙が設け
られている。 ピストンスカート42をガイドするのは、シリンダ本体とスカートである。よ
り詳細については1999年2月26に出願されたフランス国特許出願第99.024
26号明細書を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストンが第1の前進位置と第2の後退位置との双方に示されている、本発明
の特徴に従って製造された圧力発生シリンダの軸方向横断面図である。
【図2】 図1の矢印2の方向に見た図である。
【図3】 図1の矢印3の方向に見た図である。
【図4】 図1の矢印4の方向に見た図である。
【図5】 図1の前方部分を示す拡大部分図である。
【図6】 図1の後方部分を示す拡大部分図である。
【図7】 ピストンのピストンスカートを固定するための、ピストンの溝を示す、図6の
うち部分図である。
【図8】 別の実施例を示す、図1に類似した図である。
【図9】 別の実施例を示す、図1に類似した図である。
【図10】 別の実施例を示す、図1に類似した図である。
【符号の説明】
17 シリンダ本体 20 チャンバ 21 ピストン 22、23 内側ボア 24 ベース 28 突出要素 29 リターンスプリング 30 横方向壁 32 後方面 33 ピストンロッド 42 第2スリーブ 54 第1スリーブ 59 第2シール
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Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1スカート(54)を有する少なくとも1つの制御シリ
    ンダと、前方のベース(24)を有し、締結された前記第1スカート(54)を
    受けるよう後部が開口したシリンダ本体(17)と、前記シリンダ本体(17)
    内で軸方向にスライドするピストン(21)と、ピストン(21)に対して軸方
    向に固定され、第1スカート(54)内で軸方向にスライドする、第2スカート
    と称すピストンスカート(42)と、前記ピストン(21)によって支持された
    ピストンシール(41)と、前記第1スカート(42)と協働するようにシリン
    ダ本体(17)によって支持された第2シール(41)と、前記ピストン(21
    )と協働するための前方ヘッド(40)を有するピストンロッド(33)とを備
    え、前記シリンダ本体(17)、第1スカート(54)およびピストン(21)
    は、プラスチック製であり、他方、第2スカート(42)は金属製であり、前記
    ピストン(21)は、液圧チャンバ(20)を構成する前方面(31)およびピ
    ストンロッド(33)と協働する後方面(32)を有する、自動車等用のクラッ
    チのための液圧制御装置であって、 前記ピストン(21)が、前記ピストンロッド(33)のヘッド(40)を受
    けるよう構成されており、前記ピストン(21)が、前記第2スカート(42)
    によって囲まれており、前記ピストンシール(41)が、前記ピストン(21)
    の外周部と第2スカート(42)の内周部との間に作動的に挟持されており、第
    2スカート(42)が、液圧チャンバ(20)内に進入していることを特徴とす
    る、液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ピストン(21)が、前面(31)および背面(32
    )によって境界が定められた横方向壁(30)を有し、該横方向壁(30)が、
    チムニー要素(34)として前方に延び、スリーブ部分(38)として後方に延
    びており、このスリーブ部分(38)内に、前記ピストンロッド(33)が進入
    しており、このスリーブ部分(38)の外径が、チムニー要素の外径よりも大き
    くなっていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンシール(41)が、横方向壁によって支持さ
    れていることを特徴とする、請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記ピストン(21)の前方への変位を制限するよう、前
    記チムニー要素(34)と協働するようになっている、軸方向に突出する要素(
    28)を、前記シリンダ本体(17)の前記ベース(24)が支持していること
    を特徴とする、請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ本体(17)の前記ベース(24)と前記ピ
    ストン(21)の前方面(31)との間に作動的に挟持されたリターンスプリン
    グ(29)をセンタリングするよう、前記突出する要素(28)およびチムニー
    要素(34)が、切頭円錐形となっていることを特徴とする、請求項4記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スリーブ部分(38)がスプリット形状であり、前記
    ピストンロッド(33)の前記ヘッド(40)を受けるためのシーティング(1
    38)を、前記横方向壁(30)と共に構成し、前記スリーブ部分(38)の横
    方向壁(30)に、前記第2スカート(42)が嵌合されていることを特徴とす
    る、請求項2記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記第2スカート(42)と前記ピストン(21)とから
    成る要素のうちの一方が、少なくとも1つの突出する要素を有し、この突出する
    要素が、前記ピストン(21)および前記第2スカート(42)から成る要素の
    うちの他方に形成されたリセス内に進入していることを特徴とする、請求項1記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 前記第2要素(42)が突出要素を有し、前記ピストン(
    21)が、前記スカート(42)の突出要素の嵌合される溝(43)を有するこ
    とを特徴とする、請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 突出する要素が、第2スカート(42)に設けられた変形
    部から成ることを特徴とする、請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ピストン(21)の溝が、前記ピストン(21)の
    後方スリーブ部分(38)内に形成されていることを特徴とする、請求項9記載
    の装置。
  11. 【請求項11】 前記第1スカート(54)が、その後端部に少なくとも
    1つの当接部(67)を有し、該当接部が、前記ピストン(21)の変位を制限
    するよう、第2スカート(42)の後端部と協働するようになっていることを特
    徴とする、請求項1記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記第2スカート(42)が、この第2スカートの内外
    を連通させるための少なくとも1つの孔(62)を有し、該孔(62)が、第2
    シール(59)の両側で変位するようになっていることを特徴とする、請求項1
    記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記スカート(42)が、その内周部に少なくとも1つ
    の軸方向溝(63)を有することを特徴とする、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 シリンダ本体(17)の後方とピストンロッド(33)
    との間に、一体的なリザーバが作動的に挟持されていることを特徴とする、請求
    項1記載の装置。
  15. 【請求項15】 弾性材料から構成された可撓性要素(66)によって、
    前記一体的なリザーバが構成されていることを特徴とする、請求項14記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記弾性材料から構成された可撓性要素が、両端部にビ
    ード(68、69)を有し、前記シリンダ本体(17)および前記第1スカート
    (54)から成る要素のうちの一方、およびピストンロッド(33)にそれぞれ
    の締結部材(70、71)の助けにより、前記ビードによって、前記可撓性要素
    が固定されていることを特徴とする、請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 弾性材料から構成された可撓性要素が、ベローズ(66
    )から構成されていることを特徴とする、請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 弾性材料から構成された前記要素(66)をピストンロ
    ッド(33)に締結する締結部材(71)が、突出要素(74)を含み、前記ピ
    ストンロッド(33)が、前記突出要素(74)が嵌合される第1溝(73)と
    、プラスチック材料から構成された可撓性材料のビード(69)が嵌合される第
    2溝(72)とを有し、前記締結部材(71)が、プラスチックから構成された
    前記可撓性要素に当接していることを特徴とする、請求項16記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記シリンダ本体(17)が、その前方部品(26)と
    その後方部品(27)との間に中間プレート(45)を含み、該プレートが、前
    方開口部(50)を有し、該開口部と前記後方部品(27)のボア(23)とを
    接続するよう、前記プレート(45)を少なくとも1つのダクト(51)が貫通
    しており、前記第1スカート(54)が、前記シリンダ本体(17)と前記ピス
    トンロッド(33)との間に挟持された一体的リザーバと前記ダクト(51)と
    を連通させるための孔を有することを特徴とする、請求項14記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記開口部(50)が、プラグ(149)または外部リ
    ザーバに接続されるようになっているチューブ(49)のいずれかのためのレセ
    プタクルとして働くことを特徴とする、請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 超音波溶接または接着のようなシールされた締結により
    、前記本体(17)に固定されたシリンダ本体(17)内に、前記第1スカート
    (54)が挿入されていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記第1スカート(54)が、前記第2スカート(51
    )にアクセスするための外部開口部を有することを特徴とする、請求項1記載の
    装置。
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